JP2009106670A - アームレスト - Google Patents
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Abstract
【課題】使用時における快適性の向上を図る。
【解決手段】
基材32に、フロアコンソールFCに設けた空気送出口46に整合する空気取込口16と、上部壁面13に開口すると共に空気取込口16に連通する多数の空気吹出孔18とを設ける。表皮材34を、通気性を有する素材から形成する。基材32の上部壁面13と表皮材34との間に、通気性を有する弾性層50を介在させる。弾性層50は、多数の発泡ビーズ52で構成される。空気送出口46から送出された空気は、空気取込口16から基材32の内部空間15内へ流入した後に各空気吹出孔18から弾性層50内へ吹出し、該弾性層50内を流通して表皮材34から外方へ送出される。
【選択図】図2
【解決手段】
基材32に、フロアコンソールFCに設けた空気送出口46に整合する空気取込口16と、上部壁面13に開口すると共に空気取込口16に連通する多数の空気吹出孔18とを設ける。表皮材34を、通気性を有する素材から形成する。基材32の上部壁面13と表皮材34との間に、通気性を有する弾性層50を介在させる。弾性層50は、多数の発泡ビーズ52で構成される。空気送出口46から送出された空気は、空気取込口16から基材32の内部空間15内へ流入した後に各空気吹出孔18から弾性層50内へ吹出し、該弾性層50内を流通して表皮材34から外方へ送出される。
【選択図】図2
Description
本発明は、シートの側方に設けられるアームレストに関するものである。
自動車の乗員室内に設置されるシートには、側方にアームレストが装備されるものが多い。図5および図6は、自動車のフロントシートの間に設置されるフロアコンソールFCに設けられ、該フロアコンソールFCのリッドとして機能するアームレストAR1を例示している。図5に示す2層タイプのアームレストAR1は、シートを利用する乗員が体重を掛けても変形しない強度と剛性を付与した基材10と、該基材10を覆うように設けられて乗員の腕に接する表皮材20とで構成されている。また、図6に示す3層タイプのアームレストAR1は、前述した基材10および表皮材20と、これら基材10と表皮材20との間に介在させた弾性体30とで構成されている。なお、図5および図6に示す各アームレストAR1の基材10は、上下の関係で組付けられる第1部材12および第2部材14から構成されているが、該基材10は単一の部材から構成される場合もある。
表皮材20は、図示省略したシートに採用される表皮材と同一材質、デザインのものが多く、主に触感向上および質感向上を図るために設けられている。すなわち表皮材20は、例えば合成樹脂(PPやPE等)製、本革製、または布(織布、編布)等が採用されている。なお、アームレストに関しては、例えば特許文献1または特許文献2に開示されている。
実開平5−37588号公報
実開平5−84538号公報
ところで、合成樹脂製または本革製の表皮材20は、これら素材の特性上、気温によって表面温度が変化し易く通気性が良くない。従って、合成樹脂製または本革製の表皮材20を採用したアームレストAR1は、夏期の暑い時期においては、使用開始時に表皮材20の表面が熱くなっていたり、使用中の発汗により蒸れ易いため、乗員に不快感を与えてしまう不都合がある。また、冬期の寒い時期においては、使用開始時に表皮材20の表面が冷たくなっているため、乗員に不快感を与えてしまう不都合があった。なお、布製の表皮材20においても、合成樹脂製や本革製の表皮材20ほど顕著ではないものの、前述と同様の不都合が発生していた。
従って本発明では、使用時における快適性の向上を図ったアームレストを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、シートの側方に設けられる基材と、前記基材の上部壁面を覆う表皮材とを備えるアームレストにおいて、
前記基材は、空気が送り込まれる空気取込部と、前記上部壁面に開口すると共に前記空気取込部に連通する空気吹出孔とを有し、
前記表皮材は通気性を有することを要旨とする。
前記基材は、空気が送り込まれる空気取込部と、前記上部壁面に開口すると共に前記空気取込部に連通する空気吹出孔とを有し、
前記表皮材は通気性を有することを要旨とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、基材の空気取込部に送り込まれた空気は、空気吹出孔を介して表皮材の外方へ送出される。すなわち、表皮材の外方へ送出する空気により腕が接する該表皮材の温度が調節されるので、蒸れ防止が図られて使用時における快適性の向上を図り得る。
