JP2019065270A - タイヤ - Google Patents

タイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2019065270A
JP2019065270A JP2018171935A JP2018171935A JP2019065270A JP 2019065270 A JP2019065270 A JP 2019065270A JP 2018171935 A JP2018171935 A JP 2018171935A JP 2018171935 A JP2018171935 A JP 2018171935A JP 2019065270 A JP2019065270 A JP 2019065270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
preferable
parts
less
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018171935A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7225620B2 (ja
Inventor
破田野 晴司
Seishi Hatano
晴司 破田野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to US16/146,517 priority Critical patent/US20190100643A1/en
Publication of JP2019065270A publication Critical patent/JP2019065270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7225620B2 publication Critical patent/JP7225620B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L7/00Compositions of natural rubber
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】経時的な硬度変化を抑制し、さらに乗り心地性能を長期間維持できるタイヤを提供すること。【解決手段】ゴム成分100質量部に対し、液状ファルネセン系樹脂を2〜20質量部、シリカを10〜150質量部含み、液状ファルネセン系樹脂と可塑剤との合計含有量が2〜100質量部であるゴム組成物により構成されるトレッドを備えるタイヤ。【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ、より詳細には乗り心地性能が長期に渡り維持されるタイヤに関する。
タイヤは、転がり抵抗改善による燃費性能の向上、耐摩耗性能、ウェットグリップ性能といったそれぞれ相反する性能の改善が求められている。低燃費性およびウェットグリップ性能をバランス良く改善する方法として、充填剤としてシリカを用いる方法が挙げられるが、シリカは自己凝集性が強く、分散が困難であるという点で改善の余地がある。
特許文献1においては、比較的多量の高分散性シリカをオレインヒマワリ植物油などの液体可塑剤を配合することによりウェットグリップ性能を改善することが記載されている。
特表2014−506277号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明では、時間経過に従い、オイルである液体可塑剤が抜けてしまいゴムが硬化してしまうという問題があった。また、それに伴い乗り心地性能についても、長期間にわたって維持することが難しいという問題があった。
そこで、本発明は、経時的な硬度変化を抑制し、乗り心地性能を長期間維持できるタイヤを提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、タイヤに、ゴム成分に対し、所定量の液状ファルネセン系樹脂と、所定量のシリカとを含有し、液状ファルネセン系樹脂と可塑剤との合計量を所定量とするゴム組成物により構成されるトレッドを備えることにより、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
[1]ゴム成分100質量部に対し、液状ファルネセン系樹脂を2〜20質量部、シリカを10〜150質量部含み、液状ファルネセン系樹脂と可塑剤との合計含有量が2〜100質量部、好ましくは3〜80質量部、より好ましくは4〜50質量部であるゴム組成物により構成されるトレッドを備えるタイヤ、
[2]液状ファルネセン系樹脂の含有量が、好ましくは3〜15質量部、より好ましくは4〜10質量部である上記[1]記載のタイヤ、
[3]液状ファルネセン系樹脂が、液状ファルネセン−ブタジエン共重合体である上記[1]または[2]記載のタイヤ、
[4]ゴム成分中に、天然ゴムを5〜50質量%、好ましくは10〜40質量%、より好ましくは15〜30質量%、スチレンブタジエンゴムを10〜95質量%、好ましくは20〜90質量%、より好ましくは30〜85質量%含有する上記[1]〜[3]のいずれかに記載のタイヤ、
[5]スチレンブタジエンゴムのスチレン量が、5〜60質量%、好ましくは10〜50質量%、より好ましくは20〜40質量%である上記[4]記載のタイヤ、
[6]シリカの含有量が、好ましくは30〜100質量部、より好ましくは45〜70質量部である上記[1]〜[5]のいずれかに記載のタイヤ、ならびに
[7]αメチルスチレン樹脂をさらに含有する上記[1]〜[6]のいずれかに記載のタイヤ
に関する。
本発明によれば、タイヤに、ゴム成分100質量部に対し、液状ファルネセン系樹脂を2〜20質量部、シリカを10〜150質量部を含み、液状ファルネセン系樹脂と可塑剤との合計含有量が2〜100質量部であるゴム組成物により構成されるトレッドを備えることによりタイヤの経時的な硬度変化を抑制し、さらに乗り心地性能を長期間維持することができる。
本発明は、タイヤを、ゴム成分に対し、所定量の液状ファルネセン系樹脂と、所定量のシリカとを含有し、液状ファルネセン系樹脂と可塑剤との合計量を所定量とするゴム組成物により構成されるトレッドを備えるものとすることを特徴とする。
本発明のタイヤは、所定量のシリカを配合するゴム組成物において、液状ファルネセン系樹脂を所定量配合することにより、ゴム成分と液状ファルネセン系樹脂とが架橋により結合し、時間経過によるゴムの硬化を抑制することができ、タイヤにこのようなゴム組成物により構成されるトレッドを備えることにより、長期に渡ってしなやかさを維持できることで静粛性や快適な乗り心地が長く維持でき、本発明の乗り心地性能の維持効果が達成されていると考えられる。
本明細書において、「液状ファルネセン系樹脂」とは、ファルネセンをモノマー成分として重合して得られた重合体のうち、重量平均分子量(Mw)が、1000〜500000であるものを意味する。
ゴム成分
本発明にかかるゴム組成物で使用できるゴム成分としては、特に限定されず、天然ゴム(NR)、高純度NR(UPNR)、脱タンパク質NR(DPNR)、エポキシ化NR(ENR)、イソプレンゴム(IR)などのイソプレン系ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)等が挙げられる。なかでも、NR、SBR、BRが好ましく、特に、グリップ性能、耐摩耗性の観点から、SBRを含むことが好適であり、NRとSBRとBRとを併用することが特に好適である。
(天然ゴム)
天然ゴムとしては、特に限定されるものではなく、例えば、SIR20、RSS#3、TSR20、ENRなどタイヤ業界において一般的なものを用いることができる。これらの天然ゴムは、単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明にかかるゴム組成物がNRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のNRの含有量は、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上がさらに好ましい。NRの含有量を5質量%以上とすることにより、混練加工性と耐クラック性が向上する傾向がある。また、ゴム成分100質量%中のNRの含有量は、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。NRの含有量を50質量%以下とすることにより、グリップ性能の低下を抑制する傾向がある。なお、2種以上のNRを併用する場合は全NRの合計含有量を、本発明のゴム成分中のNRの含有量とする。
(スチレンブタジエンゴム(SBR))
SBRとしては、特に限定されず、乳化重合SBR(E−SBR)、溶液重合SBR(S−SBR)などが挙げられ、油展されていても、油展されていなくてもよい。なかでも、グリップ性能の観点から、油展かつ高分子量のSBRが好ましい。これらSBRは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、SBRは、主鎖および/または末端が変性剤により変性されたものであってもよいし、例えば四塩化スズ、四塩化ケイ素等の多官能型の変性剤により変性されて一部に分岐構造を有するものであってもよい。なかでも特に、SBRは主鎖および/または末端がシリカと相互作用する官能基を有する変性剤で変性されたものであることが好ましい。このような変性剤で変性され、シリカと相互作用する官能基を有する変性スチレンブタジエンゴムを用いることで、低燃費性とウェットグリップ性能とをさらにバランス良く改善できる。
