JP2019075610A - 固体撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光子の数をより良好にカウントする固体撮像素子及び撮像装置を提供する。【解決手段】単位画素201は、光子の受光頻度に応じた頻度でパルスを発するフォトダイオード301A〜301D、クエンチ抵抗302A〜302D及び反転バッファ303A〜303Dからなるパルス整形部304A〜304Dをそれぞれ備える複数の受光部300A〜300Dと、複数の受光部からそれぞれ出力されるパルスをカウントするカウンタ306とを備えている。パルス整形部304A〜304Dは、パルス信号PD_A_inv〜PD_D_invのエッジに基づいて、High状態の期間の短いパルス信号を生成し出力する。【選択図】図3

Description

本発明は、固体撮像素子及び撮像装置に関する。
従来より、アバランシェフォトダイオード(APD:Avalanche Photo Diode)を用いることによって単一光子の検出を行う技術が提案されている。降伏電圧(ブレークダウン電圧)より大きい逆バイアス電圧が印加されたアバランシェフォトダイオードに単一光子が入射すると、キャリアが生成され、アバランシェ増倍が起こり、大きな電流が発生する。この電流に基づいて、単一光子を検出することが可能となる。このようなアバランシェフォトダイオードは、SPAD(Single Photon Avalanche Diode)とされる。特許文献1には、アバランシェフォトダイオードが受光素子に備えられた光検出器が開示されている。
特開2014−81253号公報
しかしながら、大量の光子がアバランシェフォトダイオードに入射した場合には、光子の数を必ずしも正確にカウントし得ない。
本発明の目的は、光子の数をより良好にカウントし得る固体撮像素子及び撮像装置を提供することにある。
実施形態の一観点によれば、光子の受光頻度に応じた頻度でパルスを発するパルス生成部を備える受光部をそれぞれ複数備える複数の単位画素と、前記複数の受光部からそれぞれ出力されるパルスをカウントするカウンタとを備えることを特徴とする固体撮像素子が提供される。
本発明によれば、光子の数をより良好にカウントし得る固体撮像素子及び撮像装置を提供することができる。
第1実施形態による撮像装置を示すブロック図である。 第1実施形態による固体撮像素子を示す図である。 第1実施形態による固体撮像素子を示す図である。 第1実施形態による固体撮像素子の動作の例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態による固体撮像素子を示す斜視図である。 第2実施形態による固体撮像素子を示す図である。 第3実施形態による固体撮像素子を示す図である。 第3実施形態による固体撮像素子の動作の例を示すタイミングチャートである。 第4実施形態による固体撮像素子の単位画素を示す平面図である。 第4実施形態による固体撮像素子を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して以下に詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[第1実施形態]
第1実施形態による固体撮像素子及び撮像装置について図1乃至図5を用いて説明する。図1は、本実施形態による撮像装置100を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態による撮像装置100は、固体撮像素子103と、信号処理部104と、タイミング発生部105と、制御部106と、メモリ107と、記録部108と、操作部109と、表示部110とを備えている。撮像装置100には、撮像光学系111が備えられる。撮像光学系111は、撮像レンズ101と、絞り102とを備えている。図1における破線は、撮像光学系111の光軸を示している。撮像レンズ101及び絞り102を通過した光は、撮像レンズ101の焦点位置近傍に結像される。なお、ここでは、1つのレンズが図示されているが、実際には、撮像レンズ101は複数のレンズによって構成されている。撮像光学系111は、撮像装置100から着脱可能であってもよいし着脱不能であってもよい。記録部108には、記録媒体が備えられる。記録媒体は、記録部108から着脱可能であってもよいし着脱不能であってもよい。
固体撮像素子103は、撮像レンズ101によって撮像面に結像される被写体の光学像を光電変換することによって画像信号を取得する。信号処理部104は、固体撮像素子103から出力される画像信号(画像データ)に対して所定の信号処理を行う。所定の信号処理としては、増幅、基準レベル調整、データの並べ替え等が挙げられる。タイミング発生部(タイミング発生回路)105は、固体撮像素子103及び信号処理部104に制御信号(駆動タイミング信号)を供給する。
制御部(全体制御・演算部)106は、撮像装置100全体の制御を司るとともに所定の演算処理等を行う。制御部106は、信号処理部104から出力される画像信号に対して、所定の画像処理、所定の欠陥補正等を行う。メモリ107としては、例えば不揮発性メモリが用いられる。メモリ107には、制御部106から出力される画像データ等が保持される。メモリ107は、制御部106のワークエリアとしても用いられ得る。記録部108には、メモリカード等の記録媒体が備えられる。記録媒体には、制御部106から出力される画像データ等が記録される。操作部109は、撮像装置100に備えられた操作部材からの信号を受け付ける。ユーザによる操作に応じた信号が、操作部109から制御部106に入力される。表示部110は、固体撮像素子103によって取得される撮影画像、ライブビュー画像等を表示する。また、表示部110は、各種設定画面の表示をも行い得る。
次に、本実施形態による固体撮像素子103の構成について図2及び図3を用いて説明する。図2は、本実施形態による固体撮像素子103を示す図である。図2に示すように、固体撮像素子103は、画素アレイ(画素領域)200と、垂直選択回路202と、水平選択回路203と、タイミング発生部(TG:Timing Generator)204と、デジタル出力部205と、制御部206とを備えている。画素アレイ200には、複数の単位画素201が行列状に配置されている。図2においては、4行4列の計16個の単位画素201が図示されているが、実際には、画素アレイ200には、数千万個の単位画素201が配列されている。
