JP2005212184A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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英和 石井
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Abstract

【課題】 インクジェット記録装置において、インクの吐出動作を安定させ、インクの不吐出の発生を防止する。
【解決手段】 インクをノズル2からインク滴として吐出させるインクジェットヘッド3内の共通液室27に、気泡を貯める気泡抜きスペース28、気泡抜きスペース28を外部に連通させる気泡抜き通路2a,25b及び気泡抜きスペース28に共通液室27内の気泡を案内するフロート29を設け、吸引部により気泡抜きスペース28から気泡抜き通路2a,25bを介して気泡を吸引するようにした。これにより、インクの吐出動作を安定させ、インクの不吐出の発生を防止することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェットプリンタ等のインクジェット記録装置は、インクジェットヘッド内のインクをノズルからインク滴として吐出させ、記録媒体にインク滴を付着させて画像形成を行う装置である。
このようなインクジェット記録装置では、インクはインクジェットヘッドのインク供給口からその内部に供給されるが、このときインクジェットヘッド内に気泡が流入してしまうことがある。また、圧力式のインクジェット記録装置では、インク滴の吐出動作やインク中の溶存気体等によりインクジェットヘッド内に気泡が発生してしまう。ここで、インクを吐出させる際に生じる高周波振動によりインク中に溶け込んでいる溶存気体が気泡化する現象はキャビテーションとして知られている。
このようにインクジェットヘッド内に気泡が発生すると、その気泡によってインク滴の吐出性能が低下し、インクの不吐出が発生してしまうことがある。これは、記録媒体への印字不良の要因になり問題である。
この問題を解決する手段としては、インク供給口に対して共通液室の壁を傾斜させることで共通液室内の気泡をインク供給口から排出する手段が提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平5−338168号公報 特開平6−91874号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2では、インク供給口に気泡を案内してノズルから遠ざけインク供給口から排出しようとしているが、インクが流れるインク供給系内から気泡が除去されるわけではなく、一時的にノズルから気泡を遠ざけたに過ぎない。また、インクはインク供給口からノズルに向かって流れ、気泡はインクジェットヘッド内からインク供給口に向かって移動するので、インクの流れ方向と気泡の移動方向とは逆になってしまう。このため、一旦はインク供給口に案内された気泡も、インクの流れにしたがって再びノズル近傍に戻ってきてしまう。したがって、特許文献1及び特許文献2の手段では、インクジェットヘッド内から気泡を除去することは難しく、ノズルのインク吐出動作も不安定になってしまう。最悪の場合には、ドット抜け、すなわちインクの不吐出が発生してしまう。
本発明の目的は、インクの吐出動作を安定させ、インクの不吐出の発生を防止することである。
本発明では、インクをノズルからインク滴として吐出させるインクジェットヘッド内の共通液室に、気泡を貯める気泡貯留室、前記気泡貯留室を外部に連通させる気泡抜き通路及び前記気泡貯留室に前記共通液室内の気泡を案内する案内部材を設け、吸引部により前記気泡貯留室から前記気泡抜き通路を介して気泡を吸引するようにした。
本発明によれば、気泡を速やかに印字に影響を与えない場所に移動させ、その気泡をインクジェットヘッド内から取り除くことが可能になるため、インクの吐出動作を安定させ、インクの不吐出の発生を防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1は本実施の形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す模式図である。
インクジェット記録装置1は、用紙等の記録媒体(図示せず)に対してインクをノズル2からインク滴として吐出させるインクジェットヘッド3、インクジェットヘッド3にインクを供給するインク供給部4及びノズル2内のインク等を吸引する吸引部5等を備えている。また、インクジェット記録装置1は、記録媒体を順次送り出して副走査方向に搬送する記録媒体搬送部(図示せず)やインクジェットヘッド3を搭載して主走査方向に往復移動するキャリッジ(図示せず)等も備えている。なお、ここでは、インクジェットヘッド3は、ノズル2を下方向に向けてキャリッジに搭載されている。
