JP2009148993A - インクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクの増粘を抑えてインクの吐出性能及び吐出信頼性を向上させたインクジェット方式画像形成装置を提供する。
【解決手段】ノズル内のインクは印字直前まで加熱せず(発熱体152に電圧パルスを印加せず)にインク中の水分の蒸発による増粘を抑え、印字データから各ノズルの吐出間隔(暴露時間)を算出し、各ノズルの暴露時間に応じて、図6(b)に示すように、インクを吐出しない程度の複数の電圧パルスP1を発熱体152に印加することにより、インクの増粘を抑えてインクの吐出性能及び吐出信頼性を向上させることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、記録ヘッドに形成されたノズルから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置に関する。
インクジェット方式画像形成装置(インクジェット記録装置)においては、記録ヘッドのノズルからインクが吐出する際のインク吐出性能やインク吐出の信頼性は、インクの物性、特にインク粘度に依存する。インクの粘度が低いときはインク吐出性能は向上し、インク粘度が高いときはインク吐出性能は低下する。インクジェット記録装置の機種や使用するインクにもよるが、通常、インク粘度が約5mPa・sを超えたときはインク吐出の不良が発生する頻度が高くなるといわれている。このようなインク吐出不良を防止するために、インクジェット記録装置では、インク粘度を低下させてインク吐出性能が向上するように、画像を形成しないときであっても、インクを吐出しない程度に全ノズル内のインクを一様に加熱しておく技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−017457号公報
しかし、記録媒体に画像を形成するときは、全ノズルから選択的にインク吐出するので、画像によっては長時間に亘ってインクの吐出されないノズルが生じる。このように長時間に亘ってインクの吐出されないノズルが生じた場合、そのノズル内のインクは水分の蒸発(乾燥)によって徐々に増粘して(インク粘度が高くなって)、やがてインクを吐出できなくなる。このような場合、上記の技術では全ノズルを一様に加熱しているので、インク中の水分の蒸発を促進させてしまい、かえってインクの増粘を促す結果となる。
本発明は、上記事情に鑑み、インクの増粘を抑えてインクの吐出性能及び吐出信頼性を向上させたインクジェット方式画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のインクジェット方式画像形成装置は、複数のノズルそれぞれの内部のインクに気泡を形成して該インクを吐出することにより記録媒体に画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
(1)前記インクを吐出しない待機中は前記インクを加熱せず、
(2)前記インクを吐出するときは、前記複数のノズルそれぞれからインクが吐出しなかった暴露時間に基づいて、前記インクを吐出しないように加熱し、続いて、前記インクに気泡を形成して該インクを吐出させることにより画像を形成することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するための本発明のインクジェット方式画像形成装置は、それぞれに配置された発熱素子を発熱させてインクを吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッドと、受信した印字データに基づいて前記発熱素子を制御する制御器とを備え、前記複数のノズルから選択的に記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
(3)前記制御器は、印字データを受信するまでは前記発熱素子を発熱させずに、印字データを受信したときは、前回の受信した印字データに基づくインク吐出の終了から今回の受信した印字データに基づくインク吐出の開始までの暴露時間に基づいて選択的に複数の前記発熱素子を、インクが吐出しないように制御してインクを加熱し、続いて、今回の受信した印字データに基づいて前記複数のノズルからインクを吐出するように前記発熱素子を制御するものである。
ここで、
(4)前記インクを吐出しないように加熱するに際しては、前記インクを断続的に加熱してもよい。
さらに、
(5)前記制御器は、インクを吐出しないように前記発熱素子を制御するに際して、前記発熱素子に電圧パルスを印加させるものであってもよい。
さらにまた、
(6)前記制御器は、前記複数のノズルそれぞれの暴露時間に基づいて、前記発熱素子に印加する電圧パルスの回数を変更するものであってもよい。
さらにまた、
