JP2019064327A - 車輪速検出機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】飛び石等の影響を解消することができ、フロントフォークの前方に車輪速センサを設置することが可能で、パルサリングの径の縮小化も実現することができる車輪速検出機構を提供する。【解決手段】フロントフォーク16に支持され、パルサリング50に形成された被検出部52を検出する車輪速センサ54を備える車輪速検出機構10であって、車輪速センサ54は、フロントフォーク16の前方に配置され、車輪速センサ54を覆うカバー部材70を有する。カバー部材70は、ワイヤーハーネス56を案内するハーネスガイド部74を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば鞍乗り車両に設置される車輪速検出機構に関する。
自動二輪車の前輪では、飛び石等の影響を受け難くするために、フロントフォークの後方に車輪速センサを配置している。この場合、フロントフォークの後方には、ブレーキキャリパが配置されるため、フロントフォークとブレーキキャリパとの間のスペースが狭くなり、フロントフォーク後方の車輪速センサの配置位置は限られるという問題がある。
そこで、特許文献1記載の車輪速検出機構では、パルサリングを、ホイールに取り付けられる平板上の平板部と、この平板部の外周縁が屈曲した屈曲部から径方向外側に向けて幅方向外側に延びる切頭円錐状の内側傾斜部と、内側傾斜部の外周部分から車軸方向内側に向けて外径が広がるように傾斜する傾斜面と、この傾斜面に被検出部としての検出孔とを設けるようにしている。そして、車輪速センサを、傾斜面に対向するように傾斜して取り付けている。
特開2014−215188号公報
しかしながら、特許文献1等の従来の車輪速検出機構は、フロントフォークの後方に車輪速センサを配置している以上、パルサリングの径を小さくすることには限界があるという問題があり、また、パルサリングの構成が複雑化するという問題もある。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、フロントフォーク前にセンサを配置する場合においても、部品点数を少なく、しかも、取付容易にチッピングガードを設けることができる車輪速検出機構を提供することを目的とする。
本発明は以下の特徴を有する。
第1の特徴;フロントフォーク(16)に回転可能に支持される車輪(14)に設けられ、前記車輪(14)と共に回転するパルサリング(50)と、前記フロントフォーク(16)に支持され、前記パルサリング(50)に形成された被検出部(52)を検出する車輪速センサ(54)と、を備える車輪速検出機構(10)であって、前記車輪速センサ(54)は、前記フロントフォーク(16)の前方に配置され、前記車輪速センサ(54)を覆うカバー部材(70)を有し、
前記カバー部材(70)は、ワイヤーハーネス(56)を案内するハーネスガイド部(74)を有することを特徴とする。
第2の特徴;前記カバー部材(70)は締結部材(62b)が挿通する取付孔部(72)を有し、前記ハーネスガイド部(74)は、前記取付孔部(72)と前記ワイヤーハーネス(56)との接触を防止することを特徴とする。
第3の特徴;前記ハーネスガイド部(74)は、前記ワイヤーハーネス(56)を前記取付孔部(72)と前記フロントフォーク(16)との間に案内することを特徴とする。
第4の特徴;前記ハーネスガイド部(74)はリブによって構成されていることを特徴とする。
第5の特徴;前記カバー部材(70)は、前記取付孔部(72)の周辺に少なくとも1つのリブが設けられていることを特徴とする。
第6の特徴;前記フロントフォーク(16)に接する面に開口(82)を有し、前記リブの高さは、前記取付孔部(72)の周囲においては、前記締結部材(62b)の締め付け面(73)より高く設定され、前記開口(82)近傍においては、前記締め付け面(73)より低く設定されていることを特徴とする。
第7の特徴;前記フロントフォーク(16)に接する面に開口(82)を有し、前記リブの高さは、少なくとも一部は前記締結部材(62b)の締め付け面(73)より高く設定され、前記リブのうち、前記開口(82)近傍においては、段差(90)が形成され、前記段差(90)と前記開口(82)との間に、前記ワイヤーハーネス(56)が挿通する低いリブ(92)が形成されていることを特徴とする。
