JP2019086218A - 冷媒サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デフロスト時間の長期化を抑制可能な冷媒サイクル装置を提供する。【解決手段】冷媒サイクル装置100は、圧縮機12と、主熱交換部22、副熱交換部28、及び主熱交換部と副熱交換部との間に配置される圧力損失部25を含む熱源側熱交換器20と、膨張機構18と、利用側熱交換器62と、冷媒の流向を切り換える流向切換機構14と、を有する冷媒回路80、主熱交換部と圧力損失部との間で第1冷媒温度T1を計測する第1温度センサ92c、圧力損失部と膨張機構との間で第2冷媒温度T2を計測する第2温度センサ92d、及び流向切換機構14を制御して通常運転とデフロスト運転とを切り換えて実行するコントローラ70を備える。コントローラは、第1冷媒温度T1に基づいてデフロスト運転を終了する制御モードと、第2冷媒温度T2に基づいてデフロスト運転を終了する制御モードと、をデフロスト運転の制御モードとして有する。【選択図】図1

Description

本開示は、冷媒サイクル装置、特には通常運転時に熱交換部に付着した霜を除去するため、通常運転時と逆向きに冷媒を流すデフロスト運転を行う冷媒サイクル装置に関する。
従来、通常運転時に冷媒の加熱器(吸熱器)として機能する熱交換部に付着した霜を除去するため、その熱交換部に通常運転時とは逆向きに冷媒を流して冷媒の冷却器(放熱器)として機能させるデフロスト運転を行う冷媒サイクル装置が知られている。
特許文献1(特開昭63−201442公報)には、デフロスト運転時に、除霜対象である熱交換部の下流側で冷媒の温度(ここでは、説明の簡略化のため、デフロスト運転時の冷媒の流れ方向における熱交換部の下流側の冷媒温度を、単に下流側冷媒温度と呼ぶ)を計測し、下流側冷媒温度に基づいて除霜の完了を判断する冷媒サイクル装置が開示されている。
ところで、このような熱交換部は、主熱交換部と、副熱交換部と、冷媒の流路において主熱交換部と副熱交換部との間に配置される圧力損失部と、を含み、通常運転時には副熱交換部、圧力損失部、主熱交換部の順に、デフロスト運転時には通常運転時とは逆向きに、冷媒が流れるように構成される場合がある。
このような熱交換部では、副熱交換部が、通常運転時の冷媒の流れ方向において、冷媒の圧力が降下する圧力損失部よりも上流側に配置されることから、通常運転時に、副熱交換部を流れる冷媒の温度は主熱交換部を流れる冷媒の温度に比べて高くなる。したがって、このような熱交換部では、熱交換部を冷媒の加熱器として用いる場合であっても、副熱交換部では着霜が比較的問題になりにくい。例えば、主熱交換部において除霜が望まれる場合であっても、副熱交換部では除霜が特に不要な場合がある。
ところが、前述のように下流側冷媒温度に基づいてデフロスト運転を終了すると、下流側冷媒温度は熱交換部全体の温度上昇に応じて上昇するため、副熱交換部では除霜が不要な場合であっても、副熱交換部を含む熱交換部の温度が全体的に上昇するまでデフロスト運転が終了されず、デフロスト運転時間が不要に長時間化するおそれがある。
本開示の課題は、副熱交換部、圧力損失部、及び主熱交換部の順に冷媒を流す通常運転時とは逆方向に冷媒を流してデフロスト運転を行う冷媒サイクル装置であって、デフロスト時間の不要な長期化を抑制可能な冷媒サイクル装置を提供することにある。
冷媒サイクル装置は、冷媒回路と、第1冷媒温度計測部と、第2冷媒温度計測部と、運転制御部と、を備える。冷媒回路は、圧縮機と、第1熱交換部と、第2熱交換部と、膨張機構と、流向切換機構と、を有する。圧縮機は、冷媒を圧縮する。第1熱交換部は、主熱交換部と、副熱交換部と、冷媒の流路において主熱交換部と副熱交換部との間に配置される圧力損失部と、を含む。膨張機構は、冷媒の流路において第1熱交換部と第2熱交換部との間に配置され冷媒を減圧する。流向切換機構は、圧縮機から吐出される冷媒の流向を、第1流向と、第2流向と、の間で切り換える。第1流向では、冷媒が第2熱交換部、膨張機構、副熱交換部、圧力損失部、主熱交換部の順に流れる。第2流向では、冷媒が第1流向とは逆向きに流れる。つまり、第2流向では、冷媒が主熱交換部、圧力損失部、副熱交換部、膨張機構、第2熱交換部の順に流れる。第1冷媒温度計測部は、主熱交換部、又は、主熱交換部と圧力損失部との間、を流れる冷媒の温度を第1冷媒温度として計測する。第2冷媒温度計測部は、圧力損失部と膨張機構との間を流れる冷媒の温度を第2冷媒温度として計測する。運転制御部は、流向切換機構を制御し、冷媒を第1流向に流す通常運転と、冷媒を第2流向に流すデフロスト運転と、の間で運転を切り換えて実行する。運転制御部は、少なくとも、第1デフロスト制御モードと、第2デフロスト制御モードと、をデフロスト運転の制御モードとして有する。第1デフロスト制御モードでは、運転制御部は、第1冷媒温度に基づいてデフロスト運転を終了する。第2デフロスト制御モードでは、運転制御部は、第2冷媒温度に基づいてデフロスト運転を終了する。
本冷媒サイクル装置では、第1デフロスト制御モードを利用することで、主熱交換部における除霜の状況に基づいてデフロスト運転を終了することができ、副熱交換部では除霜が特に不要な場合に、デフロスト時間が長期化することを抑制できる。
好ましくは、冷媒サイクル装置では、運転制御部は、デフロスト運転の開始前に計測した第2冷媒温度が第1温度以上の場合に、第1デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する。
ここでは、デフロスト運転開始前の第2冷媒温度が比較的高い場合に第1デフロスト制御モードでデフロスト運転が実行される。そのため、副熱交換部では除霜が特に不要な場合に、デフロスト時間が不要に長期化することを抑制できる。
より好ましくは、冷媒サイクル装置では、運転制御部は、デフロスト運転の開始前の通常運転中に計測した第2冷媒温度が第1温度以上の場合に、第1デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する。
ここでは、通常運転時に、副熱交換部に着霜しにくい/副熱交換部に付いた霜が溶けやすい場合に、第1デフロスト制御モードでデフロスト運転が実行される。そのため、副熱交換部では除霜が特に不要な場合に、デフロスト時間が不要に長期化することを抑制できる。
また、好ましくは、冷媒サイクル装置では、運転制御部は、計測した第2冷媒温度が第1温度より低い場合に、第2デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する。
ここでは、副熱交換部を含む熱交換部での霜の溶け残りが抑制されやすい。
好ましくは、冷媒サイクル装置は、空気温度計測部を更に備える。空気温度計測部は、第1熱交換部の周辺の空気温度を計測する。運転制御部は、空気温度が第2温度以上の場合に第1デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する。
ここでは、第1熱交換部の周辺の空気温度が比較的高く、副熱交換部に着霜しにくい/副熱交換部に付いた霜が溶けやすい場合には第1デフロスト制御モードでデフロスト運転が実行されるので、デフロスト時間が不要に長期化することが抑制されやすい。
さらに好ましくは、冷媒サイクル装置では、運転制御部は、空気温度が第2温度より低い場合に第2デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する。
ここでは、第1熱交換部の周辺の空気温度が比較的低い場合でも、副熱交換部を含む熱交換部での霜の溶け残りが抑制されやすい。
また、好ましくは、冷媒サイクル装置では、圧力損失部は、第1流向における冷媒流路の分流部である。
本開示の一実施形態に係る冷媒サイクル装置の概略構成図である。 図1の冷媒サイクル装置の制御ブロック図である。 暖房運転時の副熱交換部を流れる冷媒の温度と主熱交換部を流れる冷媒の温度との関係を説明するための模式的な冷凍サイクルを示した圧力−エンタルピ線図である。 図1の冷媒サイクル装置のデフロスト運転の制御モードの選択処理について説明するためのフローチャートである。 変形例Aの冷媒サイクル装置のデフロスト運転の制御モードの選択処理について説明するためのフローチャートである。
本開示の冷媒サイクル装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(1)全体構成
図1は、一実施例に係る冷媒サイクル装置100の概略構成図である。
ここでは、冷媒サイクル装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルにより、建物室内の冷房/暖房を行う空調装置である。ただし、冷媒サイクル装置100は、空調装置に限定されるものではなく、空調装置以外、例えば給湯装置であってもよい。
冷媒サイクル装置100は、主として、熱源ユニット10と、利用ユニット60と、液冷媒連絡管46及びガス冷媒連絡管48と、を有している(図1参照)。液冷媒連絡管46及びガス冷媒連絡管48は、熱源ユニット10と利用ユニット60とを接続する配管である。液冷媒連絡管46及びガス冷媒連絡管48は、冷媒サイクル装置100を設置する際に、現地で施工される配管である。