(7)前記制御器は、前記複数のノズルそれぞれの暴露時間に基づいて、前記発熱素子に印加する電圧パルスの幅を変更するものであってもよい。
さらにまた、
(8)前記制御器は、前記複数のノズルそれぞれの暴露時間に基づいて、前記発熱素子に印加する電圧パルスの強さを変更するものであってもよい。
さらにまた、
(9)前記ノズルからインクを最後に吐出してから今回吐出開始までの時間を前記暴露時間とするものである。
本発明によれば、インクを吐出しない待機中はインクを加熱しないので、インクの増粘を抑えることができる。また、暴露時間に基づいてインクを加熱するので、暴露時間が短いインクについては加熱時間も短くなり、インクの増粘をいっそう抑えることができる。さらに、インクを吐出しないように加熱し、続いて、インクに気泡を形成してこのインクを吐出させるので、インクの吐出性能及び吐出信頼性を向上させることができる。
本発明は、複数個の長尺の記録ヘッドが記録媒体搬送方向に並んだインクジェット方式画像形成装置に実現された。
図1を参照して、本発明のインクジェット方式画像形成装置の一例を説明する。
図1は、本発明のインクジェット方式画像形成装置の一例の外観構造を示す斜視図である。
インクジェット記録装置10は、ロール状の記録媒体P(図2参照)の紙幅相当のフルラインヘッドで記録を行うタイプである。ロール状の記録媒体Pはロールユニット12に格納されている。本体上部には、上部カバー14が開閉自在に取り付けられており、この上部カバー14を開けることにより、本体に内蔵された記録ヘッドH及び記録媒体Pの搬送部を見ることができる。また、本体全部には、前カバー16が開閉自在に取り付けられており、この前カバー16を開けることにより、記録ヘッドHに供給される液体インクを貯蓄するタンク部Rを見ることができる。これら上部カバー14や前カバー16によって、装置の外郭が構成されている。なお、本体側部には、記録済みのロール状記録媒体を切断するカッター18が配置されており、前カバー16の下方には、インクジェット記録装置10の電源スイッチ20が配置されており、さらに、前カバー16の上方には、操作環境の設定を行なうための操作パネル22が配置されている。
図2と図3を参照して、図1に示したインクジェット記録装置10の内部構造を説明する。
図2は、図1に示したインクジェット記録装置の内部構成を模式的に示す正面図である。図3は、4つの記録ヘッドの配列状態を示す斜視図である。
インクジェット記録装置10は、このインクジェット記録装置10に画像情報(印字データ)を送るホストPC(パソコン)24に接続されている。インクジェット記録装置10には、4つ(4本)の記録ヘッド26K、26C、26M、26Yが記録媒体(ここではロ−ル紙)Pの搬送方向(矢印A方向)に並んで配置されている。4つの記録ヘッド26K、26C、26M、26Yからはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクが吐出される。これら4つの記録ヘッド26K、26C、26M、26Yは、所謂ラインヘッドであり、図1の紙面に直交する方向(矢印A方向に直交する方向)に延びている。これら4つの記録ヘッド26K、26C、26M、26Yの長さは、インクジェット記録装置10で印字できる記録媒体のうち最大の幅(図1の紙面に直交する方向の長さ)よりもやや長い。また、これら4つの記録ヘッド26K、26C、26M、26Yは、画像形成中は固定されて動かない。
4つの記録ヘッド26K、26C、26M、26Yから安定してインクを吐出できるように、プリンタ10には、回復ユニット40が組み込まれている。この回復ユニット40によって、記録ヘッド26K、26C、26M、26Yからのインク吐出状態は初期のインク吐出状態に回復する。回復ユニット40には、回復動作のときに4つの記録ヘッド26K、26C、26M、26Yのインク吐出口形成面26Ks、26Cs、26Ms、26Ysからインクを除去するキャッピング機構50が備えられている。キャッピング機構50は各記録ヘッド26K、26C、26M、26Yに独立して設けられており、図1の例では6色分(即ち、6つのキャッピング機構50)が示されているが、このうち2色分は記録ヘッド追加時の予備的な機構である。キャッピング機構50は、周知のブレード、インク除去部材、ブレード保持部材、キャップ等から構成されている。また、回復ユニット40は、各記録ヘッド26K、26C、26M、26Y内のインクに加圧すると同時にこのインクを吸引して、各記録ヘッド26K、26C、26M、26Yと各サブタンク(図示せず)等との間でインクを循環させながらインク内の気泡を除去することもできる。
ロ−ル紙Pはロールユニット12から供給され、インクジェット記録装置10に組み込まれた搬送機構30によって矢印A方向に搬送される。搬送機構30は、ロ−ル紙Pを載置して搬送する搬送ベルト30a、この搬送ベルト30aを回転させる搬送モータ30b、搬送ベルト30aに張力を与えるローラ30cなどから構成されている。
