JP2019064621A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】出し入れされる収容物が扉の内壁面で操作部材に引っ掛かることを手間やコストをかけることなく防止すると共に、当該容器に関する情報を扉の外壁面に表示したいという要望に応えることが可能な容器を提供すること。【解決手段】容器1は、扉60の両端部に隣接する第2短辺側側壁部40において、被係合部46を備える。扉60は、両端部に配設され被係合部46への係合により開口部40Aを閉状態にし、係合解除により開口部40Aを開閉可能状態にする扉係合部68と、扉係合部68と被係合部46の係合及び係合解除を操作する操作部材90と、扉60の外側に設けられた情報表示面74と、情報表示面74と一体成形され、扉60の内側に設けられた誤操作防止面とを備える。情報表示面74及び誤操作防止面は、扉60の両端部領域において、扉係合部68の操作部材90側の端部を挟んだ状態で対向配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、側壁部の開口部を扉で開閉可能に閉鎖する容器に関するものである。
従来より、側壁部の開口部を扉で開閉可能に閉鎖する容器に関し、種々の技術が提案されている。
例えば、下記特許文献1には、開閉扉の開閉作業を簡単に行うことができるように構成された運搬用容器が記載されている。運搬用容器は、底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された側壁とを備えた容器本体から構成され、前記側壁の壁面に、開口部と、その開口部を開閉可能に閉鎖する開閉扉とを設け、前記開閉扉の一端部には該開閉扉を容器本体の外方に回動させるための扉回動手段を設けるとともに、同開閉扉の他端部内側面には、両端部に扉係合突起が設けられるとともに扉操作部が設けられた扉係合部材を添設し、前記扉操作部を前記開閉扉の内側に位置させるとともに、前記開閉扉に露出孔を設けて前記露出孔内から前記扉操作部を前記開閉扉の外側に露出させるように構成し、前記開口部の周縁に位置する側壁には前記扉係合突起と係合して開閉扉の容器本体外方への回動を規制する扉係合部を設け、前記扉係合部材を上方、下方又は横方向にスライドさせることにより、前記扉係合突起と扉係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とするものである。
特許第4243502号公報
しかしながら、開閉扉の内側に位置する扉操作部は、容器本体の内側で露出している。そのため、運搬用容器において収容物を出し入れする際には、容器本体の内側で収容物が扉操作部に引っ掛かることがある。そのような場合には、扉操作部の不意な操作が行われて、開閉扉が容器本体の外方に回動して開くので、運搬用容器から収容物がこぼれてしまう虞があった。
そのような課題には、容器本体の内側において、扉操作部の露出部分を蓋等で覆う対応が考えられるが、蓋等を取り付けると、手間やコストがかかってしまう。
更に、開閉扉の外面において、運搬用容器に関する情報(例えば、運搬用容器の所有者名、運搬用容器の収容物の名称等)を表示したいという要望があった。
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、出し入れされる収容物が扉の内壁面で操作部材に引っ掛かることを手間やコストをかけることなく防止すると共に、当該容器に関する情報を扉の外壁面に表示したいという要望に応えることが可能な容器を提供することを課題とする。
