JP2019088344A - 使い捨ておむつのパッケージ - Google Patents

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ひかり 川上
亮 宮瀬
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亮 宮瀬
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Abstract

【課題】トイレトレーニングを継続させることが可能な使い捨ておむつのパッケージを提供することを目的とする。【解決手段】使い捨ておむつ(10)と、前記使い捨ておむつ(10)を収容する袋体(20)と、を有する使い捨ておむつのパッケージ(1)であって、前記使い捨ておむつ(10)は、前記使い捨ておむつ(10)から分離して再貼付可能なシール部材(14)を有し、前記袋体(20)は、前記使い捨ておむつ(10)が前記シール部材(14)を有することを示すシール表示(26)と、前記シール部材(14)を貼付するためのシール台紙(25)と、を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ(1)である。【選択図】図6

Description

本発明は、使い捨ておむつのパッケージに関する。
乳幼児は、成長の過程において、おむつを着用した状態からトイレで排泄ができるようにトイレトレーニングを行う。このとき、特許文献1に示すように、補助便座を大人用便座に載置して、乳幼児にトイレでの排泄を促すことが知られている。
特開2005−323869号
しかしながら、乳幼児は特許文献1に記載の補助便座に座ることを拒むことがある。そこで、乳幼児がトイレに行くことができたり、補助便座に座ることができたり、トイレで排泄できたりした場合に、ご褒美として、乳幼児に、台紙にシールを貼らせることがある。ただし、使い捨ておむつとは別にシール等を準備する必要があり、保護者の手間を取らせる。そのため、台紙の使用が中断し、トイレトレーニングが停滞しやすくなる傾向にある。また、単にシールを貼るという行為だけでは、乳幼児が飽きやすく、この点も、トイレトレーニングの停滞に繋がりやすい。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、トイレトレーニングを継続させることが可能な使い捨ておむつのパッケージを提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、使い捨ておむつと、前記使い捨ておむつを収容する袋体と、を有する使い捨ておむつのパッケージであって、前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつから分離して再貼付可能なシール部材を有し、前記袋体は、前記使い捨ておむつが前記シール部材を有することを示すシール表示と、前記シール部材を貼付するためのシール台紙と、を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、トイレトレーニングを継続させることが可能な使い捨ておむつのパッケージを提供することができる。
図1は、使い捨ておむつのパッケージ1の斜視図である。 図2は、使い捨ておむつ10の背面図である。 図3A及び図3Bは、後処理テープ13及びシール部材14の概略断面図である。 図4は、袋体20の前面21Aを説明する図である。 図5は、袋体20の一方側の側面21Cを説明する図である。 図6は、袋体20の後面21Bを説明する図である。 図7は、シール台紙25を説明する図である。 図8は、シール台紙25及び切り取り線27を切り取った状態を説明する図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
使い捨ておむつと、前記使い捨ておむつを収容する袋体と、を有する使い捨ておむつのパッケージであって、前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつから分離して再貼付可能なシール部材を有し、前記袋体は、前記使い捨ておむつが前記シール部材を有することを示すシール表示と、前記シール部材を貼付するためのシール台紙と、を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、使い捨ておむつの着用者や使い捨ておむつを着用させようとする者は、袋体を視認することで、シール部材を備えた使い捨ておむつのパッケージであることを認識することができ、袋体に備えられたシール台紙にシール部材を貼ることで、使い捨ておむつに対してより楽しいという印象を与え、トイレトレーニングに対する意欲を向上させて継続させやすくすることができる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記シール台紙が、プラスチックフィルムで形成されていることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、着用者等は、着用者等は、シール部材をシール台紙に複数回貼ったり剥がしたりすることができる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記シール部材を前記使い捨ておむつから分離させる力が、1.0〜7.0Nであることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、着用者が貼ったり剥がしたりすることができるシール部材とすることで、着用者自身が使い捨ておむつからシール部材を分離させてシール台紙に貼るという行為を行うことができ、楽しむことができる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記使い捨ておむつのパッケージは、それぞれ1つの前記シール部材を有する複数の使い捨ておむつを有し、前記シール台紙は、前記シール部材を貼付する位置を特定するためのシール枠部を複数備え、前記使い捨ておむつの数と、前記シール枠部の数が同じであることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、使い捨ておむつのパッケージに収容された使い捨ておむつを全て