垂直選択回路202は、画素アレイ200に備えられた単位画素201をスイッチ207によって1行単位で選択する。水平選択回路203は、画素アレイ200に備えられた単位画素201をスイッチ208によって1列単位で選択する。垂直選択回路202と水平選択回路203とにより選択された単位画素201によって取得された信号は、デジタル出力部205を介して固体撮像素子103の外部に出力される。
タイミング発生部204は、垂直選択回路202、水平選択回路203及び制御部206に制御信号を供給することにより、これらの駆動を制御する。
図3は、本実施形態による固体撮像素子103を示す図である。図3には、単位画素201の構成が示されている。単位画素201は、センサ部307と、計数部308とを備えている。センサ部307は、受光部300を複数備えている。受光部一般について説明する際には、符号300を用い、個々の受光部について説明する際には、符号300A〜300Dを用いることとする。計数部308には、OR回路305とカウンタ306とが備えられている。なお、図3に示す例においては、4つの受光部300A、300B、300C、300Dが示されているが、受光部300の数は4つに限定されるものではない。
受光部300は、フォトダイオード301と、クエンチ抵抗302と、反転バッファ303と、パルス整形部(パルス整形回路)304とを備えている。なお、フォトダイオード一般について説明する際には、符号301を用い、個々のフォトダイオードについて説明する際には、符号301A〜301Dを用いることとする。また、クエンチ抵抗一般について説明する際には、符号302を用い、個々のクエンチ抵抗について説明する際には、符号302A〜302Dを用いることとする。また、反転バッファ一般について説明する際には、符号303を用い、個々の反転バッファについて説明する際には、符号303A〜303Dを用いることとする。また、パルス整形部一般について説明する際には、符号304を用い、個々のパルス整形部について説明する際には、符号304A〜304Dを用いることとする。
フォトダイオード301は、アバランシェフォトダイオードである。フォトダイオード301には、クエンチ抵抗302を介して降伏電圧以上のバイアス電圧Vbiasが印加される。このため、フォトダイオード301は、ガイガーモードで動作する。すなわち、フォトダイオード301に光子(フォトン)が入射すると、アバランシェ増倍現象を引き起こし、アバランシェ電流が発生する。クエンチ抵抗302は、フォトダイオード301のアバランシェ増倍現象を停止するための抵抗素子である。クエンチ抵抗302は、例えばトランジスタの抵抗成分を用いて構成し得る。フォトダイオード301においてアバランシェ増倍現象が生じ、フォトダイオード301にアバランシェ電流が流れると、クエンチ抵抗302において電圧降下が生じ、フォトダイオード301に印加されるバイアス電圧が降下する。バイアス電圧が降伏電圧まで降下すると、アバランシェ増倍現象は停止する。その結果、アバランシェ電流がフォトダイオード301に流れなくなり、フォトダイオード301にバイアス電圧Vbiasが再び印加される状態に戻る。反転バッファ303は、クエンチ抵抗302において生じる電圧変化に応じたパルス信号を出力する。このように、フォトダイオード301に光子が入射すると、反転バッファ303からパルス信号を出力させることができる。信号PDは、フォトダイオード301及びクエンチ抵抗302によって生成される信号である。フォトダイオード301及びクエンチ抵抗302によって生成される信号一般について説明する際には、符号PDを用いることとする。フォトダイオード301A〜301D及びクエンチ抵抗302A〜302Dによって生成される個々の信号について説明する際には、符号PD_A〜PD_Dを用いることとする。パルス信号PD_invは、反転バッファ303から出力されるパルス信号である。反転バッファ303から出力されるパルス信号一般について説明する際には、符号PD_invを用い、反転バッファ303A〜303Dから出力される個々のパルス信号について説明する際には、符号PD_A_inv〜PD_D_invを用いることとする。図3に示すように、信号PDの電圧が閾値Vthより低くなっている間、パルス信号PD_invはHighレベルとなる。フォトダイオード301、クエンチ抵抗302及び反転バッファ303は、光子の受光頻度に応じた頻度でパルスを発するパルス生成部として機能し得る。
反転バッファ303から出力されるパルス信号PD_invは、パルス整形部304に入力される。パルス整形部304は、反転バッファ303から出力されるパルス信号PD_invに対してエッジ検出を行う。具体的には、パルス整形部304は、反転バッファ303から出力されるパルス信号PD_invの立ち上がりエッジを検出する。パルス整形部304は、パルス信号PD_invのエッジに基づいて、図3に示すように、細いパルス、すなわち、High状態の期間の短いパルス信号PLSを生成し、生成したパルス信号PLSを出力する。パルス整形部304によって整形されたパルス信号PLSの幅は、反転バッファ303から出力されるパルス信号PD_invの幅よりも狭い。パルス整形部304によって整形されたパルス信号一般について説明する際には、符号PLSを用い、パルス整形部304によって整形された個々のパルス信号について説明する際には、符号PLS_A〜PLS_Dを用いることとする。このように、本実施形態では、パルス整形部304によってパルス信号PLS_invを整形することにより、High状態の期間の短いパルス信号PLSを生成する。このような幅の短いパルス信号PLSを生成するのは、後述するように、検出できない光子を少なくするためである。
パルス整形部304A〜304Dからそれぞれ出力されるパルス信号PLS_A〜PLS_Dは、OR回路(ORゲート)305に入力される。ここでは、4入力、1出力のOR回路305を例に説明するが、OR回路305は、これに限定されるものではない。OR回路305から出力される信号は、カウンタ306に入力される。カウンタ306は、OR回路305から出力される信号、即ち、OR回路305から出力されるパルスをカウントする。
