JP2019076042A - 乗用型薬剤散布機 - Google Patents

乗用型薬剤散布機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019076042A
JP2019076042A JP2017206496A JP2017206496A JP2019076042A JP 2019076042 A JP2019076042 A JP 2019076042A JP 2017206496 A JP2017206496 A JP 2017206496A JP 2017206496 A JP2017206496 A JP 2017206496A JP 2019076042 A JP2019076042 A JP 2019076042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
pump unit
drug
gear
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017206496A
Other languages
English (en)
Inventor
佑允 江澤
Yusuke Ezawa
佑允 江澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2017206496A priority Critical patent/JP2019076042A/ja
Priority to CN201811249128.6A priority patent/CN109699614A/zh
Publication of JP2019076042A publication Critical patent/JP2019076042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Special Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】左右バランスの崩れが生じにくい状態でエンジンを配設し、かつ、ポンプユニットへの伝動構造の簡素化や小型化を図る。【解決手段】機体フレーム10に、操縦部と、原動部5と、薬液を貯留可能な薬剤タンク4と、が搭載され、薬剤タンク4内の薬液を吸引して薬剤散布用ノズルに供給可能なポンプユニット6と、エンジン50からポンプユニット6への伝動系に介装された減速機構7と、が備えられ、ポンプユニット6の一部が、エンジン50を覆うエンジンボンネット52の横外方へ突出して設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、機体フレームに薬剤タンクが搭載され、その薬剤タンク内の薬液を散布用ノズルに対して供給するポンプユニットが備えられた乗用型薬剤散布機に関する。
乗用型薬剤散布機として、例えば特許文献1に開示された構造のものがある。
この構造では、機体フレーム上に、薬剤タンクやエンジンボンネット(特許文献1ではエンジン部カバー)を設けてあり、エンジンボンネットの内部に、エンジンやポンプユニットが配置されている(特許文献1参照)。
特開2004−074094号公報(段落番号「0035」、「0039」、図3,図5参照)
上記の特許文献1で示された乗用型薬剤散布機では、エンジンが収容されたエンジンボンネット内の機体フレーム上にポンプユニットも併設されている。前後及び左右方向長さが制限されているエンジンボンネット内の空間では、エンジンやポンプユニットの配設位置を任意に設定することが難しく、そのため、重量の大きいエンジンを、機体中心から少し左右方向に位置ずれさせることで、ポンプユニットを横並び状態でエンジンボンネット内に配置している。
その結果、機体の左右バランスを良好に保ち難くなったり、エンジンからポンプユニットへの動力伝達構造が複雑になったりする可能性がある点で改善の余地がある。
本発明は、左右バランスの崩れが生じにくい状態でエンジンを配設し、かつ、ポンプユニットへの伝動構造の簡素化や小型化を図るものである。