なお、本実施形態では利用ユニット60は1台であるが、冷媒サイクル装置100は、互いに並列に接続される複数の利用ユニット60を有するものであってもよい。
熱源ユニット10と利用ユニット60とが、液冷媒連絡管46及びガス冷媒連絡管48を介して接続されることで、冷媒回路80が構成される。冷媒回路80は、熱源ユニット10の圧縮機12、熱源側熱交換器20、膨張機構18及び流向切換機構14と、利用ユニット60の利用側熱交換器62と、を主に含む。
なお、冷媒サイクル装置100で利用される冷媒は、限定するものではないが、例えばR32等のフルオロカーボン系の冷媒である。また、冷媒サイクル装置100で利用される冷媒は、自然冷媒であってもよい。
冷媒サイクル装置100は、冷房運転と、暖房運転と、デフロスト運転と、を実行可能に構成されている。冷房運転は、利用ユニット60の設置されている空調対象空間の空気を冷却する運転である。暖房運転は、利用ユニット60の設置されている空調対象空間の空気を加熱する運転である。デフロスト運転は、熱源側熱交換器20に付いた霜を除去することを主な目的とした運転である。
(2)詳細構成
(2−1)利用ユニット
利用ユニット60は、建物室内等の空調対象空間内に設置されている。
例えば、利用ユニット60は、天井に設置される天井埋込型のユニットである。ただし、利用ユニット60は、天井埋込型のユニットに限定されるものではなく、天井吊下型や、壁に設置される壁掛型や、床に設置される床置型のユニット等であってもよい。
利用ユニット60は、上述のように、液冷媒連絡管46及びガス冷媒連絡管48を介して熱源ユニット10に接続され、冷媒回路80の一部を構成している。
利用ユニット60の構成について、以下に説明する。
利用ユニット60は、主として、利用側熱交換器62と、利用側ファン66と、利用側制御部74と、を有する(図1参照)。また、利用ユニット60は、利用側熱交換器62の液側と液冷媒連絡管46とを接続する液冷媒管67と、利用側熱交換器62のガス側とガス冷媒連絡管48とを接続するガス冷媒管68と、を有している(図1参照)。
利用側熱交換器62は、第2熱交換部の一例である。利用側熱交換器62は、そのタイプを限定するものではないが、例えば、伝熱管(図示省略)と多数のフィン(図示省略)とにより構成されるクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。利用側熱交換器62では、利用側熱交換器62を流れる冷媒と室内空気(空調対象空間の空気)との間で熱交換が行われる。利用側熱交換器62は、その液側端が液冷媒管67に接続され、ガス側端がガス冷媒管68に接続されている。
利用側熱交換器62は、冷房運転時には、冷媒の冷却器(凝縮器)としての熱源側熱交換器20から膨張機構18を通過して流入する冷媒を加熱する冷媒の加熱器(蒸発器)として機能する。また、利用側熱交換器62は、暖房運転時には、圧縮機12で圧縮された冷媒を冷却する冷媒の冷却器(凝縮器)として機能する。
利用側ファン66は、利用ユニット60内に室内空気を吸入して利用側熱交換器62に供給し、利用側熱交換器62において冷媒と熱交換した空気を室内へと供給するファンである。利用側ファン66は、例えばターボファンやシロッコファン等の遠心ファンである。しかし、ファンのタイプは、遠心ファンに限定されるものではなく、適宜選択されればよい。利用側ファン66は、ファンモータ65によって駆動される。
利用側制御部74は、利用ユニット60を構成する各部の動作を制御する。利用側制御部74は、利用ユニット60の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有する。利用側制御部74は、通信回線を介し、熱源ユニット10との間で制御信号等のやりとりを行うことが可能に構成されている。また、利用側制御部74は、利用ユニット60を操作するためのリモコン(図示せず)から送信される冷媒サイクル装置100の運転/停止に関する信号や、各種設定に関する信号等を受信可能に構成されている。
また、利用ユニット60には、各種のセンサが設けられている。例えば、利用ユニット60には、利用ユニット60内に吸入される室内空気の温度を計測する室内温度センサ(図示省略)等が設けられている。
(2−2)熱源ユニット
熱源ユニット10は、例えば冷媒サイクル装置100の設置される建物の室外等に設置されている。
熱源ユニット10は、上記のように、液冷媒連絡管46及びガス冷媒連絡管48を介して利用ユニット60に接続されており、冷媒回路80の一部を構成している。
以下に、熱源ユニット10の構成について説明する。
熱源ユニット10は、主として、圧縮機12と、流向切換機構14と、熱源側熱交換器20と、膨張機構18と、アキュムレータ16と、ブリッジ回路32と、エコノマイザ熱交換器34と、インジェクション弁36と、熱源側ファン30と、を有する(図1参照)。また、熱源ユニット10は、各種のセンサを有する。また、熱源ユニット10は、熱源ユニット10を構成する各部の動作を制御する熱源側制御部72を有する(図1参照)。
また、熱源ユニット10は、吸入管10aと、吐出管10bと、第1ガス冷媒管10cと、液冷媒管10dと、第2ガス冷媒管10eと、を有する(図1参照)。吸入管10aは、流向切換機構14と圧縮機12の吸入側とを接続する。吐出管10bは、圧縮機12の吐出側と流向切換機構14とを接続する。第1ガス冷媒管10cは、流向切換機構14と熱源側熱交換器20のガス側端とを接続する。液冷媒管10dは、熱源側熱交換器20の液側端と液冷媒連絡管46とを接続する。液冷媒管10dの液冷媒連絡管46との接続部には、液側閉鎖弁42が設けられている。第2ガス冷媒管10eは、流向切換機構14とガス冷媒連絡管48とを接続する。第2ガス冷媒管10eのガス冷媒連絡管48との接続部には、ガス側閉鎖弁44が設けられている。液側閉鎖弁42及びガス側閉鎖弁44は、手動で開閉される弁である。
以下に、熱源ユニット10の各種構成について更に説明する。
(2−2−1)圧縮機
圧縮機12は、冷媒を圧縮する機器である。圧縮機12は、低圧の冷媒を高圧にまで加圧する。
圧縮機12は、タイプを限定するものでは無いが、例えば、ロータリ式やスクロール式等の容積圧縮機である。圧縮機12の圧縮機構(図示せず)は、圧縮機用モータ12aによって駆動される(図1参照)。ここでは、圧縮機用モータ12aは、インバータ等により回転数制御が可能なモータである。圧縮機用モータ12aの回転数が制御されることで、圧縮機12の容量が制御される。なお、圧縮機12の圧縮機構は、モータ以外の原動機(例えば内燃機関)により駆動されてもよい。
(2−2−2)切換機構
流向切換機構14は、冷媒回路80における冷媒の流れ方向を切り換える機構である。流向切換機構14は、圧縮機12から吐出される冷媒の流向を、第1流向と第2流向との間で切り換える機構である(第1流向及び第2流向については後述する)。ここでは、流向切換機構14は、四路切換弁である。
流向切換機構14は、通常運転の一例である暖房運転時に、圧縮機12から吐出される冷媒の流向を、第1流向に切り換える。冷媒の流向が第1流向に切り換えられると、圧縮機12から吐出される冷媒は、冷媒回路80内を、利用側熱交換器62、膨張機構18、熱源側熱交換器20、の順に流れる。より具体的には、冷媒の流向が第1流向に切り換えられると、圧縮機12から吐出される冷媒は、冷媒回路80内を、利用側熱交換器62、膨張機構18、熱源側熱交換器20の副熱交換部28、熱源側熱交換器20の分流器25、熱源側熱交換器20の主熱交換部22、の順に流れる(熱源側熱交換器20については後述する)。
流向切換機構14は、冷媒の流向を第1流向に設定する時(ここでは第1流向設定時と呼ぶ)に、以下の様に配管を接続させる。流向切換機構14は、第1流向設定時に、吸入管10aを第1ガス冷媒管10cと連通させ、吐出管10bを第2ガス冷媒管10eと連通させる(図1中の流向切換機構14内の破線参照)。つまり、流向切換機構14は、第1流向設定時には、圧縮機12の吸入側を吸入管10a及び第1ガス冷媒管10cを通じて熱源側熱交換器20のガス側端に連通させ、かつ、圧縮機12の吐出側を吐出管10b及び第2ガス冷媒管10eを通じてガス冷媒連絡管48に連通させる。流向切換機構14がこのような状態に配管を接続することで、冷媒回路80は暖房運転状態となる。なお、第1流向設定時には、熱源側熱交換器20が冷媒の加熱器(蒸発器)として機能し、利用側熱交換器62が冷媒の冷却器(凝縮器)として機能する。
また、流向切換機構14は、冷房運転時及びデフロスト運転時に、圧縮機12から吐出される冷媒の流向を、第2流向に切り換える。冷媒の流向が第2流向に切り換えられると、圧縮機12から吐出される冷媒は、冷媒回路80内を、熱源側熱交換器20、膨張機構18、利用側熱交換器62、の順に流れる。より具体的には、冷媒の流向が第2流向に切り換えられると、圧縮機12から吐出される冷媒は、冷媒回路80内を、熱源側熱交換器20の主熱交換部22、熱源側熱交換器20の分流器25、熱源側熱交換器20の副熱交換部28、膨張機構18、利用側熱交換器62、の順に流れる。つまり、冷媒が第2流向に流れる時、冷媒は第1流向とは逆向きに流れる。
