JP2019071063A - 分散型ストレージシステム及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】モバイルデバイスの少なくとも１つによる将来の使用のために、複数のモバイルデバイスにアクティブ化可能なコンテンツをプレロード（又はキャッシング）する装置、システム及び方法を提供する。【解決手段】コンテンツストレージシステム１００において、モバイルデバイス１２５は、通信可能に互いに接続されて分散型ストレージネットワークを形成する。ネットワーク１２０内のモバイルデバイスの何れかで実行されるアプリケーションは、プレロードされたコンテンツを使用する。コンテンツサーバ１０５は、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の条件の部分集合の充足の検出に応じて、モバイルデバイスにコンテンツの一部を送信する。コンテンツサーバは、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の全ての条件が充足されたとき、コンテンツ全体を送信し、コンテンツアクティブ化イベントが検出されたとき、コンテンツをアクティブ化する。【選択図】図１

Description

本出願は、２０１２年１０月８日に出願された米国仮出願第６１／７１０９９８号の優先権を主張する。この文献及び他の引用文献は、引用によって全体が本願に援用される。

本発明は、分散型ストレージシステム及び方法に関する。

以下の記述は、本発明の理解に有用な情報を含む。但し、以下の記述は、ここに提供する情報の全てが従来技術であり、特許請求している発明に関連することを認めるものではなく、また、ここに明示的又は暗示的に引用する文献の全てが従来の技術であると認めるものでもない。

モバイルデバイスは、その携帯性のために、ユーザに多くの利便性を提供している。これらのモバイルデバイスがよりパワフルになるにつれ、これらのデバイスがより多くの特徴及び機能を要求するようになった。多くの場合、これらの特徴及び機能の幾つかをサポートするために、大きなデータセット（例えば、オブジェクト認識データセット（object-recognition data set）及びビデオ、オーディオ、文書、拡張現実（augmented reality）コンテンツ等のデジタルデータ）が必要である。特に、モバイルデバイスのストレージ容量が比較的小さい場合、時々アクティブ化される可能性がある全ての特徴及び機能のために全てのデータセットを永久に保存することは現実的でなく、また最適でもない。また、これらの大きなデータセットをリモート（例えば、クラウド）に保存し、オンデマンドでモバイルデバイスにデータセットを読み込ませる手法も提案されている。すなわち、この手法では、データセットは、リモートに存在し、関連する機能がアクティブ化された場合にのみ、モバイルデバイスがデータセットを読み込む。このソリューションは、機能にアクセスする際に、これらのデータセットを読み込むために遅延が生じるという短所がある。これらのデータセットのサイズ及びこれらのモバイルデバイスの帯域幅の制約のため、ある機能が必要とするデータセットの全てをダウンロードするために、数分間から数時間もの時間がかかることがある。

ネットワーク内の携帯用ストレージデバイス間のデータコンテンツのアクセスを管理するシステム及び方法の開発が続けられている。例えば、２０１０年６月２２日にＨｏｎｇに付与された、発明の名称「Portable Storage Device with Network Function」である米国特許第７，７４３，２１３号は、複数の携帯用ストレージデバイスに接続され、各携帯用ストレージデバイスのメモリユニットと、リモートネットワークのホストとの間のコンテンツのアクセスを管理する電子装置を開示している。しかしながら、Ｍｕｒｐｈｙは、いくつかの携帯用ストレージデバイス間で分散されたコンテンツのアクティブ化又は非アクティブ化の管理について開示していない。Ｌｅｂｌａｎｃ他による２０１０年８月１２日に公開された、発明の名称「Method and System for Pushing Content to Mobile Devices」である米国特許出願公開番号２０１０／０２０５１４８号は、コンテンツを複数のモバイルデバイスにプッシュ送信し、コンテンツがデバイス上にローカルに保存され、更にオフラインで表示できるようにする手法を開示している。しかしながら、Ｌｅｂｌａｎｃは、オンライン又はオフラインで、ローカルで又は他の手法で、保存されたコンテンツをアクティブ化及び非アクティブ化する手法については、説明していない。

Ｗｅｎｚｅｌらによる２０１１年１０月２７日に出願された、発明の名称「Image Content Based Prediction and Image Cache Controller」である米国特許公開番号２０１３／０２２７０５２号は、現在の画像のビューに基づいて、ユーザが近い将来見る複数の画像のビューを予測し、これらの複数の画像のビューをデバイスにプレロードするキャッシングコントローラ（caching controller）を開示している。Ｐｈａｍらによって２００５年に発行された非特許文献「Detection Caching for Faster Object Detection」は、現在の画像と先の画像との間の類似性に基づいて事前に算出された顔検出パラメータをプレロードする手法を開示している。

キャッシングに基づいてアプリケーションの速度を改善する他の取り組みとしては、Ｋｏｖｖａｌｉ他によって２０１１年１２月２９日に出願された、発明の名称「Content Caching in the Radio Access Network (RAN)」である米国特許公開番号２０１２／００９９５３３号、Ｓｗａｍｉｎａｔｈａｎ他によって２０１１年９月１９日に出願された、発明の名称「Adaptable Framework for Cloud Assisted Augmented Reality」である米国特許公開番号２０１２／０２４３７３２号、及びＤａｍｏｌａによって２０１１年６月２１日に出願された、発明の名称「Caching Support for Visual Search and Augmented Reality in Mobile Networks」である国際出願番号ＷＯ２０１２／１７７１９４号等がある。

上述した参考文献に示されている手法は、１つの特定のアプリケーションのためのデータを処理する場合には有効であるが、これらは、異なる状況で多くの異なるアプリケーションがアクティブ化される可能性があるモバイルデバイスに固有の状況に対応していない。したがって、データコンテンツ及び関連するアクティブ化基準が、モバイルデバイスインタフェースを介して、複数のモバイルデバイスの可読メモリに亘って広がる分散型ストレージシステムが必要である。

本明細書において言及した全ての文献は、引用によって本願に援用されるものとし、これは、個々の文献又は特許出願について、特別に、個別に、引用によって本願に援用されると示した場合と同様である。援用される文献の用語の定義又は用法が本出願の用語の定義と矛盾し又は相容れない場合、本出願の用語の定義が優先され、文献における用語の定義は、適用されない。

幾つかの実施形態では、特許請求の範囲及び本発明の実施形態を説明するために使用する成分、濃度等の特性、反応条件等に関する数量を表現する数は、ある場合、「約」が付された概ねの数であると解釈される。すなわち、幾つかの実施形態では、詳細な説明及び特許請求の範囲に示す数値パラメータは、特定の実施形態によって実現することが求められる所望の特性に応じて変更してもよい。幾つかの実施形態では、数値パラメータは、報告された有効桁数の数値に通常の丸めを適用することによって解釈される。なお、本発明の幾つかの広範囲な実施形態における数値範囲及びパラメータは、概数であるが、特定の具体例では、実用的な程度に詳しい数値を示す。本発明の幾つかの実施形態に示す数値は、それぞれの検査測定における標準偏差から生じる必然的な誤差を含むことがある。

以下の詳細な説明及び特許請求の範囲内の名詞（英語では不定冠詞及び定冠詞が付された単語）は、文脈が特に指定しない限り、複数の意味も包含するものとする。また、以下の記述において、「〜の中（in）」の意味は、文脈が特に指定しない限り、「〜の中（in）」及び「〜の上（on）」の両方の意味を包含するものとする。