請求項2記載の発明は、前記基材の上部壁面と前記表皮材との間に、通気性を有する弾性層を介在させたことを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、基材と表皮材との間に介在した弾性層によりクッション性が得られると共に、該弾性層が通気性を有するので表皮材からの空気の送出が阻害されない。
従って、請求項2に係る発明によれば、基材と表皮材との間に介在した弾性層によりクッション性が得られると共に、該弾性層が通気性を有するので表皮材からの空気の送出が阻害されない。
請求項3記載の発明は、前記弾性層は、個々に独立した発泡ビーズで構成されることを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、発泡ビーズ特有のクッション性が得られると共に、各発泡ビーズ間に形成された間隙を介して空気の流通がなされる。
従って、請求項3に係る発明によれば、発泡ビーズ特有のクッション性が得られると共に、各発泡ビーズ間に形成された間隙を介して空気の流通がなされる。
請求項4記載の発明は、前記上部壁面および前記弾性層の間と、前記表皮材および前記弾性層の間とに、通気性を有すると共に前記発泡ビーズの通過を規制するネット部材を設けたことを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、発泡ビーズが基材の上部壁面の空気吹出孔および表皮材の孔部から零れ出ることを防止し得る。
従って、請求項4に係る発明によれば、発泡ビーズが基材の上部壁面の空気吹出孔および表皮材の孔部から零れ出ることを防止し得る。
請求項5記載の発明は、前記基材はシートの側方に配置された車両内装部材に設けられ、前記車両内装部材に基材と対向して設けた前記空気送出部と前記空気取込部とが整合した際に、該空気送出部に配設した閉塞部材を開放操作する操作部を備えたことを要旨とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、車両内装部材に設けた空気送出部と基材に設けた空気取込部とが整合すると、操作部により閉塞部材が開放操作されて空気送出部が開放され、該空気送出部から空気取込部への空気の吹出しが許容される。
従って、請求項5に係る発明によれば、車両内装部材に設けた空気送出部と基材に設けた空気取込部とが整合すると、操作部により閉塞部材が開放操作されて空気送出部が開放され、該空気送出部から空気取込部への空気の吹出しが許容される。
本発明に係るアームレストによれば、表皮材から空気が送出されるので、吹出す空気により表皮材の表面温度が調節され、蒸れ防止が図られて使用時における快適性の向上を図り得る。
次に、本発明に係るアームレストにつき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら、以下に説明する。各実施例では、フロアコンソールに設けられるアームレストを例示して説明する。なお、乗員室にフロアコンソールを設置した状態において、車体前側をアームレストの前側、車体後側をアームレストの後側とする(図1では、左側が前側、右側が後側)。
(第1実施例)
図1は、第1実施例に係るアームレストARを設けた車両内装部材であるフロアコンソールFCを、一部省略した状態で示した側断面図である。フロアコンソールFCは、乗員室内のフロントシート間(運転席と助手席との間)においてフロアに設置される。フロアコンソールFCは、後側部分40Bが前側部分40Aより盛り上がった側面形状をなすコンソール本体40を基本とし、チェンジレバーやカップホルダー等が前側部分40Aに配設され、上方に開口する所要深さの物品収納部42が後側部分40Bに画成されている。
図1は、第1実施例に係るアームレストARを設けた車両内装部材であるフロアコンソールFCを、一部省略した状態で示した側断面図である。フロアコンソールFCは、乗員室内のフロントシート間(運転席と助手席との間)においてフロアに設置される。フロアコンソールFCは、後側部分40Bが前側部分40Aより盛り上がった側面形状をなすコンソール本体40を基本とし、チェンジレバーやカップホルダー等が前側部分40Aに配設され、上方に開口する所要深さの物品収納部42が後側部分40Bに画成されている。
物品収納部42の開口部42Aを囲繞するコンソール本体40の上壁部44には、上壁部44の開口部42Aの前縁部に隣接する部位に、上方へ開口する空気送出口(空気送出部)46が開設されている。そして、コンソール本体40の前側部分40Aには、乗員室前側に搭載したエアコンユニット(図示省略)から車体後方側へ延出する送風ダクト48が収容され、該送風ダクト48の後端開口部48Aが、上壁部44の空気送出口46に連結されている。従って、エアコンユニットから送風ダクト48内へ送出された空気は、空気送出口46からコンソール本体40の上方へ吹出すよう構成されている。
