JP2019072957A - 印刷装置、印刷物の生産方法、制御プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷物の生産方法、制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷を再開すべき頁からの印刷再開を容易にする。【解決手段】印刷媒体の特徴と、当該印刷媒体に印刷する頁の印刷データと対応付けて記憶する記憶部と、印刷中断後、中断前に印刷済みである印刷媒体を読み取って媒体画像データを生成する読取部と、前記印刷媒体の特徴と前記媒体画像データとに基づいて印刷再開頁を設定する設定部と、前記印刷再開頁以降の印刷データに基づく印刷を印刷中断の要因が解消後に実行する印刷部と、を備える印刷装置。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置、印刷物の生産方法、制御プログラムに関する。
従来、紙ジャム(印刷媒体詰まり)が発生した後の印刷再開を容易にするための技術が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2012−192672号公報
しかし例えば、印刷媒体詰まり発生後に印刷再開頁をユーザーが入力する構成の場合、印刷媒体詰まり発生前に印刷済みの印刷媒体が何頁目の印刷データを印刷したものであるかをユーザーが把握する必要がある(例えば印刷媒体に印刷された内容をチェックする等して)。また、印刷再開頁の番号をユーザーが入力する際に入力ミスをした場合、本来印刷再開頁とすべき頁以外から印刷が再開されることとなる。
本発明は、印刷を再開すべき頁からの印刷再開を容易にすることを目的とする。
上記目的を達成するための印刷装置は、印刷媒体の特徴を、当該印刷媒体に印刷する頁の印刷データと対応付けて記憶する記憶部と、印刷中断後、中断前に印刷済みである印刷媒体を読み取って媒体画像データを生成する読取部と、印刷媒体の特徴と媒体画像データとに基づいて印刷再開頁を設定する設定部と、印刷再開頁以降の印刷データに基づく印刷を印刷中断の要因が解消後に実行する印刷部と、を備える。
すなわち本発明は、媒体画像データと印刷媒体の特徴とに基づいて、印刷再開頁を設定する構成であるため、印刷中断前に印刷済みの印刷媒体の内容を確認する等の作業をユーザーに行わせる必要がない。また、ユーザーが印刷再開頁の番号を入力する構成と比較すると、番号入力ミスによる印刷再開失敗を防止できる。したがって本発明によれば、印刷を再開すべき頁からの印刷再開を容易にすることができる。
さらに、上記目的を達成するための印刷装置は、任意の印刷媒体の第1面に印刷する頁の印刷データの特徴を抽出し、当該任意の印刷媒体の第2面に印刷する頁の印刷データと対応付けて記憶させる抽出部をさらに備える構成であってもよい。
すなわち本構成の場合、任意の印刷媒体の第1面に印刷する頁の印刷データの特徴は、当該任意の印刷媒体の第2面に印刷する頁の印刷データと予め対応付けて記憶されている。したがってユーザーが、印刷を再開させたい印刷媒体の第1面(第1面は既に印刷済みである)を印刷装置に読み取らせることによって、印刷装置は当該印刷媒体の第2面に印刷すべき頁の印刷データを特定可能である。そのため印刷装置は、当該頁を印刷再開頁として当該印刷媒体の第2面から印刷を再開することが可能である。
さらに、上記目的を達成するための印刷装置において、読取部は、印刷媒体の特徴に応じた読取条件で読取を行う構成であってもよい。
この場合、印刷媒体の特徴に応じた適切な読取を行うことができる。
さらに、上記目的を達成するための印刷装置において、読取部は、印刷媒体の一部であって、前記印刷媒体の特徴に応じて媒体画像データの回転を考慮した領域を読み取る構成であってもよい。
この場合、印刷媒体の読み取り面全体を読み取る構成と比較すると読取に要する時間を短縮できる。
なお本発明は、上述の印刷装置によって生産される印刷物の生産方法の発明としても成立する。また本発明は、上述の機能をコンピューターに実現させる制御プログラムの発明としても成立する。また請求項に記載された各部の機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら各部の機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
印刷装置のブロック図。 印刷管理情報の一例を示す図。 印刷データの特徴や印刷順の一例を示す図。 第1実施形態にかかる印刷制御処理を示すフローチャート。 画面遷移の一例を示す図。 画面遷移の一例を示す図。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
1.第1実施形態:
1−1.構成:
図1は、本発明の実施形態にかかる印刷装置1の構成を示すブロック図である。画像読み取り機能を備えた印刷装置1は、コントローラー10と記憶部20とUI(User Interface)部30と通信部40と印刷部50と読取部60とを備える。
通信部40は、有線又は無線でインターネットに接続し、インターネットを経由して他の機器と各種の通信プロトコルに従って通信するための通信インターフェース回路を含む。また、通信部40は、印刷装置1に装着された各種のリムーバブルメモリーや、有線または無線で印刷装置1に接続された機器と通信するためのインターフェース回路を含む。