第8の特徴;前記段差(90)から前記開口(82)までの長さ(w)が前記ワイヤーハーネス(56)の径(d)より短いことを特徴とする。
第9の特徴;前記低いリブ(92)の上部に凹部(96a)が形成され、前記凹部(96a)の開口幅(h1)が前記ワイヤーハーネス(56)の径(d)より短いことを特徴とする。
第10の特徴;前記低いリブ(92)の前記開口(82)側の側部に凹部(96b)が形成され、前記凹部(96b)の開口幅(h2)が前記ワイヤーハーネス(56)の径(d)より短いことを特徴とする。
第11の特徴;前記車輪速センサ(54)は、前記フロントフォーク(16)に1つの締結部材(62a)にて締結され、前記フロントフォーク(16)は、前記車輪速センサ(54)の廻り止め用凸部(66)を有することを特徴とする。
第12の特徴;前記カバー部材(70)は筒部(86)を有し、前記車輪速センサ(54)を締結部材(62a)にて前記フロントフォーク(16)に固定した前記締結部材(62a)の一部は、前記筒部(86)に差し込まれることを特徴とする。
第1の特徴によれば、車輪速センサを覆うカバー部材を有し、しかも、カバー部材の内部にワイヤーハーネスを案内するハーネスガイド部を有することから、フロントフォークの前方に車輪速センサを設置しても、車輪速センサ及びワイヤーハーネスに対する飛び石等の影響を抑制することができる。その結果、フロントフォーク前にセンサを配置する場合においても、部品点数を少なく、取付容易にチッピングガードを設けることができ、しかも、パルサリングの径の縮小化も実現することができる。
第2の特徴によれば、カバー部材をフロントフォークに取り付ける際に、ワイヤーハーネスが取付孔部に接触していると、締結部材によるワイヤーハーネスの噛み込みが生じ、断線のおそれもある。そこで、ハーネスガイド部によって、取付孔部とワイヤーハーネスとの接触が防止されるため、上述のような噛み込みを回避することができる。
第3の特徴によれば、ワイヤーハーネスを取付孔部とフロントフォークとの間を案内することで、ワイヤーハーネスを、取付孔部とワイヤーハーネスとの接触を防止した状態で、車輪速センサまで配線することができる。
第4の特徴によれば、ハーネスガイド部をリブによって構成することで、取付孔部とワイヤーハーネスとの接触を防止する機構の軽量化を図ることができる。
第5の特徴によれば、取付孔部の周辺に設けられたリブによって取付孔部を補強することができると共に、ワイヤーハーネスを例えば取付孔部とフロントフォークとの間に案内することができる。
第6の特徴によれば、ワイヤーハーネスを開口を通じてフロントフォーク側に逃がしながら、カバー部材をフロントフォークに当てがい、ワイヤーハーネスの噛み込みが無いようにカバー部材を所定の位置に合わせることができる。また、カバー部材を固定した後、ワイヤーハーネスがカバー部材の外方に露出することを抑えることができる。
第7の特徴によれば、リブの少なくとも一部の高さが締め付け面より高く設定されているため、取付孔部とワイヤーハーネスとの接触を防止することができる。また、ワイヤーハーネスを段差とフロントフォークとの間に案内することができる。
第8の特徴によれば、段差から開口までの長さがワイヤーハーネスの径より短いことから、配線したワイヤーハーネスを段差とフロントフォークとで挟持することができ、車体振動によるワイヤーハーネスの緩みやたるみを防止することができる。
第9の特徴によれば、低いリブの上部に形成された凹部にワイヤーハーネスを保持することができ、車体振動によるワイヤーハーネスの緩みやたるみを防止することができる。
第10の特徴によれば、低いリブの側部に形成された凹部にワイヤーハーネスを保持することができる。しかも、ワイヤーハーネスを凹部とフロントフォークとで挟持することができ、車体振動によるワイヤーハーネスの緩みやたるみを防止することができる。
第11の特徴によれば、フロントフォークに車輪速センサの廻り止め用凸部が存在することで、車輪速センサをフロントフォークに1つの締結部材にて締結することができ、締結部材の点数の削減にも寄与する。
第12の特徴によれば、車輪速センサをフロントフォークに締結した締結部材の一部(ボルト頭等)を、カバー部材の筒部に差し込むことで、カバー部材を固定することができるため、組み付け性がよくなる。また、カバー部材をフロントフォークに締結する締結部材の個数を減らすことができ、部品点数の削減にもなる。
