JP2019071753A - インバータの封止構造及びインバータの組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インバータの部品点数を削減することができるインバータの封止構造を提供する。【解決手段】インバータ1は、インバータケース2と、インバータカバー3と、インバータカバー3との間に配置されたシールゴム33と、を備える。インバータケース2の外側壁4には、インバータケース2の上面2aに開放し、入力端子21A、21Bを通す切欠部24A,24Bを有する。シールゴム33は、インバータケース2の上面2aとインバータカバー3との間を封止する第1シール部34と、入力端子21A、21Bに組み付けられると共に切欠部24A、24Bと嵌合するように第1シール部34と一体化され、入力端子21A、21Bとインバータケース2及びインバータカバー3との間を封止する第2シール部35A、35Bと、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、インバータの封止構造及びインバータの組立方法に関する。
従来におけるインバータの封止構造としては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1には、電動機と一体化された電力変換器ケースについて記載されている。電力変換器ケースは、外筒壁と、この外筒壁に接続される放熱壁とを備えている。外筒壁の外周端面には、Oリング等のシール材が取り付けられている。これにより、外筒壁と放熱壁との間が密封され、電力変換器ケース内の防水機能が確保される。また、放熱壁を信号線が貫通する穴は、パッキン等のシール材により密封されている。また、放熱壁の外周側には、DCケーブルを外に引き出すケーブル取付部が形成されている。ケーブル取付部で形成される空間は、シール材で密封されている。
しかしながら、上記従来技術においては、外筒壁と放熱壁との間を封止するシール材と、放熱壁と信号線との間を封止するシール材と、放熱壁とDCケーブルとの間を封止するシール材とが備えられている。このため、電力変換器ケース(インバータ)の部品点数が多くならざるを得ない。
本発明の目的は、インバータの部品点数を削減することができるインバータの封止構造及びインバータの組立方法を提供することである。
本発明の一態様は、主回路基板及び端子が収容されたインバータケースと、インバータケース内を覆うようにインバータケースの開口面に固定されたインバータカバーとを備えたインバータの封止構造であって、インバータケースとインバータカバーとの間に配置されたシール部材を備え、インバータケースの側壁には、開口面に開放し端子を通す切欠部が設けられており、シール部材は、インバータケースの開口面とインバータカバーとの間を封止する第1シール部と、端子に組み付けられると共に切欠部と嵌合するように第1シール部と一体化され、端子とインバータケース及びインバータカバーとの間を封止する第2シール部とを有することを特徴とする。
このようなインバータの封止構造においては、シール部材の第1シール部によってインバータケースの開口面とインバータカバーとの間が封止される。また、シール部材の第2シール部を端子に組み付けた状態で、第2シール部をインバータケースの側壁に設けられた切欠部と嵌合させることで、第2シール部によって端子とインバータケース及びインバータカバーとの間が封止される。このとき、第2シール部は第1シール部と一体化されているため、シール部材の数としては1つだけで済む。これにより、インバータの部品点数が削減される。
第2シール部は、側壁の内側及び外側から側壁を挟むような断面U字状を有していてもよい。このような構成では、第2シール部が切欠部に対して端子が通る方向に拘束されるため、第2シール部によって端子とインバータケースとの間が十分に封止される。
端子、切欠部及び第2シール部の数は、何れも複数であり、複数の端子のうち少なくとも1つの端子は、主回路基板に電力を供給するための入力端子であり、複数の端子のうち他の端子は、主回路基板から信号を出力するための出力端子であり、複数の切欠部のうち少なくとも1つの切欠部は、インバータケースの一の側壁に設けられていると共に、入力端子を通し、複数の切欠部のうち他の切欠部は、インバータケースの他の側壁に設けられていると共に、出力端子を通し、複数の第2シール部のうち少なくとも1つの第2シール部は、入力端子に組み付けられ、入力端子とインバータケース及びインバータカバーとの間を封止し、複数の第2シール部のうち他の第2シール部は、出力端子に組み付けられ、出力端子とインバータケース及びインバータカバーとの間を封止してもよい。このような構成では、入力端子に外部接続部材を接続する際には、外部接続部材が出力端子と干渉することが防止され、出力端子に外部接続部材を接続する際には、外部接続部材が入力端子と干渉することが防止される。これにより、外部接続部材の接続作業が行いやすくなる。
