JP2019070067A - シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム - Google Patents

シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム Download PDF

Info

Publication number
JP2019070067A
JP2019070067A JP2017196044A JP2017196044A JP2019070067A JP 2019070067 A JP2019070067 A JP 2019070067A JP 2017196044 A JP2017196044 A JP 2017196044A JP 2017196044 A JP2017196044 A JP 2017196044A JP 2019070067 A JP2019070067 A JP 2019070067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
silicone rubber
silica
cerium oxide
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017196044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6830879B2 (ja
Inventor
大地 轟
Daichi Todoroki
大地 轟
知也 尾形
Tomoya Ogata
知也 尾形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2017196044A priority Critical patent/JP6830879B2/ja
Publication of JP2019070067A publication Critical patent/JP2019070067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6830879B2 publication Critical patent/JP6830879B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】透明性と耐熱性能に優れたシリコーンゴムとなるシリコーンゴム組成物を提供する。【解決手段】(A)下記平均組成式(1)で表され、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン:100質量部R1nSiO(4−n)/2(1)(式中、R1は同一又は異種の非置換もしくは置換の炭素数1〜12の1価炭化水素基であり、nは1.95〜2.05の正数である。)、(B)比表面積が50m2/g以上の補強性シリカ:5〜100質量部、(C)酸化セリウムを担持し、ケイ素原子含有疎水化剤で表面が疎水化され、かつ一次粒子径が5〜50nmの範囲であるシリカ:0.01〜50質量部、(D)硬化剤:0.01〜10質量部、を含有するものであることを特徴とするシリコーンゴム組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、シリコーンゴム組成物及びその硬化物からなるシリコーンゴムに関する。
シリコーンゴムは、優れた耐候性、電気特性、低圧縮永久歪性、耐熱性、耐寒性等の特性を有しているため、電気機器、自動車、建築、医療、食品をはじめとした様々な分野で広く使用されている。例えば、リモートコントローラ、タイプライター、ワードプロセッサ、コンピュータ端末、楽器等のゴム接点として使用されるキーパッド;建築用ガスケット;オーディオ装置等の防振ゴム;コネクターシール、スパークプラグブーツ等の自動車部品、コンピュータに使用されるコンパクトディスク用パッキン、パンやケーキの型などの用途が挙げられる。現在、シリコーンゴムの需要は益々高まっており、優れた特性を有するシリコーンゴムの開発が望まれている。
シリコーンゴムの耐熱性を更に向上させるため、酸化セリウム、水酸化セリウム、酸化鉄、カーボンブラック等の添加剤を配合することが知られている。特許文献1には、0.1質量%以上の酸化チタンと酸化鉄を添加することで耐熱性を向上させることが記載されているが、300℃で1時間加熱した際のホルムアルデヒド、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン発生量を測定しているのみで、物性変化についての記載はない。また、酸化鉄はシリコーンゴムの着色剤としてもよく知られており、少量でもシリコーンゴムを赤く着色してしまうため、赤以外の色を所望しても色付けすることが困難である。
特許文献2には、含水酸化セリウム及び/又は含水酸化ジルコニウムを添加することで耐熱性を向上させることが記載されており、225℃の乾燥機に72時間入れた後の物性を測定しているが、透明性に関する記載はなく、使用している含水酸化セリウム及び/又は含水酸化ジルコニウムの粒子径はミクロンオーダーであるため、透明性は期待できない。
特表2016−518461号公報 特開2014−031408号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、透明性に優れ、且つ耐熱性能に優れたシリコーンゴム(硬化物)となるシリコーンゴム組成物及びシリコーンゴムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、
(A)下記平均組成式(1)で表され、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン:100質量部
SiO(4−n)/2 (1)
(式中、Rは同一又は異種の非置換もしくは置換の炭素数1〜12の1価炭化水素基であり、nは1.95〜2.05の正数である。)、
(B)比表面積が50m/g以上の補強性シリカ:5〜100質量部、
(C)酸化セリウムを担持し、ケイ素原子含有疎水化剤で表面が疎水化され、かつ一次粒子径が5〜50nmの範囲であるシリカ:0.01〜50質量部、
(D)硬化剤:0.01〜10質量部、
を含有するシリコーンゴム組成物を提供する。
このようなシリコーンゴム組成物であれば、透明性と耐熱性能に優れたシリコーンゴムを与えることができるシリコーンゴム組成物となる。
また、前記(C)成分において、前記酸化セリウムの含有量が、前記酸化セリウムを担持したシリカの全質量に対し、0.1〜30質量%であることが好ましい。
酸化セリウムの含有量が上記範囲内であれば、十分な耐熱向上効果を得ることができ、シリカの分散性が良好となる。
また、前記(D)成分が、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとヒドロシリル化触媒との組み合せからなる付加反応硬化剤であることが好ましい。
また、前記(D)成分が、有機過酸化物硬化剤であってもよい。
このような(D)成分であれば、本発明のシリコーンゴム組成物に好適に使用することができる。
更に、本発明では、上記のシリコーンゴム組成物の硬化物からなるシリコーンゴムを提供する。