インクジェットヘッド3は、インクが供給されるインク供給口6や複数のノズル2が略一直線上に並べて形成されているノズルプレート7等を備えており、インク供給口6から供給されたインクをノズル2からインク滴として吐出させるように構成されている。ここで、インクジェットヘッド3では、ノズル2が形成されている面がノズル面7aとして機能する。なお、本実施の形態においては、圧電素子(例えばピエゾ素子)を利用する圧電方式のインクジェットヘッド3が用いられているが、これに限るものではなく、例えば発熱体を利用するサーマルインクジェット方式のインクジェットヘッドが用いられても良い。
インク供給部4は、インクジェットヘッド3のインク供給口6にインク供給経路8を介して接続されインクを収容するインクタンク9、インクタンク9からインクジェットヘッド3の内部にインクを供給するための加圧力を発生させる加圧ポンプ10及び加圧ポンプ10とインクタンク9とを連通させる加圧経路11から構成されている。このインク供給部4は、加圧ポンプ10による加圧力によって、インクタンク9からインクジェットヘッド3内にインク供給経路8を介してインクを供給する。
吸引部5は、ノズル2に対向する位置に位置付けられて複数のノズル2が並ぶ方向に移動自在に設けられた吸引ヘッド12、吸引ヘッド12を複数のノズル2が並ぶ方向に移動させる移動駆動部13、ノズル2内のインクやノズル面7aに残留したインク等を吸引するための吸引力を発生させる吸引ポンプ14、吸引ヘッド12と吸引ポンプ14とを連通させる吸引経路15、吸引ポンプ14に廃液経路16を介して接続されて廃インクを収容する廃インクタンク17等から構成されている。
吸引ヘッド12は、複数のノズル2の一部を覆うように形成されているが、これに限るものではない。例えば、全てのノズル2,2aを覆うように吸引ヘッド12を形成しても良く、この場合には、移動駆動部13が不要になる。また、移動駆動部13は、吸引ヘッド12を複数のノズル2が並ぶ方向に案内して移動させるガイドスクリュウ18及びガイドスクリュウ18を回転駆動させる駆動モータ19から構成されている。
このような吸引部5は、移動駆動部13により吸引ヘッド12を複数のノズル2が並ぶ方向に移動させながら、吸引ポンプ14による吸引力によって、ノズル2内のインクやノズル面7aに残留したインク等をノズル2に対向する位置から吸引する。吸引されたインク(廃インク)は、吸引経路15及び廃液経路16を通り、廃インクタンク17に流れ込む。
次に、インクジェットヘッド3の内部構造について図2及び図3を参照して説明する。図2はインクジェットヘッド3の概略構成を示す分解斜視図、図3はインクジェットヘッド3を概略的に示す縦断側面図である。
インクジェットヘッド3は、圧電部材により形成されたインク吐出ブロック20とインク供給口6が形成された天板21とを共通液室ブロック22を介して接着又は接合により一体にしたヘッド本体23に、多数のノズル2が形成されたノズルプレート7を接着した構造になっている。ノズルプレート7の両端には、共通液室ブロック22内と外部とを連通させる気泡抜き通路の一部である気泡抜きノズル2aが形成されている。このようなインクジェットヘッド3は、配線パターンや各種回路等が形成されたヘッド基板24に取り付けられる。なお、圧電部材としては、例えば圧電素子(ピエゾ素子)が用いられているが、これに限るものではない。
インク吐出ブロック20には、インク室25aとして機能する複数の溝25がノズルプレート7の複数のノズル(インク吐出用のノズル)2に対応させて形成されており、気泡抜き通路の一部である気泡抜き溝25bがノズルプレート7の2つの気泡抜きノズル2aに対応させて形成されている。この気泡抜き溝25bは、インク吐出ブロック20の両端に位置している。複数のインク室25aは、溝25の両側に形成された側壁26及び共通液室ブロック22により一つ一つが遮断されて形成されており、それぞれ圧力室として機能する。
天板21には、インクタンク9にインク供給経路8を介して接続されるインク供給口6が形成されており、インクはインクタンク9からインク供給口6を介してインクジェットヘッド3の内部に供給される。また、共通液室ブロック22には、複数の溝25(インク室25a)に連通する共通液室27、この共通液室27に連通する気泡貯留室である気泡抜きスペース28、この気泡抜きスペース28に気泡を案内する案内部材であるフロート29が設けられている。なお、インク供給口6は、天板21のほぼ中央に形成されており、フロート29より下方、すなわちノズル2側に位置している。
