JP6966923B2 - 製氷機 - Google Patents

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Description

本発明は、製氷部を冷却する冷凍装置の膨張弁に制御装置により開度が制御される電子膨張弁を採用した製氷機に関する。
特許文献1には製氷部で氷を製造する製氷機が開示されている。特許文献1の製氷機は、製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、製氷部との間で循環供給する製氷水を貯える製氷水タンクと、製氷水タンク内の製氷水を製氷部に送出する送水ポンプと、製氷部を冷却する冷凍装置と、冷凍装置と送水ポンプの作動を制御する制御装置を備えている。この製氷機の冷凍装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から圧送された冷媒を冷却して液化させる凝縮器と、凝縮器にて液化させた液化冷媒を膨張させる電子膨張弁と、電子膨張弁により膨張させた液化冷媒を気化させて製氷部を冷却する蒸発器とを有し、圧縮機から圧送されて凝縮器にて液化させた液化冷媒を電子膨張弁にて膨張させ、膨張させた液化冷媒を蒸発器にて気化させた気化熱により製氷部を冷却している。また、製氷部における蒸発器の冷媒の入口部と出口部との各々には入口部温度センサと出口部温度センサとが設けられており、制御装置は、入口部温度センサと出口部温度センサの両検出温度の差から電子膨張弁の開度を制御するようにしている。この製氷機では、製氷水タンク内の製氷水は送水ポンプによって冷凍装置により冷却された製氷部に噴射送出され、送出された製氷水は製氷水タンクと製氷部との間を循環しながら冷却され、製氷水は製氷部で凍結して氷となる。
特開平10−339533号公報
上記の特許文献1の製氷機においては、入口部温度センサと出口部温度センサの両検出温度の差に基づいて電子膨張弁の開度を制御している。製氷運転の開始後のような製氷部の冷却に要する負荷変動が大きいときに、両温度センサの検出温度の温度差に基づいて電子膨張弁の開度を制御すると、電子膨張弁の開度を応答性をよく制御できないおそれがあった。本発明は、製氷部を冷却する冷凍装置の電子膨張弁の開度を制御装置により制御するようにした製氷機において、製氷運転の開始後のような製氷部の冷却に要する負荷変動が大きなときでも、製氷部に応答性をよく多くの冷媒を送出できるようにすることを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、製氷部との間で循環供給する製氷水を貯える製氷水タンクと、製氷水タンク内の製氷水を製氷部に送出する送水ポンプと、製氷部の温度を検出する温度センサと、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から圧送された冷媒を冷却して液化させる凝縮器と、凝縮器にて液化させた液化冷媒を膨張させる電子膨張弁と、電子膨張弁により膨張させた液化冷媒を気化させて製氷部を冷却する蒸発器とを有した冷凍装置と、送水ポンプ及び冷凍装置の作動を制御する制御装置とを備え、製氷部で氷を製造する製氷運転では、圧縮機から圧送されて凝縮器にて液化させた液化冷媒を、温度センサの検出温度に基づいて制御装置によって開度を制御した電子膨張弁にて膨張させ、膨張させた液化冷媒を蒸発器にて気化させた気化熱により製氷部を冷却し、送水ポンプにより送出された製氷水を冷却された製氷部で冷却させつつ未凍結の製氷水を製氷水タンクで回収し、製氷水を製氷部で漸次凍結させて氷を製造する製氷機であって、制御装置は、製氷運転の開始後に電子膨張弁の開度を製氷運転をしたときに製氷部の温度が0℃以下となったときに制御する電子膨張弁の開度よりも大きな開度以上を維持するように制御し、この制御後に、温度センサの検出温度が低下するのにしたがって電子膨張弁の開度を小さくなるように制御したものであり、製氷部の温度範囲毎に電子膨張弁の開度の減少率を変化させ、製氷部で凍結した氷の熱伝導度が低くなる所定の温度を温度センサにより検出すると、温度範囲毎の電子膨張弁の開度の減少率を高く変化させたことを特徴とする製氷機を提供するものである。