本発明における乗用型薬剤散布機の特徴は、左右一対の前輪及び後輪で支持された機体フレームに、運転座席を備えた操縦部と、エンジンを備えた原動部と、薬液を貯留可能な薬剤タンクと、が搭載され、前記薬剤タンク内の薬液を吸引して薬剤散布用ノズルに供給可能なポンプユニットと、前記エンジンから前記ポンプユニットへの伝動系に介装された減速機構と、が備えられ、前記ポンプユニットの一部が、前記エンジンを覆うエンジンボンネットの横外方へ突出して設けられているということである。
本発明によれば、エンジンが配設されているエンジンボンネットの内部に、ポンプユニットの全体が格納されるのではなく、ポンプユニットの一部をエンジンボンネットの横外方へ突出させて設けている。これにより、エンジンボンネットの内部におけるエンジンの配設可能領域が、ポンプユニットの配設領域を確保するために大きく狭められる虞が少ない。
その結果、エンジンを左右バラスの崩れが生じ難い左右方向での中央位置近くに配設し易く、機体の左右バランスが良好な状態を確保し易いという利点がある。
本発明においては、前記エンジンが出力軸を走行機体の前後方向に沿って配設され、前記ポンプユニットに、容積変更用の作動子における往復移動方向を走行機体の左右方向に沿わせた往復ポンプ装置が備えられ、前記減速機構が、前記エンジンの出力軸側から前記ポンプユニットの入力軸側に向けて左右方向に掛け渡された伝動ベルトを備えるベルト伝動機構と、前記伝動ベルトの掛け渡し方向及び前記作動子の往復移動方向に沿って回転面を左右方向に沿わせた平ギヤによるギヤ対と、を備えたものであると好適である。
本発明によれば、ポンプユニットとして、往復ポンプ装置を用いているので、定量の薬液を精度良く制御しながらの供給が可能である。そして、その往復ポンプの長さが長くなる作動子の往復移動方向を走行機体の左右方向に沿わせるとともに、減速機構における伝動ベルトの掛張方向や、平ギヤの回転面の方向も左右方向に沿わせているので、ポンプユニット及び減速機構を、前後方向での幅が狭い構造としている。
これによって、エンジンボンネット内の空間を、ポンプユニットや減速機構の存在によってできるだけ狭めずに済み、より一層、エンジン及び周辺機器の配設を行い易くしている。
また、このように伝動ベルトの掛張方向や、平ギヤの回転面の方向も左右方向に沿わせることで、前後方向に沿うエンジンの出力軸から取り出される動力の伝動向きの変更が少なくて済み、伝動構造の簡素化も図り易い。
本発明においては、前記伝動ベルトは、駆動側の小径プーリと従動側の大径プーリに掛け渡され、前記ギヤ対は、駆動側の小径ギヤと従動側の大径ギヤを備え、従動側の前記大径プーリ及び駆動側の前記小径ギヤが、従動側の前記大径ギヤよりも、駆動側の前記小径プーリから遠い側に設けられていると好適である。
本発明によれば、減速機構の左右方向幅をも極力狭めることができ、減速機構自体の小型化を図ることができる。
そして、エンジンの出力軸との間に設けられる減速機構の左右方向幅を狭めることで、このような減速機構付きのポンプユニットを左右向きに設けながらも、エンジンを機体左右方向での中央位置近くに設け易い。
乗用型薬剤散布機の全体を示す右側面図である。 乗用型薬剤散布機の全体を示す平面図である。 機体フレーム上における操縦部、薬剤タンク、及び原動部の配置箇所を示す平面図である。 薬液の散布系統を示す説明図である。 減速機構及び往復ポンプ装置を示す平面図である。 ポンプユニット及び手洗い用タンクを示す右側面図である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。図1及び図2に示すように、乗用型薬剤散布機の作業走行時における前進側Fの進行方向が「前」であり、後進側Bの進行方向が「後」である。そして前後方向での前向き姿勢を基準として右側Rに相当する方向が「右」であり、左側Lに相当する方向が「左」である。
〔乗用型薬剤散布機の全体構成〕
図1及び図2に示されているように、乗用型薬剤散布機は、自走可能な走行機体1の前部に、薬剤を散布するための薬剤散布装置2が上下昇降揺動可能に支持されている。
薬剤散布装置2は、走行機体1の左右方向での中央部に、走行機体1の左右方向幅と同程度の左右方向長さを有したセンターブーム20を備えるとともに、そのセンターブーム20の左右両側に連結されたサイドブーム21,21を備えている。