共通液室27は、インク供給口6から供給されたインクを収容して、収容したインクを複数のインク室25aに供給する。また、気泡抜きスペース28は、フロート29により案内された気泡を貯めておく空間であり、共通液室27の一部を切り欠くことで形成され、共通液室27の両端であってノズル2側に対して反対側に設けられている。特に、気泡抜きスペース28は、使用状態で、すなわちキャリッジ等にインクジェットヘッド3を設置した状態で、共通液室27の上方に、特にインク供給口6より上方に位置付けられて設けられている。このような気泡抜きスペース28は、気泡抜き溝25bに連通しており、インクジェットヘッド3の外部と連通している。
フロート29は、インク供給口6の近傍から気泡抜きスペース28に向かって傾斜する2つの傾斜面30を有しており、それらの傾斜面30はそれぞれ気泡抜きスペース28内まで伸びている。このようなフロート29は、傾斜面30により共通液室27内の気泡を気泡抜きスペース28まで案内する。また、フロート29は、インクの増減及び気泡の増減(インクの減少及び気泡の増加、又はインクの増加及び気泡の減少)に伴って移動可能に共通液室27内に設けられている。つまり、フロート29は、インクジェットヘッド3の上下方向、すなわちインクの増減方向(ここでは、複数の溝25が伸びる方向)に移動自在に設けられている。
さらに、フロート29は、ノズル2側を頂点とした略二等辺三角形の形状に形成されている。そして、フロート29のノズル2側の頂点以外の2つの頂点は、それぞれ気泡抜きスペース28内に位置付けられている。これにより、フロート29の傾斜面30が、気泡抜きスペース28を形成するノズル2側の内壁と当接するため、フロート29が必要以上にノズル方向に移動することを防止している。さらに、フロート29のノズル2側の頂点以外の2つの頂点は、気泡抜きスペース28を形成する内壁と当接しない所定位置に位置付けられている。これにより、その内壁とフロート29との間には、微小な隙間(図示せず)が発生し、気泡抜きスペース28に案内された気泡は、その隙間からフロート29の上側に移動する。
また、フロート29は耐インク性を有しており、インクに対して浮力を有するように形成されている。これにより、フロート29は、インクジェットヘッド3の内部においてインクの増減及び気泡の増減に伴って移動する。ここで、例えば、フロート29は、インクに浮く材料で形成されたり、インクに浮く構造、例えばその内部が空洞になるように形成されたりしている。なお、インクとしては、例えば水性インク、油性インク、溶剤インク及びUVインク(紫外線硬化型インク)等の様々なインクが用いられる。UVインクは、例えば、顔料、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、分散剤やその他の添加剤(例えば表面張力調整剤)等から構成されている。
フロート29には、インクジェットヘッド3の内部、すなわち共通液室27の内部におけるフロート29の位置をインクジェットヘッド3の外部から検出するための基準位置部材である磁石31が設けられている。インクジェットヘッド3の外部には、磁力を感知する検出器であるリードセンサ32が設けられている。リードセンサ32は、インクジェットヘッド3内のフロート29が所定位置、例えばその傾斜面30が気泡抜きスペース28を形成するノズル2側の内壁と当接する位置にある場合にフロート29の磁石31を検出できる位置に位置付けられ、キャリッジに取り付けられている。これにより、インクジェットヘッド3内、すなわち共通液室27内のインクの増減(インク量)及び気泡の増減(気泡の発生量)を確認することができる。ここで、磁石31及びリードセンサ32が位置検出部として機能する。
なお、本実施の形態では、磁石31及びリードセンサ32によりフロート29の位置を検出しているが、これに限るものではなく、例えば天板21を透明板により形成することで、操作者等がフロート29の位置を確認するようにしても良い。この場合には、フロート29をインクの色と対比して認識しやすい色で形成することによって、フロート29の位置を確認しやすくしても良い。
図4はインクジェット記録装置1が備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、コントローラ50を内蔵しており、コントローラ50は、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)51、CPU51が実行する各種プログラム等を格納するROM(Read Only Memory)52、CPU51のワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)53及びタイマ54等をバスライン55で接続することによって構成されている。
