JP2019088103A - 電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】本体とカバー部材の誤組付けの発生を抑えること。【解決手段】対向配置した第1本体側外壁体22A及び第2本体側外壁体22Bが少なくとも設けられた本体20と、対向配置した第1カバー側外壁体32A及び第2カバー側外壁体32Bが少なくとも設けられたカバー部材30と、第1本体側外壁体と第1カバー側外壁体の嵌合状態を保持する第1ロック機構40と、第2本体側外壁体と第2カバー側外壁体の嵌合状態を保持する第2ロック機構50と、を備え、第1カバー側係合体42は、挿入突出体であり、第1本体側係合体41は、第1から第3の突出壁部41a〜41cと、第1カバー側係合体が先端42aから挿入されていく挿入孔41dと、その先端を挿入孔まで案内するガイド部41eと、を有し、第2突出壁部と第3突出壁部の内の少なくとも一方は、カバー部材を案内しつつ第1カバー側係合体の先端をガイド部まで案内するガイド壁として形成すること。【選択図】図4

Description

本発明は、電気接続箱及びワイヤハーネスに関する。
従来、電気接続箱は、電子部品が収容される本体と、この本体の開口を塞ぐカバー部材と、を筐体の構成部材として備えている。その本体とカバー部材は、互いの開口の周縁部同士(つまり、互いの外周壁の開口側の端部同士)を嵌め合わせることによって組み付けられ、その嵌合状態がロック機構によって保たれている。ロック機構は、本体の外周壁に設けた第1係合体と、カバー部材の外周壁に設けた第2係合体と、を備える。第1係合体と第2係合体は、その相互間の係合動作を本体とカバー部材の嵌合動作と同時進行で実施し、その嵌合動作の完了と共に係合動作が完了するように構成している。尚、電気接続箱においては、筐体の内方の収容室で電子部品が電線に対して電気的に接続される。その電線は、筐体の外方に引き出され、例えば、車両の電源や負荷等に対して電気的に接続される。電気接続箱は、その電子部品や電線と共に一体となってワイヤハーネスを成す。下記の特許文献1及び2には、この種の電気接続箱について開示されている。
特許第6053534号公報 特開2008−236847号公報
ところで、従来の電気接続箱においては、嵌合状態の保持という目的を果たすべく、本体の外周壁における対向配置された2つの外壁体に第1係合体を各々配置し、かつ、カバー部材の外周壁における対向配置された2つの外壁体に第2係合体を各々配置する。つまり、従来の電気接続箱においては、複数のロック機構が少なくとも対向配置状態で設けられている。第1係合体と第2係合体は、その内の少なくとも一方が爪部を有しており、本体とカバー部材の嵌合動作と共に、その爪部を相手方に引っ掛けることによって、相互間の係合を完了させる。
ここで、この電気接続箱においては、例えば車体等の周辺部品で作業者の作業位置よりも奥側の第1係合体が目視し難い場合、カバー部材を本体に組み付ける際に、例えば、その第1係合体にカバー部材の奥側の第2係合体を係合させた上で、手前側のロック機構を係合させる。しかしながら、この電気接続箱では、奥側の第2係合体が本体に奥側で乗り上げて、この第2係合体が奥側の第1係合体に係合していなくても、手前側のロック機構が係合されてしまう可能性がある。よって、この電気接続箱は、周辺部品との位置関係如何で、本体とカバー部材の嵌合が完了したものと作業者に誤認させてしまう虞がある。
そこで、本発明は、本体とカバー部材の誤組付けの発生を抑えることが可能な電気接続箱及びワイヤハーネスを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る電気接続箱は、対向配置した第1本体側外壁体及び第2本体側外壁体が少なくとも設けられた筒状の本体側外周壁を有し、前記本体側外周壁の内方の収容室に電子部品及び電線が収容される本体と、対向配置した第1カバー側外壁体及び第2カバー側外壁体が少なくとも設けられた筒状のカバー側外周壁を有し、前記本体側外周壁の開口側端部に前記カバー側外周壁の開口側端部を嵌め合わせて前記本体の開口を塞ぐカバー部材と、前記第1本体側外壁体に設けた第1本体側係合体及び前記第1カバー側外壁体に設けた第1カバー側係合体を備え、前記第1本体側係合体と前記第1カバー側係合体との係合完了位置で前記第1本体側外壁体と前記第1カバー側外壁体の嵌合状態を保持する第1ロック機構と、前記第2本体側外壁体に設けた第2本体側係合体及び前記第2カバー側外壁体に設けた第2カバー側係合体を備え、前記第2本体側係合体と前記第2カバー側係合体との係合完了位置で前記第2本体側外壁体と前記第2カバー側外壁体の嵌合状態を保持する第2ロック機構と、を備え、前記第1カバー側係合体は、前記第1本体側係合体に向け且つ前記第1カバー側外壁体の壁面に対する交差方向に沿って突出させた挿入突出体であり、前記第1本体側係合体は、前記第1本体側外壁体の開口側端部よりも前記第1カバー側外壁体側に向けて前記第1本体側外壁体から突出させた第1突出壁部と、前記第1突出壁部における突出方向に対する直交方向の両端から各々前記第2本体側外壁体側に向けて突出させた第2及び第3の突出壁部と、前記第1突出壁部に形成し、係合完了位置まで前記第1カバー側係合体が先端から挿入されていく挿入孔と、前記第1突出壁部に形成し、前記第1カバー側係合体の前記先端を前記第1突出壁部における突出方向の端部側から前記挿入孔まで案内するガイド部と、を有し、前記第2突出壁部と前記第3突出壁部の内の少なくとも一方は、前記カバー部材を案内しつつ、前記第1カバー側係合体の前記先端を前記ガイド部まで案内するガイド壁として形成することを特徴としている。
ここで、前記ガイド壁は、前記第2突出壁部と前記第3突出壁部のそれぞれの突出方向の端部の間の間口を拡張するべく、前記第1突出壁部側の根元から突出方向の端部までの間に弧状部を設けることが望ましい。