印刷部50は、インクジェット方式や電子写真方式等の周知の印刷方式で種々の印刷媒体に印刷を実行するためのアクチュエーターやセンサーや駆動回路や機械部品を備えている。当該センサーには、印刷媒体詰まりや、印刷媒体の残量や、記録剤の残量、筐体のカバー部の開閉等の印刷部50の様々な状態を検知するセンサーが含まれている。印刷媒体詰まりを検出するセンサーを以降ではジャムセンサーと呼ぶ。印刷部50はこれらのセンサーの出力に基づいて検知された印刷部50におけるエラーをコントローラー10に通知する。
読取部60は、原稿台に載置された原稿に発光し原稿からの反射光を受光してスキャンデータとする周知のカラーイメージセンサーや光源や、原稿を搬送するためのアクチュエーターや駆動回路やセンサーや機械部品を備えている。なお読取部60はADFを備えていてもよい。
UI部30は、タッチパネル式のディスプレイやキー入力部を含む。ディスプレイは、表示パネルと、表示パネルに重ねられたタッチ検出パネルとを備える。ディスプレイは、コントローラー10の制御に従って様々な情報を表示パネルに表示する。また、ディスプレイはタッチ検出パネルに対する人の指等による接触を検出し、接触座標をコントローラー10に出力する。キー入力部は、電源ボタン等のキーに対する操作を検出すると操作されたキーを示すキー操作情報をコントローラー10に出力する。コントローラー10は、UI部30から取得した上記の情報に基づいてタッチパネル式のディスプレイやキー入力部に対する利用者の操作内容を取得することができ、当該操作内容に対応する処理を実行することができる。
コントローラー10は、図示しないCPUやROMやRAM等を備え、記憶部20に記録された種々のプログラムをCPUが実行し印刷装置1の各部を制御することができる。コントローラー10が実行する種々のプログラムには、制御プログラム11が含まれる。制御プログラム11は、本実施形態においては、印刷媒体詰まりが発生した後の印刷再開機能や再印刷機能をコントローラー10に実現させる。印刷再開機能は、印刷媒体詰まりに起因してダメージを受けた印刷媒体の次の印刷媒体(ダメージを受けていない印刷媒体)から印刷を再開する機能である。再印刷機能は、印刷媒体詰まりに起因してダメージを受けた印刷媒体に印刷されるはずの印刷データを、新しく取り替えた印刷媒体に対して印刷し直す機能である。これらの機能を実現するため制御プログラム11は、印刷制御部11aと、抽出部11bと、記憶制御部11cと、入力制御部11dと、読取制御部11eと、設定部11fとを備えている。
印刷制御部11aは、印刷部50を制御して印刷媒体に印刷を実行させる機能をコントローラー10に実現させるプログラムモジュールである。また記憶制御部11cは、印刷媒体に印刷する印刷データ20bを記憶部20に記憶する機能をコントローラー10に実現させるプログラムモジュールである。コントローラー10は記憶制御部11cの処理により、例えば通信部40を介して通信可能なPC等から印刷データ20bを取得し記憶部20に記憶させる。コントローラー10は印刷制御部11aの処理により、印刷データ20bに基づいて印刷媒体に印刷を実行させる。
抽出部11bは、任意の印刷媒体の第1面に印刷する頁の印刷データの特徴を抽出し、当該頁の印刷データの特徴を、当該任意の印刷媒体の第2面に印刷する頁の印刷データと対応付けて記憶部20に記憶させる機能をコントローラー10に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態においては、印刷媒体に印刷する印刷データから抽出された特徴が「印刷媒体の特徴」に相当する。
本実施形態においては、複数枚の印刷媒体に対する両面印刷(手動両面印刷)を想定している。自動両面印刷に対応している印刷媒体に対する両面印刷をn枚(nは自然数)行う場合、1枚目の第1面の印刷後1枚目の第2面を印刷し、2枚目以降もn枚目まで同様に印刷が進行する。一方、自動両面印刷に対応していない印刷媒体に対する両面印刷を手動両面印刷でn枚行う場合、各印刷媒体の第1面への印刷をn枚分行った後、第2面への印刷をn枚分行うことになる。第1面が印刷済みのn枚の印刷媒体は、第1面が上の状態で排紙部に積み上げられる(n枚目の印刷媒体が一番上)。第1面が印刷済みのn枚の印刷媒体を排紙部から取り、まとめて裏返して、給紙部(上面が印刷面となる給紙部)へ移動させる作業はユーザーによって行われる。このように給紙部に載置されたn枚の印刷媒体は、第2面が上の状態である(1枚目の印刷媒体が一番上)。第1面の印刷をn枚終えた後、給紙部にこのように印刷媒体が載置されることで、1枚目の印刷媒体からn枚目の印刷媒体まで第2面の印刷を行うことができる。
なお手動両面印刷の上述の順序や印刷媒体の面の上下についての記述は一例を示すものであり、上述以外の態様で手動両面印刷が実施されてもよい。
このような手動両面印刷によってバッチ処理で生産しようとする複数枚の印刷物において、第1面の印刷内容と第2面の印刷内容とが印刷媒体毎に決められている場合、同じ印刷媒体の第1面と第2面に印刷されるべき内容のどちらか一方が他の印刷媒体に印刷されることがないように印刷を遂行しなければならない。例えば表裏両面に証券番号に対応する固有の情報を含む保険証券を印刷する場合、印刷媒体の表裏にそれぞれ印刷される情報は必ず同じ証券番号に対応する情報でなければならない。
