JP2019074110A - 軸封装置及び軸封装置の組み立て方法 - Google Patents

軸封装置及び軸封装置の組み立て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軸封部を確実にシールできる軸封装置及び軸封装置の組み立て方法を提供する。【解決手段】ハウジング2に対し固定ボルト12により軸方向に固定されるシールケース4と、シールケース4に保持される一次シール部材6a,6b、9a,9bと、を備え、ハウジング2と回転軸3との間に形成された軸封部を一次シール部材6a,6b、9a,9bによりシールする軸封装置1であって、シールケース4の軸心と回転軸3の軸心とを合わせた状態に保持する傾き保持手段17がシールケース4とハウジング2との軸方向の隙間Sに配置された状態で、シールケース4がハウジング2に対して固定ボルト12により固定されている。【選択図】図4

Description

本発明は、ハウジングと回転軸との間に形成された軸封部をシールする軸封装置及び軸封装置の組み立て方法に関する。
従来、ハウジングと該ハウジングに挿通される回転軸を有する回転機器の分野では、ハウジングと回転軸との間に形成した軸封部をシールする軸封装置が知られている。このような軸封装置として特許文献1に示されるように、ハウジングの機外側に取付けられるシールケースと、シールケースの内周側に設けられる静止環と、回転軸に固定される回転環と、を備え、静止密封環と回転密封環とが摺動することで軸封部をシールするメカニカルシールがある。
特許文献1に示されるようなメカニカルシールにあっては、回転機器のハウジングとシールケースとの間にガスケットを配設した状態で、固定ボルトによってハウジングにシールケースを軸線方向から固定して、ハウジングとシールケースとの間の密封性が保たれるようになっている。
特開2016−166628号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、特許文献1のようなメカニカルシールにあっては、回転密封環と静止密封環とが高速で回転摺動するものであるため、高い組み立て精度が要求される一方、回転機器のハウジングはメカニカルシールの組み立て精度に比べ粗い精度で製作されることがある。そのため、メカニカルシールに要求される精度よりも、回転軸に対してハウジングが傾いて構成されてしまうことがあり、このようなハウジングにメカニカルシールを取付けると、静止密封環と回転密封環とが相対的に傾いてしまい、回転密封環と静止密封環とに片当たりが生じる等によってメカニカルシールの所期のシール性能を得ることができない場合があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、軸封部を確実にシールできる軸封装置及び軸封装置の組み立て方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の軸封装置は、
ハウジングに対し固定ボルトにより軸方向に固定されるシールケースと、該シールケースに保持される一次シール部材と、を備え、前記ハウジングと回転軸との間に形成された軸封部を前記一次シール部材によりシールする軸封装置であって、
前記シールケースの軸心と前記回転軸の軸心とを合わせた状態に保持する傾き保持手段が前記シールケースと前記ハウジングとの軸方向の隙間に配置された状態で、前記シールケースが前記ハウジングに対して前記固定ボルトにより固定されていることを特徴としている。
この特徴によれば、傾き保持手段がシールケースとハウジングとの軸方向の隙間に配置されることで、シールケースが傾いて該シールケースの軸心と回転軸の軸心とが芯出しされた状態となっているため、一次シール部材を軸封部に対して適正に配置して軸封部を確実にシールすることができる。
前記傾き保持手段は、スペーサであることを特徴としている。
この特徴によれば、スペーサによりシールケースの軸心と回転軸の軸心とが芯出しされた状態を確実に維持できる。
前記スペーサは、環状を成し、前記固定ボルトが挿通されることを特徴としている。
この特徴によれば、スペーサがシールケースとハウジングとの隙間から離脱することを防止できる。
前記シールケースに軸方向に貫通する芯出し用のネジ孔が周方向に複数設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、ネジ孔に芯出し用のボルトを螺挿しハウジングに圧接させることで反力を得て、シールケースを傾動させることができるため、シールケースの軸心と回転軸の軸心とを合わせる作業が簡便である。
前記シールケースは、前記固定ボルトが挿通される貫通孔が周方向に複数等配されており、前記ネジ孔は、周方向に隣接する前記貫通孔の間に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、シールケースの周方向にネジ孔と貫通孔とがバランスよく配置されるため、シールケースと回転軸とを芯出ししやすい。
