JP2019080902A - 床上載置式什器及びこれに使用する転倒防止装置、ベースユニット - Google Patents

床上載置式什器及びこれに使用する転倒防止装置、ベースユニット Download PDF

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Abstract

【課題】床上に載置される什器類のための転倒防止装置において、構造が簡単で施工も容易で汎用性に優れた構成を実現する。【解決手段】転倒防止装置6は鋼板製であり、床に重なる水平部7を有しており、水平部7の後端に起立片8が形成されている。水平部7には、ベース4のアジャスタボルトを係止する連結部材22が固定されている。起立片8は、ねじ等のファスナで間仕切5のロアフレーム9(幅木)に固定される。ベース4(キャビネット)が転倒防止装置6を介して間仕切5に固定されるため、高い転倒防止効果を発揮する。【選択図】図8

Description

本願発明は、床上載置式什器及びこれに使用する転倒防止装置、ベースユニットに関するものである。ここに、床上載置式什器としては、キャビネットや棚(ラック)のような家具が代表例として挙げられるが、他に、複合機や冷蔵庫等の電気(電子)製品、商品等の陳列装置、美術品などの展示装置、パソコン用サーバ、分電盤など、床上に載置されるものであって地震に際して転倒するおそれがあるもの全般を広く含んでいる。
地震に際してキャビネット類の転倒を防止する手段は、多々提案されている。転倒防止手段には、キャビネット類の揺れは許容しつつその程度を緩和させる考え方と、地震があってもキャビネット類が独立して動かないようにする考え方とがある(地震時に建物は動くのでキャビネット類も地面に対しては揺れ動くが、建物に対して相対動させないという考え方である。)。
前者の方法の例として、特許文献1に開示されているように、キャビネット類を床に対して相対動させる免震装置がある。他方、キャビネット類が独自に動くことを防止する手段としては、特許文献2に開示されているように、キャビネット類の天面をブラケット類で建物の壁に連結するものや、特許文献3に開示されているように、キャビネット類が載る台に、キャビネットの手前に突出する前向きの転倒防止板(アウトリガー)を設けたものがある。特許文献3の変形例として、特許文献4には、転倒防止板をアクセスフロアの内部に配置することが開示されている。
特開2016−2420号公報 特開2007−37990号公報 実公平4−24990号公報 特許第3541362号公報
特許文献1の手段は、理論的には優れていると解されるが、構造が著しく複雑になるという問題がある。他方、特許文献2の手段は、構造は簡単であるが、キャビネットの高さが高いとブラケット類の取付けが面倒になるという問題がある。
また、特許文献3の場合は、アウトリガーがキャビネットの手前に大きく突出するため、人がつまずきやすくなる問題や美観が悪化する問題がある(カーペット類で覆っても、アウトリガーの箇所は高さが高くなるため、問題の解消には至っていない。)。特許文献4のように転倒防止板をアクセスフロアに内蔵すると、つまずきや美観の問題は解消できるが、施工に多大の手間がかかる問題や、アクセスフロアでない床には適用できずに汎用性に劣るといった問題がある。
本願発明はこのような現状を契機として成されたものであり、構造が簡単で施工も容易で実用性・汎用性に優れた制震技術を提供することを目的とするものである。
本願発明は、床上載置式什器とこれに使用する転倒防止装置及びベースユニットを含んでおり、その典型的な構成を各請求項で特定している。
このうち、請求項1の発明は、家具、装置類、器具類、その他床上に配置される什器類が地震に際して転倒することを防止する転倒防止装置に係るもので、この転倒防止装置は、
「前記什器が載る水平部を有しており、前記水平部に、当該水平部を前記什器を連結する第1接合部と、地震に際して前記水平部が水平移動しないように床又は壁体若しくは他の什器に固定する第2接合部とを設けている」
という構成である。
請求項2の発明は請求項1の展開例であり、この請求項2では、
「前記第2接合部は、前記水平部の後端に設けた起立片であり、前記起立片が、前記水平部の後ろに位置した壁体に固定されるようになっている」
という構成になっている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、
「前記水平部は、平面視で前記什器の少なくとも前方及び左右両側にはみ出ない大きさに設定されている」
という構成になっている。
請求項3において、水平部に設けた起立片を間仕切等の壁体に固定する場合、什器と壁体との間に間隔が空いていたり、壁体のうち起立片が固定される部位が什器の背面よりも後ろにずれていたりする場合は、水平部の後端は什器の背面よりも後ろにはみ出ることになる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、
「前記水平部は、床には固定されておらず地震に際して前記什器の揺れによって変形可能な性状であり、前記水平部と什器とは、前記第1接合部により、地震の揺れに際して少なくとも一部は繋がった状態で上下方向に相対動することが許容されるように接合されている」
という構成になっている。
請求項5の発明は、請求項1〜4のうちのいずれかにおいて、
「前記第1接合部は粘着シート又は粘着剤から成っており、地震に際して部分的に接合した状態を保持しつつ剥離位置が移動することにより、前記什器と什器との上下相対動が許容されるようになっている」
という構成になっている。
請求項6の発明は、請求項5とは異なって、請求項1〜4のうちのいずれかにおいて、
「前記什器の下端にはアジャスタボルトその他の接地体を有しており、前記接地体が、前記第1接合部によって上向き離反不能に保持されている」
という構成になっている。
請求項7の発明は、請求項1の展開例である。すなわち、この請求項7では、
「前記什器は平面視左右横長のキャビネットであって、
前記水平部の後端又は前端若しくは前後両端に起立片が形成されており、かつ、前記第2接合部として、前記水平部の下面に重なっていて床面に固定される補助板を備えており、前記補助板の後端又は前端若しくは前後両端に、少なくとも前記水平部の起立片に連結される壁板を設けており、前記起立片と壁板とは、間仕切又は他の什器若しくは壁体にファスナで共締めすることが可能になっている」
という構成になっている。
請求項8の発明は、請求項1〜7のうちのいずれかおいて、
「前記水平部に、少なくともケーブル類を引出しできる大きさの窓穴又は切り開き部が形成されている」
という構成になっている。
