JP2019084589A - 研磨パッド及び研磨パッドの製造方法 - Google Patents

研磨パッド及び研磨パッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】研磨特性の変化を抑制し、研磨レートが高い状態で安定した研磨パッドを提供する。【解決手段】研磨パッドの研磨層101は、混合ポリウレタン樹脂110と、中空微粒子111とを含む。上記混合ポリウレタン樹脂110は、基材102にコーティングされる。上記混合ポリウレタン樹脂110は、第1の100%モジュラス値を有する第1ポリウレタン樹脂110a及び第2の100%モジュラス値を有する第2ポリウレタン樹脂110bを含む。上記第1の100%モジュラス値及び上記第2の100%モジュラス値は、15.0MPa以下である。上記第2の100%モジュラス値は、上記第1の100%モジュラス値よりも低い。上記第1の100%モジュラス値と上記第2の100%モジュラス値との差は、2.0MPa以上である。上記中空微粒子111は、熱可塑性樹脂からなる外殻を有し上記混合ポリウレタン樹脂110中に分散される。【選択図】図1

Description

本発明は、研磨パッド及び研磨パッドの製造方法に関する。
研磨パッドの中に、硬質ポリウレタン樹脂からなる硬質研磨パッドと、軟質ポリウレタン樹脂からなる軟質研磨パッドがある。硬質研磨パッドは、粗研磨等に利用され、軟質研磨パッドは仕上げ研磨等に利用される。
一方、軟質研磨パッドは、例えば、湿式凝固法により作製される(例えば、特許文献2参照)。例えば、軟質ポリウレタン樹脂をDMF(N,N−dimethylformamide)等の極性溶媒に溶解させた粘体が基材上にコーティングされ、この粘体を水に接触させることにより粘体から極性溶媒が除去される。これにより、基材上で樹脂が凝固し、軟質研磨パッドが形成される。このような手法で形成された研磨パッドにおいては、極性溶媒が水浴中で水によって置換されるため、ポリウレタン樹脂中に涙型状の空隙が形成される。
特開2012−101339号公報
しかしながら、湿式凝固法で製造された研磨パッドにおいては、特有の涙型状の空隙のため、研磨パッドの摩耗に伴って研磨面における開孔形状が経時によって拡大し、研磨特性が変化するおそれがある。さらに、その研磨レートについては、より高くまた、安定することが望まれている。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、研磨特性が研磨パッドの摩耗に伴って変化することを抑制し、研磨レートが高い状態で安定した研磨パッドを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る研磨パッドは、基材と、研磨層とを具備する。上記研磨層は、混合ポリウレタン樹脂と、中空微粒子とを含む。上記混合ポリウレタン樹脂は、上記基材にコーティングされる。上記混合ポリウレタン樹脂は、第1の100%モジュラス値を有する第1ポリウレタン樹脂及び第2の100%モジュラス値を有する第2ポリウレタン樹脂を含む。上記第1の100%モジュラス値及び上記第2の100%モジュラス値は、15.0MPa以下である。上記第2の100%モジュラス値は、上記第1の100%モジュラス値よりも低い。上記第1の100%モジュラス値と上記第2の100%モジュラス値との差は、2.0MPa以上である。上記中空微粒子は、熱可塑性樹脂からなる外殻を有し上記混合ポリウレタン樹脂中に分散される。
このような研磨パッドであれば、100%モジュラス値が低く、100%モジュラス値がそれぞれ異なるポリウレタン樹脂が混合された混合ポリウレタン樹脂に中空微粒子が添加されるので、空隙の形状が制御され、研磨パッドの摩耗に伴って研磨特性が変化しにくくなる。さらに、上記研磨パッドは、ポリウレタン樹脂が混合されることによりドレス性が向上し、研磨レートが高い状態で安定する。
上記の研磨パッドにおいては、上記研磨層の圧縮弾性率は、60.0%以上85.0%以下であってもよい。
このような研磨パッドであれば、研磨パッドが適度な弾性を有し、平坦性が向上する。
上記の研磨パッドにおいては、上記研磨層の圧縮率は、5.0%以下であってもよい。
このような研磨パッドであれば、研磨層の変形を抑制することで研磨特性が変化しにくくなり、研磨対象物にスクラッチを与えず、その研磨レートが向上する。
上記の研磨パッドにおいては、A硬度は、50.0°以上90.0°以下であってもよい。
このような研磨パッドであれば、研磨の進行に伴って研磨特性が変化しにくくなり、研磨対象物にスクラッチを与えず、その研磨レートが向上する。
上記の研磨パッドにおいては、上記第1ポリウレタン樹脂と上記第2ポリウレタン樹脂との重量比は、9:1から5:5の範囲にあってもよい。