前記シールケースは、前記ハウジングに傾きが許容された状態で挿入される挿入部を備え、前記挿入部と前記ハウジングとの間には、弾性を有する環状の二次シール部材が圧接して配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、シールケースと回転軸とを芯出しを行う際には、二次シール部材における挿入部及びハウジングとの接触点を支点としてシールケースが傾動するため、軸封部を確実に密封することができる。
前記挿入部の軸方向の中央部に前記二次シール部材が配設されており、前記挿入部の軸方向の両端部が該挿入部の軸方向の中央部よりも小径となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、挿入部の軸方向両端部が中央部よりも内径側に位置しハウジングの内周面から離間するため、シールケースの傾き代を大きく確保することができる。
前記課題を解決するために、本発明の軸封装置の組み立て方法は、
ハウジングに対し固定ボルトにより軸方向に固定されるシールケースと、該シールケースに保持される一次シール部材と、を備え、前記ハウジングと回転軸との間に形成された軸封部を前記一次シール部材によりシールする軸封装置の組み立て方法であって、
前記シールケースの周方向の複数個所を前記固定ボルトにより前記ハウジングに仮固定する工程と、
前記固定ボルトを緩めた状態とし、前記シールケースの傾きを調整するジャッキボルトにより該シールケースの軸心と前記回転軸の軸心とを芯出しする工程と、
前記シールケースと前記回転軸との芯出しがされた状態で前記固定ボルトを締め込んで前記シールケースと前記ハウジングとを固定する工程と、を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、ジャッキボルトによりシールケースの傾きを調整して該シールケースの軸心と回転軸の軸心とが芯出しされ、その状態で固定ボルトによりシールケースがハウジングに固定されるため、一次シール部材を軸封部に対して適正に配置して軸封部を確実にシールすることができる。
前記シールケースと前記ハウジングとに軸方向の隙間が形成された部分にスペーサを配置するとともに、前記固定ボルトにより前記シールケースと前記ハウジングとを固定する工程を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、スペーサによりシールケースの軸心と回転軸の軸心とが芯出しされた状態を確実に維持できる。
前記シールケースと前記ハウジングとに軸方向の隙間が形成された部分の前記固定ボルトを取外し、前記シールケースと前記ハウジングとの軸方向の隙間に環状のスペーサを配置するとともに、該スペーサに前記固定ボルトを貫通させて前記シールケースと前記ハウジングとを固定する工程を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、スペーサによりシールケースの軸心と回転軸の軸心とが芯出しされた状態を確実に維持できる。また、スペーサがシールケースとハウジングとの隙間から離脱することを防止できる。
本発明の実施例1におけるメカニカルシールの側断面図である。 メカニカルシールを軸方向機外側から見た図である。 (a)は実施例1においてシールケースをハウジングに仮固定した状態、(b)はシールケースと回転軸との芯出しを行った状態を示す側断面図である。 (a)はシールケースとハウジングとの隙間にシムを挿入する状態、(b)はシールケースとハウジングとを固定した状態を示す側断面図である。 本発明の実施例2における軸封装置を示す側断面図である。 軸封装置を軸方向機外側から見た図である。 (a)は実施例2においてシールケースをハウジングに仮固定した状態、(b)はシールケースと回転軸との芯出しを行った状態を示す側断面図である。 (a)は実施例2においてシールケースとハウジングとの隙間にシムを挿入する状態、(b)はシールケースとハウジングとを固定した状態を示す側断面図である。
本発明に係る軸封装置の組み立て方法及び軸封装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る軸封装置の組み立て方法及び軸封装置につき、図1から図4を参照して説明する。以下、図1の紙面右側を軸封装置の機外A側(大気側)とし、図1の紙面左側を軸封装置の機内B側(被密封流体側)として説明する。
図1に示されるように、本実施例1に係る軸封装置は、自動車、一般産業機械等における回転機器の軸封分野において、被密封流体をシールするために用いられるメカニカルシール1である。尚、本実施例における被密封流体は、高温・高圧のガスやオイルなどの流体である。
