JP5586656B2 - 印刷処理システム、画像処理装置、印刷検証装置及びプログラム - Google Patents

印刷処理システム、画像処理装置、印刷検証装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷処理システム、画像処理装置、印刷検証装置及びプログラムに関する。
紙媒体に印字した印刷物に原画像を正しく印刷できたかどうかを検証する技術が提案されている(特許文献1、2)。また、そのような印刷物の検証を実行するシステムとしてPVS(Print Verification System)が知られている。PVSでは、原画像と印刷物の主要部分(例えば氏名、住所)とを比較処理する印刷物の部分的な検証が一般的である。この場合、比較処理の負荷はさほど高くない。このため、印刷物と原画像とを単純に比較しても印刷直後にリアルタイムな検証処理を行うことが可能である。
印刷物全体の検証では、リアルタイムでない検証処理も行われる。連続紙に印刷した印刷物を検証する場合には印刷後の連続紙を所定のローラーに巻き取った後、再度連続紙の巻き取りをほどいて印刷物が原画像通りに正しく印刷できたかを検証する。
印刷物に欠陥が見つかった場合、欠陥のある印刷物を直ちに廃棄して、再度正しい印刷物を印字する必要がある。しかしながら、印刷物を所定のローラーに巻き取った後、再度印刷物の巻き取りをほどいて印刷物の検証処理を行うシステムでは、巻き取られた印刷物から欠陥のある印刷を含むページを探さなければならず煩雑である。
これに対して、印刷直後にリアルタイムな検証処理を行うシステムの場合、一度巻き取られた印刷物からエラーのあったページを探す必要はない。しかし、例えば20インチ幅程の幅広な連続紙に印刷される印刷物のようにサイズが大きな印刷物では、印刷物内の情報量が多く、印刷物と原画像との比較および検証の処理負荷は高い。よって、印刷スピードが速い近似の印刷技術を用いたプリンタにおいて、印刷とほぼ同時に行うリアルタイムな検証処理は、情報量の多い大型の印刷物の場合特に困難になる。このため、より効率的に印刷物を原画像と比較及び検証する方法が望まれる。
上記課題に鑑み、本発明は、効率的に印刷物を原画像と比較することが可能な、印刷処理システム、画像処理装置、印刷検証装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一の態様によれば、
原画像と該原画像の要素属性情報とを生成するプリンタ制御装置と、
前記原画像を印字して印刷物を生成する画像形成装置と、
前記印刷物を検証する印刷検証装置と、を備える印刷処理システムであって、
前記印刷検証装置は、
前記原画像と該原画像の要素属性情報とを取得し、前記印刷物の画像を取得する画像取得部と、
前記印刷物の画像から、前記要素属性情報に含まれる1又は2以上の要素属性毎に画像を抽出する抽出部と、
前記要素属性毎に適正化された1又は2以上の要素用比較検証手順及び前記要素属性情報に基づき、前記抽出された要素属性毎の画像と前記原画像とを比較する比較部と、
前記比較の結果に基づき前記印刷物を検証する検証部と、を有することを特徴とする印刷処理システムが提供される。
本発明によれば、効率的に印刷物を原画像と比較することが可能な、印刷処理システム、画像処理装置、印刷検証装置及びプログラムを提供することができる。
一実施形態に係る印刷処理システムの全体構成図。 一実施形態に係る印刷処理システムの機能構成図。 一実施形態に係る要素属性情報の一例を示した図。 一実施形態に係る要素属性情報の他の例を示した図。 一実施形態に係る要素属性情報の他の例を示した図。 一実施形態に係る比較検証処理を示したフローチャート。 一実施形態に係る余白検証処理を示したフローチャート。 一実施形態に係る検証処理に用いられるデータの流れを示した図。
以下、本発明の一実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
<はじめに>
プリンタを使用して印刷物を印刷する印刷業者にとって、多くの場合、印刷物はユーザに提供される商品である。よって、欠陥がある印刷物や品質が劣る印刷物は、商品としての価値を有しない。このため、印刷業界では、正しく印刷された印刷物をユーザに提供できるように、出荷前に印刷物を検証したいという需要は高い。この需要は、連続紙に印刷された印刷物だけでなく、カットシートに印刷された印刷物に対しても高い。
そこで、PVSと呼ばれる印刷検証装置を用いて、印刷物を検証し、検証結果に基づき、印刷内容の誤りや印刷物の汚れ等の欠陥のある印刷物を取り除く印刷処理システムが開発されている。特に以下で説明する本発明の一実施形態に係る印刷処理システムは、検証の際の画像処理に特徴を有する。
<第1実施形態>
[システムの全体構成]
まず、本発明の第1実施形態に係る印刷処理システムの全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る印刷処理システム1の全体構成を示す。本実施形態に係る印刷処理システム1は、印刷検証装置(PVS)10、プリンタ制御装置20及び画像形成装置30を有している。印刷検証装置10、プリンタ制御装置20及び画像形成装置30は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続されている。
プリンタ制御装置20は、原画像と原画像の要素属性情報とを生成する。プリンタ制御装置20は、PDF(Portable Document Format)やIPDS(Intelligent Printer Data Stream)等のプリンタ言語で記述された印刷フォーマットをラスタライズし、ビットマップ画像(原画像)を生成する。プリンタ制御装置20は、シアンC,マゼンダM,イエローY,ブラック(キー・プレート)Kの4種類のビットマップ画像を生成する。4種類のビットマップ画像(CMYK画像)は、プリンタ制御装置20から画像形成装置30及び印刷検証装置10に送信され、画像形成装置30にて印刷される。
