JPH0771614A - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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Publication number
JPH0771614A
JPH0771614A JP23719893A JP23719893A JPH0771614A JP H0771614 A JPH0771614 A JP H0771614A JP 23719893 A JP23719893 A JP 23719893A JP 23719893 A JP23719893 A JP 23719893A JP H0771614 A JPH0771614 A JP H0771614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
sliding
retainer
rings
retainers
Prior art date
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Pending
Application number
JP23719893A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Itabashi
茂記 板橋
Taizo Inagaki
泰造 稲垣
Toru Sogabe
徹 曽我部
Hiroshi Aoike
浩 青池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Eagle Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Eagle Industry Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0771614A publication Critical patent/JPH0771614A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円周方向に分割された構造の摺動リング10
1,102をリテーナ103,105に対して安定的に
組み付けると共に、摺動リング101,102の交換を
容易にする。 【構成】 複数の円弧状断片が環状に組み合わされた状
態で静止側及び回転側のリテーナ103,105の周溝
103a,105aに組み込まれる摺動リング101,
102の外周面に緩衝リング110,111を装着し、
リテーナ103,105に締め付け固定されるホルダ1
12,113によって緩衝リング110,111を摺動
リング101,102の外周面に押し付ける構造を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静止側及び回転側に配
置された摺動リングが軸方向に対向する端面同士で互い
に密接摺動されることによって軸封を行う軸封装置であ
って、特に摺動リングが円周方向に分割された構造を有
するものに関する。
【0002】
【従来の技術】工業用のポンプや水車、圧縮機等の流体
機器は、大型の装置になると分解及び組み立てがきわめ
て困難なものがある。したがって、このような機器に装
着される軸封装置は、そのメンテナンスの際の機器の分
解及び組み立て作業による労力を軽減する目的で、一部
又は全ての部品が円周方向に分割された構造とするのが
一般的である。
【0003】図3及び図4は、この種の軸封装置の典型
的な従来例を示すもので、参照符号1は機器のハウジン
グ、2は回転軸である。軸封装置3は、円弧状の複数の
断片が環状に組み合わされた一対の摺動リング31,3
2を有する。このうち、一方の静止側摺動リング31
は、パッキン34を介してハウジング1に軸方向移動自
在に保持されると共にピン35で回り止めされた静止側
のリテーナ33の円周方向に延びる周溝33aに組み込
まれており、他方の回転側摺動リング32は、回転軸2
の外周のカラー37にボルト38を介して固定された回
転側のリテーナ36の円周方向に延びる周溝36aに組
み込まれており、静止側摺動リング31が、リテーナ3
3を介して図示しないスプリングに軸方向に押圧される
ことによって、回転軸2と共に回転する回転側摺動リン
グ32に密封的に摺接され、ハウジング1と回転軸2と
の間の軸封を行う。また、ハウジング1と、リテーナ3
3,36及びカラー37も、摺動リング31,32と同
様に円周方向複数箇所で分割された構造となっており、
それぞれボルトを介して環状に結合されている。
【0004】円周方向に分割された摺動リング31,3
2は、リテーナ33,36の周溝33a,36aとの隙
間をできるだけ微小にして適当な固定手段を用いて固定
すると共に、リテーナ33,36の周溝33a,36a
に突設したノックピン38,39と各摺動リング31,
32に形成された切欠部31a,32aとの係合によっ
てそれぞれリテーナ33,37との相対的な回り止めが
なされ、あるいは前記隙間に接着剤を充填することによ
り固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の軸封装置に
おいては、次のような問題が指摘される。 (1) 摺動リング31,32は、その円弧状断片を個々に
製作した後でこれを環状に組み合わせるため、分割数が
多いほど各断片の寸法誤差が累積されることになり、し
たがって、周溝33a,36aとの間の微小な隙間を得
るためには、現物合わせによって極めて厳しい寸法公差
で加工する必要があるが、この摺動リング31,32が
SiC等の難加工材料からなる場合は、このような高精
度の加工が困難である。 (2) 周溝33a,36aとの間に隙間が存在することに
よる摺動リング31,32の僅かな偏心が、過大な漏洩
や摺動面の異常摩耗を誘発することがある。 (3) 周溝33a,36aとの間の隙間を微小にすると、
摺動リング31,32を交換する場合に、新しい摺動リ
ングが周溝33a,36aに入らなかったり、新しい摺