ここに示す値の範囲は、単に、この範囲内に含まれる個々の値を個別に言及することに代わる便宜的な表現である。個々の値は、特に指定する場合を除き、個別に指定した場合と同様に、本明細書に組み込まれる。ここに説明する全ての方法は、特に指定しない限り、又は文脈によって特に制約されない限り、適切な如何なる順序で実行してもよい。何らかの又は全ての代表例又は例示を示す用語（例えば、「等（such as）」）は、ここに示す実施形態が本発明をより明瞭にすることを意図しているものに過ぎず、特許請求される発明の範囲を制約するものではないことを示している。明細書内の表現によって、特許請求されていない要素が本発明の実施に不可欠であると解釈されることはない。

ここに開示する本発明の代替要素又は実施形態のグループは、本発明を制約するものではない。各グループの要素は、個別に特許請求してもよく、他のグループの要素又はここに示す他の要素と組み合わせて特許請求することもできる。利便性及び／又は特許性の理由に基づいて、あるグループに１つ以上の要素を追加してもよく、あるグループから１つ以上の要素を省略してもよい。このような追加又は省略を行った場合、本明細書は、特許請求の範囲で使用される全てのマーカッシュグループの記載を満たすように修正されたグループを含むとみなされる。

本発明は、１つ以上のモバイルデバイスに亘って、データコンテンツの集合を配信及び保存できる装置、システム及び方法を提供する。

本発明は、複数のモバイルデバイスにコンテンツをプレロード（又はキャッシング）し、モバイルデバイスの少なくとも１つにおいて、将来、コンテンツを使用できるようにする装置、システム及び方法を提供する。幾つかの実施形態では、モバイルデバイスは、互いに通信可能に接続され、ネットワーク（パーソナルネットワーク又はピアツーピアネットワーク等）を形成する。したがって、ネットワーク内の何れのモバイルデバイスにおいて実行されたアプリケーションも、プレロードされたコンテンツを使用できる。

幾つかの実施形態では、このようなコンテンツのプレロード動作を実行するストレージシステムは、複数のモバイルデバイスに接続されるように構成されたモバイルデバイスインタフェースと、モバイルデバイスインタフェースに接続されたコンテンツサーバとを備える。各モバイルデバイスは、ストレージエリアを有するコンピュータ可読メモリを備える。コンテンツサーバは、アクティブ化可能なコンテンツに関連する複数条件付きコンテンツアクティブ化基準を取得するように構成される。幾つかの実施形態では、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、モバイルデバイスの属性の関数として動作する。コンテンツサーバは、更に、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準の真部分集合の充足に基づいて、複数のモバイルデバイスの第１のモバイルデバイスに、アクティブ化可能なコンテンツの一部を非アクティブコンテンツとして、第１のモバイルデバイスのストレージエリア内に保存させるように構成される。

また、コンテンツサーバは、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準の充足及びアクティブ化可能なコンテンツの使用可能性（availability）に基づいて、複数のモバイルデバイスの第２のモバイルデバイスに、アクティブ化可能なコンテンツをアクティブ化させるように構成される。幾つかの実施形態では、第１のモバイルデバイスと第２のモバイルデバイスは、同じである。

幾つかの実施形態では、モバイルデバイスは、有線インタフェース、例えば、イーサネット（登録商標）インタフェース、光ファイバインタフェース、非同期伝送モードインタフェース又は公衆交換電話網を介して互いに通信する。他の実施形態では、モバイルデバイスは、無線インタフェース、例えば、Ｗｉ−Ｆｉインタフェース、ＷｉＧＩＧインタフェース、セルラインタフェース、メッシュネットワークインタフェース、ＷｉＭＡＸインタフェース、マイクロ波インタフェース、超広帯域インタフェース、無線ＨＤインタフェース、無線パーソナルエリアネットワーク、無線ホームデジタルインタフェース、無線ＵＳＢ又はジグビー（ZigBee）を介して互いに通信する。

ストレージシステム内のモバイルデバイスの具体例は、演算デバイス、例えば、タブレット、コンピュータ、セットトップボックス、スマートフォン、電子ブックリーダ、ゲームコンソール及び電子ペンを含む。幾つかのモバイルデバイスは、乗物、例えば、自動車、航空機、宇宙船、ボート、船、潜水艦、バス、電車及びトラックであってもよい。

幾つかの実施形態では、各モバイルデバイス上のストレージエリアは、少なくとも部分的にコンテンツサーバによって制御される。例えば、コンテンツサーバは、ストレージエリア内のコンテンツへのアクセスを制限することができる。ストレージエリアは、コンテンツサーバのコマンドに基づいて機密保護される機密保護された部分(secured portion)を含んでいてもよい。ストレージエリアは、少なくとも部分的にコンテンツサーバによって制御される仮想マシンを構成してもよい。これらの実施形態では、第１のモバイルデバイスとコンテンツサーバとの間のインタラクションは、コンテンツサーバのコマンドによって制御される仮想マシン内で行われる。

取得されるコンテンツは、テキストデータ、画像データ、ビデオデータ、運動データ（kinesthetic data）、オーディオデータ、アプリケーションデータ、テレマティックスデータ及び機能データの少なくとも１つを含んでいてもよい。

コンテンツサーバは、コンテンツアクティブ化イベントの検出に応じて、コンテンツをアクティブ化できる。幾つかの実施形態では、コンテンツサーバは、アクティブ化可能なコンテンツの表示、アクティブ化可能なコンテンツの実行、アクティブ化可能なコンテンツの送信、アクティブ化可能なコンテンツの削除、アクティブ化可能なコンテンツの管理、アクティブ化可能なコンテンツへのインデクス付与、アクティブ化可能なコンテンツに基づくコンテンツサーバ及び／又はモバイルデバイスの構成設定、アクティブ化可能なコンテンツを用いたトランザクション、アクティブ化可能なコンテンツの修正によってアクティブ化可能なコンテンツをアクティブ化できる。

複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、多くの異なる因子、例えば、支払い、ターゲットオブジェクトとしてのオブジェクトのデジタル表現の認識、少なくとも１つのモバイルデバイスのとのユーザインタラクション、又は少なくとも１つのモバイルデバイスのコンテキストに依存できる。コンテキストは、少なくとも１つのモバイルデバイスから取得されたセンサデータに基づいている。

オブジェクトのデジタル表現は、音、シンボル、２次元オブジェクト、３次元オブジェクト、動き、画像、雑誌、新聞、表示画面、玩具及び乗物の少なくとも１つを表していてもよい。

幾つかの実施形態においては、コンテンツサーバは、コンテンツ交換プロトコルを介して、アクティブ化可能なコンテンツに関連するコンテンツ情報を第１のモバイルデバイスと交換するように構成される。コンテンツ交換プロトコルは、汎用プラグアンドプレイプロトコル（universal plug-n-play protocol）、デジタルリビングネットワークアライアンス（Digital Living Network Alliance：ＤＬＮＡ（登録商標））フレームワーク、メディアトランスポートプロトコル、及び高精細度マルチメディアインタフェースプロトコルの少なくとも１つを含んでいてもよい。

コンテンツサーバは、更に、コンテンツをアンロックすること、コンテンツを秘密解除すること、アクセスを許可すること、ユーザを認証すること及びコンテンツサーバではないサーバによって制御されているメモリにコンテンツを転送することの少なくとも１つによって、第２のモバイルデバイスにアクティブ化可能なコンテンツをアクティブ化させるように構成してもよい。

コンテンツサーバは、更に、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準の充足に応じてアクティブ化イベントを特定するように構成してもよい。アクティブ化イベントは、ユースポイント、支払い、レーティング、投票及びコンテキストの少なくとも１つであってもよい。

コンテンツサーバは、更に、ネットワークを介して、第１のモバイルデバイスにコンテンツを提供するように構成してもよい。幾つかの実施形態では、コンテンツは、オフピーク時間帯にネットワークを介して提供される。他の実施形態では、コンテンツは、料金体系に基づいて提供される。コンテンツは、第１のモバイルデバイスのストレージエリアにプレキャッシュされる。

