JP2019067230A - 通貨処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精査処理を行う際のユーザの作業効率を向上させることが可能な通貨処理装置を提供する。【解決手段】この通貨処理装置100は、通貨を収納する収納部3と、収納部3に収納した通貨の数量を精査処理時に測定する数量測定部2と、精査処理の残り時間または進捗度を算出し、算出した精査処理の残り時間または進捗度を通知する制御を行う制御部1と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、通貨処理装置に関し、特に、通貨を収納する収納部を備える通貨処理装置に関する。
従来、通貨を収納する収納部を備える通貨処理装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、通貨を収納する収納部を備え、収納部に収納した通貨の数量を精査(確認)する貨幣処理機(通貨処理装置)が開示されている。この特許文献1の貨幣処理機は、精査処理中に選択された精査方法が表示部に表示されるように構成されている。
特開2013−246787号公報
しかしながら、上記特許文献1の貨幣処理機(通貨処理装置)では、精査処理中に選択された精査方法が表示されるため、精査処理を行っていることが分かるものの、精査処理がいつ終わるかを認識することは困難である。このため、ユーザが貨幣処理機から離れることができなかったり、ユーザが作業時間の予測をたてることが困難であるなどの不都合がある。このため、貨幣処理機(通貨処理装置)の精査処理を行う際のユーザの作業効率を向上させることが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、精査処理を行う際のユーザの作業効率を向上させることが可能な通貨処理装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による通貨処理装置は、通貨を収納する収納部と、収納部に収納した通貨の数量を精査処理時に測定する数量測定部と、精査処理の残り時間または進捗度を算出し、算出した精査処理の残り時間または進捗度を通知する制御を行う制御部と、を備える。
上記一の局面による通貨処理装置では、上記のような制御部を設けることにより、ユーザが精査処理の残り時間または進捗度を認識することができるので、ユーザが通貨処理装置から離れたり、ユーザが作業時間の予測を容易にたてることができる。これにより、精査処理を行う際のユーザの作業効率を向上させることができる。
上記一の局面による通貨処理装置において、好ましくは、制御部は、算出した精査処理の残り時間または進捗度を、通貨処理装置または外部の装置に設けられた表示部により通知する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、通貨処理装置または外部の装置の表示部により、精査処理の残り時間または進捗度をユーザが容易に視認して確認することができる。
上記一の局面による通貨処理装置において、好ましくは、制御部は、算出した精査処理の残り時間または進捗度を、通貨処理装置または外部の装置に設けられた記憶部に保存するように構成されている。このように構成すれば、精査処理の残り時間または進捗度を記憶部にログとして保存することができるので、ログを解析することにより、残り時間または進捗度の算出の精度を向上させることができる。
上記一の局面による通貨処理装置において、好ましくは、制御部は、追加の精査処理が発生した場合に、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出するように構成されている。このように構成すれば、追加の精査処理が生じて精査開始時に算出した時間通りにいかない場合でも、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出して通知することができるので、追加の精査処理が生じた場合にも、ユーザは正確な残り時間または進捗度を認識することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出した場合に、再度算出した精査処理の残り時間または進捗度を通知する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、追加の精査処理が生じて精査開始時に算出した時間通りにいかない場合でも、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出して、通知することができるので、ユーザが予定を修正することができる。これにより、精査処理の時間が延びる場合でも、ユーザの作業効率が低下するのを抑制することができる。
上記一の局面による通貨処理装置において、好ましくは、制御部は、通貨を収納部から払い出す時間と、通貨を収納部に収納する時間と、収納部が空であることを確定する空確定時間と、通貨の予測数量とに基づいて、精査処理の残り時間を算出するように構成されている。このように構成すれば、通貨の予測数量に応じて、精査処理の残り時間を容易に算出することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、通貨を収納部から高速で払い出す時間と、高速で払い出す通貨の予測数量と、通貨を収納部から低速で払い出す時間と、低速で払い出す通貨の予測数量と、通貨を収納部に収納する時間と、空確定時間とに基づいて、精査処理の残り時間を算出するように構成されている。このように構成すれば、通貨を収納部から高速で払い出す場合と、通貨を収納部から低速で払い出す場合とを区別して時間を算出することができるので、精査処理の残り時間をより精度よく算出することができる。
