JP2017071323A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Tomoya Takeuchi
智哉 武内
祐紀 桑本
Sukenori Kuwamoto
祐紀 桑本
研二 後藤田
Kenji Gotoda
研二 後藤田
宮坂 賢治
Kenji Miyasaka
賢治 宮坂
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Abstract

【課題】摺動部材による歯打ち音の低減と燃費性能の向上とを両立する。【解決手段】電子制御装置によれば、保持トルク検知部あるいは保持トルク推定部により決定される、第2ロータ軸とリダクション軸との周方向の相対回転時に、リダクション軸とトレランスリングとの間で滑りが発生し始める時点のトルクである保持トルクが、所定の閾値A以下であり且つ所定の閾値Bよりも大きいとき、目標エンジン動作ラインであるエンジン動作ライン(1)よりも低トルク側に設定されたエンジン動作ライン(2)が選択され、保持トルクが所定の閾値B以下のとき、エンジン動作ライン(2)よりも低トルク側に設定されたエンジン動作ライン(3)が選択される。これにより、トレランスリングの保持トルクの区分に応じてエンジン動作ラインが段階的に低下させられる。【選択図】図9

Description

本発明は、スプライン嵌合部を含む動力伝達機構を有する車両の、制御装置に関し、とりわけ、摺動部材による歯打ち音の低減と燃費性能の向上とを両立する技術に関する。
エンジンと、無段変速可能な動力伝達機構とを備えた車両において、エンジン回転数とエンジントルクとの関係を表すエンジン動作ラインと、エンジン要求パワーと、に基づいて、エンジン動作点を設定する車両の制御装置が知られている。このような車両の制御装置では、振動、騒音を低減するために、エンジン動作点を制御する技術が複数提案されている。たとえば、特許文献1では、エンジン動作点が騒音等の発生する高トルク変動領域にあるときにエンジンからのトルク変動を打ち消す打ち消しトルクを回転電機に出力させて、たとえば歯打ち音やこもり音などの騒音を低減させるとともに、エンジン動作点をエンジンの燃費が最適となる高効率領域に維持させ、回転電機が打ち消しトルクを出力することができないときに、エンジン動作点を低トルク側に変更することが提案されている。
また、たとえば内軸の外周歯と外軸の内周歯とのスプライン嵌合部にエンジンからの動力が伝達される動力伝達機構において、そのスプライン嵌合部での歯打ち音の発生を抑制するために、内軸と外軸との間に摩擦力を生じさせる摺動部材が、内軸と外軸との間に圧入されることが従来から提案されている。摺動部材は、スプライン嵌合部に伝達される伝達トルクが、内軸あるいは外軸との間で滑りが生じ始める保持トルクよりも小さい場合において、内軸と外軸との相対回転を阻止することによりスプライン嵌合部での歯打ち音を低減する。
特開2012−071793号公報
ところで、摺動部材の上記保持トルクは、摺動摩耗、摩耗粉の巻込み、高温環境などの理由により低下する。保持トルクを越えるトルクがスプライン嵌合部に伝達されるときには、摺動部材は内軸と外軸との相対回転を許容する。このため、摺動部材により歯打ち音を低減するために、エンジンのトルク変動としてスプライン嵌合部に伝達されるトルクが、摺動部材の劣化によって保持トルクが低下することを考慮して定められた保持トルクの下限値よりも小さくなるように、摺動部材の保持トルクを見込んで、エンジン動作ラインを決定することが考えられる。この場合、エンジン動作点は燃費が最適となる燃費最適点よりも常に低トルク側に設定されることから、摺動部材による歯打ち音の低減と燃費性能の向上とを両立することができない可能性があるという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、摺動部材による歯打ち音の低減と燃費性能の向上とを両立する車両の制御装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、エンジンと、スプライン嵌合部を介して動力が伝達され、摺動部材によって前記スプライン嵌合部の周方向のガタによる相対回転が抑制される第1軸および第2軸を有する動力伝達機構とを備える車両において、エンジン回転数とエンジントルクとの関係を表すエンジン動作ラインと、エンジン要求パワーとに基づいて、エンジン動作点を設定する車両の制御装置であって、前記第1軸と第2軸との周方向の相対回転時に、前記第1軸または第2軸と前記摺動部材との間ですべりが発生し始める時点のトルクである、保持トルクを決定する保持トルク決定部と、前記保持トルク決定部により決定された保持トルクが所定の閾値以下であるとき、前記エンジン動作ラインを前記所定の閾値を上回るときよりも低トルク側に設定する動作ライン設定部とを、有することにある。
また、第2発明は、前記第1発明において、前記車両は、駆動源として機能するモータをさらに有し、前記保持トルク決定部は、車両停止状態において、前記モータが前記第1軸に、停止直前にかかっていたトルクとは逆向きのトルクをかけたとき、前記モータの電気角が変化したタイミングにおける、前記モータのトルクを検出することにより、前記摺動部材の保持トルクを決定することにある。
また、第3発明は、前記第1発明において、試験用摺動部材の熱履歴と前記試験用摺動部材の保持トルクとの関係を記憶する熱履歴保持トルク関係記憶部を備え、前記保持トルク決定部は、前記熱履歴保持トルク関係記憶部が記憶する前記関係と前記摺動部材の熱履歴とに基づき、前記摺動部材の保持トルクを決定することにある。
また、第4発明は、前記第2発明において、試験用モータのトルクの反転回数と前記試験用摺動部材の保持トルク変化との関係を記憶する反転回数保持トルク関係記憶部を有し、前記保持トルク決定部は、前記反転回数保持トルク関係記憶部が記憶する前記関係と前記モータのトルクの反転回数とに基づき、前記摺動部材の保持トルクを決定することにある。
前記第1発明によれば、前記第1軸と第2軸との周方向の相対回転時に、前記第1軸又は第2軸と前記摺動部材との間ですべりが発生し始める時点のトルクである、保持トルクを決定する保持トルク決定部と、前記保持トルク決定部により決定された保持トルクが所定の閾値以下であるとき、前記エンジン動作ラインを前記所定の閾値を上回るときよりも低トルク側に設定する動作ライン設定部とを、有する。このため、前記保持トルク決定部により決定された保持トルクが所定の閾値以下であるときに前記エンジン動作ラインが低トルク側に設定されるため、摺動部材により歯打ち音が抑制される。また、保持トルクが所定の閾値以下となる以前から前記エンジン動作ラインが低トルク側に設定される場合と比較して、前記保持トルク決定部により決定された保持トルクが所定の閾値以下でないときにエンジンがより高トルク側で作動させられるため、燃費が向上される。これにより、摺動部材による歯打ち音の低減と燃費性能の向上とを両立することができる。
