JP2019073927A - 表層材剥離装置及び表層材剥離方法 - Google Patents

表層材剥離装置及び表層材剥離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構成を簡素化することでさらなるコストダウンを図るとともに、軽量化を図り、現場において人手で容易に油圧ショベルに着脱可能とすることができる表層材剥離装置を提供する。【解決手段】油圧ショベル80の排土板82又はバケット83に着脱可能に装着される表層材剥離装置10,11において、前記排土板又はバケットに装着される排土板装着部20又はバケット装着部60と、前記排土板装着部又はバケット装着部に取付けられる基部30,64と、前記基部にその軸を前記排土板の長手方向と直交する方向に取付けられる筒部40と、前記筒部に回動自在に挿入されるとともに軸方向の動きが規制される軸部41と、前記軸部の先端側に設けられ、表層材を剥離する刃体52と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の屋内や屋上の床に貼られたシートやタイル、道路の表面の舗装材、又は建物の外壁やトンネルの壁面等に設けられた壁材やタイル等の、構造物の表層材を剥離する表層材剥離装置及び表層材剥離方法に関する。
従来、床材を効率よく剥離することができるコストの安い床材剥離装置を提供することを目的として、特開2006−291592号公報に、起振器によってカッタブレードを前後方向に往復動させるようにした剥離機のフレームに取付ブラケットを連結し、その取付ブラケットを小型油圧ショベルの排土板に着脱自在に取付けた床材剥離装置が開示されている。
特開2006−291592号公報
しかし、特許文献1に開示されている装置では、起震機を弾性体によって支持させる等しているため(特許文献1明細書段落番号「0034」等参照)、その構成が複雑となりコストを下げることには限界があった。また、構成が複雑となっているため、装置の重さも増加してしまい、人手によって装置を排土板に着脱することが困難であった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、構成を簡素化することでさらなるコストダウンを図るとともに、軽量化を図り、現場において人手で容易に油圧ショベルに着脱可能とすることができる表層材剥離装置及び表層材剥離方法を提供することを目的とする。
本発明の表層材剥離装置は、
油圧ショベルの排土板に着脱可能に装着される、前記排土板より幅狭な表層材剥離装置において、
前記排土板の上端を把持する上側把持部、前記排土板の下端を把持する下側把持部、及び前記上側把持部と前記下側把持部とを連結する連結部を備え、前記排土板の幅方向に移動可能な排土板装着部と、
前記排土板装着部に取付けられる基部と、
前記基部にその軸を前記排土板の長手方向と直交する方向に取付けられる筒部と、
前記筒部に回動自在に挿入されるとともに軸方向の動きが規制される軸部と、
前記軸部の先端側に設けられ、構造物の表層材を剥離する刃体と、
を備えることを特徴とする。
本発明の表層材剥離装置によれば、表層材剥離装置の機能として必須と考えられる、床面の傾きに刃体を追従させるための、刃体を表層材剥離装置の前後方向の軸に対して回動させるための機構が、刃体が設けられた軸部を、筒部に回動自在に挿入するとともに軸方向の動きを規制する構成で実現している。このため、表層材剥離装置の構成を簡素なものとすることができ、さらなるコストダウンと軽量化を図ることができる。なお、ここでの構造物としては、建物の床面、屋上、又は道路等が挙げられる。
本発明の表層材剥離装置の好ましい例は、
前記軸部の外周に凸部又は凹部を備え、
前記筒部が所定角度に回動したときに前記凸部又は凹部が前記筒部又は前記基部と干渉してそれ以上の回動を規制する回動規制部材を備えることを特徴とする。
本発明の表層材剥離装置の好ましい例によれば、軸部の所定角度以上の回動を規制する回動規制部材が、軸部に設けられた凸部又は凹部であるため、装置の構成を簡素なものとすることができる。
本発明の表層材剥離装置の好ましい例は、
前記軸部の外周に凸部を備え、
前記軸部が所定角度に回動したときに前記凸部が前記基部と干渉してそれ以上の回動を規制するとともに、前記凸部の長さを変更することで前記凸部と前記基部とが干渉するまでの前記軸部の回動する角度を変更可能とする回動規制部材を備えることを特徴とする。
本発明の表層材剥離装置の好ましい例によれば、軸部の所定角度以上の回動を規制する回動規制部材が、軸部に設けられた凸部であり、さらに前記凸部の長さを変更することで軸部の回動可能な角度を変更することができるため、簡素な構成ながら作業現場に合わせて表層材剥離装置の仕様を変更することができる。
