JP2019083735A - 作物サイズを識別する指標部を備えた作物調製機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に開示された作物調製機は、作物の調製処理を行う調製部と、調製部で調製処理された作物を搬送する搬出部とを備えている。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、作物の仕分け作業を容易に行える作物調製機を提供することを目的とする。
また、前記搬出部は、作物を載置して搬送する搬出ベルトであって、循環するエンドレスベルトであり且つ表面が前記作物を載置する載置面である搬出ベルトを有し、前記指標部は、前記載置面に、前記搬出ベルトの周方向に設けられた識別ラインである。
また、前記識別ラインは、幅及び本数の少なくとも一方に基づいて前記作物のサイズを識別するラインを有する。
また、前記作物を搬送して前記調製部を通過させる搬送部と、前記搬送部から前記搬出部への前記作物の搬送を中継する中継ローラと、を備えている。
また、前記中継ローラの搬送速度は、前記搬送部の搬送速度と同速以上であり、前記搬出部の搬送速度は、前記中継ローラの搬送速度と同速以上である。
また、前記搬出部を支持する支持装置を備え、前記搬出部は、始端側を中心に上方に揺動可能であり、前記支持装置は、搬送部を上方に揺動した位置で保持する保持機構を有する。
図1は、本実施形態に係る作物調製機1の全体構成を示す概略側面図である。図2は、作物調製機1の他の概略側面図である。図3は、作物調製機1の概略平面図である。
先ず、図1〜図3を参照して、作物調製機1の構成を概略的に説明する。
作物調製機1は、図3に示す作物S1の株元S2側の調製処理を行う機械である。作物S1の株元S2側とは、作物S1の株元S2及び根S3を含む。
調製処理は、例えば、「根切り」、「株元切り」、「泥落とし」、「葉の除去前の前処理」「葉の除去」等である。「根切り」とは、作物S1の根S3を、少し(例えば、5mm〜1cmほど)残して切断する調製処理である。「株元切り」とは、作物S1の株元S2を切断して、茎をばらばらにする調製処理である。「泥落とし」とは、作物S1の株元S2に付いた泥土類を落とす調製処理である。「葉の除去前の前処理」とは、除去する葉を根側に寄せる調製処理である。「葉の除去」とは、作物S1の株元S2側の子葉や下葉などの不要な葉(不要葉ともいう)S4を除去する調製処理である。
本発明の実施形態においては、搬送方向A1の上流側を作物調製機1の前方(矢印A2方向)とし、搬送方向A1の下流側を作物調製機1の後方(矢印A1方向)として説明する。また、前方に向かって作物調製機1の左側を左、右側を右として説明する。また、搬送方向A1に交差する(直交する)水平方向を機幅方向B1として説明する。作物調製機1の機幅方向B1の中央部から左、或いは、右へ向かう方向を機幅外方として説明する。言い換えれば、機幅外方とは、機幅方向B1であって作物調製機1の機幅方向B1の中心から離れる方向のことである。機幅外方とは反対の方向を、機幅内方として説明する。言い換えれば、機幅内方とは、機幅方向B1であって作物調製機1の機幅方向B1の中心に近づく方向である。
機体2は、架台5及びカバーフレーム13を有する。
搬送装置3は、架台5に搭載されている。搬送装置3は、調製部4に対して作物S1を載置して搬送する搬送部7と、作物S1の本葉S5側を押さえる押さえ機構8と、調製された作物S1を搬送する搬出部9と、搬送部7から搬出部9への作物S1の搬送を中継する中継ローラ10とを有する。
また、切断部材14の切断位置を変更することにより、作物S1の株元S2を切断して茎をばらばらにすることも可能である。これにより、カット野菜出荷向けに対応できる。
先ず、架台5について説明する。
図4〜図6に示すように、架台5は、第1枠材5a〜第9枠材5i、及び第1脚材5j〜第4脚材5mを有する。第1枠材5aは、架台5の機幅方向B1の一側(左側)に配置され、第2枠材5bは、架台5の機幅方向B1の他側(右側)に配置されている。第1枠材5aと第2枠材5bとは、機幅方向B1で間隔をあけて並べて配置されている。第3枠材5cは、第1枠材5aと第2枠材5bの前部同士を連結しており、第4枠材5dは、第1枠材5aと第2枠材5bの後部同士を連結している。
次に、カバーフレーム13について説明する。
第2側面部21は、排出口29を有するメインカバー30と、排出口30を外側から覆う排出シュート31とを有する。メインカバー30及び排出シュート31の詳細については後述する。
図7に示すように、前面部22には、調製前の作物S1を搬入する搬入口33が形成されている。搬入口33は、開放部28に連通している。
上部カバー19は、本体カバー18の上端開口を開閉可能に塞ぐ開閉カバーである。図8に示すように、上部カバー19は、後面部23の上縁部にヒンジ35を介して枢支されており、図1に仮想線で示すように、上方に揺動することにより、本体カバー18の上端開口を開放可能である。本体カバー18の上面には、透明なガラス板やプラスチック板などで形成された透視可能な点検窓27が設けられている。この点検窓27からカバーフレーム13の内部を視認可能であり、カバーフレーム13内での作物S1の搬送状況や調製処理状況等が視認できる。なお、作物調製機1は、上部カバー19を開けた状態では運転不能であり、上部カバー19を閉じた状態で運転可能である。
図3に示すように、搬送部7は、第1搬送体11と、第2搬送体12とを有する。第1搬送体11及び第2搬送体12は、例えば、ベルトコンベヤによって構成されている。
図2に示すように、第1搬送体11は、作物調製機1の機幅方向B1の他側(右側)に前後方向に対して若干傾斜して配置されている。詳しくは、後方に行くに従って機幅内方に移行する傾斜状に配置されている。第1搬送体11は、例えば、前後方向に対して1°傾けて配置されている。第1搬送体11は、前部(始端側)のプーリ11Aと、後部(終端側)のプーリ11Bと、プーリ11Aとプーリ11Bとにわたって巻掛けられたコンベヤベルト11Cとを有する。本実施形態では、プーリ11Aは、回転自在な従動プーリであり、プーリ11Bは回転駆動される駆動プーリである。コンベヤベルト11Cは、エンドレスベルトで構成されている。コンベヤベルト11Cは、上部側が搬送方向A1に移動するように循環回走される。第1搬送体11は、後部がカバーフレーム13の内部に配置され、前部が搬入口33から前方に突出している。