請求項9の発明は、ベースユニットに関する。すなわちこのベースユニットは、
「什器本体が載るベースと、前記ベースが載る転倒防止装置とを備えており、
前記倒防止装置は、前記ベースが載る水平部と、前記水平部の後端縁に設けた起立片とを備えており、前記水平部に、当該水平部を前記什器を連結する第1接合部と、地震に際して前記水平部が水平移動しないように床又は壁体若しくは他の什器に固定する第2接合部とを設けている」
という構成になっている。
請求項10の発明では什器を特定している。すなわちこの什器は、
「請求項1〜9のうちのいずれかに記載した転倒防止装置を備えている」
という構成になっている。
なお、本願発明では、什器が転倒防止装置の他に緩衝装置などの他の機能を有することは排除しない。転倒防止装置を補助する装置を併有させることは、什器の地震対策として好ましい。
水平部に第2接合部として起立片を設けた場合、これを固定する好適な対象として、壁体の一例として、固定タイプの間仕切が挙げられる。固定式間仕切のロアフレーム(巾木、地レール)は一般に金属製であって、ドリルねじのような自己穿孔ねじやタッピンねじを使用して起立片を容易に固定できる。キャビネット等の什器を背中合わせで配置する場合は、水平部に設けた起立片を一方の什器の後面に固定してもよい。この場合は、一方の水平部の後面が壁体を構成することになる。
本願各発明は、転倒防止装置は板材から成る簡単な構造であり、設置も簡単である。そして、本願各発明の特徴の一つは、転倒防止装置を構成する水平部が床や壁体に固定されることであり、このため、水平部を請求項3のように什器の外側にはみ出ない構造にしても、転倒を防止できる。従って、水平部が人目に触れて外観が悪化したり人が躓いたりすることを防止可能であって、実用性・汎用性に優れている。
請求項2のように、第2接合部として起立片を設けて、この起立片を壁体に固定する構造を採用すると、転倒防止装置は必ずしも床に固定する必要はないため、撤去した後に美観が悪化することはないし、例えばカーペットが敷かれた床のようにアンカーを打ち込みできない床にも問題なく適用できる。この面でも、実用性・汎用性に優れている。
また、起立片を壁体に固定すると、水平部はその全体が上下方向に曲がり変形可能となるため、什器の揺れに追従して変形する機能が格段に向上する。その結果、起立片と壁体との接合部に過大な負荷がかかることを防止して、転倒防止装置の固定状態を保持して転倒防止効果を確実化できる。従って、請求項2のように、転倒防止装置を水平部と起立片とで構成することは、高い転倒防止効果を得る上で好適である。
請求項3野構成では、上記のとおり、水平部が人目に触れて外観が悪化したり人が躓いたりすることを防止できるため、実用性・汎用性に優れている。
地震に際しては、什器は建物に対して揺れようとするため、起立片の固定箇所に大きなモーメントが作用する可能性がある。この点については、請求項4の構成を採用すると、上記のとおり、水平部が什器と相対動しつつ変形することによって什器の運動エネルギが吸収されるため、起立片の固定部に作用するモーメントを抑制して、転倒防止性能を向上させることができる。なお、水平部が地震に際して什器と相対動しつつ変形する性状は、転倒防止装置を鋼板やステンレス板のような金属板製とすることで確保できる。
水平部と什器との接合手段としてはねじ(ビス)のようなファスナ類も使用できるが、請求項5のように粘着シート又は粘着剤を使用すると、水平部と家具とが離れたり密着したりすることが許容されるため、什器の揺れが起立片の固定部に作用することを大幅に低減できる。従って、転倒防止装置が建物等から離脱することを防止して、転倒防止機能を向上できる。
なお、請求項5における粘着シートは、予め薄い状態になっていて転倒防止装置に貼り付けられるものを意味しており、粘着剤は、非定型の状態で転倒防止装置の水平部に塗工されるものを意味している。また、粘着シートは、全体が粘着剤で構成されている単層構造と、樹脂等のフィルム又はシートの上下両面に粘着層を設けた複層構造との両方を含んでいる。
請求項6では、アジャスタボルトのような接地体を水平部に連結しているが、連結状態は金属製等の部材で確実に保持できるため、耐久性に優れている。また、組み付けはビス(ボルト)を使用して行えるため、組み付けを容易に行えること共に、品質の安定性にも優れている。更に、粘着材を使用した場合に比べて、コストダウンも可能である。
間仕切には、上端が天井に連結されたタイプと、上端が天井まで届いていない衝立式(ローパーティション)とがあり、キャビネット等の箱型家具を衝立式間仕切の壁面に配置することもよく行われている。この場合の問題は、衝立式間仕切は床上に載って自立しているだけであるため、地震に際して間仕切自体が横ずれすること有り得ることである。
この点、請求項7のように補助板を設けると、補助板を介して起立片と間仕切とを床に固定できるため、間仕切の横ずれを防止して、高い転倒防止効果を確保することができる。また、請求項7のように補助板を設けると、水平部を間仕切等の壁体に固定しなくても、補助板を介して水平部が床に水平ずれ不能に保持されるため、キャビネット等の什器を壁際に配置していない場合でも、水平部の転倒防止に貢献できる。
なお、オフィスの床は、コンクリートスラブの上に床パネルを敷設した二重床(アクセスフロア)になっていることが多いが、床パネルが金属板製(スチール板製)の場合は、補助板をドリルねじやタッピンねじ、拡張式ブラインドアンカーなどのファスナで簡単かつ強固に固定できるため、好適である。ブラインドナットとビスとの組み合わせも採用可能である。
二重床は、中空部にケーブル類を配線できることを目的にして構成されており、電源ケーブルやLANケーブル、電話線などのケーブルは、床スラブに這わせていて、床パネルに設けた穴や隙間から床上に引き出されている。この場合、ケーブルをキャビネット等の什器の内部に引き込むことがあるが、転倒防止装置によってケーブルの引出しが阻害されると好ましくない。
この点、請求項8の構成を採用すると、窓穴や切欠き部からケーブルを什器の内部に引き出せるため、ケーブルが什器の外側に露出することを防止して、ケーブルを美麗に処理することができる。なお、窓穴と切欠き部とを併設してもよい。外周に開口した切欠き部を形成すると、ケーブルに大きな機器が接続されていても、ケーブルを機器から外すことなく配線できる利点がある。
さて、例えば左右横長のキャビネットは地震に際して前後方向に揺れるが、キャビネットの姿勢と地震の揺れ方向との関係や、キャビネットの収納した物品の重心などが影響して、実際には、平面視で少しねじれた姿勢(水平旋回した姿勢)で揺れ動く現象が見られる。そして、平面視でねじれた状態で揺れると、前コーナー部が床に突っ張るような作用が生じて、キャビネットは転倒しにくくなる。