このようなシリコーンゴムであれば、透明性と耐熱性能に優れたものとなる。
以上のように、本発明のシリコーンゴム組成物であれば、透明性及び耐熱性能に優れたシリコーンゴム(硬化物)を与えることができる。
上述のように、透明性及び耐熱性能に優れたシリコーンゴムとなるシリコーンゴム組成物の開発が求められていた。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討を重ねた結果、酸化セリウムを担持し、ケイ素原子含有疎水化剤で表面が疎水化され、かつ一次粒子径が5〜50nmの範囲であるシリカをシリコーンゴム組成物に添加することによって、透明性及び耐熱性能に優れたシリコーンゴムを得ることができることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、
(A)下記平均組成式(1)で表され、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン:100質量部
SiO(4−n)/2 (1)
(式中、Rは同一又は異種の非置換もしくは置換の炭素数1〜12の1価炭化水素基であり、nは1.95〜2.05の正数である。)、
(B)比表面積が50m/g以上の補強性シリカ:5〜100質量部、
(C)酸化セリウムを担持し、ケイ素原子含有疎水化剤で表面が疎水化され、かつ一次粒子径が5〜50nmの範囲であるシリカ:0.01〜50質量部、
(D)硬化剤:0.01〜10質量部、
を含有するシリコーンゴム組成物である。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<シリコーンゴム組成物>
本発明のシリコーンゴム組成物は、上記(A)〜(D)成分を含むものである。このシリコーンゴム組成物としては、ベースポリマーとして1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン(A)に、硬化剤(D)として付加反応硬化剤(D−1)及び/又は有機過酸化物硬化剤(D−2)を用いたものが好ましい。シリコーンゴム組成物の形状はミラブルタイプでも液状タイプでもよい。液状シリコーンゴム組成物は、室温(通常、25℃±10℃)において自己流動性があるものであるのに対して、ミラブル型シリコーンゴム組成物とは、粘度が高く、室温において自己流動性がない非液状(固体状又は高粘ちょうなペースト状)であって、ロールミル等の混練手段によって高せん断応力下で均一に混合できる生ゴム状の組成物を意味するものである。
以下、本発明のシリコーンゴム組成物の各成分について詳述する。
−(A)成分−
本発明において、(A)成分は、下記平均組成式(1)で表され、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンである。
SiO(4−n)/2 (1)
(式中、Rは同一又は異種の非置換もしくは置換の炭素数1〜12の1価炭化水素基であり、nは1.95〜2.05の正数である。)
上記平均組成式(1)中、Rは同一又は異種の非置換もしくは置換の炭素数1〜12の1価炭化水素基であり、炭素数1〜8のものが好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基、シクロアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、2−フェニルエチル基等のアラルキル基、或いはこれらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、塩素等のハロゲン原子もしくはシアノ基などで置換した、例えばクロロメチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基等が挙げられ、メチル基、ビニル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基が好ましく、特にメチル基、ビニル基が好ましい。
(A)成分のオルガノポリシロキサンは、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、好ましくは2〜50個、特に好ましくは2〜20個のアルケニル基を有する。具体的には、ビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基、2−(3−シクロヘキセン−1−イル)エチル基等のシクロアルケニル基が挙げられ、特にビニル基を有するものであることが好ましい。この場合、全R中0.01〜20モル%、特に0.02〜10モル%が脂肪族不飽和基であることが好ましい。なお、この脂肪族不飽和基は、分子鎖末端でケイ素原子に結合していても、分子鎖の途中(分子鎖非末端)のケイ素原子に結合していても、その両方であってもよいが、少なくとも分子鎖末端のケイ素原子に結合していることが好ましい。
また、全R中80モル%以上、好ましくは90モル%以上、より好ましくは95モル%以上、更に好ましくは脂肪族不飽和基を除く全てのRがアルキル基、特にはメチル基であることが望ましい。
上記平均組成式(1)中、nは1.95〜2.05であり、好ましくは1.98〜2.02、より好ましくは1.99〜2.01の正数である。
(A)成分であるオルガノポリシロキサンの分子構造は、直鎖状、又は一部分岐構造を有する直鎖状であることが好ましい。具体的には、該オルガノポリシロキサンの主鎖を構成するジオルガノシロキサン単位(R SiO2/2、Rは上記と同じ、以下同様)の繰り返し構造が、ジメチルシロキサン単位のみの繰り返しからなるもの、又はこの主鎖を構成するジメチルシロキサン単位の繰り返しからなるジメチルポリシロキサン構造の一部として、フェニル基、ビニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等を置換基として有するジフェニルシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位、メチルビニルシロキサン単位、メチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサン単位等のジオルガノシロキサン単位を導入したもの等が好適である。
また、分子鎖両末端は、例えば、トリメチルシロキシ基、ジメチルフェニルシロキシ基、ビニルジメチルシロキシ基、ジビニルメチルシロキシ基、トリビニルシロキシ基等のトリオルガノシロキシ基(R SiO1/2)などで封鎖されていることが好ましい。
(A)成分のオルガノポリシロキサンは、上述したように、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基(R SiO1/2)で封鎖され、主鎖がジオルガノシロキサン単位(R SiO2/2)の繰り返しからなる直鎖状のものを好ましく挙げることができる。特に好ましいものとしては、分子中の置換基(即ち、ケイ素原子に結合する非置換又は置換の1価炭化水素基)の種類として、メチルビニルポリシロキサン、メチルフェニルビニルポリシロキサン、メチルトリフルオロプロピルビニルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン等を挙げることができる。
