JP2019064014A - インクジェット印刷装置およびその調整方法 - Google Patents

インクジェット印刷装置およびその調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の記録ヘッド間のインク滴の吐出タイミングを調整した後に、濃度調整を行う場合、濃度調整後にサンプル印刷を伴う吐出タイミングの再調整が必要で煩雑だった。【解決手段】印刷装置1は制御部8、記憶部9、記録部17を有する。記録部17は複数の記録ヘッドH1〜H4を有する。記憶部9の第1補正テーブル9aには記録ヘッドH間のタイミング調整のための段差補正データBaが格納され、第2補正テーブル9bには駆動電圧値Vの変更に応じたインク滴の着弾位置ずれを調整するための調整データBbが格納される。補正電圧値設定部27から駆動電圧値Vが変更されると、補正データ修正部32は対応する調整データBbをテーブル9bから読み出し、テーブル9aから読み出した段差補正データ9aに加算し、ヘッド駆動回路34に供給し印加タイミングを自動的に再調整する。【選択図】図8

Description

本発明は、インクジェットヘッドからインク滴を吐出して印刷媒体に画像を形成するインクジェット印刷装置およびその調整方法に関する。
インクジェット印刷装置では印刷データに応じて変化する駆動電圧値をインクジェットヘッドに印加して該インクジェットヘッドからインク滴を吐出させ、印刷媒体に画像を形成する。
駆動電圧値を調整すると、インクジェットヘッドから吐出するインク滴の大きさや速度が変化して、印刷媒体に形成される画像の濃度を変化させることができる。
そこで、駆動電圧値を様々に変化させて、印刷媒体上に所望の濃度の画像が形成されるように調整する濃度調整作業が従来から行われていた(例えば、特許文献1)。
特開2017−65002号公報
複数のインクジェットヘッドを用いて印刷媒体に画像を形成する場合、各インクジェットヘッドから吐出されたインク滴が正しく印刷媒体上に着弾するように、各インクジェットヘッドからのインク滴の吐出タイミングを調整するタイミング調整作業が行われる。
しかし、複数のインクジェットヘッドのタイミング調整作業を完了した後に、いずれかのヘッドで前述の濃度調整作業を実行すると、駆動電圧値の変更によりインク滴の飛翔方向が変化してインク滴の着弾位置が移動することがある。この場合、タイミング調整作業を最初からやり直さなければならず、調整作業が煩雑になるという課題がある。
本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、つぎのような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、第1駆動電圧信号が印加されることにより記録媒体に向けてインク滴を吐出する第1記録部と、第2駆動電圧信号が印加されることにより前記記録媒体に向けてインク滴を吐出する第2記録部と、を備えたインクジェット印刷装置において、前記第1記録部に対して第1駆動電圧信号を、前記第2記録部に対して第2駆動電圧信号をそれぞれ印加するヘッド駆動回路と、前記第2駆動電圧信号の変更に応じて、前記第2記録部に対する前記第2駆動電圧信号の印加タイミングを補正する印刷タイミング補正部と、を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置である。
また、請求項2に記載の発明は、前記第1記録部と前記第2記録部との印字タイミングのずれを補正するためのタイミング補正データを記憶する第1補正テーブルと、前記第2駆動電圧信号の変更を設定する駆動電圧設定部と、をさらに備え、前記印刷タイミング補正部は、前記駆動電圧設定部から設定された前記第2駆動電圧信号の変更に応じて、前記第1補正テーブルに記憶されたタイミング補正データを修正して前記ヘッド駆動回路に適用する請求項1に記載のインクジェット印刷装置である。
駆動電圧設定部から設定された第1駆動電圧信号の変更に応じて第1補正テーブルに記憶されたタイミング補正データを修正してヘッド駆動回路に適用することができる。
請求項3に記載の発明は、前記記録媒体を前記第1および第2記録部に対して所定の搬送方向に相対的に搬送させる記録媒体搬送手段をさらに備え、前記第1補正テーブルには、前記記録媒体を第1速度で搬送する際の、前記第1記録部と前記第2記録部との印字タイミングのずれ量を規定する第1タイミング補正データと、前記記録媒体を第2速度で搬送する際の、前記第1記録部と前記第2記録部との印字タイミングのずれ量を規定する第2タイミング補正データと、が記憶されており、前記印刷タイミング補正部は、前記第1タイミング補正データと第2タイミング補正データとから線形補間されたタイミング補正データを修正する、請求項2に記載のインクジェット印刷装置である。
全ての搬送速度について印字タイミングのずれ量を記憶する必要がなくなるため、第1補正テーブルの記憶容量を低減することが可能になる。
請求項4に記載の発明は、前記第2駆動電圧信号の変更に伴って変化する前記第2記録部からの前記インク滴の着弾位置のずれを最小化するための調整データを記憶する調整データテーブルをさらに備え、前記印刷タイミング補正部は、前記駆動電圧設定部から設定された前記第2駆動電圧の変更に対応する調整データを前記調整データテーブルから読み出すと共に、前記読み出した調整データに基づいて、前記タイミング補正データを修正する、請求項3に記載のインクジェット印刷装置である。
第2駆動電圧信号の変更に応じた調整データを調整データテーブルから読み出し、読み出した調整データに基づいてタイミング補正データを修正するので、タイミング補正データを簡易に修正することができる。
請求項5に記載の発明は、前記調整データテーブルには、前記記録媒体を第1速度で搬送する際の、前記第2記録部からの前記インク滴の着弾位置のずれを最小化するための第1調整データと、前記記録媒体を第2速度で搬送する際の、前記第2記録部からの前記インク滴の着弾位置のずれを最小化するための第2調整データと、が記憶されており、前記印刷タイミング補正部は、前記第1調整データと前記第2調整データとから線形補間された調整データに基づいて、前記タイミング補正データを修正する、請求項4に記載のインクジェット印刷装置である。
全ての搬送速度について調整データを記憶する必要がなくなるため、調整データテーブルの記憶容量を低減することが可能になる。
請求項6に記載の発明は、前記第1記録部と第2記録部とは前記搬送方向または搬送方向に交差する方向において離隔する、請求項3乃至5のいずれかに記載のインクジェット印刷装置である。
記録媒体の搬送方向または搬送方向に交差する方向に離隔した第1記録部および第2記録部からそれぞれ吐出されたインク滴の着弾位置のずれを確実に補正することが可能になる。
