JP2015016513A - ロボットの関節機構およびロボット - Google Patents
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Abstract
【課題】第1のリンクに対して第2のリンクを回転および屈伸させる際に必要となる力を小さくして動かしやすくすることができるロボットの関節機構の提供。
【解決手段】ロボット1は、腕部2と、掌部3とを備えている。掌部3は、その先端に取り付けられた複数の指部4を備えている。腕部2は、モータ23と、腕部2および掌部3を接続する差動歯車装置5とを備えている。差動歯車装置5は、掌部3に設けられた接続部31に取り付けられるピニオン51と、ピニオン51と噛み合うように所定の間隔を隔てて同軸上に配設される一対のサイドギヤ52,53とを備えている。モータ23は、その出力軸23Aに取り付けられたワイヤー6を備え、このワイヤー6は、ピニオン51の貫通穴と、接続部31の貫通穴とを介して指部4に接続されている。ロボット1は、モータ23にてワイヤー6を引っ張ることによって指部4を駆動制御することができる。
【選択図】図2
【解決手段】ロボット1は、腕部2と、掌部3とを備えている。掌部3は、その先端に取り付けられた複数の指部4を備えている。腕部2は、モータ23と、腕部2および掌部3を接続する差動歯車装置5とを備えている。差動歯車装置5は、掌部3に設けられた接続部31に取り付けられるピニオン51と、ピニオン51と噛み合うように所定の間隔を隔てて同軸上に配設される一対のサイドギヤ52,53とを備えている。モータ23は、その出力軸23Aに取り付けられたワイヤー6を備え、このワイヤー6は、ピニオン51の貫通穴と、接続部31の貫通穴とを介して指部4に接続されている。ロボット1は、モータ23にてワイヤー6を引っ張ることによって指部4を駆動制御することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、ロボットの関節機構およびロボットに関する。
従来、第1のリンクと、第2のリンクと、第1のリンクおよび第2のリンクを接続するとともに、第1のリンクに対して第2のリンクを回転および屈伸させる差動歯車装置とを備えるロボットの関節機構が知られている。
例えば、特許文献1に記載された関節機構は、第1のリンクと、第2のリンクと、差動歯車装置とを備えている。この差動歯車装置は、第1のリンクに取り付けられるとともに、所定の間隔を隔てて同軸上に配設される一対の第1の傘歯車(サイドギヤ)と、第1の傘歯車の双方と噛み合う位置に配置されるとともに、第2のリンクに取り付けられた第2の傘歯車(ピニオン)とを備えている。
例えば、特許文献1に記載された関節機構は、第1のリンクと、第2のリンクと、差動歯車装置とを備えている。この差動歯車装置は、第1のリンクに取り付けられるとともに、所定の間隔を隔てて同軸上に配設される一対の第1の傘歯車(サイドギヤ)と、第1の傘歯車の双方と噛み合う位置に配置されるとともに、第2のリンクに取り付けられた第2の傘歯車(ピニオン)とを備えている。
このような関節機構によれば、一対の第1の傘歯車を逆方向に回転させることによって、第2の傘歯車を回転させることができ、ひいては第1のリンクに対して第2のリンクを回転させることができる。また、一対の第1の傘歯車を同方向に回転させることによって、第2の傘歯車を回転させることなく、第1のリンクに対して第2のリンクを屈伸させることができる。
ここで、特許文献1に記載された関節機構に対して、何らかの制御対象と、この制御対象を駆動制御する動力源とを取り付ける場合には、制御対象および駆動源の双方を第1のリンク、または第2のリンクにまとめて取り付けることが望ましい。制御対象および駆動源を近接して取り付けることによって、関節機構の構造を簡素にすることができるとともに、駆動源は、制御対象を駆動制御しやすくなるからである。
例えば、このような関節機構をロボットアームの手首部に採用し、腕部に対して掌部を回転および屈伸させる場合には、掌部の先端に指部を制御対象として取り付けるとともに、この指部を駆動制御するための駆動源としてのモータなども掌部に取り付ける。また、例えば、掌部の先端にカメラを制御対象として取り付けるととともに、このカメラを駆動制御するための駆動源としての電源や制御基板なども掌部に取り付ける。