ここで、手動両面印刷の途中で印刷媒体詰まりが発生した事例について考える。例えばn枚の印刷媒体の第1面に対する印刷を終え第2面に対する印刷を実施中に印刷媒体詰まりが発生した場合、ユーザーは、印刷媒体詰まりに起因してダメージを受けた印刷媒体を取り除いてから印刷を再開させる。印刷媒体詰まりに起因してダメージを受けた印刷媒体は、詰まった印刷媒体や、印刷媒体詰まり発生時に既に搬送路に供給されていた印刷媒体等を想定可能である。詰まった印刷媒体は1枚の場合もあれば、複数枚の場合もあり得る。詰まった印刷媒体は、汚れや、ユーザーが取り除く際の破れや皺等のダメージを受けうる。また印刷媒体詰まり発生時に既に搬送路に供給されていた印刷媒体については、搬送路から取り除く際に上記のダメージを受ける場合もあればダメージを受けない場合もある。したがって印刷媒体詰まりに起因してダメージを受ける印刷媒体の枚数は、状況によって異なり得る。また、状況によって異なり得る当該枚数を印刷装置側は自動的に正確に把握することができない。
ダメージを受ける印刷媒体の枚数は異なり得るが、印刷再開時には必ず、印刷を再開する印刷媒体の第1面に既に印刷されている頁の印刷データに対応する頁の印刷データを第2面に印刷することから再開する必要がある。また、ダメージを受けた1枚以上の印刷媒体については、当該印刷媒体に印刷されるはずであった頁の印刷データを正確に特定し、交換された新しい印刷媒体に対してそれらの印刷データに基づく印刷をやり直す(再印刷する)必要がある。
以上のような場面に備えるため、コントローラー10はn枚の印刷媒体に対する手動両面印刷を行う場合、i枚目(iは1≦i≦nを満たす整数)の印刷媒体の第1面に印刷する頁の印刷データの特徴を、i枚目の印刷媒体の第2面に印刷する頁の印刷データと対応付けて記憶部20に記憶させる。
図2は、手動両面印刷を行う場合にコントローラー10が作成する印刷管理情報20aの一例を示す図である。本実施形態においては図2に示すように、8頁分の印刷データを4枚(n=4)の印刷媒体の表裏両面に印刷することを想定する。第1面と第2面のどちらが表であってもよい。頁番号がjの頁を「j頁目」と呼ぶ(jは1≦j≦8を満たす整数)。図2は、j頁目の印刷データと、j頁目の印刷データから抽出された「特徴情報」と、j頁目の印刷データの「印刷順」と、j頁目の「反対面の頁番号」とが対応付けて記憶されていることを示している。j頁目の「反対面の頁番号」は、j頁目の印刷データが一方の面に印刷される印刷媒体の、他方の面に印刷される頁番号を示している。
例えば図2の「頁番号」が「1」の頁については、1頁目の印刷データと、当該1頁目の印刷データから抽出された「特徴情報」と、1頁目の印刷データの「印刷順」と、1頁目の「反対面の頁番号」として「2」が対応付けて記憶されている。すなわちこれは、1頁目の印刷データが一方の面に印刷される印刷媒体の、他方の面に印刷されるのは2頁目の印刷データであることを示している。「頁番号」が「2」の頁については、2頁目の印刷データと、当該2頁目の印刷データから抽出された「特徴情報」と、2頁目の「反対面の頁番号」として「1」が対応付けて記憶されている。したがって、i枚目の印刷媒体の第1面に印刷する頁の印刷データの特徴は、i枚目の印刷媒体の第2面に印刷する頁の印刷データと対応付けて記憶部20に記憶されていることとなる。
本実施形態においては、特徴情報には、「頁識別情報」と、当該頁識別情報が印刷される「位置」、当該頁識別情報が印刷される「色」、当該頁識別情報を読み取るための「読取解像度」が含まれる。本実施形態においては、「頁識別情報」と「位置」と「色」の組み合わせは頁ごとに抽出部11bによって抽出されるため、当該組み合わせによって頁を識別可能である。「頁識別情報」は、頁を識別するための情報の1つであり、印刷媒体の各面に印刷される文字や図形等を想定してよい。具体的には例えば「頁識別情報」は、特定の文字や、特定の文字に続く任意の文字(数字や記号を含んでもよい)、バーコード、二次元コード等を想定してよい。特定の文字は予めユーザーによって指定されてもよい。「頁識別情報」は1頁当たりに複数点在していてもよく、その場合、複数の「頁識別情報」毎に「位置」が記憶されてもよい。
図3は、本実施形態における印刷データの特徴や印刷順を示す模式図である。図3には、i枚目(1≦i≦4)の印刷媒体の第1面には(i×2)頁目の印刷データが印刷され、i枚目の印刷媒体の第2面には(i×2−1)頁目の印刷データが印刷されることを示している。
読取解像度は、頁識別情報を読み取るために必要十分な解像度であればよく、例えば印刷データ20bの手動両面印刷設定の際に指定された印刷解像度と同じか、または当該印刷解像度の半分程度の解像度が設定されてよい。また、例えば頁識別情報が小さい文字列であれば読取解像度を細かくし、頁識別情報が大きい文字列であれば読取解像度を荒くするというように、頁識別情報の内容に応じて設定されてよい。
これらの特徴情報は例えば、印刷データ20bを手動両面印刷することをユーザーが選択してから、実際に印刷を開始するまでの間にコントローラー10によって抽出され、図2に示したような対応付けをした状態で記憶部20に記憶される。図2に示す特徴情報は全頁分作成してから印刷を開始する構成であってもよい。あるいは印刷順の1番の頁から順に特徴情報を作成しながら印刷を実施する(j頁目の印刷データの特徴情報を抽出してからj頁目の印刷を実施する)構成であってもよい。印刷データ20bを生成しながら特徴情報を抽出してもよい。
