JP2007245386A - 液体噴射装置とその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】縁無し印刷で廃棄されるインクが収容されるプラテンの吸収材の総廃液容量を正確に予測して、無駄なメンテナンスサービスを十分に抑制できる液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】液体噴射ヘッドを搭載したキャリッジ101が印刷領域にあって、縁無し印刷を行う際に、前記印刷対象物の外縁からはみ出す領域で噴射された前記液体を受けるようにされた廃液受け手段106bと、プラテン106に接続され、吸引力を発揮するための吸引手段130と、廃インクを貯留するための廃液貯留手段と、該廃液貯留手段に貯留される廃液量を算出するための廃液総量算出装置10とを備え、前記廃液総量算出装置が、前記プラテン内および/または廃液貯留手段に貯留された貯留廃液から蒸発する廃液の蒸発量に関して、温度および/または湿度の条件に基づき蒸発量を演算する蒸発量演算部12を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置とその制御方法の改良に関するものである。
従来より、液体噴射装置である例えば、インクジェット式記録装置には、インクジェット式記録ヘッドが備えられている。このインクジェット式記録ヘッドには、記録用紙等にインクを吐出するために、多数のノズルが列状に配列されて設けられている。
ところが、記録用紙にノズルからインクを吐出しない非印刷時(休止時)に、そのままの状態でノズルを放置すると、ノズル内のインクが乾燥等して、印刷を開始したときに吐出不良等が生じるおそれがある。
このため、非印刷時には、ノズルを覆うためのキャップがノズルプレートに当接して、ノズルを覆い、ノズル内のインクの乾燥等を未然に防止する構成となっている。
このとき、ノズルを覆うキャップ内の雰囲気が、ノズル内のインクを一層乾燥等させないための工夫として、キャップ内にインク吸収材が配置されている。
このようにキャップ内にインクが含浸されているインク吸収材を配置することで、キャップでノズルを覆ったときのキャップ内の雰囲気が湿潤状態に維持されるので、ノズル内のインクの乾燥等を適切に防止することができるようになっている。
また、キャップ内の雰囲気は、吸引ポンプにより吸引されるように構成されて、インク吸収材に含浸されているインクが該吸引ポンプによって廃インクタンクへ排出される(クリーニング動作)構成とされている。
このようにして廃液が収容される廃インクタンクには、種々の形状タイプがあり、タイプごとに総廃液容量が決定されている。なお、廃インクタンクには吸収材を収容することにより、蒸発を促進して、できるだけメンテナンスなしで長期間使用できるようにされている。
すなわち、廃インクタンクが廃液で一杯になると、廃液が溢れて装置から漏れ出る可能性があり、その前に廃インクタンクを交換するように、ユーザー等への報知等の措置が実行されている(特許文献1参照)。
一方、液体噴射ヘッドを搭載して主走査方向に往復移動されるキャリッジが、印刷領域にあって、ターゲットである用紙に印刷する場合に、その印刷の形式のひとつに縁無し印刷と呼ばれるものがある。
すなわち、縁無し印刷は、図10の用紙Pの周縁部SPの領域にもインクなどの液体を噴射して、例えば写真印刷などを行うものである。
このような縁無し印刷を行う場合には、用紙Pが紙送りされる際に、該用紙Pを下から支えるプラテンの内側で、紙送りされる該用紙Pの周縁部SPに相当する箇所に縁無し印刷用吸収材を配置し、用紙Pの外縁から外側に吐出されるインクを受けて吸収するようにしている。
しかし、このような構成では、縁無し印刷により捨てられるインクの吸収の総容量はきわめて限られたものになってしまう。
そこで、この場合、プラテン内の縁無し印刷用吸収材に、上記インクを確実に導くために、縁無し印刷用吸収材の底面側から吸引を行うことが好ましい。
特に顔料インクなどの浸透能力の低いインクを使用して縁無し印刷を行う場合には、吸引の必要性が高い。そのため、プラテン内を吸引する手法も知られている(特許文献2参照)。
そして、このようにして吸引されたインクも上記廃インクタンクに導かれ貯留されるようになっている。
ここで、廃インクタンクで貯留保持される廃液には、上記吸引ポンプにより廃液の総量に対して、上記したように蒸発(廃インクタンクからの蒸発のみならず、プラテンからの蒸発)により失われる廃液分が考慮される必要があり、そうでないと廃インクタンクの容量を十分に使い切ることができずに無駄なメンテナンスサービスを受けることになってしまう。
このため、廃インクタンクの総廃液容量について、上記した廃インクタンクからの蒸発分を考慮した上で該総廃液容量を算出するようにした装置も知られている(特許文献3)。