これにより、第1載置面11Dに載置される株元S2の端部と位置決め体36とが多少位置ずれしていても、搬送中に位置決め体36が株元S2に相対的に寄っていき、株元S2が位置決め体36に押し付けられる。
図10に示すように、プーリ12Aは、コンベヤフレーム12Eに従動支軸62を介して回転自在に取り付けられている。図11に示すように、プーリ12Bは、コンベヤフレーム12Eに駆動支軸61を介して回転自在に取り付けられている。プーリ12Bと駆動支軸61とは一体的に回転する。駆動支軸61は、プーリ12Bから右方に向けて突出する筒部61aを有する。筒部61aは、六角筒状に形成され、カバー筒63内に収容されている。カバー筒63は、筒部61a(支軸61)に固定されていて該筒部61と一体回転する。調製後の作物S1は、このカバー筒63の外周を移動する。カバー筒63は、円筒状に形成されている。これによって、第2搬送体12によって搬送される調製後の作物S1を傷つけることなく搬送可能である。
次に、押さえ機構8について説明する。
図1、図3に示すように、押さえ機構8は、カバーフレーム13の内部で且つ第2移送部12Gの上方に配置されている。押さえ機構8は、作物S1の本葉S5側を傷つけない程度に第2移送部12G上に押し付ける。作物S1は、本葉S5側が第2移送部12Gと押さえ機構8によってしっかりと挟持されて搬送される。押さえ機構8の前部は、平面視において第1搬送体11の終端側の機幅方向Bの側方に位置している。また、押さえ機構8は、第2搬送体12の機幅方向B1の中央部より調製部4寄りに位置している。詳しくは、押さえ機構8の機幅方向B1の幅は、第2搬送体12の幅よりも幅狭であると共に押さえ機構8の右端部の位置が第2搬送体12の右端部の位置に機幅方向B1において略一致している。押さえ機構8の速度は、第2搬送体12の搬送速度と同速である。
図11に示すように、コンベヤフレーム8Fの後部には、プーリ8Bが軸受70A及び軸受70Bを介して回転自在に支持されている。プーリ8Bには、機幅方向B1において六角柱状の第3伝動軸71が貫通状に挿通されている。プーリ8Bは、第3伝動軸71と一体回転し且つ第3伝動軸71の軸心方向に相対移動可能である。第3伝動軸71は、支持フレーム67に軸受72介して回転自在に支持された第4伝動軸73にジョイント部材74を介して連結されている。第4伝動軸73には、第2スプロケット75が取り付けられており、該第2スプロケット75は、第4伝動軸73と一体回転する。第2スプロケット75には、後述の第1駆動部M1からの動力が伝達される。第2スプロケット75に伝達された動力が第4伝動軸73、ジョイント部材74、第3伝動軸71を介してプーリ12Bに伝達されて押さえ機構8が駆動される。
図12に示すように、押さえ機構8は、押さえベルト8Cを第2搬送体12(第2載置面12D)に向けて押圧する第1テンショナ51及び第2テンショナ52を有する。図9に示すように、第1テンショナ51は、押さえ機構8の前部に位置し、第2テンショナ52は、押さえ機構8の後部に位置している。図9に示すように、第1テンショナ51と、プーリ8Aとの間には、ガイドプーリ8Hが設けられている。
図12、図13に示すように、第1テンショナ51(第2テンショナ52)は、押圧部材53と、支持機構55と、付勢部材54とを有する。押圧部材53は、第1ローラ53Aと、第1ローラ53Aの後方に間隔をあけて設けられた第2ローラ53Bとを含む。第1ローラ53A及び第2ローラ53B(押圧部材53)は、押さえベルト8C(ベルト本体8D)の第2移送部12G側における内面に当接する。また、第1ローラ53A及び第2ローラ53Bは、凸条部8Gを跨いで押さえベルト8Cの内面に当接し且つ押さえベルト8Cの内面上を転動する。
図9、図10、図11に示すように、作物調製機1は、第1搬送体11と第2搬送体12との機幅方向B1の間隔W1(図3、図10参照)を変更する幅変更機構38を有する。幅変更機構38は、架台5(機体2)に機幅方向B1に移動可能に支持された可動台37を有する。この可動台37に第2搬送体12が取り付けられている。
図10に示すように、第2搬送体12の側方(左側方)に開放部28が位置している。第2搬送体12は、第1搬送体11に最も近接させた最小幅位置X1(図10の実線参照)では、機体2の左側であって、機体の中央部寄りに位置している。また、第2搬送体12は、第1搬送体11から最も遠ざけた最大幅位置X2(図10の仮想線参照)では、左端部が開放部28に位置している。
連結部材81は、第1部材81Aと、第2部材81Bとを含む。第1部材81Aは、可動台37と押さえ機構8との前部同士を連結している。第2部材81Bは、可動台37と押さえ機構8との後部同士を連結している。第1部材81A及び第2部材81Bは、円柱状の棒材を折曲して形成されている。第1部材81Aは、上基部83Aと、上基部83Aの下方に間隔をあけて配置された下基部84Aと、上基部83Aと下基部84Aの一端部同士を連結する連結部82Aとを有する。上基部83Aの他端は、連結ロッド8dに連結され、下基部84Aの他端は、連結ロッド39Cに連結されている。
図10に示すように、把持部82は、第1搬送体11の最小幅位置X1では、カバーフレーム13の内部であって、開放部28に近接した位置に位置している。これにより、開放部28を介して把持部82を把持可能であり、且つ把持部82を容易に把持することができる。また、把持部82は、第1搬送体11の最大幅位置X2では、カバーフレーム13から開放部28を介して外部に突出した位置に位置している。即ち、開放部28は、連結部材81が通過可能な大きさである。