使い終えると、シール台紙の全てのシール枠部にシール部材を貼付した状態とすることができるため、着用者等は達成感を感じやすくなる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記シール台紙は、前記使い捨ておむつのパッケージの後面に設けられていることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、使い捨ておむつの機能等の情報に関係しないシール台紙を後面に設けることによって、使い捨ておむつの機能等の情報に関係するシール台紙を前面に設けることが可能となる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記シール台紙は、前記使い捨ておむつのパッケージの外側に設けられていることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、シール部材とシール台紙を備えていることを使い捨ておむつのパッケージの外観から認識しやすくなる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記シール台紙は、前記使い捨ておむつのパッケージの内側に設けられていることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、使い捨ておむつの機能等の情報に関係しないシール台紙を使い捨ておむつのパッケージの内側に設けることによって、使い捨ておむつの機能等の情報を使い捨ておむつのパッケージの外側に設けることが可能となる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記袋体に前記シール台紙が印刷されていることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、使い捨ておむつのパッケージがシール台紙を有することを使い捨ておむつの着用者や使い捨ておむつを着用させようとする者に容易に視認させることができる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記袋体は、前記使い捨ておむつを取り出すために切り取る部位を示す切り取り線を有し、前記シール台紙の各辺のうち、少なくとも1つの辺が前記切り取り線と重なる重なり部分を有することが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、使い捨ておむつを取り出すために切り取り線で切り取るとシール台紙の1つの辺の重なり部分が切り取られるため、袋体を過剰に破損させることを防ぎつつ、シール台紙を容易に袋体から分離させやすくなる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記1つの辺の全体が、前記切り取り線と重なっていることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、シール台紙の1つの辺が切り取り線の長さ以下となり、使い捨ておむつを取り出すために必要な長さ以上に袋体を切り取る恐れを軽減させることができるため、袋体の中に未使用の使い捨ておむつを収容した状態を維持しやすくなる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記シール台紙は、前記袋体の上部に設けられていることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、シール台紙を袋体から分離させても、未使用の使い捨ておむつを袋体に収容した状態を維持しやすくすることができる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記使い捨ておむつのパッケージは、上下方向と、前記上下方向と交差する左右方向を有し、前記使い捨ておむつのパッケージには、前記上下方向及び前記左右方向にそれぞれ複数の前記使い捨ておむつが並べられ、最も上側の複数の前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつのパッケージのうち最上段領域に配置されており、前記シール台紙は、前記上下方向及び前記左右方向においてそれぞれ前記最上段領域と重なる位置にのみ設けられていることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、シール台紙を袋体から分離させても、最上段領域より下側の未使用の使い捨ておむつを袋体に収容した状態を維持しやすくすることができる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記シール台紙の内角は、全て90度以上であることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、シール台紙を袋体から分離させる際に、シール台紙の角から袋体やシール台紙を破損してしまう恐れを軽減させることができる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記シール台紙が、前記袋体に貼付されていることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、使い捨ておむつのパッケージがシール台紙を有することを使い捨ておむつの着用者や使い捨ておむつを着用させようとする者に容易に視認させることができ、且つ、シール台紙を袋体から分離させやすくすることができる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記シール台紙のうち、少なくとも前記シール部材を貼付する側の面に、凹凸部が設けられていることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、シール台紙とシール部材との接触面積を減少させやすくなるため、着用者等がシール部材をシール台紙に貼ったり剥がしたりさせやすくすることができる。
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記シール台紙は、前記シール部材を貼付する位置を特定するためのシール枠部を備え、前記シール枠部の内側が透明であることが望ましい。
