JP2019064251A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノズルから被吐出媒体へ安定した液体の吐出を実施するための吐出前に排出される液体の排出量を極力抑える。【解決手段】液体吐出ヘッドと、キャップと、キャッピング状態とアンキャッピング状態とに切り換える切換機構と、タイマーと、パージ機構と、コントローラとを備える液体吐出装置が提供される。コントローラは、キャップ時パラメータの値を算出することと、キャッピング時間を計測することとを実行する。コントローラは、前記キャッピング時間と、前記キャップ時パラメータの値とについてのパージ条件を満たす場合には、前記パージ機構にパージを行わせてから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせる。【選択図】図4

Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して印刷を行うプリンタが記載されている。特許文献1のプリンタでは、ノズルからキャップへインクを排出させるパージを行っている。また、特許文献1のプリンタでは、印刷を行っていない待機状態において、キャップによりノズルが覆われていることで、ノズル内のインクの粘度の増加が抑えられている。
特開2016−175361号公報
ここで、特許文献1のプリンタでは、上記パージ後にキャップからインクを排出する空吸引を行ったとしても、キャップ内に多少インクが残ってしまう。キャップ内に残ったインクは、例えば、キャップがノズルを覆っていない印刷時などに水分が蒸発して水分量が少なくなる(水分の蒸発率が高くなる)。通常、インクには水分の蒸発を抑える保湿剤が含まれているため、キャップ内のインク中の水分の蒸発率が高い状態でノズルをキャップで覆うと、キャップ内のインク中の保湿剤がノズル内のインク中の水分を吸収する。その結果、キャップでノズルを覆うことによりノズル内のインクの粘度の増加を抑制する効果が低くなってしまう。
また、特許文献1のプリンタ1では、印刷を行う直前に、ノズルから粘度が増加したインクを吐出させる印刷前フラッシングを行っているが、ノズル内のインクの粘度がフラッシングによって吐出できない程度まで高くなっている場合には、印刷を行う直前にパージを行って、ノズル内の高い粘度のインクを排出する必要がある。しかしながら、ノズル内のインクの粘度の高さを判断する際に、キャップ内のインクにおける水分の蒸発率(保湿剤によるにノズル内のインクにおける水分の吸収の程度)を考慮しない場合には、上記蒸発率が高い場合を想定して、ノズル内のインクの粘度の増加の程度を判断することになる。この場合、上記蒸発率が低い場合に、ノズル内のインクの粘度が実際の粘度よりも高いと判断される。その結果、不必要にパージが行われてインクが無駄に排出されてしまう虞がある。
本発明の目的は、ノズルから被吐出媒体へ安定した液体の吐出を実施するために吐出前に排出される液体の排出量を極力抑えることが可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、ノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記ノズルを覆うためのキャップと、前記キャップを、前記ノズルを覆うキャッピング状態と、前記液体吐出ヘッドから離れたアンキャッピング状態とに切り換えるための切換機構と、タイマーと、パージ機構と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、 前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出動作を行わせた後には、前記切換機構により前記キャップを前記キャッピング状態へ切り換えさせ、最後に前記キャップが前記キャッピング状態へ切り換えられた時点での、前記キャップ内の液体における水分の蒸発率に関連するキャップ時パラメータの値を算出しており、さらに、前記制御装置は、前記吐出動作を行わせることを指示する吐出指令が入力されたときに、最後に前記吐出動作が行われた後に前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられてから前記吐出指令が入力されるまでの時間のうち少なくとも前記キャップが前記キャッピング状態となっている時間、及び、最後に前記吐出動作が行われた後に前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられてから前記吐出指令の入力により前記アンキャッピング状態に切り換えられるまで時間のうち少なくとも前記キャップが前記キャッピング状態となっている時間、のうちのいずれかであるキャッピング時間を前記タイマーにより計測し、前記キャッピング時間と、前記キャップ時パラメータの値とについてのパージ条件を満たす場合には、前記キャップが前記キャッピング状態で、前記パージ機構に前記ノズルから前記キャップに前記液体吐出ヘッド内の液体を排出させるパージを行わせてから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせる。
また、本発明の液体吐出装置は、ノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記ノズルを覆うためのキャップと、前記キャップを、前記ノズルを覆うキャッピング状態と、前記液体吐出ヘッドから離れたアンキャッピング状態とに切り換えるための切換機構と、タイマーと、パージ機構と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出動作を行わせた後に、前記切換機構に、前記キャップを前記キャッピング状態へ切り換えさせ、最後に前記キャップが前記キャッピング状態へ切り換えられた時点での、前記キャップ内の液体における水分の蒸発率に関連するキャップ時パラメータの値を算出しており、さらに、前記制御装置は、前記吐出動作を行わせることを指示する吐出指令が入力されたことに応じて、最後に前記吐出動作が行われた後に前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられてから前記吐出指令が入力されるまでの時間のうち、前記キャップが前記キャッピング状態となっている時間、及び、最後に前記吐出動作が行われた後に前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられてから前記吐出指令の入力により前記アンキャッピング状態に切り換えられるまで時間のうち少なくとも前記キャップが前記キャッピング状態となっている時間、のうちのいずれかであるキャッピング時間を前記タイマーにより計測し、前記キャッピング時間と、前記キャップ時パラメータの値とに基づいて、前記吐出動作を行う前に、前記液体吐出ヘッド内の液体を排出させる排出量を決定し、前記吐出動作前に、前記決定した排出量の液体を前記液体吐出ヘッドから排出させることを実行する。
キャップがキャッピング状態に切り換えられたときのキャップ内の液体における水分の蒸発率(以下、「キャップ時蒸発率」とすることがある)が高く、キャッピング時間が長い場合には、ノズル内の液体からキャップ内の液体への水分の移動によって、ノズル内の液体の粘度が増加しやすい。一方で、キャップ時蒸発率が低い場合や、キャッピング時間が短い場合には、上記水分の移動によっては、ノズル内の液体の粘度が増加しにくい。
そこで、本発明では、吐出指令が入力されたときに、キャッピング時間及びキャップ時パラメータの値に基づいて、ノズルから排出させる排出量を変えることができる。これにより、ノズル内の液体の粘度に応じて、排出量を変えることができるので、液体吐出ヘッドから不必要に液体が排出されるのを防止することができる。
実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 実施の形態に係るプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 カウント値を算出するための処理の流れを示すフローチャートである。 印刷指令が入力されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は気温と閾値D1とが関連付けられたテーブルを示す図であり、(b)は、キャッピング時間及びキャップ時パラメータの値と、印刷前フラッシングでの吐出量とが関連付けられたテーブルを示す図である。 ユーザによりパージ指令が入力されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 キャッピング時間及びキャップ時パラメータの値と、ユーザ指示による吸引パージでの排出量とが関連付けられたテーブルを示す図である。 キャッピング時間及びキャップ時パラメータの値と、印刷前フラッシングでの吐出量とが関連付けられたテーブルの別の例を示す図である。 変形例1のカウント値を算出するための処理の流れを示すフローチャートである。 変形例2の印刷指令が入力された時の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
<プリンタの全体構成>