従って、キャビネット等の什器が平面視でねじれた姿勢で揺れることを助長すると転倒防止効果も高くなるといえるが、請求項8のように水平部に穴や切欠き部を設けると、水平部がねじれ変形しやすくなるため、什器が平面視でねじれた姿勢で揺れることを容易化できるため、転倒防止効果を向上できるといえる。
キャビネットのような箱型家具は、本体をベースに載せた態様になっていることが多いため、請求項9のようにベースと転倒防止装置とでユニットを構成すると、家具本体は従来の構成でよいため、汎用性に優れている。既存の家具にそのまま適用できる点でも優れている。請求項10のように、什器に転倒防止装置又はベースユニットを組み込むと、家具の価値を大きく向上させることができる。
第1実施形態の概略分離斜視図である。 第1実施形態を示す図で、(A)はベースを裏返した状態での分離斜視図、(B)は受け板を取付けた状態での(A)のB−B視断面図(使用姿勢での部分的な縦断正面図)である。 (A)はベースの底面図、(B)は(A)を上下逆にして見たB−B視断面図である。 施工手順を示す図である。 制震作用を示す図である。 第2〜6実施形態を示す図である。 第7実施形態を示す図で、(A)は全体の分離斜視図、(B)はキャビネットをセットした状態での部分的な側面図である。 要部の分離斜視図である。 (A)は転倒防止板の平面図、(B)は転倒防止板の側面図である。 キャビネット本体を省略した状態での平面図である。 一部部材の分離平面図である。 図10の XII-XII視断面図である。 衝立式間仕切に適用した第8実施形態を示す図で、(A)は部分的な斜視図、(B)は分離側面図である。 第8実施形態の要部の縦断側面図である。 (A)は第9実施形態の縦断側面図、(B)は第10実施形態の縦断側面図、(C)は(B)の部分拡大図である。 (A)は第11実施形態の縦断側面図、(B)は第12実施形態の部分的な縦断側面図、(C)は第13実施形態の部分的な縦断側面図である。 LGS壁に適用した第14実施形態の要部の縦断側面図である。 第15実施形態を示す図で、(A)は転倒防止装置の正面図、(B)はLGS壁に適用した部分正面図、(C)は(B)の側面図である。 (A)はキャビネットの揺れを平面視で見た例を示す図、(B)は水平部の別例である第16実施形態の平面図、(C)は第17実施形態の縦断側面図である。 (A)は第18実施形態の斜視図、(B)は第19実施形態の斜視図、(C)は第20実施形態の斜視図、(D)は第21実施形態の断面図である。
(1).第1実施形態の概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図5に示す第1実施形態を説明する。本実施形態は、平面視横長の長方形に形成されたスチール製キャビネット1の転倒防止に適用している。
キャビネット1は、前向きに開口したキャビネット本体2と、その開口部を開閉する水平回動自在な観音開き式の扉3と、キャビネット本体2が載るスチール板製のベース4とを備えている。キャビネット1の後面(背面)は、室内設備の一例としての固定式間仕切5の外面に重ねて(或いは密接させて)配置されているが、キャビネット1は高さに比べて奥行きが遥かに小さいため、地震に際して手前に転倒しやすい。そこで、転倒防止装置6が使用されている。
転倒防止装置(転倒防止板)6は鋼板製であり、ベース4の下方に位置した水平部7と、水平部7の後端縁から立ち上がった起立片8とを有しており、起立片8が、間仕切5の下端を構成する水平姿勢のロアフレーム(巾木、地レール、ランナー)9にねじ10で固定されている。起立片8には、複数の取付け穴11が水平方向に断続的に形成されている。
実施形態の間仕切5は、左右の縦フレーム12とロアフレーム9とアッパフレーム(図示せず)とからなる骨組みの表裏にパネル13を装着した構造であり、縦フレーム12を天井に当接させることにより、固定構造になっている。ロアフレーム9は床に固定されていてもよいし、床に載っているだけでもよい。
ロアフレーム9の前後厚さは間仕切5の全体の厚さよりも小さくなっている。すなわち、ロアフレーム9の前後面は、パネル13の前後外面よりも厚さ方向内側に入り込んでいる。従って、転倒防止装置6の起立片8は、パネル13の外面から内側に入り込んでいる。このため、水平部7の後端部は、キャビネット1の前面よりも後ろにはみ出している。
なお、転倒防止装置6を取付けない場合、ロアフレーム9に、左右長手のカバー板を取り付けることも可能である。また、ロアフレーム9の前面がパネル13の前面と同一面であったり、パネル13の前面に起立片8を固定したりする場合は、水平部7がキャビネット1の後面よりも後ろにはみ出ることはない。更に、ベース4の後面がキャビネット本体2の後面よりも僅かに手前にずれていることもあるが、この場合は、起立片8をパネル13に固定する場合でも、起立片8を平面視でキャビネット本体2の後面よりも手前にずらすことができるため、キャビネット本体2の後面をパネル13の前面に重ねることができる。
転倒防止装置6の水平部7は平面視でキャビネット1とほぼ重なる大きさであり、平面視で、前端及び左右側端ともキャビネット1の外側(ベース4の外側)にははみ出していない。そして、水平部7のうち左右両側の部位に、請求項に記載した第1接合部の一例としての粘着シート14が貼り付けられている。或いは、水平部7のうち左右両側の部位が、粘着シート14を介してベース4と連結される第1接合部になっているということも可能である。粘着シート14は前後長手の長方形に形成されている。
(2).ベースユニットの詳細
図2,3に示すように、ベース4の基本的な構造は従来と同様であり、左右のサイドフレーム16とこれを連結するフロントフレーム17及びリアフレーム18とを有していて、各フレーム16,17,18は、上下の水平片19,20とその先端に設けた垂直片19a,20aを有する溝形に形成されている。
下水平片20は上水平片19よりも幅狭になっている。また、フロントフレーム17の上水平片19はリアフレーム18の上水平片19よりも幅広になっているが、両者は同じ幅であってもよい。
図2,3のとおり、ベース4の左右両側寄り部位に、前後長手の補助フレーム21が配置されている。補助フレーム21は上向きに開口したコ字形の形態であり、前後両端はフロントフレーム17及びリアフレーム18に溶接等で固定されている。
図2(B)及び図3(B)に明示するように、補助フレーム21の下端はベース4の下端よりも上に位置しており、補助フレーム21の前後両端部に、請求項に記載した第1接合部の一例として、左右長手の連結部材22がナット板を介してアジャスタボルト23で固定されている。そして、連結部材22の下面に、受け板24をボルト25で固定している。連結部材22は、補助フレーム21の左右両側に張り出したフラップ部を有する正面視略M字形の形態であり、左右のフラップ部がボルト25で受け板24に固定されている。