また、前記第1ロック機構は、前記第1カバー側係合体が前記挿入孔に挿入された際に回動支点となって、前記本体と前記カバー部材とを嵌合完了位置まで相対回転させるように形成することが望ましい。
また、前記第2ロック機構は、前記本体と前記カバー部材とが少なくとも嵌合完了位置となるときに、その嵌合完了位置における前記本体側外周壁と前記カバー側外周壁とで共通の筒軸方向に沿って前記第2本体側係合体と前記第2カバー側係合体とを係合完了位置まで相対移動させるように構成することが望ましい。
また、前記第2ロック機構は、前記第1カバー側係合体が前記第1突出壁部に乗り上げたままで前記第2本体側係合体と前記第2カバー側係合体とを係合させ始めた際に、前記第2本体側係合体と前記第2カバー側係合体とを係合完了位置まで相対移動させずに係止させる係止部を備えることが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明に係るワイヤハーネスは、電子部品と、前記電子部品に一端側が電気的に接続される電線と、前記電子部品及び前記電線の一端側を内部に収容すると共に前記電線の他端側を外部に引き出す筐体と、を備え、前記筐体は、対向配置した第1本体側外壁体及び第2本体側外壁体が少なくとも設けられた筒状の本体側外周壁を有し、前記本体側外周壁の内方の収容室に前記電子部品及び前記電線が収容される本体と、対向配置した第1カバー側外壁体及び第2カバー側外壁体が少なくとも設けられた筒状のカバー側外周壁を有し、前記本体側外周壁の開口側端部に前記カバー側外周壁の開口側端部を嵌め合わせて前記本体の開口を塞ぐカバー部材と、前記第1本体側外壁体に設けた第1本体側係合体及び前記第1カバー側外壁体に設けた第1カバー側係合体を備え、前記第1本体側係合体と前記第1カバー側係合体との係合完了位置で前記第1本体側外壁体と前記第1カバー側外壁体の嵌合状態を保持する第1ロック機構と、前記第2本体側外壁体に設けた第2本体側係合体及び前記第2カバー側外壁体に設けた第2カバー側係合体を備え、前記第2本体側係合体と前記第2カバー側係合体との係合完了位置で前記第2本体側外壁体と前記第2カバー側外壁体の嵌合状態を保持する第2ロック機構と、を備え、前記第1カバー側係合体は、前記第1本体側係合体に向け且つ前記第1カバー側外壁体の壁面に対する交差方向に沿って突出させた挿入突出体であり、前記第1本体側係合体は、前記第1本体側外壁体の開口側端部よりも前記第1カバー側外壁体側に向けて前記第1本体側外壁体から突出させた第1突出壁部と、前記第1突出壁部における突出方向に対する直交方向の両端から各々前記第2本体側外壁体側に向けて突出させた第2及び第3の突出壁部と、前記第1突出壁部に形成し、係合完了位置まで前記第1カバー側係合体が先端から挿入されていく挿入孔と、前記第1突出壁部に形成し、前記第1カバー側係合体の前記先端を前記第1突出壁部における突出方向の端部側から前記挿入孔まで案内するガイド部と、を有し、前記第2突出壁部と前記第3突出壁部の内の少なくとも一方は、前記カバー部材を案内しつつ、前記第1カバー側係合体の前記先端を前記ガイド部まで案内するガイド壁として形成することを特徴としている。
本発明に係る電気接続箱においては、第1ロック機構が作業位置よりも奥側で目視し難い位置に配置されていたとしても、作業者が第1カバー側係合体の先端を第1突出壁部に突き当てることで、この第1カバー側係合体を第1突出壁部のガイド部に沿って第1本体側係合体の挿入孔まで案内することができる。よって、この電気接続箱は、第1ロック機構が目視し難い位置に配置されていたとしても、この第1ロック機構の係合を完了させることができるので、本体とカバー部材を正規嵌合状態で嵌合させることができる。従って、本発明に係る電気接続箱は、本体とカバー部材の誤組付けの発生を抑えることができる。また、本発明に係るワイヤハーネスは、その電気接続箱を備えるものであるので、その電気接続箱の効果を奏することができる。
図1は、正規嵌合時の電気接続箱及びワイヤハーネスを示す斜視図である。 図2は、電気接続箱の分解斜視図である。 図3は、正規嵌合時の電気接続箱を別角度から見た斜視図である。 図4は、電気接続箱を別角度から見た分解斜視図である。 図5は、正規嵌合時の電気接続箱を示す側面図である。 図6は、正規嵌合時の電気接続箱を筒軸方向に見た上面図である。 図7は、第1本体側係合体について説明する斜視図である。 図8は、第1カバー体側係合体について説明する斜視図である。 図9は、第1カバー体側係合体を別角度から見た斜視図である。 図10は、組付け途中の電気接続箱を示す側面図である。 図11は、第2ロック機構について説明する断面図である。 図12は、誤組付け検知時の電気接続箱を示す側面図である。 図13は、誤組付け検知時の第2ロック機構について説明する断面図である。
以下に、本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態の1つを図1から図13に基づいて説明する。
図1から図6の符号1は、本実施形態の電気接続箱を示す。また、図1の符号WHは、その電気接続箱1を備えた本実施形態のワイヤハーネスを示す。尚、各図の電気接続箱1は、後述する本体20に2つのカバー部材が組み付けられるものであるが、後述する一方のカバー部材30のみを示している。