本発明の他の態様は、主回路基板及び端子が収容されたインバータケースと、インバータケース内を覆うようにインバータケースの開口面に固定されたインバータカバーとを備えたインバータの組立方法であって、主回路基板が収容されたインバータケースとインバータカバーとを用意する第1準備工程と、インバータケースとインバータカバーとの間に配置されるシール部材と端子とを用意する第2準備工程と、端子とシール部材とを組み付けてサブアッシーを形成するサブアッシー化工程と、インバータケースにサブアッシーを組み付けるサブアッシー組付工程と、サブアッシーが組み付けられたインバータケースにインバータカバーを組み付けるカバー組付工程とを含み、第1準備工程では、開口面に開放し端子を通す切欠部が設けられた側壁を有するインバータケースを用意し、第2準備工程では、インバータケースの開口面とインバータカバーとの間を封止する第1シール部と、第1シール部と一体化され、端子とインバータケース及びインバータカバーとの間を封止する第2シール部とを有するシール部材を用意し、サブアッシー化工程では、端子と第2シール部とを組み付け、サブアッシー組付工程では、第1シール部がインバータケースの開口面上に載置されると共に第2シール部が切欠部と嵌合するようにサブアッシーをインバータケースに組み付けることを特徴とする。
このようなインバータの組立方法においては、端子とシール部材の第2シール部とを組み付けてサブアッシーを形成し、第1シール部がインバータケースの開口面上に載置されると共に第2シール部がインバータケースの側壁に設けられた切欠部と嵌合するようにサブアッシーをインバータケースに組み付け、サブアッシーが組み付けられたインバータケースにインバータカバーを組み付ける。従って、シール部材の第1シール部によってインバータケースの開口面とインバータカバーとの間が封止される。また、シール部材の第2シール部によって端子とインバータケース及びインバータカバーとの間が封止される。このとき、第2シール部は第1シール部と一体化されているため、シール部材の数としては1つだけで済む。これにより、インバータの部品点数が削減される。
本発明によれば、インバータの部品点数を削減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインバータの封止構造を備えたインバータを示す分解斜視図である。図2は、図1に示されたインバータの側面図である。図3は、図2のIII−III線断面図である。図4は、図3のIV−IV線断面図である。
図1〜図4において、本実施形態に係るインバータ1は、モータ(図示せず)と一体化されている。モータは、三相交流モータである。そのようなモータ付きのインバータ1は、例えばバッテリ式フォークリフト等の産業車両に搭載されている。インバータ1は、バッテリ(図示せず)からの直流電流を交流電流に変換してモータを制御する。
インバータ1は、一方側に開口したインバータケース2と、このインバータケース2内を覆うようにインバータケース2の上面2a(開口面)に固定されたインバータカバー3とを備えている。上記のモータは、インバータケース2の底面側に配置されている。インバータケース2及びインバータカバー3は、平面視略矩形状を有している。
インバータケース2は、外側壁4〜7と、内側壁8とを有している。外側壁4,5同士は、互いに対向している。外側壁4の面積は、外側壁5の面積よりも大きい。外側壁6は、外側壁4と繋がる大面積領域6aと、外側壁5と繋がる小面積領域6bと、大面積領域6aと小面積領域6bとの間に配置された屈曲領域6cとを有している。外側壁7は、外側壁4と繋がる大面積領域7aと、外側壁5と繋がる小面積領域7bと、大面積領域7aと小面積領域7bとの間に配置された屈曲領域7cとを有している。外側壁6,7の大面積領域6a,7a同士は、外側壁4,5の対向方向に対して垂直な方向に互いに対向している。外側壁6,7の小面積領域6b,7b同士は、外側壁4,5の対向方向に対して垂直な方向に互いに対向している。
内側壁8は、インバータケース2内に配置されている。内側壁8は、外側壁6における小面積領域6bと屈曲領域6cとの接続部と、外側壁7における小面積領域7bと屈曲領域7cとの接続部とを繋いでいる。内側壁8は、外側壁4,5と互いに対向している。
外側壁4と外側壁6の大面積領域6a及び屈曲領域6cと外側壁7の大面積領域7a及び屈曲領域7cと内側壁8とで画成される内部空間は、基板収容部9を形成している。外側壁5と外側壁6の小面積領域6bと外側壁7の小面積領域7bと内側壁8とで画成される内部空間は、モータ端子収容部10を形成している。
