JP2019064430A - 内装用部材 - Google Patents

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亮 山根
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Abstract

【課題】状況に応じて表面側を好適な温度とすることができる内装用部材を提供する。【解決手段】基材部31と、その一面側に配置される表皮部35とを備える内装用部材である。表皮部35には、予め定められた温度に温度調節されたエアーを通過させるエアー通過部39が設けられ、エアー通過部39には通過するエアーに通過抵抗を与える通過抵抗部材(編地部36)が配設される。また、温度調節されたエアーは車両や建築物等に設置されるエアーコンデョナーから送出されるエアーから分配されるものであってもよい。更に、通過抵抗部材(編地部36)としては、立体編地(ダブルラッセル編地、丸編地等)及び不織布などが挙げられる。【選択図】図3

Description

本発明は、内装用部材に関する。更に詳しくは、本発明は、エアーコンデショナーから送出されるエアーを利用して表面を快適な温度に調整することができる内装用部材に関する。
内装用部材、例えば、車両用の内装用部材の具体例である従来のアームレスト70は、例えば、図8のように、所望形状とされる基材部71と、その表面側に配設されて意匠面を構成する表皮部72とを備える。このようなアームレスト70では、より快適に使用するため、同図のように、基材部71と表皮部72との間にヒータ装置(ヒータ線を備える基布等)73を配置し、アームレスト70を暖め、使用感を向上させることが考えられる。また、図示を省略するが、特許文献1には、基材部71にヒータ装置73を埋設し、アームレスト70を暖め、使用感を向上させる技術が開示されている。
実開平4−7937号公報
しかし、このヒータ装置73を備えるアームレスト70では、ヒータ装置73を発熱状態としたとき、アームレスト70を暖めることができるのみで、アームレスト70をその時点の状況に適した温度とすることができないことがある。つまり、表皮部72をヒータ装置73で暖めることしかできないため、季節を問わず(冬季でなくても)、使用感が向上するアームレスト70とすることはできない。
本発明は、上述の従来技術の観点に鑑みてなされたものであり、その時点の状況に応じて適した温度とすることができる内装用部材を提供することを目的とする。
本発明は、以下のとおりである。
1.請求項1に記載の発明は、基材部と、前記基材部の一面側に配設される表皮部と、を備える内装用部材であって、
前記表皮部には、予め定められた温度に温度調節されたエアーを通過させるエアー通過部が設けられ、前記エアー通過部には通過するエアーに通過抵抗を与える通過抵抗部材が配設されていることを要旨とする。
2.請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記温度調節されたエアーは、エアーコンデョナーから送出されるエアーから分配されることを要旨とする。
3.請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、
前記エアー通過部に前記温度調節されたエアーを導入するための配管と、前記通過抵抗部材のエアー導入側との接続部が気密状態で接続され、
前記前記エアー通過部を通過したエアーを前記エアー通過部外に排気する配管と、前記通過抵抗部材のエアー排出側との接続部が気密状態で接続され、
前記通過抵抗部材の前記エアー導入側及び前記エアー排出側の各々の端縁部が気密状態とされていることを要旨とする。
4.請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の発明において、
前記通過抵抗部材は立体編地又は不織布からなることを要旨とする。
5.請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記立体編地は、ダブルラッセル編地又は丸編地であることを要旨とする。
本発明の内装用部材では、表皮部がエアー通過部を備え、しかもエアー通過部に通過抵抗部材が配設されているため、エアー通過部を通過するエアーは通過抵抗を受け、適宜、滞留しつつ、エアー通過部を通過する。そのため、エアー通過部を通過するエアーの温度をより効率よく内装用部材の表面側に伝達することができる。そして、エアー通過部(通過抵抗部材等により構成される)を通過するエアーが予め定められた温度に温度調整されているため、内装用部材の表面の温度をその時点での使用状況に適した温度とすることができる。例えば、予め定められた温度に温度調整されたエアーの種類(冷気のエアー、暖気のエアー、涼風のエアー)に応じて、使用する内装部材をより快適なものとすることができる。
また、温度調整されたエアーが、車両や建築物等に設置されるエアーコンデョナーから送出されるエアーから分配される場合は、車両や建築物等に、通常、設置されるエアーコンデョナー装置を有効利用し、温度調整されたエアーとすることができるため、内装用部材の温度調整をより簡易に、且つ安価に行うことができる。