請求項7に記載の発明は、第1駆動電圧信号が印加されることにより記録媒体に向けてインク滴を吐出する第1記録部と、第2駆動電圧信号が印加されることにより前記記録媒体に向けてインク滴を吐出する第2記録部と、前記第2駆動電圧信号の変更に伴って変化する前記第2記録部からの前記インク滴の着弾位置のずれを最小化するための調整データを記憶する調整データテーブルと、を備えたインクジェット印刷装置における調整方法であって、前記第1記録部に第1駆動電圧信号を印加するタイミングと、前記第2記録部に第2駆動電圧信号を印加するタイミングの少なくとも一方を調整するタイミング調整作業と、前記第2駆動電圧信号を変更することにより前記第1記録部による印刷濃度と前記第2記録部による印刷濃度との差を縮小する濃度調整作業と、を実行し、前記濃度調整作業の後、前記調整データテーブルを参照し、前記濃度調整作業における前記第2駆動電圧信号の変更の値に対応した前記調整データを読み出し、前記読み出した調整データに基づいて前記第2駆動電圧信号の前記第2記録部への印加のタイミングを補正する印刷タイミング補正作業と、を実行するインクジェット印刷装置における調整方法である。
請求項1乃至6に記載の発明によれば、第2駆動電圧信号が変更されると、印刷タイミング補正部は前記変更に応じて第2記録部への第2駆動電圧信号の印加タイミングを補正する。第2駆動電圧信号が変更されると第2記録部から吐出したインク滴の着弾位置がずれることがあるが、本発明では印刷タイミング補正部が第2記録部への第2駆動電圧信号の印加タイミングを補正するため、前記着弾位置のずれを自動的に補正することができる。
請求項7に記載の発明によれば、タイミング調整作業を実施することにより第1記録部からのインク滴と第2記録部からのインク滴の吐出タイミングを調整することができ、これにより例えば段差ずれを解消することができる。さらに、第1記録部による印字濃度と第2記録部による印字濃度を縮小する濃度調整作業が行われる。この濃度調整作業では第2駆動電圧信号が変更される。第2駆動電圧信号が変更されると第2記録部からのインク滴の着弾位置がずれることがあるが、濃度調整作業の後に、第2駆動電圧信号の変更に伴って変化する第2記録部からの前記インク滴の着弾位置のずれを最小化するための調整データを参照して第2駆動電圧信号の第2記録部への印加タイミングを補正する印刷タイミング補正作業を実行するため第1及び第2記録部からのインク滴の着弾位置の調整結果が崩れることを防止できる。
実施例に係るインクジェット印刷装置の概略構成図である。 実施例に係る記録部の平面図である。 制御部および記憶部のブロック図である。 連続紙に印刷された検査パターンを例示する図である。 補正データテーブルを例示する図である。 連続紙に印刷された検査パターンを例示する図である。 補正データテーブルを例示する図である。 ヘッド制御部および記憶部のブロック図である。 印刷タイミング補正部のブロック図である。 インクジェット印刷装置における調整作業を説明するフローチャートである。 連続紙に印刷された検査パターンを例示する図である。 変形実施例におけるデータ補間器のブロック図である。 変形実施例においてデータ補間器で作成される関数の一例である。 変形実施例においてデータ補間器で作成される関数の一例である。 印刷の動作例を示すフローチャートである。 連続紙に印刷された検査パターンを例示する図である。 連続紙に印刷された検査パターンを例示する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1は、実施例に係るインクジェット印刷装置の概略構成図である。
インクジェット印刷装置1(以下、適宜に「印刷装置1」と呼ぶ)は、長尺の連続紙WP(記録媒体)に印刷を行う。印刷装置1は、給紙部3と印刷ユニット4と乾燥ユニット5と検査ユニット6と排紙部7とを備える。給紙部3は連続紙WPのロールを回転可能に保持し、連続紙WPを供給する。符号203は、連続紙の搬送経路を示す。図示するとおり、連続紙WPは、印刷ユニット4、乾燥ユニット5、検査ユニット6および排紙部7にこの順番で搬送される。印刷ユニット4は連続紙WPに印刷を行う。乾燥ユニット5は連続紙WPを乾燥する。検査ユニット6は印刷品質を検査する。排紙部7は連続紙WPを巻き取る。
印刷ユニット4には、駆動ローラ11、エッジ位置制御部12、駆動ローラ13、タイミングローラ15および記録部17が、連続紙WPの上流側から下流側にこの順で配置されている。駆動ローラ11は、不図示のモータによって回転駆動され、給紙部3から連続紙WPを引き出す。エッジ位置制御部12は、連続紙WPが蛇行しないように、連続紙WPの位置を調整する。駆動ローラ13は、モータ14によって回転駆動され、連続紙WPを記録部17に送る。タイミングローラ15は、従動ローラである。すなわち、タイミングローラ15は、回転自在に設けられており、連続紙WPの搬送に伴って回転する。記録部17は、インク滴を吐出するインクジェット式である。
タイミングローラ15の回転量は、エンコーダ16によって検出される。エンコーダ16は、例えば、インクリメンタル型のロータリエンコーダである。
このように、駆動ローラ13等は、連続紙WP(記録媒体)を記録部17に対して相対的に搬送する記録媒体搬送手段に相当する。
図2を参照する。記録部17は複数の記録ヘッドH1乃至H4(第1記録ヘッドH1乃至第4記録ヘッドH4)を有する。第1記録ヘッドH1乃至第4記録ヘッドH4は、連続紙WPの一側端から他側端にわたって千鳥状に配置されている。第1記録ヘッドH1乃至第4記録ヘッドH4のそれぞれは、記録素子列ELを備えている。第1記録ヘッドH1の記録素子列ELを第1記録素子列EL1と、第2記録ヘッドH2の記録素子列ELを第2記録素子列EL2と、第3記録ヘッドH3の記録素子列ELを第3記録素子列EL3と、第4記録ヘッドH4の記録素子列ELを第4記録素子列EL4と、それぞれ呼ぶことがある。各記録素子列ELはそれぞれ、連続紙WPの搬送方向と直交する方向に1列に並ぶ記録素子eの一群である。各記録素子eは、連続紙WP上に向けてインク滴を吐出する1つの吐出口を有する。印刷するとき、第1記録ヘッドH1乃至第4記録ヘッドH4自体および第1記録素子列EL1乃至第4記録素子EL4自体は移動せず、連続紙WPのみが記録ヘッドH1乃至H4および第1記録素子列EL1乃至第4記録素子EL4に対して相対的に移動する。以下では、第1記録ヘッドH1乃至第4記録ヘッドH4を特に区別しない場合には、単に「記録ヘッドH」と記載する。記録素子列EL1乃至第4記録素子EL4を特に区別しない場合には、単に「記録素子列EL」と記載する。なお、記録ヘッドHの数は4つに限定されることはなく、記録素子列ELおよび記録素子eの数は図中の数に限定されることはない。記録素子列EL(記録素子e)は後述するヘッド駆動回路34から駆動電圧信号を印加されることによってインク滴を吐出する。
乾燥ユニット5には、複数の従動ローラ21とヒートドラム22が設けられている。ヒートドラム22はヒータを内蔵している。ヒートドラム22は、不図示のモータによって回転駆動される。