本実施の形態に係る車輪速検出機構を具備した鞍乗り型車両の一例を示す側面図である。 図1に示す鞍乗り型車両の前輪部分を拡大して示す図である。 図1に示す鞍乗り型車両の前輪部分から車輪速検出機構のカバー部材を取り外した状態を拡大して示す図である。 車輪速検出機構のカバー部材の表面側を示す側面図である。 カバー部材の裏面側を示す側面図である。 カバー部材の裏面側を示す斜視図である。 図7Aは図5におけるVIIA−VIIA線上の断面図であり、図7Bは第1の変形例に係るカバー部材を示す断面図であり、図7Cは第2の変形例に係るカバー部材を示す断面図である。
以下、本発明に係る車輪速検出機構を鞍乗り型車両に適用した実施の形態例を図1〜図7Cを参照しながら説明する。
先ず、本実施の形態に係る車輪速検出機構10が装着される鞍乗り型車両(以下、車両12と記す)は、図1〜図3に示すように、前輪14と、前輪14を支えるフロントフォーク16と、このフロントフォーク16を操向自在に支える図示しない車体フレームと、車両12の駆動源であるパワーユニット18と、車両12の駆動輪である後輪20と、フロントフォーク16及び前輪14に設けられ、前輪14を制動するフロントブレーキ装置22と、乗員が乗車するシート24とを有する。
フロントブレーキ装置22は、前輪14に設けられ、図3に示すように、前輪14と共に回転するブレーキディスク26と、フロントフォーク16の後方に第1後部ブラケット28Aを介して設けられ、ブレーキディスク26を制動するブレーキキャリパ30と、このブレーキキャリパ30に接続され、ブレーキ液を送るブレーキホース32とを有する。
フロントフォーク16は、下部前側に車軸38を支持する車軸支持部40が形成される。車軸支持部40は、フロントフォーク16の下部に前方へ膨出するように形成される。従って、車軸支持部40は、フロントフォーク16の軸線42(図3参照)に対して前方にオフセットされる。前輪14は、車軸38に支持され、車軸38は車軸支持部40にナットによって締結される。
そして、本実施の形態に係る車輪速検出機構10は、フロントフォーク16に回転可能に支持される前輪14に設けられ、前輪14と共に回転するパルサリング50と、フロントフォーク16に支持され、パルサリング50に形成された被検出部52を検出する車輪速センサ54と、車輪速センサ54に接続され、検出情報を伝達するワイヤーハーネス56とを有する。
パルサリング50は、ブレーキディスク26と共に、車軸38を同軸とし、それぞれ環状の平面板にて構成されている。パルサリング50は、前輪14にボルトによって締結される。パルサリング50の外径は、ブレーキディスク26の外径よりも短い。また、パルサリング50は、環状の平板に、被検出部52(図3参照)としての複数の検出孔が等間隔で形成されている。
図3に示すように、車輪速センサ54は、センサ取付部60を有し、このセンサ取付部60が第1ボルト62aによって第1前部ブラケット64Aに締結される。第1前部ブラケット64Aは、フロントフォーク16の前方であって、且つ、車軸38よりも上方に設けられている。すなわち、車輪速センサ54は、フロントフォーク16の前方に配置される。第1前部ブラケット64Aは、車輪速センサ54の後端面54aが接触する凸部66が形成されている。この凸部66は、車輪速センサ54を第1ボルト62aで締結する際に、車輪速センサ54が第1ボルト62aの回転に伴って時計方向に回転するのを阻止する。すなわち、凸部66は、車輪速センサ54の廻り止め用の凸部として機能する。
また、フロントフォーク16の前部には、第2前部ブラケット64Bが設けられている。この第2前部ブラケット64Bは、フロントフォーク16の前方であって、且つ、第1前部ブラケット64Aよりも上方に設けられている。第2前部ブラケット64Bは、前方に突出するブラケット本体67と、ブラケット本体67の先端に一体に設けられたねじ穴68が形成されている。
さらに、本実施の形態は、図2に示すように、車輪速センサ54を覆うカバー部材70を有する。カバー部材70は、第2ボルト62bが挿通する取付孔部72(図4参照)が設けられている。すなわち、カバー部材70は、第2ボルト62bによって第2前部ブラケット64Bに締結される。つまり、取付孔部72のうち、車体側内方の端面は、第2ボルト62bによる締め付け面73(図5及び図6参照)を形成している。