図14に示すように、幅変更機構38は、可動台37の移動をロックするロック機構84を有する。ロック機構84は、可動台37の前部側に設けられている。ロック機構84は、第1ロック片84Aと、第2ロック片84Bと、支持プレート84Cと、支点ピン84Dと、係止ロッド84Eと、付勢部材84Fとを有する。
支点ピン84Dは、一端側が固定部89に固定されていて後方に突出状とされている。支点ピン84Dの他端側は、第1ロック片84A及び第2ロック片84Bの間であって、挿通孔87A,87Bと係合部86A,86Bとの間を通っている。
係止ロッド84Eは、機幅方向B1に延伸して配置され、左端が、第1枠材5aに固定されたブラケット93に固定されている。また、係止ロッド84Eは、挿通孔87A,87Bを挿通している。
操作ワイヤ96のアウタワイヤ96aの一端側は、ステー97に固定されている。ステー97は、連結部材81の下部に固定されている。アウタワイヤ96aの他端側は、接続管98の一端側に連結されている。図15に示すように、接続管98の他端側は、第1ロック片84Aに連結されている。即ち、接続管98の他端側に雄ネジ部98aが設けられ、雄ネジ部98aは、切欠き部85Aを挿通してると共に、雄ネジ部98aに第1ロック片84Aを挟むナット100A及びナット100Bが螺合されている。
ロック機構84が可動台37の移動をロックする状態(図15に実線で示す状態)では、インナワイヤ96bによって延出部93bが引っ張られ、解除レバー83の上部が把持部82から離反するように傾斜状とされる(図14の実線参照)。この状態から解除レバー83の上部を把持部82と共に把持することで、図14に仮想線で示すように、解除レバー83の上部が把持部82に近接するように揺動し、インナワイヤ96bが引かれる。すると、第1ロック片84Aと第2ロック片84Bの上部が互いに接近する方向に揺動する。このとき、接続管98は、アウタワイヤ96aと共に動いて第1ロック片84Aの揺動に追従する。これによって、図15に仮想線で示すように、第1ロック片84Aと第2ロック片84Bとが平行状となって、挿通孔87A,87Bの縁部と係止ロッド84Eとの間の摩擦力が解除され、第1ロック片84A及び第2ロック片84Bが、係止ロッド84Eに対して相対移動可能となる。これによって、ロック機構84による可動台37の移動のロックが解除される。解除レバー83の操作力を解除すると、ロック機構84は、ロック状態となる。
ここで、図17、図22を参照して、支持フレーム67について説明する。
図17に示すように、切断部材14は、第1搬送体11の終端側に配置されている。図18、図19に示すように、切断部材14は、実線で示す第1切断位置X3と、仮想線で示す第2切断位置X4とに位置変更可能である。第1切断位置X3は、作物S1の根S3を切断する位置である。この第1切断位置X3では、切断部材14は、位置決め体36の機幅外方(右方)に位置していて、位置決め体36から突出する根S3を第1搬送体11の終端部の側方で切断する。第2切断位置X4は、作物S1の株元S2を切断する位置である。この第2切断位置X4では、切断部材14は、第1切断位置X3より後方で且つ位置決め体36より機幅内方(左方)に位置していて、第1搬送体11の終端部の搬送方向A1の下流側(後方)で株元S2を切断する。切断部材14は、回転刃(回転鋸刃)によって構成されている。また、切断部材14の第2切断位置X4における位置は、第1切断位置X3における位置より少し下方に位置している。切断部材14は、図18に矢印Y1で示す回転方向に回転して根S3を切断する。
先ず、第1構造102について詳細に説明する。
筒体102Aは、内部に回転軸105を軸受104A,104Bを介して支持している。回転軸105の一側部(左側部)に、筒体102Aから突出する取付部105aが設けられ、この取付部105aに、切断部材14が嵌められており、該切断部材14は、回転軸105と一体回転する。また、切断部材14は、取付部105a上を軸心方向(機幅方向B1)に相対移動可能である。
図20、図21に示すように、第2ガイド穴102Cは、前フレーム67Aに形成されている。第2ガイド穴102Cは、前フレーム67Aに貫通状に形成された環状の縁部によって構成されている。第2ガイド穴102Cに筒体102Aの右部が挿通されている。筒体102Aは、第2ガイド穴102Cの縁部によっても搬送方向A1の上流及び下流に移動可能に支持される。
図18に示すように、支持壁108には、第1ガイド穴102Bの前部側にナット111A及びナット111Bが固定され、後部側にナット111C及びナット111Dが固定されている。図21に示すように、前フレーム67Aには、第2ガイド穴102Cの前部側にナット112Aが固定され、後部側にナット112Bが固定されている。
第1部材102Dをナット111Cにボルト固定すると共に第2部材102Eをナット111Dにボルト固定し且つ第4部材102Gをナット112Bに固定することにより、筒体102Aが、第1ガイド穴102B及び第2ガイド穴102Cの後部側に位置した状態で固定される。
図21に示すように、第2構造103は、受け部材103Aと、押さえ部材103Bと、複数枚のシム(スペーサ)103Cと、固定ボルト103Dとを有する。
受け部材103Aは、取付部105aの基部と軸受104Aとの間に介在されている。押さえ部材103Bは、取付部105aの先端側に設けられている。押さえ部材103Bは、取付部105aの先端側に形成されたねじ穴105cに螺合された固定ボルト103Dによって取付部105aの先端側に固定される。シム103Cは、受け部材103Aの受け面113と切断部材14との間、及び押さえ部材103Bの押さえ面114と切断部材14との間に介在される。
図17、図22に示すように、第1駆動部M1は、後フレーム67Bの後部に設けられている。また、第1駆動部M1は、後フレーム67Bの左側で且つ下部に取り付けられている。この第1駆動部M1は、搬送装置3、切断部材14、泥落とし機構15及び前処理機構16を駆動する装置であって、例えば、回転数が可変なモータによって構成されている。この第1駆動部M1の回転数を変えることにより、作物S1の搬送速度(搬送装置3の速度)を、例えば、0〜23cm/sまで無段階に設定可能である。
