JP2019080902A - 床上載置式什器及びこれに使用する転倒防止装置、ベースユニット - Google Patents
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「前記什器が載る水平部を有しており、前記水平部に、当該水平部を前記什器を連結する第1接合部と、地震に際して前記水平部が水平移動しないように床又は壁体若しくは他の什器に固定する第2接合部とを設けている」
という構成である。
「前記第2接合部は、前記水平部の後端に設けた起立片であり、前記起立片が、前記水平部の後ろに位置した壁体に固定されるようになっている」
という構成になっている。
「前記水平部は、平面視で前記什器の少なくとも前方及び左右両側にはみ出ない大きさに設定されている」
という構成になっている。
「前記水平部は、床には固定されておらず地震に際して前記什器の揺れによって変形可能な性状であり、前記水平部と什器とは、前記第1接合部により、地震の揺れに際して少なくとも一部は繋がった状態で上下方向に相対動することが許容されるように接合されている」
という構成になっている。
「前記第1接合部は粘着シート又は粘着剤から成っており、地震に際して部分的に接合した状態を保持しつつ剥離位置が移動することにより、前記什器と什器との上下相対動が許容されるようになっている」
という構成になっている。
「前記什器の下端にはアジャスタボルトその他の接地体を有しており、前記接地体が、前記第1接合部によって上向き離反不能に保持されている」
という構成になっている。
「前記什器は平面視左右横長のキャビネットであって、
前記水平部の後端又は前端若しくは前後両端に起立片が形成されており、かつ、前記第2接合部として、前記水平部の下面に重なっていて床面に固定される補助板を備えており、前記補助板の後端又は前端若しくは前後両端に、少なくとも前記水平部の起立片に連結される壁板を設けており、前記起立片と壁板とは、間仕切又は他の什器若しくは壁体にファスナで共締めすることが可能になっている」
という構成になっている。
「前記水平部に、少なくともケーブル類を引出しできる大きさの窓穴又は切り開き部が形成されている」
という構成になっている。
「什器本体が載るベースと、前記ベースが載る転倒防止装置とを備えており、
前記倒防止装置は、前記ベースが載る水平部と、前記水平部の後端縁に設けた起立片とを備えており、前記水平部に、当該水平部を前記什器を連結する第1接合部と、地震に際して前記水平部が水平移動しないように床又は壁体若しくは他の什器に固定する第2接合部とを設けている」
という構成になっている。
「請求項1〜9のうちのいずれかに記載した転倒防止装置を備えている」
という構成になっている。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図5に示す第1実施形態を説明する。本実施形態は、平面視横長の長方形に形成されたスチール製キャビネット1の転倒防止に適用している。
図2,3に示すように、ベース4の基本的な構造は従来と同様であり、左右のサイドフレーム16とこれを連結するフロントフレーム17及びリアフレーム18とを有していて、各フレーム16,17,18は、上下の水平片19,20とその先端に設けた垂直片19a,20aを有する溝形に形成されている。
図4において、施工手順の一例を示している。まず、転倒防止装置6を所定の位置に配置して、起立片8を間仕切5のロアフレーム9にねじ10で固定する。ねじ10としては、例えばドリルねじやタッピンねじを使用できる。ロアフレーム9に予めタップ穴を空けておくことも可能である(この場合は、転倒防止装置6の左右位置を調節できるように、起立片8の取付け穴11を左右長手の長穴に形成しておくのが好ましい。)。
図6では、他の実施形態を示している。このうち(A)に示す第2実施形態では、1つのキャビネット1に対応した転倒防止装置6を左右に分離している。このように分離方式を採用すると、横幅が相違する家具に1種類の転倒防止装置6で対応できる利点がある。
次に、第7実施形態を説明する。この実施形態も基本態様は第1実施形態と同じである。第1実施形態と同じ要素は同じ符号を付して、特に必要がない限り説明は省略する。
図13,14に示す第8実施形態では、キャビネット1は衝立式の間仕切5に固定されている。すなわち、キャビネット1は衝立式の間仕切5の前面に沿って配置している。間仕切5は、中空状のロアフレーム43を備えており、ロアフレーム43にアジャスタボルト44が下方らねじ込まれている。
図15(A)に示す第9実施形態では、2つのキャビネット1を背中合わせ状に配置して、両者のベース4に、起立片8を有する転倒防止装置6が連結されている。そして、2つの転倒防止装置6の後部は、2つのベース4の下方に入り込んだ補助板45から立設した壁板45aに、図15(C)に示すのと同様にして、ビス48とナット49で共締めされている。
図16に示す第11実施形態は、図15(B)の実施形態の変形例である。すなわち、この実施形態では、補助板45の前後両端に壁板45aを設けた場合において、前後の壁板45aを起立片8に一体に設けている。すなわち、1枚の金属板(スチール板)を使用して、補助板45を転倒防止装置6に一体に連続した状態に形成している。この実施形態では、起立片8と壁体45aとを固定する工程は不要になるため、施工が容易である。
図17に示す第14実施形態は、キャビネット1はLGS壁58に固定されている。すなわち、LGS壁58は、床Fにビス等で固定された上向き開口コ字形のランナー59と、ランナー59の内部で支持された多数本の軽量型鋼60の群と、軽量型鋼60で構成された枠体に張られた石膏ボード等のパネル61とを備えており、部屋間の仕切りなどに多用されている。軽量型鋼60は、図面では中空角形として表示しているが、断面C形のチャンネル材も多用されている。