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、シール台紙を袋体から分離させて壁等に貼ることで、貼った場所によってシール枠部の内側に見える様子が変わるため、シール台紙の印象を変化させることができる。
===第1実施形態===
<<使い捨ておむつのパッケージ1>>
図1は、使い捨ておむつのパッケージ1の斜視図である。
使い捨ておむつのパッケージ1は、トイレトレーニング用の使い捨ておむつ10と、使い捨ておむつ10を収容する袋体20とを有する。このように、使い捨ておむつ10は、1つ又は複数個毎に袋体20に収容された状態で流通され、衛生面が確保されている。使い捨ておむつのパッケージ1の六面体を構成する6つの面のうち、最も面積の広い2つの面が前面及び後面であり、前面及び後面のうち、商品名がより大きく記載されている方が前面である。使い捨ておむつのパッケージ1は、六面体に限られず、他の多面体であってもよい。多面体の場合、最も広い面積の広い面で、且つ、商品名がより大きく記載されている面が前面である。
<<トイレトレーニング用の使い捨ておむつ10>>
図2は、使い捨ておむつ10の背面図である。図3A及び図3Bは、後処理テープ13及びシール部材14の概略断面図である。本実施形態では、袋体20に収容される使い捨ておむつ10として、パンツ型の使い捨ておむつを例示するが、これに限定されない。例えば、テープ型の使い捨ておむつや、パッドタイプの使い捨ておむつ等でもよい。
パンツ型の使い捨ておむつ10(以下、おむつ10)は、排泄液を吸収保持する吸収性本体11と、着用者の腹側部に当てられる腹側胴回り部(不図示)と、着用者の背側部に当てられる背側胴回り部12とを有する。腹側胴回り部と背側胴回り部12の左右方向の両側部がそれぞれ溶着等で接合されており、胴回り開口部BHと一対の脚回り開口部LHとが形成されている。
また、おむつ10は、上下方向及び左右方向を有するとともに、おむつ10の構成部材が積層された厚さ方向を有する。厚さ方向において、着用者に接触する側を肌側といい、その反対側を非肌側という。
背側胴回り部12は、吸収性本体11よりも非肌側に配置されており、肌側シート121と、非肌側シート122と、両シート121,122の間に配置された複数の胴回り弾性部材123とを有する。複数の胴回り弾性部材123は、それぞれ左右方向に伸縮可能であり、上下方向に並んで配置されている。なお、腹側胴回り部も同様の構成である。
また、おむつ10は、おむつ10の廃棄時に利用される後処理テープ13を備える。後処理テープ13は、図3Aに示すように、テープ本体131と、テープ把持部132と、固定部133と、複数のテープ接着部134とを有する。
テープ本体131は、おむつ10の上下方向に長い長方形状の部材であり、長手方向にZ字状に折り畳まれている。テープ本体131は、折り畳まれた状態で、背側胴回り部12の非肌側面に固定部133(接着剤等)によって剥離不能に固定されている。折り畳まれたテープ本体131の各層の間には、剥離可能であり再貼付可能なテープ接着部134が設けられ、折り畳み状態が保たれている。
テープ把持部132は、テープ本体131の長手方向の一端部に設けられている。テープ本体131の最も非肌側に位置する層の上側端部には、テープ接着部134を介してテープ把持部132が固定されている。そのため、ユーザーは、テープ把持部132を把持して、テープ本体131を引っ張ることができる。そうすると、テープ本体131の折り畳み状態が解除される。よって、廃棄のためにおむつ10を丸めた後、後処理テープ13をおむつ10に巻き付けて固定できる。
ところで、トイレトレーニングでは、乳幼児がトイレに行くことができたり、補助便座に座ることができたり、トイレで排泄できたりした場合に、ご褒美として、乳幼児に、シール台紙25(後述)にシールを貼らせることがよく行われる。そこで、トイレトレーニング用である本実施形態のおむつ10は、おむつ10から分離して再貼付可能なシール部材14を有するものとする。
シール部材14は、矩形形状のシール本体141と、シール把持部142と、シール接着部143とを有する。シール部材14は、後処理テープ13に貼られている。詳説すると、シール部材14は、後処理テープ13のテープ把持部132よりも上方のテープ本体131に、シール接着部143によって接着されている。
シール把持部142は、シール本体141の長手方向の一端部に設けられている。シール本体141の上側端部には、テープ接着部134を介してシール把持部142が固定されている。そのため、ユーザーは、シール把持部142を把持して、後処理テープ13からシール部材14を容易に分離できる。なお、シール部材14の構成は上記に限定されず、例えば、シール部材14がシール把持部142を有していなくてもよい。
以上のように、シール部材14は、後処理テープ13に貼られていることが好ましい。そうすることで、おむつ10におけるシール部材14の位置がユーザーに認識されやすく、シール部材14がトイレトレーニングに利用されやすくなる。なお、図示しないが、シール部材14に、例えば「ごほうびシール」や「やったねシール」等の文字を印刷してもよい。そうすることで、シール部材14がユーザーにさらに認識されやすくなる。
また、一般に、後処理テープ13のテープ本体131は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の樹脂素材で形成されている(シール部材14も同様)。そのため、後処理テープ13をシール部材14の剥離紙として機能させることができる。よって、シール部材14の剥離紙を別に設けなくとも、おむつ10からシール部材14を容易に分離できる。また、シール部材14の接着力が維持されるため、シール部材14は、おむつ10からの分離後も、再貼付可能となる。ただし、上記に限らず、シール部材14は、おむつ10の何れかの部位に設けられていればよい。
また、シール部材14には、着色や図柄144が施されているとよい。より好ましくは、着色や図柄144が性別に応じて異なるとよい。
そうすることで、乳幼児がシール部材14やおむつ10に対して興味や愛着を持ちやすくなる。つまり、シール部材14を台紙等に貼りたいという気持ちから、乳幼児のトイレトレーニングへのモチベーションが向上する。また、おむつ10を大切にしたいという気持ちが生じ、おむつ10を汚さないように、乳幼児が自主的にトイレに行きやすくなる。その結果、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