この課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、底壁部と、底壁部の縁辺から上方へ延び出す側壁部と、側壁部の少なくとも一部に開口されている開口部を開閉可能に閉鎖する扉とを備える容器であって、側壁部のうち扉の端部に隣接する側壁部には、被係合手段を備え、扉には、端部に配設され、被係合手段への係合により開口部を閉じた状態に維持し、被係合手段の係合解除により開口部を開閉可能な状態にする扉係合手段と、扉係合手段の被係合手段への係合及び係合解除の操作を扉係合手段に伝達する操作部材と、扉の外壁面に設けられた情報表示面と、情報表示面と一体成形され、扉の内壁面に設けられた誤操作防止面とを備え、情報表示面及び誤操作防止面は、扉の端部領域において、少なくとも扉係合手段の操作部材側の端部を挟んだ状態で対向して配置されてなることを特徴とする。
情報表示面とは、例えば、ラベルの貼付、印刷、刻印、又は筆記等が行われることによって、容器に関する情報が表示される面をいう。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の容器であって、情報表示面は、操作部材又は扉係合手段に対向し扉の上下方向に延在するように形成された中間情報表示面と、中間情報表示面に連結され操作部材より上側に位置し扉の幅方向に延在するように形成された上側情報表示面、及び/又は中間情報表示面に連結され操作部材より下側に位置し扉の幅方向に延在するように形成された下側情報表示面とを備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の容器であって、情報表示面は、操作部材より上側に位置する上側情報表示面と、操作部材より下側に位置する下側情報表示面と、上側情報表示面と下側情報表示面を連結する中間情報表示面とを備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明の容器は、扉の外壁面に設けられた情報表示面において容器に関する情報を表示することによって、容器に関する情報を扉の外壁面に表示したいという要望に応えることが可能である。
同時に、請求項1に係る発明の容器は、扉の内壁面に設けられた誤操作防止面によって、容器に出し入れされる収容物が扉の内壁面側で操作部材に引っ掛かることを防止することが可能である。
更に、請求項1に係る発明の容器は、誤操作防止面が扉の情報表示面と一体成形されていることから、手間やコストをかけることなく、容器に出し入れされる収容物が扉の内壁面側で操作部材に引っ掛かることを防止することが可能である。
請求項2に係る発明の容器において、情報表示面は、「中間情報表示面及び上側情報表示面」、「中間情報表示面、上側情報表示面及び下側情報表示面」、又は「中間情報表示面及び下側情報表示面」のいずれかで構成されており、操作部材から操作部材の上側までの範囲、操作部材の上側から下側までの範囲、又は操作部材から操作部材の下側までの範囲に及んでいる。従って、請求項2に係る発明の容器は、比較的広い範囲の情報表示面において、容器に関する情報を表示することが可能である。
請求項3に係る発明の容器では、上側情報表示面、下側情報表示面、及び中間情報表示面で構成される情報表示面は、操作部材の上側から下側までの範囲に及んでいる。従って、請求項3に係る発明の容器は、比較的広い範囲の情報表示面において、容器に関する情報を表示することが可能である。
更に、請求項2,3に係る発明の容器において、容器に関する情報をラベルの貼付によって情報表示面に表示する際は、操作部材の上側と下側の間に位置する中間情報表示面にラベルが貼付される。よって、請求項2,3に係る発明の容器は、操作部材にラベルが貼り付くことを防ぐことが可能である。
本発明の実施形態の容器が表された斜視図である。 同容器が図1の紙面奥側から表された斜視図である。 同容器が折り畳まれた状態で表された斜視図である。 同容器が扉を取り外した状態で表された斜視図である。 同容器の扉から取り外された操作部材と扉とが表された斜視図であって、扉の外側から表された図である。 同容器の扉が操作部材を取り付けた状態で表された斜視図であって、扉の外側から表された図である。 同容器の扉が操作部材を取り付けた状態で表された斜視図であって、扉の内側から表された図である。 同容器が表された斜視図であって、第2短辺側側壁部の開口部が開放された状態で表された図である。 