JP2019082774A - 数値制御装置と速度制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】同軸上且つ同一方向の二つの処理における異なる速度を、指令終点位置で指令速度に制御できる数値制御装置と速度制御方法を提供する。【解決手段】数値制御装置は、主軸ヘッド又はテーブルの速度を加減速曲線に従って制御し、より高速な定速区間から他の定速区間に減速する場合、より高速な定速区間を有する指令ブロックの終了時により高速な定速区間を有する指令ブロックとして他の指令ブロックの定速区間における速度の所定定速区間を設け、より高速な定速区間を設けた所定定速区間の移動距離分短縮後の加減速曲線を移動平均フィルタによりフィルタリングし、他の定速区間からより高速な定速区間へ加速する場合、より高速な定速区間を有する指令ブロックの開始時により高速な定速区間を有する指令ブロックとして所定定速区間を設け、より高速な定速区間を設けた所定定速区間の移動距離分短縮後の加減速曲線をフィルタリングする。【選択図】図11

Description

本発明は、数値制御装置と速度制御方法に関する。
特許文献1に記載の数値制御装置は、送り方向が同一で早送りから切削送りに移行する場合、早送りの指令終点位置での送り速度が指令された切削送り速度となる様に減速を行う。数値制御装置は、送り方向が同一で切削速度から早送りに移行する場合、切削送りの指令終点位置まで指令された切削送り速度で送り、切削送りの指令終点位置から早送り速度に加速する。この様な速度制御方法は、補間前加減速と呼ばれている。つまり、補間前加減速は、予め設定された加減速曲線に従って速度の制御を行っている。
補間前加減速で速度を制御する際、工作機械の振動が大きい場合等には、加減速曲線を移動平均フィルタでフィルタリングする。加減速曲線を移動平均フィルタでフィルタリングすることで、速度の変化がより滑らかになり、工作機械の振動を低減できるからである。
特開平6−138935号公報
しかしながら、加減速曲線を移動平均フィルタでフィルタリングすると、時間遅延が生じる。早送りから切削送りに移行する場合、早送りの指令終点位置での速度が指令された切削送り速度を超えてしまうという問題がある。切削送りから早送りに移行する場合、切削送りの指令終点位置より手前から早送りの速度に加速を開始してしまうという問題がある。
本発明の目的は、同軸上且つ同一方向の二つの処理における異なる速度を、指令終点位置で指令速度に制御できる数値制御装置と速度制御方法を提供することである。
請求項1の数値制御装置は、主軸ヘッド又は加工対象を載置するテーブルの速度を設定された加減速曲線に従って制御する速度制御部と、前記加減速曲線は、第一定速区間を有する第一指令ブロックと前記第一定速区間における前記速度と異なる前記速度の第二定速区間を有する第二指令ブロックを有し、前記第一指令ブロックと前記第二指令ブロックは同軸上且つ同一方向の区間であり、より高速な定速区間から他の前記定速区間に減速する場合には、より高速な前記定速区間を有する指令ブロックの終了時に、より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックとして他の前記指令ブロックの定速区間における前記速度の所定定速区間を設け且つより高速な前記定速区間を設けた前記所定定速区間の移動距離分短くし、前記所定定速区間を設け、より高速な前記定速区間を前記移動距離分短くした後の前記加減速曲線を移動平均フィルタによりフィルタリングし、他の前記定速区間からより高速な前記定速区間へ加速する場合には、より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックの開始時に、より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックとして前記所定定速区間を設け且つより高速な前記定速区間を設けた前記所定定速区間の移動距離分短くし、前記所定定速区間を設け、より高速な前記定速区間を前記移動距離分短くした後の前記加減速曲線を前記移動平均フィルタによりフィルタリングする処理を行うフィルタ部と、を備えることを特徴とする。加減速曲線を移動平均フィルタでフィルタリングすると、時間遅延が生じるので、所定の位置における速度が所定の位置における予め設定された速度より早くなってしまう。より高速な定速区間を有する指令ブロックに他の指令ブロックの定速区間における速度の所定定速区間を設け、より高速な定速区間を設けた前記所定定速区間の移動距離分短くすることで、数値制御装置は、高速指令ブロックの所定の終了位置における速度と予め設定された速度との差を少なくできる。数値制御装置は、低速な指令ブロックから高速な指令ブロックに加速を開始する所定の位置のズレを少なくできる。
請求項2の加減速曲線は、更に、前記第一定速区間及び前記第二定速区間へ加減速する際の曲線が点対称でも良い。数値制御装置は、低速な指令ブロックから高速な指令ブロックに加速を開始する所定の位置のズレを更に少なくできる。
請求項3の所定定速区間は、前記移動平均フィルタの時定数の半分の区間としても良い。所定定速区間における速度をより高速な定速区間以外の定速区間の速度とし、時間を移動平均フィルタの時定数の半分にすることで、高速な指令ブロックの所定の終了位置における速度が所定の速度と等しくなる。数値制御装置は、低速な指令ブロックの所定の終了位置から高速な指令ブロックに加速を開始できる。
請求項4のより高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックは、前記テーブルの早送り区間であり、他の前記指令ブロックは、切削送り区間であっても良い。早送りから切削送りに移行する場合には、切削送り開始位置の速度が切削送りの速度となるので、数値制御装置は、加工不良を低減できる。切削送りから早送りに移行する場合には、切削送りの終了位置で加速を開始するので、数値制御装置は、切削送りの終了前に加速することを防ぐことができ、加工不良を低減できる。
請求項5のより高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックは、前記主軸ヘッドの早送り区間であり、他の前記指令ブロックは、工具交換指令ブロックであっても良い。早送り区間から工具交換指令ブロックに移行する場合には、工具交換指令ブロックの予め設定された位置で工具交換速度にあらかじめ設定された速度に減速できる。また、工具交換指令ブロックから早送り区間に移行する場合には、工具交換指令ブロックの予め設定された位置から早送りの速度に加速できる。工具交換時に主軸ヘッドの速度が予め設定された速度となるので、数値制御装置は、例えば、高速で主軸ヘッドがグリップアームの把持部にぶつかるのを防止できる。故に、数値制御装置は、工作機械の振動を低減できる。