幾つかの実施形態では、少なくとも幾つかのモバイルデバイスのストレージエリアが分散型ストレージエリアネットワークを構成する。コンテンツサーバは、この分散型ストレージエリアネットワークを管理し、及び／又は分散型ストレージエリアネットワーク内のコンテンツを管理するように構成される。幾つかの実施形態では、分散型ストレージエリアネットワークは、セルラバックボーン、光ファイババックボーン又はメッシュバックボーンを備える。

幾つかの実施形態では、分散型ストレージエリアネットワークは、少なくとも部分的に、ガソリンによって、独立して駆動されている。分散型ストレージエリアネットワークのデータ密度は、少なくとも、１００ｍ^２あたり１テラバイトである。幾つかの実施形態では、分散型ストレージエリアネットワーク内の少なくとも幾つかのストレージエリアは、互いに相対的に移動する。

少なくとも１つのモバイルデバイスのストレージエリアの容量は、少なくとも１ギガバイトである。少なくとも１つのモバイルデバイスのストレージエリアの容量は、少なくとも１テラバイトである。

更に、コンテンツサーバは、複数条件付きコンテンツの第２のより大きな真部分集合の充足に応じて、第１のモバイルデバイスのストレージエリアにアクティブ化可能なコンテンツの第２の追加部分を非アクティブコンテンツとして保存させるように構成される。コンテンツサーバは、更に、複数条件付きコンテンツの真部分集合が充足されなくなったときに、第１のモバイルデバイスのストレージエリアから、アクティブ化可能なコンテンツの一部を除去させるように構成される。

本発明の様々な目的、特徴、側面及び利点は、以下の好ましい実施形態の詳細な説明及び添付の図面から明らかとなり、添付の図面では、同様の部分に同様の符合を付している。

データストレージシステムの概要を示す図である。 データストレージシステムを詳細に示す図である。 データストレージシステムの動作を説明する図である。 データストレージシステムの異なる動作を説明する図である。 データストレージシステムの更なる動作を説明する図である。

以下の説明において、サーバ、サービス、インタフェース、エンジン、モジュール、クライアント、ピア、ポータル、プラットフォーム又は演算デバイスから構成される他のシステムについて幾度も言及する。これらの用語は、コンピュータ可読のタンジブルな非一時的（non-transitory）媒体（例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、ＲＡＭ、フラッシュ、ＲＯＭ等）に保存されたソフトウェア命令を実行するように構成された少なくとも１つのプロセッサ（例えば、ＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、ＤＳＰ、ｘ８６、ＡＲＭ、ＣｏｌｄＦｉｒｅ、ＧＰＵ、マルチコアプロセッサ等）を有する１つ以上の演算デバイスを表している。例えば、サーバは、ウェブサーバ、データベースサーバ又は他のタイプのコンピュータサーバとして動作して、ここに説明する役割、責任又は機能を実現する１つ以上のコンピュータを含むことができる。また、ここに開示するコンピュータベースのアルゴリズム、プロセス、方法、又は他のタイプの命令セットは、ここに開示するステップをプロセッサに実行させる命令を保存するコンピュータ可読のタンジブルな非一時的媒体を含むコンピュータプログラム製品として具現化できる。様々なサーバ、システム、データベース又はインタフェースは、例えば、ＨＴＴＰ、ＨＴＴＰＳ、ＡＥＳ、公開−秘密鍵交換、ウェブサービスＡＰＩ、既知の金融取引プロトコル、又は他の電子情報交換方法に基づく標準プロトコル又はアルゴリズムを用いて、データを交換することができる。データ交換は、インターネット、ＬＡＮ、ＷＡＮ、ＶＰＮ又は他のタイプのパケット交換網を介して行うことができる。

以下、本発明の主題の多くの実施形態を説明する。各実施形態は、本発明の要素の単一の組合せを表すが、本発明の主題は、ここに開示する要素の可能な全ての組合せを含むと解釈される。すなわち、第１の実施形態がＡ、Ｂ、Ｃの要素を含み、第２の実施形態がＢ、Ｄの要素を含む場合、本発明の主題は、明示的に示されていなくても、Ａ、Ｂ、Ｃ又はＤの他のあらゆる組合せを含むと解釈される。

ここで使用する「〜に接続される」という表現は、文脈が特に指定しない限り、（接続される２つの要素が互いに接触する）直接接続及び（２つの要素の間に少なくとも１つの追加的要素が介在している）間接接続の両方を含むものとする。したがって、「〜に接続される（coupled to）」及び「〜と接続される（coupled with）」は、同じ意味を表している。

本発明は、複数のモバイルデバイスにコンテンツをプレロード（又はキャッシング）し、モバイルデバイスの少なくとも１つにおいて、将来、コンテンツを使用できるようにする装置、システム及び方法を提供する。幾つかの実施形態では、モバイルデバイスは、互いに通信可能に接続され、パーソナルネットワーク又はピアツーピアネットワーク等のネットワークを形成する。したがって、ネットワーク内の何れのモバイルデバイスにおいて実行されたアプリケーションも、プレロードされたコンテンツを使用できる。

パーソナルエリアネットワークは、ユーザが携帯し、使用する携帯型の異種のデバイスを含むことができ、これらのデバイスには、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラス、音楽プレイヤ、携帯型ゲーム機等が含まれる。これらのデバイスは、多くの場合、短距離の有線又は無線通信インタフェース（例えば、ブルートゥース（登録商標）、Ｗｉ−Ｆｉ等）を用いて、互いに通信する。

図１は、幾つかの実施形態におけるコンテンツストレージシステム１００を示している。ストレージシステム１００は、コンテンツサーバ１０５と、コンテンツデータベース１１５と、複数のモバイルデバイス１２５とを含み、複数のモバイルデバイス１２５は、モバイルデバイスインタフェースを介して、ネットワーク１２０上で互いに接続されている。ここに示すように、ストレージシステム１００内で互いに接続されたモバイルデバイスは、異なるタイプのモバイルデバイスを含むことができる。モバイルデバイスの具体例は、携帯電話、ラップトップコンピュータ、タブレット、携帯型ゲーム機、電子ブックリーダ、電子ペン、セットトップボックス、医療デバイス又は他のあらゆる携帯型演算デバイスを含む。更に、モバイルデバイスは、例えば、自動車、航空機、宇宙船、ボート、船、潜水艦、バス、電車又はトラック等の乗物であってもよい。各モバイルデバイスは、命令のセットを実行するプロセッサと、モバイルデバイス内で実行されるソフトウェアアプリケーションが使用するコンテンツを保存するためのストレージエリアとを含む。

モバイルデバイスは、多くの手法で互いに接続することができる。幾つかの実施形態では、モバイルデバイスは、例えば、イーサネット（登録商標）インタフェース、光ファイバインタフェース、非同期伝送モードインタフェース又は公衆交換電話網を含む有線インタフェースを介して互いに接続することができる。他の実施形態では、例えば、Ｗｉ−Ｆｉインタフェース、ＷｉＧＩＧインタフェース、セルラインタフェース、メッシュネットワークインタフェース、ＷｉＭＡＸインタフェース、ＷｉＧＩＧ、マイクロ波インタフェース、超広帯域インタフェース、無線ＨＤインタフェース無線パーソナルエリアネットワーク、無線ホームデジタルインタフェース、無線ＵＳＢインタフェース又はＺｉｇＢｅｅインタフェース等の無線インタフェースを介してモバイルデバイスを互いに接続することができる。