上記一の局面による通貨処理装置において、好ましくは、制御部は、精査処理開始時に算出した精査処理の残り時間と、経過時間とに基づいて、精査処理の進捗度を算出するように構成されている。このように構成すれば、精査処理の進捗度を時間を基準として算出することができるので、精査処理の進捗度を確認したユーザが容易に精査処理の進み具合を容易に認識することができる。
上記一の局面による通貨処理装置において、好ましくは、制御部は、追加の精査処理の発生を考慮して、算出した精査処理の進捗度よりも小さい進捗度を通知し、追加の精査処理が発生しないことが確定した場合に、算出した精査処理の進捗度を通知するとともに、追加の精査処理が発生した場合に、通知した進捗度の続きの進捗度としての通知した進捗度よりも進んだ進捗度を通知するように構成されている。このように構成すれば、追加の精査処理が発生した場合にも、もともと通知していた進捗度よりも進んだ進捗度が通知されて通知される進捗度が減ることがないので、精査処理が終了することを期待しているユーザに対して過度な待ち時間が生じるのを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、精査処理を行う際のユーザの作業効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態による通貨処理装置の制御的な構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態による通貨処理装置の構成を説明するための平面図である。 本発明の一実施形態による通貨処理装置の精査処理の残り時間の表示の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による通貨処理装置の精査処理の進捗度の表示の一例を示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(通貨処理装置の構成)
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による通貨処理装置(釣銭機)100の構成について説明する。
図1に示す本発明の一実施形態による通貨処理装置100は、外部の装置200に接続されている。装置200は、たとえば、POS(point of sales)レジスタやコンピュータなどである。通貨処理装置100は、貨幣(硬貨)を収納可能に構成されている。また、通貨処理装置100は、つり銭として、貨幣(硬貨)を出金するように構成されている。装置200には、紙幣(銀行券)を収納可能な他の通貨処理装置が接続されている。また、通貨処理装置100は、スーパーマーケットなどの店舗に設置されて、POSシステムの一部を構築する装置である。通貨処理装置100は、販売者(ユーザ)が会計などを行う状態で用いられる。
図1に示すように、通貨処理装置100は、制御部1と、数量測定部2と、収納部3と、通信部4とを備えている。外部の装置200は、制御部201と、記憶部202と、表示部203と、通信部204とを備えている。通貨処理装置100および外部の装置200は、通信部4および204を介して通信可能に接続されている。
通貨処理装置100は、図2に示すように、箱状の筐体100aを備えている。筐体100aには、投入口101と、返却口102と、出金口103と、が設けられている。また、通貨処理装置100は、入金搬送部5と、一時保留部6と、振分部7と、出金搬送部8と、を備えている。また、収納部3は、1円を収納する1円収納部31と、50円を収納する50円収納部32と、5円を収納する5円収納部33と、100円を収納する100円収納部34と、10円を収納する10円収納部35と、500円を収納する500円収納部36とを含んでいる。また、入金搬送部5には、検銭部51と、入金切換ゲート52とが設けられている。また、一時保留部6には、収納切換ゲート61が設けられている。また、出金搬送部8には、出金切換ゲート81が設けられている。
通貨処理装置100は、複数のセンサを備えている。具体的には、通貨処理装置100には、6個の振分計数センサ91a、91b、91c、91d、91e、91fと、6個の繰出計数センサ92a、92b、92c、92d、92e、92fと、排出計数センサ93と、残留検知センサ94および95と、を備えている。
制御部1は、CPUおよびメモリを含み、通貨処理装置100各部を制御するように構成されている。
また、制御部1は、収納部3の通貨の収納枚数を管理する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部1は、1円収納部31、50円収納部32、5円収納部33、100円収納部34、10円収納部35、および、500円収納部36の各々に収納されている通貨の枚数を、区別して管理している。制御部1は、収納部3の収納枚数情報と、振分計数センサ91a〜91fにより計数された振分枚数情報と、繰出計数センサ92a〜92fにより計数された繰出枚数情報と、に基づいて、収納部3に収納されている通貨の枚数を管理するように構成されている。つまり、制御部1は、新収納枚数=旧収納枚数+振分枚数−繰出枚数として、通貨の枚数を更新して管理する。
制御部1は、投入口101から投入された通貨を検銭し、一時保留部6に搬送する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部1は、投入口101から投入された通貨を、入金搬送部5により搬送するとともに、搬送中に検銭部51により検銭する制御を行う。ここで、検銭した通貨が正貨であれば、一時保留部6に搬送する。一方、検銭した媒体が正貨でなければ、出金口103に排出する。つまり、制御部1は、入金切換ゲート52の搬送先経路を切り換えることにより、媒体を一時保留部6または出金口103に送り出す制御を行う。