本発明の表層材剥離装置の好ましい例は、
前記刃体が前記構造物の表面のうねりに追従するための弾性を備えることを特徴とする。
本発明の表層材剥離装置の好ましい例によれば、刃体が作業する面のうねりに追従するための弾性を備えるため、簡素な構成ながら、表層材をきれいに剥がすことができる。
本発明の表層材剥離装置の好ましい例は、
前記上側把持部が、前記連結部の上下方向の所望の位置に取り付け可能とされ、前記上側把持部と前記下側把持部との距離を調整可能とすることを特徴とする。
本発明の表層材剥離装置の好ましい例によれば、バケット装着部において、上側把持部と下側把持部との距離を調整可能とするため、様々な大きさの排土板に適合させることができる。
本発明の表層材剥離装置の好ましい例は、
剥離された前記表層材を巻くために、側面視で弧状又はく字状に曲折されその開口が前記刃体の先端側に向けられている巻取り部を前記刃体の後方かつ上方に備えることを特徴とする。
本発明の表層材剥離装置の好ましい例によれば、巻取り部で剥離された表層材を巻くことができるため、剥離された表層材が散乱することがなく、作業を整然と行なうことができる。
本発明の表層材剥離装置は、
油圧ショベルのバケットに着脱可能に装着される表層材剥離装置において、
前記バケットの先端を挟持するバケット装着部と、
前記バケット装着部に取付けられる基部と、
前記基部にその軸を前記バケットの先端と直交する方向に取付けられる筒部と、
前記筒部に回動自在に挿入されるとともに軸方向の動きが規制される軸部と、
前記軸部の先端側に設けられ、構造物の表層材を剥離する刃体と、
を備えることを特徴とする。
本発明の表層材剥離装置は、
前記軸部の外周に凸部又は凹部を備え、
前記筒部が所定角度に回動したときに前記凸部又は凹部が前記筒部又は前記基部と干渉してそれ以上の回動を規制する回動規制部材を備えることを特徴とする。
本発明の表層材剥離装置は、
前記軸部の外周に凸部を備え、
前記軸部が所定角度に回動したときに前記凸部が前記基部と干渉してそれ以上の回動を規制するとともに、前記凸部の長さを変更することで前記凸部と前記基部とが干渉するまでの前記軸部の回動する角度を変更可能とする回動規制部材を備えることを特徴とする。
本発明の表層材剥離装置は、
前記刃体が前記構造物のうねりに追従するための弾性を備えることを特徴とする。
本発明の表層材剥離装置は、
前記バケット装着部が、前記バケットの爪取付け用穴に挿着されるバケット挿着ピンを備えることを特徴とする。
これらの本発明の表層材剥離装置によれば、上記の表層材剥離装置と同様の作用効果を奏することができる。また、構造物として床面や路面のみならず、壁面に貼設された表層材の剥離にも対応することができる。また、バケット装着部が、バケットの爪取付け用穴に挿着されるバケット挿着ピンを備える構成では、バケット装着部の固定を確実なものとすることができる。
本発明の表層材剥離方法は、
上記の巻取り部を備える表層材剥離装置と、
前記油圧ショベルに取付けたグラップルとを用いて、
前記表層材剥離装置によって剥離させて巻き取った表層材を、前記グラップルで挟んで回収することを特徴とする。
本発明の表層材剥離方法によれば、表層材剥離装置を装着した同じ油圧ショベルで、剥離した表層材を回収することができるため、作業効率に優れる。
本発明の表層材剥離方法の好ましい例は、
前記グラップルの並列した複数の爪の幅にわたる挟み板を設け、前記挟み板で剥離させて巻き取った表層材を挟んで回収することを特徴とする。
本発明の表層材剥離方法の好ましい例によれば、挟み板で表層材を挟むため、グラップルの爪で表層材がちぎれることがなく、より効率的に剥離した表層材を回収することができる。
以上、説明したように、本発明の表層材剥離装置及び表層材剥離方法によれば、構成を簡素化することでさらなるコストダウンを図るとともに、軽量化を図り、現場において人手で容易に油圧ショベルに着脱可能とすることができる。
本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る表層材剥離装置を油圧ショベルに装着した図である。 本発明の第1実施形態に係る表層材剥離装置の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る表層材剥離装置の平面図である。 図2のA−A線端面図であり、回動規制部材を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る表層材剥離装置の側面図である。 本発明の第2実施形態に係る表層材剥離装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係る表層材剥離方法を説明する図である。 グラップルの爪に取付けた挟み部を説明する図である。