図3に示す例においては、単位画素201は、4つの受光部300A、300B、300C、300Dを備えている。そして、これらの受光部300A〜300Dから出力されるパルスがOR回路305を介してカウンタ306によってカウントされる。すなわち、図3に示す例においては、複数の受光部300が1つのカウンタ306を共有している。
このように、1つの単位画素201に複数の受光部300A〜300Dを備えるようにすることにより、光子を検出し得ない期間を減らすことが可能となる。例えば、単位画素201に1つの受光部300のみが備えられている場合には、当該受光部300に備えられたフォトダイオード301においてアバランシェ増倍が生じている期間においては、光子が更に当該受光部300に入射しても、その光子を検出し得ない。すなわち、かかる場合には、光子を検出し得ない時間が生じてしまう。一方、本実施形態のように、単位画素201に複数の受光部300が備えられていれば、異なる受光部300に光子が入射する可能性が高くなる。ある受光部300に光子が入射し、当該受光部300においては光子の検出を行い得ない状態になっていても、当該受光部300が備えられた単位画素201に備えられた他の受光部300は、光子を検出し得る状態になっている。このため、当該他の受光部300に光子が入射した場合には、当該他の受光部300において光子を検出し得る。このように、本実施形態によれば、光子を検出し得ない時間を少なくすることができる。
また、本実施形態では、複数の受光部300が1つのカウンタ306を共有している。各々の受光部300に対してカウンタ306をそれぞれ設けた場合には、回路規模が大きくなってしまうが、本実施形態では、複数の受光部300が1つのカウンタ306を共有しているため、回路規模の増大を抑制し得る。
続いて、本実施形態による固体撮像素子103の動作について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態による固体撮像素子103の動作の例を示すタイミングチャートである。信号PD_A、PD_B、PD_C、PD_Dは、上述したように、フォトダイオード301A〜301D及びクエンチ抵抗302A〜302Dによってそれぞれ生成される信号である。パルス信号PD_A_inv、PD_B_inv、PD_C_inv、PD_D_invは、上述したように、反転バッファ303A〜303Dからそれぞれ出力される信号である。パルス信号PLS_A、PLS_B、PLS_C、PLS_Dは、上述したように、パルス整形部304A〜304Dによってそれぞれ整形されたパルス信号である。リセット信号CNT_RSTは、カウンタ306をリセットするための信号であり、制御部206からカウンタ306に供給される。イネーブル信号CNT_ENは、カウンタ306をイネーブル状態にするための信号であり、制御部206からカウンタ306に供給される。リセット信号CNT_RSTがHighレベルになると、カウンタ306はカウンタをリセットする。また、カウンタ306は、イネーブル信号CNT_ENがHighレベルとなっている期間のみ、パルス信号をカウントする。すなわち、イネーブル信号CNT_ENによって露光時間を制御することができる。カウント値CNTは、カウンタ306によってカウントされたパルス信号の数を示している。
露光開始に先立って、タイミングt400においてリセット信号CNT_RSTをHighレベルにし、タイミングt401においてリセット信号CNT_RSTをLowレベルにする。これにより、カウンタ306のカウント値がリセットされる。
タイミングt401において、イネーブル信号CNT_ENをHighレベルにする。これにより、カウンタ306がパルス信号をカウント可能な状態となる(撮影開始)。
タイミングt402において、フォトダイオード301Aに光子が入射すると、アバランシェ増倍が生じ、信号PD_Aの電位が変化する。クエンチ抵抗302Aを介して電荷が排出されるため、信号PD_Aが再び一定の電位に戻るまである程度の時間を要する。信号PD_Aの電圧変化に応じて、反転バッファ303Aによってパルス信号PD_A_invが生成される。そして、パルス整形部304Aによってパルス信号PD_A_invのエッジが検出され、High状態の期間の短いパルス信号PLS_Aがパルス整形部304Aから出力される。反転バッファ303Aから出力されるパルス信号PLS_A_invは、タイミングt402からタイミングt403までの間だけHighレベルとなる。パルス整形部304Aによって整形されたパルス信号PLS_AがHigh状態と期間は、反転バッファ303Aから出力されるパルス信号PLS_A_invがHigh状態となる期間よりも短い。タイミングt402においてHighレベルとなったパルス信号PLS_Aは、OR回路305を介してカウンタ306に入力される。これにより、カウント値CNTが0から1に変化する。
タイミングt403以降においても、上記と同様にして光子が順次カウントされる。イネーブル信号CNT_ENがLowレベルになるタイミングt404(撮影終了)まで、光子のカウントが行われる。単位画素201に備えられた受光部300A、300B、300C、300Dに光子がそれぞれ入射すると、受光部300A、300B、300C、300Dの各々においてパルス信号PLS_A〜PLS_Dが生成される。そして、カウンタ306によって当該パルス信号PLS_A〜PLS_Dがカウントされる。つまり、光子の入射数に応じたカウント値がカウンタ306によって得られ、こうして得られるカウント値が単位画素201の画素値(撮像信号値)となる。
撮影が終了するタイミングt404の後、垂直選択回路202及び水平選択回路203によって単位画素201が順次選択され、各々の単位画素201に備えられたカウンタ306によって得られたカウント値がデジタル出力部205に順次供給される。デジタル出力部205は、このようにして順次供給されるカウント値を、固体撮像素子103の外部に順次出力する。