メカニカルシール1は、ハウジング2と該ハウジング2に設けられる軸孔20に挿通される回転軸3との間の軸封部をシールするために取付けられる。ハウジング2は、回転機器の本体を構成し被密封流体を収容する箱体21の機外A側にネジN4により固定されており、該ハウジング2の内周面が軸孔20となっている。ハウジング2には、ネジN4が挿通される貫通孔22cが設けられており、箱体21には、ネジN4が螺合されるネジ孔21aが設けられている。尚、ハウジング2は後述する固定ボルト12によりシールケース4とともに箱体21に固定されるようになっていてもよい。さらに尚、回転軸3は、一般にステンレス鋼製等の金属製であり、回転機器がポンプの場合には、機内B側に図示しない羽根車が取付けられている。
メカニカルシール1は、回転軸3の外周面に固定されるスリーブ5と、スリーブ5に固定される回転密封環9a,9bと、ハウジング2の機外A側端面22aに固定されるシールケース4と、回転密封環9a,9bの機外A側及び機内B側にそれぞれ配置される静止密封環6a,6bと、から主に構成されており、回転密封環9a,9bと静止密封環6a,6bとが摺動することにより軸封部がシールされる。
スリーブ5は、ステンレス鋼製等の金属製であり環状を成し、その軸線方向略中央部から外径方向に環状に突出する突条部5aが形成されている。回転密封環9a,9bは、スリーブ5の外周面における突条部5aの機外A側及び機内B側にそれぞれ固定して配設されている。これら回転密封環9a,9bは、突条部5aよりも外径側に突出している。
突条部5aの外周面には、回転密封環9a,9bを径方向から被覆するカバー7が固定されており、回転密封環9a,9bの径方向の移動が防止されている。また、カバー7には、回転密封環9a,9b側にそれぞれ突出する回止ピン7aが複数設けられており、回止ピン7aは、回転密封環9a,9bにそれぞれ設けられた凹部9cに挿嵌されているため、回転密封環9a,9bは、回転軸3に位置決めされるとともに、回転軸3と相対的に回動することが規制されている。つまり、回転密封環9a,9bは、回転軸3とともに回転するようになっている。
また、スリーブ5には、回転密封環9a,9bを挿嵌させた状態で、ソケットボルトN2によりカラー11a,11bが軸方向の両側に固定されている。これにより、回転密封環9a,9bは突条部5aとカラー11a,11bとの間に狭持され、スリーブ5に対して固定される。また、カラー11bの機外A側には、ボルトN3により環状のリング部材15が設けられており、リング部材15はセットスクリュにより回転軸3に固定されている。
尚、回転密封環9a,9bは、SiC、またはカーボン、その他、メカニカルシールの摺動材として用いられる材料、或いは、それらを組み合わせた材料から製作されている。また、ダイヤモンドコーティングしたSiCにより製作されてもよい。
シールケース4は、軸方向に3分割されて構成されて、第1環状部材4Aは第2環状部材4B、第3環状部材4Cに挟持されている。これら第1環状部材4A、第2環状部材4B、第3環状部材4Cは、ネジN1によりそれぞれ軸線方向に固定されている。
第1環状部材4Aは、軸孔20と回転密封環9a,9bとの間に傾きが許容された状態で挿入される挿入部41と、挿入部41の機外A側の端部から外径方向に突設されるフランジ部42と、を備えており、断面視略L字形状を成している。挿入部41の外周面かつ軸線方向の間である軸線方向中央部には、内径方向に凹設される凹溝43が設けられており、凹溝43には、弾性を有する環状の二次シール部材10、例えばゴム材により形成されたOリングが圧入されている。尚、挿入部41をハウジング2に外挿する形態としてもよいが、実施例1のごとく挿入部41をハウジング2に内挿すると、ネジ孔22b等の細部に被密封流体が入りこまないため好ましい。
詳しくは、図3及び図4に示されるように、凹溝43の軸線方向の両側には外径方向に膨出する膨出部41aが設けられている。すなわち、挿入部41の軸線方向両端部41b,41c(以下、単に両端部41b,41cという。尚、機内B側を端部41b、機外A側を端部41cとする。)は、挿入部41の膨出部41aよりも小径となっている。また、二次シール部材10は、凹溝43に圧入設置された状態において、挿入部41の膨出部41aよりも外径側に突出しており、挿入部41とハウジング2との間で圧接されている。
図1及び図2に示されるように、フランジ部42には、固定ボルト12を軸方向に挿通する貫通孔42aと、ジャッキボルト13を軸方向に挿通する貫通孔42bと、が周方向に複数形成されている。尚、図2においては、わかりやすく説明するために、フランジ部42の周方向に複数取付けられる固定ボルト12及びジャッキボルト13のうち一部を取外した状態で示している。
詳しくは、貫通孔42aは、フランジ部42の周方向に8等配されており、貫通孔42bは、周方向に隣接する貫通孔42aの間かつ一方の貫通孔42aの近傍に位置するように8等配されている。すなわち、固定ボルト12及びジャッキボルト13は、フランジ部42の周方向に互い違いに配設されている。固定ボルト12を、ハウジング2の機外A側端面22aに設けられたネジ孔22bに螺合することで、シールケース4をハウジング2に固定している。尚、本実施例では、固定ボルト12及びジャッキボルト13がフランジ部42の周方向に互い違いに配設されている形態を例示したが、本発明は、これに限定されるものではなく、シールケース4の大きさや被密封流体の種類に応じて固定ボルト12及びジャッキボルト13の数量や配置を自由に変更してもよい。例えば、周方向に隣接する貫通孔42aから等しい位置に貫通孔42bが配設されていてもよい。