以下、本発明の表層材剥離装置及び表層材剥離方法の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
[表層材剥離装置の第1実施形態]
図1ないし図4に示すように、本実施形態の表層材剥離装置10は、油圧ショベル80の排土板82に着脱可能に装着され、床面に貼設された床シート又は路面の舗装材等の表層材12を剥離するもので、排土板装着部20と、基部30と、角度調整部32と、筒部40と、軸部41と、回動規制部材44と、刃部50と、巻取り部53とを備える。
排土板装着部20は、油圧ショベル80の排土板82に表層材剥離装置10を着脱可能に装着するもので、上側把持部21と、下側把持部24と、連結部27とを備える。また、排土板装着部20は、排土板82より幅狭に構成されるとともに、排土板82の幅方向に移動可能に構成されるため、排土板82の幅方向の任意の位置に排土板装着部20を持ってくることができ、例えば、油圧ショベル80の左右方向が壁面近くにあっても、排土板装着部20を排土板82の端に装着することで、床面の端まで表層材12を剥離することができる。
上側把持部21は、排土板82の上端を把持するもので、側面視略J字状をなしている。また、上側把持部21は、スペーサ22と、前記スペーサ22から排土板82の裏側に延びて排土板82を掴む掴み部23とを備える。このスペーサ22は、排土板82の上端の厚さに応じて適宜その寸法が変更され、様々な厚さの排土板82に対応させることができる。
下側把持部24は、排土板82の下端を把持するもので、折り返し部25と下側把持ボルト26とを備える。折り返し部25は、排土板装着部20の下端からやや上方に向かって排土板82の裏側に延伸される板状部材で、ネジ穴が設けられる。下側把持ボルト26は、前記折り返し部25のネジ穴に螺着されるとともに貫通して排土板82の裏側に当接され、下側把持部24を固定するものである。
連結部27は、上側把持部21と下側把持部24とを連結するもので、下側把持部24の前方から上方に向かって延伸されている。また、連結部27には、上側把持部21を留めるためのボルトを挿通させるための縦方向に長い長穴28が複数設けられており、上側把持部21を任意の位置で固定できるようになっている。これにより、高さ寸法が相違する複数の排土板82に、ボルトの着脱と位置の調整のみで排土板装着部20を取付けることができる。また、上述の排土板装着部20を排土板82の幅方向に移動させるときも、上側把持部21に用いられるボルト及び下側把持ボルト26を緩めるだけで移動可能な状態とすることができる。
基部30は、その後端が蝶番31によって排土板装着部20に取付けられる板状部材である。また、基部30は、角度調整部32によって排土板装着部20に対しての角度を、前記蝶番31を軸に自在に変更することができる。
角度調整部32は、基部30の角度を自在に変更しつつ所望の角度で固定するもので、第1ブラケット33と、第2ブラケット34と、支持材35と、第1ピン36と、第2ピン37とを備えるリンク機構で構成される。第1ブラケット33は、連結部27に立設して設けられる板状部材で、第1ピン36を貫通させるための穴が複数設けられている。第2ブラケット34は、基部30に立設して設けられる板状部材で、第2ピン37を貫通させるための穴が設けられている。支持材35は、本実施形態では所定寸法に切断した帯板状部材が採用され、その上端近傍に第1ピン36を貫通させるための穴が複数設けられている。また、支持材35の下端近傍には、第2ピン37を貫通させるための穴が設けられている。そして、第1ブラケット33、第2ブラケット34、及び支持材35を、第1ピン36及び第2ピン37で固定し、基部30を所望の角度で固定する。
筒部40は、基部30にその軸を排土板82の長手方向と直交する方向、すなわち油圧ショベル80の前後方向に取付けられる筒状部材である。
軸部41は、筒部40に回動自在に挿入されるとともに軸方向の動きが規制されるものである。軸部41の先端近傍には、筒部40の後方への移動を規制するフランジ部42が設けられ、同じく軸部41の基端近傍には、筒部40の前方への移動を規制する回動規制部材44が設けられる。また、筒部40の先端には刃部50を取付けるための羽根部43が設けられる。なお、筒部40の軸方向の動きを規制するものとしては上記の例に限られず、軸部41の端部近傍に、筒部40の内径より突出した部材が設けられていればよい。