制御部1は、一時保留部6に保留されている通貨を収納部3に収納する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部1は、一時保留部6に保留されている通貨を、収納切換ゲート61を介して振分部7に送り出す制御を行う。そして、制御部1は、振分部7により、通貨を金種毎に振り分けながら収納部3に送り出す制御を行う。また、制御部1は、収納部3に収納される通貨を金種毎に、振分計数センサ91a、91b、91c、91d、91e、91fにより計数して、収納部3に収納されている通貨の枚数を記録する。
また、制御部1は、収納部3から通貨を出金搬送部8に送り出す制御を行う。たとえば、制御部1は、釣銭として通貨を出金する場合や、通貨の数量を精査する精査処理を行う場合に、収納部3から出金搬送部8に通貨を送り出す。また、この場合、制御部1は、収納部3から送り出される通貨を金種毎に、繰出計数センサ92a、92b、92c、92d、92e、92fにより計数して、収納部3から送り出される通貨の枚数を記録する。
制御部1は、釣銭用の通貨を収納部3から繰り出して、出金口103に排出する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部1は、出金切換ゲート81により、収納部3から繰り出された通貨の搬送先経路を出金口103に切り換えるとともに、釣銭用の通貨を収納部3から繰り出す制御を行う。
また、制御部1は、返却用の通貨を一時保留部6から送り出して、返却口102に排出する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部1は、収納切換ゲート61により、一時保留部6から送り出された通貨の搬送先経路を返却口102に切り換えるとともに、返却用の通貨を一時保留部6から送り出す制御を行う。
また、制御部1は、投入口101から入金された媒体を、検銭部51において正貨でないと判断した場合には、正貨でないと判断した媒体を出金口103に排出する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部1は、入金切換ゲート52により、投入口101から投入された媒体の搬送先経路を出金口103に切り換えるとともに、正貨でないと判断された媒体を、入金搬送部5により搬送して出金口103に直接排出する制御を行う。
ここで、制御部1は、収納部3に収納した通貨の数量を精査する精査処理を行うよう制御する。精査処理とは、収納部3に収納された通貨の数量(枚数)を数え直す処理である。具体的には、収納部3から出金搬送部8を介して通貨が一時保留部6に送り出される。そして、一時保留部6から振分部7を介して通貨が収納部3に戻される。この際に、数量測定部2により、送られる通貨の数量が計測される。つまり、収納部3の通貨を出金口103や返却口102から外に出すことなく、筐体100a内の循環により精査処理が行われる。精査処理は、ユーザの操作に基づいて開始される。
数量測定部2は、収納部3に収納した通貨の数量を精査処理時に測定するように構成されている。具体的には、数量測定部2は、振分計数センサ91a、91b、91c、91d、91e、91fと、繰出計数センサ92a、92b、92c、92d、92e、92fとを含んでいる。数量測定部2は、精査処理時に、収納部3から出金搬送部8に送り出される通貨の数量を、繰出計数センサ92a、92b、92c、92d、92e、92fにより、金種毎に測定する。また、数量測定部2は、精査処理時に、振分部7から収納部3に振り分けられて送られる通貨の数量を、振分計数センサ91a、91b、91c、91d、91e、91fにより、金種毎に測定する。
精査を行う場合には、繰出計数センサ92a〜92fにより、収納部3から繰り出される通貨の数量が測定され、振分計数センサ91a〜91fにより、収納部3に再び収納される通貨の数量が測定される。
収納部3は、通貨を収納するように構成されている。具体的には、収納部3は、金種毎に通貨を収納するように構成されている。つまり、収納部3の1円収納部31には、1円硬貨が収納される。また、収納部3の50円収納部32には、50円硬貨が収納される。また、収納部3の5円収納部33には、5円硬貨が収納される。また、収納部3の100円収納部34には、100円硬貨が収納される。また、収納部3の10円収納部35には、10円硬貨が収納される。また、収納部3の500円収納部36には、500円硬貨が収納される。収納部3は、通貨を送り出す場合に、通貨を金種別に出金搬送部8に繰り出す(搬出する)ように構成されている。たとえば、収納部3(1円収納部31、50円収納部32、5円収納部33、100円収納部34、10円収納部35、および、500円収納部36)は、それぞれ、硬貨を繰り出す機構として、ベルト機構を有している。
通信部4は、通信信号を送受信するように構成されている。具体的には、通信部4は、通貨処理装置100の制御部1と、外部の装置200との間の通信信号の送受信を行うように構成されている。通信部4は、有線通信により通信を行うように構成されている。なお、通信部4は、無線通信により通信を行ってもよい。
投入口101は、通貨を通貨処理装置100の内部に入金するための入口部分である。投入口101は、複数枚の通貨を同時に入金することが可能に構成されている。
返却口102および出金口103は、それぞれ、通貨を通貨処理装置100の外部に排出するための出口部分である。
返却口102は、一時保留部6に保留された通貨を、返却する場合に、用いられる。つまり、返却処理が行われる場合、収納部3に収納される前の通貨が返却口102から返却される。言い換えると、投入口101から投入された通貨と同じ通貨が返却口102から返却される。なお、通貨の返却とは、精算前に入金がキャンセルされた場合に、通貨を顧客に返す処理である。
