JP2019085794A - 耐衝撃性を有する引き戸装置 - Google Patents

耐衝撃性を有する引き戸装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019085794A
JP2019085794A JP2017215822A JP2017215822A JP2019085794A JP 2019085794 A JP2019085794 A JP 2019085794A JP 2017215822 A JP2017215822 A JP 2017215822A JP 2017215822 A JP2017215822 A JP 2017215822A JP 2019085794 A JP2019085794 A JP 2019085794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
frame
guide
sliding door
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017215822A
Other languages
English (en)
Inventor
昌司 飯田
Shoji Iida
昌司 飯田
吉克 樋口
Yoshikatsu Higuchi
吉克 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurogane Kosakusho Ltd
Original Assignee
Kurogane Kosakusho Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurogane Kosakusho Ltd filed Critical Kurogane Kosakusho Ltd
Priority to JP2017215822A priority Critical patent/JP2019085794A/ja
Publication of JP2019085794A publication Critical patent/JP2019085794A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、従来の問題点に鑑みて、スライドレール方式の引き戸装置が予期せぬ衝撃を受けたとしても、容易には破損しない耐衝撃性を有する引き戸装置の提供を課題とする。【解決手段】 上吊り式引き戸装置における扉の内部の下部に下フレームを配設し、該下フレームで扉の下面にガイド部を形成し、該ガイド部にガイド体で案内されるガイド部材を着脱自在に配設するとともに、ガイド部材と下フレームの立直面間に離間部を設ける。【選択図】図6

Description

本発明は、引き戸装置の扉に外部から大きな衝撃が加わったとしても、扉の開閉を可能とする引き戸装置の耐衝撃構造に関するものである。
引き戸装置は、通常、閉止状態の扉を開放して、人などの出入りを行うものである。しかしながら、病院などでは、閉止状態の扉に移動中のベッドが衝突することや、学校などでは、閉止状態の扉にバスケットボールのように大きなボールが衝突し、時には運動中の学生などが扉に衝突するといったように、予期せぬ衝撃を引き戸装置が受けることがある。 このように、引き戸装置が予期せぬ衝撃を受けると、引き戸装置の三方枠や、扉の戸車などといった駆動装置構成部品が破損し、扉の開閉が出来なくなる恐れがあった。
そのため、引き戸装置の三方枠の建築壁への取り付け溶接箇所の増加、各部材の接合部のネジ止め箇所の増加、接合部の補強材を増やすなどして、各構成部品の剛性を高める工夫を施し、扉の駆動装置では、衝撃による戸車の脱輪防止部材の強化や、各部材の剛性を高める工夫が施されている。
そして、引き戸装置の中で、扉上部を吊り下げる吊り下げ式の引き戸装置の場合、扉に大きな衝撃が加わると、扉を吊り下げる側に加え、扉下部を案内するガイド部にも大きな衝撃が加わる。そうすると、ガイドが破損するため、通常、ガイドに補強を施し破損しないように対応している。
しかしながら、通常の衝撃を超える予期せぬ衝撃が扉に加わると、補強されたガイドより弱い部分が破損する。通常、ガイドは、扉下部の扉表裏の表面材間に下面向きコ字状で開閉方向に連続形成されるガイド部材が挿入され、ガイド部材に、非移動部に設置されたローラーなどのガイドを扉下面から挿入し、扉の開閉を直線的に案内するように形成される。
そのため、通常の衝撃を超える予期せぬ衝撃が扉に加わると、扉のガイド部がガイドに強く衝突し、補強されたガイドではなく、扉のガイド部が変形することがある。
