JP2019082083A - 移動間仕切装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プライバシを確保しつつ必要に応じて広い区画を確保することができる移動間仕切装置を提供する。【解決手段】ガイドレール30,35A,…に沿って移動可能な間仕切パネル2A,2B,…によって空間に個室状区画R1,R2,…を形成する移動間仕切装置1であって、ガイドレール30,35A,…は、間仕切パネル2A,2B,…のパネル面に対して略直交方向に配設されている。【選択図】図3

Description

本発明は、空間を仕切るための移動間仕切装置に関する。
従来、複数の人が滞在する建物内の広い空間において、カーテンを用いて空間を仕切り、個室状区画を形成することで、個室状区画内における各人のプライバシを確保するものが知られている。一方で、カーテンは、容易に捲れ上がったり移動し隙間を生じやすいものであった。そこで、複数の間仕切パネルを連接して成る間仕切パネル装置用いて空間を仕切り、個室状区画を形成してプライバシを確実に確保していた。例えば、病院の建物内の部屋や空間に間仕切パネル装置を用いることで、プライバシが確保された個室状病室として利用されつつある(例えば、特許文献1)。
特許文献1のベッド用パーティション(間仕切パネル装置)は、対向するように配設される一対の固定パネルの開口端部間を可動パネルによって締め切ることで、ベッドが配置される個室状病室と共用スペースを仕切るようになっている。可動パネルは、一方側の開口端部に回動可能に取付けられた主パネルと、該主パネルの端部に回動可能に取付けられた延長パネルと、該延長パネルに収納・進出可能に取り付けられたロールカーテンと、から構成されている。個室状病室は、ロールカーテンを他方側の開口端部に向かって進出させることでプライバシが確保された空間となるとともに、ロールカーテンを収納方向に操作することで延長パネルの端部と開口端部との間の間口を開放し、個室状病室への出入りが可能となっている。また、個室状病室内では患者に対して医療行為に準じる処置等が行われる。
特開平9−256519号公報(第4頁、第2図)
しかしながら、特許文献1にあっては、個室状病室内で処置等が行われることからプライバシが確保されるものの、それらの処置等を可能に個室状病室が設計されているため、多くの人や大型の機材を使用した処置等を行うことができないという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、プライバシを確保しつつ必要に応じて広い区画を確保することができる移動間仕切装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の移動間仕切装置は、
ガイドレールに沿って移動可能な間仕切パネルによって空間に個室状区画を形成する移動間仕切装置であって、
前記ガイドレールは、該間仕切パネルのパネル面に対して略直交方向に配設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、間仕切パネルによって外部から個室状区画内への視認性を低減できるとともに、間仕切パネルをガイドレールに沿って間仕切パネルのパネル面に対して略直交方向に移動させることによって、個室状区画を拡張することができることから、プライバシを確保しつつ必要に応じて一時的に広い区画を確保することができる。
前記間仕切パネルは、隣接する個室状区画との仕切であることを特徴としている。
この特徴によれば、間仕切パネルをガイドレールに沿って間仕切パネルのパネル面に対して略直交方向かつ隣接する個室状区画側に移動させることにより、隣接する個室状区画の一部を一時的に利用して個室状区画内を拡張することができる。
前記間仕切パネルは、隣接する共有スペースとの仕切であることを特徴としている。
この特徴によれば、間仕切パネルをガイドレールに沿って間仕切パネルのパネル面に対して略直交方向かつ共有スペース側に移動させることにより共有スペースの一部を一時的に利用して個室状区画内を拡張することができる。これに加えて、隣接する個室状区画の一部を一時的に利用して個室状区画内を拡張可能とすることにより、より個室状区画内を拡張することができる。