プリンタ制御装置20は、要素属性情報を生成する。要素属性情報は、CMYK画像とともに印刷検証装置10に送信される。要素属性情報は、CMYK画像に含まれる画像の各要素の属性情報を示す。要素属性としては、例えばテキスト(文字)、グラフィック、バーコード等がある。要素属性情報については後程詳細する。
画像形成装置30は、受信した原画像から印刷物を生成する。本実施形態に係る画像形成装置30は、通信機能を備えたプリンタ,デジタル複写機,デジタル複合機等で実現され得る。画像形成装置30のプリンタエンジン部は、CMYK画像及びその他の印刷に必要な情報を取得し、紙媒体にCMYK画像を印刷する。これにより、印刷物が生成される。印刷に使用される紙媒体は、UW(Unwinder)機器40から供給される。本実施形態では、紙媒体は幅が20インチ程のサイズの連続紙であり、UW機器40のローラー42に巻かれている。このロール状に巻かれた連続紙をローラー42からほどき、画像形成装置30に送る。
連続紙は、画像形成装置30のプリンタエンジン部内の給紙経路を通り、プリントヘッド32にて紙上に印刷処理が施される。プリントヘッド32は、供給されるCMYKのインクを使用してC,M,Y,Kの各色の画像を紙媒体に印刷する。印刷後の連続紙は、ヒートローラ36まで運ばれ、ヒートローラ36にて加熱されて紙上のインクの水分を蒸発させる。これにより、連続紙は乾いた状態で更にプリンタエンジン部内の給紙経路を通り、W(Winder)機器50にてローラー52に巻き取られる。
画像形成装置30にはラインセンサカメラ60が取り付けられている。ラインセンサカメラ60は、画像形成装置30のプリントヘッド32近傍に設置され、プリントヘッド32にて印字された印刷物をプリントヘッド32の出力側でリアルタイムに(実処理時間で)撮像する。ラインセンサカメラ60は、短冊状のある幅を持ったエリアの画像をライン状に連続的に撮像する。ラインセンサカメラ60は、20インチ程度の幅広の大型連続紙に印刷された画像をライン状に撮像可能である。ラインセンサカメラ60は、画像形成装置30にて生成された印刷物の画像をリアルタイムに取得する装置の一例である。このような装置としては、あるエリアの画像を一度に取得するエリアカメラであってもよい。ただし、一般にエリアカメラではラインセンサカメラ60より狭い領域の画像しか一度に撮像できない。このため、本実施形態のように20インチ程度の幅広の大型連続紙に印刷された画像を撮像するにはエリアカメラよりラインセンサカメラが好ましい。ただし、印刷スピードと同等のスピードで印刷物の画像を読み取る程度の処理能力が必要である。
印刷物のページの先頭は、印刷物に付けられた位置マーク(例えば、2次元バーコード)により認識可能となっている。ラインセンサカメラ60は、位置マークにより印刷物のページの先頭を認識し、先頭から順にその印刷物の画像を撮像する。撮像された画像は、レッドR、グリーンG、ブルーBの3種類の画像(RGB画像)であり、印刷物の画像として印刷検証装置10に送信される。これにより、印刷検証装置10は、RGB画像(印刷物の画像)を取得する。
印刷検証装置10は、印刷物を検証する。印刷検証装置10は、要素属性情報を用いてプリンタ制御装置20から送られたCMYK画像(原画像)をRGB画像に変換後、ラインセンサカメラ60から受信したRGB画像と比較し、連続紙に印刷された印刷物が正しく印刷されているかを検証する。検証項目としては、例えば、印刷物の画像が原画像と一致するか、印刷物に汚れや染みがないか、印刷物に描かれた画像が欠けていないか(例えばインクがなくなってしまったときに生じる欠陥)、印刷物に色ずれがないか、印刷内容に誤りがないか(例えば氏名、住所が誤っていないか)、印刷物が写真の場合にはカラーバランスが悪くないか、印刷物がグラフィックスの場合には色むらがないか等が挙げられる。また、後述する余白の検証では、印刷物の画像からすべての要素属性の画像を取り除いた後の余白領域が空白であるかを検証するために、余白領域にインク滴がないか等を検証する。
[比較及び検証時の状況]
印刷検証装置10は、要素属性情報を用いて原画像と実際に印刷した印刷物の画像とをリアルタイムで比較していく。その際、ラインセンサカメラ60は印刷スピードと同等のスピードで画像を撮像し、印刷検証装置10もまた同等のスピードで両画像を比較する必要がある。よって、本実施形態のように印刷物が大型で印刷物の画像に含まれる情報量が多い場合、その印刷物の画像と原画像とを単純に比較すると、印刷検証装置10側の処理能力を高めない限りリアルタイムの比較処理は困難である。
そこで、以下では、原画像内の要素となる各画像の属性を示す要素属性情報を用いて比較の効率を向上させる。そのために、プリント制御装置20は、原画像の要素属性情報を生成し、印刷検証装置10にその情報を通知する。以下では、要素属性情報を用いた比較及び検証を行う印刷処理システム1を説明するために、印刷処理システム1を構成する各装置の機能及び動作について説明する。
[システムの機能構成]
本実施形態に係る印刷処理システム1を構成する各装置の機能構成について、図2を参照しながら、プリント制御装置20、画像形成装置30、印刷検証装置10の順に説明する。図2は、本実施形態に係る印刷処理システム1を構成する各装置の機能構成を示す。
(プリント制御装置)
本実施形態に係るプリント制御装置20は、画像変換部200、属性情報生成部202、通信部204を有する。画像変換部200は、PDFやIPDSに代表されるプリンタ言語で記述された印刷フォーマットをラスタライズし、CMYKのビットマップ画像(CMYK画像;原画像)を生成する。原画像の印刷物は、テキストのみの印刷物に限らず、写真やグラフィック画像が含まれるパンフレットやカタログも含まれる。生成されたCMYK画像(原画像)は、通信部204から画像形成装置30及び印刷検証装置10へ送信される。