幾つかの実施形態では、コンテンツサーバ１０５は、１つのモバイルデバイス内で実装してもよく、又は１つ以上のモバイルデバイスに亘って分散させてもよい。他の実施形態では、コンテンツサーバ１０５は、モバイルデバイスから物理的に分離されたデバイスにおいて実装してもよく、（例えば、インターネット、ピアツーピアネットワーク、ローカルエリアネットワーク等）を介してモバイルデバイスに通信可能に接続してもよい。

図１に示すように、コンテンツサーバ１０５は、コンテンツデータベース１１５に通信可能に接続されている。幾つかの実施形態では、コンテンツデータベースは、少なくとも１つのモバイルデバイスによって実行できるソフトウェアアプリケーションのためのコンテンツを保存するように構成される。好ましくは、コンテンツデータベースに保存されるコンテンツは、モバイルデバイスにコンテンツをローカルに保存することが不可能であるか非実用的である程に十分大きなサイズを有する。幾つかの実施形態では、コンテンツデータベースに保存されているコンテンツは、アクティブ化可能（activatable）であり、これは、ソフトウェアアプリケーションによって使用できるようにするために、コンテンツの各部分をアクティブ化できることを意味する。コンテンツデータベース１１５に保存されるアクティブ化可能なコンテンツの具体例は、オブジェクト認識アプリケーションのためのオブジェクト認識データ、オーディオプレイヤのためのオーディオデータ、ビデオプレイヤのためのビデオデータ、画像表示アプリケーションのための画像データ、テキスト読み上げアプリケーションのためのテキストデータ、ナビゲーションアプリケーションのための地図及びトラヒックデータ、運動データ、アプリケーションデータ、テレマティックスデータ、機能データ、医療用データ、患者データ又はビジネス支援エンジンのためのビジネスデータを含む。

幾つかの実施形態におけるコンテンツサーバ１０５は、少なくとも１つのモバイルデバイスがソフトウェアアプリケーションに関連するコンテンツを読み出し（例えば、ダウンロードし）、少なくとも１つのモバイルデバイスのストレージエリアにコンテンツをローカルに保存した後、コンテンツをアクティブ化する命令を受信するように構成される。

図２は、ストレージシステム１００を更に詳細に示している。ここに示すように、コンテンツサーバ１０５は、コンテンツマネージャ２１５と、コンテンツデータベース１１５と通信するように構成されたデータベースインタフェース２２０と、モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂと通信するように構成されたデバイスインタフェース１１０と、コンテンツデータベース１１５に保存されている異なるコンテンツのための複数条件付きコンテンツアクティブ化基準（multi-conditional content activation criteria）の集合を保存する規則データベース２２０とを含む。コンテンツサーバ１０５は、更に、コンテンツ交換プロトコルを介して、モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂとコンテンツを交換するように構成できる。コンテンツ交換プロトコルは、汎用プラグインプレイプロトコル、デジタルリビングネットワークアライアンス（Digital Living Network Alliance：ＤＬＮＡ）フレームワーク、メディアトランスポートプロトコル、又は高精細度マルチメディアインタフェースプロトコルの少なくとも１つを含んでいてもよい。

幾つかの実施形態では、モバイルデバイス１２５ａは、モバイルデバイス１２５ｂと同じである。他の実施形態では、モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂは、異なるデバイスであり、接続又はネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。幾つかの実施形態では、コンテンツデータベースは、モバイルデバイス及び／又はコンテンツサーバ１０５に関して物理的に遠隔位置に設けられている。

モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂは、上述したように、ネットワーク（例えば、パーソナルネットワーク、ピアツーピアネットワーク等）を介して互いに接続される同じモバイルデバイス又は異なるモバイルデバイスであってもよい。また、各モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂは、モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂが実行できるソフトウェアアプリケーションが使用するデータを格納するためのストレージエリア（モバイルデバイス１２５ａのためのストレージエリア２０５及びモバイルデバイス１２５ｂのためのストレージエリア２１０等）を含む。好ましくは、各ストレージエリア２０５、２１０のストレージ容量は、コンテンツデータベース１１５の容量より小さい。したがって、モバイルデバイスのソフトウェアアプリケーションが使用するコンテンツデータの大部分又は全ては、コンテンツデータベース１１５に永続的に保存される。

各モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂ上のストレージエリア２０５、２１０は、少なくとも部分的にコンテンツサーバ１０５によって制御することができ、コンテンツサーバ１０５のコマンドの下で、何らかのコンテンツへのアクセスを制限するように構成できる。これに代えて、ストレージエリア２０５、２１０は、コンテンツサーバのコマンドの下で機密保護されるように区切られた機密保護部分を含んでいてもよい。更なる変形例では、ストレージエリア２０５、２１０は、少なくとも部分的にコンテンツサーバ１０５によって制御される仮想マシンとして構成できる。このような実施形態では、モバイルデバイス１２５ａ／１２５ｂとコンテンツデータベース１１５との間のインタラクションは、コンテンツサーバ１０５のコマンドによって制御される仮想マシン内で行うことができる。

上述したように、コンテンツデータベース１１５に保存される各コンテンツは、特定のソフトウェアアプリケーションが使用するためにアクティブ化できる。幾つかの実施形態では、モバイルデバイスがアクティブ化イベント（例えば、クリック、ジェスチャ、音声等のユーザ入力、又はモバイルデバイスのユーザインタフェースを介したコマンド、センサデータの検出、センサデータの変化、画像キャプチャ、ユースポイント（point-of-use）、支払い、レーティング、投票、コンテキスト等）を検出すると、コンテンツをアクティブ化できる。しかしながら、コンテンツは、サイズが大きい場合があり、通常、モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂにとって遠隔であるコンテンツデータベースに保存されているので、ソフトウェアアプリケーションがコンテンツを使用する前に、コンテンツデータベース１１５からモバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂの少なくとも１つにコンテンツを送信する必要がある。アクティブ化イベントの検出に応じて、所望のデータを送信すると、帯域幅の制約及びネットワークトラヒックのために、アプリケーションでの使用に実質的な望ましくない遅延が生じることがある。そこで、アクティブ化イベントが検出される前に、ストレージシステム１００が、データの一部又は全部を、モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂの少なくとも１つのストレージエリアに送信できるようにした。

幾つかの実施形態では、コンテンツサーバ１０５は、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準の集合を用いて、コンテンツのアクティブ化イベントが検出される前に、どの時点で、どのコンテンツをモバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂに送信するかを判定する。具体的には、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、コンテンツデータベース１１５からモバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂへのコンテンツデータの送信を開始する前に、どのような条件を充足する必要があるかを示す。なお、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、複数の同時的な関数（multiple, simultaneous functions）としての役割を果たす。第１に、基準は、アクティブ化可能なコンテンツを非アクティブコンテンツとしてキャッシング又はストレージすることを制御する規則及び条件を含む。第２に、完全な基準は、非アクティブコンテンツをいつアクティブ化するかを指示する。このように、システムは、規則の単一の集合を有する。

条件は、異なるタイプの要素に依存でき、例えば、モバイルデバイスからのセンサデータ（例えば、位置追跡データ、温度、デバイス上の光センサによってキャプチャされた画像データ、時間データ、外部デバイスの検出等）、支払いデータ、モバイルデバイスの少なくとも１つとのユーザインタラクション、支払いの発行、モバイルデバイスとのユーザインタラクション、モバイルデバイスのコンテキスト、又はオブジェクトのデジタル表現のターゲットオブジェクトとしての認識等に依存できる。オブジェクトのデジタル表現は、音、シンボル、２次元オブジェクト、３次元オブジェクト、動き、画像、雑誌、新聞、表示画面、玩具又は乗物の少なくとも１つを表すことができる。