図20に示すように、第5伝動軸120は、前フレーム67Aに軸受147を介して回転自在に支持されている。第5伝動軸120は、前フレーム67Aから機幅内方に突出した部位120aを有し、この部位120aに第1伝動ギヤ148が取り付けられていて、該第1伝動ギヤ148は、第5伝動軸120と一体回転する。また、部位120aは、ジョイント部材149、ジョイント軸150、ジョイント部材151を介してプーリ11Bに連結されている。第5スプロケット140に伝達された動力は、第5伝動軸120、ジョイント部材149、ジョイント軸150、ジョイント部材151を介してプーリ11Bに伝達され、第1搬送体11が駆動される。
作物調製機1は、切断部材14で切断される根S3を支える切断支持体156(図18参照)を備えている。
図19、図20に示すように、切断支持体156は、第1切断位置X3における切断部材14の機幅内方で且つ位置決め体36の機幅外方に配置されている。即ち、切断支持体156は、第1切断位置X3における切断部材14と、位置決め体36との間の位置に配置されている。
切断支持体156の凹凸部156bは、該切断支持体156の上部側において、第1切断位置X3における切断部材14の外周部の下部と、機幅方向B1における側面視でオーバーラップする。
先ず、泥落とし機構15について説明する。
図17、図23に示すように、泥落とし機構15は、第1回転ブラシ体121と、第2回転ブラシ体122とを有する。
第1回転ブラシ体121は、前後方向に延伸する軸心を有する第1支軸127と、この第1支軸127に正面視で十字形状に取り付けられた4つの第1ブラシ129とを有する。第1ブラシ129は、第1支軸127に固定された取付部129Aと、合成繊維製の毛を多数束ねて取付部129Aに取り付けられたブラシ部材129Bとを有する。第1ブラシ129は、多数の毛を互いに平行に束ね、一端側を取付部129Aに取り付けていて、取付部129Aから突出している。また、取付部129Aから突出する毛の先端側は、相互に固着されていない。
図17、図23に示すように、前処理機構16は、第1支軸127に取り付けられた第3回転ブラシ体123A及び第4回転ブラシ体123Bと、第2支軸128に取り付けられた第5回転ブラシ体124A及び第6回転ブラシ体124Bとを有する。
第3回転ブラシ体123Aは、第1支軸127に固定されたプレート部材132Aと、合成繊維製の毛を多数束ねてプレート部材132Aに取り付けられた4つの第2ブラシ131Aとを有する。4つの第2ブラシ131Aは、プレート部材132Aに十字形状に取り付けられている。第4回転ブラシ体123Bは、第3回転ブラシ体123Aと同様に構成されている。
第5回転ブラシ体124Aは、第3回転ブラシ体123Aの搬送方向Aの下流側に設けられ、第4回転ブラシ体123Bは、第5回転ブラシ体124Aの搬送方向Aの下流側に設けられ、第6回転ブラシ体124Bは、第4回転ブラシ体123Bの搬送方向Aの下流側に設けられている。
図17に示すように、葉除去機構17は、第1回転体125と、第2回転体126と、第2駆動部(駆動部)M2と、第2駆動部M2の動力を第1回転体125及び第2回転体126に伝達する伝動機構166とを有する。葉除去機構17を構成する部材及び機構(第1回転体125、第2回転体126、第2駆動部M2及び伝動機構166)は、可動フレーム167に取り付けられている。可動フレーム167は、固定フレーム168及び架台5に機幅方向B1に位置調整可能に支持されている。固定フレーム168は、後フレーム67Bの前部に固定されている。
図28に示すように、第1回転体125は、前後方向に延伸する第1回転軸心P2回りに矢印Y6方向に回転する。第2回転体126は、第1回転軸心P2に平行な第2回転軸心P3回りに矢印Y7方向に回転する。即ち、第1回転体125及び第2回転体126は、間に挿入された株元S2側の不要葉S4を根S3側に引き込む方向に互いに逆向きに回転する。そして、葉除去機構17は、第1回転体125と第2回転体126の間に挿入された株元S2側の不要葉S4(葉)を、第1回転体125と第2回転体126の間で掻き取る。
図27、図28に示すように、第1取付体170Aの1つの外面180Aに対して1枚の第1ブレード169Aの基部である第1基部181A(ブレード基部ともいう)が重ね合わされている。
各第1基部181Aには、当て板182Aが重ね合わされている。第1基部181Aは、当該第1基部181A及び当て板182Aを貫通して第1取付体170Aに螺合される複数の第1取付ボルト183Aによって取り付けられている。
図27、図28に示すように、第2取付体170Bの1つの外面180Bに対して1枚の第2ブレード169Bの基部である第2基部181B(ブレード基部ともいう)が重ね合わされている。
各第2基部181Bには、当て板182Bが重ね合わされている。第2基部181Bは、当該第2基部181B及び当て板182Bを貫通して第2取付体170Bに螺合される複数の第2取付ボルト183Bによって取り付けられている。
第1延出部186Aは、第1ブレード169Aの回転に伴って第1取付部位187Aの周囲を回転する。これにより、剥がされた不要葉S4が第1取付部位187A巻き付くのを防止している。また、第1延出部186Aは、第1回転軸172Aにおける第1取付部位187Aと第1軸受179Aとの間の部分に巻き付くのを防止している。
第1ブレード169A及び第2ブレード169Bは、弾性板材によって形成されている。具体的には、第1ブレード169A及び第2ブレード169Bは、所定の厚み(例えば、10mm前後)を有するウレタン製の板材である。なお、これに限定されることなく、第1ブレード169A及び第2ブレード169Bは、作物S1を傷つけない柔軟な材料で且つ不要葉S4を削ぎ落とすことのできる強度のある材料で形成されていればよい。また、第1ブレード169A及び第2ブレード169Bは、本実施形態では、4枚設けられているが、1枚又は2枚或いは3枚であってもよいし、5枚以上設けられていてもよい。