図4で示す例においては、フォトダイオード301Aに入射した1つ目の光子に応じて電位変化が生じた信号PD_Aが元の電位に復帰しようとしている最中に、フォトダイオード301Bに2つ目の光子が入射し、信号PD_Bに電位変化が生じている。1つの単位画素201に備えられている受光部300が1つのみであれば、このような場合には、2つ目の光子の検出は不可能である。これに対し、本実施形態では、1つの単位画素201に複数の受光部300が備えられているため、2つ目の光子を検出することが可能である。しかも、単位画素201に備えられた受光部300によって検出された光子に応じたパルス信号を共通のカウンタ306によってカウントするため、回路規模の増大を防止することができる。しかも、High状態の期間の短いパルス信号PLSがパルス整形部304によって生成されるため、近いタイミングで2つの光子が単位画素201に入射した場合であっても、これらをカウントすることが可能となる。
図5は、本実施形態による固体撮像素子を示す斜視図である。図5に示すように、固体撮像素子103は、2つの基板(半導体チップ)501,502を積層することによって構成されている。図5に示すように、固体撮像素子103は、撮像光学系111によって形成される光学像を受光する基板(上部基板)501と、主としてデジタル系の回路を備える基板(下部基板)502とから構成されている。単位画素201は、上述したように、センサ部307と計数部308とを備えている。単位画素201のうちのセンサ部307は、基板501に形成されている。単位画素201のうちの計数部308は、基板502に形成されている。複数のセンサ部307が、基板501に行列状に配列されている。複数の計数部308が、基板502に行列状に配列されている。複数のセンサ部307の各々と、これらのセンサ部307に対応する複数の計数部308の各々とが、基板501に形成された不図示の複数の貫通電極をそれぞれ介して、互いに電気的に接続されている。こうして、複数の単位画素201がマトリクス状に配されている。上述したように、センサ部307には、フォトダイオード301と、クエンチ抵抗302と、反転バッファ303と、パルス整形部304とが備えられている。センサ部307から計数部308に伝送される信号はパルス信号であるため、センサ部307から計数部308への伝送は比較的ロバストである。計数部308には、上述したように、OR回路305と、カウンタ306とが備えられている。垂直選択回路202と、水平選択回路203と、タイミング発生部204と、デジタル出力部205と、制御部206とは、基板502に備えられている。なお、ここでは、垂直選択回路202と、水平選択回路203と、タイミング発生部204と、デジタル出力部205と、制御部206とが、基板502に備えられている場合を例に説明するが、これに限定されるものではない。例えば、これらの構成要素が適宜基板501に備えられていてもよい。
このように、本実施形態では、センサ部307が基板501に形成されており、計数部308が基板502に形成されている。回路規模が大きい計数部308が、センサ部307が備えられている基板501とは別個の基板502に備えられているため、センサ部307の面積を十分に確保することができる。このため、センサ部307の開口面積を十分に確保することができる。
このように、本実施形態によれば、1つの単位画素201に複数の受光部300が備えられている。このため、本実施形態によれば、ある受光部300において光子の検出が行われている際に、当該受光部300が備えられた単位画素201に備えられた他の受光部300において光子の検出を行い得る。このため、本実施形態によれば、大量の光子が単位画素201に入射した場合であっても、カウントし得ない光子を少なくすることができる。しかも、本実施形態によれば、反転バッファ303から出力されるパルス信号PD_invよりもパルス幅の狭いパルス信号PLSがパルス整形部304から出力される。このため、本実施形態によれば、大量の光子が単位画素201に入射した際にカウントされ得ない光子の数をより少なくすることができる。このように、本実施形態によれば、光子の数をより良好にカウントし得る固体撮像素子及び撮像装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、1つの単位画素201に備えられた受光部300の数よりも1つの単位画素201に備えられたカウンタ306の数の方が少ないため、回路規模の抑制をも図り得る。
[第2実施形態]
第2実施形態による固体撮像素子及び撮像装置について図6を用いて説明する。図1乃至図5に示す第1実施形態による固体撮像素子及び撮像装置と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
本実施形態による固体撮像素子は、受光部300A〜300PとOR回路305との間にスイッチ602A〜602Pが備えられているものである。本実施形態では、カウンタ306によってカウントされ得る受光部300A〜300Pの数を、スイッチ602A〜602Pによって制御することが可能である。
図6は、本実施形態による固体撮像素子103に備えられた単位画素201の例を示す図である。図6に示すように、単位画素201には、センサ部600と、計数部601とが備えられている。センサ部600には、例えば4行×4列の合計16個の受光部300が備えられている。なお、受光部一般について説明する際には、符号300を用い、個々の受光部について説明する際には、符号300A〜300Pを用いることとする。計数部601には、スイッチ602と、OR回路305と、カウンタ306とが備えられている。なお、スイッチ一般について説明する際には、符号602を用い、個々のスイッチについて説明する際には、符号602A〜602Pを用いることとする。OR回路305は、OR回路305A〜305Eによって構成されている。スイッチ602は、受光部300とOR回路305との間に設けられている。本実施形態による固体撮像素子103は、図1を用いて上述した撮像装置100に備えられ得る。
