JP2007144837A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無用な液体の消費を伴うことなく好適な条件で回復動作を行うことができる液体吐出装置を提供すること。
【解決手段】プリンタは、温度履歴パラメータ:TPからフィルタ室44内の気泡量を推量して、回復動作の実行に係る条件判断を行う。温度履歴パラメータ:TPとは、直近に係る回復動作の終了時を起算時とする、環境温度に係る履歴情報であり、所定時間周期(6時間)毎に環境温度を検出し、その検出値に対応した加算値:Δ(T)を逐次加算してこれを算出するようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェット式記録装置、ディスプレー製造装置、電極形成装置、あるいは、バイオチップ製造装置など、液体を吐出して描画等を行う液体吐出装置に関する。
従来、液体吐出装置として、紙への印刷に適したインクジェットプリンタ等があり、一般的には、印刷用紙に対して往復動するキャリッジに、液体(インク)を微小なノズルから吐出する液体吐出ヘッドを搭載した構成のものが知られている。このような液体吐出装置における課題の一つはインクの供給流路内の気泡の問題である。
気泡は、インクを濾過するためのフィルタ部材が配設された領域(フィルタ室)において特に滞留しやすくなっている。フィルタ部材の目において作用する毛管力や表面張力が、気泡通過の障壁となるからである。気泡は、供給流路の外殻を介したガスの透過などで経時的に成長しながら一定量まではフィルタ室でトラップされるが、ある臨界量を超えると容易にフィルタ部材を通過し、いわゆるドット抜けと呼ばれる吐出不良を引き起こすことがある。
そこで、液体吐出装置の多くは、印刷動作中における吐出不良の発生を未然に防ぐため、フィルタ室内の気泡をインクと共に強制的に排出する(回復動作)ことができるようになっている。この回復動作は、フィルタ室における気泡量の増加(成長)に合わせて適切な条件で行われることが望ましい。回復動作はインクの消費を伴うものなので、条件が適正化されていないとインクが無用に消費されて不経済だからである。
回復動作の条件の適正化を図った液体吐出装置として、例えば特許文献1に掲げるものがある。この文献に係る液体吐出装置は、供給流路内の気泡量を推量して必要な回復動作を実行可能となっており、より具体的には、供給流路内の気泡が放置時間の経過と共に成長するという点に鑑みて、直近の回復動作からの経過時間に基づいて気泡量の推量を行うようになっている。また、気泡の成長が周囲の環境によって異なるという点に鑑みて、環境温度による上記経過時間の重み付け補正を行うようになっている。
特開平10−6531号公報
しかしながら、上記液体吐出装置では、経過時間の重み付け補正を印刷命令(記録命令)の受信に係るタイミングで行うようになっており、気泡の成長過程における環境温度の影響を的確に反映しているとは言い難い。例えば、印刷命令が受信されないまま装置が長期間の放置にさらされたような場合には、その放置期間内の環境温度がなんら考慮されないことになるからである。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、無用な液体の消費を伴うことなく好適な条件で回復動作を行うことができる液体吐出装置を提供することを目的としている。
本発明は、液体を吐出するためのノズルから前記液体を強制排出することによる回復動作を行う液体吐出装置であって、環境温度の検出を行う温度検出手段と、所定の時間周期で検出された前記環境温度に係る履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、前記履歴情報に基づいて前記回復動作の実行に係る条件判断を行う条件判断手段と、を備えることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、環境温度を所定の時間周期で検出し、その履歴情報に基づいて回復動作の実行に係る条件判断を行うので、放置期間内における環境温度変化の履歴を好適に反映した回復動作を実行することができる。
また好ましくは、前記液体吐出装置において、前記温度検出手段および前記履歴記憶手段を動作させるための内部電源を備えることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、装置外部からの電力供給が絶たれた状態であっても、環境温度の検出および履歴情報の記憶を連続的に行うことができる。