第2掻取片192Aの長さL2(第1ブレード169Aの先端縁及び板厚方向に直交する方向の寸法)は、第1掻取片191Aの長さL1よりも短い。
図29に示すように、第2ブレード169Bは、先端部に、第2先行掻取部188Bと、第2後行掻取部189Bとを有する。第2先行掻取部188Bは、第2ブレード169Bの搬送方向A1の上流側(作物移動方向の上流側)に設けられている。第2後行掻取部189Bは、第2ブレード169Bの搬送方向A1の下流側(作物移動方向の下流側)に設けられている。即ち、第2後行剥取部189Bは、第2先行掻取部188Bの後方に設けられていて、作物S1の株元S2側に対して、先ず、第2先行掻取部188Bが作用し、その後、第2後行掻取部189Bが作用する。
第2掻取片192Bの長さL2は、第1掻取片191Bの長さL1よりも短い。第2掻取片192Bの幅W3は、第1掻取片191Bの幅W2よりも狭幅である。したがって、第2掻取片192Bは、第1掻取片191Bより剛性が低く、第2後行掻取部189Bは、第2先行掻取部188Bよりも柔軟性を有する。
図30に示すように、第1後行掻取部189A及び第2後行掻取部189Bは、株元S2側の形状に沿って変形して株元S2をなでるように移動し(株元S2をブラッシングするように作用し)、残りの不要葉S4を掻き取る。言い換えると、第1後行掻取部189A及び第2後行掻取部189Bは、第2掻取片192A及び第2掻取片192Bがそれぞれ変形し、隣接する第2掻取片192Aの間及び隣接する第2掻取片192Bの間で小さな不要葉S4(細かい不要葉S4)を引っ掛けて掻き取る。
図28に示すように、第1ブレード169Aの先端面f1は、当該第1ブレード169Aの板厚方向T1の一端縁e1から他端縁e2に行くに従って当該第1ブレード169Aの内部に向けて凹む湾曲面に形成されている。
第1ブレード169Aの先端面f1を湾曲面にすることにより、一端縁e1及び他端縁e2が株元S2の形状に順応し(株元S2の形状になじみ)、一端縁e1及び他端縁e2の不要葉S4及び不要葉S4の茎部分への引っ掛かりをよくすることができる。これにより、第1ブレード169Aよる不要葉S4の除去作用を向上させることができる。第2ブレード169Bについても同様である。
この凹部H1は、互いに平行な2面と、該2面を結ぶ円弧面とを有するU字状に形成されている。凹部H1を構成する上記2面は、ブレードの板厚方向及び搬送方向Aに直交する方向に平行であり且つ搬送方向Aで対向している。上記円弧面は、ブレードの先端から基部に向かって凸となる円弧面である。この凹部H1は、1つの第1掻取片191A,191Bに対して2つ設けられている。なお、凹部H1は、必ずしも必要ではなく、なくてもよい。
図24、図25、図26に示すように、第2駆動部M2は、可動フレーム167の上部の背面側に設けられている。第2駆動部M2は、例えば、回転数が可変なモータによって構成されている。この第2駆動部M2の回転数を変えることにより、第1回転体125及び第2回転体126の回転数を、例えば、600rpm〜1200rpmで任意に設定可能である。
出力プーリ201は、第2駆動部M2の出力軸205に取り付けられていて、該出力軸205と一体回転する。第1ガイドプーリ202は、出力プーリ201の左方に配置されている。第1伝動プーリ178Aは、出力プーリ201の左方で且つ第1ガイドプーリ202の下方に配置されている。第2ガイドプーリ203は、出力プーリ201の下方に配置されている。第2伝動プーリ178Bは、第2ガイドプーリ203の左方に配置されている。第3ガイドプーリ204は、第2ガイドプーリ203の下方に配置されている。伝動ベルト206は、出力プーリ201、第1ガイドプーリ202、第1伝動プーリ178A、第2ガイドプーリ203、第2伝動プーリ178B及び第3ガイドプーリ204にわたって巻き掛けられたエンドレスベルトである。図26に示すように、出力プーリ201が矢印Y8方向に回転することにより、第1伝動プーリ178A(第1ブレード169A)が矢印Y6方向に回転すると共に第2伝動プーリ178B(第2ブレード169B)が矢印Y7方向に回転する。
図31は、第2側面部21を機幅外方(右側方)からみた側面図を示している。図32は、第2側面部21の背面断面図である。図33は、排出シュート31を機幅外方からみた側面図を示している。
図31、図32に示すように、第2側面部21は、葉除去機構17の機幅方向B1の側方に配置されたカバー壁部である。メインカバー30は、支持フレーム67の右側方を覆う大きさに形成されている。メインカバー30の前端部、後端部及び上端部は、支持フレーム67に取り付けられている。メインカバー30の下端部は、該下端部に固定された取付部材216を介して第2枠材5bに取り付けられている。
図32に示すように、主板217は、傾斜壁217aと、延設壁217bとを有する。傾斜壁217aは、排出口29に機幅方向B1で対応する壁部であって、排出口29の第3縁部(上縁部)29c側から下方に向かうに従って葉除去機構17から離れる方向(右方)に移行する傾斜状に形成されている。延設壁217bは、傾斜壁217aの下端から下方に延出されている。
図32、図33に示すように、排出口29の上部の前側に第1枢軸221Aが設けられ、排出口29の上部の後側に第2枢軸221Bが設けられている。第1枢軸221A及び第2枢軸221Bは、メインカバー30に、前後方向に延伸する軸心回りに回転自在に支持されている。第1枢軸221Aには、排出シュート31の上端の前部が固定され、第2枢軸221Bには、排出シュート31の上端の後部が固定されている。
次に、搬出部9について説明する。
図1に示すように、搬出部9は、例えば、ベルトコンベヤによって構成されている。搬出部9は、前部(始端側)のプーリ9Aと、後部(終端側)のプーリ9Bと、プーリ9Aとプーリ9Bとにわたって巻掛けられたコンベヤベルト(搬出ベルト)9Cとを有する。本実施形態では、プーリ9Aは、回転駆動される駆動プーリであり、プーリ9Bは回転自在な従動プーリである。搬出ベルト9Cは、エンドレスベルトで構成されている。搬出ベルト9Cは、上部側が搬送方向A1に移動するように循環回走される。搬出部9は、プーリ9A及びプーリ9Bを支持するコンベヤフレーム9Fを備えている。