第2短辺側側壁部の開口部が扉で閉鎖された状態にある、同容器が表された正面図であって、扉の外側から表された図である。 同容器の第2短辺側側壁部と扉と底壁部とを図9の線A−Aで切断した断面が表された図であって、第2短辺側側壁部の開口部が扉で閉鎖された状態で表された図である。 同容器の第2短辺側側壁部と扉と底壁部とを図9の線B−Bで切断した断面が表された図であって、第2短辺側側壁部の開口部が扉で閉鎖された状態で表された図である。 同容器の第2短辺側側壁部と扉と底壁部とを図9の線C−Cで切断した断面が表された図であって、第2短辺側側壁部の開口部が扉で閉鎖された状態で表された図である。
以下、本発明に係る容器について、具体化した本実施形態に基づき、図面を参照しつつ説明する。
(1)容器の概要
図1及び図2に表されたように、本実施形態の容器1は、底壁部10、長辺側側壁部20,20、短辺側側壁部30,40、及び扉60等を備えている。底壁部10、長辺側側壁部20,20、短辺側側壁部30,40、及び扉60は、ポリプロピレン等の樹脂を材料として金型成形されたものである。
尚、図1及び図2において、符号D1の方向は、容器1の上下方向を示している。符号D2の方向は、容器1の奥行き方向(つまり、長辺側側壁部20,20の幅方向)を示している。符号D3の方向は、容器1の幅方向(つまり、短辺側側壁部30,40や扉60の幅方向)を示している。各方向D1,D2,D3は、互いに直交する関係にある。これらの点は、後述する図3乃至図12においても、同様である。
底壁部10は、略長方形状をなし、相対する一対の長辺12と、相対する一対の短辺14とを有している。底壁部10の各長辺12上には、公知の回動機構を介して、略長方形状の長辺側側壁部20,20が設けられている。これによって、長辺側側壁部20,20は、底壁部10に対して回動可能に設けられている。底壁部10の各短辺14上には、公知の回動機構を介して、短辺側側壁部30,40が設けられている。これによって、短辺側側壁部30,40は、底壁部10に対して回動可能に設けられている。
長辺側側壁部20,20と短辺側側壁部30,40は、公知の係合機構によって、互いに係合可能である。従って、長辺側側壁部20,20と短辺側側壁部30,40が係合状態のとき、長辺側側壁部20,20は、底壁部10の各長辺12から上方向へ延出した状態になり、短辺側側壁部30,40は、底壁部10の各短辺14から上方向へ延出した状態になる。
このようにして、容器1は、長辺側側壁部20,20と短辺側側壁部30,40が互いに係合すると、容器1の上面が開口された直方体状になる(組み立て状態)。但し、長辺側側壁部20,20と短辺側側壁部30,40は、互いの係合状態が解除されると、底壁部10に対する回動によって、図3に表されたように、底壁部10に積み重ねられる(折り畳み状態)。つまり、容器1は、いわゆる折畳み容器である。以下の説明では、明記しない限り、容器1が直方体状にあるとして説明する。
尚、各長辺側側壁部20は、同一の部材である。これに対して、短辺側側壁部30,40は、それらの輪郭が略長方形状で同じであるが、扉60の有無等の相違点がある。そのため、以下では、短辺側側壁部30,40について、区別して説明する場合には、第1短辺側側壁部30と第2短辺側側壁部40とに書き分ける。
また、容器1は、短辺14,14の上下方向D1の中間位置において、容器手持ち部10A,10A,30A,60Aを備えている。容器手持ち部10A,10A,30A,60Aには、作業者が容器1を持ち上げや持ち運び等を行う際に、作業者の指等が掛けられる。容器手持ち部10A,10Aは、底壁部10の外壁面に設けられている。容器手持ち部30Aは、第1短辺側側壁部30の外壁面に設けられている。容器手持ち部60Aは、扉60の外壁面に設けられている。
(2)扉の回動機構