このようなオルガノポリシロキサンは、例えば、オルガノハロゲノシランの1種又は2種以上を(共)加水分解縮合することにより、或いは環状ポリシロキサン(シロキサンの3量体、4量体等)をアルカリ性又は酸性の触媒を用いて開環重合することによって得ることができる。
なお、上記オルガノポリシロキサンの重合度は100以上(通常、100〜100,000)、特に150〜100,000であることが好ましい。なお、本発明で言及する重合度とは、下記条件で測定したゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)分析によるポリスチレン換算の重量平均重合度として測定したものを指す。
[測定条件]
・展開溶媒:トルエン
・流量:1mL/min
・検出器:示差屈折率検出器(RI)
・カラム:KF−805L×2本(Shodex社製)
・カラム温度:25℃
・試料注入量:30μL(濃度0.2質量%のトルエン溶液)
(A)成分は、1種を単独で用いても、分子量(重合度)や分子構造の異なる2種以上の混合物であってもよい。
−(B)成分−
(B)成分の補強性シリカは、機械的強度の優れたシリコーンゴムを得るために添加される充填剤であり、この目的のためには比表面積(BET吸着法)が50m/g以上であることが必要であり、好ましくは100〜450m/g、より好ましくは100〜300m/gである。比表面積が50m/g未満だと、硬化物の機械的強度が低くなってしまう。
このような補強性シリカとしては、例えば、煙霧質シリカ(ヒュームドシリカ)、沈降シリカ(湿式シリカ)等が挙げられる。また、これらの表面をメチルクロロシラン等のオルガノシラン化合物やヘキサメチルジシラザン等のシラザン化合物などで疎水化処理したものも好適に用いられるが、後述する(C)成分のシリカは除かれる。なかでも硬化物の透明性に優れる煙霧質シリカが好ましい。
(B)成分は1種単独でも2種以上を併用してもよい。
(B)成分の補強性シリカの配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して5〜100質量部であり、10〜100質量部が好ましく、20〜60質量部であることがより好ましい。(B)成分の配合量が5質量部より少なすぎる場合には補強効果が得られず、100質量部より多すぎる場合には加工性が悪くなり、また機械的強度が低下してしまい、動的疲労耐久性も悪化してしまう。
−(C)成分−
(C)成分は、酸化セリウムを担持し、ケイ素原子含有疎水化剤で表面が疎水化され、一次粒子径が5〜50nmの範囲であるシリカ(酸化セリウム担持シリカ)である。
上記酸化セリウムを担持させる際は、酸化セリウム微粒子の分散液(ゾル)を使用することが好ましい。ゾル中の酸化セリウムの平均粒子径は、可視領域における透明性が重要であるため、1〜100nmであることが好ましく、1〜50nmであることが特に好ましい。上記微粒子の平均粒子径が100nm以下であれば、可視領域の光波長より小さくなり、散乱が顕著とならない。また、1nm以上であれば、凝集が起こりにくい。
なお、本発明において、酸化セリウムの平均粒子径は、動的光散乱法による体積基準の粒度分布における50%累積分布径を指す。
また、酸化セリウムゾルのゾル濃度としては、1〜50質量%が好ましく、より好ましくは5〜40質量%であり、更に好ましくは10〜30質量%である。この酸化セリウムゾルの分散媒は通常水であるが、リン酸水溶液などの緩衝液系としてもよい。上記の酸化セリウムゾルのpHについては特に制限はないが、pH7以下の酸性が好ましい。この酸化セリウムゾルは市販のものを使用でき、市販の酸化セリウムゾルとしては、例えば、CESL−30N(第一稀元素化学工業(株)製)、ニードラールP10(多木化学(株)製)、ナノユースCE−T20B(日産化学工業(株)製)等が挙げられる。
(C)成分において、酸化セリウムを担持させるシリカとしては、例えば、ヒュームドシリカを用いることができる。(C)成分のシリカは、一次粒子径が5〜50nmであり、好ましくは5〜10nmである。即ち、本発明の(C)成分は、一次粒子径が5〜50nmのシリカに酸化セリウムが担持されている。上記一次粒子径が5nm未満になると、シリコーンポリマーへの分散が困難になる。50nmを超えると、酸化セリウム担持シリカを含有したシリコーンポリマーの透明性が悪化する場合がある。
なお、本発明において、シリカの一次粒子径とは、透過型電子顕微鏡によって測定された粒子の直径を指すものとする。
このシリカに酸化セリウムを担持させる方法としては、ヘンシェルミキサー、アイリッヒミキサー、高速ミキサーのような回分設備、水平軸回転羽根のような連続設備を使用できる。これらの設備では、シリカ粉末を高速撹拌・混合しているところに、酸化セリウムゾルをスプレーで供給し、均一に分散させることが可能である。これにより、酸化セリウムを担持したシリカが得られる。
(C)成分のシリカは、水、アルコール等の溶媒によって造粒してもよい。造粒することで、シリカの取り扱い性が改善される。
また、酸化セリウムをシリカに担持させる際か担持させた後に、ケイ素原子含有疎水化剤によって、酸化セリウム担持シリカを疎水化することが本発明の特徴である。
なお、酸化セリウム担持シリカの疎水化度は、40以上であることが好ましい。疎水化度がこのような範囲内であれば、シリカの凝集を防ぐことができ、得られるシリコーンゴムの透明性が良好となる。疎水化度の測定方法については、以下の実施例において説明する。
上記ケイ素原子含有疎水化剤としては、下記一般式(2)で表されるものを用いることができる。
Si(Y) (2)
(式中、Rは、それぞれ同一又は異なっていてもよく、(メタ)アクリル基、オキシラニル基、アミノ基、メルカプト基、イソシアネート基もしくはフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1以上20以下のアルキル基と、炭素数2以上20以下のアルケニル基と、炭素数6以上20以下のアリール基と、ケイ素数50以下の(ポリ)ジメチルシロキシ基とからなる群から選ばれる置換基又は水素原子であり、Yはアルコキシ基、アセトキシ基、エノール基、塩素原子からなる群から選ばれる置換基である。)
この場合、アルキル基としては、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基、特にメチル基、エチル基が挙げられ、アリール基としては炭素数6〜10のもの、特にフェニル基が挙げられる。更に(ポリ)ジメチルシロキシ基のケイ素数は1〜50、特に1〜30であることが好ましい。
