JP2019088065A - モータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分割ヨークの間にスキュー角が設定されているモータにおいて、スキュー角を大きくすることなくスラスト力を打ち消す力を発生させることができるモータの制御装置を提供する。【解決手段】モータ18のモータ回転速度Nmが所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)になった場合に、第2スラスト力F2が増加するようにモータ18の進角制御を実行することで、第1スラスト力F1が最大となる場合に対応した分割ヨークのスキュー角よりもスキュー角θsを小さい値に設定した場合であっても、その第1スラスト力F1を打ち消すことができる第2スラスト力F2を発生させることができ、第1スラスト力F1に起因する振動を低減することができる。また、スキュー角θsを、第1スラスト力F1が最大となる場合のスキュー角θsよりも小さくできるため、燃費の悪化を低減することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、分割ヨークの間にスキュー角が設定されているロータ部を備えるモータの制御装置に関する。
特許文献1には、ベアリングによって回転可能に支持されているシャフトと、シャフトの軸方向の一端に取り付けられているヘリカルギヤと、シャフトに固定されているロータ部とを、含んで構成されるモータにおいて、ロータ部は、分割ヨークが軸方向に隣接されてなるロータヨークを有し、隣接する分割ヨークの周方向における位置がスキュー角だけ捩れた状態とすることで、動力伝達時に発生するヘリカルギヤからのスラスト力を打ち消す構造が開示されている。
特開2010−17071号公報 特開2016−213988号公報
ところで、特許文献1にあっては、分割ヨークの間にスキュー角を設定することで、動力伝達時に発生するスラスト力を打ち消す力を発生させることができるものの、動力伝達時に発生するスラスト力が大きくなるほど、分割ヨークのスキュー角を大きくする必要がある。しかしながら、スキュー角が大きくなると、モータトルクが小さくなり、同じトルクを発生させるために電流を多く流す必要がある。結果として、燃費の悪化に繋がる。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、分割ヨークの間にスキュー角が設定されているモータにおいて、スキュー角を大きくすることなくスラスト力を打ち消す力を発生させることができるモータの制御装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)斜歯歯車に動力伝達可能に接続されているシャフトと、そのシャフトに固定されているロータ部とを、含み、ロータ部は、複数個の分割ヨークを有し、それら複数個の分割ヨークが前記シャフトの軸方向に隣接して配置され、且つ、前記複数の分割ヨークの間には、モータ駆動時に前記斜歯歯車から伝達される第1スラスト力を打ち消す方向に作用する第2スラスト力が発生するようにスキュー角が設定されている、モータの制御装置であって、(b)前記モータの回転速度が所定回転速度範囲となった場合には、前記第2スラスト力が増加するように前記モータの進角制御を実行する制御部を備えることを特徴とする。
第1発明のモータの制御装置によれば、モータの回転速度が所定回転速度範囲になった場合に、第2スラスト力が増加するようにモータの進角制御を実行することで、第1スラスト力が最大となる場合に対応した分割ヨークのスキュー角よりもスキュー角を小さい値に設定した場合であっても、その第1スラスト力を打ち消すことができる第2スラスト力を発生させることができ、第1スラスト力に起因する振動を低減することができる。また、スキュー角を、第1スラスト力が最大となる場合のスキュー角よりも小さくできるため、燃費の悪化を低減することができる。
本発明が適用されたハイブリッド車両の駆動装置の一部を示す断面図である。 モータのモータ回転速度と騒音レベルおよびモータのモータ進角との関係を示す図である。 図1の電子制御装置の制御作動の要部、すなわち走行中においてサンギヤからケースに伝達されるスラスト方向の振動を低減する制御作動を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されたハイブリッド車両に備えられる駆動装置10の一部を示す断面図である。駆動装置10は、非回転部材であるケース20内において、回転軸線CL(以下、軸線CL)回りに回転可能に配置されている入力軸12と、入力軸12の外周側に配置されている遊星歯車装置16と、ケース20の隔壁20aを隔てた状態で、軸線CL方向で遊星歯車装置16と隣り合う位置に配置されているモータ18とを、含んで構成されている。