CPU51には、インクジェットヘッド制御部56を介してインクジェットヘッド3が接続されており、駆動モータ制御部57を介して駆動モータ19が接続されており、ポンプ制御部58を介して加圧ポンプ10及び吸引ポンプ14が接続されている。さらに、CPU51には、センサ制御部59を介してリードセンサ32が接続されており、入出力装置制御部60を介して操作パネルやLCD等から構成された入出力装置61が接続されている。ここで、入出力装置61が報知部及び操作部として機能する。また、CPU51には、通信インターフェース(図示せず)を介して例えばパーソナルコンピュータ等の外部装置(図示せず)が接続されており、さらに、駆動制御部(図示せず)を介して記録媒体搬送部(図示せず)及びキャリッジ(図示せず)が接続されている。
このようなインクジェット記録装置1は、通信インターフェースを介して外部装置から受信した画像データに基づいて、記録媒体搬送部によって副走査方向に記録媒体を搬送しながら、インクジェットヘッド3が搭載されたキャリッジをホームポジション(待機位置)から主走査方向に移動させ、インクジェットヘッド3を駆動制御することによって画像を記録媒体に形成する。すなわち、インクジェットヘッド3は、選択的に所望のインク室25aの体積を変化させてインクに圧力を加えることで、インク室25aに供給されたインクをノズル2から選択的にインク滴として吐出させる。この吐出動作の前に、インクはインクジェットヘッド3の内部にインクタンク9から供給されている。
ここで、インクが充填されていない空のインクジェットヘッド3にインクを供給するインク供給動作について図3及び図5を参照して説明する。図5はインクがほぼ充填された状態のインクジェットヘッド3を概略的に示す縦断側面図である。ここで、図3のインクジェットヘッド3の状態をインクが充填されていない空のインクジェットヘッド3の状態とする。
インクが充填されていない空のインクジェットヘッド3では(図3参照)、フロート29は、自重で下方向、すなわちノズル方向に下がるが、その両端が気泡抜きスペース28に引っ掛かって図3の位置に留まり、その位置から下方に下がらない。このような空のインクジェットヘッド3の状態で、加圧ポンプ10の駆動により、インクがインク供給口6からインクジェットヘッド3の内部に供給されると、供給されたインクは重力によりインクジェットヘッド3のノズル2近傍から充填されていく。そして、インクがインク室25a、すなわち複数の溝25に充填された後、共通液室27内に充填されていく。このとき、共通液室27内の空気は、インクにより上方に押し上げられ、気泡抜きスペース28から気泡抜き溝25b及び気泡抜きノズル2a(気泡抜き通路)を通過してインクジェットヘッド3の外部に排出される。また、フロート29もインクにより共通液室27の上方に押し上げられる(図5参照)。
このとき、インクは、加圧ポンプ10の駆動により圧力をかけてインクジェットヘッド3の内部に供給されており、インクジェットヘッド3内に供給されたインクは、共通液室27内にほぼ充填された後、ノズル2から排出され、さらに、気泡抜き溝25bを通過して気泡抜きノズル2aからも排出される。ここで、気泡抜きノズル2aからインクが排出されれば、共通液室27内の気泡はほぼ抜けている。その後、ノズル面7aに付着した余分なインク等を除去するクリーニング動作、例えば吸引部5による吸引動作が実行され、インク供給動作は完了する。なお、クリーニング動作としては、例えば、ノズルプレート7に当接するワイプブレードを設け、設けたワイプブレードによりノズルプレート7をワイピングするワイピング動作を実行するようにしても良い。
このようなインク供給動作によりインクが供給されながら共通液室27内の気泡が取り除かれても、気泡はインクタンク9やインク供給経路8等のインク供給系から共通液室27に侵入したり、インク中の溶存酸素により共通液室27内に発生したりする。ただし、印字に影響を与えない気泡はインクジェットヘッド3に対する衝撃等によるメニスカスの破壊を防ぐダンパの役割を果たす場合もあるので、印字に影響を与えない位置にある気泡を無理に除去する必要はない。
したがって、本実施の形態においては、発生した気泡を速やかに印字に影響を与えない場所、すなわち気泡抜きスペース28にフロート29により案内して貯めておくようにしている。ここで、図6は気泡がインクジェットヘッド3内に発生した場合のインクジェットヘッド3を概略的に示す縦断側面図である。図6に示すように、発生した気泡は、フロート29の傾斜面30に沿って気泡抜きスペース28に案内されて貯められる。その後、気泡抜きスペース28に貯められた気泡は、所定のタイミングで吸引部5により吸引される。この吸引部5による吸引動作は、例えば、所定の時間毎に実行されるようにしても良いし、操作者の入出力装置61に対する操作に応じて実行されるようにしても良い。