性別に応じた着色とは、例えば、男の子用のシール部材14の場合、その少なくとも一部(例えばシール把持部142)を水色や青色等の男の子が好む傾向の多い色に着色するとよい。女の子用のシール部材14の場合、その少なくとも一部をピンク色や赤色等の女の子が好む傾向の多い色に着色するとよい。
性別に応じた図柄144とは、具体的には、男の子用のシール部材14の場合、自動車や飛行機等の乗り物やロボット等、男の子が興味を示しやすい図柄を施すとよい。女の子用のシール部材14の場合、動物やお城や花等、女の子が興味を示しやすい図柄を施すとよい。
シール部材14は、シール把持部142を掴み、後処理テープ13を1.0N〜7.0Nの力で引くと、おむつ10から分離させることができるような接着力を有するシール接着部143とすることが好ましい。
シール部材14をおむつ10から分離させる力を1.0N〜7.0Nとすることで、使い捨ておむつのパッケージ1に収容されている間や着用者がおむつ10を着用している間にシール部材14がおむつ10から剥がれてしまう恐れを軽減しつつ、おむつ10の着用者である乳幼児がおむつ10からシール部材14を分離させることができる接着力となる。
シール部材14をおむつ10から分離させる力を1.0Nより小さく設定すると、着用中に約1%以上のシール部材14がおむつ10から剥がれてしまう。そして、シール部材14をおむつ10から分離させる力を1.0N以上に設定すると、通常の使用状態においては、確実にシール部材14が剥がれなくすることができる。
シール部材14をおむつ10から分離させる力を7.0Nより大きくすると、ユーザーである乳幼児は、力が足りず、かなり無理をしてシール部材14を剥がすことになり、楽しみながらトイレトレーニングを行う状況において、乳幼児に困難を強いることになり、乳幼児のトイレトレーニングへの意欲を軽減させることになりかねない。そして、シール部材14をおむつ10から分離させる力を7.0N以下にすると、乳幼児は、無理なくシール部材14をおむつ10から分離させることができる。そのため、シール部材14をシール台紙に貼ることを楽しむことができ、トイレトレーニングを継続させやすくすることができる。
シール部材14を分離させるための力の大きさの測定は、以下の方法で行う。まず、後処理テープ13に貼られた状態のシール部材14のシール把持部142の非肌側面に補助紙を貼付する。続いて、貼り付けローラーを速度300mm/minで往復させて2kgの荷重で圧着する。貼り合わせた後、測定雰囲気内に30分間静置する。そして、引張り試験機(インストロン社)を用いて引っ張り試験を行う。具体的には、チャック間隔を60mmとし、万能材料試験機の剥離モードで、剥離角度180度、剥離速度300mm/minで後処理テープ13に貼られたシール部材14を引っ張り、シール部材14を分離させるための力を測定する。
また、トイレトレーニング用である本実施形態のおむつ10では、人工尿を80ml滴下したときのリウェット量が5g以上35g以下であることが好ましい。
リウェット量を5g以上にすることで、おむつ10が排尿により濡れてしまったことを乳幼児に気付かせることができる。その結果、乳幼児は排尿したことを保護者に伝えることができるようになり、保護者は濡れたおむつ10を直ぐに交換できる。そうすると、排尿後のおむつ10を長時間にわたり着用することがなくなり、子供が濡れた気持ち悪さに慣れてしまうことを抑制できる。また、乳幼児は、おむつ10が濡れたことによる気持ち悪さから、今度はおむつ10を汚さないようにと自主的にトイレに行くようになりやすい。こうして、トイレトレーニングを前進させることができる。
一方、リウェット量を35g以下にすることで、おむつ10からの漏れを抑制できる。よって、保護者の負担を軽減でき、トイレトレーニングの継続に繋がる。ただし、上記に限らず、トイレトレーニング用のおむつ10であっても、通常のおむつと同様に、リウェット量が低くてもよい、すなわち5g未満でもよい。
なお、上記のようなおむつ10として以下の構成のものを例示できる。吸収性本体11は、排泄液を吸収保持する吸収性コア(例えば高吸収性ポリマーを含むパルプ繊維等)と、吸収性コアよりも肌側に配置された液透過性のトップシートとを有する。そして、トップシートは、レーヨン、アセテート等の吸水性を有する再生繊維やパルプ繊維等の吸水性を有する天然繊維等のセルロース系繊維と、熱可塑性合成繊維を含むものとする。その繊維の含有率は、セルロース系繊維が約50〜100質量%、熱可塑性合成繊維が約0〜50質量%であることが好ましい。熱可塑性合成繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維や合成繊維の混合物、又はこれら合成樹脂を2種類以上用いた複合繊維等を用いることができる。また、複合繊維としては、融点の異なる2つの合成繊維成分からなる芯鞘型、偏心型を用いることができ、これにより繊維を捲縮させて伸縮性や嵩高性のあるシートを形成できる。また、トップシートの坪量は25g/m2〜35g/m2であることが好ましく、これにより液が保持されやすく、着用者はべたつき感を感じやすくなる。
また、リウェット量は以下のように測定できる。まず、腹側胴回り部と背側胴回り部12の溶着を解除して、吸収性本体11の長手方向に展開した状態のおむつ10の前記長手方向の中心部に、トップシート側から、80mlの人工尿(イオン交換水10リットルに、尿素200g、塩化ナトリウム80g、硫酸マグネシウム80g、塩化カルシウム8g及び色素:青色1号約1gを溶解させた水溶液)を10秒で滴下する。人工尿が完全に吸収されて表面から無くなった後、おむつ10のトップシート上にろ紙を載せ、35g/cm2の荷重をかける。荷重をかけてから3分経過後、ろ紙の重さを測定する。おむつ10に載せる前のろ紙の重さに対する増量分を「リウェット量(g)」とする。
<<袋体20>>
