JP2019078467A - 製氷機 - Google Patents

製氷機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019078467A
JP2019078467A JP2017205864A JP2017205864A JP2019078467A JP 2019078467 A JP2019078467 A JP 2019078467A JP 2017205864 A JP2017205864 A JP 2017205864A JP 2017205864 A JP2017205864 A JP 2017205864A JP 2019078467 A JP2019078467 A JP 2019078467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice making
ice
water
temperature
expansion valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017205864A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6966924B2 (ja
Inventor
小林 健治
Kenji Kobayashi
健治 小林
為石 芳正
Yoshimasa Tameishi
芳正 為石
景山 和幸
Kazuyuki Kageyama
和幸 景山
石原 道治
Michiharu Ishihara
道治 石原
門脇 静馬
Shizuma Kadowaki
静馬 門脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Corp
Original Assignee
Hoshizaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Corp filed Critical Hoshizaki Corp
Priority to JP2017205864A priority Critical patent/JP6966924B2/ja
Publication of JP2019078467A publication Critical patent/JP2019078467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6966924B2 publication Critical patent/JP6966924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Abstract

【課題】製氷部を冷却する冷凍装置の電子膨張弁の開度を制御装置により制御するようにした製氷機において、製氷運転開始時のように製氷水によって製氷部の温度の変動が大きくなるときでも、電子膨張弁を適切な開度となるように制御できるようにする。【解決手段】製氷機10は、圧縮機31から圧送されて凝縮器32にて液化させた液化冷媒を、制御装置によって開度を制御した電子膨張弁33にて膨張させ、膨張させた液化冷媒を蒸発器34にて気化させた気化熱により製氷部11を冷却し、送水ポンプ25により送出された製氷水を冷却された製氷部11で冷却させつつ未凍結の製氷水を製氷水タンク21で回収し、製氷水を製氷部11で漸次凍結させて氷を製造するものであり、製氷水タンク21内の製氷水の温度を検知する水温検知手段を設け、制御装置は、製氷運転開始時に水温検知手段の検知に基づいて電子膨張弁33の開度を制御した。【選択図】図1

Description

本発明は、製氷部を冷却する冷凍装置の膨張弁に制御装置により開度が制御される電子膨張弁を採用した製氷機に関する。
特許文献1には製氷部で氷を製造する製氷機が開示されている。特許文献1の製氷機は、製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、製氷部との間で循環供給する製氷水を貯える製氷水タンクと、製氷水タンク内の製氷水を製氷部に送出する送水ポンプと、製氷部を冷却する冷凍装置と、冷凍装置と送水ポンプの作動を制御する制御装置を備えている。