出金口103は、釣銭用の通貨、正貨でない媒体の排出に用いられる。なお、釣銭用の通貨は、収納部3から繰り出される。ここで、釣銭用の通貨とは、入金された金額から商品価格を差し引いた金額分のうち、1000円未満の通貨(硬貨の分)である。1000円以上の通貨は、別途、紙幣用の通貨処理装置から送り出される。なお、紙幣が無い場合には、1000円以上の通貨が排出される場合もある。
入金搬送部5は、投入口101から入金された通貨を、一時保留部6または出金口103まで搬送するように構成されている。たとえば、入金搬送部5は、通貨を搬送する機構として、ベルト機構を有している。
検銭部(鑑別部)51は、入金搬送部5に設けられている。検銭部51は、投入口101に入金された硬貨の金種、および、正貨(本実施形態では、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨)であるか否かを判断するように構成されている。また、検銭部51は、硬貨の入金枚数を金種別に計数可能に構成されている。
入金切換ゲート52は、検銭部51よりも下流側で、入金搬送部5の通貨の出口部分に設けられている。入金切換ゲート52は、投入口101から投入された媒体(硬貨)の搬送先経路を、一時保留部6および出金口103のいずれかに切り換えるように構成されている。
詳細には、入金切換ゲート52は、検銭部51において媒体が正貨でないと判断された場合には、媒体が出金口103に搬送(排出)されるように、搬送先経路を切り換えるように構成されている。一方、入金切換ゲート52は、検銭部51において媒体が正貨であると判断された場合には、通貨が一時保留部6に搬送されるように、搬送先経路を切り換えるように構成されている。
一時保留部6は、投入口101から入金された通貨を一時的に保留するように構成されている。また、一時保留部6は、一時的に保留した通貨を、振分部7または返却口102に搬送するように構成されている。たとえば、一時保留部6は、通貨を搬送する機構として、ベルト機構を有している。
収納切換ゲート61は、一時保留部6の通貨の出口部分に設けられている。収納切換ゲート61は、一時保留部6に一時的に保留された通貨の搬送先経路を、振分部7および返却口102のいずれかに切り換えるように構成されている。
一時保留部6は、出金切換ゲート81の切り換えにより、収納部3から繰り出された通貨を搬送する出金搬送部8から通貨を受け取り可能に構成されている。
振分部7は、通貨を収納部3に搬送するように構成されている。たとえば、振分部7は、通貨を搬送する機構として、ベルト機構を有している。
振分部7は、通貨を搬送する途中において、通貨を金種別に、1円収納部31、50円収納部32、5円収納部33、100円収納部34、10円収納部35、および、500円収納部36に振り分けるように構成されている。たとえば、振分部7は、金種ごとの硬貨の大きさの違いを利用して、搬送経路上で硬貨を分離させることにより、硬貨を金種別に振り分けるように構成されている。つまり、振分部7は、直径が小さい金種から順に収納部3に送り出して振り分けるように構成されている。
出金搬送部8は、収納部3から繰り出された通貨を、出金口103または一時保留部6に搬送するように構成されている。たとえば、出金搬送部8は、通貨を搬送する機構として、ベルト機構を有している。
出金切換ゲート81は、出金搬送部8の通貨の出口部分に設けられている。出金切換ゲート81は、収納部3から繰り出された通貨の搬送先経路を、一時保留部6および出金口103のいずれかに切り換えるように構成されている。
振分計数センサ91a〜91fは、振分部7に設けられている。また、振分計数センサ91a〜91fは、それぞれ、1円収納部31、50円収納部32、5円収納部33、100円収納部34、10円収納部35、および、500円収納部36の通貨の入口部分の近傍に設けられている。振分計数センサ91a〜91fは、収納部3に振り分けられる通貨の金種別の振分枚数を計数するように構成されている。
振分計数センサ91a〜91fは、金種にかかわらず、単に、通貨の通過を認識して通貨の枚数を計数するセンサである。振分計数センサ91a〜91fは、通貨の振分枚数を計数できるならば、透過型フォトセンサ、反射型フォトセンサ、コイル型センサなどのいかなる方式のセンサであってもよい。
繰出計数センサ92a〜92fは、出金搬送部8に設けられている。また、繰出計数センサ92a〜92fは、それぞれ、1円収納部31、50円収納部32、5円収納部33、100円収納部34、10円収納部35、および、500円収納部36の通貨の出口部分の近傍に設けられている。繰出計数センサ92a〜92fは、収納部3からの通貨の金種別の繰出枚数を計数するように構成されている。
繰出計数センサ92a〜92fは、金種にかかわらず、単に、通貨の通過を認識して通貨の枚数を計数するセンサである。繰出計数センサ92a〜92fは、通貨の繰出枚数を計数できるならば、透過型フォトセンサ、反射型フォトセンサ、コイル型センサなどのいかなる方式のセンサであってもよい。
排出計数センサ93は、一時保留部6と返却口102との間に設けられている。すなわち、排出計数センサ93は、収納切換ゲート61により返却口102に通貨が搬送されるように切り換えられた際の収納切換ゲート61と返却口102とを繋ぐ通貨の搬送経路の途中に設けられている。排出計数センサ93は、返却口102への通貨の排出枚数を計数するように構成されている。
排出計数センサ93は、金種にかかわらず、単に、通貨の通過を認識して通貨の枚数を計数するセンサである。排出計数センサ93は、通貨の排出枚数を計数できるならば、透過型フォトセンサ、反射型フォトセンサ、コイル型センサなどのいかなる方式のセンサであってもよい。