サイドブーム21,21は、センターブーム20の左右両側に備えた上下軸心y1,y1周りで屈折可能に連結されている。図1,2では、サイドブーム21,21が走行機体1の前後方向に沿う格納姿勢を示している。散布作業時には、センターブーム20と左右のサイドブーム21,21とが直線状に姿勢変更可能に構成されている。センターブーム20及びサイドブーム21,21の夫々に多数の散布用ノズル20a,21aが備えられている。
この薬剤散布装置2は、走行機体1に対して昇降リンク機構22を介して上下昇降可能に支持されており、昇降シリンダ23の伸縮作動によって上下位置変更可能に構成されている。
走行機体1は、左右一対の前輪11F及び後輪11Rで支持された機体フレーム10を備え、その機体フレーム10に、運転座席30を備えた操縦部3と、薬液を貯留可能な薬剤タンク4と、エンジン50を備えた原動部5と、が搭載されている。
左右の前輪11F及び後輪11Rの夫々は、上下方向に長い車軸ケース12を介して、機体フレーム10を車軸11Fa,11Raから上方に離れた比較的高い位置に支持している。これにより、走行機体1は、地上高の高い、いわゆるハイクリアランス型に形成され、圃場に植生する稲などの作物を跨いで走行し易くなっている。
また、左右の前輪11F及び後輪11Rは、上下方向に長い車軸ケース12内の伝動支軸(図示せず)によって駆動力が伝達される四輪駆動型に構成されており、かつ、車軸ケース12内に備えた伝動支軸の軸心回りで操向操作可能に構成されている。
機体フレーム10の前部に操縦部3が設けられている。
操縦部3では、機体フレーム10の前部に備えた運転部ステップ13を挟んで、後方側に運転座席30が位置し、前方側に操縦塔31が立設されている。操縦塔31の上部にステアリングハンドル32が備えられている。このステアリングハンドル32を操作して前記前輪11F及び後輪11Rの操向操作を行うことができる。
操縦部3の後部に、薬液を貯留可能な薬剤タンク4が設けられている。
この薬剤タンク4は、平面視で左右の前輪11F同士、及び後輪11R同士の間で、かつ前輪11Fと後輪11Rと、の間に配設されている。つまり、平面視で走行機体1の前後左右の中央に近い位置に配設されており、薬剤タンク4内における薬液の容量が増減変化しても、走行機体1の前後左右でのバランスに大きな変動が生じないように工夫されている。
薬剤タンク4内の薬液は、後述するポンプユニット6によって抽出され、薬剤散布装置2に供給される。
薬剤タンク4の後方側に原動部5が設けられている。
原動部5では、図3に示すように、機体フレーム10のうち、前後方向に沿う左右一対のメインフレーム10A,10A同士の間にエンジン50が配設されている。つまり、エンジン50は、機体前後方向に沿う出力軸51が走行機体1の左右方向の中心線CLと合致する、もしくは近接する箇所に位置する状態で、機体フレーム10に搭載されている。エンジン50は、その全体がエンジンボンネット52の内部に収容されている。エンジン50の右横側部に発電機53が設けられている。
中心線CLは、左右の前輪11F及び後輪11Rの左右中央で、ステアリングハンドル32の回転中心、及び薬剤タンク4の左右中央位置を通る前後方向に沿う線分である。
〔サイドステップ〕
機体フレーム10の左右両側における最外側には、歩行可能なサイドステップ14,14が設けられている。
図3に示すようにサイドステップ14,14は、前後方向に長い板状に形成され、左右一対のメインフレーム10A,10Aの横外側に向けて延出された横架フレーム10B,10Bによって支持されている。このサイドステップ14,14が、図2に示されるように、操縦部3おけるフェンダ部33、薬剤タンク4の横側部4a、及び原動部5のエンジンボンネット52よりも機体横外方側の両横側部に設けられている。
左右のサイドステップ14,14は、その前端側が運転部ステップ13の後端近くに延出されていて、運転部ステップ13側からの乗り移りが支障なく行えるように配設されている。
左右のサイドステップ14,14のうち、左側のサイドステップ14の後端は、後輪11Rの後端縁と同程度の前後方向位置にある。右側のサイドステップ14の後端は、左側のサイドステップ14の後端よりも後方側に位置するように、左側のサイドステップ14よりも少し長く形成され、後輪11Rの後端縁よりも後方側へ延出されている。