特開2000−141704号公報 特開2002−225311号公報(図1、図4等) 特開2004−351866号公報
しかしながら、特許文献3の装置では、廃インクタンクからの蒸発分を考慮してはいるが、廃インクタンクからの廃液の蒸発量は、かならずしも一定ではなく、装置のおかれた条件その他により大きく変動するものである。
したがって、蒸発に関する条件によって、蒸発量が大きく異なることから、特許文献3の装置によっても、必ずしも適切な総廃液容量を決定することはできず、廃インクの漏れだしを確実に防止しようとすると、廃インクタンクの容量を十分に使い切ることができずに無駄なメンテナンスサービスを十分に抑制できない。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、縁無し印刷で廃棄されるインクを保持するプラテン内の吸収材が保持するの総廃液容量を正確に予測して、無駄なメンテナンスサービスを十分に抑制できる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上述の目的は、本発明にあっては、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドを搭載して主走査方向に往復移動されるキャリッジとを有する液体噴射装置であって、
前記キャリッジが印刷領域にあって、縁無し印刷を行う際に、印刷対象物の背後に配置されたプラテン内に設けられていて、前記印刷対象物の外縁からはみ出す領域で噴射された前記液体を受けるようにされた廃液受け手段と、該廃液受け手段に貯留される廃液量を算出するための廃液総量算出装置とを備えており、前記廃液総量算出装置が、前記廃液受け手段に貯留された貯留廃液から蒸発する廃液の蒸発量に関して、温度および/または湿度の条件に基づき蒸発量を演算する蒸発量演算部を有する液体噴射装置により、達成される。
本発明の上記構成によれば、プラテンを含む廃液受け手段からの廃液蒸発量に関して、該蒸発量を予測すべき液体噴射装置の環境条件としての温度または湿度、あるいは温度および湿度の条件を考慮するようにしている。これにより、装置の置かれた温度または湿度、あるいは温度および湿度に対応して変化する蒸発量を考慮して、廃液蒸発量が決められるから、廃液受け手段の総廃液容量を正確に予測して、無駄なメンテナンスサービスを十分に抑制することができる。
好ましくは前記蒸発量演算部において蒸発量を算出するために、前記温度および/または湿度データに加えて、時間と前記液体としてのインク種類に対応した蒸発量に関するデータを与える構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、時間データ、すなわち、例えば前回の「縁無し印刷」と今回の「縁無し印刷」の間隔としての(経過)時間データや、廃棄されるインクの種類に関する蒸発量データをさらに加味することにより、より正確な蒸発量を算出することができる。
また、好ましくは、前記インク種類に対応した蒸発量に関するデータが、色別のインクに関する蒸発量データであることを特徴とする。
上記構成によれば、インクの種類として色別のインクに関する蒸発量データを加味することにより含有成分が異なることに基づく、蒸発量の相違を考慮して、より正確な蒸発量を算出することができる。
また、上記目的は、他の発明にあっては、液体噴射ヘッドを搭載したキャリッジを印刷領域に移動させて、縁無し印刷を行うに当たり、前記縁無し印刷に先行して、それまでの運転により生成され貯留されている廃液の蒸発量を演算する蒸発量演算工程と、蒸発量演算工程に基づいて求められる貯留廃液残量に、前記縁無し印刷で生成される廃液を加算してオーバーフローするか否かを判断するオーバーフロー判定工程と、該オーバーフロー判定に基づいて、オーバーフローしない場合に前記縁無し印刷を行うようにされており、前記蒸発量の演算には、温度および/または湿度の条件に基づく蒸発量データを使用する液体噴射装置の制御方法により、達成される。
上記構成によれば、液体噴射装置において貯留されている廃液がオーバーフローするか否かを判断するようにした制御方法を実行する上で、貯留されている廃液量から蒸発により失われる量を控除して判断するようにされている。
この場合、当該蒸発量の算出に関しては、液体噴射装置の環境条件としての温度または湿度、あるいは温度および湿度の条件を考慮した予測が行われ、装置の置かれた温度または湿度、あるいは温度および湿度に対応して変化する蒸発量を考慮して、廃液蒸発量が決められるから、廃液貯留手段の総廃液容量を正確に予測することができ、無駄なメンテナンスサービスを十分に抑制することができる。