第1実施例に係るアームレストARは、図1に示すように、コンソール本体40の上壁部44における後端でヒンジ49により軸支されている。そしてアームレストARは、シートの側方に設けられる基材32と、基材32の上部壁面13を覆う表皮材34と、これら基材32と表皮材34との間に介在させた通気性を有する弾性層50とから構成された3層タイプとなっている。従ってアームレストARは、ヒンジ49を支点として回転することで、上壁部44上に倒伏して開口部42Aを完全に覆蓋した使用位置(図1)と、上壁部44から起立して開口部42Aを開放した開放位置との間で姿勢変位し、物品収納部42を覆蓋するリッドとしても機能する。アームレストARが使用位置となっている場合には、該アームレストARの上面に表皮材34が位置し、該表皮材34が乗員の腕に接するようになる。
基材32は、逆トレー形状の第1部材12とトレー形状の第2部材14とを組合わせて構成され、両部材12,14間に内部空間15を画成した中空状を呈している。第2部材14には、アームレストARを使用位置とした際に前述した空気送出口46に整合する位置に、内部空間15と連通する空気取込口(空気取込部)16が形成されている。また第1部材12には、弾性層50と接触する上部壁面13が設けられ、該上部壁面13の略全面領域に上下に貫通する多数の空気吹出孔18が形成されている。従って、空気取込口16と各空気吹出孔18とは、内部空間15を介して空間的に連通しており、空気取込口16から内部空間15へ流入した空気が、各空気吹出孔18から弾性層50側へ吹出し得るよう構成されている。
表皮材34は、例えば布製であって、該表皮材34の表裏方向において空気の流通を許容する孔部である多数の通気間隙22を有している。すなわち、繊維の間や糸の間に有する多数の間隙が、空気の流出を許容する通気間隙22として機能するようになり、特別な後加工なしに第1実施例の表皮材34として実施に供し得る。なお、表皮材34の端末部分は、基材32の第1部材12と第2部材14との端部間で挟持されている。
弾性層50は、図1および図2に示すように、基材32側から表皮材34側への空気の流通を許容するものであり、第1実施例では、個々に独立した多数の発泡ビーズ52から構成されている。各発泡ビーズ52は、外径0.5〜6.0mm程度の粒状に発泡成形したポリスチレン製の粒体であって、各々が適度の弾力性を有している。このような多数の発泡ビーズ52を基材32と表皮材34との間に介在させた際には、各発泡ビーズ52間に間隙が形成されるので、該間隙を介して基材32側から表皮材34側への空気の流通が可能となっている。また、表皮材34の適宜部位を外方から押圧すると、この押圧部位に存在する各発泡ビーズ52が圧縮変形したり移動することで、発泡ビーズ特有のクッション性が発現される。なお、発泡ビーズ52が圧縮変形したり移動しても、各発泡ビーズ52間には間隙が形成されるので、空気の流通が許容される。
個々に独立した各発泡ビーズ52は、通気性を有する袋状のネット部材54内に収納されている。このネット部材54は、発泡ビーズ52の外径寸法よりきめの細かいメッシュ状の素材等から形成されており、空気の通過を許容すると共に発泡ビーズ52の通過は規制する。従って、ネット部材54に収納した発泡ビーズ52を基材32と表皮材34との間に介在させると、基材32の上部壁面13および発泡ビーズ52の間にネット部材54が設けられると共に、表皮材34および発泡ビーズ52の間にネット部材54が設けられる。これにより、ネット部材54内に収納した発泡ビーズ52は、上部壁面13に形成した空気吹出孔18を介して基材32内へ零れ出たり、表皮材34の通気間隙22を介して表皮材34外へ零れ出ることがない。なお、個々に独立した各発泡ビーズ52は、蒸気等で加熱して間隙を確保した状態で相互に溶着して使用することも可能である。このように、各発泡ビーズ52を溶着した場合には、前述したネット部材54を不要とし得る。
そして、図1および図2に示すように、コンソール本体40の空気送出口46に対応する上壁部44の裏側に、アームレストARが使用位置から開放位置に向けて回転して空気送出口46から空気取込口16が離間した際に、該空気送出口46を閉塞して空気の外部放出を防止するシャッタ(閉塞部材)60が設けられている。このシャッタ60は、空気送出口46の開口形状より大きい寸法に設定された薄板状に形成され、該空気送出口46を覆蓋し得るようになっている。そしてシャッタ60は、該シャッタ60の後端縁に設けたヒンジ62により上壁部44の裏面に回転可能に枢支され、空気送出口46を閉塞する閉塞位置(図2に2点鎖線表示)と、上壁部44から垂下状態となった開口位置(図2に実線表示)との間で回転可能となっている。またヒンジ62には、シャッタ60を閉塞位置の方向へ弾力付勢する捻りバネ64が配設されている。従ってシャッタ60は、空気送出口46を介して上方から押すと、捻りバネ64の付勢力に抗して閉塞位置から開口位置に向けて回転し、空気送出口46を開放させる。