また、前記第2発明によれば、前記車両は、駆動源として機能するモータをさらに有し、前記保持トルク決定部は、車両停止状態から、前記モータが前記第1軸に、停止直前にかかっていたトルクとは逆向きのトルクをかけたとき、前記モータの電気角が変化したタイミングにおける、前記モータのトルクを検出することにより、前記摺動部材の保持トルクを決定する。このため、前記モータの電気角が変化したときにおける前記モータのトルクを摺動部材の保持トルクと決定できるため、追加センサ不要でスプライン嵌合部の保持トルク計測が可能である。
また、前記第3発明によれば、試験用摺動部材の熱履歴と前記試験用摺動部材の保持トルクとの関係を記憶する熱履歴保持トルク関係記憶部を備え、前記保持トルク決定部は、前記熱履歴保持トルク関係記憶部が記憶する前記関係と前記摺動部材の熱履歴とに基づき、前記摺動部材の保持トルクを決定する。このため、摺動部材の保持トルクを前記熱履歴保持トルク関係記憶部が記憶する前記関係から摺動部材の熱履歴に基づいて、追加センサ不要に推定できるとともに、摺動部材のたとえば剛性などの機械的性質を、車両に摺動部材が取り付けられた状態のまま推定できる。
また、前記第4発明によれば、試験用モータのトルクの反転回数と前記試験用摺動部材の保持トルク変化との関係を記憶する反転回数保持トルク関係記憶部を有し、前記保持トルク決定部は、前記反転回数保持トルク関係記憶部が記憶する前記関係と前記モータのトルクの反転回数とに基づき、前記摺動部材の保持トルクを決定する。このため、摺動部材の保持トルクを追加センサ不要で推定できる。
本発明が適用された車両に備えられる駆動装置の構造を説明するための図であるとともに、車両に設けられた制御系統の要部を説明する図である。 図1の駆動装置の第2軸心上に配置された動力伝達機構を示す断面図である。 図2の動力伝達機構の第2ロータ軸とリダクション軸との径方向に重なる部分に装着されたトレランスリングを一部切り欠いて中心線方向に視た側面図である。 図1の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 パーキングレンジまたはブレーキによる車両停止状態でのエンジン始動時における、第2電動機により出力される第2電動機トルクと第2電動機の電気角との関係の一例を示す図である。 試験用トレランスリングの焼き戻し回数と保持トルクとの関係の一例を示す図である。 試験用電動機のトルクの正負反転回数(モータトルク正負反転回数)と試験用トレランスリングの保持トルクとの関係の一例を示す図である。 トレランスリングの保持トルクに応じて選択されるエンジン動作ラインの一例を示す図である。 図1の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。
以下、本発明の車両の制御装置の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用されたハイブリッド車両10(車両)に備えられる駆動装置12の構造を説明するための骨子図であるとともに、車両10に設けられた制御系統の要部を説明する図である。駆動装置12は、走行用駆動力源(動力源)として機能し公知のガソリンエンジンやディーゼルエンジン等であるエンジン14と、エンジン14の動力を駆動輪16に伝達する車両用動力伝達装置18(以下、動力伝達装置18という)とを含んでいる。動力伝達装置18は、非回転部材であるケース19内に互いに平行な4つの回転軸心(C1〜C4)を備えて構成されている。第1軸心C1はエンジン14の回転軸心に一致しており、第1軸心C1上には、出力軸20、動力分配機構22、および第1電動機MG1の第1ロータ軸24が回転可能に支持されている。第2軸心C2上には、リダクション軸26および第2電動機MG2の第2ロータ軸28が回転可能に支持されている。第3軸心C3上には、カウンタ軸30が回転可能に支持されている。また、第4軸心C4上には、差動歯車装置すなわちデフギヤ32が回転可能に支持されている。
第1軸心C1上において、出力軸20はダンパ装置34を介してエンジン14に連結されており、出力軸20と第1電動機MG1との間に動力分配機構22が介挿されている。動力分配機構22は、第1軸心C1まわりに回転可能なサンギヤSおよびリングギヤRと、それらと噛み合うピニオンギヤを自転および公転可能に支持するキャリヤCAとから主に構成されている。サンギヤSは第1電動機MG1の第1ロータ軸24に相対回転不能に連結され、キャリヤCAは出力軸20、ダンパ装置34等を介してエンジン14に接続され、リングギヤRは、カウンタドライブギヤ35が形成されている複合ギヤ軸36の内周部に一体的に形成されている。従って、リングギヤRの回転は、カウンタドライブギヤ35に伝達される。動力分配機構22は、エンジン14から出力される動力を第1電動機MG1およびカウンタドライブギヤ35へ分配する動力分配機構であって、電気的無段変速機として機能する。
第2軸心C2上において、第2電動機MG2の第2ロータ軸28がスプライン嵌合部50を介してリダクション軸26に接続されている。リダクション軸26には、斜歯で構成されるリダクションギヤ38が形成され、カウンタ軸30に形成されているカウンタドリブンギヤ40と噛み合っており、リダクションギヤ38およびカウンタドリブンギヤ40によって構成されるギヤ対(斜歯歯車)を介してリダクション軸26とカウンタ軸30とが動力伝達可能に接続される。第2電動機MG2の第2ロータ軸28は、軸方向の両端が玉軸受52および玉軸受54によって第2軸心C2まわりに回転可能に支持されている。また、リダクション軸26は、軸方向の両端が玉軸受56および玉軸受58によって第2軸心C2まわりに回転可能に支持されている。
第3軸心C3上に配置されているカウンタ軸30には、カウンタドライブギヤ35およびリダクションギヤ38と噛み合うカウンタドリブンギヤ40と、デフギヤ32に形成されているデフリングギヤ46と噛み合うデフドライブギヤ42とが一体的に形成されている。このように、カウンタドリブンギヤ40がカウンタドライブギヤ35およびリダクションギヤ38と噛み合うことで、カウンタ軸30は、エンジン14および第2電動機MG2に動力伝達可能に接続されることで、エンジン14および第2電動機MG2の動力が伝達される。
