JP2019081657A - 媒体搬送装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反転経路を搬送される記録後の媒体の搬送負荷及びダメージの低減と、装置の大型化の抑制と、の双方に考慮された媒体搬送装置、及びこれを備える記録装置を提供する。【解決手段】プリンター1に設けられる媒体搬送装置5は、記録後の用紙が湾曲反転される湾曲経路20と、記録ヘッド15と対向する記録領域において、前記媒体搬送方向に延設されるとともに、前記媒体搬送方向と交差する幅方向に間隔を空けて複数設けられ、用紙にコックリングを形成する第1リブ30と、湾曲経路20の外側湾曲部20aにおいて複数設けられる第2リブ33と、湾曲経路20の内側湾曲部20bにおいて複数設けられる第3リブ34と、を備え、複数の第2リブ33及び複数の第3リブ34は、前記幅方向において、複数の第1リブ30によって形成された用紙のコックリングの山部Tと谷部Vに対応する位置に配置される。【選択図】図9

Description

本発明は、媒体を搬送する媒体搬送装置と、前記媒体搬送装置によって搬送される媒体に記録を行う記録装置に関する。
インクジェットプリンターに代表される、媒体に液体を噴射して記録を行う記録装置において、記録後の媒体は、前記液体を吸収して、媒体搬送方向と交差する幅方向に波打つ形状であるコックリングが形成される場合がある。
また、媒体に記録を行う記録部と対向する位置に設けられる媒体支持部(プラテンとも言う)上での姿勢を安定させるため、前記記録部による記録前の媒体に対し、前記媒体に前記コックリングを積極的に形成する波形状形成部が設けられる場合がある。
コックリングが形成された媒体は剛性が高まり、前記媒体支持部上における媒体の姿勢が安定する。
ところで前記記録装置において、記録後の前記媒体は、直線状に形成された経路を通って記録面を上にして排出される、所謂フェイスアップで排出される場合と、湾曲した反転経路を通って記録面を下にして排出される、所謂フェイスダウンで排出される場合とがある。
前記媒体が前記反転経路を搬送される場合、コックリングが形成されて剛性が高くなった前記媒体は前記反転経路の湾曲に沿い難く、搬送負荷が高くなり易い。また、コックリングが形成された前記媒体は湾曲した経路に引っ掛かり易く、紙詰まりが発生する虞がある。
これらの不具合を抑制するため、特許文献1には、反転経路の入口近傍において前記媒体を屈曲させる屈曲ローラーを設ける構成が開示されている。前記屈曲ローラーによって、反転経路に進入する前記媒体の曲げの起点の位置を変えることにより、反転経路における搬送負荷を低減している。前記搬送負荷は、特許文献1ではフロントテンションと呼ばれ、前記媒体を下流側から上流側へ押し戻そうとする力である。
特開2004−223831号公報
しかし、特許文献1の構成では、反転経路の入口近傍において前記媒体を急激に曲げるため、前記媒体に皺、折れ、傷等のダメージを与えてしまう虞がある。
また、前記反転経路よりも媒体搬送方向上流側において前記媒体を緩やかに曲げれば、前記媒体へのダメージは低減できるが、反転経路よりも上流側の経路が長くなり、装置の大型化に繋がる。
また、前記反転経路の上流側に、前記コックリングを解消する解消部を設けたとしても、記録位置に近い場所で解消部が記録面に接触するため、記録面にインクの転着を招く虞があるし、これを避ける為に記録位置から遠い場所に前記解消部を設けてしまうと、その位置から前記反転経路を形成しなければならない為、装置の大型化の問題が生じる。
上記問題に鑑み、本発明の目的は、反転経路を搬送される記録後の媒体の搬送負荷及びダメージの低減と、装置の大型化の抑制と、の双方に考慮された媒体搬送装置、及びこれを備える記録装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る媒体搬送装置は、媒体に処理を行う処理部で処理された前記媒体が、内側湾曲部と外側湾曲部との間を通り、湾曲反転される湾曲経路と、前記処理部と対向する対向領域、或いは、前記対向領域よりも媒体搬送方向上流側において、前記媒体搬送方向に延設されるとともに、前記媒体搬送方向と交差する幅方向に間隔を空けて複数設けられ、前記媒体に、前記媒体搬送方向に延在する山部及び谷部が前記幅方向に沿って交互に位置する波形状を形成する第1リブと、前記外側湾曲部において、前記媒体搬送方向に延設されるとともに、前記幅方向に間隔を空けて複数設けられる第2リブと、前記内側湾曲部において、前記媒体搬送方向に延設されるとともに、前記幅方向に間隔を空けて複数設けられる第3リブと、を備え、複数の前記第2リブ及び複数の前記第3リブは、前記幅方向において、複数の前記第1リブによって形成された前記媒体の前記波形状の、前記山部と前記谷部に対応する位置に配置される、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記幅方向において、複数の前記第1リブによって形成された前記媒体の前記波形状の、前記山部と前記谷部に対応する位置に配置された複数の前記第2リブ及び複数の前記第3リブにより、前記波形状が緩やかに低減され、そして前記媒体の剛性が低くなる。尚、その詳細即ち前記波形状が緩やかに低減される原理については、後に説明する。
以上により、前記波形状が形成された前記媒体が前記湾曲経路を搬送される際の搬送抵抗及び前記媒体へのダメージ(皺、折れ曲がり等)を低減することができる。しかも、前記第2リブ或いは前記第3リブにより、前記媒体が搬送される際の摩擦抵抗も抑制される。
また、複数の前記第2リブ及び複数の前記第3リブは、前記湾曲経路に設けられるので、前記波形状を低減する構成を、経路長を延長することなく設けることができる。
加えて、前記媒体は直近の記録面とは反対側の面が前記外側湾曲部(即ち前記第2リブ)に押し付けられながら搬送され、その過程で前記波形状が低減されるので、直近の記録面にダメージを与えにくい。
以って、前記湾曲経路を搬送される媒体の搬送負荷及びダメージの低減と、装置の大型化の抑制との双方に考慮された媒体搬送装置とすることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、複数の前記第1リブは、前記山部を形成する高リブと、前記谷部を形成する低リブと、が前記幅方向に交互に配置されて成り、複数の前記第2リブ及び複数の前記第3リブは、前記幅方向において、前記高リブ及び前記低リブの位置に設けられる、ことを特徴とする。
本態様によれば、複数の前記第2リブ及び複数の前記第3リブは、前記幅方向において、前記高リブ及び前記低リブの位置に設けられるので、複数の前記第2リブ及び複数の前記第3リブを、前記幅方向において、複数の前記第1リブによって形成された前記媒体の前記波形状の、前記山部と前記谷部に対応する位置に配置することができる。
尚、「複数の前記第2リブ及び複数の前記第3リブを、前記幅方向において、前記高リブ及び前記低リブの位置に設ける」とは、複数の前記第2リブ及び複数の前記第3リブを、前記幅方向において、前記高リブ及び前記低リブと同じ位置に設けると把握することもできる。ここで、「同じ位置」とは、実質的に同じであればよい意味であり、厳密な意味で完全に同じであることは要しない意味である。例えば、公差の範囲での違いは同じと見做すことができる。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様において、前記第2リブの頂点と、前記第2リブに対向する前記第3リブの頂点と、の間隔が、前記媒体搬送方向の上流側から下流側に向けて狭くなる、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第2リブの頂点と、前記第2リブに対向する前記第3リブの頂点と、の間隔が、前記媒体搬送方向の上流側から下流側に向けて狭くなるので、前記湾曲経路において前記媒体の入口は広く、前記波形状が形成された前記媒体が入り易い構成とすることができる。そして、前記媒体が搬送されるに従って、次第に狭い隙間(前記第2リブの頂点と、前記第2リブに対向する前記第3リブの頂点との間)を送られるので、前記波形状の山谷の差を徐々に低くすることができる。