また、図1および図2に示すように、アームレストARの基材32における第2部材14には、アームレストARが使用位置に到来して空気送出口46と空気取込口16とが整合した際に、該空気送出口46が開放するようにシャッタ60を操作する操作片(操作部)66が設けられている。この操作片66は、第2部材14に設けた空気取込口16の後端部から下方へ突出した板状または棒状に形成され、アームレストARが使用位置にある場合には空気送出口46を介して送風ダクト48内まで到達する長さに設定してある。従って、アームレストARが使用位置にある場合には、操作片66がシャッタ60を上方から押すようになり、該シャッタ60は開放位置まで回転して空気送出口46が開放する。
(第1実施例の作用)
アームレストARが使用位置に保持されている状態でエアコンユニットを作動させると、該エアコンユニットから送風ダクト48へ送出された空気は、開放している空気送出口46から吹出し、空気取込口16を介して基材32の内部空間15内へ流入する。そして、基材32の内部空間15内へ流入した空気は、エアコンユニットの運転により正圧となっているため、上部壁面13に設けた各空気吹出孔18から吹出し、ネット部材54を通過して弾性層50内へ流入する。弾性層50内へ流入した空気は、各発泡ビーズ52間に形成された間隙を介して表皮材34側へ流通し、ネット部材54を通過した後に、該表皮材34に形成された通気間隙22を介して表皮材34から外方へ送出される。
アームレストARが使用位置に保持されている状態でエアコンユニットを作動させると、該エアコンユニットから送風ダクト48へ送出された空気は、開放している空気送出口46から吹出し、空気取込口16を介して基材32の内部空間15内へ流入する。そして、基材32の内部空間15内へ流入した空気は、エアコンユニットの運転により正圧となっているため、上部壁面13に設けた各空気吹出孔18から吹出し、ネット部材54を通過して弾性層50内へ流入する。弾性層50内へ流入した空気は、各発泡ビーズ52間に形成された間隙を介して表皮材34側へ流通し、ネット部材54を通過した後に、該表皮材34に形成された通気間隙22を介して表皮材34から外方へ送出される。
従って、第1実施例に係るアームレストARでは、エアコンユニットから冷却された空気(冷気)が送出された場合には、腕を載せる表皮材34から冷気が送出されるようになる。また、エアコンユニットから加熱された空気(暖気)が送出された場合には、表皮材34から暖気が送出されるようになる。すなわち、エアコンユニットが冷房運転される夏期には、アームレストARの上面から冷気が吹出すから、表皮材34の表面温度が低下すると共に蒸れを防止を図り得るので、夏期での使用時における快適性の向上を図り得る。一方、エアコンユニットが暖房運転される冬期には、アームレストARの上面から暖気が吹出すから、表皮材34の表面温度が上昇するので、冬期での使用時における快適性の向上を図り得る。また、エアコンユニットが送風運転されている場合でも、アームレストARの上面から空気が吹出すから、使用時における快適性の向上が期待できる。
そして、第1実施例に係るアームレストARでは、弾性層50として発泡ビーズ52を使用したので、発泡ビーズ52に特有のクッション性を有したもとで空気の流通が許容される。また、通気性を有すると共に発泡ビーズ52の通過を規制するネット部材54により、発泡ビーズ52が基材32に設けた空気吹出孔18内に入り込むことによる該空気吹出孔18の目詰まりを防止し得ると共に、発泡ビーズ52が空気吹出孔18から内部空間15内に落下するを防止し得る。また、発泡ビーズ52が表皮材34の通気間隙22に入り込むことによる該通気間隙22の目詰まりを防止し得ると共に、発泡ビーズ52が通気間隙22を介して表皮材34の表面へ零れ出ることも防止し得る。
(第2実施例)
図3は、第2実施例に係るアームレストARを設けたフロアコンソールFCを、一部省略した状態で示した側断面図である。第2実施例のアームレストARは、基材32の構成は第1実施例のアームレストARと同一であり、表皮材34および弾性層50の構成を変更した3層タイプである。従って、基材32に関しては、同一符号を付して説明を省略し、表皮材34および弾性層50についてのみ説明する。
図3は、第2実施例に係るアームレストARを設けたフロアコンソールFCを、一部省略した状態で示した側断面図である。第2実施例のアームレストARは、基材32の構成は第1実施例のアームレストARと同一であり、表皮材34および弾性層50の構成を変更した3層タイプである。従って、基材32に関しては、同一符号を付して説明を省略し、表皮材34および弾性層50についてのみ説明する。