「頁識別情報」や「位置」や「色」は、例えば、各頁の印刷データ(レンダリング後の印刷データ)から抽出することが可能である。具体的には例えば、各頁間で印刷データを比較し、頁毎に所定のマージン以上に異なる画像(文字画像を含む)が描画されている領域を特定し、当該領域に含まれる画像を「頁識別情報」として抽出し、当該領域の位置を「位置」として抽出し、当該画像の色を「色」として抽出する構成であってもよい。また頁識別情報の抽出に関しては例えば、予め印刷データにおけるユーザーが指定した領域においてユーザーが指定した文字列を特定し、当該文字列に続く文字を頁識別情報として抽出する構成であってもよい。また、例えば印刷データがXML形式である場合、XMLを解析することによってこれらの情報を抽出する構成であってもよい。
図2および図3に示す例では、i枚目の印刷媒体の第1面と第2面には同じ識別情報が頁内の異なる位置に印刷されることを示している。「位置」は、同図に示すように例えば識別情報が印刷される矩形領域の対角点の座標として記憶される。
入力制御部11dは、印刷媒体詰まりの発生前に正常に印刷できた最後の印刷媒体(第1印刷媒体)を特定するための第1情報の入力と、印刷媒体詰まりに起因してダメージを受けた印刷媒体の次の印刷媒体(第2印刷媒体)を特定するための第2情報の入力とをユーザーに促す機能をコントローラー10に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態においては、コントローラー10は入力制御部11dの処理により、第1印刷媒体を既に印刷済みの面が読み取り面となるように読取部60の原稿台に載置して読み取り開始指示を入力するようにUI部30を介してユーザーに促す(第1情報の入力を促すことに相当する)。したがって本実施形態においては、読取部60とUI部30が入力部に相当する。本実施形態においては、コントローラー10は、第1印刷媒体が既に両面印刷済みである場合は先に印刷された面ではなくて後で印刷された面が読み取り面となるように促す。この案内によってユーザーは、印刷部50の排紙部に排出済みの印刷媒体のうち最も新しく排出された印刷媒体(第1印刷媒体)を排紙部から取り出し、正常に印刷できた最後の頁を読み取り面として原稿台に載置して読み取りを指示することができる。読み取りが完了した後、コントローラー10は、原稿台上の印刷媒体(第1印刷媒体)を再び排紙部に戻すようにUI部30を介してユーザーに促す。この案内によってユーザーは原稿台から印刷媒体を回収し再び排紙部に戻すことができる。
またコントローラー10は入力制御部11dの処理により、第2印刷媒体を既に印刷済みの面が読み取り面となるように読取部60の原稿台に載置して読み取り開始指示を入力するようにUI部30を介してユーザーに促す(第2情報の入力を促すことに相当する)。この案内によってユーザーは、印刷部50の給紙部にスタックされている印刷媒体のうち次に給紙される印刷媒体(第2印刷媒体)を給紙部から取り出し原稿台に載置して読み取りを指示することができる。読み取りが完了した後、入力制御部11dの処理によりコントローラー10は、原稿台上の印刷媒体(第2印刷媒体)を再び給紙部に戻すようにUI部30を介してユーザーに促す構成であってもよい。この案内によってユーザーは原稿台から印刷媒体を回収し再び給紙部に戻すことができる。
読取制御部11eは、読み取り開始指示に応じて読取部60に原稿台上の印刷媒体を読み取らせ媒体画像データを生成させる機能をコントローラー10に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態においては第1印刷媒体と第2印刷媒体の2つが読み取られる。読取制御部11eの処理によりコントローラー10は、特徴情報に応じた読取条件で読取部60に読取を行わせる。例えばコントローラー10は、「特徴情報」の「読取解像度」で読み取りを行わせる。また例えば、読取部60がRGB3色の光源を備え各色の光源の点灯タイミングを制御してカラー画像の読み取りを行う構成を備えている場合、第1印刷媒体と第2印刷媒体の読み取りに際しては「特徴情報」の「色」の読み取りに適した色の光源のみを点灯して読み取りを行わせるようにしてもよい。
また、コントローラー10は、特徴情報の「位置」が示す原稿台上の印刷媒体の領域に対応する副走査方向の範囲について読み取りを行い、それ以外の範囲については読み取りを行わない。このようにすることで、印刷媒体の読み取り面全体を読み取る構成と比較すると読み取りに要する時間を短縮できる。
なお、原稿台に対する印刷媒体の向きが例えば4パターンあり得る場合は、各パターンにおける「位置」が示す原稿台上の印刷媒体の領域に対応する副走査方向の範囲についてそれぞれ読み取りを行う(印刷媒体の回転を考慮した領域を読み取る)。4パターンのうちの第1パターンとして、印刷媒体の短辺が読取部60の主走査方向と平行であって、第1短辺側から第2短辺に向かって順に読み取りが行われるように載置された状態を想定してよい。第2パターン、第3パターン、第4パターンは、第1パターンの場合から印刷媒体を原稿台上でそれぞれ、90度、180度、270度回転した状態である。原稿台と印刷媒体の大きさの関係に基づいて想定される回転のパターンが2パターンである場合は、上記の第1パターンと第3パターンを想定してよい。
設定部11fは、各頁の印刷データの特徴と第1印刷媒体の媒体画像データとに基づいて正常印刷完了頁Pを設定する機能と、各頁の印刷データの特徴と第2印刷媒体の媒体画像データとに基づいて印刷再開頁Pを設定する機能をコントローラー10に実現させるプログラムモジュールである。
