JPH11128035A - 陳列什器の電気部品取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 両側に支柱に上下多段に複数の単位パネルを
簡単に取り外し不可能に装着した構造の陳列什器におい
て、電源を供給できるようにすべく何れかの単位パネル
にコンセント等の電気部品を取付け、また単位パネルを
組立後に電気部品の高さ位置を変更する必要性が生じた
際に、簡単にその位置を変更することができるようにな
した陳列什器の電気部品取付構造を提供する。 【解決手段】 立設した両側支柱１に上向きフック片を
上下一定間隔毎に設けるとともに、上部係合部と下部係
合部とを有する横長の単位パネル６を、その下部係合部
を下方のフック片に係止した下段側の単位パネルの上部
係合部に抜け止め係合し且つ上部係合部を上方のフック
片に係止し、下段側から順次単位パネルを装着してなる
構造の陳列什器において、前記単位パネルの内、少なく
とも２枚を取り外し可能な特定パネル７とし、一の特定
パネルにコンセント２６等の電気部品を取付けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、陳列什器の電気部
品取付構造に係わり、更に詳しくは両側支柱に縦設した
フック片に単位パネルを下段側から順次装着して構成し
た陳列什器の電気部品取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、立設した両側支柱の前面側に上向
きフック片を上下一定間隔毎に設けるとともに、上部係
合部と下部係合部とを有する横長の単位パネルを、その
下部係合部を下方のフック片に係止した下段側の単位パ
ネルの上部係合部に抜け止め係合し且つ上部係合部を上
方のフック片に係止し、下段側から順次単位パネルを装
着してなる構造の陳列什器は、本出願人の先願に係る実
公平２−６８５６号公報や実公平３−３４１３５号公報
において開示されている。

【０００３】前述のような構造の陳列什器では、各単位
パネルは、上下途中からは取り外しできないようになっ
ている。従って、途中の単位パネルを取り外そうとすれ
ば、最上段の単位パネルから組立時とは逆に順次取り外
さなければならない。ここで、陳列什器に電源等が必要
な場合には、何れかの単位パネルにコンセントやスイッ
チ等の電気部品を取付ければ良いが、爾後に電気部品の
上下位置を変更する必要性が生じた場合には、その変更
作業に多大な労力を要するのである。

【０００４】尚、全ての単位パネルをどの位置からでも
取り外せるようにした場合には、単位パネルに商品を陳
列して使用している際に、不意に単位パネルごと落下す
る恐れがあるので好ましくない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が前述
の状況に鑑み、解決しようとするところは、両側に支柱
に上下多段に複数の単位パネルを簡単に取り外し不可能
に装着した構造の陳列什器において、電源を供給できる
ようにすべく何れかの単位パネルにコンセント等の電気
部品を取付け、また単位パネルを組立後に電気部品の高
さ位置を変更する必要性が生じた際に、簡単にその位置
を変更することができるようになした陳列什器の電気部
品取付構造を提供する点にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、立設した両側支柱に上向きフック片を上下
一定間隔毎に設けるとともに、上部係合部と下部係合部
とを有する横長の単位パネルを、その下部係合部を下方
のフック片に係止した下段側の単位パネルの上部係合部
に抜け止め係合し且つ上部係合部を上方のフック片に係
止し、下段側から順次単位パネルを装着してなる構造の
陳列什器において、前記単位パネルの内、少なくとも２
枚を取り外し可能な特定パネルとし、一の特定パネルに
コンセント等の電気部品を取付けてなる陳列什器の電気
部品取付構造を構成した。

【０００７】ここで、前記特定パネルを容易に取り外せ
ないように、該特定パネルとその上段側の単位パネルと
の間に抜止め防止具を着脱可能に装着してなることがよ
り好ましい。

【０００８】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を添付図面
に基づき更に詳細に説明する。図１は本発明に係る陳列
什器１で建物の壁面に沿って配設するタイプのものを示
し、図２〜図４は陳列什器１の基本的構造を示し、図５
及び図６は本発明に係る電気部品取付構造の要部を示し
ている。尚、前記陳列什器１は、フロアの壁から離れた
位置に独立して設置するタイプにも同様に適用可能であ
る。図中符号２は支柱、３は地レール、４は天レール、
５は係止具、６は単位パネル、７は特定パネルをそれぞ
れ示している。

【０００９】本発明に係る陳列什器１は、床面に固定し
た地レール３と、天井に固定した天レール４との間に複
数の支柱２，…を所定間隔を隔てて立設し、該支柱２の
前面側に係止具５を取付けて、該係止具５に設けた上下
一定間隔毎の上向きフック片８，…に複数の単位パネル
６を最下段から順に装着して組立て、最上段の単位パネ
ル６を取り外し不能に固定した基本構造を有している。