上記シリカと相互作用する官能基としては、例えば、アミノ基、アミド基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、炭化水素基、水酸基、オキシ基、エポキシ基等が挙げられる。なお、これらの官能基は、置換基を有していてもよい。なかでも、低燃費性、ウェットグリップ性能の向上効果が高いという理由から、1,2,3級アミノ基(特に、グリシジルアミノ基)、エポキシ基、水酸基、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基)、アルコキシシリル基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシシリル基)、炭化水素基が好ましい。
SBRのスチレン含有量は、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましい。SBRのスチレン含有量を5質量%以上とすることにより、グリップ性能が向上する傾向がある。また、SBRのスチレン含有量は、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下がさらに好ましい。SBRのスチレン含有量を60質量%以下とすることにより燃費性能の低下を抑制する傾向がある。なお、本明細書において、SBRのスチレン含有量はH1−NMR測定により算出される。
SBRのビニル結合量は、5モル%以上が好ましく、20モル%以上がより好ましく、40モル%以上がさらに好ましい。SBRのビニル結合量を5モル%以上とすると、グリップ性能が向上する傾向がある。また、SBRのビニル結合量は、80モル%以下が好ましく、70モル%以下がより好ましく、65モル%以下がさらに好ましい。SBRのビニル結合量を80モル%以下とすると、燃費性能の低下を抑制する傾向がある。なお、本明細書において、SBRおよびBRのビニル結合量は赤外分光分析法により算出される。
SBRの重量平均分子量(Mw)は、10万以上が好ましく、20万以上がより好ましく、25万以上がさらに好ましい。SBRの重量平均分子量(Mw)を10万以上とすることにより、耐摩耗性が向上する傾向がある。また、SBRの重量平均分子量(Mw)は、200万以下が好ましく、150万以下がより好ましく、100万以下がさらに好ましい。SBRの重量平均分子量(Mw)を200万以下とすることにより、混練加工性の低下を抑制する傾向がある。
本発明にかかるゴム組成物がSBRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上がさらに好ましい。SBRの含有量を10質量%以上とすることにより、グリップ性能が向上する傾向がある。また、ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましく、85質量%以下がさらに好ましい。SBRの含有量を95質量%以下とすることにより、燃費性能の低下を抑制する傾向がある。なお、2種以上のSBRを併用する場合は全SBRの合計含有量を、本発明のゴム成分中のSBRの含有量とする。
(ブタジエンゴム(BR))
BRとしては特に限定されるものではなく、例えば、シス1,4結合含有率が50%未満のBR(ローシスBR)、シス1,4結合含有率が90%以上のBR(ハイシスBR)、希土類元素系触媒を用いて合成された希土類系ブタジエンゴム(希土類系BR)、シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR(SPB含有BR)、変性BR(ハイシス変性BR、ローシス変性BR)などタイヤ工業において一般的なものを使用できる。これらBRは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、混練加工性の観点からローシス変性BRを用いることがより好ましい。BR中のシス1,4−結合含有率は、赤外吸収スペクトル分析により算出される値である。
BRの重量平均分子量(Mw)は、30万以上が好ましく、40万以上がより好ましく、50万以上がさらに好ましい。BRの重量平均分子量(Mw)を30万以上とすることにより、耐摩耗性が向上する傾向がある。また、BRの重量平均分子量(Mw)は、100万以下が好ましく、80万以下がより好ましく、70万以下がさらに好ましい。BRの重量平均分子量(Mw)を100万以下とすることにより、混練加工性の低下を抑制する傾向がある。
またBRとしては、シリカと相互作用する官能基を有する化合物により変性されたブタジエンゴムや、さらにゴムの主鎖が変性されたものであってもよいし、例えば四塩化スズ、四塩化ケイ素等の多官能型の変性剤により変性されて一部に分岐構造を有するものであってもよく、特に限定されるものではない。このようなシリカと相互作用する官能基を有する化合物により変性されたBRとしては、上述の変性SBRの骨格成分であるスチレンブタジエンゴムをブタジエンゴムに置き換えたものを使用すればよい。なかでも、変性BRとしては、グリップ性能と低燃費性の両立の観点から、分子中にグリシジルアミノ基を含む低分子化合物により変性されたブタジエンゴムが好ましく、例えば、下記式(1)で表される低分子化合物により変性された変性ブタジエンゴムが好ましい。
Figure 2019065270
(式中、R21およびR22は、同一または異なって、炭素数1〜10の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル、および3級アミンからなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。R23およびR24は、同一若しくは異なって、水素原子、または炭素数1〜20の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル、および3級アミンからなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。R25は、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル、3級アミン、エポキシ、カルボニル、およびハロゲンからなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。mは1〜6の整数を表す。)
21およびR22は、炭素数1〜10のアルキレン基(好ましくは炭素数1〜3)が好ましい。R23およびR24は、水素原子が好ましい。R25は、炭素数3〜20の炭化水素基(好ましくは炭素数6〜10、より好ましくは炭素数8)が挙げられ、下記式などで表されるシクロアルキル基、シクロアルキレン基が好ましく、シクロアルキレン基がより好ましい。
Figure 2019065270
また、mは2〜3であることが好ましい。上記式で表される化合物としては、例えば、テトラグリシジルメタキシレンジアミン、テトラグリシジルアミノジフェニルメタン、テトラグリシジル−p−フェニレンジアミン、ジグリシジルアミノメチルシクロヘキサン、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン等が好適に用いられる。
変性BRとしては、分子中にグリシジルアミノ基を含む低分子化合物と、この低分子化合物の2量体以上のオリゴマーとの混合物により変性された変性ブタジエンゴムがより好ましい。そのような変性BRとしては、特開2009−275178号公報などに記載されているものが挙げられる。
上記オリゴマーは、上記低分子化合物の2量体〜10量体が好ましい。また、上記低分子化合物は、分子量が1000以下の有機化合物であり、下記式(2)の化合物が好適なものとして挙げられる。
Figure 2019065270
上記式(2)において、Rは2価の炭化水素基またはエーテル、エポキシ、ケトン等の酸素を含む極性基、チオエーテル、チオケトン等の硫黄を含む極性基、3級アミノ基、イミノ基等の窒素を含む極性基から選ばれる少なくとも一種の極性基を有する2価の有機基である。2価の炭化水素基としては、飽和または不飽和の直鎖状、分岐状、環状であってもよく、例えば、アルキレン基、アルケニレン基、フェニレン基などを含む。具体的には、例えば、メチレン、エチレン、ブチレン、シクロヘキシレン、1,3−ビス(メチレン)−シクロヘキサン、1,3−ビス(エチレン)−シクロヘキサン、o−フェニレン、m−フェニレン、p−フェニレン、m−キシレン、p−キシレン、ビス(フェニレン)−メタンなどが挙げられる。
上記式(2)で表される低分子化合物の具体例としては、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、4,4−メチレン−ビス(N,N−ジグリシジルアニリン)、1,4−ビス(N,N−ジグリシジルアミノ)シクロヘキサン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−p−フェニレンジアミン、4,4’−ビス(ジグリシジルアミノ)ベンゾフェノン、4−(4−グリシジルピペラジニル)−(N,N−ジグリシジル)アニリン、2−[2−(N,N−ジグリシジルアミノ)エチル]−1−グリシジルピロリジン等が挙げられる。なかでも、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンが好ましい。
上記オリゴマー成分としては、下記式(3)で表される2量体や、下記式(4)で表される3量体が好適な例として挙げられる。
Figure 2019065270
Figure 2019065270
上記低分子化合物と、上記オリゴマーとの混合物により変性する場合、変性剤(混合物)100質量%中、上記低分子化合物の含有量は75〜95質量%、上記オリゴマーの含有量は25〜5質量%であることが好ましい。
変性剤における低分子化合物とオリゴマー成分の比率はGPCにより測定できる。具体的には、低分子化合物からオリゴマー成分まで測定できるカラムを選択し、測定する。得られたピークにおいて、低分子化合物由来のピークの高分子側の最初の変曲点から垂線を下ろし、低分子側成分の面積と高分子側成分の面積比を求める。この面積比が低分子化合物とオリゴマー成分の比率に相当する。なお、オリゴマー成分の高分子側ピークは、標準ポリスチレン換算分子量から求めた該低分子化合物の分子量の10倍以下の分子量となる点、あるいは該低分子化合物の分子量の10倍以下の分子量となる点までに成分ピークが0となる場合は成分ピークが0となる点までを積算する。
