JP2019085347A - 油性化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】少量の界面活性剤で油中に含有される水性成分の量を増加させることのできる、透明な液状化粧料を提供する。【解決手段】油性化粧料は、(A)成分を45〜85質量%、成分(B)を3〜25質量%、成分(C)を5〜20質量%および成分(D)を3〜30質量%含有し、成分(D)の質量の成分(A)の質量に対する比率((D)/(A))が0.1以上、0.6以下であり、成分(B)の質量の成分(D)の質量に対する比率((B)/D))が0.3以上、2.0以下である。 (A)常温で液状である炭化水素油: (B)分岐状で炭素数が6〜22の飽和脂肪酸残基を有するポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル: (C)不飽和もしくは分岐状炭化水素基を有する炭素数16〜18のアルコールおよび不飽和もしくは分岐状炭化水素基を有する炭素数16〜18の脂肪酸からなる群より選ばれた一種または二種以上: (D)水【選択図】 なし

Description

本発明は、少量の界面活性剤で、油性成分に多量の水性成分を可溶化した透明な含水油性化粧料に関する。
油性化粧料は油を高濃度で含有する化粧料であり、洗浄効果が高いメイクアップ除去料である油性クレンジング剤や、エモリエント効果や保湿性の高いバスオイルタイプの浴用化粧料、美容用オイルなど、多数の製品として上市されている。中でも含水油性化粧料は乾燥した人の肌に水分を供給できる点の他、クレンジング料を塗布した時や洗い流した時にさっぱりとした使用感を付与できる点、美容オイルへ水溶性の有効成分を溶解できる点など、多種の利点から様々な技術が提案されている。
含水油性化粧料としては、例えばHLBが異なる2種類以上のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル、常温で液状の油、水を含有する含水油性化粧料が、特許文献1に記載されている。しかし特許文献1に記されている手法では、水に対して界面活性剤を等倍以上配合する必要があり、界面活性剤を多量に使用するため、感触がべたつくという問題があった。
また、特許文献2には、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルのほか、ポリグリセリンオレイン酸エステル、多価アルコール、常温で液状の油、水を含有する含水油性化粧料が提案されており、水を含ませることにより塗布時および洗い流し時の使用感を向上できると記載されている。しかし特許文献2では、可溶化できる含水量が15%以下であり、含水量が15%を超えると安定性を損なうという問題があった。
この問題に対し、特許文献3には、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを含む非イオン界面活性剤、液状油、水を含有する含水油性化粧料が提案されている。この文献の手法によって、界面活性剤量を減量することができ、化粧料の刺激発現性およびべたつきを低減することに成功している。
一方、近年、高級感の観点から、使用感のみではなく外観の透明性が強く求められている。しかし、特許文献3の油性化粧料では、外観が乳濁してしまい、美容液など基礎化粧品へ技術を応用する際に高級感を十分に付与できないという問題があった。
特開2005−002059 特開2016−088883 特開2005−187355
油性成分に水性成分を可溶化した含水油性化粧料は、クレンジング時の使用感の向上や、油中への水溶性有効成分の溶解を達成することができる。しかしながら、従来技術では、界面活性剤の配合量の増加に伴うべたつきといった使用感の低下のほか、外観が乳濁したり、含水量が限られるという問題があった。
このように、従来知られる方法では、含水量、界面活性剤の配合量、外観の透明性を同時に満たす化粧料は提案されていなかった。
本発明の課題は、少量の界面活性剤で油中に含有される水性成分の量を増加させることのできる、透明な液状化粧料を提供することである。
本発明者らは、上記事項に鑑みて鋭意検討した結果、(A)常温で液状である炭化水素油、(B)特定のポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、(C)多価アルコールまたは脂肪酸、および(D)水を特定の比率で組み合わせた組成物によって、上記の課題を解決するに至った。
また、本発明者らは、前記組成物に(E)成分としてアルキレンオキシド誘導体からなる保湿油成分を混合することにより、界面活性剤の添加量を減少させ、油中に含有される水性成分の量を増加させることのできる、透明の液状化粧料を開発した。
すなわち、本発明は、以下の(1)、(2)に係るものである。
(1) 下記の成分(A)を45〜85質量%、成分(B)を3〜25質量%、成分(C)を5〜20質量%および成分(D)を3〜30質量%含有しており、前記成分(D)の質量の前記成分(A)の質量に対する比率((D)/(A))が0.1以上、0.6以下であり、前記成分(B)の質量の前記成分(D)の質量に対する比率((B)/D))が0.3以上、2.0以下であることを特徴とする、油性化粧料。

