JP2013155163A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油分に(A)水溶性植物抽出エキス、(B)常温で液状の脂肪酸、及び(C)グリセリンのアルキレンオキシド誘導体を含有する透明油性化粧料。(B)脂肪酸としては、オレイン酸、イソステアリン酸が好ましく、(C)グリセリンのアルキレンオキシド誘導体としては、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレンから得ばれる1種以上のポリアルキレンオキシ部分構造を含むグリセリルエーテルが好ましい。
【選択図】なし
Description
また、特許文献2には、水溶性の美白成分の浸透性を向上させる目的で、水溶性美白成分とアルキレンオキシ基を有するグリセリルエーテル化合物とを含有する美白化粧料が提案され、明細書にアルキレンオキシ基を有するグリセリルエーテル化合物が使用されているが、特許文献2は、水溶性美白成分の角質層浸透性を改善するものであり、水性化粧料に関するもので張り、油分を多く含む化粧料への適用は困難である。
すなわち、本発明の構成は、以下に示すとおりである。
<1> (A)水溶性植物抽出エキス、(B)常温で液状の炭素数14〜20の脂肪酸、及び、(C)グリセリンのアルキレンオキシド誘導体を、(D)前記(B)脂肪酸とは異なる油分中に含有する透明油性化粧料。
<2> 前記(D)油分の含有量が90質量%〜99.8質量%である請求項1に記載の透明油性化粧料である。
<3> 前記(B)脂肪酸が、イソステアリン酸及びオレイン酸からなる群より選ばれる1種以上である<1>又は<2>に記載の透明油性化粧料である。
<4> 前記(C)グリセリンのアルキレンオキシド誘導体が、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルである<1>〜<3>のいずれか1項に記載の透明油性化粧料である。
本発明によれば、外観の透明性が長期間維持され、潤い感に優れた油分や天然成分由来の水溶性植物エキスを含有しながらも、べたつかず使用感触が良好な化粧料を得ることができる。本発明の化粧料は、安定性に優れ、高温、低温などの厳しい温度条件下においても、透明性が維持され、植物抽出エキスの効果と相俟って使用感、効果感に優れた油性化粧料(例えば、医薬部外品)として好適に使用することができる。
本発明の透明油性化粧料(以下、単に「化粧料」と称することがある)は、油分に(A)水溶性植物抽出エキスと、(B)常温で液状の炭素数14〜20の脂肪酸(以下、「(B)成分」又は「(B)脂肪酸」と称することがある)と、(C)グリセリンのアルキレンオキシド誘導体と、を含有し、外観が透明な化粧料である。
以下、それぞれの成分について説明する。
(D)油分
本発明における(D)油分は、後述する(B)常温で液状の炭素数14〜20の脂肪酸とは異なる油分であり、常温(25℃)において流動性を有する液状の油分である。
本発明における液状の油分としては、常温で液状であり、化粧料に使用しうる油分であれば特に制限はなく、炭化水素油、エステル油、植物油、動物性油分、鉱物油、シリコーンオイルなどが挙げられ、肌への感触や潤い性を付与しうるという観点からは、炭化水素油、エステル油、及び植物油から選ばれる1種以上が好ましい。
植物油としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、マ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、及び胚芽油などが挙げられる。
動物性油分としては、例えば、スクワラン、タートル油、ミンク油、及び卵黄油などが挙げられる。
エステル油としては、例えば、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、イソパルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ミリスチル、オクタン酸イソセチル、イソオクタン酸セチル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸イソデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸オレイル、エルカ酸イソステアリル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸オクチル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、セバシン酸ジオクチル、12−ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、ステアロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、アジピン酸ジオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸オクチルドデシル、乳酸イソステアリル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチルなどが挙げられる。