一般式(2)で示されるケイ素原子含有疎水化剤の具体例としては、ハイドロジェントリメトキシシラン、ハイドロジェントリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、パーフルオロオクチルエチルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、イソシアネート基同士が結合したトリス(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、トリス(3−トリエトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、メチルトリメトキシシランの部分加水分解縮合物(商品名「KC−89S」、「X−40−9220」信越化学工業(株)社製)、メチルトリメトキシシランとγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの部分加水分解縮合物(商品名「X−41−1056」信越化学工業(株)社製)等のアルコキシシラン類;トリアリルメチルシラン、トリアリルエチルシラン、トリアリルイソプロピルシラン等のアリルシラン類;トリアセトキシメチルシラン、トリアセトキシエチルシラン、トリアセトキシプロピルシラン、トリアセトキシフェニルシラン等のアセトキシシラン類;トリクロロメチルシラン、トリクロロエチルシラン、トリクロロプロピルシラン、トリクロロフェニルシラン等のクロロシラン類;トリイソプロぺニルオキシメチルシラン、エチルトリイソプロぺニルオキシシラン、トリイソプロぺニルオキシプロピルシラン、フェニルトリイソプロぺニルオキシシラン等のエノールシラン類などを挙げることができる。
一般式(2)で示されるケイ素原子含有疎水化剤において、Rが(ポリ)ジメチルシロキサンである場合の具体例としては、下記一般式(3)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2019070067
(式中、Meはメチル基であり、rは0〜49の整数である)
一般式(3)において、rは0以上49以下の整数であり、好ましくは5以上40以下の整数であり、より好ましくは10以上30以下の整数である。rが49以下であれば、シリコーンオイルとしての性質が適切となり、表面処理されたオルガノゾルの各種樹脂への溶解性が限定されることがない。一般式(3)において、平均構造がr=30の化合物は、商品名「X−24−9822」(信越化学工業(株)社製)として入手することができる。
ケイ素原子含有疎水化剤の添加量は、(C)成分のシリカの質量に対して、好ましくは0.01倍以上で50倍以下であり、より好ましくは1倍以上で25倍以下であり、更に好ましくは2倍以上で10倍以下である。添加量がシリカの質量に対して50倍以下であれば、スラリー状にならず、乾燥後のシリカの凝集力が小さくなり、シリコーンポリマーに分散させた際の透明性が良好となる。0.01倍以上であれば、シリカ表面のシラノール基の処理が十分であり、乾燥後のシリカの凝集力が小さくなり、シリコーンポリマーに分散させた際の透明性が良好となる。
(C)成分のシリカにおいて、酸化セリウムの含有量は、酸化セリウムを担持したシリカの全質量に対し、1〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜10質量%である。酸化セリウムの含有量が1質量%以上であれば、耐熱向上効果が発現しない恐れがなく、30質量%以下であれば、シリカの分散性が良好となる。
(C)成分の酸化セリウム担持シリカの配合量は、(A)成分100質量部に対して0.01〜50質量部である。
−(D)成分−
(D)成分は、硬化剤である。この硬化剤としては、上記したように(D−1)付加反応硬化剤と(D−2)有機過酸化物硬化剤が挙げられる。
(D)成分の硬化剤の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.01〜10質量部である。
(D−1)付加反応硬化剤
(D−1)付加反応硬化剤としては、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとヒドロシリル化触媒を組み合せて用いる。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、1分子中に2個以上、好ましくは3個以上、より好ましくは3〜200個、更に好ましくは4〜100個程度のケイ素原子に結合した水素原子(即ち、SiH基)を含有すれば、直鎖状、環状、分枝状、三次元網状構造のいずれであってもよい。オルガノハイドロジェンポリシロキサンの例としては、付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の架橋剤として公知のオルガノハイドロジェンポリシロキサンを用いることができ、より具体的には、下記平均組成式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンを用いることができる。
SiO(4−p−q)/2 (4)
(式中、Rは、同一又は異なっていてもよく、非置換又は置換の1価炭化水素基を示し、p及びqは、0<p<3、0<q≦3、0<p+q≦3を満たす正数である。)
平均組成式(4)中、Rは、同一又は異なっていてもよく、非置換又は置換の1価炭化水素基を示し、脂肪族不飽和結合を除いたものであることが好ましい。Rの1価炭化水素基は、通常、炭素数1〜12、特に1〜8のものが好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、2−フェニルエチル基、2−フェニルプロピル基等のアラルキル基、及びこれらの基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子等で置換した基、例えば3,3,3−トリフロロプロピル基等が挙げられる。
平均組成式(4)中、p及びqは、0<p<3、好ましくは0.5≦p≦2.2、より好ましくは1.0≦p≦2.0、0<q≦3、好ましくは0.002≦q≦1.1、より好ましくは0.005≦q≦1、0<p+q≦3、好ましくは1≦p+q≦3、より好ましくは1.002≦p+q≦2.7を満たす正数である。
上記オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、SiH基を1分子中に2個以上、好ましくは3個以上有するが、これは分子鎖末端にあっても、分子鎖の途中にあっても、その両方にあってもよい。また、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、JIS K 7117−1:1999に記載の方法で測定した回転粘度計による25℃における粘度が0.5〜10,000mPa・s、特に1〜300mPa・sであることが好ましい。
このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンの具体例としては、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、トリス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)メチルシラン、トリス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)フェニルシラン、メチルハイドロジェンシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、(CHHSiO1/2単位と(CHSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CHHSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CHHSiO1/2単位とSiO4/2単位と(CSiO1/2単位とからなる共重合体などや、上記例示化合物において、メチル基の一部又は全部を他のアルキル基や、フェニル基等に置換したものなどが挙げられる。