入力軸12は、ケース20によって軸線CL回りに回転可能に支持されている。入力軸12の軸線CL方向の一端は、ダンパ装置22およびフライホイール24を介して図示しないエンジンに動力伝達可能に接続されている。入力軸12の外周面には、径方向に伸びる鍔部26が形成されており、鍔部26の外周端部が、遊星歯車装置16のキャリヤCに接続されている。
遊星歯車装置16は、サンギヤSと、そのサンギヤSと同心に設けられる円環状の出力部材28の内周部に一体的に形成されているリングギヤRと、サンギヤSおよびリングギヤRにそれぞれ噛み合うピニオンギヤPと、ピニオンギヤPを自転可能、且つ、軸線CL回りに公転可能に支持するキャリヤCとを、備えるシングルピニオン型の遊星歯車装置である。遊星歯車装置16は、エンジンから出力される動力を、モータ18および出力部材28に分配する動力分配装置として機能する。サンギヤS、ピニオンギヤP、およびリングギヤRは、何れも斜歯歯車から構成されている。なお、サンギヤSが、本発明の斜歯歯車に対応している。
遊星歯車装置16のキャリヤCが、入力軸12の鍔部26に接続され、サンギヤSが、モータ18の後述するロータシャフト30に接続され、リングギヤRが、出力部材28を介して図示しない駆動輪に動力伝達可能に接続されている。ここで、サンギヤSおよびピニオンギヤPは、何れも斜歯歯車から構成されることで、モータ18からサンギヤSにモータトルクTmが伝達されると、サンギヤSとピニオンギヤPとの噛合部において、サンギヤSを軸線CL方向でモータ18側に移動させる方向に作用する、反力である矢印で示す第1スラスト力F1が発生する。
モータ18は、軸線CL回りに回転可能に支持されているロータシャフト30と、ロータシャフト30の外周面に相対回転不能に固定されているロータ部32と、ロータ部32の外周側に配置されているステータ部34とを、備えている。また、ロータ部32の軸線方向CLで隣り合う位置に、モータ18のモータ回転速度Nmを検出するためのレゾルバ35が設けられている。なお、ロータシャフト30が、本発明のシャフトに対応している。
ロータシャフト30は、円筒形状を有し、軸受36および軸受38によって軸線CL回りに回転可能に支持されている。ロータシャフト30は、軸線CL方向の一端側が遊星歯車装置16のサンギヤSにスプライン嵌合されることで、サンギヤSに動力伝達可能に接続されている。また、ロータシャフト30の軸線CL方向の一端とサンギヤSとが当接する当接部40が形成されている。従って、軸線CL方向でモータ18側に作用する第1スラスト力F1がサンギヤSで発生すると、その第1スラスト力F1が当接部40を介してロータシャフト30側に伝達される。
ロータ部32は、円環状に形成され、内周部がロータシャフト30に一体的に固定されている。ロータ部32は、ロータヨーク42と永久磁石50、54とを備えている。ロータヨーク42は、軸線CL方向で隣接して配置されている第1分割ヨーク44および第2分割ヨーク46の2つの分割ヨークから構成されている。なお、第1分割ヨーク44および第2分割ヨーク46が、本発明の分割ヨークに対応している。
第1分割ヨーク44は、複数枚の円板形状の鋼板が積層されて構成されており、第1分割ヨーク44の周縁部には、軸線CL方向に貫通する複数個の貫通孔48が、周方向で等角度間隔に形成されている。各貫通孔48内には、永久磁石50が挿入されている。第2分割ヨーク46についても同様に、複数枚の円板形状の鋼板が積層されて構成されており、第2分割ヨーク46の周縁部には、軸線CL方向に貫通する複数個の貫通孔52が、周方向で等角度間隔に形成されている。各貫通孔52内には、永久磁石54が挿入されている。
ここで、第1分割ヨーク44と第2分割ヨーク46との間には、スキュー角θが設定されている。具体的には、第1分割ヨーク44と第2分割ヨーク46とは、周方向においてスキュー角θsだけ捩れた状態で配置されることで、第1分割ヨーク44の貫通孔48に挿入されている永久磁石50と第2分割ヨーク46の貫通孔52に挿入されている永久磁石54とが、周方向においてスキュー角θsだけ捩れた状態で配置されている。