図4は、袋体20の前面21Aを説明する図である。図5は、袋体20の一方側の側面21Cを説明する図である。図6は、袋体20の後面21Bを説明する図である。図4、図5及び図6に示す袋体20の前面21A、後面21B、及び側面21Cは、それぞれ袋体20の表面を示しており、それぞれ使い捨ておむつのパッケージ1の外観から視認することができる面である。袋体20は、上下方向と左右方向を有し、袋体20の上下方向と左右方向は、それぞれ使い捨ておむつのパッケージ1の上下方向と左右方向と同じである。
袋体20は、6つの面21を有し、プラスチックから形成されており、具体的には、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)からなる合成樹脂フィルムから形成されている。袋体20の表面の平滑度は高く、また、防水性も有している。
図4に示すように前面21Aには、商品名22と、機能表示23a、23b、シール表示24が袋体20に印刷されている。袋体20のうち最も大きく商品名22「トイレトレーニング用おむつABC」が設けられており、保護者は、前面21Aが使い捨ておむつのパッケージ1の前面であることを認識することができ、店頭等において商品を選択しやすくしている。機能表示23aは、「モレずに10倍ぬれた感じ」というおむつ10の機能を表示している。これは、おむつ10が、排泄物がおむつ10から漏れてしまう恐れを軽減しつつ、着用者がべたつき感を感じやすい機能を有していることを保護者に認識させることができる。また、「男の子用」という機能表示23bによって、おむつ10が男の子に適した商品であることを表示している。
さらに、おむつ10がシール部材14を備えていることを示すシール表示24を備えることで、使い捨ておむつのパッケージ1の外観からシール部材14を備えたおむつ10が収容されていることを着用者及び保護者が認識することができるため、乳幼児は、シール部材14を貼ることを楽しむことができるおむつ10を備えた商品であるという楽しい印象をもつことができ、保護者は、乳幼児が楽しめるおむつ10が収容された商品であることを認識することができる。なお、シール表示24は、「シール付き」であることを文字のみではなく、図4に示すように、図や写真によって視覚的に表示させることがより好ましい。乳幼児が認識しやすくなる。
図5に示す側面21Cには、トイレトレーニングに関する情報にアクセスすることができるQRコード(登録商標)やURLを記載している。保護者はこれらの情報にアクセスすることで、トイレトレーニングに関する情報の取得が可能となる。なお、もう一方側の側面には、おむつ10の情報や、着用方法の説明等を記載することができる。
図6に示すように、後面21Bには、シール台紙25と、シール表示26と、切り取り線27が設けられている。図6において、中心線C−Cは、後面21Bの上下方向の中心線である。シール台紙25は中心線C−Cより上側に配置し、シール表示26は中心線より下側に配置し、切り取り線27は、シール台紙25の右側に設けられている。
シール台紙25は、シール部材14を貼付するための台紙であり、シール表示26は、おむつ10がシール部材14を備えていることを示す表示であり、切り取り線27は、おむつ10を取り出すために切り取る部位を示す切り取り線で、切り取り線27で囲まれた領域27aを形成する。
店頭等で袋体20に設けられたシール表示26を見た保護者は、シール部材14を備えた使い捨ておむつ10を収容した使い捨ておむつのパッケージ1であることを認識して購入することができる。そして、使い捨ておむつ10を使用する際には、シール台紙25が袋体20に設けられているため、保護者は、シール台紙をダウンロードしたり、別途探したりする必要がない。これによって、使い捨ておむつのパッケージ1を購入した保護者は、面倒な手間を削減しつつ、すぐにトイレトレーニングを開始することができる。
シール台紙25及びシール表示26は、使い捨ておむつのパッケージ1の外側に設けられていることが好ましい。このようにすることで、保護者は、店頭等において、使い捨ておむつのパッケージ1の外観から、シール台紙25とシール表示の存在を認識することができるため、使い捨ておむつのパッケージ1を購入すると、すぐにトイレトイレトレーニングを開始することができる商品であることがわかる。
なお、図6に示すように、シール台紙25とシール表示26が同じ面に設けられていることがより好ましい。シール台紙25とシール表示26を一緒に視認することができるため、おむつ10がシール部材14を備え、そのシール部材14を貼るためのシール台紙25を認識しやすくなる。
また、シール台紙25を使い捨ておむつのパッケージ1の後面21Bに設けることが好ましい。おむつ10の機能等とは直接的に関係のないシール台紙25を後面21Bに設けることで、「モレずに10倍ぬれた感じ」の機能表示23aや「男の子用」の機能表示23bを前面21Aに設けることができるため、保護者が店頭等で使い捨ておむつを購入する際に適切な商品を選択しやすくさせやすくなる。
図7は、シール台紙25を説明する図である。図7に示すように、シール台紙25は、街並みを現した図柄が設けられており、シール部材14を貼る位置を特定するためのシール枠部25fが複数設けられている。このシール枠部25fの数は、使い捨ておむつのパッケージ1が有するおむつ10の数が同じであることが好ましい。例えば、1つのシール部材14を備えるおむつ10を着用した乳幼児がトイレの補助便座に座ることができると、シール台紙25にシール部材14を貼る。これを繰り返し、使い捨ておむつのパッケージ1のおむつ10を全て使い終わり、シール台紙25のシール枠部25fに全てシール部材14が貼られた状態となり、これを見た乳幼児に達成感を感じさせやすくなる。達成感を感じた乳幼児は、トイレトレーニングに対する意欲を向上させて、継続しやすくなる。
シール台紙25は、袋体20に印刷されていることが好ましい。袋体20の表面に印刷されていることで、乳幼児や保護者がシール部材14の存在に容易に気付きやすくなる。また、シール台紙25を別部材として用意する必要がないため、シール部材14を別部材として貼付したものが、商品の搬送途中ではがれてしまったりするのを防ぎ、より安価な使い捨ておむつのパッケージ1を製造することができる。