ロ−ル紙Pに画像を形成する際には、搬送中のロ−ル紙Pの記録開始位置がブラックの記録ヘッド26Kの下に到達した後に、印字データ(画像情報)に基づいて記録ヘッド26Kからブラックインクを選択的に吐出する。同様に記録ヘッド26C、記録ヘッド26M、記録ヘッド26Yの順に、各色のインクを吐出してカラー画像をロ−ル紙Pに形成する。インクジェット記録装置10には、上記の部品・部材の他、各記録ヘッド26K、26C、26M、26Yに供給されるインクを貯めておくメインタンク28K、28C、28M、28Yや、記録ヘッド26K、26C、26M、26Yにインクを供給したり回復動作をしたりするためのチューブポンプ(図示せず)などが備えられている。
図4を参照して、記録ヘッド26Kのノズル26Knの構造を説明する。他の記録ヘッド26Y,26M,26Cのノズルも同一の構造である。図4は、ノズルとその周辺部を示す断面図である。図4には、1つのノズル26Knしか示していないが、記録ヘッド26Kには多数のノズルが、記録媒体搬送方向に直交して並んで形成されている。
記録ヘッド26Kには、インクを吐出する多数のノズル26Knが、図3の紙面の垂直方向に並んで形成されている。多数のノズル26Knは、インクが貯められた共通液室26Krにつながっている(連通している)。この共通液室26Krはサブタンク(図示せず)につながっており、サブタンクから共通液室26Krにインクが供給される。
ノズル26Knには、このノズル26Kn内のインク中で発泡させる(気泡を形成させる)ための発熱体(本発明にいう発熱素子の一例である)152が配置されている。発熱体152に電力を供給して(通電して)発熱させることによりノズル26Kn内のインク中で泡(気泡)が発生し、ノズル26Knの出口(インク吐出口154)からインク滴が押し出されて吐出される。このインク滴の吐出については、図10等を参照して後述する。
発熱体152は、シリコン素子基板156上に周知の技術で形成されている。このシリコン素子基板156には、メニスカス(図示せず)の近傍においてインクの濡れ性を均一化させるためにシリコン天板158とノズルI160が形成されており、これらシリコン天板158とノズルI160はノズル26Knの内壁面に形成されている。ノズルI160はノズル26Knのインク吐出口154の近傍の内壁に形成されて、インク吐出口154を狭めている。
上記した共通液室26Krもシリコン素子基板156に形成されている。また、発熱体152による発泡時にエネルギーを効率良くインク吐出方向(矢印D方向)に向かわせる弁162や、シリコン天板158からノズル26Kn内部に向かって垂直方向に延びる流路壁164もシリコン素子基板156に形成されている。ノズルI160は、多数のノズル26Kn等を作製する場合においてシリコン天板158を切断するときに欠け(チッピング)を生じさせないためのものである。
発熱体152は電気抵抗層及び配線をパタ−ンニングして形成されたものである。この配線を経由して電気抵抗層に電圧を印加して電流を流すことにより発熱体152が発熱する。この発熱によって発熱体152の表面部分のインクを発泡させ、インク吐出口154からインクを押し出して吐出させている。また、シリコン素子基板156と発熱体152に蓄積された熱の温度(蓄熱温度)を検知するためのDiセンサ(図示せず)がシリコン素子基板156に配置されており、このDiセンサが検知した検知温度に応じて記録ヘッド26Kの駆動条件が決定される。
図5を参照して、インクジェット記録装置10の電気的な系統を説明する。
図5は、図1のインクジェット記録装置の電気的な系統を示すブロック図である。
ホストPC24から送信された記録データやコマンドはインターフェイスコントローラ102を介してCPU100に受信される。CPU100は、プリンタ10の記録データの受信、記録動作、ロ−ル紙Pのハンドリング等全般の制御を掌る演算処理装置である。CPU100では、受信したコマンドを解析した後に、記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ106にビットマップ展開して描画する。記録前の動作処理としては、出力ポート114、モータ駆動部116を介してキャッピングモータ122とヘッドアップダウンモータ118を駆動し、各記録ヘッド26K、26C、26M、26Yをキャッピング機構50(図1参照)から離して記録位置(画像形成位置)に移動させる。