上記のように構成した製氷機においては、制御装置は、製氷運転の開始後に電子膨張弁の開度を製氷運転をしたときに製氷部の温度が0℃以下となったときに制御する電子膨張弁の開度よりも大きな開度以上を維持するように制御し、この制御後に、温度センサの検出温度が低下するのにしたがって電子膨張弁の開度を小さくなるように制御したものであり、製氷部の温度範囲毎に電子膨張弁の開度の減少率を変化させ、製氷部で凍結した氷の熱伝導度が低くなる所定の温度を温度センサにより検出すると、温度範囲毎の電子膨張弁の開度の減少率を高く変化させている。製氷運転の開始後のような製氷部の冷却に要する負荷変動が大きなときでも、製氷運転の開始後に電子膨張弁の開度を製氷運転をしたときに製氷部の温度が0℃以下となったときに制御する電子膨張弁の開度よりも大きな開度以上を維持するように制御することで、製氷部に応答性をよく多くの冷媒を送出できるようになり、製氷運転に要する時間が長くならないようにすることができた。また、温度センサの検出温度が低下するのにしたがって電子膨張弁の開度を小さくなるように制御し、製氷部の温度範囲毎に電子膨張弁の開度の減少率を変化させているので、各温度範囲に応じた適切な電子膨張弁の開度とすることができ、製氷部で液化冷媒不足が生じたり、製氷部で蒸発しきれなかった液化冷媒が圧縮機に戻らないようにすることができた。さらに、製氷部で凍結した氷の熱伝導度が低くなる所定の温度を温度センサにより検出すると、制御装置は温度範囲毎の電子膨張弁の開度の減少率を高く変化させるように制御しているので、製氷部で蒸発しきれなかった液化冷媒が圧縮機に戻らないようにすることができるだけでなく、製氷部で製氷水が凍結した氷を更に固くすることができるようになった。
上記のように構成した製氷機においては、温度センサは製氷部における蒸発器の冷媒の入口部の温度を検出する入口部温度センサと、蒸発器の冷媒の出口部の温度を検出する出口部温度センサとを備え、入口部温度センサの検出温度と出口部温度センサの検出温度の温度差が所定値以下となるまで電子膨張弁の開度を製氷運転をしたときに製氷部の温度が0℃以下となったときに制御する電子膨張弁の開度よりも大きな開度以上を維持するように制御してもよい。
本発明による製氷機の概略図である。 制御装置のブロック図である。 製氷部の温度範囲毎の電子膨張弁の開度を示したグラフである。
以下に、本発明の製氷機の一実施形態を図面を用いて説明する。図1に示したように、製氷機10は、製氷部11に設けた下向きに開口する多数の製氷小室13を水皿22により開閉自在に閉成し、水皿22から各製氷小室13へ製氷水を噴射送出して氷を製造する所謂クローズドセルタイプの製氷機である。この製氷機10は、製氷部11にて製氷水を凍結させる製氷運転と、製氷部11にて凍結させた氷を製氷部11から除く除氷運転を交互に実行して氷を製造するものであり、製氷部11を冷却及び加温する冷凍装置30の膨張弁に制御装置40の制御により開度が調整可能な電子膨張弁33を採用したものである。
製氷部11は、水平に配置された下面が開口した浅い箱形をし、仕切部材12によって多数の製氷小室13が形成されている。また、製氷部11の下方には各製氷小室13にて製造した氷を貯える貯氷庫14が設けられている。
製氷機10は製氷部11に製氷水を送出する送水部20を備えている。送水部20は製氷水タンク21を下部に一体的に備えた水皿22を備えている。製氷水タンク21は製氷部11に循環供給する製氷水を貯えるものである。水皿22は製氷部11の下側に接近して製氷小室13を閉止する閉止位置と、製氷部11の下側から離間して製氷小室13を開放する開放位置との間で傾動可能に支持されている。水皿22には閉止位置と開放位置との間で傾動させる開閉機構23が設けられており、水皿22は開閉機構23によって製氷部11の製氷小室13を開閉している。開閉機構23はアクチュエータモータ23aを備え、アクチュエータモータ23aの駆動により水皿22を閉止位置と開放位置との間で傾動させるものである。
送水部20には製氷水タンク21に製氷水を供給する給水手段24と、製氷水タンク21内の製氷水を製氷小室13に噴射送出させる送水ポンプ25が設けられている。給水手段24は製氷水タンク21に接続された給水管24aと、給水管24aに介装された給水弁24bとを備え、給水管24aから送られる製氷水は給水弁24bの開放によって製氷水タンク21に供給される。製氷水タンク21に供給された製氷水は送水ポンプ25により製氷小室13に噴射送出される。