扉60は、図4乃至図7に表されたような構成を有しており、第2短辺側側壁部40に対して回動可能に取り付けられる。第2短辺側側壁部40は、開口部40A、軸ピン保持溝40B、第1側壁位置決め凹部42、第2側壁位置決め凹部44、第3側壁位置決め凹部45、被係合部46、第1軸受部48、及び第2軸受部50等を有している。開口部40Aは、その上方が開放された略長方形の形状であり、第2短辺側側壁部40の上辺から下方に渡って成形されている。軸ピン保持溝40B、第1軸受部48、及び第2軸受部50については、後述する。
第1側壁位置決め凹部42は、開口部40Aの下辺に相当する第2短辺側側壁部40の端面において、複数設けられている。第2側壁位置決め凹部44及び第3側壁位置決め凹部45は、開口部40Aの両側辺に相当する第2短辺側側壁部40幅方向D3の両内端面において、設けられている。その両内端面において、第2側壁位置決め凹部44と第3側壁位置決め凹部45の間には、被係合部46が設けられている。
扉60は、第1扉位置決め凸部62、第2扉位置決め凸部64、第3扉位置決め凸部65、及び扉凹部66等を有している。以下の説明では、明記しない限り、扉60が第2短辺側側壁部40の開口部40Aを閉じた状態にあるとして説明する。第1扉位置決め凸部62は、扉60の下端面において、複数設けられている。第2扉位置決め凸部64及び第3扉位置決め凸部65は、扉60幅方向D3の両側端部において、設けられている。その両側端部において、第2扉位置決め凸部64と第3扉位置決め凸部65の間には、扉凹部66が設けられている。
各扉凹部66内には、扉係合部68,68が突出している。各扉係合部68は、凹部68Aが設けられており、上下方向D1に移動可能である。その移動機構については、後述する。
更に、第2短辺側側壁部40には、開口部40Aの下辺に相当する端面において、第1軸受部48と複数の第2軸受部50とが設けられている。第2短辺側側壁部40には、その幅方向D3における各第2軸受部50の外方側において、軸ピン保持溝40Bが第2軸受部50と隣接して成形されている。これに対して、扉60には、その下端面において、ヒンジ部70と複数の軸受部72とが設けられている。
第2短辺側側壁部40の第1軸受部48には、扉60のヒンジ部70の軸部が軸装される。第2短辺側側壁部40の各第2軸受部50には、扉60の各軸受部72が嵌装される。これによって、第2短辺側側壁部40の各第2軸受部50の軸孔と扉60の各軸受部72の軸孔は、第2短辺側側壁部40及び扉60の幅方向D3で連通した状態になり、不図示の軸ピンが軸装される。
軸ピンの軸装には、第2短辺側側壁部40の軸ピン保持溝40Bが利用される。具体的には、第2短辺側側壁部40において、軸ピン保持溝40Bに仮置させた軸ピンを、例えば、自動組立機等によって、第2軸受部50の側に押進させる。これによって、軸ピンは、第2短辺側側壁部40の軸ピン保持溝40Bに案内されながら、第2短辺側側壁部40の各第2軸受部50の軸孔及び扉60の各軸受部72の軸孔に装入される。
このようにして、扉60は、第2短辺側側壁部40に回動可能に組み付けられる。従って、図8に表されたように、容器1では、各長辺側側壁部20の幅方向D2において、扉60が第1短辺側側壁部30の反対側である外方(つまり、容器1の外方)へ向かって回転すると、第2短辺側側壁部40の開口部40Aが開放された状態になる。そのような状態において、扉60が逆方向に回転すると、図1に表されたように、扉60によって第2短辺側側壁部40の開口部40Aが閉鎖された状態になる。
尚、扉60によって第2短辺側側壁部40の開口部40Aが閉鎖されると、第2短辺側側壁部40の各被係合部46が、扉60の各扉凹部66に内在する。更に、第2短辺側側壁部40の各第1側壁位置決め凹部42には、扉60の各第1扉位置決め凸部62が嵌装される。第2短辺側側壁部40の各第2側壁位置決め凹部44には、扉60の各第2扉位置決め凸部64が嵌装される。第2短辺側側壁部40の各第3側壁位置決め凹部45には、扉60の各第3扉位置決め凸部65が嵌装される。これらの嵌装によって、第2短辺側側壁部40の開口部40Aに対して、扉60の位置決めがなされる。