【００１０】更に詳しくは、前記支柱２は、断面四角形
の中空部材であり、前記係止部材５を取付ける面の中央
部に開口９を形成し、該開口９の両側の前板１０，１０
に後述の係止部材５を固着するのである。

【００１１】前記係止具５は、両側に前記支柱２の前板
１０，１０に取付ける取付板１１，１１を有し、その中
央部に断面コ字形の中央規制部１２を折曲形成し、そし
て前記両取付板１１，１１の前面には該取付板１１の横
幅よりも狭い断面略コ字形の係止部材１３をその開放部
を前面に向けるとともに、前記中央規制部１２との間に
所定の間隔を設けてネジ止め又は溶接によって固定して
いる。そして、前記係止部材１３の外板を一定間隔毎に
一部切り欠いて上下に上向きフック片８，…を一定間隔
毎に形成し、内板１４と前記中央規制部１２の間であっ
て前記取付板１１には棚用のブラケット１５の図示しな
いフックを嵌合係止するための係止孔１６，…を上下一
定間隔毎に形成している。前記上向きフック片８の側面
視形状は、上端部の端縁側に四角形の突部１７を形成
し、下端縁は水平に切断した形状である。また、前記上
向きフック片８よりも内板１４の方が前方へ突出するよ
うに設定している。

【００１２】また、両側に立設した支柱２，２間には、
上下の複数ヶ所に横桟１８，…を渡設し、強度を高めて
いる。そして、前記両支柱２，２に取付けた係止具５，
５の内方側の一対の上向きフック片８，８には、後述の
単位パネル６又は特定パネル７を嵌合係止するととも
に、それらの両端を両側一対の内板１４，１４に当止
し、横移動を規制するのである。

【００１３】前記単位パネル６は、表面板１９の上縁に
裏面側へ折曲形成した上部係合部２０を形成するととも
に、下縁に裏面側へ折曲形成した下部係合部２１を形成
している。ここで、上部係合部２０は、前記上向きフッ
ク片８の突部１７に外嵌する断面コ字形の係止部２２と
該係止部２２から裏面側へ延び且つその後縁を上方へ立
ち上げた抜止部２３を有し、下部係合部２１は裏面側へ
やや大きく延設した下面板２４を形成し、該下面板２４
の後縁から下方へ立ち下げ且つ前方へ延びた係止部２５
を形成したものであり、該係止部２５は前記抜止部２３
に内嵌するように寸法設定されている。

【００１４】そして、前記支柱２，２の係止具５，５に
単位パネル６，…を取付けるには、先ず最下段の単位パ
ネル６の下部係合部２１の係止部２５を最下段の上向き
フック片８に係止するとともに、上部係合部２０を上方
の上向きフック片８の突部１７に係止して取付け、それ
から上段の単位パネル６の下部係合部２１の係止部２５
を前述ように取付けた下段の単位パネル６の上部係合部
２０の抜止部２３に内嵌するとともに、上向きフック片
８を上方の上向きフック片８の突部１７に係止して取付
け、この作業を順次最上段まで行うのである。この単位
パネル６，…を取付けた状態は、図３に示してあり、途
中の単位パネル６は上下移動が規制されているので、上
向きフック片８から外れることがないのである。

【００１５】一方、本発明の特徴である前記特定パネル
７は、図５(a) (b) に示すように、基本的構造は前記単
位パネル６と同一であるが、前記単位パネル６の抜止部
２３を省略した構造である。この特定パネル７におい
て、単位パネル６と同様な構成には同一符号を付してそ
の説明は省略する。そして、当該特定パネル７には、コ
ンセント等の電気部品を取付けるための構造が表面板１
９に形成されている。例えば、コンセント２６を取付け
るために、その差込口を前面に露出させるための開口２
７が表面板１９に形成されている。スイッチ等他の電子
部品を取付けるためには、それに適した取付構造を設け
るものとする。

【００１６】そして、図６に示すように、前記特定パネ
ル７も、単位パネル６と同様に両支柱２，２に取付けた
係止具５，５の上向きフック片８，…に係止するが、先
ず単位パネル６を前述のように順次装着していき、所定
の高さの上向きフック片８，８に前記特定パネル７を同
様に係止する。そして、その上方に再度単位パネル６を
前記同様に装着して、また所定の高さの上向きフック片
８，８に他の特定パネル７を係止し、それから再度単位
パネル６を前記同様に装着していくのである。尚、本実
施形態では、特定パネル７を２枚とし、一方の特定パネ
ル７にコンセント２６等の電子部品を取付け、他方の特
定パネル７には単に目印の小孔２８を形成している。