リチウム化合物などの重合開始剤を用いたアニオン重合により合成された活性末端を有するブタジエンのポリマーと変性剤との反応は、前記変性剤をポリマーの活性末端と反応させることにより行う。分子中にグリシジルアミノ基を含む低分子化合物、または該化合物とそのオリゴマーとの混合物によるブタジエンゴムの変性方法としては、従来公知の変性剤によるブタジエンゴムの変性方法を使用することができる。例えば、ブタジエンゴムと該化合物とを接触させることで変性することができ、具体的には、アニオン重合によるブタジエンゴムの調製後、該ゴム溶液中に該化合物を所定量添加し、ブタジエンゴムの重合末端(活性末端)と該化合物とを反応させる方法などが挙げられる。
BRのビニル結合量は、30モル%以下が好ましく、15モル%以下がより好ましく、5モル%以下がさらに好ましい。BRのビニル結合量を30モル%以下とすると、耐摩耗性の低下を抑制する傾向がある。
本発明にかかるゴム組成物がBRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、5質量%以上が好ましく、8質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましい。BRの含有量を5質量%以上とすることにより、耐摩耗性が向上する傾向がある。また、ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、80質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましく、60質量%以下がさらに好ましい。BRの含有量を80質量%以下とすることにより、グリップ性能の低下を抑制する傾向がある。
ファルネセン系樹脂を構成するファルネセンには、α−ファルネセン((3E,7E)−3,7,11−トリメチル−1,3,6,10−ドデカテトラエン)やβ−ファルネセン(7,11−ジメチル−3−メチレン−1,6,10−ドデカトリエン)などの異性体が存在するが、以下の構造を有する(E)−β−ファルネセンが好ましい。
Figure 2019065270
本発明では、液状ファルネセン系樹脂を所定量、軟化剤として配合することにより、低燃費性、ウェットグリップ性能およびハンドリング性能のバランスに優れる。なお、ファルネセン系樹脂は、従来配合されているオイルなどの軟化剤に置き換えて配合することが好ましい。これにより、本発明の効果がより好適に得られる。
液状ファルネセン系樹脂は、ファルネセンの単独重合体(ファルネセン単独重合体)であってもよいし、ファルネセンとビニルモノマーとの共重合体(ファルネセン−ビニルモノマー共重合体)であってもよい。ビニルモノマーとしては、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、4−tert−ブチルスチレン、5−t−ブチル−2−メチルスチレン、ビニルエチルベンゼン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、tert−ブトキシスチレン、ビニルベンジルジメチルアミン、(4−ビニルベンジル)ジメチルアミノエチルエーテル、N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、2−エチルスチレン、3−エチルスチレン、4−エチルスチレン、2−t−ブチルスチレン、3−t−ブチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、ビニルキシレン、ビニルナフタレン、ビニルトルエン、ビニルピリジン、ジフェニルエチレン、3級アミノ基含有ジフェニルエチレンなどの芳香族ビニル化合物や、ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン化合物などが挙げられる。なかでも、スチレン、ブタジエンが好ましい。すなわち、ファルネセン−ビニルモノマー共重合体としては、ファルネセンとスチレンとの共重合体(ファルネセン−スチレン共重合体)、ファルネセンとブタジエンとの共重合体(ファルネセン−ブタジエン共重合体)が好ましい。ファルネセン−スチレン共重合体を配合することで、ウェットグリップ性能の改善効果を高めることができ、ファルネセン−ブタジエン共重合体を配合することで、低燃費性および耐摩耗性の改善効果を高めることができる。
液状ファルネセン単独重合体のガラス転移温度(Tg)は、好ましくは−60℃以下、より好ましくは−70℃以下であり、好ましくは−120℃以上、より好ましくは−110℃以上である。前記範囲内であれば、タイヤ用軟化剤、および低燃費化剤として好適に使用できる。同様の理由から、ファルネセン−スチレン共重合体のTgは、好ましくは−15℃以下、より好ましくは−30℃以下であり、好ましくは−80℃以上、より好ましくは−70℃以上である。同様の理由から、ファルネセン−ブタジエン共重合体のTgは、好ましくは−60℃以下、より好ましくは−70℃以下であり、好ましくは−120℃以上、より好ましくは−110℃以上である。なお、Tgは、JIS−K7121:1987に従い、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製の示差走査熱量計(Q200)を用いて、昇温速度10℃/分の条件で測定した値である。
液状ファルネセン系樹脂の重量平均分子量(Mw)は、1000以上が好ましく、2000以上がより好ましく、3000以上がさらに好ましく、5000以上が特に好ましく、8000以上が最も好ましい。Mwを1000以上とすることにより、ハンドリング性能、耐摩耗性の悪化を抑制する傾向がある。また、該Mwは、500000以下が好ましく、300000以下がより好ましく、150000以下がさらに好ましく、100000以下が特に好ましい。Mwを500000以下とすることにより、配合ゴムの粘度が上昇し加工性が悪化するのを抑制する傾向がある。Mwが前記範囲内のファルネセン系樹脂は、常温で液状であり、タイヤ用軟化剤、および低燃費化剤として好適に使用できる。
液状ファルネセン単独重合体の溶融粘度は、好ましくは1000Pa・s以下、より好ましくは200Pa・s以下であり、好ましくは0.1Pa・s以上、より好ましくは0.5Pa・s以上である。前記範囲内であれば、タイヤ用軟化剤、および低燃費化剤として好適に使用でき、かつ耐ブルーム性にも優れる。同様の理由から、ファルネセン−ビニルモノマー共重合体の溶融粘度は、好ましくは1000Pa・s以下、より好ましくは650Pa・s以下、さらに好ましくは200Pa・s以下であり、好ましくは1Pa・s以上、より好ましくは5Pa・s以上である。なお、溶融粘度は、ブルックフィールド型粘度計(BROOKFIELD ENGINEERING LABS.INC.製)を用いて、38℃で測定した値である。
液状ファルネセン単独重合体において、モノマー成分100質量%中のファルネセンの含有量は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上であり、100質量%であってもよい。
液状ファルネセン−ビニルモノマー共重合体において、モノマー成分100質量%中のファルネセンおよびビニルモノマーの合計含有量は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上であり、100質量%であってもよい。また、ファルネセンとビニルモノマーとの共重合比は、質量基準で、ファルネセン:ビニルモノマー=99/1〜25/75であることが好ましく、ファルネセン:ビニルモノマー=80/20〜40/60であることがより好ましい。
液状ファルネセン系樹脂の合成は公知の手法により行うことができる。例えば、アニオン重合による合成の場合、充分に窒素置換した耐圧容器に、ヘキサンと、ファルネセンと、sec−ブチルリチウムと、必要に応じてビニルモノマーとを仕込んだ後、昇温させ、数時間撹拌することで行い、得られた重合溶液をクエンチ処理後、真空乾燥させることで、液状のファルネセン系樹脂を得ることができる。
液状ファルネセン単独重合体を調製する際の重合において、重合手順は特に限定されず、例えば、すべてのモノマーを一度に重合させてもよいし、逐次、モノマーを加えて重合させてもよい。また、ファルネセン−ビニルモノマー共重合体を調製する際の共重合においても、重合手順は特に限定されず、例えば、すべてのモノマーを一度にランダム共重合させてもよいし、予め特定のモノマー(例えば、ファルネセンモノマーのみ、ブタジエンモノマーのみなど)を共重合させた後に、残りのモノマーを加えて共重合させてもよいし、特定のモノマー毎に予め共重合させたものをブロック共重合させてもよい。
液状ファルネセン系樹脂に使用するファルネセンは、石油資源から化学合成によって調製されたものであってもよいし、アリマキなどの昆虫やリンゴなどの植物から抽出したものであってもよいが、糖から誘導される炭素源を用いて微生物を培養することによって調製されたものであることが好ましい。該ファルネセンを使用することで、効率よくファルネセン系樹脂を調製できる。
糖としては、単糖、二糖、多糖のいずれであってもよく、これらを組み合わせて用いてもよい。単糖としては、グルコース、ガラクトース、マンノース、フルクトース、リボースなどが挙げられる。二糖としては、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、セロビオースなどが挙げられる。多糖としては、スターチ、グリコーゲン、セルロース、キチンなどが挙げられる。
液状ファルネセンの製造に好適な糖は、多種多様な材料から得ることができ、例えば、サトウキビ、バガス、ミスカンタス、テンサイ、モロコシ、穀実用モロコシ、スイッチグラス、大麦、麻、ケナフ、ジャガイモ、サツマイモ、キャッサバ、ヒマワリ、果物、糖蜜、乳清、脱脂乳、トウモロコシ、ワラ、穀物、小麦、木、紙、麦わら、綿などが挙げられる。その他、セルロース廃棄物や、他のバイオマス材料も使用できる。なかでも、サトウキビ(Saccharum officinarum)などのSaccharum属に属する植物が好ましく、サトウキビがより好ましい。
