JP2018118825A - 記録装置 - Google Patents

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Yosaku Tamura
与作 田村
和紀 森
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Abstract

【課題】搬送される記録後の媒体の表裏両面に対するローラー痕を低減すること、或いは、前記排出駆動ローラーと対向する前記拍車の摩耗や傷付きを低減すること。【解決手段】搬送される用紙Pに対して液体を吐出するラインヘッド10を備えるプリンター1は、ラインヘッド10の媒体搬送方向下流側に設けられ、媒体搬送方向と交差する幅方向に延設されるとともに駆動源35の動力により回転する駆動軸44と、外周に複数の歯48を有し、駆動軸44に設けられる歯付ローラー43と、を有する排出駆動ローラー41と、外周に複数の歯60を有し、排出駆動ローラー41の回転に従動回転する拍車45を有する排出従動ローラー42とを備え、拍車45は、前記幅方向において歯付ローラー43の歯48と重ならない位置に設けられる。【選択図】図3

Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
プリンターに代表される記録装置において、記録を行う媒体としての用紙を搬送する媒体搬送装置が設けられている。
前記媒体搬送装置において、前記媒体に記録を行う記録手段の下流側に、記録後の前記媒体を排出方向へ送る排出ローラー対を備えるものがある。排出ローラー対は、例えば、用紙の非記録面側に接触する排出駆動ローラーと、用紙の記録面側に接触するとともに、前記排出駆動ローラーに従動回転する排出従動ローラーと、を備えて構成されている。
このような排出ローラー対を備えた前記媒体搬送装置では、用紙の前記記録面にローラー痕が残るのを回避するため、前記排出ローラー対が、前記排出駆動ローラーと、前記排出駆動ローラーと対向して設けられるとともに前記排出駆動ローラーに従動回転する拍車(ギザローラーとも言う)と、を備えて構成されているものがある(例えば、特許文献1及)。前記拍車は週面に複数の歯(尖鋭部)を有している。
特許文献1には、記録部18(記録手段)の下流側に前記排出ローラー対としての第4搬送ローラー対42が設けられており、第4搬送ローラー対42は、排出駆動ローラーとしてのローラー42bと前記拍車としてのローラー42aを備えて構成されている。
特開2015−187036号公報
ところで、記録装置においては、用紙のおもて面への記録後に、その用紙を反転させて裏面にも記録を行う両面印刷を行う場合がある。両面印刷の場合、前記裏面への記録時に、記録後の前記おもて面が前記排出駆動ローラーと接触することになる。
記録後の前記おもて面が十分に乾燥していないと、前記排出駆動ローラーが汚れてしまい、その汚れが後に続いて排出ローラー対を通過する他の用紙を汚染する虞があった。
また、プリンターの経時使用により、前記排出駆動ローラーと接触する前記拍車の歯が摩耗したり、傷ついたりする虞があった。
上記問題に鑑み、本発明の目的は、搬送される記録後の媒体の表裏両面に対するローラー痕を低減すること、或いは、前記排出駆動ローラーと対向する前記拍車の摩耗や傷付きを低減することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、搬送される媒体に対して液体を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの媒体搬送方向下流側に設けられ、媒体搬送方向と交差する幅方向に延設されるとともに駆動源の動力により回転する駆動軸と、外周に複数の歯を有し、前記駆動軸に設けられる駆動側歯付部と、を有する排出駆動ローラーと、外周に複数の歯を有し、前記排出駆動ローラーの回転に従動回転する従動側歯付部を有する排出従動ローラーと、を備え、前記従動側歯付部は、前記幅方向において前記駆動側歯付部の歯と重ならない位置に設けられる、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記記録ヘッドの媒体搬送方向下流側に設けられ、媒体搬送方向と交差する幅方向に延設されるとともに駆動源の動力により回転する駆動軸と、外周に複数の歯を有し、前記駆動軸に設けられる駆動側歯付部と、を有する排出駆動ローラーと、外周に複数の歯を有し、前記幅方向に間隔を空けて設けられるとともに、前記排出駆動ローラーの回転に従動回転する従動側歯付部を有する排出従動ローラーと、を備えるので、前記排出駆動ローラーと前記排出従動ローラーが、媒体の表裏に点接触して媒体を搬送する構成とすることができる。従って、媒体の表裏両面に対するローラー痕を低減できる。
また、前記従動側歯付部が、前記幅方向において前記駆動側歯付部の歯と重ならない位置に設けられるので、前記駆動側歯付部の歯と前記従動側歯付部の歯が接触することにより、前記駆動側歯付部と前記従動側歯付部のいずれか一方の歯、或いは双方の歯が摩耗したり傷ついたりする虞を低減できる。
本発明の第2の態様に係る記録装置は、第1の態様において、前記駆動側歯付部は、外周に歯を有する複数のプレートを有し、前記複数のプレートはそれぞれ、前記排出駆動ローラーの前記幅方向に間隔をあけて並べて固定され、前記従動側歯付部は、外周に歯を有する複数の拍車を有し、前記プレートの総数は前記拍車の総数よりも多い、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記拍車の数が少ないので記録面へのダメージが少なく、前記プレートが多いので駆動力は確実に用紙に伝えることができる。
本発明の第3の態様に係る記録装置は、第2の態様において、前記複数のプレートの少なくとも一部は、それぞれ間隔をあけてホルダーで保持され、前記ホルダーは、前記駆動軸に対して、前記幅方向に間隔をあけて複数並べて固定されることを特徴とする。
本態様によれば、前記駆動側歯付部を構成簡単に形成することができる。
本発明の第4の態様に係る記録装置は、第3の態様において、前記拍車は、前記ホルダーの周面に接触することを特徴とする。