受光部300A〜300Pからそれぞれ出力されるパルス信号PLSは、OR回路305を介してカウンタ306に入力される。受光部300とOR回路305との間には、上述したように、スイッチ(選択スイッチ)602が設けられている。受光部300A〜300Dから出力されるパルス信号PLSは、スイッチ602A〜602Dをそれぞれ介してOR回路305Aに入力される。受光部300E〜300Hから出力されるパルス信号PLSは、スイッチ602E〜602Hをそれぞれ介してOR回路305Bに入力される。受光部300I〜300Lから出力されるパルス信号PLSは、スイッチ602I〜602Lをそれぞれ介してOR回路305Cに入力される。受光部300M〜300Pから出力されるパルス信号PLSは、スイッチ602M〜602Pをそれぞれ介してOR回路305Dに入力される。OR回路305A〜305Dからそれぞれ出力されるパルス信号は、OR回路305Eに入力される。OR回路305Eから出力されるパルス信号は、カウンタ306によって計数される。
制御部206は、スイッチ602のON/OFFを制御する。スイッチ602をON状態にすることによって、当該スイッチ602に対応する受光部300がカウンタ306によるカウントの対象となる。従って、スイッチ602を適宜制御することによって、カウンタ306によるカウントの対象となる受光部300の数を制御し得る。本実施形態では、カウンタ306によるカウントの対象となる受光部300の数を制御し得るため、露光量を制御することが可能となる。例えば図6に示すように、16個のスイッチ602のうちの8個をOFF状態にすると、OFF状態になったスイッチ602に対応する受光部300に入射した光子はカウンタ306によってカウントされない。図6においてハッチングが付された受光部300は、カウンタ306によるカウントの対象となっていない受光部300を示している。このように、16個のスイッチ602のうちの8個をOFF状態にすれば、露光量を半分にすることができる。
なお、図6に示す例においては、4入力1出力のOR回路305A〜305Dの後段に4入力1出力のOR回路305Eが備えられているが、OR回路305の構成はこのような構成に限定されるものではない。
このように、本実施形態によれば、受光部300とカウンタ306との間にスイッチ602が設けられている。このため、本実施形態によれば、スイッチ602を適宜制御することにより、露光量を適宜制御することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態による固体撮像素子及び撮像装置について図7及び図8を用いて説明する。図1乃至図6に示す第1又は第2実施形態による固体撮像素子及び撮像装置と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
本実施形態による固体撮像素子は、受光部700A〜700Dの各々に光子が同時に入射した場合であっても、これらの光子をそれぞれカウントし得るものである。
図7は、本実施形態による固体撮像素子103を示す図である。単位画素201には、センサ部703と、計数部704とが備えられている。センサ部703には、複数の受光部700が備えられている。受光部一般について説明する際には、符号700を用い、個々の受光部について説明する際には、符号700A〜700Dを用いることとする。受光部700には、第1実施形態における受光部300と同様に、フォトダイオード301、クエンチ抵抗302及び反転バッファ303が備えられている。受光部700には、パルス整形部304(図3参照)の代わりにパルス整形部701が備えられている。パルス整形部一般について説明する際には、符号701を用い、個々のパルス整形部について説明する際には、符号701A〜701Dを用いることとする。また、受光部700には、AND回路702が備えられている。AND回路一般について説明する際には、符号702を用い、個々のAND回路について説明する際には、符号702A〜702Dを用いることとする。パルス整形部701とAND回路702には、制御部206から供給される制御信号が入力される。計数部704には、OR回路305と、カウンタ306とが備えられている。
パルス整形部701は、反転バッファ303から供給されるパルス信号PD_invに対してエッジ検出を行い、制御部206から供給される制御信号に応じて、High状態の期間の長いパルス信号PLSを生成して出力する。パルス整形部701によって整形されるパルスの幅は、反転バッファ303から出力されるパルスの幅よりも大きい。パルス整形部701から出力されるパルス信号PLSの幅は1つの単位画素201に備えられる受光部700の数に依存しており、1つの単位画素201に備えられる受光部700の数が大きいほどパルス信号PLSの幅は長く設定される。パルス整形部701から出力されるパルス信号PLSのパルス幅の決定手法については、後述することとする。パルス整形部701から出力されるパルス信号PLSは、AND回路702の一方の入力端子に入力される。AND回路702の他方の入力端子には、制御部206から供給される制御信号Sが入力される。制御信号一般について説明する際には、符号Sを用い、個々の制御信号について説明する際には、符号S_A〜S_Dを用いることとする。制御部206からAND回路702に供給される制御信号Sは、単位画素201に備えられた複数の受光部700A、700B、700C、700Dの各々から出力されるパルス信号PLSのサンプリングのタイミングを制御するためのものである。制御部206は、互いに異なるタイミングでHigh状態になる制御信号S_A〜S_Dを、AND回路702A〜702Dの各々に供給する。このため、受光部700A〜700Dの各々に同時に光子が入射した場合であっても、これらの光子をそれぞれ検出し得る。例えば、制御部206は、1クロックずつタイミングをずらした制御信号S_A〜S_DをAND回路702A〜702Dに繰り返し供給する。また、制御部206は、1つの単位画素201に備えられる受光部700の数とクロック信号の周期とを乗ずることにより得られる期間がHigh状態となる期間である制御信号を、パルス整形部701に供給する。例えば、図7に示すように、1つの単位画素201に4つの受光部700が備えられている場合には、制御部206は、クロック信号の4倍のパルス幅を有する制御信号を、パルス整形部701に供給する。パルス整形部701は、このような制御信号に基づいて、パルス整形部701から出力されるパルスの幅を設定する。AND回路702から出力される信号OUTは、OR回路305に供給される。AND回路702から出力される信号一般について説明する際には、符号OUTを用い、個々のAND回路702から出力される信号について説明する際には、符号OUT_A〜OUT_Dを用いることとする。OR回路305から出力される信号は、カウンタ306に供給される。