シリコーンオイルとしては、例えば、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、ヘキサデカメチルヘプタシロキサンなどのジメチルポリシロキサン類;
オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサンなどの環状ポリシロキサン類;
メチルフェニルポリシロキサン;
などが挙げられる。
本発明における油分は、1種のみを含んでいてもよく、2種以上を併用してもよい。油分の含有率としては、化粧料の全質量に対し、90質量%〜99.8質量%であることが好ましく、92質量%〜99.5質量%の範囲で用いるのがより好ましい。
本発明の化粧料おいては、液状の油分中に、以下に述べる(A)水溶性植物抽出エキスが透明な状態で安定に油分中に含まれるために、透明な外観を呈し、べとつかず、潤い感に優れることも一つの特徴である。
以下、(D)油分中に含まれる各成分について説明する。
本発明に用いられる水溶性植物抽出エキスは、各種の植物から水又は水と水溶性有機溶剤との混合物により抽出されたエキスであれば特に制限はなく用いることができる。
本発明における水溶性植物抽出エキスとは、25℃の水に10質量%溶解した場合、目視にて透明に溶解しうるものを指す。
水溶性植物抽出エキスは、植物由来の有効成分を含有するもの、独特の香りを有するものなどがあり、化粧料の使用目的に応じて適宜選択して用いることができる。
水溶性抽出エキスに用いられる植物としては、例えば、アルテア、セージ、ローズマリー、カミツレ、ラベンダー、茶、ホホバ、アジタバ、アセンヤク、アルニカ、アロエ、イチョウ、イタクサ、ウイキョウ、エイジツ、エンメイソウ、オウバク、オトギリソウ、クチナシ、クマザサ、クララ、ゴボウ、ジオウなどが挙げられる。これらの植物の、葉、根、及び花などから目的に応じて抽出して得られる水溶性植物抽出エキスが本発明に用いられる。
水溶性植物抽出エキスは、これらの植物を、水、又は、水とアルコールなどの水溶性有機溶剤との混合物により常法により抽出したエキスであってもよく、市販品を用いてもよい。植物を用いて抽出エキスを製造する場合の抽出条件は、目的とする抽出エキスの濃度等に応じて適宜選択される。また、市販品としては、例えば、植物抽出液:オーガニックアルテアエキスBG−50、植物抽出液:オーガニックセージエキスBG−50、植物抽出液:オーガニック茶エキスET−50、植物抽出液:ホホバリーフエキス、植物抽出液:ラベンダーエキス、植物抽出液:カミツレエキス(以上、商品名、香栄興業(株))、などが挙げられる。
(A)水溶性植物抽出エキスの含有率は、本発明の化粧料全量に対して0.01〜1.0質量%程度が好ましく、特には0.02〜0.8質量%の範囲であることがより好ましい。なお、2種以上の水溶性植物抽出エキスを併用する場合には、上記含有率は、2種以上のエキスの総含有量基準である。
本発明の化粧料は、常温(25℃)で液状あり、且つ、炭素数14〜20の脂肪酸を含有する。
ここで、「常温で液状」とは、常温、即ち25℃の温度条件下で流動性を有することを示す。
本発明で用いられる常温で液状の炭素数14〜20の脂肪酸(以下、適宜、単に「脂肪酸」と称する)としては、この物性及び炭素数を満たすものであれば特に制限なく用いられる。
なかでも、油性化粧料に水溶性植物エキスとともに透明且つ安定に含まれ得るという観点からは、イソステアリン酸及びオレイン酸が好ましく、イソステアリン酸がより好ましい。
また、脂肪酸として、イソステアリン酸とオレイン酸とを組みあわせて用いてもよい。
本発明で用いられる脂肪酸の含有率は、化粧料の全質量に対し、0.1質量%〜9.5質量%であることが好ましく、0.15質量%〜9.0質量%の範囲で用いるのがより好ましい。
本発明で用いられグリセリンのアルキレンオキシド誘導体は、グリセリン骨格を有する油脂の高保湿性とアルキレンオキシド部分構造に起因する油分、水性成分との親和性を有する。