本発明の第4の態様は、第1の態様から第3の態様のいずれか一つにおいて、前記湾曲経路の前記媒体搬送方向上流側に設けられ、前記媒体を前記湾曲経路に搬送する上流側搬送部と、前記湾曲経路の媒体搬送方向下流側に設けられ、前記媒体を前記湾曲経路から排出する下流側搬送部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記湾曲経路の媒体搬送方向上流側に設けられ、前記媒体を前記湾曲経路に搬送する上流側搬送部と、前記湾曲経路の媒体搬送方向下流側に設けられ、前記媒体を前記湾曲経路から排出する下流側搬送部と、を備える媒体搬送装置において、第1の態様から第3の態様のいずれか一つと同様の作用効果が得られる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記上流側搬送部の前記媒体搬送方向下流側において前記媒体を支持し、前記上流側搬送部から前記湾曲経路に向けた経路となる第1状態と、前記上流側搬送部から前記湾曲経路とは異なる搬送先に向けた経路となる第2状態と、の間で変位可能な支持部を備え、前記支持部は、前記媒体搬送方向に延設されるとともに、前記幅方向に、前記第2リブと同じ間隔を空けて複数設けられる第4リブを備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記支持部が、前記媒体搬送方向に延設されるとともに、前記幅方向に、前記第2リブと同じ間隔を空けて複数設けられる第4リブを備えるので、前記媒体を適切に前記湾曲経路に向けて送ることができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、複数の前記第4リブのうち、少なくとも一部の前記第4リブは、前記幅方向から見た側面視で前記媒体搬送方向下流側の端部に、上方に膨らむ凸部を有する、ことを特徴とする。
例えば、前記支持部が前記湾曲経路の前記外側湾曲部に連なる場合、前記支持部に設けられる前記第4リブと、その媒体搬送方向下流側に位置する前記外側湾曲部に設けられる前記第2リブとを同じ高さに設定すると、部材の公差により、前記支持部と前記外側湾曲部との継ぎ目において、前記第4リブと前記第2リブとの高さがずれる場合がある。このとき、媒体搬送方向下流側にある前記第2リブが前記第4リブよりも高くなると、搬送される前記媒体の先端が前記第2リブに引っ掛かる虞がある。
本態様によれば、複数の前記第4リブのうち、少なくとも一部の前記第4リブは、前記幅方向から見た側面視で前記媒体搬送方向下流側の端部に、上方に膨らむ凸部を有するので、部材の公差によって前記第2リブ及び前記第4リブの高さにばらつきがあったとしても、前記継ぎ目において、少なくとも一部の前記第4リブが前記第2リブよりも確実に高くなるようにすることができる。以って、前記継ぎ目において、前記媒体の先端が前記第2リブに引っ掛かる虞を低減できる。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記第2リブは、上流側第2リブと、前記媒体搬送方向上流側の端部が前記上流側第2リブよりも下流側に位置する下流側第2リブと、が前記幅方向に交互に配置されて成り、前記第4リブは、前記幅方向において前記上流側第2リブに対応する位置に設けられる上流側第4リブと、前記媒体搬送方向上流側の端部が前記上流側第4リブよりも下流側に位置するとともに、前記幅方向において前記下流側第2リブに対応する位置に設けられる下流側第4リブと、前記上流側第4リブに対して前記幅方向の少なくとも一方側に設けられる補助リブと、を備えて成り、前記上流側第2リブは、前記支持部が前記第1状態である場合に、前記媒体搬送方向において、前記下流側第4リブ及び前記補助リブの双方と一部が重なり、前記凸部は、前記下流側第4リブ及び前記補助リブに設けられている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第2リブは、上流側第2リブと、前記媒体搬送方向上流側の端部が前記上流側第2リブよりも下流側に位置する下流側第2リブと、が前記幅方向に交互に配置されて成り、前記第4リブは、前記幅方向において前記上流側第2リブに対応する位置に設けられる上流側第4リブと、前記媒体搬送方向上流側の端部が前記上流側第4リブよりも下流側に位置するとともに、前記幅方向において前記下流側第2リブに対応する位置に設けられる下流側第4リブと、前記上流側第4リブに対して前記幅方向の少なくとも一方側に設けられる補助リブと、を備えて成り、前記上流側第2リブは、前記支持部が前記第1状態である場合に、前記媒体搬送方向において、前記下流側第4リブ及び前記補助リブの双方と一部が重なるので、前記支持部が前記第1状態である場合に、前記第2リブと前記第4リブとが櫛歯状に噛み合って、搬送される媒体が、前記支持部と前記外側湾曲部との継ぎ目を円滑に通過することができる。
また、前記凸部は、前記下流側第4リブ及び前記補助リブに設けられているので、前記外側湾曲部と前記支持部との継ぎ目部分における媒体の引っ掛かりを一層効果的に抑制することができる。
本発明の第8の態様は、第4の態様から第7の態様のいずれかにおいて、前記処理部と前記上流側搬送部との間に設けられ、前記媒体を搬送する第1搬送部を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記処理部と前記上流側搬送部との間に設けられ、前記媒体を搬送する第1搬送部を備える媒体搬送装置において、第4の態様から第7の態様のいずれかと同様の作用効果が得られる。
本発明の第9の態様は、第8の態様において、前記上流側搬送部は、上流側駆動ローラーと、前記上流側駆動ローラーに従動回転し、外周に複数の歯を有する上流側ギザローラーと、を備える上流側ローラー対であり、前記第1搬送部は、第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーに従動回転し、外周に複数の歯を有する第1ギザローラーと、を備える第1ローラー対であり、前記上流側ギザローラーの径は、前記第1ギザローラーの径よりも小さい、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記上流側搬送部の前記上流側ギザローラーの径が、前記第1搬送部の前記第1ギザローラーの径よりも小さいので、前記第1搬送部周辺のスペースを有効に使うことができる。
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記上流側ローラー対、及び、前記第1ローラー対は、それぞれ前記幅方向に間隔を空けて複数設けられており、前記上流側ローラー対の数は、前記第1ローラー対の数より少ない、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記上流側ローラー対の数は、前記第1ローラー対の数より少ないので、装置の製造コストを低減することができる。
本発明の第11の態様は、第8の態様から第10の態様のいずれか一つにおいて、前記第1搬送部の搬送速度と、前記上流側搬送部の搬送速度と、は等速であることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体を適切に搬送することができる。
尚、本明細書において「等速」とは、実質的に等速であればよい意味であり、厳密な意味で完全に等速であることは要しない意味である。例えば、「等速」とは、完全に同一の場合の他に、各搬送ローラーのローラー径や回転軸の偏心等に起因する搬送誤差等を考慮した場合に等速であるとみなせる場合を含むものとする。
本発明の第12の態様は、第4の態様から第11の態様のいずれか一つにおいて、前記下流側搬送部の搬送速度は、前記上流側搬送部の搬送速度よりも速いことを特徴とする。
本態様によれば、前記湾曲経路内において、前記媒体が弛み、詰まる虞を低減できる。
本発明の第13の態様は、第12の態様において、前記下流側搬送部の搬送速度の、前記上流側搬送部の搬送速度に対する増速率は、1%〜3%であることを特徴とする。