図4(A)〜(C)にも示すように、回動規制部材44は、軸部41の外周に凸部45を備え、軸部41が筒部40に対して所定角度に回動したときに前記凸部45が基部30と干渉してそれ以上の回動を規制するものである。本実施形態では回動規制部材44として棒材を用いており、この棒材が軸部41の後端近傍にその軸に直交する方向に設けられた穴に貫通して、さらに棒材の両端が軸部41より突出して凸部45を形成している。また、回動規制部材44は、棒材の長さを変更することで、すなわち凸部45の長さを変更することで、凸部45と基部30とが干渉するまでの軸部41の回動する角度を変更可能としている。例えば、図4(B)に示す凸部45の長さが短い態様の軸部41の回動する角度θ1に比較して、図4(C)に示す凸部45の長さが長い態様の軸部41の方が回動する角度θ2が少ないことがわかる。
なお、回動規制部材44は、上記の例以外にも、遊びを大きくしたキー溝とキー、又はスプラインを用いる方法、筒部40の円周方向に溝を設けてその溝に嵌まるような突起を軸部41に設ける方法等、様々な方法が採用される。
刃部50は、床面又は路面(以下、本実施形態において「床面等」ということがある。)の表層材12を剥離するためのもので、刃体保持部51と刃体52とを備える。刃体保持部51は、筒部40の先端に設けられた羽根部43を挟むようにして取付けられる2枚の板状部材である。刃体52は、刃体保持部51に挟まれて直接床面等と接触するもので、鋼等の素材で構成され、床面等のうねりに追従するための弾性を備えている。この刃体52の弾性と、上記の軸部41の回動によって、油圧ショベル80が床面等に対して相対的にピッチする方向に傾いても、あるいは油圧ショベル80が床面等に対して相対的にロールする方向に傾いても刃体52が床面等に追従し、問題なく表層材12を剥離することができる。
巻取り部53は、刃体52で剥離された表層材12を巻くためのもので、側面視で弧状、又は、く字状に曲折され、その開口が前記刃体52の先端側に向けられた板状部材である。刃体52で剥離された床面等の表層材12は、巻取り部53によって図2矢印aに示す方向に巻き取られていく。なお、巻き取られる表層材12としては、床面に接着される床用シート材、床用タイル材、建物屋上に施工される防水層等が挙げられる。また、アスファルト等の路面の舗装材の剥離の際には、巻取り部53は剥離された舗装剤を前方に押しつつ左右に退ける。これにより、巻取り部53は、剥離された舗装材が排土板装着部20等にぶつかって、排土板装着部20等が破損したり汚損したりするのを防止する作用を有する。
[表層材剥離装置の第2実施形態]
次に、図1、図5及び図6を参照して、第2実施形態に係る表層材剥離装置11を説明する。なお、本実施形態の表層材剥離装置11において、第1実施形態に係る表層材剥離装置10と構成が同様の箇所は、同じ符号を付してその説明を省略する。本実施形態の表層材剥離装置11は、油圧ショベル80のバケット83に着脱可能に装着され、壁面、床面又は路面の表層材12を剥離するもので、バケット装着部60と、基部64と、筒部40と、軸部41と、回動規制部材44と、刃部50とを備える。
バケット装着部60は、油圧ショベル80のバケット83を挟持して、バケット83に表層材剥離装置10を着脱可能に装着するもので、バケット装着本体部61と、バケット装着ボルト62と、バケット挿着ピン63とを備える。バケット装着本体部61は、平面視矩形状かつ側面視略コ字状の部材で、その開口部にバケット83の先端が嵌め込まれる。バケット装着ボルト62は、バケット装着本体部61の上下から貫通されるボルトで、その先端がバケット83に当接されることでバケット装着本体部61を固定する。バケット挿着ピン63は、バケット83の先端近傍に設けられる爪取付け用穴に装着されるピンであり、バケット装着ボルト62が仮に緩んでも、バケット装着本体部61がバケット83から脱落することがないよう固定するものである。
基部64は、バケット装着部60に取付けられるもので、筒部40、軸部41、及び刃体52をバケット83の底面84に対して傾斜して取付けるために、側面視でくさび状に構成される。この基部64に筒部40が設けられ、さらに軸部41、回動規制部材44、刃部50が取付けられ、表層材剥離装置11が構成される。