また、フランジ部42の機外A側には、内部に雌ネジ部を有するナット16が貫通孔42bと連通するように溶接により固着されている。ジャッキボルト13をナット16に螺合させて、ジャッキボルト13を回転操作することにより、ジャッキボルト13が貫通孔42bを介して軸方向に移動可能となっている。このように貫通孔42bとナット16の雌ネジ部により芯出し用のネジ孔を構成している。尚、フランジ部42にナット16を固着することに代えて貫通孔42bに雌ネジ部を形成してもよい。
第2環状部材4B及び第3環状部材4Cは、第1環状部材4Aの軸線方向両側にネジN1により固定されている。第2環状部材4B及び第3環状部材4Cは、軸方向に対向して開口する凹部44a,44bを備えている。凹部44a,44bには、静止密封環6a,6bが軸方向にスライド移動可能に案内されて配置されている。
また、凹部44a,44bには、静止密封環6a,6bを回転密封環9a,9bに向けて付勢する付勢手段が設けられている。付勢手段は、スプリング8a,8bと、スプリング8a,8bの先端に取付けられ静止密封環6a,6bを回転密封環9a,9bに押圧するリング部材8c,8dと、から構成されている。スプリング8a,8bは、周方向に所定間隔を置いて小径のスプリングを複数使用する形式、すなわちマルチスプリング型で配置されている。尚、スプリング8a,8bは、コイルスプリングの他に、ウェーブコイルスプリング等を使用してもよい。
尚、静止密封環6a,6bは、SiC、またはカーボン、その他、メカニカルシールの摺動材として用いられる材料、或いは、それらを組み合わせた材料から製作されている。また、ダイヤモンドコーティングしたSiCにより製作されてもよい。
次に、メカニカルシール1の組み立て方法について図3及び図4に基づいて説明する。尚、ここでは、ハウジング2の機外A側端面22aがメカニカルシール1の組み立て適正角度よりも所定角度傾斜して形成されている形態について説明する。
先ず、メカニカルシール1は、スリーブ5を回転軸3に固定する前に、スリーブ5に回転密封環9a,9bを組み付けるとともに、シールケース4に静止密封環6a,6bを組み付け、回転密封環9a,9bと静止密封環6a,6bとが接触するようにスリーブ5とシールケース4とをユニット化する。このとき、図示しないセットプレートによりスリーブ5とシールケース4とがユニット化された状態を保持する。
そして、スリーブ5とシールケース4とがユニット化された状態を保持したまま、スリーブ5に回転軸3を挿通させるとともに、挿入部41をハウジング2の軸孔20内に挿入する。尚、挿入部41をハウジング2の軸孔20内に挿入する際には、ジャッキボルト13の先端が貫通孔42b内に収まるようにセットしておく(図3(a)参照)。
図3(a)に示されるように、挿入部41をハウジング2の軸孔20内に挿入した状態では、二次シール部材10は挿入部41とハウジング2との間で圧接されている。また、挿入部41をハウジング2の軸孔20内に挿入すると、フランジ部42の機内B側端面42cはハウジング2の機外A側端面22aに沿って当接する。すなわち、シールケース4は、ハウジング2の機外A側端面22aに沿って適正角度よりも所定角度傾斜して配置される。具体的には、フランジ部42の機外A側端面42dが回転軸3に対する適正角度を示す仮想線αよりも紙面反時計回りに所定角度傾斜した仮想線βに沿って延びるように配置される。言い換えれば、回転軸3の軸心とシールケース4との軸心がずれて配置されることとなる。
このように、回転軸3の軸心とシールケース4との軸心がずれて配置されると、静止密封環6aの周方向の一部が回転密封環9aに片当たりしてメカニカルシール1の所期のシール性能を得ることができない虞がある。尚、図3(a)においては、回転密封環9a,9bと静止密封環6a,6bとの接触態様の一例であり、説明の便宜上、回転密封環9a,9bと静止密封環6a,6bとのずれを大きく示している。
挿入部41をハウジング2の軸孔20内に挿入した後には、前述のように、固定ボルト12によりシールケース4をハウジング2に仮固定する。次に、回転軸3に対するフランジ部42の機外A側端面42dの傾きを図示しない計測器で計測する。
次いで、図3(b)に示されるように、すべての固定ボルト12を緩めるとともに、機外A側端面42dにおいて最も機内B側に位置する部位の近傍のジャッキボルト13を操作してハウジング2の機外A側端面22aを押圧する。ジャッキボルト13が機外A側端面22aを押圧することにより、シールケース4が二次シール部材10における挿入部41及びハウジング2との接触点を支点として傾動する。このように、ジャッキボルト13の操作によりハウジング2の機外A側端面22aから反力を得てシールケース4を傾動させることにより、回転軸3の軸心とシールケース4の軸心とが一致するように芯出し作業を行う。