また好ましくは、前記液体吐出装置において、前記条件判断手段は、前記条件判断に臨んで検出された前記環境温度を加味して、当該条件判断を行うことを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、条件判断の際に、そのときの環境温度を加味するようになっているので、気泡体積の温度膨張/収縮の影響を考慮した好適な条件判断を行うことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(液体吐出装置の機械的構成)
まずは、図1、図2を参照して、本発明に係る液体吐出装置の機械的構成について説明する。
図1は、液体吐出装置を示す概略斜視図である。図2は、液体吐出ヘッドおよびその周辺の概略構造を示す一部破断の側面図である。尚、図2における供給流路内には実際にはインクが充填されているが、一部のインクについては便宜上図示を省略している。
図1において、液体吐出装置としてのプリンタ1は、吐出対象物としての用紙2に対して液体としてのインクを吐出して画像等の描画を行う装置である。プリンタ1は、インクの吐出を行う吐出ヘッド3と、吐出ヘッド3を搭載するキャリッジ4と、キャリッジ4を往復動(主走査)させる主走査機構5と、用紙2を移送するためのプラテンローラ6と、用紙2を支持するためのプラテン部17と、吐出ヘッド3のノズルメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット12と、を備えている。
主走査機構5は、キャリッジ4と結合されるタイミングベルト8と、タイミングベルト8を駆動するモータ9と、キャリッジ4のガイド軸をなすガイドロッド10と、を備えている。キャリッジ4はタイミングベルト8を介してモータ9によって駆動され、ガイドロッド10に沿って往復動(主走査)する。
プラテン部17上に支持された用紙2は、モータ11により駆動されるプラテンローラ6の回転によって主走査方向と直交する向きに移送(副走査)される。また、プラテン部17における用紙2の支持領域の脇には、予備吐出を行うための予備吐出領域18が設けられている。ここで予備吐出とは、ノズルメンテナンス等を目的として、用紙2外に対して行われる吐出のことである。予備吐出されたインクはプラテン部17に設けられた吸液材19内に収容されるようになっている。
本実施形態で使用されるインクは、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの4色のものであり、キャリッジ4上に搭載されたインクカートリッジ7a〜7d内に収容されている。このインクカートリッジ7a〜7dの底部には、インクを導出する導出部13a〜13d(図2参照)が設けられており、吐出ヘッド3に設けられた中空針状の針部材31a〜31d(図2参照)と結合して、吐出ヘッド3にインクを供給するようになっている。
図2において、針部材31a〜31dは、尖端部に導入孔を有する中空針状の部材であり、連通路32が形成されたケース部材30にそれぞれ溶着されて、インクをノズル34に供給するための供給流路を形成している。この供給流路における針部材31a〜31dの基部付近は、フィルタ部材43が配設されたフィルタ室44となっている。
フィルタ部材43は、インク中に含まれる異物等をトラップするために設けられており、例えば、金属線を細かく編みこむなどして形成されている。フィルタ部材43を通過するインクには大きな損失水頭(フィルタ損失)が作用することになるため、フィルタ部材43の有効径を大きくしてこのフィルタ損失の低下を図るべく、フィルタ室44は拡幅された構造となっている。
フィルタ室44内においては、フィルタ部材43によりトラップされた気泡が時間の経過と共に成長を続ける。この成長の速度は環境温度の影響を強く受けるものであり、環境温度が高くなるほど速く気泡が成長することが知られている。
連通路32に供給されたインクは、図示しない液溜め室(リザーバ)に一旦収容され、さらにリザーバと連通する圧力室(キャビティ)33、およびノズル34に供給される。そして、圧力室33に配設された圧力発生手段37(図3参照)の駆動によりインクを加圧して、ノズル34の開口からインク滴を吐出するようになっている。
かくして、主走査および副走査と同期させてノズル34毎に圧力発生手段の駆動制御を行うことにより、用紙2の任意の位置にインク滴を着弾させ(印刷動作)、所望の画像を得ることができる。
再び図1に戻って、メンテナンスユニット12は、吐出ヘッド3の吐出面3aの一定領域を囲んで封止可能なキャップ部材15を備えている。キャップ部材15は、ノズル34(図2参照)を粉塵や乾燥などから保護する役割を果たすほか、後述する吸引動作(回復動作)にも用いられる。