好ましくは前記温度および/または湿度データに加えて、時間データと前記液体としてのインク種類に対応した蒸発量に関するデータを使用して前記蒸発量演算工程を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、時間データ、すなわち、例えば前回の「縁無し印刷」と今回の「縁無し印刷」の間隔としての時間データや、廃棄されるインクの種類に関する蒸発量データをさらに加味することにより、より正確な蒸発量を算出することができる。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は本発明の液体噴射装置の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置(以下「記録装置」という)100を示す概略斜視図である。
図1に示すように、記録装置100は、キャリッジ101を有し、このキャリッジ101はキャリッジモータ102により駆動されるタイミングベルト103を介し、ガイド部材104に案内されて、主走査方向であるガイド部材104の軸方向に往復移動されるように構成されている。
図1のキャリッジ101のターゲットである例えば、記録用紙200に対向する側には、液体噴射ヘッドである例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)110が搭載され、その上部には、記録ヘッド110に液体である例えば、インクを供給するインクカートリッジ部101aが着脱可能に装填されている。インクカートリッジ部101aは、独立して交換可能な色別のインクを収容した複数のインクカートリッジを含んでいる。
また、記録用紙200は、その下面をプラテン106により支持されて、給紙ローラ等により主走査方向と直交する副走査方向に沿って送られるようになっている。
また、図1に示すように、記録用紙200が配置されない非印字領域(ホームポジションH)には、キャッピング手段120、吸引手段としての吸引ポンプ130そしてワイピング部材140等が配置されている。
図2は、図1のキャリッジ101がホームポジションに移動し、キャッピング手段120が記録ヘッド110に当接した状態を示す概略図である。
図2に示すように、記録ヘッド110の下面にはインクを吐出するための複数のノズルが形成されたノズルプレート111が配置されている。
ノズルプレート111は、図1のホームポジションHから印字領域へ、記録ヘッド110がキャリッジ101と共に移動する際に、ワイピング部材140に当接し、このワイピング部材140によりノズルプレート111面が払拭され、クリーニングされる構成となっている。
キャッピング手段120は、図2に示すように、上面が開放され、凹状に形成されているキャップホルダ121、キャップホルダ121内に収容されるキャップ部材122を有している。
また、キャップ部材122の内底にはインクを含浸した液体保持手段である例えば、インク吸収材123が配置されている。インク吸収材123は、好ましくは、親水性の材質で形成されたものであり、例えば、発泡性の材料であるポリビニルアルコールでなるスポンジなどで形成することができる。
また、キャッピング手段120には、スライダ124と、このスライダ124を上下動させるための回動アーム125を有している。
そして、この回動アーム125によってキャッピング手段120が移動し、図2に示すようにキャッピング手段120のキャップ部材122が、記録ヘッド110のノズルプレート111に当接すると、キャッピング手段120がノズルを覆うように配置されることになる。
また、図2に示すように、キャッピング手段120には、大気開放口128が設けられるとともに、吸引ポンプ130が接続手段としての第1のチューブ107に接続されている。この第1のチューブ107は気密性、液密性にすぐれ、可撓性あるチューブで、吸引ポンプ130としてチューブポンプと組み合わせることができるものが好ましい。
このため、この大気開放口128を閉状態として、吸引ポンプ130でキャッピング手段120内の雰囲気を吸引すると、キャッピング手段120内の雰囲気は負圧となりインク吸収材123に含浸されているインクが吸引ポンプ130によって、第2のチューブ108を介して、廃インクタンク115に排出される構成となっている(クリーニング動作)。
さらに、吸引ポンプ130は、第3のチューブ109を介してプラテン106に接続されており、プラテン106内の縁無し印刷用吸収材106bに含浸されているインクが吸引ポンプ130によって、第2のチューブ108を介して、廃インクタンク115に排出される構成となっている。
ここで、プラテン106について説明する。
図1において、矢印Aは上記したキャリッジが移動する方向である主走査方向、矢印Bは、主走査方向と直交する副走査方向であり、用紙Pが送られる方向である。
図3に示すように、プラテン106は一方向に長い矩形のものであり、少なくとも用紙P(用紙Pは、B5やA4等の複数のサイズがある。)の幅方向よりも大きな長さ寸法を有している。