この製氷機の冷凍装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から圧送された冷媒を冷却して液化させる凝縮器と、凝縮器にて液化させた液化冷媒を膨張させる電子膨張弁と、電子膨張弁により膨張させた液化冷媒を気化させて製氷部を冷却する蒸発器とを有し、圧縮機から圧送されて凝縮器にて液化させた液化冷媒を電子膨張弁にて膨張させ、膨張させた液化冷媒を蒸発器にて気化させた気化熱により製氷部を冷却している。また、製氷部における蒸発器の冷媒の入口部と出口部との各々には入口部温度センサと出口部温度センサとが設けられており、制御装置は、入口部温度センサと出口部温度センサの両検出温度の差から電子膨張弁の開度を制御するようにしている。この製氷機では、製氷水タンク内の製氷水は送水ポンプによって冷凍装置により冷却された製氷部に噴射送出され、送出された製氷水は製氷水タンクと製氷部との間を循環しながら冷却され、製氷水は製氷部で凍結して氷となる。
特開平10−339533号公報
上記の特許文献1の製氷機においては、電子膨張弁は入口部温度センサと出口部温度センサの両検出温度の差に基づいて開度が制御されている。製氷水タンク内の製氷水が製氷部を循環して十分に冷却された後であれば、製氷部の温度は噴射送出される製氷水によって大きく変動することがなく、入口部温度センサと出口部温度センサの両検出温度の差に基づいて電子膨張弁を適切な開度となるように制御できる。しかし、製氷運転の開始時のように製氷水タンクの製氷水の温度が高いときには、製氷部の温度は製氷水タンクから噴射送出される製氷水の温度の影響による変動が大きくなり、入口部温度センサと出口部温度センサが製氷部の温度の変動に追随しきれず、入口部及び出口部温度センサを用いて電子膨張弁を適切な開度となるように制御できないことがあった。この場合に、製氷水タンク内の製氷水の温度が高いときのように、製氷部の蒸発器に多くの冷媒を送る必要があるときに電子膨張弁の開度を低くすると、製氷部が蒸発器の冷媒不足によって十分に冷却されないことになる。また、製氷水タンク内の製氷水の温度が低いときのように、製氷部の蒸発器に多くの冷媒を送る必要がないときに電子膨張弁の開度を高くすると、蒸発器で冷媒が蒸発しきれずに圧縮機で液戻りが生じ、圧縮機が破損するおそれがあった。本発明は、製氷部を冷却する冷凍装置の電子膨張弁の開度を制御装置により制御するようにした製氷機において、製氷運転開始時のように製氷水によって製氷部の温度の変動が大きくなるときでも、電子膨張弁を適切な開度となるように制御できるようにすることを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、製氷部に供給する製氷水を貯える製氷水タンクと、製氷水タンク内の製氷水を製氷部に送出する送水ポンプと、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から圧送された冷媒を冷却して液化させる凝縮器と、凝縮器にて液化させた液化冷媒を膨張させる電子膨張弁と、電子膨張弁により膨張させた液化冷媒を気化させて製氷部を冷却する蒸発器とを有した冷凍装置と、製氷部における蒸発器の冷媒の入口部と出口部との各々に設けられた入口部温度センサと出口部温度センサと、入口部温度センサと出口部温度センサの検出温度に基づいて電子膨張弁の開度を制御する制御装置とを備え、製氷部で氷を製造する製氷運転では、圧縮機から圧送されて凝縮器にて液化させた液化冷媒を、制御装置によって開度を制御した電子膨張弁にて膨張させ、膨張させた液化冷媒を蒸発器にて気化させた気化熱により製氷部を冷却し、送水ポンプにより送出された製氷水を冷却された製氷部で冷却させて未凍結の製氷水を製氷水タンクで回収しながら、製氷水を製氷部で凍結させて氷を製造する製氷機であって、製氷水タンク内の製氷水の温度を検知する水温検知手段を設け、制御装置は、製氷運転開始時に水温検知手段の検知に基づいて電子膨張弁の開度を制御したことを特徴とする製氷機を提供するものである。
上記のように構成した製氷機においては、製氷水タンク内の製氷水の温度を検知する水温検知手段を設け、制御装置は、製氷運転開始時に水温検知手段の検知に基づいて電子膨張弁の開度を制御したので、製氷運転開始時のように製氷水タンク内の製氷水によって製氷部の温度が変動しやすいときにも、蒸発器に製氷水の温度に応じた量の冷媒を送ることができるようになった。
上記のように構成した製氷機においては、製氷水タンクの製氷水の水温範囲に応じた電子膨張弁の開度を設定し、制御装置は、水温検知手段の検知した温度が含まれる水温範囲に応じて電子膨張弁の開度を制御するのが好ましい。このようにしたきには、電子膨張弁の開度を制御をするときの制御装置での処理の負荷を低減させることができる。