請求項6の数値制御装置は、前記第一指令ブロックと前記第二指令ブロックが前記同軸上且つ前記同一方向の区間であるか判定する判定部を備え、前記判定部が、前記第一指令ブロックと前記第二指令ブロックは前記同軸上且つ前記同一方向の区間であると判定した場合のみ、前記フィルタ部は、前記処理を行っても良い。第一指令ブロックと第二指令ブロックは同軸上且つ同一方向の区間でない場合に、無駄な処理を省き、必要に応じて加減速曲線を移動平均フィルタによりフィルタリングできる。
請求項7の加減速曲線は、直線を含んでも良い。第一定速区間及び第二定速区間へ加減速する際の曲線が直線であっても、直線は点対称なので、同様の効果を奏する。
請求項8の速度制御方法は、主軸ヘッド又は加工対象を載置するテーブルの速度を設定された加減速曲線に従って制御し、前記加減速曲線は、第一定速区間を有する第一指令ブロックと前記第一定速区間における前記速度と異なる前記速度の第二定速区間を有する第二指令ブロックを有し、前記第一指令ブロックと前記第二指令ブロックは同軸上且つ同一方向の区間であり、より高速な定速区間から他の前記定速区間に減速する場合には、より高速な前記定速区間を有する指令ブロックの終了時に、より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックとして他の前記指令ブロックの定速区間における前記速度の所定定速区間を設け且つより高速な前記定速区間を設けた前記所定定速区間の移動距離分短くし、前記所定定速区間を設け、より高速な前記定速区間を前記移動距離分短くした後の前記加減速曲線を移動平均フィルタによりフィルタリングし、他の前記定速区間からより高速な前記定速区間へ加速する場合には、高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックの開始時に、より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックとして前記所定定速区間を設け且つより高速な前記定速区間を設けた前記所定定速区間の移動距離分短くし、前記所定定速区間を設け、より高速な前記定速区間を前記移動距離分短くした後の前記加減速曲線を前記移動平均フィルタによりフィルタリングすることを特徴とする。数値制御装置は上記速度制御方法を行うので、請求項1と同様の効果を奏する。
工作機械1の斜視図。 工作機械1の上半分の縦断面図。 数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を示すブロック図。 移動平均フィルタによるフィルタリング前の加減速曲線とフィルタリング後の加減速曲線を示す図。 アルゴリズムを説明する為の図。 アルゴリズムを説明する為の図。 アルゴリズムを説明する為の図。 早送りとATC送りを説明する為の図。 アルゴリズムを説明する為の図。 アルゴリズムを説明する為の図。 速度制御処理の流れ図。 変形例におけるアルゴリズムを説明する為の図。
本発明の実施形態を説明する。以下説明は図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向は、夫々、工作機械1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。
図1,図2を参照し、工作機械1の構造を説明する。工作機械1は、ベース2、コラム5、主軸ヘッド7、主軸9、制御箱6、テーブル10、工具交換装置20、操作パネル24(図3参照)等を備える。ベース2は略直方体状の鉄製土台である。コラム5はベース2上部後方に立設する。主軸ヘッド7はコラム5前面に設けた後述するZ軸移動機構22(図2参照)で上下方向に移動可能に設ける。主軸ヘッド7は内部に主軸9を回転可能に支持する。主軸9は工具ホルダ17(図2参照)を装着し、主軸モータ52の駆動で回転する。主軸モータ52は主軸ヘッド7上部に固定する。工具ホルダ17は工具4を保持する。制御箱6は数値制御装置30(図3参照)を格納する。数値制御装置30は工作機械1の動作を制御する。テーブル10はベース2上部に設け、X軸モータ53、Y軸モータ54(図3参照)、X軸−Y軸ガイド機構(不図示)で、X軸方向とY軸方向に移動可能である。
工具交換装置20は円盤状の工具マガジン21を備える。工具マガジン21は左右一対のフレーム8でコラム5前面側に支持する。工具マガジン21は外周に複数のグリップアーム90を放射状に支持する。グリップアーム90は工具ホルダ17を着脱自在に保持する。工具交換装置20は工具マガジン21を旋回して工具交換指令が指示する工具4を工具交換位置に割出して位置決めする。工具交換指令はNCプログラムで指令する。工具交換位置は工具マガジン21の最下部位置である。工具交換装置20は主軸9に装着する工具4と工具交換位置にある次工具4とを交換する。操作パネル24は入力部25と表示部28を備える(図3参照)。作業者は入力部25で、NCプログラム、工具4の種類、工具情報、各種パラメータ等を入力する。作業者が入力部25を操作すると、表示部28は各種入力画面と操作画面等を表示する。
図2に示す如く、Z軸移動機構22は一対のZ軸リニアガイド(不図示)、Z軸ボール螺子26、Z軸モータ51(図3参照)を備える。Z軸リニアガイドはZ軸方向に延び且つ主軸ヘッド7をZ軸方向に案内する。Z軸ボール螺子26は一対のZ軸リニアガイドの間に配置し、上側軸受部27と下側軸受部(不図示)により回転可能に設ける。主軸ヘッド7は背面にナット29を備える。ナット29はZ軸ボール螺子26に螺合する。Z軸モータ51はZ軸ボール螺子26を正逆方向に回転する。故に主軸ヘッド7はナット29と共にZ軸方向に上下移動する。
図2を参照し、主軸ヘッド7の内部構造を説明する。主軸ヘッド7は内部に主軸9を回転可能に支持する。主軸9は上下方向に延びる。主軸9は主軸モータ52の下方に延びる駆動軸にカップリング23で連結する。主軸9は、テーパ装着穴18、ホルダ挟持部19、ドローバ69を備える。テーパ装着穴18は主軸9下端部に設ける。テーパ装着穴18は主軸ヘッド7下部に位置する。ホルダ挟持部19はテーパ装着穴18上方に設ける。ドローバ69は主軸9の中心を通る軸孔内に同軸上に挿入する。クランプばね(不図示)はドローバ69を上方に常時付勢する。