(A) 常温で液状である炭化水素油

(B) 分岐状で炭素数が6〜22の飽和脂肪酸残基を有するポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル

(C) 不飽和もしくは分岐状炭化水素基を有する炭素数16〜18のアルコールおよび不飽和もしくは分岐状炭化水素基を有する炭素数16〜18の脂肪酸からなる群より選ばれた一種または二種以上

(D) 水
(2) 更に下記の式(1)で表されるアルキレンオキシド誘導体からなる保湿油成分(E)を0.3質量%以上、3.0質量%以下含有することを特徴とする、(1)の油性化粧料。

Z−{O(PO)(EO)−(BO)H}・・・(1)

(式(1)中、
Zは、2〜4個の水酸基を有する炭素数2〜7の多価アルコールからすべての水酸基を除いた残基であり、
aは2〜4であり、
POはオキシプロピレン基であり、
EOはオキシエチレン基であり、
BOはオキシブチレン基であり、
lは前記オキシプロピレン基POの平均付加モル数で1≦l≦30であり、
mは前記オキシエチレン基の平均付加モル数で1≦m≦30であり、
nは前記オキシブチレン基BOの平均付加モル数で、1≦n≦2であり、
前記オキシプロピレン基POの質量と前記オキシエチレン基EOの質量との合計を100質量部としたとき、前記オキシプロピレン基POの質量割合が30〜90質量部であり、
前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOはランダム状に付加している。)
本発明によれば、油性成分に水性成分を可溶化した含水油性化粧料において、界面活性剤の添加量を減少させ、油中に含有される水性成分の量を増加させることができる透明の液状化粧料が得られる。本発明において得られる化粧料は、従来技術の含水油性化粧料が抱えていた界面活性剤量、外観、含水量に関する問題を解決している。
また本発明の化粧料は、更に成分(E)を配合することにより、安定に高含水を達成できるため、感触の良いクレンジング料や水溶性有効成分を高濃度に溶かし込んだ含水美容オイルなどに応用することができる。
本発明における透明化粧料とは、各化粧料50gを100ccのガラス容器に充填し、5cm離れた距離にあるひらがなの「あ」の字(1cm四方)が判読できるものを指す。
本発明の油性化粧料は、以下の特定の成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)で構成される。
(成分(A))
成分(A)は、常温で液状である炭化水素油であり、通常の化粧品に使用可能なものはすべて使用できる。炭化水素は,炭素と水素からなる化合物である。この炭化水素油の炭素数は、使用時の伸びおよび使用後の感触の観点からは、15以上であることが好ましく、40以下であることが好ましい。具体的な化合物としては、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン等が挙げられる。このなかでもスクワランは可溶化が困難な炭化水素油であり、本発明の有用性が高い点で特に好適に適用できる。
(成分(B))
成分(B)は、分岐状で炭素数が12〜20の飽和脂肪酸残基を有するポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステルであって、エステル化率が60%〜98%であり、けん化価が65〜95であるポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステルである。
ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステルは、脂肪酸及びポリオキシエチレンの付加モル数により、液状または固形状の外観を有するものであるが、本発明においては、常温で液状のものを用いる。ここでポリオキシエチレンの付加モル数は、12〜30であることが好ましい。また、成分(B)を構成する脂肪酸の炭素数は、6〜22であることが好ましく、12〜20であることが更に好ましい。