上記のように構成した製氷機においては、製氷部における蒸発器の冷媒の入口部と出口部には入口部温度センサと出口部温度センサとを設け、制御装置は、製氷運転では、製氷運転開始時における水温検知手段の検知に基づく電子膨張弁の開度の制御をした後で、入口部及び出口部温度センサの検出温度に基づいて電子膨張弁の開度の制御をするのが好ましい。このようにしたときには、製氷運転開始時のように製氷水タンク内の製氷水によって製氷部の温度が変動しやすいときにも、蒸発器に製氷水の温度に応じた量の冷媒を送ることができるだけでなく、製氷運転開始後に製氷水タンク内の製氷水が冷却された後では、入口部及び出口部温度センサの検出温度に基づいた電子膨張弁の制御によって、蒸発器に製氷部での製氷の状態に応じた量の冷媒を送ることができるようになった。
本発明による製氷機の概略図である。 制御装置のブロック図である。
以下に、本発明の製氷機の一実施形態を図面を用いて説明する。図1に示したように、製氷機10は、製氷部11に設けた下向きに開口する多数の製氷小室13を水皿22により開閉自在に閉成し、水皿22から各製氷小室13へ製氷水を噴射送出して氷を製造する所謂クローズドセルタイプの製氷機である。この製氷機10は、製氷部11にて製氷水を凍結させる製氷運転と、製氷部11にて凍結させた氷を製氷部11から除く除氷運転を交互に実行して氷を製造するものであり、製氷部11を冷却及び加温する冷凍装置30の膨張弁に制御装置40の制御により開度が調整可能な電子膨張弁33を採用したものである。
製氷部11は、水平に配置された下面が開口した浅い箱形をし、仕切部材12によって多数の製氷小室13が形成されている。また、製氷部11の下方には各製氷小室13にて製造した氷を貯える貯氷庫14が設けられている。
製氷機10は製氷部11に製氷水を送出する送水部20を備えている。送水部20は製氷水タンク21を下部に一体的に備えた水皿22を備えている。製氷水タンク21は製氷部11に循環供給する製氷水を貯えるものである。水皿22は製氷部11の下側に接近して製氷小室13を閉止する閉止位置と、製氷部11の下側から離間して製氷小室13を開放する開放位置との間で傾動可能に支持されている。水皿22には閉止位置と開放位置との間で傾動させる開閉機構23が設けられており、水皿22は開閉機構23によって製氷部11の製氷小室13を開閉している。開閉機構23はアクチュエータモータ23aを備え、アクチュエータモータ23aの駆動により水皿22を閉止位置と開放位置との間で傾動させるものである。
送水部20には製氷水タンク21に製氷水を供給する給水手段24と、製氷水タンク21内の製氷水を製氷小室13に噴射送出させる送水ポンプ25が設けられている。給水手段24は製氷水タンク21に接続された給水管24aと、給水管24aに介装された給水弁24bとを備え、給水管24aから送られる製氷水は給水弁24bの開放によって製氷水タンク21に供給される。製氷水タンク21に供給された製氷水は送水ポンプ25により製氷小室13に噴射送出される。
製氷機10は、製氷部11を冷却及び加温する冷凍装置30を備えている。冷凍装置30は、冷媒を圧縮する圧縮機31と、圧縮機31から圧送された冷媒を冷却して液化させる凝縮器32と、凝縮器32にて液化させた液化冷媒を膨張させて低圧の液化冷媒とする電子膨張弁33と、電子膨張弁33により膨張させた液化冷媒を気化させて製氷部11を冷却する蒸発器34とを備えている。冷凍装置30は圧縮機31、凝縮器32、電子膨張弁33及び蒸発器34が冷媒管によって環状に接続されて冷凍回路を構成している。電子膨張弁33は後述する制御装置40の制御信号により開度が調整可能な膨張弁(電動膨張弁)である。蒸発器34は製氷部11の上面に蛇行配置されており、製氷部11は蒸発器34を通過する液化冷媒が気化するときの気化熱によって冷却される。
また、冷凍装置30は除氷運転をするときに蒸発器34にホットガスを供給するホットガス管(ホットガス経路)35を備えている。ホットガス管35は圧縮機31の下流と蒸発器34の上流とを接続して、圧縮機31からのホットガスを蒸発器34に導くようにしている。ホットガス管35にはホットガス弁36が介装されており、圧縮機31から送られるホットガスはホットガス弁36の開放によってホットガス管35を通って蒸発器34に導かれる。除氷運転時に、ホットガスがホットガス弁36の開放によって蒸発器34に導かれると、製氷部11の製氷小室13内はホットガスにより加温され、製氷小室13内で凍結した氷が除氷される。