このような研磨パッドであれば、研磨層の厚さが厚くなっても研磨層中に中空微粒子以外の空隙が発生しにくく、空隙の形状が中空微粒子によって制御され、研磨パッドの摩耗に伴って研磨特性が変化しにくくなる。
上記の研磨パッドにおいては、上記第2の100%モジュラス値は、2.0MPa以上であってもよい。
このような研磨パッドであれば、研磨層中に中空微粒子以外の空隙が発生しにくくなり、空隙の形状が中空微粒子によって制御される。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る研磨パッドの製造方法は、第1の100%モジュラス値を有する第1ポリウレタン樹脂及び第2の100%モジュラス値を有する第2ポリウレタン樹脂を含み、上記第1の100%モジュラス値及び上記第2の100%モジュラス値が15.0MPa以下であり、上記第2の100%モジュラス値が上記第1の100%モジュラス値よりも低く、上記第1の100%モジュラス値と上記第2の100%モジュラス値との差が2.0MPa以上である混合ポリウレタン樹脂と、熱可塑性樹脂からなる外殻を有する中空微粒子と、溶媒とを含む混合溶液を準備することを含む。上記混合溶液は、基材にコーティングされる。上記混合溶液中の上記溶媒は、除去される。
このような製造方法で製造された研磨パッドであれば、100%モジュラス値が低く、100%モジュラス値がそれぞれ異なるポリウレタン樹脂が混合された混合ポリウレタン樹脂に中空微粒子が添加されるので、空隙の形状が制御されると共に、ドレス性に優れ、研磨パッドの摩耗に伴って研磨特性が変化しにくくなる。さらに、上記研磨パッドは、研磨対象物にスクラッチを与えず、ポリウレタン樹脂が混合されることによりドレス性が向上し、研磨レートが高い状態で安定する。
上記の研磨パッドの製造方法においては、上記第2の100%モジュラス値は、2.0MPa以上であってもよい。
このような製造方法で製造された研磨パッドであれば、混合ポリウレタン樹脂中に空隙が発生しにくくなり、空隙の形状が中空微粒子によって制御される。
上記の研磨パッドの製造方法においては、上記第1ポリウレタン樹脂と上記第2ポリウレタン樹脂との重量比は、9:1から5:5の範囲にあってもよい。
このような製造方法で製造された研磨パッドであれば、研磨層中に中空微粒子以外の空隙が発生しにくく、空隙の形状が中空微粒子によって制御され、研磨特性が変化しにくくなる。
上記の研磨パッドの製造方法においては、上記混合溶液を35℃以上50℃以下の温度で乾燥させてもよい。
これにより、混合溶液の表面に被膜が形成されにくくなり、溶媒が効率よく混合溶液から揮発する。この結果、中空微粒子以外の空隙が形成されにくくなり、空隙の形状が中空微粒子によって制御され、研磨パッドの摩耗による研磨特性の変化を防止することができる。
以上述べたように、本発明によれば、研磨特性が研磨パッドの摩耗に伴って変化することを抑制し、研磨レートが高い状態で安定した研磨パッドが提供される。
図(a)は、本実施形態に係る研磨パッド100の構成を示す模式的斜視図である。図(b)は、本実施形態にかかる研磨パッド100の模式的断面図である。図(c)は、本実施形態にかかる研磨パッド100に含まれる中空微粒子111の模式的断面図である。 本実施形態に係る研磨パッド100の製造方法を示す模式図である。 研磨層101の樹脂配合比、物性値及び評価結果を示す表図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[研磨パッドの構成]
図1(a)は、本実施形態に係る研磨パッド100の構成を示す模式的斜視図である。図1(b)は、本実施形態にかかる研磨パッド100の模式的断面図である。図1(c)は、本実施形態にかかる研磨パッド100に含まれる中空微粒子111の模式的断面図である。
図1(a)に示すように、研磨パッド100は、研磨層101と、基材102を具備する。研磨層101は、研磨対象物に当接し、研磨を行う層である。研磨層101の表面を研磨面101aとする。研磨層101の厚さは、特に限定されないが、0.3mm以上2.0mm以下が好適であり、例えば、0.3mm以上0.7mm以下とすることができる。研磨層101の構造については後述する。
研磨層101は、基材102に目止めのためにコーティングされる。基材102は、研磨層101を支持する。基材102は、不織布からなるものとすることができるが、特に限定されず、クッション性を有するものが好適である。基材102が不織布のように液体の含浸性を有する場合には、液体の含浸を防止するためのバインダによるコーティングが施されていてもよい。
研磨層101は、基材102に直接に接合される。研磨層101と基材102の間には、接着剤等からなる接着層は、設けられないものとする。研磨層101と基材102の接合は、製造工程において実現することができる。