回転軸3とシールケース4との芯出し作業が完了すると、回転密封環9a,9bと静止密封環6a,6bとの相対的な傾きが解消され(回転密封環9a,9bと静止密封環6a,6bとが略垂直を向いて接触する。すなわち、仮想線αとβが略一致する。)、メカニカルシール1の所期のシール性能を得ることが可能な適正な配置状態となる。また、シールケース4がハウジング2に対して傾くことから、ハウジング2の機外A側端面22aとシールケース4の機内B側端面42cとの間に隙間Sが形成される。
次に、図4(a)に示されるように、フランジ部42において隙間Sが形成された貫通孔42a付近の機外A側端面22aと機内B側端面42cとの離間寸法(隙間Sの軸方向の寸法)を所定の計測器で計測し、該離間寸法と同一幅を有するシム17を隙間Sに径方向から挿入する。このシム17は、ステンレス等の金属から構成され、軸方向に貫通する孔部17aを有するリング状のスペーサである。
そして、図4(b)に示されるように、フランジ部42の貫通孔42aと、シム17の孔部17aと、ハウジング2のネジ孔22bと、が軸方向に連通するように位置合わせするとともに、機外A側から固定ボルト12を締め付けてハウジング2にシールケース4を本固定する作業を行うことにより、メカニカルシール1の組み立てが完了する。このように、シム17は、シールケース4の軸心と回転軸3の軸心とを合わせる傾き保持手段として機能している。尚、0.5mm〜2mm程度までの厚みの異なるシム17を複数種類用意すればよい。
以上説明したように、シム17がシールケース4とハウジング2との軸方向の隙間Sに配置され、シールケース4がハウジング2に対して固定ボルト12により固定されており、この状態でシールケース4の軸心と回転軸3の軸心とが一致しているため、回転密封環9a,9b及び静止密封環6a,6bを軸封部に対して適正に配置して軸封部を確実にシールすることができる。
詳しくは、シールケース4をハウジング2に仮固定し、ジャッキボルト13によりシールケース4の傾きを調整することでシールケース4の軸心と回転軸3の軸心とが芯出しなされ、その状態をシム17により維持したまま、固定ボルト12によりシールケース4がハウジング2に本固定されるため、回転密封環9a,9b及び静止密封環6a,6bを軸封部に対して適正に配置できる。
また、シム17は、シールケース4とハウジング2との軸方向の隙間Sに配置されているため、シールケース4とハウジング2とを固定ボルト12で締め付けても、シールケース4の傾きが規制され、シールケース4の軸心と回転軸3の軸心とが芯出しされた状態を確実に維持できる。
また、固定ボルト12は、シム17を軸方向に貫通するため、シールケース4とハウジング2との固定が完了した状態で、シム17が隙間Sから離脱することを防止できる。
また、シールケース4のフランジ部42には、内部に軸方向に延びるネジ孔が形成されたナット16が周方向に複数設けられているため、該ナット16に対してジャッキボルト13を螺挿させることができ、ジャッキボルト13を回転操作することにより、ジャッキボルト13を進行させ、ハウジング2における機外A側端面22aを押圧し、その反力をもってシールケース4を傾動させることができるようになっている。このように、シールケース4を傾動させる手段をナット16及びジャッキボルト13のような簡素な構造で構成できるとともに、シールケース4を無段階に調整できるため、シールケース4の軸心と回転軸3の軸心とを合わせる作業が簡便である。
また、固定ボルト12用の貫通孔42aは、フランジ部42の周方向に8等配されており、ジャッキボルト13用の貫通孔42bは、周方向に隣接する貫通孔42aの間かつ一方の貫通孔42aの近傍に位置するように8等配されている。すなわち、固定ボルト12及びジャッキボルト13は、フランジ部42の周方向に互い違いに配設されているため、シールケース4の周方向の複数位置でバランスよく、芯出し作業を行うことができる。
また、シールケース4は、軸孔20に傾きが許容された状態で挿入される挿入部41を備え、挿入部41とハウジング2との間には、弾性を有する環状の二次シール部材10が圧接して配置されているため、シールケース4と回転軸3とを芯出しを行う際には、二次シール部材10における挿入部41及びハウジング2との接触点を支点としてシールケース4が傾動するため、シールケース4が傾動することにより挿入部41とハウジング2との間に隙間が生じさせることなく確実に密封することができる。
また、二次シール部材10は、挿入部41の外周面に設けられているため、二次シール部材10とシールケース4とを一体的に取り扱うことができる。また、挿入部41から外径側に突出するフランジ部42に固定ボルト12及びジャッキボルト13が取付けられるとともに、固定ボルト12及びジャッキボルト13は、ハウジング2の機外A側端面22に軸方向から作用するため、ハウジング2の内周面に対し径方向に圧接される二次シール部材10に干渉しないようにでき、二次シール部材10によるシールケース4とハウジング2との間の密封を確実に維持できる。