第4軸心C4上に配置されているデフギヤ32は、デフドライブギヤ42と噛み合うデフリングギヤ46を含んで構成されており、左右一対の駆動輪16に適宜回転速度差を付与する差動機構を備えて構成されている。これより、カウンタ軸30はデフギヤ32等を介して駆動輪16に動力伝達可能に接続されている。
第1電動機MG1及び第2電動機MG2は、何れも駆動力を発生させるモータ(発動機)及び反力を発生させるジェネレータ(発電機)としての機能を有するモータジェネレータであるが、第1電動機MG1は少なくともジェネレータとしての機能を備え、第2電動機MG2は少なくともモータとしての機能を備える。第1電動機MG1及び第2電動機MG2は、それぞれインバータ84を介して蓄電装置82に接続されている。
第2ロータ軸28とリダクション軸26とは、互いにスプライン嵌合されることで周方向のガタがあるものの相対回転不能に接続されている。ここで、第2電動機MG2のトルクが0Nmのときに、エンジン14から伝達されるトルク変動がカウンタ軸30等を介してリダクション軸26に伝達されると、第2電動機MG2の第2ロータ軸28が浮遊状態にあることから、リダクション軸26が回転変動し、第2ロータ軸28とリダクション軸26とのスプライン嵌合部50において、互いのスプライン歯の衝突による歯打ち音が発生する。
本実施例では、上記の歯打ち音を低減するため、リダクション軸26と第2ロータ軸28とを連結するスプライン嵌合部50近傍に、径方向から見てリダクション軸26と第2ロータ軸28とが重なる部位の互いに対向する壁面の間にトレランスリング72が圧入状態で介挿されている。以下、第2ロータ軸28とリダクション軸26との接続部周辺(スプライン嵌合部50周辺)を含む動力伝達機構60について説明する。
図2は、動力伝達装置18の第2軸心C2上の動力伝達機構60の構成を示す、第2軸心C2を含む断面図である。
第2電動機MG2の第2ロータ軸28は、円筒状部材であり、一対の玉軸受52、54によって第2軸心C2まわりに回転可能に支持されている。また、第2ロータ軸28の内周側には、リダクション軸26の一端を嵌め入れる嵌合穴62が形成され、その嵌合穴62の壁面(内周面)の一部には、リダクション軸26とスプライン嵌合するためのメススプライン歯64が形成されている。
リダクション軸26は、一対の玉軸受56、58を介して、第2ロータ軸28と共通の第2軸心C2まわりに回転可能に支持されている。また、リダクション軸26の嵌合穴62に嵌め入れられる側に対応する軸方向の一端の外周面には、第2ロータ軸28のメススプライン歯64とスプライン嵌合されるオススプライン歯66が形成されている。そして、リダクション軸26が第2ロータ軸28の嵌合穴62内に嵌め入れられ、第2ロータ軸28のメススプライン歯64とリダクション軸26のオススプライン歯66とがスプライン嵌合されスプライン嵌合部50が形成されることで、第2ロータ軸28とリダクション軸26とが相対回転不能に保持される。なお、第2ロータ軸28は、本発明の第1軸に対応し、リダクション軸26は、本発明の第2軸に対応する。
また、第2ロータ軸28の端部(一端)がリダクション軸26の端部(一端)の外周側に配置されており、第2ロータ軸28の端部とリダクション軸26の端部とが径方向から見て互いに重なる部位であって、第2ロータ軸28のメススプライン歯64が形成されていない内周面とリダクション軸26のオススプライン歯66の形成されていない外周面との間に環状の間隙Sが形成されている。具体的には、間隙Sは、第2ロータ軸28の嵌合穴62よりも内径の大きいリダクション軸26側端部の内周面とその内周面に径方向に対向するリダクション軸26の外周面との間に設けられている。この第2ロータ軸28の内周面とリダクション軸26の外周面との間の環状の間隙Sに摺動部材として機能する環状のトレランスリング72が圧入されることにより介在させられている。トレランスリング72と、スプライン嵌合部50を介して動力が伝達され、トレランスリング72によってスプライン嵌合部50の周方向のガタによる相対回転が抑制される第2ロータ軸28およびリダクション軸26と、第2ロータ軸28を回転可能に支持する玉軸受52、54と、リダクション軸26を第2ロータ軸28と同一の第2軸心C2まわりに回転可能に支持する玉軸受56、58と、トレランスリング72が圧入される間隙Sとにより動力伝達機構60が構成される。
図3は、動力伝達機構60に備えられるトレランスリング72を一部切り欠いて中心線方向に視た図である。トレランスリング72は、たとえばスチールやステンレスなどの金属の薄い板材から環状に曲成され、厚み方向(径方向)に弾性変形可能、場合によっては塑性変形可能であり、幅方向の両側縁部を残して周方向に所定の間隔で径方向外側に突き出す複数の突部76と備えている。これにより、トレランスリング72は、突部76の山と、突部76の谷とを、周方向に所定の間隔で有する。トレランスリング72は、第2ロータ軸28のメススプライン歯64が形成されていない内周面に突部76の山頂周辺領域が当接され、リダクション軸26のオススプライン歯66が形成されていない外周面に突部76の谷底周辺領域が当接され、突部76の山頂周辺領域と谷底周辺領域との間が径方向に圧縮された状態で、第2ロータ軸28とリダクション軸26との間の間隙Sに圧入される。このため、トレランスリング72は、第2ロータ軸28の内周面およびリダクション軸26の外周面のそれぞれから狭圧力を受ける。また、リダクション軸26の外周面に作用する突部76の谷底周辺領域から内周側への反力と、第2ロータ軸28の内周面に作用する突部76の山頂周辺領域から外周側への反力とにより、リダクション軸26の軸心と第2ロータ軸28の軸心とのずれによる径方向の振動が抑制される。また、トレランスリング72は、突部76の谷底周辺領域とリダクション軸26の外周面との間、および突部76の山頂周辺領域と第2ロータ軸28の内周面との間に摩擦力を発生させることにより、スプライン嵌合部50を介して伝達される伝達トルクが保持トルクTrよりも小さい場合にはリダクション軸26の外周面と第2ロータ軸28の内周面との間に滑りを生じさせずにリダクション軸26と第2ロータ軸28とを一体回転させ、すなわち連れまわりさせて、上記伝達トルクが上記保持トルクTr以上の場合にはたとえばリダクション軸26の外周面と突部76の谷底周辺領域との間に滑りを許容して、すなわちリダクション軸26の外周面に対して摺動して、リダクション軸26と第2ロータ軸28との間の相対回転を許容する摺動部材として機能する。ここで、保持トルクTrは、第2ロータ軸28とリダクション軸26との周方向の相対回転時に、たとえばリダクション軸26とトレランスリング72との間で滑りが発生し始める時点のトルクである。そのため、トレランスリング72は、その保持トルクTrが、たとえば、エンジン14の爆発変動などで生じる軸間の相対的トルク変動でのトルク値よりも大きい場合には、エンジン16の爆発変動などでのトルク変動に対してリダクション軸26と第2ロータ軸28との間の相対回転を阻止し、メススプライン歯64とオススプライン歯66との間の周方向のガタを実質的にゼロとして歯打ち音を低減させる。なお、トレランスリング72は、相対的に径の大きい突部76の山頂周辺領域での摩擦トルクが相対的に大きいため、主として突部76の谷底周辺領域とリダクション軸26の外周面との間に滑りが生じる。