属性情報生成部202は、CMYK画像(原画像)の要素属性情報を生成する。要素属性情報は、CMYK画像の各要素となる画像の属性情報である。例えば、図8の原画像には、複数の要素属性の画像が描かれている。このうち、「ABC」及び「DEF」の画像の要素属性は、文字要素である。
文字要素の場合の要素属性情報の一例を図3に示す。属性情報生成部202は、CMYK画像中の「ABC」及び「DEF」について図3に示すような要素属性情報を生成する。要素属性情報は、要素種類、位置情報、要素固有情報のデータ構造を有する。要素属性種類は、要素属性がどのような要素の画像なのかを示す。位置情報は、用紙(印刷物)のどの位置にその要素の画像が印刷されるかを示す。要素固有情報は、その要素の画像の形、色、大きさ等要素固有のパラメータを示す。属性情報生成部202は、「ABC」及び「DEF」について、例えば要素属性の種類として文字(一文字以上)、位置情報として文字の左下隅の座標を設定する。属性情報生成部202は、要素固有情報として、「ABC」及び「DEF」の文字列のコードポイント、文字列の大きさ、文字列の色、文字列のフォントスタイル、その他文字識別に必要な情報を設定する。このようにして、属性情報生成部202は、「ABC」及び「DEF」の要素属性情報を生成する。これによれば、生成された要素属性情報から、2つの文字要素「ABC」及び「DEF」について、その文字要素の画像の大きさや原画像中の位置、フォントの種類などを特定することができる。
同様に、属性情報生成部202は、CMYK画像中の「○」について図4に示すような要素属性情報を生成する。「○」の要素属性はグラフィック要素である。属性情報生成部202は、要素属性の種類として円形、位置情報として描画の開始点を設定する。属性情報生成部202は、要素固有情報として、線の太さ、線の色、塗りつぶしの色、均一面かどうかの情報、その他図形識別に必要な情報を設定する。このようにして、属性情報生成部202は、「○」の要素属性情報を生成する。
同様に、属性情報生成部202は、CMYK画像中の「バーコード」について図5に示すような要素属性情報を生成する。「バーコード」の要素属性はバーコード要素である。CMYK画像中の「バーコード」の場合、属性情報生成部202は、要素属性の種類としてバーコード、位置情報として描画の開始点を設定する。属性情報生成部202は、要素固有情報として、バーコードの種類、バーコードの大きさ、HRI(Human Readable Information)情報を設定する。HRI情報は、バーコード中に埋め込まれている情報の内容を示す。このようにして、属性情報生成部202は、バーコードの要素属性情報を生成する。なお、本実施形態では、CMYK画像中の「バーコード」と「2次元バーコード」とを別の要素属性として説明するが、これに限らず、「バーコード」と「2次元バーコード」とは同じ要素属性としてもよい。この場合には、要素固有情報のバーコードの種類には2次元バーコードが含まれる。
以上から、属性情報生成部202は、図8に示した原画像から要素属性が文字要素「ABC」及び「DEF」の画像の要素属性情報を生成する。生成された要素属性情報は、通信部204から印刷検証装置10へ送信される。この結果、要素属性情報を取得した印刷検証装置10は、原画像から要素属性に従った位置、大きさ、フォント等をもつ文字要素(ABC,DEF)10bの画像(図8)を抽出することができる。抽出された文字要素(ABC,DEF)10bは、印刷検証装置10にて文字要素の画像の検証に用いられる。
また、属性情報生成部202は、図8に示した原画像から要素属性がグラフィック要素「○」に対する要素属性情報を生成する。この結果、要素属性情報を取得した印刷検証装置10は、原画像から要素属性に従った位置、線種、色等をもつ円形のグラフィック要素10eの画像(図8)を抽出することができる。抽出された円形のグラフィック要素10eは、印刷検証装置10にてグラフィック要素の画像の検証に用いられる。
また、属性情報生成部202は、図8に示した原画像から要素属性がバーコード要素に対する要素属性情報を生成する。この結果、要素属性情報を取得した印刷検証装置10は、原画像から要素属性に従った位置、大きさ、HRI情報等をもつバーコード要素10cの画像を抽出することができる。抽出されたバーコード要素10cは、印刷検証装置10にてバーコード要素の画像の検証に用いられる。
同様にして、属性情報生成部202は、図8に示した原画像から要素属性が2次元バーコード要素に対する要素属性情報を生成する。これにより、印刷検証装置10は、原画像から要素属性に従った位置、大きさ、HRI情報等をもつ2次元バーコード要素10dの画像(図8)を抽出することができる。抽出された2次元バーコード要素10dは、印刷検証装置10にて2次元バーコード要素の画像の検証に用いられる。
同様にして、属性情報生成部202は、図8に示した原画像から要素属性がライン要素に対する要素属性情報を生成する。これにより、印刷検証装置10は、原画像から要素属性に従った位置、大きさ、線の太さ等をもつライン(線図)要素10aの画像(図8)を抽出することができる。抽出されたライン要素10aは、印刷検証装置10にてライン要素の画像の検証に用いられる。
同様にして、属性情報生成部202は、図8に示した原画像から要素属性が写真要素に対する要素属性情報を生成する。これにより、印刷検証装置10は、原画像から要素属性に従った位置、大きさ、ピクセルサイズ等をも写真要素10fの画像(図8)を抽出することができる。抽出された写真要素10fは、印刷検証装置10にて写真要素の画像の検証に用いられる。
また、印刷検証装置10は、原画像からすべての要素属性の画像を除いた余白領域10gを抽出することができる。抽出された余白領域10gは、印刷検証装置10にて余白の検証に用いられる。