プラテン106は、図2に簡単な断面で示すように、例えば浅いトレイ状であり、内側の底面からは、リブ状の低い支持部106aが起立している。支持部106aは、長さ方向に所定の間隔を置いて複数個形成されている。
この支持部106aは、図4に示すように、プラテン106の内側底面より上方の位置で、用紙Pを支持することができる。用紙Pは図示しない紙送りローラ等により、副走査方向Bに沿って送られるようになっている。
このプラテン106の内側でその外縁部に近い所定の領域には、縁無し印刷用吸収材106b(以下、「吸収材106b」という)が配置されている。この吸収材106bを含めたプラテン106自体が廃液受け手段を構成する。吸収材106bは、キャップ部材122の吸収材123と同様のものが使用でき、例えば、親水性の材質で形成されたものであり、例えば、発泡性の材料であるポリビニルアルコールでなるスポンジなどで形成することができる。
このような構成でなるプラテン106上を送られる用紙Pに縁無し印刷を行う場合には、該用紙Pに関して、図3の周縁部SPの外縁を超えて外に吐出される捨てインクを確実に受けることができる範囲に上記吸収材106bが配置されている(あわせて図4参照)。
図5は、廃液受け手段としてのプラテン106(内部の吸収材106b)に貯留される廃インクすなわち廃液の貯留量である廃液量を算出し、プラテン106から溢れる状態であるオーバーフローを検出して報知するための廃液総量算出装置10の構成例である。
廃液総量算出装置10は、液体噴射装置である記録装置100に内蔵されるコンピュータなどを搭載した制御基板およびこれに接続されるセンサ類などにより構成されるものである。
記録装置100においては、上記制御基板などに設けられる印刷制御回路31により、図2で説明した記録ヘッド110を駆動するためのヘッド駆動手段32や吸引ポンプ130を駆動するための駆動手段33を制御するようにされている。なお、キャリッジ101の駆動手段などの図示は省略されている。
廃液総量算出装置10は、廃液残量算出部11と、該廃液残量算出部11に接続された縁無し印刷記録部13と、蒸発量演算部12とを含んでいる。
さらに、この廃液残量算出部11および蒸発量演算部12に接続される構成(CPU等として一体に構成される場合を含む)として、蒸発量データ記録部14と、温度・湿度検出手段15と計時手段16とを備えている。
また、好ましくは、廃液残量算出部11には、オーバーフロー判断部17が接続され、該オーバーフロー判断部17は報知手段18に接続されている。
なお、蒸発量演算部12には、さらに、記録装置100が記録ヘッドのノズルから所定量のインクを吐出してその機能回復をはかるためのフラッシング動作を行った場合のフラッシング動作の記録部や、図2で説明したクリーニング動作の記録部等が接続されるとさらに正確な蒸発量の演算が可能となる(図示せず)。
蒸発量データ記録部14は、第1にプラテン106などから蒸発したインクの蒸発量をデータとして累積保持している。
また、蒸発量データ記録部14は、第2に予め格納された資料データを保持しており、例えば、図8(a)(b)に示すデータや図9(a)(b)に示すデータと対応するものを保持している。つまり、インクの種類(A、B、C)のそれぞれに関して、あるいは、好ましくは、これらを所定比率で混合した場合において、特定の温度(摂氏で表示)環境下で、特定の湿度条件(「%」表示)において、どの程度の蒸発率か(図8)、あるいはどの程度の蒸発速度か(図9)というデータを保持している。なお、このデータの場合、インクの種類(A、B、C)の相違は、具体的には、色彩の種類が異なるインクに関するものである。
温度・湿度検出手段15は、サーミスタ等の温度センサや湿度センサで構成され、温度検出手段のみ、あるいは湿度検出手段のみでもよく、それら両方を備えていてもよい。
計時手段16はタイマーであり、指示により時間を計測する手段である。
蒸発量演算部12は、上記蒸発量データ記録部14から蒸発量に関する累積データを受け取り、また温度・湿度検出手段15から現在もしくは計時手段16が計時した所定時間の温度および/または湿度のデータを受け取り、これらからその時点での廃インクの蒸発総量を算出する。
廃液残量算出部11は、主として縁無し印刷記録部13からの記録に基づいて、プラテン106に貯留された廃インクの総量、もしくは、好ましくはクリーニングやフラッシングの記録などから廃液受け手段であるプラテン106から、蒸発量演算部12の求めた総蒸発量を控除し、実際の廃液受け手段の廃液残量を求める。
オーバーフロー判断部17は、廃液残量算出部11が求めた実際の廃液残量が、該プラテン106の吸収材106bの容量を上回り、溢れる状態、すなわちオーバーフロー状態か否かを判断する。