なお、図3に示すように、車軸38と第1後部ブラケット28Aは、フロントフォーク16を挟んでそれぞれ対向する位置に取り付けられ、第2前部ブラケット64Bと第2後部ブラケット28Bは、フロントフォーク16を挟んでそれぞれ対向する位置に設けられている。これにより、フロントフォーク16の前部に固定される車輪速検出機構10と、フロントフォーク16の後部に固定されるブレーキキャリパ30とが互いにバランスをとるような形態で固定され、見かけ上、美観に優れる。
そして、車輪速検出機構10のカバー部材70は、車輪速センサ54につながるワイヤーハーネス56を案内するハーネスガイド部74を有する。ハーネスガイド部74は、取付孔部72とワイヤーハーネス56との接触を防止する構成を具備する。
具体的には、カバー部材70は、図4〜図6に示すように、平板状の基板部76と、基板部76を構成する複数の辺部のうち、一部の辺部から立ち上がる側壁78とを有する。例えばフロントフォーク16に取り付けた状態で車両12の側面から見たときの基板部76の形状、すなわち、基板部76の側面視の形状は、4つの辺部(第1辺部80a〜第4辺部80d)を有する。フロントフォーク16に取り付けたとき、上方に位置する第1辺部80aと前方に位置する第2辺部80bとの第1なす角と、下方に位置する第3辺部80cと後方に位置する第4辺部80dとの第2なす角は共に鈍角であり、第1辺部80aと第4辺部80dとの第3なす角と、第2辺部80bと第3辺部80cとの第4なす角は共に鋭角である。すなわち、基板部76の形状は、側面視で平行四辺形に近似する流線形の形状を有する。
そして、カバー部材70は、第1辺部80aの全体から第2辺部80bの全体にかけて、車両12の内方に立ち上がる側壁78が一体に形成され、第3辺部80cの全体から第4辺部80dの全体にかけて、開口82(図6参照)が形成された形状となっている。
さらに、カバー部材70は、基板部76のうち、第1辺部80aと第2辺部80bとが交わる部分に近接する箇所に、第2ボルト62b(図2参照)が挿通する取付孔部72が形成されている。取付孔部72は、基板部76から立ち上がる円筒状に形成されている。この取付孔部72の高さは側壁78の高さよりも低く設定されている。
さらに、取付孔部72の周囲には、複数のリブが一体に形成されている。側壁78から開口82(第4辺部80d)に向かって2つのリブ(第1リブ84a及び第2リブ84b)が形成され、側壁78のうち、第3辺部80c寄りの位置から第2リブ84bに向かって1つのリブ(第3リブ84c)が形成されている。また、側壁78から取付孔部72に向かって1つのリブ(第4リブ84d)が形成され、第1リブ84aから取付孔部72に向かって1つのリブ(第5リブ84e)が形成され、第2リブ84bから取付孔部72に向かって1つのリブ(第6リブ84f)が形成されている。
また、基板部76のうち、第3辺部80cに近接する部分に、穴を有する筒部86が一体に形成されている。筒部86は、カバー部材70をフロントフォーク16に取り付けたとき、車輪速センサ54をフロントフォーク16に固定するための第1ボルト62a(図3参照)の頭が対向し、且つ、筒部86内に第1ボルト62aの頭が入り込む位置に形成されている。この筒部86と側壁78との間にもリブ(第7リブ84g)が形成されている。
さらに、カバー部材70の基板部76のうち、取付孔部72と筒部86との間には、側壁78から開口82に向かって1つのリブ(第8リブ84h)が形成されている。この第8リブ84hの上部にはワイヤーハーネス56が入り込む凹部88(図6参照)が形成され、第8リブ84hの先端には側壁78に沿った補強用の1つのリブ(第9リブ84i)が一体に形成されている。
そして、上述した第1リブ84a及び第2リブ84bは、途中で段差90が形成され、段差90から開口82(第4辺部80d)にわたる部分の高さが低くなっている。つまり、第1リブ84a及び第2リブ84bは、取付孔部72の周囲においては、第2ボルト62bの締め付け面73より高く設定され、開口82の近傍においては、締め付け面73より低く設定されている(図7A参照)。
段差90から開口82にわたる低い部分(以下、低リブ92と記す)は、第8リブ84hの凹部88と共に、車輪速センサ54からのワイヤーハーネス56を車体の上方に案内するハーネスガイド部74を構成する。すなわち、ハーネスガイド部74は、複数のリブ(第1リブ84a〜第9リブ84i及び低リブ92)から構成される。低リブ92の幅w(図5及び図7A参照)は、ワイヤーハーネス56の径d(図3参照)よりも短いことが好ましい。