上記オルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、(A)成分100質量部に対して0.1〜40質量部が好ましい。また、オルガノハイドロジェンポリシロキサン中のケイ素原子に結合した水素原子(=SiH基)の割合は、(A)成分のアルケニル基1個に対し、0.5〜10個の範囲が適当であり、好ましくは0.7〜5個となるような範囲が適当である。上記割合が0.5個以上であれば、架橋が十分であり、十分な機械的強度を得ることができる。また、上記割合が10個以下であれば、硬化後の物理特性が低下せず、特に耐熱性が悪くなったり、圧縮永久歪が大きくなったりする恐れがない。
ヒドロシリル化触媒は、(A)成分のアルケニル基とオルガノハイドロジェンポリシロキサンのケイ素原子結合水素原子(SiH基)とをヒドロシリル化付加反応させる触媒である。ヒドロシリル化触媒としては、白金族金属系触媒が挙げられ、白金族金属の単体とその化合物が例示される。これには従来、付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の触媒として公知のものが使用できる。例えば、シリカ、アルミナ、又はシリカゲルのような担体に吸着させた粒子状白金金属、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸6水塩のアルコール溶液等の白金触媒、パラジウム触媒、ロジウム触媒等が挙げられるが、白金又は白金化合物(白金触媒)が好ましい。
上記触媒の添加量は、付加反応を促進できればよく、通常、白金族金属量に換算して(A)成分のオルガノポリシロキサンに対して1質量ppm〜1質量%の範囲で使用されるが、10〜500質量ppmの範囲が好ましい。添加量が1質量ppm以上であれば、付加反応が十分に促進され、硬化が十分となる。一方、添加量が1質量%を超えると、これより多く加えても、反応性に対する影響も少ないため、添加量は1質量%以下であることが経済である。
(D−2)有機過酸化物硬化剤
(D−2)有機過酸化物硬化剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、p−メチルベンゾイルパーオキサイド、o−メチルベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート、1,6−ヘキサンジオール−ビス−t−ブチルパーオキシカーボネート等が挙げられる。有機過酸化物硬化剤の添加量は、(A)成分100質量部に対して0.1〜10質量部、特に0.2〜5質量部が好ましい。上記配合量が0.1質量部以上であれば、硬化が十分となり、10質量部以下であれば、有機過酸化物の分解残渣によりシリコーンゴム硬化物が黄変する恐れがない。なお、(A)成分に、(D−1)成分と(D−2)成分とを、それぞれ上記配合量の範囲内で組み合せて配合した、付加反応硬化と有機過酸化物硬化とを併用した共加硫型のシリコーンゴム組成物とすることもできる。
−その他の成分−
本発明においては、必要に応じて、(B)成分の補強性シリカを(A)成分のオルガノポリシロキサン中に均一に分散させることを目的として、分散剤(ウェッター)を配合することができる。このウェッターとしては、例えば、ジフェニルシランジオール等のシラノール基(即ち、ケイ素原子結合水酸基)含有シラン化合物や、分子鎖両末端シラノール基封鎖の直鎖状ジメチルシロキサンオリゴマー(例えば、重合度又は分子中のケイ素原子数が2〜30個、特には3〜20個程度の低重合度ポリマー)等のシラノール基含有オルガノシロキサンオリゴマー、シラザンなどから選ばれる1種又は2種以上が用いられる。
ウェッターの配合量としては、ベースポリマー((A)成分)100質量部に対し、0〜25質量部とすることが好ましく、より好ましくは3〜20質量部の範囲の配合量とすることができる。
また、本発明のシリコーンゴム組成物には、上記成分に加え、必要に応じて、粉砕石英、結晶性シリカ、珪藻土、炭酸カルシウム等の充填材、着色剤、受酸剤、アルミナや窒化硼素等の熱伝導率向上剤、離型剤、充填材用分散剤として各種アルコキシシラン、特にフェニル基含有アルコキシシラン及びその加水分解物、ジフェニルシランジオール、カーボンファンクショナルシラン、シラノール基含有低分子シロキサンなどの熱硬化型のシリコーンゴム組成物における公知の充填材や添加剤を添加することは任意である。
<シリコーンゴム>
更に、本発明では、上記のシリコーンゴム組成物の硬化物からなるシリコーンゴムを提供する。
本発明のシリコーンゴム組成物の成形、硬化方法としては、常法を採用し得るが、成形法として、射出成形、トランスファー成形、注入成形、圧縮成形等から目的にあった最適な手段を選択することが可能である。硬化条件としては、40〜230℃で3秒〜160分間程度の加熱処理(一次加硫)条件を採用し得る。また更に、必要に応じて任意に、40〜230℃で10分〜24時間程度の二次加硫(ポストキュア)を行ってもよい。
このようにして得られるシリコーンゴムは、透明性が高く、JIS K 7361−1:1997に記載の方法で測定した2mm厚のシリコーンゴム(硬化物)の全光線透過率が85%以上(85〜100%)であることが好ましく、より好ましくは89%以上(89〜100%)である。また、このようにして得られるシリコーンゴムは、耐熱性能に優れ、且つ透明性に優れるものである。
以下、調製例、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例において、シロキサンの重合度は、トルエンを展開溶媒としたゲルパーミエーションクロマトグラフィ分析によるポリスチレン換算の重量平均重合度である。また、酸化セリウムの粒子径は、動的光散乱法による体積基準の粒度分布における50%累積分布径を指す。シリカの粒子径は、透過型電子顕微鏡によって測定された粒子の直径を指す。
(調製例1:酸化セリウムを担持したシリカ(1)の調製)
BET法による比表面積が200m/g、一次粒子径が12nmであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル200)200gを、高速ミキサー(容積10L)に仕込み、回転数1500rpmで運転した。回転が安定したところで、ケイ素原子含有疎水化剤として平均重合度4、25℃における粘度が15mPa・sであるジメチルポリシロキサン70gを20秒で噴霧した後、酸化セリウムゾル(平均粒子径10nm、商品名CESL−30N、第一稀元素化学工業(株)製)100gと純水200gを60秒で、噴霧した。これを、乾燥機で水分を除去した後、250℃で2.5時間加熱した。得られた酸化セリウムを担持したシリカ(1)は、下記の方法で測定したゆるみ嵩密度が180g/L、メタノール滴定法による疎水化度が53であった。
<ゆるみ嵩密度の測定方法>