また、車両10には、車両10の各部を制御する制御装置としての電子制御装置80が備えられている。この電子制御装置80は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んでおり、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。例えば、図1に示されるように、電子制御装置80は、エンジン14、第1電動機MG1、第2電動機MG2などに関するハイブリッド駆動制御等の車両制御を実行するようになっており、必要に応じてエンジン14の出力制御用や第1電動機MG1、第2MG2の出力制御用等に分けて構成される。また、電子制御装置80には、車両10に設けられた各センサ(例えばエンジン回転速度センサ86、リングギヤ回転速度センサ88、レゾルバ等の第1電動機回転角センサ90、レゾルバ等の第2電動機回転角センサ92、油温センサ94、アクセル開度センサ96、バッテリセンサ98など)による検出値に基づく各種信号(例えばエンジン回転速度Ne、カウンタドライブギヤ35の回転速度に対応するリングギヤ回転速度Nr、第1電動機回転速度Nmg1、第2電動機回転速度Nmg2、動力伝達装置18に供給される作動油の温度であるトランスアクスル油温THoil、アクセル開度Acc、蓄電装置82の充電状態(充電容量)SOCなど)が供給される。また、電子制御装置80からは、車両10に設けられた各装置(例えばエンジン14、インバータ84)に各種指令信号(例えばエンジン制御指令信号Se、電動機制御指令信号Smなど)が供給される。
図4は、電子制御装置80による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。電子制御装置80は、保持トルク検知部100、保持トルク推定部102、保持トルク判定部104、エンジン動作ライン選択部106およびハイブリッド制御部108を備えている。また、保持トルク推定部102は、熱履歴保持トルク関係記憶部110および反転回数保持トルク関係記憶部112を含み、ハイブリッド制御部108は、エンジン制御部114を含んでいる。電子制御装置80は、本発明の車両の制御装置として機能し、保持トルク検知部100および保持トルク推定部102は本発明の保持トルク決定部として機能する。
ハイブリッド制御部108のエンジン制御部114は、例えば電子スロットル弁の開閉、燃料噴射量、点火時期等を制御するエンジン制御指令信号Seを出力し、目標エンジンパワーPetgtを発生する為のエンジントルクTeの目標値が得られるようにエンジン14の出力制御を実行する。また、ハイブリッド制御部108は、第1電動機MG1や第2電動機MG2の作動を制御する電動機制御指令信号Smをインバータ84に出力して、第1電動機トルクTmg1や第2電動機トルクTmg2の目標値が得られるように第1電動機MG1や第2電動機MG2の出力制御を実行する。
具体的には、ハイブリッド制御部108は、駆動要求量としてのアクセル開度Accからそのときの車速Vにて要求される駆動トルク(要求駆動トルク)を算出し、充電要求値(充電要求パワー)等を考慮して低燃費で排ガス量の少ない運転となるように、エンジン14、第1電動機MG1、及び第2電動機MG2の少なくとも1つから要求駆動トルクを発生させる。例えば、ハイブリッド制御部108は、エンジン14の運転を停止させると共に第1電動機MG1及び第2電動機MG2のうちの少なくとも一方の電動機のみを走行用の駆動源としてモータ走行(EV走行)する為のモータ走行モード、エンジン14の動力に対する反力を第1電動機MG1の発電により受け持つことでカウンタドライブギヤ35にエンジン直達トルクを伝達すると共に第1電動機MG1の発電電力により第2電動機MG2を駆動することで駆動輪16にトルクを伝達して少なくともエンジン14を走行用の駆動源としてエンジン走行する為のエンジン走行モード(定常走行モード)、このエンジン走行モードにおいて蓄電装置82からの電力を用いた第2電動機MG2の駆動トルクを更に付加して走行する為のアシスト走行モード(加速走行モード)等を、走行状態に応じて選択的に成立させる。ハイブリッド制御部108は、要求駆動トルクが予め実験的或いは設計的に求められて記憶された(すなわち予め定められた)閾値よりも小さなモータ走行領域にある場合には、モータ走行モードを成立させる一方、要求駆動トルクが予め定められた閾値以上となるエンジン走行領域にある場合には、エンジン走行モード乃至アシスト走行モードを成立させる。
エンジン走行モードについて説明すると、キャリヤCAに入力されるエンジントルクTeに対して、第1電動機トルクTmg1がサンギヤSに入力される。この際、例えばエンジン回転速度Ne及びエンジントルクTeで表されるエンジン14の運転点(エンジン動作点)を燃費が最も良い動作点の連なりである目標エンジン動作ライン(エンジン最適燃費線)上に設定する制御を、第1電動機MG1の力行制御乃至反力制御により実行することができる。すなわち、ハイブリッド制御部108は、エンジン回転速度NeとエンジントルクTeとの関係を表すエンジン動作ラインである予め定められた目標エンジン動作ラインと目標エンジンパワーPetgtとに基づいて、目標エンジン動作ライン上であって且つ目標エンジンパワーPetgtが得られる燃費最適点となる目標エンジン動作点にてエンジン14が作動させられるように、エンジン14および第1電動機MG1を制御する。
ところで、エンジン14のトルク変動による動力伝達機構60のスプライン嵌合部50の歯打ち音が、トレランスリング72により抑制されている。しかしながら、トレランスリング72の保持トルクTrは、摺動摩耗、摩耗粉の巻込み、高温環境などの理由により変化する。保持トルクTrを越えるトルクがスプライン嵌合部50に伝達されるときには、トレランスリング72は第2ロータ軸28とリダクション軸26との相対回転を許容する。このため、電子制御装置80は、トレランスリング72の保持トルクTrに応じて選択されたエンジン動作ライン上でエンジン14を作動させて、トレランスリング72によるスプライン嵌合部50の歯打ち音の低減と燃費の低下の抑制とを両立させる。