前記媒体が前記上流側搬送部と前記下流側搬送部の双方にニップされている場合に、前記下流側搬送部の搬送速度が、前記上流側搬送部の搬送速度よりも速いと、前記媒体の先端側が引っ張られるので、搬送が進むに連れ、前記媒体は前記内側湾曲部側に近づく。前記下流側搬送部の搬送速度が速過ぎると、前記媒体の後端が前記上流側搬送部によるニップから外れる前に、前記媒体が前記内側湾曲部に押し付けられるようになり、搬送負荷が増す。
本態様によれば、前記下流側搬送部の搬送速度の、前記上流側搬送部の搬送速度に対する増速率を1%〜3%とすることにより、前記湾曲経路の内側湾曲部に前記媒体が接触する虞を低減し、前記媒体を一層適切に搬送することができる。
本発明の第14の態様に係る記録装置は、媒体に処理を行う処理部であって、前記媒体に液体を噴射して記録を行う記録部と、第1の態様から第13の態様のいずれか一つの媒体搬送装置と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、媒体に処理を行う処理部として、前記媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備える記録装置に設けられる媒体搬送装置において、第1の態様から第13の態様のいずれか一つと同様の作用効果が得られる。
第1実施形態に係るプリンターの外観斜視図。 第1実施形態に係るプリンターの媒体収容部から搬送される用紙の搬送経路を示す側断面図。 第1実施形態に係るプリンターの背面側給送部から搬送される用紙の搬送経路を示す側断面図。 第1実施形態に係るプリンターにおいて第1カバーを開き、第2状態にある支持部を示す側断面図。 第1実施形態に係るプリンターにおいて第1カバーを開き、第2状態にある支持部を示す斜視図。 第1実施形態に係るプリンターにおいて第1カバーを開き、1状態にある支持部を示す斜視図。 媒体支持部の概略斜視図。 図2の要部拡大図。 湾曲経路の内側湾曲部を取り外した状態を示す斜視図。 図9の平面図。 第1実施形態に係るプリンターにおいて第1カバー及び第2カバーを開いた状態を示す斜視図。 湾曲経路のXY平面の断面図。 湾曲経路における用紙の搬送について説明する図。 図13の左図におけるA0−A0矢視断面図。 媒体搬送方向上流側から下流側に向けて狭くなる湾曲経路について説明する図。 第1実施形態に係るプリンターにおいてキャリッジが+X方向の端部に位置する状態を示す斜視図。 第1実施形態に係るプリンターにおいてキャリッジが−X方向の端部に位置する状態を示す斜視図。 外側湾曲部及び第1状態の支持部を示す斜視図。 図18のB部拡大斜視図。 図19のC−C矢視断面図。 図19のD−D矢視断面図。 外側湾曲部及び支持部を示す平面図。 第1実施形態に係るプリンターにおいてインクタンクにインクボトルを挿した状態を示す斜視図。 図23の平面図。 第1実施形態に係るプリンターにおいて第1排紙トレイを開いた状態を示す図。 第1排紙トレイ周辺の要部拡大斜視図。
[第1実施形態]
まず、本発明の一実施形態に係る記録装置の概略について説明する。本実施形態の記録装置の一例として、インクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1という場合がある)を例に挙げる。
図1は、第1実施形態に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、第1実施形態に係るプリンターの媒体収容部から搬送される用紙の搬送経路を示す側断面図である。図3は、第1実施形態に係るプリンターの背面側給送部から搬送される用紙の搬送経路を示す側断面図である。図4は、第1実施形態に係るプリンターにおいて第1カバーを開き、第2状態にある支持部を示す側断面図である。図5は、第1実施形態に係るプリンターにおいて第1カバーを開き、第2状態にある支持部を示す斜視図ある。図6は、第1実施形態に係るプリンターにおいて第1カバーを開き、1状態にある支持部を示す斜視図ある。図7は、媒体支持部の概略斜視図ある。
図8は、図2の要部拡大図ある。図9は、湾曲経路の内側湾曲部を取り外した状態を示す斜視図ある。図10は、図9の平面図ある。図11は、第1実施形態に係るプリンターにおいて第1カバー及び第2カバーを開いた状態を示す斜視図ある。図12は、湾曲経路のXY平面の断面図ある。図13は、湾曲経路における用紙の搬送について説明する図ある。図14は、図13の左図におけるA0−A0矢視断面図である。図15は、媒体搬送方向上流側から下流側に向けて狭くなる湾曲経路について説明する図ある。図16は、第1実施形態に係るプリンターにおいてキャリッジが+X方向の端部に位置する状態を示す斜視図ある。図17は、第1実施形態に係るプリンターにおいてキャリッジが−X方向の端部に位置する状態を示す斜視図ある。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX軸方向が用紙の幅方向であり、装置幅方向を示し、Y軸方向が記録装置内の搬送経路における用紙の搬送方向(媒体搬送方向)であり、装置奥行き方向を示し、Z軸方向が装置高さ方向を示している。また、「媒体」の一例としての用紙が搬送されていく方向を下流といい、その反対を上流と言う。
■■■プリンターの概要■■■
図1を参照して、プリンター1の全体構成について説明する。プリンター1は、筐体2と、スキャナー部3とを備える複合機として構成されている。
スキャナー部3は、スキャナー本体4aと、ADF部4bとを備えている。スキャナー本体4aの+Y方向側端部には、操作部6が設けられている。操作部6は、複数の操作ボタン及び表示パネルを備えている。本実施形態において操作部6は、プリンター1における記録動作及びスキャナー部3における画像読取動作を操作可能に構成されている。
筐体2の上部には、第1排紙トレイ7が筐体2に対して回動可能に取り付けられている。本実施形態において、第1排紙トレイ7は、筐体2内から排出されてきた媒体を傾斜姿勢で受けるように構成されている。
■■■プリンターの媒体搬送経路について■■■
<<<媒体収容部から第1排紙トレイまでの媒体搬送経路について>>>
主として図2を参照して、筐体2の下部に設けられる媒体収容部8から第1排紙トレイ7までの媒体搬送経路S1(図2において太い実線で示す)について説明する。
図2において筐体2の−Z方向側端部には、媒体収容部8が設けられている。媒体収容部8は、複数枚の用紙を収容可能に構成されている。媒体収容部8の+Z方向側にはピックアップローラー9が設けられている。ピックアップローラー9は回動軸9aを支点に回動可能に構成されている。ピックアップローラー9は、媒体収容部8に収容された用紙Pと接することにより、媒体収容部8に収容された媒体の最上位の用紙Pを媒体搬送方向下流側に搬送する。
ピックアップローラー9の下流側には、反転ローラー10と、反転ローラー10の周囲に配置され、反転ローラー10に対して従動回転する従動ローラー11a、11b、11c、11dとを備えている。
ピックアップローラー9により送られた用紙Pは、反転ローラー10によって反転されて媒体搬送方向下流側に設けられた送りローラー対12に送られる。送りローラー対12の媒体搬送方向下流側には記録部13が設けられている。
記録部13は、プリンター1において用紙に処理を行う「処理部」であり、用紙に「液体」としてのインクを噴射して記録を行う記録処理を行う。記録部13は、キャリッジ14を備えて構成されている。キャリッジ14は、X軸方向に移動可能に構成されており、その下部にはインクを−Z方向に吐出する記録ヘッド15が設けられている。
記録部13に供給されるインクは、筐体2内において+X軸方向側に設けられるインクタンク29(図1)から後述する供給チューブ60(図16及び図17)を介して送られるように構成されている。
記録ヘッド15の下方において、記録ヘッド15と対向する領域には媒体支持部16が設けられている。媒体支持部16は、送りローラー対12により記録ヘッド15と対向する領域に搬送されてきた用紙Pの下面(記録面と反対側の面)を支持する。