ガイド部材は変形したとしても、通常厚板で形成されていることから、弾性変形しやすく、ある程度元の形態に戻るが、薄板で形成される扉表面板の場合、外力の大きさによって弾性限界を超え塑性変形してしまい、扉表面板の変形により扉の開閉に支障がでることとなっていた。
そこで、引き戸装置が予期せぬ衝撃に耐えうるように施された引き戸装置が提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1では、扉を開閉自在とする装置が、車輪状の戸車と、戸車が転動するレールからなるもので、該レールから戸車が脱輪することを防止する技術が示されているにすぎなかった。
特許第5337291号公報
本発明は、従来の問題点に鑑みて、スライドレール方式の引き戸装置が予期せぬ衝撃を受けたとしても、容易には破損しない耐衝撃性を有する引き戸装置の提供を課題とする。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、上吊り式の引き戸装置において、引き戸装置の扉は、少なくとも扉の骨格を形成するフレーム材と、扉の正面側の表面を形成する正面側表面材と、扉の裏面側の表面を形成する裏面側表面材で構成され、該フレーム材を正面側表面材と、裏面側表面材で正面側と裏面側から挟んで形成されものであって、扉の最下部に、扉の開閉方向に延伸し下面部が開口とされる扉の下フレーム材が配設され、下フレーム材の下面部の開口部は、扉の下面で、前記正面側表面材と裏面側表面材間で形成される下開口部と連通し扉下面の大部分で開口部を形成し、下フレームは、少なくとも正面側表面材と裏面側表面材のそれぞれの内面に当接する正面側扉補強部と裏面側扉補強部を有し、下フレームの正面側扉補強部と裏面側扉補強部の間で形成される空間部がガイド部とされ、該ガイド部に、扉以外の場所に固定設置されたガイド体が挿通可能な案内溝を有するガイド部材が下フレームの正面側補強板部と裏面側補強板のそれぞれから離間状態で配設されているものである。
上記課題を解決する為、本発明が第2の手段として構成したところは、第1の手段に加え、ガイド部材は、ガイド部から着脱可能とされるものである。
請求項1に記載の発明によると、ガイド部材は下フレームの正面側補強板部と裏面側補強板と離間状態で配設されているので、引き戸装置の扉に大きな衝撃が加わったとき、ガイド部材がガイド体に衝突し、ガイド体が固定設置されていることから、この時の衝撃により、ガイド部材は逆にガイド体に押され一時的に変形するが、ガイド部材と正面側補強板部、あるいは裏面側補強板には間隔が空けられているため、ガイド部材が変形しても、ガイド部材が直接、正面側補強板部、あるいは裏面側補強板に接触しない。したがって、衝撃による扉表面材の変形を防止できる。
また、より大きな衝撃で、ガイド部材が、正面側補強板部と裏面側補強板との間隔を超えて変形し、ガイド部材の変形によりガイド部材が、正面側補強板部、あるいは裏面側補強板に接触した場合でも、ガイド部材が正面側補強板部、あるいは裏面側補強板に接触する前に、前記間隔が緩衝空間となり、正面側補強板部、あるいは裏面側補強板への衝撃が緩和される。したがって、衝撃による扉表面材の塑性変形を防止できる。
請求項2に記載の発明によると、前記効果に加え、ガイド部材はガイド部から着脱可能とされるため、引き戸装置の扉に大きな衝撃が加わって、ガイド部材が塑性変形したとしても、変形したガイド部材を取り外し、新たなガイド部材に交換するだけで、引き戸装置の復旧が可能であり、扉ごと交換する必要がなく、修理費用が安価にできる。
本発明の引き戸装置の室内側からの概略正面図 本発明の要部横断面図 本発明の出入口側部分での要部縦断面図 本発明の戸袋側部分での要部縦断面図 出入口側部分での要部拡大縦断面図 スライド装置の拡大縦断面図 扉の構造を説明する概略斜視図 ガイド部材の他の取付方法の概略図 振れ止め部材部分の断面拡大概略図 中間振れ止め部材部分の断面拡大概略図
耐衝撃性を有する上吊り式引き戸装置の扉を、扉の骨格を形成するフレーム材と、扉の正面側の表面を形成する正面側表面材と、扉の裏面側の表面を形成する正面側表面材で構成し、該フレーム材を正面側表面材と、裏面側表面材で正面側と裏面側から挟んで鋼製扉を形成し、扉の最下部に、扉の開閉方向に延伸し下面部が開口とされる扉の下フレーム材を配設し、下フレーム材の下面部の開口部を、扉の下面で、前記正面側表面材と裏面側表面材間で形成される下開口部と連通させ、正面側表面材と裏面側表面材のそれぞれの内面に当接する正面側扉補強部と裏面側扉補強部を有した下フレームの正面側扉補強部と裏面側扉補強部の間で形成される空間部をガイド部とし、該ガイド部に、扉以外の場所に固定設置されたガイドが挿通可能な案内溝を有するガイド部材を、下フレームの正面側補強板部と裏面側補強板のそれぞれから間隔を空けて着脱自在に配設する。