保持トルク検知部100は、トレランスリング72の保持トルクTrを検知する。保持トルク検知部100は、第2電動機回転角センサ92から、第2電動機MG2の電気角についての信号を取得する。保持トルク検知部100は、車両停止状態において、第2電動機MG2が第2ロータ軸28に、車両停止直前にかかっていたトルクとは逆向きのトルクをかけたとき、第2電動機MG2の電気角が変化した時点における第2電動機トルクTmg2を検出し、その時点での第2電動機トルクTmg2を保持トルクTrとして決定する。図5は、パーキングレンジ(Pレンジ)またはブレーキによる車両停止状態でのエンジン始動時における、第2電動機MG2の第2電動機トルクTmg2と第2電動機MG2の電気角との関係の一例を示す図である。Pレンジあるいはブレーキによる車両停止時におけるリダクション軸26の周方向の回転が阻止された状態で、第2ロータ軸28にスプライン嵌合部50の周方向のガタを小さくする方向への保持トルクTr以上のトルクがかけられると、トレランスリング72により第2ロータ軸28とリダクション軸26との相対回転が阻止されて一定値であった第2電動機MG2の電気角が、図5のt1時点で変化する。第2電動機MG2の電気角が変化するt1時点は、リダクション軸26とトレランスリング72との間で滑りが生じ、スプライン嵌合部50の周方向のガタ分だけ第2ロータ軸28がリダクション軸26に対して回転し始める時点である。このため、保持トルク検知部100は、第2電動機MG2の電気角が変化するt1時点での第2電動機トルクTmg2を保持トルクTrとして決定する。ここで、第2電動機トルクTmg2は、第2電動機トルクTmg2とインバータ84への電流指令値との予め定められた関係から、実際の電流指令値に基づいて求められる。なお、第2電動機MG2の電気角が変化するt1時点からの電気角の変化の傾きから、トレランスリング72の剛性が検知される。また、第2電動機MG2の電気角の変化時間から、スプライン嵌合部50の周方向のガタが検知される。
保持トルク推定部102は、油温センサ94からトランスアクスル油温THoilを取得し、そのトランスアクスル油温THoil又はその変化率に基づくトレランスリング72の推定温度が所定の焼き戻し温度を越えたか否かに基づいて、トレランスリング72が、それ自体の所定の焼き戻し温度を越えた後に冷却される焼き戻しを経たか否かを推定する。すなわち、保持トルク推定部102は、トランスアクスル油温THoilがトレランスリング72の所定の焼き戻し温度を越えた場合には、トレランスリング72の焼き戻しが行われたと推定し、所定の焼き戻し温度を越えた回数である焼き戻し回数を1つ増やし、トレランスリング72の焼き戻し回数すなわち熱履歴を更新する。図6は、試験用トレランスリングの焼き戻し回数と保持トルクTrとの関係の一例を示す図である。試験用トレランスリングは、トレランスリング72と同じ金属材料から同形状に形成されたものであり、トレランスリング72の熱履歴とトレランスリングの72の保持トルクTrとの関係を導くのに好適なものである。この試験用トレランスリングの焼き戻し回数と保持トルクTrとの関係は、予め実験的に定められたものであり、保持トルク推定部102に備えられた熱履歴保持トルク関係記憶部110に記憶されている。上記関係においては、焼き戻し回数が0回すなわちトランスアクスル油温THoilが一度も焼き戻し温度を越えておらず、試験用トレランスリングが焼き戻しを一度も経ていないときの保持トルクTrが最も高く、焼き戻し回数が0回目から4回目までは焼き戻し回数が増えるにつれて保持トルクTrが低下している。保持トルク推定部102は、試験用トレランスリングの焼き戻し回数すなわち熱履歴と保持トルクTrとの関係から、トランスアクスル油温THoilから推定して更新したトレランスリング72の焼き戻し回数に基づいて、トレランスリング72の保持トルクTrを推定する。
また、保持トルク推定部102は、インバータ84への第2電動機トルクTmg2を制御する電流指示から、第2電動機トルクTmg2の正負反転回数をカウントし、その正負反転回数の履歴を更新する。ここで、第2電動機トルクTmg2の正負反転回数は、第2電動機トルクTmg2の正トルクから負トルクへ、あるいは負トルクから正トルクへ切り替わったすなわち反転した回数である。また、第2電動機トルクTmg2の正トルクの回転方向は、たとえば、車両10の前進走行時でのアシスト走行モードにおいて、第2電動機MG2から駆動トルクとして出力される第2電動機トルクTmg2の回転方向として定義され、第2電動機トルクTmg2の負トルクの回転方向は、たとえば、車両10の前進走行時において、駆動輪16からの逆駆動力による発電を行う際の回生制動トルクとして出力される第2電動機トルクTmg2の回転方向として定義される。図7は、試験用電動機のトルクTmgの正負反転回数(モータトルク正負反転回数)と試験用トレランスリングの保持トルクTr(Nm)との関係の一例を示す図である。試験用電動機は、第2電動機MG2と同じステータおよびロータにより構成された同型のものであり、試験用トレランスリングと共に、トレランスリング72の保持トルクTrと第2電動機トルクTmg2の正負反転回数との関係を導くのに好適である。この試験用電動機のトルクTmgの正負反転回数と試験用トレランスリングの保持トルクTrとの関係は、予め実験的に定められ、トレランスリング72の摺動摩耗による保持トルクTrの変化を推定するためのものであり、保持トルク推定部102に備えられた反転回数保持トルク関係記憶部112に記憶されている。上記関係において、試験用電動機のトルクTmgの正負反転回数の増加に伴い試験用トレランスリングの保持トルクTrは次第に低下するが、たとえばリダクション軸26との接触面の摩耗により発生する摩耗粉の巻き込みなどにより一時的に試験用トレランスリングの保持トルクTrが増加に転じた後に再度低下している。保持トルク推定部102は、試験用電動機のトルクTmgの正負反転回数と試験用トレランスリングの保持トルクTrとの関係から、更新した第2電動機トルクTmg2の正負反転回数に基づいて、トレランスリング72の保持トルクTrを推定する。