次に、フロントフォーク16への車輪速センサ54及びカバー部材70の組み付け順序の一例について説明する。
先ず、図3に示すように、車輪速センサ54をフロントフォーク16に固定する。すなわち、車輪速センサ54のセンサ取付部60を第1ボルト62aによって第1前部ブラケット64Aに締結する。このとき、第1前部ブラケット64Aの凸部66に車輪速センサ54の後端面54aが確実に接触していることを確認する。
その後、図2に示すように、車輪速センサ54を覆うようにカバー部材70を被せる。このとき、車輪速センサ54を固定した第1ボルト62aの頭をカバー部材70の筒部86(図6参照)に挿入する。それと共に、車輪速センサ54から延びるワイヤーハーネス56をフロントフォーク16側(カバー部材70の開口82側)に逃がしながら、カバー部材70の取付孔部72をフロントフォーク16の第2前部ブラケット64Bのねじ穴68に位置決めする。
その後、カバー部材70の取付孔部72に第2ボルト62bを挿入し、さらに、第2前部ブラケット64Bのねじ穴68にねじ込んで、カバー部材70を車輪速センサ54でカバーした状態で、カバー部材70をフロントフォーク16に固定する。
次に、本実施の形態の変形例として、以下の構成を好ましく採用することができる。
例えば図7Bに示すように、低リブ92の上部に第1凹部96aを形成してもよい。この場合、低リブ92の幅wを、ワイヤーハーネス56の径dよりも長くし、第1凹部96aの開口幅h1を、ワイヤーハーネス56の径dよりも短くすることが好ましい。
また、例えば図7Cに示すように、低リブ92の開口82に露出する側部に第2凹部96bを形成してもよい。この場合、低リブ92の幅wを、ワイヤーハーネス56の径dよりも長くし、第2凹部96bの開口幅h2を、ワイヤーハーネス56の径dより短くすることが好ましい。
このように、本実施の形態に係る車輪速検出機構10は、フロントフォーク16に回転可能に支持される前輪14に設けられ、前輪14と共に回転するパルサリング50と、フロントフォーク16に支持され、パルサリング50に形成された被検出部52を検出する車輪速センサ54と、を備える。車輪速センサ54は、フロントフォーク16の前方に配置され、車輪速センサ54を覆うカバー部材70を有する。カバー部材70は、ワイヤーハーネス56を案内するハーネスガイド部74を有する。
これにより、車輪速センサ54を覆うカバー部材70を有し、しかも、カバー部材70の内部にワイヤーハーネス56を案内するハーネスガイド部74を有することから、フロントフォーク16の前方に車輪速センサ54を設置しても、車輪速センサ54及びワイヤーハーネス56に対する飛び石等の影響を抑制することができる。その結果、フロントフォーク16の前方に車輪速センサ54を配置する場合においても、部品点数を少なく、取付容易にチッピングガードを設けることができ、しかも、パルサリング50の径の縮小化も実現することができる。
本実施の形態において、カバー部材70は、第2ボルト62bが挿通する取付孔部72を有する。ハーネスガイド部74は、取付孔部72とワイヤーハーネス56との接触を防止する。
カバー部材70をフロントフォーク16に取り付ける際に、ワイヤーハーネス56が取付孔部72に接触していると、第2ボルト62bによるワイヤーハーネス56の噛み込みが生じ、断線のおそれもある。そこで、ハーネスガイド部74によって、取付孔部72とワイヤーハーネス56との接触が防止されるため、上述のような噛み込みを回避することができる。
本実施の形態において、ハーネスガイド部74は、ワイヤーハーネス56を取付孔部72とフロントフォーク16との間に案内する。ワイヤーハーネス56を取付孔部72とフロントフォーク16との間に案内することで、ワイヤーハーネス56を、取付孔部72とワイヤーハーネス56との接触を防止した状態で、車輪速センサ54まで配線することができる。
本実施の形態において、ハーネスガイド部74はリブによって構成されている。ハーネスガイド部74をリブによって構成することで、取付孔部72とワイヤーハーネス56との接触を防止する機構の軽量化を図ることができる。
本実施の形態において、カバー部材70は、取付孔部72の周辺に少なくとも1つのリブが設けられている。
これにより、取付孔部72の周辺に設けられたリブによって取付孔部72を補強することができると共に、ワイヤーハーネス56を例えば取付孔部72とフロントフォーク16との間に案内することができる。