なお、廃液総量算出装置10の廃液残量算出部11により算出された廃液量が廃液タンクの総廃液容量を上回るレベルになったとオーバーフロー判断部17が判断した場合には、報知手段18によって、記録装置100の液晶表示装置などの表示手段に所定の表示がなされ、ユーザにメンテナンスサービスの必要性を報知することができるようになっている。なお、報知手段18は、音による報知をする手段や、表示と音による報知をする手段、あるいはホストコンピュータを介して、その表示手段により報知する構成とすることもできる。
図6および図7は、記録装置100の廃液総量算出装置10によって、廃液容量の算出を行う例、すなわち、記録装置100の制御方法の実施形態を示している。これらの図や図5その他の図面を参照しつつ、制御方法の実施形態を説明する。
図において、記録装置100においては、写真印刷などの場合に、縁無し印刷を実行させることができる(ST10)。
縁無し印刷においては、プラテン106からのオーバーフローを防止するために、以下の制御を行う。
先ず、印刷に先行して廃液蒸発量の演算をする(ST11)。
(蒸発量演算工程)
この蒸発量の演算方法は図7に示されている。
すなわち、廃液の蒸発量の演算が開始されると(ST30)、図5において説明したように、蒸発量演算部12には、蒸発量データ記録部14と、温度・湿度検出手段15と計時手段16とからそれぞれ蒸発量の演算に必要なデータが与えられる。
具体的には、先ず、計時手段から前回の蒸発量の演算後に経過した時間データが送られる(ST31)。さらに、蒸発量データ記録部14から、プラテン106などから蒸発したインクの蒸発量に関するデータが送られる。これは主として、前回の蒸発量の演算により算出した蒸発量に関するものである。
さらに、温度・湿度検出手段15の検出値に基づいて、記録装置100の置かれた環境における前回の蒸発量演算から今回の蒸発量演算までの間の温度および/湿度の検出値の平均値を求める(ST32)。
この温度および/湿度の平均値、上記経過時間、前回の蒸発量の演算により算出した蒸発量、さらに蒸発量データ記録部14が保持しているインクの種類(A、B、C)のそれぞれに関する特定の温度、湿度の条件下での蒸発率および蒸発速度のデータを利用して、縁無し印刷開始までの総蒸発量を算出する(ST33)。
次に、廃液残量算出部11は、縁無し印刷記録部13からのデータにより、縁無し印刷回数の記録などから、プラテン106上に廃棄された廃インクの総量と、図示しないクリーニングやフラッシングの記録部からのデータによる総廃インク量から、ST33で求めた総蒸発量を控除することで、現在のプラテン106内の廃インク量を算出する(ST34)。なお、ふたたび蒸発量の計算の開始が指示されるとST30に戻るようにされる(ST35)。
(オーバーフロー判定工程)
次に図6に戻って、廃液オーバーフロー判定を行う(ST12)
これはオーバーフロー判断部17により行われる。すなわち、ST34で求めた総廃液量が既にプラテン106の吸収材106bの容量一杯で、これ以上の廃液が生じると溢れる状態(もしくはプラテン106の容量を超えるおそれがある場合)かどうかを判定する(ST13)。
ST13で肯定結果、すなわち総廃液量が既にプラテン106の容量一杯で、これ以上の廃液が生じると溢れる状態(もしくはプラテン106の容量を超えるおそれがある場合)には、ステップ19に進み、報知手段18を通じてオーバーフロー表示を行う(ST19)。
ST13で否定結果を得た場合には、ステップ14に進む。
続いてオーバーフロー判断部17は、これから行う縁無し印刷で生じる廃インク量を印刷制御回路31から縁無し印刷記録部13、廃液残量算出部11などを介して入手し、もしくは過去の記録から推定して、ST34で得た総廃インク量に加算する(ST14)。このST14の演算結果を用いて、オーバーフロー判断部17は、廃液オーバー判定を行う(ST15)。
すなわち、その判定工程であるステップ16では、ST13で既に説明した手法と同様の手法で総廃液量が既にプラテン106の容量一杯で、これ以上の廃液が生じると溢れる状態(もしくはプラテン106の容量を超えるおそれがある場合)かどうかを判定する(ST16)。
ST16で肯定結果、すなわち総廃液量が既にプラテン106の吸収材106bの容量一杯で、これ以上の廃液が生じると溢れる状態(もしくはプラテン106の容量を超えるおそれがある場合)には、ステップ19に進み、報知手段18を通じてオーバーフロー表示を行う(ST19)。
ST16で否定結果を得た場合には、ステップ17に進み、縁無し印刷を実行する(ST17)。
印刷が終了したら、計時手段16のメモリに印刷時刻を記録する(ST18)。この記録は次回の印刷までの経過時間計算に利用される(ST31参照)。
なお、ふたたび縁無し印刷が指示されるとST10に戻るようにされ(ST20)、縁無し印刷を終了する。