保持トルク判定部104は、保持トルク検知部100により検知されたあるいは保持トルク推定部102により推定された、トレランスリング72の保持トルクTrが、所定の閾値Aおよび所定の閾値Bにより予め設定された、エンジン動作ラインを選択するための保持トルクの区分のいずれに含まれるかを判定する。このエンジン動作ラインを選択するための保持トルクの区分は、図7に例示されるように、所定の閾値Aよりも大きい区分、所定の閾値A以下且つ所定の閾値Bよりも大きい区分および所定の閾値B以下の区分の3つに区分けされている。所定の閾値Bは、所定の閾値Aよりも小さい。なお、図7において、トレランスリング72の摩耗前の保持トルクTr(最大値M)が所定の閾値Aよりも上の破線として示されるとともに、歯打ち音(ガラ音)の発生を抑制可能な保持トルクTrの下限値Lが示されている。先ず、保持トルク判定部104は、トレランスリング72の保持トルクTrが所定の閾値Aよりも大きいか否かを判定する。そして、保持トルク判定部104は、トレランスリング72の保持トルクTrが所定の閾値A以下の場合には、トレランスリング72の保持トルクTrが所定の閾値Bよりも大きいか否かを判定する。
エンジン動作ライン選択部106は、保持トルク検知部100あるいは保持トルク推定部102により決定されたトレランスリング72の保持トルクTrが、エンジン動作ラインを選択するための保持トルクの区分のいずれに含まれるかに基づいて、エンジン動作ラインを選択する。図8は、トレランスリング72の保持トルクTrに応じて選択されるエンジン動作ラインの一例を示す図である。エンジン動作ライン選択部106は、トレランスリング72の保持トルクTrが所定の閾値Aよりも大きいと保持トルク判定部104により判定された場合には、歯打ち音を低減するのに充分な保持トルクTrの区分に対応するエンジン動作ラインとして目標エンジン動作ライン(エンジン最適燃費線)であるエンジン動作ライン(1)を選択する。ここで、所定の閾値Aは、トレランスリング72によりスプライン嵌合部50の歯打ち音が抑制されつつ、エンジン14を目標エンジン動作ライン(エンジン最適燃費線)すなわちエンジン動作ライン(1)上のエンジン動作点で動作させることができる保持トルクTrの閾値であり、予め実験的に定められている。エンジン動作ライン選択部106は、トレランスリング72の保持トルクTrが所定の閾値A以下であり、且つ所定の閾値Bよりも大きいと保持トルク判定部104により判定された場合には、エンジン動作ライン(1)を選択する保持トルクTrの区分よりも小さい保持トルクTrの区分に対応するエンジン動作ラインとして、エンジン動作ライン(2)を選択する。エンジン動作ライン(2)は、保持トルクTrが所定の閾値Bよりも大きい場合に、そのライン上のエンジン動作点でエンジン14が作動させられたときの歯打ち音がトレランスリング72により抑制されるように、目標エンジン動作ラインであるエンジン動作ライン(1)よりも低トルク側に設定されている。また、エンジン動作ライン選択部106は、トレランスリング72の保持トルクTrが所定の閾値B以下であると保持トルク判定部104により判定された場合には、エンジン動作ライン(2)を選択する保持トルクTrの区分よりも小さい保持トルクTrの区分に対応するエンジン動作ラインとして、エンジン動作ライン(3)を選択する。エンジン動作ライン(3)は、保持トルクTrが下限値Lよりも大きい場合に、そのライン上のエンジン動作点でエンジン14が作動させられたときの歯打ち音がトレランスリング72により抑制されるように、エンジン動作ライン(2)よりも低トルク側に設定され、エンジン動作ライン(2)よりもエンジン動作ライン(1)から低トルク側に離れている。ここで、所定の閾値Bは、エンジン動作ライン(2)とエンジン動作ライン(3)を切り換えるための閾値であり、予め実験的に定められている。要するに、エンジン動作ライン選択部106は、保持トルク検知部100あるいは保持トルク推定部102により決定された保持トルクTrが所定の閾値A以下且つ所定の閾値Bよりも大きいときに、エンジン動作ライン(2)を選択してエンジン動作ラインをエンジン動作ライン(1)よりも低トルク側に設定し、保持トルクTrが所定の閾値B以下のときに、エンジン動作ライン(3)を選択してエンジン動作ラインをエンジン動作ライン(2)よりも低トルク側に設定するエンジン動作ライン設定部として機能する。なお、エンジン動作ライン選択部106は、保持トルク検知部100により検知された保持トルクTrおよび保持トルク推定部102により推定された保持トルクTrのうち、保持トルク検知部100により検知された保持トルクTrが取得される場合には、保持トルク検知部100により検知された保持トルクTrが含まれる保持トルクTrの区分を択一的に用いて、エンジン動作ラインを選択する。また、エンジン動作ライン選択部106は、たとえば第2電動機回転角センサ92の故障などにより、保持トルク検知部100により保持トルクTrが検知されない場合には、保持トルク推定部102により推定された保持トルクTrが含まれる保持トルクTrの区分に対応するエンジン動作ラインを選択する。
ハイブリッド制御部108は、エンジン動作ライン選択部106により選択されたエンジン動作ライン上であって、且つ目標エンジンパワーPetgtが得られるエンジン動作点にてエンジン14を作動させるように、エンジン14および第1電動機MG1を制御する。エンジン制御部114は、目標エンジンパワーPetgtを発生するためのエンジントルクTeが得られるように、エンジン14の出力制御を実行する。また、ハイブリッド制御部108は、インバータ84を介して、目標エンジンパワーPetgtを発生するためのエンジン回転速度Neが得られるように、第1電動機回転速度Nmg1を制御する。このように、保持トルク検知部100あるいは保持トルク推定部102により決定された保持トルクTrが含まれるトレランスリング72の保持トルクTrの区分に応じて段階的にエンジン動作ラインが選択され、選択されたエンジン動作ラインと目標エンジンパワーPetgtに基づいて設定されるエンジン動作点でエンジン14が作動させられる。このため、本実施例の電子制御装置80において実行される、保持トルクTrに応じてエンジン動作ラインが選択される制御では、トレランスリング72のリダクション軸26との接触面の摩耗などによる変化後の保持トルクTrのたとえば、所定の閾値A以下且つ所定の閾値Bよりも大きい保持トルクTrの区分に応じてエンジン動作ライン(2)などが予め一律に決定され、トレランスリング72の接触面の摩耗前などの保持トルクTrが所定の閾値Aよりも大きいときに目標エンジン動作ラインよりも低トルク側のエンジン動作ライン(2)上でエンジン14が作動させられる場合と比較して、燃費が向上する。
図9は、電子制御装置80の制御作動の要部を説明するフローチャートである。なお、この図9のフローチャートは、たとえばPレンジあるいはブレーキによる車両停止状態においてエンジン14が始動された状態にあることを前提としている。