製氷部11には蒸発器34の冷媒の入口部34aと冷媒の出口部34bとの各々に入口部温度センサ37と出口部温度センサ38が設けられており、入口部及び出口部温度センサ37,38は製氷部11における蒸発器34の冷媒の入口部34aと冷媒の出口部34bの各温度を検出する。入口部及び出口部温度センサ37,38は主として製氷運転をするときに電子膨張弁33の開度を調整する制御に用いられるだけでなく、製氷運転をするときの製氷の完了及び除氷運転をするときの除氷の完了を検知するのに用いられる。
製氷機10は制御装置40を備えており、図2に示したように、この制御装置40は、開閉機構23のアクチュエータモータ23a、給水弁24b、送水ポンプ25、冷凍装置30の圧縮機31と、ホットガス弁36と、入口部及び出口部温度センサ37,38に接続されている。制御装置40はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置40は製氷部11にて製氷水を凍結させて氷を製造する製氷運転と、製氷運転により製氷部11にて凍結させた氷を除氷する除氷運転とを繰り返し実行する製氷プログラムを有している。
次に、製氷機10の製氷プログラムについて説明する。製氷機10の始動時には予備的に除氷運転を実行し、製氷部11の製氷小室13内に氷が必ず残っていない状態とする。除氷運転では、圧縮機31を作動させた状態でホットガス弁36を開放するとともに、開閉機構23のアクチュエータモータ23aにより水皿22を開放位置に傾動させる。圧縮機31から送出されるホットガスはホットガス管35を通って蒸発器34に導かれて製氷部11の各製氷小室13を加温する。入口部及び出口部温度センサ37,38の平均温度が除氷が完了したことを検知する所定温度として5℃以上となると、制御装置40は、製氷部11の製氷小室13に氷が残ってない、即ち除氷が完了していると検知して、ホットガス弁36を閉止して除氷運転を終了する。
製氷部11にて予め除氷運転を実行した後で、制御装置40は、製氷部11にて製氷運転と除氷運転を繰り返し実行する。製氷運転では、制御装置40は、開閉機構23のアクチュエータモータ23aにより水皿22を閉止位置に傾動させるとともに、給水弁24bを開放することで製氷水タンク21に製氷水を供給する。制御装置40は製氷水タンク21が所定水位となると給水弁24bを閉止して給水を終了し、送水ポンプ25を駆動させて製氷水タンク21内の製氷水を製氷部11の各製氷小室13に噴射送出させる。また、給水管24aから製氷水タンク21への給水とともに、除氷運転の終了の際にホットガス弁36を閉止させたことにより、製氷部11は冷凍装置30により冷却される。圧縮機31から圧送された冷媒が凝縮器32により液化されて液化冷媒となり、液化冷媒は電子膨張弁33により膨張して低圧の液化冷媒となり、低圧の液化冷媒は蒸発器34で気化することにより製氷部11を冷却する。
初回の製氷運転では、製氷水タンク21の製氷水の水温を検知する水温検知手段として、送水ポンプ25により製氷水タンク21内の製氷水を製氷部11の各製氷小室13に噴射送出してから、製氷部11の温度が所定温度として0℃になるまでの時間によって、製氷水タンク21内の製氷水の温度を検知している。この水温検知手段では、製氷部11の温度が所定温度として0℃になるまでの時間が、3分以内のときに製氷水の水温が低温と検知し、3分から5分のときに製氷水の水温が中温と検知し、5分より長いときに製氷水の水温が高温と検知している。なお、この実施形態の水温検知手段は、送水ポンプ25により製氷水タンク21内の製氷水を製氷部11の各製氷小室13に噴射送出してから、製氷部11の温度が所定温度として0℃になるまでの時間によって、製氷水タンク21内の製氷水の温度を検知しているが、本発明はこれに限られるものでなく、製氷部11の温度が0℃以外の他の温度になるまでの時間によって、製氷水タンク21内の製氷水の温度を検知するようにしてもよいし、製氷小室13に噴射送出してから製氷部11の温度が所定温度として0℃となるまでの温度変化量/時間によって、製氷水タンク21内の製氷水の温度を検知するようにしてもよいし、製氷小室13に噴射送出してから製氷部11の温度が所定温度を下回っているか否かによって、製氷水タンク21内の製氷水の温度を検知するようにしてもよい。さらに、製氷水タンク21内に製氷水の水温を検知する水温センサ(図示省略)を設けてもよい。2回目の製氷運転では、制御装置40は、製氷運転開始時にこの水温検知手段の検知に基づいて電子膨張弁33の開度を制御する。