第1分割ヨーク44と第2分割ヨークとの間にスキュー角θが設定されることで、モータ駆動時において、ロータシャフト30には、軸線CL方向で遊星歯車装置16側に向かって作用する第2スラスト力F2が発生する。すなわち、スキュー角θが設定されることで、モータ駆動時には、サンギヤSから伝達される第1スラスト力F1を打ち消す方向に作用する第2スラスト力F2が発生する。
ステータ部34は、ロータ部32の外周側に配置されている環状部材である。ステータ部34は、複数枚の円板形状の鋼板が積層されて構成され、ボルト56によってケース20に回転不能に固定されている。ステータ部34には、軸線CL方向に貫通する複数個の貫通溝が形成されており、その貫通溝を通ってコイル58が巻き掛けられている。
上記のように構成されるモータ18において、モータ18のステータ部34に巻き掛けられているコイル58に電流が流れると、モータ18内に回転磁界が発生する。この回転磁界をロータ部32の回転位置およびモータ回転速度Nmに合わせて制御することで、ロータ部32に設けられている永久磁石50、54が回転磁界に引かれてモータトルクTmが発生する。なお、モータトルクTmは、電流の大きさに比例し、モータ回転速度Nmは、交流電源の周波数で制御される。
モータ18で発生したモータトルクTmは、ロータシャフト30に伝達され、さらにサンギヤSとのスプライン嵌合部を介してサンギヤSに伝達される。また、サンギヤSは斜歯歯車であるため、モータトルクTmが、サンギヤSの回転トルクとして伝達される一方、その反作用として、サンギヤSにおいて斜歯の捩れ角に応じた第1スラスト力F1が作用する。この第1スラスト力F1は、モータ駆動時において、軸線CL方向でモータ18側に作用する。
一方、ロータ部32のロータヨーク42が、第1分割ヨーク44および第2分割ヨーク46の2つの分割ヨークから構成され、第1分割ヨーク44および第2分割ヨーク46の間に、スキュー角θsが設定されている。従って、モータ駆動時において、ロータヨーク42およびロータシャフト30には、軸線CLに直交する方向に対してスキュー角θsだけ傾斜した方向に作用する力Fが作用する。この力Fのうち軸線CLに直交する方向の成分が、モータ18のモータトルクTmに対応する。
一方、力Fのうち軸線CL方向に作用する成分が、サンギヤSに作用する第1スラスト力F1を打ち消す方向に作用する第2スラスト力F2に対応する。このように、第1分割ヨーク44と第2分割ヨークとの間にスキュー角θsが設定されることで、サンギヤSで発生する第1スラスト力F1を打ち消す方向に作用する第2スラスト力F2を発生させることができる。第2スラスト力F2が発生することで、サンギヤSの第1スラスト力F1が、第2スラスト力F2によって打ち消され、サンギヤSからケース20に伝達されるスラスト方向(軸線CL方向)の振動が低減される。
上述したように、ロータヨーク42にスキュー角θsが設定されることで、モータ駆動時に第2スラスト力F2が発生し、この第2スラスト力F2は、スキュー角θsに比例して大きくなる。従って、第1スラスト力F1が最大となる場合に対応したスキュー角θsに設定すれば、第2スラスト力F2も大きくなり、第1スラスト力F1に起因する振動が低減される。しかしながら、スキュー角θsが大きくなるほど、モータ18のモータトルクTmが小さくなるため、同じトルクを出力するには電流を多く流す必要が生じ、結果として燃費が悪化してしまう。
この問題を解消するため、モータ18を制御する電子制御装置80は、モータ18のモータ回転速度Nmが、ノイズのピークが発生する所定回転速度範囲となった場合には、モータ進角θmを後述する燃費最適進角θfよりも大きくする進角制御を実行することで、ロータ部32から発生する第2スラスト力F2を増加する制御部を機能的に備えている。
電子制御装置80は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両の各種制御を実行する。電子制御装置80は、モータ18の出力制御等を実行する。電子制御装置80には、例えばレゾルバ35によって検出されるモータ18のモータ回転速度Nmなどの各種信号が入力される。一方、電子制御装置90からは、電力制御ユニット82にモータ18を制御するための電動機制御指令信号Smなどが出力される。なお、電子制御装置80は、モータ18の出力制御のみ実行するもの、或いは、エンジン出力制御や変速制御など他の制御についても併せて実行するものであっても構わない。