なお、前後の連結部材22を一連に連続させることも可能である。或いは、アジャスタボルト23及び連結部材22を使用せずに、受け板24を補助フレーム21に直接固定することも可能である。受け板24を補助フレーム21に直接固定する場合、1本の補助フレーム21に1枚の受け板24を固定してもよいし、2本の補助フレーム21に1枚の受け板24を固定してもよい。
受け板24は左右に分離しているが、一連に連続させて1枚板タイプとしたり、左右とセンターとの3枚タイプにしたりすることも可能である。受け板24をベース4の下水平片20に固定することも可能である。アジャスタボルト23を備えている場合、受け板24を連結部材として利用することも可能である。
図では、受け板24をベース4の下方に位置させているが、補助フレーム21の下面の高さを高くするなどして、受け板24をベース4の内部に入り込ませることも可能である。この場合は、ベース4と床との間の隙間をできるだけ小さくできるため、キャビネット1の体裁がよい。
受け板24は、粘着シート14と略同じ大きさになっており、受け板24の下面全体が粘着シート14と重なるように設定されている。受け板24は、ベース4の素材板よりも厚い鋼板で構成されており、地震に際してキャビネット1が揺れても変形(弾性変形及び塑性変形)しない剛性を有している。
粘着シート14は、必要な粘着力を確保できればよく、従って、組成について特に制限はないが、粘着力はできるだけ高いのが望ましい。また、粘着とは、一般に、限度以上の剥離力が作用すると剥がれて、剥がれても加圧すると再び貼り付くものと定義されるが、本実施形態の粘着シート14も、剥がれと再貼着とが可能なものである。
(3).第1実施形態のまとめ
図4において、施工手順の一例を示している。まず、転倒防止装置6を所定の位置に配置して、起立片8を間仕切5のロアフレーム9にねじ10で固定する。ねじ10としては、例えばドリルねじやタッピンねじを使用できる。ロアフレーム9に予めタップ穴を空けておくことも可能である(この場合は、転倒防止装置6の左右位置を調節できるように、起立片8の取付け穴11を左右長手の長穴に形成しておくのが好ましい。)。
次いで、水平部7の所定位置に粘着シート14を貼り付ける。敢えて述べるまでもないが、粘着シート14の表裏には離型紙が貼られており、片方の離型紙を剥がしてから水平部7の上面に貼着することになる。粘着シート14を正確な位置に貼り付けできるように、水平部7に、貼り付け位置を示す表示線(囲い線)などを施しておいてもよい。なお、粘着シート14は、予め転倒防止装置6に貼り付けておくことも可能である。
次いで、キャビネット1を水平部7の上に載せる。この場合、まずベース4を水平部7に載せてから、ベース4にキャビネット本体2を嵌め込む方法と、予めベース4をキャビネット本体2に組み込んでおいて、キャビネット1の全体を水平部7の上に重ね載置する方法とがあるが、いずれも採用可能である。
先にベース4を配置する場合は、キャビネット本体2が間仕切5の外面にきっちり重なるように、ベース4の位置を正確に設定しておく必要がある。この点については、ベース4はロアフレーム9との間に所定厚さのケージを配置するなどしたらよい。ベース4の高さがロアフレーム9よりも高い場合は、ベース4の後面を間仕切5の表面に当てた状態で載置すると、正確に位置決めされる利点がある。
なお、キャビネット本体2は底板2aを有しており、底板2aに、ベース4の内部に入り込む下向き片2cを設けている。キャビネット本体2は、下向き片2cをベース4に嵌め込んだだけでもよいし、底板2aをビスでベース4に固定してもよい。
ベース4とロアフレーム9との間には空間が空いているので、ねじ10の頭がベース4の後面に当たることはない。従って、ねじ10は、皿頭でない鍋頭や六角頭のものを使用できる。ねじ10を直接に固定することに代えて、ロアフレーム9にブラインドナットを固定し、このブラインドナットにビスをねじ込むことも可能である。或いは、ロアフレーム9に下穴を空けておいて、この下穴を利用して、拡張部を有するブラインドアンカーを挿入し、ブラインドアンカーによって起立片8とロアフレーム9とを共締めすることも可能である。
図5では、地震に際してのキャビネット1の揺れ動きと水平部7の変形態様とを表示している。キャビネット1は床面の揺れによって前後方向に揺れ動くが、後面は間仕切5に当たるため、図5(A)に一点鎖線及び実線で示すように、概ね、鉛直姿勢と前傾姿勢との間で揺れ動いている。
そして、転倒防止装置6は起立片8が間仕切5のロアフレーム9に固定されているため、手前に倒れるに際しては、水平部7が上向きに曲がるように山形に変形して、受け板24の後部の箇所では粘着シート14はベース4から剥がれており、キャビネット1がある程度まで前傾すると、水平部7の弾性復元力が勝って、受け板24は戻り回動する(なお、水平部7は塑性変形することも有り得る。)。
キャビネット1が戻り回動すると間仕切5に衝突するため、図5(B)に示すように、キャビネット1は若干後傾した姿勢になる現象が見られるが、この状態では、水平部7が床から浮いた状態になって、受け板24と起立片8とが成す角度が大きくなることにより、後傾動が許容されている。
これらのことから、本実施形態において、転倒防止装置6の変形がキャビネット1の揺れと密接に関連していて、水平部7が変形してから元に戻る弾性復元力が、キャビネット1の揺れを低減させることに大きく貢献していることを理解できる。また、キャビネット1と水平部7とが、部分的に剥がれたとしても完全な剥がれには至らずに接合状態が保持されている。
従って、キャビネット1の運動エネルギが起立片8に集中的に作用することを防止しつつ、起立片8がロアフレーム9から離脱してしまうことを防止できる。粘着シート14の粘着力は、できるだけ大きいのが好ましい。水平部7が変形することも、起立片8とロアフレーム9との締結部に過大なモーメントが作用することを防止している。
(4).第2〜6実施形態
図6では、他の実施形態を示している。このうち(A)に示す第2実施形態では、1つのキャビネット1に対応した転倒防止装置6を左右に分離している。このように分離方式を採用すると、横幅が相違する家具に1種類の転倒防止装置6で対応できる利点がある。
(B)に示す第3実施形態では、第2実施形態とは逆に、1つの転倒防止装置6で複数のキャビネット1を支持している。この実施形態では、左右に並設したキャビネット1の前面をきっちり揃えることができる利点がある。