流向切換機構14は、冷媒の流向を第2流向に設定する時(ここでは第2流向設定時と呼ぶ)に、以下の様に配管を接続させる。流向切換機構14は、第2流向設定時に、吸入管10aを第2ガス冷媒管10eと連通させ、吐出管10bを第1ガス冷媒管10cと連通させる(図1中の流向切換機構14内の実線参照)。つまり、流向切換機構14は、第2流向設定時には、圧縮機12の吸入側を吸入管10a及び第2ガス冷媒管10eを通じてガス冷媒連絡管48に連通させ、かつ、圧縮機12の吐出側を吐出管10b及び第1ガス冷媒管10cを通じて熱源側熱交換器20のガス側端に連通させる。流向切換機構14がこのような状態に配管を接続することで、冷媒回路80は冷房運転状態もしくはデフロスト運転状態となる。なお、第2流向設定時には、熱源側熱交換器20が冷媒の冷却器(凝縮器)として機能し、利用側熱交換器62が冷媒の加熱器(蒸発器)として機能する。
なお、流向切換機構14は、四路切換弁に限られるものではなく、複数の電磁弁及び冷媒管を組み合わせ、上記のような冷媒の流れ方向の切り換えを実現できるように構成されてもよい。
(2−2−3)熱源側熱交換器
熱源側熱交換器20は、第1熱交換部の一例である。
熱源側熱交換器20では、冷媒と室外空気との間で熱交換が行われる。熱源側熱交換器20は、その液側端が液冷媒管10dに接続されており、そのガス側端が第1ガス冷媒管10cに接続されている。
熱源側熱交換器20は、例えば、伝熱管(図示省略)と多数のフィン(図示省略)とを有するフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。ただし、熱源側熱交換器20のタイプは、フィン・アンド・チューブ型熱交換器に限定されず、他のタイプの熱交換器であってもよい。
熱源側熱交換器20は、主に、ヘッダ21と、冷媒と室外空気との熱交換が行われる熱交換部23と、細径管24と、分流器25と、主管26と、を含む(図1参照)。熱交換部23は、主熱交換部22及び副熱交換部28を含む(図1参照)。主熱交換部22及び副熱交換部28は、伝熱管(図示省略)と多数のフィン(図示省略)とを含む。
ヘッダ21は、縦長の筒状に形成されている。ヘッダ21には、第1ガス冷媒管10cが接続されている。第1ガス冷媒管10cは、ヘッダ21の内部空間と連通している。第1ガス冷媒管10cは、ヘッダ21のガス側接続口20aに接続されている。また、ヘッダ21は、複数のヘッダ連絡管21aにより主熱交換部22と接続されている。ヘッダ21の内部空間と主熱交換部22の伝熱管(図示せず)とは、ヘッダ連絡管21aを介して連通している。
主熱交換部22では、主熱交換部22の複数の伝熱管(図示せず)を流れる冷媒と室外空気との間で熱交換が行われる。主熱交換部22の複数の伝熱管は、好ましくは水平方向に延びる。主熱交換部22では、主熱交換部22の複数の伝熱管が上下方向に複数の系統に区画され、複数の系統の伝熱管はそれぞれ相互に独立した冷媒流路を形成している。各冷媒流路の一端側にはヘッダ連絡管21aが接続され、他端側には細径管24が接続される(図1参照)。なお、細径管24のそれぞれは、各冷媒流路の下部に接続される。
なお、図1には、主熱交換部22に3本のヘッダ連絡管21a及び3本の細径管24が接続された状態が描画されている。図1には、主熱交換部22が、3つの冷媒流路(下方から順に、第1冷媒流路22a、第2冷媒流路22b、第3冷媒流路22c)を有する状態が描画されている。ただし、図1の態様は説明のための例示にすぎず、主熱交換部22は、2つ、又は、4つ以上の系統に区画されていてもよい。そして、ヘッダ連絡管21a及び細径管24の本数は、系統の数(冷媒流路の数)に応じて決定されればよい。
複数の細径管24のそれぞれは、主熱交換部22の独立した冷媒流路の1つに接続される。本実施形態では、細径管24は、第1冷媒流路22aに接続される第1細径管24a、第2冷媒流路22bに接続される第2細径管24b、及び第3冷媒流路22cに接続される第3細径管24c、を含む。第1細径管24a,第2細径管24b及び第3細径管24cの、主熱交換部22と接続される側とは反対側の端部は、分流器25の上端部に接続されている。
分流器25は、その上端部に複数の細径管24が接続され、その下端部に1本の主管26が接続されている(図1参照)。主管26と複数の細径管24とは、分流器25の内部で連通している。主管26の、分流器25と接続される側と反対側の端部は、副熱交換部28に接続されている。
副熱交換部28は、主熱交換部22の下方に配置される。なお、副熱交換部28の配置は、主熱交換部22の下方に限定されるものではない。ただし、着霜しやすい熱交換部下部への着霜を抑制するためには、暖房運転時に比較的高い温度の冷媒が流れる副熱交換部28が、主熱交換部22の下方に配置されることが好ましい。
副熱交換部28では、副熱交換部28の伝熱管(図示せず)を流れる冷媒と、室外空気との間で熱交換が行われる。副熱交換部28の冷媒流路の一端側には主管26が接続され、副熱交換部28の冷媒流路の他端側には液冷媒管10dが接続されている。液冷媒管10dは、副熱交換部28に設けられた液側接続口20bに接続される。
熱源側熱交換器20を第1ガス冷媒管10cから液冷媒管10dに向かって冷媒が流れる場合(第2流向設定時(冷房運転時又はデフロスト運転時)、図1中の冷媒の流れ方向A参照)には、冷媒は、熱源側熱交換器20内を、ヘッダ21の内部空間、ヘッダ連絡管21a、主熱交換部22、細径管24、分流器25、主管26,副熱交換部28の順に流れる。熱源側熱交換器20を第1ガス冷媒管10cから液冷媒管10dに向かって冷媒が流れる場合、熱源側熱交換器20は、圧縮機12で圧縮された冷媒を冷却する冷却器(凝縮器、放熱器)として機能する。
より具体的に、熱源側熱交換器20を第1ガス冷媒管10cから液冷媒管10dに向かって冷媒が流れる場合(第2流向設定時)の冷媒の流れについて説明する。
第2流向設定時、第1ガス冷媒管10cを流れる(主にガス相の)冷媒は、ガス側接続口20aから、ヘッダ21の内部空間に流入する。ヘッダ21内に流入した冷媒は、3本のヘッダ連絡管21aに分かれて流れ、主熱交換部22の冷媒流路(第1冷媒流路22a、第2冷媒流路22b及び第3冷媒流路22c)に流れ込む。第1冷媒流路22a、第2冷媒流路22b及び第3冷媒流路22cで冷却された冷媒は、それぞれ第1細径管24a、第2細径管24b及び第3細径管24cに流入し、分流器25へと流入する。
分流器25は、第2流向設定時には、冷媒の流れ方向Aにおける冷媒流路の合流部として機能する。
また、分流器25は、冷房運転時の冷媒の流れ方向において、冷媒流路面積の縮小部である。なお、ここで冷媒流路面積の縮小部とは、その上流側に比べて冷媒流路面積が80%以下に減少する部分を意味する。
なお、分流器25は、第2流向に冷媒が流れる時にその圧力が降下する圧力損失部である。なお、圧力損失部とは、その上流側に比べて圧力低下が大きくなり得る部分である。言い換えれば、圧力損失部は、熱源側熱交換器20に冷媒を流した時に(ここでは第2流向に冷媒を流した時に)、その上流側に比べて、摩擦損失や形状損失が大きくなる部分を意味する。例えば、冷媒流路の合流部以外にも、冷媒流路の分岐部、冷媒流路の曲がり部、冷媒流路の拡大部(急拡大部、ディフーザを含む)、冷媒流路の縮小部(急縮小部、ノズルを含む)等が圧力損失部となり得る。
例えば、圧力損失部では、熱源側熱交換器20に冷媒を流した時に(ここでは第2流向に冷媒を流した時に)、単位流路長あたりの圧力損失(圧力低下の変化率)の平均値が、その上流側(熱源側熱交換器20内)の単位流路長あたりの圧力損失の平均値の2倍より大きくなる。
分流器25へと流入した冷媒は、主管26を通過して副熱交換部28へと流入する。副熱交換部28で冷却された冷媒は、副熱交換部28に設けられた液側接続口20b(凝縮器の出口)から液冷媒管10dに流入する。
一方、熱源側熱交換器20を、液冷媒管10dから第1ガス冷媒管10cに向かって冷媒が流れる場合(第1流向設定時(暖房運転時)、図1中の冷媒の流れ方向B参照)には、冷媒は、熱源側熱交換器20内を、副熱交換部28、主管26、分流器25、細径管24、主熱交換部22、ヘッダ連絡管21a、ヘッダ21の内部空間、の順に流れる。熱源側熱交換器20を、液冷媒管10dから第1ガス冷媒管10cに向かって冷媒が流れる場合、熱源側熱交換器20は、冷媒の冷却器(凝縮器、放熱器)としての利用側熱交換器62から膨張機構18を通過して流入する冷媒を加熱する冷媒の加熱器(蒸発器、吸熱器)として機能する。
より具体的に、熱源側熱交換器20を液冷媒管10dから第1ガス冷媒管10cに向かって冷媒が流れる場合(第1流向設定時)の冷媒の流れについて説明する。
第1流向設定時、液冷媒管10dから熱源側熱交換器20に流入する(気液二相の)冷媒は、液側接続口20bから副熱交換部28へと流入する。副熱交換部28で加熱された冷媒は、主管26を通過して分流器25に流入する。
分流器25は、第1流向設定時には、冷媒の流れ方向Bにおける冷媒流路の分流部として機能する。