研磨パッド100は、基材102に貼付された粘着テープ等を介して研磨機に装着され、研磨に利用される。研磨パッド100の大きさ(径)は、研磨機のサイズ等に応じて決定することができ、例えば、直径数10cm以上1m以下とすることができる。なお、研磨パッド100の形状は、図1(a)に示すような円板状に限られず、ローラーの円筒面に貼付可能な帯状等であってもよい。なお、研磨パッド100は、必ずしも基材102を具備するものでなくてもよい。
[研磨層の構成]
図1(b)に示すように、研磨層101は、ポリウレタン樹脂110と、中空微粒子111を含有する。
ポリウレタン樹脂110は、研磨層101の主構成材料であり、軟質ポリウレタン樹脂からなる。
ポリウレタン樹脂110は、混合ポリウレタン樹脂であって、第1ポリウレタン樹脂110aと、第2ポリウレタン樹脂110bとを含む。ここで、ポリウレタン樹脂とは、例えば、ポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂である。本実施形態では、混合ポリウレタン樹脂を単にポリウレタン樹脂と呼ぶ場合がある。
第1ポリウレタン樹脂110a及び第2ポリウレタン樹脂110bのそれぞれは、有機溶媒に可溶なポリウレタン樹脂を利用することができる。第1ポリウレタン樹脂110a及び第2ポリウレタン樹脂110bは、市販されているものを利用することも可能であり、例えばPX−550(DIC株式会社製)を利用することができる。
第1ポリウレタン樹脂110aは、第1の100%モジュラス値を有する。第2ポリウレタン樹脂110bは、第1の100%モジュラス値よりも低い第2の100%モジュラス値を有する。なお、図1(b)には、第1ポリウレタン樹脂110a中に、第2ポリウレタン樹脂110bが分散された様子が示されているが、これは模式図であり、この例に限らない。
ここで、100%モジュラス値とは、樹脂の硬さを表す指標である。100%モジュラス値が高い程、硬い樹脂であることを意味し、研磨対象物にスクラッチを与えやすい。一方、100%モジュラス値が低いほど、軟らかい樹脂であることを意味し、低すぎると研磨対象物の凹凸に追従し、研磨対象物の平坦性が悪くなる。
本実施形態において、第1の100%モジュラス値及び第2の100%モジュラス値は、15.0MPa以下に設定されている。第1の100%モジュラス値と第2の100%モジュラス値との差は、2.0MPa以上である。第1の100%モジュラス値及び第2の100%モジュラス値が15.0MPaより大きくなると、研磨層101が研磨対象物にスクラッチを与える可能性があり好ましくない。但し、第2の100%モジュラス値は、2.0MPa以上である。100%モジュラス値は、ポリウレタン樹脂に含まれる成分又はハードセグメントとソフトセグメントとの比率を調製することなどにより設定される。
また、第1ポリウレタン樹脂110aと第2ポリウレタン樹脂110bとの重量比(重量部の比)は、9:1から5:5の範囲に調整され、より好ましくは、8:2から5:5の範囲に調整される。
このような重量比により、研磨層101の圧縮弾性率が60.0%以上85.0%以下に調整される。研磨層101の圧縮弾性率が60.0%以上85.0%以下になると、研磨パッド全体が適度な弾性を有し、平坦性が向上する。また、研磨層101の圧縮率は、5.0%以下に調整される。研磨層101の圧縮率が5.0%以下になると、研磨パッドの変形を抑制し研磨特性が変化しにくくなり、研磨対象物にスクラッチを与えず、その研磨レートが向上する。また、研磨パッド100のA硬度は、50.0°以上90.0°以下に調整される。研磨パッド100のA硬度が50.0°以上90.0°以下になると、研磨対象物にスクラッチを与えにくくなると共に、研磨レートが向上する。
このような特性を有する研磨パッド100においては、研磨対象物にスクラッチを与えず、ドレス性が向上することで研磨面の開孔が目詰まりしにくくなり、研磨レートの低下を抑制し、研磨レートが高い状態で維持される。
中空微粒子111は、ポリウレタン樹脂110(混合ポリウレタン樹脂)中に分散されている。図1(c)は、中空微粒子111の模式的断面図である。同図に示すように、中空微粒子111は、熱可塑性樹脂からなる外殻111aと、外殻111aに囲まれた内部空間111bを有する。
中空微粒子111は、液状の低沸点炭化水素を熱可塑性樹脂の殻で包み、加熱することによって形成されたものとすることができる。加熱によって熱可塑性樹脂が軟化すると共に低沸点炭化水素が気体に変化し、気体の圧力によって熱可塑性樹脂が膨張することにより中空微粒子111が形成される。低沸点炭化水素は、例えばイソブタンやペンタン等が用いられる。熱可塑性樹脂は、後述する溶媒に不溶、もしくは、難溶な合成樹脂が好適であり、例えば、AN(アクリロニトリル)・ポリ塩化ビニリデン(PVDC)共重合体、MMA(メタクリル酸メチル)・AN(アクリロニトリル)・MAN(メタクリロニトリル)共重合体を利用することができる。