(C)(D)に示す第4実施形態では、受け板24の前部のみを転倒防止装置6の水平部7にボルト26及びナット27で固定している((D)は(C)の要部拡大図である。)。ボルト26は皿頭26aを有しており、水平部7には、皿頭26aが下方から嵌まり込む上向き突部28を膨出形成しており、皿頭26aは上向き突部28に溶接等で固定されている。他方、受け板24には、水平部7の上向き突部28が入り込むテーパ状の凹所29を形成している。
この実施形態でも、地震に際しては、水平部7と受け板24との接合状態は保持しつつ、キャビネット1の揺れ動きと水平部7の弾性変形とが同時に発生して、キャビネット1の揺れを抑制できる。
(E)に第6実施形態として示すように、ゴム等の弾性体30を介して水平部7と受け板24とを連結することも可能である。この実施形態では、水平部7と受け板24とを前後複数箇所で連結しても、キャビネット1の揺れと水平部7の変形とが許容されている。従って、安定性に優れている。なお、第5,6実施形態では、施工手順としては、まずベース4を配置し、次いで、キャビネット本体2をベース4に載置することになる。
(5).第7実施形態(図7〜12)の概要
次に、第7実施形態を説明する。この実施形態も基本態様は第1実施形態と同じである。第1実施形態と同じ要素は同じ符号を付して、特に必要がない限り説明は省略する。
例えば図12に示すように、補助フレーム21の前後両端部にナット筒32を固定し、ナット筒32に、接地体の例として、下方から高さ調節用のアジャスタボルト23をねじ込んでいる。
図9に明示するように、転倒防止装置における水平部7の四隅寄り部位には、第1接合部の構成要素として、鋼板製で左右横長の固定金具33が溶接によって固定されており、例えば図12に示すように、固定金具33に、逆M形の連結部材22がボルト34(図12参照)で固定されている。従って、固定金具33には、例えば図9(A)に示すように、連結部材22を固定するためのタップ穴35が空いている。
手前の固定金具33には突部33aが前向きに形成されて、後部の固定金具33には後ろ向きの突部33aが形成されている。突部33aは、アジャスタボルト23を安定的に載せるために設けている。すなわち、キャビネット1を安定的に支持するためには、アジャスタボルト23はできるだけベース4の外周寄りに配置するのが好ましいが、固定金具33が単なる四角形であると、固定金具33の前後幅を大きくすると水平部7が変形しにくくなるおそれがあり、そこで、固定金具33の面積をできるだけ小さくしつつアジャスタボルト23を安定的に支持するために、突部33aを設けている。
また、固定金具33には、前後一対のタップ穴35を設けているが、これは、間仕切5等の壁体のタイプに適合させるためである。すなわち、図8に示すように、壁面から奥まっているロアフレーム9を設けている間仕切5に適用する場合は、手前のタップ穴35を使用して連結板22を固定し、図13,17のように起立片8を間仕切5等の壁面に固定する場合は後ろのタップ穴35に連結板22を固定するようにしたものである。従って、1種類の転倒防止装置で、ロアフレームを備えた間仕切等と備えていない間仕切等とに共用できる。
また、アジャスタボルト23は、連結部材22の上向き膨出部に下方から挿通されている。見方を変えて述べると、アジャスタボルト23の頭の配置空間を形成するため、連結部材22に上向き膨出部が形成されている。ベース4は、連結部材22及びアジャスタボルト23を介して水平部7に離反不能に連結されており、アジャスタボルト23を回転させると、ベース4を高さ調節できる。
なお、アジャスタボルト23に、その座面に重なるばね座金やゴムリングを嵌め込んでおいて、地震の揺れに際して、アジャスタボルト23の頭が固定金具33と連結部材22との間でガタ付かないように保持しておくことも可能である。
この実施形態では、水平部7に、前向きに開口した切り開き部36を形成している。切り開き部36は左右中間部に形成しているが、左右複数箇所に形成することも可能である。切り開き部36の深さ(奥行き)は、水平部7の奥行き寸法の1/3程度になっているが、左右幅及び深さとも任意に設定できる。後ろ向きに開口した状態に形成することも可能である。
切り開き部36を形成すると、二重床の内部から引き出したケーブルを、外部に露出させることなくキャビネット1の内部に引き出すことができる。また、水平部7がねじれ変形しやすくなるため、水平部7の破損を防止できる利点もある。図9(A)に示すように、切り開き部36に代えて又はこれに加えて、円形等の窓穴38を空けておくことによっても、ケーブル類の引出しを行える。切り開き部37を左右に複数形成することも可能である。
この実施形態では、図7に示すように、キャビネット本体2の上部に、キャビネット本体2の上面及び後面に重なるL形板39の後面に弾性体40を固定した緩衝体41を使用している。弾性体40は、合成樹脂やエラストマーのように適度の弾性を有する材料から成っており、前向き開口U形に形成されていて、L形板39の後面に固定されている。緩衝体41は、一種の中空構造になっている。
地震に際しては、キャビネット1が戻り回動して間仕切5に激しく衝突することがあるが、実施形態のように緩衝体41を設けると、間仕切5の破損・変形を防止できる。また、キャビネット本体2の上端は緩衝体41を介して間仕切5で支持されるため、引出しの後退動などでキャビネット1が振動することも防止できる。
更に、間仕切5の上端は天井面に天レール等を介して固定又は係止されており、天井が軽量フレームにパネルを載せただけの軽量構造であると、間仕切5に大きな衝撃がかかると天井が破損することが有り得るが、本実施形態のように緩衝体41を設けると、地震に際して、キャビネット本体1が後ろ向きに戻り回動して間仕切5に当たっても衝撃を緩和できるため、天井の破損・変形を防止することも可能になる。
地震時の作用は第1実施形態と同様であり、キャビネット1が前後に揺れても、転倒防止装置6によって倒れを防止できる。この場合、転倒防止装置6の水平部7は図5(A)のように変形してキャビネット1の揺動が許容されるが、既述のとおり、切欠き部36が存在するため、水平部7は変形が容易な状態になっている。その結果、水平部7に生じる弾性復元力を低減して、戻り回動によってキャビネット本体2が間仕切5に激しく衝突することを抑制できる。
さて、地震の再現実験でのキャビネット1の揺れを観察すると、重心の位置が中心よりも左右又は前後にずれているなどの理由により、図19(A)に示すように、平面視で水平旋回(水平回動)した姿勢にねじれながら前後に揺動する現象が見られる。このようにねじれた姿勢になると、キャビネット1の前コーナー部2aが正規位置よりも前に出るため(正確には、前のアジャスタボルト23が正規位置よりも前にずれるため)、キャビネット1は転倒しにくくなる。