(3)情報表示面と誤操作防止面
扉60は、その外側において、扉60の外壁面で構成された情報表示面74を有している。情報表示面74では、ラベルの貼付、印刷、刻印、又は筆記等が行われる。これらによって、情報表示面74においては、容器1に関する情報(例えば、容器1の所有者名、容器1の収容物の名称等)を表示することが可能である。
情報表示面74は、扉摘み部76、複数の外側窓78、及び複数の段差部80等を有している。扉摘み部76は、作業者が扉60の開閉等を行う際に、作業者の指等が掛けられるものである。扉摘み部76は、容器手持ち部60Aの上側に設けられている。
複数の外側窓78は、扉摘み部76と扉60の上端面との間において、扉60の幅方向D3に沿って列設されている。複数の段差部80は、扉60の幅方向D3における外側窓78の外方側において、扉60の幅方向D3に沿って列設されている。これによって、複数の外側窓78は、扉60の幅方向D3の中央領域に配置されている。複数の段差部80は、扉60の幅方向D3の両端部領域に配置されている。
扉60には、その両側端部に設けられた扉凹部66,66を扉60の幅方向D3に沿って貫通する細長空間部82が設けられている。細長空間部82は、複数の外側窓78と連通し、複数の段差部80に隣接している。細長空間部82には、後述する長尺状の操作部材90が介挿されている。
また、扉60は、その内側において、扉60の内壁面で構成された誤操作防止面84を有している。誤操作防止面84は、扉60が金型成形される際に、情報表示面74と一体成形される。誤操作防止面84は、扉60の幅方向D3の中央領域において、複数の内側窓86等を有している。複数の内側窓86は、扉60の上端面の下側において、扉60の幅方向D3に沿って列設され、細長空間部82と連通している。
情報表示面74の各外側窓78と誤操作防止面84の各内側窓86は、扉60の幅方向D3とは直交する方向D2から視ると、互い違いにあり、重ならないように成形されている。つまり、情報表示面74の各外側窓78と誤操作防止面84の各内側窓86は、扉60の幅方向D3の中央領域において、細長空間部82内の操作部材90を挟んだ状態で交互に配置されている。
誤操作防止面84の各内側窓86は、上下方向D1に細長いスリット形状である。従って、誤操作防止面84の各内側窓86においては、情報表示面74の各外側窓78と比べると、細長空間部82内の操作部材90が露出する部分が極めて少ない。そのため、容器1に出し入れされる収容物が、誤操作防止面84の各内側窓86を介して、細長空間部82内の操作部材90に当たることは希である。
(4)操作部材と扉係合部
操作部材90は、扉60において、細長空間部82に介挿されると、情報表示面74と誤操作防止面84に挟まれた状態にある。操作部材90は、操作摘み部92、及び一対の付勢部材94,94等を有している。操作摘み部92は、操作部材90の側面に凹設されており、操作部材90が扉60の細長空間部82に介挿されると、扉60の幅方向D3の中央に位置する外側窓78から現れる。
一対の付勢部材94,94は、板状のバネであって、操作摘み部92の両側において、操作部材90の下面に設けられている。各付勢部材94は、操作部材90が扉60の細長空間部82に介挿されると、細長空間部82の底面82Aに当接することによって、操作部材90を細長空間部82の底面82Aから離間する方向に付勢している。
従って、作業者は、作業者の指等を情報表示面74の外側窓78を介して操作摘み部92に掛けて、操作部材90を各付勢部材94の付勢力に抗しながら扉摘み部76の側に移動させると、操作部材90を細長空間部82の底面82Aに近接させることができる。その後、作業者は、作業者の指等を操作摘み部92から離すと、各付勢部材94の付勢力によって、操作部材90を細長空間部82の底面82Aから離間させることができる。
操作部材90の長尺方向の両端部には、上述した扉係合部68,68が突設されている。これによって、各扉係合部68は、操作部材90が扉60の細長空間部82に介挿されると、扉60の幅方向D3において、操作部材90から第2短辺側側壁部40へ向かう側にある扉60の端部領域に位置する。