媒体支持部16には、図7に示すように、搬送される用紙Pに媒体搬送方向(Y軸方向)に延在する山部T及び谷部Vが幅方向(X軸方向)に沿って交互に位置する波形状である、所謂、コックリングを形成する第1リブ30が設けられている。コックリングが形成された用紙は剛性が高まるので、媒体支持部16上における媒体の姿勢が安定し、良好な記録画質が得られる。本実施形態において、第1リブ30は、用紙Pを搬送する媒体搬送装置5を構成する。第1リブ30を含む媒体支持部16の具体的な構成については、後で詳述する。
記録ヘッド15は、媒体支持部16により支持された用紙Pに対してインクを吐出し、用紙Pの記録面に記録を実行する。
記録ヘッド15の媒体搬送方向下流側には、「第1搬送部」としての第1ローラー対17が設けられている。第1ローラー対17は、図8に示すように、駆動源としてのモーター40(図9)によって駆動される第1駆動ローラー17aと、第1駆動ローラー17aに従動回転し、外周に複数の歯を有する第1ギザローラー17bと、を備えている。第1ローラー対17は、記録部13と、後述する上流側ローラー対18との間に設けられて用紙を搬送する構成部である。
第1ローラー対17の媒体搬送方向下流側には、媒体搬送装置5を構成するとともに、用紙を湾曲反転する湾曲経路20が設けられている。湾曲経路20の媒体搬送方向上流側には、第1ローラー対17から送られる用紙を湾曲経路20に搬送する「上流側搬送部」としての上流側ローラー対18が設けられている。上流側ローラー対18は、図8に示すように、上流側駆動ローラー18aと、上流側駆動ローラー18aに従動回転し、外周に複数の歯を有する上流側ギザローラー18bと、を備えている。上流側駆動ローラー18aは、モーター40(図9)によって駆動される。
湾曲経路20の媒体搬送方向下流側には、用紙を湾曲経路20から排出する「下流側搬送部」としての下流側ローラー対19を備えている。下流側ローラー対19は、図8に示すように、下流側駆動ローラー19aと、下流側駆動ローラー19aに従動回転し、外周に複数の歯を有する下流側ギザローラー19bと、を備えている。下流側駆動ローラー19aは、モーター40(図9)によって駆動される。
下流側ローラー対19によって、湾曲経路20から排出された用紙は、排出部28から排出されて第1排紙トレイ7に載置される。尚、湾曲経路20の構成についても、媒体支持部16と同様、後で詳述する。
また、本実施形態において、上流側ローラー対18の媒体搬送方向下流側には、用紙を支持する支持部25が設けられている。支持部25は、図2に示すように、上流側ローラー対18から湾曲経路20に向けた経路となる第1状態と、図4のように、第1排紙トレイ7とは異なる搬送先(排出部)に向けた経路となる第2状態と、の間で変位可能に構成されている。支持部25への用紙の排出については、以下において、背面側給送部21からの用紙の搬送について説明した後で説明する。
<<<背面側給送部から第1排紙トレイまでの媒体搬送経路について>>>
次いで、図3において、背面側給送部21からの用紙の搬送について説明する。筐体2の−Y方向側端部には背面側給送部21が設けられている。背面側給送部21は、給送口カバー22を備えている。給送口カバー22は、筐体2に対して回動可能に構成され、閉じた状態(図2)と開いた状態(図3)とを切り替え可能である。給送口カバー22を開いた状態とすることで、背面側給送部21から筐体2内の記録部13に向けて用紙の給送が可能となる。尚、図3において、背面側給送部21から給送された用紙Pの媒体搬送経路を符号S2で示す太線で表している。
給送口カバー22の下流側には、給送ローラー23と分離ローラー24とが設けられている。背面側給送部21にセットされた媒体は、給送ローラー23と分離ローラー24とにニップされて搬送され、送りローラー対12の上流側において、先に説明した媒体収容部8からの媒体搬送経路S1と合流する。その後は、図2に示す媒体搬送経路S1と同じく、用紙は記録部13に送られて、記録が行われ、湾曲経路20を通って第1排紙トレイ7に排出される。
<<<第2の排紙トレイ(支持部)への排紙について>>>
前述した様に、プリンター1は、記録部13による記録後の用紙を第1排紙トレイ7に排出する他、図4に示すように、筐体2の+Y方向側に配置される支持部25を第2の排紙トレイとして排出することができる。図4において、符号S3で示す太線は、後述する第2状態の支持部25に排出される媒体搬送経路を示している。
支持部25は、回動軸25aを備え、記録後の用紙が湾曲経路20を通って第1排紙トレイ7に排出される場合の経路となる第1状態(図2)から、回動軸25aを中心として揺動し、第1排紙トレイ7とは異なる搬送先となる第2状態(図4)になる。
図1に示す筐体2の+Y方向側の側面、つまり前面には、第1カバー26が設けられている。第1カバー26は、図4に示すように、筐体2に対して開閉可能に設けられている。第1カバー26は、筐体2の下端部側を回動支点として構成され、第1カバー26の+Z方向側端部は自由端として構成されている。
図6に示すように、第1カバー26を開いた状態とすると、支持部25及び媒体収容部8の一部が露呈する。第1カバー26が開いた状態では、媒体収容部8の一部を筐体2の+Y方向側に引き出すことができ、媒体収容部8に対する媒体の供給を容易にすることができる。
尚、図5において、支持部25は前記第2状態(図4の状態)であり、図6において、支持部25は前記第1状態(図2、図3の状態)である。
第1カバー26が開かれて、支持部25が前記第2状態(図4、図5の状態)にされると、記録部13による記録後の用紙は、第1ローラー対17及び上流側ローラー対18によって送られて、前記第2状態の支持部25に支持されつつ、筐体2の装置前面側(+Y方向側)から排出される。
■■■媒体支持部について■■■
図7を参照して、媒体支持部16について説明する。
前述した様に、記録部13(処理部)と対向する対向領域に配置される媒体支持部16には、図7に示すように、搬送される用紙に、媒体搬送方向(Y軸方向)に延在する山部T及び谷部Vが幅方向(X軸方向)に沿って交互に位置する波形状(コックリング)を形成する複数の第1リブ30が、媒体搬送方向と交差する幅方向に間隔をあけて設けられている。
本実施形態において、複数の第1リブ30は、用紙Pに山部Tを形成する高リブ31と、用紙Pに谷部Vを形成する低リブ32とが前記幅方向に交互に配置されて構成されている。低リブ32は、高リブ31よりも低く形成されている。
媒体支持部16の媒体搬送方向上流側に設けられる送りローラー対12(図2)は、用紙Pを媒体支持部16にやや押し付けるように搬送する。用紙Pは、第1リブ30としての高リブ31及び低リブ32によって、下方側から支持されつつ搬送されて、用紙Pに高リブ31及び低リブ32の高低に沿った前記コックリングが形成される。
尚、用紙に前記コックリングを形成する構成(リブ)は、本実施形態のように、媒体支持部16に設ける場合の他、例えば、記録部13と対向する対向領域よりも媒体搬送方向上流側の経路形成面に設けることも可能である。
■■■湾曲経路について■■■
続いて、湾曲経路20について説明する。湾曲経路20は、図4に示すように、外側湾曲部20aと内側湾曲部20bとを備えて構成されている。搬送される用紙は、内側湾曲部20bと外側湾曲部20aとの間を通り、湾曲反転されて排出部28から排出される。
図4に示す湾曲経路20は、外側湾曲部20aに対し、前記媒体搬送方向(Y軸方向)に延設されるとともに、前記幅方向(X軸方向)に間隔を空けて複数設けられる第2リブ33(図11も参照)と、内側湾曲部20bに対し、前記媒体搬送方向(Y軸方向)に延設されるとともに、前記幅方向(X軸方向)に間隔を空けて複数設けられる第3リブ34(図11も参照)と、を備えている。
図1において、第1カバー26の上方には、第2カバー27が設けられている。第2カバー27は、図11に示すように、第1カバー26と一体に開くことができる。尚、第1カバー26は、図4及び図5に示すように、単体で開くことができる。