メンテナンスユニット12はまた、ゴム等で形成された板状部材であるワイパブレード14を有している。ワイパブレード14は、後述する回復動作において、吐出面3aに付着したインク等を払拭して除去するのに用いられる。
図2において、キャップ部材15は、吐出ヘッド3の吐出面3aと対向する側に開口を有する箱型の弾性部材であり、開口面側の縁を吐出ヘッド3の吐出面3aに密着させることで、ノズル34を対応するインク種毎に封止(キャッピング)することができるようになっている。
キャップ部材15内には、スポンジや不職布などで形成された吸液材16が設けられている。吸液材16は、キャッピングの状態において封止された空間15aを保湿する役割を果たしており、これにより、ノズル34内方のインクの乾燥を抑えることができる。
キャップ部材15には、連通路部15bを介して連通チューブ21が接続されている。連通チューブ21は、キャップ部材15がスライダー機構などによって移動可能に構成されることに鑑みて、適度な可撓性を有していることが好ましい。また、空間15aと連通される空間を形成することに鑑みて、壁面からのインクの蒸発の起こりにくいガス遮断性に優れた材質であることが好ましい。
連通チューブ21の他端側は、吸引ポンプ22と接続されている。吸引ポンプ22は、連通された空間15aを減圧することができる。
かくして、キャッピングされた状態で吸引ポンプ22を駆動すると、空間15aが減圧されてノズル34からインクが吸引される(吸引動作)。
吸引動作によりノズル34から排出されたインクは、キャップ部材15、連通チューブ21、吸引ポンプ22を通って、廃液タンク23内に収容される。廃液タンク23内には、不織布や吸液性ポリマーなどで形成された吸液材24が配設されており、収容したインクが好適に保持されるようになっている。
吸引動作は、供給流路内における異物や気泡、乾燥により溶媒成分が失われて(半)固形化したインクなどを、ノズル34から強制的に排出して吐出性能の回復を図る目的で実行され、このような吐出性能の回復目的で行う吸引動作のことを回復動作と呼んでいる。この回復動作は、ユーザの操作によって適宜実行されるほか、印刷動作(描画動作)に先立って自動的に行われるケース(自動回復動作)がある。
(液体吐出装置の電気的構成)
次に、図3を参照して、本発明に係る液体吐出装置の電気的構成について説明する。
図3は、液体吐出装置の電気的構成を示す図である。
図3において、プリンタ1は、印刷動作(描画動作)や回復動作などについての統括制御を行うためのコントローラ50と、コントローラ50を動作させるための内部電源39を備えている。コントローラ50は、CPU51、RAM52、ROM53、駆動信号生成回路54、クロック発信器55などで構成されている。内部電源39は、蓄電池を備えており、外部からの電力供給が絶たれた場合においても、温度センサ38やコントローラ50の一部の機能が働くようになっている。
コントローラ50は、モータ9、モータ11、吸引ポンプ22、圧力発生手段37と電気的に接続されており、これらの動作制御を行うことができる。また、履歴記憶手段および条件判断手段としてのコントローラ50は、吐出ヘッド3に設けられた温度検出手段としての温度センサ38と接続されており、その検出結果を反映して自動回復動作に係る条件判断処理を行うことができる。
(自動回復動作)
次に、図2、図3、図4、図5を参照して、自動回復動作について説明する。
図4は、自動回復動作に係る処理フローを示すフローチャートである。図5は、時間経過に伴う気泡成長パラメータの変化の一例を示す図である。
自動回復動作には、通常モードと強力モードの二つの動作モードが用意されている。ここで、通常モードは比較的少量のインクを排出させる動作モードであり、強力モードは比較的多量のインクを排出させる動作モードである。フィルタ室44内の気泡を排出する際には、少なくともフィルタ室44の下流側のインクを全て排出させる必要があるため、強力モードが採用される。
回復動作の実行の判断は、ノズル34内方における乾燥の進行度とフィルタ室44内の気泡量を考慮して、コントローラ50により行われるようになっている。すなわち、コントローラ50は、直近に係る印刷動作の終了時からの経過時間をタイマ値:timとして取得することでノズル34内方における乾燥の進行度を推量し、また、温度履歴パラメータからフィルタ室44内の気泡量を推量して、回復動作の実行に係る条件判断を行う。具体的な処理フローについては、以下で説明する。