操作者の入出力装置61に対する操作に応じて吸引部5による吸引動作を実行する場合には、例えば、CPU51は、リードセンサ32のオンに待機する。インクの減少及び気泡(インクを吐出させる際に発生する気泡等)の増加にしたがってフロート29が下降し、リードセンサ32がオンになると、CPU51は入出力装置61のLCDにメッセージを表示させ、操作者にインク供給動作及び気泡抜き動作の開始を報知(指示)する。ここに、報知手段としての機能が実行される。これにしたがって、操作者が入出力装置61の操作パネルを操作、例えば操作パネルのスタートボタンを押下すると、加圧ポンプ10、吸引ポンプ14及び駆動モータ19が駆動し、インク供給動作及び気泡抜き動作が開始する。なお、ここでは、インク供給動作及び気泡抜き動作を同じタイミングで実行させているが、これに限るものではない。
インクは、加圧ポンプ10による加圧力によって、インクタンク9からインクジェットヘッド3の内部にインク供給経路8を介して供給される(インク供給動作)。また、吸引部5の吸引ヘッド12は、移動駆動部13により複数のノズル2が並ぶ方向に移動しながら、気泡抜きスペース28から気泡抜き溝25b及び気泡抜きノズル2a(気泡抜き通路)を介して気泡を吸引し(気泡抜き動作)、さらに、ノズル2内のインクやノズル面7aに残留したインク等を吸引する。吸引された気泡は吸引経路15及び廃液経路16を通り、インクジェットヘッド3の外部に排出され、インク(廃インク)も吸引経路15及び廃液経路16を通って廃インクタンク17に流れ込む。その後、インクの増加及び気泡の減少にしたがってフロート29が上昇し、リードセンサ32がOFFになる。
なお、本実施の形態では、入出力装置61のLCDにメッセージを表示することで使用者にインク供給動作及び気泡抜き動作の開始を報知しているが、これに限るものではなく、例えば、アラームランプを設け、そのアラームランプを発光させることで使用者にインク供給動作及び気泡抜き動作の開始を報知しても良い。また、フロート29の位置に応じて吸引部5(吸引ポンプ14及び駆動モータ19)を駆動させる、すなわちリードセンサ32がオンした場合に加圧ポンプ10及び吸引部5(吸引ポンプ14及び駆動モータ19)を駆動させるようにしても良い。ここに、駆動手段としての機能が実行される。
このように本実施の形態では、共通液室27内に発生した気泡をフロート29により気泡抜きスペース28に案内し貯めておくことで、発生した気泡を速やかに印字に影響を与えない場所に移動させるため、インクの吐出動作を安定させることができる。さらに、気泡抜きスペース28、すなわち気泡抜き溝25bの近傍に貯めた気泡を気泡抜き溝25b及び気泡抜きノズル2a(気泡抜き通路)を介して吸引部5により吸引することで、共通液室27内から気泡を完全に取り除くことができる。これにより、気泡が再び共通液室27内に戻ることがなくなる。その結果として、インクの不吐出の発生を防止することができる。特に、インク再供給時にインクタンク9やインク供給経路8等のインク供給系からインクジェットヘッド3内に侵入した気泡も速やかに印字に影響を与えない場所に移動させることができ、さらに、確実にインクジェットヘッド3内から除去することができる。
なお、本実施の形態においては、気泡貯留室である気泡抜きスペース28は、共通液室27の両端に設けられており、案内部材であるフロート29は、気泡抜きスペース28に向かって傾斜する2つの傾斜面30を有していることから、気泡を気泡抜きスペース28に確実にそして速やかに案内することができる。
また、本実施の形態においては、フロート29は、インクに対して浮力を有していることから、インクの増減及び気泡の増減に伴って移動することができる。
本実施の形態においては、共通液室27内におけるフロート29の位置を検出する位置検出部(磁石31及びリードセンサ32)を具備することから、インクの増減(インク量)及び気泡の増減(気泡の発生量)を検出することができ、その結果として、吸引部5を駆動させる時期、すなわち気泡抜き作業の開始時期を把握することができる。
本実施の形態においては、位置検出部は、フロート29に設けられた基準位置部材である磁石31と、磁石31を所定の位置で検出する検出器であるリードセンサ32とを具備することから、簡単な構成でインクの増減(インク量)及び気泡の増減(気泡の発生量)を検出することができる。
本実施の形態においては、吸引部5を駆動させることを操作者に報知する報知部である入出力装置61と、位置検出部(磁石31及びリードセンサ32)により検出されたフロート29の位置に応じて入出力装置61に吸引部5を駆動させることを報知させる報知手段と、操作者の操作を受け付けて吸引部5を駆動させるための操作部である入出力装置61と、を具備することから、吸引部5を駆動させる気泡抜き動作の開始指示に応じて操作者が吸引部5を駆動させるため、発生した気泡を確実に除去することができ、未然に印字ミスを防ぎ、インクの不吐出の発生を防止することができる。
