JP2010179856A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGR導入の有無に関わらずに、ガラ音などの発生を適切に抑制することが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両の制御装置は、走行中のガラ音が回避されるようにエンジン動作点を決定して制御を行う。具体的には、エンジン動作点決定手段は、EGR率に基づいて、ガラ音を回避するためのエンジン動作点を決定する。詳しくは、ガラ音を回避するためのエンジン動作点におけるエンジン回転数を、EGR率が大きいほど高く設定する。これにより、EGR導入の有無に関わらずに、ガラ音などの発生を適切に抑制することが可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
エンジンに加えて、モータジェネレータを動力源として備えるハイブリッド車両が知られている。ハイブリッド車両では、エンジンを可及的に高効率状態で運転する一方、駆動力やエンジンブレーキの過不足を電動機又はモータジェネレータで補う。
例えば、特許文献1には、車両のハイブリッドシステムにおいて、駆動系の歯打ち音(ガラ音)を抑制するために、エンジン動作点を変更することが提案されている。また、特許文献2には、最適燃費ラインの変更により、モータトルクが0付近である場合に発生する歯打ち音を抑制することが提案されている。
その他にも、本発明に関連する技術が、特許文献3に記載されている。特許文献3には、EGR時の燃焼悪化によるトルク変動について記載されている。
特開2004−23985号公報 特開2008−201351号公報 特開2001−152916号公報
しかしながら、上記した特許文献1乃至3には、EGR率を適切に考慮に入れて、ガラ音などを回避するためのエンジン動作点を決定することについては記載されていない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、EGR導入の有無に関わらずに、ガラ音などの発生を適切に抑制することが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、内燃機関及びモータジェネレータを有するハイブリッド車両に適用され、走行中のガラ音が回避されるようにエンジン動作点を決定して制御を行うハイブリッド車両の制御装置は、前記ガラ音を回避するための前記エンジン動作点におけるエンジン回転数を、EGR率が大きいほど高く設定するエンジン動作点決定手段を備える。
上記のハイブリッド車両の制御装置は、走行中のガラ音が回避されるようにエンジン動作点を決定して制御を行うために好適に利用される。具体的には、エンジン動作点決定手段は、ガラ音を回避するためのエンジン動作点を、EGR率に基づいて決定する。詳しくは、ガラ音を回避するためのエンジン動作点におけるエンジン回転数を、EGR率が大きいほど高く設定する。これにより、EGR導入の有無に関わらずに、ガラ音などの発生を適切に抑制することが可能となる。
上記のハイブリッド車両の制御装置の一態様では、前記モータジェネレータのトルクに基づいて、前記ガラ音を回避すべき状況であるか否か判定する判定手段を更に備え、前記判定手段は、前記モータジェネレータのトルクに対して用いる判定値を、前記EGR率に応じて設定する。これにより、走行中のガラ音を、より効果的に抑制することが可能となる。
上記のハイブリッド車両の制御装置の他の態様では、前記EGR率に基づいてエンジン回転数の変化率を決定し、当該変化率に従って、前記エンジン動作点決定手段が決定したエンジン回転数へ変化させる手段を更に備える。これによっても、走行中のガラ音を、より効果的に抑制することが可能となる。
本実施形態におけるハイブリッド車両の概略構成図を示す。 EGRシステムの概略構成を示す図である。 動力分割機構の概略構成を示す図である。 ガラ音を回避する方法を説明するための図である。 第1実施形態におけるガラ音領域の変更方法を説明するための図である。 第1実施形態における制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における制御処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における制御処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
[装置構成]
図1は、本実施形態におけるハイブリッド車両の概略構成図を示す。なお、図中の破線矢印は、信号の入出力を示している。