検査ユニット6には、スキャナ25と駆動ローラ26が上流側から下流側にこの順で配置されている。スキャナ25は連続紙WPを撮像する。駆動ローラ26は、不図示のモータによって回転駆動される。
印刷装置1は制御部8と記憶部9をさらに備える。
制御部8は、印刷装置1の各構成を統括的に制御する。例えば、制御部8は、駆動ローラ11、13、26、ヒートドラム22、スキャナ25等を作動させる。これらにより、制御部8は、連続紙WPの搬送、印刷、乾燥および検査を制御する。制御部8は、中央演算処理装置(CPU)、FPGA(field-programmable gate array)、メモリなどで構成される。
記憶部9は、制御部8が生成する情報および制御部8が参照する情報を記憶する。
図3は制御部8、記憶部9、および用紙搬送系の関係を示すブロック図である。
制御部8は、ホストコンピュータHC(不図示)から送信される印刷データDiに基づいて記録部17の複数の記録ヘッドHを制御するヘッド制御部30と、モータ14の回転を制御するモータ制御部40とを有している。
ヘッド制御部30はスキャナ25、駆動電圧設定部27、記憶部9およびエンコーダ16と電気的に連結されている。
スキャナ25は後述する段差補正作業(タイミング調整作業)S20時に段差補正用の検査パターンP2を読み取り、読み取った画像データを撮像画像データIM2としてヘッド制御部30に送信する。
駆動電圧設定部27は後述する濃度調整作業(駆動電圧信号変更作業)S30によって決定された第1補正電圧値V1乃至第4補正電圧値V4(以下、第1補正電圧値V1乃至第4補正電圧値V4を特に区別しない場合には、単に「補正電圧値V」と記載する。)を作業者がヘッド制御部30に入力するための手段であり、周知のキーボード、マウス等で構成する。
記憶部9は、段差補正データBaを記憶する第1補正テーブル9aと、段差補正データBaを調整する調整データBbを記憶する第2補正テーブル9bと、を含んでいる。
段差補正データBaは、記録素子列ELの印刷タイミングを補正するためのデータである。段差補正データBaは、記録素子列ELごとに個別に設定される。なお、段差補正データBaは連続紙WPの搬送速度Sに応じて複数組用意されていてもよい。
調整データBbは記録素子列ELごとに個別に設定されている。記録素子eの吐出口から吐出したインク滴の着弾位置は記録素子列ELに印加される駆動電圧信号の強度等の変更によって搬送方向にずれることがある。調整データBbは駆動電圧信号の変更に伴うインク滴の着弾位置のずれを最小化(補償)するためのデータであり、以下で説明する調整データ取得作業S10を実行することにより予め試験的に求められている。
図4および図5を参照して調整データBbの求め方(調整データ取得作業S10)について説明する。図4に第1記録ヘッドH1の第1記録素子列EL1によって連続紙WPに印刷された位置ずれ調整用の検査パターン(チャート)P1を例示する。連続紙WPの搬送速度Sは搬送速度S1であるとする。図5に第2補正テーブル9bに格納されるデータ群を例示する。位置ずれ調整用の検査パターンP1は搬送方向と直交する方向に延びる複数の線L11乃至L14と、複数の線L21乃至L24とを含んでいる。なお、以下では、搬送方向上流側を正(+)方向として、搬送方向下流側を負(−)方向として説明する。
複数の線L11乃至L14は、特定の記録素子列EL(ここでは第1記録素子列EL1を例にとる)の左側の記録素子群e(規準記録素子群e1とする)に規準電圧値V0に基づく駆動電圧信号を印加したときに当該規準記録素子群e1から吐出されたインク滴で形成されるパターンであり、規準線として使用される。
一方、右側の複数の線L21乃至L24はインク滴の位置ずれ量を測定するための線である。これらの線は第1記録素子列EL1の右側の記録素子群e(測定対象記録素子群e2とする)にそれぞれ異なる駆動電圧信号を印加したときに当該測定対象素子群e2から吐出されたインク滴で形成されるパターンである。
線L21は規準電圧値V0に第1補正電圧値V1を加えた駆動電圧信号を測定対象記録素子群e2に印加したときに当該測定対象記録素子群e2から吐出されたインク滴で形成されるパターンである。規準記録素子群e1と測定対象記録素子群e2とには駆動電圧信号が同時に印加されるが、線L21は、規準線L11から搬送方向下流側にずれ量d1(−8μm)だけずれているものとする。
線L22は規準電圧値V0に第2補正電圧値V2を加えた駆動電圧信号を測定対象記録素子群e2に印加したときに当該測定対象記録素子群e2から吐出されたインク滴で形成されるパターンである。規準記録素子群e1と測定対象記録素子群e2とには駆動電圧信号が同時に印加されるが、線L22は、規準線L12から搬送方向下流側にずれ量d2(−13μm)だけずれているものとする。
線L23は規準電圧値V0に第3補正電圧値V3を加えた駆動電圧信号を測定対象記録素子群e2に印加したときに当該測定対象記録素子群e2から吐出されたインク滴で形成されるパターンである。規準記録素子群e1と測定対象記録素子群e2とには駆動電圧信号が同時に印加されるが、線L23は、規準線L13から搬送方向下流側にずれ量d3(−14μm)だけずれているものとする。
線L24は規準電圧値V0に第4補正電圧値V4を加えた駆動電圧信号を測定対象記録素子群e2に印加したときに当該測定対象記録素子群e2から吐出されたインク滴で形成されるパターンである。規準記録素子群e1と測定対象記録素子群e2には駆動電圧信号が同時に印加されるが、線L24は、規準線L14から搬送方向下流側にずれ量d4(−16μm)だけずれているものとする。
このように、線L21乃至線L24は対応する規準線L11乃至L14からそれぞれ異なるずれ量d1乃至d4で搬送方向下流側にずれている。補正テーブル9bに格納されるべき調整データBbは、これらのずれ量を最小化するように決められて、各補正電圧値V1乃至V4と対応付けられて第2補正テーブル9bに格納される。
例えば、第1補正電圧値V1に対しては、ずれ量d1「−8μm」を相殺することが可能な「+8μm」という値が調整データBb(EL1、v1、s1)として第2補正テーブル9bに格納される。同様に、第2乃至第4補正データ値V2乃至V4に対して、「+13μm」、「+14μm」、「+16μm」という値が、調整データ(EL1、v2、s1)、調整データ(EL1、v3、s1)、調整データ(EL1、v4、s1)として第2補正テーブル9bに格納される。これにより、第1記録素子列EL1と補正電圧値V1乃至V4の組合せ毎に調整データBbが作成される。なお、図5では以上のようにして作成された調整データBbに対応するセルを網掛けで表示している。調整データBb(EL1、v0、s1)は規準電圧値V0に対応するデータでありゼロ値である。
上記は、第1記録素子列EL1と補正電圧値V1乃至V4との調整データBbの対応関係であったが、他の第2記録素子列EL2乃至第4記録素子列EL4についても上記と同様の調整データBbが試験的に求められて第2補正テーブル9bに格納される。