(画像形成装置)
本実施形態に係る画像形成装置30は、制御部300、通信部302、印字部304、画像読取部306、画像処理部308、画像記憶部310、操作表示部312を有する。
制御部300は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memoryを有する。制御部300は、ROMに予め書き込まれたプログラムにしたがって各機能部を統括して制御し、この間に入出力されるデータをRAMの所定のメモリエリアに一時記憶する。
通信部302は、LAN(Local Area Network)回線等のネットワークを介してプリンタ制御装置20及び印刷検証装置10と接続され、これらの装置と通信する。通信部302は、プリンタ制御装置20から送信されたCMYK画像(原画像)を受信する。
原画像は、画像記憶部310に一旦蓄えられた後、画像処理部308で適切な処理が施され、印字部304に送られ、印字部304にてプリントヘッド32(図1参照)を用いてCMYK画像(原画像)を記録用連続紙上に転写し印字出力を行う。これにより、原画像が印刷された印刷物が出力される。
画像記憶部310は、図示しないHDD(Hard Disk Drive)等の記憶領域を有し、画像処理部308で処理された画像データ、その他各種のデータを記憶する。
操作表示部312は、入力キーやスイッチ等の入力手段および液晶表示パネル等の表示手段を備える。操作表示部312は、画像形成装置30の状態や利用可能な用紙サイズ、複写倍率等の表示を行うと共に、入力手段により操作者の操作を受け付けることができる。表示手段は、液晶画面に触れることで入力が可能な液晶タッチパネルであってもよい。
(印刷検証装置)
印刷検証装置10は、原画像毎に要素属性情報を取得する。本実施形態に係る印刷検証装置10は、通信部100、画像取得部102、抽出部104、比較部106、検証部108、記憶部110を有する。通信部100は、LAN(Local Area Network)回線等のネットワークを介してプリンタ制御装置20と接続され、プリンタ制御装置20と通信する。通信部100は、プリンタ制御装置20から送信されたCMYK画像(原画像)及び要素属性情報を受信する。通信部100は、また、ラインセンサカメラ60により撮像された印刷物の画像をリアルタイムに受信する。
画像取得部102は、通信部100から原画像、原画像の要素属性情報及び印刷物の画像を取得する。画像取得部102は、取得したCMYK画像(原画像)をRGB画像に変換する。
抽出部104は、印刷物のCMYK画像から、要素属性情報に含まれる要素属性毎に該要素に属する画像を抽出する。要素属性情報には、1又は2以上の要素属性が含まれる。
比較部106は、要素属性毎に適正化された1又は2以上の要素用比較検証手順に基づき、前記抽出された要素属性毎の画像と原画像とを要素属性情報を用いて比較する。比較部106は、比較のために、1又は2以上の要素用比較検証手順から比較対象の要素属性に適した要素用比較検証手順を選定する。これにより、印刷検証装置10は、要素属性情報に基づき最適な比較検証アルゴリズムを動的に選定することができる。
検証部108は、比較の結果に基づき前記印刷物を検証する。
記憶部110は、要素属性情報、各種画像を記憶する。記憶部110は、また、要素属性毎に適正化された要素用比較検証手順を予め保持している。要素用比較検証手順は、要素属性毎に抽出された印刷物の画像と原画像との比較の際に用いられる。要素用比較検証手順には、要素属性毎の画像上の特徴に基づき要素毎に最適化された比較検証アルゴリズムが用いられている。
画像は、要素属性毎に固有の特徴を有している。よって、画像は、要素属性毎に比較すべき項目が異なってくる。このような考えから要素用比較検証手順は要素属性毎に適正化されている。例えば要素属性が文字要素の画像の場合、文字要素用の比較検証アルゴリズムには文字認識技術としてOCR等の文字認識技術を用いることができる。
バーコードの場合、バーコード要素用の比較検証アルゴリズムには、特にバーコード中にHRI(Human Readable Information)のデータがすべて入っているかを比較するアルゴリズムが組み込まれている。「バーコード」のアルゴリズムは様々なバーコードについてすでに確立された公知の技術を活用することができる。
グラフィック要素やライン要素の場合、比較検証アルゴリズムには、特に色が正しいかを比較、検証するアルゴリズムが組み込まれている。写真の場合、比較検証アルゴリズムには、特に色調やカラーバランスが厳密に正しく印刷されているかを比較、検証するアルゴリズムが組み込まれている。
このように、文字認識を行う画像処理とイメージ認識を行う画像処理とはまったく異なったアルゴリズムを有する。よって、本実施形態に係る印刷物の検証では、要素属性毎に比較検証アルゴリズムを最適化することにより、効率よく、正しく印刷物の画像と原画像との比較処理を実行することができる。更に、本実施形態に係る印刷物の検証では、要素属性毎に抽出された複数の画像データの比較検証処理を並列処理することにより、処理スピードを飛躍的に向上させることができる。
印刷検証装置10は、図示しないCPU、ROM、RAMを有する。例えばRAMには、要素用比較検証手順を示したプログラムが記憶されている。CPUは、RAMに記憶されたプログラムに従い、印刷物の画像と原画像と要素属性毎に抽出された画像毎に比較する。CPUは、要素属性毎に用意された要素用比較検証手順を示した複数のプログラムを用いて、要素属性毎に抽出された画像毎にプログラムを並列処理する。これにより、要素属性毎に設定された複数の検証タスクを並行処理できる。