サイドステップ14,14の横外側端縁14aは、左右の前輪11F、及び後輪11Rの横外側縁を越えない範囲に設定されている。
左側のサイドステップ14の横外側で、前輪11Fと後輪11Rの間に相当する中間箇所に、乗降用の梯子15が取り付けられている。そして、梯子15が存在する箇所よりも前方側における左側のサイドステップ14は、格子状に形成されて、格子状ステップ部分14bとなっている。この格子状ステップ部分14bが存在することで、圃場から梯子15を昇ってきた作業者が、運転部ステップ13に乗り移る前に、格子状ステップ部分14bの大きな隙間を利用して靴裏の泥土を落とすことができる。
運転部ステップ13の左側端部にも、同様な格子状ステップ部分13aが設けられており、左側のサイドステップ14から運転座席30前方の運転部ステップ13に乗り移る際に、格子状ステップ部分13aにおいても靴裏の泥土を落としやすく構成されている。
〔ポンプユニット〕
薬剤タンク4内の薬液を吸引して薬剤散布装置2に供給し、散布用ノズル20a,21aから散布させるためのポンプユニット6について説明する。
図4及び図5に示すように、ポンプユニット6は、多連式プランジャポンプ60(往復ポンプ装置に相当する)と、その多連式プランジャポンプ60から供給される薬液を一旦貯留した後に薬剤散布装置2へ送り込むためのアキュムレータ61と、を備えている。
多連式プランジャポンプ60は、シリンダ室内を往復作動する容積変更用の作動子として、三本のプランジャ62を備えた三連タイプのものであり、各プランジャ62をシリンダ室内で往復作動させることにより薬液の給排を行うように構成されている。各プランジャ62には、後述する減速機構7を介して駆動される一本のクランク駆動軸63(入力軸に相当する)の回転運動が、連係ロッド63aを介して直線往復運動として伝えられるように構成されている。
図4に示すように、多連式プランジャポンプ60の吸込口側は、吸入配管40及びフィルタ41を介して薬剤タンク4に接続されている。多連式プランジャポンプ60の排出口側は、各プランジャ62におけるシリンダ室の出口に連なる排出管64を介してアキュムレータ61の入口側に接続されている。
アキュムレータ61の出口側には薬剤供給配管42が接続されている。この薬剤供給配管42を介してアキュムレータ61内の薬液が、走行機体1の前部で操縦塔31の横側部に備えた分岐部43に導かれる。
分岐部43には、三本の分岐配管44が接続されており、この分岐配管44の各先端が、薬剤散布装置2のセンターブーム20に備えた散布用ノズル20aと、サイドブーム21,21に備えた散布用ノズル21a,21aと、のそれぞれに接続されている。
各プランジャ62からの排出管64には、薬剤タンク4への薬液戻し配管45が接続されている。つまり、薬剤散布装置2による薬剤の散布が停止されている状態、及び、各プランジャ62からアキュムレータ61への薬剤供給量が、薬剤散布装置2による薬剤の散布量よりも多い場合に、薬液戻し配管45を介して排出管64内の薬液が薬剤タンク4の底部へ戻されるようにしてある。これにより、薬剤タンク4内の薬液は、三本の薬液戻し配管45を介して戻される余剰分の薬液によってタンク内が攪拌されることになり、薬剤の沈殿等による濃度差が生じ難い状態を維持し易い。
ポンプユニット6のうち、多連式プランジャポンプ60の横外側部分、及びアキュムレータ61は、図2及び図3に示すように、エンジンボンネット52の右下部に形成した開口52aから右横外方へ突出した状態に設けられている。
そして、この突出した状態に設けられた、多連式プランジャポンプ60の横外側部分、及びアキュムレータ61は、平面視において右側のサイドステップ14の上側に重複する状態で配置されている。
このサイドステップ14の上側に重複する状態で配置されたポンプユニット6の一部は、位置的にはサイドステップ14と重複しているが、サイドステップ14自体に取り付けられている訳ではない。つまり、ポンプユニット6はエンジンボンネット52内で機体フレーム10に取り付けられている。そして、そのポンプユニット6の一部が、エンジンボンネット52から突出し、サイドステップ14の上面との間に少し間隙を隔てて、平面視でサイドステップ14の上側に重複する状態で設けられている。