そして、第7実施形態のように切欠き部36を形成すると、転倒防止装置6の水平部7もねじれ変形しやすくなって、キャビネット1が平面視でねじれた姿勢になり易くなるため、転倒防止効果を向上できると云える。
(6).第8実施形態(図13,14)
図13,14に示す第8実施形態では、キャビネット1は衝立式の間仕切5に固定されている。すなわち、キャビネット1は衝立式の間仕切5の前面に沿って配置している。間仕切5は、中空状のロアフレーム43を備えており、ロアフレーム43にアジャスタボルト44が下方らねじ込まれている。
他方、転倒防止装置6の後部は、床面にねじ(ビス)46で固定されたリア補助板45を備えており、リア補助板45の後端にリア壁板45aを折り曲げ形成し、このリア壁板45aと転倒防止装置6の起立片8とが、間仕切5のリアフレーム43にねじ10で共締めされている。
間仕切5が衝立式である場合は、地震時に間仕切が横ずれしたり上下動したりしてキャビネット1に対する固定機能は期待できないが、本実施形態のように補助板45を使用して、補助板45のリア壁板45aと転倒防止装置6の起立片8とを間仕切5に共締めすると、起立片4が補助板45を介して床Fに固定されつつ、間仕切5がリア壁板45aの補強板の役割を果たすため、キャビネット1の転倒防止効果を確保することができる。
この本実施形態では、補助板45のリア壁板45aも、請求項に記載した壁体を構成している。従って、壁体は、間仕切5とリア壁板45aとで構成されている。また、補助板45は、請求項に記載した第2接合部の例でもある。従って、転倒防止装置6が、起立片8を備えた主板と、リア壁板45aを備えた補助板45とで構成されていると見ることも可能である。
間仕切5が配置されていない場合は、補助板45のみを使用して転倒防止を図ることも可能である。間仕切5が存在せずにキャビネット1が床に島状に配置されている場合、補助板45のリア壁板45aが外部に露出するが、リア壁板45aが人目に触れる場合は、リア壁板45aを外側から覆うカバーを設けたらよい。
リア補助板45は後部のみに配置されているため、転倒防止装置6の水平部7は段違いになってしまう。この点については、図13(B)に一点鎖線で示すように、水平部7のうち固定金具33が位置した部分の下面に、補助板45と同じ板厚の調整板45′を固定しておいたらよい。但し、補助板45の板厚は僅かである一方、水平部7はある程度の前後幅があるため、調整板45′を設けなくても、水平部7が変形することによって段差は吸収される(前後の高さの違いは、アジャスタボルト23で調整できる。)。
床パネル47は単なる平板に描いているが、実際には、コンクリートスラブに載る足を有している。また、周囲は下向きに曲げて剛性を高くしている。実施形態の床パネル47はスチール製であるが、コンクリート製や合成樹脂製のものも採用できる。スチール製の床パネル47に対しては、タッピンねじやドリルねじで補助板45を固定できる。既述のブラインドアンカーを使用して固定してもよいのであり、この場合は、ねじ込み式のファスナを使用した場合に比べて、格段に高い締結強度を得ることができる。
(7).第9〜10実施形態(図15)
図15(A)に示す第9実施形態では、2つのキャビネット1を背中合わせ状に配置して、両者のベース4に、起立片8を有する転倒防止装置6が連結されている。そして、2つの転倒防止装置6の後部は、2つのベース4の下方に入り込んだ補助板45から立設した壁板45aに、図15(C)に示すのと同様にして、ビス48とナット49で共締めされている。
従って、この実施形態は、補助板45は、前後中間部に壁板45aを有する逆T型になっており、壁板45aだけが請求項に記載した壁体として機能している。補助板45は、2つのキャビネット1の下方において、図13,14で示したのと同様に、ねじ46で床面Fに固定されている。この実施形態では、2つのキャビネット1が補助板45を介して連結された状態になるため、キャビネット1の安定性を格段に向上できる。前後に隣り合ったキャビネット1の上端をジョイント部材(図示せす)で連結しておくと、転倒防止効果は格段に高くなる。
逆T形の補助体45を使用することに代えて、図13で使用したL形の補助板45を2枚使用して、これらを背中合わせに配置してもよい(両者は、溶接したりビスで固定したりして一体化しておいてもよい。)。。
図15(B)に示す第10実施形態では、キャビネット1は、独立して島状に配置されており、転倒防止装置6は、水平部7の前後に起立片8を設けた形態になっている。従って、転倒防止装置は、側面視で上向き開口コ字形になっている。そして、この実施形態では、転倒防止装置6の前部と後部の下方に補助板45を配置し、前後の補助板45に壁板45を設けている。補助板45の壁板45bと転倒防止装置6の起立片8とは、ビス48及びナット49で固定されている。
この実施形態は、キャビネット1は島状に独立した配置されているので、地震に際しては、基準姿勢を境にして前後方向に揺れ動く。従って、転倒防止装置6の水平部7は、図5(A)の曲がり状態が左右逆向きに交互に現れるような態様で変形する。
このように水平部7の前後2か所に起立片8を設けている転動防止装置を、起立片同士が前後に重なるようにして前後に背中合わせ状に配置して、前後転動防止装置の起立片同士をビス等のファスナで連結してもよい。このように構成すると、キャビネット同士が転倒に転倒に対して規制し合うため、間仕切等の壁体かなくても高い転動防止効果を発揮できる。
補助板45ねじ46で床面Fに固定されているが、図15(C)に示すように、転倒防止装置6の水平部7には、ねじ46の頭を露出させる逃がし穴50が空いている。この実施形態では、キャビネット1の前倒れも後ろ倒れも防止できる。従って、キャビネット1を島状に独立して配置しても、高い転倒防止効果を発揮する。なお、前後の補助板45を一連に連続させて、補助板を1枚に構成することも可能である。
(8).第11〜13実施形態(図16)
図16に示す第11実施形態は、図15(B)の実施形態の変形例である。すなわち、この実施形態では、補助板45の前後両端に壁板45aを設けた場合において、前後の壁板45aを起立片8に一体に設けている。すなわち、1枚の金属板(スチール板)を使用して、補助板45を転倒防止装置6に一体に連続した状態に形成している。この実施形態では、起立片8と壁体45aとを固定する工程は不要になるため、施工が容易である。
図16(B)に示す第12実施形態は、第11実施形態の変形例である。すなわち、この実施形態では、転倒防止装置6の起立片8と補助板45の壁板45aとを一体に連続させた場合において、上側の一部をぴったりと重なった重合部51と成して、それよりも下方の部位では、両者の間に間隔を空けている。従って、転倒防止装置6の水平部7は変形しやすくなっている。重合部51は単に折り重ねただけでもよいし、スポット溶接で固定してもよい。