セイシン企業製マルチテスターMT−1000型を使用する。フィーダーユニット上部にロート、フルイ(目開き150μm)、フルイスペーサーの順に重ね置き、ストッパーで固定する。サンプル台に100mlのセルを置き、サンプルユニットにサンプルを投入するとともに、フィーダーを振動させ、ふるい落としたサンプルでセルを充填し、擦り切り板で擦り切る。ゆるみ嵩密度ρ(g/l)は次式で得られる。
ρ=((W1−W0)/100)×1000
W0:セル容器の重量(g)
W1:セル容器+サンプル重量(g)
<疎水化度の測定方法>
200mlのビーカーに純水50mlを入れ、サンプル0.2gを加え、マグネットスターラーで撹拌する。メタノールを入れたビュレットの先端を液中に入れ、撹拌下でメタノールを滴下し、サンプルが完全に水中に分散するまでに要したメタノールの添加量をZmlとしたとき、次式で得られる。
疎水化度=(Z/(50+Z))×100
(調製例2:酸化セリウムを担持したシリカ(2)の調製)
酸化セリウムゾル(平均粒子径10nm、商品名CESL−30N、第一稀元素化学工業(株)製)100gと純水200gではなく、酸化セリウムゾル(粒子径10nm、商品名CESL−30N、第一稀元素化学工業(株)製)300gを用いた以外は、調製例1と同様に調製した。得られた酸化セリウムを担持したシリカ(2)は、ゆるみ嵩密度が190g/L、メタノール滴定法による疎水化度が48であった。
(調製例3:酸化セリウムを担持したシリカ(3)の調製)
ケイ素原子含有疎水化剤として、平均重合度4、25℃における粘度が15mPa・sであるジメチルポリシロキサンではなく、ジメチルジメトキシシラン50gを用いた以外は、調製例1と同様に調製した。得られた酸化セリウムを担持したシリカ(3)は、ゆるみ嵩密度が180g/L、メタノール滴定法による疎水化度が64であった。
(調製例4:酸化セリウムを担持したシリカ(4)の調製)
ケイ素原子含有疎水化剤として、平均重合度4、25℃における粘度が15mPa・sであるジメチルポリシロキサンを添加しない以外は調製例1と同様にして調製した。得られた酸化セリウムを担持したシリカ(4)は、ゆるみ嵩密度が175g/Lであった。この酸化セリウムを担持したシリカ(4)は、水に溶解した(疎水化度0)。
(調製例5:酸化セリウムを担持したシリカのペースト(1)の調製)
分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された平均重合度が180であるジメチルポリシロキサン100質量部と酸化セリウムを担持したシリカ(1)30質量部を混合後、3本ロールを3回通し、酸化セリウムを担持したシリカのペースト(1)を調製した。
(調製例6:酸化セリウムを担持したシリカのペースト(2)の調製)
酸化セリウムを担持したシリカ(1)ではなく、酸化セリウムを担持したシリカ(4)を用いた以外は、調製例5と同様に酸化セリウムを担持したシリカのペースト(2)を調製した。
(調製例7:酸化セリウムペースト(1)の調製)
酸化セリウムを担持したシリカ(1)ではなく、酸化セリウム(平均粒子径:1μm、商品名:SN−2、ニッキ(株)製)を用いた以外は、調製例5と同様にして酸化セリウムペースト(1)を調製した。
[実施例1〜5、比較例1〜6:シリコーンゴム組成物の調製]
(実施例1)
分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された平均重合度が750であるジメチルポリシロキサン((A)成分)60質量部、BET法による比表面積が300m/gであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル300)((B)成分)40質量部、調製例1で得られた酸化セリウムを担持したシリカ(1)((C)成分)1.5質量部、ヘキサメチルジシラザン8質量部、及び水2.0質量部を室温で30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、冷却し、シリコーンゴムベース(1)を得た。
このシリコーンゴムベース(1)100質量部に、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された平均重合度が750であるジメチルポリシロキサン((A)成分)6質量部、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、主鎖のジオルガノシロキサン単位中にビニルメチルシロキサン単位を10モル%含有する平均重合度が150であるジメチルポリシロキサン((A)成分)5質量部、白金触媒(Pt濃度1質量%)0.1質量部、架橋剤として側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度38、SiH基が0.0074モル%の両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体)3質量部(SiH基/ビニル基合計量=1.81mol/mol)((D)成分)、及び反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部を添加し、15分撹拌を続けて、シリコーンゴム組成物(1)を得た。
シリコーンゴム組成物(1)を120℃/10分のプレスキュア(一次加硫)後、乾燥機内で150℃/1時間のポストキュア(二次加硫)を行って硬化物を得た。得られた硬化物について、以下に示す方法で、各種ゴム物性及び光透過率を測定した。さらに、225℃の乾燥機に5日間入れた後のゴム物性(耐熱性)を測定した。その結果を表1に示す。
(実施例2)
酸化セリウムを担持したシリカ(1)ではなく、調製例2の酸化セリウムを担持したシリカ(2)0.7質量部を用いた以外は、実施例1と同様にしてシリコーンゴム組成物(2)を得た。得られた組成物の各種物性及び光透過率を測定した。その結果を表1に示す。
(実施例3)
酸化セリウムを担持したシリカ(1)ではなく、調製例3の酸化セリウムを担持したシリカ(3)を用いた以外は、実施例1と同様にしてシリコーンゴム組成物(3)を得た。得られた組成物の各種物性及び光透過率を測定した。その結果を表1に示す。
(実施例4)
分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された平均重合度が750であるジメチルポリシロキサン((A)成分)60質量部、BET法による比表面積が300m/gであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル300)((B)成分)40質量部、ヘキサメチルジシラザン8質量部、及び水2.0質量部を室温で30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、冷却し、シリコーンゴムベース(2)を得た。