なお、分流器25は、第1流向に冷媒が流れる時にその圧力が降下する圧力損失部である。なお、圧力損失部とは、その上流側に比べて圧力低下が大きくなり得る部分である。言い換えれば、圧力損失部は、熱源側熱交換器20に冷媒を流した時に(ここでは第1流向に冷媒を流した時に)、その上流側に比べて、摩擦損失や形状損失が大きくなる部分を意味する。例えば、冷媒流路の分流部以外にも、冷媒流路の合流部、冷媒流路の曲がり部、冷媒流路の拡大部(急拡大部、ディフーザを含む)、冷媒流路の縮小部(急縮小部、ノズルを含む)等が圧力損失部となり得る。
例えば、圧力損失部では、熱源側熱交換器20に冷媒を流した時に(ここでは第1流向に冷媒を流した時に)、単位流路長あたりの圧力損失(圧力低下の変化率)の平均値が、その上流側(熱源側熱交換器20内)の単位流路長あたりの圧力損失の平均値の2倍より大きくなる。
第1流向設定時には、分流器25で分流された冷媒は、第1細径管24a,第2細径管24b及び第3細径管24cに流入する。第1細径管24a、第2細径管24b及び第3細径管24cに流入した冷媒は、それぞれ、第1冷媒流路22a、第2冷媒流路22b及び第3冷媒流路22cに流れ込む。第1冷媒流路22a、第2冷媒流路22b及び第3冷媒流路22cを通過する際に加熱された冷媒は、それぞれヘッダ連絡管21aを介して、ヘッダ21の内部空間に流入する。ヘッダ21の内部空間に流入した冷媒は、熱源側熱交換器20のガス側接続口20aから、第1ガス冷媒管10cに流入する。
(2−2−4)膨張機構
膨張機構18は、冷媒の流路において熱源側熱交換器20と利用側熱交換器62との間に配置される(図1参照)。膨張機構18は、第1流向に流れる(利用側熱交換器62から熱源側熱交換器20に向かって流れる)冷媒を減圧する機構である。膨張機構18は、第2流向に流れる(熱源側熱交換器20から利用側熱交換器62に向かって流れる)冷媒を減圧する機構である。膨張機構18は、冷媒の流量の調節等に用いられる開度調節が可能な電動膨張弁である。膨張機構18は、液冷媒管10dに設けられている。膨張機構18の開度は、後述するコントローラ70により制御される。
なお、膨張機構18は、電動膨張弁に限定されるものではなく、冷媒を減圧する機能を有する他の種類の機構であってもよい。例えば、膨張機構18は、キャピラリーチューブであってもよい。
(2−2−5)アキュムレータ
アキュムレータ16は、流入する冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分ける気液分離機能を有する容器である。アキュムレータ16は、冷媒流れ方向における圧縮機12の上流側に配置される(図1参照)。アキュムレータ16は、圧縮機12の吸入側へと冷媒が流れる吸入管10aに設けられる。アキュムレータ16に流入する冷媒は、ガス冷媒と液冷媒とに分かれ、上部空間に集まるガス冷媒が圧縮機12へと流出する。
(2−2−6)ブリッジ回路
ブリッジ回路32は、冷媒の流向を制御するための機構である。ブリッジ回路32は、図1のように接続された第1逆止弁32a、第2逆止弁32b、第3逆止弁32c及び第4逆止弁32dを有している(図1参照)。
第1逆止弁32aは、膨張機構18側から液冷媒連絡管46側への冷媒の流れを許容し、その逆向きの流れは許容しない弁である。第2逆止弁32bは、膨張機構18側から熱源側熱交換器20側への冷媒の流れを許容し、その逆向きの流れは許容しない弁である。第3逆止弁32cは、液冷媒連絡管46側からエコノマイザ熱交換器34を通過して膨張機構18へと流れる冷媒の流れを許容し、その逆向きの流れは許容しない弁である。第4逆止弁32dは、熱源側熱交換器20側からエコノマイザ熱交換器34を通過して膨張機構18へと流れる冷媒の流れを許容し、その逆向きの流れは許容しない弁である。
このように構成されるブリッジ回路32では、冷房運転時/デフロスト運転時において、熱源側熱交換器20から第4逆止弁32dを通過して膨張機構18へと冷媒が流れ、さらに第1逆止弁32aを通過して液冷媒連絡管46へと冷媒が流れる。また、このように構成されるブリッジ回路32では、暖房運転時において、液冷媒連絡管46から第3逆止弁32cを通過して膨張機構18へと冷媒が流れ、さらに第2逆止弁32bを通過して熱源側熱交換器20へと冷媒が流れる。
(2−2−7)エコノマイザ熱交換器及びインジェクション弁
エコノマイザ熱交換器34は、例えば二重管型熱交換器やプレート型熱交換器などの熱交換器である。エコノマイザ熱交換器34は、第1流路34a及び第2流路34bを有し(図1参照)、第1流路34aを流れる冷媒と第2流路34bを流れる冷媒とが熱交換する構造となっている。
第1流路34aは、ブリッジ回路32から膨張機構18に向かって冷媒が流れる冷媒流路の一部を構成する。第1流路34aには、ブリッジ回路32の第3逆止弁32c又は第4逆止弁32dを通過して膨張機構18へと向かう冷媒が流れる。
第2流路34bは、インジェクション流路35の一部を構成する。インジェクション流路35は、ブリッジ回路32から膨張機構18に向かって冷媒が流れる冷媒管から分岐し、圧縮機12の圧縮機構の圧縮途中の圧縮室(図示せず)へと連通する冷媒流路である。第2流路34bには、ブリッジ回路32の第3逆止弁32c又は第4逆止弁32dを通過し、ブリッジ回路32から膨張機構18に向かって冷媒が流れる冷媒流路から分岐し、インジェクション弁36を通過して圧縮機12へと向かう冷媒が流れる。
インジェクション弁36は、例えば開度調節が可能な電動弁である。インジェクション弁36は、ブリッジ回路32から膨張機構18に向かって冷媒が流れる冷媒流路と、エコノマイザ熱交換器34の第2流路34bと、を接続する配管に設けられている。
インジェクション弁36が開かれると、ブリッジ回路32から膨張機構18に向かって冷媒が流れる冷媒流路から分流した冷媒が、エコノマイザ熱交換器34の第2流路34bに流入する。そして、第2流路34bに流入した冷媒は、第1流路34aを流れる冷媒と熱交換し、ガス相の冷媒となって圧縮機12の圧縮機構の圧縮途中の圧縮室に供給される。
なお、インジェクション弁36には、開度調節が可能な電動弁に代えて、開/閉のみを制御可能な電磁弁が用いられてもよい。インジェクション弁36として電磁弁を用いる場合には、インジェクション流路35にキャピラリが設けられることが好ましい。
(2−2−8)熱源側ファン
熱源側ファン30は、熱源ユニット10内に室外空気を吸入して熱源側熱交換器20に供給し、熱源側熱交換器20において冷媒と熱交換した空気を室外に排出するファンである。すなわち、熱源側ファン30は、熱源側熱交換器20を流れる冷媒の冷却源又は加熱源としての室外空気を熱源側熱交換器20に供給するファンである。熱源側ファン30は、例えばプロペラファン等の軸流ファンである。しかし、ファンのタイプは、軸流ファンに限定されるものではなく、適宜選択されればよい。熱源側ファン30は、ファンモータ30aによって駆動される(図1参照)。
(2−2−9)センサ
熱源ユニット10には、各種センサが設けられている。例えば、熱源ユニット10は、以下のようなセンサを有する。なお、以下の温度センサや圧力センサは、所望の温度や圧力を計測可能なセンサであればよく、センサの種類は適宜選択されればよい。
熱源ユニット10は、圧縮機12の吸入温度Tsを計測する吸入温度センサ92aを有する(図1参照)。また、熱源ユニット10は、圧縮機12の吐出圧力Pdを計測する吐出圧力センサ94を有する(図1参照)。また、熱源ユニット10は、圧縮機12の吐出温度Tdを計測する吐出温度センサ92bを有する(図1参照)。
また、熱源ユニット10は、第1温度センサ92cと、第2温度センサ92dと、を有する(図1参照)。第1温度センサ92c及び第2温度センサ92dは、その種類を限定するものではないが、例えばサーミスタである。
第1温度センサ92cは、第1冷媒温度計測部の一例である。第1温度センサ92cは、主熱交換部22、又は、主熱交換部22と分流器25との間(ここでは細径管24)、を流れる冷媒の温度を第1冷媒温度T1として計測する。
第1温度センサ92cは、好ましくは、冷媒の流れ方向A(第2流向)において、分流器25より上流側に配置される主熱交換部22の中央(図1では一点鎖線Cで示す)より下流側、かつ、分流器25より上流側を流れる冷媒の温度を計測する。なお、ここでは、冷媒の流れ方向A(第2流向)を基準に、第1温度センサ92cの計測位置を説明するが、単に説明の都合上であって、第1温度センサ92cは、冷媒が流れ方向B(第1流向)に流れる場合にも冷媒の温度を計測する。冷媒の流れ方向B(第1流向)を基準にした第1温度センサ92cの計測位置の説明については、説明が煩雑になることを避けるため省略する。
より好ましくは、第1温度センサ92cは、主熱交換部22と分流器25とを接続する複数の配管(細径管24)の1つを流れる冷媒の温度を計測する。さらに、好ましくは、第1温度センサ92cは、冷媒の流れ方向A(第2流向)において、細径管24の、主熱交換部22と分流器25との中央(図1では一点鎖線Nで示す)より下流側を流れる冷媒の温度を計測する。また、好ましくは、第1温度センサ92cは、それぞれ異なる高さで主熱交換部22(第1冷媒流路22a,第2冷媒流路22b、第3冷媒流路22c)に接続される細径管24のうち、主熱交換部22に最も低い位置で接続される(すなわち、第1冷媒流路22aと接続される)第1細径管24aを流れる冷媒の温度を計測する。