しかしながら、制御対象および駆動源の双方を掌部にまとめて取り付けると、モータ、電源、および制御基板などの駆動源は重量が大きいので、腕部に対して掌部を回転および屈伸させる際に大きな力が必要になって動かしにくくなるという問題がある。また、腕部に対して掌部を回転および屈伸させる際に大きな力が必要になると、差動歯車装置は摩耗しやすくなるという問題がある。
本発明の目的は、第1のリンクに対して第2のリンクを回転および屈伸させる際に必要となる力を小さくして動かしやすくすることができ、差動歯車装置を摩耗しにくくすることができるロボットの関節機構およびロボットを提供することである。
本発明のロボットの関節機構は、第1のリンクと、第2のリンクと、第1のリンクおよび第2のリンクを接続するとともに、第1のリンクに対して第2のリンクを回転および屈伸させる差動歯車装置とを備えるロボットの関節機構であって、第1のリンクに取り付けられる駆動源と、第2のリンクに取り付けられるとともに、駆動源にて駆動制御される制御対象とを備え、差動歯車装置は、自己の回転軸に沿って貫通する貫通穴を有し、第2のリンクに取り付けられるピニオンと、第1のリンクに取り付けられるとともに、ピニオンと噛み合うように所定の間隔を隔てて同軸上に配設される一対のサイドギヤとを備え、駆動源および制御対象は、貫通穴を介して互いに接続されることを特徴とする。
このような構成によれば、モータ、電源、および制御基板などの駆動源は、第1のリンクに取り付けられ、指部やカメラなどの制御対象は、第2のリンクに取り付けられているので、制御対象および駆動源の双方を第2のリンクにまとめて取り付ける場合と比較して第2のリンクの重量を軽くすることができる。したがって、本発明によれば、第1のリンクに対して第2のリンクを回転および屈伸させる際に必要となる力を小さくして動かしやすくすることができ、差動歯車装置を摩耗しにくくすることができる。
本発明では、貫通穴を介して駆動源および制御対象を接続するワイヤーを備え、駆動源は、ワイヤーを引っ張ることによって制御対象を駆動制御することが好ましい。
このような構成によれば、駆動源および制御対象は、貫通穴を介してワイヤーにて接続されているので、モータなどの駆動源を第1のリンクに取り付け、指部などの制御対象を第2のリンクに取り付けることができ、駆動源は、ワイヤーを引っ張ることによって制御対象を駆動制御することができる。
本発明では、貫通穴を介して駆動源および制御対象を接続して信号を伝送する伝送手段を備え、駆動源は、伝送手段を介して信号を伝送することによって制御対象を駆動制御することが好ましい。
このような構成によれば、駆動源および制御対象は、貫通穴を介して伝送手段にて接続されているので、電源や制御基板などの駆動源を第1のリンクに取り付け、カメラなどの制御対象を第2のリンクに取り付けることができ、駆動源は、伝送手段を介して信号を伝送することによって制御対象を駆動制御することができる。なお、伝送手段は、有線であっても無線であってもよく、電気であっても光であってもよい。要するに、伝送手段は、貫通穴を介して駆動源および制御対象を接続して信号を伝送することができればよい。
本発明のロボットは、腕部と、掌部と、腕部および掌部を接続するとともに、腕部に対して掌部を回転および屈伸させる差動歯車装置とを備える関節機構を有するロボットであって、腕部に取り付けられる駆動源と、掌部に取り付けられるとともに、駆動源にて駆動制御される指部とを備え、差動歯車装置は、自己の回転軸に沿って貫通する貫通穴を有し、掌部に取り付けられるピニオンと、腕部に取り付けられるとともに、ピニオンと噛み合う一対のサイドギヤとを備え、駆動源および指部は、貫通穴を介して互いに接続されることを特徴とする。
このような構成によれば、モータなどの駆動源は、腕部に取り付けられ、指部は、掌部に取り付けられているので、指部および駆動源の双方を掌部にまとめて取り付ける場合と比較して掌部の重量を軽くすることができる。したがって、本発明によれば、腕部に対して掌部を回転および屈伸させる際に必要となる力を小さくして動かしやすくすることができ、差動歯車装置を摩耗しにくくすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るロボットの関節機構を示す斜視図である。なお、図1は、本発明の関節機構を有するロボットの肘関節(図中左上)から指先(図中右下)までを拡大した図であり、ロボットの上腕を含むロボットの全体についての図示は省略している。以下の図面においても同様である。
