JP2007268762A - インクジェット記録装置およびその温度制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サブヒータを用いることなく、記録中に下がる記録ヘッドの温度を見越した温度制御を記録前に行うことで、ヘッド温度が所定温度以下に下がることなく良好な吐出状態を得ることができるインクジェット記録装置およびその温度制御方法を提供すること
【解決手段】キャリッジがスキャンを開始する前にスキャン幅情報やドットカウント数の情報を取得して、その情報を基に記録ヘッドの温調温度を決定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット記録装置における記録ヘッドの温度制御方法に関するものである。
インクジェット記録装置は、所謂ノンインパクト記録方式の記録装置であり、様々な記録媒体に対する高速な記録が可能であって、記録時に騒音がほとんど生じないといった特徴を持っている。このようなことから、プリンタ、ワードプロセッサ、ファクシミリ、複写機などの様々な装置の記録機構として広く採用されている。
一般にインクジェット記録装置は、インクを吐出するための吐出口を備えたインクジェット記録ヘッドと、この記録ヘッドにインクを供給する供給系とから構成される。そしてインクの吐出方式の代表的なものとしては、電気熱変換素子(以下、ヒータともいう)を用いた方式がある。かかる方式では、吐出口内方の加圧室内に設けられた電気熱変換素子に記録信号となる電気パルスを与えることで、発生する熱によりインクに熱エネルギを与え、インクの相変化によって生じる気泡圧力を記録液滴の吐出に利用することで記録を行なうことができる。この方式を採用すると、半導体製造工程と同様の製造工程を経て、電気熱変換素子および配線等を高密度に多数配置した記録素子基板を容易かつ精度高く製造することができることから、記録の高精細化および高速化を実現できるものである。さらにこれにより、インクジェット記録ヘッドを用いる記録装置の一層のコンパクト化を図ることができる。
インクジェット記録方法において、インクの吐出安定性や吐出量を一定に保つためには、インクの温度は非常に重要なパラメータである。すなわち、インクの粘度や表面張力などの物性は、温度によって変化しそれによって吐出状態も変化するからである。特に低温環境ではインク粘度が高いため、吐出が不安定になり記録品位の低下を招くことがある。そこで、装置で記録を行う場合、記録開始時にインクを一定の温度まで加熱する場合がある。そのため、記録ヘッドの内部や外部に吐出用とは別にヒータを設けることが多い。また、一定時間吐出が行われないような場合では、吐出口付近のインクの水分が蒸発することによってインク粘度が上昇して、吐出状態が悪化すること(発一現象)が避けられない。そのために、記録途中あるいは次の記録を開始する前に、記録場所以外で正常な吐出が行えるようになるまで、一定量のインクを吐出させる回復操作(予備吐)を行っている。記録途中で回復操作が行われている間は、記録が中断されるためその結果として記録速度が落ちてしまう。少しでも回復操作を少なくするためには、ヘッドの温調により発一性をよくするようにインクの温度制御をする方法がある。インクの温度制御のために、インクを加熱することによってインク中に生じる気泡の圧力によってインクを吐出させる吐出用のヒータが設けられているのと同一基板上に、吐出用ヒータとは別に保温用ヒータ(サブヒータ)等の加熱源が設けられている。これによりインクを直接的あるいは間接的に加熱する構成が提案されている(特許文献1)。吐出用ヒータによる加熱方法としては記録ヘッドの温度を検出して所定の温度になるまで発泡しない程度のパルス幅(短パルス)でヒータの駆動を行い、所定の温度以上になったら駆動を中断する。サブヒータによる加熱方法としては、記録ヘッドの温度を検出して所定の温度になるまでサブヒータに通電し、所定の温度以上になったら通電を中断し、その後ある温度以下になったら再び通電するという方法である。また一方で発熱量の異なる複数のサブヒータのみで加熱する構成も提案されている(特許文献2)。始めに発熱量の大きなサブヒータで一気に加熱し、ある時間が経過した後、発熱量の小さなサブヒータで加熱することによって、時間を短縮しつつヘッド温度が高くなり過ぎないように温度制御する。
特開平5−220965号公報 特開平8−58077号公報
しかしながら、これらの従来技術のように記録ヘッドにサブヒータを設けるには、その分のスペースが必要になるが、近年のようにノズルを高密度に集積する傾向にある記録ヘッドにおいてはそのようなスペースを設けることは困難である。また、サブヒータを用いた場合、吐出用ヒータとサブヒータ両方の温度制御を行うことが必要であり、制御自体も複雑になってしまう。