【００１７】また、図１に示したように、前記単位パネ
ル６を係止具５の最下段まで取付けずに、下部は単に上
下幅の広い下部パネル２９を取付け、また最上段まで取
付けずに上部は単に幅広い上部パネル３０を取付けても
良い。

【００１８】そこで、前述のように取付けた特定パネル
７は、図６に示すようにやや持ち上げれば簡単に上向き
フック片８及び単位パネル６から外れてしまうので、不
用意に外れないように当該特定パネル７とその上段側の
単位パネル６のとの間に弾性体等からなる抜止め防止具
３１を着脱可能に取付けることが望ましい。

【００１９】そして、一度組立てた陳列什器１におい
て、コンセント２６等の電子部品の取付位置を変更した
場合には、当該特定パネル７を抜止め防止具３１を取り
除いた後取り外し、他の特定パネル７を同様に取り外し
て互いに交換して再度取付ければ良い。そして、抜止め
防止具３１を装着して不用意に特定パネル７が落下しな
いようにする。

【００２０】また、前記係止具５は、ユニットしてある
ので、前記支柱２以外の構造の支柱にも取付けることが
できる。前述の実施形態は片面タイプであったが、図７
に示すように二本の支柱２，２を背中併せに配し、それ
ぞれに係止具５，５を取付ければ、両面タイプの陳列什
器１を構成することも可能である。また、図８に示すよ
うに、木製の支柱２にも前記係止具５を取付けることが
可能である。

【００２１】

【発明の効果】以上にしてなる本発明の陳列什器の電気
部品取付構造は、立設した両側支柱に上向きフック片を
上下一定間隔毎に設けるとともに、上部係合部と下部係
合部とを有する横長の単位パネルを、その下部係合部を
下方のフック片に係止した下段側の単位パネルの上部係
合部に抜け止め係合し且つ上部係合部を上方のフック片
に係止し、下段側から順次単位パネルを装着してなる構
造の陳列什器において、前記単位パネルの内、少なくと
も２枚を取り外し可能な特定パネルとし、一の特定パネ
ルにコンセント等の電気部品を取付けてなるので、電源
を供給できるようにすべく何れかの単位パネルにコンセ
ント等の電気部品を取付け、また単位パネルを組立後に
電気部品の高さ位置を変更する必要性が生じた際に、簡
単にその位置を変更することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の陳列什器の全体斜視図である。

【図２】単位パネルを取付ける構造を示す部分斜視図で
ある。

【図３】同じく支柱の係止具に単位パネルを取付けた状
態の縦断面図である。

【図４】同じく横断面図である。

【図５】特定パネルの部分斜視図である。

【図６】特定パネルを取付ける構造を示す部分斜視図で
ある。

【図７】他の支柱の例を示す横断面図である。

【図８】更に他の支柱の例を示す横断面図である。

【符号の説明】

１ 陳列什器 ２ 支柱 ３ 地レール ４ 天レール ５ 係止具 ６ 単位パネル ７ 特定パネル ８ 上向きフック片 ９ 開口 １０ 前板 １１ 取付板 １２ 中央規制部 １３ 係止部材 １４ 内板 １５ ブラケット １６ 係止孔 １７ 突部 １８ 横桟 １９ 表面板 ２０ 上部係合部 ２１ 下部係合部 ２２ 係止部 ２３ 抜止部 ２４ 下面板 ２５ 係止部 ２６ コンセント ２７ 開口 ２８ 小孔 ２９ 下部パネル ３０ 上部パネル ３１ 抜止め防止具

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 立設した両側支柱に上向きフック片を上
   下一定間隔毎に設けるとともに、上部係合部と下部係合
   部とを有する横長の単位パネルを、その下部係合部を下
   方のフック片に係止した下段側の単位パネルの上部係合
   部に抜け止め係合し且つ上部係合部を上方のフック片に
   係止し、下段側から順次単位パネルを装着してなる構造
   の陳列什器において、前記単位パネルの内、少なくとも
   ２枚を取り外し可能な特定パネルとし、一の特定パネル
   にコンセント等の電気部品を取付けてなることを特徴と
   する陳列什器の電気部品取付構造。
2. 【請求項２】 前記特定パネルを容易に取り外せないよ
   うに、該特定パネルとその上段側の単位パネルとの間に
   抜止め防止具を着脱可能に装着してなる請求項１記載の
   陳列什器の電気部品取付構造。