第1温度センサ92cの冷媒温度計測位置を限定するものではないが、図1に描画した実施例では、第1温度センサ92cは、第1細径管24aの、冷媒の流れ方向A(第2流向)における、主熱交換部22と分流器25との中央(一点鎖線N)より下流側に取り付けられる。そして、第1温度センサ92cは、第1温度センサ92cの取付位置において第1細径管24aを流れる冷媒の温度を計測する。つまり、図1に描画した実施例では、第1温度センサ92cは、第1細径管24aの分流器25近傍に取り付けられ、取付位置において第1細径管24aを流れる冷媒の温度を計測する。
第2温度センサ92dは、第2冷媒温度計測部の一例である。第2温度センサ92dは、冷媒の流れ方向A(第2流向)における、熱源側熱交換器20の分流器25(圧力損失部)より下流側、かつ、膨張機構18より上流側の冷媒温度を、第2冷媒温度T2として計測する。第2温度センサ92dは、第2流向において分流器25から膨張機構18に流れる冷媒の温度を、第1流向において膨張機構18から分流器25に流れる冷媒の温度を、第2冷媒温度T2として計測する。
第2温度センサ92dの冷媒温度計測位置を限定するものではないが、図1に描画した実施例では、第2温度センサ92dは、冷媒の流れ方向A(第2流向)における、熱源側熱交換器20の分流器25(圧力損失部)より下流側、かつ、膨張機構18より上流側の液冷媒管10dを流れる冷媒の温度を、第2冷媒温度T2として計測する。言い換えれば、第2温度センサ92dは、冷媒の流れ方向B(第1流向)における、膨張機構18より下流側、かつ、熱源側熱交換器20の分流器25(圧力損失部)より上流側の液冷媒管10dを流れる冷媒の温度を、第2冷媒温度T2として計測する。
また、熱源ユニット10は、液冷媒管10dのうち、ブリッジ回路32と液側閉鎖弁42との間(ブリッジ回路32における第1逆止弁32aの下流側と第3逆止弁32cの上流側とを結ぶ配管と、液側閉鎖弁42とを結ぶ配管)に設けられた液管側温度センサ92eを有する。液管側温度センサ92eは、ブリッジ回路32から液冷媒連絡管46に送られる冷媒、又は、液冷媒連絡管46からブリッジ回路32に送られる冷媒の温度Tlpを計測する。
また、熱源ユニット10には、熱源側熱交換器20の周辺の空気温度Toaを計測する外気温度センサ96が設けられている。外気温度センサ96は、空気温度計測部の一例である。
(2−2−10)熱源側制御部
熱源側制御部72は、熱源ユニット10を構成する各部の動作を制御する。熱源側制御部72は、熱源ユニット10の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有する。熱源側制御部72は、通信回線を介して、利用ユニット60の利用側制御部74との間で制御信号等のやりとりを行うことが可能に構成されている。
熱源ユニット10の熱源側制御部72と利用ユニット60の利用側制御部74とは、通信回線を介して通信可能に接続されることによって、冷媒サイクル装置100全体の動作の制御を行うコントローラ70を構成している。コントローラ70は、マイクロコンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することで、冷媒サイクル装置100全体の動作の制御を行う。
なお、本実施形態のコントローラ70は、冷媒サイクル装置100の制御装置の一実施例にすぎない。コントローラは、本実施形態のコントローラ70が発揮する機能と同様の機能を、論理回路等のハードウェアにより実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実現してもよい。
なお、ここでは、熱源側制御部72と利用側制御部74とがコントローラ70を構成するが、これに限定されるものではない。例えば、冷媒サイクル装置100は、熱源側制御部72及び利用側制御部74に加えて、あるいは、熱源側制御部72及び利用側制御部74に代えて、以下で説明するような機能の一部又は全部を実現する熱源ユニット10及び利用ユニット60とは別に設けられる制御装置を有してもよい。
コントローラ70は、図2に示されるように、冷媒の温度を計測する温度センサ92a〜92e、吐出圧力センサ94及び外気温度センサ96の計測信号を受けることができるように接続される。コントローラ70は、センサの計測信号等に基づいて圧縮機12、流向切換機構14、膨張機構18,熱源側ファン30、インジェクション弁36、利用側ファン66等を制御することができるように、これらの機器12,14,18,30,36,66と接続されている。
コントローラ70は、圧縮機12、流向切換機構14、膨張機構18,熱源側ファン30、インジェクション弁36、利用側ファン66等を制御することで、冷媒サイクル装置100に、冷房運転や、暖房運転や、デフロスト運転を実行させる。例えば、コントローラ70は、運転制御部の一例であり、流向切換機構14を制御し、冷媒を第1流向に流す暖房運転(通常運転)と、冷媒を第2流向に流すデフロスト運転と、の間で運転を切り換えて実行する。
(3)冷媒サイクル装置の動作
コントローラ70により制御される冷媒サイクル装置100の冷房運転時、暖房運転時及びデフロスト運転時の動作について説明する。
(3−1)冷房運転時の動作
リモコン(図示せず)等からの指示によって冷房運転の指示がなされると、コントローラ70は、冷媒が第2流向に流れるよう(流向切換機構14が図1の実線で示された状態)になるように流向切換機構14を制御する。
また、コントローラ70は、センサの計測信号等に基づいて圧縮機12、熱源側ファン30及び利用側ファン66の動作を制御する。例えば、コントローラ70は、限定するものではないが、利用側熱交換器62における蒸発温度等に基づいて圧縮機12の回転数を制御する。また、コントローラ70は、センサの計測信号等に基づいて、所定の動作を行うように、膨張機構18及びインジェクション弁36の動作を制御する。例えば、コントローラ70は、限定するものではないが、過冷却度等に基づいて膨張機構18を制御し、吐出過熱度等に基づいてインジェクション弁36の動作を制御する。
冷房運転時には、冷媒回路80内の低圧のガス冷媒は、圧縮機12に吸入されて圧縮され、高圧のガス冷媒となる。圧縮機12で圧縮されたガス冷媒は、流向切換機構14を通じて熱源側熱交換器20に送られる。
熱源側熱交換器20に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の冷却器(凝縮器)として機能する熱源側熱交換器20において、熱源側ファン30によって供給される室外空気と熱交換を行って冷却されて凝縮し、高圧の液冷媒となる。熱源側熱交換器20で凝縮した液冷媒は、膨張機構18で減圧されて膨張し、液側閉鎖弁42及び液冷媒連絡管46を通じて、利用ユニット60に送られる。
なお、インジェクション弁36が開かれている場合、熱源側熱交換器20で凝縮した液冷媒は、膨張機構18で減圧される前に、エコノマイザ熱交換器34で更に冷却される。そして、インジェクション弁36が開かれている場合には、液冷媒管10dを流れる液冷媒の一部は、インジェクション流路35に分流し、インジェクション弁36によって減圧される。そして、インジェクション弁36で減圧された冷媒は、エコノマイザ熱交換器34に送られて、液冷媒管10dを流れる高圧の液冷媒と熱交換を行って加熱されることによって蒸発し、圧縮機12の圧縮機構の圧縮途中の圧縮室にインジェクションされる。
利用ユニット60に送られた冷媒は、利用側熱交換器62に送られる。利用側熱交換器62に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の加熱器(蒸発器)として機能する利用側熱交換器62において、利用側ファン66によって供給される室内空気と熱交換を行って加熱されることによって蒸発し、低圧のガス冷媒となる。低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管48を通じ、利用ユニット60から熱源ユニット10に送られる。
熱源ユニット10に送られた低圧のガス冷媒は、ガス側閉鎖弁44及び流向切換機構14を通じて、圧縮機12に再び吸入される。
(3−2)暖房運転時の動作
リモコン(図示せず)等からの指示によって暖房運転の指示がなされると、コントローラ70は、冷媒が第1流向に流れるよう(流向切換機構14が図1の破線で示された状態)になるように流向切換機構14を制御する。
また、コントローラ70は、センサの計測信号等に基づいて圧縮機12、熱源側ファン30及び利用側ファン66の動作を制御する。例えば、コントローラ70は、限定するものではないが、利用側熱交換器62における凝縮温度等に基づいて圧縮機12の回転数を制御する。また、コントローラ70は、センサの計測信号等に基づいて、所定の動作を行うように、膨張機構18及びインジェクション弁36の動作を制御する。例えば、コントローラ70は、限定するものではないが、過冷却度等に基づいて膨張機構18を制御し、吐出過熱度等に基づいてインジェクション弁36の動作を制御する。