基板収容部9には、主回路基板11と制御基板12とが収容されている。主回路基板11は、複数のボルト13によりインバータケース2に固定されている。制御基板12は、複数のボルト14によりインバータケース2に固定されている。
主回路基板11は、半導体基板であるMOS(Metal Oxide Semiconductor)基板15とコンデンサ基板16とが積層された構造を有している。MOS基板15には、複数の半導体素子であるMOS素子17(図1では省略)が実装されている。MOS素子には、スイッチング素子等が含まれる。コンデンサ基板16には、複数のコンデンサ18が実装されている。制御基板12は、主回路基板11よりもインバータカバー3側に配置されている。制御基板12には、複数の電子制御部品19が実装されている。
主回路基板11よりもモータ(前述)側には、主回路基板11からの熱を放熱するヒートシンク20が配置されている。ヒートシンク20は、主回路基板11のMOS基板15の下面に接触するようにインバータケース2に取り付けられている。ヒートシンク20は、複数の放熱フィン20aを有している。MOS素子17から発生した熱は、MOS基板15を通ってヒートシンク20により放熱される。
また、基板収容部9には、バスバー構造の入力端子21A,21Bが収容されている。入力端子21A,21Bは、バッテリ(図示せず)からの電力を主回路基板11及び制御基板12に供給するための端子である。入力端子21A,21Bは、主回路基板11と制御基板12との間に互いに平行に配置されている。入力端子21A,21Bは、外側壁4と内側壁8との対向方向に延在している。入力端子21A,21Bの基端側部分は、複数のボルト22によりそれぞれ中継端子23A,23B及び主回路基板11を介してヒートシンク20に固定されている。入力端子21Aは、正極側の端子である。入力端子21Bは、負極側の端子である。入力端子21Aは、主回路基板11及び制御基板12の正極パターンと電気的に接続されている。入力端子21Bは、主回路基板11及び制御基板12の負極パターンと電気的に接続されている。
インバータケース2の外側壁4には、インバータケース2の上面2aに開放し、入力端子21A,21Bをそれぞれ通す切欠部24A,24Bが設けられている。入力端子21A,21Bの先端部は、外側壁4の外側に突き出ている。入力端子21A,21Bの先端側部分には、外部接続部材である外部バッテリケーブル(図示せず)が差し込まれる挿入穴25A,25Bがそれぞれ設けられている。
モータ端子収容部10には、モータ(図示せず)から引き出されたモータ端子26A〜26Cの先端部分が収容されている。モータ端子26A〜26Cは、バスバー構造の出力端子27A〜27Cとそれぞれ連結された外部接続部材である。インバータケース2の内側壁8には、インバータケース2の上面2aに開放し、出力端子27A〜27Cをそれぞれ通す切欠部28A〜28Cが設けられている。従って、出力端子27A〜27Cは、基板収容部9及びモータ端子収容部10にわたって収容されている。
出力端子27A〜27Cは、主回路基板11からモータに制御信号を出力するための端子である。出力端子27A〜27Cは、主回路基板11と制御基板12との間に互いに平行に配置されている。出力端子27A〜27Cは、外側壁4,5の対向方向に延在している。入力端子21A,21B及び出力端子27A〜27Cは、交互に配列されている。出力端子27A〜27Cの基端側部分は、複数のボルト29によりそれぞれ中継端子30A〜30C及び主回路基板11を介してヒートシンク20に固定されている。
インバータケース2の外側壁7の外壁面には、外部コネクタ(図示せず)が着脱される信号線コネクタ31が支持部32を介して設けられている。信号線コネクタ31は、制御基板12の信号パターンと電気的に接続されている。信号線コネクタ31は、モータ(図示せず)の軸方向におけるモータ側に開口している。
インバータケース2とインバータカバー3との間には、シールゴム33(シール部材)が配置されている。シールゴム33は、インバータケース2の上面2aとインバータカバー3との間を封止するシール部34(第1シール部)と、入力端子21A,21Bとインバータケース2及びインバータカバー3との間をそれぞれ封止するシール部35A,35B(第2シール部)と、出力端子27A〜27Cとインバータケース2及びインバータカバー3との間をそれぞれ封止するシール部36A〜36C(第2シール部)とを有している。
シール部34は、インバータケース2の外側壁4〜7及び内側壁8とインバータカバー3と間に介在されている。図5に示されるように、シール部34の上面(インバータカバー3側の面)には、複数の突起34aが設けられ(図5では1つのみ図示)、シール部34の下面(インバータケース2側の面)には、複数の突起34bが設けられている。突起34a,34bは、互いにずらして配置されている。これにより、シール部34とインバータケース2及びインバータカバー3との面圧が分散されるため、ゴム製のシール部34の反発力によるインバータケース2に対するインバータカバー3の浮きが低減される。