正常印刷完了頁Pの設定は、第1印刷媒体の媒体画像データに合致する特徴を持つ印刷データの頁を特定することによってなされる。例えば、正常に印刷できた最後の印刷媒体において正常に印刷できた最後の頁として読み取られたのが図3に示す1枚目の印刷媒体の第2面であったとする。コントローラー10は、1枚目の印刷媒体の第2面を示す媒体画像データに合致する特徴を持つ印刷データの頁番号が1であることを図2に示す印刷管理情報20aから特定することができる。そのためこの場合、コントローラー10は設定部11fの処理により正常印刷完了頁Pに1を設定する。
印刷再開頁Pの設定は、本実施形態においては、第2印刷媒体の媒体画像データに合致する特徴を持つ印刷データの頁を特定し、当該頁が印刷された面の反対面に印刷されるべき印刷データの頁を特定することによってなされる。例えば、印刷媒体詰まりの発生後に第2面の印刷を実施可能な印刷媒体(第2印刷媒体)として読み取られたのが図3に示す4枚目の印刷媒体の第1面であったとする。コントローラー10は、4枚目の印刷媒体の第1面を示す媒体画像データに合致する特徴を持つ印刷データの頁番号が8であることを図2に示す印刷管理情報20aから特定することができる。またコントローラー10は印刷媒体の一方の面に8頁目の印刷データが印刷された印刷媒体において他方の面に印刷するのは7頁目の印刷データであることを印刷管理情報20aから特定することができる。そのためこの場合、コントローラー10は設定部11fの処理により印刷再開頁Pに7を設定する。
そして印刷制御部11aの処理によりコントローラー10は、第2印刷媒体から印刷を再開し、その後に、第1印刷媒体の次の印刷媒体から第2印刷媒体の前の印刷媒体までに対する印刷を行う。すなわちコントローラー10は、印刷媒体詰まりによって中断していた印刷を印刷再開頁Pから印刷順に再開する。印刷順の最終頁まで印刷を終えた後、コントローラー10は、正常印刷完了頁Pの印刷順の次の頁を印刷する印刷媒体から、印刷再開頁Pの印刷順の1つ前の頁を印刷する印刷媒体までにおいて第1面および第2面の印刷をやり直す。
1−2:印刷制御処理:
図4は、手動両面印刷において第1面の印刷を終えて第2面の印刷を実行中に印刷媒体詰まりが発生した場合の印刷制御処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、手動両面印刷における第2面の印刷実行中にコントローラー10がジャムセンサーから印刷媒体詰まりの発生を示す信号を取得した場合に開始される。図4の印刷制御処理が開始されると、コントローラー10は印刷部50に印刷を中止させ、UI部30に印刷媒体詰まりエラーが発生していることを示すメッセージを表示する(ステップS100)。図5および図6は、図4の印刷制御処理の実行に伴ってUI部30に表示される画面の表示例を示している。図5の画面G100はステップS100において表示される画面の一例を示している。なおステップS100において表示されるメッセージには、詰まっている印刷媒体の取り除き方を説明する案内文が含まれてもよい。
ユーザーが詰まっている印刷媒体を取り除くとジャムセンサーは印刷媒体詰まりが解消したことを示す信号をコントローラー10に出力する。コントローラー10は、ジャムセンサーから出力される信号に基づいて、印刷媒体詰まりは解消したか否かを判定する(ステップS105)。ステップS105において印刷媒体詰まりが解消したと判定されない場合、コントローラー10はステップS100に戻りエラーメッセージの表示を継続する。
ステップS105において印刷媒体詰まりが解消したと判定される場合、コントローラー10は設定部11fの処理により、正常印刷完了頁Pを仮設定する(ステップS110)。コントローラー10は例えば、ステップS100にて印刷を中止する際に印刷中であった頁の番号を暫定的に正常印刷完了頁Pに設定する。
続いてコントローラー10は、第1印刷媒体を読み取って媒体画像データを生成する(ステップS115)。具体的には、入力制御部11dの処理によりコントローラー10は、例えば図5の画面G101に示すように、正常に印刷できた最後の印刷媒体(第1印刷媒体)の読み取りをユーザーに促すメッセージをUI部30に表示する。ユーザーが排紙部から正常に印刷できた最後の印刷媒体を取って原稿台に載置し、読み取り開始の指示を入力すると、読取制御部11eの処理によりコントローラー10は原稿台に載置された原稿を読み取って媒体画像データを生成する。コントローラー10は読み取りを、上記したように特徴情報に応じた読み取り条件で実施する。
読み取りおよび媒体画像データの生成中を示す画面G102を経て、媒体画像データの生成が終了した後は、コントローラー10は画面G103に示すように、原稿台上の印刷媒体を排紙部に元通りに戻すように促すメッセージをUI部30に表示する。
続いてコントローラー10は、正常印刷完了頁Pの特徴情報を記憶部20から取得する(ステップS120)。図4の印刷制御処理が開始されてから初めてステップS120が実行される場合は、ステップS120ではステップS110で仮設定された正常印刷完了頁Pの特徴情報が取得される。図4の印刷制御処理が開始されてから2回目以降にステップS120が実行される場合は、後述するステップS130で設定された正常印刷完了頁Pの特徴情報が取得される。