また、二次シール部材10は、挿入部41の外周面に設けられる凹溝43に圧入されているため、挿入部41をハウジング2の軸孔20に挿入する際に、二次シール部材10が挿入部41から外れることを防止できる。
また、挿入部41の両端部41b,41cは、挿入部41の中央部41aよりも小径となっていることから、挿入部41の両端部41b,41cが挿入部41の中央部41aよりも内径側に位置しており、ハウジング2の内周面から離間するため、シールケース4の傾き代を大きく確保することができる。
尚、本実施例では、固定ボルト12によりシールケース4をハウジング2に仮固定した状態でジャッキボルト13によりシールケース4の傾きを調整する形態を例示したが、これに限られず、固定ボルト12に代えてシールケース4を仮保持する専用の冶具などを用い、芯出しを行った後に固定ボルト12により本固体するものであってもよい。
次に、実施例2に係る軸封装置につき、図5から図8を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
図5に示されるように、実施例2における軸封装置100は、ハウジング200と回転軸3との間の軸封部をシールするための装置であり、シールケース400と、シールケース400に保持されるセグメントシール60a,60bと、を主に備えている。
シールケース400は、軸方向に3分割されて構成されて、第1環状部材400Aは、第2環状部材400B、第3環状部材400Cに狭持されている。これら第1環状部材400A、第2環状部材400B、第3環状部材400Cは、ネジN1によりそれぞれ軸線方向に固定されている。尚、第2環状部材400Bの外周面には、内径方向に凹設される凹溝430が設けられており、凹溝430には、弾性を有する環状の二次シール部材110が圧入されている。
図5及び図6に示されるように、第1環状部材400Aは、第2環状部材400B及び第3環状部材400Cよりも外径側にずれて配置されており、第2環状部材400B及び第3環状部材400Cよりも外径側に突出している。第1環状部材400Aにおける外径側に突出した部分には、固定ボルト12を軸方向に挿通する貫通孔42aと、ジャッキボルト13を軸方向に挿通する貫通孔42bと、が互い違いとなるように周方向に複数配設されている。尚、図6においては、わかりやすく説明するために、第1環状部材400Aの周方向に複数取付けられる固定ボルト12及びジャッキボルト13のうち一部を取外した状態で示している。
第1環状部材400Aと、第2環状部材400B及び第3環状部材400Cと、の径方向のずれにより、シールケース400の内径側には、内径方向に開口する凹溝400aが周方向に連続して形成されており、この凹溝400aにセグメントシール60a,60bが配設されている。尚、このセグメントシール60a,60bは、回転軸3に固定されたスリーブ50の外径側に配設されている。
セグメントシール60a,60bは、第2環状部材400B及び第3環状部材400Cにそれぞれ隣接して配置されている。また、セグメントシール60a,60bは、周方向に6分割されており、セグメントシール60a,60bを構成する分割体の外周側に配設されるガータスプリング61a,61bにより環状が保持されている。
また、セグメントシール60a,60bは、隣接する第2環状部材400B及び第3環状部材400Cに対して軸方向に開口する凹部62a,62bが周方向に複数形成されており、凹部62a,62bには、第2環状部材400B及び第3環状部材400Cから軸方向に延びる回止ピン401a,401bが挿嵌されている。これによれば、セグメントシール60a,60bは、第2環状部材400B及び第3環状部材400Cに位置決めされるとともに、第2環状部材400B及び第3環状部材400Cと相対的に回動することが規制されている。
また、セグメントシール60a,60bは、互いに対向して開口する軸方向に延びる凹部63a,63bが周方向に複数形成されており、凹部63a,63bには、セグメントシール60a,60bを離間させるように付勢するスプリング18が配設されている。これにより、セグメントシール60a,60bが隣接する第2環状部材400B及び第3環状部材400Cに対して押し付けられ、凹部62a,62bから回止ピン401a,401bが離脱することが防止されている。
次に、軸封装置100の組み立て方法について図7及び図8に基づいて説明する。尚、前記実施例と同様に、ハウジング200の機外A側端面220aが軸封装置100の組み立て適正角度よりも所定角度傾斜して形成されている形態について説明する。
先ず、軸封装置100は、スリーブ50を回転軸3に固定する前に、スリーブ50にシールケース400及びセグメントシール60a,60bを組み付けてユニット化する。そして、スリーブ50とシールケース400及びセグメントシール60a,60bがユニット化された状態を保持したまま、スリーブ50に回転軸3を挿通させるとともに、第2環状部材400B(挿入部)をハウジング200の軸孔200A内に挿入する。