本実施形態の電気接続箱1は、収容対象物AC(図2及び図4)が収容される筐体10を備える(図1から図6)。筐体10は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。この筐体10は、収容対象物ACが収容される収容室11を少なくとも1つ有する(図2及び図4)。この筐体10においては、収容対象物AC及び電線(電力供給線や信号線等)We(図1)の一端側が内部の収容室11に収容され、かつ、この電線Weの他端側が内部の収容室11から外部に引き出される。よって、この筐体10は、電線Weを内部から外部に引き出すための引出口12を少なくとも1つ有する(図1)。尚、図1では、複数本存在している電線Weの内の一部を図示している。また、図2及び図4では、複数収容される収容対象物ACの内の一部を図示している。
ここで、収容対象物ACとしては、電線Weの一端側が電気的に接続される電子部品、又は、この電子部品を収容及び保持する電子部品保持体等が考えられる。本実施形態の電気接続箱1とは、電子部品と電子部品保持体の内の少なくとも一方が収容対象物ACとして筐体10に収容されるものである。この電気接続箱1は、その電子部品に対して電線Weを介して接続対象物(図示略)を電気的に接続させる。この電気接続箱1においては、筐体10の内部で電線Weが電子部品に対して電気的に接続されており、その筐体10の内部から外部に引き出された電線Weを介して電子部品が接続対象物に対して電気的に接続される。電気接続箱1は、その電線Weと共にワイヤハーネスWHを成す。
電子部品とは、例えば、リレー、ヒューズ等の回路保護部品、コネクタ、端子金具などのことを指している。ここでは、回路基板、電子制御ユニット(所謂ECU)等の電子機器についても、電子部品の一形態として考える。また、接続対象物とは、二次電池などの電源、電気機器(アクチュエータ等)などの負荷、センサなどのことを指している。電気接続箱1においては、例えば、或る電線Weが電源に対して電気的に接続され、かつ、これとは別の電線Weが負荷に対して電気的に接続されており、その電源と負荷とを電子部品を介して電気的に繋いでいる。
この例示の筐体10は、その構成部材として、本体20とカバー部材30とを備える(図1から図6)。本体20とカバー部材30は、互いに嵌め合わせることによって組み付けられる。
本体20は、筐体10の主体部分を成すものであり、収容室11を有する(図2及び図4)。この本体20においては、収容室11が複数形成されており、それぞれの収容室11に収容対象物ACが収容される。ここで、1つの収容室11には、少なくとも1つの収容対象物ACが収容される。
更に、この本体20は、収容対象物ACを挿入するための開口(以下、「本体側開口」という。)21を有する(図2及び図4)。本体側開口21は、収容対象物ACを収容室11に収容する際の挿入口であり、収容室11に連通させている。収容対象物ACは、本体側開口21から挿入して、収容室11に収容される。
本体20は、側壁としての外周壁(以下、「本体側外周壁」という。)22を有しており(図1から図5)、両端を開口させた筒状に成形されている。本体側外周壁22は、対向配置した第1本体側外壁体22A及び第2本体側外壁体22Bが少なくとも設けられた筒状に形成する(図2及び図4)。この例示の本体側外周壁22は、更に、対向配置し、かつ、第1本体側外壁体22A及び第2本体側外壁体22Bに対して各々直交状態で配置した第3本体側外壁体22Cと第4本体側外壁体22Dとを有している(図2及び図4)。ここでは、これら第1本体側外壁体22Aと第2本体側外壁体22Bと第3本体側外壁体22Cと第4本体側外壁体22Dとによって角筒状に本体側外周壁22が形成されている。
収容室11は、その本体側外周壁22で囲われた内部空間に形成する。従って、この本体20においては、本体側外周壁22の内方の収容室11に、収容対象物ACとしての電子部品並びに収容対象物ACとしての電子部品保持体に収容及び保持される電子部品と電線Weとが収容される。この本体20においては、その本体側外周壁22の成す2つの開口が各々本体側開口21(第1本体側開口21A、第2本体側開口21B)となる(図2及び図4)。つまり、この例示の本体20は、対向配置された2つの本体側開口21(第1本体側開口21A、第2本体側開口21B)を両端に有する収容体であり、所謂フレームと称されることがある。この本体20においては、収容対象物ACとしての電子部品と収容対象物ACとしての電子部品保持体に収容及び保持される電子部品とが第1本体側開口21Aから挿入される。一方、収容対象物ACとしての電子部品保持体は、第2本体側開口21Bから挿入される。この本体20の内部では、電子部品と電線Weの一端側とが電気的に接続される。その電線Weは、第2本体側開口21Bを介して収容室11から引き出され、引出口12に案内される。
この本体20においては、第1本体側開口21Aにカバー部材30が組み付けられ、第2本体側開口21Bに別のカバー部材(図示略)が組み付けられる。
カバー部材30は、第1本体側開口21A側から本体20に組み付けて、第1本体側開口21Aを塞ぐ。このカバー部材30は、自らの開口(以下、「カバー側開口」という。)31(図2及び図4)の周縁部を本体20の第1本体側開口21Aの周縁部に嵌め合わせることによって、本体20に組み付ける。カバー側開口31の周縁部とは、後述するカバー側外周壁32のカバー側開口31側の端部(以下、「開口側端部」という。)32aに位置する部位のことである(図2及び図4)。また、第1本体側開口21Aの周縁部とは、本体側外周壁22の第1本体側開口21A側の端部(以下、「開口側端部」という。)22aに位置する部位のことである(図2及び図4)。
カバー部材30は、側壁としての外周壁(以下、「カバー側外周壁」という。)32を有しており(図1から図6)、そのカバー側外周壁32の一端を閉塞させ、かつ、カバー側外周壁32の他端を開口させている。このカバー部材30においては、その開口がカバー側開口31となる。カバー側外周壁32は、対向配置した第1カバー側外壁体32A及び第2カバー側外壁体32Bが少なくとも設けられた筒状に形成する(図2及び図4)。この例示のカバー側外周壁32は、更に、対向配置し、かつ、第1カバー側外壁体32A及び第2カバー側外壁体32Bに対して各々直交状態で配置した第3カバー側外壁体32Cと第4カバー側外壁体32Dとを有している(図2及び図4)。ここでは、これら第1カバー側外壁体32Aと第2カバー側外壁体32Bと第3カバー側外壁体32Cと第4カバー側外壁体32Dとによって角筒状にカバー側外周壁32が形成されている。