印刷動作命令を受けたコントローラ50はまず、その時点における温度履歴パラメータ:TPを取得する(ステップS1)。ここで、温度履歴パラメータ:TPとは、直近に係る回復動作(強力モードに限る)の終了時を起算時とする、温度センサ38の検出値(環境温度)に係る履歴情報である。
コントローラ50内のメモリ領域に記憶されている温度履歴パラメータ:TPは、時間の経過と共に図5に示すような変化を示す。すなわち、初期値をTP0として、所定の時間周期(本実施形態では6時間)毎に環境温度:Tの検出が行われ、その検出値の関数として与えられる加算値:Δ(T)が、温度履歴パラメータ:TPに逐次加算される。加算値:Δ(T)は、環境温度:Tに依存した気泡の成長速度に対応する値であり、環境温度が高いほど大きな値となっている。例えば、25℃における加算値と40℃における加算値とでは、後者の方が約4倍の値となっている。
かくして、温度履歴パラメータ:TPは、フィルタ室44内の気泡量を反映した値としての性格を有することになる。直近に係る回復動作(強力モード)の終了時を起算時としたのは、強力モードの回復動作を実行するとフィルタ室44内の気泡が排出され、それまでの履歴が意味をなさなくなるためである。また、初期値:TP0を設けたのは、回復動作によって気泡の全てが排出されるわけではなく、その一部が排出しきれずにフィルタ室44内に残留するためである。すなわち、温度履歴パラメータの初期値:TP0は、この残留する気泡の量に相当した値となっている。
上述した環境温度の検出および温度履歴パラメータの演算は、所定の周期時間毎に行われるため、ステップS1において取得された温度履歴パラメータ:TPは、フィルタ室44内の気泡量を好適に反映した値となっている。また、本実施形態では、環境温度の検出および温度履歴パラメータの演算(記憶)が内部電源39からの電力供給によって行われるようになっているため、非使用時において外部電源の供給が絶たれた状態であっても、連続して斯かる処理を行うことができる。
ステップS1に続くステップS2では、温度センサ38による環境温度:Tの検出が行われる。このタイミングにおいて検出される環境温度:Tの検出値は、上述した温度履歴パラメータ:TPに反映されることはなく、次のステップS3の処理に供される。
ステップS2に続くステップS3では、ステップS1で取得された温度履歴パラメータ:TPと、ステップS2で取得された環境温度:Tの関数である参照値:TPc(T)との比較が行われる。ステップS3において、TPがTPc(T)よりも小さければ、ステップS4の処理に移る。また、ステップS3において、TPがTPc(T)以上ならば、強力モードの回復動作(ステップS8)、およびTPのリセット(ステップS9)が実行され、次のステップS10の処理に移る。
ステップS4では、タイマ値:timが取得され、続くステップS5において所定の規定値t1との比較が行われる。ステップS5においてtimがt1よりも小さければステップS10の処理に移る。またステップS5においてtimがt1以上ならば、所定の規定値t2との比較を行う(ステップS6)。
ステップS6において、timがt2より小さければ、通常モードの回復動作が実行され(ステップS7)、次のステップS10の処理に移る。またステップS6において、timがt2以上ならば、強力モードの回復動作(ステップS8)、およびTPのリセット(ステップS9)が実行され、次のステップS10の処理に移る。
ステップS10では、印刷動作が実行される。そして、印刷動作が終了すると、ステップS11においてタイマ値:timがリセットされ、次の印刷動作命令がコントローラ50に受信されるまで、タイマ値:timのカウントが行われる。
ステップS3では、フィルタ室44内の気泡を排出するための回復動作が必要か否かの判断を行っている。すなわち、温度履歴パラメータ:TPが既に参照値:TPc(T)に達していて、フィルタ室44内の気泡が十分大きいと判断される場合には、吐出動作において吐出不良を発生する危険性が高いとして、回復動作(ステップS8)を行う。また、温度履歴パラメータ:TPが参照値:TPc(T)に達しておらず、フィルタ室44内の気泡がそれほど大きくないと判断される場合には、回復動作を行っても無用のインクの消費をもたらすだけであるとして、回復動作(ステップS8)を行わない。
かくして、印刷動作に先立って、フィルタ室44内の気泡量に合わせた適切なタイミングで回復動作(強力モード)が実行されるので、無用なインクの消費を伴うことなく、吐出動作時の吐出不良の発生を未然に防ぐことができる。しかも、このような回復動作に係る判断は、周期時間毎に検出された環境温度に係る履歴情報(温度履歴パラメータ)に基づいて行われるため、非常に高い精度となっている。