シール部35A,35Bは、入力端子21A,21Bに組み付けられると共に外側壁4の切欠部24A,24Bと嵌合するようにシール部34と一体化されている。シール部35A,35Bは、入力端子21A,21Bとインバータケース2における切欠部24A,24Bの縁部及びインバータカバー3との間に介在されている。シール部36A〜36Cは、出力端子27A〜27Cに組み付けられると共に内側壁8の切欠部28A〜28Cと嵌合するようにシール部34と一体化されている。シール部36A〜36Cは、出力端子27A〜27Cとインバータケース2における切欠部28A〜28Cの縁部及びインバータカバー3との間に介在されている。
シール部35A,35Bは、インバータ1の上下方向(Z方向)に垂直に切った断面において、外側壁4の内側及び外側から外側壁4を挟むような断面U字状を有している(図3参照)。シール部36A〜36Cは、インバータ1の上下方向に垂直に切った断面において、内側壁8の内側(外側壁4側)及び外側(外側壁5側)から内側壁8を挟むような断面U字状を有している(図3参照)。
図6は、上述したインバータ1を組み立てる工程を示すフローチャートである。図6において、まずヒートシンク20が取り付けられたインバータケース2、インバータカバー3、主回路基板11及び制御基板12を用意する(工程S101)。このとき、上面2aに開放し入力端子21A,21Bをそれぞれ通す切欠部24A,24Bが設けられた外側壁4と、上面2aに開放し出力端子27A〜27Cをそれぞれ通す切欠部28A〜28Cが設けられた内側壁8とを有するインバータケース2を用意する。
また、入力端子21A,21B、出力端子27A〜27C及びシールゴム33を用意する(工程S102)。このとき、インバータケース2の上面2aとインバータカバー3との間を封止するシール部34と、シール部34と一体化され、入力端子21A,21Bとインバータケース2及びインバータカバー3との間をそれぞれ封止するシール部35A,35Bと、シール部34と一体化され、出力端子27A〜27Cとインバータケース2及びインバータカバー3との間をそれぞれ封止するシール部36A〜36Cとを有するシールゴム33を用意する。
続いて、複数のボルト13を用いてインバータケース2に主回路基板11を組み付ける(工程S103)。このとき、インバータケース2の上方からボルト13を締結する。
続いて、図1に示されるように、入力端子21A,21B及び出力端子27A〜27Cとシールゴム33とを組み付けて、端子及びシールのサブアッシー37を形成する(工程S104)。このとき、入力端子21A,21Bの先端側(外部バッテリケーブル差し込み側)から入力端子21A,21Bをシールゴム33のシール部35A,35Bにそれぞれ嵌め込むと共に、出力端子27A〜27Cの先端側(モータ端子連結側)から出力端子27A〜27Cをシールゴム33のシール部36A〜36Cにそれぞれ嵌め込む。
続いて、インバータケース2にサブアッシー37を組み付ける(工程S105)。本工程では、まずシール部34がインバータケース2の上面2a上に載置されると共に、シール部35A,35Bが外側壁4の切欠部24A,24Bとそれぞれ嵌合し、シール部36A〜36Cが内側壁8の切欠部28A〜28Cとそれぞれ嵌合するように、サブアッシー37をインバータケース2に対して配置する。そして、その状態で、複数のボルト22を用いて入力端子21A,21Bをヒートシンク20に固定すると共に、複数のボルト29を用いて出力端子27A〜27Cをヒートシンク20に固定する。このとき、インバータケース2の上方からボルト22,29を締結する。また、モータ端子26A〜26Cを出力端子27A〜27Cにそれぞれ連結する。
続いて、複数のボルト14を用いて、サブアッシー37が組み付けられたインバータケース2に制御基板12を組み付ける(工程S106)。このとき、インバータケース2の上方からボルト14を締結する。
続いて、複数のボルト38を用いて、サブアッシー37及び制御基板12が組み付けられたインバータケース2にインバータカバー3を組み付ける(工程S107)。このとき、インバータケース2の上方からボルト38を締結する。
以上において、工程S101,S103は、主回路基板11が収容されたインバータケース2とインバータカバー3とを用意する第1準備工程である。工程S102は、インバータケース2とインバータカバー3との間に配置されるシールゴム33と入力端子21A,21B及び出力端子27A〜27Cとを用意する第2準備工程である。工程S104は、入力端子21A,21B及び出力端子27A〜27Cとシールゴム33とを組み付けてサブアッシー37を形成するサブアッシー化工程である。工程S105は、インバータケース2にサブアッシー37を組み付けるサブアッシー組付工程である。工程S106,S107は、サブアッシー37が組み付けられたインバータケース2にインバータカバー3を組み付けるカバー組付工程である。