本発明に用いられるグリセリンのアルキレンオキシド誘導体としては、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルであることが好ましい。なかでも、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、及びポリオキシブチレンからなる群より得ばれる1種以上のポリオキシアルキレン部分構造を含むグリセリルエーテルであることがより好ましい。より具体的には、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)/ポリプロピレングリコール(PPG)/ポリブチレングリコール(PBG)−グリセリン、なかでも(PEG/PPG/PBGがモル比で8/5/3であるグリセリンが好ましい。
本発明で用いられるグリセリンのアルキレンオキシド誘導体の含有率は、化粧料の全質量に対し、0.05質量%〜3.0質量%であることが好ましく、0.1質量%〜2.5質量%の範囲で用いるのがより好ましい。
本発明の化粧料は、水溶性植物抽出エキスとともに、多くの油分を含むものであっても、経時安定性が良好であり、透明性が長期間維持され、高い潤い感を肌に付与しつつ、べとつきがなく、使用感に優れることが大きな特徴である。
以下に、本発明の化粧料に使用可能な他の成分について説明する。
本発明の透明油性化粧料には、透明性を損なわない範囲で常温で固体の油分〔固形油分〕を併用してもよい。固形油分は、液状の油分、アルコール類、界面活性剤など用いて、可溶化したうえで用いることが、透明な外観を呈する化粧品を得るという観点から好ましい。
本発明で用いうる固形油分としては、例えば、シアバター、クプアスバター、ムルムルバター、マンゴバターなどが挙げられる。
(保湿剤)
本発明の乳化化粧料に用いられる保湿剤としては、化粧料に用いられる公知の保湿剤であれば、特に制限はなく、例えば、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの多価アルコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリンなどの多価アルコール重合体、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ポリオキシブチレン(以下、POB)ポリオキシエチレン(以下、POE)ポリオキシプロピレン(以下、POP)グリセリルエーテル、POPジグリセリルエーテル、POEジグリセリルエーテルなどの多価アルコール誘導体、エリトロース、エリトルロース、トレオース、デオキシリボース、リキソース、アラビノース、リボース、リブロース、キシルロース、グルコース、タロース、プシコース、ガラクトース、マンノース、タガトース、フコース、フクロース、ラムノース、セドヘブツロース、スクロース、マルトース、ツラノース、セロビオース、ラクトース、トレハロース、ラフィノース、メレジトース、マルトトリオース、アカルボース、スタキオース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、デキストリンなどの糖類、エリトリトール、アラビニトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、ダルシトールなどの糖アルコール、グルコシルトレハロース、アスコルビン酸グルコシド、POEメチルグルコシド、POPメチルグルコシド、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンなどの糖誘導体、ソルビトールリン酸エステル、キシリトールリン酸エステル、POEマルチトールなどの糖アルコール誘導体、グリシン、トレオニン、アラニン、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、リジン、プロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、ヒドロキシプロリンなどのアミノ酸およびこれらの誘導体、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のピロリドンカルボン酸塩、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、ベタイン、尿素、POE・POPジメチルエーテルなどが挙げられる。単独で用いることも2種以上を配合することもできる。
保湿剤には、特に制限はなく、本発明の化粧料の目的や、併用される成分との親和性などを考慮して適宜選択して用いればよい。
保湿剤の含有率としては、化粧料に用いられる全成分に対し、2質量%〜30質量%の範囲であることが好ましい。
アミノカプロン酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、酒石酸などのα−ヒドロキシ酸およびこれらのナトリウム、カリウム等の塩;