工具ホルダ17は一端側に工具4を保持し、他端側にテーパ装着部17Aとプルスタッド17Bを備える。テーパ装着部17Aは略円錐状である。プルスタッド17Bはテーパ装着部17Aの頂上部から軸方向に突出する。テーパ装着部17Aは主軸9のテーパ装着穴18に装着する。テーパ装着穴18にテーパ装着部17Aを装着すると、ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bを挟持(クランプ)する。ドローバ69がホルダ挟持部19を下方に押圧すると、ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bの挟持を解除する。
主軸ヘッド7は後方上部内側にレバー部材60を備える。レバー部材60は略L字型で支軸61を中心に揺動自在である。支軸61は主軸ヘッド7内部に固定する。レバー部材60は縦方向レバー63と横方向レバー62を備える。縦方向レバー63は支軸61からコラム5側に対して斜め上方に延びて中間部65で上方に折曲して更に上方に延びる。横方向レバー62は支軸61からコラム5前方に略水平に延びる。横方向レバー62の先端部はドローバ69に直交して突設するアンクランプピン58に上方から係合可能である。
縦方向レバー63は上端部背面にアンクランプカム66を備える。アンクランプカム66は、例えば側面視略台形状に形成する。アンクランプカム66はコラム5側にカム面を備える。アンクランプカム66のカム面は、上側軸受部27に固定したアンクランプローラ67と接離可能である。アンクランプカム66のカム面については更に後述する。主軸ヘッド7の昇降により、アンクランプローラ67はアンクランプカム66のカム面を相対的に摺動する。引張ばね68は縦方向レバー63と主軸ヘッド7との間に弾力的に設ける。レバー部材60を右側面から見た場合、引張ばね68はレバー部材60を時計回りに常時付勢する。故に、引張ばね68は横方向レバー62によるアンクランプピン58の下方向への押圧を常時解除する方向にレバー部材60を付勢する。
主軸9への工具ホルダ17の脱着動作を説明する。図2に示す如く、主軸9のテーパ装着穴18に、工具ホルダ17のテーパ装着部17Aが装着した状態で、主軸ヘッド7は上昇する。レバー部材60に設けたアンクランプカム66はアンクランプローラ67に接触して摺動する。アンクランプローラ67はアンクランプカム66のカム面を下方に摺動する。レバー部材60は引張ばね68の付勢力に抗して支軸61を中心に反時計回りに回転する。横方向レバー62はアンクランプピン58に上方から係合し、主軸9内部に設けたクランプばねの付勢力に抗してドローバ69を下方に押圧する。ドローバ69はホルダ挟持部19を下方に付勢する。ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bの挟持を解除する。工具ホルダ17は主軸9のテーパ装着穴18から取り外し可能となる。
主軸9のテーパ装着穴18に、工具ホルダ17のテーパ装着部17Aが挿入した状態で、主軸ヘッド7は降下する。レバー部材60に設けたアンクランプカム66はアンクランプローラ67に摺動する。アンクランプローラ67はアンクランプカム66のカム面を上方に摺動する。レバー部材60は支軸61を中心に時計回りに回転する。横方向レバー62はアンクランプピン58から上方に離れ、ドローバ69の下方への押圧を解除する。ドローバ69はクランプばねで上方に移動し、ホルダ挟持部19の下方への付勢を解除する。ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bを挟持し、主軸9への工具ホルダ17の装着は完了する。
図2を参照し、工具交換装置20の構造を説明する。工具交換装置20は複数の支点台70を工具マガジン21裏面外周に等間隔で固定する。支点台70はグリップアーム90を前後方向に揺動可能に軸支する。グリップアーム90は一端部に把持部91を備える。把持部91は工具ホルダ17を着脱自在に把持する。グリップアーム90は支点台70近傍に主軸ヘッド7側に向けてローラ96と97を回転自在に軸支する。ローラ96は主軸ヘッド7の昇降により、主軸ヘッド7前面の右端部に沿って固定したDPカム11のカム面を摺動する。DPカム11のカム面は、直線部11Aと傾斜部11Bを備える。直線部11Aはカム面上部から下方に直線状に延びる部分である。傾斜部11Bは直線部11A下部から後方且つ下方に緩やかに湾曲しながら傾斜する部分である。
ローラ97は主軸ヘッド7の昇降により、主軸ヘッド7前面の左右方向中央部に固定した浮動カム12のカム面を摺動する。浮動カム12のカム面は、カム面上部から前方且つ下方に緩やかに傾斜し、更に下方に該中央部で前方に山なりに膨出する。ローラ96がDPカム11のカム面を摺動する際、浮動カム12はローラ96とDPカム11が離れない様に、グリップアーム90の動きを規制する。工具交換位置のグリップアーム90は支点台70を中心に揺動することで、把持部91を近接位置と退避位置の間を移動できる。近接位置は主軸9に近接して対向する位置、退避位置は主軸9から前方に離間する位置である。
グリップアーム90は把持部91とは反対側の他端部に、鋼球92を圧縮コイルばね(不図示)で外側に付勢した状態で出退可能に保持する。工具マガジン21は断面円弧状の案内面81が周設された円筒状のグリップ支持カラー80を外挿する。鋼球92はグリップ支持カラー80の案内面81に弾力的に当接する。案内面81はグリップアーム90の他端部を案内する。故にグリップアーム90は支点台70を中心に安定して揺動できる。
図3を参照し、数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を説明する。数値制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)31、記憶部32、入出力部33、駆動回路51A〜55A等を備える。CPU31は数値制御装置30を制御する。CPU31は、判定部、速度制御部、フィルタ部としても機能する。判定部、速度制御部、フィルタ部の各処理の内容については後述する。