図3に示すように、搬出部9は、左端が、最大幅位置X2に位置する第2搬送体12の左端の後方に位置しており、右端が、第1切断位置X3に位置する切断部材14の後方に位置している。即ち、搬出部9は、最大幅位置X2に位置する第2搬送体12の左端から第1切断位置X3に位置する切断部材14にわたる幅に形成されていて、調製処理後の異なるサイズの作物S1を全て載置可能な幅に形成されている。
また、第6伝動軸226の左部には、第6スプロケット229が取り付けられており、第6スプロケット229は、第6伝動軸226と一体回転する。
第1ライン232Aの幅W4は、第2ライン232Bの幅W5よりも広幅であり、第3ライン232Cの幅W6は、第2ライン232Bの幅W5よりも狭幅である。
搬送ベルト9Cに指標部を設けることにより、調製処理された作物S1を搬送する際に、指標部によって作物S1のサイズが一目で分かり、仕分け作業が楽に行える。
作物S1のサイズは、ラインの幅又は本数のどちらか一方に基づいて識別するようにしてもよいし、ラインの幅及び本数の両方に基づいて識別するようにしてもよい。また、ラインは、前述した幅、本数に限定されることはなく、様々な設計変更が可能である。例えば、ラインの本数は、1本又は2本でもよいし、4本以上であってもよい。また、複数のラインの幅を同じ幅に設定してもよい。要するに、作物S1のサイズを識別することができればよい。
図3に示すように、中継ローラ10は、第2搬送体12と搬出部10との間に設けられている。中継ローラ10は、機幅方向B1の長さが、搬出部9の機幅方向B1の幅より若干小さい長さで、且つ搬出部9の左側から右側にわたって設けられている。
図34に示すように、中継ローラ10は、第2搬送体12(プーリ12B)の上端よりも低く、下端よりも高い位置に位置している。また、中継ローラ10は、搬出部9(プーリ9B)の上端よりも若干高く、下端よりも高い位置に位置している。言い換えると、第2搬送体12(搬送部7)、中継ローラ10及び搬出部9は、高さ方向でオーバーラップしている。これによって、第2搬送体12から搬出部9へと調製後の作物S1をスムーズに受け渡すことができる。また、中継ローラ10は、押さえ機構8の終端部(プーリ8B)の下方に位置している。
図36に示すように、軸芯部10Aの左側は、第1フレームF1に固定された取付板224に筒部材237を介して機幅方向B1の軸心回りに回転自在に支持されている。軸芯部10Aの右側は、第2フレームF2に固定された筒部材238に軸心回りに回転自在に支持されている。軸芯部10Aの右端部には、第7スプロケット231が取り付けられていて、中継ローラ10は、第7スプロケット231と一体回転する。第7スプロケット231には、第6スプロケット229からチェーン231を介して動力が伝達される。これによって、中継ローラ10が、図34に矢印Y9で示す方向に回転する。
図1に示すように、作物調製機1は、搬出部9を搬送位置X5で支持する支持装置239を備えている。支持装置239は、棒体によって形成された支え部材91を有する。支え部材91の下端は、ブラケット部材26に枢支されている。
図38、図39に示すように、ガイド部材240の一端は、第1ガイド板241Aに形成された第1ガイド溝242Aを挿通している。第1ガイド板241Aは、第1フレームF1に固定されている(図35参照)。ガイド部材240の他端は、第2ガイド板241Bに形成された第2ガイド溝242Bを挿通している。第2ガイド板241Bは、第2フレームF2に固定されている(図35参照)。第1ガイド溝242A及び第2ガイド溝242Bは、搬出部9の長手方向に長い長溝である。
図40に示すように、搬出部9が跳ね上げ位置X6に位置すると、ガイド部材240が第1ガイド溝242Aの前端に位置する。すると、ロック部材243が付勢部材246の付勢力によって元の位置に復帰して係合部245cがガイド部材240に係合する。これにより、搬出部9の下方揺動が規制され、搬出部9が跳ね上げ位置X6に保持される。
搬出部9を収容位置X6から搬送位置X5に戻すときは、把持壁245aを把持してロック部材243をガイド部材240から離れる方向(図38の矢印a2方向)に揺動させて、ガイド部材240が第1ガイド溝242Aを移動できる状態にする。
本実施形態の作物調製機1は、作物S1の株元S2側の調製処理を行う調製部4と、作物S1を載置して調製部4へ搬送する搬送部7であって、作物S1の搬送方向A1に交差する機幅方向B1の幅を作物S1のサイズに合わせて変更自在な搬送部7と、を備えている。
また、搬送部7は、作物S1の株元S2側を載置する第1載置面11Dを有する第1搬送体11と、第1搬送体11の機幅方向B1の側方に配置されていて作物S1の本葉S5側を載置する第2載置面12Dを有する第2搬送体12とを含み、且つ、第1搬送体11と第2搬送体12との機幅方向B1の間隔W1を変更する幅変更機構38を有する。
また、第1搬送体11は、株元S2側を機幅方向B1に位置決めをする位置決め体36を有し、幅変更機構38は、第1搬送体11に対して第2搬送体12を機幅方向B1に移動させる。
また、作物S1の本葉S5側を押さえる押さえ機構8を備え、調製部4は、第1搬送体11の搬送方向A1の下流側に配置され、第2搬送体12は、第1搬送体11の機幅方向B1の側方に並べて配置された第1移送部12Fと、第1移送部12Fから搬送方向A1の下流側に延びていて調製部4の機幅方向B1の側方に配置された第2移送部12Gとを有し、押さえ機構8は、第2移送部12Gの上方に位置し且つ第2搬送体12と共に機幅方向B1に一体的に移動可能である。
また、幅変更機構38は、機体2に機幅方向B1に移動可能に支持されると共に第2搬送体12が取り付けられた可動台37と、可動台37と押さえ機構8とを連結する連結部材81とを有する。
また、連結部材81は、把持可能な把持部82を有する。
この構成によれば、連結部材81が、可動台37と押さえ機構8との連結と、可動台37の操作部材としての機能を有するので、構造の簡素化を図ることができる。