ハイブリッド車両100は、主に、エンジン(内燃機関)1と、車軸2と、駆動輪3と、第1のモータジェネレータMG1と、第2のモータジェネレータMG2と、動力分割機構4と、インバータ5a、5bと、バッテリ6と、ECU(Electronic Control Unit)50と、を備える。
車軸2は、エンジン1及び第2のモータジェネレータMG2の動力を車輪3に伝達する動力伝達系の一部である。車輪3は、ハイブリッド車両100の車輪であり、説明の簡略化のため、図1では特に左右前輪のみが表示されている。エンジン1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンとして構成され、ハイブリッド車両100の主たる推進力を出力する動力源として機能する。エンジン1は、ECU50によって種々の制御が行われる。
また、図2に示すように、エンジン1には、EGR(Exhaust Gas Recirculation)システムが適用されている。具体的には、一端が吸気通路12に接続され、他端が排気通路13に接続されたEGR通路14を通じて、エンジン1にEGRガスが還流される。EGR通路14には、還流させるEGRガス量を調整可能な(言い換えるとEGR率を調整可能な)EGR弁15が設けられている。
図1に戻って説明する。第1のモータジェネレータMG1は、主としてバッテリ6を充電するための発電機、或いは第2のモータジェネレータMG2に電力を供給するための発電機として機能するように構成されており、エンジン1の出力により発電を行う。第2のモータジェネレータMG2は、主としてエンジン1の出力をアシスト(補助)する電動機として機能するように構成されている。これらのモータジェネレータMG1、MG2は、例えば同期電動発電機として構成され、外周面に複数個の永久磁石を有するロータと、回転磁界を形成する三相コイルが巻回されたステータとを備える。なお、以下では、第1のモータジェネレータMG1及び第2のモータジェネレータMG2を区別しないで用いる場合には、適宜「モータジェネレータMG」と表記する。
動力分割機構4は、サンギヤやリングギヤなどを有して構成されるプラネタリギヤ(遊星歯車機構)に相当し、エンジン1の出力を第1のモータジェネレータMG1及び車軸2へ分配することが可能に構成されている。
図3を参照して、動力分割機構4の具体的な構成について説明する。図示のように、動力分割機構4は、主に、リングギヤ4R、サンギヤ4S、及びキャリア4Cを備え、遊星歯車機構として構成されている。エンジン動力は、動力分割機構4により2分され、その出力軸の一方を第2のモータジェネレータMG2と車軸2とに、もう一方を第1のモータジェネレータMG1に接続し、機械的なものと電気的なものとの2つの経路によって伝達される。キャリア4Cの回転軸とエンジン1とは連結しており、ピニオンギヤを通じて外周のリングギヤ4R及び内側のサンギヤ4Sに動力を伝達する。このリングギヤ4Rの回転軸は第2のモータジェネレータMG2と直結しており、駆動輪3に駆動力を伝達する。また、サンギヤ4Sの回転軸は第1のモータジェネレータMG1に連結している。
図1に戻って説明する。インバータ5aは、バッテリ6と第1のモータジェネレータMG1との間の電力の入出力を制御する直流交流変換機であり、インバータ5bは、バッテリ6と第2のモータジェネレータMG2との間の電力の入出力を制御する直流交流変換機である。例えば、インバータ5aは、第1のモータジェネレータMG1によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ6に供給し、インバータ5bは、バッテリ6から取り出した直流電力を交流電力に変換して第2のモータジェネレータMG2に供給する。
バッテリ6は、第1のモータジェネレータMG1及び/又は第2のモータジェネレータMG2を駆動するための電源として機能することが可能に構成されると共に、第1のモータジェネレータMG1及び/又は第2のモータジェネレータMG2が発電した電力を充電可能に構成された蓄電池である。
ECU50は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備え、ハイブリッド車両100内の各構成要素に対して種々の制御を行う。具体的には、ECU50は、エンジン1、第1のモータジェネレータMG1、及び第2のモータジェネレータMG2に対して制御を行う。詳細は後述するが、ECU50は、本発明におけるハイブリッド車両の制御装置に相当し、エンジン動作点決定手段及び判定手段として機能する。
なお、本発明は、図1乃至図3に示したような構成を有するハイブリッド車両への適用に限定はされない。
[制御方法]