このカバー部材30は、本体側外周壁22の開口側端部22aにカバー側外周壁32の開口側端部32aを嵌め合わせて、本体20の第1本体側開口21Aを塞ぐ。本体20とカバー部材30との間では、第1本体側外壁体22Aと第1カバー側外壁体32Aのそれぞれの開口側端部22a,32a同士が嵌合され、第2本体側外壁体22Bと第2カバー側外壁体32Bのそれぞれの開口側端部22a,32a同士が嵌合され、第3本体側外壁体22Cと第3カバー側外壁体32Cのそれぞれの開口側端部22a,32a同士が嵌合され、第4本体側外壁体22Dと第4カバー側外壁体32Dのそれぞれの開口側端部22a,32a同士が嵌合される。本体20とカバー部材30は、その嵌合状態での互いの位置が嵌合完了位置となる。本体20とカバー部材30との間では、この嵌合状態を正規嵌合状態という(図1、図3、図5及び図6)。この嵌合状態では、本体側外周壁22の筒軸方向とカバー側外周壁32の筒軸方向とが同じ向きになる。一方、本体20とカバー部材30との間では、その嵌合状態とは異なるそれぞれの開口側端部22a,32aの係合状態(例えば、それぞれの開口側端部22a,32aの一部分のみが嵌め合わされている状態等)を半嵌合状態という。
この筐体10は、その本体20とカバー部材30の嵌合状態(正規嵌合状態)を保持するために、2種類のロック機構(第1ロック機構40、第2ロック機構50)を備えている(図1から図9)。
第1ロック機構40は、第1本体側外壁体22Aと第1カバー側外壁体32Aとの間に設ける(図1及び図2)。この第1ロック機構40は、第1本体側外壁体22Aに設けた第1本体側係合体41と、第1カバー側外壁体32Aに設けた第1カバー側係合体42と、を備える(図2及び図4)。
この第1ロック機構40は、第1本体側係合体41と第1カバー側係合体42との係合完了位置で、第1本体側外壁体22Aと第1カバー側外壁体32Aの嵌合状態を保持するように構成する。
例えば、第1カバー側係合体42は、第1本体側係合体41に向け且つ第1カバー側外壁体32Aの壁面に対する交差方向に沿って突出させた挿入突出体として形成する(図2、図4、図6、図8及び図9)。そして、第1本体側係合体41は、第1突出壁部41aと第2突出壁部41bと第3突出壁部41cとを有するように形成する(図1から図4、図6及び図7)。第1突出壁部41aは、第1本体側外壁体22Aの開口側端部22aよりも第1カバー側外壁体32A側に向けて第1本体側外壁体22Aから突出させる。第2突出壁部41bと第3突出壁部41cは、各々、第1突出壁部41aにおける突出方向に対する直交方向の両端から第2本体側外壁体22B側に向けて突出させる。このように、第1本体側係合体41は、第1突出壁部41aと、この第1突出壁部41aの両端から突出させた第2突出壁部41b及び第3突出壁部41cと、を有しているので、自らの剛性を高めることができる。
更に、この第1本体側係合体41は、第1突出壁部41aに形成し、係合完了位置まで第1カバー側係合体42が自由端側の先端42a(図2、図5、図6、図8及び図9)から挿入されていく挿入孔41dを有するように形成する(図1、図2、図4及び図7)。この第1ロック機構40においては、第1本体側係合体41と第1カバー側係合体42とが係合完了位置のときに、嵌合完了位置における本体側外周壁22とカバー側外周壁32とで共通の筒軸方向(つまり、正規嵌合状態での筒軸方向)における挿入孔41dの2つの周縁部が第1カバー側係合体42の筒軸方向への動きを係止する。
この例示の第1突出壁部41aは、本体側外周壁22の筒軸方向に沿って突出させた略矩形の板状体として形成している(図1から図4及び図7)。この例示の第1突出壁部41aにおいては、挿入孔41dを第1本体側開口21A側に寄せて配置している。よって、この第1突出壁部41aには、第1カバー側係合体42の先端42aを第1突出壁部41aにおける突出方向の端部側から挿入孔41dまで案内するガイド部41eを設けている(図1、図3、図4、図6及び図7)。
この例示のガイド部41eは、第1カバー側係合体42の先端42aを挿入孔41dまで案内することが可能なガイド溝として形成している。このガイド部41eにおいては、基準壁面41e1と2本のリブ41e2とでガイド溝を形成している(図7)。基準壁面41e1とは、第1カバー側係合体42の先端42aの端面側を挿入孔41dまで案内することが可能な壁面のことである。ここでは、基準壁面41e1として、第1突出壁部41aの第1本体側開口21A側の壁面を利用している。尚、この例示の基準壁面41e1は、第1突出壁部41aの補強のために、一部を突出させている。2本のリブ41e2は、その基準壁面41e1から互いに間隔を空けて突出させ、かつ、第1カバー側係合体42の先端42aの挿入孔41dへの案内方向に沿って挿入孔41dまで延在させる。この2本のリブ41e2は、第1カバー側係合体42の先端42aの両側面を係止することができる。