続いて、出力ポート114、モータ駆動部116を介してロ−ル紙Pを繰り出すロールモータ(図示せず)、及び低速度でロ−ル紙Pを搬送する搬送モータ120等を駆動してロ−ル紙Pを記録位置に搬送する。一定速度で搬送されるロ−ル紙Pにインクを吐出し始めるタイミング(記録タイミング)を決定するための先端検知センサ(図示せず)でロ−ル紙Pの先端位置を検出する。その後、ロ−ル紙Pの搬送に同期して、CPU100はイメージメモリ106から対応する色の記録データを順次に読み出し、この読み出したデータを各記録ヘッド26K、26C、26M、26Yに記録ヘッド制御回路112(本発明にいう制御器の一例である)を経由して(介して)転送する。記録ヘッド制御回路112は、どのようなタイミングで発熱体152(図4参照)に電圧パルスを印加するかの制御も実行する。
CPU100の動作はプログラムROM104に記憶された処理プログラムに基づいて実行される。プログラムROM104には、制御フローに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶されている。また、作業用のメモリとしてワークRAM108を使用する。各記録ヘッド26K、26C、26M、26Yのクリーニング等の各動作時に、CPU100は、出力ポート114、モータ駆動部116を介してポンプモータ124を駆動し、インクの加圧、吸引等の制御や、出力ポート114を介して粘度検出を行う。
上記した記録ヘッド26Kのノズル26Knからインクを吐出させるためには、記録ヘッド制御回路112で発熱体152を制御して発熱させ、発熱体152の近傍で気泡を形成してノズル26Knからインクを吐出させる。図6を参照して、発熱体152に電圧パルスを印加する技術について説明する。
図6(a)は、従来の電圧パルスを示すグラフであり、(b)は、本発明による電圧パルスの一例を示すグラフである。
図6(a)に示す従来の技術では、発熱体152(図4参照)を発熱させて(熱エネルギを与えて)ノズル26Kn(図3参照)からインク滴を吐出させるためには、プレパルスタイム(予備加熱時間)t1、オフタイム(休止拡散時間)t2、メインヒートパルスタイム(発泡加熱時間)t3からなる3つの段階を経る。プレパルスタイムt1、オフタイムt2、及びメインヒートパルスタイムt3は、インクジェット記録装置10の機種や使用するインクによって変更されるが、約0.5〜3μ秒の範囲内である。プレパルスタイムt1の前にも、インクを一定温度に保つために、全ての記録ヘッドの全てのノズルの発熱体152を発熱させている。
プレパルスタイムt1では、t1時間だけ発熱体152(図3参照)に電流が流される(発熱体152が通電される)。この通電によって、ノズル26Kn内のインクに熱エネルギが与えられてこのインクの粘度を低めてインク吐出効率を上げる。プレパルスタイムt1が経過した後、オフタイムt2の時間だけ発熱体152をOFFにする(発熱体152に通電しない)。オフタイムt2が経過した後、メインヒートパルスタイムt3だけ発熱体152をONにする(発熱体152に通電する)。メインヒートパルスタイムt3内に発熱体152の表面で膜沸騰を起こさせてインクを吐出させる。
プレパルスタイムt1とメインヒートパルスタイムt3との間にオフタイムt2が存在する理由は、プレパルスタイムt1による熱をノズル内のインクに拡散させることにより、インク吐出の効率を高めているからである。プレパルスタイムt1の前にも、上述したように全記録ヘッドの全ノズル内のインクを、全ノズルからインクが吐出しない温度に一様に加熱しているので、各ノズル内のインクの水分が蒸発することを促進させており、インクの増粘を促す結果となる。そこで、本発明では、全記録ヘッドの全ノズルを一様に加熱することをせずに、(b)に示すように、各ノズルの暴露時間(後述する時間tw)に基づいて、インクを吐出しないようにノズル中のインクを加熱し(発熱体152に電圧パルスP0を複数回印加し)、続いて、インクに気泡を形成してインクを吐出するように発熱体152に電圧パルスP1、P2を印加するようにした。電圧パルスP0の回数((b)では4回の例を示す)や幅Wや強さ(H)、これらを印加する時間T0、電圧パルスP1、P2を印加する時間T1、T3は、インクジェット記録装置10の機種や使用するインクによって変わるので、実験等によって予め求めておく。ここでいう暴露時間とは、ノズルから前回にインクを吐出してから今回インクを吐出するまでの時間をいい、各ノズルからのインク吐出状況によって各ノズルごとに異なる。また、上記した「今回インクを吐出するまで」に代えて「今回インクを加熱し始めるまで」でもよいが、この加熱時間は非常に短時間である。なお、ここでは、記録ヘッド26Kのノズル26Knについて説明するが、他の記録ヘッド26Y,26M,26Cについても同様である。
ここで、記録ヘッドのノズルを暴露した場合に、ノズル中のインクがどのように増粘するかについて、図7を参照して説明する。図7は、インクの温度と粘度との関係を示すグラフであり、横軸は温度(℃)を表し、縦軸はインクの粘度(mPa・s)を表す。黒く塗りつぶした菱形、正方形、三角形、八角形はそれぞれインクの水分蒸発率を表し、菱形は水分蒸発率40%、正方形は水分蒸発率30%、三角形は水分蒸発率20%、八角形は水分蒸発率0%を表す。