続いて、本実施形態における固体撮像素子103の動作について図8を用いて説明する。図8は、本実施形態による固体撮像素子103の動作の例を示すタイミングチャートである。信号PD_A、PD_B、PD_C、PD_Dは、第1実施形態において上述したように、フォトダイオード301A〜301D及びクエンチ抵抗302A〜302Dによってそれぞれ生成される信号である。パルス信号PLS_A、PLS_B、PLS_C、PLS_Dは、パルス整形部701A〜701Dによってそれぞれ整形されるパルス信号である。制御信号S_A〜S_Dは、制御部206からAND回路702A〜702Dにそれぞれ供給され、互いに異なるタイミングでHigh状態となる。信号OUT_A〜OUT_Dは、AND回路702A〜702Dからそれぞれ出力される信号であり、OR回路305に供給される。リセット信号CNT_RSTは、第1実施形態において上述したように、カウンタ306をリセットするための信号であり、制御部206からカウンタ306に供給される。イネーブル信号CNT_ENは、第1実施形態において上述したように、カウンタ306をイネーブル状態にするための信号であり、制御部206からカウンタ306に供給される。リセット信号CNT_RSTがHighレベルになると、カウンタ306はカウンタをリセットする。また、カウンタ306は、イネーブル信号CNT_ENがHighレベルとなっている期間のみ、パルス信号をカウントする。カウント値CNTは、カウンタ306によってカウントされたパルス信号の数を示している。
露光開始に先立って、タイミングt800においてリセット信号CNT_RSTをHighレベルにし、タイミングt801においてリセット信号CNT_RSTをLowレベルにする。これにより、カウンタ306のカウント値がリセットされる。
タイミングt801において、イネーブル信号CNT_ENをHighレベルにする。これにより、カウンタ306がパルス信号をカウントし得る状態となる(撮影開始)。
タイミングt802において、フォトダイオード301Aに光子が入射すると、アバランシェ増倍が生じ、信号PD_Aの電位が変化する。クエンチ抵抗302Aを介して電荷が排出されるため、信号PD_Aが再び一定の電位に戻るまである程度の時間を要する。信号PD_Aの電圧変化に応じて、反転バッファ303Aによってパルス信号PD_A_invが生成される。そして、パルス整形部701Aによってパルス信号PD_A_invのエッジが検出され、High状態の期間の長いパルス信号PLS_Aがパルス整形部701Aから出力される。パルス信号PLS_Aは、タイミングt802からタイミングt806までの間、Highレベルとなる。パルス信号PLSがHighレベルとなる期間は、例えば4クロック分に相当する。即ち、パルス信号PLSがHighレベルとなる期間は、制御信号S_A、S_B、S_C、S_Dが1回ずつHigh状態になる期間に相当する。パルス信号PLSがHighレベルとなる期間は、アバランシェ増倍によって電位の変化が生じた信号PDが、再び一定の電位に戻るまでの時間より長いことが好ましい。時刻t802においては、フォトダイオード301Bにも別の光子が入射され、パルス信号PLS_AがHighレベルになるのと同じタイミングでパルス信号PLS_BもHighレベルになる。
タイミングt803からタイミングt804までの間は、制御信号S_BがHighレベルになる。パルス信号PLS_BがHighレベルになっている状態で、制御信号S_BがHighレベルになると、AND回路702Bから出力される信号OUT_BはHighレベルとなる。AND回路702Bから出力されるHighレベルの信号OUT_Bが、OR回路305を介してカウンタ306に入力される。これにより、カウント値CNTが0から1に変化する。こうして、受光部700Bに入射した光子がカウントされる。
受光部700Aに入射した光子は、以下のようにしてカウントされる。即ち、タイミングt805からタイミングt806までの間において、制御信号S_AがHighレベルになる。パルス信号PLS_AがHighレベルになっている状態で、制御信号S_AがHighレベルになると、AND回路702Aから出力される信号OUT_AはHighレベルとなる。AND回路702Aから出力されるHighレベルの信号OUT_Aが、OR回路305を介してカウンタ306に入力される。これにより、カウント値CNTが1から2に変化する。こうして、受光部700Aに入射した光子がカウントされる。
タイミング806以降においても、上記と同様にして光子が順次カウントされる。イネーブル信号CNT_ENがLowレベルになるタイミングt807(撮影終了)まで、光子のカウントが行われる。単位画素201に備えられた受光部700A、700B、700C、700Dに光子がそれぞれ入射すると、受光部700A、700B、700C、700Dの各々においてパルス信号が生成され、カウンタ306によってパルス信号がカウントされる。つまり、光子の入射数に応じたカウント値がカウンタ306によって得られ、こうして得られるカウント値が単位画素201の画素値(撮像信号値)となる。
このように、本実施形態では、反転バッファ303から出力されるパルスよりも大きい幅のパルスがパルス整形部304から出力される。各々のパルス整形部304から出力されるパルス信号PLSは、制御部206から供給される制御信号に基づいて順次サンプリングされ、カウンタ306に供給される。従って、本実施形態によれば、受光部700の各々に光子が同時に入射した場合であっても、これらの光子をそれぞれカウントすることが可能である。
また、本実施形態によれば、AND回路702にそれぞれ供給される制御信号S_A〜S_Dを適宜制御することによって、露光量の制御をも行うことが可能である。
[第4実施形態]