また、多連式プランジャポンプ60には、エンジンボンネット52の開口52aから突出した部位の右横端部に、各プランジャ62内の残留薬液を外部へ抜き出すためのドレン口65が設けられている。ドレン口65の端部は、平面視で右側のサイドステップ14の横外側端縁14aよりも少し横外方側へ延長されている。これにより、ドレン口65から排出される薬液がサイドステップ14の上面に降りかかることを回避し易い。
〔手洗い用タンク〕
右側のサイドステップ14の後端部で、ポンプユニット6よりも後方側の位置には、手洗い用タンク8が設けられている。
この手洗い用タンク8は、合成樹脂製で、ほぼ矩形箱状に形成されたタンク本体80と、そのタンク本体80をサイドステップ14に支持させる板金製のタンク支持台81(タンク搭載部に相当する)と、を備えている。
タンク支持台81は、上向きの底面板81aと、底面板81aの前端側で起立する前面板81b(囲み壁に相当する)と、底面板81aの横内端側で起立する横内側面板81c(囲み壁に相当する)と、底面板81aの横外端側で起立する横外側面板81d(囲み壁に相当する)と、を備えて、平面視で後方開放のチャンネル状に形成されている。
上記の前面板81b、横内側面板81c、横外側面板81dがタンク本体80の周辺に対向して、後述する締め付けベルト83とともにタンク本体80の水平方向位置を規制している。
底面板81aの後端側は下向きに屈曲されている。この下向きに屈曲された部分がサイドステップ14の後端部に当接した状態でボルト連結可能な連結片82を構成している。
前面板81bは、横内側面板81c及び横外側面板81dよりも少し高く形成されている。この前面板81bの上部に取り付けた締め付けベルト83により、底面板81aに載せ付けたタンク本体80の胴部を、前面板81b側へ引き寄せて締め付け固定することができる。このようにタンク支持台81のチャンネル状の空間にタンク本体80を位置させて固定することにより、手洗い用タンク8が右側のサイドステップ14の後端部に設置された状態となる。
タンク本体80をタンク支持台81から取り外すには、締め付けベルト83を緩めて、後方側の開放部分からタンク本体80を後方側へ取り出すことができる。
手洗い用タンク8は、右側のサイドステップ14上に位置して、その前端部がポンプユニット6の後端部に接近した状態で設けられている。手洗い用タンク8の後端側では、図6に示すように、タンク本体80の後面80aが、機体前後方向で右側のサイドステップ14の後端とほぼ同位置に存在している。
また、タンク本体80には、後面80aの上部に給水口84が設けられ、後面80aの下部に排水コック85が設けられている。そして排水コック85の排出口85aは、機体前後方向で右側のサイドステップ14の後端よりも後方側に延出されている。
さらに、手洗い用タンク8は、機体左右方向の幅が、右側のサイドステップ14の同方向幅よりも少し広く形成されている。そして、その手洗い用タンク8におけるタンク支持台81及びタンク本体80の横外方側の面が、ポンプユニット6において最も機体横外方に位置するドレン口65の端部よりも横外側に位置している。換言すれば、ポンプユニット6におけるドレン口65の端部は、手洗い用タンク8におけるタンク支持台81及びタンク本体80の横外方側の面(横外端に相当する)の位置よりも機体内方側に位置する状態に配設されている。
〔減速機構〕
エンジン50からポンプユニット6への伝動系に介装された減速機構7について説明する。
図3、図4、及び図5に示すように、減速機構7は、伝動ベルト70を備えるベルト伝動機構7Aと、ギヤケース73に内装された平ギヤによるギヤ対7Bと、を備えている。
ベルト伝動機構7Aの伝動ベルト70は、エンジン50の出力軸51側からポンプユニット6の入力軸であるクランク駆動軸63側に向けて、左右方向に掛け渡されている。具体的には、出力軸51に一体回転するように設けた駆動側の小径プーリ71と、ギヤケース73に支持された支軸74と一体回転するように設けた従動側の大径プーリ72とにわたって掛け渡されている。
ギヤケース73に内装されたギヤ対7Bは、伝動ベルト70の掛け渡し方向及びプランジャ62の往復移動方向に沿って回転面を左右方向に沿わせた平ギヤからなるところの、小径ギヤ75と大径ギヤ76を備えている。