すなわち、第2記録素子列EL2については調整データBb(EL2、v1、s1)乃至調整データBb(EL2、v4、s1)が、第3記録素子列EL3については調整データBb(EL3、v1、s1)乃至調整データBb(EL3、v4、s1)が、第4記録素子列EL4については調整データBb(EL4、v1、s1)乃至調整データBb(EL4、v4、s1)が、それぞれ試験的に求められて第2補正テーブル9bに格納される。さらに、Bb(EL2、v0、s1)、Bb(EL3、v0、s1)、およびBb(EL4、v0、s1)としてゼロ値が格納される。
これにより搬送速度s1の下での調整データBbを格納する第2補正テーブル9b(第2補正サブテーブル9b(s1)と記載する)が完成する。
また、インク液滴の着弾位置のずれ量は連続紙WPの搬送速度Sによって変化する。このため、第1乃至第4記録素子列EL1乃至EL4と補正電圧値V1乃至V4との組合せ毎の調整データBbは異なる搬送速度S毎に作成されることが望ましい。すなわち、図5に示すように、搬送速度s1とは異なる搬送速度s2ついての第2補正サブテーブル9b(s2)が作成される。なお、搬送速度Sの大小関係は、s1<s2である。
図3に戻って、エンコーダ16は、連続紙WPの搬送速度Sに応じて周期が変化するエンコーダパルスEpをヘッド制御部30およびモータ制御部40に供給する。ヘッド制御部30はエンコーダパルスEpに同期して駆動電圧信号V(Di)を生成することにより搬送速度Sの変化にリアルタイムで追随して記録ヘッドHからのインク滴の吐出タイミングを制御することができる。また、ヘッド制御部30はエンコーダパルスEpに基づいて連続紙WPの搬送速度Sを求めることができる。
モータ制御部40はエンコーダ16および速度設定部28と電気的に連結されている。速度設定部28は連続紙WPの搬送速度Sをモータ制御部40に設定する。モータ制御部40は速度設定部28から設定された搬送速度で連続紙WPが搬送されるように、エンコーダパルスEpを参照しつつモータ14の回転速度を制御する。
次に図6を参照する。図6は、連続紙WPに印刷された段差補正用の検査パターン(チャート)P2を例示する。検査パターンP2は、搬送速度s1で搬送される連続紙WPに対して印刷されるものとする。検査パターンP2は、搬送方向と直交する方向に延びる線F1乃至F4を含む。線F1乃至F4はそれぞれ、規準電圧値V0を印加した第1記録素子列EL1乃至第4記録素子列至EL4によって印刷されたものであり、第1記録素子列EL1乃至第4記録素子列至EL4が連続紙WPに印刷した印刷位置を示す。理想的には線F1乃至F4が一点鎖線上に印刷されることが望ましいが、実際には図示するように、線F1乃至F4が互いに連続紙WPの搬送方向にずれる。このようなずれは、「段差ずれ」と呼ばれる。ずれ量G2乃至G4は、線F2乃至F4が線F1から搬送方向に離れている距離[μm]である。線F1、F3の間では記録部17の構造的な原因によって段差ずれが生じる。記録部17の構造的な原因としては、例えば、記録ヘッドHの組立誤差や記録素子列ELが吐出するインク滴の角度や速度のばらつきなどである。
段差補正データBaは、検査パターンP2に現れた各記録素子列ELの段差ずれを相殺する複数の値(より具体的に言えば、ずれ量G2乃至G4を最小にする値)に決められる。例えば、記録素子列EL1の印刷タイミングを基準とするとき、記録素子列EL1の段差補正データB1は零であり、記録素子列EL2乃至EL4の補正データB2乃至B4はずれ量G2乃至G4に応じた値をとる。段差補正データBaは、例えば、連続紙WPの搬送方向に印刷位置をシフトする距離[単位μm]である。これにより、図7に示すように、搬送速度s1の下での第1記録素子列EL1乃至第4EL4についての段差補正データBa(EL1,v0,s1)、Ba(EL2,v0,s1)、Ba(EL3,v0,s1)、およびBa(EL4,v0,s1)が作成されて、第1補正サブテーブル9a(s1)として第1補正テーブル9aに格納される。
なお、第2補正テーブル9bに関して前記したのと同じ理由から、第1補正テーブル9aも異なる搬送速度S毎に作成されることが望ましい。このため、第1補正テーブル9aには、搬送速度S2の下での段差補正データBaが作成されて、第1補正サブテーブル9a(s2)が作成され、第1補正テーブル9aに格納される。
次に、図8を参照して、ヘッド制御部30および記憶部9の関連について説明する。図8はヘッド制御部30および記憶部9の機能的ブロック図である。ヘッド制御部30は補正データ生成部31、補正データ修正部32、印刷タイミング補正部33、およびヘッド駆動回路34とを備える。記憶部9は第1補正テーブル9aと第2補正テーブル9bとを含んでいる。第1補正テーブル9aは記録ヘッドH1乃至H4(記録素子列EL1乃至EL4)の印刷タイミングを補正するためのデータである段差補正データBaを格納している。一方、第2補正テーブル9bは記録ヘッドH1乃至H4(記録素子列EL1乃至EL4)から吐出されるインク滴の着弾位置を駆動電圧設定部27から設定される駆動電圧値に応じて自動的に調整するためのデータである調整データBbを格納している。
補正データ生成部31には、スキャナ25によって撮像された撮像画像IM2が入力される。補正データ生成部31は、段差補正用の検査パターンP2が撮像された撮像画像IM2に基づいて、上述した段差補正データBaを各記録素子列ELごとに生成し、第1補正テーブル9aに格納する。なお、補正データ生成部31は検査パターンP2が撮像された時点での連続紙WPの搬送速度SをエンコーダパルスEpから把握することができる。このため補正データ生成部31は、段差補正データBaを検査パターンP2が印刷された時点での連続紙WPの搬送速度Sと関連付けて第1補正テーブル9aに格納することができる。
補正データ修正部32は、第1補正テーブル9aから読み出された段差補正データBaを調整データBbに基づいて修正し、修正済み段差補正データBcとして印刷タイミング補正部33に出力する。
印刷タイミング補正部33は、ホストコンピュータHCから供給される印刷データDiを修正済み段差補正データBcに基づいてタイミング補正し、タイミング補正済み印刷データDi(t)としてヘッド駆動回路34に出力する。図9を用いて説明する。図9は印刷タイミング補正部33の詳細な構成を示すブロック図である。図9に示すように、印刷タイミング補正部33は、エンコーダパルスEpから現時点での搬送速度Sを生成する手段である速度信号生成器331と、実際の搬送速度Sと修正済み段差補正データBc作成時の搬送速度S(ここでは搬送速度s1)との速度差に応じて修正済み段差補正データBcを補正する速度差調整器332と、エンコーダパルスEpから印字パルスPpを生成する印字パルス発生器333と、距離[μm]単位の修正済み段差補正データBcを印字パルスPp単位の修正済み段差補正データBcに変換する単位変換器334と、印刷データDiを修正済み段差補正データBc(印字パルスPp単位)に基づいてタイミングシフトして、タイミング補正済み印刷データDi(t)として出力するタイミング補正器335と、を有している。