この構成によれば、第2搬送体12の移動の容易化を図ることができる。
また、開放部28は、連結部材81が通過可能な大きさである。
また、幅変更機構38は、可動台37の移動をロックするロック機構84と、把持部82と共に把持することでロック機構84によるロックを解除する解除レバー83とを有する。
また、押さえ機構8は、回転駆動する駆動プーリ8Bと、駆動プーリ8Bに対して搬送方向A1に間隔をあけて配置された回転自在な従動プーリ8Aと、駆動プーリ8Bと従動プーリ8Aとにわたって巻掛けられていて作物S1の本葉S5側を押さえる押さえベルト8Cと、押さえベルト8Cの第2移送部12G側における内面に当接する押圧部材53と、押圧部材53を第2移送部12Gに向けて付勢する付勢部材54とを有する。
また、作物調製機1は、作物S1を載置して搬送する搬送部7と、搬送部7で搬送される作物S1の根S3を切断する切断部材14と、切断部材14で切断される根S3を支える切断支持体156と、備えている。
また、搬送部7は、作物S1の搬送方向A1に交差する機幅方向B1において作物S1の株元S2側を位置決めする位置決め体36を有し、切断支持体156は、切断部材14と位置決め体36との間に設けられている。
また、切断支持体156は、回転する円板状回転部材であって、根S3を下から支えると共に持上げながら切断部材14に案内する。
この構成によれば、根S3を切断部材14によって精度よく切断させることができる。
この構成によれば、位置決め体36から切断支持体156へ作物S1がスムーズに移動する。
この構成によれば、切断支持体156を簡単に構成することができると共に、根S3の切断精度を向上させることができる。
この構成によれば、作物S1に対して異なる加工をすることができ、汎用性の高い作物調製機1を提供することができる。
この構成によれば、切断部材14の位置を作物S1の株元S2を切断する第2切断位置X4に変更できるので、カット野菜への加工を行うことができ、カット野菜出荷向けに対応することができる。
この構成によれば、根S3の切断と株元S2の切断とを良好に行える。
この構成によれば、作物S1の株元S2の切断を良好に行うことができる。
また、第2構造103は、第1切断位置X3と第2切断位置X4とにおいて、切断部材14の位置を機幅方向B1に微調整可能である。
また、切断部材14と一体回転する従動ギヤ106と、従動ギヤ106と噛合して該従動ギヤ106に駆動力を伝達する駆動ギヤ107と、を備え、従動ギヤ106は、第1構造102による切断部材14の位置変更に伴って、駆動ギヤ107の回転中心を中心とする円弧方向に位置変更可能である。
また、作物調製機1は、搬送される作物S1の株元S2側の葉を掻き取って作物S1の搬送方向A1に交差する機幅方向B1に向けて飛ばす葉除去機構17と、葉除去機構17の機幅方向B1の側方に配置されたカバー壁部(第2側面部21)と、を備え、カバー壁部は、葉除去機構17から飛ばされた葉が通過可能な排出口29を有するメインカバー30と、排出口29をメインカバー30の外側から覆うと共に排出口29を通過した葉を下方に落とす排出シュート31とを有している。
また、排出シュート31は、排出口29に対応する壁部であって、排出口29の上縁部側から下方に向かうに従って葉除去機構17から離れる方向に移行する傾斜状に形成された傾斜壁217aを有する。
また、排出シュート31は、傾斜壁217aにおける排出口29の上縁部に沿う方向の一端側縁部からメインカバー30へ延びる第1閉塞壁218と、傾斜壁217aにおける排出口29の上縁部に沿う方向の他端側縁部からメインカバー30へ延びる第2閉塞壁219とを有し、第1閉塞壁218と第2閉塞壁219の下縁部間が下方に開放状である。
また、葉除去機構17の搬送方向A1の上流側に設けられていて株元S2側の葉を根S3側に掻き出す前処理機構16と、前処理機構16の搬送方向A1の上流側に設けられていて作物S1の株元S2側の泥土類を落とす泥落とし機構15と、を備え、排出口29は、葉除去機構17、前処理機構16及び泥落とし機構15にわたる大きさに形成されている。
また、排出シュート31は、排出口29を開閉可能である。
この構成によれば、排出シュート31を開くことにより、内部の状態を視認で確認することができ、排出口29が点検口として機能させることができる。
この構成によれば、排出口29を大きく開くことができる。
また、作物調製機1は、作物S1を搬送する搬送部7と、回転する第1ブラシ129,130を有し且つ搬送部7によって搬送される作物S1の株元S2側の泥土類を第1ブラシ129,130によって落とす泥落とし機構15と、泥落とし機構15の作物S1の搬送方向A1の下流側に配置された前処理機構16であって、回転する第2ブラシ131A,131Bを有し且つ株元S2側の葉を第2ブラシ131A,131Bによって根S3側に掻き出す前処理機構16と、前処理機構16の搬送方向A1の下流側に配置された葉除去機構17であって、互いに逆向きに回転する第1回転体125及び第2回転体126を有し且つ第1回転体125と第2回転体126の間に挿入された株元S2側の葉を掻き取る葉除去機構17と、を備え、第1回転体125及び第2回転体126は、第1ブラシ129,130及び第2ブラシ131A,131Bとは別駆動で回転する。
また、第1回転体125は、弾性板材で形成された第1ブレード169Aを有し、第2回転体126は、弾性板材で形成された第2ブレード169Bを有し、第1ブレード169A及び第2ブレード169Bは、第1ブラシ129,130及び第2ブラシ131A,131Bより速い速度で回転し、先端部間で株元S2側の葉を掻き取る。
また、第1回転体125及び第2回転体126は、回転数を変更可能である。
この構成によれば、第1回転体125及び第2回転体126の回転数を作物S1に合わせて調整することができる。
また、葉除去機構17を、搬送方向A1に交差する機幅方向B1に位置調整する位置調整機構207を備えている。
また、位置調整機構207は、機幅方向B1に位置調整可能な可動フレーム167であって、駆動部M2と駆動部M2の動力を第1回転体125及び第2回転体126に伝達する伝動機構166とを含む葉除去機構17が取り付けられた可動フレーム167を有する。