暖房運転時には、冷媒回路80内の低圧のガス冷媒は、圧縮機12に吸入されて圧縮され、高圧のガス冷媒となる。圧縮機12で圧縮されたガス冷媒は、流向切換機構14、ガス側閉鎖弁44及びガス冷媒連絡管48を通じて、熱源ユニット10から利用ユニット60に送られる。
利用ユニット60に送られた高圧のガス冷媒は、利用側熱交換器62に送られる。利用側熱交換器62に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の冷却器(凝縮器、放熱器)として機能する利用側熱交換器62において、利用側ファン66によって供給される室内空気と熱交換を行って冷却されて凝縮し、高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、液冷媒連絡管46を通じて、利用ユニット60から熱源ユニット10に送られる。
熱源ユニット10に送られた冷媒は、膨張機構18に送られ、膨張機構18によって減圧されて、気液二相状態の冷媒となる。気液二相状態の冷媒は、熱源側熱交換器20に送られる。
なお、インジェクション弁36が開かれている場合、熱源ユニット10に送られた冷媒は、膨張機構18で減圧される前に、エコノマイザ熱交換器34で更に冷却される。そして、インジェクション弁36が開かれている場合には、液冷媒管10dを流れる液冷媒の一部は、インジェクション流路35に分流し、インジェクション弁36によって減圧される。そして、インジェクション弁36で減圧された冷媒は、エコノマイザ熱交換器34に送られて、液冷媒管10dを流れる高圧の液冷媒と熱交換を行って加熱されることによって蒸発し、圧縮機12の圧縮機構の圧縮途中の圧縮室にインジェクションされる。
熱源側熱交換器20に送られた気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器20において、熱源側ファン30によって供給される室外空気と熱交換を行って加熱されることによって蒸発して、低圧のガス冷媒となる。この低圧のガス冷媒は、流向切換機構14を通じて、再び、圧縮機12に吸入される。
なお、暖房運転時の、熱源側熱交換器20の副熱交換部28を流れる冷媒の温度と、熱源側熱交換器20の主熱交換部22を流れる冷媒の温度と、の関係について図3に描画された冷凍サイクルを参照しながら説明する。
熱源側熱交換器20には、圧力損失部としての分流器25が存在するため、分流器25入口の冷媒の圧力は、主熱交換部22を流れる低圧の冷媒の圧力よりも高い(図3参照)。そのため、分流器25の入口の冷媒の温度は、主熱交換部22を流れる冷媒の温度よりも温度が高くなる。言い換えれば、第1流向において、分流器25より上流側の副熱交換部28を流れる冷媒の温度は、分流器25の下流側の主熱交換部22を流れる冷媒の温度よりも温度が高い。
そのため、例えば、主熱交換部22を流れる冷媒の温度が、主熱交換部22への着霜を引き起こし得る温度であったとしても、副熱交換部28を流れる冷媒の温度は、副熱交換部28への着霜を引き起こさない温度である可能性がある。また、副熱交換部28を流れる冷媒の温度は、副熱交換部28に何らかの原因で着霜したとしても、付いた霜を溶解させることが可能な温度である可能性がある。
なお、本実施形態では、主熱交換部22の下方に、上記説明のように暖房運転時に比較的高温の冷媒が内部を流れる副熱交換部28が配置されるため、着霜しやすい熱源側熱交換器20の下部への着霜を抑制することができる。
(3−3)デフロスト運転時の動作
コントローラ70は、暖房運転時に所定のデフロスト開始条件が成立したと判断すると、流向切換機構14を制御し、冷媒を第1流向に流す暖房運転を一時的に中断し、冷媒を第2流向に流すデフロスト運転に運転を切り換える。なお、デフロスト開始条件とは、その条件が成立した時に、熱源側熱交換器20において除霜することが望ましい条件である。限定するものではないが、コントローラ70は、例えば第1温度センサ92cにより計測される第1冷媒温度T1が所定温度(例えば−5℃)以下になった時や、暖房運転開始から所定時間(例えば2時間)を経過した時に、デフロスト開始条件が成立したと判断する。
コントローラ70によるデフロスト運転時の冷媒サイクル装置100の制御について詳しく説明する。
コントローラ70は、暖房運転時にデフロスト開始条件が成立したと判断すると、各種機器の暖房運転用の制御を中断し、各種機器にデフロスト運転の準備のための動作を実行させる。例えば、コントローラ70は、圧縮機12の回転数を所定の回転数まで減少させ、膨張機構18の開度を所定の態様で制御する。
そして、コントローラ70は、所定のタイミングで、流向切換機構14を制御して、冷媒の流れ方向を第1方向から第2方向に切り換える。つまり、コントローラ70は、所定のタイミングで、流向切換機構14が図1の実線で示された状態になるように、流向切換機構14を制御する。その結果、冷媒サイクル装置100の運転が、デフロスト運転に切り換えられ、冷媒が第2流向に流れる。
また、例えば、コントローラ70は、デフロスト運転時に、圧縮機12が所定の動作を行い、膨張機構18が所定の開度になるように、圧縮機12及び膨張機構18を制御する。また、例えば、コントローラ70は、デフロスト運転中に、熱源側ファン30及び利用側ファン66が運転を停止するように、熱源側ファン30及び利用側ファン66を制御する。なお、コントローラ70によるデフロスト運転中の冷媒サイクル装置100の各部の動作の制御は、ここに記載した態様に限定されるものではない。コントローラ70は、熱源側熱交換器20で除霜が適切に行われるように、冷媒サイクル装置100の各部の動作を制御すればよい。
コントローラ70は、デフロスト運転の開始後、以下の様にしてデフロスト運転を終了させる。
まず、終了条件の異なる2つのデフロスト運転の制御モードについて説明する。
コントローラ70は、デフロスト運転の制御モードとして、第1冷媒温度T1に基づいてデフロスト運転を終了する第1デフロスト制御モードと、第2冷媒温度T2に基づいてデフロスト運転を終了する第2デフロスト制御モードとを有する。
第1デフロスト制御モードでは、コントローラ70は、デフロスト運転の開始後に、例えば、第1温度センサ92cにより計測される第1冷媒温度T1が第1デフロスト終了判定温度以上になり、なおかつ、その状態が第1所定時間以上継続した場合に、デフロスト運転を終了することを決定する。
一方、第2デフロスト制御モードでは、コントローラ70は、デフロスト運転の開始後に、例えば、第2温度センサ92dにより計測される第2冷媒温度T2が第2デフロスト終了判定温度以上になり、なおかつ、その状態が第2所定時間以上継続した場合に、デフロスト運転を終了することを決定する。
ここでは、第1デフロスト終了判定温度と第2デフロスト終了判定温度とは同じ値であり、また、第1所定時間と第2所定時間とは同じ値である。ただし、第1デフロスト終了判定温度と第2デフロスト終了判定温度とは、及び/又は、第1所定時間と第2所定時間とは、異なる値であってもよい。
なお、デフロスト制御モードにおけるコントローラ70のデフロスト運転の終了の決定方法は、上記の方法に限定されるものではない。例えば、コントローラ70は、第1デフロスト制御モードにおいて、第1冷媒温度T1が第1デフロスト終了判定温度以上になると(その状態が継続するかは判断せずに)デフロスト運転の終了を決定してもよい。コントローラ70の第2デフロスト制御モードにおけるデフロスト運転の終了の決定方法についても同様である。
コントローラ70は、これらの2つのデフロスト制御モードから、例えば図4のフローチャートの様にして1の制御モードを選択し、選択した制御モードを用いてデフロスト運転の終了を決定する。なお、コントローラ70は、例えばデフロスト開始条件の成立時に使用するデフロスト運転の制御モードを選択する。ただし、デフロスト運転の制御モードの選択のタイミングは、デフロスト開始条件の成立時に限定されるものではなく、例えば、デフロスト運転の開始時等であってもよい。
図4のフローチャートでは、コントローラ70は、デフロスト運転の開始前に計測した第2冷媒温度T2を取得し、取得した第2冷媒温度T2に基づいて使用する制御モードを選択する。例えば、コントローラ70は、デフロスト運転の開始前に計測された第2冷媒温度T2を取得し、第2冷媒温度T2と第1判定温度Trtとを比較して、比較結果に基づいて使用する制御モードを選択する(ステップS1)。なお、第1判定温度Trtは、例えば、その温度以上の冷媒が副熱交換部28に流入した場合には副熱交換部28で着霜が起こりにくい温度である。また、例えば、第1判定温度Trtは、その温度以上の冷媒が副熱交換部28に流入した場合に、副熱交換部28に付着していた霜が溶けることが期待される温度等であってもよい。
なお、本実施形態では、コントローラ70は、デフロスト運転の開始前の暖房運転中に計測した第2冷媒温度T2を取得する。例えば、コントローラ70は、暖房運転中にデフロスト開始条件が成立した時と判断した時に、第2温度センサ92dが計測した第2冷媒温度T2を取得する。なお、コントローラ70は、ある瞬間に第2温度センサ92dが計測する第2冷媒温度T2を取得する代わりに、所定期間に第2温度センサ92dが計測した第2冷媒温度T2の代表値(例えば、所定期間に第2温度センサ92dが計測した第2冷媒温度T2の最大値、平均値、中間値等)を取得してもよい。