本態様によれば、前記拍車は、前記ホルダーの周面に接触するので、前記拍車が前記媒体搬送方向と交差する方向において前記駆動側歯付部の歯と重ならない構成を実現すると同時に、前記拍車と前記駆動側歯付部との間で媒体をニップする構成とすることができる。
このことによって、媒体の確実な搬送と、前記駆動側歯付部と前記拍車のそれぞれの歯の摩耗や傷付きの虞の低減と、を両立することができる。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、第4の態様において、前記ホルダーは、前記拍車よりも剛性が低い、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記ホルダーの周面に接触する前記拍車の摩耗を抑制することができる。
本発明の第6の態様に係る記録装置は、第1の態様から第5の態様のいずれか一つにおいて、前記媒体の両面のうち、第1面への記録後に、前記第1面の反対側の第2面が記録面となるように前記媒体を反転させる反転機構と、前記排出駆動ローラーの回転を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記媒体の前記第1面と前記第2面との双方に記録を行う両面記録モードを実行可能であり、前記両面記録モードの際に、記録後の前記第1面が乾く前に、前記反転機構により前記媒体を反転して前記第2面への記録を行うとともに、乾く前の前記第1面が前記駆動側歯付部の歯に接触する、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記両面記録モードの際に、記録後の前記第1面が乾く前に、前記反転機構により前記媒体を反転して前記第2面への記録を行うとともに、乾く前の前記第1面が前記駆動側歯付部の歯に接触するので、前記媒体に両面記録を行う際の処理速度を高速化することができる。
前記排出駆動ローラーを構成する駆動側歯付部は、周面に設けられた複数の歯により、乾く前の前記第1面が接触しても当該第1面にローラー痕がつく虞が低減されており、両面記録の高速化が実現できる。
本発明の第7の態様に係る記録装置は、搬送される媒体に対して液体を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの媒体搬送方向下流側に設けられ、駆動源の動力により回転し、前記媒体に接触可能なローラー面を備えるとともに、媒体搬送方向と交差する幅方向に延設されるローラー本体と、前記ローラー本体の周面に対して前記幅方向に間隔を空けて設けられる複数の凹部と、を備えて成る排出駆動ローラーと、外周に複数の歯を有し、前記複数の凹部に対応する位置に設けられるとともに、前記排出駆動ローラーの回転に従動回転する複数の拍車を備えて成る排出従動ローラーと、を備え、前記排出駆動ローラーは、前記複数の凹部を含む前記ローラー本体の表面に粒子が分散されて形成される高摩擦被覆層と、前記複数の凹部に設けられ、前記高摩擦被覆層よりも剛性が低い低剛性部材と、を備え、前記複数の拍車は、前記低剛性部材に接触する、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記複数の凹部を含む前記ローラー本体の表面に粒子が分散されて形成される高摩擦被覆層と、前記複数の凹部に設けられ、前記高摩擦被覆層よりも剛性が低い低剛性部材と、を備える前記排出駆動ローラーと、外周に複数の歯を有し、前記複数の凹部に対応する位置に設けられるとともに、前記排出駆動ローラーの回転に従動回転する複数の拍車を備えて成る排出従動ローラーと、の間で前記媒体をニップするので、媒体の表裏両面に対するローラー痕を低減できる。
また、前記排出従動ローラーの前記複数の拍車が、前記排出駆動ローラーにおける前記低剛性部材に接触するので、前記拍車の歯が摩耗したり傷ついたりする虞を低減できる。
また、前記複数の凹部を含む前記ローラー本体の表面に粒子が分散された前記高摩擦被覆層を備えるので、前記排出駆動ローラーに前記高摩擦被覆層を容易に形成することができる。
本発明の第8の態様に係る記録装置は、搬送される媒体に対して液体を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの媒体搬送方向下流側に設けられ、駆動源の動力により回転し、前記媒体に接触可能なローラー面を備えるとともに、媒体搬送方向と交差する幅方向に延設されるローラー本体と、前記ローラー本体の周面に対して前記幅方向に間隔を空けて設けられる複数の凹部と、を備えて成る第1ローラーと、外周に複数の歯を有し、前記複数の凹部に対応する位置に設けられるとともに、前記第1ローラーとの間で前記媒体をニップする複数の拍車を備えて成る第2ローラーと、を備え、前記複数の拍車は、駆動源の動力により回転する駆動軸に設けられて回転駆動するとともに、前記複数の凹部から離間していることを特徴とする。
本態様によれば、前記複数の拍車は、駆動源の動力により回転する駆動軸に設けられて回転駆動するとともに、前記複数の凹部から離間しているので、前記第1ローラーと前記第2ローラーとが接触しない。したがって、前記拍車の摩耗を抑制することができる。
また、例えば、前記第2ローラーが前記第1ローラーに従動回転する従動ローラーである場合、前記複数の拍車が前記複数の凹部から離間している構成では、前記媒体がニップされていないと前記複数の拍車の回転が停止してしまう場合がある。停止状態の拍車と前記第1ローラーとの間に前記媒体が進入しようとすると、前記媒体の先端が前記拍車に衝突して折れ曲がる虞がある。本態様においては、前記第2ローラーはそれ自体が回転駆動しているので、前記複数の拍車が前記複数の凹部から離間していても停止状態にならない。したがって、前記媒体の先端が前記第2ローラーに衝突して折れ曲がる虞を低減できる。
本発明の第9の態様に係る記録装置は、第8の態様において、前記複数の拍車を前記第1ローラーに向けて付勢する付勢手段を備え、前記複数の拍車は、前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1ローラーから離れる方向に移動可能に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1ローラーと前記第2ローラーとの間で前記媒体を確実にニップして搬送するとともに、前記媒体にローラー痕が付きにくい構成とすることができる。