第2実施例のアームレストARに実施される表皮材34は、合成樹脂製または本革製であって、該表皮材34の表裏方向において空気の流通を許容する孔部である多数の通気孔24が形成されている。各通気孔24は、打ち抜き加工またはパンチング加工等により形成されたものである。また、第2実施例のアームレストARに実施される弾性層50は、連通気泡構造を有した多孔体56が採用され、原反から所要形状に切り出されたものである。すなわち、連通気泡構造を有する多孔体56は、該多孔体56に特有のクッション性を有すると共に、該連通気泡を介して基材32側から表皮材34側への空気の流通が可能である。これにより、基材32の上部壁面13に設けた各空気吹出孔18から弾性層50側へ吹出した空気は、多孔体56内へ流入した後に連通気泡を介して表皮材34側へ流通した後に、該表皮材34に設けた通気孔24を介して該表皮材34から外方へ送出される。従って、第2実施例のアームレストARは、前述した第1実施例のアームレストARと同等の作用効果を奏する。
(第3実施例)
図4は、第3実施例に係るアームレストARを設けたフロアコンソールFCを、一部省略した状態で示した側断面図である。第3実施例のアームレストARは、基材32および表皮材34からなる2層タイプであり、基材32における第1部材12の上部壁面13に表皮材34を貼り込んだ構造となっている。基材32は、前述した第1実施例および第2実施例の基材32と基本的な構成が同一であって、第1部材12の上部壁面13に多数の空気吹出孔18が形成されている。また表皮材34は、第1実施例の表皮材34と同一であり、孔部としての多数の通気間隙22を有したものである。なお、表皮材34の通気間隙22の数が、基材32に形成した空気吹出孔18の数より多いので、各空気吹出孔18は何れかの通気間隙22と整合している。これにより、基材32の上部壁面13に設けた各空気吹出孔18から基材32外へ吹出した空気は、表皮材34の通気間隙22を介して表皮材34から外方へ送出される。従って、第3実施例のアームレストARにおいても、使用時における快適性の向上を図り得る。
図4は、第3実施例に係るアームレストARを設けたフロアコンソールFCを、一部省略した状態で示した側断面図である。第3実施例のアームレストARは、基材32および表皮材34からなる2層タイプであり、基材32における第1部材12の上部壁面13に表皮材34を貼り込んだ構造となっている。基材32は、前述した第1実施例および第2実施例の基材32と基本的な構成が同一であって、第1部材12の上部壁面13に多数の空気吹出孔18が形成されている。また表皮材34は、第1実施例の表皮材34と同一であり、孔部としての多数の通気間隙22を有したものである。なお、表皮材34の通気間隙22の数が、基材32に形成した空気吹出孔18の数より多いので、各空気吹出孔18は何れかの通気間隙22と整合している。これにより、基材32の上部壁面13に設けた各空気吹出孔18から基材32外へ吹出した空気は、表皮材34の通気間隙22を介して表皮材34から外方へ送出される。従って、第3実施例のアームレストARにおいても、使用時における快適性の向上を図り得る。
(変更例)
第2実施例に例示した通気孔24を形成した表皮材34を、第1実施例のアームレストARの表皮材34および第3実施例の表皮材34として使用してもよい。また、第1実施例に例示した通気間隙22を有する表皮材34を、第2実施例のアームレストARの表皮材34として使用してもよい。
第2実施例に例示した通気孔24を形成した表皮材34を、第1実施例のアームレストARの表皮材34および第3実施例の表皮材34として使用してもよい。また、第1実施例に例示した通気間隙22を有する表皮材34を、第2実施例のアームレストARの表皮材34として使用してもよい。
第1実施例および第2実施例では、内部空間15を有する中空体状の基材32を例示したが、該基材32は中空体でなくてもよい。すなわち、基材32を単一のトレー状部材から構成して、該トレー状部材に空気送出口46に整合する貫通口を形成し、該貫通口を空気取込口16および空気吹出孔18を兼用するようにしてもよい。この場合、空気取込口16へ流入した空気は、空気吹出孔18の開口領域部分から弾性層50内へ流入し、該弾性層50内の全体へ広がるように流通した後に、表皮材34の各通気間隙22または各通気孔24から該表皮材34の外方へ吹出すようになる。
通気性を有する弾性層50としては、前述した個々に独立した発泡ビーズ52や連通気泡構造を有する多孔体56以外のものも実施可能である。例えば弾性層50は、所要形状に成形したゴムやウレタン等を材質とする成形弾性体に、該成形弾性体の基材側から表皮材側へ連通する通気孔を形成したものであってもよい。
ネット部材54は、袋状に限らず、シート状のものであってもよい。すなわち、シート状のネット部材54の場合は、基材32の上部壁面13の外面および表皮材34の裏面に夫々貼り込むようにすればよい。