残留検知センサ94は、返却口102に設けられている。残留検知センサ94は、返却口102に残留する通貨の有無を検知するように構成されている。残留検知センサ94は、単に、通貨(媒体)の有無を検知する機能を有しているだけで、金種および通貨の枚数を判別することはできなくてもよい。残留検知センサ94は、通貨(媒体)の有無を検知できるならば、透過型フォトセンサ、反射型フォトセンサ、コイル型センサなどのいかなる方式のセンサであってもよい。
残留検知センサ95は、出金口103に設けられている。残留検知センサ95は、出金口103に残留する通貨の有無を検知するように構成されている。残留検知センサ95は、単に、通貨(媒体)の有無を検知する機能を有しているだけで、金種および通貨の枚数を判別することはできなくてもよい。残留検知センサ95は、通貨(媒体)の有無を検知できるならば、透過型フォトセンサ、反射型フォトセンサ、コイル型センサなどのいかなる方式のセンサであってもよい。
外部の装置200の制御部201は、CPUおよびメモリを含み、装置200各部を制御するように構成されている。具体的には、制御部201は、通貨処理装置100からの信号に基づいて、記憶部202に情報を保存するように構成されている。また、制御部201は、通貨処理装置100からの信号に基づいて、表示部203に情報を表示させるように構成されている。
通信部204は、通信信号を送受信するように構成されている。具体的には、通信部204は、制御部201と、通貨処理装置100との間の通信信号の送受信を行うように構成されている。通信部204は、有線通信により通信を行うように構成されている。なお、通信部204は、無線通信により通信を行ってもよい。
ここで、本実施形態では、制御部1は、精査処理の残り時間または進捗度を算出し、算出した精査処理の残り時間または進捗度を通知する制御を行うように構成されている。また、制御部1は、算出した精査処理の残り時間または進捗度を、外部の装置200に設けられた表示部203により通知する制御を行うように構成されている。また、制御部1は、算出した精査処理の残り時間または進捗度を、外部の装置200に設けられた記憶部202に保存するように構成されている。
精査処理の残り時間は、たとえば、残り何分という表示や、残り何秒という表示により通知される。また、精査処理の進捗度は、たとえば、何%という表示により通知される。
制御部1は、精査処理を行う場合、1円収納部31、50円収納部32、5円収納部33、100円収納部34、10円収納部35、および、500円収納部36を別個に、順次枚数を計測する制御を行ってもよい。また、制御部1は、1円収納部31、50円収納部32、5円収納部33、100円収納部34、10円収納部35、および、500円収納部36のうち、複数の収納部毎にセットにして枚数を計測する制御を行ってもよい。また、制御部1は、1円収納部31、50円収納部32、5円収納部33、100円収納部34、10円収納部35、および、500円収納部36の全ての収納部を1つのセットとしてまとめて、枚数を計測する制御を行ってもよい。制御部1は、管理している収納部3内の通貨の枚数に応じて、精査処理を行う収納部のセットを決定する。たとえば、一時保留部6に保留可能な枚数を超えないように、収納部のセットを決定する。この場合、制御部1は、管理している収納部3内の通貨の枚数を多めに見積もってもよい。これにより、管理している収納部3内の通貨よりも多い枚数の通貨が収納部3に収納されている場合に、精査する通貨が一時保留部6に収まりきらなくなるのを抑制することが可能である。
制御部1は、精査処理を実行対象の収納部3(1円収納部31、50円収納部32、5円収納部33、100円収納部34、10円収納部35、および、500円収納部36)について、セットの組み合わせを、通貨の枚数に基づき決定する。また、制御部1は、セットについて、精査処理を行う順番を決定する。
制御部1は、追加の精査処理が発生した場合に、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出するように構成されている。追加の精査処理は、たとえば、制御部1が管理している収納部3内の通貨の枚数と、精査処理により測定した収納部3内の通貨の枚数とが、異なる場合に発生する。また、追加の精査処理は、たとえば、繰出計数センサ92a〜92fにより測定した収納部3から繰り出された通貨の枚数と、振分計数センサ91a〜91fにより測定した収納部3に再び収納される通貨の枚数とが、異なる場合に発生する。追加の精査処理は、該当する通貨の金種について、行なわれる。つまり、精査処理の結果、管理している枚数が正しいと判断された金種の通貨については、追加の精査処理は発生しない。
制御部1は、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出した場合に、再度算出した精査処理の残り時間または進捗度を通知する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部1は、再度算出した精査処理の残り時間または進捗度を、既に通知している残り時間または進捗度に更新して通知する。
制御部1は、通貨を収納部3から払い出す時間と、通貨を収納部3に収納する時間と、収納部3が空であることを確定する空確定時間と、通貨の予測数量とに基づいて、精査処理の残り時間を算出するように構成されている。つまり、制御部1は、精査開始時において、精査処理の残り時間(1セット分)=((1枚の払出時間×最大数量枚数の管理している通貨の数量)+(1枚の収納時間×セットについての管理している通貨の総数量)+空確定時間)として、1セット分の精査処理の残り時間を算出する。そして、制御部1は、全てのセット分を同様に算出し、合計して、精査処理の残り時間を算出する。ここで、空確定時間は、収納部3から通貨を送りだす際に、収納部3内の通貨がもうないことを確定するための時間である。つまり、収納部3内に通貨が残っている場合、通貨は、連続的に収納部3から排出される。一方、収納部3内に通貨が無くなると、最後の通貨以降は、通貨が排出されなくなる。つまり、制御部1は、通貨を繰出計数センサ92a〜92fにより検知してからの時間が所定の時間以上となった場合に、収納部3内に通貨がなくなったと判断する。空確定時間は、収納部3からの繰出し速度に応じて設定される。また、最大数量枚数とは、同セットにおいて、枚数が最も多い金種の枚数である。つまり、同セットにより精査を行う場合は、複数の金種の通貨が並行して払い出されるので、最も多い枚数の金種が収納部3から払い出される時間が、払い出し時間となる。