図7(a)に示されるように、第2環状部材400Bをハウジング200の軸孔200A内に挿入した状態では、二次シール部材110は第2環状部材400Bとハウジング200との間で圧接されている。また、第2環状部材400Bをハウジング200の軸孔200A内に挿入すると、第1環状部材400Aの機内B側端面420cはハウジング200の機外A側端面220aに沿って当接する。すなわち、シールケース400は、ハウジング200の機外A側端面220aに沿って適正角度よりも所定角度傾斜して配置され、回転軸3の軸心とシールケース400との軸心がずれて配置されることとなる。
このように、回転軸3の軸心とシールケース400との軸心がずれて配置されると、セグメントシール60a,60bがスリーブ50に片当たりして軸封装置100の所期のシール性能を得ることができない虞がある。
第2環状部材400Bをハウジング200の軸孔200A内に挿入した後には、前述のように、固定ボルト12によりシールケース400をハウジング200に仮固定する。次に、回転軸3に対する第2環状部材400Bをハウジング200の軸孔200A内の機外A側端面420dの傾きを図示しない計測器で計測する。
次いで、図7(b)に示されるように、すべての固定ボルト12を緩めるとともに、機外A側端面420dにおいて最も機内B側に位置する部位の近傍のジャッキボルト13を操作し、ジャッキボルト13によりシールケース400を傾動させて、回転軸3の軸心とシールケース400の軸心とが一致するように芯出し作業を行う。このとき、シールケース400が二次シール部材110を支点として傾動するため、シールケース400が傾動してもシールケース400とハウジング200との間の密封性が確保される。回転軸3とシールケース400との芯出し作業が完了すると、セグメントシール60a,60bとスリーブ50との片当たりが解消され(仮想線αとβが略一致する。)、軸封装置100の所期のシール性能を得ることが可能な適正な配置状態となる。
次に、図8(a)に示されるように、第1環状部材400Aとハウジング200との隙間Sの軸方向の寸法を所定の計測器で計測し、該離間寸法と同一幅を有するシム170を径方向から挿入する。そして、図8(b)に示されるように、第1環状部材400Aの貫通孔42aと、シム170の孔部170aと、ハウジング200のネジ孔220bと、が軸方向に連通するように位置合わせするとともに、機外A側から固定ボルト12を締め付けてハウジング200にシールケース400を本固定する作業を行うことにより、軸封装置100の組み立てが完了する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
一次シール部材として、前記実施例ではメカニカルシール(実施例1)とセグメントシール(実施例2)を例に説明したが、軸封部をシールするものであれば他のシール部材であってもよい。また、前記実施例では二次シール部材10,110としてOリングを例に説明したが、ハウジング2,200とシールケース4,400との間をシールするものであれば他のシール部材であってもよい。
前記実施例では、ハウジング2,200にシールケース4,400を本固定した状態において、ジャッキボルト13がハウジング2,200を押圧している形態について説明したが、ハウジング2,200とシールケース4,400との隙間Sにシム17,170が配設されているため、ハウジング2,200にシールケース4,400を本固定した後、ジャッキボルト13を取外してもよい。
また、前記実施例では、ジャッキボルト13をすべてのナット16に螺合させる形態を例示したが、ナット16が複数あれば、1つのジャッキボルト13を用いて周方向の複数個所を調整できる。すなわち、ジャッキボルト13をすべてのナット16に螺合させなくてもよい。
また、前記実施例では、シム17,170を傾き保持手段として説明したが、傾き保持手段はこれに限らない。例えば、ジャッキボルト13がハウジング2を押圧した状態を保つことでジャッキボルト13を傾き保持手段としてもよい。これによれば、シールケース4,400を傾動させる作業と、シールケース4,400が回転軸3と芯出しされた状態とを保持させる作業とを同時に行うことができる。尚、この場合、シム17,170(スペーサ)の構成を省略してもよいし、シム17,170と併用してもよい。
また、シム17,170はリング状に限られず、固定ボルト12とは異なる隙間Sに圧入される例えば金属製のプレート等であってもよい。
また、前記実施例では、ジャッキボルト13によりシールケース4,400を傾動させる形態を説明したが、これに限られず、例えば、ハウジング2,200とシールケース4,400との隙間Sに径方向からスペーサを楔状に挿入することにより、シールケース4を傾動させるようにしてもよい。これによれば、シールケース4,400を傾動させる作業と、シールケース4,400が回転軸3と芯出しされた状態とを保持させる作業とを同時に行うことができる。