また一方で、サブヒータを設けずに吐出用ヒータのみでインクの温度制御を行う場合、記録中にインクの吐出と吐出との間で温度制御を行わなければならないため、記録速度が低下するだけでなく制御が複雑になる。また、このような記録速度低下や制御の複雑化を回避するために、インク吐出直前まで温度制御を行い、記録中は温度制御を行わない場合、記録時間が長いとヘッド温度は目的の温度より低くなり所望の吐出状態を得ることができなくなる。
よって本発明は、サブヒータを用いることなく記録中に下がる記録ヘッドの温度を見越した温度制御を記録前に行って、ヘッド温度が所定温度以下に下がらず良好な吐出状態を得られるインクジェット記録装置およびその温度制御方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明のインクジェット記録装置は、吐出用ヒータを備え、該吐出用ヒータによる加熱によってインクを吐出する記録ヘッドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの温度を取得するためのヘッド温度取得手段と、記録データに基づき、前記記録ヘッドからのインクの吐出頻度に関する情報を取得する頻度取得手段と、前記頻度取得手段によって取得された吐出頻度に関する情報に基づいて、前記記録ヘッドの調整温度を定め、前記ヘッド温度取得手段によって取得されたヘッド温度と前記調整温度との差に基づき、記録を開始する前に前記吐出用ヒータを用いて前記記録ヘッドの温度制御をする手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明のインクジェット記録装置は、吐出用ヒータを備え、該吐出用ヒータによる加熱によってインクを吐出する記録ヘッドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの温度を取得するためのヘッド温度取得手段と、前記記録ヘッドの周囲の環境情報を取得する環境情報取得手段と、記録データに基づき、前記記録ヘッドからのインクの吐出頻度に関する情報を取得する頻度取得手段と、前記頻度取得手段によって取得された吐出頻度に関する情報と、前記環境情報取得手段によって取得された前記環境情報と、に基づいて前記記録ヘッドの調整温度を定め、前記ヘッド温度取得手段によって取得されたヘッド温度と前記調整温度との差に基づき、記録を開始する前に前記吐出用ヒータを用いて前記記録ヘッドの温度制御をする手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の温度制御方法は、吐出用ヒータを備え、該吐出用ヒータによる加熱によってインクを吐出する記録ヘッドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の温度制御方法において、前記記録ヘッドの温度を取得する工程と、記録データに基づき、前記記録ヘッドからのインクの吐出頻度に関する情報を取得する工程と、取得されたインク前記吐出頻度に関する情報に基づいて前記記録ヘッドの調整温度度を定め、取得された前記ヘッド温度と前記調整温度との差に基づき、記録を開始する前に前記吐出用ヒータを用いて前記記録ヘッドの温度制御をする工程と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の温度制御方法は、吐出用ヒータを備え、該吐出用ヒータによる加熱によってインクを吐出する記録ヘッドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の温度制御方法において、前記記録ヘッドの温度を取得する工程と、記録データに基づき、前記記録ヘッドからのインクの吐出頻度に関する情報を取得する工程と、前記記録ヘッドの周囲の環境情報を取得する工程と、取得された前記インクの吐出頻度と前記記録ヘッドの周囲の環境情報とに基づいて前記記録ヘッドの調整温度を定め、取得された前記ヘッド温度と前記調整温度との差に基づき、記録を開始する前に前記吐出用ヒータを用いて前記記録ヘッドの温度制御をする工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、キャリッジがスキャンする前にスキャン幅および吐出発数であるドットカウント数から記録中に低下する記録ヘッドの温度を予測し、その予測した温度分を目標の温調温度に加えた温度を最終温調温度とする。これによって、記録中に記録ヘッドの温度が所定の温度以下になることを防ぐことができ良好な吐出状態を得ることがでる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置の構成を示す斜視図である。記録ヘッド1は、2本のガイドレール8、9に支持され不図示のモータなどの駆動手段によりガイドレール8,9に沿って往復運動するキャリッジ2に着脱可能に搭載されている。記録媒体Sは、搬送ローラ3により記録ヘッド1のインク吐出面に対面し、且つインク吐出面との距離を一定に維持するように、キャリッジ2の移動方向と交差する方向(矢印A方向)に搬送される。そして本実施形態のインクジェット記録装置は記録ヘッド1の往復運動と、記録媒体Sの所定ピッチごとの搬送とを繰り返しつつ動きを同期させながら記録ヘッド1から選択的にインクを吐出させて記録媒体S上に文字や画像を形成する。