電子制御装置80は、モータ18の作動を制御する電動機制御指令信号Smを電力制御ユニット82に出力して、モータ18の目標トルクが得られるようにモータ18の出力制御を実行する。
また、電子制御装置80は、回転速度判定部84および進角制御部86を機能的に備えている。なお、進角制御部86が、本発明の制御部に対応している。
回転速度判定部84は、モータ18のモータ回転速度Nmを検出し、検出されたモータ回転速度Nmが、ノイズがピークとなる所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)内にあるかを判定する。所定回転速度の閾値Nmp1、Nmp2は、予め実験的または設計的に求められ、ノイズ(騒音レベル)のピークに向かって騒音レベルが増加し出す回転速度の閾値に設定されている。
モータ18のモータ回転速度Nmが所定回転速度範囲になったものと判定されると、進角制御部86は、モータ18のモータ進角θm(電流位相)を燃費最適進角θfよりも大きくする進角制御を実行する。燃費最適進角θfは、電流振幅を一定とした場合においてモータ18のモータトルクTmが最大となるモータ進角θmに設定されている。すなわち、燃費最適進角θfは、燃費が最適となるモータ進角θmに対応している。また、モータ回転速度Nmが所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)にあるときのモータ進角θmは、予め実験的または設計的に求められており、サンギヤSで発生する第1スラスト力F1を打ち消す値、好適には、第2スラスト力F2が第1スラスト力F1と略同じとなる値に設定されている。
図2は、モータ18のモータ回転速度Nmと騒音レベルおよびモータ18のモータ進角θmとの関係を示している。図2において、横軸がモータ回転速度Nmを示し、縦軸が騒音レベルおよびモータ進角θmをそれぞれ示している。図2の上段に示すように、モータ回転速度Nmが所定回転速度Nmpにおいて騒音レベルが最大(ピーク)となっている。また、図2の下段において、実線で示すモータ進角θmは、モータ回転速度Nm毎の燃費最適進角θfである。モータ18のモータ進角θmが燃費最適進角θfに制御されることで、燃費が最適となる。よって、モータ回転速度Nmが、所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)以外の回転速度では、モータ18のモータ進角θmが燃費最適進角θfに制御される。
一方、モータ18のモータ回転速度Nmが所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)にあるとき、実線で示すモータ進角θmに制御されると、騒音レベルが増加する。この所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)における騒音レベルを低減するため、進角制御部86は、図2の一点鎖線で示すように、モータ18のモータ回転速度Nmが所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)になると、モータ進角θmを実線で示す燃費最適進角θfよりも進角側に大きくする。モータ18のモータ進角θmが大きくなると、モータトルクTmが減少するため、このモータトルクTmの減少分を補うために電流量が増加し、この電流量の増加に伴って第2スラスト力F2が増加する。第2スラスト力F2が増加することで、サンギヤSで発生する第1スラスト力F1が打ち消されることから、サンギヤSからケース20に伝達されるスラスト方向(軸線CL方向)の振動が低減される。
このことから、騒音レベルがピークになるモータ回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)において、モータ18のモータ進角θmを増加することで、スキュー角θsが小さい値であっても振動の低減が可能となる。これに関連して、スキュー角θsが小さくなることで、モータ18が使用される回転速度範囲全体としてみると、スキュー角θsによる燃費の悪化を低減することができる。すなわち、モータ回転速度Nmが所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)では、モータ進角θmが燃費最適進角θfよりも大きくなるために、電流量が増加して燃費が悪くなるものの、所定回転速度範囲以外の回転速度域では、スキュー角θが小さいために、必要なモータトルクTmを発生させるときの電流量が全体的に小さくなるため、燃費の悪化が抑制される。