次に、本実施形態においてECU50が行う制御方法について説明する。本実施形態では、ECU50は、走行中におけるギヤの歯打ち音・ガラ音(以下では、単に「ガラ音」と表記する。)の発生が抑制されるように、エンジン動作点を決定して制御を行う。具体的には、エンジントルク変動により、モータジェネレータMGのトルク(以下、「モータトルク」と呼ぶ。)が「0(Nm)」付近においてガラ音によるNV(ノイズバイブレーション)性能が悪化する場合に、エンジン回転数を変更して、モータトルクが「0(Nm)」付近になることを回避することで、ガラ音を抑制する。
ここで、ガラ音が発生する理由について説明する。例えば、最適燃費ライン上では、基本的には、充放電収支ゼロにて走行するので、駆動力はエンジン1が供給することとなる。そのため、この場合には、モータトルクが「0(Nm)」付近となるため、エンジントルクの変動が大きい領域では、モータトルクが「0(Nm)」を何度も跨ぐこととなり、ガラ音が発生する傾向にある。詳しくは、ガラ音が発生する条件として、以下の(i)〜(iv)で示すものが考えられる。
(i)モータトルクが「0(Nm)」付近である場合(リアプラネタリギヤ、デフの歯打ちが生じるからである)
(ii)エンジントルクが大きい場合(エンジントルクの変動により、モータトルクが「0(Nm)」を跨ぐからである)
(iii)エンジン回転変動周波数が低い場合(爆発間隔が長く、トルク変動が大きくなるからである)
(iv)ある車速以下である場合(暗騒音にまぎれない領域であるからである)
ガラ音を発生しないようにするためには、上記のような条件を回避してやれば良いと言える。具体的には、ある車速以下では、エンジントルクを下げ、モータトルクが「0(Nm)」付近とならないようにエンジン動作点を変更すれば良い。つまり、等パワーライン上でエンジン回転数を吊り上げてやれば良い。
このようにエンジン回転数を吊り上げた場合には、エンジントルク(言い換えるとエンジン直行トルク)が小さくなるので、ペラ軸トルクがエンジントルクよりも大きくなり、モータトルクが「0(Nm)」を跨がなくなる。また、エンジン回転数が上がることで、エンジン回転変動周波数もガラ音に対して有利に働くこととなる。併せて、エンジントルクが小さくなることで、エンジン1の強制力も小さくなり、ガラ音に対して有利に働くこととなる。
図4を参照して、ガラ音を回避する方法について具体的に説明する。図4は、横軸にエンジン回転数を示し、縦軸にエンジントルクを示している。実線A1は最適燃費ラインを示し、実線A2は等パワーラインを示している。また、領域R1は、ガラ音が発生するような領域(以下、「ガラ音領域」と呼ぶ。)を示している。このガラ音領域R1は、上記した条件に基づいて設定され、車速に応じて変更される。ガラ音を回避するためには、最適燃費ラインA1上においてエンジン動作点が点B1で示す位置にある場合には、等パワーラインA2を辿って、実線矢印で示すように、ガラ音領域R1の外(ガラ音領域R1を形成するライン上も含む)に位置する点B2にエンジン動作点を変更してやれば良いと言える。
ところで、EGRガスが導入された場合、モータトルク「0(Nm)」付近におけるガラ音が悪化する可能性がある。これは、EGRガスを導入すると、エンジン1での燃焼が不安定となるため、エンジントルクの変動が悪化するからである。よって、このようなトルク変動の悪化を考慮せずに決定したガラ音回避のためのエンジン回転数では、EGR導入時のエンジントルク変動によるガラ音を適切に防止できないものと考えられる。したがって、本実施形態では、EGR率を適切に考慮に入れて、ガラ音などを回避するためのエンジン動作点を決定する。
以下で、本実施形態における制御方法を詳細に説明する、
(第1実施形態)
第1実施形態では、ECU50は、EGR導入の有無に関わらずにガラ音などの発生を適切に抑制するために、ガラ音を回避するためのエンジン動作点におけるエンジン回転数を、EGR率に基づいて決定する。言い換えると、ECU50は、上記したガラ音領域をEGR率に応じて変化させる。具体的には、ECU50は、EGR率が大きいほど、ガラ音領域を拡大する。こうするのは、EGR率が大きいほどエンジントルク変動が大きくなるので、エンジン動作点の変更代を大きくするためである。
図5は、第1実施形態におけるガラ音領域の変更方法を具体的に説明するための図である。図5は、横軸にエンジン回転数を示し、縦軸にエンジントルクを示している。実線A1は最適燃費ラインを示し、実線A2は等パワーラインを示している。また、領域R1は、EGR率を考慮しない場合に用いられるガラ音領域を示している(図4に示したものと同様の領域)。なお、このガラ音領域R1は、EGRガスを導入していない場合に用いられる。