インク供給ユニット5には色毎に独立したインクタンクユニット4が脱着可能に装着されており、インク供給ユニット5と記録ヘッド1はインク供給チューブによって接続されており、各インクタンクユニットに収納されたインクは各色が独立して供給される。キャリッジ2のホームポジションには、キャリッジ2がホームポジションに戻った際に記録ヘッド1の吐出口面と対向する位置に回復ユニット7が設けられている。その回復ユニット7には記録ヘッド1の吐出口面をキャッピングするためのキャップ部(不図示)が備えられている。またさらに回復ユニット7には吐出口面をキャッピングした状態で吐出口に溜まったインク等を吸引する吸引機構(不図示)、および吐出口面を払拭するクリーニングブレード(不図示)が備えられている。さらに、装置内で基板の発熱の影響を受けにくい部分に、記録ヘッド1近傍の環境温度を取得するための温度センサ(不図示)、またそれ以外の部分の環境温度を取得するための温度センサ(不図示)が備えられている。
図2は、記録ヘッド1の吐出口付近の一部を断面にして構造を示す部分的断面斜視図である。記録ヘッド1には素子基板423の中央部にインク供給口424が備えられ、各吐出口422に対応してヒータ421が備えられている。また、素子基板423と吐出口プレート425との間にはインク流路の流路壁を形成する樹脂被膜層427が備えられ、素子基板423のヒータ421を有する面と同一の面には記録ヘッド1の温度を検出する温度センサ428が設けられている。
図3は、本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。コントローラ500はインクジェット記録装置の主な制御が行わる部分であり、記録データを供給するホスト装置510とインターフェース511を介して記録データやステータス信号等の送受信を行う。また、コントローラ500はオペレータがスイッチ群520を操作することによって各命令を受信可能になっており、さらに装置の状態を検出するためのセンサ群530からの信号も受信している。また、コントローラ500は受信した各信号やデータに基づきヘッドドライバ540、モータドライバ561に信号を送信して、記録時の主走査モータ550や副走査モータ560の制御を行う。
本実施形態では、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色のインクを搭載した記録ヘッド1を用いて記録を行い、各インクはその温度が高くなることによって発一性が良くなる性質を有したインクである。
(第1の実施形態)
図4は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の処理の流れを示したフローチャート図である。ステップS100にて記録開始の信号を受け取ると、1スキャン分の記録についてステップS101にて記録中のキャリッジ2のスキャン幅を取得する。また、ステップS102で上記1スキャン分の記録データに基づき、そのスキャン中のインクの吐出発数(以下、ドットカウント数ともいう)を取得する。そしてこのドットカウント数とステップS101で取得したキャリッジ2のスキャン幅とによってS103にて温調温度補正値を決定する。この補正値に従い、記録ヘッドの温度を調整するときの目標となる調整温度がステップS104において定められることになる。
この温調温度補正値は、スキャン幅が長ければより大きく、ドットカウント数が多ければより小さくなるような値になっている。この温調温度補正値の算出方法について具体的な例を挙げて説明する。
温調温度補正値Tupは以下の式によってもとめる。
Tup=Ta−Tb×ドットカウント数
ここでTaは予め決められたスキャン幅に対応したパラメータであり図5の表に従った値を用い、Tbは記録ヘッド1の固有パラメータで本実施形態では8.36×10−6を用いる。例えば、キャリッジ2のスキャン幅が701mm以上であり、ドットカウント数が5.98×10の時には、Taには10が代入され、Tbは固定値である8.36×10−6、ドットカウント数は5.98×10であるから、これを計算すると温調温度補正値Tupは、
Tup=10−8.36×10−6×5.98×10≒5
となり、このときの温調温度補正値は5となる。
なお、上記の式を用いた場合ドットカウント数が大きい場合、温調温度補正値Tupはマイナスの値をとる場合があるが、このような場合には温調温度補正値Tupは0とする。このように、スキャン幅が長くその間に記録ヘッド1の温度低下が大きいと思われる場合には、温調温度補正値Tupが大きくなるようにする。また、ドットカウント数が多くインクを吐出することによって記録ヘッド1の温度が下がりにくいときには温調温度補正値Tupが小さくなるようにしている。