微生物は、培養して液状ファルネセンを製造できる微生物であれば特に限定されず、例えば、真核生物、細菌、古細菌などが挙げられる。真核生物としては、酵母、植物などが挙げられる。
また、微生物は形質転換体であってもよい。形質転換体は、宿主となる微生物に、外来遺伝子を導入して得られる。外来遺伝子としては、特に限定されないが、ファルネセンの製造効率をより改善できるという理由から、ファルネセン産生に関与する外来遺伝子が好ましい。
培養条件は、微生物がファルネセンを製造できる条件であれば特に限定されない。微生物を培養する際に使用される培地としては、微生物の培養に通常使用される培地であればよい。具体的には、細菌の場合にはKB培地、LB培地が挙げられる。酵母の場合には、YM培地、KY培地、F101培地、YPD培地、YPAD培地が挙げられる。植物の場合には、Whiteの培地、Hellerの培地、SH培地(SchenkとHildebrandtの培地)、MS培地(MurashigeとSkoogの培地)、LS培地(LinsmaierとSkoogの培地)、Gamborg培地、B5培地、MB培地、WP培地(Woody Plant:木本類用)などの基本培地が挙げられる。
培養温度は、微生物の種類によって異なるが、0〜50℃であることが好ましく、10〜40℃であることがより好ましく、20〜35℃であることがさらに好ましい。pHは、pH3〜11であることが好ましく、4〜10であることがより好ましく、5〜9であることがさらに好ましい。また、培養は、微生物の種類に応じて、嫌気的条件下、好気的条件下のいずれにおいても行うことができる。
微生物の培養は、バッチ式培養でも可能であり、また、バイオリアクターを用いた連続式培養でも可能である。具体的な培養方法として、振とう培養、回転培養などが挙げられる。ファルネセンは、微生物の細胞内に蓄積させることができ、また、培養上清中に生成蓄積させることもできる。
培養後の微生物からファルネセンを取得する場合、遠心分離により微生物を回収した後、微生物を破砕し、破砕液から1−ブタノールなどの溶剤を使用して抽出することができる。また、溶剤抽出法に、クロマトグラフィーなど公知の精製方法を適宜併用することもできる。ここで、微生物の破砕は、ファルネセンの変性・崩壊を防ぐために、例えば4℃などの低温で行うことが好ましい。微生物は、例えば、ガラスビーズを使用した物理的破砕などにより破砕することができる。
培養上清からファルネセンを取得するには、遠心分離にて菌体を除去した後、得られた上清から、1−ブタノールなどの溶剤にて抽出すればよい。
上述の微生物由来のファルネセンを使用して得られるファルネセン系樹脂は市販品として入手することができ、例えば、ファルネセン単独重合体としては、(株)クラレ製のKB−101、KB−107などが挙げられ、ファルネセン−スチレン共重合体としては、(株)クラレ製のFSR−221、FSR−242、FSR−251、FSR−262などが挙げられ、ファルネセン−ブタジエン共重合体としては、(株)クラレ製のFBR−746、FB−823、FB−884などが挙げられる。
液状ファルネセン系樹脂のゴム成分100質量部に対する含有量は、2質量部以上であり、3質量部以上が好ましく、4質量部以上がより好ましい。液状ファルネセン系樹脂の含有量が2質量部未満では、液状ファルネセン系樹脂配合により得られる性能の改善効果が充分に得られない傾向がある。また、液状ファルネセン系樹脂の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、20質量部以下であり、15質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましい。液状ファルネセン系樹脂の含有量が20質量部を超えると、ハンドリング性能および耐摩耗性が悪化する傾向がある。
シリカ
シリカとしては、特に限定されるものではなく、例えば、乾式法により調製されたシリカ(無水シリカ)、湿式法により調製されたシリカ(含水シリカ)など、タイヤ工業において一般的なものを使用することができる。なかでもシラノール基が多いという理由から、湿式法により調製された含水シリカが好ましい。シリカは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シリカの窒素吸着比表面積(N2SA)は、40m2/g以上が好ましく、60m2/g以上がより好ましく、100m2/g以上がさらに好ましい。シリカのN2SAを40m2/g以上とすることにより、補強効果が大きくなり、耐摩耗性、ゴム強度、操縦安定性などが向上する傾向がある。また、シリカのN2SAは、400m2/g以下が好ましく、300m2/g以下がより好ましく、200m2/g以下がさらに好ましい。シリカのN2SAを400m2/g以下とすることにより、シリカ分散が向上して、燃費性能、混練加工性の低下を抑制する傾向がある。なお、本明細書におけるシリカのN2SAは、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
シリカのゴム成分100質量部に対する含有量は、10質量部以上であり、30質量部以上が好ましく、45質量部以上がより好ましい。シリカの含有量が10質量部未満であると、耐摩耗性、ゴム強度、ウェットグリップ性能などが低下する傾向がある。また、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、150質量部以下であり、100質量部以下が好ましく、70質量部以下がより好ましい。シリカの含有量が150質量部を超えると、加工性が悪化する傾向がある。
その他の配合剤
本発明ゴム組成物には、上記成分以外にも、必要に応じて、従来ゴム工業で一般に使用される配合剤、例えば、シリカ以外の補強用充填剤、シランカップリング剤、カリウム塩、ワックス、加工助剤、可塑剤(オイルなどの軟化剤、樹脂)、各種老化防止剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、プルロニック型非イオン界面活性剤、加硫剤、加硫促進剤などを適宜含有させることができる。
その他の補強用充填剤
シリカ以外の補強用充填剤としては、カーボンブラック、炭酸カルシウム、アルミナ、クレー、タルクなど、従来からタイヤ用ゴム組成物において用いられているものを配合することができる。
カーボンブラック
カーボンブラックとしては、例えば、オイルファーネス法により製造されたカーボンブラックなどが挙げられ、2種類以上のコロイダル特性の異なるものを併用してもよい。具体的にはGPF、HAF、ISAF、SAFなどが挙げられるが、なかでも、ISAFが好適である。また、具体的には、N110、N121、N134、N220などを用いることができる。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)は、5m2/g以上であり、50m2/g以上が好ましく、80m2/g以上がより好ましい。カーボンブラックのN2SAを5m2/g以上とすることにより、耐摩耗性、ゴム強度、操縦安定性が向上する傾向がある。また、カーボンブラックのN2SAは、200m2/g以下が好ましく、150m2/g以下がより好ましい。カーボンブラックのN2SAを200m2/g以下とすることにより、分散性が向上して燃費性能、加工性が向上する傾向がある。なお、本明細書におけるカーボンブラックのN2SAは、JIS K 6217のA法に準じて測定される値である。
カーボンブラックのゴム成分100質量部に対する含有量は、1質量部以上が好ましく、2質量部以上がより好ましく、5質量部以上がさらに好ましい。また、カーボンブラックのゴム成分100質量部に対する含有量は、60質量部以下が好ましく、30質量部以下がより好ましく、15質量部以下がさらに好ましい。カーボンブラックの含有量が上記範囲内であると、低燃費性および耐摩耗性の性能バランスが顕著に改善される傾向がある。
シランカップリング剤
本発明においてはシリカと共にシランカップリング剤を用いることが好ましい。シランカップリング剤としては、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシランなどのメルカプト系、3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシラン、3−ヘキサノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリメトキシシランなどのチオエーテル系、ビニルトリエトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシランなどのクロロ系などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、補強性改善効果の観点からスルフィド系のシランカップリング剤、チオエーテル系のシランカップリング剤が好ましく、具体的には、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドおよび3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシランを組み合わせて用いることが好ましい。
シランカップリング剤を含む場合、シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、3質量部以上がより好ましい。また、シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して15質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましい。シランカップリング剤の含有量が上記範囲内の場合は、良好な加工性、ゴム強度および耐摩耗性を確保できる傾向がある。
カリウム塩