製氷機10は、製氷部11を冷却及び加温する冷凍装置30を備えている。冷凍装置30は、冷媒を圧縮する圧縮機31と、圧縮機31から圧送された冷媒を冷却して液化させる凝縮器32と、凝縮器32にて液化させた液化冷媒を膨張させて低圧の液化冷媒とする電子膨張弁33と、電子膨張弁33により膨張させた液化冷媒を気化させて製氷部11を冷却する蒸発器34とを備えている。冷凍装置30は圧縮機31、凝縮器32、電子膨張弁33及び蒸発器34が冷媒管によって環状に接続されて冷凍回路を構成している。電子膨張弁33は後述する制御装置40の制御信号により開度が調整可能な膨張弁(電動膨張弁)である。蒸発器34は製氷部11の上面に蛇行配置されており、製氷部11は蒸発器34を通過する液化冷媒が気化するときの気化熱によって冷却される。
また、冷凍装置30は除氷運転をするときに蒸発器34にホットガスを供給するホットガス管(ホットガス経路)35を備えている。ホットガス管35は圧縮機31の下流と蒸発器34の上流とを接続して、圧縮機31からのホットガスを蒸発器34に導くようにしている。ホットガス管35にはホットガス弁36が介装されており、圧縮機31から送られるホットガスはホットガス弁36の開放によってホットガス管35を通って蒸発器34に導かれる。除氷運転時に、ホットガスがホットガス弁36の開放によって蒸発器34に導かれると、製氷部11の製氷小室13内はホットガスにより加温され、製氷小室13内で凍結した氷が除氷される。
製氷部11には蒸発器34の冷媒の入口部34aと冷媒の出口部34bとの各々に入口部温度センサ(温度センサ)37と出口部温度センサ(温度センサ)38が設けられており、入口部及び出口部温度センサ37,38は製氷部11における蒸発器34の冷媒の入口部34aと冷媒の出口部34bの各温度を検出する。入口部及び出口部温度センサ37,38は主として製氷運転をするときに電子膨張弁33の開度を調整する制御に用いられるだけでなく、製氷運転をするときの製氷の完了及び除氷運転をするときの除氷の完了を検知するのに用いられる。
製氷機10は制御装置40を備えており、図2に示したように、この制御装置40は、開閉機構23のアクチュエータモータ23a、給水弁24b、送水ポンプ25、冷凍装置30の圧縮機31と、ホットガス弁36と、入口部及び出口部温度センサ37,38に接続されている。制御装置40はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置40は製氷部11にて製氷水を凍結させて氷を製造する製氷運転と、製氷運転により製氷部11にて凍結させた氷を除氷する除氷運転とを繰り返し実行する製氷プログラムを有している。
次に、製氷機10の製氷プログラムについて説明する。製氷機10の始動時には予備的に除氷運転を実行し、製氷部11の製氷小室13内に氷が必ず残っていない状態とする。除氷運転では、圧縮機31を作動させた状態でホットガス弁36を開放するとともに、開閉機構23のアクチュエータモータ23aにより水皿22を開放位置に傾動させる。圧縮機31から送出されるホットガスはホットガス管35を通って蒸発器34に導かれて製氷部11の各製氷小室13を加温する。入口部温度センサ37または出口部温度センサ38の検出温度が除氷が完了したことを検知する所定温度として5℃以上となると、制御装置40は、製氷部11の製氷小室13に氷が残ってない、即ち除氷が完了していると検知して、ホットガス弁36を閉止する。ホットガス弁36を閉止すると、圧縮機31から圧送された冷媒がホットガス管35を通過しないようになって凝縮器32に送られるようになり、凝縮器32により液化された液化冷媒は電子膨張弁33により膨張して低圧の液化冷媒となり、低圧の液化冷媒は蒸発器34で気化することにより製氷部11を冷却する。また、制御装置40は、開閉機構23のアクチュエータモータ23aにより水皿22を閉止位置に傾動させるとともに、給水弁24bを開放することで製氷水タンク21に製氷水を供給する。制御装置40は製氷水タンク21が所定水位となると給水弁24bを閉止して給水を終了する。
製氷部11にて予め除氷運転を実行した後で、制御装置40は、製氷部11にて製氷運転と除氷運転を繰り返し実行する。上述したように、ホットガス弁36を閉止して製氷運転を開始すると、圧縮機31から圧送された冷媒が凝縮器32により液化されて液化冷媒となり、液化冷媒は電子膨張弁33により膨張して低圧の液化冷媒となって製氷部11の蒸発器34に送られる。このとき、制御装置40は、電子膨張弁33の開度を所定の開度以上として、製氷部11の温度が0℃以下となったときに制御する電子膨張弁33の開度よりも大きな開度として50%〜100%の範囲で一定に維持するように制御している。このように制御しているときに、製氷水タンク21内の製氷水を送水ポンプ25によって製氷部11の各製氷小室13に送出開始し、製氷水タンク21内の製氷水を製氷部11との間で循環させて冷却する。