本発明の第10の態様に係る記録装置は、第1の態様から第9の態様のいずれか一つにおいて、前記記録ヘッドの媒体搬送方向上流側に搬送ローラー対を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記記録ヘッドの媒体搬送方向上流側に搬送ローラー対を備える記録装置において、第1の態様から第9の態様のいずれか一つと同様の作用効果が得られる。
本発明の一実施例に係るプリンターの外観斜視図。 本発明の一実施例に係るプリンターにおける用紙の搬送経路を示す概略図。 実施例1の第4ローラー対の斜視図。 図3の要部拡大斜視図。 歯付ローラーの分解斜視図。 歯付ローラーの一部を組み立てた状態を示す斜視図。 ホルダーにプレートを取り付けた状態を示す斜視図。 実施例2の第4ローラー対の斜視図。 図8の要部拡大斜視図。 図9の断面図。 実施例3の第4ローラー対の斜視図。 第2ローラーの動作について説明する図。
[実施例1]
まず、本発明の一実施例に係る記録装置の概略について説明する。本実施例の記録装置の一例として、インクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1という場合がある)を例に挙げる。
図1は、本発明の一実施例に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、本発明の一実施例に係るプリンターにおける用紙の搬送経路を示す概略図である。図3は、実施例1の第4ローラー対の斜視図である。図4は、図3の要部拡大斜視図である。図5は、歯付ローラーの分解斜視図である。図6は、歯付ローラーの一部を組み立てた状態を示す斜視図である。図7は、ホルダーにプレートを取り付けた状態を示す斜視図である。
各図において示すX−Y−Z座標系は、X方向が記録装置内の搬送経路における記録媒体の幅方向、Y方向が記録媒体の搬送方向、Z方向が装置高さ方向を示している。各図において−X方向を装置前面側とし、+X方向側を装置背面側とする。
■■■プリンターの概要■■■
図1及び図2を参照してプリンター1について説明する。プリンター1は装置本体2と、スキャナーユニット3とを備える複合機として構成されている。装置本体2は、「媒体」としての用紙P(図2参照)を収容する複数の用紙収容カセット4を備えている。各用紙収容カセット4は、装置本体2の前面側(図1における−X軸方向側)から着脱可能に取り付けられている。尚、本明細書において用紙Pは、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等の用紙を指している。
また、装置本体2における装置高さ方向(Z軸方向)において、スキャナーユニット3と用紙収容カセット4との間には、後述するラインヘッド10(図2)において記録が実行された用紙Pを排出する排出部7と、排出部7から排出される用紙Pを載置する媒体載置部5が設けられている。また、装置本体2の前面側には、操作部6が設けられている。操作部6には、液晶パネル等の表示手段が設けられている。また、操作部6を操作することにより、プリンター1に対して記録動作及び画像読取動作の指示を入力できる。
■■■プリンターの搬送経路について■■■
次に、図2を用いて、プリンター1における用紙Pの搬送経路について説明する。
本実施例におけるプリンター1において、用紙Pの搬送経路11は、用紙収容カセット4からピックアップされた用紙を送る給送経路14、給送経路14に接続されて「記録ヘッド」としてのラインヘッド10による記録領域を含むストレート経路12、ストレート経路12から排出部7まで用紙を送るフェイスダウン排出経路13を備えている。ラインヘッド10は、搬送経路11を搬送される用紙Pに対してインク(液体)を吐出して用紙Pに記録を行う。
更に、搬送経路11は、ラインヘッド10の下流側においてストレート経路12から分岐するスイッチバック経路15と、スイッチバック経路15に接続され、用紙Pの表裏(第1の面と第2の面)を反転させてストレート経路12に戻す反転経路16と、を備え、用紙Pにおける第1の面の記録後、第2の面に記録を実行する、所謂、両面記録を可能に構成されている。
給送経路14には、用紙Pの搬送方向に沿って順に給送ローラー17と、複数枚の用紙を1枚に分離する分離ローラー対18と、第1ローラー対19とが設けられている。
給送ローラー17は、図示しない駆動源により回転駆動する様に構成されている。また、本実施例において、分離ローラー対18及び第1ローラー対19は、図示しない駆動源により回転駆動する駆動ローラーと、前記駆動ローラーの回転に従動回転する従動ローラーによって構成されている。
尚、以下の説明に登場する各搬送ローラー対は、特に説明しない場合は、一方のローラーが従動ローラーとして構成され、他方のローラーが図示しない駆動源により回転駆動させられる駆動ローラーとして構成されているものとする。
また、前記駆動ローラーは、装置本体2内に設けられる制御部40により回転を制御されている。また、ラインヘッド10からのインクの吐出も制御部40により制御されている。つまり、制御部40は、プリンター1における記録動作に必要な制御を実行可能に構成されている。
図2に示すように、用紙収容カセット4に収容された複数の用紙Pは、最上位の用紙Pが給送ローラー17によりピックアップされて搬送方向下流側に搬送される。この際、最上位の用紙Pとともに次位以降の用紙Pも搬送される場合があるが、分離ローラー対18により最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとが分離され、最上位の用紙Pのみが給送経路14に送られる。
第1ローラー対19の搬送方向下流側には、第2ローラー対21が設けられている。本実施例では第2ローラー対21の位置で、給送経路14とストレート経路12とが接続されている。