この例示の第2突出壁部41bと第3突出壁部41cは、各々、第1突出壁部41aにおける突出方向に対する直交方向の両端から第2本体側外壁体22B側に向けて垂設させている。ここで、この第2突出壁部41bと第3突出壁部41cの内の少なくとも一方は、カバー部材30を案内しつつ、第1カバー側係合体42の先端42aをガイド部41eまで案内するガイド壁として形成する。そのガイド壁は、第2突出壁部41bと第3突出壁部41cのそれぞれの突出方向の端部の間の間口を拡張するべく、例えば、第1突出壁部41a側の根元から突出方向の端部までの間に弧状部41b1を設けている(図1から図4、図6及び図7)。これにより、カバー部材30は、その第1本体側係合体41の間口から第1カバー側係合体42側の端部を挿入する際に、第2突出壁部41bと第3突出壁部41cとの間に誘い込まれ易くなる。よって、この筐体10においては、第1カバー側係合体42が第1本体側係合体41の挿入孔41dに案内され易くなる。この例示では、第2本体側外壁体22B側で且つ第4本体側外壁体22D側がカバー部材30を組み付ける作業者の作業位置となる。故に、ここでは、第2突出壁部41bに弧状部41b1を設けることで、この第2突出壁部41bをガイド壁として利用している。
この例示の挿入孔41dは、矩形に形成している。この挿入孔41dの周縁部は、第1本体側係合体41と第1カバー側係合体42とが係合完了位置のときに、第1カバー側係合体42の後述する2つの第1リブ42cの突出方向の端面と2つの第2リブ42dの突出方向の端面とを筒軸方向で係止する。
一方、この例示の第1カバー側係合体42は、第1カバー側外壁体32Aの壁面に対して直交方向に突出させている(図2、図4、図6、図8及び図9)。この第1カバー側係合体42は、第1カバー側外壁体32A側を固定端とし、突出方向の先端42aを自由端とする片持ち状態にある。この第1カバー側係合体42は、第1カバー側外壁体32Aの壁面に対して直交方向に突出させ、かつ、カバー側外周壁32の筒軸方向に対する直交平面を備えた矩形の片部42bを有する(図8及び図9)。更に、この第1カバー側係合体42は、片部42bの2つの壁面の内の一方(カバー側開口31とは逆側の壁面)に2つの第1リブ42cを有し(図8)、その内の他方(カバー側開口31側の壁面)に2つの第2リブ42d(図9)を有する。2つの第1リブ42cと2つの第2リブ42dは、各々、片部42bにおける対向配置された2辺(固定端及び自由端以外の2辺)から突出させている。
この第1ロック機構40は、第1カバー側係合体42が挿入孔41dに挿入された際に、本体20とカバー部材30との間での回動支点となる。本体20とカバー部材30は、第1ロック機構40を回動支点にして相対回転させることによって(図10の矢印R)、開口側端部22a,32a同士を嵌合させる(図1、図3、図5及び図6)。よって、第1ロック機構40は、第1カバー側係合体42が挿入孔41dに挿入された際に本体20とカバー部材30とを嵌合完了位置まで相対回転させるように形成する。例えば、この例示の第1ロック機構40において、第1リブ42cと第2リブ42dのそれぞれの突出方向における端面は、固定端側を片部42bの平面と平行になるように形成し、自由端側を自由端に向かうに連れて片部42bに近づくように傾斜させる。そして、矩形の挿入孔41dの周縁部には、第1本体側係合体41と第1カバー側係合体42とが係合完了位置のときに、2つの第1リブ42cの固定端側の端面と2つの第2リブ42dの固定端側の端面とを係止させる。これにより、この例示の第1ロック機構40は、第1カバー側係合体42を係合完了位置まで挿入孔41dに挿入しつつ、自らが回動支点となって本体20とカバー部材30とを嵌合完了位置まで相対回転させることができる。
この例示では、第1本体側外壁体22Aと第1カバー側外壁体32Aとの間において、この第1ロック機構40を互いに間隔を空けて2箇所に配置している。ここでは、一対の挿入孔41dとガイド部41eの組み合わせを第1突出壁部41aに2組設け、かつ、カバー部材30に2つの第1カバー側係合体42を設けている。
この筐体10は、その本体20とカバー部材30の嵌合状態(正規嵌合状態)を保持するために、第2ロック機構50を備えている(図1から図6、図10及び図11)。その第2ロック機構50は、第2本体側外壁体22Bと第2カバー側外壁体32Bとの間に設ける(図2から図5、図10及び図11)。この第2ロック機構50は、第2本体側外壁体22Bに設けた第2本体側係合体51と、第2カバー側外壁体32Bに設けた第2カバー側係合体52と、を備える。この第2ロック機構50は、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52との係合完了位置で、第2本体側外壁体22Bと第2カバー側外壁体32Bの嵌合状態を保持するように構成する。
ここで、本体20とカバー部材30においては、先に示したように第1ロック機構40を回動支点にして相対回転させながら、お互いを嵌合させつつ、第2ロック機構50の第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52とを係合させていく。よって、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52は、筒軸方向に沿う相対移動が始まるまでの間、第1ロック機構40を回動支点にした本体20とカバー部材30との間の相対回転に連動しながら相対移動している。従って、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52は、これらの相対移動を行いながらの係合動作が行えるように形成する。この例示の第2ロック機構50は、本体20とカバー部材30とを第1ロック機構40で相対回転させて少なくとも嵌合完了位置となるときに、その嵌合完了位置における本体側外周壁22とカバー側外周壁32とで共通の筒軸方向に沿って第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52とを係合完了位置まで相対移動させるように構成している。