制御装置40は、入口部温度センサ37の検出温度と出口部温度センサ38の検出温度との温度差が所定値として5℃以下となるまで、電子膨張弁33の開度を所定の開度以上として50%〜100%の範囲で一定に維持するように制御している。なお、この実施形態では、制御装置40は、入口部温度センサ37の検出温度と出口部温度センサ38の検出温度との温度差が所定値として5℃以下となるまで、電子膨張弁33の開度を所定の開度以上として50%〜100%の範囲で一定に維持するように制御したが、これに限られるわけでなく、製氷機毎に設定された一定の所定時間で、電子膨張弁33の開度を所定の開度以上として50%〜100%の範囲で一定に維持するように制御してもよい。制御装置40は、入口部温度センサ37の検出温度と出口部温度センサ38の検出温度との温度差が所定値として5℃以下となると、入口部温度センサ37の検出温度及び/または出口部温度センサ38の検出温度に基づいて、電子膨張弁33の開度を徐々に絞るように制御する。
また、製氷水タンク21内の製氷水は製氷部11との間を循環して徐々に冷却され、製氷部11の製氷小室13で製氷水を凍結させるには、製氷部11の蒸発器34に送られる冷媒の流量を抑えることで過熱度を上昇させて製氷部11の温度を低く冷却する必要がある。このため、製氷水タンク21の製氷水がある程度冷却されて、製氷部11の温度が下降し始めると電子膨張弁33の開度を小さくするように制御している。このとき、制御装置40は入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38の検出温度が低下するのにしたがって電子膨張弁33の開度を小さくなるように制御し、入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38により検出される製氷部11の温度範囲毎に電子膨張弁33の開度の減少率を変化させている。具体的には、制御装置40は、入口部温度センサ37の検出温度と出口部温度センサ38の検出温度の温度差が5℃となるまでは上述したように電子膨張弁33の開度を50〜100%の範囲で一定に維持し、入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38により検出される製氷部11の温度が〜0℃まで、0℃〜−5℃、−5℃〜−15℃、−15℃〜−25℃の各温度範囲毎に規定した電子膨張弁33の開度の減少率で変化させている。なお、この実施形態では、入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38により検出される製氷部11の温度が〜0℃まで、0℃〜−5℃、−5℃〜−15℃、−15℃〜−25℃の各温度範囲毎に規定した電子膨張弁33の開度の減少率で変化させているが、これに限られるものでなく、入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38により検出される製氷部11の温度が含まれる各温度範囲だけでなく、入口部温度センサ37と出口部温度センサ38との温度差も含めて電子膨張弁33の開度の減少率を変化させるようようにしてもよい。
入口部温度センサ37の検出温度と出口部温度センサ38の検出温度の温度差が5℃以下となると、製氷部11で多くの液化冷媒を必要としないので、制御装置40は0℃までは入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38の検出温度が低下するのにしたがって電子膨張弁33の開度の減少率を急激に高くして、製氷部11で蒸発しきれなかった液化冷媒が圧縮機31に戻ることがないようにするとともに、製氷部11の温度を製氷水が凍結できるように急速に低くしている。
製氷部11の温度が0℃〜−5℃、−5℃〜−15℃の各温度範囲のときには、製氷部11では十分に冷却された製氷水を凍結させるのに必要な液化冷媒を送るだけでよいので、電子膨張弁33の開度を小さい状態で、入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38の検出温度が低下するのにしたがって電子膨張弁33の開度の減少率をあまり下げないようにしている。製氷部11の温度が約−15℃となると、製氷部11で形成された氷の熱伝導度が急激に低下するために、製氷部11でさらに液化冷媒を必要としなくなる。