成分(B)を構成する脂肪酸の典型的な例としては、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸、及びエルカ酸である。これらの脂肪酸の中でもイソステアリン酸を用いることが、油性化粧料の透明性維持の観点から最も好ましい。
成分(B)としては、具体的には、ジステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ジオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルなどが例示される。
これらのポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステルの中でもトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルを用いることが、油性化粧料の含水量、界面活性剤の添加量、透明性維持の観点から最も好ましい。
(成分(C))
成分(C)は、不飽和もしくは分岐状炭化水素基を有する炭素数16〜18のアルコールおよび不飽和もしくは分岐状炭化水素基を有する炭素数16〜18の脂肪酸からなる群より選ばれた一種または二種以上である。
成分(C)は、例えば炭素数16のアルコールおよび脂肪酸としてはイソステアリン酸、イソステアリルアルコール、炭素数18のアルコールおよび脂肪酸としてはオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エライジルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコールが挙げられる。
(成分(D))
成分(D)は水であるが、精製水、蒸留水、イオン交換水などが挙げられる。
(組成)
本発明の油性化粧料は、各成分の質量比率が下記条件を満たすものである。ただし、成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の質量の合計値を100質量%とする。ただし、本発明の油性化粧料が成分(E)も含有している場合には、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の質量の合計値を100質量%とする。
このとき、本発明の観点からは、成分(A)の質量を45〜85質量%とするが、50〜80質量%とすることがエモリエント感および透明性の観点から更に好ましい。また、成分(B)の比率を3〜25質量%とするが、5〜15質量%とすることが含水量および使用感の観点から更に好ましい。また、成分(C)の比率を5〜20質量%とするが、7〜15質量%とすることが含水量および透明性の観点から更に好ましい。また、成分(D)の比率を3〜30質量%とするが、15〜30質量%とすることが使用感および透明性の観点から更に好ましい。
成分(D)(水)の質量の成分(A)(室温で液状の炭化水素素油)の質量に対する比率((D)/(A))を0.1以上、0.6以下とする。これによって、透明の化粧料を得られ易くなる。この観点からは、((D)/(A))は、0.25以上とすることが更に好ましく、0.5以下とすることが更に好ましい。
また、成分(B)(ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル)の質量の成分(D)(水)の質量に対する比率((B)/(D))を0.3以上、2.0以下とすることによって、透明ないし半透明の化粧料を得られ易くなる。この観点からは、((B)/(D))は、0.5以上とすることが更に好ましく、1.0以下とすることが更に好ましい。
(成分(E))
好適な実施形態においては、本発明の化粧料は、更にアルキレンオキシド誘導体保湿油成分(E)を含有する。成分(E)は式(1)で示される。このアルキレンオキシド誘導体を含有させることで、化粧料の透明性をより一層向上させることができる。