シール台紙25は、おむつ10を収容した袋体20の一部分とした状態で使用することもできるし、ハサミ等で切り取って壁に貼ったりして使用することもできる。おむつ10を収容した袋体20の一部分とした状態で使用することで、シール台紙25を切り取って壁等に貼るという手間を削減することができる。トイレトレーニングにおいては、目に留まりやすいトイレ等の壁に袋体20から分離させたシール台紙25を貼って、トイレで乳幼児がおむつ10からシール部材14を剥がして、シール台紙25に貼ることで、乳幼児にトイレトレーニングを継続させやすくすることができる。
図6等に示すシール台紙25は、袋体20に印刷されていることから、シール台紙25は、袋体20の材質と同じ、ほぼ全域が平滑面であるポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)からなるプラスチックフィルムで形成されている。これによって、シール部材14をシール台紙25に複数回貼ったり、剥がしたりすることができる。特に、シール部材14をシール台紙25に貼るのは、主に乳幼児であるため、特定の場所にシール部材14を正確に貼ることができず、ストレスを感じる場合がある。そのため、何度もシール部材14を貼ったり剥がしたりすることが可能な材質のシール台紙25を用いることで、乳幼児が思い通りにならないストレスを感じる恐れを軽減させて、トイレトレーニングを継続させやすくすることができる。
なお、袋体20とシール台紙25は、必ずしも同じ素材から形成されている必要はない。袋体20とシール台紙25は、それぞれ異なる組成のプラスチックであってもよい。また、例えば、紙等のシール台紙25の表面にシリコン被膜を形成したり、ニスを塗布したりしたものを用いてもよい。
さらに、シール台紙25からシール部材14を分離させるための力を1.0N〜7.0Nとすることがより好ましい。このようにすることで、シール台紙25に貼付したシール部材14が剥がれてしまう恐れを軽減しつつ、乳幼児がシール台紙25からシール部材14を分離することができる接着力とすることができるため、乳幼児がシール部材14を貼ったり剥がしたりする動作にストレスを感じる恐れを軽減して、乳幼児の思い通りにシール部材14を貼るという行動を楽しませやすくなる。
シール部材14をシール台紙25から分離させるための力の大きさの測定は、以下の方法で行う。まず、シール台紙25に貼られた状態のシール部材14のシール把持部142の非肌側面に補助紙を貼付する。続いて、貼り付けローラーを速度300mm/minで往復させて2kgの荷重で圧着する。貼り合わせた後、測定雰囲気内に30分間静置する。そして、引張り試験機(インストロン社)を用いて引っ張り試験を行う。具体的には、チャック間隔を60mmとし、万能材料試験機の剥離モードで、剥離角度180度、剥離速度300mm/minでシール台紙25に貼られたシール部材14を引っ張り、シール部材14を分離させるための力を測定する。
また、必ずしも袋体20にシール台紙25を印刷する必要はなく、例えば、袋体20に、別部材としてのシール台紙25を、接着剤等を用いて貼ってもよい。別部材としてシール台紙25を貼ると、シール台紙25を備えた袋体20でありながら、袋体20にはおむつ10の機能等の説明をより多く設けることができる。つまり、使い捨ておむつ10の機能表示として、重要度が低い内容については、別部材として貼られたシール台紙25によって隠されるように設けられていてもよい。シール台紙25によって隠された機能表示は、シール台紙25を分離させることで視認可能となるため、袋体20が備える機能表示の情報量を確保することができる。
シール台紙25を別部材にした場合においても、シール台紙25を袋体20に印刷した場合と同様に、乳幼児や保護者は、使い捨ておむつのパッケージ1の外観からその存在を認識したシール部材14をシール台紙25に貼ることができるため、トイレトレーニングを行う乳幼児の意欲をより向上させることができる。また、保護者にとっても、シール台紙25を袋体20から刃物等を使わずに分離させることができるため、トイレの壁等にシール台紙25を容易に貼ることができる。
切り取り線27は、線状の貫通した切れ目が間欠に配置された切り取り線であり、切り取り線27で囲まれた領域27aを有する。使い捨ておむつのパッケージ1を開封する際に、領域27aの上側に記載されている「押す」の部分を押すと、切り取り線27の一部を切り取ることができる。領域27aを切り取ると、収容されたおむつ10を取り出しやすくなる。
また、シール台紙25の辺のうち、少なくとも1つの辺が切り取り線27と重なる重なり部分28を有することが好ましい。具体的には、図6におけるシール台紙25の右側の上下方向に沿った端である辺25eと、領域27aのうち、上下方向に沿った直線状の切り取り線のうち左側の直線の一部が重なっている重なり部分28を有している。
重なり部分28は、おむつ10を取り出すために切り取る切り取り線27の一部であるため、切り取り線27を切り取ると同時に、シール台紙25の右側の辺25eが袋体20から切り取られる。つまり、矩形形状のシール台紙25を、各辺を切り取り線として切り取る場合には、切り取り線27の一部は、シール台紙25の切り取り線の一部と重なることになる。これによって、袋体20からシール台紙25を分離させる場合には、切り取り線27とシール台紙25の辺が重なる部分を有していない場合よりも袋体20を切り取る部分を減少させることができるため、袋体20を過剰に破損させることを防ぐことができる。
さらに、シール台紙25の辺25eの全体が、切り取り線27と重なっていることがより好ましい。つまり、シール台紙25の辺25eの長さであり、且つ、重なり部分28の上下方向の長さが、切り取り線27の上下方向に沿った左側の直線の長さよりも短い。これによって、おむつ10を袋体20の中から取り出すために必要な長さ以上に袋体20を切り取ってしまう恐れを軽減させることができる。袋体20の切り取りによる破損を軽減させると、未使用のおむつ10が袋体20から落ちてしまう恐れを軽減させて、袋体20の中に未使用のおむつ10を収容した状態を維持しやすくなる。
また、図6においては、シール台紙25の右側の辺25eのみが切り取り線27と重なることにしたが、これに限られない。例えば、シール台紙25の右側の辺25eだけでなく、シール台紙25の下側の辺や上側の辺など、複数の辺と切り取り線27とが重なっていてもよい。