このギヤケース73の内部では、小径ギヤ75と大径ギヤ76のうち、大径プーリ72を支持して伝動上手側に位置する支軸74に駆動側の小径ギヤ75が一体回転するように設けられている。そして、小径ギヤ75に噛合する従動側の大径ギヤ76はクランク駆動軸63に一体回転するように設けられている。
ギヤケース73に支持された支軸74は、ベルト伝動機構7Aでは、従動側となる大径プーリ72を支持し、ギヤ対7Bでは、駆動側となる小径ギヤ75を支持している。
このように構成されたベルト伝動機構7A及びギヤ対7Bでは、従動側の大径プーリ72及び駆動側の小径ギヤ75が、従動側の大径ギヤ76よりも、駆動側の小径プーリ71から遠い側に設けられている。
これにより、例えば、従動側の大径プーリ72及び駆動側の小径ギヤ75が、従動側の大径ギヤ76よりも、駆動側の小径プーリ71に近い側に設けられた構造に比べて、よりコンパクトな構造で大きな減速比を有した減速機構7を得ることができる。
〔別実施形態の1〕
実施の形態では、ポンプユニット6の往復ポンプ装置として三連の多連式プランジャポンプ60を用いた構造のものを例示したがこの構造に限られるものではない。
例えば、三連の多連式プランジャポンプ60に限らず、二連以上の多連式プランジャポンプ60、又は、単一のプランジャポンプ60を採用しても良い。
また、シリンダ室内を往復作動する作動子としては、プランジャ62に限らず、ピストンを用いたものであっても良い。
さらに、往復ポンプ装置に限らず、回転式のギヤポンプやベーンポンプ等を採用したものであっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の2〕
実施の形態では、エンジンボンネット52から突出したポンプユニット6を、平面視でサイドステップ14の上側に重複する状態で設けた構造のものを例示したが、この構造に限られるものではない。例えば、サイドステップ14が存在しない箇所に、エンジンボンネット52から突出したポンプユニット6が位置するように設けられたものであってもよい。
また、サイドステップ14を省略したものであっても差し支えない。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の3〕
実施の形態では、減速機構7として、ベルト伝動機構7Aと、平ギヤによるギヤ対7Bとの組み合わせで構成されたものを例示したが、必ずしも、この構造に限られるものではない。
例えば、ベルト伝動機構7Aのみで構成したり、ギヤ対7Bのみで構成したり、あるいは遊星歯車機構やウォーム歯車機構を用いた減速機構によって構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明における乗用型薬剤散布機は、散布用ノズルを展開可能なブームに備えた構造のものに限らず、走行機体側に固定された散布管に散布用ノズルを設けた構造のものにも適用することができる。
1 走行機体
2 薬剤散布装置
3 操縦部
4 薬剤タンク
5 原動部
6 ポンプユニット
7 減速機構
7A ベルト伝動機構
7B ギヤ対
10 機体フレーム
11F 前輪
11R 後輪
20a,21a 散布用ノズル
30 運転座席
50 エンジン
51 出力軸
52 エンジンボンネット
60 往復ポンプ装置
62 作動子(プランジャ)
63 入力軸(クランク駆動軸)
70 伝動ベルト
71 小径プーリ
72 大径プーリ
75 小径ギヤ
76 大径ギヤ

Claims (3)

  1. 左右一対の前輪及び後輪で支持された機体フレームに、
    運転座席を備えた操縦部と、
    エンジンを備えた原動部と、
    薬液を貯留可能な薬剤タンクと、が搭載され、
    前記薬剤タンク内の薬液を吸引して薬剤散布用ノズルに供給可能なポンプユニットと、
    前記エンジンから前記ポンプユニットへの伝動系に介装された減速機構と、が備えられ、
    前記ポンプユニットの一部が、前記エンジンを覆うエンジンボンネットの横外方へ突出して設けられている乗用型薬剤散布機。
  2. 前記エンジンが出力軸を走行機体の前後方向に沿って配設され、
    前記ポンプユニットに、容積変更用の作動子における往復移動方向を走行機体の左右方向に沿わせた往復ポンプ装置が備えられ、