続いてコントローラー10は、媒体画像データと正常印刷完了頁Pの特徴は一致するか否かを判定する(ステップS125)。具体的には例えばコントローラー10は、媒体画像データに含まれる頁識別情報に該当する文字や数字を特定する。コントローラー10は特定した頁識別情報がP頁の特徴情報における「頁識別情報」と一致し、かつ、特定した頁識別情報に該当する文字や数字の色がP頁の特徴情報における「色」と一致するか否かを判定する。これらが全て一致する場合、ステップS125ではY判定となる。
ステップS125においてN判定の場合、コントローラー10は設定部11fの処理により、正常印刷完了頁Pをサーチ順における次頁にして(ステップS130)、ステップS120に戻る。具体的には、コントローラー10は、ステップS110で設定された頁から印刷順の逆順をサーチ順とする。例えばステップS120で仮設定された正常印刷完了頁Pが3頁目である場合、ステップS130では、1頁目、8頁目、6頁目、4頁目、2頁目の順に設定される。
ステップS125においてY判定の場合、コントローラー10は設定部11fの処理により、正常印刷完了頁Pの印刷順の次頁を印刷再開頁Pに仮設定する(ステップS135)。なおステップS125においてY判定の場合、その際に正常印刷完了頁Pに設定されている頁番号が正常印刷完了頁として設定(仮設定ではなく本設定)されたことを意味する。
続いてコントローラー10は第2印刷媒体を読み取って媒体画像データを生成する(ステップS140)。具体的には、例えば図5の画面G103においてOKボタンが押されたことに応じて、入力制御部11dの処理によりコントローラー10は、図5の画面G104に示すようなメッセージをUI部30に表示する。画面G104は、印刷媒体詰まりに起因してダメージを受けた印刷媒体の次の印刷媒体(第2印刷媒体)の読み取りをユーザーに促すメッセージを含んでいる。ユーザーが、給紙部から第2印刷媒体に該当する印刷媒体を取って原稿台に載置し、読み取り開始の指示を入力すると、読取制御部11eの処理によりコントローラー10は原稿台に載置された原稿を読み取って媒体画像データを生成する。読み取りおよび媒体画像データの生成中は、コントローラー10は例えば画面G105を表示する。読み取りおよび媒体画像データの生成が完了した後、コントローラー10は例えば画面G106に示すように、原稿台上の印刷媒体を給紙部に元通りに戻すように促すメッセージをUI部30に表示する。
続いてコントローラー10は印刷再開頁Pの特徴情報を記憶部20から取得する(ステップS145)。図4の印刷制御処理が開始されてから初めてステップS145が実行される場合は、ステップS145ではステップS135で仮設定された印刷再開頁Pの特徴情報が取得される。図4の印刷制御処理が開始されてから2回目以降にステップS145が実行される場合は、後述するステップS155では設定された印刷再開頁Pの特徴情報が取得される。
続いてコントローラー10は媒体画像データと印刷再開頁Pの特徴は一致するか否かを判定する(ステップS150)。コントローラー10は、媒体画像データに含まれる頁識別情報に該当する文字や数字を特定する。コントローラー10は特定した頁識別情報がP頁の特徴情報における「頁識別情報」と一致し、かつ、特定した頁識別情報に該当する文字や数字の色がP頁の特徴情報における「色」と一致するか否かを判定する。これらが全て一致する場合、ステップS150ではY判定となる。
ステップS150においてN判定の場合、コントローラー10は設定部11fの処理により、印刷再開頁Pをサーチ順における次頁にして(ステップS155)、ステップS145に戻る。具体的には、コントローラー10は、ステップS135で設定された頁から印刷順をサーチ順とする。例えばステップS135で仮設定された印刷再開頁Pが3頁目である場合、ステップS130では、5頁目、7頁目の順に設定される。
ステップS150においてY判定の場合、コントローラー10は印刷制御部11aの処理により第2印刷媒体からの第2面の印刷を再開する(ステップS160)。具体的には、画面G106においてOKボタンが押されたことに応じてコントローラー10は画面G107に示すように印刷再開を促すメッセージをUI部30に表示する。画面G107において印刷開始ボタンが押されたことに応じて、コントローラー10は第2印刷媒体の第2面に印刷再開頁Pの印刷データを印刷する。続いてコントローラー10は第2印刷媒体の次の印刷媒体の第2面に、印刷再開頁Pの印刷順における次の頁の印刷データを印刷する。以降、コントローラー10は同様の印刷処理を印刷順における最終頁まで行う。印刷中は、コントローラー10は例えば画面G108をUI部30に表示する。印刷再開頁Pから印刷順における最終頁までの印刷が終了すると、コントローラー10は例えば画面G109に示すように、裏表が未印刷の印刷媒体の給紙部へのセットを促し、セットし終えたら印刷開始指示を入力するように促すメッセージをUI部30に表示する。
画面G109において印刷開始ボタンが押されたことに応じて、コントローラー10は印刷制御部11aの処理により第1印刷媒体の次の印刷媒体から第2印刷媒体の前の印刷媒体までの印刷をやり直す(ステップS165)。具体的には、コントローラー10は、第1印刷媒体の次の印刷媒体(再印刷先頭印刷媒体)と、第2印刷媒体の前の印刷媒体(再印刷末尾印刷媒体)がそれぞれ何枚目の印刷媒体に該当するかを特定する。そして再印刷先頭印刷媒体から再印刷末尾印刷媒体までのそれぞれ第1面に印刷する頁の印刷データを新しくセットされた印刷媒体の第1面に印刷する。コントローラー10は、印刷中は例えば画面G110をUI部30に表示する。