以下実施例1を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を具備した引き戸装置の正面概略図を示し、符号1は引き戸枠を示している。
引き戸枠1は、図2、図3に示すように、建物側の鉄骨11・・・にアングル材12・・・を介して固定された戸尻側縦枠13および戸先側縦枠14と、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14の上端間に配設され、建物側鉄骨11にアングル材12を介して固定されたレール取付材2より門形に形成されている。
符号4・・・は、戸袋室内側及び戸袋室外側の両面上下方向に所定間隔を有して配設された下地桟を示している。
レール取付材2は、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14の内面間と同じ長さの長尺で、両端面が、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14のそれぞれの内面に当接し、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14の内面にボルトで強固に固定される。また室内側に引き戸レール5が着脱自在に連結されている。
符号6は、引き戸レール5に吊り下げられた扉を示し、符号3、30は、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14間で、上端がレール取付材2の室内側と室外側の両面に固定され、室内側と室外側に所定間隔を有して配設された室内側中枠と室外側中枠を示している。
符号300は、扉6の戸先側端部で、室内側、室外側に設けられた取手を示している。符号301は、鎌錠を示している。
以下、戸尻側縦枠13と室内側中枠3間を室内戸袋側、戸尻側縦枠13と室外側中枠30間を室外戸袋側、戸先側縦枠14と室内側中枠3間を室内出入口側、戸先側縦枠14と室外側中枠30間を室外出入口側と云う。
図4において、符号16はベース材を示し、ベース材16は、室内外戸袋側の床面全幅にわたって固定され、室外出入口側で突出した端部上面に、ガイドローラー171を回転自在に設けたガイドローラー取付部材164が室内側中枠3、室外側中枠30の前端より室外出入口側に突出して取り付けられている。
図3において符号18・・・は、レール取付材2の室内出入口側に取付られるランマ下地パネルを示し、符号19はレール取付材2の室外出入口側に着脱自在に取り付けられたメンテナンスパネルを示している。
そして、引き込み部側には床面全幅に渡って上向きコ字形のベース材16が設けられ、ベース材16の出入口側端部に近接する出入口側の床面にガイド体17が固定されている。
ガイド体17は、扉6の下端面に形成された案内溝101に嵌合するガイドローラー171を有している。
そして、上記引き戸枠1、ベース材16、室内外中枠3、30、下地桟4・・・、ランマ下地パネル18、メンテナンスパネル19、引き戸レール5が取り付けられたレール取付材2は、内装仕上げ(化粧パネル等の張り付け)が行われるまでに施工され、内装仕上げが終了した後、メンテナンスパネル19を取り外して、扉6が引き戸レール5に吊り込まれ、扉6の閉鎖スピードの調整、床面及び戸先側縦枠14との隙間調節が行われる。
以下、各部材について詳述する。
戸尻側縦枠13は、図2に示す如く、戸袋側面131と室内側面132と室外側面133より横断面略コ字形に形成され、建物側鉄骨11側の上下方向に所定間隔を有して設けられた固定用部材134・・・が、建物用鉄骨11の戸袋側面に突出して固着されたアングル材12・・・に溶接されて立設されている。
そして、戸袋側面131の戸袋側に引戸6が開放された時、引戸6の戸尻側端面が当接する緩衝部材135が取り付けられている。
戸先側縦枠14は、図2に示す如く、建物側鉄骨11側の上下方向に所定間隔を有して固定用部材141・・・が設けられ、前後方向で室内側と室外側(前後)に突出して室内側の化粧ボード100の出入り口側端面を隠蔽する室内側ボード閉塞突部146と、室外側の化粧ボード100の出入口側端面を隠蔽する室外側ボード閉塞突部147と、室内側ボード閉塞突部146と室外側ボード閉塞突部147間に位置し、扉6の戸先側端部が位置する部分に上下方向に渡って設けられ閉鎖用凹部148を有し、閉鎖用凹部148の前後方向中央部に上下方向にわたって、弾性材から形成された戸当たり受け部材149が取り付けられている。