そのため、各扉係合部68の一部は、扉60において、情報表示面74と誤操作防止面84の間に位置する。つまり、情報表示面74と誤操作防止面84は、扉60の両端部領域において、各扉係合部68の操作部材90側の端部を挟んだ状態で対向して配置されている。
更に、各扉係合部68は、操作部材90が扉60の細長空間部82に介挿されると、扉60において、各扉凹部66内で突出している。各扉係合部68は、操作部材90が扉60の細長空間部82の底面82Aに対して離間又は近接すると、その動作に伴って、各扉凹部66内を移動する。
従って、第2短辺側側壁部40の開口部40Aが扉60で閉鎖されている場合には、扉60幅方向D3の外方で扉60と隣接する第2短辺側側壁部40の各被係合部46に対して、各扉係合部68が操作部材90の各付勢部材94の付勢力によって係合する。これによって、扉60の状態(つまり、第2短辺側側壁部40の開口部40Aが閉鎖された状態)がロックされる。
これに対して、操作部材90が各付勢部材94の付勢力に抗して扉60の細長空間部82の底面82Aに近接すると、各扉係合部68が第2短辺側側壁部40の各被係合部46から外れ、上記係合が解除された状態になる。このような状態は、第2短辺側側壁部40の開口部40Aが開閉可能な状態であり、扉60の幅方向D3とは直交する方向D2において、第1短辺側側壁部30の反対側である外方(つまり、容器1の外方)へ向かって、扉60を回転させることによって、第2短辺側側壁部40の開口部40Aを開放させることが可能である。
よって、作業者は、操作部材90を操作することによって、扉60の各扉係合部68と第2短辺側側壁部40の各被係合部46を係合させたり、その係合を解除させたりすることが可能である。
尚、操作部材90は、その操作摘み部92の下側に設けられた突条が、扉60の細長空間部82を形作る壁面に設けられた複数の案内溝に案内されることによって、扉60の細長空間部82にスムーズに介挿させることが可能である。
(5)まとめ
以上詳細に説明した通り、本実施形態の容器1は、扉60の外壁面に設けられた情報表示面74において、容器1に関する情報をラベルの貼付、印刷、刻印、又は筆記等で表示することによって、容器1に関する情報を扉60の外壁面に表示したいという要望に応えることが可能である。
同時に、本実施形態の容器1は、扉60の内壁面に設けられた誤操作防止面84によって、容器1に出し入れされる収容物が扉60の内壁面側で操作部材90に引っ掛かることを防止することが可能である。
更に、本実施形態の容器1では、誤操作防止面84は、扉60の情報表示面74と一体成形されている。よって、本実施形態の容器1は、扉60の内壁面側で操作部材90を蓋等で覆うような技術と比べると、手間やコストがかからない。
本実施形態の容器1では、扉60の中央領域において、情報表示面74及び誤操作防止面84が、扉60の幅方向D3とは直交する方向D2(つまり、扉60の厚み方向)から視て、交互に位置している。そのため、扉60を金型のスライド抜きで一体成形する際には、情報表示面74及び誤操作防止面84の間において細長空間部82を形作るために、扉60の幅方向D3に抜かれるスライド金型の長さを、扉60の両側端面から情報表示面74の外側窓78又は誤操作防止面84の内側窓86までの最短距離にすることができる。よって、金型の大型化やスライド金型の破損等を防ぐことが可能である。
ちなみに、本実施形態において、長辺12は、「縁辺」の一例である。短辺14は、「縁辺」の一例である。長辺側側壁部20,20と短辺側側壁部30,40は、「側壁部」の一例である。被係合部46は、「被係合手段」の一例である。扉係合部68は、「扉係合手段」の一例である。
(6)情報表示面の構成
情報表示面74は、図9に表されたように、上側情報表示面74A、下側情報表示面74B、及び中間情報表示面74Cで構成されている。上側情報表示面74A、下側情報表示面74B、及び中間情報表示面74Cは、以下のように区別される。