第4実施形態による固体撮像素子及び撮像装置について図9及び図10を用いて説明する。図1乃至図8に示す第1乃至第3実施形態による固体撮像素子及び撮像装置と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
本実施形態による固体撮像素子は、焦点検出をも行い得るものである。
図9は、本実施形態による固体撮像素子103に備えられた単位画素201を示す平面図である。単位画素201は、図2を用いて上述したように、行列状に複数配置されている。図9には、複数の単位画素201のうちの1つの単位画素201が抜き出して示されている。
図9に示すように、単位画素201には、マイクロレンズ901が備えられている。単位画素201には、例えば4つの受光部300が備えられている。単位画素201は、横方向に2分割されており、縦方向にも2分割されている。このように、単位画素201は、分割された4つの領域を含んでいる。単位画素201のうちの左上の部分には、受光部300Aを備える分割画素902Aが位置している。単位画素201のうちの右上の部分には、受光部300Bを備える分割画素902Bが位置している。単位画素201のうちの左下の部分には、受光部300Cを備える分割画素902Cが位置している。単位画素201のうちの右下の部分には、受光部300Dを備える分割画素902Dが位置している。受光部300A、300B、300C、300Dは、同一のマイクロレンズ901の下方に位置している。受光部300A〜300Dは、4つに分割された射出瞳領域の光をそれぞれ受光し得る。異なる射出瞳領域の光をそれぞれ受光した4つの受光部300A〜300Dの計数値を適宜比較することによって、撮像レンズ101の焦点検出を行うことが可能である。
分割画素902Aに備えられた受光部300Aの計数値を、複数の単位画素201の各々から取得することにより得られる計数値群によって構成される被写体像をA像とする。また、分割画素902Bに備えられた受光部300Bの計数値を、複数の単位画素201の各々から取得することにより得られる計数値群によって構成される被写体像をB像とする。また、分割画素902Cに備えられた受光部300Cの計数値を、複数の単位画素201の各々から取得することにより得られる計数値群によって構成される被写体像をC像とする。また、分割画素902Dに備えられた受光部300Dの計数値を、複数の単位画素201の各々から取得することにより得られる計数値群によって構成される被写体像をD像とする。
また、分割画素902Aに備えられた受光部300Aの計数値と分割画素902Cに備えられた受光部300Cの計数値とを単位画素201毎に加算することにより得られる計数値群によって構成される被写体像を、A+C像とする。また、分割画素902Bに備えられた受光部300Bの計数値と分割画素902Dに備えられた受光部300Dの計数値とを単位画素201毎に加算することにより得られる計数値群によって構成される被写体像を、B+D像とする。A+C像とB+D像とに対して相関演算を実施することにより、像ずれ量(瞳分割位相差)が検出される。更に、撮像レンズ101の焦点位置と光学系とによって決定される変換係数とを像ずれ量に乗じることによって、画面内の任意の被写体位置に対応した焦点位置を算出することができる。こうして算出される焦点位置の情報に基づいて、撮像レンズ101のフォーカスを制御することによって、撮像面位相差AFが可能となる。A+C像とB+D像とを比較する場合には、例えば左右方向の像のずれ量を良好に検出することが可能である。また、A+B像とC+D像とを比較する場合には、例えば上下方向の像のずれ量を良好に検出することが可能である。例えば、横縞状のパターンの多い被写体に対しては、左右方向の像のずれ量に基づく位相差検出のみでは焦点検出を必ずしも良好に行い得ない。このような場合、上下方向の像のずれ量に基づく位相差検出を行えば、焦点検出を良好に行い得る。つまり、異なる方向の像ずれ量にそれぞれ応じた複数の位相差信号を併用することによって、焦点検出を良好に行うことができる。
また、受光部300A、300B、300C、300Dのそれぞれの計数値を単位画素201毎に加算することにより得られる計数値群によって構成される被写体像を、A+B+C+D像とする。A+B+C+D像は、通常の撮影画像に用い得る。
図10は、本実施形態による固体撮像素子103の構成の例を示す図である。本実施形態における単位画素201には、センサ部1004と、計数部1005とが備えられている。センサ部1004には、4つの受光部300A〜300Dが備えられている。計数部1005には、スイッチ1001A〜100Dと、OR回路1002A、1002Bと、カウンタ1003A、1003Bとが備えられている。スイッチ一般について説明する際には、符号1001を用い、個々のスイッチについて説明する際には、符号1001A〜1001Dを用いることとする。また、OR回路一般について説明する際には符号1002を用い、個々のOR回路について説明する際には符号1002A、1002Bを用いることとする。また、カウンタ一般について説明する際には、符号1003を用い、個々のカウンタについて説明する際には、符号1003A、1003Bを用いることとする。
受光部300Aから出力される信号は、スイッチ1001Aを介してOR回路1002A又はOR回路1002Bに入力される。受光部300Bから出力されるパルス信号PLS_Bは、スイッチ1001Bを介してOR回路1002A又はOR回路1002Bに入力される。受光部300Cから出力されるパルス信号PLS_Cは、スイッチ1001Cを介してOR回路1002A又はOR回路1002Bに入力される。受光部300Dから出力される信号PLS_Dは、スイッチ1001Dを介してOR回路1002A又はOR回路1002Bに入力される。
図10に示す例においては、受光部300A、300Bからそれぞれ出力されるパルス信号PLS_A、PLS_BがOR回路1002Aを介してカウンタ1003Aに入力されるように、スイッチ1001A、1001Bが設定されている。また、図10に示す例においては、受光部300C、300Dからそれぞれ出力されるパルス信号PLS_C、PLS_DがOR回路1002Bを介してカウンタ1003Bに入力されるように、スイッチ1001C、1001Dが設定されている。スイッチ1001がこのように設定されている場合には、A+B像とC+D像とを得ることができる。