図11に示すように第2カバー27を開くと、外側湾曲部20a及び内側湾曲部20bが露呈する。第2カバー27の筐体2と対向する側に、湾曲経路20を構成する外側湾曲部20aが設けられている。一方、筐体2側には、湾曲経路20を構成する内側湾曲部20bが設けられている。第2カバー27が筐体2に対して閉じた状態を取る際、外側湾曲部20aと内側湾曲部20bとは図4及び図12に示すように間隔をおいて対向し、湾曲経路20を構成する。
そして、複数の第2リブ33及び複数の第3リブ34は、図15の各図に示すように、前記幅方向(X軸方向)において、複数の第1リブ30(高リブ31及び低リブ32)によって形成された用紙の前記波形状(コックリング)の、山部Tと谷部Vに対応する位置に配置される。
より具体的には、複数の第2リブ33及び複数の第3リブ34は、図10に示すように、前記幅方向において、第1リブ30を構成する高リブ31及び低リブ32の位置に設けられている。
本実施例では、複数の第2リブ33及び複数の第3リブ34は、前記幅方向において、第1リブ30を構成する高リブ31及び低リブ32と同じ位置に設けられている。
言い換えると、複数の第2リブ33及び複数の第3リブ34は、第1リブ30を構成する高リブ31及び低リブ32のそれぞれに対し、媒体搬送方向の延長線上にある。
また、本実施形態において図12に示す、第2リブ33の頂点と、第2リブ33に対向する第3リブ34の頂点と、の間隔dは、前記媒体搬送方向の上流側から下流側に向けて狭くなるように構成されている。つまり、湾曲経路20は、図4に示すように、装置をX軸方向から見た場合に先細りになるように構成されている。
本実施形態においては、第2リブ33及び第2リブ33の高さは、媒体搬送方向において一定であり、外側湾曲部20aと内側湾曲部20bが、媒体搬送方向下流側に向けて近づくように形成されていることにより、間隔dが狭くなるように構成されている。
図15の上図は、図13の右図におけるA1−A1断面であり、図15の中図は、図13の右図におけるA2−A2断面であり、図15の下図は、図13の右図におけるA3−A3断面である。
図15に示すように、最も媒体搬送方向上流側のA1−A1断面の間隔d1が広く、下流側に行くに従って、A2−A2断面の間隔d2、A3−A3断面の間隔d3の順に狭くなっている(間隔d1>間隔d2>間隔d3)。
このように、湾曲経路20が先細りになっていることにより、湾曲経路20を抜けた用紙Pの先端が下流側ローラー対19にニップされる確実性が増す。
尚、第2リブ33の頂点と第2リブ33に対向する第3リブ34の頂点との間隔dを、前記媒体搬送方向の上流側から下流側に向けて狭くする構成は、例えば、外側湾曲部20aと内側湾曲部20bは前記媒体搬送方向の上流側から下流側に向けて平行に設け、第2リブ33及び第2リブ33の高さを下流側に向けて高く形成することによっても実現できる。
ここで、図13及び図14を参照して、湾曲経路20における用紙Pの搬送について説明する。湾曲経路20に用紙Pが進入すると、図13の左図に示すように、用紙Pの先端は外側湾曲部20aに当たる。つまり、用紙Pの直近の記録面とは反対側の面が外側湾曲部20aに当たる。そして当該反対側の面が外側湾曲部20aに押し付けられながら、先端が外側湾曲部20aに沿って進む。
更に用紙Pが搬送され、湾曲経路20を抜けた用紙Pの先端が下流側ローラー対19にニップされると、用紙Pの先端に近い側(媒体搬送方向下流側)が、下流側ローラー対19によるニップ前よりも内側湾曲部20bに近づく姿勢となって搬送される。
ここで、外側湾曲部20aに設けられる複数の第2リブ33、及び、内側湾曲部20bに設けられる複数の第3リブ34は、第1リブ30によって形成された用紙Pの前記波形状の、山部Tと谷部Vの双方に対応する位置に配置されている。従って用紙Pの先端が湾曲経路20に入ると、図14に示すように、谷部Vが第2リブ33に当接する。
このとき、用紙Pの剛性によって谷部Vが第2リブ33に押し付けられるので、湾曲経路20を進むに従って谷部Vの高さが徐々に低くなり、即ち前記波形状が緩やかに低減され、そして用紙Pの剛性が低くなる。しかも、谷部Vが押し付けられるのは単なる面ではなく第2リブ33であるので、摩擦抵抗も抑制される。
よって、前記波形状が形成された用紙Pが湾曲経路20を搬送される際の搬送抵抗及び用紙Pへのダメージ(皺、折れ曲がり等)を低減することができる。
例えば、用紙Pの前記波形状を低減する構成を、湾曲経路20より媒体搬送方向上流側に設けることによってもこの効果(搬送抵抗及び用紙ダメージの低減)は得られるが、複数の第2リブ33及び複数の第3リブ34を湾曲経路20に設けることにより、前記波形状を低減する構成を、経路長を延長することなく配設することができる。
加えて、用紙Pは直近の記録面とは反対側の面が外側湾曲部20aの第2リブ33に押し付けられながら搬送され、その過程で前記波形状が低減されるので、直近の記録面にダメージを与えにくい。
以って、湾曲経路20を搬送される用紙Pの搬送負荷及びダメージの低減と、装置の大型化の抑制との双方に考慮された媒体搬送装置5とすることができる。
また、複数の第2リブ33及び複数の第3リブ34は、前記幅方向において、第1リブ30を構成する高リブ31及び低リブ32と同じ位置に設けられるので、複数の第2リブ33及び複数の第3リブ34を、前記幅方向において、複数の第1リブ30によって形成された用紙Pの前記波形状の、山部Tと谷部Vの双方に対応する位置に配置する構成を容易に実現できる。
更に、第2リブ33の頂点と、第2リブ33に対向する第3リブ34の頂点との間隔d(図12)が、前記媒体搬送方向の上流側から下流側に向けて狭くなる構成であることにより、湾曲経路20において用紙Pの入口は広く、前記波形状が形成された前記媒体が入り易い構成とすることができる。そして、図13の左図から右図に示すように、用紙Pが搬送されるに従って、次第に狭い隙間を送られるので、図15の上図から下図に示すように、前記波形状の山谷の差を徐々に低くすることができる。
尚、本実施形態において、第2リブ33及び第3リブ34を有する湾曲経路20は、記録後の用紙を記録面を下にして排出する経路であるが、例えば、両面記録を行う際に用紙を反転するための媒体搬送装置の湾曲経路に第2リブ33及び第3リブ34を設けることも可能である。
尚、上記実施形態では図14及び図15に示す様に、第2リブ33及び第3リブ34を、用紙Pの波形状の、山部Tと谷部Vに対応する位置に配置する一例として、第2リブ33及び第3リブ34のそれぞれについて、山部Tと谷部Vの双方に対応する位置全てに配置した。しかしながらこれに限られず、例えば、第2リブ33であれば谷部Vに対応する位置にのみ設けても良く、第3リブ34も同様に山部Tに対応する位置にのみ設けても良い。また、山部Tと谷部Vに対応する位置全てに配置せず、適宜間引いても良い。
■■■支持部について■■■
本実施形態においては、支持部25にもリブが設けられている。支持部25は、図9及び図10に示すように、前記媒体搬送方向(Y軸方向)に延設されるとともに、前記幅方向(X軸方向)に、第2リブ33と同じ間隔を空けて複数設けられる第4リブ35を備えている。本実施形態では、X軸方向における第4リブ35の位置は、第2リブ33の位置とほぼ同じ位置となっている。
湾曲経路20のすぐ上流側に設けられる支持部25が、第2リブ33と同じ間隔を空けて複数設けられる第4リブ35を備えることにより、前記波形状が形成された用紙を適切に湾曲経路20に向けて送ることができる。
<<<外側湾曲部の第2リブ及び支持部の第4リブにおける他の構成>>>
図18〜図22を参照して、外側湾曲部20aの第2リブ33及び支持部の第4リブ35における他の構成について説明する。図18〜図22の各図において、支持部25は湾曲経路20としての外側湾曲部20aに連なる第1状態になっている。
図18及び図22に示すように、複数の第2リブ33は、上流側第2リブ33aと、媒体搬送方向上流側の端部が上流側第2リブ33aよりも下流側に位置する下流側第2リブ33bと、が幅方向(X軸方向)に交互に配置されて成る。図22において、符号E1で示す位置が、上流側第2リブ33aの上流側端部位置であり、符号E2で示す位置が、下流側第2リブ33bの上流側端部位置である。