また、コンテンツの各部分に対する複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、これらの異なるタイプの要素の組合せを含むことができる。例えば、幾つかのタイプのセンサデータと、ユーザインタラクションデータとの組合わせが、コンテンツのための複数条件付きコンテンツアクティブ化基準で指定されている基準を充足した場合、コンテンツサーバ１０５は、特定のアプリケーションに関連するコンテンツのモバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂへの送信を開始することを決定できる。

幾つかの実施形態のコンテンツサーバ１０５は、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準が充足された際に、特定のアプリケーションのためのコンテンツの完全な組を一度に送信することに代えて、コンテンツのための複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の異なる条件の部分集合が充足されたときに、コンテンツの異なる部分を段階的に送信するように構成してもよい。

例えば、コンテンツの組のための複数条件付きコンテンツアクティブ化基準が５つの条件（条件Ａ、条件Ｂ、条件Ｃ、条件Ｄ及び条件Ｅ）と、関連するキャッシング規則とを含む場合、コンテンツサーバ１０５は、この例示的な規則の組に基づいて、コンテンツの一部を送信し、例えば、２つの条件が充足されたとき、コンテンツの３分の１のモバイルデバイスへの送信を開始し、他の２つの条件が充足されたとき、コンテンツの他の３分の１のモバイルデバイスへの送信を開始し、そして、最後の条件が充足されたとき、残りのコンテンツの送信を開始するように構成してもよい。また、幾つかの実施形態では、この規則の組は、どの条件（例えば、条件Ａ及び条件Ｃ）が充足されたときに、コンテンツのどの部分（例えば、どのファイル）を送信するかを指定してもよい。この段階的送信の１つの利点は、ネットワークトラヒックを拡散し、コンテンツの全体の組を送信するために、より多くの時間を許容できる点である。コンテンツのストレージ又はキャッシングを制御する規則は、条件、コンテンツの性質、権利管理又は他の要素の関数として動作することができる。

また、コンテンツサーバ１０５は、１つ以上の条件の充足を検出した直後にコンテンツの一部を送信することに代えて、特定の期間（例えば、オフピーク時間帯）の間又は料金体系に基づいて、コンテンツの一部を送信するように構成してもよい。

また、コンテンツサーバ１０５は、段階的であることに加えて、逆行的（regressive）にモバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂにコンテンツを送信するように構成してもよい。具体的には、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準に含まれる条件の部分集合が充足されたことによって、コンテンツサーバ１０５がモバイルデバイスにコンテンツの一部を送信した後、条件の部分集合に含まれる少なくとも１つの条件が充足されなくなったとき、モバイルデバイスにコンテンツの一部を取り除かせる（すなわち、コンテンツの一部を保存するために使用したメモリを削除（discard）、解放又は上書きさせる）ようにコンテンツサーバ１０５を構成してもよい。この逆行的な特徴によって、モバイルデバイスは、使用する必要がないメモリ空間を空けることができ、不要なコンテンツがモバイルデバイスに保存されないので、安全性を高めることができる。

このように、コンテンツサーバ１０５は、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の条件が充足されるにつれて、モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂにコンテンツの一部を継続的に送信する。また、幾つかの実施形態では、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の幾つかの条件が充足状態から非充足状態に変化すると、コンテンツサーバは、モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂからコンテンツの一部を取り除く。複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の全ての条件が充足されると、コンテンツサーバ１０５は、アプリケーションのためのコンテンツ全体をモバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂに送信する。

好ましくは、アプリケーションのためのコンテンツ全体は、何らかのコンテンツアクティブ化イベントが検出される前に、モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂに送信される。全ての条件が充足されてコンテンツアクティブ化イベントが検出され、アプリケーションのためのコンテンツ全体が完全に送信されると、モバイルデバイス１２５ａ又はモバイルデバイス１２５ｂは、コンテンツをアクティブ化するように構成される。幾つかの実施形態では、コンテンツサーバ１０５又はモバイルデバイスは、幾つかの可能な技術の少なくとも１つによって、モバイルデバイス１２５ａ、１２５ｂ上のコンテンツをアクティブ化できる。コンテンツのアクティブ化は、コンテンツをアンロックすること、コンテンツを復号すること、コンテンツを秘密解除すること、コンテンツを抽出すること、コンテンツを展開する（decompressing）こと、コンテンツをレンダリング（rendering）及び提示（presenting）すること、コンテンツを拡張する（expanding）こと、コンテンツを配信すること、コンテンツを翻訳すること、コンテンツを変換すること、アクセスを許可すること、コンテンツにインデクスを付与すること、コンテンツを使用するモバイルデバイス及び／又はコンテンツサーバ１０５を構成設定すること、コンテンツを変更すること、ユーザを認証すること、コンテンツサーバではないサーバ（non-content server）に制御されるメモリに対してコンテンツを転送すること、又はコンテンツを使用可能にする他のあらゆる処理によって実現することができる。

一旦、コンテンツがアクティブ化されると、コンテンツサーバ１０１によって、モバイルデバイス１０４は、保存されたコンテンツとインタラクトできるようになる。ここで言うインタラクトとは、コンテンツの表示、コンテンツの実行、コンテンツの送信、コンテンツの削除、コンテンツの管理、コンテンツへのインデクス付与、コンテンツに基づく構成設定、コンテンツに関連するトランザクション及びコンテンツの修正のうちの少なくとも１つであってもよい。

ストレージシステム１００では、モバイルデバイスのネットワーク内の１つのモバイルデバイスに送信され、保存されたコンテンツは、ネットワーク内の他のモバイルデバイスによって使用／アクティブ化することもできる。すなわち、モバイルデバイス１２５ｂ上で実行されるアプリケーションが、モバイルデバイス１２５ａに保存されているコンテンツを使用することもできる。更に、ストレージシステム１００は、少なくとも幾つかのモバイルデバイスのストレージエリアを含む分散型ストレージエリアネットワーク（distributed storage area network）を有することできる。分散型ストレージエリアネットワークは、光ファイババックボーン、メッシュネットワークバックボーン、アドホックネットワークバックボーン、パーソナルエリアネットワークバックボーン又は他のタイプのネットワークを含む。また、これらの実施形態では、コンテンツサーバ１０５は、分散型ストレージエリアネットワーク内に保存されたコンテンツを管理するように構成される。

更に、分散型ストレージエリアネットワークは、独立して駆動（powered）され、少なくとも部分的に、ガソリンによって駆動されていてもよい。分散型ストレージエリアネットワークのデータ密度は、少なくとも１００ｍ^２あたり１テラバイトであってもよい。分散型ストレージエリアのストレージエリアは、互いに相対的に移動できる。ストレージエリアは、合計で、１ギガバイト以上のストレージ容量を有することができる。このような実施形態では、モバイルデバイスが乗物を含み、各乗物がストレージエリア（例えば、ローカルのハードディスクドライブローカルのソリッドステートドライブ等）を有する。したがって、自動車で満たされた高速道路は、高速道路上の全ての自動車又は高速道路の近傍のエッジデバイスのための分散型ストレージ設備として動作できる。

このような分散型ストレージエリアネットワークの１つの用途は、乗物又は衣類等の移動するデバイスに亘って、大きいデータコンテンツの集合を分散させることである。可読メモリのコストは低下し続けており、これまで、データストレージに関連するとは考えられてこなかった日常的なデバイス及び日用品を含む多くのデバイスにデータを安価に最小の寸法で保存できるようになった。このようなデバイス、特に携帯式のデバイスに亘ってデータを分散させることによって、分散型ストレージネットワークは、ローカル又は短距離ネットワークプロトコルを介するデータ転送の改善、ネットワーク接続が失われた期間におけるアクセスの改善、データ暗号化又はユーザ個人情報保護の改善、及び潜在的なデータコンテンツの保存コストの削減等を含む幾つかの有利な技術的効果をもたらすことができる。