このシリコーンゴムベース(2)100質量部に、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された平均重合度が750であるジメチルポリシロキサン((A)成分)6質量部、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、主鎖のジオルガノシロキサン単位中にビニルメチルシロキサン単位を10モル%含有する平均重合度が150であるジメチルポリシロキサン((A)成分)5質量部、調製例5の酸化セリウムを担持したシリカのペースト(1)((C)成分)4質量部、白金触媒(Pt濃度1質量%)0.1質量部、架橋剤として側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度38、SiH基が0.0074モル%の両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体)3質量部(SiH基/ビニル基合計量=1.75mol/mol)((D)成分)、及び反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部を添加し、15分撹拌を続けて、シリコーンゴム組成物(4)を得た。
シリコーンゴム組成物(4)を120℃/10分のプレスキュア(一次加硫)後、乾燥機内で150℃/1時間のポストキュア(二次加硫)を行って硬化物を得た。得られた硬化物について、各種ゴム物性及び光透過率を測定した。さらに、225℃の乾燥機に5日間入れた後のゴム物性(耐熱性)を測定した。その結果を表1に示す。
(実施例5)
ジメチルシロキサン単位99.825モル%、メチルビニルシロキサン単位0.15モル%、ジメチルビニルシロキシ単位0.025モル%からなり、平均重合度が約6,000であるオルガノポリシロキサン生ゴム((A)成分)100質量部、BET法比表面積が200m/gのヒュームドシリカ(アエロジル200、日本アエロジル(株)製)((B)成分)40質量部、調製例1の酸化セリウムを担持したシリカ(1)((C)成分)1.4質量部、両末端シラノール基を有し、平均重合度4、25℃における粘度が15mPa・sであるジメチルポリシロキサン6質量部を添加し、170℃で2時間、ニーダーにより混合下で加熱した後、ベースコンパウンド(1)を調製した。
このベースコンパウンド(1)100質量部に対し、硬化剤として2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン((D)成分)0.4質量部を二本ロールにて添加し、均一に混合して生ゴム状のシリコーンゴム組成物(5)を得た。
シリコーンゴム組成物(5)を165℃/10分のプレスキュア(一次加硫)後、乾燥機内で200℃/4時間のポストキュア(二次加硫)を行って硬化物を得た。得られた硬化物について、各種ゴム物性及び光透過率を測定した。さらに、225℃の乾燥機に5日間入れた後のゴム物性(耐熱性)を測定した。その結果を表1に示す。
(比較例1)
酸化セリウムを担持したシリカ(1)を添加しない以外は、実施例1と同様にして、(C)成分を含まない比較シリコーンゴム組成物(1)を得た。得られた組成物の各種物性を測定した。その結果を表1に示す。
(比較例2)
酸化セリウムを担持したシリカ(1)ではなく、調製例4の酸化セリウムを担持したシリカ(4)を用いた以外は、実施例1と同様にして、(C)成分が疎水化されていない比較シリコーンゴム組成物(2)を得た。得られた組成物の各種物性を測定した。その結果を表1に示す。
(比較例3)
酸化セリウムを担持したシリカのペースト(1)ではなく、調製例6の酸化セリウムを担持したシリカのペースト(2)を用いた以外は、実施例4と同様にして、(C)成分が疎水化されていない比較シリコーンゴム組成物(3)を得た。得られた組成物の各種物性を測定した。その結果を表1に示す。
(比較例4)
酸化セリウムを担持したシリカのペースト(1)ではなく、調製例7の酸化セリウムペースト(1)1質量部を用いた以外は、実施例4と同様にして、(C)成分中にシリカが含まれない比較シリコーンゴム組成物(4)を得た。得られた組成物の各種物性を測定した。その結果を表1に示す。
(比較例5)
酸化セリウムを担持したシリカ(1)でなく、酸化セリウムゾル(粒子径10nm、商品名CESL−30N、第一稀元素化学工業(株)製)0.2質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、(C)成分中にシリカが含まれない比較シリコーンゴム組成物(5)を得た。得られた組成物の各種物性を測定した。その結果を表1に示す。
(比較例6)
酸化セリウムを担持したシリカ(1)を添加しない以外は、実施例5と同様にして、(C)成分を含まない比較シリコーンゴム組成物(6)を得た。得られた組成物の各種物性を測定した。その結果を表1に示す。
[各種物性測定方法]
実施例1〜5及び比較例1〜6で調製したシリコーンゴム組成物について、JIS K 6249:2003に準拠して作製した試験用硬化物シートを用いて、各種物性〔硬さ(デュロメーターA)、引張強さ、切断時伸び〕を測定した。また、該硬化物シートを用いて225℃×5日間、耐熱試験を行い、試験後に各種物性を測定した。
[全光線透過率の測定]
実施例1〜5及び比較例1〜6で調製したシリコーンゴム組成物について、ヘーズメーター(スガ試験機(株)製、型式:HGM−2)を用いて、C光源2度視野、光束φ13mmの条件で、2mm厚シリコーンゴム硬化物シートの全光透過率を測定した。
Figure 2019070067
表1に示されるように、本発明のシリコーンゴム組成物の硬化物からなるシリコーンゴム(実施例1〜5)は、いずれも各ゴム物性、透明性、及び耐熱性能に優れたものとなった。特に、(D)成分として有機過酸化物硬化剤を用いた実施例5は、耐熱試験後の切断時伸びの変動が少なく、耐熱性能により優れたものとなった。
これに対して、(C)成分の酸化セリウム担持シリカが含まれない比較例1及び6では、耐熱性能に劣るものとなった。また、酸化セリウム担持シリカの疎水化を行わなかった比較例2及び3、並びに、(C)成分にシリカが含まれず、酸化セリウムのみを添加した比較例4及び5では、耐熱性能と透明性が悪化した。
以上のことから、本発明であれば、透明性と耐熱性能に優れたシリコーンゴムとなるシリコーンゴム組成物を提供できることが明らかとなった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (5)

  1. (A)下記平均組成式(1)で表され、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン:100質量部
    SiO(4−n)/2 (1)
    (式中、Rは同一又は異種の非置換もしくは置換の炭素数1〜12の1価炭化水素基であり、nは1.95〜2.05の正数である。)、
    (B)比表面積が50m/g以上の補強性シリカ:5〜100質量部、
    (C)酸化セリウムを担持し、ケイ素原子含有疎水化剤で表面が疎水化され、かつ一次粒子径が5〜50nmの範囲であるシリカ:0.01〜50質量部、
    (D)硬化剤:0.01〜10質量部、
    を含有するものであることを特徴とするシリコーンゴム組成物。
  2. 前記(C)成分において、前記酸化セリウムの含有量が、前記酸化セリウムを担持したシリカの全質量に対し、0.1〜30質量%であることを特徴とする請求項1に記載のシリコーンゴム組成物。