記憶部32は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性の記憶装置等で構成する。ROMは、速度制御処理プログラム等を記憶する。記憶部32は、詳しくは後述する移動平均フィルタの時定数TFを記憶する。CPU31は、速度制御処理プログラムを読み出し、詳しくは後述する速度制御処理(図11参照)を実行する。RAMは各種処理実行中の各種データを一時的に記憶する。記憶装置は不揮発性であり、例えばHDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ等である。記憶装置は作業者が入力部25で入力して登録したNCプログラム等を記憶する。NCプログラムは各種制御指令を含む複数のブロックで構成し、工作機械1の軸移動、工具交換等を含む各種動作をブロック単位で制御する。入出力部33は入力部25と表示部28に夫々接続する。
駆動回路51Aは電流検出器51CとZ軸モータ51とエンコーダ51Bに接続する。駆動回路52Aは電流検出器52Cと主軸モータ52とエンコーダ52Bに接続する。駆動回路53Aは電流検出器53CとX軸モータ53とエンコーダ53Bに接続する。駆動回路54Aは電流検出器54CとY軸モータ54とエンコーダ54Bに接続する。駆動回路55Aはマガジンモータ55とエンコーダ55Bに接続する。駆動回路51A〜55AはCPU31から指令を受け、対応する各モータ51〜55に駆動電流を夫々出力する。駆動回路51A〜55Aはエンコーダ51B〜55Bからフィードバック信号を受け、位置と速度のフィードバック制御を行う。フィードバック信号はパルス信号である。
電流検出器51C〜54Cは駆動回路51A〜55Aが夫々出力した駆動電流を検出する。電流検出器51C〜54Cは検出した駆動電流を夫々駆動回路51A〜54Aにフィードバックする。駆動回路51A〜54Aは電流検出器51C〜54Cが夫々フィードバックした駆動電流に基づき、電流(トルク)制御を行う。
図4を参照し、加減速曲線を移動平均フィルタでフィルタリングした場合の問題を、より詳しく説明する。曲線は、直線を含む概念である。曲線a(t)は、時定数TFの移動平均フィルタでフィルタリングする前の加減速曲線である。加減速曲線a(t)は、二段階の定速区間を有しており、同軸上且つ同一方向の第一処理と第二処理の加減速曲線である。本具体例においては、加減速曲線a(t)の時間区間[0,T0]の部分が、第一処理の加減速曲線であり、時間T0以降の部分が第二処理の加減速曲線である。NCプログラムにおいて、連続する2つのブロックの内、前のブロックは早送り指令であり、後のブロックは切削送り指令である。早送り指令は第一処理の加減速曲線となり、切削送り指令は第二処理の加減速曲線となる。以下、移動平均フィルタの時定数は"TF"とする。曲線b(t)は、移動平均フィルタでフィルタリングした後の加減速曲線である。移動平均フィルタは、LPF(Low Pass Filter)の一種であるので、フィルタリングすることで遅延が発生する。図4に示す様に、第二処理の指令速度V0になる時間が遅延する。この遅延により、第二処理を開始する指令開始位置でのフィルタリング後の速度と第二処理の指令速度との間にズレが発生する。
加減速曲線a(t)の第二処理の指令開始位置は、時間区間[0,T0]の加減速曲線a(t)の面積に基づき算出できる。第二処理の指令開始位置から第二処理を開始する為には、加減速曲線a(t)の時間区間[0,T0]の面積と等しい加減速曲線b(t)の時間区間の終点の位置で第二処理を開始する必要がある。しかし、加減速曲線b(t)の時間区間[0,T2]の面積は、加減速曲線a(t)の時間区間[0,T0]の面積より大きいので、第二処理はフィルタリングした後の加減速曲線b(t)が指令速度V0に減速する時点T2より前に第二処理を開始することになる。つまり、図4に示すように、加減速曲線a(t)の時間区間[0,T0]の面積と等しい加減速曲線b(t)の時間区間の終点は、時間T1である。時間T1での速度V1は、第二処理の指令速度V0より速い。
図5と図6を参照し、第一処理が早送りで、第二処理が切削送りの場合のアルゴリズムを説明する。本アルゴリズムは、上述した問題を解決し、移動平均フィルタにより加減速曲線をフィルタリングしても、第二処理の指令開始位置において指令速度により第二処理を開始できるアルゴリズムである。
図5(A)は、第一処理と第二処理のフィルタリング前の加減速曲線c(t)を示している。加減速曲線c(t)は、速い速度から遅い速度に移行する加減速曲線である。第二処理部分の加減速曲線c(t)は、点線で示している。第一処理部分の加減速曲線c(t)において、加減速部分は直線状に加減速している。故に、加減速部分は点対称である。対称点はt=区間Aの2分の1と速度が0からV2に加速する直線との交点、t=区間Cの2分の1と速度がV2からV3に減速する直線との交点となる。図中の速度V2、V3は、夫々、第一処理の指令速度、第二処理の指令速度である。第一処理の移動距離は、加減速曲線c(t)の時間区間[0,T3]の領域A1の面積と等しい。時点T3は、第一処理の終了時である。領域A1の面積は、加減速曲線c(t)が第二処理の指令速度V2になる迄の移動距離である。以下に示す式一〜三の式中の"A","TF","B","C"は、いずれも図5(A)の時間軸の区間である。区間Aは、速度"0"から指令速度V2に加速する加速区間、区間TF,Bは指令速度V2の定速区間、区間Cは指令速度V2から指令速度V3に減速する減速区間である。
(式一)
(領域A1の面積)=A×V2/2+(TF+B)×V2+(V2+V3)×C/2
図5(B)は、第一処理と第二処理のフィルタリング前後の加減速曲線を、夫々、示している。フィルタリング後の加減速曲線は、加減速曲線d(t)である。上述した様に、加減速曲線c(t)の加減速部分は点対称であるので、移動平均フィルタの特性上、移動平均フィルタでフィルタリングした後も対応する加減速部分は点対称となる。故に、加減速曲線d(t)の時間区間[0,T4]の領域A2の面積は、加減速曲線d(t)の加速区間の始点と終点を結ぶ直線と、v=V2の直線と、加減速曲線d(t)の減速区間の始点と終点を結ぶ直線と、t=T4の直線と、v=0の直線で囲まれた領域A3の面積と等しい。領域A2の面積は、加減速曲線d(t)が第二処理の指令速度V2になる迄の移動距離である。
(式二)
(領域A2の面積)=
(A+TF)×V2/2+B×V2+(V2+V3)×(C+TF)/2
加減速曲線d(t)が第二処理の指令速度になる迄の移動距離と加減速曲線c(t)が第二処理の指令速度になる迄の移動距離の差は、以下の式三で算出できる。
(式三)
(差)={(A+TF)×V2/2+B×V2+(V2+V3)×(C+TF)/2}−