図３〜図５は、異なる現実世界の具体例によってストレージシステム１００の動作を更に説明する図である。具体的には、図３は、ストレージデバイスを用いる、３段階（段階３０５、段階３１０及び段階３１５）のコンテンツデータのプレロード（キャッシング）の具体例を示している。図３に示すように、モバイルデバイス１２５は、コンテンツサーバ１０５及びコンテンツデータベース１１５と通信可能に接続されている。この具体例では、コンテンツデータベース１１５は、モバイルデバイス１２５内に、例えば、音楽プレイヤのための８つのオーディオファイルを保存する。音楽プレイヤは、ファイルを復号及び再生することによってオーディオファイルをアクティブ化できるので、８つのオーディオファイルは、アクティブ化可能なコンテンツである。また、コンテンツサーバ１０５は、音楽プレイヤに関連するコンテンツ（例えば、８つのオーディオファイル）のための複数条件付きコンテンツアクティブ化基準を含む規則データベース２２０（図示せず）を含む。

複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、以下の４個の条件を含む。（１）場所が研究室（study room）である。（２）ジョン（John）が研究室にいる。（３）マリー（Mary）が研究室にいる。（４）ロースクールの資料（law school reading materials）が研究室にある。また、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、これらの条件に加えて以下のデータ送信規則を指定する。（ａ）４つの条件のうちの１つが充足された場合、コンテンツの４分の１（例えば、８つのオーディオファイルの第１の２ファイル）を送信する。（ｂ）４つの条件のうちの２つが充足された場合、コンテンツの更なる４分の１（例えば、８つのオーディオファイルの次の２ファイル）を送信する。（ｃ）４つの条件のうちの３つが充足された場合、コンテンツの更なる４分の１（例えば、８つのオーディオファイルの次の２ファイル）を送信する。（ｄ）４つの条件の全てが充足された場合、残りのコンテンツ（例えば、８つのオーディオファイルの最後の２ファイル）を送信する。モバイルデバイス１２５は、好ましくは、（画像認識、音声認識等によって）ジョン及びマリーの両方を認識するように構成された位置センサ及びオブジェクト認識センサを含む。

段階３０５では、コンテンツサーバ１０５は、「モバイルデバイスが研究室内に位置し、（例えば、顔認識データに基づいて）ジョンが研究室にいる」ことを検出する。この具体例では、モバイルデバイスの位置は、様々な手法で検出できる。幾つかの実施形態では、モバイルデバイスは、研究室の位置座標を保存でき、及び衛星と通信してモバイルデバイスの位置が研究室の位置と一致するかを判定する位置追跡センサ（例えば、ＧＰＳモジュール）を含むことができる。他の実施形態では、モバイルデバイスは、研究室の近傍又は研究室内に位置している外部デバイス（例えば、ＲＦＩＤチップ）と通信して、研究室に対するモバイルデバイスの位置を判定することができる。

同様に、モバイルデバイスは、研究室内にジョンがいることを様々な手法で検出できる。幾つかの実施形態では、モバイルデバイスは、光学センサ及び顔認識モジュールを含むことができる。まず、モバイルデバイスによって、ユーザは、研究室のデジタル表現をキャプチャすることができ、このデジタル表現は、室内のあらゆるオブジェクトを含み、そして、モバイルデバイスは、顔認識モジュールを用いて、室内に人がいるか、及び人がいる場合、その人の顔の特徴がジョンの顔の特徴と一致するかを判定する。他の実施形態では、モバイルデバイスは、室内の人々の音声（又は他の何らかの検出可能な弁別的特徴）を用いて、ジョンが室内にいるか否かを判定する。

これらの２つの条件が充足されたことが検出されると、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の４つの条件のうち２つが充足されたとして、コンテンツサーバ１０５の指示によって、モバイルデバイス１２５がコンテンツデータベース１１５から第１の４つのオーディオファイルを受信する。

段階３１０では、コンテンツサーバ１０５が、「マリーとロースクールの資料がジョンと共に研究室内に存在する」ことを検出する。これに応じて、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の４つの条件の全てが充足されたとして、コンテンツサーバ１０５の指示によって、モバイルデバイス１２５がコンテンツデータベース１１５から最後の４つのオーディオファイルを受信する。この時点で、オーディオプレイヤに関連する８つのオーディオファイルの全てがモバイルデバイス１２５に送信されている。これらは、モバイルデバイス１２５のストレージエリアに保存されているが、コンテンツアクティブ化イベントが検出されていないので、まだアクティブ化されていない。この具体例では、コンテンツアクティブ化イベントは、ユーザ（例えば、ジョン、マリー又はモバイルデバイス１２５のユーザ）によるミュージックプレイヤの「プレイ」ボタンの操作であってもよい。

段階３１５では、モバイルデバイス１２５がコンテンツアクティブ化イベントを検出する（例えば、ユーザがモバイルデバイス１２５のミュージックプレイヤのプレイボタンを操作する）。これによって、モバイルデバイス１２５は、コンテンツのアクティブ化を開始する（例えば、オーディオファイルを１つずつ復号し、再生する）。

図３は、コンテンツの複数条件付きコンテンツアクティブ化基準に基づくアプリケーションに関連したコンテンツのプレロードの具体例を示している。図４は、コンテンツの複数条件付きコンテンツアクティブ化基準に基づいて、モバイルデバイスからコンテンツの一部を逆行的に削除するようにコンテンツサーバが構成される具体例を示している。具体的には、図４の具体例は、３つの異なる段階（段階４０５、段階４１０及び段階４１５）を示している。この図に示すように、モバイルデバイス１２５は、コンテンツサーバ１０５及びコンテンツデータベース１１５と通信可能に接続されている。また、コンテンツデータベース１１５は、上述のように、８つのオーディオファイルを保存している。また、コンテンツサーバ１０５は、８つのオーディオファイルのための複数条件付きコンテンツアクティブ化基準を含む。また、コンテンツサーバ１０５は、上述した４つの送信規則に加えて、対応する条件が充足されなくなった際にオーディオファイルの一部を削除する追加的規則を有している。

段階４０５は、図３の段階３０５と同じである。具体的には、コンテンツサーバ１０５は、「モバイルデバイスが研究室内に位置し、（例えば、顔認識データに基づいて）ジョンも研究室にいる」ことを検出する。したがって、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の４つの条件のうちの２つが充足されたとして、コンテンツサーバ１０５の指示によって、モバイルデバイス１２５がコンテンツデータベース１１５から第１の４つのオーディオファイルを受信する。

段階４１０において、コンテンツサーバ１０５は、「マリーもジョンと共に研究室にいる」ことを検出する。したがって、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の４つの条件のうちの３つが充足されたとして、コンテンツサーバ１０５の指示によって、モバイルデバイス１２５がコンテンツデータベース１１５から次の２つのオーディオファイルを受信する。

ここで、モバイルデバイス１２５が次の２つのオーディオファイルを受信した後に、段階４１５において、マリーが研究室を出たことが検出される。したがって、条件（３）が充足されなくなる。コンテンツサーバ１０５は、送信規則に従って、条件（３）の充足に応じてモバイルデバイスが受信した２つのオーディオファイル（すなわち、段階４１０で受信した２つのオーディオファイル）をモバイルデバイス１２５から削除する。これらのオーディオファイルの削除によって、モバイルデバイス１２５内の使用可能容量が増加するとともに、コンテンツの安全性が高まる。