第1実施形態では、ECU50は、EGRガスを導入している場合には、ガラ音領域として領域R2を用いる。つまり、ガラ音領域R1を拡大したガラ音領域R2を用いる。そして、ECU50は、ガラ音を回避すべき状況である場合に、最適燃費ラインA1上においてエンジン動作点が点B1で示す位置にある場合には、等パワーラインA2を辿って、実線矢印で示すように、ガラ音領域R2の外(ガラ音領域R2を形成するライン上も含む)に位置する点B3にエンジン動作点を変更する。これにより、EGR導入時においても、ガラ音を適切に抑制することが可能となる。なお、上記したガラ音領域R2は、EGR率に基づいて設定されると共に、車速に応じて変更される。
図6は、第1実施形態における制御処理を示すフローチャートである。この処理は、ECU50によって繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU50は、ドライバからの要求パワー及び最適燃費ラインなどに基づいて、エンジン回転数を下限ガードするためのエンジン最低回転数NEminを算出する。そして、処理はステップS102に進む。
ステップS102では、ECU50は、EGR弁15の開度などに基づいて、EGR率を算出する。そして、処理はステップS103に進む。ステップS103では、ECU50は、モータトルクを算出する。そして、処理はステップS104に進む。
ステップS104では、ECU50は、EGR率に基づいて、ガラ音を回避するためのエンジン回転数(以下、「NV悪化抑制エンジン回転数NEnv」と表記する。)を算出する。例えば、ECU50は、EGR率に対してNV悪化抑制エンジン回転数NEnvが対応付けられたマップを参照して、当該エンジン回転数を求める。このマップは、実験や演算式より予め求められる。なお、当該マップにおいては、EGR率が大きくなるほど、NV悪化抑制エンジン回転数NEnvが高くなる傾向にある。以上の処理が終了すると、処理はステップS105に進む。
ステップS105では、ECU50は、ガラ音を回避すべき状況であるか否かを判定する。言い換えると、ガラ音が発生する条件(以下、「NV悪化条件」と呼ぶ。)が成立しているか否かを判定する。この場合、ECU50は、ステップS103で算出されたモータトルクなどに基づいてNV悪化条件が成立しているか否かを判定する。例えば、モータトルクが「0(Nm)」付近であるか否かを判定する。
NV悪化条件が成立している場合(ステップS105;Yes)、処理はステップS106に進む。ステップS106では、ECU50は、ステップS101で算出されたエンジン最低回転数NEminを、ステップS104で算出されたNV悪化抑制エンジン回転数NEnvで置き換える(NEmin=NEnv)。そして、処理はステップS107に進む。これに対して、NV悪化条件が成立していない場合(ステップS105;No)、処理はステップS107に進む。この場合には、ステップS101で算出されたエンジン最低回転数NEminをそのまま用いる。
ステップS107では、ECU50は、上記したようなエンジン最低回転数NEminに基づいて、エンジン回転数の下限ガード処理を実行する。そして、処理は終了する。
以上説明した第1実施形態によれば、EGR導入有無によらずに、ギヤの歯打ち音による騒音悪化を適切に抑制することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、ECU50は、NV悪化条件が成立しているか否かを判定する際において、モータトルクに対して用いる判定値をEGR率に応じて変更する点で、第1実施形態と異なる。
こうする理由は以下の通りである。前述したようにモータトルクが「0(Nm)」付近である場合にガラ音が発生する傾向にあるが、エンジントルク変動に起因する歯打ち音であるため、実際には「0(Nm)」の一点のみでガラ音が発生するのではなく、ある幅を持っていると言える。具体的には、EGR率が大きい場合には、EGR率が小さい場合に比して、ガラ音が発生するモータトルクの幅が広くなる傾向にある。したがって、第2実施形態では、モータトルクが「0(Nm)」付近であるか否かを判定する場合に用いる判定値を、エンジントルク変動に応じて設定する、つまりEGR率に応じて設定する。具体的には、ECU50は、EGR率が大きいほど、モータトルクに対して用いる判定値の幅を大きくする。
図7は、第2実施形態における制御処理を示すフローチャートである。この処理は、ECU50によって繰り返し実行される。
ステップS201〜S204、S206、S207の処理は、前述したステップS101〜S104、S106、S107の処理と同様であるため、その説明を省略する。ここでは、ステップS205の処理のみを説明する。