2回目以後の製氷運転開始時には、制御装置40は、1回目の製氷運転の際に水温検知手段により検知した検知に基づいて電子膨張弁33の開度を制御する。具体的には、制御装置40は、水温検知手段によって製氷水が低温と検知したときに電子膨張弁33の開度を25%以下、水温検知手段によって製氷水が中温と検知したときには電子膨張弁33の開度を25%を超えて50%以下の範囲、水温検知手段によって製氷水が高温と検知したときに電子膨張弁33の開度を50%を超えて100%の範囲となるように制御している。なお、1回目の製氷運転の際には、水温検知手段による検知がないために、制御装置40は、製氷水が低温と仮定した状態で電子膨張弁33の開度を25%以下となるように制御して、製氷部11の蒸発器34で冷媒が蒸発しきれずに圧縮機31に液戻りを生じるのを確実に防止するようにしている。
製氷水タンク21内の製氷水は製氷部11に噴射送出されて製氷部11で冷却され、製氷部11から再び製氷水タンク21に回収され、製氷部11との間を循環することで徐々に温度が低くなる。入口部及び出口部温度センサ37,38の平均温度が製氷水が十分に冷却されたことを検知する所定温度として0℃以下となると、制御装置40は製氷運転開始時における水温検知手段による検知に基づいた電子膨張弁33の開度の制御を終えて、入口部温度センサ37と出口部温度センサ38との差に基づいて電子膨張弁33の開度を制御する。なお、この実施形態では、上記のように入口部及び出口部温度センサ37,38の平均温度が製氷水が十分に冷却されたことを検知する所定温度として0℃以下となったときに、水温検知手段の検知に基づいた制御に代えて、入口部温度センサ37と出口部温度センサ38との差に基づいて電子膨張弁33の開度を制御するようにした。本発明はこれに限られるものでなく、上述したように、製氷水タンク21に水温検知手段としての水温センサを設けたときには、水温センサにより所定温度として0℃を検出したときに、水温検知手段の検知に基づいた制御に代えて、入口部温度センサ37と出口部温度センサ38との差に基づいて電子膨張弁33の開度を制御するようにしてもよい。また、製氷運転開始から所定時間経過後に、製氷運転開始時が終了したと判断して、水温検知手段の検知に基づいた制御に代えて、入口部温度センサ37と出口部温度センサ38との差に基づいて電子膨張弁33の開度を制御するようにしてもよい。
製氷部11は入口部温度センサ37と出口部温度センサ38との差に基づいて電子膨張弁33の開度を制御された状態で冷却され、製氷水タンク21から噴射送出される製氷水は製氷小室13内で徐々に凍結し、製氷水タンク21内の製氷水が徐々に減少する。入口部及び出口部温度センサ37,38の検出温度に基づく製氷の完了の検知としては、製氷部11の温度が0℃に達したときから単位時間毎に検出した入口部及び出口部温度センサ37,38の平均温度と単位時間との積である単位積算数値を求め、これら単位積算数値を順次加算した加算合計数値が目標積算値となると、制御装置40は製氷小室13内にブロック形の氷が形成されて製氷が完了したことを検知して、送水ポンプ25の駆動を停止させて製氷運転を終了させる。
製氷運転後の除氷運転では、制御装置40は、圧縮機31を作動させた状態でホットガス弁36を開放するとともに、開閉機構23のアクチュエータモータ23aにより水皿22を開放位置に傾動させる。圧縮機31から送出されるホットガスはホットガス管35を通って蒸発器34に導かれて製氷部11の各製氷小室13を加温する。製氷完了時の製氷部11の温度は約−20℃となっているが、製氷部11の温度が徐々に上昇しながら、製氷小室13内から氷が離脱する。入口部及び出口部温度センサ37,38の平均温度が除氷が完了したことを検知する所定温度として5℃以上となると、制御装置40は、製氷部11の製氷小室13に氷が残ってない、即ち除氷が完了していると検知して、ホットガス弁36を閉止して除氷運転を終了して再び上述したように製氷運転を実行する。このように、制御装置40によって製氷運転と除氷運転を繰り返し実行させることにより、製氷部11ではブロック形の氷が連続的に製造される。
上記のように構成した製氷機10は、製氷部11における蒸発器34の冷媒の入口部34aと出口部34bには入口部温度センサ37と出口部温度センサ38が設けられ、製氷部11はこれら入口部及び出口部温度センサ37,38の両検出温度の差に基づいて開度が制御された電子膨張弁33を備えた冷凍装置30により冷却されている。製氷水タンク21内の製氷水はこの冷凍装置30により冷却された製氷部11との間を循環して冷却され、製氷水は製氷部11の製氷小室13内で漸次凍結して氷となる。