また、記憶部110は、例えば半導体メモリ、磁気ディスク、または光学ディスクなどによって実現され得る。要素用比較検証手順は、記憶部110以外の記録媒体に格納して提供され、図示しないドライバを介して記憶部110に読み込まれるものであってもよく、また、図示しないネットワークからダウンロードされて記憶部110に格納されるものであってもよい。
なお、本実施形態に係る印刷検証装置10では、通信部100、画像取得部102、抽出部104、比較部106は、印刷検証装置10内の機能として説明するが、これら各部の機能は、画像処理装置11の機能として印刷検証装置10と別体に設けられていてもよい。この場合、画像処理装置11にて要素属性毎の画像を印刷物の画像から抽出し、抽出された要素属性毎の画像と原画像とを要素属性情報を用いて比較する。比較結果は、画像処理装置11から印刷検証装置10に渡される。このようにして画像処理装置11は、印刷検証装置10、プリンタ制御装置20、画像形成装置30と通信可能な別装置として印刷処理システム1内に存在してもよいし、印刷検証装置10、プリンタ制御装置20、画像形成装置30のいずれかの機能としていずれかの装置内に内蔵されていてもよい。画像処理装置11は、プログラム(ソフトウエア)、IC回路(ハードウエア)又はソフトウエアとハードウエアを組み合わせたモジュールとして単独で製造、販売することができる。
[動作]
(比較検証処理)
次に、図6に示した比較検証処理のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る印刷処理システム10の動作について説明する。本実施形態に係る比較検証処理は、印刷検証装置10により実行される。
プリント制御装置20から送られてくるCMYK(原画像)と、ラインセンサカメラ60から送られてくるRGB画像(印刷物の画像)とはともにイメージデータである。よって、CMYK(原画像)上にイメージで描かれた文字と、RGB画像(印刷物の画像)上にイメージで描かれた文字とをイメージとして比較することにより、印刷物の画像上の文字の正しさを判定することは複雑な形をした文字では困難であり、処理負荷も高い。
そこで、特に第1実施形態では、CMYK(原画像)に含まれる文字要素を印刷物の画像から認識し、印刷物に含まれる文字のみを抽出して比較及び検証する例を挙げて説明する。
つまり、本実施形態に係る印刷検証装置10は、印刷物の画像上の文字が正しく印刷されていることを判定するために、印刷物の画像(RGB画像)上にイメージで描かれた文字を「文字認識」技術を用いて読み取る。印刷検証装置10は、その結果抽出された文字を、プリンタ制御装置20から送られてくる要素属性情報内の文字要素属性の「要素固有情報」に格納された文字列と比較及び検証する。これにより、印刷物に印字された文字の正しさを判定する。
「文字認識」のアルゴリズムはアルファベット、数字、ひらがな、カタカナ、漢字などについてすでに確立された公知の技術を利用することができ、これらの技術を活用することで印刷物上の文字を正確に判定処理することができる。また、文字の識別と比較及び検証は、他の要素の比較及び検証と独立して実行することができる。よって、文字要素属性の比較及び検証と、他の要素属性の比較及び検証とは並列処理可能である。
比較検証処理では、まず、ステップS101にて、印刷検証装置10は、プリンタ制御装置20から要素属性情報とCMYK画像(原画像)とを取得し、ラインセンサカメラ60からRGB画像(印刷物の画像)を取得する。
次に、ステップS103にて、印刷検証装置10は、CMYK画像(原画像)をRGB画像に変換した後、要素属性情報に基づき、RGB画像(変換された原画像)に含まれる要素属性の種類を判定する。ここでは、RGB画像(変換された原画像)に含まれる複数の要素属性から特定の要素属性を一つ判定する。本実施形態では、RGB画像(変換された原画像)に含まれる氏名、住所等の文字要素のみを検証するが、文字要素に限られず、バーコード要素のみを検証したり、グラフィック要素のみを検証したりしてもよい。
例えば、図8の印刷物の画像には要素属性の種類に文字要素が含まれている。つまり、要素属性情報の一つに文字要素が含まれることになる。よって、ステップS103にて、印刷検証装置10は、要素属性情報から印刷物の画像中に文字要素があると判定し、ステップS105に進み、要素属性情報に基づき印刷物の画像から「ABC」及び「DEF」の文字要素10b(図8)を文字認識技術を用いて抽出する。次に、ステップS107にて、印刷検証装置10は、抽出された文字要素10bと原画像の要素固有情報とを比較する。抽出、比較の際、印刷検証装置10は、記憶部110に記憶された要素用比較検証手続のうち文字要素に最適化された要素用比較検証アルゴリズムを選出する。そして、選出された要素用比較検証アルゴリズムを使用して、抽出された文字要素の印刷物の画像と原画像の要素固有情報とを比較及び検証する。印刷検証装置10は、比較の結果、ステップS109にて文字が欠落している、原画像と異なる文字が印刷されている等の欠陥を検出した場合、ステップS111に進み印刷処理システム1を停止する。
ステップS111にてシステム停止が実行されない限り、印刷検証装置10は、ステップS109からステップS129に進み、次の要素属性があるかを判定する。本実施形態では、CMYK(原画像)に含まれる複数の要素属性のうち特定の要素属性として文字要素のみを判定する。よって、印刷検証装置10は、ステップS129にて次の要素属性はないと判定し、余白検証処理(図7)を実行する。
(余白検証処理)
余白検証処理は、図7のフローチャートに示した通りであり、印刷検証装置10により実行される。まず、ステップS201にて、印刷検証装置10は、印刷物の画像から要素属性情報に含まれるすべての要素属性の画像を取り除く。次に、印刷検証装置10は、ステップS203にて、取り除いた後の余白の領域が空白であるかの比較を行う。具体的には、印刷検証装置10は、原画像からすべての要素属性の画像を取り除いた後の領域にインク滴等の不要な画像がないかを空白の領域と比較することにより行う。