ノズルを大気中に暴露させておく時間が長いほど、ノズル中のインクは水分の蒸発によりインク粘度が高くなるが、インクの温度が上昇することによりインク粘度は低くなる。例えば、水分蒸発率40%のインクは、そのインク温度が0℃のとき、そのインク粘度は約16mPa・sであるが、インク温度が50℃のときは、インク粘度は約4mPa・sに低下する。また、水分蒸発率0%のインクは、そのインク温度が0℃のとき、そのインク粘度は約6mPa・sであるが、インク温度が50℃のときは、インク粘度は約2mPa・sに低下する。このように、インク粘度はインク中の水分蒸発率とインク温度に依存する。本実施例の記録ヘッドとインクの組み合わせではインク粘度が5mPa・s以上になったときは吐出不良が多発する。
図8を参照して、ノズル中のどの位置(領域)にインクが存在しているかに応じてインクの粘度が異なることを説明する。図8は、ノズル中の位置とインクの粘度との関係を示すグラフであり、横軸は時間(秒)を表し、縦軸はインク粘度(mPa・s)を表す。曲線Aは、発熱体152(図4参照)近傍のインクの粘度を表し、曲線Bは、発熱体152とインク吐出口154との中間地点でのインク粘度を表し、曲線Cはインク吐出口154(図4参照)の近傍のインク粘度を表す。
発熱体152を発熱させずにノズル26Knをしばらく暴露させた後、前回のインク吐出からtw秒後に発熱体152を発熱させてインクの加熱を開始した。インク吐出口154に近いほどインク中の水分は蒸発しやすいので増粘もし易くなるが、インク吐出口154から離れて液室26Krに近くなるほど蒸発しにくくなるので増粘も起こりにくくなる。ノズル26Knからインクが吐出される時のインクの粘度については、ノズル前方の平均的なインク粘度だと考えられる曲線Bで表すインク粘度を基準にして考えるべきである。
図8に示すように、ノズル26Knの暴露時間が長くなるに伴ってノズル26Kn中のインクは増粘していくが、tw秒後に発熱体152を発熱させることによりインクの温度が上昇してインク粘度が下がる。しかし、インク温度上昇に伴って水分が蒸発するのでインクが増粘し始めて、時間が経過するほどインクは増粘していく。
図9と図10を参照して、インクの粘度が高くなる過程を説明する。図9は、発熱体とインク吐出口との中間地点でのインク粘度を表すグラフであり、横軸は時間(秒)を表し、縦軸はインク粘度(mPa・s)を表す。図10は、インク粘度の変化を示す模式図である。
ノズル26Knを加熱せずに暴露させた場合、図9の区間(1)に示すように、ノズル26Knのインクが乾燥によってしだいに増粘していく。このときノズル26Kn内のインクの状態は、図10(a)〜(c)に示すようにノズル26Knの先端から徐々に増粘していく。また、図10(c)に示すように液室26Krに近づくほどインクの拡散現象が起こりにくいので、インク増粘も起こりにくい。
図10(c)に示す状態までインクが増粘したときは、インクを正常に吐出する粘度を超えてしまっているので、不吐(インクが吐出しない現象)が起こり易い状態にある。図10(c)の状態で吐出させようとした場合(インクを吐出する電圧パルスを発熱体152に印加した場合)、図10(d)に示すように発泡はするが、ノズル26Knの先端側(インク吐出口側)と液室26Krの側でのインクの粘度差によって、インクは主に液室26Krに向かって移動することとなり、このため、ノズル26Krからはインクがほとんど吐出されない。
ここで、インクの粘度差により吐出量が減少する理由について、図11を参照して説明する。図11は、ノズル内の前後(前方及び後方)でインクに粘度差が生じる場合の模式図を示し、発泡時のノズル前後へのインク移動量を表す式も示す。
図11中の(1)式は発泡体積とインクの移動体積の総和が等しいことを示しており、(2)式はノズル前方、後方にインクが移動する際にかかる力の釣り合いを示している。(1)式及び(2)式から(3)式が導かれる。これらの式から、インクはノズルの前後で流路抵抗の小さい方向、およびインク粘度の小さい方向に流れやすいと言える。従って、ノズル前方が増粘しすぎたときは、発泡してもインクはノズル前方にほとんど移動しないことがわかる。
図10(e)は、インクが吐出しない程度に発熱体152に電圧パルスを印加し(発熱体152を発熱させて)、図9に示す区間(2)のインク吐出可能な領域までインク粘度を下げた状態である。発熱体152を発熱させることによりノズル内のインクが加熱されるので、発熱体152を中心にインクの粘度が下がる。また、弁162(図4参照)への熱伝導により弁162の周囲のインクも暖まりやすくなり、粘度も下がりやすくなる。