{A×V2/2+(TF+B)×V2+(V2+V3)×C/2}
=TF×V2/2−TF×V2+(V2+V3)×TF/2=V3×TF/2
加減速曲線d(t)が第二処理の指令速度になる迄の移動距離と加減速曲線c(t)が第二処理の指令速度になる迄の移動距離の差は、第二処理の指令速度V3に時定数TFの"1/2"を掛けた値(V3×TF/2)である。故に、フィルタリング前の加減速曲線は、図6(A)に示す様に、第一処理の終了時に、第一処理の加減速曲線として、速度V3、時間TF/2の定速区間αを設け、定速区間α分の移動距離だけ速度v=V2の定速区間を短くした加減速曲線c'(t)とする。つまり、指令速度v=V2の定速区間を、"V3×TF/(2×V2)"(s)だけ短くする。第二処理の指令開始位置までの第一処理の移動距離は、加減速曲線c'(t)の時間区間[0,T5]の領域A4の面積と等しい。以下に示す式四〜六の式中の"A","TF","B'","C"は、いずれも図6(A)の時間軸の区間である。区間B'は、指令速度V2の定速区間であり、区間Bを低速区間α分の移動距離だけ短くした区間である。
(式四)
(領域A4の面積)=A×V2/2+(TF+B')×V2+(V2+V3)×C/2
+V3×TF/2
図6(B)は、第一処理のフィルタリング前後の加減速曲線を、夫々、示している。フィルタリング後の加減速曲線は、加減速曲線d'(t)である。上述した様に、加減速曲線c'(t)の加減速部分は点対称であるので、移動平均フィルタの特性上、移動平均フィルタでフィルタリングした後も対応する加減速部分は点対称となる。故に、加減速曲線d'(t)の時間区間[0,T6]の領域A5の面積は、加減速曲線d'(t)の加速区間の始点と終点を結ぶ直線と、v=V2の直線と、加減速曲線d'(t)の減速区間の始点と終点を結ぶ直線と、t=T6の直線と、v=0の直線で囲まれた領域A6の面積と等しい。領域A5の面積は、加減速曲線d'(t)が第二処理の指令速度V2になる迄の移動距離である。
(式五)
(領域A5の面積)=
(A+TF)×V2/2+B'×V2+(V2+V3)×(C+TF)/2
加減速曲線d'(t)が第二処理の指令速度になる迄の移動距離と加減速曲線c'(t)が第二処理の指令速度になる迄の移動距離の差は、以下の式六で算出できる。
(式六)
(差)={(A+TF)×V2/2+B'×V2+(V2+V3)×(C+TF)/2}−
{A×V2/2+(TF+B')×V2+(V2+V3)×C/2+V3×TF/2}
=TF×V2/2−TF×V2+(V2+V3)×TF/2−V3×TF/2=0
式六に示した様に、領域A4の面積と領域A5の面積の差は無いので、領域A4と領域A5の面積は等しい。故に、数値制御装置30は、加減速曲線c'(t)を移動平均フィルタでフィルタリングしても、早送りの指令終点位置における切削速度が指令速度となる様に速度制御できる。早送りの指令終点位置における切削送りの速度が指令速度となるので、数値制御装置30は、指令速度を超えてしまい加工不良を引き起こす問題を解決できる。
図7を参照し、第一処理が切削送りで第二処理が早送りのアルゴリズムを説明する。この場合、第一処理と第二処理の加減速曲線e(t)は、遅い速度v=V3から速い速度v=V2に移行する加減速曲線となる。加減速曲線e(t)は、第二処理の開始時に、第二処理の加減速曲線として、定速区間αを既に設け、定速区間α分の移動距離だけ速度v=V2の定速区間を短くした加減速曲線である。加減速曲線e(t)とt=T8とv=0で囲まれた領域A7の面積は、第二処理における移動距離である。式七〜九の式中の"D","TF","E","F"は、いずれも図7の時間軸の区間である。区間Dは指令速度V3から指令速度V2への加速区間、区間TF,Eは指令速度V2の定速区間、区間Fは指令速度V2から速度"0"への減速区間である。
(式七)
(領域A7の面積)=V3×TF/2+(V2+V3)×D/2+(TF+E)×V2+
F×V2/2
加減速曲線e(t)をフィルタリング後の加減速曲線f(t)の第二処理部分の移動距離は、加減速曲線f(t)とt=T7とv=0に囲まれた領域A8の面積である。上述した様に、加減速曲線e(t)の加減速部分は直線状であり点対称なので、領域A8の面積は、領域A9の面積と等しい。領域A9は、t=T7と、加速部分の曲線の始点と終点を結んだ直線と、v=V2と、減速部分の曲線の始点と終点を結んだ直線と、v=0で囲まれた領域である。
(式八)
(領域A8の面積)=(V2+V3)×(D+TF)/2+E×V2
+(F+TF)×V2/2
領域A7の面積と領域A8の面積の差は、以下の式九により算出できる。
(式九)
(差)={T3×TF/2+(V2+V3)×D/2+(TF+E)×V2+F×V2/2}−{(V2+V3)×(D+TF)/2+E×V2+(F+TF)×V2/2}
=T3×TF/2−(V2+V3)×TF/2+TF×V2−TF×V2/2=0
式九に示した様に、領域A7の面積と領域A8の面積の差は無いので、領域A7と領域A8の面積は等しい。故に、数値制御装置30は、加減速曲線e(t)を移動平均フィルタでフィルタリングしても、切削送りの指令速度から早送りの指令速度へ加速を開始する位置が切削送りの指令終点位置となる様に速度制御できる。切削送りの指令速度から早送りの指令速度へ加速を開始する位置が切削送りの指令終点位置となるので、数値制御装置30は、切削送りの速度が指令速度を超えてしまい加工不良を引き起こす問題を解決できる。
図8を参照し、工具ホルダ17の交換時における、早送りの速度とATC速度(工具交換速度)について説明する。一般的に、Z原点からATC原点間のATC領域では、工具交換により発生する振動を抑える為に、加工領域における早送りの速度より低速に設定される。ATC原点とは、工具マガジン21が回転できる主軸ヘッド7のZ軸方向の位置である。図8の例では、ATC領域での上昇及び降下時のATC速度v=V5は"30000"(mm/min)であり、加工領域での上昇及び降下時の早送り速度v=V4は"50000"(mm/min)である。工具交換においても、高速な早送り速度から低速なATC速度への移行と低速なATC速度から高速な早送り速度への移行が行われる。故に、上述したアルゴリズムが適用できる。