本実施の形態において、フロントフォーク16に接する面に開口82を有し、リブの高さは、取付孔部72の周囲においては、第2ボルト62bによる締め付け面73より高く設定され、開口82の近傍においては、締め付け面73より低く設定されている。
これにより、ワイヤーハーネス56を開口82を通じてフロントフォーク16側に逃がしながら、カバー部材70をフロントフォーク16に当てがい、ワイヤーハーネス56の噛み込みが無いようにカバー部材70を所定の位置に合わせることができる。また、カバー部材70を固定した後、ワイヤーハーネス56がカバー部材70の外方に露出することを抑えることができる。
本実施の形態において、フロントフォーク16に接する面に開口82を有し、リブの高さは、少なくとも一部は、締め付け面73より高く設定され、リブのうち、開口82の近傍においては、段差90が形成され、段差90と開口82との間に、ワイヤーハーネス56が挿通する低リブ92が形成されている。
リブの少なくとも一部の高さが締め付け面73より高く設定されているため、取付孔部72とワイヤーハーネス56との接触を防止することができる。また、ワイヤーハーネス56を、段差90とフロントフォーク16との間に案内することができる。
本実施の形態において、段差90から開口82までの長さ(低リブ92の幅w)がワイヤーハーネス56の径dより短い。段差90から開口82までの長さがワイヤーハーネス56の径dより短いことから、配線したワイヤーハーネス56を段差90とフロントフォーク16とで挟持することができ、車体振動によるワイヤーハーネス56の緩みやたるみを防止することができる。
本実施の形態において、低リブ92の上部に第1凹部96aが形成され、第1凹部96aの開口幅h1がワイヤーハーネス56の径dより短い。低リブ92の上部に形成された第1凹部96aにワイヤーハーネス56を保持することができ、車体振動によるワイヤーハーネス56の緩みやたるみを防止することができる。
本実施の形態において、低リブ92の開口82側の側部に第2凹部96bが形成され、第2凹部96bの開口幅h2がワイヤーハーネス56の径dより短い。
低リブ92の側部に形成された第2凹部96bにワイヤーハーネス56を保持することができる。しかも、ワイヤーハーネス56を第2凹部96bとフロントフォーク16とで挟持することができ、車体振動によるワイヤーハーネス56の緩みやたるみを防止することができる。
本実施の形態において、車輪速センサ54は、フロントフォーク16に1つの第1ボルト62aにて締結され、フロントフォーク16は、車輪速センサ54の廻り止め用凸部66を有する。
これにより、フロントフォーク16に車輪速センサ54の廻り止め用凸部66が存在することで、車輪速センサ54をフロントフォーク16に1つの第1ボルト62aにて締結することができ、締結部材の点数の削減にも寄与する。
本実施の形態において、カバー部材70は筒部86を有し、車輪速センサ54を第1ボルト62aにてフロントフォーク16に固定した第1ボルト62aの一部が、筒部86に差し込まれる。
これにより、車輪速センサ54をフロントフォーク16に締結した第1ボルト62aの一部(ボルト頭等)を、カバー部材70の筒部86に差し込むことで、カバー部材70を固定することができるため、組み付け性がよくなる。また、カバー部材70をフロントフォーク16に締結する締結部材の個数を減らすことができ、部品点数の削減にもなる。
なお、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10…車輪速検出機構 12…車両
14…前輪 16…フロントフォーク
18…パワーユニット 22…フロントブレーキ装置
26…ブレーキディスク 28A…第1後部ブラケット
28B…第2後部ブラケット 38…車軸
40…車軸支持部 42…軸線
50…パルサリング 52…被検出部
54…車輪速センサ 56…ワイヤーハーネス
60…センサ取付部 62a…第1ボルト
62b…第2ボルト 64A…第1前部ブラケット
64B…第2前部ブラケット 66…凸部(廻り止め用)
68…ねじ穴 70…カバー部材
72…取付孔部 73…締め付け面
74…ハーネスガイド部 82…開口
84a〜84i…第1リブ〜第9リブ 86…筒部
88…凹部 90…段差
92…低リブ 96a…第1凹部
96b…第2凹部

Claims (12)