また、作物調製機1は、弾性板材で形成されていて、互いに逆向きに回転する第1ブレード169A及び第2ブレード169Bを有し、第1ブレード169A及び第2ブレード169Bの先端部間を該先端部に沿って移動する作物S1の株元S2側の葉を掻き取る葉除去機構17を備え、第1ブレード169Aは、第1先行掻取部188Aと、第1先行掻取部188Aの作物移動方向の下流側に設けられた第1後行掻取部189Aとを有し、第2ブレード169Bは、第1先行掻取部188Aと共同して株元S2側の葉を掻き取る第2先行掻取部188Bと、第2先行掻取部188Bの作物移動方向の下流側に設けられた第2後行掻取部189Bとを有し、第1後行掻取部189A及び第2後行掻取部189Bは、第1先行掻取部188A及び第2先行掻取部188Bよりも柔軟性を有していて、株元S2側の形状に沿って変形して葉を掻き取る。
また、葉除去機構17は、回転する第1支軸127と、第1支軸127に一体回転可能に取り付けられると共に第1ブレード169Aが取り付けられる第1取付体170Aと、回転する第2支軸128と、第2支軸128に一体回転可能に取り付けられると共に第2ブレード169Bが取り付けられる第2取付体170Bとを有し、第1ブレード169Aは、第1取付体170Aに取り付けられる第1基部181Aと、第1基部181Aよりも第1取付体170Aにおける第1支軸127側に向けて延出する第1延出部186Aとを有し、第2ブレード169Bは、第2取付体170Bに取り付けられる第2基部181Bと、第2基部181Bよりも第2取付体170Bにおける第2支軸128側に向けて延出する第2延出部186Bとを有する。
また、第1ブレード169Aの先端面f1は、当該第1ブレード169Aの板厚方向の一端縁e1から他端縁e2に行くに従って当該第1ブレード169Aの内部に向けて凹む湾曲面に形成され、第2ブレード169Bの先端面f2は、当該第2ブレード169Bの板厚方向の一端縁e3から他端縁e4に行くに従って当該第2ブレード169Bの内部に向けて凹む湾曲面に形成されている。
また、作物S1を作物移動方向に搬送する搬送装置3を備えている。
また、作物調製機1は、作物S1の調製処理を行う調製部4と、調製部4で調製処理された作物S1を搬送する搬出部9であって、作物S1のサイズを識別する指標部を有する搬出部9と、を備えている。
また、搬出部9は、載置して搬送する搬出ベルト9Cであって、循環するエンドレスベルトであり且つ表面が作物S1を載置する載置面(第3載置面9D)である搬出ベルト9Cを有し、指標部は、載置面に、搬出ベルト9Cの周方向に設けられた識別ライン232である。
また、識別ライン232は、一本の識別ライン232で複数のサイズを識別可能な幅を有する。
この構成によれば、少ない識別ライン232で複数のサイズを識別することができる。
また、幅及び本数の少なくとも一方に基づいて作物S1のサイズを識別するライン(第1ライン232A、第2ライン232B、第3ライン232)を有する。
また、作物S1を搬送して調製部4を通過させる搬送部7と、搬送部7から搬出部9への作物S1の搬送を中継する中継ローラ10と、を備えている。
この構成によれば、調製後の作物S1を搬送部7から搬出部9へ中継ローラ10を介してスムーズに搬送することができる。
この構成によれば、搬送部7と中継ローラ10の間の作物S1の搬送及び中継ローラ10と搬出部9との間の作物S1の搬送をスムーズに行うことができる。
また、中継ローラ10の搬送速度は、搬送部7の搬送速度と同速以上であり、搬出部7の搬送速度は、中継ローラ10の搬送速度と同速以上である。
また、搬出部9を支持する支持装置239を備え、搬出部9は、始端側を中心に上方に揺動可能であり、支持装置239は、搬送部7を上方に揺動した位置で保持する保持機構243を有する。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
7 搬送部
10 中継ローラ
9 搬出部
9C 搬出ベルト(指標部)
9D 載置面(第3載置面)
232 識別ライン
232A 第1ライン
232B 第2ライン
232C 第3ライン
239 支持装置
243 保持機構
A1 搬送方向
B1 機幅方向
S1 作物
S2 株元
Claims (8)
- 作物の調製処理を行う調製部と、
前記調製部で調製処理された前記作物を搬送する搬出部であって、作物のサイズを識別する指標部を有する搬出部と、
を備えている作物調製機。 - 前記搬出部は、作物を載置して搬送する搬出ベルトであって、循環するエンドレスベルトであり且つ表面が前記作物を載置する載置面である搬出ベルトを有し、
前記指標部は、前記載置面に、前記搬出ベルトの周方向に設けられた識別ラインである請求項1に記載の作物調製機。 - 前記識別ラインは、一本の識別ラインで複数のサイズを識別可能な幅を有する請求項2に記載の作物調製機。
- 前記識別ラインは、幅及び本数の少なくとも一方に基づいて前記作物のサイズを識別するラインを有する請求項2又は3に記載の作物調製機。
- 前記作物を搬送して前記調製部を通過させる搬送部と、
前記搬送部から前記搬出部への前記作物の搬送を中継する中継ローラと、
を備えている請求項1〜4のいずれか1項に記載の作物調製機。 - 前記搬送部、前記中継ローラ及び前記搬出部は、高さ方向でオーバーラップしている請求項5に記載の作物調製機。
- 前記中継ローラの搬送速度は、前記搬送部の搬送速度と同速以上であり、
前記搬出部の搬送速度は、前記中継ローラの搬送速度と同速以上である請求項5又は6に記載の作物調製機。 - 前記搬出部を支持する支持装置を備え、
前記搬出部は、始端側を中心に上方に揺動可能であり、
前記支持装置は、搬送部を上方に揺動した位置で保持する保持機構を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の作物調製機。
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