図16(C)に示す第13実施形態は、固定手段としてブラインドアンカー51を使用している。この実施形態では、ブラインドアンカー51は、転倒防止装置6の起立片8を間仕切5のリアフレーム9に固定することに使用している。このブラインドアンカー51は広く知られているもので、フランジ頭52を有する筒体53と、筒体53にねじ込まれたビス54とを有しており、ビス54のねじ込みにより、筒体53に形成した拡張部55が、リアフレーム9の内部で広がり変形するようになっている。
このように、部材同士の締結手段として拡張式のブラインドアンカー55を使用すると、薄板同士であっても格段に高い強度で締結できるため、高い転倒防止効果を発揮すると云える。また、既述のとおり、コンクリート製の床パネルに対しても高い強度で固定でき点でも優れている。
(9).第14〜19実施形態(図17〜19)
図17に示す第14実施形態は、キャビネット1はLGS壁58に固定されている。すなわち、LGS壁58は、床Fにビス等で固定された上向き開口コ字形のランナー59と、ランナー59の内部で支持された多数本の軽量型鋼60の群と、軽量型鋼60で構成された枠体に張られた石膏ボード等のパネル61とを備えており、部屋間の仕切りなどに多用されている。軽量型鋼60は、図面では中空角形として表示しているが、断面C形のチャンネル材も多用されている。
転倒防止装置6の起立片8は、パネル61を貫通してランナー59にねじ込まれている。LGS壁58は軽量で強度は低いので、図13の実施形態のように補助板45を併用すると、LGS壁58の破損や変形を防止して高い転倒防止効果を発揮できる。
図17では、LGS壁58を床面Fの上に立設した状態を表示しているが、二重床の場合は、図18(C)に示すように、ランナー59は床スラブGに固定されていて床パネル47の下方に隠れていることが普通であり、従って、二重床のフロアーにキャビネット1を配置する場合は、転倒防止装置6の起立片8は、パネル61を介してスタッド60に固定する必要がある。
この場合、スタッド60の配置ピッチはかなり大きいため、1本のビスのみでの締結では、地震の揺れに際して1本のビスに対して過大な荷重が掛かって、ビスがスタッド60から抜け出てしまうおそれがある。そこで、図18の第15実施形態では、起立片8を複数本のビスでスタッド60に固定するようにしており、その場合に施工を容易化する手段として、起立片8に、取付け穴11a,11bの上下を上下2段(複数段)で多数形成している。
すなわち、スタット60の横幅内に少なくとも上下3つずつの取付け穴11a,11bが重なるよう、取付け穴11a,11bの左右ピッチを設定して、かつ、上段の取付け穴11aの群と下段の取付け穴11a,11bの群とが左右方向にずれるように千鳥配列している。このような構成により、スタッド60がどの箇所に位置していても、複数本のビスで起立片7を固定できるようになっている。
実施形態では、6つの取付け穴11a,11bが縦フレーム60に重なるようになっているが、本願発明者たちが実験したところ,3本のビスで固定したら必要な締結強度を確保できた。ビスを配置した箇所を黒で塗りつぶして表示しているが、他の複数箇所で固定してもよい。
実施形態では、下段の取付け穴11a,11bにおいては、真円の取付け穴11aと横長の長穴の取付け穴11bとを形成している。間仕切のロアフレーム9に固定する場合は、長穴の取付け穴11bを使用することにより、起立片7を所定ピッチでロアフレーム9に固定できる。なお、取付け穴11bを長穴に形成すると、転倒防止装置を左右方向にずらすことができるため、まず、長穴の取付け穴の箇所にビスを打ち込んで、本固定する前に転倒防止装置6の左右位置を正確に設定してから本締めし、それから、他の取付け穴の箇所にビスを打ち込という手順を採ることにより、転倒防止装置6の位置決めを正確かつ容易に行える。
この転倒防止装置6は、図8のように、ロアフレーム9がパネル13の表面よりも内側に入り込んでいる間仕切り5にも使用できる。ロアフレーム9は強度的には強いので、例えばキャビネット1が900mm幅である場合は、左右3本ずつで合計6本程度のビスで必要な強度を確保できる。そこで、長穴の取付け穴11bは、左右中間から左右両側に100mmのピッチPで形成している。つまり、上記のとおり、ロアフレーム9に固定する場合の、位置の選択の目安として、長穴の取付け穴11bを所定ピッチPで形成している。なお、何本のビスビで締結するかは、ロアフレームの板厚を考慮して、現場で判断したらよい。
図19(A)を引用して既に説明したように、地震に際して、キャビネット1は平面視でねじれた姿勢(水平旋回した姿勢)で前後に揺動する現象が見られており、このようなねじれ現象によって転倒防止効果を助長できる。
そこで、図19(B)に示す第16実施形態では、転倒防止装置6の水平部7に傾斜姿勢のリブ62を形成することにより、水平部7がキャビネット1のねじれに追従して容易に変形するように配慮している。リブ62に代えてスリットを形成してもよい。また、水平部7の左右中間部に、後ろ向きに開口した切欠き部36を形成している。
図19(C)に示す第17実施形態では、転倒防止装置6の後部の起立片8を間仕切5のロアフレーム9に固定する構造において、起立片8に、壁板45aを有する補助板45を一体に折り曲げ形成し、また、水平部7の前端にも、床面Fに乗る補助板45を折り曲げ形成している。
前後の補助板45は、ブラインドアンカー55で床パネル47に固定している(水平部7には、ブラインドアンカー55の差し込みを許容する逃がし穴が形成されている。)。また、起立片8及び壁板45aも、ブラインドアンカー55でロアフレーム9に共締めされている。
この実施形態では、起立片8が二重構造になったのと同じになること、及び、前後の補助板45が床パネル47に固定されていることにより、極めて高い転倒防止効果を発揮すると云える。この場合も、図7のように、水平部7に切欠き部36を形成することは可能である。補助板45は、必ずしも水平部7の左右全長にわたって形成する必要はない。例えば左右の2か所のみや左右中間部のみ、或いは左右中間部の左右両側との3か所に形成するなど、配置態様は任意に設定できる。
また、補助板45は、水平部7に折り曲げ形成することに代えて、別部材として製造してスポット溶接で固着することも可能である。この点は、補助板45を備えている他の実施形態も同様である。