中空微粒子111は、市販されているものを利用することも可能である。例えば920DE40d30(エクスパンセルシリーズ)を中空微粒子111として利用することができる。
中空微粒子111の大きさは、特に限定されないが、直径20μm〜200μm程度とすることができる。中空微粒子111は、研磨層101が研磨によって磨耗すると研磨面101aに露出し、研磨面101aの研磨特性に影響する。研磨層101における中空微粒子111の含有割合により、研磨層101の密度を調整することができる。研磨層の101の密度は、0.30g/cm以上0.60g/cm以下が好ましい。密度が上記範囲内であると、研磨面の目詰まりによるスクラッチが生じにくくなる。
研磨層101において、中空微粒子111による球状の空隙が存在し、それ以外の空隙(例えば、ポリウレタン樹脂の発泡による空隙や溶媒の揮発により発生する空隙等)は、ほとんど存在しない。中空微粒子以外の空隙は、大きさが中空微粒子の直径よりも大きな長径を有するもの(例えば、200μmより大きなもの)や、形状が半球状、つぶれた球状、楕円体等のものが形成され、大きさや形状にバラつきがある。中空微粒子以外の空隙が研磨層101に存在すると、研磨層101の厚み方向における空隙の形状が不均一となり、研磨特性が変化するおそれがある。一方、中空微粒子111は、形状が制御されているため、研磨パッドの摩耗に伴う研磨特性の変化を防止することが可能である。
研磨層101の厚さは、0.3mm以上2.0mm以下が好適である。研磨層101の厚みは、研磨に伴って減少するため、研磨層101の厚さが0.3mm未満であると製品寿命が短くなる。また、研磨層101の厚さが2.0mmより大きいと、研磨パッド100の生産効率が低下すると共にポリウレタン樹脂110中に中空微粒子111以外の空隙が生じやすくなる。したがって、研磨層101の厚さは、0.3mm以上2.0mm以下が好適である。
[研磨パッドの製造方法]
次に、研磨パッド100の製造方法について説明する。図2(a)及び図2(b)は、本実施形態に係る研磨パッド100の製造方法を示す模式図である。
まず、第1ポリウレタン樹脂110aを溶媒に溶解した樹脂溶液と、第2ポリウレタン樹脂110bを溶媒に溶解した樹脂溶液とを混合して、図2(a)に示すように、混合溶液Sを準備する。混合溶液Sは、樹脂溶液R及び中空微粒子111を含む。
樹脂溶液Rは、第1ポリウレタン樹脂110a、第2ポリウレタン樹脂110b、及び溶媒を含む。第1ポリウレタン樹脂110a及び第2ポリウレタン樹脂110bのそれぞれは、例えば、ポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂である。樹脂溶液Rにおいて、第1ポリウレタン樹脂110aと、第2ポリウレタン樹脂110bとの重量比は、9:1から5:5の範囲に調整される。
溶媒は、混合ポリウレタン樹脂を溶解することが可能な溶媒であり、例えば、メチルエチルケトン(MEK)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)、酢酸エチル、酢酸メチル、エタノール、メタノール、アセトン、トルエン、またはイソプロピルアルコール(IPA)等が挙げられる。これらの溶媒は、単独溶媒、または混合溶媒として使用することができる。さらに、溶解度調整のため、樹脂溶液に水が含まれていてもよい。すなわち、樹脂溶液Rは、ポリウレタン樹脂が溶媒(もしくは溶媒及び水)に溶解した液体(もしくは、粘体)である。
中空微粒子111の外殻111aは、上記溶媒に不溶、もしくは、難溶な合成樹脂からなるものとすることができる。例えば、溶媒がMEK、トルエン、IPA、酢酸メチル、酢酸エチル、メタノール及びエタノールのいずれかを含む溶媒の場合には、外殻111aは、これらの溶媒に難溶なMMA・AN・MAN共重合体からなるものとすることができる。
樹脂溶液Rに中空微粒子111を添加し、攪拌することにより、混合溶液Sを得ることができる。続いて、混合溶液Sを真空脱法又は超音波脱泡する。
続いて、図2(b)に示すように、混合溶液Sを基材102にコーティングする。研磨パッド100を製造する製造装置200は、コータ201及び乾燥機202を備える。コータ201は、製造装置200に送り出される基材102と所定の間隔をあけて配置されている。
基材102は、図示しない巻き取り機構によって図中の矢印方向に送り出されている。混合溶液Sは、コータ201によって基材102上にコーティングされる。コータ201は、ナイフ状であり、コータ201と基材102の間隔によって混合溶液Sの厚みを調整することができる。基材102及びコーティングされた混合溶液Sは、乾燥機202を通過し、乾燥により混合溶液S中の溶媒が除去され、研磨層101が生成する。
乾燥温度(乾燥機202の乾燥空間内の気温)は、35℃以上50℃以下が好適であり、例えば、40℃である。乾燥時間は、60分である。