このため、製氷部11で凍結した氷の熱伝導度が低くなる所定の温度として−15℃を入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38で検出すると、制御装置40は温度範囲毎の電子膨張弁33の開度の減少率を高く変化させるように制御している。これによって、製氷部11で蒸発しきれなかった液化冷媒が圧縮機31に戻ることがないだけでなく、製氷部11で製氷水が凍結した氷を更に固くすることができるようになった。入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38の検出温度に基づく製氷の完了の検知としては、製氷部11の温度が0℃に達したときから単位時間毎に検出した入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38の検出温度と単位時間との積である単位積算数値を求め、これら単位積算数値を順次加算した加算合計数値が目標積算値となると、制御装置40は製氷小室13内にブロック形の氷が形成されて製氷が完了したことを検知して、送水ポンプ25の駆動を停止させて製氷運転を終了させる。
製氷運転後の除氷運転では、制御装置40は、圧縮機31を作動させた状態でホットガス弁36を開放するとともに、開閉機構23のアクチュエータモータ23aにより水皿22を開放位置に傾動させる。圧縮機31から送出されるホットガスはホットガス管35を通って蒸発器34に導かれて製氷部11の各製氷小室13を加温する。製氷完了時の製氷部11の温度は約−20℃となっているが、製氷部11の温度が徐々に上昇しながら、製氷小室13内から氷が離脱する。入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38の検出温度が除氷が完了したことを検知する所定温度として5℃以上となると、制御装置40は、製氷部11の製氷小室13に氷が残ってない、即ち除氷が完了していると検知して、ホットガス弁36を閉止して除氷運転を終了して再び上述したように製氷運転を実行する。このように、制御装置40によって製氷運転と除氷運転を繰り返し実行させることにより、製氷部11ではブロック形の氷が連続的に製造される。
上記のように構成した製氷機10は、製氷部11には入口部温度センサ37及び出口部温度センサ38が設けられ、製氷部11は入口部及び/または温度センサ37,38の検出温度に基づいて開度が制御された電子膨張弁33を備えた冷凍装置30により冷却されている。製氷水タンク21内の製氷水はこの冷凍装置30により冷却された製氷部11との間を循環して冷却され、製氷水は製氷部11の製氷小室13内で漸次凍結して氷となる。
この種の製氷機においては、製氷運転の開始後のような製氷部の冷却に要する負荷変動が大きいときに、背景技術で説明した製氷機のように、入口部と出口部の両温度センサの検出温度の温度差に基づいて電子膨張弁の開度を制御すると、電子膨張弁の開度を応答性をよく制御できないおそれがある。このため、この実施形態の製氷機10においては、製氷運転の開始後に電子膨張弁33の開度を所定の開度として、製氷部11の温度が0℃以下となったときに制御する電子膨張弁33の開度以上として50%〜100%の範囲で一定に維持するように制御した。これにより、製氷運転の開始後のような製氷部11の冷却に要する負荷変動が大きなときでも、製氷部11に応答性をよく多くの冷媒を送出できるようになり、製氷運転に要する時間が長くならないようにすることできた。また、制御装置40は、入口部温度センサ37の検出温度と出口部温度センサ38の検出温度との温度差が所定値として5℃以下となるまで、電子膨張弁33の開度を所定の開度以上として50%〜100%の範囲で一定に維持するように制御している。これによって、製氷部11の冷却に要する負荷変動が大きい間で製氷部11に応答性をよく多くの冷媒を送出できるようになった。
また、この製氷機10においては、制御装置40は入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38の検出温度が低下するのにしたがって電子膨張弁33の開度を小さくなるように制御したものであり、製氷部11の温度範囲毎に電子膨張弁33の開度の減少率を変化させたものである。具体的には、〜0℃まで、0℃〜−5℃、−5℃〜−15℃、−15℃〜−25℃の各温度範囲毎に規定した電子膨張弁33の開度の減少率で変化させている。このようにしたときには、各温度範囲に応じた適切な電子膨張弁33の開度とすることができ、製氷部11で液化冷媒不足が生じたり、製氷部11で蒸発しきれなかった液化冷媒が圧縮機31に戻ることがないようにすることができた。
