JP6991052B2 - 移動間仕切り装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明に係る第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
先ず、本実施形態に係る移動間仕切り装置の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る移動間仕切り装置を室内空間に設けた状態を示す概略平面図であり、図2は図1に示されるA-A線断面図、図3は図1に示されるB-B線断面図である。なお、図2及び図3においては、後述する第1ランナ120及び第2ランナ220が断面で示されておらず、その側方からみた状態が示されている。
第1ハンガーレール100は、図2及び図3に示されるように、その内壁に沿って移動する第1ランナ120が走行可能な走行経路を形成するものであり、第1ランナ120を内部に収容可能な内部空間102を画成するように下方の一部が開放された断面略C字状に形成されている。第1ハンガーレール100の下部には、その上面が第1ランナ120の走行面となる一対のリブ104が形成されており、このリブ104には、下方へ垂下すると共にその先端が互いに離間する方向に折れ曲がった断面略L字状のパネル載置部106が設けられている。このパネル載置部106に図示しない天井パネルの縁部が載置される。本実施形態においては、この一対の第1ハンガーレール100が、室内空間1の側壁沿いに互いに平行して設けられている。
第2ハンガーレール200は、図2及び図3に示されるように、その内壁に沿って移動する第2ランナ220が走行可能な走行経路を形成するものであり、第2ランナ220を内部に収容可能な内部空間202を画成するように下方の一部が開放された断面略C字状に形成される。第2ハンガーレール200の下部には、その上面が第2ランナ220の走行面となる一対の下方リブ204が形成されており、一対の下方リブ204上方には、その上面が第2ランナ220の走行面となる一対の上方リブ206が内部空間202内へ突出するように設けられている。本実施形態における第2ハンガーレール200は、図1に示されるように、その延在方向が第1ハンガーレール100の延在方向に直交するように位置付けられ、一対の第1ランナ120により両端部が吊り下げ支持される。
間仕切りパネル300は、2つの第2ランナ220により吊り下げ支持されており、図1に示されるように、長手方向における一端部の幅が狭く、即ち平面視において凸状に形成されている。一方、長手方向における他端部は当該一端部と嵌合可能に平面視で凹状に形成されており、隣接する他の間仕切りパネル300と連結することができる。なお、図1における符号300a,300bは、接手300cにより連結されて一体となった間仕切りパネルを示しており、間仕切りパネル300aが一対の第2ランナ220で支持され、間仕切りパネル300bが1つの第2ランナ220で支持されて接手300cを軸に回動可能となっている。
連結部材400は、図2に示されるように、内部空間402を画成する上方の一部が開放された断面略C字状に形成されたレール状の鋼材である。この連結部材400は、第2ハンガーレール200の上方に位置して第2ハンガーレール200と同一方向に延在しており、その底面は第2ハンガーレール200と相対移動不能に固定されている。連結部材400上方の開放部分における一対のリブ部404は、2枚の支持板406により上下で挟み込まれており、当該支持板406を上下で挟持するよう2つのナット408が吊ボルト124に螺合することにより吊ボルト124に対して相対移動不能に固定されている。この連結部材400を介して第1ランナ120と第2ハンガーレール200とが連結されることにより、第1ランナ120と第2ハンガーレール200との連結を強固なものとすることができ、第2ハンガーレール200のレベルを保つことができる。
次に、本実施形態に係る移動間仕切り装置10の動作について説明する。上述したとおり、第2ハンガーレール200は第1ハンガーレール100にそれぞれ設けられた第1ランナ120により吊り下げ支持されている。これにより第2ハンガーレール200は、第1ランナ120と共に、第1ハンガーレール100の延在方向、即ち図1にて大矢印で示される図1中左右方向に沿って移動することができる。また、第2ハンガーレール200は複数の間仕切りパネル300を吊り下げ支持している。そのため、第2ハンガーレール200の移動に応じて、複数の間仕切りパネル300を一枚パネルのように移動させることが可能となる。さらに、複数の間仕切りパネル300のそれぞれは、第2ハンガーレール200に設けられた2つの第2ランナ220により吊り下げ支持されている。これにより間仕切りパネル300は、第2ランナ220と共に、第2ハンガーレール200の延在方向、即ち図1にて小矢印で示される図1中上下方向(図1中縦方向)に沿って移動することができるため、間仕切りパネル300を図1中上下左右の4方向の自由度を持って移動させることができる。
前述した第1の実施形態では、第2ハンガーレール200が複数の間仕切りパネル300を吊り下げ支持すると説明したが、間仕切りパターンの変更に伴い、一部の間仕切りパネル300が不要となった場合には、間仕切りパネル300を取り外す作業を行うこととなる。しかしながら、第2ハンガーレール200に連結可能なハンガーレールを別途設け、当該ハンガーレールに不要となった間仕切りパネル300を一時的に格納するようにしてもよい。以下、図5~図8を用いて本実施形態に係る移動間仕切り装置について説明する。