Z−{O(PO)(EO)−(BO)H} ・・・(1)
式(1)において、Zは2〜4個の水酸基を有し、総炭素数2〜7の多価アルコールからすべての水酸基を除いた残基である。aはZの化合物の水酸基の数で2〜4である。2〜4個の水酸基を有し、炭素数2〜7の多価アルコールとしては、a=2であればエチレングリコール、プロピレングリコール、3であればグリセリン、トリメチロールプロパン、a=4であればペンタエリスリトール、ソルビタン、メチルグリコシド等が挙げられる。また、これらの混合物を用いても良い。aはより好ましくは2〜3である。aが2〜3であると、化粧料の透明性及び安定性がさらに改善する。
式(1)において、POはオキシプロピレン基であり、lはオキシプロピレン基POの平均付加モル数であり、1≦l≦30である。オキシプロピレン基とは、メチルオキシランの開環付加によって生ずるオキシプロピレン基であり、オキシメチルエチレン基[−OCH(CH)CH−]である。lが1未満であると、化粧料の透明性及び安定性が悪化する可能性がある。lが30を越えると塗布時のべたつきが生じ、化粧料としての機能が低下するので、1〜30とするが、1〜20が好ましく、1〜10が特に好ましい。
式(1)において、EOはオキシエチレン基であり、mはオキシエチレン基EOの平均付加モル数であり、1≦m≦30である。オキシエチレン基は、エチレンオキシドの開環付加によって生ずるオキシエチレン基[−OCHCH−]である。mが1未満であると充填時に泡立ちが生じてしまう可能性があり、mが30を越えると塗布時のべたつきが生じてしまうので、1〜30とするが、1〜20が好ましく、1〜10が特に好ましい。
BOはオキシブチレン基であり、nはオキシブチレン基BOの平均付加モル数で、1≦n≦2である。オキシブチレン基とは、エチルオキシランの開環付加によって生ずるオキシブチレン基であり、オキシエチルエチレン基[−OCH(CHCH)CH−]である。nを1〜2とすることによって、化粧料の透明性がさらに改善する。
オキシプロピレン基POの質量とオキシエチレン基EOの質量との合計を100質量部としたとき、オキシプロピレン基POの質量割合を30〜90質量部とすることによって、化粧料の透明性がさらに改善する。
成分(E)においては、オキシプロピレン基POとオキシエチレン基EOはランダム状に付加している。これによって、塗布時のべたつきや充填時の泡立ちを軽減する。
好適な実施形態においては、成分(E)の水溶性アルキレンオキシド誘導体(E)の5質量%水溶液の曇点が15℃以上であり、より好ましくは25℃以上であり、さらに好ましくは35℃以上である。この曇点を15℃以上とすることによって、化粧料の透明性及び安定性が向上する。
この曇点は、JIS K 3211「界面活性剤用語」にて、「界面活性剤水溶液の温度を上昇させたとき、白濁し始める温度である。通常は、白濁し相分離が起こる。」と定義されており、以下の方法で測定することができる。アルキレンオキシド誘導体の5質量%水溶液を試験管に約40mmの高さまで入れた後、温度計をこの中に入れ、曇りを生ずる温度より約2〜3℃高い温度まで温度計でよく撹拌しなから加温し、再びよく撹拌しながら空冷し、透明になったときの温度を、曇点とすることができる。また、室温で溶液が曇りを生じている時は、溶液が透明になるまでよく撹拌しながら冷却し、再びよく撹拌しながら濁りを生ずる温度まで徐々に加温し、次に徐々に撹拌しながら冷却し、透明になった時の温度を測定し、曇点とすることができる。
(他の添加剤)
本発明の化粧料には、必要に応じて化粧料に常用されている添加剤を適宜配合することができる。前記添加剤としては、本発明の目的を妨げない限り特に限定されないが、例えば油分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、色材、アルコール類、紫外線防御剤、アミノ酸類、ビタミン類、美白剤、有機酸、無機塩類、酵素、酸化防止剤、安定剤、防腐剤、殺菌剤、消炎剤、皮膚賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、抗炎症剤等の薬剤、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、収斂剤、清涼剤、香料、色素等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。実施例中の配合量は「質量%」単位である。
<実施例1〜11>
表1、表2に記載した組成で、下記の製法によって油性化粧料を調整した。そして、各組成の油性化粧料の含水量、活性剤による刺激やべたつき、油性化粧料の外観を評価し、その結果を表1、表2にあわせて記載した。
<比較例1〜9>
表3、表4に記載した組成で、下記の製法によって油性化粧料を調整した。各組成の油性化粧料の含水量、活性剤による刺激やべたつき、油性化粧料の外観を評価し、その結果を表3、表4にあわせて記載した。
<製造法>
工程I:各表中の成分(A)、(B)、(C)および(E)をビーカーに投入し、常温でスターラーにより撹拌した。
工程II:工程Iで調製した組成物へ、撹拌しながら常温の水(D)をゆっくりと加え、油性化粧料を得た。
<含水量>
調整した各化粧料の(A)液状炭化水素油に対する(D)水の質量比、すなわち(D)/(A)を算出し、以下の基準で評価を行った。