更に、通過抵抗部材が、エアーを導入するための配管(エアー導入用配管)及びエアーを排出するための配管(エアー排出用配管)と気密状態で接続され、通過抵抗部材のエアー導入側及びエアー排出側の各々の端縁部が気密状態とされる場合は、エアー通過部から外部へのエアーの漏れを防止することができる。
また、通過抵抗部材が立体編地(ダブルラッセル編地又は丸編地等)又は不織布からなる場合は、簡易な構造でエアー通過部に確実に通過抵抗を与えることができるとともに、十分なクッション性を有する表皮部とすることができる。
実施形態1に係るドアトリム(車両用の内装用部材の具体例)を備えるドアの斜視図である。 図1のドアトリムの一部を構成するアームレストの分解斜視図である。 図2のアームレストを構成する表皮部等の縦断面図である。 ドアトリムとドアパネルの模式的な縦断面図である。 実施形態1のエアー導入用配管側の溶着部を説明する模式的な縦断面図である。 実施形態1の通過抵抗部材の端縁部の溶着部を説明する模式的な縦断面図である。 実施形態2の表皮部を説明するための模式的な縦断面図である。 従来例に係るアームレストの分解斜視図である。
以下、本発明を、図も参照しながら詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態では、内装用部材(例えば、図1の車両用ドアトリム20)の一部(例えば、図1のアームレスト22)に本発明を適用した具体的な態様を説明する。即ち、図1及び図2のように、本実施形態では内装用部材である車両用ドアトリム20は、アームレスト22を備え、このアームレスト22は、基材部31と、その表面(一面)に積層された表皮部35とを備える。
(1)基材部
基材部31はアームレスト22の外形を規定する部材であり、適度のクション性と形態安定性を備える素材で構成されている。この基材部31を構成する素材としては、合成樹脂の発泡体を例示することができる。この場合、合成樹脂の種類は特に限定されず、ポリウレタン樹脂、及びポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂などが挙げられる。
(2)表皮部
表皮部35は、図2及び図3のように、エアーに通過抵抗を与える通過抵抗部材の一例である編地部36と、2枚の通気性遮断シート37a、37bと、意匠面を構成する表皮シート38とを備える。また、2枚の通気性遮断シート37a、37bは、通過抵抗部材の一例である編地層36の一面側と他面側とに平行に配置され、編地層36及び編地層36と通気性遮断シート37a、37bとの間の僅かな空間によってエアー通過部39が構成される。尚、表皮シート38が合成皮革等の通気性を有さない材質からなる場合は、通気性遮断シート37a、37bは配設しなくてもよい。
編地部36を構成する編物の種類は特に限定されないが、立体編地、ジャージー、トリコット等の嵩高い編地が好ましく、特に立体編地が好ましい。この立体編地としては、例えば、一面側の編地36a及び他面側の編地36bが結接糸36cにより連結された構造のものが挙げられる(図3参照)。この立体編地としては、例えば、ダブルラッセル編機により編成されたダブルラッセル編地、丸編機により編成された丸編地等が挙げられ、表皮部35に配設される通過抵抗部材としてはダブルラッセル編地が好ましい。
一面側の編地36a及び他面側の編地36bの形成に用いる構成糸は、それぞれ、合成繊維、再成繊維、天然繊維等のいずれであってもよい。また、構成糸は1種の繊維のみからなる糸でもよく、複数の繊維を混合して製糸した糸であってもよい。更に、繊維のままの色調で着色されていない糸でもよく、所定の色調に着色された糸でもよい。また、一面側の編地36a及び他面側の編地36bは、同種の糸により形成されていてもよく、異種の糸により形成されていてもよい。
繊維としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維等のポリエステル系繊維、ナイロン6繊維、ナイロン66繊維等のポリアミド系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン系繊維などの熱可塑性樹脂繊維が挙げられる。また、熱可塑性樹脂繊維を除く他の合成繊維、綿、麻、絹、ウール等の天然繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、リョセル等の再生繊維などが挙げられる。これらの繊維うちでは、合成繊維が好ましく、熱可塑性樹脂繊維がより好ましく、強度が大きく、優れた耐久性等を有するポリエステル系繊維が特に好ましい。
構成糸の形態も特に限定されず、フィラメント糸でもよく、紡績糸でもよい。更に、撚糸、仮撚加工糸、流体噴射加工糸等の嵩高加工糸などであってもよい。また、フィラメント糸である場合、マルチフィラメントでもモノフィラメントでもよいが、マルチフィラメントであることが好ましい。