また、同じく図18及び図22に示すように、複数の第4リブ35は、幅方向において上流側第2リブ33aに対応する位置に設けられる上流側第4リブ35aと、媒体搬送方向上流側の端部が上流側第4リブ35aよりも下流側に位置するとともに、幅方向において下流側第2リブ33bに対応する位置に設けられる下流側第4リブ35bと、上流側第4リブ35aに対して幅方向の少なくとも一方側に設けられる補助リブ35cと、を備えて成る。図22において、符号F1で示す位置が、上流側第4リブ35aの上流側端部位置であり、符号F2で示す位置が、下流側第4リブ35bの上流側端部位置である。
本実施形態において、補助リブ35cは、上流側第4リブ35aの−X側に設けられているが、上流側第4リブ35aに対して幅方向の両側に設けることもできる。
そして、上流側第2リブ33aは、支持部25が第1状態である場合に、図22に示すように、媒体搬送方向において、下流側第4リブ35b及び補助リブ35cの双方と一部が重なるように設けられている。
図22において、上流側第2リブ33aと下流側第4リブ35bとは、媒体搬送方向における位置E1と位置F1との間においてオーバーラップしている。同様に、上流側第2リブ33aと補助リブ35cとは、媒体搬送方向における位置E1と位置F1との間においてオーバーラップしている。
これらの構成により、支持部25が第1状態である場合に、外側湾曲部20aの第2リブ33と、支持部25の第4リブ35と、が櫛歯状に噛み合うので、搬送される用紙Pが、支持部25と外側湾曲部20aとの継ぎ目で引っ掛かることなく円滑に通過することができる。
また、複数の第4リブ35のうち、少なくとも一部の第4リブ35である下流側第4リブ35b及び補助リブ35cは、図20または図21に示すように、幅方向(X軸方向)から見た側面視で媒体搬送方向下流側の端部に、上方に膨らむ凸部36、37を有する。図19及び図21に示すように、下流側第4リブ35bに設けられた凸部が凸部36であり、図19及び図20に示すように、補助リブ35cに設けられた凸部が凸部37である。
図20に示すように、上流側第2リブ33aの上流側端部と、幅方向において上流側第2リブ33aに対応する位置にある上流側第4リブ35aの下流側端部は、高さ方向において公差の範囲で同じ高さG1になるように構成されている。
仮に、複数の第4リブ35すべての下流側先端が、第2リブ33の上流側先端と同じ高さになるように設計されているとすると、部材の公差により、継ぎ目における第4リブ35と第2リブ33との高さがずれる場合がある。このとき、媒体搬送方向下流側に位置する第2リブ33が第4リブよりも高くなると、搬送される用紙Pの先端が第2リブに引っ掛かる虞がある。
複数の第4リブのうち、下流側第4リブ35b及び補助リブ35cが、幅方向から見た側面視で媒体搬送方向下流側の端部に、上方に膨らむ凸部36、37を有するので、下流側第4リブ35b及び補助リブ35cの下流側端部の高さ方向の位置は、図20または図21に示すように、符号G1で示す位置よりも高い、符号G2位置になる。
したがって、部材の公差によって第2リブ33及び第4リブ35の高さにばらつきがあったとしても、前記継ぎ目において、下流側第4リブ35b及び補助リブ35cが、第2リブ33として上流側第2リブ33a及び下流側第2リブ33bよりも、確実に高くなるようにすることができる。以って、支持部25と外側湾曲部20aとの継ぎ目において、用紙Pの先端が第2リブ33に引っ掛かる虞を低減できる。
上流側第4リブ35aは、幅方向において上流側第2リブ33aに対応する位置にあるので、媒体搬送方向において上流側第2リブ33aとオーバーラップさせることはできないが、上流側第4リブ35aのすぐ横に補助リブ35cが設けられているので、用紙Pの引っ掛かりを一層効果的に抑制することができる。
尚、例えば、第4リブ35としての補助リブ35cを省略して、上流側第4リブ35aの下流側の先端に凸部を設けることもできる。また、補助リブ35cを省略して、上流側第4リブ35aには凸部を設けず、下流側第4リブ35bのみが凸部36を有する構成とすることも可能である。
■■■プリンターの他の構成について■■■
<<<上流側ローラー対の数と第1ローラー対の数の関係について>>>
上流側ローラー対18及び第1ローラー対17は、図9に示すように、それぞれ前記幅方向(X軸方向)に間隔を空けて複数設けられている。
本実施形態において、第1ローラー対17は8対設けられており、上流側ローラー対18は、前記幅方向の中央部に寄せて6対設けられている。つまり、上流側ローラー対18の数は、第1ローラー対17の数より少ない。
尚、6対の上流側ローラー対18は、はがきサイズの幅内に収まる様に配置されている。中央部に寄せて配置された少ない数の上流側ローラー対18によって、はがきサイズよりも大きい幅の用紙も湾曲経路20に送ることができる。
上流側ローラー対18の数を、第1ローラー対17の数より少なくすることにより、装置の製造コストを低減することができる。
<<<上流側ギザローラーの径と第1ギザローラーの径の関係について>>>
本実施形態のプリンター1において、上流側ローラー対18を構成する上流側ギザローラー18bの径は、図8に示すように、第1ローラー対17を構成する第1ギザローラー17bの径よりも小さく形成されている。
このことにより、第1ギザローラー17b(第1ローラー対17)の周辺のスペースを有効に使い、装置の小型化を実現できる。
本実施形態においては、図16及び図17に示すように、第1ギザローラー17bのすぐ上流側(−Y方向側)のスペースに、チューブ保持部61が設けられている。チューブ保持部61は、インクタンク29から記録部13にインクを供給する供給チューブ60を保持する構成部である。チューブ保持部61は、一端側が記録部13に接続され、多端側がインクタンク29に接続された供給チューブ60を、キャリッジ14の幅方向(X軸方向)への移動に追従して変形可能に保持する。図16は、キャリッジ14が+X軸方向の端部に位置する状態を示しており、図17は、キャリッジ14が−X軸方向の端部に位置している状態を示している。
尚、本実施形態において、下流側ローラー対19を構成する下流側ギザローラー19bの径は、上流側ギザローラー18bの径と同じであり、第1ギザローラー17bの径よりも小さく形成されている。これにより、下流側ローラー対19周辺にもスペースを確保することができる。
<<<動力伝達機構について>>>
本実施形態において、第1ローラー対17を構成する第1駆動ローラー17a、上流側ローラー対18を構成する上流側駆動ローラー18a、及び、下流側ローラー対19を構成する下流側駆動ローラー19aは、図9に示す共通の駆動源であるモーター40によって駆動される。モーター40の駆動力は、動力伝達機構41(図9)によって、第1駆動ローラー17a、上流側駆動ローラー18a、及び、下流側駆動ローラー19aに伝達される。
以下、図9を参照して動力伝達機構41について説明する。
モーター40の回転軸(不図示)には、前記回転軸と同軸に回転する第1ギア43が設けられている。符号42は、モーター40の回転を検知するためのエンコーダースケール42である。第1ギア43は第2ギア44に歯合しており、第2ギア44は、第1駆動ローラー17aの回転軸52と同軸に設けられる第3ギア45に歯合する。これによりモーター40の動力が伝達されて回転軸52が回転し、以って、第1駆動ローラー17aが回転する様に構成されている。
また、第3ギア45は、第4ギア46と歯合しており、第4ギア46は、上流側駆動ローラー18aの回転軸53と同軸に設けられる第5ギア47に歯合する。これによりモーター40の動力が伝達されて回転軸53が回転し、以って、上流側駆動ローラー18aが回転する様に構成されている。
更に、第5ギア47は第6ギア48と歯合しており、第6ギア48は第7ギア49と歯合しており、第7ギア49は第8ギア50と歯合している。第8ギア50は、下流側駆動ローラー19aの回転軸54と同軸に設けられる第9ギア51に歯合する。これによりモーター40の動力が伝達されて回転軸54が回転し、以って、下流側駆動ローラー19aが回転する様に構成されている。