また、製氷部11で凍結した氷の熱伝導度が低くなる所定の温度として−15℃を温度センサ37により検出した後に、制御装置40は温度範囲毎の電子膨張弁33の開度の減少率を高く変化させるように制御した。このようにしたときには、製氷部11で蒸発しきれなかった液化冷媒が圧縮機31に戻ることがないだけでなく、製氷部11で製氷水が凍結した氷を更に固くすることができるようになった。
このように構成した製氷機10においては、製氷部11には蒸発器34の冷媒の入口部34aと冷媒の出口部34bとの各々に入口部温度センサ37と出口部温度センサ38を設けるようにしたが、製氷部11における蒸発器34の冷媒の入口部34aと冷媒の出口部34bの温度差に基づいて電子膨張弁33の制御をするとき以外については、製氷部11の中央部に温度センサを設けたものであってもよい。
この実施形態の製氷機10においては、電子膨張弁33を制御するため入口部温度センサ37及び/または出口部温度センサ38の各温度はあくまで一例であり、本発明はこれらの温度に限られるものではない。
この実施形態の製氷機は、製氷部11に設けた下向きに開口する多数の製氷小室13を水皿22により開閉自在に閉成し、水皿22から各製氷小室13へ製氷水を噴射供給して氷を製造する所謂クローズドセルタイプの製氷機であるが、本発明はこれに限られるものでなく、製氷小室を開放状態で製氷水を噴射供給して製氷を行う所謂オープンセルタイプの製氷機であってもよいし、製氷小室を水平方向に開口させて、製氷小室内に製氷水を流下させる、または、鉛直に起立させた製氷板に製氷水を流下させる流下式の製氷機であってもよい。
10…製氷機、11…製氷部、21…製氷水タンク、25…送水ポンプ、31…圧縮機、32…凝縮器、33…電子膨張弁、34…蒸発器、37…温度センサ、40…制御装置。

Claims (2)

  1. 製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、
    前記製氷部との間で循環供給する製氷水を貯える製氷水タンクと、
    前記製氷水タンク内の製氷水を前記製氷部に送出する送水ポンプと、
    前記製氷部の温度を検出する温度センサと、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から圧送された冷媒を冷却して液化させる凝縮器と、前記凝縮器にて液化させた液化冷媒を膨張させる電子膨張弁と、前記電子膨張弁により膨張させた液化冷媒を気化させて前記製氷部を冷却する蒸発器とを有した冷凍装置と、
    前記送水ポンプ及び前記冷凍装置の作動を制御する制御装置とを備え、
    前記製氷部で氷を製造する製氷運転では、前記圧縮機から圧送されて前記凝縮器にて液化させた液化冷媒を、前記温度センサの検出温度に基づいて前記制御装置によって開度を制御した前記電子膨張弁にて膨張させ、膨張させた液化冷媒を前記蒸発器にて気化させた気化熱により前記製氷部を冷却し、
    前記送水ポンプにより送出された製氷水を冷却された前記製氷部で冷却させつつ未凍結の製氷水を前記製氷水タンクで回収し、製氷水を前記製氷部で漸次凍結させて氷を製造する製氷機であって、
    前記制御装置は、前記製氷運転の開始後に前記電子膨張弁の開度を前記製氷運転をしたときに前記製氷部の温度が0℃以下となったときに制御する前記電子膨張弁の開度よりも大きな開度以上を維持するように制御し、
    この制御後に、前記温度センサの検出温度が低下するのにしたがって前記電子膨張弁の開度を小さくなるように制御したものであり、前記製氷部の温度範囲毎に前記電子膨張弁の開度の減少率を変化させ、
    前記製氷部で凍結した氷の熱伝導度が低くなる所定の温度を前記温度センサにより検出すると、前記温度範囲毎の前記電子膨張弁の開度の減少率を高く変化させたことを特徴とする製氷機。
  2. 請求項1に記載の製氷機において、
    前記温度センサは前記製氷部における前記蒸発器の冷媒の入口部の温度を検出する入口部温度センサと、前記蒸発器の冷媒の出口部の温度を検出する出口部温度センサとを備え、前記入口部温度センサの検出温度と前記出口部温度センサの検出温度の温度差が所定値以下となるまで前記電子膨張弁の開度を前記製氷運転をしたときに前記製氷部の温度が0℃以下となったときに制御する前記電子膨張弁の開度よりも大きな開度以上を維持するように制御したことを特徴とする製氷機。
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