前記ガイドレールは、天井または架台に架設され、前記間仕切パネルは、前記ガイドレールに揺動可能に吊支されていることを特徴としている。
この特徴によれば、間仕切パネルに人や物品等が接触した際に、間仕切パネルが揺動することでその衝撃を緩和することができるため、怪我や破損等を防止することができる。
前記間仕切パネルは、側縁部において水平方向に回動可能に取付けられる補助パネルを有することを特徴としている。
この特徴によれば、補助パネルを水平方向に回動させることによって利用者が個室状区画内外へ容易に移動することができるとともに、該個室状区画内のプライバシを向上させることができる。
前記個室状区画は、個室状病室であることを特徴としている。
この特徴によれば、プライバシを確保しつつ必要に応じて広い区画を確保することができる個室状病室を提供することができる。
本発明の実施例における移動間仕切装置により形成された区画状病室を示す斜視図である。 実施例における移動間仕切装置により形成された6つの区画状病室を示す上面図である。 実施例における1つの区画状病室を示す上面図である。 実施例における1つの区画状病室を共有スペース側に拡張した態様を示す上面図である。 (a),(b),(c)は、実施例における1つの区画状病室を隣接する区画状病室側に拡張する手順を示す上面図である。
本発明に係る移動間仕切装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る移動間仕切装置につき、図1から図5を参照して説明する。図2に示すように、壁W1,W2,W3に面する一つの空間が、移動間仕切装置1により6つの個室状病室R1,R2,…(個室状区画)に仕切られている態様を例に説明する。図1,図3,図4は、図2における点線で囲まれた領域Aを図示している。以下、対向する個室状病室R1,R1’間の共有スペースS1側を個室状病室R1,R1’の正面側(前方側)とし、その共有スペースS1側から個室状病室R1,R1’を見たときの上下左右方向を基準として説明する。
また、本実施例において、「個室状病室」と表現した際には、例えば複数の間仕切パネルを連接することで外部と完全に仕切られた個室状病室を意味するばかりでなく、間仕切パネル同士の間に間隙を有しつつ外部からの視認性が一定程度遮断され、個室状病室内の利用者のプライバシを確保できる範囲の個室状病室も意味している。
本発明の移動間仕切装置1は、病院の建物内の部屋や空間を小さな領域に仕切り、分割することにより、複数の個室状病室を形成するものである。尚、本実施例では、図2に示されるように、建物の壁W1,W2,W3で上面視逆向き略コ字状に画成された空間に移動間仕切装置1を用いて6つの個室状病室R1,R2,…が形成されており、各個室状病室R1,R2,…にはベッドBが1台ずつ配置されるものとして説明する。
図1〜図2に示されるように、移動間仕切装置1は、天井Cに設置されるレールユニット3と、該レールユニット3に沿って移動可能な間仕切パネル2A,2B,…と、から主に構成されている。尚、説明の都合上、図1において紙面手前側の第2区画レール35Aに吊支される2枚の間仕切パネル2A,2Aの図示を省略し、図2の紙面上方においてレールユニット3を上面から視認可能な高さ位置を基準に図示し、図2の紙面下方において間仕切パネル2A’,2B’,…の断面部分における高さ位置を基準に図示している。
移動間仕切装置1により、壁W1沿って位置する3つの個室状病室R1,R2,R3と、壁W3に沿って位置する3つの個室状病室R1’,R2’,R3’が形成されており、個室状病室R1,R2,R3と個室状病室R1’,R2’,R3’との間には、壁W1,W3と略平行に延び通路として機能する共有スペースS1となっている。尚、個室状病室R1,R2,R3,R1’,R2’,R3’は、個室状病室R1,R1’、個室状病室R2,R2’、個室状病室R3,R3’の順に壁W2から離れている。
また、個室状病室R1,R2,R3と個室状病室R1’,R2’,R3’とは共有スペースS1介して互いに対向して配置されており、詳しくは、共有スペースS1を中心として対称関係にある。一方、壁W2の反対側に位置する個室状病室R1,R1’の側方は共有スペースS2となっている。すなわち、共有スペースは、共有スペースS1,S2により横向き略T字状となっている。