    前記減速機構が、前記エンジンの出力軸側から前記ポンプユニットの入力軸側に向けて左右方向に掛け渡された伝動ベルトを備えるベルト伝動機構と、
    前記伝動ベルトの掛け渡し方向及び前記作動子の往復移動方向に沿って回転面を左右方向に沿わせた平ギヤによるギヤ対と、を備えたものである請求項1記載の乗用型薬剤散布機。
  3. 前記伝動ベルトは、駆動側の小径プーリと従動側の大径プーリに掛け渡され、
    前記ギヤ対は、駆動側の小径ギヤと従動側の大径ギヤを備え、
    従動側の前記大径プーリ及び駆動側の前記小径ギヤが、従動側の前記大径ギヤよりも、駆動側の前記小径プーリから遠い側に設けられている請求項2記載の乗用型薬剤散布機。
JP2017206496A 2017-10-25 2017-10-25 乗用型薬剤散布機 Pending JP2019076042A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017206496A JP2019076042A (ja) 2017-10-25 2017-10-25 乗用型薬剤散布機
CN201811249128.6A CN109699614A (zh) 2017-10-25 2018-10-25 乘坐型药剂散布机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017206496A JP2019076042A (ja) 2017-10-25 2017-10-25 乗用型薬剤散布機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019076042A true JP2019076042A (ja) 2019-05-23

Family

ID=66254779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017206496A Pending JP2019076042A (ja) 2017-10-25 2017-10-25 乗用型薬剤散布機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019076042A (ja)
CN (1) CN109699614A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN109699614A (zh) 2019-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020195952A1 (ja) 農作業用車両
KR20200088200A (ko) 농약 살포 장치
CN105941377A (zh) 新型农业喷药装置
CN103039422B (zh) 一种自走式喷雾车
CN107743948A (zh) 自走式喷架高度可调适应各种高矮秆作物的打药机
JP2019076042A (ja) 乗用型薬剤散布機
CN106489337A (zh) 高地隙履带式田间作业车
JP4627223B2 (ja) 液体散布装置
JP2019076041A (ja) 乗用型薬剤散布機
JP2010068781A (ja) 粉粒体供給装置を備えた農作業機
JP2020156451A (ja) 散布作業車
CN203723316U (zh) 纵向宽幅喷角可调式环保农药喷施车
JP4655549B2 (ja) 散布作業車
JP3871633B2 (ja) 自走式粒剤散布装置
JP3877253B2 (ja) 茶園防除作業機
JP4033413B2 (ja) 散布作業車
JP5974949B2 (ja) 薬液散布車両
JP2019017277A (ja) 自走式薬剤散布車
JP2002059750A (ja) 乗用農作業車体
JP2544266Y2 (ja) 乗用移動農機の車体構造
JP3921312B2 (ja) 液体散布装置
JP5962067B2 (ja) 薬液散布車両
US1374274A (en) Sprayer attachment
JP2018068210A (ja) 乗用芝刈機
KR20180011561A (ko) 트랙터 부착형 제초제 살포기