図５は、ストレージデバイスを用いる、３段階（段階５０５、段階５１０及び段階５１５）のコンテンツデータのプレロード（キャッシング）の他の具体例を示している。図５に示すように、モバイルデバイス１２５は、コンテンツサーバ１０５及びコンテンツデータベース１１５と通信可能に接続されている。この具体例では、コンテンツデータベース１１５は、例えば、一般的に食料品店で販売されている１０個の異なるオブジェクトのオブジェクト認識データを保存している。オブジェクト認識データは、アクティブ化可能であり、モバイルデバイス１２５が実行するオブジェクト認識アプリケーションは、オブジェクト認識データをアクティブ化して、食料品店内の異なるオブジェクトを認識（又は検出）することができる。また、コンテンツサーバ１０５は、オブジェクト認識アプリケーションに関連するコンテンツ（例えば、オブジェクト認識データ）のための複数条件付きコンテンツアクティブ化基準を含む規則データベース２２０（図示せず）を有する。

複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、以下の２個の条件を含む。（１）モバイルデバイスの５０メートル以内に食料品店がある。（２）モバイルデバイスの５メートル以内に食料品店がある。これらの条件に加えて、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、以下のデータ送信規則を指定する。（ａ）第１の条件が充足されたとき、コンテンツの半分（例えば、１０個のオブジェクトのうち５のオブジェクトのオブジェクト認識データ）を送信する。（ｂ）第２の条件が充足されたとき、残りのコンテンツ（例えば、残りの５つのオブジェクトのオブジェクト認識データ）を送信する。モバイルデバイス１２５は、好ましくは、位置センサ及びオブジェクト認識センサを有し、これらは、（画像認識等によって）食料品店を認識して、モバイルデバイスから食料品店までの距離を判定するように構成される。また、モバイルデバイス１２５は、食料品店の近傍又は食料品店内に配置された外部デバイス（例えば、ＲＦＩＤチップ）と協働して、食料品店に対するモバイルデバイス１２５の位置の判定を可能にする。

段階５０５において、コンテンツサーバ１０５は、（例えば、食料品店についてのオブジェクト認識データに基づいて）食料品店がモバイルデバイスから５０メートル以内になったと判定する。これにより、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の第１の条件が充足されたとして、コンテンツサーバ１０５の指示によって、モバイルデバイス１２５がコンテンツデータベース１１５から第１の５つのオブジェクトのオブジェクト認識データを受信する。

段階５１０において、コンテンツサーバ１０５は、食料品店がモバイルデバイス１２５から５メートル以内になったと判定する。これにより、複数条件付きコンテンツアクティブ化基準内の第２の条件が充足されたとして、コンテンツサーバ１０５の指示によって、モバイルデバイス１２５がコンテンツデータベース１１５から残りのオブジェクトのオブジェクト認識データを受信する。この時点で、食料品店に関連する全てのオブジェクトのオブジェクト認識データがモバイルデバイス１２５に送信される。オブジェクト認識データは、モバイルデバイス１２５のストレージエリアに保存されているが、コンテンツアクティブ化イベントが検出されていないので、まだアクティブ化されていない。この具体例では、コンテンツアクティブ化イベントは、オブジェクト認識アプリケーションのユーザによる起動（開始）又は食料品店内に位置するモバイルデバイスの検出であってもよい。

段階５１５では、モバイルデバイス１２５がコンテンツアクティブ化イベント（例えば、ユーザによるモバイルデバイス１２５のオブジェクト認識アプリケーションの開始、食料品店内のモバイルデバイス１２５の検出等）を検出する。これによって、コンテンツサーバ１０５は、モバイルデバイス１２５にコンテンツをアクティブ化するよう命令する。オブジェクト認識アプリケーションは、一旦、アクティブ化されると、ダウンロードされたオブジェクト認識データの使用を開始して、オブジェクトを認識し、オブジェクトに関連する資料（例えば、販売促進アイテム、説明、取引データ等）を表示する。

更に他の用途として、医療デバイス内にコンテンツを保存又はキャッシングしてもよい。このような実施形態では、患者データを用いて、複数条件付きアクティブ化基準を制御することができる。基準の条件は、例えば、血圧データ、パルスオキシメータデータ、心拍データ、呼吸データ又は他の要素等の患者の健康の状態（criticality）を示すデータの関数として動作することができる。患者記録又は他の患者関連情報を関連する医療デバイス内にキャッシングしてもよい。例えば、患者のデータをレンダリングするように構成されたタブレットコンピュータを医師が携帯するようにしてもよい。患者データアクティブ化基準内の段階的な条件が充足される毎に、タブレットにより多くの患者データを転送するようにしてもよい。患者の容態が悪化し、又は全ての基準が充足されると、患者データがアクティブ化されて医師に表示されるようにしてもよい。

本発明の概念から逸脱することなく、説明した実施形態以外に多くの変形例を想到できることは当業者にとって明らかである。したがって、発明の主題は、特許請求の範囲以外によって制限されない。更に、明細書及び特許請求の範囲の両方における全ての表現は、文脈に適合する最も広い意味で解釈される。特に、「備える」、「有する」、「含む」といった表現は、要素、コンポーネント又はステップを非限定的に示すと解釈され、すなわち、言及した要素、コンポーネント又はステップは、明示的に示していない他の要素、コンポーネント又はステップと共に存在し、使用され又は組み合わされてもよいことを意味する。特許請求の範囲において、Ａ、Ｂ、Ｃ…Ｎからなるグループの少なくとも１つと言う場合、これは、ＡとＮ、又はＢとＮ等ではなく、グループから１つの要素のみが選択されると解釈される。

Claims (46)