図3は、電子制御装置80の制御作動の要部、すなわち走行中においてサンギヤSからケース20に伝達されるスラスト方向の振動を低減する制御作動を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、車両走行中において繰り返し実行される。
まず、回転速度判定部84の制御機能に対応するステップST1において、モータ18のモータ回転速度Nmがレゾルバ35によって検出される。次いで、回転速度判定部84の制御機能に対応するステップST2において、ステップST1で検出されたモータ回転速度Nmが、所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)にあるかが判定される。モータ回転速度Nmが所定回転速度範囲にない場合、ステップST2が否定されてST4に進む。ST4では、モータ18のモータ進角θmが、予め設定されている燃費最適進角θfとなるように制御される。一方、モータ18のモータ回転速度Nmが所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)にある場合、ST2が肯定され、進角制御部86の制御機能に対応するST3において、モータ18のモータ進角θmが、燃費最適進角θfに対してさらに大きくされる。よって、第2スラスト力F2が増加し、サンギヤSで発生する第1スラスト力F1が第2スラスト力F2によって打ち消されるため、サンギヤSからケース20に伝達されるスラスト方向の振動が低減され、ケース20の振動によるノイズが低減される。
上述のように、本実施例によれば、モータ18のモータ回転速度Nmが所定回転速度範囲(Nmp1〜Nmp2)になった場合に、第2スラスト力F2が増加するようにモータ18の進角制御を実行することで、第1スラスト力F1が最大となる場合に対応した分割ヨーク44、46のスキュー角θsよりもスキュー角θsを小さい値に設定した場合であっても、その第1スラスト力F1を打ち消すことができる第2スラスト力F2を発生させることができ、第1スラスト力F1に起因する振動を低減することができる。また、スキュー角θsを、第1スラスト力F1が最大となる場合のスキュー角θsよりも小さくできるため、燃費の悪化を低減することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、ロータシャフト30がサンギヤSに動力伝達可能に接続されていたが、本発明は、必ずしもサンギヤSに限定されない。要は、斜歯歯車からなる回転部材であれば、本発明を適用することができる。
また、前述の実施例では、ロータヨーク42が第1分割ヨーク44および第2分割ヨーク46の2つの分割ヨークから構成されていたが、必ずしも2つの分割ヨークに限定されない。要は、スキュー角θが設定されることで、第2スラスト力F2を発生させることができる構成であれば、本発明を適用することができる。
また、前述の実施例では、駆動装置10は、エンジンおよびモータ18を駆動力源とするハイブリッド車両であったが、本発明は、ハイブリッド車両に限定されず、電気自動車においても適用することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
18:モータ
30:ロータシャフト(シャフト)
32:ロータ部
44:第1分割ヨーク(分割ヨーク)
46:第2分割ヨーク(分割ヨーク)
80:電子制御装置(制御装置)
86:進角制御部(制御部)
S:サンギヤ(斜歯歯車)
θs:スキュー角

Claims (1)

  1. 斜歯歯車に動力伝達可能に接続されているシャフトと、該シャフトに固定されているロータ部とを、含み、前記ロータ部は、複数個の分割ヨークを有し、該複数個の分割ヨークが前記シャフトの軸方向に隣接して配置され、且つ、前記複数の分割ヨークの間には、モータ駆動時に前記斜歯歯車から伝達される第1スラスト力を打ち消す方向に作用する第2スラスト力が発生するようにスキュー角が設定されている、モータの制御装置であって、
    前記モータの回転速度が所定回転速度範囲となった場合には、前記第2スラスト力が増加するように前記モータの進角制御を実行する制御部を備える
    ことを特徴とするモータの制御装置。
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