このような式によってステップS103にて温調温度補正値Tupが決定される。その後ステップS104で、ステップS103を用いて最終温調温度Tfを決定する。これは補正前の温調目標温度Ttに温調温度補正値Tupを加算することで求められる。
Tf=Tt+Tup
したがって、Ttが35の場合に上記の例を当てはめれば、
Tf=35+5=40
となり、補正後の温度である最終温調温度Tfは40℃になる。この最終温調温度が、記録ヘッドの調整される温度、すなわち調整温度の目標となる温度である。
次にステップS105にて記録ヘッド1の温度を確認して、記録ヘッド1の温度が最終温調温度Tfよりも低い場合にはステップS106に進み、短パルス加熱によって記録ヘッド1を加熱する。ステップS105で記録ヘッド1の温度が最終温調温度Tfよりも高い場合にはステップS107に進み、短パルス加熱は行われずにステップS108に進み記録が開始される。その後ステップS109にて記録が終了したかどうかの判断を行い、終了していない場合にはステップS101に戻り処理を繰り返す。ステップS109で記録が終了している場合にはステップS110に進み動作が終了する。
以上のように、キャリッジ2がスキャンを開始する前にスキャン幅情報やドットカウント数の情報を取得することで、スキャン中の記録ヘッド1の温度低下を予測することができる。そして、記録ヘッド1の温度が低下する温度分を温調目標温度に上乗せすることで記録中に記録ヘッド1の温度が所定の温度以下になることを防ぐことができ、良好な吐出状態を得ることができた。
(第2の実施形態)
第1の実施形態ではスキャン幅とドットカウント数によって温調温度補正値Tupを決定したが、本実施形態ではスキャン幅とドットカウント数とさらに環境温度、環境湿度を加えて温調温度補正値Tupを決定する。以下にその方法について説明する。
図6は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の処理の流れを示したフローチャート図である。図4の第1の実施形態のフローチャート図とはスキャン中のドットカウント数を取得した後に、環境温度と環境湿度を取得する処理が増えているだけである。したがってここでは、第1の実施形態のフローチャート図と同じ部分は省略して、スキャン中のドットカウント数を取得した後から、温調温度補正値を決定するまでを説明する。
ステップS202でスキャン中のドットカウント数を取得した後、ステップS203にて環境温度と環境湿度を取得する。次にステップS204にて、本ステップ以前に取得しているスキャン幅、ドットカウント数、環境温度と環境湿度とから温調温度補正値Tupを決定する。温調温度補正値の算出に用いる式は第1の実施形態で用いた式と同じであるが、本実施形態は第1の実施形態とはTaのパラメータが異なる。本実施形態ではTaの値は図7から決定する。具体的数値で説明すると、例えばスキャン幅が701mm以上であり、環境温度が18℃、環境湿度が35%以下のときには、図7よりTaは10となる。なお温調温度補正値Tupは、ドットカウント数が大きい場合には、マイナスの値をとり得るが、その場合、第1の実施形態と同様に温調温度補正値Tupは0とする。以降各ステップにおいて第1の実施形態と同様の処理を行い、温調目標温度Ttを補正することで、スキャン中の記録ヘッド1の温度低下をさらに高精度で予測することができる。そしてその低下する温度分を温調目標温度Ttに上乗せすることで記録中に記録ヘッド1の温度が所定の温度以下になることを防ぐことができ良好な吐出状態を得ることができた。
なお、本実施形態において温調温度補正値Tup決定の際に、環境温度と環境湿度の両方を加味したが、インクの物性的に何れかのパラメータの寄与が低いと判断できる場合には寄与の大きいと思われるパラメータのみを加味しても同様の効果を得ることができる。
また、上記各実施形態においては4色の記録ヘッドを用いたが、これに限定するものでなく6色等の他の色数の記録ヘッドでもよい。また、図5および図7に示したパラメータの値は記録ヘッドの特性、インクの物性によって変化するものであるため、特にこの値に限定するものでなく適宜変更して用いることが望ましい。
本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置の構成を示す斜視図である。 記録ヘッドの吐出口付近の一部を断面にして構造を示す部分的断面斜視図である。 本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における処理の流れを示したフローチャート図である。 第1の実施形態におけるスキャン幅とパラメータとの関係を表した表である。 第2の実施形態における処理の流れを示したフローチャート図である。 第2の実施形態におけるスキャン幅、環境温度、環境湿度とパラメータとの関係を表した表である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 キャリッジ