例えば、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52の内の少なくとも一方は、嵌合完了位置における本体側外周壁22とカバー側外周壁32とで共通の筒軸方向に沿って延在させた延在部を有する。更に、この第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52の内の少なくとも一方は、その延在部から筒軸方向に対する交差方向に突出させ、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52とが係合完了位置のときに筒軸方向で相手方に引っ掛けることによって、本体20とカバー部材30の嵌合状態を保持する係合部を有する。
具体的に、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52の内の一方は、延在部52aと係合部52bとを有している(図4及び図11)。延在部52aは、その内の他方に向け且つ嵌合完了位置における本体側外周壁22とカバー側外周壁32とで共通の筒軸方向に沿って延在させる。係合部52bは、その延在部52aから筒軸方向に対する交差方向に突出させた爪部として形成する。また、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52の内の他方は、筒軸方向が嵌合完了位置における本体側外周壁22とカバー側外周壁32とで共通の筒軸方向と同じ筒部51aと、係合部52bに筒軸方向で引っ掛ける係合部51bと、を有する(図11)。この第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52の内の他方は、その筒部51aの内方の空間であり、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52とが係合完了位置となるまで延在部52aが挿入されていく被挿入空間51cを有している(図4及び図11)。係合部51bは、筒部51aの端部等を利用したものであってもよく、爪部として形成したものであってもよい。ここでは、第2本体側係合体51が筒部51aと係合部51bと被挿入空間51cとを有し、第2カバー側係合体52が延在部52aと係合部52bとを有している。
この例示の延在部52aは、本体20側の端部を自由端とする片持ち状態で第2カバー側外壁体32Bに設けている。この延在部52aは、矩形の片体状に形成して、可撓性を持たせている。また、この例示の係合部52bは、延在部52aの本体20側の端部に設ける。この係合部52bは、延在部52aの本体20側の端部における一方の平面から爪状に突出させた爪部(第1爪部)として形成する。一方、この例示の係合部51bは、筒部51aにおける被挿入空間51cを成す内壁面に設ける。この係合部51bは、筒部51aの筒軸方向に対する交差方向に突出させ、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52とが係合完了位置のときに係合部(第1爪部)52bに引っ掛ける。この係合部51bは、筒部51aの内壁面から爪状に突出させた爪部(第2爪部)として形成する。
ここで、作業者は、カバー部材30は、仮に第1突出壁部41aにおける突出方向の端面に第1カバー側係合体42が乗り上げてしまった場合、これに気付かずに第2ロック機構50を係合させ始めてしまう可能性がある(図12)。
この場合の電気接続箱1においては、先に示したように第1カバー側係合体42に2つの第2リブ42dが設けられているので、この2つの第2リブ42dが第1突出壁部41aにおける突出方向の端面に乗り上げることになる。つまり、この電気接続箱1においては、その2つの第2リブ42dの高さ分だけ、本体20に対するカバー部材30の傾斜角度が大きくなる。そして、第2ロック機構50は、先に示した構成を採っているので、本体20に対するカバー部材30の傾斜角度が大きくなるほど、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52の係合が完了し難くなる。よって、本実施形態の電気接続箱1は、そのような考えに基づいて、2つの第2リブ42dの突出方向の高さを調整することで、本体20とカバー部材30の誤組付けの発生を抑えることができる。
更に、この電気接続箱1は、そのような2つの第2リブ42dと相俟って又はそのような2つの第2リブ42dが無くても、第1突出壁部41aの突出量を調整することで、本体20とカバー部材30の誤組付けの発生を抑えることができる。例えば、第1突出壁部41aは、突出方向の端面に第1カバー側係合体42が乗り上げたときに、第2ロック機構50の係合を完了させない位置まで突出させる。つまり、その第1カバー側係合体42の乗り上げ時には、第1突出壁部41aの突出量が大きいほど(換言するならば、突出方向の端面が突出方向で開口側端部22aから離れるほど)、本体20に対するカバー部材30の傾斜角度が大きくなる。よって、本実施形態の電気接続箱1は、第1突出壁部41aの突出方向の端面の位置を調整して、本体20とカバー部材30の誤組付けの発生を抑えてもよい。
また更に、この電気接続箱1においては、第1突出壁部41aにおける突出方向の端面に第1カバー側係合体42が乗り上げてしまったときに第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52の係合を完了させないよう第2ロック機構50を構成してもよい。例えば、この第2ロック機構50には、第1カバー側係合体42が第1突出壁部41aにおける突出方向の端面に乗り上げたままで第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52とを係合させ始めた際に、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52とを係合完了位置まで相対移動させずに係止させる係止部55を設ける(図11及び図13)。