溶媒の沸点より高い温度で乾燥させる乾式成膜方法を利用して、例えば、研磨層101の厚さを0.3mm以上に形成する場合、溶媒が除去される前に混合溶液Rの表面に被膜が形成される。溶媒の除去は、表面の被膜により阻害され、研磨層101中に溶媒がガス状に溜まり空隙が形成される。中空微粒子以外の空隙は、大きさや形状にバラつきがあることで、研磨層中の空隙が不均一となる。その結果、研磨特性が不安定となり、研磨層の厚さが0.3mm以上を有する研磨パッドを得ることができない。
乾燥温度を35℃未満とすると、溶媒の除去に長時間(60分以上)を要し、生産効率が低下する。一方で乾燥温度を50℃より高くすると、混合溶液Sの表面に被膜が形成され、溶媒の揮発が阻害されることにより、混合溶液S中に空隙が形成される。
乾燥時に混合溶液S中に空隙が形成されると、研磨層101内に中空微粒子111以外の空隙が生じることになる。この空隙は、形状が不均一であるため、研磨層101内の空隙の分布が不均一となり、研磨パッドの摩耗に伴う研磨特性の変化が生じる。したがって、混合溶液の乾燥温度は35℃以上50℃以下が好適である。複数のポリウレタン樹脂を混合して、乾燥固化させた研磨層101は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定を行い、得られた分子量分布を解析することにより複数のポリウレタン樹脂が混合され形成されたと判別できる。1つのポリウレタン樹脂を用いた研磨層と、複数のポリウレタン樹脂を混合した研磨層をそれぞれDMFに溶解した試料溶液を作製し、その試料溶液をGPCで測定し、得られた分子量分布を比較することにより、それらが区別される。
基材102及び研磨層101が積層されたシートは、所定の形状に裁断され、研磨パッド100が製造される。
なお、軟質ポリウレタン研磨パッドの製造方法として一般的な湿式法では、ポリウレタン溶液は支持体上にコーティングされた後、水浴で凝固し、脱溶剤浴を通し、乾燥される。
湿式法では、ポリウレタン樹脂の溶媒としてジメチルホルムアミド(DMF)が利用されるが、DMFに不溶な中空微粒子は厚い外殻を有し、ポリウレタン樹脂中に涙型発泡が生じやすく、研磨レートが安定しない。
これに対して、本実施形態の中空微粒子111の外殻111aは、ポリウレタン樹脂の溶媒に対して不溶もしくは難溶な合成樹脂からなる。中空微粒子111の外殻111aをポリウレタン樹脂の溶媒に不溶もしくは難溶な熱可塑性樹脂からなるものとすることにより、涙型発泡が生成せず、空隙の形状を制御することが可能である。さらに、本実施形態によれば、湿式法に比べて製造工程を簡略化することが可能である。
このような製造方法で製造された研磨パッド100であれば、100%モジュラス値が低く、100%モジュラス値がそれぞれ異なるポリウレタン樹脂110a、110bが混合された混合ポリウレタン樹脂110に中空微粒子111が添加される。これにより、空隙の形状が中空微粒子によって制御され、研磨パッドの摩耗に伴って研磨特性が変化しにくくなる。さらに、研磨パッド100は、研磨対象物にスクラッチを与えず、ポリウレタン樹脂が混合されドレス性が向上することにより研磨面の開孔が目詰まりしにくくなり、その研磨レートが高い状態で維持される。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本実施形態は、これらの実
施例等に限定されない。
図3は、研磨層101の樹脂配合比、物性値及び評価結果を示す表図である。
図3において、100%モジュラス値、厚み、密度、圧縮率、圧縮弾性率、A硬度、研磨レート、テーバー摩耗量及びエア発生は、以下のようにして求められる。
(100%モジュラス値)
無発泡の樹脂シートを試験片とし、室温23±2℃の環境下において該試験片(ポリウレタンの無発泡体)を100%の伸ばしたとき、すなわち元の長さの2倍に伸ばしたときの引張応力を試験片の初期断面積で除した値を100%モジュラス値とした。
(研磨層の厚み)
研磨層の断面をCCDで撮像して得られた画像により研磨層の厚みを測定した。なお、同様にして、基材の厚みを測定した。
(研磨層の密度)
研磨層から、試料片(10cm×10cm)を切り出し、電子天秤(型式メトラ−AJ−180)でその質量W0(g)を測定し、研磨層の断面をCCDで撮像して得られた画像により測定した厚みt(cm)及び質量W0(g)から、密度(ρ)=W0/t/100(g/cm)により算出した。
(圧縮率及び圧縮弾性率)
圧縮率及び圧縮弾性率は、日本工業規格JIS L 1021に準拠して求めた。具体的には、室温において無荷重状態から初荷重を30秒間かけた後の厚さtを測定し、次に、厚さtの状態から最終荷重を5分間かけた後の厚さtを測定した。次いで厚さtの状態から全ての荷重を取り除き、5分放置(無荷重状態とした)後、再び初荷重を30秒間加えた後の厚さt'を測定した。