一面側の編地36a及び他面側の編地36bを構成する構成糸の繊度は特に限定されないが、それぞれ、50〜1500デシテックス、特に150〜1200デシテックスであることが好ましい。これらの繊度が上述の範囲内であれば、十分なクッション性を有する立体編地を編成することができる。また、一面側の編地36a及び他面側の編地36bを構成する構成糸の繊度は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
更に、一面側の編地36a及び他面側の編地36bの糸密度も特に限定されないが、それぞれ、コース方向の糸密度が10〜100本/inch、特に15〜70本/inchであり、且つウェール方向の糸密度が5〜50本/inch、特に8〜30本/inchであることが好ましい。これらの糸密度が上述の範囲内であれば、十分なクッション性を有する立体編地を編成することができる。また、一面側の編地36a及び他面側の編地36bの糸密度は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
更に、結接糸36cとしては、通常、フィラメント糸が用いられる。このフィラメント糸は、マルチフィラメントでもモノフィラメントでもよく、仮撚加工等の加工がなされていてもよい。結接糸36cがマルチフィラメントであれば、より柔軟な編地部36とすることができるとともに、よりエアーの通過抵抗の高い通過抵抗部材とすることができる。一方、結接糸36cがモノフィラメントであると、柔軟性はやや低下し、エアーの通過抵抗の低い通過抵抗部材となる。いずれのフィラメント糸とするかは、アームレスト20の快適な温度及び感触によって選択することができる。フィラメント糸を構成する繊維の種類は特に限定されず、合成繊維、再成繊維、天然繊維等のいずれであってもよい。
フィラメント糸を構成する繊維としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維等のポリエステル系繊維、ナイロン6繊維、ナイロン66繊維等のポリアミド系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン系繊維などの熱可塑性樹脂繊維、熱可塑性樹脂繊維以外の合成繊維、天然繊維、再生繊維などが挙げられる。これらのなかでも、合成繊維が好ましく、熱可塑性樹脂繊維であることがより好ましく、強度が大きく、優れた耐久性等を有するポリエステル系繊維、特にポリエチレンテレフタレート繊維がより好ましい。
結接糸36cの繊度は特に限定されないが、10〜1500デシテックス、特に20〜1000デシテックスであることが好ましい。この繊度が上述の範囲内であれば、十分なクッション性を有する立体編地を編成することができる。また、結接糸36cの糸密度は特に限定されないが、コース方向の糸密度が10〜100本/inch、特に15〜70本/inch、且つウェール方向の糸密度が5〜50本/inch、特に8〜30本/inchであることが好ましい。この糸密度が上述の範囲内であれば、十分なクッション性を有する立体編地を編成することができる。
以上、通過抵抗部材としての編地部36について詳述したが、通過抵抗部材としては、この他、不織布、織物等の布帛、及びポリウレタン樹脂発泡体、ポリオレフィン樹脂発泡体等の発泡樹脂シートなどからなる部材が挙げられる。そして、これらのうちでも、アームレスト22の快適な温度及び感触の観点で、編物、特に立体編地が好ましい。
表皮シート38は、一方の通気性遮断シート37aの一面側に配設され、アームレスト22の意匠面を構成している。この、表皮シート38としては、例えば、意匠布(ファブリック)、樹脂層(ポリウレタン樹脂層、ポプロピレン樹脂層等)、合成皮革、人工皮革、天然皮革等の表皮材料を用いることができる。更に、表皮シート38を基材部31の一面側に配設する方法は特に限定されず、表皮シート38の材質に応じて、接着剤等を介した貼着、及び熱融着等の方法が挙げられる。
(3)内装用部材の用途
本発明の内装用部材の用途は特に限定されず、車両用の内装用部材、建築物用の内装用部材等が挙げられる。車両としては、乗用車、バス、トラック等の他、鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などが挙げられる。また、この内装用部材は、特に乗用車、バス、トラック等の天井、ドアトリム、インストルメントパネル、ピラー、サンバイザ、パッケージトレイ等として利用することができる。
以下、特定の実施形態により本発明を具体的に説明する。
実施形態1
図1及び図4のように、実施形態1の内装用部材であるドアトリム20は、ドアパネル10の車室内側に取り付けられている。ここで、ドアパネル10は、ドアアウタパネル11とドアインナパネル12とを備える。ドアトリム20は、オーナメント21、アームレスト22、ドアポケット26、及びスイッチパネル27等を備える。そして、アームレスト22が本発明の特徴を備える内装用部材であり、基材部31と、温度調整可能な表皮部35とを備える(図2、4参照)。
基材部31は、図2のように、アームレスト22の外形を規定する部材であり、上面部31aと、側面部31bをL字状に配置して構成されている。この基材部31は、適度なクション性と形態安定性を備える素材で構成されている。また。基材部31を構成する素材としては、発泡ポリウレタン等の樹脂発泡体が多用される。