レールユニット3は、壁W1,W3に沿って配置される第1区画レール30(ガイドレール)と、壁W2に沿って配置される複数の第2区画レール35A,35B,35C(ガイドレール)と、から構成されている。尚、第2区画レール35A,35B,35Cは、第2区画レール35A、第2区画レール35B、第2区画レール35Cの順に壁W2から離れている。
第1区画レール30は、壁W2に略直交し、壁W2から共有スペースS2に向けて壁W1,W3に沿って略直線状に延びる第1長尺レール31と、該第1長尺レール31からT字形に分岐直交して略直線状に延びる複数の第1分岐レール32A,32A,32B,32B,32C,32C(ガイドレール)と、から構成されている。第1分岐レール32A,32Aは、左右方向に所定間隔離間し、かつ、互いに略平行に配置されており、第1分岐レール32B,32B、第1分岐レール32C,32Cも同様である。
第2区画レール35Aは、壁W1に略直交し、壁W1から共有スペースS1に向けて壁W2に沿って略直線状に延びる第2長尺レール36Aと、該第2長尺レール36Aに十字形に直交して延びる第2分岐レール37A,37A(ガイドレール)と、から構成されている。第2分岐レール37A,37Aは、前後方向に所定間隔離間し、かつ、互いに略平行に配置されている。同様に、第2区画レール35Bは、第2長尺レール36Bと第2分岐レール37B,37B(ガイドレール)とから構成され、第2区画レール35Cは、第2長尺レール36Cと第2分岐レール37C,37C(ガイドレール)とから構成されている。
また、第2区画レール35A,35B,35Cは、左右方向に所定間隔離間し、かつ、互いに略平行に配置されている。加えて、第2区画レール35Aは、第1区画レール30の第1長尺レール31にL字形に直交して接続されており、各第2区画レール35B,35Cは、第1区画レール30の第1長尺レール31に下向きT字形に直交して接続されている。尚、各第2区画レール35A,35B,35Cは、第1区画レール30の第1長尺レール31と接続されていなくともよい。
次に、移動間仕切装置1による個室状病室の形成について、個室状病室R1,R2,R3を例に説明する。第2区画レール35Aに2枚の間仕切パネル2A,2Aが配置されることによって、これら2枚の間仕切パネル2A,2Aのパネル面により共有スペースS2と個室状病室R1とが仕切られている。同様に、第2区画レール35Bに2枚の間仕切パネル2B,2Bが配置されることによって個室状病室R1と個室状病室R2とが仕切られており、第2区画レール35Cに2枚の間仕切パネル2C,2Cが配置されることによって個室状病室R2と個室状病室R3とが仕切られている。尚、個室状病室R3の個室状病室R2の反対側は、壁W2によって区画されている。
また、第2区画レール35A,35Bの間に位置する第1区画レール30の第1長尺レール31に間仕切パネル2Dが配置されることによって個室状病室R1と共有スペースS1とが仕切られている。同様に、第2区画レール35B,35Cの間に位置する第1区画レール30の第1長尺レール31に間仕切パネル2Eが配置されることによって、個室状病室R2と共有スペースS1とが仕切られている。同様に、第2区画レール35Cと壁W2との間に位置する第1区画レール30の第1長尺レール31に間仕切パネル2Fが配置されることによって個室状病室R1と共有スペースS1とが仕切られている。
このようにして、個室状病室R1,R2,R3は形成されている。尚、個室状病室R1’,R2’,R3’についても、直接の図示は省略するが、個室状病室R1,R2,R3と同様に、レールユニット3に吊支される間仕切パネル2A’,2B’,2C’,2D’,2E’,2F’により仕切られることで形成されている。さらに尚、以降の説明についても、個室状病室R1,R2,R3を例に説明した内容は、個室状病室R1’,R2’,R3’についても同様であるためその説明を省略する。
次に、図1,図3を用いて、領域Aに位置する個室状病室R1と共有スペースS1とを仕切る間仕切パネル2Dの構造について説明する。尚、以降の説明において、特に断らない限り領域Aに位置する個室状病室R1を基準に説明する。さらに尚、図3において、レールユニット3を2点鎖線で、間仕切パネル2A,2B,2Dを実線で図示している。