<<<第1ローラー対と上流側ローラー対とにおける搬送速度の関係>>>
図2に示すプリンター1において、第1ローラー対17の搬送速度と、上流側ローラー対18の搬送速度と、は等速に設定されている。第1ローラー対17の搬送速度及び上流側ローラー対18の搬送速度は、不図示の制御部によってモーター40(図9)を制御することにより調整できる。
第1ローラー対17の搬送速度と、上流側ローラー対18の搬送速度が等速であることにより、第1ローラー対17と上流側ローラー対18との間で用紙の撓み等が生じることなく、適切に搬送することができる。
<<<上流側ローラー対と下流側ローラー対とにおける搬送速度の関係>>>
図2に示すプリンター1において、下流側ローラー対19の搬送速度は、上流側ローラー対18の搬送速度よりも速く設定されている。
具体的には、下流側ローラー対19の搬送速度の、上流側ローラー対18の搬送速度に対する増速率は、1%〜3%となるように下流側ローラー対19が増速されている。
下流側ローラー対19の搬送速度を上流側ローラー対18の搬送速度よりも速くすることにより、湾曲経路20内において用紙が弛み、詰まる虞を低減することができる。
ここで、用紙Pが上流側ローラー対18と下流側ローラー対19の双方にニップされている場合に、下流側ローラー対19の搬送速度が、上流側ローラー対18の搬送速度よりも速いと、用紙の先端側が引っ張られるので、搬送が進むに連れて用紙は内側湾曲部20b側に近づく。下流側ローラー対19の搬送速度が速過ぎると、用紙の後端が上流側ローラー対18によるニップから外れる前に、用紙が内側湾曲部20bに押し付けられるようになり、搬送負荷が増す。
下流側ローラー対19の搬送速度の、上流側ローラー対18の搬送速度に対する増速率を1%〜3%とすることにより、湾曲経路20の内側湾曲部20bに用紙が接触する虞を低減し、用紙を一層適切に搬送することができる。
<<<中継部について>>>
媒体搬送方向において、媒体支持部16と支持部25との間には、図8に示すように中継部55が設けられている。中継部55にも、前記媒体搬送方向(Y軸方向)に延設されるとともに、前記幅方向(X軸方向)に間隔を空けて配置される複数の第5リブ56が設けられている(図9及び図10)。
本実施形態において、複数の第5リブ56のうちの一部は、図9及び図10に示すように、前記幅方向において、第1リブ30(高リブ31及び低リブ32)、第2リブ33、及び第4リブ35と同じ位置に配置されておらず、これら第1リブ30、第2リブ33、及び第4リブ35を避けた位置に設けられている。
続いて、図23〜図26を参照して、記録装置の一例であるプリンター1Aについて説明する。プリンター1Aは、スキャナー部3Aの構成以外は、図1に示すプリンター1とほぼ同様に構成されている。スキャナー部3Aは、媒体自動送り装置(Auto Document Feeder)としてのADF部4bを備えないタイプのフラットベッドスキャナーである。スキャナー部3Aは、図25に示す右支持部材62Aと左支持部材62Bとによって支持されて、筐体2の上部に設けられている。
図23〜図26に示すプリンター1Aにおいて、図1に示すプリンター1と同じ構成部については同じ符号を付してその説明は省略する。
<<<インク補充用のインクボトルとスキャナー部の位置関係について>>>
筐体2の前面右側には、図1に示すプリンター1と同様、インクタンク29が設けられている。インクタンク29の上部には、図23及び図24に示すように、インク補充用のインクボトル72を装着可能なインク供給口71が設けられている。インクタンク29にインクの補充を行わない場合には、インク供給口71は、図25に示すようにインクタンクカバー70によって覆われている。
図23及び図24に示すように、インクタンク29のインク供給口71にはインクボトル72が装着される。そして、図24に示すように、インクボトル72が装着された場合に、インクボトル72が接触することのない位置にスキャナー部3が位置している。詳細には、インクボトル72とスキャナー部3とがY軸方向において接触しないように、平面視で隙間Hを持たせている。
また、インクボトル72の装着性を良くすること及びインクボトル72をスキャナー部3に対して接触させないことを考慮し、筐体2の前面である+Y側の側面は、インクボトル72が装着される側である−X側が、スキャナー部3より前側(+Y側)に突出するように構成されている。
また、図24に示すように、Y軸方向とX軸方向のいずれの方向においても、インクボトル72は、筐体2の外装面より外に出ないように装着されるように構成されている。
更に、図23で表されるように、インクボトル72とスキャナー部3とがZ軸方向においても接触しないように構成されている。これらの構成によって、インクタンク29へのインク補充中に、ユーザーが誤ってインクボトル72に接触し、インクボトル72がインク供給口71から外れる虞を低減できる。
尚、インクボトル72は、図24及び図25に示すような円柱形状のボトルの他、底面が四角形、六角形等の多角形の角柱や、底面が楕円の円柱のボトルでもよい。
以上を纏めると、プリンター1Aは、以下のように構成されている。
プリンター1Aは、内部に記録部13を備える筐体2と、筐体2の上部に一対で設けられる右支持部材62A及び左支持部材62Bと、右支持部材62A及び左支持部材62Bによって支持されるスキャナー部3Aと、を備えている。
プリンター1Aを平面視して、筐体2の一つの角部には、筐体2の上部にインク供給口71を備えるインクタンク29が設けられている。
プリンター1Aにおいて、スキャナー部3は、インク供給口71に装着されるインクボトル72が接触することのない位置に設けられている。言い換えると、プリンター1Aを平面視した場合に、インク供給口71に装着されたインクボトル72を覆わない位置に設けられている。これらの構成によって、インク供給口71へのインクボトル72の装着性を良好にすることができる。
<<<第1排紙トレイについて>>>
プリンター1Aでは、第1排紙トレイ7は、図26に示すように、排出部28の媒体排出方向のすぐ下流側(−Y側)に位置する第1受け部80と、第1受け部80の媒体排出方向下流側に位置する第2受け部81と、第2受け部81の媒体排出方向下流側に位置する第3受け部84と、を備えて構成されている。
そして、第2受け部81は、媒体排出方向下流側を回動軸として回動可能に設けられ、図25に示すように回動することにより筐体2の内部を露呈させる。
図23及び図26は、第2受け部81が閉じた状態を示し、図25は、第2受け部81が開いて筐体2の内部が露呈した状態を示している。また、図26において、符号83は、第1排紙トレイ7に積載された用紙Pを押さえる押さえ部である。
第2受け部81の自由端側である+Y側には、図26に示すように、第2受け部81を開く際に指を掛けるつまみ部81aが設けられている。第2受け部81を閉じた場合に、高さ方向(Z軸方向)においてつまみ部81aと重なる第1受け部80には、つまみ部81aに指を掛け易くする凹部82が形成されている。凹部82は幅方向に長い形状になっており、幅方向の中央付近につまみ部81aが掛け渡されるように配設されている。このことによって、つまみ部81aを幅方向の両側から挟むように指でつまみ易くなり、操作性が向上する。