圧縮率は、圧縮率(%)=100×(t―t)/tの式で算出し、圧縮弾性率は、圧縮弾性率(%)=100×(t'−t)/(t−t)の式で算出した。このとき、初荷重は100g/cm、最終圧力は1120g/cmであった。
(A硬度)
研磨パッドのA硬度は、日本工業規格JIS K 7311に準拠して求めた。研磨パッドから試料片(10cm×10cm)を切り出し、複数枚の試料片を合計の厚さが4.5mm以上になるように重ね、A型硬度計を用いて測定した。
(研磨レート)
研磨パッドについて、以下の研磨条件で研磨加工を行い、研磨レートを測定した。測定では、研磨パッドを研磨機の所定位置に装着し、ワーク(被研磨物)としてTEOS膜付きシリコンウエハを用いた。研磨レートは、25枚の研磨加工前後のTEOS膜の厚さの差である研磨量を、研磨時間で除して表したものであり、研磨加工前後のウエハについて、厚み測定結果の平均値から求めた。厚み測定は、光学式膜厚膜質測定器(KLAテンコール社製、商品名「ASET−F5x」、測定:DBSモード)を用い、研磨レート(研磨前)を測定した。なお、研磨パッドは、その表面を、予め、ドレッサを用いて、圧力30N、研磨ヘッドおよび研磨定盤の回転数54rpm、超純水供給量200mL/min、ドレッシング時間30秒のドレッシング条件でドレッシングしてから測定に用いた。この研磨パッドを用いて、上記同様に研磨レート(研磨後)を測定した。測定結果を図3に示す。
<研磨条件>
使用研磨機:(株)荏原製作所製、商品名「F−REX300」
研磨速度(定盤回転数):70rpm
研磨ヘッド回転数:71rpm
加工圧力:2.5psi
研磨剤:コロイダルシリカスラリ(原液:純水=重量比1:1の混合液を使用)
研磨剤流量:200mL/min
研磨時間:60秒
被研磨物:TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)付きシリコンウエハ(12インチ)
(テーバー摩耗量)
日本工業規格(JIS K 6902)のテーバー摩耗試験に準じた方法に従い測定した。摩耗試験機は回転駆動可能に軸支された回転盤を有している。回転盤の上方には、一対の円柱状の摩耗輪が端面を対向させて配置されている。摩耗輪の外周面が回転盤に貼付される試料と接触可能に配置されている。摩耗輪は、回転盤の回転軸に対して等距離となるように、回転盤の半径方向両側に配置されている。摩耗輪の外周には、研磨紙が隙間を形成されず、互いに重なり合わないように貼り付けられている。摩耗量の測定時には、回転盤と同形状に裁断された試料(研磨層)を回転盤に貼付する。研磨紙を貼り付けた摩耗輪を試料の上面に接触させ、接触面に及ぼす荷重が5.20±0.2Nとなるように押圧する。回転盤を回転させることで、外周面を試料に接触させた一対の摩耗輪が互いに反対方向に回転する。摩耗量の測定では、320番手のサンドペーパーを外周に貼り付けた摩耗輪に研磨層の表面(研磨面)を接触させて回転させたときに研磨層の表面(研磨面)での回転数1000回あたりの摩耗量(mg)を測定した。
(エア発生)
エア発生(中空微粒子以外の空隙発生)の有無は、研磨面に光を当てて、研磨面における膨らみの有無を目視により確認した。また、研磨面に膨らみが確認された箇所については、研磨層の断面を電子顕微鏡(CCD又はSEM)により倍率50倍で観察し確認した。
実施例1〜3においては、第1ポリウレタン樹脂110aとして、100%モジュラス値9.0MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂を用い、第2ポリウレタン樹脂110bとして、100%モジュラス値2.1MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂を用いた。また、実施例及び比較例では、ポリウレタン樹脂としてポリウレタン樹脂30部と溶媒70部を含む溶液を使用した。
(実施例1)
予め、100%モジュラス値9.0MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液が80重量部、100%モジュラス値2.1MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液が20重量部、中空微粒子が0.7部、及び溶媒が2.5部を含むポリウレタン混合溶液を作製した。次に、ポリウレタン混合溶液を厚さ1.81mmの基材102上にコータ201でコーティングした後、ポリウレタン混合溶液中の溶媒を乾燥機202で乾燥して研磨層を作製した。
実施例1においては、研磨層の圧縮率が4.2%、圧縮弾性率が73.3%、研磨パッドのA硬度が61.0度となった。研磨層による研磨レートは、100nm、テーバー摩耗量は240mgとなった。また、研磨層にエアは、発生しなかった。さらに、研磨対象物にスクラッチは発生しなかった。