図1に示すように、本実施の形態に係るプリンタ1(本発明の「液体吐出装置」)は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3(本発明の「液体吐出ヘッド」)、プラテン4、搬送ローラ5,6、フラッシングフォーム7、メンテナンスユニット8等を備えている。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11,12に支持されている。また、キャリッジ2は、図示しないベルトなどを介してキャリッジモータ56(図2参照)に接続されており、キャリッジモータ56を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11,12に沿って走査方向に移動する。なお、以下では、図1の右側及び左側を、それぞれ、走査方向の右側及び左側と定義して説明を行う。
インクジェットヘッド3は、キャリッジ2に搭載されている。インクジェットヘッド3は、流路ユニット13とアクチュエータ14とを有する。流路ユニット13には、その下面であるノズル面13aに形成された複数のノズル10を含むインク流路が形成されている。複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に配列されることによってノズル列9を形成しており、ノズル面13aには、4列のノズル列9が走査方向に並んでいる。複数のノズル10からは、走査方向の右側のノズル列9を形成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。アクチュエータ14は、各ノズル10内のインクに個別に、吐出エネルギーを付与するためのものである。例えば、アクチュエータ14は、ノズル10に連通する図示しない圧力室の容積を変化させてインクに圧力を付与するものや、加熱により圧力室内に気泡を発生させてインクに圧力を付与するものである。ただし、アクチュエータ14の構成自体は公知のものであるため、ここではこれ以上の詳細な説明は省略する。
また、インクジェットヘッド3は、図示しないサブタンク等を介して4本のチューブ31と接続されている。4本のチューブ31は、プリンタ1の右前端部において走査方向に並んだ4つのインクカートリッジ32と接続されている。4つのインクカートリッジ32には右側に位置するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されており、4つのインクカートリッジ32に貯留された4色のインクがチューブ31などを介してインクジェットヘッド3に供給される。
プラテン4は、インクジェットヘッド3の下方に位置し、印刷時にノズル面13aと対向する。プラテン4は、走査方向に記録用紙Pの全長にわたって延び、記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ5,6は、それぞれ、搬送方向におけるプラテン4の上流側及び下流側に位置している。搬送ローラ5,6は、図示しないギヤなどを介して搬送モータ57(図2参照)に接続され、搬送モータ57を駆動させると、搬送ローラ5,6が回転して記録用紙Pを搬送方向に搬送する。
フラッシングフォーム7は、スポンジなどインクを吸収可能なものであり、走査方向におけるプラテン4よりも左側に位置している。これに対応して、プリンタ1では、後述の制御装置50の制御により、キャリッジ2を、ノズル面13aがフラッシングフォーム7と対向するフラッシング位置まで移動させることができるようになっている。これにより、プリンタ1では、キャリッジ2をフラッシング位置に位置させた状態で、インクジェットヘッド3に複数のノズル10からインクを吐出させることにより、ノズル10内の粘度が高くなったインクを排出させる、後述の印刷前フラッシングを行うことができる。
<メンテナンスユニット>
メンテナンスユニット8は、キャップ21、切換ユニット22、吸引ポンプ23及び廃液タンク24を備えている。
キャップ21は、走査方向におけるプラテン4よりも右側に位置している。これに対応して、プリンタ1では、キャリッジ2をノズル面13aがキャップ21と対向するメンテナンス位置まで移動させることができるようになっている。キャップ21は、キャップ部21aと、キャップ部21aの左側に並んだキャップ部21bとを有している。キャリッジ2をメンテナンス位置に位置させた状態では、最も右側のノズル列9を形成する複数のノズル10がキャップ部21aと対向し、左側3列のノズル列9を形成する複数のノズル10がキャップ部21bと対向する。
また、キャップ21は、キャップ昇降機構58(図2参照、本発明の「切換機構)により昇降可能となっており、キャリッジ2がメンテナンス位置に位置している状態で、キャップ21を上昇させると、キャップ21がノズル面13aに密着し、複数のノズル10がキャップ21で覆われる。より詳細には、最も右側のノズル列9を形成する複数のノズル10がキャップ部21aで覆われ、左側3列のノズル列9を形成する複数のノズル10がキャップ部21bで覆われる(以下、このときのキャップ21の状態を「キャッピング状態」とすることがある)。また、キャップ昇降機構58により、キャップ21が降下された状態では、キャップ21は、インクジェットヘッド3から離れている(以下、このときのキャップ21の状態を「アンキャッピング状態」とすることがある)。すなわち、キャップ昇降機構58は、キャップ21を昇降させることによって、キャップ21をキャッピング状態とアンキャッピング状態とに切り換える。
また、キャップ21は、ノズル面13aに密着して複数のノズル10を覆うものであることには限られない。例えば、流路ユニット13が、ノズル10を保護するためにノズル面13aを取り囲むように配置されたフレームを有するものである場合に、キャップ21がこのフレームに密着することによってノズル10を覆うようになっていてもよい。
切換ユニット22は、チューブ29a,29bを介して、キャップ部21a,21bと接続されている。また、切換ユニット22は、チューブ29cを介して吸引ポンプ23と接続されている。切換ユニット22は、キャップ部21a,21bと吸引ポンプ23との接続を切り換える。吸引ポンプ23は、チューブポンプなどである。また、吸引ポンプ23は、廃液タンク24と接続されている。
そして、プリンタ1では、キャップ21をキャッピング状態した状態で、後述の制御装置50の制御により、切換ユニット22にキャップ部21aと吸引ポンプ23とを接続させる。その状態で、吸引ポンプ23を駆動させることにより、最も右側のノズル列9を形成する複数のノズル10から、流路ユニット13内のブラックインクを排出させるブラックインクについての吸引パージを行うことができる。同様に、プリンタ1では、キャップ21をキャッピング状態にした状態で、切換ユニット22にキャップ部21bと吸引ポンプ23とを接続させる。その状態で、吸引ポンプ23を駆動させることにより、左側3列のノズル列9を形成する複数のノズル10から、流路ユニット13内のカラーインク(イエロー、シアン、マゼンタインク)を排出させるカラーインクについての吸引パージを行うことができる。また、ブラック、カラーインクについての吸引パージを行った後、キャップ21を降下させてノズル面13aから離してアンキャッピング状態にしてから、吸引ポンプ23を駆動させることにより、吸引パージによってキャップ21に溜まったインクを排出する空吸引を行うことができる。また、吸引パージ及び空吸引によって排出されたインクは、廃液タンク24に貯留される。
また、プリンタ1では、キャリッジ2をメンテナンス位置に位置させた状態で、インクジェットヘッド3に複数のノズル10からインクを吐出させることにより、ノズル10からキャップ21にインクを排出させる、後述の保湿フラッシングを行うことができる。
<プリンタの電気的構成>
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1の動作は、制御装置50によって制御されている。図2に示すように、制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、フラッシュメモリ54、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)55等からなり、これらが、キャリッジモータ56、アクチュエータ14、搬送モータ57、キャップ昇降機構58、切換ユニット22、吸引ポンプ23などの制御を行う。
また、プリンタ1は、周囲の気温についての気温情報を取得するための気温センサ59を有し、気温センサ59が取得した気温情報が制御装置50に入力される。また、プリンタ1は、タイマー61を有する。タイマー61は、プリンタ1のコンセントが最初に接続されたときに起動され、後述するように、キャップ21の、キャッピング状態の継続時間Ttc及びアンキャッピング状態の継続時間Ttuの計測を行う。また、プリンタ1は、操作部62(本発明の「入力部」)を有する。操作部62は、ユーザにより操作が行われるためのボタンなどからなる。これにより、ユーザは、操作部62を操作することで、プリンタ1に対して動作の指示、設定などを行うことができる。また、プリンタ1は、表示部63を有する。表示部63は、液晶ディスプレイなどであって、例えば操作部62による操作を指示するためのメッセージ等、プリンタ1の動作に必要な事項を表示させるためのものである。
