JP2019065507A - 裏打された無機質板による内壁構造 - Google Patents
裏打された無機質板による内壁構造 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 強度が強化された内壁材を用い、下地板やパネルフレームを必須とせず、構成部品数が少ない内壁構造の提供。【解決手段】 化粧板が、柱材に固定されてなる内壁構造であって、前記化粧板が、化粧面と裏面とを備えてなる無機質板と、前記裏面に接着された、厚み方向に貫通している貫通孔が複数配設された金属板とを備え、前記化粧板が、前記陶板の裏面および/または前記金属板に接合された固定部を介して、前記柱材に固定されてなる内壁構造。【選択図】 図5
Description
本発明は、パンチングメタルにより裏打された無機質板を用いた内壁構造に関する。
内装または外装材としてタイルなどの無機質板が広く用いられている。この無機質板の強度を向上させるため、あるいは反り等の変形を防止するため、裏打がされることがある。
例えば、特開2012−188876号公報(特許文献1)は、陶磁器質タイルの裏面に金属板を接着剤で接着してなる金属板裏打ちタイルを開示し、また特開昭62−215759号公報(特許文献2)は、タイル裏面に金属板を裏打してなる金属板裏打タイルを開示し、ここで金属板は部分穴あきであってもよいとの記載がある。さらに、特開2001−115627号公報(特許文献3)は、外壁面材と下地材とを接合金物で接合した複合材が開示されている。しかしながら、これら先行技術には、パンチングメタルにより裏打された内壁材を用いた内壁構造の開示はない。
本発明は、強度が強化された内壁材を用い、下地板やパネルフレームを必須とせず、構成部品数が少ない内壁構造の提供をその目的としている。
そして、本発明による内壁構造は、
化粧板が、柱材に固定されてなる内壁構造であって、
前記化粧板が、化粧面と裏面とを備えてなる無機質板と、前記裏面に接着された、厚み方向に貫通している貫通孔が複数配設された金属板とを備え、前記化粧板が、前記陶板の裏面および/または前記金属板に接合された固定部を介して、前記柱材に固定されてなる、内壁構造である。
化粧板が、柱材に固定されてなる内壁構造であって、
前記化粧板が、化粧面と裏面とを備えてなる無機質板と、前記裏面に接着された、厚み方向に貫通している貫通孔が複数配設された金属板とを備え、前記化粧板が、前記陶板の裏面および/または前記金属板に接合された固定部を介して、前記柱材に固定されてなる、内壁構造である。
定義
無機質板
本発明において用いられる無機質板は、例えば陶磁器、石、またはガラスからなり、内壁材、すなわち壁、天井等の仕上材として用いられる。従って、無機質板は、好ましくは意匠が施された化粧面と、裏面とを備える。また、その大きさは限定されないが、比較的大型の無機質板を好ましく用いることが出来、本発明の一つの態様によれば、無機質板は短辺300mmを超えるものであり、900cm2を超える面積を有するものである。無機質板の短辺の長さは、好ましくは600mm以上、より好ましくは900mm以上を有するものである。
無機質板
本発明において用いられる無機質板は、例えば陶磁器、石、またはガラスからなり、内壁材、すなわち壁、天井等の仕上材として用いられる。従って、無機質板は、好ましくは意匠が施された化粧面と、裏面とを備える。また、その大きさは限定されないが、比較的大型の無機質板を好ましく用いることが出来、本発明の一つの態様によれば、無機質板は短辺300mmを超えるものであり、900cm2を超える面積を有するものである。無機質板の短辺の長さは、好ましくは600mm以上、より好ましくは900mm以上を有するものである。
さらに本発明は、比較的薄い無機質板に好ましく適用できる。大型の陶磁器板では軽量化のため、例えば厚さは3mm以上15mm程度まで、好ましくは10mm程度まで、より好ましくは8mm程度まで、さらに好ましくは6mm程度までとされる。
本発明において無機質板は、その表面に釉薬層を有していてもよい。釉薬の成分は特に限定されない。釉薬層の形成は、成形後に施釉し、成形体と一体的に焼成するか、または、焼成体(仮焼体)に施釉した後に焼成するか、いずれかの方法を用いてもよい。さらに、施釉の前後に乾燥工程を設けてもよい。
裏打材
本発明において用いられる裏打材は、厚み方向に貫通している貫通孔が複数配設された金属板である。本発明において、このような金属板は、パンチングメタル、打ち抜き金網、パーフォレーテッドメタル等の名で呼ばれるものである。穴の開いた割合、すなわち開口率は、無機質板の強度を向上出来る限り、特に限定されない。また、穴の形状も特に限定されず、またその配置、配列も、無機質板の強度を向上出来る限り適宜決定されてよい。また、本発明の一つの態様によれば、金属板の厚みも適宜決定されてよいが、無機質板よりも薄く、例えば無機質板の10%程度の厚さであることが好ましい。
本発明において用いられる裏打材は、厚み方向に貫通している貫通孔が複数配設された金属板である。本発明において、このような金属板は、パンチングメタル、打ち抜き金網、パーフォレーテッドメタル等の名で呼ばれるものである。穴の開いた割合、すなわち開口率は、無機質板の強度を向上出来る限り、特に限定されない。また、穴の形状も特に限定されず、またその配置、配列も、無機質板の強度を向上出来る限り適宜決定されてよい。また、本発明の一つの態様によれば、金属板の厚みも適宜決定されてよいが、無機質板よりも薄く、例えば無機質板の10%程度の厚さであることが好ましい。
化粧板
本発明において用いられる化粧板1は、上記無機質板に、上記裏打材を接着させたものである。その基本構造は図1〜4に示される通りである。図1は、化粧板1を構成する無機質板11と裏打材12と接着させる前の状態を表す図であり、裏打材12は、好ましくは図2に示されるような丸い穴が複数あけられたパンチングメタルである。図3は、図1においてAと示される部分の拡大図であり、無機質板11とパンチングメタル12とが対抗しておかれる。