このように、印刷タイミング補正部33は、図示しないホストコンピュータHCから供給される印刷データDiの印字タイミングを修正済み段差補正データBcに基づいて補正し、段差ずれのないタイミング補正済み印刷データDi(t)としてヘッド駆動回路34に出力する。
図8に戻って、ヘッド駆動回路34は、複数のヘッドH1乃至H4に対応するヘッド駆動回路34(EL1)乃至ヘッド駆動回路34(EL4)を備えている。
各ヘッド駆動回路34(EL1)乃至33(EL4)は、印刷タイミング補正部33から供給されるタイミング補正済み印刷データDi(t)と、駆動電圧設定部27から設定される補正電圧値Vとに基づいて、駆動電圧信号V(Di)を生成する。
ヘッド駆動回路34は、生成された駆動電圧信号V(Di)を記録ヘッドH1乃至H4(記録素子列EL1乃至EL4)に印加する。複数の記録ヘッドH1乃至H4(記録素子列EL1乃至EL4)は駆動電圧信号V(Di)に基づいて連続紙WPに向けてインク滴を吐出する。
次に、図8および図9の機能ブロック図と図10のフロー図と、を参照してこの印刷装置1における調整作業について説明する。なお、第2補正テーブル9bには、前述した調整データ取得作業S10を予め実行することにより、図5に示す調整データBbが既に格納されているものとする。
印刷装置1における調整作業では、段差補正作業(タイミング調整作業)S20と、駆動電圧信号変更作業S30とをこの順番で実行する。駆動電圧信号変更作業S30は、各記録ヘッドHの濃度を調整する目的で行われる。但し、駆動電圧信号変更作業S30の目的はこれに限られない。例えば、インク滴の吐出を安定させて、サテライト滴の発生を防止する目的で行われてもよい。さらに、本実施形態では駆動電圧の強度を調整することにより駆動電圧信号を変更するが、駆動電圧信号の駆動パルス幅を変更してもよい。
段差補正作業S20では、まず作業者が駆動電圧設定部27からヘッド駆動回路33に対して規準電圧値V0を設定する(ステップS21)。
次に速度設定部28(図3参照)は、モータ制御部40に連続紙WPの搬送速度Sを設定する。ここでは搬送速度s1を設定するものとする(ステップS22)。
次に、制御部8は連続紙WPを、段差補正用検査パターンP2を連続紙WPに印刷する(ステップS23)。
次に、スキャナ25により段差補正用検査パターンP2を読み取り、撮像画像データIM2を取得する(ステップS24)。
補正データ生成部31は前記撮像画像データIM2から段差補正データBaを生成し、段差補正用検査パターンP1を作成した時点での連続紙WPの搬送速度Sである搬送速度s1と、同時点での駆動電圧Vである規準電圧値V0とに対応付けて、第1補正テーブル9aに格納する(ステップS25)。これにより、搬送速度s1の下での第1補正サブテーブル9a(s1)が作成される。
なお、必要に応じて、搬送速度s1と異なる搬送速度(搬送速度s2)についてステップS21乃至S25の作業を実行して、図5に示す第1補正サブテーブル9a(s2)および9a(s2)を作成する。これにより、段差補正作業S20が終了する。
次に、複数の記録ヘッドH1乃至H4による連続紙WPへの印刷濃度の差を縮小(望ましくは最小化)する濃度調整作業S30が実行される。すなわち、駆動電圧設定部27から補正電圧値Vを設定することにより、複数の記録ヘッドH1乃至H4による印刷濃度の差を縮小する作業である。より具体的には、複数の記録ヘッドH1乃至H4の中から1つの記録ヘッドHを規準記録ヘッドHに選定し他の記録ヘッドHの濃度をこの規準記録ヘッドHにそろえる作業である。
まず、駆動回路33は規準電圧値V0に基づいて駆動電圧信号V(Di)を生成し、これを複数の記録ヘッドH1乃至H4に印加して濃度調整用の検査パターンP3を連続紙WPに印刷する(ステップS31)。このとき、駆動電圧信号V(Di)を複数の記録ヘッドH1乃至H4に印加するタイミングは段差補正データBaにより調整されている。
図11は検査パターンP3を例示する。検査パターンP3は各記録ヘッドH1乃至H4により印刷された複数のパッチN1乃至N4を含んでいる。複数のパッチN1乃至N4は各々複数の記録ヘッドH1乃至H4に対応する。パッチN2およびパッチN4はパッチN1およびN3に対して搬送方向下流側に位置しているため作業者は複数のパッチNを容易に識別することができる。なお、複数のパッチN1乃至N4を特に区別しない場合には、単に「パッチN」と記載する。
作業者は、濃度調整用の検査パターンP3の複数のパッチN1乃至N4の濃度を測定し(ステップS32)、所定の判断基準に基づいて濃度調整作業S30の規準となる規準パッチNを選定する(ステップS33)。パッチNの選定基準は特に限定されるものではないが例えば最も濃度の低いパッチNを選定してもよい。あるいは搬送方向に直交する方向において最も端に位置するパッチNを選定してもよい。ここでは第1記録ヘッドH1(記録素子列L1)に対応するパッチN1を規準パッチNに選定するものとする。
次に、作業者は他のパッチN2乃至N4の濃度が規準パッチN1の濃度と同一か否かを確認し、駆動電圧値Vの調整の要否を判断する(ステップS34)。すなわち、他のパッチN2乃至N4の中にパッチN1の濃度と異なるパッチNが存在した場合にはステップS35に移行して当該パッチNに対応する記録ヘッドH(調整対象記録ヘッドHと呼ぶ)について濃度調整作業を実行する。一方、他のパッチN2乃至N4の中にパッチN1の濃度と異なるパッチNが存在しない場合には、後述する補正電圧値確定工程(ステップS38)と段差補正データBaの修正工程(ステップS39)とを必要に応じて順次実行した後、濃度調整作業S30を終了する。ここでは、ステップS34において、第2記録ヘッドH2についての濃度調整作業が必要と判断されたものとする。したがって、ステップS35に移行する。
ステップS35では、作業者が電圧設定部27から補正電圧値V1乃至V4のいずれかを設定することにより調整対象記録ヘッドH2に印加する駆動電圧信号V(di)の強度を変更する。具体的には以下の通りである。記録ヘッドHに印加する駆動電圧信号V(di)の強度を増す等の変更をすると当該記録ヘッドHから吐出するインク滴の質量が増加し、結果として連続紙WPに印刷されるパッチNの濃度は増加する。このように駆動電圧信号V(di)の強度とパッチNの濃度とは正の相関関係にある。したがって、記録ヘッドHに印加する駆動電圧信号V(di)の強度を変更することにより印刷物の濃度調整を行うことができる。作業者は規準パッチN1と調整対象パッチN2との濃度の差を考慮して、適切と思われる補正電圧値Vを駆動電圧設定部27からヘッド駆動回路34に入力して設定する。ここでは第2補正電圧値V2が駆動電圧設定部27から入力されたものとする。