図10(e)の状態でインクを吐出させようとしたときは、インク粘度は正常な吐出可能な値にまで下がっているので、図10(f)に示すように正常にインク吐出が可能である。図10(g)はインクを吐出しない程度に加熱する時間が長すぎたために、インク中の水分の蒸発が進み、かえってインクが増粘して吐出不可能になった状態である。
以上説明したように、印字データを受信する前から、インクが吐出しない程度にインクを加熱した場合、インクが増粘するので、インクを吐出しない待機中はインクを加熱せず、インクを吐出するときは、複数のノズルそれぞれからインクが吐出しなかった暴露時間に基づいて、インクを吐出しないように加熱し、続いて、インクに気泡を形成してインクを吐出させることが、インクの増粘を抑えてインクの吐出性能及び吐出信頼性を向上させる点からは望ましいと考えられる。即ち、記録ヘッド制御回路112又はCPU100(図5参照)が印字データを受信するまでは発熱体152を発熱させずに、記録ヘッド制御回路112又はCPU100が印字データを受信したときは、上記の暴露時間に基づいて、複数のノズルに配置された複数の発熱体152を選択的に、インクが吐出しないように制御してインクを加熱し、続いて、今回の受信した印字データに基づいて複数のノズルから選択的にインクを吐出するように発熱体152を制御することが望ましいと考えられる。従って、ノズルは印字直前まで加熱せず(発熱体152に電圧パルスを印加せず)にインク中の水分の蒸発による増粘を抑え、印字データから各ノズルの吐出間隔(暴露時間)を算出し、各ノズルの暴露時間に応じて、図6(b)に示すように、インクを吐出しない程度の複数の電圧パルスP1を発熱体152に印加することにより、インクの増粘を抑えてインクの吐出性能及び吐出信頼性を向上させることができる。
図6を再び参照して、従来技術と本発明との比較を説明する。
図6(a)に示すように従来は、例えば、待機時及び印字時ともにノズル内のインクを30℃に保つ温度制御を行い、プレヒートパルスのパルス幅(t1)0.8μsec、メインヒートパルスのパルス幅(t3)約2.0μsecとしていた。これに対し、本発明の一例では、待機時及び印字時の30℃に保つ温度制御を行わず、図6(b)に示すように、メインヒートパルスP2、プレヒートパルスP1の前のプレヒートパルスP0のパルス幅を1.6μsecとし、P0の印加する周波数をインク吐出の周波数2400Hzと同様にし、パルス数(P0の回数)を可変とした。これにより、従来よりもインクの増粘を抑えてインクの吐出性能及び吐出信頼性を向上させることができた。
例えば、温度23℃湿度30%の環境下において、プレヒートパルスP0の回数(総数)を2400パルスとした。比較例では上記のように、待機時及び印字時ともにノズル内のインクを30℃に保つ温度制御を行い、プレヒートパルスのパルス幅(t1)0.8μsec、メインヒートパルスのパルス幅(t3)約2.0μsecとし。このようにした場合、比較例では、暴露開始から約50秒で、インクの増粘により不吐が発生したが、プレヒートパルスP0の回数(総数)を2400パルスとした本発明の一例では、暴露から約100秒になるまで不吐は発生せず、本発明の有効性を確認できた。
上記の実施例では、インクジェット記録装置10で本発明を実施した結果であるため、他のインクジェット記録装置に本発明を実施するためには、そのインクジェット記録装置に応じたパラメータを使用する必要がある。そこで、ノズルの暴露時間、インクの加熱時間を変数とした例について、図12と図13を参照して説明する。図12は、本発明の一例を示す模式図であり、黒く塗りつぶされた線分は記録媒体に形成された画像を表す。図13は、本発明によるインク粘度の変化と時間との関係の一例を示すグラフであり、横軸は時間(秒)を表し、縦軸はインク粘度(mPa・s)を表す。図12と図13に示す記号の意味は下記のようになる。
tw : 前回のインク吐出から今回のインク吐出までの間(時間)において、インクを加熱せずノズルを暴露する時間(暴露時間)
twl : インクを加熱せずヘッドを暴露する最長時間
th : 前回のインク吐出から今回のインク吐出までの間(時間)において、インクを吐出させずに加熱する時間
thl : インクを吐出させずに加熱する最長時間
t0 : インク吐出口の暴露開始(前回のインク吐出直後)からインク粘度が5.0mPa・sに達するまでの時間
ηa : 本発明によって正常に印刷が可能な粘度まで下げることのできる最大粘度
tx : 前回のインク吐出から今回のインク吐出までの間(時間)即ち、tx=tw+thとなる。
図12に示すように、記録媒体Pに画像「/」G1を印刷する場合、インクが吐出しない程度に加熱される発熱体は、画像「/」G1を印字するためにインクを吐出するノズルに配置された発熱体だけである。発熱体の加熱(電圧パルスの付加)は、インク吐出のth秒前から始める。このため、インクを吐出する各ノズルの発熱体が加熱され始めるタイミングは、図12の細い線分L1の群で表すようになる。インクを吐出しないノズルの発熱体は加熱されないので、全ノズルを一様に加熱する場合に比べてインクの増粘を抑えることができる。なお、予備加熱区間T4(時間th)は、インクを吐出せずに加熱させる発熱体と時間(区間)を表したものである。