そして、本実施形態の表層材剥離装置11は、既に述べたように油圧ショベル80のバケット83に装着され、壁面、床面又は路面に設けられた表層材12を剥離することができる。この壁面に設けられた表層材12としては、例えば、建物の壁面又はトンネルの内壁等に設けられた、タイル材や表面仕上げ材等が挙げられる。なお、床面又は路面に設けられた表層材12は、第1実施形態で述べたとおりである。
[表層材剥離方法]
次に、図7及び図8を参照して、上述の第1実施形態に係る表層材剥離装置10と油圧ショベル81とを用いた、表層材剥離方法の実施の形態を説明する。
先ず、本実施形態の表層材剥離方法に用いられる油圧ショベル81を説明する。油圧ショベル81は、アタッチメントにグラップル85と呼ばれるつかみ具を装着している。また、グラップル85は、複数の並列した爪86が対向しており、この複数の並列した爪86に一方の挟み部70を装着して、さらに対向する側の複数の並列した爪86に他方の挟み部70を装着している。
この挟み部70は、爪装着部71と、挟み板72とを備える。爪装着部71は挟み部70をグラップル85に固定するもので、グラップル85の爪86の先端近傍に被せられて公知のボルト等で固定される。挟み板72は、爪装着部71の先端近傍かつグラップル85の並列した複数の爪86にわたる幅wと略同じ長さに構成される。そして、グラップル85で剥離された表層材12を挟んだとき、挟み板72で表層材12を確実に挟めるようにしている。
次に、表層材剥離方法の具体例を説明する。先ず、油圧ショベル81の排土板82に装着した表層材剥離装置10によって、床面の表層材12を剥離させる。そして、剥離させながらそのまま油圧ショベル81を前進させると、巻取り部53によって剥離した表層材12が巻き取られていく。次に、グラップル85で巻き取った表層材12を挟んで回収し、油圧ショベル81の近くに停められている台車、トラック車両等の荷台に積む。これらの表層材12の剥離と回収を連続して行なうことで、効率よく床面の表層材12を剥離することができる。なお、本実施形態の表層材剥離方法は、床面に貼設された床用シート材等を対象としているが、巻取り部53で剥離した表層材を巻き取ることを考慮しなければ、路面のアスファルト舗装等の剥離にも用いることができる。
以上、説明したように、上述の実施形態の表層材剥離装置10,11によれば、筒部40と軸部41とを備えるため、表層材剥離装置10,11の前後の軸に対しての床面又は壁面の傾斜に対応することができる。また、刃体52が弾性を備えるため、表層材剥離装置10の左右の軸に対しての傾斜の変化にも対応することができる。このように、表層材剥離装置10,11に必須とも言える床面又は壁面の傾斜やうねりに対応する機能を、筒部40、軸部41、弾性を備える刃体52で実現しており、非常に簡素な構成で軽量な表層材剥離装置10,11とすることができる。また簡素軽量であることから、作業現場において油圧ショベル80,81への着脱が人手で容易にすることができ、段取り替えを速やかにすることができる。
また、回動規制部材44が、軸部41に貫通された棒材であるため、構成が簡素でありながら、棒材の長さを変更することで容易に軸部41を回動させる角度の調整をすることができる。
また、上述の表層材剥離方法によれば、剥離して巻き取った表層材12を同じ油圧ショベル81のグラップル85で回収することができ、作業効率が大幅に向上する。また、グラップル85の爪86ではなく、挟み部70によって面で剥離した表層材12を挟むため、回収する表層材12がちぎれることがなく、作業現場が散乱することがない。
なお、上述の表層材剥離装置及び表層材剥離方法は、本発明の例示であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、その構成を適宜変更することができる。
10,11・・表層材剥離装置、12・・表層材、
20・・排土板装着部、21・・上側把持部、22・・スペーサ、23・・掴み部、24・・下側把持部、25・・折り返し部、26・・下側把持ボルト、27・・連結部、28・・長穴、
30・・基部(第1実施形態)、31・・蝶番、32・・角度調整部、33・・第1ブラケット、34・・第2ブラケット、35・・支持材、36・・第1ピン、37・・第2ピン、
40・・筒部、41・・軸部、42・・フランジ部、43・・羽根部、44・・回動規制部材(棒材)、45・・凸部、
50・・刃部、51・・刃体保持部、52・・刃体、53・・巻取り部、
60・・バケット装着部、61・・バケット装着本体部、62・・バケット装着ボルト、63・・バケット挿着ピン、64・・基部(第2実施形態)、
70・・挟み部、71・・爪装着部、72・・挟み板、
80,81・・油圧ショベル、82・・排土板、83・・バケット、84・・底面、85・・グラップル、86・・爪、