間仕切パネル2Dは、略直方体の板状に形成されたフレーム20と、該フレーム20に組付けられたパネル部材21と、該フレーム20の上端部から上方に突出して配設された吊支部材4,4(図3参照)と、から構成されており、フレーム20はレールユニット3に吊支部材4,4を介して吊支された状態において、フレーム20の下端部が床Fから僅かに離間した状態となるように形成されている。尚、フレーム20の下端部に、キャスタが取付けられ、床Fに転動して移動可能となっていてもよい。
パネル部材21は、ポリカーボネートにより半透明状の白い板状に形成されている。尚、パネル部材21は、磨りガラスのように視認性を低減可能であればよく、ポリカーボネートに限定するものではない。
また、間仕切パネル2Dは、吊支部材4,4を軸に、間仕切パネル2Dの厚み方向に傾動可能となっており、間仕切パネル2Dに人や物品等が接触した際に、間仕切パネル2Dが揺動することでその衝撃を緩和することができるため、怪我や破損等を防止することができる。参考として、図1において間仕切パネル2D’が傾動した状態を2点鎖線で図示している。
間仕切パネル2A,2B,2Cの構成は、間仕切パネル2Dと略同一構成であるため、間仕切パネル2A,2B,2Cの説明を省略する。一方、第1区画レール30に吊支される間仕切パネル2D,2E,2Fには、フレーム20の側端部20a,20b(側縁部)に鉛直方向に取付けられる一対のヒンジ部材51,51を介して左右一対の補助パネル5,5’が取付けられている。
補助パネル5は、パネル部材21よりも上下寸法が短尺な略長方形状の板状に形成されており、その取付位置がベッドBに横になっている利用者を隠せるように位置合わせがなされている。加えて、パネル部材21と同様にポリカーボネートにより半透明状の白い板状に形成されている。
また、補助パネル5は、ヒンジ部材51を介して補助パネル5を水平方向に回動させることによって利用者が個室状病室R1内外へ容易に移動することができる。尚、ヒンジ部材51は、内部にスプリング等の保持機構を備えている態様であってもよく、この態様であれば、自動的に間仕切パネル2Dの幅方向に沿った状態で補助パネル5を静止・保持させることができる。
尚、補助パネル5’は、フレーム20の側端部20bに取付けられる以外の態様については補助パネル5と略同一態様であるため説明を省略する。
間仕切パネル2D,2E,2Fは、パネル部材21と補助パネル5,5’が半透明状の白い板状であることから、対応する個室状病室R1,R2,R3の外方(内方)から内方(外方)を見た際に、その内方(外方)の視認性を低下させることができる。加えて、パネル部材21と補助パネル5,5’が半透明状の白い板状であるとともに、補助パネル5,5’の上下端部側は開放されていることから、建物に配設されている窓や照明器具等を光源とする光が個室状病室R1,R2,R3内に直接入光するため、個室状病室R1,R2,R3の利用者に圧迫感を与え難く、一定量の光量を確保することができる。さらに、パネル部材21にプロジェクタから照射された映像を投影させることで、スクリーンとして使用することもできる。尚、スクリーンとして使用する場合には透明状の白い板状であることが好ましい。
間仕切パネル2A,2B,2Cについても、間仕切パネル2D,2E,2Fと同様に、対応する個室状病室R1,R2,R3の外方(内方)から内方(外方)を見た際に、その内方(外方)の視認性を低下させることができる。
次に、図3〜図5を用いて、間仕切パネル2A,2A,2B,2B,2Dの位置変更に伴う個室状病室R1の使用例について説明する。尚、第1区画レール30において、第1長尺レール31と第1分岐レール32A,32Aそれぞれとの交差部分を第1交差部33A,33Aとし、第2区画レール35Aにおいて、第2長尺レール36Aと第2分岐レール37A,37Aそれぞれとの交差部分を第2交差部38A,38Aとし、第2区画レール35Bにおいても第2区画レール35Aと同様に第2交差部38B,38Bを示して説明する。さらに尚、図4,図5においてレールユニット3を2点鎖線で、間仕切パネル2A,2B,2Dを実線で図示している。
図3に示されるように、第1区画レール30に吊支される間仕切パネル2Dおよび補助パネル5,5’により、共有スペースS1側からベッドBに横たわった利用者が外部から視認され難くなっている。このように、補助パネル5,5’によって、間仕切パネル2Aだけの態様よりも個室状病室R1内のプライバシを向上させることができる。
