JP2019064816A - ワークの移載装置及びワークの移載方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的は、ワークの移載を好適に行うことのできるワークの移載装置及びワークの移載方法を提供することにある。
また、上記目的を達成するためのワークの移載方法は、薄板状の複数枚のワークを収納可能なラックに前記ワークを一枚ずつ移載する方法であって、前記ラックの一対の側板の内側に設けられ、前記複数枚のワークの各々の両端を支持する複数対の支持溝のうちの一対の支持溝内に対して一枚の前記ワークを移動させる際に、当該一対の支持溝にそれぞれ対応して設けられた一対の案内部材により前記ワークの厚さ方向の変位を規制することで当該一対の支持溝内への前記ワークの挿入を案内する。
図1及び図2に示すように、ワークの移載装置は、ベルトコンベア50により所定位置まで搬送された薄板状のワーク10の上面を移動機構40により吸着して持ち上げるとともに、ベルトコンベア50に並んで配置されたラック20内に一枚ずつ移動させて収納する装置である。
次に、移載装置の各構成について説明する。
図2に示すように、昇降機構70は、脚部71と、脚部71の上端に連結された天板72とを備えている。この天板72上にラック20が載置される。
次に、ラック20について説明する。
ラック20は、上下方向に長い長方形板状をなし、互いに対向する一対の側板21と、各側板21の対向方向に沿って延在し、各側板21の上端同士及び下端同士を連結する一対の連結部材22とを有している。各連結部材22は、各側板21の短手方向の一端に連結されている。各側板21及び各連結部材22は、例えばステンレス鋼からなる。
図3に示すように、各溝部材23には、各側板21の短手方向に沿って延在し、各ワーク10の長手方向の両端を支持する複数対の支持溝23aが上下方向に互いに所定の間隔をおいて並設されている。
図3に示すように、上下一対の連結部材22の間には、上下方向に沿って延在し、ワーク10の前側及び各側板21の長手方向に沿う側への変位を規制する2つの柱状のストッパ24が各側板21の対向方向に互いに間隔をおいて設けられている。
次に、移動機構40について説明する。
本実施形態では、ベルトコンベア50とラック20との間には、一対の案内部材30が設けられている。
図1及び図6に示すように、各案内部材30は、ラック20の一対の支持溝23aの後側に位置している。
次に、規制部材60について説明する。
図1及び図7に示すように、規制部材60は、硬質樹脂材料からなり、平面視長方形板状をなす本体部61と、本体部61とベルトコンベア50の側部とを連結する連結板62とを備えている。
ワーク10は、以下のようにしてラック20に収納される。
まず、図2、図6〜図8に示すように、ラック20の最下段の支持溝23aが、上下方向において案内部材30の各案内面31a,32aの出口部分の間に位置するように、昇降機構70によりラック20の高さが制御される。
そして、移動機構40によりワーク10が前方に移動される際に、ワーク10の長手方向の両端が一対の案内部材30の各案内面31a,32aの間を通過する。このとき、ワーク10が振動していたり、ワーク10に反りが生じていたりする場合であっても、ワーク10の厚さ方向の変位が規制されることで、当該一対の支持溝23a内へワーク10が円滑に挿入されるようになる(以上、作用1)。
そして、ベルトコンベア50により上記所定位置まで搬送された次のワーク10(以下、ワーク10b)が、上記ワーク10aのときと同様にして、移動機構40により移動され、ラック20の最下段の1つ上の支持溝23aに収納される。
(1)ワークの移載装置は、複数枚のワーク10の各々の両端を支持する複数対の支持溝23aを有するラック20、当該一対の支持溝23a内に向けてワーク10を一枚ずつ移動させる移動機構40、及び複数対の支持溝23aの並び方向(上下方向)に沿ってラック20を変位させる昇降機構70を備えている。
一方、案内部材30が設けられていない場合には、移動時にワーク10が振動すると、当該一対の支持溝23a内へ挿入可能な程度にワーク10の振幅が小さくなるまでワーク10の移動を待つ必要がある。この点、上記構成によれば、移動時にワーク10が振動しても、ワーク10の振幅が小さくなることを待つことなく当該一対の支持溝23a内へワーク10を移動させることができる。したがって、ワーク10の移載に要する時間を短縮することができる。
(2)一対の案内部材30の各々は、複数対の支持溝23aの並び方向(上下方向)において対向する一対の案内面31a,32aを有するものであり、一対の案内面31a,32a同士の間隔Dがワーク10の移動方向の前方ほど徐々に小さくされている。
こうした構成によれば、当該一対の支持溝23a内へのワーク10の挿入を確実に案内することができる。
(5)ラック20は、複数対の支持溝23aが上下方向に並んで配置されるものである。昇降機構70は、ラック20を下方に変位させるものである。一対の案内部材30の間には、移動機構40によるワーク10の移動に際して、ワーク10の垂れ下がりを規制する規制部材60が設けられている。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・案内部材30の出口部分における各案内面31a,32a同士の間隔D1は、支持溝23aの幅W1と同一であってもよい。
Claims (6)
- 薄板状の複数枚のワークを前記ワークの厚さ方向に互いに間隔をおいて収納可能なラックであって、対向する一対の側板、及び前記一対の側板の各々の内側に設けられ、前記複数枚のワークの各々の両端を支持する複数対の支持溝を有するラックと、
当該一対の支持溝内に向けて前記ワークを一枚ずつ移動させる移動機構と、
前記複数対の支持溝の並び方向に沿って前記ラックを変位させる変位機構と、
当該一対の支持溝にそれぞれ対応して設けられ、前記移動機構による前記ワークの移動に際して、前記ワークの厚さ方向の変位を規制することで当該一対の支持溝内への前記ワークの挿入を案内する一対の案内部材と、を備える、
ワークの移載装置。 - 前記一対の案内部材の各々は、前記複数対の支持溝の並び方向において対向する一対の案内面を有するものであり、
前記一対の案内面同士の間隔が前記ラックに近接するほど徐々に小さくされている、
請求項1に記載のワークの移載装置。 - 前記案内部材の出口部分における前記一対の案内面同士の間隔が、当該一対の支持溝の入口部分における幅よりも小さくされている、
請求項2に記載のワークの移載装置。 - 前記移動機構は、前記ワークの上面の一部を吸着する吸着部を備え、前記吸着部により前記ワークを吸着した状態で当該一対の支持溝内に向けて前記ワークを移動させるものである、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のワークの移載装置。 - 前記ラックは、前記複数対の支持溝が上下方向に並んで配置されるものであり、
前記変位機構は、前記ラックを下方に変位させるものであり、
前記一対の案内部材の間には、前記移動機構による前記ワークの移動に際して、前記ワークの垂れ下がりを規制する規制部材が設けられている、
請求項4に記載のワークの移載装置。 - 薄板状の複数枚のワークを収納可能なラックに前記ワークを一枚ずつ移載する方法であって、
前記ラックの一対の側板の内側に設けられ、前記複数枚のワークの各々の両端を支持する複数対の支持溝のうちの一対の支持溝内に対して一枚の前記ワークを移動させる際に、当該一対の支持溝にそれぞれ対応して設けられた一対の案内部材により前記ワークの厚さ方向の変位を規制することで当該一対の支持溝内への前記ワークの挿入を案内する、
ワークの移載方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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