ストレート経路12は、直線状に延びる経路として構成され、搬送方向に沿って順に第2ローラー対21、第3ローラー対22、第4ローラー対23、ラインヘッド10、用紙Pの通過を検出する第1用紙検出センサー24、第2用紙検出センサー26、第1フラップ27が設けられている。本実施例においてストレート経路12は、第2ローラー対21から第1フラップ27までの経路として設定されている。すなわち、ストレート経路12はラインヘッド10を通り、ラインヘッド10の上流側及び下流側に延びる経路である。
尚、第3ローラー対22は、ラインヘッド10の媒体搬送方向上流側に設けられる搬送ローラー対である。第4ローラー対23は、ラインヘッド10の媒体搬送方向下流側に設けられる搬送ローラー対である。第4ローラー対23は本発明における特徴部分であり、その構成については後で更に詳述する。
プリンター1の搬送経路11には、第1用紙検出センサー24、第2用紙検出センサー26の他、複数の用紙検出センサーが設けられている。例えば、フェイスダウン排出経路13に設けられる第3用紙検出センサー33、スイッチバック経路15に設けられる第4用紙検出センサー34等がある。
また、図2においてラインヘッド10のヘッド面と対向する領域には、媒体支持部8が配置されている。媒体支持部8は用紙Pを記録面の反対側から支持する。
本実施例においてラインヘッド10は、媒体支持部8上のラインヘッド10と対向する位置に用紙Pが搬送された際、用紙Pの記録面にインクを吐出して記録を実行するように構成されている。ラインヘッド10は、インクを吐出するノズルが用紙Pの全幅をカバーする様に設けられた記録ヘッドであり、媒体幅方向への移動を伴わないで媒体幅全体に記録が可能な記録ヘッドとして構成されている。
尚、本実施例のプリンター1はラインヘッド10を備えているが、キャリッジに搭載されて媒体搬送方向と交差する方向に往復移動しながら媒体に液体を吐出して記録を行うシリアル型記録ヘッドを備えていてもよい。
続いて、第1フラップ27は不図示の駆動機構により、ストレート経路12とスイッチバック経路15とを接続する状態と、ストレート経路12とフェイスダウン排出経路13とを接続する状態と、を切換可能に構成されている。尚、本実施例において第1フラップ27を駆動する駆動機構はソレノイドにより構成されており、その動作は制御部40により制御されている。
第1フラップ27により、ストレート経路12とフェイスダウン排出経路13とが接続されている際には、用紙Pは第5ローラー対28によりストレート経路12からフェイスダウン排出経路13へ送られる。フェイスダウン排出経路13は、ストレート経路12と接続される搬送経路11であって、ラインヘッド10によって記録された用紙Pの記録面を反転して排出部7に送る経路である。
フェイスダウン排出経路13に入った用紙Pは、複数の搬送ローラー対30により搬送され、排出部7から排出されるとともに、記録面を下にして媒体載置部5に載置される(図1も参照)。
また、用紙Pにおける第1の面の記録後、第2の面に記録を実行する場合、つまり両面記録を実行する場合には、第1フラップ27により、ストレート経路12とスイッチバック経路15とが接続され、用紙Pはストレート経路12からスイッチバック経路15へ送られる。尚、第1の面に記録を行わないものの第2の面には記録を行う場合も同様に、用紙Pはスイッチバック経路15及び反転経路16を通過する。
第1フラップ27の上方には、第2フラップ31が設けられている。第2フラップ31は、第1フラップ27の動作に連動して図示しない連動機構により駆動されるように構成されている。
具体的な動作について説明すると、第1フラップ27がストレート経路12とスイッチバック経路15とを接続している状態では、第2フラップ31はスイッチバック経路15と反転経路16との接続を遮る姿勢となる。一方、第1フラップ27がストレート経路12とフェイスダウン排出経路13とを接続している状態では、第2フラップ31はスイッチバック経路15と反転経路16とを接続する姿勢となる。
スイッチバック経路15は、装置高さ方向において上向きに湾曲反転するフェイスダウン排出経路13の内側に位置し、当該フェイスダウン排出経路13に沿って延びている。そして、スイッチバック経路15は、第6ローラー対29を備えている。
スイッチバック経路15は、スイッチバック経路15とストレート経路12とが第1フラップ27により接続されている際、用紙Pは第3ローラー対22または第4ローラー対23の逆回転によりラインヘッド10の下方からスイッチバック経路15に送り込まれる。用紙Pはスイッチバック経路15において搬送方向における後端部が第6ローラー対29にニップされる位置まで送り込まれる。
続いて、第1フラップ27の姿勢を、ストレート経路12とスイッチバック経路15とを接続状態とする姿勢からストレート経路12とスイッチバック経路15とを非接続状態とする姿勢に切り換える。このとき、第2フラップ31はスイッチバック経路15と反転経路16とを接続する姿勢に切り換わる。
これにより、用紙Pをスイッチバック経路15に送り込んだ方向と逆方向に第6ローラー対29を回転させ、用紙Pの後端側を先端側として反転経路16に用紙Pを送り出す。つまり、用紙Pをスイッチバックさせる。
反転経路16に入った用紙Pは、複数の搬送ローラー対32により送られてラインヘッド10の上方を通り、記録面が反転された状態でストレート経路12の第2ローラー対21の上流側に至る。そして、第2ローラー対21によって再びストレート経路12に入り、ラインヘッド10による記録が行われる。
両面に記録が行われた用紙Pは、ストレート経路12から、第1フラップ27により接続されたフェイスダウン排出経路13に入り、排出部7から排出されて媒体載置部5に載置される。
■■■第4ローラー対について■■■
続いて、図2〜図7を参照して前述した第4ローラー対23について説明する。
第4ローラー対23(図2、図3)は、ラインヘッド10の媒体搬送方向下流側に設けられ、媒体搬送方向と交差する幅方向(X軸方向)に延設されるとともに駆動源35(図2)の動力により回転する駆動軸44(図3)と、外周に複数の歯48を有し、駆動軸44に設けられる「駆動側歯付部」としての歯付ローラー43(図3)と、を有する排出駆動ローラー41と、外周に複数の歯60を有し、排出駆動ローラー41の回転に従動回転する「従動側歯付部」としての拍車45(図3)を有する排出従動ローラー42と、を備えている。