なお、図2では、CPU51を1つだけ図示しているが、制御装置50は、CPU51を1つだけ備え、この1つのCPU51が一括して処理を行うものであってもよいし、CPU51を複数備え、これら複数のCPU51が分担して処理を行うものであってもよい。また、図2では、ASIC55を1つだけ図示しているが、制御装置50は、ASIC55を1つだけ備え、この1つのASIC55が一括して処理を行うものであってもよいし、ASIC55を複数備え、これら複数のASIC55が分担して処理を行うものであってもよい。
<カウント値の算出>
ここで、プリンタ1では、上述したように吸引パージの後に、空吸引を行ってキャップ21内のインクを排出する。しかしながら、空吸引を行っても、キャップ21内に多少のインクが残留してしまう。そして、キャップ21がアンキャッピング状態にあるときには、キャップ21内のインクにおける水分が蒸発することにより、キャップ21内のインクにおける水分の蒸発率(以下、「キャップ蒸発率」とすることがある)が増加する。一方、通常、インクには水分の蒸発を抑えるための保湿剤が含まれている。そのため、キャップ21がキャッピング状態にあるときには、キャップ21内のインクの保湿剤が水分を吸収することにより、ノズル10内のインクからキャップ21内のインクへの水分の移動が生じ、キャップ蒸発率が低下する。制御装置50は、プリンタ1のコンセントが最初に接続されたときに、図3のフローに沿った処理を開始することで、キャップ蒸発率に対応するカウント値Cの算出を行っている。
カウント値Cの算出について、より詳細に説明する。プリンタ1では、使用前の状態において、キャップ21がキャッピング状態となっている。そして、図3に示すように、プリンタ1のコンセントが最初に接続されたときに、制御装置50は、カウント値Cを初期値C0にリセットしてRAM53に記憶させる(S101)。初期値C0は、例えばフラッシュメモリ54に予め記憶されている。なお、ここでは詳細な説明は省略するが、プリンタ1のコンセントが最初に接続されたときには、吸引パージが行われ、その後空吸引が行われる。初期値C0は、この空吸引の直後におけるキャップ蒸発率に対応した値に設定されている。また、ここでは、初期値C0を一定の値として説明を行うが、例えば、フラッシュメモリ54に、気温Uと初期値C0とが関連付けられたテーブルが記憶されており、気温センサ59が取得した気温情報が示す気温Uと、このテーブルとに基づいて、初期値C0の値を決定してもよい。
続いて、制御装置50は、タイマー61をリセットすることで、キャップ21のキャッピング状態の継続時間Ttc(以下、「キャッピング継続時間Ttcとすることがある)の計測を開始し(S102)、変数Nの値を1にリセットする(S103)。
続いて、制御装置50は、キャップ21のアンキャッピング状態への切り換えが行われなければS104:NO)、キャッピング継続時間Ttcが所定時間Tt1のN倍の時間[N×Tt1]を超えているか否かを判定する(S105)。キャッピング継続時間Ttcが時間[N×Tt1]以下のときには(S105:NO)、S103に戻る。キャッピング継続時間Ttcが時間[N×Tt1]を超えたときに(S105:YES)、RAM53に記憶されているカウント値Cを、現在の値よりもΔC1小さい値[C−ΔC1]に更新し(S106)、変数Nの値を1増加させて(S107)、S104に戻る。これにより、キャッピング状態が継続しているときには、キャッピング継続時間Ttcが時間Tt1経過する毎に、カウント値CがΔC1小さくなる。
キャップ21がアンキャッピング状態に切り換わったときには(S104:YES)、制御装置50はタイマー61をリセットすることで、アンキャッピング状態の継続時間Ttu(以下、「アンキャッピング継続時間Ttu」とすることがある)の計測を開始し(S108)、変数Nの値を1にリセットする(S109)。
続いて、制御装置50は、キャップ21のキャッピング状態への切り換えが行われなければ(S110:NO)、アンキャッピング継続時間Ttuが所定時間Tt2のN倍の時間[N×Tt2]を超えているか否かを判定する(S111)。アンキャッピング継続時間Ttuが時間[N×Tt2]以下のときには(S111:NO)、S110に戻る。アンキャッピング継続時間Ttuが時間[N×Tt2]を超えたときに(S111:YES)、RAM53に記憶されているカウント値Cを、現在の値よりもΔC2大きい値[C+ΔC2]に更新し(S112)、変数Nの値を1増加させて(S113)、S110に戻る。これにより、アンキャッピング状態が継続しているときには、アンキャッピング継続時間Ttuが時間Tt2経過する毎に、カウント値CがΔC2大きくなる。ここで、時間Tt2は、時間Tt1と同じであってもよいし、継続時間Tt1と異なっていてもよい。また、ΔC2は、ΔC1と同じであってもよいし、ΔC1と異なっていてもよい。
そして、キャップ21がキャッピング状態に切り換わったときに(S110:YES)、制御装置50は、現在のカウント値Cを、最後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられた時点でのキャップ蒸発率(以下「キャップ時蒸発率」とする)を示す、キャップ時パラメータDcの値としてRAM53に記憶させ(S114)、S102に戻る。
<印刷時の制御>
次に、プリンタ1に印刷を行うことを指示する印刷指令(本発明の「吐出指令」)が入力されたときの制御装置50の制御について説明する。プリンタ1では、印刷などを行わない待機時に、キャップ21がキャッピング状態とされることで、ノズル10内のインク中の水分の蒸発による、ノズル10内のインクにおける水分の蒸発率の上昇を抑えている。そして、プリンタ1に印刷指令が入力されたときに、制御装置50が図4のフローに沿って処理を行う。
より詳細に説明すると、図4に示すように、制御装置50は、印刷指令が入力されたときに、その時点でタイマー61により計測されているキャッピング継続時間Ttcを、キャッピング時間Tcとして取得する(S201)。これにより、取得されるキャッピング時間Tcは、最後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから印刷指令が入力されるまでのキャッピング状態の継続時間となる。また、制御装置50は、次のS203での判定に使用する閾値D1を決定する(S202)。具体的には、フラッシュメモリ54には、図5(a)に示すような、気温Uと閾値D1とが関連付けられたテーブルが記憶されている。そして、S202では、気温Uとこのテーブルとに基づいて、気温センサ59が取得した気温情報が示す気温Uが、気温U1(例えば10℃)以上であるか、気温U1未満であるかに応じて、閾値D1をD11及びD12のいずれかの値に選択的に決定する。ここで、図5(a)のテーブルで示す、気温センサ59が取得した気温情報が示す気温Uが気温U1未満であるときの閾値D12は、気温U1以上であるときの閾値D11よりも小さくなっている。
続いて、制御装置50は、キャッピング時間Tcが時間Tc1(本発明の「所定時間」、「第1時間」、例えば6時間)を超え、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値D1(本発明の「所定値」、「第1閾値」)を超えている、というパージ条件を満たしているか否かを判定する(S203)。
そして、パージ条件を満たす場合には(S203:YES)、制御装置50は、切換ユニット22及び吸引ポンプ23を制御して、吸引パージを行わせる(S204)。続いて、制御装置50は、キャップ昇降機構58、切換ユニット22及び吸引ポンプ23を制御して、空吸引を行わせ(S205)、カウント値Cを初期値C0にリセットし(S206)、S211に進む。ここで、S204の吸引パージでは、ブラックインクについての吸引パージと、カラーインクについての吸引パージとを順に行わせる。また、S205の空吸引の際に、キャップ21がアンキャッピング状態に切り換えられる。
一方、パージ条件を満たさない場合には(S203:NO)、制御装置50は、キャップ昇降機構58を制御して、キャップ21をアンキャッピング状態に切り換え(S207)、そのときのカウント値Cを、直前パラメータDuの値として取得する(S208)。直前パラメータDuの値は、印刷を行う直前の時点でのキャップ蒸発率(以下、「直前蒸発率」とすることがある)を示すものである。
続いて、制御装置50は、キャッピング時間Tcが所定時間Tc2(本発明の「第2時間」、例えば30分)を超え、且つ、直前パラメータDuの値が閾値D2(本発明の「第2閾値」)を超えている、というフラッシング条件を満たしているか否かを判定する(S209)。そして、フラッシング条件を満たす場合には(S209:YES)、後述の保湿フラッシングのフラグを立て(S210)、S211に進む。フラッシング条件を満たさない場合には(S209:NO)、上記フラグを立てず、そのままS211に進む。