ここで、精査処理時において、制御部1は、通貨を収納部3から高速で払い出す制御と、通貨を収納部3から低速で払い出す制御とを行う。高速で払い出すことにより、精査処理の時間を短縮することが可能である。また、低速で払い出すことにより、精度よく通貨の枚数を測定することが可能である。この場合、制御部1は、通貨を収納部3から高速で払い出す時間と、高速で払い出す通貨の予測数量と、通貨を収納部3から低速で払い出す時間と、低速で払い出す通貨の予測数量と、通貨を収納部3に収納する時間と、空確定時間とに基づいて、精査処理の残り時間を算出するように構成されている。つまり、制御部1は、精査開始時において、精査処理の残り時間(1セット分)=((1枚の高速払出時間×最大収納枚数の高速払出し分の管理している通貨の数量)+(1枚の低速払出時間×最大収納枚数の低速払出し分の管理している通貨の数量)+(1枚の収納時間×セットについての管理している通貨の総数量)+空確定時間)として、1セット分の精査処理の残り時間を算出する。そして、制御部1は、全てのセット分を同様に算出し、合計して、精査処理の残り時間を算出する。
制御部1は、精査処理開始時に算出した精査処理の残り時間と、経過時間とに基づいて、精査処理の進捗度を算出するように構成されている。つまり、制御部1は、進捗度を、精査処理開始時に算出した精査処理の残り時間を到達点として、経過時間と到達点とから割合を算出する。
制御部1は、追加の精査処理の発生を考慮して、算出した精査処理の進捗度よりも小さい進捗度を通知し、追加の精査処理が発生しないことが確定した場合に、算出した精査処理の進捗度を通知するとともに、追加の精査処理が発生した場合に、通知した進捗度の続きの進捗度としての通知した進捗度よりも進んだ進捗度を通知するように構成されている。つまり、制御部1は、所定の進捗度を上限として、進捗度を通知する。そして、追加の精査処理が発生した場合に、制御部1は、上限とした進捗度からの続きの進捗度を通知する。一方、追加の精査処理が発生しなかった場合、上限とした進捗度から、精査処理が終了したことを示す進捗度に切り換えて通知する。
次に、図3を参照して、通貨処理装置100の精査処理の残り時間の表示について説明する。
図3に示す例のうち、正常な精査処理の場合(追加の精査処理が発生しない場合)、精査開始時には、精査開始時に算出した残り時間を表示する。たとえば、5分と表示する。その後、処理が進み、繰出し完了した場合、精査開始時の残り時間から、繰出し完了までの経過時間を差し引いた時間を残り時間として表示する。たとえば、2.5分と表示する。さらに処理が進み、収納完了した場合、精査開始時の残り時間から、収納完了までの経過時間を差し引いた時間を残り時間として表示する。たとえば、1分と表示する。そして、精査終了した場合、0分と表示する。
一方、図3に示す例のうち、遅延が発生する場合(追加の精査処理が発生する場合)、精査開始時には、精査開始時に算出した残り時間を表示する。たとえば、5分と表示する。その後、処理が進み、繰出し完了した場合、精査開始時の残り時間から、繰出し完了までの経過時間を差し引いた時間を残り時間として表示する。たとえば、2.5分と表示する。さらに処理が進み、収納完了した場合、精査開始時の残り時間から、収納完了までの経過時間を差し引いた時間を残り時間として表示する。たとえば、1分と表示する。
ここで、再精査が発生する。すると、再精査開始時に精査処理の残り時間が改めて算出される。そして、再精査開始時には、再精査開始時に算出した残り時間を表示する。たとえば、3分と表示する。その後、処理が進み、繰出し完了した場合、再精査開始時の残り時間から、繰出し完了までの経過時間を差し引いた時間を残り時間として表示する。たとえば、1.5分と表示する。さらに処理が進み、収納完了した場合、再精査開始時の残り時間から、収納完了までの経過時間を差し引いた時間を残り時間として表示する。たとえば、1分と表示する。そして、再精査終了した場合、0分と表示する。
次に、図4を参照して、通貨処理装置100の精査処理の進捗度の表示について説明する。
図4に示す例のうち、正常な精査処理の場合(追加の精査処理が発生しない場合)、精査開始時には、進捗度を、たとえば、0%と表示する。その後、処理が進み、繰出し完了した場合、精査開始時の残り時間と、繰出し完了までの経過時間とに基づく進捗度を表示する。たとえば、25%と表示する。さらに処理が進み、収納完了した場合、精査開始時の残り時間と、収納完了までの経過時間とに基づく進捗度を表示する。たとえば、50%と表示する。そして、精査終了した場合、100%と表示する。つまり、時間通りにいかない場合(再精査が発生する場合)を考慮して、精査終了の到達点の割合を50%としておく。そして、遅延要素がなく精査が正常に終了した場合、即座に50%から100%に通知を更新する。
一方、図4に示す例のうち、遅延が発生する場合(追加の精査処理が発生する場合)、精査開始時には、進捗度を、たとえば、0%と表示する。その後、処理が進み、繰出し完了した場合、精査開始時の残り時間と、繰出し完了までの経過時間とに基づく進捗度を表示する。たとえば、25%と表示する。さらに処理が進み、収納完了した場合、精査開始時の残り時間と、収納完了までの経過時間とに基づく進捗度を表示する。たとえば、50%と表示する。