カリウム塩としては、無機カリウム塩および有機カリウム塩があげられる。無機カリウム塩としては、四ホウ酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、硫酸カリウム、リン酸水素カリウム、リン酸二水素カリウム、シュウ酸カリウムなどがあげられる。また、有機カリウム塩としては、酢酸カリウム、グルコン酸カリウム、クエン酸カリウム、フマル酸カリウム、ラウリン酸カリウム、パルチミン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カリウム、リノール酸カリウムなどがあげられる。
本発明に用いられるカリウム塩としては、シランカップリング剤の反応効率をより向上させるという理由から、無機カリウム塩であることが好ましく、中でも炭酸カリウム、炭酸水素カリウムおよび四ホウ酸カリウムからなる群から1種以上選ばれるカリウム塩であることがより好ましく、四ホウ酸カリウムであることがとくに好ましい。
カリウム塩は、一般的に、粒子径が500μm以上の粒子を有しており、さらに、該カリウム塩の融点は800℃以上と高いため、加硫後のゴム組成物中において、大きな粒子として残存しやすい。そうすると、該ゴム組成物を用いて製造されたタイヤは、そのサイズや該タイヤを装着させる車輌の種類が変化することにより、充分な耐摩耗性が得られない場合がでてくる。
本発明では、カリウム塩の粒子径を小さくし、さらに、その配合量をできるだけ減らすことにより、タイヤサイズや車輌の種類の変化に関係なく、優れた耐摩耗性を示すタイヤを製造しうるゴム組成物を得ることができる。
カリウム塩の平均粒子径は、0.5μm以上が好ましく、1μm以上がより好ましい。平均粒子径を0.5μm以上とすることにより、カリウム塩の凝集を抑制する傾向がある。また、カリウム塩の平均粒子径は、350μm以下が好ましく、300μm以下がより好ましい。平均粒子径を350μm以下とすることにより、加硫後にカリウム塩が大きな粒子としてゴム組成物中に残存して耐摩耗性に悪影響を及ぼすおそれを抑制できる傾向がある。
カリウム塩を含有させる場合のシリカ100質量部に対する含有量は、0.1質量部以上、好ましくは0.2質量部以上である。カリウム塩の含有量を0.1質量部以上とすることにより、シランカップリング剤の反応効率向上効果が十分に得られる傾向がある。また、カリウム塩の含有量は、シリカ100質量部に対して10質量部以下、好ましくは5質量部以下である。カリウム塩の含有量を10質量部以下とすることにより、加硫後のゴム組成物において、大きな粒子が多く残存して耐摩耗性を低下させることを抑制できる傾向がある。
ワックスとしては、特に限定されるものではないが、日本精鑞(株)製のオゾエース0355、パラメルト社製のOK5258Hなどのパラフィンワックスが好ましい。
ワックスを含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、0.5質量部以上が好ましく、1.0質量部以上がより好ましく、1.5質量部以上がさらに好ましい。また、ワックスのゴム成分100質量部に対する含有量は、5.0質量部以下が好ましく、4.0質量部以下がより好ましく、3.0質量部以下がさらに好ましい。ワックスの含有量を上記範囲内とすることにより、耐オゾン性、耐クラック性が良好となる傾向がある。
加工助剤としては、n−ブチル・ステアレート等の脂肪酸エステル、脂肪酸カルシウム塩等の脂肪酸金属塩、脂肪酸エステルと脂肪酸金属塩の混合物、ステアロアミド、オレイルアミド等の脂肪酸アミド、ステアリン酸等の脂肪酸等が挙げられる。脂肪酸エステルとしては、商品名「エキセパールBS」(花王(株)社製)、商品名「テルコール」(川研ファインケミカル(株)社製、商品名「ストラクトールWB222」、「ストラクトールWB212」、「ストラクトールWB215」(いずれも、Schill&Seilacher社製)等が挙げられる。また、脂肪酸エステルと脂肪酸金属塩の混合物としては、商品名「ストラクトールWB16」、商品名「ストラクトールWA48」、商品名「ストラクトールHT204」(Schill&Seilacher社製)等が挙げられる。なかでも、脂肪酸エステルと脂肪酸金属塩の混合物が好ましい。
加工助剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、0.1質量部以上が好ましく、0.2質量部以上がより好ましい。加工助剤の含有量を0.1質量部以上とすることにより、未加硫状態におけるロール加工性、タイヤ成形性を良好なものとすることができる傾向がある。また、加工助剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、10質量部以下が好ましく、8質量部以下がより好ましい。加工助剤の含有量を10質量部以下とすることにより、加硫ゴムの空気非透過性、破断時伸びを良好なものとすることができる傾向がある。
可塑剤
可塑剤としては、液状ファルネセン系樹脂以外の樹脂、およびオイルや液状ジエン系重合体などの軟化剤が挙げられる。
(液状ファルネセン系樹脂以外の樹脂)
液状ファルネセン系樹脂以外の樹脂としては、芳香族系石油樹脂などの従来タイヤ用ゴム組成物で慣用される樹脂が挙げられる。芳香族石油樹脂としては例えば、フェノール系樹脂、クマロンインデン樹脂、テルペン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル樹脂、ロジン樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂(DCPD樹脂)などが挙げられる。フェノール系樹脂としては例えばコレシン(BASF社製)、タッキロール(田岡化学工業(株)製)などが挙げられる。クマロンインデン樹脂としては例えばニットレジン クマロン(日塗化学(株)製)、ネオポリマー(新日本石油化学(株)製)などが挙げられる。スチレン系樹脂としては例えばSylvatraxx 4401 (Arizona chemical社製)などが挙げられる。テルペン系樹脂としては例えばTR7125(Arizona chemical社製)、TO125(ヤスハラケミカル(株)製)などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、グリップ性能の向上の点からスチレン系樹脂が好ましく、特に、ウェットグリップ性能の向上の点からαメチルスチレン樹脂が好ましい。なお、本明細書においては、単に樹脂と記載した場合、液状ファルネセン系樹脂以外の樹脂を意味するものとする。
本願発明の一実施態様においては、液状ファルネセン樹脂に加えてαメチルスチレン系樹脂を用いることが好ましい。所定量のシリカを配合するゴム組成物において、所定量の液状ファルネセン系樹脂とαメチルスチレン系樹脂とを配合することにより、ゴムの硬度変化抑制とウェットグリップ性能の向上を両立させることができ、タイヤにこのようなゴム組成物により構成されるトレッドを備えることにより、長期に渡ってしなやかさを維持できることで静粛性や快適な乗り心地がより長く維持でき、本発明の乗り心地性能の維持効果がより発揮されるものと考えられる。
αメチルスチレン樹脂は、樹脂の骨格(主鎖)を構成する主なモノマー成分として、α−メチルスチレンを含む樹脂であり、このようなαメチルスチレン樹脂としては、アリゾナケミカル社などによって製造販売されるαメチルスチレン樹脂を用いることができる。αメチルスチレン樹脂としては、例えば、α−メチルスチレン単独重合体や、α−メチルスチレンとスチレンとの共重合体などが挙げられ、これらαメチルスチレン樹脂は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
αメチルスチレン樹脂の軟化点は、60℃以上が好ましく、70℃以上がより好ましく、75℃以上がさらに好ましい。αメチルスチレン樹脂の軟化点が60℃未満であると、転がり抵抗が悪化する傾向がある。また、αメチルスチレン樹脂の軟化点は、110℃以下であり、105℃以下が好ましく、100℃以下がより好ましい。αメチルスチレン樹脂の軟化点が110℃を超えると、樹脂の分散性が悪化し、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
αメチルスチレン系樹脂のゴム成分100質量部に対する含有量は、2質量部以上であり、3質量部以上が好ましく、4質量部以上がより好ましい。αメチルスチレン系樹脂の含有量が、2質量部未満であると、ウェットグリップ性能向上の効果が得られない傾向がある。また、αメチルスチレン系樹脂の含有量は、20質量部以下であり、15質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましい。αメチルスチレン系樹脂の含有量が20質量部を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
樹脂の軟化点は、50℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましく、70℃以上がさらに好ましい。樹脂の軟化点を50℃以上とすることにより、樹脂の軟化を抑制してハンドグリップ性能を向上する傾向がある。また、樹脂の軟化点は、200℃以下が好ましく、190℃以下がより好ましく、180℃以下がさらに好ましい。樹脂の軟化点を200℃以下とすることにより、混練中のゴムへの相溶性が向上する傾向がある。なお、本発明における樹脂の軟化点は、JIS K 6220−1:2001に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度である。
樹脂を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、2質量部以上が好ましく、3質量部以上がより好ましく、4質量部以上がさらに好ましい。樹脂の含有量を2質量部以上とすることにより、グリップ性能が向上する傾向がある。また、樹脂のゴム成分100質量部に対する含有量は、50質量部以下が好ましく、30質量部以下がより好ましく、20質量部以下がさらに好ましい。樹脂の含有量50質量部以下とすることにより、混練加工性の低下を抑制する傾向がある。