動リングとの隙間が逆に大きくなりすぎたりすることが
ある。 (4) 摺動リング31,32を接着剤で固定した場合は、
新しい摺動リングとの交換の際に古い摺動リングが周溝
33a,36aから容易に取り出すことができず、周溝
33a,36a内で固まった接着剤の除去といった煩雑
な作業が必要である。
【0006】したがって、本発明の主な目的は、円周方
向に分割された構造の摺動リングをリテーナに対して安
定的に組み付けると共に、摺動リングの交換を容易にす
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る軸封装置は、円周方向複数箇所で分割され
ると共に環状に組み合わされた状態で静止側及び回転側
のリテーナの周溝に組み込まれる一対の摺動リングのう
ち、少なくとも一方の摺動リングの外周面に緩衝リング
を装着し、リテーナに締め付け固定されるホルダによっ
て前記緩衝リングを前記摺動リングの外周面に押し付け
る構造を備える。
【0008】
【作用】摺動リングの外周面に装着された緩衝リング
は、リテーナに締め付け固定されるホルダによって外周
から圧縮され、その弾性によって摺動リングにおける複
数の円弧状断片を締め付けて、その互いの分割面(合わ
せ面)を密接させると共にリテーナの周溝内への位置決
め固定を行う。
【0009】
【実施例】図1は、本発明に係る軸封装置の好適な一実
施例を示すもので、参照符号1は機器のハウジング、2
は回転軸である。ハウジング1は、円周方向に二分割さ
れると共にその分割部が複数のボルト12及び図示しな
いガスケットを介して結合されたフランジ11と、同じ
く円周方向に二分割されると共にその分割部が複数のボ
ルト14及び図示しないガスケットを介して結合され内
径がフランジ11の内径よりも小径のシールケース13
等の複数の環状部材を、ボルト15,16及びパッキン
17,18を介して軸方向に連結したものである。
【0010】ハウジング1と回転軸2の間を軸封するこ
の実施例の軸封装置10は、それぞれ例えばSiCから
なる二個の半円弧状の摺動リング断片が環状に組み合わ
された静止側及び回転側の一対の摺動リング101,1
02を有する。ハウジング1のシールケース13には、
その内周面に摺接するパッキン104を介して金属製の
静止側のリテーナ103が軸方向移動自在に支持されて
おり、回転軸2のスリーブ21に固定されたカラー10
6には、静止側リテーナ103と軸方向に対向する回転
側リテーナ105がパッキン107及びボルト108を
介して固定されている。これらリテーナ103,105
及びカラー106は、それぞれ円周方向二箇所で半円弧
状に分割されると共に図示しないボルト等の結合手段を
介して環状に結合されたものである。各リテーナ10
3,105の互いの対向端部には、円周方向に延在する
周溝103a,105aが形成されており、静止側摺動
リング101は静止側リテーナ103の周溝103a
に、また回転側摺動リング102は回転側リテーナ10
5の周溝105aにそれぞれ組み込まれている。
【0011】ハウジングのシールケース13における静
止側リテーナ103との対向端面には円周方向等間隔で
複数の穴13aが形成されており、この穴13aにはそ
れぞれコイルスプリング109が配置されている。静止
側リテーナ103は、外径鍔部がこのコイルスプリング
109で軸方向に押圧付勢されると共に、図示しないピ
ンによってハウジング1に対して回り止めされており、
静止側摺動リング101は、静止側リテーナ103を介
して軸方向に付勢されることによって、回転側摺動リン
グ102とその対向端面同士で密接される。
【0012】静止側及び回転側摺動リング101,10
2の外周面には、断面形状が円形の細長いエラストマー
部材の両端を接着して環状(Oリング状)とした緩衝リ
ング110,111が装着されている。この緩衝リング
110,111の外周側にはそれぞれ金属製のホルダ1
12,113が配置されると共に、一方のホルダ112
は静止側リテーナ103の外径部に軸方向にねじ込まれ
たボルト114を介して締め付け固定されており、他方
のホルダ113も同様に回転側リテーナ105の外径部
に軸方向にねじ込まれたボルト(図示省略)を介して締
め付け固定されている。
【0013】ホルダ112,113も、円周方向に二分
割された構造を有するものであり、その内径には、図2
にも示すように、互いの対向端部側が小径となるテーパ
面112a,113aが形成され、緩衝リング110,
111は、リテーナ103,105に対するホルダ11
2,113の締め付けによって、テーパ面112a,1
13aと、摺動リング101,102の外周面と、リテ
ーナ103,105の端面との間で圧縮される。
【0014】この実施例によれば、リテーナ103,1
05の周溝103a,105aの内径及び外径は、摺動
リング101,102を遊嵌可能な寸法に形成してお
く。この周溝103a,105aに摺動リング101,
102を組み込み、その外周に両端を接着して環状とし
た緩衝リング110,111を装着し、さらにホルダ1
12,113をリテーナ103,105に締結すると、
緩衝リング110,111は圧縮され、その反力によっ
て摺動リング101,102をその外周から締め付け
る。このため、摺動リング101,102は、その半円
弧状の摺動リング断片の互いの合わせ面が密接されると
共に、リテーナ103,105の周溝103a,105
aに芯出しされた状態に固定される。したがって、Si
C等の難加工性材料からなる摺動リング101,102
は、極めて高精度に仕上げなくても、精度良くかつ安定
的に装着することができる。また、緩衝リング110,
111は、周溝103a,105aと摺動リング10
1,102との間の隙間を密封するパッキンとしての機
能も有する。
【0015】なお、上記実施例においては、静止側摺動
リング101及び回転側摺動リング102の双方をそれ
ぞれ緩衝リング110,111を介して固定する構成と
したが、この摺動リング101,102のうちのいずれ
か一方が加工の容易な材質からなるものである場合は、