S211では、制御装置50は、次に行わせる印刷前フラッシングにおけるノズル10からのインクの吐出量Fを決定する。例えば、フラッシュメモリ54に、図5(b)に示すような、キャッピング時間Tc及びキャップ時パラメータDcの値と、印刷前フラッシングにおける吐出量Fとが関連付けられたテーブルが記憶されている。S212では、キャッピング時間Tc及びキャップ時パラメータDcと、このテーブルとに基づいて、印刷前フラッシングでのインクの吐出量Fに決定する。ここで、図5(b)における吐出量F1〜F6にはF1<F2<F3<F4<F5<F6の大小関係がある。ここで、キャッピング時間Tcが時間Tc1を超え、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値Dc1よりも大きいときの吐出量Fを、吐出量F2〜F6よりも少ない吐出量F1としているのは、この場合には上記パージ条件を満たし、直前に吸引パージが行われており、ノズル10内のインクの粘度が小さくなっているからである。なお、キャッピング時間Tcが時間Tc1を超え、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値Dc1よりも大きい場合には、吐出量Fを吐出量F1よりもさらに少なくしてもよいし、さらには、吐出量Fを0として印刷前フラッシングを行わないようにしてもよい。また、図5Bに示されたテーブルにおいて、キャッピング時間Tcが時間Tc0(Tc0<Tc1)以下であり、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値Dc0(Dc0<Dc1)以下である場合の、吐出量Fが、吐出量F2〜F6よりも少ない吐出量F1に設定されている。しかしながら、本発明はこのような場合には限られず、キャッピング時間Tcが時間Tc0(Tc0<Tc1)以下であり、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値Dc0(Dc0<Dc1)以下である場合の、吐出量Fを0として印刷前フラッシングを行わないようにしてもよい。
続いて、制御装置50は、キャリッジモータ56を制御して、キャリッジ2をフラッシング位置まで移動させてから、アクチュエータ14を制御して、ノズル10からフラッシングフォーム7に向けてインクを吐出させる印刷前フラッシング(本発明の「吐出前フラッシング」)を行わせる(S212)。印刷前フラッシングでは、S211で決定した吐出量のインクを吐出させる。例えば、上記S211で決定した吐出量Fが多い場合ほど、ノズル10からのインクの吐出回数を多くする。
続いて、制御装置50は、記録用紙Pへの印刷(本発明の「吐出動作」)を行わせる(S213)。具体的には、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、搬送ローラ5,6に記録用紙Pを所定距離ずつ搬送させ、記録用紙Pを搬送させる毎に、キャリッジモータ56を制御してキャリッジ2を走査方向に移動させつつ、アクチュエータ14を制御して複数のノズル10から記録用紙Pに向けてインクを吐出させることにより、記録用紙Pに印刷を行う。
印刷の完了後、保湿フラッシングのフラグが立っている場合には(S214:YES)、制御装置50は、キャリッジモータ56を制御して、キャリッジ2をメンテナンス位置まで移動させる。その状態でアクチュエータ14を制御して、ノズル10からキャップ21に向けてインクを吐出させる保湿フラッシングを行わせる(S215)。保湿フラッシングが行われると、ノズル10から排出されたインク中の水分によりキャップ蒸発率が低下する。ここで、保湿フラッシングによって、インクジェットヘッド3から排出されるインクの量は、S204の印刷前の吸引パージによってインクジェットヘッド3から排出されるインクの量よりも少ない。そして、保湿フラッシングの後、制御装置50は、カウント値Cを初期値C0にリセットしてから(S216)、キャップ昇降機構58を制御して、キャップ21をキャッピング状態に切り換える(S217)。保湿フラッシングのフラグが立っていない場合には(S214:NO)、保湿フラッシング及びカウント値Cのリセットを行わせずに、キャップ昇降機構58を制御して、キャップ21をキャッピング状態に切り換える(S217)。
<ユーザ指示による吸引パージ時の制御>
また、プリンタ1では、ユーザが、操作部62を操作することによって、吸引パージを行わせることを指示するパージ指令を入力することができるようになっている。パージ指令が入力されたときには、制御装置50は、図6のフローに沿って処理を行う。
より詳細に説明すると、図6に示すように、制御装置50は、パージ指令が入力されたときに、吸引パージでのインクの排出量Hを決定する(S301)。例えば、フラッシュメモリ54に、図7に示すような、最後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてからパージ指令が入力されるまでのキャッピング継続時間Ttc及びキャップ時パラメータDcの値と、ユーザの指示による吸引パージにおける排出量Hとが関連付けられたテーブルが記憶されている。S301では、キャッピング継続時間Ttc及びキャップ時パラメータDcと、図7のテーブルとに基づいて、吸引パージでのインクの排出量Hに決定する。ここで、図7における排出量H1〜H6には、H1<H2<H3<H4<H5<H6の大小関係がある。続いて、制御装置50は、切換ユニット22及び吸引ポンプ23を制御して、吸引パージを行わせる(S302)。S302の吸引パージでは、制御装置50は、S301で決定した排出量Hのインクを排出させる。具体的には、排出量Hが多い場合ほど、吸引ポンプ23の回転時間を長くする。そして、吸引パージの後、続いて、制御装置50は、キャップ昇降機構58、切換ユニット22及び吸引ポンプ23を制御して空吸引を行わせる(S303)。その後、制御装置50は、カウント値Cを初期値C0にリセットし(S304)、キャップ昇降機構58を制御して、キャップ21をキャッピング状態に切り換える(S305)。
以上に説明した実施の形態では、キャップ時蒸発率が高く(キャップ時パラメータDcの値が大きく)、キャッピング時間Tcが長い場合には、ノズル10内のインクからキャップ21内のインクへの水分の移動によって、ノズル10内のインクの粘度が増加しやすい。一方で、キャップ時蒸発率が低い(キャップ時パラメータDcの値が小さい)場合や、キャッピング時間Tcが短い場合には、上記水分の移動によっては、ノズル10内のインクの粘度が増加しにくい。
そこで、本実施の形態では、印刷指令が入力されたときに、キャッピング時間Tcが時間Tc1を超え、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値D1を超えている、というパージ条件を満たす場合には、吸引パージを行わせてから印刷を行わせる。これにより、ノズル10内のインクの粘度が高い場合に、吸引パージを行ってノズル10内の高い粘度のインクを排出させてから吐出動作を行わせることができる。一方、パージ条件を満たさない場合には、吸引パージを行わせずに印刷を行わせることにより、ノズル10内のインクの粘度がそれほど増加していない場合に、インクジェットヘッド3から不必要にインクが排出されるのを防止することができる。
また、キャッピング時間Tcが長く、キャップ時蒸発率が高いほど、ノズル10内のインクからキャップ21内のインクへの水分の移動によって、ノズル10内のインクの粘度が増加しやすい。したがって、上記のように、パージ条件を、キャッピング時間Tcが時間Tc1を超え、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値D1を超えている、という条件とすることは適切である。
また、気温がある一定以上低い(例えば10℃よりも低い)ときには、インクの粘度が特に高くなり、ノズル10から液体が吐出されなくなりやすい。そこで、本実施の形態では、気温センサ59が取得した気温情報が示す気温U1未満を示す場合に、気温U1以上を示す場合よりも、閾値D1を小さくする。これにより、気温が低いときには、印刷前に吸引パージを行わせる頻度が高くなり、ノズル10内のインクの粘度が高くなってしまうのを防止することができる。一方、気温が高いときには、印刷前に吸引パージを行わせる頻度が低くなり、不必要に吸引パージを行って、インクが無駄に排出されてしまうのを防止することができる。
吐出動作の前に吸引パージを行わせない場合、直前蒸発率が高い(直前パラメータDuの値が大きい)と、その後、印刷が完了した後、キャップ21がキャッピング状態に切り換えられたときに、時間の経過とともに上記水分の移動が生じて、ノズル10内のインクの粘度が増加してしまう。そこで、本実施の形態では、パージ条件を満たさない場合、キャッピング時間Tcが時間Tc2を超え、且つ、直前パラメータDuの値が閾値D2を超えている、というフラッシング条件を満たすか否かを判定する。そして、フラッシング条件を満たす場合には、印刷後に保湿フラッシングを行わせる。これにより、キャップ蒸発率が低下し、印刷の後、キャップ21がキャッピング状態に切り換えられたときに、時間の経過とともに上記水分の移動によってノズル10内のインクの粘度が増加してしまうのを抑えることができる。また、保湿フラッシングを行ってキャップ蒸発率を低下させる場合には、吸引パージを行ってキャップ蒸発率を低下させる場合よりも、インクジェットヘッド3から排出されるインクの量を少なくすることができる。
なお、印刷の前ではなく、印刷の後に保湿フラッシングを行わせるのは、印刷の前に保湿フラッシングを行わせると、印刷を行っている間、キャップ21はアンキャッピング状態となっており、このときにキャップ21内のインクから水分が蒸発し、保湿フラッシングにより供給された水分の一部が無駄になってしまうからである。