(実施例2)
100%モジュラス値9.0MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液が60重量部、100%モジュラス値2.1MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液が40重量部に設定したこと以外は、実施例1と同様にして研磨層を作製した。
実施例2においては、研磨層の圧縮率が3.9%、圧縮弾性率が71.8%、研磨パッドのA硬度が64.0度となった。研磨層による研磨レートは、120nm、テーバー摩耗量は243mgとなった。また、研磨層にエアは、発生しなかった。さらに、研磨対象物にスクラッチは発生しなかった。
実施例2においては、100%モジュラス値9.0MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液の重量部を実施例1に比べて低く設定したにもかかわらず、研磨レートが実施例1よりも上昇した。
(実施例3)
100%モジュラス値9.0MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液が50重量部、100%モジュラス値2.1MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液が50重量部に設定したこと以外は、実施例1と同様にして研磨層を作製した。
実施例3においては、研磨層の圧縮率が4.0%、圧縮弾性率が77.9%、研磨パッドのA硬度が60.0度となった。研磨層による研磨レートは、100nm、テーバー摩耗量は235mgとなった。また、研磨層にエアは、発生しなかった。さらに、研磨対象物にスクラッチは発生しなかった。
(比較例1)
100%モジュラス値9.0MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液が100重量部、溶媒が5重量部に設定したこと以外は、実施例1と同様にして研磨層を作製した。
比較例1においては、研磨層の圧縮率が8.0%、圧縮弾性率が91.7%、研磨パッドのA硬度が59.5度となった。研磨層による研磨レートは、75nm、テーバー摩耗量は206mgとなった。また、研磨層にエアは、発生しなかった。
(比較例2)
100%モジュラス値9.0MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液が40重量部、100%モジュラス値2.1MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液が60重量部に設定したこと以外は、実施例1と同様にして研磨層を作製した。
比較例2においては、研磨層にエアが発生し、圧縮率、圧縮弾性率、A硬度、研磨レート、及びテーバー摩耗量は、計測不能になった。
(比較例3)
100%モジュラス値5.9MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液が100重量部に設定したこと以外は、実施例1と同様にして研磨層を作製した。
比較例3においては、研磨層の圧縮率が5.5%、圧縮弾性率が94.5%、研磨パッドのA硬度が61.0度となった。研磨層による研磨レートは、70nm、テーバー摩耗量は193mgとなった。また、研磨層にエアは、発生しなかった。
比較例1においては、100%モジュラス値9.0MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液を100重量に調整し、研磨層の100%モジュラス値を実施例1〜3よりも高く設定したにもかかわらず、研磨レートが実施例1〜3に比べて下がった。また、テーバー摩耗量は実施例1〜3に比べて少なかった。
また、比較例2に示すように、100%モジュラス値2.1MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液の重量部が100%モジュラス値9.0MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液の重量部よりも高くなるように調整すると、かえって研磨層が柔らかくなり過ぎ、エアが発生してしまい、均一な研磨特性が得られなくなることが分かった。
また、比較例3においては、100%モジュラス値5.9MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液を100重量部に調整し、研磨層の100%モジュラス値を実施例1〜3程度に調整したにもかかわらず、研磨レートが実施例1〜3に比べて下がった。また、テーバー摩耗量は、実施例1〜3に比べて少なかった。