以上、本願発明の実施形態を図面と共に説明してきたが、本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、対象になる什器はキャビネットには限らないのであり、技術分野の欄で触れたとおり、電気・電子機器、自販機、冷蔵庫、商品陳列棚なども対象になる。また、壁体に固定する場合、コンクリート壁に固定することも可能であるし、背中合わせにした什器の背面板を壁体として流用することも可能である。
2 キャビネット本体
3 ベース
5 壁体の一例としての間仕切
6 転倒防止装置
7 転倒防止装置の水平部
8 第2接合部の一例としての起立片
9 間仕切のロアフレーム(巾木)
10 ビス
21 インナーフレーム
22 第1接合部の一例としての連結部材
23 接地部の一例としてのアジャスタボルト
33 第1接合部を構成する固定金具
36 切欠き部
38 窓穴
45 第2接合部を構成する補助板
45a 補助板に設けた壁板
47 床パネル
Claims (10)
- 家具、装置類、器具類、その他床上に配置される什器類が地震に際して転倒することを防止する装置であって、
前記什器が載る水平部を有しており、前記水平部に、当該水平部と前記什器を連結する第1接合部と、地震に際して前記水平部が水平移動しないように床又は壁体若しくは他の什器に固定する第2接合部とを設けている、
床上載置式什器用転倒防止装置。 - 前記第2接合部は、前記水平部の後端に設けた起立片であり、前記起立片が、前記水平部の後ろに位置した壁体に固定されるようになっている、
請求項1に記載した床上載置式什器用転倒防止装置。 - 前記水平部は、平面視で前記什器の少なくとも前方及び左右両側にはみ出ない大きさに設定されている、
請求項1又は2に記載した床上載置式什器用転倒防止装置。 - 前記水平部は、床には固定されておらず地震に際して前記什器の揺れによって変形可能な性状であり、前記水平部と什器とは、前記第1接合部により、地震の揺れに際して少なくとも一部は繋がった状態で上下方向に相対動することが許容されるように接合されている、
請求項1〜3のうちのいずれかに記載した床上載置式什器用転倒防止装置。 - 前記第1接合部は粘着シート又は粘着剤から成っており、地震に際して部分的に接合した状態を保持しつつ剥離位置が移動することにより、前記什器と什器との上下相対動が許容されるようになっている、
請求項1〜4のうちのいずれかに記載した床上載置式什器用転倒防止装置。 - 前記什器の下端にはアジャスタボルトその他の接地体を有しており、前記接地体が、前記第1接合部によって上向き離反不能に保持されている、
請求項1〜4のうちのいずれかに記載した床上載置式什器用転倒防止装置。 - 前記什器は平面視左右横長のキャビネットであって、
前記水平部の後端又は前端若しくは前後両端に起立片が形成されており、かつ、前記第2接合部として、前記水平部の下面に重なっていて床面に固定される補助板を備えており、前記補助板の後端又は前端若しくは前後両端に、少なくとも前記水平部の起立片に連結される壁板を設けており、前記起立片と壁板とは、間仕切又は他の什器若しくは壁体にファスナで共締めすることが可能になっている、
請求項1に記載した床上載置式什器用転倒防止装置。 - 前記水平部に、少なくともケーブル類を引出しできる大きさの窓穴又は切り開き部が形成されている、
請求項1〜7のうちのいずれかに記載した床上載置式什器用転倒防止装置。 - 什器本体が載るベースと、前記ベースが載る転倒防止装置とを備えており、
前記倒防止装置は、前記ベースが載る水平部と、前記水平部の後端縁に設けた起立片とを備えており、前記水平部に、当該水平部を前記什器を連結する第1接合部と、地震に際して前記水平部が水平移動しないように床又は壁体若しくは他の什器に固定する第2接合部とを設けている、
床上載置式什器用ベースユニット。 - 請求項1〜9のうちのいずれかに記載した転倒防止装置を備えている、
床上載置式什器。
Applications Claiming Priority (2)
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ID=66669376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018125377A Active JP7164977B2 (ja) | 2017-10-30 | 2018-06-29 | 床上載置式什器及びこれに使用する転倒防止装置、ベースユニット |
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPH1146910A (ja) * | 1997-07-31 | 1999-02-23 | Itoki Crebio Corp | 家具類の転倒防止装置 |
JP2002266937A (ja) * | 2001-03-08 | 2002-09-18 | Taisei Corp | 免振装置 |
JP2006239223A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Rtn Kk | 耐震用具 |
JP2007037990A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-02-15 | Ayano Seisakusho:Kk | 免震機能付き家具 |
-
2018
- 2018-06-29 JP JP2018125377A patent/JP7164977B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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