図9を参照し、第一処理が加工領域の上昇早送りで、第二処理がATC領域の上昇送りの場合のアルゴリズムを説明する。基本的な考えた方は、上述した、第一処理が早送りで、第二処理が切削送りの場合と同じである。第一処理と第二処理の加減速曲線g(t)は、図9に示す様に、既に、ATC領域の上昇送りの速度v=V5の時間TF/2の定速区間を、第一処理の加減速曲線として、第一処理の終了時に設け、設けた定速区間の移動距離分だけ早送りの速度v=V4の定速区間を短くした加減速曲線である。
第一処理の移動距離は、加減速曲線g(t)をフィルタリングした後の加減速曲線h(t)と、t=T11と、v=0で囲まれた領域A11の面積である。加減速曲線h(t)の第一処理の加減速部分は点対称なので、領域A11の面積は、領域A12の面積と等しい。領域A12の面積は、上述した様に、加減速曲線g(t)と、t=T9と、v=0で囲まれた領域に、速度V5の時間TF/2の定速区間の領域を加えた領域A10の面積と等しい。故に、上昇早送りの指令終点位置における速度が、ATC領域の上昇送りの指令速度となる様に制御できる。ATC領域で指令速度を超えない様に指令速度を守ることができるので、数値制御装置30は、工具交換時の振動増加を防止できる。
図10を参照し、第一処理がATC領域の降下送りで、第二処理が加工領域の降下早送りの場合のアルゴリズムを説明する。基本的な考えた方は、上述した、第一処理が切削送りで、第二処理が早送りの場合と同じである。第一処理と第二処理の加減速曲線i(t)は、図10に示す様に、既に、ATC領域の降下送りの速度v=V5の時間TF/2の定速区間を、第二処理の加減速曲線として、第二処理の開始時に設け、設けた定速区間の移動距離分だけ早送りの速度v=V4の定速区間を短くした加減速曲線である。加減速曲線i(t)の第二処理の加減速部分は直線状なので、点対称である。故に、上述した様に、加減速曲線i(t)をフィルタリングした後の加減速曲線j(t)の第二処理の加減速部分は点対称となる。
第二処理の移動距離は、加減速曲線j(t)と、t=T12と、v=0で囲まれた領域A14の面積である。加減速曲線i(t)をフィルタリングした後の加減速曲線j(t)の第一処理の加減速部分は点対称なので、領域A14の面積は、領域A15の面積と等しい。領域A15の面積は、上述した様に、加減速曲線i(t)と、t=T12と、v=0で囲まれた領域に、速度V5の時間TF/2の定速区間の領域を加えた領域A13の面積と等しい。故に、ATC領域の降下送りの指令終点位置から加速を開始し降下早送りの指令速度となる様に制御できる。ATC領域で指令速度を超えない様に指令速度を守ることができるので、数値制御装置30は、工具交換時の振動増加を防止できる。
図11を参照し、速度制御処理を説明する。速度制御処理は、CPU31が記憶部32から速度制御プログラムを読み出して実行することで開始する。速度制御処理は、少なくとも二つの速度が異なる移動処理の指令をトリガとして開始する。フィルタリング前の加減速曲線における、指令速度が速い方の処理の加減速部分が点対称であるものとする。
CPU31(判定部)は、第一処理と第二処理が同軸上の動作であるか判定する(S1)。CPU31(判定部)は、第一処理と第二処理が同軸上の動作でないと判定した場合には(S1:NO)、CPU31(速度制御部)は、上述した本アルゴリズムの加減速制御と異なる一般的な加減速制御により速度を制御する(S2)。CPU31は、S1に戻る。CPU31(判定部)は、第一処理と第二処理が同軸上の動作であると判定した場合には(S1:YES)、第一処理と第二処理が同一方向であるか判定する(S3)。
CPU31(判定部)は、第一処理と第二処理が同一方向ではないと判定した場合には(S3:NO)、S2に進む。CPU31(判定部)は、第一処理と第二処理が同一方向であると判定した場合には(S3:YES)、CPU31は、第一処理と第二処理の指令速度を比較する(S4)。CPU31(判定部)は、第一処理の指令速度の方が速いか判定する(S5)。CPU31(判定部)は、第一処理の指令速度の方が遅いと判定した場合には(S5:NO)、CPU31(速度制御部)は、第二処理の加減速曲線として、第二処理の開始時に、第一処理の指令速度の時間TF/2の定速区間を設け、設けた定速区間の移動距離分だけ第二処理の指令速度の区間を短くする(S6)。CPU31は、S8に進む。
CPU31(判定部)は、第一処理の指令速度の方が速いと判定した場合には(S5:YES)、CPU31(速度制御部)は、第一処理の加減速曲線として、第一処理の終了時に、第二処理の指令速度の時間TF/2の定速区間を設け、設けた定速区間の移動距離分だけ第一処理の指令速度の区間を短くする(S7)。CPU31(フィルタ部)は、定速区間を追加した後の加減速曲線を移動平均フィルタでフィルタリングする(S8)。CPU31(速度制御部)は、フィルタリング後の加減速曲線に基づき、第一処理と第二処理の速度を制御する(S9)。CPU31は、S1に戻り、上述の処理を繰り返す。
図12を参照し、変形例の一つを説明する。上述した具体例では、フィルタリング前の加減速曲線は直線の組み合わせである。本変形例は、フィルタリング前の加減速曲線k(t)の指令速度が速い第一処理における加減速部分が点対称の曲線の場合である。図12(A)に示す加減速曲線k(t)は、第一処理の加減速曲線として、第一処理の終了時に、速度v=V7の時間TF/2の定速区間を設け、設けた定速区間の移動距離分だけ第一処理の指令速度V6の区間を短くした加減速曲線である。
加減速曲線k(t)と、t=T15と、v=0で囲まれた領域A16の面積は、加減速部分が点対称なので、加速曲線の始点と終点を結んだ直線と、v=V6と、v=0と、t=T14と、減速曲線の始点と終点を結んだ直線で囲まれた領域A17の面積に、速度v=V7の時間TF/2の定速区間の面積を加えた面積に等しい。故に、領域A16の面積は、以下の式十により算出できる。式十〜十二の式中の"G","H","I"は、いずれも図12の時間軸の区間である。
(式十)
(領域A16の面積)=G×V6/2+(TF+H)×V6+(V6+V7)×I/2
+V7×TF/2
図12(B)に示す加減速曲線l(t)は、加減速曲線k(t)をフィルタリングした後の加減速曲線である。上述した様に、フィルタリング前の加減速曲線の加減速部分の曲線が点対称である場合、フィルタリング後の加減速曲線の加減速部分の曲線は点対称となる。故に、加減速曲線l(t)と、t=T16と、v=0で囲まれた領域A18の面積は、加減速曲線l(t)の加速曲線の始点と終点を結ぶ直線と、v=V6と、v=0と、t=T16と、加減速曲線l(t)の減速曲線の始点と終点を結ぶ直線で囲まれた領域A19の面積と等しい。領域A18の面積は、以下の式十一により算出できる。