第1〜第3の各実施例では、コンソール本体40の上壁部44における開口部42Aの前縁部に隣接した位置に空気送出口46を設けると共に、アームレストARの基材32における前側部分に空気取込口16を設けたが、上壁部44における開口部42Aの後縁部に隣接した位置に空気送出口46を設けると共に、基材32における後側部分に空気取込口16を設けるようにしてもよい。また、上壁部44における開口部42Aの左縁部または右縁部に隣接した部分に空気送出口46を設けると共に、基材32における左側部分または右側部分に空気取込口16を設けるようにしてもよい。
第1〜第3の各実施例では、図示省略したエアコンユニットで適宜調温された後に送出された空気を、送風ダクト48を介してアームレストARに供給する場合を例示したが、空気の供給形態はこれに限定されない。例えば、フロアコンソールFCのコンソール本体40内に、ペルチェ素子等の温調制御手段およびファン等の送風手段を配設し、送風手段で供給した空気を、温調制御手段で調温した後にアームレストARへ供給するようにしてもよい。
本願が対象とするアームレストARは、フロントシートの側方に配置したフロアコンソールFCに設けたものに限定されず、シートのシートフレームに直接取付けたものや、シートに隣接する車体やドア等、シートの側方に配置される各種の車両内装部材に設けたものも含まれる。
13 上部壁面,16 空気取込口(空気取込部),18 空気吹出孔,32 基材
34 表皮材,46 空気送出口(空気送出部),50 弾性層,52 発泡ビーズ
54 ネット部材,60 シャッタ(閉塞部材),66 操作片(操作部)
FC フロアコンソール(車両内装部材)
34 表皮材,46 空気送出口(空気送出部),50 弾性層,52 発泡ビーズ
54 ネット部材,60 シャッタ(閉塞部材),66 操作片(操作部)
FC フロアコンソール(車両内装部材)
Claims (5)
- シートの側方に設けられる基材と、前記基材の上部壁面を覆う表皮材とを備えるアームレストにおいて、
前記基材は、空気が送り込まれる空気取込部と、前記上部壁面に開口すると共に前記空気取込部に連通する空気吹出孔とを有し、
前記表皮材は通気性を有する
ことを特徴とするアームレスト。 - 前記基材の上部壁面と前記表皮材との間に、通気性を有する弾性層を介在させた請求項1記載のアームレスト。
- 前記弾性層は、個々に独立した発泡ビーズで構成される請求項2記載のアームレスト。
- 前記上部壁面および前記弾性層の間と、前記表皮材および前記弾性層の間とに、通気性を有すると共に前記発泡ビーズの通過を規制するネット部材を設けた請求項3記載のアームレスト。
- 前記基材はシートの側方に配置された車両内装部材に設けられ、前記車両内装部材に基材と対向して設けた前記空気送出部と前記空気取込部とが整合した際に、該空気送出部に配設した閉塞部材を開放操作する操作部を備えた請求項1〜4の何れか一項に記載のアームレスト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007284393A JP2009106670A (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | アームレスト |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=40775865
Family Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101915965B1 (ko) * | 2016-11-08 | 2018-11-07 | 주식회사 서연이화 | 방향제 거치용 콘솔구조 |
EP3461690A1 (en) * | 2017-09-29 | 2019-04-03 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Interior member |
KR20210022855A (ko) * | 2019-08-21 | 2021-03-04 | 현대자동차주식회사 | 2중 발포 구조 적용 암레스트 및 그 제작방법 |
-
2007
- 2007-10-31 JP JP2007284393A patent/JP2009106670A/ja active Pending
Cited By (6)
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KR102223966B1 (ko) * | 2019-08-21 | 2021-03-08 | 현대자동차주식회사 | 2중 발포 구조 적용 암레스트 및 그 제작방법 |
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