また、第1交差部33A,33A間の寸法と第1分岐レール32A,32Aの寸法とは、間仕切パネル2Aの吊支部材4,4間の寸法と略同一である。第1交差部33A,33Aの略中央は第2区画レール35A,35B間の略中央となる配置となっているため、吊支部材4,4を第1交差部33A,33Aに合わせるように移動させることで間仕切パネル2Dを図3に示される所期位置に配置できるようになっている。すなわち、第1交差部33A,33Aをいわゆる目印とすればよく、間仕切パネル2Dの位置合わせが容易である。
また、第2区画レール35Aに吊支される2枚の間仕切パネル2A,2Aにより共有スペースS2側から個室状病室R1内への視認性が低下されている。同様に、第2区画レール35Bに吊支される2枚の間仕切パネル2B,2Bにより隣接する個室状病室R2側から個室状病室R1内への視認性が低下されている。
これらによって、個室状病室R1はプライバシが確保された空間となっている。尚、第1区画レール30に吊支される間仕切パネル2Dは、補助パネル5,5’を含む幅寸法の合計の長さが第2区画レール35A,35B間の距離より僅かに短尺となっている。また、間仕切パネル2Dと、該間仕切パネル2D側に配置される間仕切パネル2A,2Bとの間には、これら間仕切パネル2A,2B,2Dおよび補助パネル5,5’によって完全に遮断されず、個室状病室R1の外部に連通する小さな空間がある。同様に、壁W1と、該壁W1側に配置される間仕切パネル2A,2Bとの間にも間仕切パネル2A,2Bによって遮断されていない小さな空間がある。これら遮断されていない小さな空間に加えて、各間仕切パネル2A,2B,2Dおよび補助パネル5,5’が半透明状の白い板状であり、かつ、補助パネル5,5’の上下端部が開放されることにより、個室状病室R1の利用者に圧迫感を与え難い。
図4の2点鎖線に示されるように、間仕切パネル2Dを、第1区画レール30の第1長尺レール31に沿って移動させることにより、個室状病室R1と共有スペースS1との間口を広く確保することができる。
一方、間仕切パネル2Dを、第1区画レール30の第1分岐レール32A,32Aに沿って間仕切パネル2Dのパネル面に対して略垂直方向かつ共有スペースS1側に移動させることにより、共有スペースS1の一部を一時的に利用して、個室状病室R1を拡張することができる。このとき、間仕切パネル2Dと対向する個室状病室R1’の間仕切パネル2D’(図2参照)との間を所定距離以上離間させておくことにより共有スペースS1を人が通行可能な通路としての機能を確保しつつ、間仕切パネル2Dによって対向する個室状病室R1’側からの視認性を低下させることができる。これにより、プライバシを確保しつつ必要に応じて一時的に広い区画を確保することができる。
図5(a)に示されるように、間仕切パネル2B,2Bは、個室状病室R1と隣接する個室状病室R2との間を仕切っている状態において、間仕切パネル2B,2Bの吊支部材4,4,4,4は、いずれも第2区画レール35Bの第2交差部38B,38Bに配置されていないことから、意図せず間仕切パネル2Bにパネル面の垂直方向から力が作用しても、該間仕切パネル2Bが個室状病室R1または隣接する個室状病室R2側へ移動することが防止されている。
図5(b)に示されるように、間仕切パネル2B,2Bを、第2長尺レール36Bに沿って共有スペースS1側に移動させることにより、壁W1側の間仕切パネル2Bの吊支部材4,4を第2区画レール35Bの第2交差部38B,38B上に配置した後、第2分岐レール37B,37Bに沿って当該間仕切パネル2Bのパネル面に対して略垂直方向かつ隣接する個室状病室R2側へ移動させる。
次いで、壁W1側の間仕切パネル2Bと同様に、共有スペースS1側の間仕切パネル2Bの吊支部材4,4を第2交差部38B,38B上に配置した後、第2分岐レール37B,37Bに沿って当該間仕切パネル2Bのパネル面に対して略垂直方向かつ隣接する個室状病室R2側へ移動させる(図5(c)に示される状態)。