図1は、本発明の一実施形態に係るロボットの関節機構を示す斜視図である。なお、図1は、本発明の関節機構を有するロボットの肘関節(図中左上)から指先(図中右下)までを拡大した図であり、ロボットの上腕を含むロボットの全体についての図示は省略している。以下の図面においても同様である。
ロボット1は、図1に示すように、第1のリンクとしての腕部(前腕部)2と、第2のリンクとしての掌部3とを備えている。掌部3は、その先端に取り付けられた複数の指部4を備えている。なお、この指部4は、親指41と、人差し指42と、中指から小指までを纏めた指43との3つの部位で構成されている。
図2は、腕部2および掌部3の内部を示す斜視図である。図3は、腕部2および掌部3の内部を掌部3側から見た正面図である。具体的には、図2および図3は、腕部2および掌部3に取り付けられたカバーを取り外した状態を示す図である。
腕部2は、図2および図3に示すように、指43側(図3左側)に出力軸21Aを有し、肘関節側に取り付けられたモータ21と、親指41側(図3右側)に出力軸22Aを有し、モータ21よりも掌部3側に取り付けられたモータ22と、正面側(図3手前側)に出力軸23Aを有し、モータ22よりも掌部3側に取り付けられたモータ23と、モータ23よりも掌部3側に取り付けられるとともに、腕部2および掌部3を接続する差動歯車装置5とを備えている。
腕部2は、図2および図3に示すように、指43側(図3左側)に出力軸21Aを有し、肘関節側に取り付けられたモータ21と、親指41側(図3右側)に出力軸22Aを有し、モータ21よりも掌部3側に取り付けられたモータ22と、正面側(図3手前側)に出力軸23Aを有し、モータ22よりも掌部3側に取り付けられたモータ23と、モータ23よりも掌部3側に取り付けられるとともに、腕部2および掌部3を接続する差動歯車装置5とを備えている。
差動歯車装置5は、腕部2に対して掌部3を回転および屈伸させる。換言すれば、本実施形態では、本発明のロボットの関節機構をロボット1の手首部に採用している。
この差動歯車装置5は、掌部3に設けられた略円筒状の接続部31に取り付けられるピニオン51と、腕部2に取り付けられるとともに、ピニオン51と噛み合うように所定の間隔を隔てて同軸上に配設される一対のサイドギヤ52,53とを備えている。具体的には、一対のサイドギヤ52,53は、ピニオン51の直径方向の両側(図3左右側)に設けられている。なお、本実施形態では、図3の左側に配置されたサイドギヤを52とし、図3の右側に配置されたサイドギヤを53とする。また、ピニオン51およびサイドギヤ52,53には傘歯車を採用している。
この差動歯車装置5は、掌部3に設けられた略円筒状の接続部31に取り付けられるピニオン51と、腕部2に取り付けられるとともに、ピニオン51と噛み合うように所定の間隔を隔てて同軸上に配設される一対のサイドギヤ52,53とを備えている。具体的には、一対のサイドギヤ52,53は、ピニオン51の直径方向の両側(図3左右側)に設けられている。なお、本実施形態では、図3の左側に配置されたサイドギヤを52とし、図3の右側に配置されたサイドギヤを53とする。また、ピニオン51およびサイドギヤ52,53には傘歯車を採用している。
図4は、差動歯車装置5の断面図である。具体的には、図4は、ピニオン51およびサイドギヤ52,53の回転軸を通る平面に沿って切断した断面を拡大して示す図である。
ピニオン51は、図4に示すように、自己の回転軸に沿って貫通する貫通穴51Aを有している。また、掌部3の接続部31は、この貫通穴51Aと連通する貫通穴31Aを有している。
ピニオン51は、図4に示すように、自己の回転軸に沿って貫通する貫通穴51Aを有している。また、掌部3の接続部31は、この貫通穴51Aと連通する貫通穴31Aを有している。
サイドギヤ52は、図2〜図4に示すように、指43側に入力軸52Aを有し、このサイドギヤ52の入力軸52Aと、モータ21の出力軸21Aとは、ベルトB1を介して互いに接続されている。したがって、モータ21を回転させることによってベルトB1を介してサイドギヤ52を回転させることができる。