ただし、直前蒸発率が高い場合でも、印刷が行われる頻度が高い場合には、キャッピング時間Tcが短く、上記水分の移動が生じにくい。また、この場合には、アンキャッピング継続時間Ttcが長く、キャップ21内のインクにおける水分が外部に蒸発しやすい。そのため、印刷が行われる頻度が高いときに、保湿フラッシングを行うと、キャップ21内のインクにおける水分の外部への蒸発量が多くなり、保湿フラッシングによって供給された水分の一部が無駄になってしまう。また、印刷が行われる頻度が高い場合には、ノズル10から記録用紙Pへのインクの吐出の頻度が高いので、ノズル10内のインクの粘度が高くなってしまうこともない。
そこで、本実施の形態では、フラッシング条件を直前パラメータDuのみについての条件とはせずに、キャッピング時間Tcが時間Tc2を超え、且つ、直前パラメータDuの値が閾値D2を超えている、という条件としている。これにより、直前蒸発率が高く、且つ、印刷が行われる頻度が低い(キャッピング時間Tcが長い)場合には、保湿フラッシングによって、キャップ蒸発率を低下させて、ノズル10内の液体の粘度が増加するのを抑えることができる。一方、直前蒸発率が低い場合や、印刷が行われる頻度が高い場合には、保湿フラッシングを行わないことにより、インクジェットヘッド3からの無駄なインクの排出を抑えることができる。
また、本実施の形態のように、パージ条件及びフラッシング条件を設定すれば、印刷がある程度の頻度(時間Tc2よりも長く且つ時間Tc1以下の時間間隔)で行われているときには、保湿フラッシングもある程度の頻度で行われる。そのため、この場合には、ノズル10内のインクの粘度が高くなってしてしまうことはなく、印刷前に吸引パージを行う必要がない。すなわち、印刷がある程度の頻度で行われているときには、保湿フラッシングによってノズル10内のインクの粘度の増加が抑えられている。
これに対して、印刷が長期間(時間Tc1よりも長い時間)行われない場合には、保湿フラッシングも長期間行われない。そして、印刷及び保湿フラッシングが長期間行われないと、ノズル10内のインクの粘度が高くなる虞がある。この場合、その後、印刷指令が入力されたときに、印刷後に保湿フラッシングを行わせるとしても、印刷を行う時点ではノズル10内のインクの粘度が高く、ノズル10から正常にインクが吐出されない虞がある。そこで、このような場合に、吸引パージを行わせてから印刷を行わせるようにすることで、印刷の際にノズル10から正常にインクを吐出させることができる。すなわち、保湿フラッシングを行わせるだけでは、印刷時のノズル10内のインクの粘度の増加してしまう場合に、印刷の前に吸引パージを行わせて、印刷時のノズル10内の粘度が高くなったインクを排出している。また、本実施の形態では、パージ条件を満たさない場合にのみ(S203:NO)、フラッシング条件を満たすか否かが判定される(S209)ため、パージ条件を満たし、印刷の前に吸引パージが行われる場合には、印刷後に保湿フラッシングが行われることがない。すなわち、印刷前の吸引パージと、印刷後の保湿フラッシングとが重複して行われない。
また、保湿フラッシングが印刷後に行われるものであることから、印刷後にフラッシング条件を満たすか否かを判定することも考えられる。しかしながら、本実施の形態では、フラッシング条件が、直前パラメータDuの値についての条件を含んでいるため、印刷後にフラッシング条件を満たすか否かを判定する場合には、直前パラメータDuの値を、印刷前の時点で取得し、印刷後までRAM53に記憶させておく必要がある。その結果、メモリー容量の増大につながる。
そこで、本実施の形態では、印刷前にフラッシング条件を満たすか否かを判定する。これにより、印刷前に取得した直前パラメータDuの値を印刷後までRAM53に記憶させておく必要がなく、メモリー容量の増大を抑えることができる。
また、キャップ21がキャッピング状態となっているときには、ノズル10内のインクからキャップ21内のインクへの水分の移動が生じ、キャップ蒸発率が低下する。一方、キャップ21がアンキャッピング状態となっているときには、キャップ21内のインク中の水分が外部に蒸発することにより、キャップ蒸発率が上昇する。したがって、上述したように、カウント値Cを、キャップ21がキャッピング状態で、時間Tt1経過する毎に値をΔC1小さくし、キャップ21がアンキャッピング状態で、時間Tt2が経過する毎に値をΔC2大きくするように算出すれば、カウント値Cを、キャップ蒸発率に正確に対応したものとすることができる。
そして、最後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられた時点でのカウント値Cを、キャップ時パラメータDcの値として用いる。これにより、キャップ時パラメータDcの値を、最後にキャップがキャッピング状態に切り換えられた時点での実際のキャップ蒸発率に近いものとすることができる。また、キャップ21がアンキャッピング状態に切り換えられた時点でのカウント値Cを、直前パラメータDuの値として用いる。これにより、直前パラメータDuの値を、印刷の直前の時点での実際のキャップ蒸発率に近いものとすることができる。
また、印刷指令が入力されたときには、パージ条件を満たさない場合でも、キャッピング状態での上記水分の移動により、ノズル10内のインクの粘度が多少増加している。また、このときのノズル10内の液体の粘度の増加の程度は、キャップ時蒸発率、及び、キャッピング時間Tcによって変わる。そこで、本発明では、印刷指令が入力されたときに、パージ条件を満たさない場合に、印刷前フラッシングを行わせてから印刷を行わせる。そして、印刷前フラッシングでは、キャッピング時間Tcとキャップ時パラメータDcの値に応じた吐出量Fのインクを吐出させる。これにより、ノズル10内の高い粘度のインクを排出させつつも、印刷前フラッシングによって必要以上にインクが排出されてしまうのを防止することができる。なお、本実施の形態では、パージ条件を満たし、印刷前に吸引パージを行った場合でも、その後、印刷の直前に印刷前フラッシングを行わせる。これにより、吸引パージの後、印刷が開始されるまでの間に粘度が増加したノズル10内のインクが排出される。
また、吸引パージにより不必要にインクを排出させない観点から、ユーザの指示による吸引パージにおいては、インクジェットヘッド3内のインクの粘度の増加の程度に応じた排出量のインクを排出させることができる。一方、ユーザからのパージ指令は、キャップ21がキャッピング状態となっているときに入力され、このときの液体吐出ヘッド内の液体の粘度の増加の程度は、最後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてからパージ指令が入力されるまでのキャッピング継続時間Ttc、及び、キャップ時蒸発率によって変わってくる。そこで、本実施の形態では、ユーザによりパージ指令が入力されたときに、最後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてからパージ指令が入力されるまでのキャッピング継続時間Ttcと、キャップ時パラメータDcの値に応じた排出量のインクを排出させるように吸引パージを行わせる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限られず、特許請求の範囲に記載の限りにおいて、様々な変更が可能である。
上述の実施の形態では、印刷よりも前に、フラッシング条件を満たすか否かを判定したが、これには限られない。保湿フラッシングは印刷後に行われるものであるため、印刷後に、フラッシング条件を満たすか否かを判定してもよい。ただし、この場合には、上述したように、印刷前に直前パラメータDuの値を取得し、印刷後まで取得した直前パラメータDuの値をRAM53に記憶させておく必要がある。
また、上述の実施の形態では、直前パラメータDuが、直前蒸発率が高いほど値が大きくなるものであるのに対して、フラッシング条件を、直前パラメータDuの値が閾値D2を超え、且つ、キャッピング時間Tcが時間Tc2を超えている、という条件としたが、これには限られない。例えば、直前パラメータDuが、直前蒸発率が高いほど値が小さくなるものである場合に、フラッシング条件を、直前パラメータDuの値が所定の閾値以下で、且つ、キャッピング時間Tcが時間Tc2を超えている、という条件としてもよい。さらには、フラッシング条件は、直前パラメータDuの値とキャッピング時間Tcについての別の条件であってもよい。
さらには、フラッシング条件は、直前パラメータDuの値とキャッピング時間Tcの両方についての条件であることにも限られない。フラッシング条件は、直前パラメータDuのみについての条件であってもよい。ただし、この場合には、例えば、上述したように、印刷が頻繁に行われているときにも保湿フラッシングが行われて、保湿フラッシングによりキャップ21内のインクに供給された水分の一部が無駄になってしまう虞はある。
また、上述の実施の形態では、パージ条件を満たさない場合に、フラッシング条件を満たすか否かを判定し、フラッシング条件を満たす場合には、印刷後に保湿フラッシングを行わせるようにしたが、これには限られない。パージ条件を満たさない場合に、印刷後に保湿フラッシングを行わせなくてもよい。