ステップS205にて、余白の領域にインク滴等の不要な画像を検出した場合、印刷検証装置10は、ステップS207に進み印刷処理システム1を停止する。ステップS205にて、余白の領域が空白であると判定した場合、欠陥はないため、本処理を終了する。
なお、以上の説明では、いずれかの欠陥が一つでも検出された場合、直ちにシステムを停止したが、画像形成装置30に印刷された用紙をカットするメカニズムが備わっていれば、カットされるべき欠陥のある印刷物を特定し、特定された印刷物をカットして廃棄するように指令し、システムは停止させないように制御することも可能である。この場合にはシステムの稼働率が向上する。
本実施形態では図6の比較検証処理と図7の余白検証処理とは並列処理されるが、図6の比較検証処理後、図7の余白検証処理を実行せずに処理を終了することも可能である。
[効果]
印刷検証装置10が、原画像のみを受信し、要素属性情報を受信していなければ、印刷検出装置10は、原画像のどの位置にどの形でどの大きさの画像が描かれているかのヒントを知り得ない。その場合には、印刷検証装置10は、原画像と印刷物の画像とをそのまま先頭から順に一ピクセルずつ比較及び検証しなければならず、画像処理の負荷が極めて高いため、処理スピードを高めることができない。よって、特に、印刷サイズが大きい場合、印刷物を検証する際に印刷スピードに比較及び検証スピードが追いつけず、印刷物の画像と原画像とのリアルタイムの比較及び検証は難しい。
これに対して、本実施形態によれば、印刷検証装置10は、プリンタ制御装置20から要素属性情報を取得する。要素属性情報は、印刷物のすべてのページについてページ毎に独立してその要素属性毎の画像の固有情報を持っている。よって、印刷検証装置10は要素属性情報を利用して各ページの印刷のレイアウトを把握することができる。
したがって、印刷検証装置10は、文字認識技術や要素属性情報を使用して印刷物の画像から比較したい要素属性の画像のみを抽出するとともに、比較したい要素属性に最適化された比較検証アルゴリズムを選出する。そして、抽出された要素属性の画像に対して、最適化された比較検証アルゴリズムを使用してその要素属性の印刷物の画像と原画像の要素固有情報とを比較及び検証する。これに加えて、複数の要素属性に属する画像データをすべて削除した後の領域に対して余白部分に汚れ等の欠陥がないかの検証(余白検証処理)を文字要素属性の画像の検証と並行して実行してもよい。
このように本実施形態によれば、要素属性情報を用いて比較対象の画像を1の要素属性(本実施形態では文字要素)に絞り込むことにより、効率的に印刷物の画像を原画像と比較及び検証することができる。この結果、印刷物のサイズが大きく画像データ量が多い場合にも印刷物の画像と原画像とのリアルタイムの比較及び検証が可能となる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、要素属性情報を用いて印刷物の画像から特定の画像のみを抽出し、要素属性情報を用いて原画像と比較及び検証した。これに対して第2実施形態では、要素属性情報に含まれるすべての要素属性の画像を要素属性毎にそれぞれ抽出し、抽出された要素属性毎の画像の比較及び検証処理を並列処理する。
まず、ステップS101にて、印刷検証装置10は、プリンタ制御装置20から要素属性情報とCMYK画像(原画像)とを取得し、ラインセンサカメラ60からRGB画像(印刷物の画像)を取得する。印刷検証装置10は、取得したCMYK画像(原画像)をRGB(変換された原画像)に変換する。
次に、ステップS103にて、印刷検証装置10は、要素属性情報に基づき、RGB(変換された原画像)に含まれる要素属性の種類を判定する。ここででは、RGB(変換された原画像)に含まれる複数の要素属性から特定の要素属性が一つずつ判定されるように示されているが、複数の要素属性から各要素属性が並行して判定され、判定後の要素属性毎の比較検証処理は要素属性毎に並行処理される。
例えば、図8の印刷物の画像には要素属性の種類に文字要素が含まれている。よって、ステップS103にて、印刷検証装置10は、要素属性情報から印刷物の画像中に文字要素があると判定し、ステップS105に進み、文字認識技術及び要素属性情報の位置情報等に基づき印刷物の画像から「ABC」及び「DEF」の文字要素10b(図8)を抽出する。次に、ステップS107にて、印刷検証装置10は、抽出された文字要素10bと原画像の要素固有情報とを比較する。印刷検証装置10は、比較の結果、ステップS109にて文字が欠落している、原画像と異なる文字が印刷されている等の欠陥を検出した場合、ステップS111に進み印刷処理システム1を停止する。
同様にして、例えば、図8の印刷物の画像には要素属性の種類に円形のグラフィック要素が含まれている。よって、ステップS103にて、印刷検証装置10は、文字要素があると判定したタイミングと並行して印刷物の画像中にグラフィック要素があると判定し、ステップS113に進み、印刷物の画像から「○」のグラフィック要素10e(図8)を抽出する。
次に、ステップS115にて、印刷検証装置10は、抽出されたグラフィック要素10eと原画像とを要素属性情報を用いて比較する。ここで、図形の中でも円形や四角形は非常に出現頻度が高い図形要素である。例えば本実施形態では、罫線も含まれる円形中で、円形の内部塗面が均一なものだけを対象に塗面欠陥の検出を考える。具体的には汚れ、かすれ、欠損等、塗面の均一性に焦点を当て比較及び検証する。これを他の要素属性の検証と独立して行うことにより処理スピードの向上を図ることができる。
印刷検証装置10は、比較及び検証の結果、ステップS117にて円形の塗面欠陥等を検出した場合、ステップS119にて印刷処理システム1を停止する。