サイドギヤ53は、親指41側に入力軸53Aを有し、このサイドギヤ53の入力軸53Aと、モータ22の出力軸22Aとは、ベルトB2を介して互いに接続されている。したがって、モータ22を回転させることによってベルトB2を介してサイドギヤ53を回転させることができる。
サイドギヤ53は、親指41側に入力軸53Aを有し、このサイドギヤ53の入力軸53Aと、モータ22の出力軸22Aとは、ベルトB2を介して互いに接続されている。したがって、モータ22を回転させることによってベルトB2を介してサイドギヤ53を回転させることができる。
このような関節機構によれば、一対のサイドギヤ52,53を逆方向に回転させることによって、ピニオン51の回転軸を中心としてピニオン51を回転させることができ、ひいては腕部2に対して掌部3を回転させることができる。
また、一対のサイドギヤ52,53を同方向に回転させることによって、ピニオン51を回転させることなく、サイドギヤ52,53の回転軸を中心として掌部3を回転させることができ、腕部2に対して掌部3を屈伸させることができる。
また、一対のサイドギヤ52,53を同方向に回転させることによって、ピニオン51を回転させることなく、サイドギヤ52,53の回転軸を中心として掌部3を回転させることができ、腕部2に対して掌部3を屈伸させることができる。
モータ23は、図2および図3に示すように、その出力軸23Aに取り付けられたワイヤー6を備え、このワイヤー6は、複数の滑車P1,P2,P3を経由した後、図4に示すように、掌部3に設けられた円柱状の滑車7に貫通穴51A,31Aを介して取り付けられている。
滑車7は、図4の左右方向の軸回りに回転自在に設けられている。この滑車7は、中央付近に形成されるフランジ71と、指43側の端部に形成されたフランジ72と、親指41側の端部に形成されたフランジ73,74とを有している。ワイヤー6は、フランジ71に取り付けられている。
滑車7は、図4の左右方向の軸回りに回転自在に設けられている。この滑車7は、中央付近に形成されるフランジ71と、指43側の端部に形成されたフランジ72と、親指41側の端部に形成されたフランジ73,74とを有している。ワイヤー6は、フランジ71に取り付けられている。
図5は、掌部3の内部を拡大して示す斜視図である。具体的には、図5は、掌部3に取り付けられたカバーを取り外した状態を拡大して示す図である。
フランジ72と、指43の先端とは、図5に示すように、ワイヤー72Aを介して接続されている。フランジ73と、親指41の先端とは、ワイヤー73Aを介して接続されている。フランジ74と、人差し指42の先端とは、ワイヤー74Aを介して接続されている。
したがって、ロボット1は、モータ23を回転させてワイヤー6を引っ張ることによって滑車7を回転させることができ、ワイヤー72A,73A,74Aを滑車7に巻き取ることができる。
フランジ72と、指43の先端とは、図5に示すように、ワイヤー72Aを介して接続されている。フランジ73と、親指41の先端とは、ワイヤー73Aを介して接続されている。フランジ74と、人差し指42の先端とは、ワイヤー74Aを介して接続されている。
したがって、ロボット1は、モータ23を回転させてワイヤー6を引っ張ることによって滑車7を回転させることができ、ワイヤー72A,73A,74Aを滑車7に巻き取ることができる。
ここで、親指41、人差し指42、および指43のそれぞれは、滑車7の回転軸と平行な軸回りに回動自在に掌部3に取り付けられている。また、親指41、人差し指42、および指43のそれぞれは、2つの関節41J,42J,43Jを有し、これらの関節41J,42J,43Jは、滑車7の回転軸と平行な軸回りに回動自在に構成されている。
したがって、ロボット1は、モータ23を回転させてワイヤー72A,73A,74Aを滑車7に巻き取ることによって、親指41、人差し指42、および指43の先端を掌部3側に引き寄せることができ、手を握る動作を行うことができる。
以上のように、本実施形態では、モータ23は、ワイヤー6を引っ張ることによって制御対象としての指部4を駆動制御する駆動源として機能し、駆動源および制御対象は、貫通穴51A,31Aを介して互いに接続されている。