図20では、転倒防止装置6は起立片を備えておらず、水平部7は床Fのみに固定されている。まず、(A)に示す第18実施形態では、水平部7のうち左右の固定金具33で挟まれた部位に複数の締結穴64を空けると共に、締結穴64を設けたエリアの外側に、固定金具33を設けた部位が上向きに動くように変形することを許容するため、切り込み線63形成している。
従って、本実施形態では、転倒防止装置は四角形の鋼板であり、締結穴64の箇所が第2接合部になる。切り込み線63の形態は任意に設定できる。また、切り込み線63に代えてスリットを形成することも可能である。締結手段としては、拡張式のブラインドアンカーやブラインドナットを使用するのが好ましい。
図20(B)に示す第19実施形態では、水平部7の後端に補助板45を一体に連設,して、補助板63をビスや拡張式ブラインドアンカー等のファスナで締結するようになっている。この実施形態では、地震に際しては、補助板45の後半後も変形する。
図20(C)に示す第20実施形態では、補助板45は水平部7とは別部材で構成されており、水平部7は、前後中間部がスポット溶接65によって補助板45に固定されている。また、補助板45は、アンカーで床Fに固定されるようになっている。
これら(A)〜(C)の例では、水平部7は床Fに固定されているので、何らかの理由で間仕切等の壁体に固定できない場合でも、什器の転倒防止を図ることができる。また、、什器を島状に配置する場合にも好適である。図20(C)の例では、水平部7は前後対称の曲がり構想になっているため、島状に配置された什器に適用すると好適である。
図20(D)に示す第21実施形態では、転倒防止装置6の水平部7を、弾性筒66を介して床に押さえ保持している。従って、水平部7は、弾性筒66を変形させることにより、浮いたり変形したりすることができる。従って、什器の動きを許容して、転倒を防止できる。床のうち水平部7の締結箇所には大きな負荷がかかるので、この実施形態では、ファスナとして拡張的のブラインドアンカー55を使用している。
(10). その他
以上、本願発明の実施形態を図面と共に説明してきたが、本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、対象になる什器はキャビネットには限らないのであり、技術分野の欄で触れたとおり、電気・電子機器、自販機、冷蔵庫、商品陳列棚なども対象になる。また、壁体に固定する場合、コンクリート壁に固定することも可能であるし、背中合わせにした什器の背面板を壁体として流用することも可能である。
什器の接地部は、必ずしもアジャスタボルトである必要はない。高さ調節機能を持たない下向き突起であってもよい。或いは、ベースの下面を水平部に広い面積で重ねる(ベタ重ねする)といったことも可能である。
本願発明は、什器用転倒防止装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 什器の一例としてのキャビネット
2 キャビネット本体
3 ベース
5 壁体の一例としての間仕切
6 転倒防止装置
7 転倒防止装置の水平部
8 第2接合部の一例としての起立片
9 間仕切のロアフレーム(巾木)
10 ビス
21 インナーフレーム
22 第1接合部の一例としての連結部材
23 接地部の一例としてのアジャスタボルト
33 第1接合部を構成する固定金具
36 切欠き部
38 窓穴
45 第2接合部を構成する補助板
45a 補助板に設けた壁板
47 床パネル

Claims (10)

  1. 家具、装置類、器具類、その他床上に配置される什器類が地震に際して転倒することを防止する装置であって、
    前記什器が載る水平部を有しており、前記水平部に、当該水平部と前記什器を連結する第1接合部と、地震に際して前記水平部が水平移動しないように床又は壁体若しくは他の什器に固定する第2接合部とを設けている、
    床上載置式什器用転倒防止装置。
  2. 前記第2接合部は、前記水平部の後端に設けた起立片であり、前記起立片が、前記水平部の後ろに位置した壁体に固定されるようになっている、
    請求項1に記載した床上載置式什器用転倒防止装置。
  3. 前記水平部は、平面視で前記什器の少なくとも前方及び左右両側にはみ出ない大きさに設定されている、
    請求項1又は2に記載した床上載置式什器用転倒防止装置。
  4. 前記水平部は、床には固定されておらず地震に際して前記什器の揺れによって変形可能な性状であり、前記水平部と什器とは、前記第1接合部により、地震の揺れに際して少なくとも一部は繋がった状態で上下方向に相対動することが許容されるように接合されている、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載した床上載置式什器用転倒防止装置。
  5. 前記第1接合部は粘着シート又は粘着剤から成っており、地震に際して部分的に接合した状態を保持しつつ剥離位置が移動することにより、前記什器と什器との上下相対動が許容されるようになっている、
    請求項1〜4のうちのいずれかに記載した床上載置式什器用転倒防止装置。
  6. 前記什器の下端にはアジャスタボルトその他の接地体を有しており、前記接地体が、前記第1接合部によって上向き離反不能に保持されている、
    請求項1〜4のうちのいずれかに記載した床上載置式什器用転倒防止装置。
  7. 前記什器は平面視左右横長のキャビネットであって、
    前記水平部の後端又は前端若しくは前後両端に起立片が形成されており、かつ、前記第2接合部として、前記水平部の下面に重なっていて床面に固定される補助板を備えており、前記補助板の後端又は前端若しくは前後両端に、少なくとも前記水平部の起立片に連結される壁板を設けており、前記起立片と壁板とは、間仕切又は他の什器若しくは壁体にファスナで共締めすることが可能になっている、
    請求項1に記載した床上載置式什器用転倒防止装置。
  8. 前記水平部に、少なくともケーブル類を引出しできる大きさの窓穴又は切り開き部が形成されている、
    請求項1〜7のうちのいずれかに記載した床上載置式什器用転倒防止装置。
  9. 什器本体が載るベースと、前記ベースが載る転倒防止装置とを備えており、
    前記倒防止装置は、前記ベースが載る水平部と、前記水平部の後端縁に設けた起立片とを備えており、前記水平部に、当該水平部を前記什器を連結する第1接合部と、地震に際して前記水平部が水平移動しないように床又は壁体若しくは他の什器に固定する第2接合部とを設けている、
    床上載置式什器用ベースユニット。
  10. 請求項1〜9のうちのいずれかに記載した転倒防止装置を備えている、
    床上載置式什器。
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