そして、閉鎖用凹部148の上下方向の中間部付近には、後述する扉6に設けられた鎌錠301に対応して、受け座14aが設けられ、戸当たり受け部材149には受け座14aに対応して開口部が設けられる。
レール取付材2は、図3に示すように、主に、室内側中枠3、室外側中枠30が取り付けられる固定用枠21と、固定用枠21の室外側面部200の下端部の折り曲げ部220に下端部が固着されるL字形の引き戸レール取付面221と、引き戸レール取付面221の上端から室内側に延出され、固定用枠21の室内側面部210の内面に固着される上部固定面222を有し、引き戸レール取付面221と上部固定面222で室内側の下方に開閉方向全幅に渡って開口する引き戸レール取付用開口20が形成されている。
そして、レール取付材2の剛性を上げるため、室外側面部200と室内側面部210が補強部材21aにより連結され、レール取付材2の耐衝撃性を向上させている。
尚、引き戸レール取付面221の戸袋側には、扉6の開閉方向に所定間隔を有して引き戸レール5の取付用係合孔223が複数個形成され、引き戸レール取付面221の出入り口側には、扉6の開閉方向に所定間隔を有して引き戸レール5の固定用螺孔が複数個形成されている。
引き戸レール5は、図5、図6に示すように、スライド装置7と、アルミの押出材より形成された、スライド装置7の補強材51と、補強材51を保持する保持部材52が一体に連結されて構成されている。そして、その開閉方向の長さは、レール取付材2に着脱自在に取り付けられるよう、レール取付材2より所定寸法短く形成されている。
また、引き戸レール5の保持部材52の戸袋側には、扉6の開閉方向に所定間隔を有して、前記固定枠21の取付用係合孔に出入口側から係合する係合爪522・・・が形成され、引き戸レール5の出入り口側には、固定用螺孔224に対応する連結孔が形成されている。
そして、引き戸レール5は、係合爪522・・・を引き戸レール取付面221の取付用係合孔223・・・内に位置させ、引戸6の開放方向にハンマー等にて打撃して、引き戸レール5を扉6の開放方向にスライドさせて、係合爪522・・・を取付用係合孔223・・・に係合させ、固定用螺孔224・・・と連結孔が一致した状態で、連結ネジ50にて連結される。
このように引き戸レール5をレール取付材2に取り付けることによって、連結ネジ50を取り外した後、扉6の閉鎖方向にハンマー等にて打撃し、引き戸レール5を扉6の閉鎖方向にスライドさせて、係合爪522・・・と取付用係合孔223・・・の係合状態を解除させることにより引き戸レール5を取り外すことができるようになる。
よって、万が一のレール装置7の破損、不調があったとしても、引き戸レール5の交換が可能である。
スライド装置7は、図6に示す如く、補強材51の室外側に保持される断面略C字形のアウターメンバー71と、アウターメンバー71にボールリテーナー72に保持された複数個のボール73・・・を介してスライド自在に保持される断面略C字形のインナーメンバー74より構成されており、保持部材52と補強材51とアウターメンバー71は開閉方向全幅に渡って配設され、インナーメンバー74は引戸6の開閉方向の幅よりやや小さ目に形成され、ボールリテーナー72はインナーメンバー74より2倍強の幅に形成されている。
符号75はインナーメンバー74の室内側に固着された吊り金具を示している。
そして、レール取付材2は、前述の通り、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14に連結された後、建物用鉄骨11に対して、レール取付材2の上面に設けられた扉6の開閉方向に長尺な溶接補強部材2dと建物用鉄骨11の下面を複数のアングル材12・・・を介して溶接固定される。
図5における符号230、231は、それぞれ、周知技術であるエアーシリンダー式のブレーキ装置と、ブレーキ装置を起動させるブレーキ当たり金具である。
尚、ブレーキ装置230を取り付ける部材や、ブレーキ当たり金具231は、耐衝撃性を向上させるため、適宜、リブの追加や、板厚を増やすなどの対応がなされている。
ベース材16は、図1、図2、図3に示すように、戸袋側の床面全幅に位置する固定面161と、固定面161の室内側および室外側の端部に形成された立ち上がり面162、162より断面上向きコ字形に形成され、固定面161に前部には、狭い断面上向きコ字形に形成されるベース補助部材16aが溶接にて連結されており、該ベース補助部材16aの立ち上がり面に室内側中枠3、室外側中枠30の下部がネジ止めにて取り付けられる。