上記の実施形態においては、パージ条件を満たさない場合には、印刷前フラッシングを行わせてから印刷を行わせていた。そして、パージ条件を満たす場合には、吸引パージを行わせてから印刷を行わせていた。言い換えると、上記実施形態においては、キャッピング時間Tc及びキャップ時パラメータDcに応じて、(i)印刷前フラッシングを行わない、(ii)印刷前フラッシングを行う(吐出量小)(iii)印刷前フラッシングを行う(吐出量大)、(iv)印刷前パージを行う、という処理の中からいずれかの処理を選択していた。
本発明はこのような形態には限られない。例えば、キャッピング時間Tc及びキャップ時パラメータDcに応じて、(i)印刷前フラッシングを行わない、(ii)印刷前フラッシングを行う(吐出量小)、(iii)印刷前フラッシングを行う(吐出量大)という処理の中からいずれかの処理を選択してもよい。この場合には、上記パージ条件が満たされている場合であっても、パージ処理を行わなくてもよいので、パージ処理の機能を有していないインクジェットプリンタ等にも適用できる。例えば、図8に示されるように、キャッピング時間Tcが時間Tc1を超え、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値D1を超えている場合における印刷前フラッシングの吐出量Fを、吐出量F6よりも多い吐出量F7に設定することもできる。この場合には、キャッピング時間Tcが時間Tc1を超えて長くなり、且つ、キャップ時パラメータDcが所定の閾値(Dc1)よりも大きくなった場合であっても、吸引パージは行われない。しかしながら、このような場合における印刷前フラッシングの吐出量Fを、吐出量F1〜F6よりも多い吐出量F7に設定しているので、吸引パージの場合と比べてインクの排出量を抑えつつ、インクジェットヘッド3内のインクの粘度の増加の程度に応じた排出量のインクを排出させることができる。尚、この場合は、アクチュエータ14が、本発明の「液体排出手段」に相当する。
なお、図8に示されたテーブルにおいて、キャッピング時間Tcが時間Tc0(Tc0<Tc1)以下であり、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値Dc0(Dc0<Dc1)以下である場合の、吐出量Fが、吐出量F2〜F7よりも少ない吐出量F1に設定されている。しかしながら、本発明はこのような場合には限られず、キャッピング時間Tcが時間Tc0(Tc0<Tc1)以下であり、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値Dc0(Dc0<Dc1)以下である場合の、吐出量Fを0として印刷前フラッシングを行わないようにしてもよい。
あるいは、キャッピング時間Tc及びキャップ時パラメータDcに応じて、(i)印刷前フラッシングを行わない、(ii)印刷前フラッシングを行う(吐出量小)、(iii)印刷前フラッシングを行う(吐出量大)、(iv)印刷前パージを行う、(v)印刷前フラッシング及び印刷前パージの両方を行う、という処理の中からいずれかの処理を選択してもよい。この場合は、キャップ21及び上記ポンプ、アクチュエータ14が、本発明の「液体排出手段」に相当する。
例えば、上記パージ条件を満たしている場合であって、さらにキャッピング時間Tcが時間Tc2(Tc2>Tc1)を超えている場合、又は、キャップ時パラメータDcの値が閾値Dc2(Dc2>Dc1)を超えている場合には、印刷前フラッシングの吐出量Fを吐出量F1とし、上記パージ条件を満たしているが、キャッピング時間Tcが時間Tc2(Tc2>Tc1)以下であり、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値Dc2(Dc2>Dc1)以下である場合には、印刷前フラッシングの吐出量Fを0とすることもできる。さらに、この場合において、キャッピング時間Tcが時間Tc0(Tc0<Tc1)以下であり、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値Dc0(Dc0<Dc1)以下である場合の、吐出量Fを0として印刷前フラッシングを行わないようにしてもよい。
あるいは、キャッピング時間Tc及びキャップ時パラメータDcに応じて、(i)印刷前パージを行わない、(ii)印刷前パージを行う(パージ量小)、(iii)印刷前パージを行う(パージ量大)という処理の中からいずれかの処理を選択してもよい。尚、この場合は、キャップ21及び上記ポンプが、本発明の「液体排出手段」に相当する。
また、上述の実施の形態では、気温センサ59が取得した気温情報が示す気温Uが気温U1未満であるときに気温U1以上であるときよりも閾値D1を小さくしたが、これには限られない。例えば、気温センサ59が取得した気温情報が示す気温Uが気温U1未満の場合に、気温U1以上の場合よりも、時間Tc1を短くしてもよい。あるいは、閾値D1及び時間Tc1のいずれについても、気温によらず一定としてもよい。この場合、気温センサ59はなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、キャップ時パラメータDcが、キャップ時蒸発率が高いほど値が大きくなるものであるのに対して、パージ条件を、キャップ時パラメータDcの値が閾値D1を超え、且つ、キャッピング時間Tcが所定時間Tc1を超えている、という条件としたが、これには限られない。例えば、キャップ時パラメータDcが、キャップ時蒸発率が高いほど値が小さくなるものである場合に、フラッシング条件を、キャップ時パラメータDcの値が所定の閾値以下で、且つ、キャッピング時間Tcが時間Tc1を超えている、という条件としてもよい。また、パージ条件は、キャップ時パラメータDcの値とキャッピング時間Tcについての別の条件であってもよい。例えば、ノズル10内のインクにおける水分の蒸発率X(以下、「ノズル蒸発率X」とすることがある)を、キャップ時パラメータDcとキャッピング時間Tcとの関数としてフラッシュメモリ54に記憶させておき、この関数に基づいて算出されるノズル蒸発率Xが閾値を超えるという条件をパージ条件としてもよい。上記関数の一例としては、例えば下記のようなものが挙げられるが、これに限定されるものではない。なお、下記の式におけるαは定数である。
Figure 2019064251
また、上述の実施の形態では、キャッピング継続時間Ttcが時間Tt1経過する毎に値をΔC1減少させ、アンキャッピング継続時間Ttuが時間Tt2経過する毎に値をΔC2増加させるようにカウント値Cを算出したが、これには限られない。
例えば、変形例1では、図9に示すように、制御装置50は、カウント値Cを初期値C0にリセットし(S401)、タイマー61をリセットしてキャッピング継続時間Ttcの計測を開始する(S402)。続いて、制御装置50は、キャップ21がアンキャッピング状態に切り換わるまで待機し(S403:NO)、キャップ21がアンキャッピング状態に切り換わったときに(S403:YES)、RAM53に記憶されているカウント値Cを、キャッピング継続時間Ttcに所定の係数Acを乗じた値[Ac×Ttc]だけ小さい値[C−(Ac×Ttc)]に更新する(S404)。ここで、係数Acは一定の値としてもよいし、気温Uなどによって異ならせてもよい。そして、制御装置50は、タイマー61をリセットして、アンキャッピング継続時間Ttuの計測を開始する(S405)。
続いて、制御装置50は、キャップ21がキャッピング状態に切り換わるまで待機し(S406:NO)、キャップ21がキャッピング状態に切り換わったときに(S406:YES)、RAM53に記憶されているカウント値Cを、アンキャッピング継続時間Ttuに所定の係数Auを乗じた値[Au×Ttu]だけ大きい値[C+(Au×Ttu)]に更新し(S407)、現在のカウント値Cをキャップ時パラメータDcの値としてRAM53に記憶させ(S408)、S402に戻る。ここで、係数Auは一定の値としてもよいし、気温Uなどによって異ならせてもよい。
変形例1の場合でも、カウント値Cは、アンキャッピング継続時間Ttuが長くなるほど大きくなり、キャッピング継続時間Ttcが長くなるほど小さくなる。したがって、カウント値Cは、キャップ蒸発率に正確に対応したものとなる。
また、上述の実施の形態では、キャップ21がキャッピング状態に切り換わった時点、及び、印刷の直前の時点でのカウント値Cを、それぞれ、キャップ時パラメータDc及び直前パラメータDuの値としてRAM53に記憶させたが、これには限られない。例えば、これらの時点でのカウント値Cに基づいて算出される別の値など、カウント値Cに応じた別の値をキャップ時パラメータDc及び直前パラメータDuの値としてRAM53に記憶させてもよい。
さらには、カウント値Cを算出し、カウント値Cに応じて、キャップ時パラメータDc及び直前パラメータDuの値を決定することにも限られない。例えば、実際のキャップ蒸発率を算出し、算出されたキャップ蒸発率に応じて、キャップ時パラメータDc及び直前パラメータDuの値を決定してもよい。
また、上述の実施の形態では、印刷前フラッシングにおけるノズル10からのインクの吐出量Fを、キャップ時パラメータDcの値と、キャッピング時間Tcとによって異ならせたが、これには限られない。例えば、吐出量Fを、キャップ時パラメータDcの値やキャッピング時間Tcとは関係なく一定としてもよい。