難加工性材料からなる摺動リングのみを緩衝リングで固
定した構成としても良い。また、上記実施例において
は、摺動リング101,102や、リテーナ103,1
05、カラー106、ホルダ112,113等が円周方
向二分割されたものとして説明したが、その分割数は特
に限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】本発明によると、次の効果が実現され
る。 (1) 円周方向に分割された摺動リングが、緩衝リングの
締め付け力によって環状に結束されると共にリテーナの
周溝内に芯出し固定されるので、SiC等の難加工材料
からなる摺動リングをリテーナの周溝との現物合わせに
よって極めて厳しい寸法公差で加工する必要がなく、加
工費を低減することができる。 (2) 摺動リングは、緩衝リングによってリテーナの周溝
内に保持されるので、偏心による摺動面の異常摩耗が防
止され、また、緩衝リングは摺動リングの外周とリテー
ナの間のシールを行うので、過大な漏洩が防止される (3) 摺動リングをリテーナの周溝との現物合わせによっ
て極めて厳しい寸法公差で加工する必要がなく、すなわ
ち、摺動リングをリテーナの周溝に遊嵌状態として緩衝
リングの弾性で固定するため、摺動リングの交換の際
に、新しい摺動リングが前記周溝に入らなかったりする
ことがない。 (4) リテーナに対するホルダの結合を解除すれば、摺動
リングに対する緩衝リングの固定力が解除されるので、
新しい摺動リングとの交換を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸封装置の好適な一実施例を軸心
を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図2】上記実施例を部分的に拡大して示す断面図であ
る。
【図3】従来の軸封装置の一例を軸心を通る平面で切断
して示す半断面図である。
【図4】軸封装置に用いられる摺動リングの分割形状を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 回転軸 10 軸封装置 101,102 摺動リング 103,105 リテーナ 103a,105a 周溝 110,111 緩衝リング 112,113 ホルダ
フロントページの続き (72)発明者 稲垣 泰造 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 曽我部 徹 埼玉県坂戸市大字片柳1500番地 イーグル 工業株式会社埼玉工場内 (72)発明者 青池 浩 埼玉県坂戸市大字片柳1500番地 イーグル 工業株式会社埼玉工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向複数箇所で分割されると共に環
    状に組み合わされた軸方向に対向する端面同士で互いに
    密封的に摺接される一対の摺動リングと、 静止側及び回転側に配置された一対のリテーナとを備
    え、 前記各摺動リングが前記各リテーナ互いの対向端面に円
    周方向に延在形成された周溝に保持された軸封装置にお
    いて、 前記一対の摺動リングのうち少なくとも一方の摺動リン
    グの外周面に装着された緩衝リングと、 前記リテーナに締め付け固定されて前記緩衝リングを前
    記摺動リングの外周面に押し付けるホルダと、を備える
    ことを特徴とする軸封装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 ホルダの緩衝リングとの接触面がテーパ状を呈し、リテ
    ーナに対するこのホルダの締め付けによって、前記緩衝
    リングが前記テーパ面と摺動リングの外周面とリテーナ
    との間で圧縮されていることを特徴とする軸封装置。
JP23719893A 1993-08-31 1993-08-31 軸封装置 Pending JPH0771614A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23719893A JPH0771614A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 軸封装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP23719893A JPH0771614A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 軸封装置

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Publication Number Publication Date
JPH0771614A true JPH0771614A (ja) 1995-03-17

Family

ID=17011831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23719893A Pending JPH0771614A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 軸封装置

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JP (1) JPH0771614A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020125767A (ja) * 2019-02-01 2020-08-20 中恒テック株式会社 メカニカルシール用の封止装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020125767A (ja) * 2019-02-01 2020-08-20 中恒テック株式会社 メカニカルシール用の封止装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011121