(式十一)
(領域A18の面積)=(G+TF)×V6/2+H×V6
+(V6+V7)×(I+TF)/2
領域A16と領域A18の面積の差は、以下の式十二により算出できる。
(式十二)
(差)={G×V6/2+(TF+H)×V6+(V6+V7)×I/2+V7×TF/2}−{(G+TF)×V6/2+H×V6+(V6+V7)×(I+TF)/2}
=−TF×V6/2+TF×V6−V6×TF/2=0
式十二に示した様に、領域A16と領域A18の面積の差は無いので、フィルタリング前の領域A16の面積とフィルタリング後の領域A18の面積は等しい。故に、数値制御装置30は、同様に、第一処理の指令終了位置における速度を第二処理の指令速度に制御することができる。本変形例では、第一処理の速度が第二処理の速度より速い場合を例に説明したが、第一処理の速度が第二処理の速度より遅い場合についても、上述したアルゴリズムを適用することができる。この場合、数値制御装置30は、第一処理の指令終点位置から加速を開始し第二処理の指令速度に制御することができる。
上記実施形態では、数値制御装置30は、第一処理と第二処理が同軸上且つ同一方向であり、第一処理の指令速度が第二処理の指令速度より速い場合には、第一処理の終了時に、第一処理の加減速曲線として、第二処理の指令速度の所定の定速区間を設け、設けた定速区間の移動距離分だけ第一処理の指令速度の区間を短くする。数値制御装置30は、所定の定速区間を設けた後の加減速曲線を移動平均フィルタでフィルタリングし、フィルタリング後の加減速曲線に基づき、速度を制御する。数値制御装置30は、第一処理の指令速度が第二処理の指令速度より遅い場合には、第二処理の開始時に、第二処理の加減速曲線として、第一処理の指令速度の所定の定速区間を設け、設けた定速区間の移動距離分だけ第二処理の指令速度の区間を短くする。数値制御装置30は、所定の定速区間を設け、設けた定速区間の移動距離分だけ他の定速区間を短くした後の加減速曲線を移動平均フィルタでフィルタリングし、フィルタリング後の加減速曲線に基づき、速度を制御する。加減速曲線を移動平均フィルタでフィルタリングすると、時間遅延が生じるので、所定の位置における速度が所定の位置における予め設定された速度より早くなってしまう。より高速な定速区間を有する指令ブロックに他の指令ブロックの定速区間における速度の所定定速区間を設け、設けた定速区間の移動距離分だけより高速な定速区間を短くしたことで、数値制御装置30は、高速な指令ブロックの所定の終了位置における速度と予め設定された速度との差を少なくできる。数値制御装置30は、低速な指令ブロックから高速な指令ブロックに加速を開始する所定の位置のズレを少なくできる。
上記実施形態では、数値制御装置30は、所定定速区間として、時間が移動平均フィルタの時定数TFの半分の区間を設ける。所定定速区間における速度を低速な処理の指令速度とし、時間を移動平均フィルタの時定数TFの半分にすることで、高速な処理の指令終了位置における速度が所定の速度と等しくなる。数値制御装置30は、低速な指令ブロックの所定の終了位置から高速な指令ブロックに加速を開始できる。
上記実施形態では、より高速な指令速度の処理は、テーブル10の早送りであり、他の処理は、切削送りである。早送りから切削送りに移行する場合には、切削送り開始位置の速度が切削送りの速度となるので、数値制御装置30は、加工不良を低減できる。切削送りから早送りに移行する場合には、切削送りの終了位置で加速を開始するので、数値制御装置30は、切削送りの終了前に加速することを防ぐことができ、加工不良を低減できる。
上記実施形態では、より高速な指令速度の処理は、主軸ヘッド7の早送りであり、他の処理は、ATC領域での送りである。工具交換時に主軸ヘッド7の速度が予め設定された速度となるので、数値制御装置30は、高速で主軸9がグリップアーム90の把持部91にぶつかるのを防止できる。故に、数値制御装置30は、工作機械1の振動を低減できる。数値制御装置30は、ATC領域における予め設定された位置から早送りの速度に加速できる。
上記実施形態では、数値制御装置30は、第一処理と第二処理が同軸上且つ同一方向であるか判定し、第一処理と第二処理が同軸上且つ同一方向であると判定した場合のみ、加減速曲線に所定定速区間を設け、所定定数区間を設け、設けた定速区間の移動距離分だけ他の定速区間を短くした後の加減速曲線を移動平均フィルタでフィルタリングする。第一処理と第二処理が同軸上且つ同一方向でない場合に、加減速曲線を移動平均フィルタによりフィルタリングするのは適切ではない。故に、数値制御装置30は、無駄な処理を省き、必要に応じて加減速曲線を移動平均フィルタによりフィルタリングできる。
上記実施形態では、曲線は、直線を含む概念である。第一処理及び第二処理へ加減速する際の曲線が直線であっても、直線は点対称なので、同様の効果を奏する。
上記実施形態に限らず各種変形が可能なことはいうまでもない。上記実施形態のフィルタリング前の加減曲線は加減速部分が点対称である。これに限定されるわけではなく、フィルタリング前の加減曲線は加減速部分が点対称でなくても良い。加減速部分が点対称でなくても、数値制御装置30は、高速な指令ブロックの所定の終了位置における速度と予め設定された速度との差を少なくできる。数値制御装置30は、低速な指令ブロックから高速な指令ブロックに加速を開始する所定の位置のズレを少なくできる。
上記実施形態のアンクランプカム66はレバー部材60に固定し、アンクランプカム66のカム面を摺動するアンクランプローラ67をコラム5側に支持する。これに限定されるものではなく、アンクランプローラ67をレバー部材60に支持し、アンクランプカム66をコラム5側に固定しても良い。
上記実施形態において、指令速度が異なる第一処理と第二処理を例に説明した。しかしながら、これに限定されるわけではなく、前後の処理の指令速度が異なれば、同軸上且つ同一方向の三以上の処理の加減速曲線に対しても、上述したアルゴリズムが適用できる。
上記実施形態において、フィルタリング前の加減速曲線の加減速部分は直線のみ又は曲線のみであったが、一方が直線で、他方が点対称の曲線であっても良い。
上記実施形態の駆動回路51A〜55Aは数値制御装置30に設けているが、工作機械1に設けても良い。
上記実施形態の工作機械1は、主軸9がZ軸方向に延びる立型工作機械であるが、主軸9が水平方向に延びる横型工作機械であっても良い。