製氷水タンク21内の製氷水を製氷部11との間で循環させることで冷却して、製氷水を製氷部11で漸次凍結させる製氷機10では、製氷部11の温度は製氷運転開始時に水道等の給水源から供給されたばかりの製氷水タンク21内の製氷水の温度の影響を受けやすい。製氷運転開始時に入口部温度センサ37と出口部温度センサ38の差に基づいて電子膨張弁33の開度を制御すると、製氷部11の温度が製氷水タンク21から噴射送出される製氷水により大きく変動する。製氷部11の温度が大きく変動すると、製氷部11の入口部及び出口部温度センサ37,38で正確な温度の検出ができないことがあり、電子膨張弁33を適切な開度となるように制御できないおそれがあった。電子膨張弁33を適切な開度となるように制御できないと、製氷部11の蒸発器34で冷媒不足となったり、蒸発器34で冷媒が蒸発しきれずに圧縮機31に液戻りが生じ、圧縮機31が破損するおそれがあった。
この製氷機10においては、製氷水タンク21内の製氷水の温度を検知する水温検知手段を設け、制御装置40は、製氷運転開始時に水温検知手段の検知に基づいて電子膨張弁33の開度を調整するように制御した。制御装置40は、製氷運転開始時のように製氷部11の温度が給水源から供給されたばかりの製氷水タンク21内の製氷水の温度の影響を受けて変動しやすいときでも、電子膨張弁33の開度を製氷水タンク21から噴射送出される製氷水の温度に応じて制御できるようになる。これにより、製氷部11の蒸発器34で冷媒不足となるのを防ぐことができるとともに、水温検知手段により検知される製氷水の水温が低いときには、電子膨張弁33の開度を小さくするように制御し、製氷部11の蒸発器34で冷媒が蒸発しきれずに圧縮機31に液戻りを生じるのを防ぐことができるようになった。
また、この実施形態の水温検知手段は、送水ポンプ25により製氷水タンク21内の製氷水を製氷部11の各製氷小室13に噴射送出してから、製氷部11の温度が所定温度として0℃になるまでの時間によって、製氷水タンク21内の製氷水の温度を検知している。また、制御装置40は、製氷運転開始時における水温検知手段の検知に基づいた電子膨張弁33の制御をするときに、水温検知手段の検知した温度が含まれる水温範囲で設定した電子膨張弁33の開度となるように制御している。具体的には、この水温検知手段では、送水ポンプ25により製氷水タンク21内の製氷水を製氷部11の各製氷小室13に噴射送出してから、製氷部11の温度が所定温度として0℃になるまでの時間によって、製氷水タンク21内の製氷水の温度範囲を検知しており、製氷部11の温度が所定温度として0℃になるまでの時間が、3分以内のときに製氷水の水温が低温と検知し、3分から5分のときに製氷水の水温が中温と検知し、5分より長いときに製氷水の水温が高温と検知し、制御装置40は、水温検知手段によって製氷水が低温と検知したときに電子膨張弁33の開度を25%以下、水温検知手段によって製氷水が中温と検知したときには電子膨張弁33の開度を25%を超えて50%以下の範囲、水温検知手段によって製氷水が高温と検知したときに電子膨張弁33の開度を50%を超えて100%の範囲となるように制御している。
このように、製氷水タンク21の製氷水の水温範囲に応じた電子膨張弁33の開度を設定し、制御装置40は、水温検知手段の検知した温度が含まれる水温範囲(低温、中温または高温)に応じて電子膨張弁33の開度を制御したので、制御装置40の処理の負荷を低減させることができる。本発明は上記の水温範囲に限られるものでなく、水温範囲を2つ(低温及び高温)に設定したものであってもよいし、制御装置40の処理の負荷が少し高くなるものの細かく設定したものであってもよい。さらに、製氷水タンク21に水温センサを設けたときには、制御装置40の処理の負荷を低減させることができなくなるものの、電子膨張弁33の開度を水温センサの例えば1℃ごとの変化に応じて調整するように制御したものであってもよい。