シール台紙25は、袋体20の上部に設けられていることがより好ましい。具体的には、シール台紙25を中心線C−Cより上側に配置することがより好ましい。シール台紙25を袋体20の上部に設けることで、シール台紙25を分離させても、未使用のおむつ10を袋体20に収容した状態を維持しやすくすることができる。特に、上下方向に複数のおむつ10を並べて収容している場合には、袋体20の下側に収容したおむつ10を収容した状態をより維持しやすくなる。なお、袋体20の「上部」には、後面21Bや側面21Cの上部だけでなく、上面21Dも含む。
さらに、最も上側に位置する複数のおむつ10を、使い捨ておむつのパッケージ1のうち最上段領域Uに配置し、シール台紙25を、上下方向及び左右方向においてそれぞれ最上段領域Uと重なる位置にのみ設けられていることがより好ましい。これによって、最上段領域Uよりも下側に配置されたおむつ10だけでなく、最上段領域Uに配置されたおむつ10についても、シール台紙25を袋体20から分離しても、切り取られた領域を最上段領域Uよりも小さくすることができるため、最上段領域Uに配置された未使用のおむつ10を袋体20内に収容した状態に維持しやすくすることができる。
シール台紙25を袋体20から分離させる場合には、シール台紙25の内角が全て90度以上であることが好ましい。図6等に示すシール台紙25の内角は、全て90度の長方形である。シール台紙25の内角を90度より小さくすると、袋体20からシール台紙25を分離させる際に、90度より小さい角度、つまり鋭角の部分に分離させるための力が集中しやすくなるため、袋体20を過剰に破損してしまう恐れがある。この点、シール台紙25の内角を90度以上とすると、シール台紙25の内角が90度より小さい場合よりも、シール台紙25を袋体20から分離させる際に、シール台紙25の角から袋体20やシール台紙25を破損してしまう恐れを軽減させることができる。なお、シール台紙25の角は、緩やかに湾曲していてもよいし、面取りしていてもよい。さらに、シール部材25の形状は、角を有さない湾曲形状であることがより好ましい。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態においては、後処理テープ13にシール部材14を設けることにしたが、これに限られない。シール部材14は、おむつ10の後処理テープ13以外に設けてもよい。例えば、腹側胴回り部又は背側胴回り部12の非肌側面や、吸収性本体11の非肌側面に設けることができる。シール部材14を設ける腹側胴回り部又は背側胴回り部12の非肌側面や、吸収性本体11の非肌側面の表面は、平滑な面であることが好ましいところ、腹側胴回り部、背側胴回り部12、吸収性本体11の表面に平滑な面を有する別部材を貼付し、その別部材にシール部材14を設けていてもよい。また、シール部材14の貼付と剥離を繰り返し行うことができる素材を表面に有する腹側胴回り部、背側胴回り部12、吸収性本体11を予め用いても良い。
上述の実施形態においては、袋体20の表面側、つまり使い捨ておむつのパッケージ1の表面にシール台紙25を設けたがこれに限られない。例えば、袋体20の内側面にシール台紙25を設けていてもよい。おむつ10の機能等の情報に直接的に関係しないシール台紙25を使い捨ておむつのパッケージ1の内側に設けることになるため、おむつ10の機能等の情報を使い捨ておむつのパッケージ1の表面に設けることが可能となる。この場合には、使い捨ておむつのパッケージ1の表面に、袋体20の内側にシール台紙25を備えていることを示す台紙表示(不図示)を備えることが好ましい。これによって、乳幼児や保護者が、袋体20の内側に備えたシール台紙25に気付かないという恐れを軽減させることができる。
さらに、上述の実施形態においては、平滑な面のシール台紙25としたがこれに限られない。例えば、少なくともシール部材14を貼付する側の面に凹凸部を有するシール台紙25としてもよい。シール台紙25とシール部材14の接着面との接触面積を減少させやすくすることができる。これによって、何度も貼り直しをする可能性がある乳幼児が、シール部材14を剥がれにくいという思い通りにならないストレスを感じてしまう恐れを軽減させることができる。
また、シール台紙25のシール枠部25fの内側を透明にしてもよい。シール台紙25を袋体20から分離させて壁等に貼る場合、貼った場所によってシール枠部25fの内側に見える様子が壁等の色や材質に応じて変化するため、壁等に貼った状態のシール台紙25の印象を変化させることができ、乳幼児がトイレトレーニングに飽きる恐れを軽減させることができる。
上述の実施形態において、矩形形状のシール台紙25としたが、シール台紙25は矩形形状に限られない。例えば、六角形等の多角形や円形等の所望の形状とすることができる。また、シール台紙25の内角を、90度より小さくしてもよい。例えば、ひし形形状であってもよく、このような場合であっても、シール台紙25の角は、緩やかに湾曲していたり面取りしていたりすることが好ましい。さらに、図7等に示すように、シール台紙25の図柄が記載されている領域のみがシール台紙25とは限らない。例えば、シール台紙25の図柄が設けられた領域より外側に所定の余白が設けられたシール台紙25であってもよい。
さらに、シール台紙25の各辺に、シール台紙25を袋体20から分離させるための切り取り線を設けていてもよい。シール台紙25の各辺に切り取り線を設けることで、乳幼児や保護者は、シール台紙25を袋体20から切り取る部分を認識しやすくなる。また、切り取り線が、複数の貫通孔を間欠に配置したものである場合には、ハサミ等の刃物を使わないで、シール台紙25を袋体20から分離させることができる。
上述の実施形態においては、後面21Bに切り取り線27を設けたが、必ずしも後面21Bに設ける必要はない。例えば、前面21Aや側面21C、上面21Dに設けてもよい。さらに、切り取り線27を設けていなくてもよい。保護者が、袋体20の所望も部分を切り取り、おむつ10を取り出すものであってもよい。
上述の実施形態においては、腹側胴回り部と背側胴回り部12と吸収性本体11とを有する所謂3ピースタイプのおむつ10を収容する袋体20を有する使い捨ておむつのパッケージ1について説明したがこれに限られない。例えば、シール部材14を備えた腹側胴回り部と背側胴回り部12とを繋いで一体化されたおむつ(所謂2ピースタイプ)を収容する袋体を有する使い捨ておむつのパッケージであってもよい。
1 使い捨ておむつのパッケージ、
10 使い捨ておむつ(おむつ)、
11 吸収性本体、