コントローラ70は、ステップS1において、第2冷媒温度T2が第1判定温度Trt以上であると判定される場合には、第1デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する(ステップS2)。つまり、コントローラ70は、第2冷媒温度T2が第1判定温度Trt以上であると判定される場合には、第1温度センサ92cが計測する第1冷媒温度T1に基づいてデフロスト運転を終了することを決定する。
また、コントローラ70は、ステップS1において、第2冷媒温度T2が第1判定温度Trtより低いと判定される場合には、第2デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する(ステップS3)。つまり、コントローラ70は、第2冷媒温度T2が第1判定温度Trtより低いと判定される場合には、第2温度センサ92dが計測する第2冷媒温度T2に基づいてデフロスト運転を終了することを決定する。
なお、コントローラ70は、第1デフロスト制御モード及び第2デフロスト制御モードのいずれかの制御モードでデフロスト運転を実行し、デフロスト運転の終了を決定すると、例えば、圧縮機12の回転数を落とし(又は圧縮機12を停止し)、高圧側と低圧側との均圧を図るため膨張機構18の開度を所定開度まで大きくする。そして、コントローラ70は、所定のタイミングで、流向切換機構14が図1の破線で示された状態になるように流向切換機構14を制御し、冷媒の流向を第2流向から第1流向に流れる状態に切り換える。その結果、冷媒サイクル装置100は、デフロスト運転を終了して暖房運転を再開することになる。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態の冷媒サイクル装置100は、冷媒回路80と、第1冷媒温度計測部の一例としての第1温度センサ92cと、第2冷媒温度計測部の一例としての第2温度センサ92dと、運転制御部の一例としてのコントローラ70と、を備える。冷媒回路80は、圧縮機12と、第1熱交換部の一例としての熱源側熱交換器20と、第2熱交換部の一例としての利用側熱交換器62と、膨張機構18と、流向切換機構14と、を有する。圧縮機12は、冷媒を圧縮する。熱源側熱交換器20は、主熱交換部22と、副熱交換部28と、冷媒の流路において主熱交換部22と副熱交換部28との間に配置される分流器25と、を含む。分流器25は、圧力損失部の一例である。膨張機構18は、冷媒の流路において熱源側熱交換器20と利用側熱交換器62との間に配置され冷媒を減圧する。流向切換機構14は、圧縮機12から吐出される冷媒の流向を、第1流向と、第2流向と、の間で切り換える。第1流向では、冷媒が利用側熱交換器62、膨張機構18、副熱交換部28、分流器25、主熱交換部22の順に流れる。第2流向では、冷媒が主熱交換部22、分流器25、副熱交換部28、膨張機構18、利用側熱交換器62の順に流れる。第2流向では、冷媒が第1流向とは逆向きに流れる。第1温度センサ92cは、主熱交換部22、又は、主熱交換部22と分流器25との間、を流れる冷媒の温度を第1冷媒温度T1として計測する。本実施形態では、限定するものではないが、第1温度センサ92cは、主熱交換部22と分流器25との間の細径管24を流れる冷媒の温度を第1冷媒温度T1として計測する。第2温度センサ92dは、分流器25と膨張機構18との間を流れる冷媒の温度を第2冷媒温度T2として計測する。本実施形態では、限定するものではないが、第2温度センサ92dは、分流器25と膨張機構18との間であって、液冷媒管10dを流れる冷媒の温度を第2冷媒温度T2として計測する。コントローラ70は、流向切換機構14を制御し、冷媒を第1流向に流す暖房運転と、冷媒を第2流向に流すデフロスト運転と、の間で運転を切り換えて実行する。暖房運転は、通常運転の一例である。コントローラ70は、少なくとも、第1デフロスト制御モードと、第2デフロスト制御モードと、をデフロスト運転の制御モードとして有する。第1デフロスト制御モードでは、コントローラ70は、第1冷媒温度T1に基づいてデフロスト運転を終了する。第2デフロスト制御モードでは、コントローラ70は、第2冷媒温度T2に基づいてデフロスト運転を終了する。
本実施形態では、熱源側熱交換器20は、主熱交換部22と、副熱交換部28と、冷媒の流路において主熱交換部22と副熱交換部28との間に配置される圧力損失部(本実施形態では分流器25)と、を含む。そして、熱源側熱交換器20は、通常運転(暖房運転)時には副熱交換部28、分流器25、主熱交換部22の順に、デフロスト運転時には暖房運転時とは逆向きに、冷媒が流れるように構成される。
このような熱源側熱交換器20では、副熱交換部28が、暖房運転時の冷媒の流れ方向において、冷媒の圧力が降下する分流器25よりも上流側に配置されることから、暖房運転時に、副熱交換部28を流れる冷媒の温度は主熱交換部22を流れる冷媒の温度に比べて高くなる(図3参照)。したがって、熱源側熱交換器20を冷媒の加熱器(蒸発器)として用いる場合であっても、副熱交換部28では着霜が比較的問題になりにくい。例えば、主熱交換部22において除霜が望まれる場合であっても、副熱交換部28では除霜が不要な場合がある。
ところが、第2冷媒温度T2に基づいてデフロスト運転を終了すると、熱源側熱交換器20全体が温度上昇してからしか第2冷媒温度T2が上昇しないため、副熱交換部28では除霜が不要な場合であっても、副熱交換部28を含む熱源側熱交換器20の温度が全体的に上昇するまでデフロスト運転が終了されず、デフロスト運転時間が不要に長時間化するおそれがある。
これに対し、本冷媒サイクル装置100は、デフロスト運転の終了の判断を第1冷媒温度T1に基づいて行う第1デフロスト制御モードを、デフロスト運転の制御モードとして有している。第1デフロスト制御モードを用いることで、主熱交換部22における除霜の状況に基づいてデフロスト運転を終了することができ、副熱交換部28では除霜が特に不要な場合にデフロスト時間が長期化することを抑制できる。
一方で、本冷媒サイクル装置100は、デフロスト運転の終了の判断を第2冷媒温度T2に基づいて行う第2デフロスト制御モードも、デフロスト運転の制御モードとして有している。そのため、副熱交換部28でも除霜が望まれる場合には、副熱交換部28を含む熱源側熱交換器20全体で霜の溶け残りを抑制することができる。
(4−2)
本実施形態の冷媒サイクル装置100では、コントローラ70は、デフロスト運転の開始前に計測した第2冷媒温度T2が、第1判定温度Trt以上の場合に第1デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する。第1判定温度Trtは、第1温度の一例である。
デフロスト運転の開始前に測定した第2冷媒温度T2が比較的高いことは、副熱交換部28の冷媒の温度が比較的高いことを意味する。副熱交換部28の冷媒の温度が比較的高い場合には副熱交換部28では着霜が比較的問題になりにくい。
本冷媒サイクル装置100では、デフロスト運転開始前の第2冷媒温度T2が比較的高い場合に第1デフロスト制御モードでデフロスト運転が実行される。そのため、デフロスト時間が不要に長期化することが抑制されやすい。
(4−3)
特に、本実施形態の冷媒サイクル装置100では、コントローラ70は、デフロスト運転の開始前の暖房運転(通常運転)中に計測した第2冷媒温度T2が、第1判定温度Trt以上の場合に第1デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する。
暖房運転中に測定した第2冷媒温度T2が比較的高いことは、暖房運転中に副熱交換部28を流れる冷媒の温度が比較的高いことを意味する。暖房運転中に副熱交換部28を流れる冷媒の温度が比較的高い場合には、副熱交換部28では着霜が比較的問題になりにくい。また、暖房運転中に副熱交換部28を流れる冷媒の温度が比較的高い場合、仮に何らかの原因で副熱交換部28に着霜しても、暖房運転中に霜が溶けることが期待できる。
本冷媒サイクル装置100では、通常運転中に測定した第2冷媒温度T2が比較的高い場合に第1デフロスト制御モードでデフロスト運転が実行される。そのため、デフロスト時間が不要に長期化することが抑制されやすい。
なお、本実施形態では、コントローラ70は、通常運転中(暖房運転中)に計測した第2冷媒温度T2に基づいてデフロスト運転の制御モードを選択するが、これに限定されるものではない。例えば、コントローラ70は、通常運転(暖房運転)を中断してデフロスト運転を開始する前(例えば、冷媒の流向を第1流向から第2流向に切り換える前であって、デフロスト運転の準備のために行われる運転中)に計測した第2冷媒温度T2に基づいてデフロスト運転の制御モードを選択してもよい。
(4−4)
本実施形態の冷媒サイクル装置100では、コントローラ70は、計測した第2冷媒温度T2が第1判定温度Trtより低い場合に第2デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する。