そして、ベース補助部材16aの下面を形成する固定面161aには、ガイド体17取り付けられ、ガイド体17は、扉6の下端面に形成された案内溝101に内包するガイドローラー171とガイドローラー171を回転自在に保持するガイドローラー取付部材164で構成される。
そして、ガイドローラー取付部材164の戸尻側縦枠13側の端部側はアンカーボルトにてベース材16、ベース補助部材16aと共に床面に固定される。
ガイドローラー取付部材164は、厚板鋼板に曲げ加工を行い製作されるものであって、ベース補助部材16aの固定面161aに取り付けられる板状のベース部164aとベース部164aの前端から上部に持ち上げられるガイドローラー取付部164bとガイドローラー取付部164bから下方に下ろされ、戸先側に延伸する床固定部164cで形成され、ガイドローラー取付部164bに螺孔が設けられ、回転自在のガイドローラー171が該螺孔を使用して取り付けられる。
そして、床固定部164cは、引き戸装置が設置される床面上に載置し、床固定部164cに設けられた固定孔を使用して、アンカーボルトにて床面に固定される。
前述のとおり、ベース部164aは、ベース材16、ベース補助部材16aとともにアンカーボルトにて床面に固定されているから、ガイドローラー1711の戸先側と戸尻側でアンカーボルトにて強固に床面に固定される。
このような方法でガイドローラー取付部材164を取り付けることにより、衝撃を受けたときのガイドローラー取付部材164の変形が防止できるので、耐衝撃性が向上する。
符号215は、戸先側縦枠14と室内側中枠3の間で、室内側に設けられたメンテナンスパネル19の上部支持部材を示し、符号219は戸先側縦枠14と室外側中枠30の出入り口側面に設けられたメンテナンスパネル19の下部支持部材を示し、下部支持部材219にはメンテナンスパネル19の取付用螺孔が形成されている。
尚、下部支持部材219は、耐衝撃性を向上させるため、通常使用されるものより大きくかつ板厚が厚くされ強度が高められている
符号18は、化粧ボードのネジ止め用の下地材のランマ下地パネルを示し、下部で、戸先側縦枠14と室外側中枠30の間で、室内側に突出して形成されるランマ下地突部180と連結し一体的に形成されている。
そして、ランマ下地パネル18の上端がレール取付材2にネジ止めされ、開閉方向の両端部が、室外側の中枠30の上部と、戸先側縦枠14の室外側の上部にネジ止めされている。さらに、ランマ下地突部180の上面が、室外側の中枠30の出入り口側面と戸先側縦枠14出入り口側面のそれぞれにネジ止めされた固定部材18a、18aにネジ止めされ、ランマ下地突部180の室内側面が、同じく室外側の中枠30の出入り口側面と戸先側縦枠14出入り口側面のそれぞれにネジ止めされた固定補助部材18b、18bにネジ止めされる。
このように、ランマ下地パネル18(ランマ下地突部180)を上下左右でネジ止めにて取り付けることによりに耐衝撃性を向上させることができる。
室内側中枠3は、図2に示す如く、内面側に位置する補強枠31と、補強枠31の出入り口側の端部に形成されて室内側に突出し、戸袋側の化粧パネル100の出入口側端部を隠蔽する中枠突部32と、補強枠31の室内側の表面に設けられ、戸尻側縦枠13側の端部に下地桟4の端部との連結部を有する表面板34より形成され、上端部がレール取付材2の室内側面に連結され、下端部がベース材16(ベース補助部材16a)と連結され立設される。
室外側中枠30は、図2に示す如く、内面側に位置する補強枠301と、補強枠301の出入り口側の端部に形成されて室外側に突出し、戸袋側の化粧パネル100の出入口側端部を隠蔽する中枠突部302と、補強枠301の室外側の表面に設けられ、戸尻側縦枠13側の端部に下地桟4の端部との連結部を有する表面板304より形成され、上端部がレール取付材2の室外側面に連結され、下端部がベース材16(ベース補助部材16a)と連結され立設される。
扉6は、上フレーム61、下フレーム62、縦前フレーム63、縦後フレーム64で、ロ字型に組まれた引き戸フレームのロ字型内部にペーパーコア65を入れ、引き戸フレームの両面を薄板表面材である室内側(正面側)表面材66と室外側(裏面側)表面材67で挟み込み接着して構成されるパネル状のものである。
上フレーム61には、上端面の開閉方向に所定間隔を有して吊り下げ用連結螺孔611、611が形成される。
下フレーム62は、図3、図7に示すように断面下向きコ字状に形成され、コ字状を形成する一対の立直面が、室内側表面材66の内面に当接する正面側扉補強部62a、室外側表面材67の内面に当接する裏面側扉補強部62bとされ、下向きコ字状の上面を形成する水平面がガイド固定部62cとされる。