これらにより、間仕切パネル2B,2Bを隣接する個室状病室R2に移動させることにより、隣接する個室状病室R2の一部を一時的に利用して、個室状病室R1を拡張することができる。このとき、第2分岐レール37B,37Bが第2長尺レール36Bの壁W1側(ベッドBの頭部側)で該第2長尺レール36Bに十字形に直交しているため、隣接する個室状病室R2のベッドBの頭部側に間仕切パネル2B,2Bが移動されることから、隣接する個室状病室R2側からは個室状病室R1内を視認し難い状態となっている。同様に、個室状病室R1側から隣接する個室状病室R2内を視認し難い状態となっている。すなわち、個室状病室R1を隣接する個室状病室R2側に拡張した場合であっても、相互のプライバシを確保することができる。尚、当然にして、間仕切パネル2B,2Bを個室状病室R1に移動させることによって、個室状病室R1の空間を利用して、隣接する個室状病室R2を拡張することもできる。
また、間仕切パネル2B,2Bと同様に、間仕切パネル2A,2Aも第2区画レール35Aに沿って移動させることにより、共有スペースS2側または個室状病室R1に移動させることができる。すなわち、隣接する共有スペースS2側の空間を利用して、個室状病室R1を拡張することができるとともに、個室状病室R1の空間を利用して、隣接する共有スペースS2を拡張することもできる。
これまで、各間仕切パネル2A,2B,2Dを個別に移動させることにより、個室状病室R1を拡張する例について説明したが、これら間仕切パネル2A,2B,2Dの内の全てまたは二組を共に移動させることにより、共有スペースS1の一部を一時的に利用して個室状病室R1を拡張することに加えて、隣接する個室状区画R2の一部を一時的に利用して個室状病室R1内を拡張可能とすることにより、より個室状病室R1内を拡張することができる。
また、個室状病室R2,R3についても、個室状病室R1と同様に拡張することができる。尚、個室状病室R3の一方は壁W2によって仕切られていることから、壁W2と第2区画レール35Cとの距離が、各第2区画レール35A,35B,35C間の所定距離よりも長寸であってもよく、壁W2と第2区画レール35Cとの距離および各第2区画レール35A,35B,35C間の寸法については適宜設定されればよい。
以上説明してきたように、本実施例における移動間仕切装置1は、プライバシを確保しつつ必要に応じて広い区画を確保することができる個室状病室R1,R2,R3を提供することができる。
また、必要に応じて個室状病室R1を拡張することにより、大型の物品の搬出入等の作業や患者に対して医療行為に準じる処置等に必要な領域を確保することができることから、図3に示される個室状病室R1の状態において、作業や処置に必要な領域を確保しなくともよいため、空間を有効活用することができる。換言すれば、作業や処置に必要な領域を確保した病室を配置することと比較して、隣接する個室状病室R2や共有スペースS1,S2の一部を作業や処置に必要な領域として一時的に活用することで個室状病室を多く配置できる。尚、個室状病室R2,R3についても同様である。
また、間仕切パネル2Aを意図的に傾動させることにより一時的に個室状病室R1を拡張してもよく、例えば個室状病室R1内の清掃やシーツの交換のような作業において、容易に個室状病室R1を拡張できることから当該作業が容易となる。尚、他の間仕切パネル2B,2C,2D,2E,2Fおよび個室状病室R2,R3についても同様である。
ここで、移動間仕切装置1を使用して形成された個室状病室R1と、カーテンレールに吊支されたカーテンを使用して形成された個室状病室とを比較すると、カーテンは捲れ上がったり移動し易いが、間仕切パネル2A,2B,2Dは捲れ上がったり容易に移動し難い。これにより、間仕切パネル2A,2B,2Dであれば確実に個室状病室R1内のプライバシを確保することができる。
また、カーテンは、定期的にクリーニング等を行い一定以上の衛生状態を保つ必要があるが、汚れが付着した際に染み込む等するため、即座に汚れを除去することが難しい上に、クリーニング等を繰り返し行っても汚れが蓄積し、経年と共に劣化する。対して、間仕切パネル2A,2B,2Dは、拭き上げるだけで一定以上の衛生状態を保つことができるとともに、付着した汚れも即座に除去することができ、劣化し難く汚れも蓄積し難い。これらにより、維持管理の観点からも、移動間仕切装置1により良質な個室状病室R1,R2,…を提供することができる。尚、他の間仕切パネル2C,2E,2Fおよび個室状病室R2,R3についても同様である。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例においては、移動間仕切装置1を用いて個室状病室が形成されている態様として説明したが、これに限らず、宿泊施設、アミューズメント施設、教育施設、飲食店等において個室状区画を形成するために使用されてもよく、一つの個室状病室(区画)だけが形成される態様であってもよい。