表皮部35は、図3のように、編地部36、通気性遮断シート37a、37b、及び表皮シート38を備える。これらのうち、表皮シート38は、アームレスト22の意匠面を構成する部材であり、この表皮シート38は、例えば、意匠布(ファブリック)等の通気性を有する材質からなる。このように、表皮シート38が通気性を有していても、通気性遮断シート37a、37bを備えるため、エアーが外部へ漏れ出ることはない。
更に、表皮部35を基材部31の一面側に配設する方法は特に限定されず、通気性遮断シート37bの材質に応じて、接着剤等を介した貼着、及び熱融着等の方法により配設される。また、2枚の通気性遮断シート37a、37bは編地層36を挟んで平行に配置され、編地層36及び通気性遮断シート37a、37bの間の僅かな空間によってエアー通過部39が構成される。更に、エアー通過部39に配設された編地部36が通過抵抗部材となる。
編地部36は立体編地であり、一面側の編地36a、他面側の編地36b、及び両編地36a、36bを連結する結接糸36cを備える。また、表皮部35が基材部31の一面側に配設されることで、編地部36も基材部31の外形に沿って折り曲げられる(図2の破線参照)。更に、編地部36には、エアーが導入される側とエアーが排出される側に接続部36d、36eが設けられ、エアーが導入される側の接続部36dに、エアー導入用配管51の端部が接続され、エアーが排出される側の接続部36eに、エアー排気用配管52の端部が接続される(図3参照)。
また、図5のように、接続部36dと、エアー導入用配管51との間は、超音波溶着(ウエルド溶着)され、気密状態とされている(溶着部61、62参照)。更に、図示はしないが、接続部36eとエアー排出用配管52(図3参照)との間も、同様に超音波溶着(ウエルド溶着)され、気密状態とされている。更に、図6のように、編地部36の端縁部(W1、W2)であって、接続部36d、36eを除く他の部分も、超音波溶着(ウエルド溶着)され、気密状態とされている。具体的には、一面側の編地36aの端縁部を構成する部分W1と、他面側の編地36bの端縁部を構成する部分W2とが重ね合わされて超音波溶着(ウエルド溶着)され(溶着部Y参照)、気密状態とされている。
更に、図3のように、編地部36の一面側と他面側の各々の面(基材部31の上面部31aに沿って配置される部分では上下面、側面部31bに沿って配置される部分では車幅方向に沿った表裏面)が通気性遮断シート37a、37bで覆われている。そして、図5の溶着部63、64のように、通気性遮断シート37a、37bと対応する配管(図3のエアー導入用配管51及びアー排気用配管52参照)との間も、超音波溶着(ウエルド溶着)され、気密状態とされている。そのため、編地部36から、表皮シート38に向かってエアー漏れすることが防止される。
ここで、エアー導入用配管51は、車両用のエアーコンデョナーのエアーの温度調整をする本体部と、温度調整されたエアーを車室内に吹き出すためのダクトとを接続する配管(ダクト用配管)から分岐した分岐管により構成されている。また、エアー排気用配管52は、図4のように、車室外に向かって配置され、ドアパネル10に向かってエアーが排出される。
実施形態1のアームレスト22では、表皮部35がエアー通過部39を備えるとともに、エアー通過部39に編地部36(通過抵抗部材)が配設されている。そのため、エアー通過部39を通過するエアーは、編地部36では通過抵抗を受け、適宜、通過速度が低下する。このように、エアー導入用配管51から導入されたエアーは、接続部36dから接続部36eの方向に向かって穏やかな速度で編地部36を通過することになる。これにより、エアー通過部39を通過するエアーの温度をより効率よくアームレスト22の表面側に伝達することができる。
そして、エアー通過部39を通過するエアーが、エアーコンデョナーの温度調整機能に基づいて、適温に温度調整されているため、アームレスト22の表面の温度をその時点の車室内温度に対応した適温とすることができる。例えば、温度調整されたエアーが冷気であればアームレスト22を冷やすことができ、温度調整されたエアーが暖気のエアーであればアームレスト22を暖めることができる。また、温度調整されたエアーが涼風のエアーであれば、アームレスト22に接触する乗員が心地良い感触を受けることできる。従って、実施形態1によると、使用するアームレスト22を乗員にとってより快適なものとすることができる。
また、実施形態1では、温度調整されたエアーとして、車両用のエアーコンデョナーから送出されるエアーを分配して用いており、通常、車両が備えている設備を有効利用し、温度調整されたエアー用いることができる。そのため、アームレスト22の温度調整をより簡易、且つ安価に行うことができる。
更に、通過抵抗部材が、エアー導入用及びエアー排出用のそれぞれの配管51、52と気密状態で接続され、通過抵抗部材の端縁部も気密状態とされている。また、編地部36の一面側と他面側の各々の面が通気性遮断シート37a、37bで覆われている。そのため、アームレスト22の表面及び側面からエアーが漏れ出ることが防止される。このように、所要個所が気密状態とされ、表面等からのエアー漏れも防止されるため、車両用のエアーコンデョナーから送出されるエアーを極めて有効に活用することができる。