したがって、ロボット1は、モータ23を回転させてワイヤー72A,73A,74Aを滑車7に巻き取ることによって、親指41、人差し指42、および指43の先端を掌部3側に引き寄せることができ、手を握る動作を行うことができる。
以上のように、本実施形態では、モータ23は、ワイヤー6を引っ張ることによって制御対象としての指部4を駆動制御する駆動源として機能し、駆動源および制御対象は、貫通穴51A,31Aを介して互いに接続されている。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)ロボット1によれば、モータ23は、腕部2に取り付けられ、指部4は、掌部3に取り付けられているので、指部4およびモータ23の双方を掌部3にまとめて取り付ける場合と比較して掌部3の重量を軽くすることができる。したがって、ロボット1によれば、腕部2に対して掌部3を回転および屈伸させる際に必要となる力を小さくして動かしやすくすることができ、差動歯車装置5を摩耗しにくくすることができる。
(2)モータ23および指部4は、貫通穴51A,31Aを介してワイヤー6にて接続されているので、モータ23を腕部2に取り付け、指部4を掌部3に取り付けることができ、モータ23は、ワイヤー6を引っ張ることによって指部4を駆動制御することができる。
(1)ロボット1によれば、モータ23は、腕部2に取り付けられ、指部4は、掌部3に取り付けられているので、指部4およびモータ23の双方を掌部3にまとめて取り付ける場合と比較して掌部3の重量を軽くすることができる。したがって、ロボット1によれば、腕部2に対して掌部3を回転および屈伸させる際に必要となる力を小さくして動かしやすくすることができ、差動歯車装置5を摩耗しにくくすることができる。
(2)モータ23および指部4は、貫通穴51A,31Aを介してワイヤー6にて接続されているので、モータ23を腕部2に取り付け、指部4を掌部3に取り付けることができ、モータ23は、ワイヤー6を引っ張ることによって指部4を駆動制御することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、ロボット1は、貫通穴51A,31Aを介してモータ23および指部4を接続するワイヤー6を備え、モータ23は、ワイヤー6を引っ張ることによって指部4を駆動制御していた。これに対して、ロボットは、ピニオンの貫通穴を介して駆動源および制御対象を接続して信号を伝送する伝送手段を備え、駆動源は、伝送手段を介して信号を伝送することによって制御対象を駆動制御してもよい。例えば、掌部の先端にカメラを制御対象として取り付けるとともに、このカメラを駆動制御するための駆動源としての電源や制御基板などを腕部に取り付け、ピニオンの貫通穴を介して駆動源および制御対象を伝送手段にて接続してもよい。このような構成によれば、駆動源は、伝送手段を介して信号を伝送することによって制御対象を駆動制御することができる。
例えば、前記実施形態では、ロボット1は、貫通穴51A,31Aを介してモータ23および指部4を接続するワイヤー6を備え、モータ23は、ワイヤー6を引っ張ることによって指部4を駆動制御していた。これに対して、ロボットは、ピニオンの貫通穴を介して駆動源および制御対象を接続して信号を伝送する伝送手段を備え、駆動源は、伝送手段を介して信号を伝送することによって制御対象を駆動制御してもよい。例えば、掌部の先端にカメラを制御対象として取り付けるとともに、このカメラを駆動制御するための駆動源としての電源や制御基板などを腕部に取り付け、ピニオンの貫通穴を介して駆動源および制御対象を伝送手段にて接続してもよい。このような構成によれば、駆動源は、伝送手段を介して信号を伝送することによって制御対象を駆動制御することができる。
前記実施形態では、第1のリンクを腕部2とし、第2のリンクを掌部3とし、本発明のロボットの関節機構をロボット1の手首部に採用していたが、これ以外の部位に採用してもよい。例えば、第1のリンクを大腿部とし、第2のリンクを脛部とし、本発明のロボットの関節機構をロボットの膝部に採用してもよい。要するに、ロボットの関節機構は、第1のリンクと、第2のリンクと、第1のリンクおよび第2のリンクを接続するとともに、第1のリンクに対して第2のリンクを回転および屈伸させる差動歯車装置とを備えていればよい。