図9において、保持トルク検知部100および保持トルク推定部102の機能に対応するステップ(以下、「ステップ」を省略する。)S1において、トレランスリング72の保持トルクTrが検知あるいは推定されることにより見積もられる(決定される)。次に、保持トルク判定部104の機能に対応するS2において、保持トルクTrが所定の閾値Aよりも大きいか否かが判定される。S2の判定が肯定される場合には、エンジン動作ライン選択部106の機能に対応するS3が実行されて、エンジン動作ラインとして目標エンジン動作ラインであるエンジン動作ライン(1)が選択される。S3実行後、本フローチャートは終了させられる。S2の判定が否定される場合には、保持トルク判定部104の機能に対応するS4において、保持トルクTrが所定の閾値Bよりも大きいか否かが判定される。S4の判定が肯定される場合には、エンジン動作ライン選択部106の機能に対応するS5が実行されて、エンジン動作ラインとして、エンジン動作ライン(1)よりも低トルク側にあるエンジン動作ライン(2)が選択される。S5実行後、本フローチャートは終了させられる。S4の判定が否定される場合には、エンジン動作ライン選択部106の機能に対応するS6が実行されて、エンジ動作ラインとして、エンジン動作ライン(2)よりも低トルク側にあるエンジン動作ライン(3)が選択される。S6実行後、本フローチャートは終了させられる。
上述のように、本実施例の電子制御装置80によれば、相互にスプライン嵌合された第2ロータ軸28とリダクション軸26との周方向の相対回転時に、オススプライン歯66の形成されたリダクション軸26とトレランスリング72との間で滑りが発生し始める時点のトルクである保持トルクTrを、検知する保持トルク検知部100あるいは推定する保持トルク推定部102と、保持トルク検知部100あるいは保持トルク推定部102により決定された保持トルクTrが所定の閾値A以下であり且つ所定の閾値Bよりも大きいとき、エンジン14の動作ラインとして目標エンジン動作ラインであるエンジン動作ライン(1)よりも低トルク側に設定されたエンジン動作ライン(2)を選択し、保持トルクTrが所定の閾値B以下のとき、エンジン14の動作ラインとしてエンジン動作ライン(2)よりも低トルク側に設定されたエンジン動作ライン(3)を選択するエンジン動作ライン選択部106とを、有する。このため、保持トルク検知部100および保持トルク推定部102により決定された保持トルクTrが含まれる保持トルクTrの区分に応じてエンジン動作ラインが段階的に低下させられるため、トレランスリング72によりスプライン嵌合部50の歯打ち音が抑制される。また、たとえばトレランスリング72の摺動摩耗以前にその摺動摩耗による保持トルクTrの低下を予め見込んで、トレランスリング72の保持トルクTrの所定の閾値A以下且つ所定の閾値Bよりも大きい区分に対応する目標エンジン動作ラインよりも低トルク側のエンジン動作ライン(2)などが、保持トルクTrに拘わらず当初から一律に設定される場合と比較して、保持トルクTrが所定の閾値Aよりも大きいときにエンジン14を目標エンジン動作ライン上のエンジン動作点で作動させることができるため、燃費が向上する。これにより、トレランスリング72による歯打ち音の低減と燃費性能の向上とを両立することができる。
また、本実施例の電子制御装置80によれば、車両10は、駆動源として機能する第2電動機MG2をさらに有し、保持トルク検知部100は、車両停止状態において、第2電動機MG2が第2ロータ軸28に、停止直前にかかっていたトルクとは逆向きの第2電動機トルクTmg2をかけたとき、第2電動機MG2の電気角が変化したタイミングにおける、第2電動機MG2の第2電動機トルクTmg2を検出することにより、トレランスリング72の保持トルクTrを決定する。このため、第2電動機MG2の電気角が変化したときにおける第2電動機トルクTmg2をトレランスリング72の保持トルクTrと決定できるため、第2電動機MG2の電気角を検出する第2電動機回転角センサ92以外のセンサを必要とせず、スプライン嵌合部50のガタ計測、トレランスリング72の保持トルクTr計測が可能である。
また、本実施例の電子制御装置80によれば、試験用トレランスリングの焼き戻し回数と試験用トレランスリングの保持トルクTrとの関係を記憶する熱履歴保持トルク関係記憶部110を備え、保持トルク推定部102は、熱履歴保持トルク関係記憶部110が記憶する前記関係とトレランスリング72の焼き戻し回数とに基づいて、保持トルクTrを決定する。このため、トレランスリング72の保持トルクTrをトレランスリング72の焼き戻し回数に基づいて、油温センサ94以外のセンサを追加することなく推定できるとともに、トレランスリング72のたとえば剛性などの機械的性質を、車両10にトレランスリング72が取り付けられた状態のまま推定できる。
また、本実施例の電子制御装置80によれば、試験用電動機のトルクTmgの正負反転回数と試験用トレランスリングの保持トルクTrの変化との関係を記憶する反転回数保持トルク関係記憶部112を有し、保持トルク推定部102は、反転回数保持トルク関係記憶部112が記憶する前記関係と第2電動機トルクTmg2の正負反転回数とに基づいて、トレランスリング72の保持トルクTrを決定する。このため、センサを追加することなくトレランスリング72の保持トルクTrを推定できる。
以上、本発明を表及び図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施でき、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
たとえば、前述の実施例の電子制御装置80によれば、トレランスリング72の焼き戻し回数と保持トルクTrとの関係から、トレランスリング72の焼き戻し回数に基づいて、保持トルクTrを推定するものであったが、これに限定されるものではなく、たとえば、予め実験的に定められたトレランスリング72の最高温度回数と保持トルクTrとの関係から、最高温度回数に基づいて、保持トルクTrを推定するものであってもよいし、予め実験的に定められたトレランスリング72の最高温度計測時間と保持トルクTrとの関係から、最高温度計測時間に基づいて、保持トルクTrを推定するものであってもよい。ここで、最高温度回数とは、トレランスリング72などの金属製の摺動部材の機械的特性に影響を与える、予め決定された所定の最高温度を越えた回数である。また、最高温度計測時間とは、上記所定の最高温度を越えた総時間である。