駆動源35は制御部40により制御されており、制御部40が排出駆動ローラー41の回転を制御する。
尚、歯付ローラー43は、駆動軸44に少なくとも一つ設けられていればよく、本実施例においては、図3に示す様に、駆動軸44に間隔をあけて複数設けられている。歯付ローラー43が前記幅方向に複数設けられていることにより、用紙を安定して搬送することができる。また、駆動源35は、排出駆動ローラー41以外の、他の搬送ローラー対の駆動ローラーや給送ローラー17の駆動源として用いることもできる。
複数の拍車45は、個別の軸部61に設けられており、各軸部61は装置本体2側に取り付けられている。尚、図3及び図4において装置本体2は省略されている。
そして、拍車45は、前記幅方向において歯付ローラー43の歯48と重ならない位置に設けられている(図4)。
本実施形態において、拍車45は、歯付ローラー43を構成するホルダー50の周面50a(図4)に接触しており、前記幅方向において歯付ローラー43の歯48と重ならない様になっている。尚、歯付ローラー43の具体的な構成は後に説明する。
以上のように、第4ローラー対23が、駆動軸44に設けられる歯付ローラー43を備える排出駆動ローラー41と、排出駆動ローラー41の回転に従動回転する拍車45を備えて成る排出従動ローラー42と、によって構成されているので、排出駆動ローラー41と排出従動ローラー42が、用紙Pの表裏に点接触して搬送する構成とすることができる。従って、用紙Pの表裏両面に対するローラー痕を低減できる。
その際、拍車45が、前記幅方向において歯付ローラー43の歯48と重ならない位置に設けられることにより、歯付ローラー43の歯48と拍車45の歯60が接触する虞を低減することができる。以って、歯付ローラー43の歯48と拍車45の歯60のいずれか一方の歯、或いは双方の歯の摩耗や傷つきを抑制できる。
続いて、歯付ローラー43(駆動側歯付部)の具体的な構成について説明する。
歯付ローラー43(図4)は、外周に歯を有するプレート51を保持したホルダー50を前記幅方向に複数並べて固定したローラーユニットとして構成されている。
図4に示すように、歯付ローラー43は、駆動軸44が挿通されるための貫通孔46と、歯付ローラー43の周面から外側に向けて突出する複数の歯48を備えている。貫通孔46の径は、駆動軸44の外径と略同一となっている。歯付ローラー43の周面に設けられる歯48は、駆動軸44とともに回転する歯付ローラー43の回転方向、すなわち歯付ローラー43の周方向に沿って列を形成するように設けられ、前記幅方向(X軸方向)において複数列並べて設けられている。
この歯付ローラー43は、周面に設けられた歯48の先端が用紙Pに対して接触することで用紙Pを搬送する。すなわち、歯付ローラー43が備える歯48は、用紙Pに対して点接触する様になっている。
図4及び図5に示すように、歯付ローラー43は、それぞれ複数設けられる円環状のホルダー50と円盤状のプレート51とで構成されている。本実施形態においては、一つの歯付ローラー43は、7個のホルダー50と、6個のプレート51とで構成され、前記幅方向においてプレート51がホルダー50の間に位置するよう交互に並んで配置されている。このホルダー50は、それぞれプレート51を保持可能に設けられ、本実施形態においては、図6に示すように、前記幅方向の+X側となる端部に位置する一のホルダー50以外の六個のホルダー50に、それぞれプレート51が、ホルダー50の+X側となる面に装着されて保持されている。また、複数のホルダー50のうち、前記幅方向の−X側の端部に位置する一のホルダー50の−X側となる面には、止め棒52が係合する窪み53が設けられている。そして、各ホルダー50には、駆動軸44が挿通されるための貫通孔46が設けられている。一方、プレート51には、ホルダー50の貫通孔46よりも径の大きな孔54がそれぞれ設けられている。
図7に示すように、ホルダー50において、プレート51が装着される側(+X側)の面には、ホルダー50の外径よりも小さな外径を有する円環状のボス55が、貫通孔46の縁から突出するように形成されている。また、ボス55には、その外周面からホルダー50の径方向内側に向けて凹んだ凹み56が複数形成されている(本実施形態においては3つ)。そして、このボス55が、プレート51の孔54を挿通することで、プレート51がホルダー50に装着されている。
プレート51は、その外周に亘って径方向外側に突出する歯48が連続的に設けられ、孔54の縁には径方向内側に向けて延びる爪58が設けられている(本実施形態においては3)。また、プレート51の孔54の径は、ホルダー50のボス55の外径と略同一に設けられている。そして、プレート51は、爪58がボス55の凹み56に係合した状態でホルダー50に装着されることで、プレート51はホルダー50に対して一体回転可能に取り付けられている。
図5及び図6に示すように、幅方向Xの−X側となる端部に位置する1つのホルダー50以外の6個のホルダー50において、−X側となる面には、+X側に向かって円形状に窪んだ窪み部57が形成されている。窪み部57は、隣り合う別のホルダー50のボス55と嵌め合い可能に設けられている。すなわち、窪み部57の径は、ボス55の外径と略同一になっている。そして、ボス55と窪み部57とを嵌め合わせることにより、隣り合うホルダー50同士が連結される。
すなわち、歯付ローラー43は、プレート51を介在させた状態で隣り合うホルダー50同士が連結されることで1つのユニット(ローラーユニット)として構成されている。また、言い換えると、複数のプレート51の少なくとも一部は、それぞれ間隔をあけてホルダー50で保持され、ホルダー50が、駆動軸44に対して、前記幅方向に間隔をあけて複数並べて固定されている。
本実施形態の歯付ローラー43において、プレート51の総数は拍車45の総数よりも多い。駆動軸44に設けられるプレート51の数が多いことにより、歯付ローラー43の駆動力は確実に用紙に伝えることができる。また、用紙Pの記録面に接触する拍車45の数は少ないので、記録面へのダメージを抑制することができる。