また、編地部36がラッセル編機により編成され、一面側と他面側の2層の編地36a、36bが結接糸36cで連結された編地であるため、簡易な構造であって、且つ確実に通過抵抗を発現させることができる。しかも、編地部36が立体編地であるため、アームレスト22に十分なクッション性を付与することもできる。
実施形態2
実施形態2のアームレスト22は、図7のように、(a)通気性遮断シート37a、37bを備えない点、(b)表皮シート38と基材部31の表面31aとの間に形成される空間によってエアー通過部39bを構成する点、及び(c)通気性遮断シート37a、37bを備えないにも拘わらず、表皮シート38が通気性を有するものに限定される点[表皮シート38が、例えば、意匠布(ファブリック)からなる]が、実施形態1のアームレスト22と異なる。
実施形態2のアームレスト22では、通気性遮断シート37a、37bを備えないとともに、表皮シート38が通気性を有するため、実施形態1の効果に加えて以下のような作用効果が奏される。即ち、エアー通過部39bを通過するエアーが表皮シート38から車室内へ漏れ出ることになり、この漏れ出たエアーが乗員に触れる。そして、温度調整されたエアーが直接触れることを快適に感じる乗員にとっては、より心地良い車室内雰囲気となる。
尚、本発明においては、前述の実施形態に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施形態とすることができる。例えば、実施形態1、2では、エアー排気用配管52の排出口の向きを車室側からドアパネル10方向としたが、この排出口は車室内方向(例えば、リアシートの乗員の方向等)としてもよい。また、排出口の数は特に限定されず、1個又は2個以上としてもよく、この場合、排出口の向きを異方向とすることで、車室内の上方、下方、前方、後方等に向けて温度調整されたエアーを排出するようにしてもよい。
また、各々の実施形態では、車両用のエアーコンデョナーのエアーの温度調整をする本体部と、温度調整されたエアーを車室内に吹き出すためのダクトとを接続するダクト用配管から分岐した分岐管により、編地部36に温度調整されたエアーを送り出す態様を例示した。一方、これらの実施形態と異なり、エアーコンデョナーの本体部と、編地部36とを直接接続する配管を用いることもできる。
尚、前述の記載は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態を挙げて説明したが、本発明の記述及び図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく、説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料及び実施形態を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、寧ろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は、内装用部材、例えば、表面の温度をその時点での使用状況に適した温度とすることができる車両用の内装用部材の技術分野において利用することができる。
20;ドアトリム(内装用部材)、21;オーナメント、22;アームレスト、31;基材部、35;表皮部、36;編地部、36a;一面側の編地、36b;他面側の編地、36c;結接糸、36d、36e;接続部、37a、37b;通気性遮断シート、38;表皮シート、39、39b;エアー通過部、51;エアー導入用配管、52;エアー排気用配管。

Claims (5)

  1. 基材部と、前記基材部の一面側に配設される表皮部と、を備える内装用部材であって、
    前記表皮部には、予め定められた温度に温度調節されたエアーを通過させるエアー通過部が設けられ、前記エアー通過部には通過するエアーに通過抵抗を与える通過抵抗部材が配設されていることを特徴とする内装用部材。
  2. 前記温度調節されたエアーは、エアーコンデョナーから送出されるエアーから分配される請求項1に記載の内装用部材。
  3. 前記エアー通過部に前記温度調節されたエアーを導入するための配管と、前記通過抵抗部材のエアー導入側との接続部が気密状態で接続され、
    前記エアー通過部を通過したエアーを前記エアー通過部外に排出する配管と、前記通過抵抗部材のエアー排出側との接続部が気密状態で接続され、
    前記通過抵抗部材の前記エアー導入側及び前記エアー排出側の各々の端縁部が気密状態とされている請求項1又は2に記載の内装用部材。
  4. 前記通過抵抗部材は立体編地又は不織布からなる請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の内装用部材。
  5. 前記立体編地は、ダブルラッセル編地又は丸編地である請求項4に記載の内装用部材。
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