また、例えば、シールケース4,400の挿入部41,400Bをハウジング2の軸孔20内に挿入した後、フランジ部42,400Aとハウジング2,200との隙間Sを随時計測しながら固定ボルト12の締め込み度合いを調整することで、シールケース4,400と回転軸3との芯出しを行い、シールケース4,400と回転軸3とが芯出しされたときに隙間Sにスペーサを挿入することでシールケース4,400が回転軸3とが芯出しされた状態を保持するようにしてもよい。つまり、シールケース4,400が回転軸3と芯出しされた状態を保持できる傾き保持手段があれば、ジャッキボルト13の構成を省略してもよい。

1 メカニカルシール(軸封装置)
2 ハウジング
3 回転軸
4 シールケース
6a,6b 静止密封環(一次シール部材)
9a,9b 回転密封環(一次シール部材)
10 二次シール部材
12 固定ボルト
13 ジャッキボルト
16 ナット(ネジ孔)
17 シム(スペーサ)(傾き保持手段)
17a 孔部
41 挿入部
41a 膨出部(軸線方向中央部)
41b,41c 軸線方向両端部
42 フランジ部
43 凹溝
60a,60b セグメントシール(一次シール部材)
100 軸封装置
110 二次シール部材
170 シム(スペーサ)(傾き保持手段)
170a 孔部
200 ハウジング
400 シールケース
400B 第2環状部材(挿入部)
430 凹溝
A 機外(大気側)
B 機内(被密封流体側)
S 隙間

Claims (10)

  1. ハウジングに対し固定ボルトにより軸方向に固定されるシールケースと、該シールケースに保持される一次シール部材と、を備え、前記ハウジングと回転軸との間に形成された軸封部を前記一次シール部材によりシールする軸封装置であって、
    前記シールケースの軸心と前記回転軸の軸心とを合わせた状態に保持する傾き保持手段が前記シールケースと前記ハウジングとの軸方向の隙間に配置された状態で、前記シールケースが前記ハウジングに対して前記固定ボルトにより固定されていることを特徴とする軸封装置。
  2. 前記傾き保持手段は、スペーサであることを特徴とする請求項1に記載の軸封装置。
  3. 前記スペーサは、環状を成し、前記固定ボルトが挿通されることを特徴とする請求項2に記載の軸封装置。
  4. 前記シールケースに軸方向に貫通する芯出し用のネジ孔が周方向に複数設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の軸封装置。
  5. 前記シールケースは、前記固定ボルトが挿通される貫通孔が周方向に複数等配されており、前記ネジ孔は、周方向に隣接する前記貫通孔の間に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の軸封装置。
  6. 前記シールケースは、前記ハウジングに傾きが許容された状態で挿入される挿入部を備え、前記挿入部と前記ハウジングとの間には、弾性を有する環状の二次シール部材が圧接して配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の軸封装置。
  7. 前記挿入部の軸方向の中央部に前記二次シール部材が配設されており、前記挿入部の軸方向の両端部が該挿入部の軸方向の中央部よりも小径となっていることを特徴とする請求項6に記載の軸封装置。
  8. ハウジングに対し固定ボルトにより軸方向に固定されるシールケースと、該シールケースに保持される一次シール部材と、を備え、前記ハウジングと回転軸との間に形成された軸封部を前記一次シール部材によりシールする軸封装置の組み立て方法であって、
    前記シールケースの周方向の複数個所を前記固定ボルトにより前記ハウジングに仮固定する工程と、
    前記固定ボルトを緩めた状態とし、前記シールケースの傾きを調整するジャッキボルトにより該シールケースの軸心と前記回転軸の軸心とを芯出しする工程と、
    前記シールケースと前記回転軸との芯出しがされた状態で前記固定ボルトを締め込んで前記シールケースと前記ハウジングとを固定する工程と、を行うことを特徴とする軸封装置の組み立て方法。
  9. 前記シールケースと前記ハウジングとに軸方向の隙間が形成された部分にスペーサを配置するとともに、前記固定ボルトにより前記シールケースと前記ハウジングとを固定する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の軸封装置の組み立て方法。
  10. 前記シールケースと前記ハウジングとに軸方向の隙間が形成された部分の前記固定ボルトを取外し、前記シールケースと前記ハウジングとの軸方向の隙間に環状のスペーサを配置するとともに、該スペーサに前記固定ボルトを貫通させて前記シールケースと前記ハウジングとを固定する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の軸封装置の組み立て方法。
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