次のステップS36で補正データ修正部32は、印刷条件に対応する段差補正データBaおよび調整データBbを第1補正テーブル9aおよび第2補正テーブル9bから各々読み出す。印刷条件とは、連続紙WPの搬送速度Sと補正電圧値Vとを含む。ここでの連続紙WPの搬送速度Sは搬送速度s1である。したがって、補正データ修正部32は、図7に示す第1補正テーブル9aの第1補正サブテーブル9a(s1)を選択する。次に補正データ修正部32は、第1補正サブテーブル9a(s1)から、Ba(EL1、v0、s1)、Ba(EL2、v0、s1)、Ba(EL3、v0、s1)、およびBa(EL4、v0、s1)を各記録ヘッドH1乃至H4の段差補正データBaとして抽出する。
また、補正データ修正部32は、図5に示す第2補正テーブル9bの第2補正サブテーブル9b(s1)を選択する。次に、補正電圧値Vに対応する第2補正サブテーブル9b(s1)から抽出する。ここで、補正電圧値Vは調整対象ヘッドH2が第2補正電圧値V2であり、その他の記録ヘッドH1、H3およびH4が規準電圧値V0である。よって、補正データ修正部32は、調整対象ヘッドH2については第2補正サブテーブル9b(s1)からセルC1に格納されている調整データBb(EL2、v2、s1)を抽出し、その他の記録ヘッドH1、H3およびH4については第2補正サブテーブル9b(s1)から調整データBb(EL1、v0、s1)、調整データBb(EL3、v0、s1)および調整データBb(EL4、v0、s1)を抽出する。なお、前述したように、調整データBb(EL1、v0、s1)、調整データBb(EL3、v0、s1)および調整データBb(EL4、v0、s1)はゼロ値である。
次に、ヘッド制御部30はステップS35で設定された補正電圧値Vと、ステップS36で読み出された段差補正データBaおよび調整データBbとの下で、再度、濃度調整用の検査パターンP3を印刷する(ステップS37)。ここでは、第2記録ヘッドH2の駆動電圧値Vが第2補正電圧値V2で調整された状態で印刷が行われる。このため、第2記録ヘッドH2から吐出されたインク滴の着弾位置がずれるおそれがある。しかし、補正データ修正部32は、段差補正データBaに第2補正電圧V2に対応した調整データBb(EL2、V2、s1)を加算して修正済み段差補正データBcとして印刷タイミング補正部33に出力するため、第2記録ヘッドH2に段差ずれは生じない。
次に、ステップS34に戻り、再び駆動電圧値Vの補正の要否を判断する。ここで、補正要と判断すると、ステップS35に進み、補正電圧値Vが再設定される。一方、補正不要と判断すると、濃度調整作業S30を終了する。このようなステップS34からステップS37までのループを全ての調整対象パッチNが規準パッチN1と等しい濃度になるまで繰り返す。
ここでは、補正対象ヘッドH2の駆動電圧値Vを第2補正電圧値V2で調整した状態で調整対象パッチNであるパッチN2の濃度が規準パッチN1と等しくなったとする。よって、ステップS34で補正不要と判断されて、補正電圧値確定工程(ステップS38)に移行する。すなわち、第1、第3および第4記録ヘッドH1,H3およびH4については規準電圧値V0が実際の印刷時の駆動電圧値Vに決定される。一方、第2記録ヘッドH2については規準電圧値V0に第2補正電圧値V2を加算した値が実際の印刷時の駆動電圧値Vに決定される。確定された駆動電圧値Vはヘッド駆動回路34内の図示しないメモリに格納され実際の印刷時に読み出されて使用される。
次に、ステップS39に移行し段差補正データBbの書き換えが実行される。すなわち、図7に示す第1補正テーブル9aの内容が濃度調整作業S30の結果を反映した内容に書き換えられる。ここでは、図7のセルC2に格納された段差補正データBa(EL2、v0、s1)の内容が、段差補正データBa(EL2、v0、s1)に図5のセルC1に格納された調整データBb(EL2、v2、s1)を加算した値に書き換えられる。これにより第2記録ヘッドH2の段差補正データBaが濃度調整作業S30の結果を反映した内容となる。
このように、ステップS39において段差補正データBbが書き換えられているので、実際の印刷作業時には補正データ修正部32(図8参照)での段差補正データBaの修正は実行されず、第1補正テーブル9aに格納された段差補正データBaが直接、印刷タイミング補正部33に出力されることになる。
なお、上述したフローでは補正電圧値Vを1回変更する度に補正要否を判断する処理(ステップS34)を実行していた。しかし、複数の補正電圧値V(V1乃至V4)を順番に自動設定しながら、複数の検査パターンP3を順番に連続紙WPに印刷するようにしてもよい。この場合、図11に示す検査パターンP3が搬送方向に複数個、順番に印刷されることになる。作業者はこのように複数個印刷された検査パターンP3の中から規準パッチNに等しい濃度のパッチNを選択する。
(変形例)
上記実施の形態では実際の印刷を行うとき、同一の第1補正サブテーブル9a(s1)から段差補正データBaを読み出して段差補正を行っていた。しかし、前述したように段差補正データBaは連続紙WPの搬送速度Sに依存する。したがって、実際の印刷作業と並行して搬送速度Sの変化に応じた段差補正データBaを生成し、実際の印刷における段差補正を行うようにしてもよい。こうすると例えば連続紙WPの加減速制御を行う場合のように連続紙WPの搬送速度Sが大きく変化する場合にも高い精度の段差補正が実現できる。以下で詳述する。
図12を参照する。図12は先に図8を用いて説明したヘッド制御部30にデータ補間器35を付加したものである。データ補間器35は第1補正テーブル9aに格納された段差補正データBaを搬送速度Sに応じてデータ補間する第1データ補間器35aと、第2補正テーブル9bに格納された調整データBbを搬送速度Sに応じてデータ補間する第2データ補間器35bと、を含んでいる。
第1データ補間器35aには、搬送速度s1の下で作成された段差補正データBa(s1)と搬送速度s2の下で作成された段差補正データBa(s2)とが第1補正テーブル9aから入力する。さらに、第1データ補間器35aには速度信号生成器331(図9参照)から逐次変化する連続紙WPの搬送速度snが入力する。第1データ補間器35aは段差補正データBa(s1)と段差補正データBa(s2)とに基づいて、図13に示す関数Faを作成する。関数Faは、段差補正データBa(s1)と段差補正データBa(s2)の値から搬送速度s1超搬送速度s2未満の複数の段差補正データBaを線形補間して得た一次関数である。関数Faに連続紙WPの任意の搬送速度sn(s1<sn<s2)を適用すると、当該搬送速度snに対応する段差補正データBa(sn)が出力される。