本実施形態はCPU31の代わりに、マイクロコンピュータ、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を、プロセッサとして用いても良い。CPU31とFPGA等によりプロセッサを実現しても良い。設定・確認処理は、複数のプロセッサによって分散処理しても良い。プログラムを記憶するROMと記憶装置は、例えばHDDと他の非一時的な記憶媒体の少なくとも一方で構成しても良い。非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を留めておくことが可能な記憶媒体であれば良い。非一時的な記憶媒体は、一時的な記憶媒体(例えば伝送される信号)を含まなくても良い。設定・確認処理プログラム、NCプログラム等の各種プログラムは、例えば、図示外のネットワークに接続されたサーバからダウンロードして(即ち、伝送信号として送信され)、フラッシュメモリ等の記憶装置等に記憶しても良い。この時、プログラムは、サーバに備えられたHDDなどの非一時的な記憶媒体に保存していれば良い。
<その他>
第一処理、第二処理は、本発明の「指令ブロック」の一例である。
7 主軸ヘッド
10 テーブル
30 数値制御装置
31 CPU
TF 時定数

Claims (8)

  1. 主軸ヘッド又は加工対象を載置するテーブルの速度を設定された加減速曲線に従って制御する速度制御部と、
    前記加減速曲線は、第一定速区間を有する第一指令ブロックと前記第一定速区間における前記速度と異なる前記速度の第二定速区間を有する前記第一指令ブロックと連続する第二指令ブロックとを有し、前記第一指令ブロックと前記第二指令ブロックは同軸上且つ同一方向の区間であり、
    より高速な定速区間から他の定速区間に減速する場合には、より高速な前記定速区間を有する指令ブロックの終了時に、より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックとして他の前記指令ブロックの前記定速区間における前記速度の所定定速区間を設け且つより高速な前記定速区間を設けた前記所定定速区間の移動距離分短くし、前記所定定速区間を設け、より高速な前記定速区間を前記移動距離分短くした後の前記加減速曲線を移動平均フィルタによりフィルタリングし、他の前記定速区間からより高速な前記定速区間へ加速する場合には、より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックの開始時に、より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックとして前記所定定速区間を設け且つより高速な前記定速区間を設けた前記所定定速区間の移動距離分短くし、前記所定定速区間を設け、より高速な前記定速区間を前記移動距離分短くした後の前記加減速曲線を前記移動平均フィルタによりフィルタリングする処理を行うフィルタ部と、
    を備える、
    ことを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記加減速曲線は、更に、前記第一定速区間及び前記第二定速区間へ加減速する際の曲線が点対称である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記所定定速区間は前記移動平均フィルタの時定数の半分の区間である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の数値制御装置。
  4. より高速な前定速区間を有する前記指令ブロックは、前記テーブルの早送り区間であり、他の前記指令ブロックは、切削送り区間である、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載の数値制御装置。
  5. より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックは、前記主軸ヘッドの早送り区間であり、他の前記指令ブロックは、工具交換指令ブロックである、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載の数値制御装置。
  6. 前記第一指令ブロックと前記第二指令ブロックが前記同軸上且つ前記同一方向の区間であるか判定する判定部を備え、
    前記判定部が、前記第一指令ブロックと前記第二指令ブロックは前記同軸上且つ前記同一方向の区間であると判定した場合のみ、前記フィルタ部は、前記処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一に記載の数値制御装置。
  7. 前記加減速曲線は、直線を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一に記載の数値制御装置。
  8. 主軸ヘッド又は加工対象を載置するテーブルの速度を設定された加減速曲線に従って制御し、
    前記加減速曲線は、第一定速区間を有する第一指令ブロックと前記第一定速区間における前記速度と異なる前記速度の第二定速区間を有する第二指令ブロックを有し、前記第一指令ブロックと前記第二指令ブロックは同軸上且つ同一方向の区間であり、
    より高速な定速区間から他の前記定速区間に減速する場合には、より高速な前記定速区間を有する指令ブロックの終了時に、より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックとして他の前記指令ブロックの定速区間における前記速度の所定定速区間を設け且つより高速な前記定速区間を設けた前記所定定速区間の移動距離分短くし、前記所定定速区間を設け、より高速な前記定速区間を前記移動距離分短くした後の前記加減速曲線を移動平均フィルタによりフィルタリングし、
    他の前記定速区間からより高速な前記定速区間へ加速する場合には、高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックの開始時に、より高速な前記定速区間を有する前記指令ブロックとして前記所定定速区間を設け且つより高速な前記定速区間を設けた前記所定定速区間の移動距離分短くし、前記所定定速区間を設け、より高速な前記定速区間を前記移動距離分短くした後の前記加減速曲線を前記移動平均フィルタによりフィルタリングする、
    ことを特徴とする速度制御方法。
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