同様にして、例えば、図8の印刷物の画像には要素属性の種類にバーコード要素が含まれている。よって、ステップS103にて、印刷検証装置10は、文字要素及びグラフィック要素があると判定したタイミングと並行して印刷物の画像中にバーコード要素があると判定し、ステップS121に進み、印刷物の画像からバーコード10c(図8)を抽出する。次に、ステップS123にて、印刷検証装置10は、抽出されたバーコード10cと原画像とを要素属性情報を用いて比較する。例えば本実施形態では、バーコード10cを読み取り、要素属性情報のバーコード要素属性の「要素固有情報」に格納されているHRI情報と比較及び検証することにより、読取結果がHRI情報と一致するかを確認する。これにより、バーコード10cの印刷が正しいかを確認及び判定する。なお、バーコードの識別と比較は、他の要素属性と比較して独立した処理を行えることから他の要素属性との並列処理に適している。
印刷検証装置10は、比較の結果、ステップS125にてバーコードの欠陥を検出した場合、ステップS127にて印刷処理システム1を停止する。
ステップS111、S119、S127のいずれかにてシステム停止が実行されない限り、ステップS109、ステップS117、ステップS125からステップS129に進み、印刷検証装置10は、次の要素属性があるかを判定する。ここでは記載の便宜上、ステップS129の判定処理をステップS103での判定処理の後に実行するように記載しているが、ステップS103からの分岐は図6に示した3つに限られず、要素属性の種類の数だけ分岐があると考えることができる。よって、ステップS129の処理もステップS103の判定処理による判定先の一つとしてステップS103の3つの判定先の処理と同時に並列して実行され、その後の比較及び検証処理も並行処理される。
さて、ステップS129にて次の要素属性がある場合、印刷検証装置10は、ステップS131にて次の要素属性を読み込み、ステップS103にてその要素属性の種類を判定する。図8の原画像のように、要素属性として、文字要素、グラフィック要素、バーコード要素の他に、2次元バーコード要素、ライン要素、写真要素が存在する場合、ステップS103の判定先にこれらの要素は示されていないが、文字要素等と同様に2次元バーコード要素10d(図8)、ライン要素10a(図8)、写真要素10f(図8)が別々に抽出され、比較され、欠陥の検証が行われる。そして、欠陥が検出された場合には、印刷検証装置10は、印刷処理システム1を停止する。
以上に説明した各要素属性の抽出、比較、検証処理がすべての要素属性において並列処理された後、印刷検証装置10は、ステップS129にて次の要素属性はないと判定し、余白検証処理(図7)を実行する。余白検証処理は、第1実施形態にて説明したので、ここでは説明を省略する。なお、第2実施形態においても、図6の比較検証処理と図7の余白検証処理とは並列処理される。
[効果]
本実施形態によれば、印刷検証装置10は、プリンタ制御装置20から要素属性情報を取得する。よって、印刷検証装置10は、要素属性情報を使用して、印刷物の画像から要素属性毎の画像を抽出するとともに、要素属性毎に最適化された比較検証アルゴリズムを選出する。そして、抽出された複数の要素属性毎の画像に対して、要素属性毎に最適化された比較検証アルゴリズムを使用して要素属性毎の印刷物の画像を原画像との比較検証処理を並列処理する。これに加えて、余白検証処理を前記印刷物の各要素属性の画像の検証と並行処理する。これにより、より効率よく、かつ正確に印刷物の画像を原画像と比較及び検証することができる。この結果、印刷物のサイズが大きく画像データ量が多い場合にも印刷物の画像と原画像とのリアルタイムの比較及び検証が可能となる。
また、要素属性に応じて画像を比較及び検証しているため、欠陥の要因を要素属性毎に分類して管理者に通知することができる。
以上に説明したように、第1及び第2実施形態に係る印刷処理システム1によれば、効率的に印刷物を原画像と比較及び検証することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な本発明の印刷処理システムについて詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
また、本発明に係るプリント制御装置20、画像形成装置30、印刷検証装置10の各機能を実現する各部は、各機能を実行するプログラム群からなるソフトウエアにより実現されてもよいし、上記各機能ブロックを含むLSI(Large Scale Integration)チップなどの半導体デバイスとしてハードウエアにより実現されてもよいし、ソフトウエアとハードウエアとの両方を用いて実現されてもよい。
たとえば、原画像と該原画像の要素属性情報とを取得する処理と、前記原画像を印刷した印刷物の画像を取得する処理と、前記印刷物の画像から、前記要素属性情報に含まれる1又は2以上の要素属性毎に画像を抽出する処理と、前記要素属性毎に適正化された1又は2以上の要素用比較検証手順及び前記要素属性情報に基づき、前記抽出された要素属性毎の画像と前記原画像とを比較する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムを構築し、プログラムを実行することにより本発明の印刷処理システムを動作させるようにしてもよい。
このような各装置の各機能を実行するための本発明に係るプログラムは、はじめからコンピュータに備えられたROMあるいはHDD等の記憶手段に格納されていてもよいし、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録され、メモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、又はCPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させてもよい。さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして上述した各手順を実行させることもできる。