そして、正面側扉補強部62aと裏面側扉補強部62bの間で形成される空間部がガイド部621とされる。ガイド固定部62cには、螺孔62e、62eが形成される。
下フレーム62は、扉6の幅(開閉方向)に対して略同じ長さに形成されている。そのため、扉6の下面の大部分で開口部を形成している。
縦前フレーム63の上下中間部付近には、戸先側に係止片が出入りする鎌錠301の取付部が設けられている。
このように構成された扉6の上端部に隙間調節用部材8が外嵌し、扉6の戸先側端面には、引き戸の閉鎖状態で前記戸当たり凹部149内に位置し、戸先側端面が緩衝部材(戸当たり受け材)に密着する前カバー9が外嵌し、下フレーム62のガイド部62dにガイド部材10がネジにて取り付けられる。
ガイド部材10は金属製であって、下フレーム62と略同じ(開閉方向)長さで断面が下向きコ字状に形成されており、下向きコ字状を形成する一対の立直面10a、10a間で案内溝101が形成され、立直面10a、10a間はガイドローラー171が開閉方向に行き来できる寸法に設定されるとともに、下フレーム62の正面側扉補強部62aと裏面側扉補強部62bとそれぞれから離間状態となる寸法に設定され、立直面10a、10aと、正面側扉補強部62a、裏面側扉補強部62b間に離間部62d、62dを形成している。より具体的な離間寸法は、2.5ミリメートル以上空けるのがよい。
扉6に大きな衝撃が加わった場合、扉6の下部は、前記立直面10aとガイドローラー171が当接することによって扉6の下部の振れが防止されるが、衝撃力を立直面10aとガイドローラー171が受けることになるので、ガイドローラー171に押される形で、立直面10aが一時的に変形する。その時、立直面10aの一時的な変形により、下フレーム62の正面側扉補強部62aあるいは裏面側扉補強部62bに立直面10aが接触する。そのため、前記離間寸法が2.5ミリメートル未満であると、立直面10aの一時的な変形が直接、正面側扉補強部62aあるいは裏面側扉補強部62bに伝わりやすくなり、正面側扉補強部62aあるいは裏面側扉補強部62bを介して、室内側表面材66あるいは、室外側表面材67が弾性限界を超え塑性変形を起こしてしまうことになる。したがって、前記離間寸法は衝撃力を緩和する緩衝部となるので、離間寸法は大きければ大きいほうがよい。
また、下フレーム62で扉下部の通常使用時の剛性を確保可能であるため、扉下部は下フレーム62の剛性に加え、ガイド部材10の剛性も加わるので、扉下部の耐衝撃性は向上する。
すなわち、扉下部は、下フレーム62とガイド部材10と離間部62dが協働で耐衝撃構造を形成している。
そして、立直面10a、10a間の上端で連結される固定部10bには、下フレーム62の螺孔62e、62eに対応して、貫通孔10c、10cが設けられている。
そして、ガイド部材10は、前述のとおり、扉6の下面から下フレーム62に対して、螺孔62e、62e、貫通孔10c、10cを使用して着脱自在にネジ止めされる。
尚、図8に示すように、下フレーム62のガイド固定部62cに係合孔Aを設けて、ガイド部材10の固定部10bに係合片Bを設け、扉6の前面下部に、ガイド部材10が挿通可能な開口部を設け、ガイド部材10を該開口部から挿入し、前記係合片Aを係合孔Bに係合させて取り付ける方法でもよい。この場合、ガイド部材の移動防止のために前カバーで前記開口を塞ぐとよい。
隙間調節用部材8は、図3、図5に示すように、吊り下げ面81と、吊り下げ面81の室内側および室外側に形成された室内側挟持片82および室外側挟持片83より断面下向き略コ字形に形成され、吊り下げ面81には前記インナーメンバー74の吊り金具75に取付ピン800を介して、室内側および室外側方向に回動自在に吊り下げられる吊り受け金具820が上方に突出して設けられると共に、扉6の前記吊り下げ用連結螺孔61・・・に対応して、挿通孔830・・・が形成され、固定用ボルト80・・・が、吊り下げ面81の上方から挿通孔830・・・を挿通して吊り下げ用連結螺孔61・・・に螺合している。隙間調節用部材8は、引戸レール5に吊り下げられた状態で、室内側表面材66、室外側表面材67と所定の重なり代が生じ、かつ、ランマ下地パネル18のランマ下地突部180の上方に上端部が位置している。