換言すれば、実施例1〜3では、研磨層に、100%モジュラス値9.0MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂のほかに、100%モジュラス値2.1MPaのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂を混在させたことで、比較例1、3よりも、圧縮率及び圧縮弾性率が相対的に下がり、研磨レート及びテーバー摩耗量が比較例1、3に比べ上昇する。
すなわち、本実施例のように、100%モジュラス値が15.0MPa以下であり、100%モジュラス値の差が2.0MPa以上の2つのポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂を混合させることで、研磨層は、ドレス性が向上し研磨面の開孔が目詰まりしにくくなり、研磨レートの低下が抑制されることが判明している。
なお、100%モジュラス値が低いポリエーテルポリエステル系ポリウレタン樹脂の比率が増すと、研磨層が柔らかくなり過ぎてしまい、エアが発生する傾向にある。このため、第2ポリウレタン樹脂110bの100%モジュラス値は、例えば、2.0MPa以上に調整してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。各実施形態は、独立の形態とは限らず、技術的に可能な限り複合させることができる。
100…研磨パッド
101…研磨層
101a…研磨面
102…基材
110…ポリウレタン樹脂(混合ポリウレタン樹脂)
110a…第1ポリウレタン樹脂
110b…第2ポリウレタン樹脂
111…中空微粒子
111a…外殻
111b…内部空間
200…製造装置
201…コータ
202…乾燥機

Claims (10)

  1. 基材と、
    前記基材にコーティングされ、
    第1の100%モジュラス値を有する第1ポリウレタン樹脂及び第2の100%モジュラス値を有する第2ポリウレタン樹脂を含み、前記第1の100%モジュラス値及び前記第2の100%モジュラス値が15.0MPa以下であり、前記第2の100%モジュラス値が前記第1の100%モジュラス値よりも低く、前記第1の100%モジュラス値と前記第2の100%モジュラス値との差が2.0MPa以上である混合ポリウレタン樹脂と、
    熱可塑性樹脂からなる外殻を有し前記混合ポリウレタン樹脂中に分散された中空微粒子と
    を含む研磨層と
    を具備する研磨パッド。
  2. 請求項1に記載の研磨パッドであって、
    前記研磨層の圧縮弾性率は、60.0%以上85.0%以下である
    研磨パッド。
  3. 請求項1または2に記載の研磨パッドであって、
    前記研磨層の圧縮率は、5.0%以下である
    研磨パッド。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の研磨パッドであって、
    前記研磨パッドのA硬度は、50.0°以上90.0°以下である
    研磨パッド。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の研磨パッドであって、
    前記第1ポリウレタン樹脂と前記第2ポリウレタン樹脂との重量比は、9:1から5:5の範囲にある
    研磨パッド。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の研磨パッドであって、
    前記第2の100%モジュラス値は、2.0MPa以上である
    研磨パッド。
  7. 第1の100%モジュラス値を有する第1ポリウレタン樹脂及び第2の100%モジュラス値を有する第2ポリウレタン樹脂を含み、前記第1の100%モジュラス値及び前記第2の100%モジュラス値が15.0MPa以下であり、前記第2の100%モジュラス値が前記第1の100%モジュラス値よりも低く、前記第1の100%モジュラス値と前記第2の100%モジュラス値との差が2.0MPa以上である混合ポリウレタン樹脂と、熱可塑性樹脂からなる外殻を有する中空微粒子と、溶媒とを含む混合溶液を準備し、
    前記混合溶液を基材にコーティングし、
    前記混合溶液中の前記溶媒を除去する
    研磨パッドの製造方法。
  8. 請求項7に記載の研磨パッドの製造方法であって、
    前記第2の100%モジュラス値は、2.0MPa以上である
    研磨パッドの製造方法。
  9. 請求項7または8に記載の研磨パッドの製造方法であって、
    前記第1ポリウレタン樹脂と前記第2ポリウレタン樹脂との重量比は、9:1から5:5の範囲にある
    研磨パッドの製造方法。
  10. 請求項7〜9のいずれか1つに記載の研磨パッドの製造方法であって、
    前記混合溶液を35℃以上50℃以下の温度で乾燥させる
    研磨パッドの製造方法。
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