Claims (13)

  1. 油圧ショベルの排土板に着脱可能に装着される、前記排土板より幅狭な表層材剥離装置において、
    前記排土板の上端を把持する上側把持部、前記排土板の下端を把持する下側把持部、及び前記上側把持部と前記下側把持部とを連結する連結部を備え、前記排土板の幅方向に移動可能な排土板装着部と、
    前記排土板装着部に取付けられる基部と、
    前記基部にその軸を前記排土板の長手方向と直交する方向に取付けられる筒部と、
    前記筒部に回動自在に挿入されるとともに軸方向の動きが規制される軸部と、
    前記軸部の先端側に設けられ、構造物の表層材を剥離する刃体と、
    を備えることを特徴とする表層材剥離装置。
  2. 前記軸部の外周に凸部又は凹部を備え、
    前記筒部が所定角度に回動したときに前記凸部又は凹部が前記筒部又は前記基部と干渉してそれ以上の回動を規制する回動規制部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の表層材剥離装置。
  3. 前記軸部の外周に凸部を備え、
    前記軸部が所定角度に回動したときに前記凸部が前記基部と干渉してそれ以上の回動を規制するとともに、前記凸部の長さを変更することで前記凸部と前記基部とが干渉するまでの前記軸部の回動する角度を変更可能とする回動規制部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の表層材剥離装置。
  4. 前記刃体が前記構造物の表面のうねりに追従するための弾性を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の表層材剥離装置。
  5. 前記上側把持部が、前記連結部の上下方向の所望の位置に取り付け可能とされ、前記上側把持部と前記下側把持部との距離を調整可能とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の表層材剥離装置。
  6. 剥離された前記表層材を巻くために、側面視で弧状又はく字状に曲折されその開口が前記刃体の先端側に向けられている巻取り部を前記刃体の後方かつ上方に備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の表層材剥離装置。
  7. 油圧ショベルのバケットに着脱可能に装着される表層材剥離装置において、
    前記バケットの先端を挟持するバケット装着部と、
    前記バケット装着部に取付けられる基部と、
    前記基部にその軸を前記バケットの先端と直交する方向に取付けられる筒部と、
    前記筒部に回動自在に挿入されるとともに軸方向の動きが規制される軸部と、
    前記軸部の先端側に設けられ、構造物の表層材を剥離する刃体と、
    を備えることを特徴とする表層材剥離装置。
  8. 前記軸部の外周に凸部又は凹部を備え、
    前記筒部が所定角度に回動したときに前記凸部又は凹部が前記筒部又は前記基部と干渉してそれ以上の回動を規制する回動規制部材を備えることを特徴とする請求項7に記載の表層材剥離装置。
  9. 前記軸部の外周に凸部を備え、
    前記軸部が所定角度に回動したときに前記凸部が前記基部と干渉してそれ以上の回動を規制するとともに、前記凸部の長さを変更することで前記凸部と前記基部とが干渉するまでの前記軸部の回動する角度を変更可能とする回動規制部材を備えることを特徴とする請求項7に記載の表層材剥離装置。
  10. 前記刃体が前記構造物の表面のうねりに追従するための弾性を備えることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の表層材剥離装置。
  11. 前記バケット装着部が、前記バケットの爪取付け用穴に挿着されるバケット挿着ピンを備えることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の表層材剥離装置。
  12. 請求項6に記載の表層材剥離装置と、
    前記油圧ショベルに取付けたグラップルとを用いて、
    前記表層材剥離装置によって剥離させて巻き取った表層材を、前記グラップルで挟んで回収することを特徴とする表層材剥離方法。
  13. 前記グラップルの並列した複数の爪の幅にわたる挟み板を設け、前記挟み板で剥離させて巻き取った表層材を挟んで回収することを特徴とする請求項12に記載の表層材剥離方法。
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