第2ハンガーレール200’は、図6に示されるように、格納ハンガーレール500と連結するために、当該連結箇所に内部空間202と連通する連通孔208が形成されており、これ以外は第2ハンガーレール200と同一の構成を有する。
格納ハンガーレール500は、第2ハンガーレール200’と同じ高さとなるように天井面で固定されて第2ハンガーレール200’と連結可能にされたものであり、第2ハンガーレール200’と同一の構成を有する。したがって、第2ハンガーレール200’と格納ハンガーレール500とが連結された際には、当該レール間での第2ランナ220の移動が可能となる。格納ハンガーレール500は、図5に示されるように、2つのレールが互いに平行に離間して対をなすよう配置された格納部520と、2つのレールがL字状に連結された連絡部540とを形成するよう配設されている。
前述した第2の実施形態では、第2ハンガーレール200’と格納ハンガーレール500aとに連通孔208,508を設け、これらの連通孔208,508を第2ランナ220が通過することで両レール間の間仕切りパネル300の移動がなされると説明したが、この連通孔208,508を閉塞または開放するストッパ装置を設けるようにしてもよい。以下、図9~図13を用いて本実施形態に係る移動間仕切り装置について説明する。
前述した第3の実施形態では、ストッパ装置600として、第2ハンガーレール200’に解除体640を、格納ハンガーレール500aにストッパピン620をそれぞれ設け、格納ハンガーレール500aからの第2ランナ220の脱落を防止するようにした。しかしながら、各レールにそれぞれストッパピン620及び解除体640を設け、第2ハンガーレール200’側においても、その連通孔208からの第2ランナ220の脱落を防止するようにしてもよい。以下、図14~図16を用いて本実施形態に係る移動間仕切り装置について説明する。
上述した第1~第4の実施形態では、室内空間1を間仕切るために第2ハンガーレール200または200’を設けたが、これを延長、即ち更なる空間の間仕切りを行うために第2ハンガーレール200または200’に異なるハンガーレールを連結するようにしてもよい。以下、図17及び図18を用いて本実施形態に係る移動間仕切り装置について説明する。
前述した第5の実施形態では、延長ハンガーレール700を天井面で固定したが、これに限定されるものではなく、第2ハンガーレール200’と同様に移動可能に設けるようにしてもよい。以下、図19を用いて本実施形態に係る移動間仕切り装置について説明する。
100,100’ 第1ハンガーレール(第1レール,第4レール)
120 第1ランナ
200,200’,200’’ 第2ハンガーレール(第2レール)
208 連通孔
220 第2ランナ
300 間仕切りパネル(パネル)
400 連結部材
500,500a 格納ハンガーレール(第3レール)
508 連通孔
600 ストッパ装置(開閉体、開放体)
620 ストッパピン(開閉体)
624 拡径部(突出部)
640 解除体(開放体)
642 傾斜部
700 延長ハンガーレール(第3レール)
Claims (6)
- 互いに離間する少なくとも一対の第1レールと、
前記一対の第1レールにそれぞれ設けられ、該第1レールに沿って移動可能な第1ランナと、
延在方向における両端部が、前記第1ランナにより吊り下げ支持された第2レールと、
前記第2レールに設けられ、該第2レールに沿って移動可能であり、且つパネルを吊り下げ支持する第2ランナと、
前記第2レールと着脱自在に連結する第3レールと
を備え、
前記第2ランナは、前記第2及び第3レールが連結された場合、該第2及び第3レール間を移動する
ことを特徴とする移動間仕切り装置。 - 前記第2及び第3レールにおけるそれぞれの連結部分には、前記第2ランナが通過可能な連通孔が設けられており、少なくとも一方のレールの連結部分には、該連通孔の少なくとも一部を閉塞または開放可能な開閉体が設けられる
ことを特徴とする請求項1記載の移動間仕切り装置。 - 前記第2及び第3レールにおける一方のレールの連結部分に前記開閉体が設けられた場合、他方のレールの連結部分には、閉状態にある該開閉体をレールの連結時に開状態にする開放体が設けられる
ことを特徴とする請求項2記載の移動間仕切り装置。 - 前記開閉体は、上下方向に移動可能な柱状をなし、その上端部がその下方より略水平方向に突出する突出部が形成されており、
前記開放体は、前記第2及び第3レールを連結するために接近させる際、前記突出部の側面と下面とからなる隅部に当接し、該当接を維持した状態での更なるレール間の接近に伴い前記開閉体を上方へ移動させる傾斜部を有する
ことを特徴とする請求項3記載の移動間仕切り装置。 - 2つの前記第2ランナが所定の距離離間して対をなし、該一対の第2ランナにより1つの前記パネルが吊り下げ支持され、
前記第3レールは、複数の前記一対の第2ランナと共に複数のパネルをその厚み方向に重ねて格納可能に、前記所定の距離離間して少なくとも一対設けられる
ことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の移動間仕切り装置。 - 互いに離間する一対の第4レールを更に備え、
前記第1ランナは、前記第1レール及び前記第4レールにそれぞれ移動可能に設けられており、
前記第3レールは、その延在方向における両端部が、前記一対の第4レールそれぞれの第1ランナにより吊り下げ支持される
ことを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の移動間仕切り装置。
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