その係止部55は、第2本体側係合体51に設けた第1係止部55aと、第2カバー側係合体52に設けた第2係止部55bと、で構成する。例えば、第1係止部55aは、筒部51aの内周面から突出させた片状の突出部として形成する。この第1係止部55aは、被挿入空間51cにおける所定の場所に設ける。その所定の場所とは、第1ロック機構40を回動支点にした本体20とカバー部材30の正規の相対回転が行われた場合に、被挿入空間51cでの第2カバー側係合体52の係合完了位置までの相対移動を阻害しない場所のことである。そして、第2係止部55bは、第1カバー側係合体42が第1突出壁部41aにおける突出方向の端面に乗り上げたままで第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52とを係合させ始めた際に、第1係止部55aに当接して係止されるように形成する。この例示の第2係止部55bは、延在部52aを間に介在させるように第2カバー側外壁体32Bに2つ設けており、係合部52bよりも第2本体側係合体51側に突出させている(図4)。
以上示したように、本実施形態の本体20とカバー部材30は、第1ロック機構40を回動支点にして相対回転させながら、互いを嵌め合わせていく。例えば、この電気接続箱1は、第1本体側開口21Aを車両上方に向け、かつ、第1本体側外壁体22A側よりも第2本体側外壁体22B側を作業者の作業位置に近づけて本体20が車体に取り付けられており、第1ロック機構40が車体等の周辺部品に隠れて目視し難い位置に存在する場合がある。
そのような場合でも、本実施形態の電気接続箱1においては、作業者が第1カバー側係合体42の先端42aを第1突出壁部41aに突き当てることで、この第1カバー側係合体42を第1突出壁部41aのガイド部41eに沿って第1本体側係合体41の挿入孔41dまで案内することができる。そして、その作業者は、第1カバー側係合体42を係合完了位置まで挿入孔41dに差し入れていくことができる。従って、本実施形態の電気接続箱1は、第1ロック機構40が目視し難い位置に配置されていたとしても、この第1ロック機構40の係合を完了させることができるので、本体20に対するカバー部材30の組付け作業性を向上させることができる。
更に、本実施形態の電気接続箱1においては、第1本体側係合体41における第2突出壁部41bと第3突出壁部41cの内の少なくとも一方に弧状部41b1を設けている。よって、この電気接続箱1においては、カバー部材30を第1本体側係合体41の間口から挿入していく際に、このカバー部材30を弧状部41b1に沿って第1突出壁部41aまで案内していくことができる。故に、この電気接続箱1においては、第1カバー側係合体42を第1突出壁部41aのガイド部41eまで案内することができる。従って、本実施形態の電気接続箱1は、第1ロック機構40が目視し難い位置に配置されていたとしても、この第1ロック機構40を係合させ始めた後、その係合を完了させることができるので、本体20に対するカバー部材30の組付け作業性を更に向上させることができる。
また更に、本実施形態の電気接続箱1においては、先に示したように、第1カバー側係合体42の第2リブ42dの高さの調整や第1突出壁部41aの突出方向の端面の位置の調整を行ったり、第2ロック機構50に係止部55を設けたりしている。よって、この電気接続箱1においては、第1突出壁部41aにおける突出方向の端面に第1カバー側係合体42が乗り上げてしまったとしても、第2本体側係合体51と第2カバー側係合体52とを係合させ始めた際に、第2ロック機構50の係合を完了させることができない。従って、作業者は、第2ロック機構50の係合が完了していないことを契機にして、カバー部材30が本体20に正しく組み付けられていないことを把握することができる。
このように、本実施形態の電気接続箱1は、第1ロック機構40が目視し難い位置に配置されていたとしても、この第1ロック機構40の係合を完了させることができるので、本体20とカバー部材30を正規嵌合状態で嵌合させることができる。よって、この電気接続箱1は、本体20とカバー部材30の誤組付けの発生を抑えることができる。更に、本実施形態の電気接続箱1は、第2リブ42dの高さの調整や第1突出壁部41aの突出方向の端面の位置の調整、また、第2ロック機構50の係止部55によって、本体20とカバー部材30の誤組付けを作業者に検知させることができる。従って、本実施形態の電気接続箱1は、本体20に対するカバー部材30の組付け作業性を向上させることができる。また、本実施形態のワイヤハーネスWHは、その電気接続箱1を備えるものであるので、その電気接続箱1の効果を奏することができる。
1 電気接続箱
10 筐体
11 収容室
20 本体
21 本体側開口
21A 第1本体側開口
22 本体側外周壁
22A 第1本体側外壁体
22B 第2本体側外壁体
22C 第3本体側外壁体
22D 第4本体側外壁体
22a 開口側端部
30 カバー部材
31 カバー側開口
32 カバー側外周壁
32A 第1カバー側外壁体
32B 第2カバー側外壁体
32C 第3カバー側外壁体
32D 第4カバー側外壁体
32a 開口側端部
40 第1ロック機構
41 第1本体側係合体
41a 第1突出壁部
41b 第2突出壁部
41b1 弧状部
41c 第3突出壁部
41d 挿入孔
41e ガイド部
42 第1カバー側係合体
42a 先端
50 第2ロック機構
51 第2本体側係合体
52 第2カバー側係合体
55 係止部
55a 第1係止部
55b 第2係止部
AC 収容対象物
We 電線
WH ワイヤハーネス

Claims (6)