一方、以下のようにスイッチ1001を設定することもできる。即ち、受光部300A、300Cからそれぞれ出力されるパルス信号PLS_A、PLS_CがOR回路1002Aを介してカウンタ1003Aに入力されるように、スイッチ1001A、1001Cを設定することもできる。また、受光部300B、300Dからそれぞれ出力されるパルス信号PLS_B、PLS_DがOR回路1002Bを介してカウンタ1003Bに入力されるように、スイッチ1001B、1001Dを設定することもできる。スイッチ1001がこのように設定されている場合には、A+C像とB+D像とを得ることができる。
こうして得られる信号は、焦点検出に用いることができる。また、これらを加算することにより、撮影画像を得ることもできる。また、焦点検出を行わない場合には、受光部300A〜300Dからそれぞれ出力されるパルス信号PLS_A〜PLS_Dが、カウンタ1003Aとカウンタ1003Bとのうちのいずれか一方にのみ入力されるようにしてもよい。例えば、受光部300A〜300Dからそれぞれ出力されるパルス信号PLS_A〜PLS_Dが、カウンタ1003Aにのみ入力されるようにスイッチ1001A〜1001Dを設定した場合には、カウンタ1003Bを使用しないようにすることが可能である。また、受光部300A〜300Dからそれぞれ出力されるパルス信号PLS_A〜PLS_Dが、カウンタ1003Bにのみ入力されるようにスイッチ1001A〜1001Dを設定した場合には、カウンタ1003Aを使用しないようにすることが可能である。これにより、カウンタ1003Aとカウンタ1003Bとのうちの一方のみを用いるようにすることにより、消費電力の低減を図ることができる。
このように、本実施形態によれば、単位画素201に複数のカウンタ1003A、1003Bが備えられている。本実施形態によれば、いずれの受光部300から出力される信号がいずれのカウンタ1003に入力されるかが適宜制御されるため、焦点検出用の信号を得ることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 撮像装置
101 撮像レンズ
102 絞り
103 固体撮像素子
104 信号処理部
105 タイミング発生部
106 制御部
107 メモリ
108 記録部
109 操作部
110 表示部

Claims (13)

  1. 光子の受光頻度に応じた頻度でパルスを発するパルス生成部を備える受光部をそれぞれ複数備える複数の単位画素と、
    前記複数の受光部からそれぞれ出力されるパルスをカウントするカウンタと
    を備えることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記パルス生成部から発せられるパルスを整形するパルス整形部を更に備え、
    前記パルス整形部によって整形されたパルスが前記カウンタによってカウントされることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記パルス整形部は、前記パルス生成部から発せられるパルスのエッジの検出に応じて生成されるパルスを出力することを特徴とする請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記パルス整形部によって整形されたパルスの幅は、前記パルス生成部から発せられるパルスの幅より狭いことを特徴とする請求項2又は3に記載の固体撮像素子。
  5. 前記複数の受光部からそれぞれ出力されるパルスの前記カウンタへの入力を制御する制御部を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  6. 前記制御部は、前記複数の受光部からそれぞれ出力されるパルスを前記カウンタに入力するか否かを制御することを特徴とする請求項5に記載の固体撮像素子。
  7. 前記パルス整形部によって整形されたパルスの幅は、前記パルス生成部から発せられるパルスの幅よりも広く、
    複数の前記パルス整形部からそれぞれ出力されるパルスに応じたパルスの前記カウンタへの入力を制御する制御部を更に備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の固体撮像素子。
  8. 1つの前記単位画素に対して複数の前記カウンタが備えられており、
    いずれの前記受光部から出力されるパルスを前記複数のカウンタのうちのいずれに入力するかを制御する制御部を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  9. 1つの前記単位画素に対して備えられた前記カウンタの数は、前記1つの単位画素に備えられた前記受光部の数よりも少ないことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  10. 前記パルス生成部は、アバランシェフォトダイオードを備えていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  11. 前記パルス生成部は、第1の基板に備えられており、
    前記カウンタは、前記第1の基板は異なる第2の基板に備えられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  12. 前記単位画素には、マイクロレンズが備えられていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  13. 光子の受光頻度に応じた頻度でパルスを発するパルス生成部を備える受光部をそれぞれ複数備える複数の単位画素と、前記複数の受光部からそれぞれ出力されるパルスをカウントするカウンタとを備える固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子によって取得される信号に対して所定の処理を行う処理部と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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