図12においては、画像「/」G1を印字してからtx秒後に、画像「―」G2を印字する場合は、画像「/」G1を印字するためにインクを吐出したノズルと同じノズルからインクを吐出する。しかし、ノズルによって暴露時間が異なる。そこで、ここでは暴露時間に範囲を持たせて、この範囲に応じて複数のノズルをグループに分けて、各グループ毎に時間thを変更した。グループIでは暴露時間twが短いので時間thをゼロとし、グループIIでは暴露時間twが短いので時間thをthl/zとし、グループIIIでは暴露時間twが短いので時間thをthlとした。
図13に示すように、インクを吐出するまではその粘度は時間と共に増加する。インクを吐出した後は液室の新鮮なインクがノズル内に供給されるため、インクの粘度は初期の値に戻る。その後、ノズルを加熱せずインク吐出口を暴露させた場合、ノズル内のインクは上記のように蒸発により徐々に増粘していく。
インクを吐出した直後からtx秒間経過して再びインクを吐出しようとした場合、状況によって時間txに適した時間thを決定する必要がある。この決定方法の一例について図14を参照して説明する。図14は、本発明の他の例を示す模式図であり、黒く塗りつぶされた線分は記録媒体に形成された画像を表し、図12に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号が付されている。
複数のノズルそれぞれの発熱体を一つずつ独立して制御できる場合は、前回にインクを吐出してからt0/y秒間(yは変数)が経過して、不吐を起こし易いインク粘度5.0mPa・sに近くなったノズルからインクの予備加熱を開始する。また、前回にインクを吐出してからt0/y秒間が経過せずに次回の吐出を行う場合は、インクの粘度は十分に吐出可能な範囲にあるためインクの予備加熱を行わず、今回のインク吐出を実行する。
インクジェット記録装置10の処理能力に限界がある場合は、以下のようにノズルを予備加熱する秒数(図4のT1であり、プレヒートパルスP1の総数)を数パターンに決めておき、前回のインク吐出から今回のインク吐出までの時間(暴露時間)に応じて、数パターンの予備加熱する秒数(図6のT1)から適切なものを選択するようにする。または、図12に示すように複数のノズルを幾つかのグループに分割しておき、グループ単位で発熱体を制御してもよい。例えば、600DPIの場合、ノズルを1つずつ制御したときは、4インチで2400個のノズルを制御しなければならない。そこで、並んだ8つのノズルを一つのブロック(グループ)として制御するときは、300個を制御すればよく、CPUの負荷が軽くなる。8ノズル、1ブロックの場合、そのなかの1つのノズルを代表させて、他の7個は、その代表データで一緒に処理してしまえるので、厳密に言うと図12の線分G1の場合に、他の7個のノズルの加熱開始タイミングは階段状になるが目的は達成することができる。
tx、t0/y、tx、twl+thlの大小による時間の決め方の一例について説明する。
tx<t0/yの場合は、インク粘度は適切なインク吐出が可能な範囲にあるのでインクを予備加熱する必要は無い。よって、tw=tx、th=0とする。ただし、変数yには適切な値(インクの種類などに応じて実験的に求めておく)を代入する。
t0/y<tx<t0の場合は、インク粘度は5.0mPa・sに近いので不吐を起こす可能性がある。このため、インクを加熱し粘度を下げる必要がある。従って、tw=txーthl/z、th=thl/zとする。ただし、変数y、zには適切な値を代入する。
t0<tx<(twl+thl)の場合は、インク粘度は不吐を多発する粘度にあるので、インクを加熱して粘度を十分下にげる必要がある。従って、tw=txーthl、th=thlとする。なお、時間txに応じて決定される暴露時間tw、時間thの一覧を図15に示す。
上記のように時間txに応じた時間thを選定することにより、図14に示す画像「/」G1を印字した後に画像「―」G2を印字しても、インクの増粘を抑えてインクの吐出性能及び吐出信頼性を低下させることはない。
本発明を実施するためには上記のように時間txの長さによって場合分けの必要がある。上記の例では時間txを3つに分割し、予備加熱時間を3通りとしたが、それぞれ適切な別の値を用いても良い。なお、インク粘度や上記したtwl、thl、t0、などは環境の温度、湿度に大きく左右される。したがって、インク粘度、twl、thl、t0などは環境温度および湿度に応じて適したものを選定しなければならない。
以上説明したように、本発明によれば、印字データに応じて印字するノズルのみを短時間だけ加熱させるので、従来に比べてインクの増粘を抑えることができ、吐出性能および吐出信頼性を向上させる事ができる。