(オイル)
オイルとしては、例えば、特に限定されるものではないが、たとえば、プロセスオイル、植物油脂またはその混合物を用いることができる。プロセスオイルとしては、たとえば、パラフィン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイルなどを用いることができる。なかでも、耐摩耗性の観点からアロマ系オイルが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
オイルを含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、1質量部以上が好ましく、2質量部以上がより好ましく、5質量部以上がさらに好ましい。また、オイルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、100質量部以下が好ましく、80質量部以下がより好ましく50質量部以下がさらに好ましい。オイルの含有量を上記範囲内とすることにより、オイルを含有させる効果が充分に得られ、良好な耐摩耗性を得ることができる。なお、本明細書において、オイルの含有量には、油展ゴムに含まれるオイル量も含まれる。
液状ファルネセン系樹脂と可塑剤(樹脂、オイル)との合計含有量は、ゴム成分100質量部に対して、2質量部以上であり、3質量部以上が好ましく、4質量部以上がより好ましい。また、液状ファルネセン系樹脂と可塑剤との合計含有量は、100質量部以下であり、80質量部以下が好ましく、50質量部以下がより好ましい。液状ファルネセン系樹脂と可塑剤の合計含有量が上記範囲内である場合は、本発明の効果がより好適に得られる。
老化防止剤
老化防止剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、アミン系、キノリン系、フェノール系、イミダゾール系の各化合物や、カルバミン酸金属塩などの老化防止剤を適宜選択して配合することができ、これらの老化防止剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、耐熱老化性という理由からアミン系老化防止剤、キノリン系老化防止剤が好ましく、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N−4−メチル−2−ペンチル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジアリール−p−フェニレンジアミン、ヒンダードジアリール−p−フェニレンジアミン、フェニルヘキシル−p−フェニレンジアミン、フェニルオクチル−p−フェニレンジアミンなどのp−フェニレンジアミン系、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンなどのキノリン系がより好ましく、なかでも、耐熱老化性と耐オゾンクラック性の点からN−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミンおよび2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体を組み合わせて用いることが好ましい。
老化防止剤を配合する場合のゴム成分100質量部に対する含有量(2種以上の老化防止剤を配合する場合にはそれらの合計含有量)は、1質量部以上が好ましく、1.5質量部以上がより好まく、2質量部以上がより好ましい。また、老化防止剤のゴム成分100質量部に対する含有量は、10質量部以下であることが好ましく、8質量部以下であることがより好ましく、6質量部以下であることがさらに好ましい。老化防止剤の含有量を上記範囲内とすることにより、耐熱老化性および耐オゾンクラック性が向上する傾向がある。
プルロニック型非イオン界面活性剤
プルロニック型非イオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリプロピレングリコールエチレンオキシド付加物とも呼ばれ、一般的には、下記式(5)で表わされる非イオン界面活性剤である。下記式(5)で表わされるように、プルロニック型非イオン界面活性剤は、両側にエチレンオキシド構造から構成される親水基を有し、この親水基に挟まれるように、プロピレンオキシド構造から構成される疎水基を有する。
Figure 2019065270
(式中、a、b、cは整数を表す。)
プルロニック型非イオン界面活性剤のポリプロピレンオキシドブロックの重合度(上記式(5)のb)、およびポリエチレンオキシドの付加量(上記式(5)のa+c)は特に限定されず、使用条件・目的等に応じて適宜選択できる。ポリプロピレンオキシドブロックの割合が高くなる程ゴムとの親和性が高く、ゴム表面に移行する速度が遅くなる傾向がある。なかでも、非イオン界面活性剤のブルームを好適にコントロールでき、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、ポリプロピレンオキシドブロックの重合度(上記式(5)のb)は、好ましくは100以下であり、より好ましくは10〜70、さらに好ましくは10〜60、特に好ましくは20〜60、最も好ましくは20〜45である。同様に、ポリエチレンオキシドの付加量(上記式(5)のa+c)は、好ましくは100以下であり、より好ましくは3〜65、さらに好ましくは5〜55、特に好ましくは5〜40、最も好ましくは10〜40である。ポリプロピレンオキシドブロックの重合度、ポリエチレンオキシドの付加量が上記範囲内であると、非イオン界面活性剤のブルームを好適にコントロールでき、本発明の効果がより好適に得られる。
プルロニック型非イオン界面活性剤としては、BASFジャパン(株)製のプルロニックシリーズ、三洋化成工業(株)製のニューポールPEシリーズ、旭電化工業(株)製のアデカプルロニックLまたはFシリーズ、第一工業製薬(株)製エパンシリーズ、日油(株)製のプロノンシリーズまたはユニルーブ等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ゴム成分100質量部に対して、プルロニック型非イオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上、さらに好ましくは2質量部以上である。プルロニック型非イオン界面活性剤の含有量を0.5質量部以上とすることにより、本発明の効果が充分に得られる傾向がある。また、プルロニック型非イオン界面活性剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは6質量部以下、より好ましくは5質量部以下、さらに好ましくは4質量部以下である。プルロニック型非イオン界面活性剤の含有量を6質量部以下とすることにより、操縦安定性、耐クラック性、耐オゾン性、耐変色性、低燃費性、耐摩耗性、氷上性能が良好なものとなる傾向がある。
その他、ステアリン酸、酸化亜鉛などは、従来ゴム工業で使用されるものを用いることができる。
加硫剤
加硫剤としては特に限定されず、従来ゴム工業で用いられているものを適宜選択して用いることができる。例えば、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、表面処理硫黄、不溶性硫黄、オイル分を含む可溶性硫黄などの硫黄などが挙げられる。
加硫剤のゴム成分100質量部に対する含有量は、0.1質量部以上が好ましく、0.5質量部以上がより好ましく、1.0質量部以上がさらに好ましい。また、加硫剤のゴム成分100質量部に対する含有量は、20質量部以下であり、10質量部以下が好ましく、5質量部以下がより好ましい。加硫剤の含有量が上記範囲内である場合、適切な補強効果が得られる傾向がある。
加硫促進剤
加硫促進剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、チオウレア系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸系、アルデヒド−アミン系もしくはアルデヒド−アンモニア系、イミダゾリン系、キサンテート系加硫促進剤が挙げられ、なかでも、本発明の効果がより好適に得られる点から、スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤が好ましい。
スルフェンアミド系加硫促進剤としては、CBS(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)、TBBS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドなどが挙げられる。チアゾール系加硫促進剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアゾリルジスルフィドなどが挙げられる。チウラム系加硫促進剤としては、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)などが挙げられる。グアニジン系加硫促進剤としては、ジフェニルグアニジン(DPG)、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジンなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、本発明の効果がより好適に得られる点からCBSおよびDPGを組み合わせて使用することが好ましい。
加硫促進剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、0.1質量部以上が好ましく、0.5質量部以上がより好ましく、1.0質量部以上がさらに好ましい。また、加硫促進剤のゴム成分100質量部に対する含有量は、20質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましく、5質量部以下がさらに好ましい。加硫促進剤の含有量を上記範囲内とすることにより、適切な補強効果と加硫促進効果が得られる傾向がある。