尚、歯付ローラー43を挿通する駆動軸44には、歯付ローラー43の−X側への移動を規制する止め棒52が、駆動軸44の長手方向(X軸方向)と交差する方向に貫通されている(図4を参照)。そして、歯付ローラー43は、この止め棒52が窪み53に係合する態様で駆動軸44に挿通されている。その一方で、歯付ローラー43の+X側への移動は、駆動軸44に嵌められた止め輪59(図5、図6)によって規制されている。すなわち、止め棒52と止め輪59によって両端が係止されることで、歯付ローラー43は、駆動軸44においてその位置がずれないよう固定されている。また、窪み53に止め棒52が係合することにより、歯付ローラー43は駆動軸44と一体回転可能に固定されている。
ここで、本実施形態の拍車45は、既述の通りホルダー50の周面50aに接触するので、拍車45が媒体搬送方向と交差するX軸方向において歯付ローラー43の歯48と重ならない構成を容易に実現すると同時に、拍車45と歯付ローラー43との間で用紙Pをニップする構成とすることができる。
このことによって、用紙Pの確実な搬送と、歯付ローラー43と拍車45のそれぞれの歯(歯48と歯60)の摩耗や傷付きの虞の低減と、を両立することができる。
また、本実施形態において、ホルダー50は、拍車45よりも剛性が低い材料で形成されている。すなわち、ホルダー50は、拍車45よりも剛性が低い。
これにより、拍車45よりも剛性が低いホルダー50の周面50aに拍車45が接触するので、拍車45の摩耗を抑制することができる。
またプリンター1は、用紙Pの搬送経路11についての説明において記したように、用紙Pの両面のうち、第1面(おもて面)への記録後に、前記第1面の反対側の第2面(裏面)が記録面となるように用紙Pを反転させる「反転機構」を構成するスイッチバック経路15と反転経路16とを備えている。
更に、プリンター1は、第4ローラー対23の排出駆動ローラー41の回転を制御する制御部40(図2)を備え、制御部40は、用紙Pの前記第1面と前記第2面との双方に記録を行う両面記録モードを実行可能に構成されている。
そして、制御部40は、両面記録モードの際に、記録後の前記第1面が乾く前に、前記反転機構により用紙Pを反転して前記第2面への記録を行うとともに、乾く前の前記第1面が、排出駆動ローラー41を構成する歯付ローラー43の歯48に接触するように構成されている。
制御部40が排出駆動ローラー41の回転を制御して用紙Pをこのように搬送することにより、用紙Pに両面記録を行う際の処理速度を高速化することができる。
排出駆動ローラー41を構成する歯付ローラー43は、周面に設けられた複数の歯48により、乾く前の前記第1面が接触しても当該第1面にローラー痕がつく虞が低減されており、両面記録の高速化が実現できる。
[実施例2]
実施例2では主として図8〜図10に基づき、ラインヘッド10の媒体搬送方向下流側に設けられる第4ローラー対の他の例について説明する。図8は、実施例2の第4ローラー対の斜視図である。図9は、図8の要部拡大斜視図である。図10は、図9の断面図である。
尚、本実施例を含む後述の実施例において、実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。
実施例2に係る第4ローラー対70(図8〜図10)は、排出駆動ローラー71と、排出従動ローラー72と、を備えている。
図8に示す排出駆動ローラー71は、ラインヘッド10(図2)の媒体搬送方向下流側に設けられ、駆動源35の動力により回転し、用紙Pに接触可能なローラー面73aを備えるとともに、媒体搬送方向と交差する幅方向(X軸方向)に延設されるローラー本体73と、ローラー本体73の周面に対して前記幅方向に間隔を空けて設けられる複数の凹部74と、を備えて構成されている。
排出従動ローラー72は、外周に複数の歯75(図9)を有し、排出駆動ローラー71の複数の凹部74に対応する位置に設けられるとともに、排出駆動ローラー71の回転に従動回転する複数の拍車76を備えて構成されている。尚、拍車76は、個別の軸部77(図9)に設けられて装置本体2(図2)側に取り付けられている。
ここで、排出駆動ローラー71は、図10に示す様に、複数の凹部74を含むローラー本体73の表面に粒子Gが分散されて形成される高摩擦被覆層78と、複数の凹部74に設けられ、高摩擦被覆層78よりも剛性が低い低剛性部材79と、を備えている。そして、複数の拍車76は低剛性部材79に接触する。
排出駆動ローラー71は静電気対策として接地されていることが好ましく、ローラー本体73は、導電性を有することが望ましい。ローラー本体73は、例えば導電性金属材料により形成することができる。凹部74を備えるローラー本体73は、例えば円柱状のローラー本体73に削り出し加工を施して凹部74を形成して製造することができる。
高摩擦被覆層78を形成する粒子Gとしては、例えば、アルミナや炭化珪素等のセラミックが用いることができる。粒子Gが分散されて形成される高摩擦被覆層78の表面には、粒子Gが突起として表れているとともに縦横にほぼ均一に分散されている。したがって、排出駆動ローラー71において、用紙Pは、粒子Gによってできた突起に接触する。すなわち、用紙Pは排出駆動ローラー71のローラー面73aに対して点接触する。
低剛性部材79は、例えば、ゴム材料、樹脂材料等の材料で形成することができる。尚、低剛性部材79が弾性を有する素材である場合、リング状に形成されていると、ローラー本体73に設けられる凹部74への取り付けが容易である。
また、低剛性部材79には、導電性を有する材料(導電性ゴム等)を用いることもできる。
以上のような構成を有する第4ローラー対70は、ローラー面73aに高摩擦被覆層78を有する排出駆動ローラー71と、外周に複数の歯75を有する拍車76を備えて成る排出従動ローラー72と、の間で用紙Pをニップするので、用紙Pの表裏両面に対するローラー痕を低減できる。
排出従動ローラー72の複数の拍車76は、排出駆動ローラー71における低剛性部材79に接触するので、拍車76の歯75が摩耗したり傷ついたりする虞を低減できる。