かくして、本実施形態によれば、プラテン106および/またはプラテン106からの廃液蒸発量に関して、温度や湿度、インクの種類に対応して蒸発量を演算し、個別の使用におけるこれらの条件に基づく蒸発量が求められる、プラテン106の吸収材106bの総廃液容量を正確に予測して、無駄なメンテナンスサービスを十分に抑制することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されない。
本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明の液体噴射装置の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置を示す概略斜視図。 図1のキャリッジがホームポジションに移動し、キャッピング手段が記録ヘッドに当接した状態を示す概略図。 プラテンの一部を示す概略構成図。 図3のA−A線切断端面図。 図1の記録装置の廃液総量算出装置の構成例を示す図。 記録装置の制御方法の実施形態を示すフローチャート。 記録装置の図6の制御方法の一部である廃液蒸発量演算の一例を示すフローチャート。 インクの種類別に気温、湿度の異なる条件下での廃インク蒸発残率データの一例を示すグラフ。 インクの種類別に気温、湿度の異なる条件下での廃インク蒸発速度データの一例を示すグラフ。 縁無し印刷の説明図。
符号の説明
10・・・廃液総量算出装置、11・・・廃液残量算出部、12・・・蒸発量演算部、13・・・縁無し印刷記録部、14・・・蒸発量データ記録部、15・・・温度・湿度検出手段、16・・・計時手段、17・・・オーバーフロー判断部、18・・・報知手段、100・・・インクジェット式記録装置、101・・・キャリッジ、102・・・キャリッジモータ、103・・・タイミングベルト、104・・・ガイド部材、106・・・プラテン、106b・・・(廃液受け手段)吸収材、120・・・キャッピング手段、121・・・キャップホルダ、122・・・キャップ部材、123・・・インク吸収材、125・・・回動アーム、128・・・大気開放口、130・・・吸引ポンプ

Claims (5)

  1. 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドを搭載して主走査方向に往復移動されるキャリッジとを有する液体噴射装置であって、
    前記キャリッジが印刷領域にあって、縁無し印刷を行う際に、印刷対象物の背後に配置されたプラテン内に設けられていて、前記印刷対象物の外縁からはみ出す領域で噴射された前記液体を受けるようにされた廃液受け手段と、
    該廃液受け手段に貯留される廃液量を算出するための廃液総量算出装置と
    を備えており、
    前記廃液総量算出装置が、前記廃液受け手段に貯留された貯留廃液から蒸発する廃液の蒸発量に関して、温度および/または湿度の条件に基づき蒸発量を演算する蒸発量演算部を有する
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記蒸発量演算部において蒸発量を算出するために、前記温度および/または湿度データに加えて、時間データと前記液体としてのインク種類に対応した蒸発量に関するデータを与える構成としたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記インク種類に対応した蒸発量に関するデータが、色別のインクに関する蒸発量データであることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の液体噴射装置。
  4. 液体噴射ヘッドを搭載したキャリッジを印刷領域に移動させて、縁無し印刷を行うに当たり、
    前記縁無し印刷に先行して、それまでの運転により生成され貯留されている廃液の蒸発量を演算する蒸発量演算工程と、
    蒸発量演算工程に基づいて求められる貯留廃液残量に、前記縁無し印刷で生成される廃液を加算してオーバーフローするか否かを判断するオーバーフロー判定工程と、
    該オーバーフロー判定に基づいて、オーバーフローしない場合に前記縁無し印刷を行うようにされており、
    前記蒸発量の演算には、温度および/または湿度の条件に基づく蒸発量データを使用することを特徴とする液体噴射装置の制御方法。
  5. 前記温度および/または湿度データに加えて、時間データと前記液体としてのインク種類に対応した蒸発量に関するデータを使用して前記蒸発量演算工程を実行することを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置の制御方法。
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