以上のように本実施形態にあっては、シールゴム33のシール部34によってインバータケース2の上面2aとインバータカバー3との間が封止される。また、シールゴム33のシール部35A,35Bを入力端子21A,21Bにそれぞれ組み付けた状態で、シール部35A,35Bをインバータケース2の外側壁4に設けられた切欠部24A,24Bとそれぞれ嵌合させることで、シール部35A,35Bによって入力端子21A,21Bとインバータケース2及びインバータカバー3との間がそれぞれ封止される。シールゴム33のシール部36A〜36Cを出力端子27A〜27Cにそれぞれ組み付けた状態で、シール部36A〜36Cをインバータケース2の内側壁8に設けられた切欠部28A〜28Cとそれぞれ嵌合させることで、シール部36A〜36Cによって出力端子27A〜27Cとインバータケース2及びインバータカバー3との間がそれぞれ封止される。このとき、シール部35A,35B及びシール部36A〜36Cはシール部34と一体化されているため、シールゴム33の数としては1つだけで済む。これにより、インバータ1の部品点数が削減される。
また、本実施形態では、シール部35A,35Bは、外側壁4の内側及び外側から外側壁4を挟むような断面U字状を有している。従って、シール部35A,35Bが入力端子21A,21Bの延在方向(切欠部24A,24Bに対して入力端子21A,21Bが通る方向)に拘束されるため、シール部35A,35Bによって入力端子21A,21Bとインバータケース2との間がそれぞれ十分に封止される。シール部36A〜36Cは、内側壁8の内側及び外側から内側壁8を挟むような断面U字状を有している。従って、シール部36A〜36Cが出力端子27A〜27Cの延在方向(切欠部28A〜28Cに対して出力端子27A〜27Cが通る方向)に拘束されるため、シール部36A〜36Cによって出力端子27A〜27Cとインバータケース2との間がそれぞれ十分に封止される。
また、本実施形態では、入力端子21A,21Bをそれぞれ通す切欠部24A,24Bは、インバータケース2の外側壁4に設けられており、出力端子27A〜27Cをそれぞれ通す切欠部28A〜28Cは、インバータケース2の内側壁8に設けられている。従って、入力端子21A,21Bに外部バッテリケーブル(図示せず)を接続する際には、外部バッテリケーブルが出力端子27A〜27Cと干渉することが防止され、出力端子27A〜27Cにモータ端子26A〜26Cをそれぞれ接続する際には、モータ端子26A〜26Cが入力端子21A,21Bと干渉することが防止される。これにより、外部バッテリケーブル及びモータ端子26A〜26Cの接続作業が行いやすくなる。
さらに、本実施形態では、入力端子21A,21B及び出力端子27A〜27Cとシールゴム33とを組み付けてサブアッシー37を形成し、そのサブアッシー37をインバータケース2に組み付けるので、インバータケース2に対する入力端子21A,21B、出力端子27A〜27C及びシールゴム33の組み付けを容易に行うことができる。
また、本実施形態では、インバータケース2に対する主回路基板11の組み付け方向、インバータケース2に対するサブアッシー37の組み付け方向、インバータケース2に対する制御基板12の組み付け方向及びインバータケース2に対するインバータカバー3の組み付け方向は、何れもインバータケース2の上下方向(Z方向)である。これにより、インバータ1の組み立ての作業性が向上する。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、入力端子21A,21Bをそれぞれ通す切欠部24A,24Bは外側壁4に設けられ、出力端子27A〜27Cをそれぞれ通す切欠部28A〜28Cは内側壁8に設けられているが、特にその形態には限られず、出力端子27A〜27Cを通す切欠部は、外側壁5〜7の何れかに設けられていてもよいし、或いは切欠部24A,24Bと同様に外側壁4に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、シールゴム33のシール部35A,35B(第2シール部)に入力端子21A,21Bがそれぞれ組み付けられ、シールゴム33のシール部36A〜36C(第2シール部)に出力端子27A〜27Cがそれぞれ組み付けられているが、特にその形態には限られず、入力端子21A,21B及び出力端子27A〜27Cの何れか一方のみが第2シール部に組み付けられていてもよい。また、第2シール部に組み付けられる端子の数は1つであってもよい。