また、排出駆動ローラー71は、複数の凹部74を含むローラー本体73の表面に粒子が分散された高摩擦被覆層78を備える。すなわち、排出駆動ローラー71は、ローラー本体73に複数の凹部74を形成し、ローラー本体73全体に高摩擦被覆層78を形成することによって作成することができる。
よって、排出駆動ローラー71に高摩擦被覆層78を容易に形成することができる。また、高摩擦被覆層78がローラー本体73に設けられているので導通が得易くなり、確実に接地をとることができる。
[実施例3]
実施例3では主として図11及び図12に基づき、ラインヘッド10の媒体搬送方向下流側に設けられる第4ローラー対の更に他の例について説明する。図11は、実施例3の第4ローラー対の斜視図である。図12は、第2ローラーの動作について説明する図である。
実施例3に係る第4ローラー対80(図11)は、第1ローラー81と、第2ローラー82とを備えている。
第1ローラー81は、ラインヘッド10の媒体搬送方向下流側に設けられ、駆動源35の動力により回転し、用紙Pに接触可能なローラー面83aを備えるとともに、媒体搬送方向と交差する幅方向に延設されるローラー本体83と、ローラー本体83の周面に対して前記幅方向に間隔を空けて設けられる複数の凹部84と、を備えて構成されている。
第2ローラー82は、外周に複数の歯(符号省略)を有し、複数の凹部84に対応する位置に設けられるとともに、第1ローラー81との間で用紙Pをニップする複数の拍車85を備えて構成されている。
そして、複数の拍車85が、駆動源35の動力により回転する駆動軸86に設けられて回転駆動するとともに複数の凹部84から離間して設けられる点(図12を参照)が、第4ローラー対80の特徴となる構成である。つまり、第2ローラー82としての拍車85は、第1ローラー81としてのローラー本体83に接触していない。したがって、拍車85の摩耗を抑制することができる。
また、仮に、第2ローラー82が第1ローラー81に従動回転する従動ローラーである場合に、拍車85が凹部84から離間していると、用紙Pが第1ローラー81と第2ローラー82にニップされていない状態では拍車85の回転が停止してしまうことがある。そして、停止状態の拍車85(第2ローラー82)と第1ローラー81との間に用紙Pが進入しようとすると、用紙Pの先端が拍車85に衝突して折れ曲がる虞がある。
本実施形態においては、第2ローラー82はそれ自体が回転駆動しているので、拍車85が凹部84から離間していても停止状態にならない。したがって、用紙Pの先端が第2ローラー82に衝突して折れ曲がる虞を低減できる。
本実施形態において、拍車85が設けられる駆動軸86には、第1ギア87と、第1ギア87と係合する第2ギア88を介して駆動源35の動力が伝達される。
拍車85は、付勢手段89によって第1ローラー81に向けて付勢されているとともに、付勢手段89の付勢力に抗して第1ローラー81から離れる方向(図12において+Z軸方向)に移動可能に構成されている。
具体的には、付勢手段89は、第2ギア88を+Y軸方向に付勢するように設けられており、これにより、拍車85が第1ローラー81に向けて付勢されている。図12の左図は、第1ローラー81と拍車85(第2ローラー82)に用紙Pがニップされていない状態である。
図12の右図のように第1ローラー81と拍車85(第2ローラー82)に用紙Pがニップされた状態になると、拍車85は用紙Pに押し上げられて+Z軸方向(図12の右図の矢印A方向)に移動する。このとき、第2ギア88には付勢手段89の付勢力にする方向(図12の右図の矢印B方向)に力がかかる。
拍車85が、付勢手段89の付勢力に抗して第1ローラー81から離れる方向に移動可能であることにより、第1ローラー81と拍車85(第2ローラー82)との間で用紙Pを確実にニップして搬送するとともに、用紙Pにローラー痕が付きにくい構成とすることができる。
また、プリンター1のように、ラインヘッド10の上流側に搬送ローラー対(第3ローラー対22)を備え、ラインヘッド10を挟んで上流側の第3ローラー対22と下流側の第4ローラー対23が設けられている構成では、第3ローラー対22と第4ローラー対23との間の周速差により、例えば、第3ローラー対22と第4ローラー対23との間で用紙Pが浮き上ることにより用紙Pがラインヘッド10に擦れるヘッド擦れや、ラインヘッド10から吐出される液体の着弾ずれや、用紙Pの幅方向に記録が行われない部分が生じるバンディング等の不具合が生じる場合がある。
これらの不具合を回避するため、駆動ローラーと従動ローラーとを備える従来のローラー対において、駆動ローラーを硬度の高い材料で形成し、ローラー径の公差を少なくすることが行われていたが、硬度の高い駆動ローラーに接触する従動ローラーが摩耗する不具合が生じていた。
実施例1乃至実施例3に係る第4ローラー対23、第4ローラー対70、第4ローラー対80によれば、第3ローラー対22と第4ローラー対23との間の周速差による不具合と、ローラー対の一方が摩耗する不具合と、の双方を回避することが可能となる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…プリンター(記録装置)、2…装置本体、3…スキャナーユニット、
4…用紙収容カセット、5…媒体載置部、6…操作部、7…排出部、
8…媒体支持部、10…ラインヘッド(記録ヘッド)、11…搬送経路、
12…ストレート経路、13…フェイスダウン排出経路、14…給送経路、
15…スイッチバック経路、16…反転経路、17…給送ローラー、
18…分離ローラー対、19…第1ローラー対、21…第2ローラー対、
22…第3ローラー対、23…第4ローラー対、24…第1用紙検出センサー、
26…第2用紙検出センサー、27…第1フラップ、28…第5ローラー対、
29…第6ローラー対、30…搬送ローラー対、31…第2フラップ、
32…搬送ローラー対、33…第3用紙検出センサー、34…第4用紙検出センサー、
35…駆動源、40…制御部、41…排出駆動ローラー、42…排出従動ローラー、
43…歯付ローラー(駆動側歯付部)、44…駆動軸、45…拍車(従動側歯付部)、
46…貫通孔、48…歯、50…ホルダー、51…プレート、52…止め棒、
53…窪み、54…孔、55…ボス、56…凹み、57…窪み部、58…爪、