3 搬送ローラ
4 インクタンクユニット
5 インク供給ユニット
6 インク供給チューブ
7 回復ユニット
421 ヒータ
422 インク吐出口
423 素子基板
424 インク供給口
425 吐出口プレート
426 流路壁
427 樹脂被膜層
428 温度センサ
510 ホスト装置
530 センサ群

Claims (7)

  1. 吐出用ヒータを備え、該吐出用ヒータによる加熱によってインクを吐出する記録ヘッドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドの温度を取得するためのヘッド温度取得手段と、
    記録データに基づき、前記記録ヘッドからのインクの吐出頻度に関する情報を取得する頻度取得手段と、
    前記頻度取得手段によって取得された吐出頻度に関する情報に基づいて、前記記録ヘッドの調整温度を定め、前記ヘッド温度取得手段によって取得されたヘッド温度と前記調整温度との差に基づき、記録を開始する前に前記吐出用ヒータを用いて前記記録ヘッドの温度制御をする手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 吐出用ヒータを備え、該吐出用ヒータによる加熱によってインクを吐出する記録ヘッドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドの温度を取得するためのヘッド温度取得手段と、
    前記記録ヘッドの周囲の環境情報を取得する環境情報取得手段と、
    記録データに基づき、前記記録ヘッドからのインクの吐出頻度に関する情報を取得する頻度取得手段と、
    前記頻度取得手段によって取得された吐出頻度に関する情報と、前記環境情報取得手段によって取得された前記環境情報と、に基づいて前記記録ヘッドの調整温度を定め、前記ヘッド温度取得手段によって取得されたヘッド温度と前記調整温度との差に基づき、記録を開始する前に前記吐出用ヒータを用いて前記記録ヘッドの温度制御をする手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記吐出頻度は前記キャリッジがスキャンする幅と、前記記録ヘッドの吐出発数によって定まることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記キャリッジがスキャンする幅と前記記録ヘッドの吐出発数に基づいて補正値を定め、
    記録中に維持すべき前記記録ヘッドの温度である温調目標温度に前記補正値を加えた温度を前記最終温調温度とするとともに、
    前記補正値は前記スキャン幅が大きくなるほど大きくなり、前記吐出発数が多くなるほど小さくなる値とすることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記環境情報は前記記録ヘッドの周囲の温度および湿度の少なくとも1つの情報であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  6. 吐出用ヒータを備え、該吐出用ヒータによる加熱によってインクを吐出する記録ヘッドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の温度制御方法において、
    前記記録ヘッドの温度を取得する工程と、
    記録データに基づき、前記記録ヘッドからのインクの吐出頻度に関する情報を取得する工程と、
    取得されたインク前記吐出頻度に関する情報に基づいて前記記録ヘッドの調整温度度を定め、取得された前記ヘッド温度と前記調整温度との差に基づき、記録を開始する前に前記吐出用ヒータを用いて前記記録ヘッドの温度制御をする工程と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置の温度制御方法。
  7. 吐出用ヒータを備え、該吐出用ヒータによる加熱によってインクを吐出する記録ヘッドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の温度制御方法において、
    前記記録ヘッドの温度を取得する工程と、
    記録データに基づき、前記記録ヘッドからのインクの吐出頻度に関する情報を取得する工程と、
    前記記録ヘッドの周囲の環境情報を取得する工程と、
    取得された前記インクの吐出頻度と前記記録ヘッドの周囲の環境情報とに基づいて前記記録ヘッドの調整温度を定め、取得された前記ヘッド温度と前記調整温度との差に基づき、記録を開始する前に前記吐出用ヒータを用いて前記記録ヘッドの温度制御をする工程と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置の温度制御方法。
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