また、この製氷機10においては、製氷運転では、製氷運転開始時のように製氷水タンク21内の製氷水によって製氷部11の温度が変動しやすいときにも、水温検知手段により検知した温度に基づいて電子膨張弁33の開度を制御することで、製氷運転開始時に蒸発器34に製氷水の温度に応じた量の冷媒を送ることができるだけでなく、製氷運転開始後に製氷水タンク21内の製氷水が0℃まで冷却された後では、水源から供給された元々の製氷水の温度に関係なく、入口部及び出口部温度センサ37,38の検出温度(入口部及び出口部温度センサ37,38の差)に基づいた電子膨張弁33の制御をすることで、、製氷運転開始後の蒸発器34に製氷部11での製氷の状態に応じた量の冷媒を送ることができるようになった。
この実施形態の製氷機10においては、制御装置40は、水温検知手段の実行の際に、製氷部11の温度を入口部温度センサ37と出口部温度センサ38を用いて検出したが、本発明はこれに限られるものでなく、製氷部11の例えば中央部の温度を検出するための温度センサを設けるようにしてもよい。
この実施形態の製氷機10においては、制御装置40は、製氷運転開始時の水温検知手段の検知による電子膨張弁33の制御をした後で、入口部温度センサ37と出口部温度センサ38の差に基づいて電子膨張弁33の開度を制御するようにしたが、本発明はこれに限られるものでなく、入口部温度センサ37と出口部温度センサ38少なくとも一方の検出温度を用いて電子膨張弁33の開度を制御するようにしたものであってもよい。
この実施形態の製氷機は、製氷部11に設けた下向きに開口する多数の製氷小室13を水皿22により開閉自在に閉成し、水皿22から各製氷小室13へ製氷水を噴射供給して氷を製造する所謂クローズドセルタイプの製氷機であるが、本発明はこれに限られるものでなく、製氷小室を開放状態で製氷水を噴射供給して製氷を行う所謂オープンセルタイプの製氷機であってもよいし、製氷小室を水平方向に開口させて、製氷小室内に製氷水を流下させる、または、鉛直に起立させた製氷板に製氷水を流下させる流下式の製氷機であってもよい。
10…製氷機、11…製氷部、21…製氷水タンク、25…送水ポンプ、31…圧縮機、32…凝縮器、33…電子膨張弁、34…蒸発器、34a…入口部、34b…出口部、37…入口部温度センサ、38…出口部温度センサ、40…制御装置。

Claims (3)

  1. 製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、
    前記製氷部との間で循環供給する製氷水を貯える製氷水タンクと、
    前記製氷水タンク内の製氷水を前記製氷部に送出する送水ポンプと、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から圧送された冷媒を冷却して液化させる凝縮器と、前記凝縮器にて液化させた液化冷媒を膨張させる電子膨張弁と、前記電子膨張弁により膨張させた液化冷媒を気化させて前記製氷部を冷却する蒸発器とを有した冷凍装置と、
    前記電子膨張弁の開度を制御する制御装置とを備え、
    前記製氷部で氷を製造する製氷運転では、前記圧縮機から圧送されて前記凝縮器にて液化させた液化冷媒を、前記制御装置によって開度を制御した前記電子膨張弁にて膨張させ、膨張させた液化冷媒を前記蒸発器にて気化させた気化熱により前記製氷部を冷却し、
    前記送水ポンプにより送出された製氷水を冷却された前記製氷部で冷却させつつ未凍結の製氷水を前記製氷水タンクで回収し、製氷水を前記製氷部で漸次凍結させて氷を製造する製氷機であって、
    前記製氷水タンク内の製氷水の温度を検知する水温検知手段を設け、
    前記制御装置は、製氷運転開始時に前記水温検知手段の検知に基づいて前記電子膨張弁の開度を制御したことを特徴とする製氷機。
  2. 請求項1に記載の製氷機において、
    前記製氷水タンクの製氷水の水温範囲に応じた前記電子膨張弁の開度を設定し、
    前記制御装置は、前記水温検知手段の検知した温度が含まれる前記水温範囲に応じて前記電子膨張弁の開度を制御したことを特徴とする製氷機。
  3. 請求項1または2に記載の製氷機において、
    前記製氷部における前記蒸発器の冷媒の入口部と出口部には入口部温度センサと出口部温度センサとを設け、
    前記制御装置は、前記製氷運転では、前記製氷運転開始時における前記水温検知手段の検知に基づく前記電子膨張弁の開度の制御をした後で、前記入口部及び出口部温度センサの検出温度に基づいて前記電子膨張弁の開度の制御をしたことを特徴とする製氷機。