本発明にかかるゴム組成物は、タイヤのトレッド、アンダートレッド等のタイヤ部材に用いることができる。さらにトレッドがキャップトレッドとベーストレッドとからなる2層構造のトレッドである場合はキャップトレッドに好適に使用されるものである。
ゴム組成物の製造方法
本発明にかかるゴム組成物は、一般的な方法で製造できる。例えば、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどの一般的なゴム工業で使用される公知の混練機で、前記各成分のうち、架橋剤および加硫促進剤以外の成分を混練りし(ベース練り工程)、その後、架橋剤および加硫促進剤を加えてさらに混練りし(仕上げ練り工程)、加硫する方法などにより製造できる。
タイヤ
本発明にかかるゴム組成物を用いたタイヤは、上記ゴム組成物を用いて、通常の方法により製造できる。すなわち、4種の所定のゴム成分にシリカ、および上記の配合剤を必要に応じて配合した上記ゴム組成物を、トレッドなどの形状にあわせて押出し加工し、タイヤ成型機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、通常の方法にて成型することにより、未加硫タイヤを形成し、この未加硫タイヤを加硫機中で加熱および加圧することにより、タイヤを製造することができる。トレッドの形成は、シート状にした未加硫ゴム組成物を、所定の形状に貼り合せる方法、または2本以上の押出機に挿入して押出し機のヘッド出口で2相に形成する方法によっても作製することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
以下、実施例および比較例において用いた各種薬品をまとめて示す。
NR:TSR20
SBR1:数平均分子量(Mn):2.1×105、重量平均分子量(Mw):3.1×105、Tg:−25℃、スチレン含有量25質量%のアミン系変性SBR
SBR2:スチレン含有量:36質量%、ゴム固形分100質量部に対してオイル分25質量部含有、数平均分子量(Mn):1.0×105、重量平均分子量(Mw):6.2×105、Tg:−22℃のアミン系変性SBR
BR:シス含有量:トランス含有量:ビニル含有量=40:50:10、重量平均分子量(Mw):600,000、分子中にグリシジルアミノ基を含む低分子化合物と、この低分子化合物の2量体以上のオリゴマーとの混合物により変性された変性BR
カーボンブラック:三菱ケミカル(株)製のダイアブラック(登録商標)I N220(N2SA:112m2/g、DBP吸油量:115ml/100g)
シリカ:エボニック・インダストリー(EVONIK INDUSTRY)社製のULTRASIL(登録商標)VN3(N2SA:175m2/g)
シランカップリング剤:エボニック・インダストリー社製のSi 75(登録商標)(ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
オイル:出光興産(株)製のNH−70S(プロセスオイル)
樹脂1:アリゾナケミカル社製のSYLVATRAXX 4401(αメチルスチレン樹脂、軟化点:85℃)
樹脂2:日塗化学(株)製のニットレジン クマロン(クマロンインデン樹脂、重量平均分子量(Mw):500、Tg:70℃、軟化点:120℃)
加工助剤:Schill&Seilacher社製のストラクトールWB16(脂肪酸エステルと脂肪酸金属塩の混合物)
ワックス:日本精蝋(株)製のオゾエース0355
四ホウ酸カリウム:米山化学工業(株)製のPotassium Tetraborate(50mesh)
BLP1:液体ファルネセン−ブタジエン共重合体(重量平均分子量(Mw):100000、質量基準の共重合比:ファルネセン/ブタジエン=60/40、Tg:−78℃)
BLP2:液体ファルネセン単独重合体(重量平均分子量(Mw):10000、Tg:−72℃)
BLP3:液体ファルネセン−スチレン共重合体(重量平均分子量(Mw):10000、質量基準の共重合比:ファルネセン/スチレン=77/23、Tg:−72℃)
老化防止剤1:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
老化防止剤2:大内新興化学工業(株)製のノクラックFR(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
ステアリン酸:日油(株)製のビーズステアリン酸つばき
界面活性剤:三洋化成工業社製のニューポールPE−64(プルロニック型非イオン界面活性剤(PEG/PPG−25/30コポリマー)(上記式(5)のa+c:25、b:30))
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄(5%オイル含有粉末硫黄)
加硫促進剤DPG:住友化学(株)製のソクシノールD−G(N,N’−ジフェニルグアニジン)
加硫促進剤CZ:住友化学(株)製のソクシノールCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1〜12および比較例1〜4
表1に示す配合内容に従い、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を1.7Lのバンバリーミキサーに投入し、排出温度150℃の条件下で5分間混練りし、混練物を得た。得られた混練物に、硫黄および加硫促進剤を、表1の配合内容に従い添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃の条件下で20分間プレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
また、得られた未加硫ゴム組成物を使用して、トレッドの形状に成形し、他のタイヤ部材と共に貼り合せて未加硫タイヤを形成し、170℃で12分間加硫することにより、タイヤ(サイズ:215/60R16)を製造した。
各実施例および比較例により得られた加硫ゴム組成物およびタイヤについて、以下の評価を行った。その結果を表1に示す。
<硬度変化指数>
オゾン50pphm、40℃で1週間放置した前後の試験用タイヤについて、トレッド部の硬度(JIS−A)を測定した。下記硬度変化指数が95〜100であれば良いレベルとする。
(硬度変化指数)=(放置前の硬度)/(放置後の硬度)×100
<乗り心地性能維持の評価>
試作タイヤを標準リム(サイズ=16×6.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を210kPaとした。このタイヤを排気量が2000ccである自動車に装着した。この自動車を、その路面がアスファルトであるテストコースで80km走行させて、乗り心地についてドライバーによる官能評価を行った。同様の試験をオゾン50pphm、40℃で1週間放置した後の試験用タイヤについても行った。この結果を、下記式により評価した。下記維持指数が90〜100であれば良いレベルとする。
乗り心地性能維持指数
=放置後タイヤの乗り心地指数/放置前タイヤの乗り心地指数×100
Figure 2019065270
表1の結果より、ゴム成分に対し、所定量の液状ファルネセン系樹脂と、所定量のシリカとを含有し、液状ファルネセン系樹脂と可塑剤との合計量を所定量とするゴム組成物により構成されるトレッドを備える実施例1〜12では、液状ファルネセン系樹脂を所定量含有しない比較例1および2や、シリカの含有量が本発明の所定の範囲内でない比較例3および4に比べて硬度変化が小さく(言い換えると硬度変化指数が大きく)、乗り心地性能が維持されることが分かる。

Claims (7)

  1. ゴム成分100質量部に対し、液状ファルネセン系樹脂を2〜20質量部、シリカを10〜150質量部含み、液状ファルネセン系樹脂と可塑剤との合計含有量が2〜100質量部であるゴム組成物により構成されるトレッドを備えるタイヤ。
  2. 液状ファルネセン系樹脂の含有量が3〜15質量部である請求項1記載のタイヤ。
  3. 液状ファルネセン系樹脂が液状ファルネセン−ブタジエン共重合体、液状ファルネセン単独重合体および液状ファルネセン−スチレン共重合体からなる群より選択される少なくとも一種である請求項1または2記載のタイヤ。
  4. ゴム成分中に、天然ゴムを5〜50質量%、スチレンブタジエンゴムを10〜95質量%含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ。
  5. スチレンブタジエンゴムのスチレン量が5〜60質量%である請求項4記載のタイヤ。
  6. シリカの含有量が30〜100質量部である請求項1〜5のいずれか1項に記載のタイヤ。
  7. αメチルスチレン樹脂をさらに含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のタイヤ。
JP2018171935A 2017-09-29 2018-09-13 タイヤ Active JP7225620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/146,517 US20190100643A1 (en) 2017-09-29 2018-09-28 Tire

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017191736 2017-09-29
JP2017191736 2017-09-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019065270A true JP2019065270A (ja) 2019-04-25
JP7225620B2 JP7225620B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=63637766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018171935A Active JP7225620B2 (ja) 2017-09-29 2018-09-13 タイヤ