ここで、再精査が発生する。すると、再精査開始時に精査処理の残り時間が改めて算出される。そして、再精査開始時には、50%の続きからの進捗度を表示する。たとえば、51%と表示する。その後、処理が進み、繰出し完了した場合、再精査開始時の残り時間と、繰出し完了までの経過時間とに基づく進捗度を表示する。たとえば、75%と表示する。さらに処理が進み、収納完了した場合、再精査開始時の残り時間と、収納完了までの経過時間とに基づく進捗度を表示する。たとえば、99%と表示する。そして、再精査終了した場合、100%と表示する。
遅延要素がある場合、再算出した残り時間から再到達点を決定し、追加処理の経過時間と再到達点とから割合を算出する。0%〜50%は、当初予定した時間から算出した範囲となり、51%〜100%は、追加処理分の時間から算出した範囲となる。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、精査処理の残り時間または進捗度を算出し、算出した精査処理の残り時間または進捗度を通知する制御を行う制御部1を設ける。これにより、ユーザが精査処理の残り時間または進捗度を認識することができるので、ユーザが通貨処理装置100から離れたり、ユーザが作業時間の予測を容易にたてることができる。その結果、精査処理を行う際のユーザの作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1を、算出した精査処理の残り時間または進捗度を、外部の装置200に設けられた表示部203により通知する制御を行うように構成する。これにより、外部の装置200の表示部203により、精査処理の残り時間または進捗度をユーザが容易に視認して確認することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1を、算出した精査処理の残り時間または進捗度を、外部の装置200に設けられた記憶部202に保存するように構成する。これにより、精査処理の残り時間または進捗度を記憶部202にログとして保存することができるので、ログを解析することにより、残り時間または進捗度の算出の精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1を、追加の精査処理が発生した場合に、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出するように構成する。これにより、追加の精査処理が生じて精査開始時に算出した時間通りにいかない場合でも、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出して通知することができるので、追加の精査処理が生じた場合にも、ユーザは正確な残り時間または進捗度を認識することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1を、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出した場合に、再度算出した精査処理の残り時間または進捗度を通知する制御を行うように構成する。これにより、追加の精査処理が生じて精査開始時に算出した時間通りにいかない場合でも、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出して、通知することができるので、ユーザが予定を修正することができる。これにより、精査処理の時間が延びる場合でも、ユーザの作業効率が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1を、通貨を収納部から払い出す時間と、通貨を収納部に収納する時間と、収納部が空であることを確定する空確定時間と、通貨の予測数量とに基づいて、精査処理の残り時間を算出するように構成する。これにより、通貨の予測数量に応じて、精査処理の残り時間を容易に算出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1を、通貨を収納部3から高速で払い出す時間と、高速で払い出す通貨の予測数量と、通貨を収納部3から低速で払い出す時間と、低速で払い出す通貨の予測数量と、通貨を収納部に収納する時間と、空確定時間とに基づいて、精査処理の残り時間を算出するように構成する。これにより、通貨を収納部3から高速で払い出す場合と、通貨を収納部3から低速で払い出す場合とを区別して時間を算出することができるので、精査処理の残り時間をより精度よく算出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1を、精査処理開始時に算出した精査処理の残り時間と、経過時間とに基づいて、精査処理の進捗度を算出するように構成する。これにより、精査処理の進捗度を時間を基準として算出することができるので、精査処理の進捗度を確認したユーザが容易に精査処理の進み具合を容易に認識することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1を、追加の精査処理の発生を考慮して、算出した精査処理の進捗度よりも小さい進捗度を通知し、追加の精査処理が発生しないことが確定した場合に、算出した精査処理の進捗度を通知するとともに、追加の精査処理が発生した場合に、通知した進捗度の続きの進捗度としての通知した進捗度よりも進んだ進捗度を通知するように構成する。これにより、追加の精査処理が発生した場合にも、もともと通知していた進捗度よりも進んだ進捗度が通知されて通知される進捗度が減ることがないので、精査処理が終了することを期待しているユーザに対して過度な待ち時間が生じるのを抑制することができる。
(変形例)