計測した第2冷媒温度T2が比較的低い場合には、副熱交換部28でも着霜が問題となる可能性がある。本冷媒サイクル装置100では、計測した第2冷媒温度T2が比較的低い場合に、第2デフロスト制御モードでデフロスト運転が実行されるので、副熱交換部28を含む熱源側熱交換器20での霜の溶け残りが抑制されやすい。
(5)変形例
以下に上記実施形態の変形例を示す。なお、以下に示す1の変形例は、上記実施形態及び他の変形例の構成の一部又は全部と、互いに矛盾しない範囲で適宜組み合わせられてもよい。
(5−1)変形例A
上記実施形態では、コントローラ70は、第2温度センサ92dにより取得される第2冷媒温に基づいて使用するデフロスト運転の制御モードを選択するが、これに限定されるものではない。例えば、コントローラ70は、空気温度計測部の一例である外気温度センサ96の計測する熱源側熱交換器20の周辺の空気温度Toaに基づいて、使用するデフロスト運転の制御モードを選択してもよい。
例えば、コントローラ70は、図5のフローチャートのように、使用するデフロスト運転の制御モードを選択してもよい。
コントローラ70は、外気温度センサ96の計測した空気温度Toaを取得し、取得した空気温度Toaに基づいて使用する制御モードを選択する。例えば、コントローラ70は、現在の空気温度Toaと第2判定温度Tatとを比較し、比較結果に基づいて使用する制御モードを選択する(ステップS11)。第2判定温度Tatは、例えば、外気温度がその温度以上であれば、副熱交換部28では着霜が起こりにくい温度である。また、第2判定温度Tatは、例えば、副熱交換部28に霜が付着していたとしてもその霜を溶かすことが期待される温度であってもよい。
なお、コントローラ70は、ある瞬間に外気温度センサ96が計測する空気温度Toaを取得してもよいし、所定期間に外気温度センサ96が計測する空気温度Toaの代表値(例えば、所定期間に外気温度センサ96が計測した空気温度Toaの最大値、平均値、中間値等)を取得してもよい。
コントローラ70は、ステップS11において、空気温度Toaが第2判定温度Tat以上であると判定される場合には、第1デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する(ステップS12)。つまり、コントローラ70は、空気温度Toaが第2判定温度Tat以上であると判定される場合には、第1温度センサ92cが計測する第1冷媒温度T1に基づいてデフロスト運転を終了することを決定する。
また、コントローラ70は、ステップS11において、空気温度Toaが第2判定温度Tatより低いと判定される場合には、第2デフロスト制御モードでデフロスト運転を実行する(ステップS13)。つまり、コントローラ70は、空気温度Toaが第2判定温度Tatより低いと判定される場合には、第2温度センサ92dが計測する第2冷媒温度T2に基づいてデフロスト運転を終了することを決定する。
熱源側熱交換器20の周辺の空気温度が比較的高いことは、副熱交換部28を流れる冷媒の温度が比較的低くなりにくいことを意味する。副熱交換部28を流れる冷媒の温度が比較的高い場合には副熱交換部28では着霜が比較的問題になりにくい。一方、副熱交換部28を流れる冷媒の温度が比較的低い場合には副熱交換部28でも着霜が問題となる可能性がある。
本冷媒サイクル装置100では、熱源側熱交換器20の周辺の空気温度Toaが比較的高い場合には第1デフロスト制御モードでデフロスト運転が実行される。そのため、デフロスト時間が不要に長期化することが抑制されやすい。
また、本冷媒サイクル装置100では、熱源側熱交換器20の周辺の空気温度Toaが比較的低い場合には第2デフロスト制御モードでデフロスト運転が実行される。そのため、空気温度Toaが比較的低い場合であっても熱源側熱交換器20で霜の溶け残りの発生が抑制されやすい。
(5−2)変形例B
上記実施形態では、冷媒サイクル装置100は、圧縮機12の圧縮機構の圧縮途中の圧縮室にガス冷媒をインジェクション可能に構成されているが、冷媒サイクル装置はインジェクション可能に構成されていなくてもよい。
(5−3)変形例C
上記実施形態では、冷媒サイクル装置100は、冷房運転と暖房運転とを切り換えて実行可能な装置であるが、これに限定されるものではない。例えば、冷媒サイクル装置100は、暖房運転とデフロスト運転だけを行う装置であってもよい。
(5−4)変形例D
上記実施形態の冷媒サイクル装置100では、熱源側熱交換器20の圧力損失部は分流器25であるが、圧力損失部は分流器に限定されるものではない。
上述のように、圧力損失部は、凝縮器に冷媒を流した時に、その上流側に比べて圧力低下が大きくなり得る部分である。凝縮器が分流器以外の圧力損失部(例えば、冷媒流路の分岐部、冷媒流路の曲がり部、冷媒流路の拡大部(急拡大部、ディフーザを含む)、冷媒流路の縮小部(急縮小部、ノズルを含む))を有する場合にも、上記実施形態の構成は有効である。
以上、本開示の実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
本開示は、主熱交換部、副熱交換部、及び主熱交換部と副熱交換部との間に配置される圧力損失部を含む熱交換部を備え、通常運転時と逆向きに冷媒を流して熱交換部の除霜を行うデフロスト運転を行う冷媒サイクル装置に対して広く適用可能であり有用である。
12 圧縮機
14 流向切換機構
18 膨張機構
20 熱源側熱交換器(第1熱交換部)
22 主熱交換部
25 分流器(圧力損失部)
28 副熱交換部
62 利用側熱交換器(第2熱交換部)
70 コントローラ(運転制御部)
80 冷媒回路
92c 第1温度センサ(第1冷媒温度計測部)
92d 第2温度センサ(第2冷媒温度計測部)
96 空気温度計測部
100 冷媒サイクル装置
T1 第1冷媒温度
T2 第2冷媒温度
Tat 第2判定温度(第2温度)
Toa 空気温度
Trt 第1判定温度(第1温度)
特開昭63−201442公報

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機(12)と、主熱交換部(22)、副熱交換部(28)、及び前記冷媒の流路において前記主熱交換部と前記副熱交換部との間に配置される圧力損失部(25)、を含む第1熱交換部(20)と、第2熱交換部(62)と、前記冷媒の流路において前記第1熱交換部と前記第2熱交換部との間に配置され前記冷媒を減圧する膨張機構(18)と、前記圧縮機から吐出される前記冷媒の流向を、前記冷媒が前記第2熱交換部、前記膨張機構、前記副熱交換部、前記圧力損失部、前記主熱交換部の順に流れる第1流向と、前記冷媒が前記第1流向とは逆向きに流れる第2流向と、の間で切り換える流向切換機構(14)と、を有する冷媒回路(80)と、
    前記主熱交換部、又は、前記主熱交換部と前記圧力損失部との間、を流れる前記冷媒の温度を第1冷媒温度(T1)として計測する第1冷媒温度計測部(92c)と、
    前記圧力損失部と前記膨張機構との間を流れる前記冷媒の温度を第2冷媒温度(T2)として計測する第2冷媒温度計測部(92d)と、
    前記流向切換機構を制御し、前記冷媒を前記第1流向に流す通常運転と、前記冷媒を前記第2流向に流すデフロスト運転と、の間で運転を切り換えて実行する運転制御部(70)と、
    を備え、
    前記運転制御部は、少なくとも、前記第1冷媒温度に基づいて前記デフロスト運転を終了する第1デフロスト制御モードと、前記第2冷媒温度に基づいて前記デフロスト運転を終了する第2デフロスト制御モードと、を前記デフロスト運転の制御モードとして有する、
    冷媒サイクル装置(100)。
  2. 前記運転制御部は、前記デフロスト運転の開始前に計測した前記第2冷媒温度が第1温度(Trt)以上の場合に、前記第1デフロスト制御モードで前記デフロスト運転を実行する、
    請求項1に記載の冷媒サイクル装置。
  3. 前記運転制御部は、前記デフロスト運転の開始前の前記通常運転中に計測した前記第2冷媒温度が前記第1温度以上の場合に、前記第1デフロスト制御モードで前記デフロスト運転を実行する、
    請求項2に記載の冷媒サイクル装置。
  4. 前記運転制御部は、計測した前記第2冷媒温度が前記第1温度より低い場合に、前記第2デフロスト制御モードで前記デフロスト運転を実行する、
    請求項2又は3に記載の冷媒サイクル装置。
  5. 前記第1熱交換部の周辺の空気温度(Toa)を計測する空気温度計測部(96)、を更に備え、
    前記運転制御部は、前記空気温度が第2温度(Tat)以上の場合に、前記第1デフロスト制御モードで前記デフロスト運転を実行する、
    請求項1に記載の冷媒サイクル装置。
  6. 前記運転制御部は、前記空気温度が前記第2温度より低い場合に、前記第2デフロスト制御モードで前記デフロスト運転を実行する、
    請求項5に記載の冷媒サイクル装置。
  7. 前記圧力損失部は、前記第1流向における冷媒流路の分流部である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の冷媒サイクル装置。
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