また、上述の実施の形態では、ユーザによりパージ指令が入力されたときに行わせる吸引パージでの排出量Hを、キャッピング継続時間Ttcとキャップ時パラメータDcの値とによって異ならせたが、これには限られない。例えば、排出量Hを、キャッピング継続時間Ttcとキャップ時パラメータDcの値とは関係なく一定としてもよい。
また、上述の実施の形態では、印刷前フラッシングにおいて、ノズル10からフラッシングフォーム7に向けてインクを吐出させたが、これには限られない。プリンタ1がフラッシングフォーム7を備えておらず、印刷前フラッシングにおいて、ノズル10からキャップ21に向けてインクを吐出させてもよい。また、この場合には、印刷前フラッシングと保湿フラッシングとによって、キャップ蒸発率が低下されることになるため、保湿フラッシングでのノズル10からのインクの吐出量Fを、上述の実施の形態よりも少なくしてもよい。
また、上述の実施の形態では、キャッピング時間Tcが、最後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから印刷指令が入力されるまでのキャッピング継続時間であったが、これには限られない。
例えば、変形例2では、制御装置50は、印刷指令が入力されたときに、図10に示すように、まず、キャップ昇降機構58を制御して、キャップ21をアンキャッピング状態に切り換える(S501)。続いて、制御装置50は、キャップ21のアンキャッピング状態への切り換えが完了した時点での、タイマー61により計測されているキャッピング継続時間Ttcを、キャッピング時間TcとしてRAM53に記憶させる(S502)。この場合、キャッピング時間Tcは、最後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから、印刷指令の入力によりキャップ21がアンキャッピング状態に切り換えられるまでのキャッピング状態の継続時間となる。
続いて、制御装置50は、上述の実施の形態のS203と同様、キャッピング時間Tcが時間Tc1を超え、且つ、キャップ時パラメータDcの値が閾値D1を超えている、というパージ条件を満たしているか否かを判定する(S204)。そして、パージ条件を満たす場合には、制御装置50は、上述の実施の形態のS204〜S206と同様のS505〜S507の処理を行い、続いて、上述の実施の形態のS211〜S217と同様のS511〜S517の処理を行う。一方、パージ条件を満たさない場合には、制御装置50は、上述の実施の形態のS208〜S210と同様のS508〜S510の処理を行い、続いて、S511〜S517の処理を行う。
変形例2では、キャップ21をアンキャッピング状態に切り換えた後、パージ条件を満たす場合に、吸引パージを行うためにキャップ21をキャッピング状態に切り換え、その後、空吸引を行う際にキャップ21をアンキャッピング状態に切り換えることになる。そのため、上述の実施の形態の場合と比較すると、キャップ21をキャッピング状態とアンキャッピング状態とで切り換える回数が多くなり、時間のロスとなる。しかしながら、印刷前の吸引パージは、それほど頻繁に行われるものではないため、上記のような時間のロスがあるとしても、プリンタにおける印刷時間に与える影響はそれほど大きなものとはならない。
また、以上の例では、最後に印刷が行われた後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから、印刷指令が入力されるまでの間、キャップ21がキャッピング状態に維持される。そして、上述の実施の形態では、キャッピング時間Tcを、最後に印刷が行われた後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから、印刷指令が入力されるまでの、キャッピング状態の継続時間としている。また、変形例2では、キャッピング時間Tcを、最後に印刷が行われた後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから、印刷指令が入力されてキャップ21がアンキャッピング状態に切り換えられるまでのキャッピング状態の継続時間としている。しかしながらこれには限られない。
例えば、最後に印刷が行われた後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから、印刷指令が入力されるまでの間に、プリンタにおいて何らかの動作を行うためにキャップ21を一時的にアンキャッピング状態に切り換えることがある。このような場合には、キャッピング時間Tcを、最後に印刷が行われた後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから、印刷指令が入力されるまでの間の、キャップがキャッピング状態となっている時間を積算した時間としてもよい。あるいは、キャッピング時間Tcを、最後に印刷が行われた後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから、印刷指令が入力されてキャップ21がアンキャッピング状態に切り換えられるまでの間の、キャップ21がキャッピング状態となっている時間を積算した時間としてもよい。
また、上記のようにキャップ21を一時的にアンキャッピング状態に切り換える場合であっても、例えばキャップ21がアンキャッピング状態となる時間がそれほど長くなることがない場合には、キャッピング時間Tcを、上述の実施の形態や変形例2と同様の時間としてもよい。
すなわち、キャッピング時間は、(i)最後に印刷が行われた後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから印刷指令が入力されるまでの時間のうち少なくともキャップ21がキャッピング状態となっている時間、及び、(ii)最後に印刷が行われた後にキャップ21がキャッピング状態に切り換えられてから、印刷指令が入力されてキャップ21がアンキャッピング状態に切り換えられるまでの時間のうち少なくともキャップ21がキャッピング状態となっている時間、のうちいずれかとすればよい。
また、上述の実施の形態では、吸引パージによってノズル10からインクジェットヘッド3内のインクを排出させたが、これには限られない。例えば、チューブ31など、インクカートリッジ32とインクジェットヘッド3との間の流路に、インクを送るためのポンプが設けられ、キャップ21がキャッピング状態でこのポンプを駆動することで、ノズル10からインクジェットヘッド3内のインクを排出させる加圧パージを行うことができるようになっていてもよい。この場合には、キャップ21及び上記ポンプが、本発明の「パージ機構」に相当する。あるいは、吸引パージと加圧パージの両方を行うことによって、ノズル10からインクジェットヘッド3のインクを排出できるようになっていてもよい。この場合には、メンテナンスユニット8と、チューブ31などに設けられるポンプとを合わせたものが、本発明の「パージ機構」に相当する。
また、上述の実施の形態では、キャリッジ2をメンテナンス位置に位置させた状態で、キャップ昇降機構58によりキャップ21を昇降させることによって、キャップ21をキャッピング状態とアンキャッピング状態とに切り換えることができるようになっていたが、これには限られない。例えば、キャップ昇降機構58の代わりに、インクジェットヘッド3を昇降させるためのヘッド昇降機構が設けられ、ヘッド昇降機構によりインクジェットヘッド3を昇降させることによって、キャップをキャッピング状態とアンキャッピング状態とに切り換えることができるようになっていてもよい。なお、この場合には、ヘッド昇降装置が、本発明の「切換機構」に相当する。あるいは、キャップ昇降機構とヘッド昇降機構の両方が設けられており、キャップ昇降機構によるキャップ21の昇降と、ヘッド昇降機構によるインクジェットヘッド3の昇降の両方を行うことによって、キャップ21をキャッピング状態とアンキャッピング状態とに切り換えることができるようになっていてもよい。なお、この場合には、キャップ昇降機構とヘッド昇降機構とを合わせたものが、本発明の「切換機構」に相当する。
また、上述のタイマー61は、計測を開始してからインクリメントすることで経過時間を計測するもの、若しくは、デクリメントすることで経過時間を計測するものであってもよいし、計測開始時点と計測終了時点の差分で経過時間を計測するものであってもよい。
また、以上では、走査方向に移動しつつノズルからインクを吐出する、いわゆるシリアルヘッドを備えたプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。走査方向における記録用紙の全長にわたって延びた、いわゆるラインヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。さらには、ノズルからインクを吐出して印刷を行うプリンタに本発明を適用することにも限られない。例えば、配線基板の配線パターンの材料など、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。

Claims (11)

  1. ノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記ノズルを覆うためのキャップと、
    前記キャップを、前記ノズルを覆うキャッピング状態と、前記液体吐出ヘッドから離れたアンキャッピング状態とに切り換えるための切換機構と、
    タイマーと、