JP2017205864A 2017-10-25 2017-10-25 製氷機 Active JP6966924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017205864A JP6966924B2 (ja) 2017-10-25 2017-10-25 製氷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017205864A JP6966924B2 (ja) 2017-10-25 2017-10-25 製氷機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019078467A true JP2019078467A (ja) 2019-05-23
JP6966924B2 JP6966924B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=66627699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017205864A Active JP6966924B2 (ja) 2017-10-25 2017-10-25 製氷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6966924B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08338675A (ja) * 1995-06-13 1996-12-24 Hoshizaki Electric Co Ltd 水循環式製氷機における不完全氷の発生防止方法及び装置
JP2017036862A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 福島工業株式会社 セル型製氷機
JP2017141985A (ja) * 2016-02-08 2017-08-17 ホシザキ株式会社 製氷機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08338675A (ja) * 1995-06-13 1996-12-24 Hoshizaki Electric Co Ltd 水循環式製氷機における不完全氷の発生防止方法及び装置
JP2017036862A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 福島工業株式会社 セル型製氷機
JP2017141985A (ja) * 2016-02-08 2017-08-17 ホシザキ株式会社 製氷機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6966924B2 (ja) 2021-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20160091740A (ko) 냉장고 및 그 동작방법
JP2019078470A (ja) 製氷機
JP6993841B2 (ja) 製氷機
JP5052201B2 (ja) 自動製氷機および自動製氷機の運転方法
JP5027685B2 (ja) 噴射式製氷機の運転方法
JP2019078466A (ja) 製氷機
JP2019078467A (ja) 製氷機
JP2008057862A (ja) 製氷機
JP6966925B2 (ja) 製氷機
JP2006292340A (ja) 冷凍装置の冷媒分配装置
JP6966923B2 (ja) 製氷機
JP2010121802A (ja) 自動製氷機の運転方法
JP5448482B2 (ja) 自動製氷機
JP2019078471A (ja) 製氷機
JP2019078472A (ja) 製氷機
JP7144963B2 (ja) 製氷機
JP5469935B2 (ja) 製氷機
JP5253863B2 (ja) 自動製氷機
JP2006090691A (ja) 流下式製氷機の運転方法
JP2024054944A (ja) 製氷機
JP2024054945A (ja) 製氷機
JP2024054947A (ja) 製氷機
KR20150132969A (ko) 제빙기 및 그 제어 방법
KR20210053276A (ko) 제빙기 및 그 제어 방법
KR20150115321A (ko) 식수 냉각장치 및 식수 냉각장치의 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6966924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150