再印刷先頭印刷媒体から再印刷末尾印刷媒体までの第1面の印刷が完了すると、コントローラー10は例えば画面G111に示すように、第1面が印刷済みのそれらの印刷媒体を排紙部から取り裏返して給紙部にセットし印刷開始を指示するように促すメッセージをUI部30に表示する。ユーザーの印刷開始の指示に応じてコントローラー10は、再印刷先頭印刷媒体から再印刷末尾印刷媒体までのそれぞれ第2面に印刷する頁の印刷データを、給紙部にセットされた第1面が印刷済みの印刷媒体に印刷する。コントローラー10は印刷中は図6の画面G112を表示する。再印刷先頭印刷媒体から再印刷末尾印刷媒体までの第2面の印刷が完了すると、コントローラー10は例えば図6の画面G113のように、印刷媒体詰まりに起因してダメージを受けた印刷媒体について新しい印刷媒体に交換して両面の再印刷が完了したことを伝えるメッセージをUI部30に表示する。
次に、4枚の印刷媒体の第1面の印刷を終え、第2面の印刷中であって2枚目の印刷媒体の第2面に3頁目の印刷データを印刷中に印刷媒体詰まりが発生し、3枚目の印刷媒体が給紙部から搬送され始めている場合の動作例を説明する。ユーザーは画面G100のメッセージに促され、詰まった2枚目の印刷媒体と搬送され始めている3枚目の印刷媒体を取り除く。印刷媒体詰まりが解消すると、ステップS110では正常印刷完了頁Pには暫定的に「3」が設定される。そして、画面G101(図5)のメッセージに促されてユーザーが1枚目の印刷媒体の第2面(すなわち1頁目)を読取部60に読み取らせる。コントローラー10は読み取った結果生成された媒体画像データと印刷管理情報20aの特徴情報とに基づいて(ステップS120〜S130を経て)、正常印刷完了頁Pに「1」を設定する。
ステップS135では、1頁目(正常印刷完了頁P)の印刷順における次の頁である「3」が印刷再開頁Pに仮設定される。ユーザーは画面G104のメッセージに促されて給紙部に残っている4枚目の印刷媒体の第1面(すなわち8頁目)を読取部60に読み取らせる。コントローラー10は読み取った結果生成された媒体画像データと印刷管理情報20aの特徴情報とに基づいて(ステップS145〜S155を経て)、印刷再開頁Pに「7」を設定する。
ステップS160では、4枚目の印刷媒体の第2面に7頁目の印刷データが印刷される。また、正常印刷完了頁Pを印刷した印刷媒体の次の印刷媒体は2枚目の印刷媒体である。また、印刷再開頁Pを印刷する印刷媒体の前の印刷媒体は3枚目の印刷媒体である。そのためステップS165では、2〜3枚目の印刷媒体の第1面に4頁目、6頁目の印刷データが印刷された後、2〜3枚目の印刷媒体の第2面に3頁目、5頁目の印刷データが印刷される。
このように、本実施形態の場合、印刷再開頁を印刷装置が特定するためにユーザーに第第2印刷媒体を原稿台にセットさせ読み取り指示を入力させる構成である。そのため、印刷再開頁の番号をユーザーは知る必要がない。したがって、ユーザーは印刷を再開すべき頁からの印刷再開を容易に印刷装置に実行させることができる。また、本実施形態の場合、印刷媒体詰まりによってダメージを受けた印刷媒体に印刷するはずであった頁の印刷をやり直すことができる。印刷をやり直す頁を指定する際にも、本実施形態の場合、ユーザーは第1印刷媒体と第2印刷媒体の読み取らせる作業を行えばよく、ユーザーは頁の番号自体を知る必要がない。そのため、ユーザーは容易に印刷をやり直しさせることができる。
なお、第1印刷媒体の次の印刷媒体から第2印刷媒体の前の印刷媒体までに対する印刷を行い、その後に、第2印刷媒体から印刷を再開する構成であってもよい。すなわち、図4に示すステップS165の処理はステップS160の処理の前に行われてもよい。具体的には、ステップS150においてY判定となった後、4頁目、6頁目、3頁目、5頁目、7頁目の順に印刷を行うようにしてもよい。
2.第2実施形態:
第1実施形態では、第2情報に基づく第2印刷媒体からの印刷の再開と、第1情報と第2情報とに基づく第1印刷媒体の次の印刷媒体から第2印刷媒体の前の印刷媒体までに対する印刷のやり直しの両方をバッチ処理で実施する構成であったが、バッチ処理で実施するのは第2印刷媒体からの印刷再開の方であってもよい。すなわち、図4の印刷制御処理におけるステップS115〜ステップS130が省略されてもよい。第1印刷媒体の次の印刷媒体から第2印刷媒体の前の印刷媒体までにかかる印刷のやり直しは、ユーザーによって個別に実施されてもよい。
3.他の実施形態:
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、制御プログラムは印刷装置において実行されているが、制御プログラムの一部(例えば抽出部や設定部)がホストコンピューターで実行されてもよい。
また例えば、第1印刷媒体を特定するための第1情報は、ユーザーが入力した頁番号であってもよい。また、第2印刷媒体を特定するための第2情報は、ユーザーが入力した頁番号であってもよい。したがってこの場合、入力部はタッチパネルディスプレイやキー入力部によって実現される。また入力制御部は頁番号の入力を促す構成を備える。