  3. 前記(D)成分が、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとヒドロシリル化触媒との組み合せからなる付加反応硬化剤であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシリコーンゴム組成物。
  4. 前記(D)成分が、有機過酸化物硬化剤であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシリコーンゴム組成物。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシリコーンゴム組成物の硬化物からなるものであることを特徴とするシリコーンゴム。
JP2017196044A 2017-10-06 2017-10-06 シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム Active JP6830879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017196044A JP6830879B2 (ja) 2017-10-06 2017-10-06 シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017196044A JP6830879B2 (ja) 2017-10-06 2017-10-06 シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019070067A true JP2019070067A (ja) 2019-05-09
JP6830879B2 JP6830879B2 (ja) 2021-02-17

Family

ID=66440555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017196044A Active JP6830879B2 (ja) 2017-10-06 2017-10-06 シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6830879B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114341272A (zh) * 2019-09-09 2022-04-12 信越化学工业株式会社 气囊用加成固化型液体硅橡胶组合物及气囊
WO2023151325A1 (zh) * 2022-02-09 2023-08-17 海南摩尔兄弟科技有限公司 疏水多孔硅橡胶及其制备方法、雾化器及电子雾化装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017105895A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 信越化学工業株式会社 シリコーンゴム組成物及びその硬化物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017105895A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 信越化学工業株式会社 シリコーンゴム組成物及びその硬化物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114341272A (zh) * 2019-09-09 2022-04-12 信越化学工业株式会社 气囊用加成固化型液体硅橡胶组合物及气囊
CN114341272B (zh) * 2019-09-09 2023-10-20 信越化学工业株式会社 气囊用加成固化型液体硅橡胶组合物及气囊
WO2023151325A1 (zh) * 2022-02-09 2023-08-17 海南摩尔兄弟科技有限公司 疏水多孔硅橡胶及其制备方法、雾化器及电子雾化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6830879B2 (ja) 2021-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101800341B1 (ko) 폴리실록산 조성물 및 이의 경화물
JP6344333B2 (ja) 付加硬化性シリコーンゴム組成物
JP6764376B2 (ja) シリコーン組成物及びその製造方法
JP2017105895A (ja) シリコーンゴム組成物及びその硬化物
JP5510148B2 (ja) ミラブル型シリコーンゴム組成物の製造方法
JP2017002165A (ja) 付加硬化性シリコーンゴム組成物及び硬化物
JP6658911B2 (ja) 耐熱性ミラブル型シリコーンゴム組成物
JP6848760B2 (ja) 冷却液用シール材
JP2013035890A (ja) 耐熱性に優れたシリコーンゴム組成物
JP6957960B2 (ja) 透明性を有するシリコーンゴム組成物及びその硬化物
JP6830879B2 (ja) シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム
JP5527309B2 (ja) ミラブル型シリコーンゴムコンパウンド及びシリコーンゴム組成物の製造方法
JP6184091B2 (ja) ミラブル型シリコーンゴム組成物及びその硬化物
JP6380466B2 (ja) 動摩擦係数を低減する方法
JP5888076B2 (ja) シリコーンゴム配合物の耐可塑戻り特性向上方法並びにシリコーンゴム硬化物の耐圧縮永久歪特性向上方法及び硬度差低減方法
JP6107741B2 (ja) ミラブル型シリコーンゴムコンパウンド及びミラブル型シリコーンゴム組成物の製造方法
JP7106969B2 (ja) シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム
JP2019065219A (ja) シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム
JP6738776B2 (ja) シリコーンゴム組成物
WO2023136259A1 (ja) 白金-亜リン酸エステル錯体含有ヒドロシリル化触媒、その製造方法及び硬化性オルガノポリシロキサン組成物並びに物品
JP2012236976A (ja) シリコーンゴム配合物及びシリコーンゴム組成物の製造方法
WO2023218904A1 (ja) ミラブル型シリコーンゴム組成物及びその硬化物
JP2022132904A (ja) 耐熱性ミラブル型シリコーンゴム組成物
WO2023243436A1 (ja) 硬化性液状シリコーン組成物及びその硬化物
WO2022176939A1 (ja) 耐熱性ミラブル型フロロシリコーンゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6830879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150