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP3461656B1 (ja)
JP (1) JP7225620B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019137835A (ja) * 2018-02-05 2019-08-22 ハンコック タイヤ カンパニー リミテッド タイヤトレッド用ゴム組成物、及びそれを用いて製造したタイヤ
JP7440583B1 (ja) 2022-08-26 2024-02-28 Toyo Tire株式会社 ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP7440584B1 (ja) 2022-08-26 2024-02-28 Toyo Tire株式会社 ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤ

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230226856A1 (en) * 2020-06-24 2023-07-20 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Tire
EP4166351A1 (en) * 2020-06-24 2023-04-19 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Tire

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000016010A (ja) * 1998-07-06 2000-01-18 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2003291610A (ja) * 2002-04-03 2003-10-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2007302713A (ja) * 2006-05-08 2007-11-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP2013241609A (ja) * 2012-02-24 2013-12-05 Kuraray Co Ltd ゴム組成物及びタイヤ
JP2013256585A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
WO2015025762A1 (ja) * 2013-08-23 2015-02-26 株式会社クラレ ゴム組成物、及びタイヤ
WO2015037420A1 (ja) * 2013-09-10 2015-03-19 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2016003269A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 住友ゴム工業株式会社 夏用タイヤ
WO2016009775A1 (ja) * 2014-07-15 2016-01-21 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物の製造方法および空気入りタイヤ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5411447B2 (ja) 2008-05-16 2014-02-12 旭化成ケミカルズ株式会社 変性共役ジエン系重合体組成物及びこれを用いた加硫ゴム組成物
FR2969631B1 (fr) 2010-12-23 2012-12-28 Michelin Soc Tech Pneumatique dont la bande de roulement comporte un copolymere bloc polyurethane thermoplastique
CN104072825A (zh) * 2013-03-27 2014-10-01 住友橡胶工业株式会社 冬季用无钉轮胎
JP6686314B2 (ja) * 2014-07-31 2020-04-22 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000016010A (ja) * 1998-07-06 2000-01-18 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2003291610A (ja) * 2002-04-03 2003-10-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2007302713A (ja) * 2006-05-08 2007-11-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP2013241609A (ja) * 2012-02-24 2013-12-05 Kuraray Co Ltd ゴム組成物及びタイヤ
JP2013256585A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
WO2015025762A1 (ja) * 2013-08-23 2015-02-26 株式会社クラレ ゴム組成物、及びタイヤ
WO2015037420A1 (ja) * 2013-09-10 2015-03-19 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2015054875A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2016003269A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 住友ゴム工業株式会社 夏用タイヤ
WO2016009775A1 (ja) * 2014-07-15 2016-01-21 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物の製造方法および空気入りタイヤ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019137835A (ja) * 2018-02-05 2019-08-22 ハンコック タイヤ カンパニー リミテッド タイヤトレッド用ゴム組成物、及びそれを用いて製造したタイヤ
JP7440583B1 (ja) 2022-08-26 2024-02-28 Toyo Tire株式会社 ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP7440584B1 (ja) 2022-08-26 2024-02-28 Toyo Tire株式会社 ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
EP3461656B1 (en) 2023-05-03
JP7225620B2 (ja) 2023-02-21
EP3461656A1 (en) 2019-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7225620B2 (ja) タイヤ
US9862816B2 (en) Pneumatic tire
JP5617040B2 (ja) ゴム組成物及びタイヤ
JP5650690B2 (ja) トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
EP2980149B1 (en) Rubber composition, vulcanized rubber, and tire
JP6021734B2 (ja) ゴム組成物及び空気入りタイヤ
EP2957433B1 (en) Truck or bus tires
WO2020179582A1 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP7119330B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
US11732116B2 (en) Rubber composition for tire tread and tire
JP6348348B2 (ja) 夏用タイヤ
JP2019073579A (ja) タイヤ用ゴム組成物
US20190100643A1 (en) Tire
JP2018177905A (ja) ゴム組成物およびタイヤ
JP6958064B2 (ja) タイヤ
JP6972932B2 (ja) ゴム組成物
JP6360107B2 (ja) ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2019137281A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2016089051A (ja) ゴム組成物及びタイヤ
JP7006197B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP7293870B2 (ja) ゴム組成物及びタイヤ
JP2014012799A (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2022016108A (ja) タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7225620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150