なお、上記実施形態では、印刷媒体と当該印刷媒体に印刷する印刷データが対応付けられている例として両面印刷を挙げたが、本発明は両面印刷以外にも応用できる。例えば、第1面に既に印刷媒体固有のデータが印刷されている複数の印刷媒体のそれぞれに対して、第1面に重ねて他のデータ(印刷媒体固有のデータ)を印刷する(重ね印刷)場合にも本発明を適用可能である。その場合、「印刷媒体の特徴」は印刷媒体に既に印刷されているデータの特徴を意味する。印刷媒体に既に印刷されているデータの特徴は、第1面に対する二度目の印刷に先立って、読取部に第1面を読み取らせたデータから抽出する構成であってもよいし、ユーザーが手動で印刷装置に入力する構成であってもよい。抽出されたi番目の印刷媒体の第1面に既に印刷されているデータの特徴と、i番目の印刷媒体の第1面に二度目の印刷を行う(重ねて印刷を行う)印刷データとが、対応付けて記憶部に記憶される。このような構成を採用することにより、複数枚の印刷媒体のそれぞれに対する重ね印刷をバッチ処理で実施途中に印刷媒体詰まりが発生した場合、印刷媒体詰まり解消後の印刷再開や再印刷を容易に実施することができる。
なお本発明は、両面印刷や重ね印刷以外にも、複数の印刷媒体に対する片面印刷(各印刷媒体に印刷する印刷データは異なる)にも応用可能である。例えば複数の印刷媒体に対する片面印刷の途中で印刷媒体詰まりが発生した場合、印刷装置は、ユーザーに詰まった印刷媒体を取り除かせ、正常に印刷が完了した最後の印刷媒体の印刷済み面の読み取りをユーザーに指示させる。そして印刷装置は、読み取って生成した媒体画像データと印刷媒体の特徴(各印刷媒体に印刷する印刷データから抽出された頁識別情報等)とに基づいて正常印刷完了頁を特定し、正常印刷完了頁の次の頁を印刷再開頁として設定し、印刷再開頁から印刷を再開するようにしてもよい。この場合も、ユーザーは印刷再開頁の番号自体を調べる必要はないため、容易に印刷を再開させることができる。
なお、例えば特徴情報における「頁識別情報」の「色」が、複数色の光源のうちの特定の色の光源だけで読み取り可能な色であれば、当該光源だけ点灯して読み取ることを読取条件の1つとして読み取りを実施してもよい。具体的には例えば、頁識別情報が赤色である場合、G又はBの一つの光源のみを点灯して読み取りを行う構成であってもよい。また例えば特徴情報における「頁識別情報」が特定の解像度の読み取りにおいて読み取り可能な解像度で印刷されている場合、読取制御部は、頁識別情報が読み取り可能な解像度で読み取るようにしてもよい。
また、印刷中断の要因は、印刷媒体詰まり以外であってもよい。例えば記録剤の漏出や、定着器での定着不足、ホストコンピューターとの通信エラー等であってもよい。
また、頁識別情報は、頁を識別できる情報であればよく上記実施形態で挙げた例の他にも様々な態様を想定可能である。例えば、印刷媒体に印刷される頁番号、章番号、証券番号、シリアルナンバー、整理番号、氏名、電話番号、図形、画像等であってもよい。また、ユーザーが肉眼で確認できるものに限られず、印刷装置が確認できるのであれば、すかし印刷や紫外線反射インクでの印刷のようにユーザーが肉眼で確認できないものであってもよい。
10…コントローラー、11…制御プログラム、11a…印刷制御部、11b…抽出部、11c…記憶制御部、11d…入力制御部、11e…読取制御部、11f…設定部、20…記憶部、20a…印刷管理情報、20b…印刷データ、30…UI部、40…通信部、50…印刷部、60…読取部、P…正常印刷完了頁、P…印刷再開頁

Claims (6)

  1. 印刷媒体の特徴と、当該印刷媒体に印刷する頁の印刷データと対応付けて記憶する記憶部と、
    印刷中断後、中断前に印刷済みである印刷媒体を読み取って媒体画像データを生成する読取部と、
    前記印刷媒体の特徴と前記媒体画像データとに基づいて印刷再開頁を設定する設定部と、
    前記印刷再開頁以降の印刷データに基づく印刷を印刷中断の要因が解消後に実行する印刷部と、
    を備える印刷装置。
  2. 任意の印刷媒体の第1面に印刷する頁の印刷データの特徴を抽出し、当該頁の印刷データの特徴を、当該任意の印刷媒体の第2面に印刷する頁の印刷データと対応付けて記憶させる抽出部をさらに備える、
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記読取部は、前記印刷媒体の特徴に応じた読取条件で読取を行う、
    請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記読取部は、前記印刷媒体の一部であって、前記印刷媒体の特徴に応じて前記媒体画像データの回転を考慮した領域を読み取る、
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 印刷媒体の特徴と、当該印刷媒体に印刷する頁の印刷データと対応付けて記憶し、
    印刷中断後、中断前に印刷済みである印刷媒体を読み取って媒体画像データを生成し、
    前記印刷媒体の特徴と前記媒体画像データとに基づいて印刷再開頁を設定し、
    前記印刷再開頁以降の印刷データに基づく印刷を印刷中断の要因が解消後に実行する、
    印刷物の生産方法。
  6. コンピューターを、
    印刷媒体の特徴と、当該印刷媒体に印刷する頁の印刷データと対応付けて記憶部に記憶させる記憶制御部、
    印刷中断後、中断前に印刷済みである印刷媒体を読取部に読み取らせて媒体画像データを生成させる読取制御部、
    前記印刷媒体の特徴と前記媒体画像データとに基づいて印刷再開頁を設定する設定部、
    前記印刷再開頁以降の印刷データに基づく印刷を印刷中断の要因が解消後に印刷部に実行させる印刷制御部、
    として機能させる制御プログラム。
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