ステップS3において、参照値:TPc(T)を環境温度:Tの関数としているのは、フィルタ室44内の気泡が、その時点(ステップS2)における環境温度:Tによって膨張/収縮する影響を考慮したものである。すなわち、それまでの温度履歴が同じであったとしても、低い環境温度の下では気泡の体積は小さくなり、吐出動作によって気泡がフィルタ部材43を通過する危険性は低くなる。そこで、このような事情を考慮して、ステップS3での判断に臨んで検出された環境温度:Tを加味して、当該判断を行うこととしたものである。
ステップS5では、ステップS3において気泡排出の必要がないと判断された吐出ヘッド3について、圧力発生手段37の駆動によりインクの吐出が可能であるか否かの判断を行っている。すなわち、timがt1よりも小さければ、ノズル34内方のインクの乾燥はそれほど進行しておらず、回復動作を行わなくても吐出は可能であると判断している(ステップS10へ)。また、timがt1以上であれば、ノズル34内方のインクの乾燥が進行していて、回復動作を行わなければ吐出は不可能であると判断している(ステップS6へ)。
ステップS6では、ステップS5において吐出が不可能であると判断された吐出ヘッド3について、吐出性能の回復のためにどの動作モードの回復動作が必要かという判断を行っている。すなわち、timがt2よりも小さければ、ノズル34内方のインクの乾燥具合は軽度であり、通常モードで回復可能であると判断している(ステップS7へ)。また、timがt2以上であれば、ノズル34内方のインクの乾燥具合は重度であり、強力モードでなければ回復は不可能であると判断している(ステップS8へ)。
尚、本実施形態では、ステップS3において気泡排出の必要性があると判断された場合には、必然的に強力モードの回復動作(ステップS8)が実行されるので、インクの乾燥に係る条件判断(ステップS5およびステップS6)は行われないようになっている。
本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、本発明に係る液体吐出装置の別の例として、キャリッジ外のインクカートリッジから吐出ヘッドにインクの供給を行ういわゆるオフキャリッジタイプの構成(例えば、特開2003−211688号公報参照)のものを挙げることができる。
また、各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略したり、図示しない他の構成と組み合わせたりすることができる。
液体吐出装置を示す概略斜視図。 液体吐出ヘッドおよびその周辺の概略構造を示す一部破断の側面図。 液体吐出装置の電気的構成を示す図。 自動回復動作に係る処理フローを示すフローチャート。 時間経過に伴う気泡成長パラメータの変化の一例を示す図。
符号の説明
1…液体吐出装置としてのプリンタ、2…吐出対象物としての用紙、3…吐出ヘッド、3a…吐出面、7a〜7d…インクカートリッジ、12…メンテナンスユニット、15…キャップ部材、15a…空間、15b…連通路部、16…吸液材、17…プラテン部、21…連通チューブ、22…吸引ポンプ、23…廃液タンク、30…ケース部材、31a〜31d…針部材、32…連通路、33…圧力室、34…ノズル、37…圧力発生手段、38…温度検出手段としての温度センサ、39…内部電源、43…フィルタ部材、44…フィルタ室、50…履歴記憶手段および条件判断手段としてのコントローラ、51…CPU、52…RAM、53…ROM、54…駆動信号生成回路、55…クロック発信器。

Claims (3)

  1. 液体を吐出するためのノズルから前記液体を強制排出することによる回復動作を行う液体吐出装置であって、
    環境温度の検出を行う温度検出手段と、
    所定の時間周期で検出された前記環境温度に係る履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、
    前記履歴情報に基づいて前記回復動作の実行に係る条件判断を行う条件判断手段と、を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記温度検出手段および前記履歴記憶手段を動作させるための内部電源を備えることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記条件判断手段は、前記条件判断に臨んで検出された前記環境温度を加味して、当該条件判断を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
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