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、硬貨を収納可能な通貨処理装置に本発明を適用する例を示したが、これに限られない。紙幣(銀行券)を収納可能な通貨処理装置に本発明を適用してもよい。つまり、紙幣の数量を精査する場合に、精査処理の残り時間または進捗度を算出し、算出した精査処理の残り時間または進捗度を通知してもよい。
また、上記実施形態では、通貨処理装置が、日本円の通貨を収納し、精査処理する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、通貨処理装置が、日本円以外の通貨を収納し、精査処理する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、精査処理開始時、または、再精査処理開始時に精査処理の残り時間を算出する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、精査処理中に、残りの処理に基づいて、逐次残り時間を算出してもよい。また、残りの処理に基づいて、逐次進捗度を算出してもよい。
また、上記実施形態では、精査処理の残り時間または進捗度を表示する表示部が外部の装置に設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、精査処理の残り時間または進捗度を表示する表示部が通貨処理装置に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、精査処理の残り時間または進捗度を保存する記憶部が外部の装置に設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、精査処理の残り時間または進捗度を保存する記憶部が通貨処理装置に設けられていてもよい。たとえば、通貨処理装置にメモリとして内蔵されている記憶部に精査処理の残り時間または進捗度を保存してもよいし、通貨処理装置に外付けで設けられた記憶部に精査処理の残り時間または進捗度を保存してもよい。
また、上記実施形態では、通貨処理装置が、一時保留部を備える例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、通貨処理装置が、一時保留部を備えていなくてもよい。
また、上記実施形態では、通貨処理装置の内部に通貨を循環させて精査処理を行う構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、通貨処理装置の外部に通貨を排出しながら精査処理を行ってもよい。
また、上記実施形態では、精査処理の残り時間または進捗度を表示部の表示により通知する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、精査処理の残り時間または進捗度を音声により通知してもよい。
1 制御部
2 数量測定部
3 収納部
100 通貨処理装置
200 外部の装置
202 記憶部
203 表示部

Claims (9)

  1. 通貨を収納する収納部と、
    前記収納部に収納した通貨の数量を精査処理時に測定する数量測定部と、
    精査処理の残り時間または進捗度を算出し、算出した精査処理の残り時間または進捗度を通知する制御を行う制御部と、を備える、通貨処理装置。
  2. 前記制御部は、算出した精査処理の残り時間または進捗度を、通貨処理装置または外部の装置に設けられた表示部により通知する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の通貨処理装置。
  3. 前記制御部は、算出した精査処理の残り時間または進捗度を、通貨処理装置または外部の装置に設けられた記憶部に保存するように構成されている、請求項1または2に記載の通貨処理装置。
  4. 前記制御部は、追加の精査処理が発生した場合に、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の通貨処理装置。
  5. 前記制御部は、精査処理の残り時間または進捗度を再度算出した場合に、再度算出した精査処理の残り時間または進捗度を通知する制御を行うように構成されている、請求項4に記載の通貨処理装置。
  6. 前記制御部は、通貨を前記収納部から払い出す時間と、通貨を前記収納部に収納する時間と、前記収納部が空であることを確定する空確定時間と、通貨の予測数量とに基づいて、精査処理の残り時間を算出するように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の通貨処理装置。
  7. 前記制御部は、通貨を前記収納部から高速で払い出す時間と、高速で払い出す通貨の予測数量と、通貨を前記収納部から低速で払い出す時間と、低速で払い出す通貨の予測数量と、通貨を前記収納部に収納する時間と、空確定時間とに基づいて、精査処理の残り時間を算出するように構成されている、請求項6に記載の通貨処理装置。
  8. 前記制御部は、精査処理開始時に算出した精査処理の残り時間と、経過時間とに基づいて、精査処理の進捗度を算出するように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の通貨処理装置。
  9. 前記制御部は、追加の精査処理の発生を考慮して、算出した精査処理の進捗度よりも小さい進捗度を通知し、追加の精査処理が発生しないことが確定した場合に、算出した精査処理の進捗度を通知するとともに、追加の精査処理が発生した場合に、通知した進捗度の続きの進捗度としての前記通知した進捗度よりも進んだ進捗度を通知するように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の通貨処理装置。
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