本発明のインクジェット方式画像形成装置の一例の外観構造を示す斜視図である。 図1に示したインクジェット記録装置の内部構成を模式的に示す正面図である。 4つの記録ヘッドの配列状態を示す斜視図である。 ノズルとその周辺部を示す断面図である。 図1のインクジェット記録装置の電気的な系統を示すブロック図である。 (a)は、従来の電圧パルスを示すグラフであり、(b)は、本発明による電圧パルスの一例を示すグラフである。 インクの温度と粘度との関係を示すグラフであり、横軸は温度(℃)を表し、縦軸はインクの粘度(mPa・s)を表す。 ノズル中の位置とインクの粘度との関係を示すグラフであり、横軸は時間(秒)を表し、縦軸はインク粘度(mPa・s)を表す。 発熱体とインク吐出口との中間地点でのインク粘度を表すグラフであり、横軸は時間(秒)を表し、縦軸はインク粘度(mPa・s)を表す。 インク粘度の変化を示す模式図である。 ノズル内の前後(前方及び後方)でインクに粘度差が生じる場合を示す模式図である。 本発明の一例を示す模式図である。 本発明によるインク粘度の変化と時間との関係の一例を示すグラフである。 本発明の他の例を示す模式図である。 時間txに応じて決定される時間tw、時間thの一覧を示す図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置
26Kn ノズル
112 記録ヘッド制御回路
152 発熱体

Claims (8)

  1. 複数のノズルそれぞれの内部のインクに気泡を形成して該インクを吐出することにより記録媒体に画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
    前記インクを吐出しない待機中は前記インクを加熱せず、
    前記インクを吐出するときは、前記複数のノズルそれぞれからインクが吐出しなかった暴露時間に基づいて、前記インクを吐出しないように加熱し、続いて、前記インクに気泡を形成して該インクを吐出させることにより画像を形成することを特徴とするインクジェット方式画像形成装置。
  2. それぞれに配置された発熱素子を発熱させてインクを吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッドと、受信した印字データに基づいて前記発熱素子を制御する制御器とを備え、前記複数のノズルから選択的に記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
    前記制御器は、
    印字データを受信するまでは前記発熱素子を発熱させずに、印字データを受信したときは、前回の受信した印字データに基づくインク吐出の終了から今回の受信した印字データに基づくインク吐出の開始までの暴露時間に基づいて選択的に複数の前記発熱素子を、インクが吐出しないように制御してインクを加熱し、続いて、今回の受信した印字データに基づいて前記複数のノズルからインクを吐出するように前記発熱素子を制御するものであることを特徴とするインクジェット方式画像形成装置。
  3. 前記インクを吐出しないように加熱するに際しては、前記インクを断続的に加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  4. 前記制御器は、
    インクを吐出しないように前記発熱素子を制御するに際して、前記発熱素子に電圧パルスを印加させるものであることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  5. 前記制御器は、
    前記複数のノズルそれぞれの前記暴露時間に基づいて、前記発熱素子に印加する電圧パルスの回数を変更するものであることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  6. 前記制御器は、
    前記複数のノズルそれぞれの前記暴露時間に基づいて、前記発熱素子に印加する電圧パルスの幅を変更するものであることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  7. 前記制御器は、
    前記複数のノズルそれぞれの前記暴露時間に基づいて、前記発熱素子に印加する電圧パルスの強さを変更するものであることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  8. 前記ノズルからインクを最後に吐出してから今回吐出開始までの時間を前記暴露時間とすることを特徴とする請求項1から7までのうちのいずれか一項に記載のインクジェット方式画像形成装置。
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