    パージ機構と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出動作を行わせた後には、前記切換機構により前記キャップを前記キャッピング状態へ切り換えさせ、
    最後に前記キャップが前記キャッピング状態へ切り換えられた時点での、前記キャップ内の液体における水分の蒸発率に関連するキャップ時パラメータの値を算出しており、
    さらに、前記制御装置は、
    前記吐出動作を行わせることを指示する吐出指令が入力されたときに、
    最後に前記吐出動作が行われた後に前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられてから前記吐出指令が入力されるまでの時間のうち少なくとも前記キャップが前記キャッピング状態となっている時間、及び、最後に前記吐出動作が行われた後に前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられてから前記吐出指令の入力により前記アンキャッピング状態に切り換えられるまで時間のうち少なくとも前記キャップが前記キャッピング状態となっている時間、のうちのいずれかであるキャッピング時間を前記タイマーにより計測し、
    前記キャッピング時間と、前記キャップ時パラメータの値とについてのパージ条件を満たす場合には、
    前記キャップが前記キャッピング状態で、前記パージ機構に前記ノズルから前記キャップに前記液体吐出ヘッド内の液体を排出させるパージを行わせてから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記キャップ時パラメータは、最後に前記キャップが前記キャッピング状態へ切り換えられた時点での、前記キャップ内の液体における水分の蒸発率が高いときほど、値が大きくなり、
    前記パージ条件は、前記キャッピング時間が所定時間を超え、且つ、前記キャップ時パラメータの値が所定値を超えている、という条件であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記吐出指令が入力されたときに、
    前記パージ条件を満たさない場合に、
    前記吐出動作を行わせる直前の時点での、前記キャップ内の液体における水分の蒸発率に関連する直前パラメータの値を算出し、
    少なくとも前記直前パラメータの値についてのフラッシング条件を満たす場合には、
    前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせた後に、前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから前記キャップに向けて液体を吐出させる吐出後フラッシングを行わせることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記フラッシング条件は、前記キャッピング時間及び前記直前パラメータの値についての条件であることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記キャップ時パラメータは、最後に前記キャップが前記キャッピング状態へ切り換えられた時点での、前記キャップ内の液体における水分の蒸発率が高い場合ほど、値が大きくなり、
    前記直前パラメータは、前記吐出動作を行わせる直前の時点での、前記キャップ内の液体における水分の蒸発率が高いときほど、値が大きくなり、
    前記パージ条件は、前記キャッピング時間が第1時間を超え、且つ、前記キャップ時パラメータの値が第1閾値を超えている、という条件であり、
    前記フラッシング条件は、前記キャッピング時間が前記第1時間よりも短い第2時間を超え、且つ、前記直前パラメータの値が第2閾値を超えている、という条件であることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記フラッシング条件を満たすか否かを、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせる前に判定し、
    前記フラッシング条件を満たす場合に、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせた後に、前記液体吐出ヘッドに前記吐出後フラッシングを行わせることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 気温センサ、をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記気温センサにより取得された気温情報が所定温度未満を示す場合に、前記所定温度以上を示す場合よりも、前記所定値を小さくする、又は、前記所定時間を短くすることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御装置は、
    前記タイマーにより、前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられてからの前記キャッピング状態の継続時間と、前記キャップが前記アンキャッピング状態に切り換えられてからの前記アンキャッピング状態の継続時間を計測しており、
    前記アンキャッピング状態の継続時間が長くなるほど値を増加させ、前記キャッピング状態の継続時間が長くなるほど値を減少させるようにカウント値を算出し、
    最後に前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられた時点での前記カウント値を、前記キャップ時パラメータの値として用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体吐出装置。
  9. 前記制御装置は、
    前記吐出指令が入力されたときに、
    前記パージ条件を満たさない場合には、前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから液体を吐出させる吐出前フラッシングを行わせてから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、
    前記吐出前フラッシングにおいて、前記液体吐出ヘッドに、前記キャップ時パラメータの値と前記キャッピング時間とに応じた吐出量の液体を前記ノズルから吐出させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体吐出装置。
  10. 前記パージを行うことを指示するパージ指令をユーザに入力させるための入力部、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記入力部により前記パージ指令が入力されたときに、
    最後に前記吐出動作が行われた後に前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられてから前記パージ指令が入力されるまでの時間のうち少なくとも前記キャッピング状態となっている時間と、前記キャップ時パラメータの値とに応じた排出量の液体を排出させるように、前記パージ機構に前記パージを行わせることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液体吐出装置。
  11. ノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記ノズルを覆うためのキャップと、
    前記キャップを、前記ノズルを覆うキャッピング状態と、前記液体吐出ヘッドから離れたアンキャッピング状態とに切り換えるための切換機構と、
    タイマーと、
    液体排出手段と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出動作を行わせた後に、前記切換機構に、前記キャップを前記キャッピング状態へ切り換えさせ、 最後に前記キャップが前記キャッピング状態へ切り換えられた時点での、前記キャップ内の液体における水分の蒸発率に関連するキャップ時パラメータの値を算出しており、
    さらに、前記制御装置は、
    前記吐出動作を行わせることを指示する吐出指令が入力されたことに応じて、
    最後に前記吐出動作が行われた後に前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられてから前記吐出指令が入力されるまでの時間のうち、前記キャップが前記キャッピング状態となっている時間、及び、最後に前記吐出動作が行われた後に前記キャップが前記キャッピング状態に切り換えられてから前記吐出指令の入力により前記アンキャッピング状態に切り換えられるまで時間のうち少なくとも前記キャップが前記キャッピング状態となっている時間、のうちのいずれかであるキャッピング時間を前記タイマーにより計測し、 前記キャッピング時間と、前記キャップ時パラメータの値とに基づいて、前記吐出動作を行う前に、前記液体吐出ヘッド内の液体を排出させる排出量を決定し、
    前記吐出動作前に、前記決定した排出量の液体を前記液体吐出ヘッドから排出させることを実行することを特徴とする液体吐出装置。
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