  1. フロントフォーク(16)に回転可能に支持される車輪(14)に設けられ、前記車輪(14)と共に回転するパルサリング(50)と、
    前記フロントフォーク(16)に支持され、前記パルサリング(50)に形成された被検出部(52)を検出する車輪速センサ(54)と、
    を備える車輪速検出機構(10)であって、
    前記車輪速センサ(54)は、前記フロントフォーク(16)の前方に配置され、
    前記車輪速センサ(54)を覆うカバー部材(70)を有し、
    前記カバー部材(70)は、ワイヤーハーネス(56)を案内するハーネスガイド部(74)を有することを特徴とする車輪速検出機構。
  2. 請求項1記載の車輪速検出機構において、
    前記カバー部材(70)は締結部材(62b)が挿通する取付孔部(72)を有し、
    前記ハーネスガイド部(74)は、前記取付孔部(72)と前記ワイヤーハーネス(56)との接触を防止することを特徴とする車輪速検出機構。
  3. 請求項2記載の車輪速検出機構において、
    前記ハーネスガイド部(74)は、前記ワイヤーハーネス(56)を前記取付孔部(72)と前記フロントフォーク(16)との間に案内することを特徴とする車輪速検出機構。
  4. 請求項2又は3記載の車輪速検出機構において、
    前記ハーネスガイド部(74)はリブによって構成されていることを特徴とする車輪速検出機構。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の車輪速検出機構において、
    前記カバー部材(70)は、前記取付孔部(72)の周辺に少なくとも1つのリブが設けられていることを特徴とする車輪速検出機構。
  6. 請求項4又は5記載の車輪速検出機構において、
    前記フロントフォーク(16)に接する面に開口(82)を有し、前記リブの高さは、前記取付孔部(72)の周囲においては、前記締結部材(62b)の締め付け面(73)より高く設定され、前記開口(82)近傍においては、前記締め付け面(73)より低く設定されていることを特徴とする車輪速検出機構。
  7. 請求項4又は5記載の車輪速検出機構において、
    前記フロントフォーク(16)に接する面に開口(82)を有し、
    前記リブの高さは、少なくとも一部は前記締結部材(62b)の締め付け面(73)より高く設定され、
    前記リブのうち、前記開口(82)近傍においては、段差(90)が形成され、
    前記段差(90)と前記開口(82)との間に、前記ワイヤーハーネス(56)が挿通する低いリブ(92)が形成されていることを特徴とする車輪速検出機構。
  8. 請求項7記載の車輪速検出機構において、
    前記段差(90)から前記開口(82)までの長さ(w)が前記ワイヤーハーネス(56)の径(d)より短いことを特徴とする車輪速検出機構。
  9. 請求項7記載の車輪速検出機構において、
    前記低いリブ(92)の上部に凹部(96a)が形成され、
    前記凹部(96a)の開口幅(h1)が前記ワイヤーハーネス(56)の径(d)より短いことを特徴とする車輪速検出機構。
  10. 請求項7記載の車輪速検出機構において、
    前記低いリブ(92)の前記開口(82)側の側部に凹部(96b)が形成され、
    前記凹部(96b)の開口幅(h2)が前記ワイヤーハーネス(56)の径(d)より短いことを特徴とする車輪速検出機構。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の車輪速検出機構において、
    前記車輪速センサ(54)は、前記フロントフォーク(16)に1つの締結部材(62a)にて締結され、
    前記フロントフォーク(16)は、前記車輪速センサ(54)の廻り止め用凸部(66)を有することを特徴とする車輪速検出機構。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の車輪速検出機構において、
    前記カバー部材(70)は筒部(86)を有し、
    前記車輪速センサ(54)を締結部材(62a)にて前記フロントフォーク(16)に固定した前記締結部材(62a)の一部は、前記筒部(86)に差し込まれることを特徴とする車輪速検出機構。
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