第2データ補間器35bには、搬送速度s1の下で作成された調整データBb(s1)と搬送速度s2の下で作成された調整データBb(s2)とが第2補正テーブル9bから入力する。さらに、第2データ補間器35bには速度信号生成器331(図9参照)から逐次変化する連続紙WPの搬送速度snが入力する。第2データ補間器35aは調整データBb(s1)と調整データBb(s2)とに基づいて、図14に示す関数Fbを作成する。関数Fbは、調整データBb(s1)と調整データBb(s2)の値から搬送速度s1超搬送速度s2未満の複数の調整データBbを線形補間して得た一次関数である。関数Fbに連続紙WPの任意の搬送速度sn(s1<sn<s2)を適用すると、当該搬送速度snに対応する調整データBb(sn)が出力される。
次に、図12乃至図14および図15のフロー図を参照しながら実際の印刷時において連続紙WPの搬送速度変化に対応した段差補正について説明する。
まず、印刷作業を開始する(ステップS100)。ここでは、印刷作業を開始する前に、図10等を用いて前述した調整データ取得作業S10、段差補正作業S20および濃度調整作業S30が既に終了しており、第2記録ヘッドH2については第2補正電圧値V2を、その他の記録ヘッド(H1、H3およびH4)については規準電圧値V0を適用することにより濃度のばらつきが解消できることが予め確認されているものとする。以下では、第1記録ヘッドH1および第2記録ヘッドH2を例にとって説明する。
関数Faおよび関数Fbを作成する(ステップS101)。すなわち、第1記録ヘッドH1については、段差補正データBa(EL1、v0、s1)を第1補正サブテーブル9a(s1)から、段差補正データBa(EL1、v0、s2)を第1補正サブテーブル9a(s2)からそれぞれ読み出すことにより第1記録ヘッドH1についての関数Faを生成する(図7参照)。また、調整データBb(EL1、v0、s1)を第2補正サブテーブル9b(s1)から、調整データBb(EL1、v0、s2)を第2補正サブテーブル9b(s2)からそれぞれ読み出すことにより第1記録ヘッドH1についての関数Fbを生成する(図5参照)。
第2記録ヘッドH2については、段差補正データBa(EL2、v0、s1)を第1補正サブテーブル9a(s1)から、段差補正データBa(EL2、v0、s2)を第1補正サブテーブル9a(s2)からそれぞれ読み出すことにより第2記録ヘッドH2についての関数Faを生成する(図7参照)。また、調整データBb(EL2、v2、s1)を第2補正サブテーブル9b(s1)から、調整データBb(EL2、v2、s2)を第2補正サブテーブル9b(s2)からそれぞれ読み出すことにより第2記録ヘッドH2についての関数Fbを生成する(図5参照)。
次に、連続紙WPの搬送を開始する(ステップS102)。
次に、印刷データDiを読み込む(ステップS103)。
次に、速度信号生成器331はエンコーダパルスEpを参照してその時点での連続紙WPの搬送速度snを検出し第1データ補間器35aおよび第2データ補間器35bに供給する(ステップS104)。すると、第1データ補間器35aは関数Faに搬送速度snを適用して線形補間後の段差補正データBa(sn)を生成して、補正データ修正部32に供給する。同様に、第2データ補間器35bは関数Fbに搬送速度snを適用して線形補間後の調整データBb(sn)を生成して、補正データ修正部32に供給する。補正データ修正部32は、線形補間後の段差補正データBa(sn)に線形補間後の調整データBb(sn)を加算して、線形補間後の修正済み段差補正データBcを生成する(ステップS105)。ステップS104およびステップS105は各記録ヘッドHごとに実行される。
印刷タイミング補正部33は、ステップS105で生成された線形補間後の修正済み段差補正データBcを用いて印刷データDiのタイミング調整を行う。記録ヘッドH1乃至H4はタイミング調整された印刷データDiを用いて連続紙WPに印刷を実行する(ステップS106)。この印刷では連続紙WPの搬送速度Sの変化にリアルタイムで段差補正データBaを追随させることが可能である。また、濃度調整作業S30で作成された調整データBbを用いて段差補正データBaを修正しているため濃度のばらつきを解消しつつ複数の記録ヘッドH間の段差補正を良好に解消することが可能である。
次のステップS107で印刷が印刷データDiが残っているか判断される。印刷データDiが残っていると判断されると、上述のステップS104乃至ステップS106のルーチンを繰り返す。一方、ステップS107で印刷データDiが残っていないと判断されると、ステップS108に移行して印刷作業を終了する。
(調整データ取得作業用の位置ずれ調整用の検査パターンP1の変形例)
次に、図4を用いて前述した検査パターンP1の変形例について説明する。図16および図17を用いて説明する。図16および図17は調整データ取得作業用の位置ずれ調整用の検査パターンP1の変形例である。
図16の検査パターンP1(V0)は規準電圧値V0で第1記録素子列EL1を駆動した場合に印刷される検査パターンであり、図17の検査パターンP1(V3)は第3補正電圧値V3で補正された電圧値Vで第1記録素子列EL1を駆動した場合に印刷される検査パターンである。これらのパターンP1(V0)およびP1(V3)は同一の搬送速度Sで印刷されたものとする。
図16の検査パターンP1(V0)では第1記録ヘッドH1の第1記録素子列EL1を搬送方向と直交する方向に2分割した第1分割記録素子列EL11および第2分割記録素子列EL12を使用する。第1分割記録素子列EL11から一定のタイミング周期でインク滴を吐出させることにより、搬送方向に一定の距離周期で複数の線L10(V0)、L11(V0)、およびL12(V0)が形成される。一方、第2分割記録素子列EL12に対しては、1/2周期位相がずれたタイミングでインク滴を吐出させることにより、搬送方向に一定の距離周期で複数の線L20(V0)、L21(V0)、およびL22(V0)が形成される。検査パターンP2(V0)をスキャナ25(図3参照)で読み取り、読み取り画像データに基づいて、線L10(V0)と線L20(V0)との間隔d(L20,V0)、線L11(V0)と線L21(V0)との間隔d(L21,V0)、および線L12(V0)と線L22(V0)との間隔d(L22,V0)をそれぞれ測定し、これらの平均値(平均ずれ量Average_d(V0))を算出する。平均ずれ量Average_d(V0)を求めることにより、第1分割記録素子列EL11および第2分割記録素子列EL12に固有の誤差を取得することができる。なお、間隔d(L20、V0)、間隔d(L21、V0)、および間隔d(L22、V0)の平均値を求めているのは間隔dの測定誤差を平均化するためである。
図17の検査パターンP1(V3)でも同様に、第1記録ヘッドH1の第1記録素子列EL1を搬送方向と直交する方向に2分割した第1分割記録素子列EL11および第2分割記録素子列EL12を使用する。規準電圧値V0の下で駆動される第1分割記録素子列EL11から一定のタイミング周期でインク滴を吐出させることにより、搬送方向に一定の距離周期で複数の線L10(V0)、L11(V0)、およびL12(V0)が形成される。一方、第2分割記録素子列EL12は、第3補正電圧値V3で補正した駆動電圧値Vで駆動しつつ、1/2周期位相がずれたタイミングでインク滴を吐出させることにより、搬送方向に一定の距離周期で複数の線L20(V3)、L21(V3)、およびL22(V3)が形成される。