本発明において用いられる化粧板1は、上記無機質板に、上記裏打材を接着させたものである。その基本構造は図1〜4に示される通りである。図1は、化粧板1を構成する無機質板11と裏打材12と接着させる前の状態を表す図であり、裏打材12は、好ましくは図2に示されるような丸い穴が複数あけられたパンチングメタルである。図3は、図1においてAと示される部分の拡大図であり、無機質板11とパンチングメタル12とが対抗しておかれる。
本発明にあっては、無機質板11と、裏打材であるパンチングメタル12とは接着剤により接着され一体とされる。このように一体化することで、厚みをそれほど増加させずに、全体の強度を向上させることができる。図4は、無機質板11と裏打材12と接着させた後の化粧板1の模式図である。
内壁構造
本発明による内壁構造の好ましい一つの態様を、図面を用いて説明する。図5は、本発明による化粧板1を、複数の柱構造体2に固定した状態の説明図である。図5に示される内壁構造は、化粧板1に設けられた固定部13と、柱構造体2に設けられた固定部材21とを連結して固定した構造を有する。ここで固定部材21は、ビス、釘等であってよい。本発明によれば、化粧板1自体が内壁を構成するものされてよく、そのため内壁構造は、本発明による化粧板1以外の下地板やパネルフレームを必須としない。その結果、少ない構成部品により軽量化された内壁構造を構成することができ、施工性が向上するとの利点が得られる。
本発明による内壁構造の好ましい一つの態様を、図面を用いて説明する。図5は、本発明による化粧板1を、複数の柱構造体2に固定した状態の説明図である。図5に示される内壁構造は、化粧板1に設けられた固定部13と、柱構造体2に設けられた固定部材21とを連結して固定した構造を有する。ここで固定部材21は、ビス、釘等であってよい。本発明によれば、化粧板1自体が内壁を構成するものされてよく、そのため内壁構造は、本発明による化粧板1以外の下地板やパネルフレームを必須としない。その結果、少ない構成部品により軽量化された内壁構造を構成することができ、施工性が向上するとの利点が得られる。
本発明にあっては、化粧板1の裏打材であるパンチングメタルの貫通孔を利用することで、容易に固定部13を設けることが出来る。パンチングメタルは多数の貫通孔が2次元的に規則的に配列されているため、施工現場の柱構造体の配置に応じて、固定部を設ける位置を作業者が簡便に定めることが可能となる。例えば、本発明の一つの態様によれば、特開2017−82564号公報に開示のブラインドリベットを用いて固定部13を設けることが出来る。図6は、このブランインドリベットのための孔14を無機質板11に設けた状態を表す図であり、この孔14は、裏打材12を接着する前に設けられても、接着した後に、パンチングメタルの貫通孔を介して設けられてもよい。図7は、孔14へブランインドリベット131を適用する状態を示す図であり、その後、上記公報に記載の方法によってブラインドリベットは孔14に固定される。こうして固定されたブラインドリベットには固定線材132を接続することにより、固定部13として、柱構造体2に設けられた固定部材21と連結され、内壁となる。図8は、化粧板1に設けられたブラインドリベット131と、柱構造体2に設けられた固定部材21とを固定線材132により連結して固定した構造の断面説明図である。
本発明の別の態様によれば、上記固定線材132を板状の部材としてもよい。また、ブラインドリベット131に代えて、インサートナットとボルトとの組み合わせや、アンカー・プラグ類を用いてもよい。この場合、ボルト等の頭部に固定線材や固定板材を接続する。
また、本発明の一つの態様によれば、固定部として、化粧板に設けられた係止具と、固定部材として、柱構造体に渡した横架材とから構成して、化粧板が固定された内壁構造とすることもできる。図9はこの態様の説明図である。この図において、柱構造体2に横架材211を渡し、他方、化粧板1に係止具133を固定し、この係止具133を横架材211に係合して内壁構造が構成される。図10は柱構造体2に横架材211を渡した状態の説明図であり、横架材211はくぎ、ねじ等の固定具212により柱構造体2に固定される。図11は、化粧板1に固定された係止具133の説明図であり、係止具133は固定具134で化粧板1に固定される。本発明の好ましい態様によれば、図6および7にならい、金属板12の貫通孔を介して孔14を設け、これにブラインドリベットを挿入し固定する。本発明の別の態様によれば、固定具134はビス等であってもよく、さらに溶接等により金属板に固定されてもよい。図12は、係止具133を横架材211に係合した状態の横断面図である。
1…化粧板、11…無機質板、12…裏打材、パンチングメタル、13…固定部、14…ブラインドリベット用孔、131…ブラインドリベット、132…固定線材、133…係止具、134…係止具固定具、2…柱構造体、21…柱構造体固定部材、211…横架材、212…横架材固定具
Claims (4)
- 化粧板が、柱材に固定されてなる内壁構造であって、
前記化粧板が、化粧面と裏面とを備えてなる無機質板と、前記裏面に接着された、厚み方向に貫通している貫通孔が複数配設された金属板とを備え、前記化粧板が、前記陶板の裏面および/または前記金属板に接合された固定部を介して、前記柱材に固定されてなる、内壁構造。 - 前記金属板が、パンチングメタルである、請求項1に記載の内壁構造。
- 前記固定部が、前記柱材に設けられた固定部材と連結されてなる、請求項1または2に記載の内壁構造。
- 前記固定部が、前記化粧板に設けられた係止具であり、前記固定部材が、前記柱材の間に渡された横架材であり、前記横架材を前記係止具に係止してなる、請求項3に記載の内壁構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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