尚、本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…インクジェットプリンター(記録装置)、2…筐体、3…スキャナー部、4a…スキャナー本体、4b…ADF部、5…媒体搬送装置、6…操作部、7…第1排紙トレイ、8…媒体収容部、9…ピックアップローラー、10…反転ローラー、11a、11b、11c、11d…従動ローラー、12…送りローラー対、13…記録部、14…キャリッジ、15…記録ヘッド、16…媒体支持部、17…第1ローラー対(第1搬送部)、18…上流側ローラー対(上流側搬送部)、19…下流側ローラー対(下流側搬送部)、20…湾曲経路、20a…外側湾曲部、20b…内側湾曲部、21…背面側給送部、22…給送口カバー、23…給送ローラー、24…分離ローラー、25…支持部、25a…回動軸、26…第1カバー、27…第2カバー、28…排出部、29…インクタンク、30…第1リブ、31…高リブ、32…低リブ、33…第2リブ、33a…上流側第2リブ、33b…下流側第2リブ、34…第3リブ、35…第4リブ、35a…上流側第4リブ、35b…下流側第4リブ、35c…補助リブ、40…モーター、41…動力伝達機構、42…エンコーダースケール、43…第1ギア、44…第2ギア、45…第3ギア、46…第4ギア、47…第5ギア、48…第6ギア、49…第7ギア、50…第8ギア、51…第9ギア、52…回転軸、53…回転軸、54…回転軸、55…中継部、56…第5リブ、60…供給チューブ、61…チューブ保持部、62A…右支持部材、62B…左支持部材、70…インクタンクカバー、71…インク供給口、72…インクボトル、80…第1受け部、81…第2受け部、81a…つまみ部、82…凹部、83…押さえ部、84…第3受け部、P…用紙(媒体)、T…山部、V…谷部

Claims (14)

  1. 媒体に処理を行う処理部で処理された前記媒体が、内側湾曲部と外側湾曲部との間を通り、湾曲反転される湾曲経路と、
    前記処理部と対向する対向領域、或いは、前記対向領域よりも媒体搬送方向上流側において、前記媒体搬送方向に延設されるとともに、前記媒体搬送方向と交差する幅方向に間隔を空けて複数設けられ、前記媒体に、前記媒体搬送方向に延在する山部及び谷部が前記幅方向に沿って交互に位置する波形状を形成する第1リブと、
    前記外側湾曲部において、前記媒体搬送方向に延設されるとともに、前記幅方向に間隔を空けて複数設けられる第2リブと、
    前記内側湾曲部において、前記媒体搬送方向に延設されるとともに、前記幅方向に間隔を空けて複数設けられる第3リブと、を備え、
    複数の前記第2リブ及び複数の前記第3リブは、前記幅方向において、複数の前記第1リブによって形成された前記媒体の前記波形状の、前記山部と前記谷部に対応する位置に配置される、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 請求項1に記載の媒体搬送装置において、
    複数の前記第1リブは、前記山部を形成する高リブと、前記谷部を形成する低リブと、が前記幅方向に交互に配置されて成り、
    複数の前記第2リブ及び複数の前記第3リブは、前記幅方向において、前記高リブ及び前記低リブの位置に設けられる、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の媒体搬送装置において、
    前記第2リブの頂点と、前記第2リブに対向する前記第3リブの頂点と、の間隔が、前記媒体搬送方向の上流側から下流側に向けて狭くなる、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、
    前記湾曲経路の前記媒体搬送方向上流側に設けられ、前記媒体を前記湾曲経路に搬送する上流側搬送部と、
    前記湾曲経路の媒体搬送方向下流側に設けられ、前記媒体を前記湾曲経路から排出する下流側搬送部と、を備える、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  5. 請求項4に記載の媒体搬送装置において、
    前記上流側搬送部の前記媒体搬送方向下流側において前記媒体を支持し、前記上流側搬送部から前記湾曲経路に向けた経路となる第1状態と、前記上流側搬送部から前記湾曲経路とは異なる搬送先に向けた経路となる第2状態と、の間で変位可能な支持部を備え、
    前記支持部は、前記媒体搬送方向に延設されるとともに、前記幅方向に、前記第2リブと同じ間隔を空けて複数設けられる第4リブを備える、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  6. 請求項5に記載の媒体搬送装置において、
    複数の前記第4リブのうち、少なくとも一部の前記第4リブは、前記幅方向から見た側面視で前記媒体搬送方向下流側の端部に、上方に膨らむ凸部を有する、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  7. 請求項6に記載の媒体搬送装置において、
    前記第2リブは、上流側第2リブと、前記媒体搬送方向上流側の端部が前記上流側第2リブよりも下流側に位置する下流側第2リブと、が前記幅方向に交互に配置されて成り、
    前記第4リブは、前記幅方向において前記上流側第2リブに対応する位置に設けられる上流側第4リブと、前記媒体搬送方向上流側の端部が前記上流側第4リブよりも下流側に位置するとともに、前記幅方向において前記下流側第2リブに対応する位置に設けられる下流側第4リブと、前記上流側第4リブに対して前記幅方向の少なくとも一方側に設けられる補助リブと、を備えて成り、
    前記上流側第2リブは、前記支持部が前記第1状態である場合に、前記媒体搬送方向において、前記下流側第4リブ及び前記補助リブの双方と一部が重なり、
    前記凸部は、前記下流側第4リブ及び前記補助リブに設けられている、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  8. 請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、
    前記処理部と前記上流側搬送部との間に設けられ、前記媒体を搬送する第1搬送部を備える、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  9. 請求項8に記載の媒体搬送装置において、
    前記上流側搬送部は、上流側駆動ローラーと、前記上流側駆動ローラーに従動回転し、外周に複数の歯を有する上流側ギザローラーと、を備える上流側ローラー対であり、
    前記第1搬送部は、第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーに従動回転し、外周に複数の歯を有する第1ギザローラーと、を備える第1ローラー対であり、
    前記上流側ギザローラーの径は、前記第1ギザローラーの径よりも小さい、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  10. 請求項9に記載の媒体搬送装置において、
    前記上流側ローラー対、及び、前記第1ローラー対は、それぞれ前記幅方向に間隔を空けて複数設けられており、
    前記上流側ローラー対の数は、前記第1ローラー対の数より少ない、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、
    前記第1搬送部の搬送速度と、前記上流側搬送部の搬送速度と、は等速である、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  12. 請求項4から請求項11のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、
    前記下流側搬送部の搬送速度は、前記上流側搬送部の搬送速度よりも速い、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  13. 請求項12に記載の媒体搬送装置において、
    前記下流側搬送部の搬送速度の、前記上流側搬送部の搬送速度に対する増速率は、1%〜3%である、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  14. 媒体に処理を行う処理部であって、前記媒体に液体を噴射して記録を行う記録部と、
    請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の媒体搬送装置と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
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