◎: (D)/(A)が0.3以上であり、外観が透明な溶液
○: (D)/(A)が0.1〜0.3であり、外観が透明な溶液
×: (D)/(A)が0.1より小さい外観が透明な溶液、もしくは外観が不透明な溶液
<活性剤によるべたつき>
パネラー10名の前腕に試料を0.2mL塗布し、下記の基準で油性化粧料のべたつきの官能評価を行った。

3点: パネラーがべたつきを殆ど感じなかった。
2点: パネラーがべたつきをやや感じた。
1点: パネラーがべたつきを強く感じた。

更に、パネラー10名の評価の合計点を、下記基準で判定した。

◎: 25点以上(油性化粧料に、べたつきが殆どない)
○: 20点以上、25点未満(油性化粧料に、べたつきがややある)
△: 15点以上、20点未満(油性化粧料に、べたつきがある)
×: 15点未満(油性化粧料に、べたつきが強くある)
<外観>
調製した各化粧料50gを100ccのガラス容器に充填し、調製直後の試料の外観を確認した。試料を入れたガラス容器を通して、5cm離れた距離にある文字(「あ」:大きさ1cm四方:MSゴシック体)の判読容易性で評価を行った。

◎: はっきりと判読できる
○: 曇りがあるが、判読できる
△: 文字があることはわかるが、判読できない
×: 文字の存在が確認できず、乳濁している
Figure 2019085347

Figure 2019085347

Figure 2019085347

Figure 2019085347

表1、表2中の組成物の調製に用いた原料は以下のとおりである。
スーパースクワラン(JXトレーディング株式会社、スクワラン)
流動パラフィン(日油株式会社製、パールリーム4)
ユニオックスGT-20ISおよびユニオックスGT-30IS(日油株式会社製、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル)
イソステアリルアルコール EX(高級アルコール工業株式会社製、イソステアリルアルコール)
PRISORINE3503(クローダジャパン株式会社製、イソステアリン酸)
WILBRIDE S−753(日油株式会社製、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン)
また、表3、表4には、更に以下の原料を用いた。
ユニオックスST-30IS(日油株式会社製、テトライソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット)
ノニオンLT-20(日油株式会社製、ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル)
ユニオックスGM-8IS(日油株式会社製、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル)
本発明の組成に則った実施例1〜11の化粧料では、油に対して多量の水を可溶化した透明な溶液が得られた。
これに対して、添加する成分(B)が成分(D)に対して少ない、すなわち(B)/(D)が0.5以下である場合(比較例1)、添加する成分(D)が成分(A)に対して多い、すなわち(D)/(A)が0.6以上である場合(比較例2)、成分(C)を含まない場合(比較例3)には、化粧料の外観が乳濁してしまった。
また、成分(B)がポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステルではない場合(比較例4〜9)には、含水量の減少、活性剤による刺激やべたつき、外観の乳濁が生じた。

Claims (2)

  1. 下記の成分(A)を45〜85質量%、成分(B)を3〜25質量%、成分(C)を5〜20質量%および成分(D)を3〜30質量%含有しており、前記成分(D)の質量の前記成分(A)の質量に対する比率((D)/(A))が0.1以上、0.6以下であり、前記成分(B)の質量の前記成分(D)の質量に対する比率((B)/D))が0.3以上、2.0以下であることを特徴とする、油性化粧料。

    (A) 常温で液状である炭化水素油

    (B) 分岐状で炭素数が6〜22の飽和脂肪酸残基を有するポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル

    (C) 不飽和もしくは分岐状炭化水素基を有する炭素数16〜18のアルコールおよび不飽和もしくは分岐状炭化水素基を有する炭素数16〜18の脂肪酸からなる群より選ばれた一種または二種以上

    (D) 水
  2. 更に下記の式(1)で表されるアルキレンオキシド誘導体からなる保湿油成分(E)を0.3質量%以上、3.0質量%以下含有することを特徴とする、請求項1記載の油性化粧料。

    Z−{O(PO)(EO)−(BO)H}・・・(1)

    (式(1)中、
    Zは、2〜4個の水酸基を有する炭素数2〜7の多価アルコールからすべての水酸基を除いた残基であり、
    aは2〜4であり、
    POはオキシプロピレン基であり、
    EOはオキシエチレン基であり、
    BOはオキシブチレン基であり、
    lは前記オキシプロピレン基POの平均付加モル数で1≦l≦30であり、
    mは前記オキシエチレン基の平均付加モル数で1≦m≦30であり、
    nは前記オキシブチレン基BOの平均付加モル数で、1≦n≦2であり、
    前記オキシプロピレン基POの質量と前記オキシエチレン基EOの質量との合計を100質量部としたとき、前記オキシプロピレン基POの質量割合が30〜90質量部であり、
    前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOはランダム状に付加している。)
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