前記実施形態では、ピニオン51は、掌部3に設けられた略円筒状の接続部31に取り付けられていたが、ピニオン51および接続部31は一体的に形成されていてもよい。
前記実施形態では、ピニオン51およびサイドギヤ52,53として傘歯車を採用していたが、傘歯車以外の他の歯車を採用してもよい。要するに、差動歯車装置は、自己の回転軸に沿って貫通する貫通穴を有し、第2のリンクに取り付けられるピニオンと、第1のリンクに取り付けられるとともに、ピニオンと噛み合うように所定の間隔を隔てて同軸上に配設される一対のサイドギヤとを備えていればよい。
前記実施形態では、ピニオン51およびサイドギヤ52,53として傘歯車を採用していたが、傘歯車以外の他の歯車を採用してもよい。要するに、差動歯車装置は、自己の回転軸に沿って貫通する貫通穴を有し、第2のリンクに取り付けられるピニオンと、第1のリンクに取り付けられるとともに、ピニオンと噛み合うように所定の間隔を隔てて同軸上に配設される一対のサイドギヤとを備えていればよい。
以上のように、本発明は、ロボットの関節機構およびロボットに好適に利用できる。
1 ロボット
2 腕部(第1のリンク)
3 掌部(第2のリンク)
4 指部(制御対象)
5 差動歯車装置
6 ワイヤー
7 滑車
21,22 モータ
23 モータ(駆動源)
21A〜23A 出力軸
31 接続部
31A 貫通穴
41 親指
42 人差し指
43 指
41J〜43J 関節
51 ピニオン
51A 貫通穴
52,53 サイドギヤ
52A,53A 入力軸
71〜74 フランジ
72A〜74A ワイヤー
B1,B2 ベルト
P1〜P3 滑車
2 腕部(第1のリンク)
3 掌部(第2のリンク)
4 指部(制御対象)
5 差動歯車装置
6 ワイヤー
7 滑車
21,22 モータ
23 モータ(駆動源)
21A〜23A 出力軸
31 接続部
31A 貫通穴
41 親指
42 人差し指
43 指
41J〜43J 関節
51 ピニオン
51A 貫通穴
52,53 サイドギヤ
52A,53A 入力軸
71〜74 フランジ
72A〜74A ワイヤー
B1,B2 ベルト
P1〜P3 滑車
Claims (4)
- 第1のリンクと、第2のリンクと、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクを接続するとともに、前記第1のリンクに対して前記第2のリンクを回転および屈伸させる差動歯車装置とを備えるロボットの関節機構であって、
前記第1のリンクに取り付けられる駆動源と、
前記第2のリンクに取り付けられるとともに、前記駆動源にて駆動制御される制御対象とを備え、
前記差動歯車装置は、
自己の回転軸に沿って貫通する貫通穴を有し、前記第2のリンクに取り付けられるピニオンと、
前記第1のリンクに取り付けられるとともに、前記ピニオンと噛み合うように所定の間隔を隔てて同軸上に配設される一対のサイドギヤとを備え、
前記駆動源および前記制御対象は、前記貫通穴を介して互いに接続されることを特徴とするロボットの関節機構。 - 請求項1に記載されたロボットの関節機構において、
前記貫通穴を介して前記駆動源および前記制御対象を接続するワイヤーを備え、
前記駆動源は、前記ワイヤーを引っ張ることによって前記制御対象を駆動制御することを特徴とするロボットの関節機構。 - 請求項1に記載されたロボットの関節機構において、
前記貫通穴を介して前記駆動源および前記制御対象を接続して信号を伝送する伝送手段を備え、
前記駆動源は、前記伝送手段を介して信号を伝送することによって前記制御対象を駆動制御することを特徴とするロボットの関節機構。 - 腕部と、掌部と、前記腕部および前記掌部を接続するとともに、前記腕部に対して前記掌部を回転および屈伸させる差動歯車装置とを備える関節機構を有するロボットであって、
前記腕部に取り付けられる駆動源と、
前記掌部に取り付けられるとともに、前記駆動源にて駆動制御される指部とを備え、
前記差動歯車装置は、
自己の回転軸に沿って貫通する貫通穴を有し、前記掌部に取り付けられるピニオンと、
前記腕部に取り付けられるとともに、前記ピニオンと噛み合う一対のサイドギヤとを備え、
前記駆動源および前記指部は、前記貫通穴を介して互いに接続されることを特徴とするロボット。
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