アスコルビン酸、ピロ亜硫酸ナトリウムなどの酸化防止剤;
メチルパラベン、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノールなどの防腐剤;
サリチル酸、エデト酸、メタリン酸などのキレート剤;
胎盤抽出物、ニコチン酸アミド、パントテニールエチルエーテル、パントテン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、ビオチン、ピリドキシン塩酸塩、アデノシン三リン酸、α−リポ酸、ローヤルゼリー、3−O−エチルアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アルブチン、グルコシルヘスペリジン、グルコシルルチンなどの薬剤;
などが挙げられる。
液状の油分には、例えば、潤い性や肌に対する種々の効果が期待される有効成分を含むことも好ましい。油相に添加しうる有効成分としては、例えば、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド4、セラミド5、セラミド6I、セラミド6IIなどのセラミド類;
スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、スフィンゴ糖脂質、スフィンゴリン脂質などの脂質類;
グリチルレチン酸、グリチルレチン酸アルキル、ベツリン酸、ベツリン酸アルキル、オレアノール酸、オレアノール酸アルキル、ウルソル酸、ウルソル酸アルキル、ウルソル酸ベンジルなどの環式トリテルペン化合物とその誘導体;
グラブリジンなどのイソフラバン類;
補酵素Qなどのベンゾキノン誘導体、チオクト酸などの酵素補助因子;
β−カロチン、リコピン、アスタキサンチンなどのカロテノイド類;
レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどのレチノール誘導体;
リボフラビン酪酸エステル、ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシン、ジラウリン酸ピリドキシンなどのビタミンB類縁化合物の誘導体;
ジパルミチン酸アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルなどのアスコルビン酸誘導体;
エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロールなどのビタミンD関連化合物;
酢酸トコフェロールなどのトコフェロール誘導体などの油溶性薬剤;
などが挙げられる。
油溶性紫外線吸収剤として、例えば、メトキシ桂皮酸オクチル、メトキシ桂皮酸ブチル、メトキシ桂皮酸イソプロピル、トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、サリチル酸オクチル、サリチル酸ホモメンチル、メチルベンジリデンカンファー、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸−2−エチルへキシルエステル、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジン、2,2’−メチレン−ビス{6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール}などが挙げられる。
製造方法としては、まず、(A)水溶性植物抽出エキス、(B)脂肪酸、及び(C)グリセリンのアルキレンオキシド誘導体とを良く混合して均一な混合物を調製した後、油分、及び該油分に均一に溶解又は分散しうる任意の各成分を良く攪拌して混合物(油相)を調製し、その後、この二種の混合物を攪拌機、又は、ホモミキサーなどの乳化機を使用して充分に混合することで化粧料を調製する方法が挙げられ、これが最も簡便な製造方法である。しかしながら、本発明の化粧料の製造方法は、一般的な乳化装置による調製法には限定されず、目的とする品質、特性値等によって適宜決定すればよい。
下記表1に記載の処方に従い、まず、No.1〜No.4を秤量して充分に混合して第1の混合物を調製した。また、No.5及びNo.6を秤量して70℃に加熱して攪拌し、その後、No.7〜No.14を秤量して混合して第2の混合物を調製し、第2の混合物中へ、第1の混合物を徐々に添加して、30℃にて30分間、攪拌装置(佐竹化学機械社製)を用いて充分に攪拌して、水溶性植物抽出エキスを含む油性化粧料を得た。
得られた化粧料の外観を目視で観察したところ、透明な外観を呈していた。
5)オリーブスクワラン(ニッコーケミカル社製、商品名:オリーブスクワラン)