また、前述の実施例の電子制御装置80によれば、第2電動機MG2の正負反転回数とトレランスリング72の保持トルクTrの変化との関係から、第2電動機MG2の正負反転回数に基づいて、保持トルクTrを推定するものであったが、これに限定されるものではなく、たとえば、トレランスリング72の総滑り時間と保持トルクTrとの関係から、総滑り時間に基づいてトレランスリング72の保持トルクTrを推定するものであってもよいし、エンジントルク変動の入力回数と保持トルクTrとの関係から、エンジントルク変動の入力回数に基づいてトレランスリング72の保持トルクTrを推定してもよい。ここで、総滑り時間は、トレランスリング72の滑り回数すなわちスプライン嵌合部50を介して保持トルクTr以上のトルクが伝達される、スプライン嵌合部50における周方向の相対回転時において、トレランスリング72がリダクション軸26に対して相対的に滑った回転と、その相対的に滑るのに要する時間との積である。また、エンジントルク変動の入力回数は、エンジントルクTeが正転方向のトルク(正トルク)から負転方向のトルク(負トルク)へと反転した回数である。
また、前述の実施例の電子制御装置80は、エンジン14から出力される動力を第1電動機MG1およびカウンタドライブギヤ35へ分配する、電気的無段変速機として機能する動力分配機構22を備えるハイブリッド車両10に適用されるものであったが、これに限定されるものではなく、たとえば、変速比が連続的に変化させられる無段変速機と、エンジン14からの動力がスプライン嵌合部50を介して伝達される動力伝達機構を備えた車両であってもよい。要するに、電子制御装置80が適用される車両は、ハイブリッド車両に限られない。
また、前述の実施例の車両10では、スプライン嵌合部50の周方向のガタによる相対回転が、トレランスリング72により抑制されていたが、これに限定されるものではなく、たとえば、熱による剛性変化によりスプライン嵌合部50の歯打ち音抑制機能への影響を受けるフリクションダンパなどが、第2ロータ軸28とリダクション軸26との間に介在させられてもよい。
また、前述の実施例の車両10によれば、第2ロータ軸28の嵌合穴62内のメススプライン歯64とリダクション軸26の一端に形成されたオススプライン歯66とがスプライン嵌合されることにより、第2ロータ軸28とリダクション軸26とが動力伝達可能に連結されていたが、これに限定されるものではなく、たとえば、円筒状のリダクション軸の内周面に形成されたメススプライン歯と、第2ロータ軸の一端の外周面に形成されたオススプライン歯とがスプライン嵌合されることにより連結されて、トレランスリング72がリダクション軸の内周面と第2ロータ軸の外周面との間に介在させられていてもよい。また、スプライン嵌合部50は、第2ロータ軸28とリダクション軸26との間に形成されていたが、エンジン14のトルク変動の影響を受ける部位であり、且つ保持トルクTrが検知あるいは推定される部位であればこれに限定されるものではなく、第2ロータ軸28とリダクション軸26との間以外の軸間に形成されていてもよい。
また、前述の実施例の電子制御装置80では、保持トルク検知部100により検知された保持トルクTrおよび保持トルク推定部102により推定された保持トルクTrのうち、保持トルク検知部100により検知された保持トルクTrが取得される場合には、保持トルク検知部100により検知された保持トルクTrが択一的に用いられて、エンジン動作ラインが選択されていたが、これに限定されるものではなく、たとえば、保持トルク検知部100により保持トルクTrが検知される場合であっても、保持トルク推定部102により推定された保持トルクTrが用いられるようにされてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:ハイブリッド車両
14:エンジン
26:リダクション軸(第2軸)
28;第2ロータ軸(第1軸)
50:スプライン嵌合部
60:動力伝達機構
64:メススプライン歯
66:オススプライン歯
72:トレランスリング(摺動部材)
80:電子制御装置(車両の制御装置)
100:保持トルク検知部(保持トルク決定部)
102:保持トルク推定部(保持トルク決定部)
106:エンジン動作ライン選択部(動作ライン設定部)
110:熱履歴保持トルク関係記憶部
112:反転回数保持トルク関係記憶部
MG2:第2電動機(モータ)

Claims (4)

  1. エンジンと、スプライン嵌合部を介して動力が伝達され、摺動部材によって前記スプライン嵌合部の周方向のガタによる相対回転が抑制される第1軸および第2軸を有する動力伝達機構とを備える車両において、エンジン回転数とエンジントルクとの関係を表すエンジン動作ラインと、エンジン要求パワーとに基づいて、エンジン動作点を設定する車両の制御装置であって、
    前記第1軸と第2軸との周方向の相対回転時に、前記第1軸または第2軸と前記摺動部材との間ですべりが発生し始める時点のトルクである、保持トルクを決定する保持トルク決定部と、
    前記保持トルク決定部により決定された保持トルクが所定の閾値以下であるとき、前記エンジン動作ラインを前記所定の閾値を上回るときよりも低トルク側に設定する動作ライン設定部とを、有することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記車両は、駆動源として機能するモータをさらに有し、
    前記保持トルク決定部は、車両停止状態において、前記モータが前記第1軸に、停止直前にかかっていたトルクとは逆向きのトルクをかけたとき、
    前記モータの電気角が変化したタイミングにおける、前記モータのトルクを検出することにより、前記摺動部材の保持トルクを決定することを特徴とする請求項1の車両の制御装置。
  3. 試験用摺動部材の熱履歴と前記試験用摺動部材の保持トルクとの関係を記憶する熱履歴保持トルク関係記憶部を備え、
    前記保持トルク決定部は、前記熱履歴保持トルク関係記憶部が記憶する前記関係と前記摺動部材の熱履歴とに基づき、前記摺動部材の保持トルクを決定することを特徴とする請求項1の車両の制御装置。
  4. 試験用モータのトルクの反転回数と前記試験用摺動部材の保持トルク変化との関係を記憶する反転回数保持トルク関係記憶部を有し、
    前記保持トルク決定部は、前記反転回数保持トルク関係記憶部が記憶する前記関係と前記モータのトルクの反転回数とに基づき、前記摺動部材の保持トルクを決定することを特徴とする請求項2の車両の制御装置。
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