また、上記実施形態では、主回路基板11は、MOS素子17が実装されたMOS基板15とコンデンサ18が実装されたコンデンサ基板16とが積層された構造を有しているが、主回路基板11としては特にそれには限られず、MOS素子17とコンデンサ18とが実装された1つの基板で構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、インバータ1はモータと一体化されているが、本発明に係るインバータの封止構造及びインバータの組立方法は、モータとは別体のインバータにも適用可能である。
1…インバータ、2…インバータケース、2a…上面(開口面)、3…インバータカバー、4…外側壁(側壁)、8…内側壁(側壁)、11…主回路基板、21A,21B…入力端子(端子)、24A,24B…切欠部、27A〜27C…出力端子(端子)、28A〜28C…切欠部、33…シールゴム(シール部材)、34…シール部(第1シール部)、35A,35B…シール部(第2シール部)、36A〜36C…シール部(第2シール部)、37…サブアッシー。
Claims (4)
- 主回路基板及び端子が収容されたインバータケースと、前記インバータケース内を覆うように前記インバータケースの開口面に固定されたインバータカバーとを備えたインバータの封止構造であって、
前記インバータケースと前記インバータカバーとの間に配置されたシール部材を備え、
前記インバータケースの側壁には、前記開口面に開放し前記端子を通す切欠部が設けられており、
前記シール部材は、前記インバータケースの前記開口面と前記インバータカバーとの間を封止する第1シール部と、前記端子に組み付けられると共に前記切欠部と嵌合するように前記第1シール部と一体化され、前記端子と前記インバータケース及び前記インバータカバーとの間を封止する第2シール部とを有することを特徴とするインバータの封止構造。 - 前記第2シール部は、前記側壁の内側及び外側から前記側壁を挟むような断面U字状を有していることを特徴とする請求項1記載のインバータの封止構造。
- 前記端子、前記切欠部及び前記第2シール部の数は、何れも複数であり、
前記複数の端子のうち少なくとも1つの端子は、前記主回路基板に電力を供給するための入力端子であり、
前記複数の端子のうち他の端子は、前記主回路基板から信号を出力するための出力端子であり、
前記複数の切欠部のうち少なくとも1つの切欠部は、前記インバータケースの一の側壁に設けられていると共に、前記入力端子を通し、
前記複数の切欠部のうち他の切欠部は、前記インバータケースの他の側壁に設けられていると共に、前記出力端子を通し、
前記複数の第2シール部のうち少なくとも1つの第2シール部は、前記入力端子に組み付けられ、前記入力端子と前記インバータケース及び前記インバータカバーとの間を封止し、
前記複数の第2シール部のうち他の第2シール部は、前記出力端子に組み付けられ、前記出力端子と前記インバータケース及び前記インバータカバーとの間を封止することを特徴とする請求項1または2記載のインバータの封止構造。 - 主回路基板及び端子が収容されたインバータケースと、前記インバータケース内を覆うように前記インバータケースの開口面に固定されたインバータカバーとを備えたインバータの組立方法であって、
前記主回路基板が収容された前記インバータケースと前記インバータカバーとを用意する第1準備工程と、
前記インバータケースと前記インバータカバーとの間に配置されるシール部材と前記端子とを用意する第2準備工程と、
前記端子と前記シール部材とを組み付けてサブアッシーを形成するサブアッシー化工程と、
前記インバータケースに前記サブアッシーを組み付けるサブアッシー組付工程と、
前記サブアッシーが組み付けられた前記インバータケースに前記インバータカバーを組み付けるカバー組付工程とを含み、
前記第1準備工程では、前記開口面に開放し前記端子を通す切欠部が設けられた側壁を有する前記インバータケースを用意し、
前記第2準備工程では、前記インバータケースの前記開口面と前記インバータカバーとの間を封止する第1シール部と、前記第1シール部と一体化され、前記端子と前記インバータケース及び前記インバータカバーとの間を封止する第2シール部とを有する前記シール部材を用意し、
前記サブアッシー化工程では、前記端子と前記第2シール部とを組み付け、
前記サブアッシー組付工程では、前記第1シール部が前記インバータケースの前記開口面上に載置されると共に前記第2シール部が前記切欠部と嵌合するように前記サブアッシーを前記インバータケースに組み付けることを特徴とするインバータの組立方法。
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