上側情報表示面74Aは、情報表示面74のうち、各外側窓78及び各段差部80の上側の領域に相当する。つまり、上側情報表示面74Aは、操作部材90より上側に位置する。下側情報表示面74Bは、情報表示面74のうち、各外側窓78及び各段差部80の下側の領域に相当する。つまり、下側情報表示面74Bは、操作部材90より下側に位置する。中間情報表示面74Cは、情報表示面74のうち、各外側窓78又は各段差部80の間にある領域である。つまり、中間情報表示面74Cは、上側情報表示面74Aと下側情報表示面74Bを連結する領域である。従って、中間情報表示面74Cは、操作部材90と対向する位置にあるが、扉係合部68と対向する位置にあってもよい。
言い換えれば、上側情報表示面74Aは、中間情報表示面74Cに連結され、操作部材90より上側に位置し、扉60の幅方向D3に延在するように形成されている。下側情報表示面74Bは、中間情報表示面74Cに連結され、操作部材90より下側に位置し、扉60の幅方向D3に延在するように形成されている。中間情報表示面74Cは、操作部材90と対向し、扉60の上下方向D1に延在するように形成されている。
以上より、本実施形態の容器1では、上側情報表示面74A、下側情報表示面74B、及び中間情報表示面74Cで構成される情報表示面74が、操作部材90の上側から下側までの範囲に及んでいる。従って、本実施形態の容器1は、比較的広い範囲の情報表示面74において、容器1に関する情報を表示することが可能である。
更に、本実施形態の容器1において、容器1に関する情報をラベルの貼付によって情報表示面74に表示する際は、操作部材90の上側と下側の間に位置する中間情報表示面74Cにラベルが貼付される。よって、本実施形態の容器1は、操作部材90にラベルが貼り付くことを防ぐことが可能である。また、送り状等が印刷された不正開封防止ラベルは、操作部材90の操作摘み部92が覆われるように貼付されてもよい。そのようにすれば、扉60を開けて収容物を取り出す際の開封確認とすることができる。
尚、図10乃至図12は、上側情報表示面74A、下側情報表示面74B、及び中間情報表示面74Cについて、扉60(内の操作部材90)及び第2短辺側側壁部40(の誤操作防止面84)等の構成要素との位置関係を断面で表している。
尚、本実施形態では、「前記情報表示面及び前記誤操作防止面は、前記扉の端部領域より中央寄りの該扉の中央領域において、前記操作部材を挟んだ状態で交互に配置されてなることを特徴とする容器」が具体化されたとも言える。
そのような容器では、扉の中央領域において、情報表示面及び誤操作防止面が扉の厚み方向から視て交互に位置している。そのため、扉を金型のスライド抜きで一体成形する際には、情報表示面及び誤操作防止面の間において扉の幅方向に抜かれるスライド金型を短くすることができるので、金型の大型化やスライド金型の破損等を防ぐことが可能である。
(7)変更例
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施形態の容器1は、いわゆる折畳み容器であったが、折り畳みが不可能な容器であってもよい。
本実施形態の容器1は、開口部40Aを閉塞可能な蓋を備えてもよい。
扉60は、ヒンジ部70及び軸受部72等によって、第2短辺側側壁部40に開閉可能に支持されているが、スライド又は着脱等で開閉可能に支持されてもよい。そのような扉60の開閉支持部は、本実施形態のように、扉60の下端面に設けられてもよいが、扉60の両側端面のうち、一方の側端面に設けられてもよい。但し、扉60の一方の側端面に開閉支持部が設けられた場合には、扉60の他方の側端面から扉係合部68を突出させる。
扉60は、第2短辺側側壁部40に設けられているが、長辺側側壁部20に設けられてもよいし、第1短辺側側壁部30に設けられてもよい。つまり、扉60は、各長辺側側壁部20、第1短辺側側壁部30、及び第2短辺側側壁部40のうち、少なくとも一つの側壁部に設けられていればよい。