なお、要素属性のいずれにも属さない画像が多い場合には、本実施形態に係る比較検証の並行処理を行わず、従来型の比較検証処理を行ってもよい。
1 印刷処理システム
10 印刷検証装置
20 プリント制御装置
30 画像形成装置
32 プリントヘッド
60 ラインセンサカメラ
100 通信部
102 画像取得部
104 抽出部
106 比較部
108 検証部
110 記憶部
200 画像変換部
202 属性情報生成部
204 通信部
300 制御部
302 通信部
304 印字部
306 画像読取部
308 画像処理部
310 画像記憶部
312 操作表示部
特開2007−173912号公報 特開2007−172027号公報

Claims (14)

  1. 原画像と該原画像の要素属性情報とを生成するプリンタ制御装置と、
    前記原画像を印字して印刷物を生成する画像形成装置と、
    前記印刷物を検証する印刷検証装置と、を備える印刷処理システムであって、
    前記印刷検証装置は、
    前記原画像と該原画像の要素属性情報とを取得し、前記印刷物の画像を取得する画像取得部と、
    前記印刷物の画像から、前記要素属性情報に含まれる1又は2以上の要素属性毎に画像を抽出する抽出部と、
    前記要素属性毎に適正化された1又は2以上の要素用比較検証手順から、前記抽出された要素属性毎に応じた要素用比較検証手順を選定し、要素属性毎に選定された前記要素用比較検証手順に基づき、前記抽出された要素属性毎の画像と前記原画像とを比較する比較部と、
    前記比較の結果に基づき前記印刷物を検証する検証部と、を有することを特徴とする印刷処理システム。
  2. 前記比較部は、
    前記要素属性毎に適正化された2以上の要素用比較検証手順及び前記要素属性情報に基づき、前記抽出された複数の要素属性の各要素属性の画像と原画像との比較処理を要素属性毎に並行して実行することを特徴とする請求項1に記載の印刷処理システム。
  3. 前記比較部は、
    前記印刷物の原画像から前記要素属性情報に含まれるすべての要素属性の画像を取り除いた後の余白領域が空白であるかの比較処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷処理システム。
  4. 前記比較部は、
    前記余白領域が空白であるかの比較処理と、前記要素属性毎の画像と原画像との比較処理とを並行して実行することを特徴とする請求項3に記載の印刷処理システム。
  5. 前記画像形成装置にて生成された印刷物の画像をリアルタイムに取得する装置を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の印刷処理システム。
  6. 前記印刷物の画像をリアルタイムに取得する装置は、ラインセンサカメラであることを特徴とする請求項5に記載の印刷処理システム。
  7. 前記検証部は、
    前記比較の結果、前記印刷物の不備が検証された場合、前記印刷処理システムを停止するように制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の印刷処理システム。
  8. 前記検証部は、
    前記比較の結果、前記印刷物の不備が検証された場合、前記不備が検証された印刷物を廃棄するように制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の印刷処理システム。
  9. 前記要素属性情報は、
    前記1又は2以上の要素属性と、該要素属性毎の位置情報及び要素固有情報とを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の印刷処理システム。
  10. 前記要素属性情報は、
    前記要素属性の画像上の特徴に合わせて該要素属性毎に適正化された前記要素固有情報を有し、
    前記抽出部は、
    前記要素属性毎の位置情報及び要素固有情報に対応した画像を前記要素属性毎に抽出することを特徴とする請求項9に記載の印刷処理システム。
  11. 原画像と該原画像の要素属性情報とを取得し、前記原画像を印刷した印刷物の画像を取得する画像取得部と、
    前記印刷物の画像から、前記要素属性情報に含まれる1又は2以上の要素属性毎に画像を抽出する抽出部と、
    前記要素属性毎に適正化された1又は2以上の要素用比較検証手順から、前記抽出された要素属性毎に応じた要素用比較検証手順を選定し、要素属性毎に選定された前記要素用比較検証手順に基づき、前記抽出された要素属性毎の画像と前記原画像とを比較する比較部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  12. 前記比較部は、
    前記要素属性毎に適正化された2以上の要素用比較検証手順及び前記要素属性情報に基づき、前記抽出された複数の要素属性の各要素属性の画像と原画像との比較処理を要素属性毎に並行して実行することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記比較部は、
    前記印刷物の原画像から前記要素属性情報に含まれるすべての要素属性の画像を取り除いた後の余白領域が空白であるかの比較処理と、前記要素属性毎の画像と原画像との比較処理とを並行して実行することを特徴とする請求項11又は12に記載の画像処理装置。
  14. 請求項11〜13のいずれか一項に記載の画像処理装置を用いた比較の結果に基づき前記印刷物を検証する印刷検証装置。
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