このように形成された検査パターンP2(V3)をスキャナ25(図3参照)で読み取り、読み取り画像データに基づいて、線L10(V0)と線L20(V3)との間隔d(L20,V3)、線L11(V0)と線L21(V3)との間隔d(L21,V3)、および線L12(V0)と線L22(V3)との間隔d(L22,V3)をそれぞれ測定し、これらの平均値(平均ずれ量Average_d(V3))を算出する。平均ずれ量Average_d(V0)と平均ずれ量Average_d(V3)との差分を求めることにより、第1分割記録素子列EL11および第2分割記録素子列EL12に固有の誤差をキャンセルして、駆動電圧の変化に応じた正味の位置ずれ量を取得することができる。この位置ずれ量に基づいて調整データBbを作成することができる。
以上、図16および図17の手法に基づく調整データBbは他の記録ヘッドH2、H3およびH4(記録素子列EL2,EL3、およびEL4)にも適用することができる。これにより、例えば図5に示す第2補正テーブル9bを作成することができる。
本発明は、搬送方向または搬送方向に交差する方向に離隔した異なる記録ヘッドH間の段差ずれ解消する目的だけでなく、同一の記録ヘッドH内の複数の記録素子列EL間の段差ずれ、同一の記録素子列EL内の段差ずれ、あるいは搬送方向または搬送方向に交差した方向に離隔した異なる記録素子e間での段差ずれ等の解消にも適用することが可能である。記録ヘッドH、記録素子列EL,および記録素子eのそれぞれが本発明の記録部に相当する。
1 :インクジェット印刷装置
3 :給紙部
4 :印刷ユニット
5 :乾燥ユニット
6 :検査ユニット
7 :排紙部
8 :制御部
9 :記憶部
9a :第1補正テーブル
9b :第2補正テーブル
14 :モータ
16 :エンコーダ
17 :記録部
25 :スキャナ
27 :駆動電圧設定部
30 :ヘッド制御部
31 :補正データ生成部
32 :補正データ調整部
33 :印刷タイミング補正部
34 :ヘッド駆動回路
Ba :段差補正データ
Bb :調整データ
Bc :修正済み段差補正データ
Di :印刷データ
EL :記録素子列
H :記録ヘッド
V0 :規準電圧値
V1〜V4:第1〜第4補正電圧値
WP :連続紙

Claims (7)

  1. 第1駆動電圧信号が印加されることにより記録媒体に向けてインク滴を吐出する第1記録部と、第2駆動電圧信号が印加されることにより前記記録媒体に向けてインク滴を吐出する第2記録部と、を備えたインクジェット印刷装置において、
    前記第1記録部に対して第1駆動電圧信号を、前記第2記録部に対して第2駆動電圧信号をそれぞれ印加するヘッド駆動回路と、
    前記第2駆動電圧信号の変更に応じて、前記第2記録部に対する前記第2駆動電圧信号の印加タイミングを補正する印刷タイミング補正部と、を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記第1記録部と前記第2記録部との印字タイミングのずれを補正するためのタイミング補正データを記憶する第1補正テーブルと、
    前記第2記録部に対する前記第2駆動電圧信号の変更を設定する駆動電圧設定部と、をさらに備え、
    前記印刷タイミング補正部は、前記駆動電圧設定部から設定された前記第2駆動電圧信号の変更に応じて、前記第1補正テーブルに記憶されたタイミング補正データを修正して前記ヘッド駆動回路に適用する請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記記録媒体を前記第1および第2記録部に対して所定の搬送方向に相対的に搬送させる記録媒体搬送手段をさらに備え、
    前記第1補正テーブルには、前記記録媒体を第1速度で搬送する際の、前記第1記録部と前記第2記録部との印字タイミングのずれ量を規定する第1タイミング補正データと、前記記録媒体を第2速度で搬送する際の、前記第1記録部と前記第2記録部との印字タイミングのずれ量を規定する第2タイミング補正データと、が記憶されており、
    前記印刷タイミング補正部は、前記第1タイミング補正データと第2タイミング補正データとから線形補間されたタイミング補正データを修正する、請求項2に記載のインクジェット印刷装置。
  4. 前記第2駆動電圧信号の変更に伴って変化する前記第2記録部からの前記インク滴の着弾位置のずれを最小化するための調整データを記憶する調整データテーブルをさらに備え、
    前記印刷タイミング補正部は、前記駆動電圧設定部から設定された前記第2駆動電圧の変更に対応する調整データを前記調整データテーブルから読み出すと共に、前記読み出した調整データに基づいて、前記タイミング補正データを修正する、請求項3に記載のインクジェット印刷装置。
  5. 前記調整データテーブルには、前記記録媒体を第1速度で搬送する際の、前記第2記録部からの前記インク滴の着弾位置のずれを最小化するための第1調整データと、前記記録媒体を第2速度で搬送する際の、前記第2記録部からの前記インク滴の着弾位置のずれを最小化するための第2調整データと、が記憶されており、
    前記印刷タイミング補正部は、前記第1調整データと前記第2調整データとから線形補間された調整データに基づいて、前記タイミング補正データを修正する、請求項4に記載のインクジェット印刷装置。
  6. 前記第1記録部と第2記録部とは前記搬送方向または搬送方向に交差する方向において離隔する、請求項3乃至5のいずれかに記載のインクジェット印刷装置。
  7. 第1駆動電圧信号が印加されることにより記録媒体に向けてインク滴を吐出する第1記録部と、第2駆動電圧信号が印加されることにより前記記録媒体に向けてインク滴を吐出する第2記録部と、
    前記第2駆動電圧信号の変更に伴って変化する前記第2記録部からの前記インク滴の着弾位置のずれを最小化するための調整データを記憶する調整データテーブルと、を備えたインクジェット印刷装置における調整方法であって、
    前記第1記録部に第1駆動電圧信号を印加するタイミングと、前記第2記録部に第2駆動電圧信号を印加するタイミングの少なくとも一方を調整するタイミング調整作業と、
    前記第2駆動電圧信号を変更することにより前記第1記録部による印刷濃度と前記第2記録部による印刷濃度との差を縮小する濃度調整作業と、を実行し、
    前記濃度調整作業の後、前記調整データテーブルを参照し、前記濃度調整作業における前記第2駆動電圧信号の変更の値に対応した前記調整データを読み出し、前記読み出した調整データに基づいて前記第2駆動電圧信号の前記第2記録部への印加のタイミングを補正する印刷タイミング補正作業と、を実行するインクジェット印刷装置における調整方法。
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