12 背側胴回り部、
121 肌側シート、122 非肌側シート、123 弾性部材、
13 後処理テープ、
131 テープ本体、132 テープ把持部、
133 固定部、134 テープ接着部、
14 シール部材、
141 シール本体、142 シール把持部、
143 シール接着部、144 図柄、
20 袋体、
21 面、21A 前面、21B 後面、21C 側面、21D 上面、
22 商品名、23a 機能表示、23b 機能表示、
24 シール表示、
25 シール台紙、
25f シール枠部、25e 辺、
26 シール表示、
27 切り取り線、27a 領域、
28 重なり部分、
BH 胴回り開口部、LH 脚回り開口部LH、
U 最上段領域

Claims (16)

  1. 使い捨ておむつと、前記使い捨ておむつを収容する袋体と、を有する使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつから分離して再貼付可能なシール部材を有し、
    前記袋体は、
    前記使い捨ておむつが前記シール部材を有することを示すシール表示と、
    前記シール部材を貼付するためのシール台紙と、を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  2. 請求項1の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記シール台紙が、プラスチックフィルムで形成されていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  3. 請求項1又は2の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記シール部材を前記使い捨ておむつから分離させる力が、1.0〜7.0Nであることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記使い捨ておむつのパッケージは、それぞれ1つの前記シール部材を有する複数の使い捨ておむつを有し、
    前記シール台紙は、前記シール部材を貼付する位置を特定するためのシール枠部を複数備え、
    前記使い捨ておむつの数と、前記シール枠部の数が同じであることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記シール台紙は、前記使い捨ておむつのパッケージの後面に設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記シール台紙は、前記使い捨ておむつのパッケージの外側に設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記シール台紙は、前記使い捨ておむつのパッケージの内側に設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記袋体に前記シール台紙が印刷されていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  9. 請求項8に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記袋体は、前記使い捨ておむつを取り出すために切り取る部位を示す切り取り線を有し、
    前記シール台紙の各辺のうち、少なくとも1つの辺が前記切り取り線と重なる重なり部分を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  10. 請求項9に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記1つの辺の全体が、前記切り取り線と重なっていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  11. 請求項8から10のいずれか1項の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記シール台紙は、前記袋体の上部に設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  12. 請求項8から11のいずれか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記使い捨ておむつのパッケージは、上下方向と、前記上下方向と交差する左右方向を有し、
    前記使い捨ておむつのパッケージには、前記上下方向及び前記左右方向にそれぞれ複数の前記使い捨ておむつが並べられ、
    最も上側の複数の前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつのパッケージのうち最上段領域に配置されており、
    前記シール台紙は、前記上下方向及び前記左右方向においてそれぞれ前記最上段領域と重なる位置にのみ設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  13. 請求項8から12のいずれか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記シール台紙の内角は、全て90度以上であることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  14. 請求項1から7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記シール台紙が、前記袋体に貼付されていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記シール台紙のうち、少なくとも前記シール部材を貼付する側の面に、凹凸部が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
    前記シール台紙は、前記シール部材を貼付する位置を特定するためのシール枠部を備え、
    前記シール枠部の内側が透明であることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
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