59…止め輪、60…歯、61…軸部、70…第4ローラー対、
71…排出駆動ローラー、72…排出従動ローラー、73…ローラー本体、
74…凹部、75…歯、76…拍車、77…軸部、78…高摩擦被覆層、
79…低剛性部材、80…第4ローラー対、81…第1ローラー、
82…第2ローラー、83…ローラー本体、84…凹部、
85…拍車、86…駆動軸、87…第1ギア、88…第2ギア、89…付勢手段、
P…媒体、G…粒子

Claims (10)

  1. 搬送される媒体に対して液体を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの媒体搬送方向下流側に設けられ、媒体搬送方向と交差する幅方向に延設されるとともに駆動源の動力により回転する駆動軸と、外周に複数の歯を有し、前記駆動軸に設けられる駆動側歯付部と、を有する排出駆動ローラーと、
    外周に複数の歯を有し、前記排出駆動ローラーの回転に従動回転する従動側歯付部を有する排出従動ローラーと、を備え、
    前記従動側歯付部は、前記幅方向において前記駆動側歯付部の歯と重ならない位置に設けられる、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記駆動側歯付部は、外周に歯を有する複数のプレートを有し、
    前記複数のプレートはそれぞれ、前記排出駆動ローラーの前記幅方向に間隔をあけて並べて固定され、
    前記従動側歯付部は、外周に歯を有する複数の拍車を有し、
    前記プレートの総数は前記拍車の総数よりも多い、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記複数のプレートの少なくとも一部は、それぞれ間隔をあけてホルダーで保持され、
    前記ホルダーは、前記駆動軸に対して、前記幅方向に間隔をあけて複数並べて固定される、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記拍車は、前記ホルダーの周面に接触する、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、前記ホルダーは、前記拍車よりも剛性が低い、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記媒体の両面のうち、第1面への記録後に、前記第1面の反対側の第2面が記録面となるように前記媒体を反転させる反転機構と、
    前記排出駆動ローラーの回転を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記媒体の前記第1面と前記第2面との双方に記録を行う両面記録モードを実行可能であり、
    前記両面記録モードの際に、記録後の前記第1面が乾く前に、前記反転機構により前記媒体を反転して前記第2面への記録を行うとともに、乾く前の前記第1面が前記駆動側歯付部の歯に接触する、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 搬送される媒体に対して液体を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの媒体搬送方向下流側に設けられ、駆動源の動力により回転し、前記媒体に接触可能なローラー面を備えるとともに、媒体搬送方向と交差する幅方向に延設されるローラー本体と、前記ローラー本体の周面に対して前記幅方向に間隔を空けて設けられる複数の凹部と、を備えて成る排出駆動ローラーと、
    外周に複数の歯を有し、前記複数の凹部に対応する位置に設けられるとともに、前記排出駆動ローラーの回転に従動回転する複数の拍車を備えて成る排出従動ローラーと、を備え、
    前記排出駆動ローラーは、前記複数の凹部を含む前記ローラー本体の表面に粒子が分散されて形成される高摩擦被覆層と、前記複数の凹部に設けられ、前記高摩擦被覆層よりも剛性が低い低剛性部材と、を備え、
    前記複数の拍車は、前記低剛性部材に接触する、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 搬送される媒体に対して液体を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの媒体搬送方向下流側に設けられ、駆動源の動力により回転し、前記媒体に接触可能なローラー面を備えるとともに、媒体搬送方向と交差する幅方向に延設されるローラー本体と、前記ローラー本体の周面に対して前記幅方向に間隔を空けて設けられる複数の凹部と、を備えて成る第1ローラーと、
    外周に複数の歯を有し、前記複数の凹部に対応する位置に設けられるとともに、前記第1ローラーとの間で前記媒体をニップする複数の拍車を備えて成る第2ローラーと、を備え、
    前記複数の拍車は、駆動源の動力により回転する駆動軸に設けられて回転駆動するとともに、前記複数の凹部から離間している、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項8に記載の記録装置において、
    前記複数の拍車を前記第1ローラーに向けて付勢する付勢手段を備え、
    前記複数の拍車は、前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1ローラーから離れる方向に移動可能に構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記記録ヘッドの媒体搬送方向上流側に搬送ローラー対を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
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JP7347101B2 (ja) 2019-10-15 2023-09-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シート搬送機構、インクジェット記録装置

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