本実施の形態においては、位置検出部(磁石31及びリードセンサ32)により検出されたフロート29の位置に応じて吸引部5を駆動させる駆動手段を具備することから、発生した気泡を自動で確実に除去することができ、未然に印字ミスを防ぎ、インクの不吐出の発生を防止することができる。
本実施の形態においては、ノズル2内のインクを吸引するノズル吸引部を具備し、気泡抜きノズル2aはノズル2が形成されたノズル面7aから外部に連通しており、吸引部5とノズル吸引部とは共通であることから、気泡抜きノズル2aだけを吸引する場合に比べ、ノズル2内のインクやノズル面7aに残留したインク等を吸引することができ、さらに、インクジェット記録装置1に気泡抜き用の吸引部とノズル吸引用の吸引部とを2つ設ける場合に比べ、コスト削減を実現することができる。
本発明の一実施の形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す模式図である。 インクジェット記録装置が備えるインクジェットヘッドの概略構成を示す分解斜視図である。 インクジェット記録装置が備えるインクジェットヘッドを概略的に示す縦断側面図である。 インクジェット記録装置が備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。 インクがほぼ充填された状態のインクジェットヘッドを概略的に示す縦断側面図である。 気泡がインクジェットヘッド内に発生した場合のインクジェットヘッドを概略的に示す縦断側面図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 ノズル
2a,25b 気泡抜き通路(気泡抜きノズル、気泡抜き溝)
3 インクジェットヘッド
5 吸引部
5 ノズル吸引部
7a ノズル面
25a インク室
27 共通液室
28 気泡貯留室(気泡抜きスペース)
29 案内部材(フロート)
30 傾斜面
31 基準位置部材(磁石)
32 検出器(リードセンサ)
31,32 位置検出部(磁石、リードセンサ)
61 報知部(入出力装置)
61 操作部(入出力装置)

Claims (8)

  1. インクを収容する共通液室と、前記共通液室に連通するインク室と、前記共通液室内の上方に設けられ気泡を貯める気泡貯留室と、前記気泡貯留室を外部に連通させる気泡抜き通路と、前記共通液室内に設けられ前記気泡貯留室に前記共通液室内の気泡を案内する案内部材とを有し、前記インク室に連通するノズルからインクをインク滴として吐出させるインクジェットヘッドと、
    前記気泡貯留室から前記気泡抜き通路を介して気泡を吸引する吸引部と、
    を具備するインクジェット記録装置。
  2. 前記気泡貯留室は前記共通液室の両端に設けられており、
    前記案内部材は、前記気泡貯留室に向かって傾斜する2つの傾斜面を有している請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記案内部材はインクに対して浮力を有している請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記共通液室内における前記案内部材の位置を検出する位置検出部を具備する請求項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記位置検出部は、
    前記案内部材に設けられた基準位置部材と、
    前記基準位置部材を検出する検出器と、
    を具備する請求項4記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記吸引部を駆動させることを操作者に報知する報知部と、
    前記位置検出部により検出された前記案内部材の位置に応じて、前記報知部に前記吸引部を駆動させることを報知させる報知手段と、
    操作者の操作を受け付けて前記吸引部を駆動させるための操作部と、
    を具備する請求項4又は5記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記位置検出部により検出された前記案内部材の位置に応じて前記吸引部を駆動させる駆動手段を具備する請求項4又は5記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記ノズル内のインクを吸引するノズル吸引部を具備し、
    前記気泡抜き通路は前記ノズルが形成されたノズル面から外部に連通しており、
    前記吸引部と前記ノズル吸引部とは共通である請求項1ないし7のいずれか一記載のインクジェット記録装置。

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