1. 複数のモバイルデバイスに接続されるように構成されたモバイルデバイスインタフェースであって、各モバイルデバイスが、ストレージエリアを有するコンピュータ可読メモリを備える、モバイルデバイスインタフェースと、
   前記モバイルデバイスインタフェースに接続されたコンテンツサーバと、
   を備え、
   前記コンテンツサーバは、
   アクティブ化可能なコンテンツに関連し、前記モバイルデバイスの属性の関数として動作する複数条件付きコンテンツアクティブ化基準を取得し、
   前記複数条件付きコンテンツアクティブ化基準の真部分集合の充足に基づいて、前記複数のモバイルデバイスの第１のモバイルデバイスに、前記アクティブ化可能なコンテンツの一部を非アクティブコンテンツとして、前記第１のモバイルデバイスのストレージエリア内に保存させ、
   前記複数条件付きコンテンツアクティブ化基準の充足及び前記アクティブ化可能なコンテンツの使用可能性に基づいて、前記複数のモバイルデバイスの第２のモバイルデバイスに、前記アクティブ化可能なコンテンツをアクティブ化させる、ストレージシステム。
2. 前記モバイルデバイスインタフェースは、有線インタフェースを含む、請求項１記載のシステム。
3. 前記有線インタフェースは、イーサネット（登録商標）インタフェース、光ファイバインタフェース、非同期伝送モードインタフェース及び公衆交換電話網の少なくとも１つを含む、請求項２記載のシステム。
4. 前記モバイルデバイスインタフェースは、無線インタフェースを含む、請求項１記載のシステム。
5. 前記無線インタフェースは、Ｗｉ−Ｆｉインタフェース、ＷｉＧＩＧインタフェース、セルラインタフェース、メッシュネットワークインタフェース、ＷｉＭＡＸインタフェース、マイクロ波インタフェース、超広帯域インタフェース、無線ＨＤインタフェース、無線パーソナルエリアネットワーク、無線ホームデジタルインタフェース、無線ＵＳＢ及びジグビーの少なくとも１つを含む、請求項４記載のシステム。
6. 前記複数のモバイルデバイスは、少なくとも１つの演算デバイスを含む、請求項１記載のシステム。
7. 前記演算デバイスは、タブレット、コンピュータ、セットトップボックス、スマートフォン、電子ブックリーダ、ゲームコンソール及び電子ペンの少なくとも１つを含む、請求項６記載のシステム。
8. 前記複数のモバイルデバイスは、乗物を含む、請求項１記載のシステム。
9. 前記乗物は、自動車、航空機、宇宙船、ボート、船、潜水艦、バス、電車及びトラックの少なくとも１つを含む、請求項８記載のシステム。
10. 前記各モバイルデバイス上のストレージエリアは、少なくとも部分的に前記コンテンツサーバによって制御される、請求項１記載のシステム。
11. 前記ストレージエリアは、前記コンテンツサーバのコマンドに基づいて、前記コンテンツへのアクセスを制限するように構成される、請求項１０記載のシステム。
12. 前記ストレージエリアは、前記コンテンツサーバのコマンドに基づいて機密保護される機密保護された部分を含む、請求項１０記載のシステム。
13. 前記ストレージエリアは、少なくとも部分的に前記コンテンツサーバによって制御される仮想マシンを構成する、請求項１記載のシステム。
14. 前記第１のモバイルデバイスと前記コンテンツサーバとの間のインタラクションは、前記コンテンツサーバのコマンドによって制御される仮想マシン内で行われる、請求項１３記載のシステム。
15. 前記コンテンツは、テキストデータ、画像データ、ビデオデータ、運動データ、オーディオデータ、アプリケーションデータ、テレマティックスデータ及び機能データの少なくとも１つを含む、請求項１記載のシステム。
16. 前記アクティブ化可能なコンテンツをアクティブ化することは、前記アクティブ化可能なコンテンツの表示、前記アクティブ化可能なコンテンツの実行、前記アクティブ化可能なコンテンツの送信、前記アクティブ化可能なコンテンツの削除、前記アクティブ化可能なコンテンツの管理、前記アクティブ化可能なコンテンツへのインデクス付与、前記アクティブ化可能なコンテンツに基づく構成設定、前記アクティブ化可能なコンテンツに関連するトランザクション及び前記アクティブ化可能なコンテンツの修正の少なくとも１つを含む、請求項１記載のシステム。
17. 前記複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、支払いに依存する、請求項１記載のシステム。
18. 前記複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、ターゲットオブジェクトとしてのオブジェクトのデジタル表現の認識に依存する、請求項１記載のシステム。
19. 前記オブジェクトのデジタル表現は、音、シンボル、２次元オブジェクト、３次元オブジェクト、動き、画像、雑誌、新聞、表示画面、玩具及び乗物の少なくとも１つを表す、請求項１８記載のシステム。
20. 前記複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、モバイルデバイスの少なくとも１つとのユーザインタラクションに依存する、請求項１記載のシステム。
21. 前記複数条件付きコンテンツアクティブ化基準は、少なくとも１つのモバイルデバイスのコンテキストに依存する、請求項１記載のシステム。
22. 前記コンテキストは、少なくとも１つのモバイルデバイスから取得されたセンサデータに基づいている、請求項２１記載のシステム。
23. 前記コンテンツサーバは、コンテンツ交換プロトコルを介して、前記アクティブ化可能なコンテンツに関連するコンテンツ情報を前記第１のモバイルデバイスと交換するように構成される、請求項１記載のシステム。
24. 前記コンテンツ交換プロトコルは、汎用プラグアンドプレイプロトコル、デジタルリビングネットワークアライアンス（ＤＬＮＡ）フレームワーク、メディアトランスポートプロトコル及び高精細度マルチメディアインタフェースプロトコルの少なくとも１つを含む、請求項２３記載のシステム。
25. 前記コンテンツサーバは、更に、コンテンツをアンロックすること、コンテンツを秘密解除すること、アクセスを許可すること、ユーザを認証すること、及びコンテンツサーバではないサーバによって制御されているメモリにコンテンツを転送することの少なくとも１つによって、前記第２のモバイルデバイスに前記アクティブ化可能なコンテンツをアクティブ化させるように構成される、請求項１記載のシステム。
26. 前記コンテンツサーバは、更に、前記複数条件付きコンテンツアクティブ化基準の充足に応じてアクティブ化イベントを特定するように構成される、請求項１記載のシステム。
27. 前記アクティブ化イベントは、ユースポイント、支払い、レーティング、投票及びコンテキストの少なくとも１つを含む、請求項２６記載のシステム。
28. 前記コンテンツサーバは、更に、ネットワークを介して、前記第１のモバイルデバイスに前記コンテンツを提供するように構成される、請求項１記載のシステム。
29. 前記コンテンツは、前記第１のモバイルデバイスのストレージエリアにプレキャッシュされる、請求項２８記載のシステム。
30. 前記コンテンツは、オフピーク時間帯に前記ネットワークを介して提供される、請求項２８記載のシステム。
31. 前記コンテンツは、料金体系に基づいて提供される、請求項２８記載のシステム。
32. 前記第１のモバイルデバイスのストレージエリアを含む少なくとも幾つかのモバイルデバイスのストレージエリアを備える分散型ストレージエリアネットワークを更に備える請求項１記載のシステム。
33. 前記コンテンツサーバは、更に、前記分散型ストレージエリアネットワークを管理するように構成される、請求項３２記載のシステム。
34. 前記コンテンツサーバは、更に、前記分散型ストレージエリアネットワーク内の前記コンテンツを管理するように構成される、請求項３２記載のシステム。
35. 前記分散型ストレージエリアネットワークは、複数の乗物、複数の携帯電話機、複数のゲーム機、及び複数のポータブルコンピュータの１つを含む、請求項３２記載のシステム。
36. 前記分散型ストレージエリアネットワークは、セルラバックボーンを備える、請求項３２記載のシステム。
37. 前記分散型ストレージエリアネットワークは、光ファイババックボーンを備える、請求項３２記載のシステム。
38. 前記分散型ストレージエリアネットワークは、メッシュバックボーンを備える、請求項３２記載のシステム。
39. 前記分散型ストレージエリアネットワークは、独立して駆動されている、請求項３２記載のシステム。
40. 前記分散型ストレージエリアネットワークは、少なくとも部分的に、ガソリンによって駆動されている、請求項３９記載のシステム。
41. 前記分散型ストレージエリアネットワークのデータ密度は、少なくとも、１００ｍ^２あたり１テラバイトである、請求項３２記載のシステム。
42. 前記分散型ストレージエリアネットワーク内の少なくとも幾つかのストレージエリアは、互いに相対的に移動する、請求項４１記載のシステム。
43. 少なくとも１つの前記モバイルデバイスの前記ストレージエリアの容量は、少なくとも１ギガバイトである、請求項１記載のシステム。
44. 少なくとも１つの前記モバイルデバイスの前記ストレージエリアの容量は、少なくとも１テラバイトである、請求項４３記載のシステム。
45. 前記コンテンツサーバは、更に、前記複数条件付きコンテンツの第２のより大きな真部分集合の充足に応じて、前記第１のモバイルデバイスのストレージエリアに前記アクティブ化可能なコンテンツの第２の追加部分を非アクティブコンテンツとして保存させるように構成される、請求項１記載のシステム。
46. 前記コンテンツサーバは、更に、前記複数条件付きコンテンツの真部分集合のときに、前記第１のモバイルデバイスのストレージエリアから、前記アクティブ化可能なコンテンツの一部を除去させるように構成される、請求項１記載のシステム。

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