6)マンゴバター(香栄興業社製、商品名:マンゴバター)
10)エチルヘキサン酸セチル(ニッコーケミカル社製、商品名:NIKKOL−CIO)
12)米胚芽油(香栄興業社製、商品名:米胚芽油)
(1)透明性
得られた油性化粧料を目して観察し、以下の評価基準で評価した。◎〜○が実用上問題のないレベルである。
◎:目視にて透明である
○:僅かに白濁が見られる
△:全体が白濁している
×:油分と水性成分が分離している
0℃、室温(25℃)、及び50℃の各温度条件下に化粧料を1ヶ月間保存後、目視により分離などの外観変化、粘度変化の有無を確認し、以下の基準にて評価した。なお、◎及び○と評価されたものは実用上充分な安定性を示すものである。
◎:外観変化、粘度変化、分離等の異常は全く認められない。
○:外観変化、粘度変化、分離等の異常が僅かに認められる。
△:外観変化、粘度変化、分離等の異常が認められる。
×:外観変化、粘度変化、分離等の異常が著しい。
女性パネル12名に、調製直後の化粧料を使用してもらい、使用感について官能評価してもらい、次の基準に従って評価した。
〔潤い感〕
◎:塗布直後の潤い感が非常に優れていると評価したパネルが10名以上
○:塗布直後の潤い感が非常に優れていると評価したパネルが6〜9名
△:塗布直後の潤い感が非常に優れていると評価したパネルが4〜5名
×:塗布直後の潤い感が非常に優れていると評価したパネルが3名以下
他方、本発明にかかる(B)脂肪酸、(C)グリセリンのアルキレンオキシド誘導体のいずれか、又は双方を含まない比較例1〜3の化粧料では、化粧料の透明性、及び保存安定性のいずれも、実施例に比較して劣っていることがわかる。
下記表2に記載の処方に従い、まず、No.1〜No.4を秤量して充分に混合して第1の混合物を調製した。また、No.5〜No.16を秤量して混合して第2の混合物を調製し、第2の混合物中へ、第1の混合物を徐々に添加して30℃にて30分間、攪拌装置(佐竹化学機械社製)を用いて充分に攪拌して、水溶性植物抽出エキスを含む油性化粧料を得た。
得られた化粧料の外観を観察したところ、透明な外観を呈していた。
実施例2の化粧料について、実施例1と同様にして評価した。結果を下記表2に併記する。
8)メドウフォーム油(ニッコウケミカルズ社製、商品名:NIKKOL メドウホーム油)
9)トリエチルヘキサノイン(ニッコウケミカル社製、商品名:NIKKOL トリファット S308)
11)ホホバアルコール(香栄興業社製)
13)月見草油(日清オイリオ社製)
下記表3に記載の処方に従い、まず、No.1〜No.5を秤量して充分に混合して第1の混合物を調製した。また、No.6〜No.14を秤量して混合して第2の混合物を調製し、第2の混合物中へ、第1の混合物を徐々に添加して、30℃にて10分間、乳化装置(プライミクス社製、T・Kホモミキサー)を用いて充分に攪拌し、水溶性植物抽出エキスを含む油性化粧料を得た。
得られた化粧料の外観を目視で観察したところ、透明な外観を呈していた。
8)水添ポリイソブテン(日油社製、商品名:パールリーム46)
9)ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(日清オイリオ社製、商品名:エステモールN−01)
10)アジピン酸ジイソプロピル(日本精化社製、商品名:DIA)
11)セバシン酸ジエチルヘキシル(日本精化社製、商品名:Neo Solue−EHS)
Claims (5)
- (A)水溶性植物抽出エキス、(B)常温で液状の炭素数14〜20の脂肪酸、及び、(C)グリセリンのアルキレンオキシド誘導体を、(D)前記(B)脂肪酸とは異なる油分中に含有する透明油性化粧料。
- 前記(D)油分の含有量が90質量%〜99.8質量%である請求項1に記載の透明油性化粧料。
- 前記(B)脂肪酸が、イソステアリン酸及びオレイン酸からなる群より選ばれる1種以上である請求項1又は請求項2に記載の透明油性化粧料。
- 前記(C)グリセリンのアルキレンオキシド誘導体が、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の透明油性化粧料。
- 前記(C)グリセリンのアルキレンオキシド誘導体が、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレンから得ばれる1種以上のポリオキシアルキレン部分構造を含むグリセリルエーテルである請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の透明油性化粧料。
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