ステップS205では、ECU50は、EGR率を考慮して、NV悪化条件が成立しているか否かを判定する。具体的には、ECU50は、EGR率を考慮して、モータトルクが「0(Nm)」付近であるか否かの判定を行う。詳しくは、ECU50は、EGR率に応じてモータトルクに対して用いる判定値を設定し、この判定値に基づいて当該判定を行う。例えば、ECU50は、判定値として、EGR率に応じたモータトルクにおける範囲を設定して、ステップS203で算出されたモータトルクが、このような範囲に入るか否かを判定する。この場合、ECU50は、EGR率が大きいほど、当該判定に用いる範囲を大きくする。
以上説明した第2実施形態によれば、走行中のガラ音を、より効果的に抑制することが可能となる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、ECU50は、ガラ音を回避すべき状況において、EGR率に基づいてエンジン回転数の変化率を決定し、当該変化率に従って、前述したような方法により決定されたエンジン回転数(NV悪化抑制エンジン回転数NEnv)へ変化させる点で、第1及び第2実施形態と異なる。つまり、ECU50は、EGR率に応じた変化率(レート)に従って、最適燃費ライン上のエンジン動作点から、ガラ音を回避するためのエンジン動作点へ変化させる。こうするのは、エンジン回転数における変化率によっては、エンジン回転数の変化途中においてもガラ音が発生する可能性があるからである。
図8は、第3実施形態における制御処理を示すフローチャートである。この処理は、ECU50によって繰り返し実行される。
ステップS301は、前述したステップS101の処理(ステップS201の処理)と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS302では、ECU50は、ドライバからの要求などに基づいて、エンジン回転数の変化率(以下、「NEレート」と表記する。)を算出する。そして、処理はステップS303に進む。
ステップS303〜S307の処理は、前述したステップS202〜S206の処理と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS308では、ECU50は、EGR率に応じたNEレートを算出し、当該NEレートによって、ステップS302で算出されたNEレートを置き換える。例えば、ECU50は、EGR率に対してNEレートが対応付けられたマップを参照して、NEレートを求める。このマップは、実験や演算式より予め求められる。なお、当該マップにおいては、EGR率が大きくなるほど、NEレートが小さくなる傾向にある。以上の処理が終了すると、処理はステップS309に進む。
ステップS309では、ECU50は、エンジン最低回転数NEminに基づいて、エンジン回転数の下限ガード処理を実行する。そして、処理はステップS310に進む。
ステップS310では、ECU50は、上記したようなNEレート(ステップS308で置き換えられたものも含む)に従い、エンジン回転数NEがエンジン最低回転数NEminへ変化するように制御する。そして、処理は終了する。
以上説明した第3実施形態によれば、走行中のガラ音を、より効果的に抑制することが可能となる。
1 エンジン
2 車軸
4 動力分割機構
6 バッテリ(蓄電池)
5a、5b インバータ
14 EGR通路
15 EGR弁
50 ECU
100 ハイブリッド車両の制御装置
MG1 第1のモータジェネレータ
MG2 第2のモータジェネレータ

Claims (3)

  1. 内燃機関及びモータジェネレータを有するハイブリッド車両に適用され、走行中のガラ音が回避されるようにエンジン動作点を決定して制御を行うハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記ガラ音を回避するための前記エンジン動作点におけるエンジン回転数を、EGR率が大きいほど高く設定するエンジン動作点決定手段を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記モータジェネレータのトルクに基づいて、前記ガラ音を回避すべき状況であるか否か判定する判定手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記モータジェネレータのトルクに対して用いる判定値を、前記EGR率に応じて設定する請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記EGR率に基づいてエンジン回転数の変化率を決定し、当該変化率に従って、前記エンジン動作点決定手段が決定したエンジン回転数へ変化させる手段を更に備える請求項1又は2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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