隙間調節用部材8、ガイド部材10などが取り付けられた扉6の吊り込みは、一旦、扉6持ち上げ、ガイド部材10の下面の開口部をガイドローラー171の上方から被せるように扉6を降ろし、案内溝101にガイドローラー171が位置した状態で、前記のとおり、取付ピン800を介して、引戸レール5の吊り金具75に吊り下げる。そして、床面に対する扉6の高さ位置の調整を行い、扉6が開閉自在となる。扉6の開閉移動の際には、扉6の下部は、案内溝101とガイドローラー171によって、出入り方向の振れを防止している。ガイドローラー171は、扉6が開閉するとき、ガイド部材10の案内溝101の内面に擦れて回転するのでスムーズに扉6を開閉することができる。
尚、ガイドローラーでなくても、ピン状のものや、直方体のものなど回転しないものでも構わない。
このように吊り下げられた扉6の隙間調節用部材8の上面の吊り下げ面81に、扉6の前側と後側が吊り金具75を中心として、出入り(室内側と室外側)方向に振れるのを防止する振れ止め部材90、インナーメンバー74(吊り金具75)の外れ防止の中間振れ止め部材91がネジにて取り付けられる。
振れ止め部材90は、隙間調節用部材8の上面ネジ止めされる基材901と、基材901から上方に立ち上がる支持部902と支持部902の上端で上向きコ字状に形成される振れ止め部903からなり、振れ止め部903のコ字状部で、レール取付材2の下部の室内側と室外側を抱え込むように取り付けられ、扉6が、出入り方向に振れると、振れ止め部903がレール取付材2の下部の室内側や室外側に当接し、扉6の振れを軽減する。
このような振れ止め部材90は、周知技術であるが、本願発明では、振れ止め部材90に加え、図9に示すように補助振れ止め部材90aを追加して、耐衝撃性を高めている。
振れ止め部材90は扉6に対して前後側に取り付けられるもので、前側は、扉6の戸先と吊り金具75の間に設置され、後ろ側は、扉6の戸尻と吊り金具75の間に設置される。それぞれ、戸先と戸尻に近いほうが振れ防止の効果が高い。
図10に示す中間振れ止め部材91は、隙間調節用部材8の上面ネジ止めされる基材911と、基材911から上方に立ち上がる支持部912と支持部92の上端で上向きに突出する振れ止め部913からなり、振れ止め部913が、レール取付材2の下部の室外側に位置するように取り付けられる。
スライド装置7のインナーメンバー74は、特性上、室外側から室内側への力によってアウターメンバー71から脱落しやすい。室内側から室外側へ力では、インナーメンバー74がアウターメンバー71側に押されるので、特段問題とならない。
したがって、中間振れ止め部材91は、インナーメンバー74(吊り金具75)の裏側(室外側)となる位置に設置され、扉6に、室外側から室内側への大きな力が加わった場合、吊り金具75を介してインナーメンバー74が脱落する方向に押されるのを、振れ止め部913が、レール取付材2の下部の室外側に当接することによって防止するものである。
本願発明の扉6には、周知技術であるゼンマイで扉6(吊り金具75)を引っ張るゼンマイ方式や、扉内にガイド部を設け、ガイド部にワイヤーでウエイトを上下移動可能に吊り下げウエイトの重さにて扉を移動させるウエイト方式にて、自動的に扉6を閉止させる半自動方式を適宜用途に応じて採用してもよい。
メンテネンスパネル19は、図5に示すように、上部支持部材215の内面側の下方に突出して取付けられた下向き支持突片217と上部支持部材215の下端部間に形成された取付用間隙に下方から嵌入する嵌入上向き突片191を上端部に有し、室内側に略L字形に折り曲げられ下部支持部材219の下方に位置し、下方から下部支持部材219にネジ止めされる下部折り曲げ縁192を下端部に有している。
前記のように本願発明に係る引き戸装置は、引き戸に大きな衝撃が加わった場合に変形、破損しやすい部分が適宜強化されており、厚みが薄く強化が難しい扉下部に対しても、耐衝撃性構造を取り入れたので、より幅広い用途で使用可能である。
このようなガイド部、ガイド部材、振れ止めの構成は、本実施例のように、建物壁内に扉が収容される引き戸装置に限らず、壁の表面に設置するアウトセット式引き戸装置にも利用することができる。
1 引き戸枠
10 ガイド部材
11 鉄骨
13 戸尻側縦枠
14 戸先側縦枠
17 ガイド体
18a 固定部材
18b 固定補助部材
101 案内溝
100 化粧ボード
2 レール取付材
3 室内側中枠
30 室外側中枠
5 引き戸レール
6 扉
62 下フレーム
62a 正面側扉補強部
62b 裏面側扉補強部
621 ガイド部
66 室内側表面材
67 室外側表面材
90 振れ止め部材
91 中間振れ止め部材

Claims (2)