各扉係合部68は、操作部材90の長尺方向の両端部に突設されているが、操作部材90とは別体に構成されてもよい。そのような場合には、各扉係合部68は、操作部材90の長尺方向の両端部と、扉60幅方向D3の外方で扉60と隣接する第2短辺側側壁部40の各被係合部46との間において、扉60幅方向D3でスライド可能となるように扉60に付設される。これによって、操作部材90の操作動作は、各扉係合部68に伝達される。
各被係合部46は、第2短辺側側壁部40に設けられているが、第2短辺側側壁部40とは別体に構成されてもよい。そのような場合には、各被係合部46は、第2短辺側側壁部40に付設される。
開口部40Aは、第2短辺側側壁部40に成形されているが、第2短辺側側壁部40が底壁部10に対して回動することによって、長辺側側壁部20,20の二面等で形作られるものであってもよい。そのような場合は、第2短辺側側壁部40は、上述した扉60と同様に機能するように構成される。更に、各被係合部46は、長辺側側壁部20,20に設けられる。
情報表示面74は、上側情報表示面74A、下側情報表示面74B、及び中間情報表示面74Cで構成されているが、「中間情報表示面74C及び上側情報表示面74A」、又は「中間情報表示面74C及び下側情報表示面74B」で構成されてもよい。そのような場合であっても、情報表示面74は、操作部材90から操作部材90の上側までの範囲、又は操作部材90から操作部材90の下側までの範囲に及んでいるので、比較的広い範囲の情報表示面74において、容器1に関する情報を表示することが可能である。
1 容器
10 底壁部
12 長辺
14 短辺
20 長辺側側壁部
30 第1短辺側側壁部
40 第2短辺側側壁部
40A 開口部
46 被係合部
60 扉
68 扉係合部
74 情報表示面
74A 上側情報表示面
74B 下側情報表示面
74C 中間情報表示面
90 操作部材

Claims (3)

  1. 底壁部と、
    前記底壁部の縁辺から上方へ延び出す側壁部と、
    前記側壁部の少なくとも一部に開口されている開口部を開閉可能に閉鎖する扉とを備える容器であって、
    前記側壁部のうち前記扉の端部に隣接する側壁部には、
    被係合手段を備え、
    前記扉には、
    前記端部に配設され、前記被係合手段への係合により前記開口部を閉じた状態に維持し、該被係合手段の係合解除により該開口部を開閉可能な状態にする扉係合手段と、
    前記扉係合手段の前記被係合手段への係合及び係合解除の操作を前記扉係合手段に伝達する操作部材と、
    前記扉の外壁面に設けられた情報表示面と、
    前記情報表示面と一体成形され、前記扉の内壁面に設けられた誤操作防止面とを備え、
    前記情報表示面及び前記誤操作防止面は、前記扉の端部領域において、少なくとも前記扉係合手段の前記操作部材側の端部を挟んだ状態で対向して配置されてなることを特徴とする容器。
  2. 前記情報表示面は、
    前記操作部材又は前記扉係合手段に対向し前記扉の上下方向に延在するように形成された中間情報表示面と、
    前記中間情報表示面に連結され前記操作部材より上側に位置し前記扉の幅方向に延在するように形成された上側情報表示面、及び/又は該中間情報表示面に連結され該操作部材より下側に位置し該扉の幅方向に延在するように形成された下側情報表示面とを備えることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記情報表示面は、
    前記操作部材より上側に位置する上側情報表示面と、
    前記操作部材より下側に位置する下側情報表示面と、
    前記上側情報表示面と前記下側情報表示面を連結する中間情報表示面とを備えることを特徴とする請求項1に記載の容器。
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