また、移動間仕切装置1を用いて、6つの個室状病室R1,R2,…が形成されている態様として説明したが、これに限らず、1つ以上の個室状病室が形成されていればよい。また、対向して個室状病室R1,R1’が形成されている態様として説明したが、単に共有スペースS1に沿って、複数形成されていてもよく、個室状病室R1,R1’がいわゆる背中合わせに形成されていてもよい。
また、移動間仕切装置1によって個室状病室の3辺を移動式の間仕切パネルで仕切る態様として説明したが、これに限らず、少なくとも1辺が移動式の間仕切パネルであればよく、すなわち全ての辺が移動式の間仕切パネルであってもよく、一部が固定式の間仕切パネルであってもよく、カーテンであってもよく、建物の壁を利用してもよく、限定するものではない。加えて、個室状病室が上面視矩形状に形成されていなくともよく、三角形状や、台形状や、五角形以上の多角形状に形成されていてもよい。
また、移動間仕切装置1は、建物の壁W1,W2,W3で上面視逆向き略コ字状に画成された空間を仕切っている態様として説明したが、これに限らず、壁W1,W2,W3の全部または一部が固定式の間仕切パネルや、移動式の間仕切パネルで形成された造作壁で画成されていてもよく、カーテンレールに吊支されたカーテンで仕切られていてもよい。また、各個室状病室(区画)は、複数の間仕切パネルを連接することで外部と完全に仕切られていてもよく、間仕切パネルを移動させた位置で固定可能であってもよい。
レールユニット3は、天井Cに配置される態様として説明したが、これに限らず、架台に架設されていてもよく、床Fに配置されていてもよく、限定するものではない。また、レールユニット3は、個室状病室を仕切る間仕切パネルを吊支するための必要数、第1分岐レール32A,32B,32Cや第2分岐レール37A,37B,37Cと略同一態様のレールだけが配置されている態様であってもよく、該略同一態様のレールと第1分岐レール32A,32B,32Cや第2分岐レール37A,37B,37Cを組合わせることで構成されていてもよい。
1 移動間仕切装置
2A,2A’ 間仕切パネル
2B,2B’ 間仕切パネル
2C,2C’ 間仕切パネル
2D,2D’ 間仕切パネル
2E,2E’ 間仕切パネル
2F,2F’ 間仕切パネル
5,5’ 補助パネル
20a,20b 側端部(側縁部)
30 第1区画レール(ガイドレール)
35A,35B,35C 第2区画レール(ガイドレール)
R1,R1’ 個室状病室(個室状区画)
R2,R2’ 個室状病室(個室状区画)
R3,R3’ 個室状病室(個室状区画)

Claims (6)

  1. ガイドレールに沿って移動可能な間仕切パネルによって空間に個室状区画を形成する移動間仕切装置であって、
    前記ガイドレールは、該間仕切パネルのパネル面に対して略直交方向に配設されていることを特徴とする移動間仕切装置。
  2. 前記間仕切パネルは、隣接する個室状区画との仕切であることを特徴とする請求項1に記載の移動間仕切装置。
  3. 前記間仕切パネルは、隣接する共有スペースとの仕切であることを特徴とする請求項1または2に記載の移動間仕切装置。
  4. 前記ガイドレールは、天井または架台に架設され、前記間仕切パネルは、前記ガイドレールに揺動可能に吊支されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の移動間仕切装置。
  5. 前記間仕切パネルは、側縁部において水平方向に回動可能に取付けられる補助パネルを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の移動間仕切装置。
  6. 前記個室状区画は、個室状病室であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の移動間仕切装置。
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