  1. 対向配置した第1本体側外壁体及び第2本体側外壁体が少なくとも設けられた筒状の本体側外周壁を有し、前記本体側外周壁の内方の収容室に電子部品及び電線が収容される本体と、
    対向配置した第1カバー側外壁体及び第2カバー側外壁体が少なくとも設けられた筒状のカバー側外周壁を有し、前記本体側外周壁の開口側端部に前記カバー側外周壁の開口側端部を嵌め合わせて前記本体の開口を塞ぐカバー部材と、
    前記第1本体側外壁体に設けた第1本体側係合体及び前記第1カバー側外壁体に設けた第1カバー側係合体を備え、前記第1本体側係合体と前記第1カバー側係合体との係合完了位置で前記第1本体側外壁体と前記第1カバー側外壁体の嵌合状態を保持する第1ロック機構と、
    前記第2本体側外壁体に設けた第2本体側係合体及び前記第2カバー側外壁体に設けた第2カバー側係合体を備え、前記第2本体側係合体と前記第2カバー側係合体との係合完了位置で前記第2本体側外壁体と前記第2カバー側外壁体の嵌合状態を保持する第2ロック機構と、
    を備え、
    前記第1カバー側係合体は、前記第1本体側係合体に向け且つ前記第1カバー側外壁体の壁面に対する交差方向に沿って突出させた挿入突出体であり、
    前記第1本体側係合体は、前記第1本体側外壁体の開口側端部よりも前記第1カバー側外壁体側に向けて前記第1本体側外壁体から突出させた第1突出壁部と、前記第1突出壁部における突出方向に対する直交方向の両端から各々前記第2本体側外壁体側に向けて突出させた第2及び第3の突出壁部と、前記第1突出壁部に形成し、係合完了位置まで前記第1カバー側係合体が先端から挿入されていく挿入孔と、前記第1突出壁部に形成し、前記第1カバー側係合体の前記先端を前記第1突出壁部における突出方向の端部側から前記挿入孔まで案内するガイド部と、を有し、
    前記第2突出壁部と前記第3突出壁部の内の少なくとも一方は、前記カバー部材を案内しつつ、前記第1カバー側係合体の前記先端を前記ガイド部まで案内するガイド壁として形成することを特徴とした電気接続箱。
  2. 前記ガイド壁は、前記第2突出壁部と前記第3突出壁部のそれぞれの突出方向の端部の間の間口を拡張するべく、前記第1突出壁部側の根元から突出方向の端部までの間に弧状部を設けることを特徴とした請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記第1ロック機構は、前記第1カバー側係合体が前記挿入孔に挿入された際に回動支点となって、前記本体と前記カバー部材とを嵌合完了位置まで相対回転させるように形成することを特徴とした請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記第2ロック機構は、前記本体と前記カバー部材とが少なくとも嵌合完了位置となるときに、その嵌合完了位置における前記本体側外周壁と前記カバー側外周壁とで共通の筒軸方向に沿って前記第2本体側係合体と前記第2カバー側係合体とを係合完了位置まで相対移動させるように構成することを特徴とした請求項1,2又は3に記載の電気接続箱。
  5. 前記第2ロック機構は、前記第1カバー側係合体が前記第1突出壁部に乗り上げたままで前記第2本体側係合体と前記第2カバー側係合体とを係合させ始めた際に、前記第2本体側係合体と前記第2カバー側係合体とを係合完了位置まで相対移動させずに係止させる係止部を備えることを特徴とした請求項4に記載の電気接続箱。
  6. 電子部品と、
    前記電子部品に一端側が電気的に接続される電線と、
    前記電子部品及び前記電線の一端側を内部に収容すると共に前記電線の他端側を外部に引き出す筐体と、
    を備え、
    前記筐体は、
    対向配置した第1本体側外壁体及び第2本体側外壁体が少なくとも設けられた筒状の本体側外周壁を有し、前記本体側外周壁の内方の収容室に前記電子部品及び前記電線が収容される本体と、
    対向配置した第1カバー側外壁体及び第2カバー側外壁体が少なくとも設けられた筒状のカバー側外周壁を有し、前記本体側外周壁の開口側端部に前記カバー側外周壁の開口側端部を嵌め合わせて前記本体の開口を塞ぐカバー部材と、
    前記第1本体側外壁体に設けた第1本体側係合体及び前記第1カバー側外壁体に設けた第1カバー側係合体を備え、前記第1本体側係合体と前記第1カバー側係合体との係合完了位置で前記第1本体側外壁体と前記第1カバー側外壁体の嵌合状態を保持する第1ロック機構と、
    前記第2本体側外壁体に設けた第2本体側係合体及び前記第2カバー側外壁体に設けた第2カバー側係合体を備え、前記第2本体側係合体と前記第2カバー側係合体との係合完了位置で前記第2本体側外壁体と前記第2カバー側外壁体の嵌合状態を保持する第2ロック機構と、
    を備え、
    前記第1カバー側係合体は、前記第1本体側係合体に向け且つ前記第1カバー側外壁体の壁面に対する交差方向に沿って突出させた挿入突出体であり、
    前記第1本体側係合体は、前記第1本体側外壁体の開口側端部よりも前記第1カバー側外壁体側に向けて前記第1本体側外壁体から突出させた第1突出壁部と、前記第1突出壁部における突出方向に対する直交方向の両端から各々前記第2本体側外壁体側に向けて突出させた第2及び第3の突出壁部と、前記第1突出壁部に形成し、係合完了位置まで前記第1カバー側係合体が先端から挿入されていく挿入孔と、前記第1突出壁部に形成し、前記第1カバー側係合体の前記先端を前記第1突出壁部における突出方向の端部側から前記挿入孔まで案内するガイド部と、を有し、
    前記第2突出壁部と前記第3突出壁部の内の少なくとも一方は、前記カバー部材を案内しつつ、前記第1カバー側係合体の前記先端を前記ガイド部まで案内するガイド壁として形成することを特徴としたワイヤハーネス。
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