  1. 上吊り式の引き戸装置において、引き戸装置の扉は、少なくとも扉の骨格を形成するフレーム材と、扉の正面側の表面を形成する正面側表面材と、扉の裏面側の表面を形成する裏面側表面材で構成され、該フレーム材を正面側表面材と、裏面側表面材で正面側と裏面側から挟んで形成されものであって、扉の最下部に、扉の開閉方向に延伸し下面部が開口とされる扉の下フレームが配設され、下フレームの下面部の開口部は、扉の下面で、前記正面側表面材と裏面側表面材間で形成される下開口部と連通し扉下面の大部分で開口部を形成し、下フレームは、少なくとも正面側表面材と裏面側表面材のそれぞれの内面に当接する正面側扉補強部と裏面側扉補強部を有し、下フレームの正面側扉補強部と裏面側扉補強部の間で形成される空間部がガイド部とされ、該ガイド部に、扉以外の場所に固定設置されたガイド体が挿通可能な案内溝を有するガイド部材が下フレームの正面側補強板部と裏面側補強板のそれぞれから離間状態で配設されていることを特徴とする引き戸装置。
  2. ガイド部材は、ガイド部から着脱可能とされることを特徴とする請求項1に記載の引き戸装置。
JP2017215822A 2017-11-08 2017-11-08 耐衝撃性を有する引き戸装置 Pending JP2019085794A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017215822A JP2019085794A (ja) 2017-11-08 2017-11-08 耐衝撃性を有する引き戸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017215822A JP2019085794A (ja) 2017-11-08 2017-11-08 耐衝撃性を有する引き戸装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019085794A true JP2019085794A (ja) 2019-06-06

Family

ID=66762589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017215822A Pending JP2019085794A (ja) 2017-11-08 2017-11-08 耐衝撃性を有する引き戸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019085794A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111894433A (zh) * 2020-08-11 2020-11-06 张家港江苏科技大学产业技术研究院 一种伸缩式门窗加固装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111894433A (zh) * 2020-08-11 2020-11-06 张家港江苏科技大学产业技术研究院 一种伸缩式门窗加固装置
CN111894433B (zh) * 2020-08-11 2022-04-26 张家港江苏科技大学产业技术研究院 一种伸缩式门窗加固装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019085794A (ja) 耐衝撃性を有する引き戸装置
JP5214180B2 (ja) 引戸装置
JP5103094B2 (ja) 引戸装置
JP5841806B2 (ja) 吊り戸装置
JP4814010B2 (ja) 引戸装置
JP6335593B2 (ja) 非常解除型開放ストッパー装置付引戸装置
JP4874708B2 (ja) 引戸装置
JP4252517B2 (ja) 引き戸装置
JP4825576B2 (ja) 引き戸装置
JP5148160B2 (ja) 引戸装置
JP4861235B2 (ja) 引戸装置
JP4885609B2 (ja) 引き戸装置
JP2008261086A (ja) 引戸装置
JP4971897B2 (ja) 引戸装置
JP4927578B2 (ja) 引戸装置
JP4912901B2 (ja) 引戸装置
JP4847406B2 (ja) 引戸枠の連結装置
JP6076637B2 (ja) 吊り戸装置
JP2013079132A (ja) エレベータの三方枠
KR20090119205A (ko) 개구부 개폐용 슬라이딩 도어
JP2010184755A (ja) エレベータの乗場ユニット
JP4437725B2 (ja) エレベーター乗場の仮設障壁体装置
JP2017155480A (ja) 非常解除型開放ストッパー装置付引戸装置
JP2005213838A (ja) 引き戸装置
JP3809578B2 (ja) 自閉式引き戸