JP2019063192A - 頭髪改善方法 - Google Patents

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【課題】薬液を用いたり、高熱によるダメージを与えることなく頭髪(毛髪)の髪質と頭皮の状態を改善できる新規な頭髪改善方法の提供。【解決手段】頭髪を複数のブロックに分け、各ブロックの頭髪にその毛根を引っ張るように張力をかけながらロッドを巻き付けてそのロッドを輪ゴムで固定するヘアストレッチ工程と、前記ヘアストレッチ工程で用いた輪ゴムに張力を加えて毛根および頭髪にかかる張力を維持するピニング工程と、前記ピニング工程の後に、前記ロッドに巻き付けられた頭髪部分に50〜60℃の温水を塗布する温水塗布工程と、前記温水塗布工程の後に、前記頭髪全体をキャップで覆い、そのキャップ内に所定温度の蒸気を所定時間供給するスチーム工程とからなる。【選択図】図1

Description

本発明は、主に美容や理容分野において頭髪(毛髪)の髪質と頭皮の状態を改善することを目的とした頭髪改善方法に関する。
従来から美容・理容分野においてくせ毛や縮毛を矯正する方法としてストレートパーマや縮毛矯正方法が用いられている。これらの矯正方法は、例えば以下の特許文献1等に開示されているように、洗髪後にコールド液等の軟化剤(第1剤)を塗布して髪質を軟化処理した後、アイロンやコームなどの道具を用いて強制的にストレートにし、その後、硬化剤(第2剤)を塗布して硬化させることで、くせ毛や縮毛を直毛状態に矯正するものである。
また、これらの処理に際しては、例えば以下の特許文献2のような頭髪用スチーム供給装置を用い、適温のスチームを供給することで反応を促進したり、以下の特許文献3のように縮毛矯正処理中やパーマネントウェーブの形成中に毛髪が傷んで溶解状に軟化した場合には、その部分に修復剤を塗布して修復するようにした頭髪修復方法なども提案されている。
特開2009−136367号公報 特開2011−24813号公報 特開2010−100559号公報
ところで、従来のストレートパーマや縮毛矯正方法は、専用のパーマ液、具体的にはチオグリコール酸、システインなどの還元剤や、臭素酸ナトリウム、過酸化水素などの酸化剤などからなる薬液を使用し、その化学反応によって毛髪の結合構造を強制的に変える仕組みによる。このため、これを頻繁に行うと毛髪が傷んでしまい、艶やハリがなくなったり、枝毛や切れ毛の原因となっている。また、それらの薬液が頭皮や皮膚に付着すると、その部位がかぶれたり炎症を起こすこともある。
また、縮毛矯正の場合は、これらの薬液に加えて高温(約180℃)のアイロンを用いて毛髪を強制的に伸ばすため、さらに毛髪への熱によるダメージが加わるといったデメリットがある。また、アイロンによって強制的にストレートにすることにより、特に頭頂部のボリュームがなくなって毛髪が頭皮に張り付いたようになってしまい、顧客の満足感が得られないことがある。
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、薬液を用いたり、高熱によるダメージを与えることなく頭髪(毛髪)の髪質と頭皮の状態を改善できる新規な頭髪改善方法を提供することにある。
毛髪の主成分はケラチンというタンパク質であり、そのなかのシスチン結合のずれの度合いによって髪質(直毛、くせ毛、縮毛)が決まるといわれている。すなわち、このシスチン結合がぴったりと合っていれば直毛、ずれて結合していればいるほどくせが強くなる。また、毛髪の中には硬いタンパク質繊維と柔らかいタンパク質繊維があり、これらが均等に分布していれば直毛、偏っていればくせ毛となる。さらに人によっては毛根やその向きが曲がっていたり、毛穴の断面が扁平となっていることも多く、これらの要因が複雑に混ざり合って強いくせ毛や縮毛になると考えられている。
従来のストレートパーマや縮毛矯正方法は、このうちこのシスチン結合のずれだけを薬液や高熱によって矯正するものであるが、これらは毛髪の主成分であるケラチンを溶かしたり変性してしまうため、毛髪特有の艶や張りがなくなり、枝毛や切れ毛を招いている。また、毛根の向きや毛穴の状態は変わらないため、新生毛は本来の癖が出てしまい、定期的に処理を受けなければならない。
そこで前記課題を解決するために第1の発明は、頭髪を複数のブロックに分け、各ブロックの頭髪にその毛根を引っ張るように張力をかけながらロッドを巻き付けてそのロッドを輪ゴムで固定するヘアストレッチ工程と、前記ヘアストレッチ工程で用いた輪ゴムに張力を加えて毛根および頭髪にかかる張力を維持するピニング工程と、前記ピニング工程の後に、前記ロッドに巻き付けられた頭髪部分に50〜60℃の温水を塗布する温水塗布工程と、前記温水塗布工程の後に、前記頭髪全体をキャップで覆い、そのキャップ内に所定温度の蒸気を所定時間供給するスチーム工程とを含むことを特徴とする頭髪改善方法である。
このような方法によれば、後に詳述するように毛髪に生ずるくせや縮れが解消されて素直なストレートに近い髪質に改善される。その結果、見た目やさわり心地が柔らかくなり、スタイリングも容易になる。そして、本発明はパーマ液などの薬液や高温のアイロンを用いていないため、薬液や高熱による毛髪へのダメージを回避できることから、髪本来の艶やハリ、コシを損なうことなく、美しい髪質を維持できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記温水塗布工程で用いる温水の温度が55℃±1℃であることを特徴とする頭髪改善方法である。このように、温水塗布工程で用いる温水の温度が55℃±1℃とすることにより、より効果的に髪質を改善できる。すなわち、第1の発明において、温水塗布工程で用いる温水の温度を50〜60℃と規定したのは、多くの実験結果により、50℃未満では温度が低すぎて効果が髪質改善の現れないからであり、反対に60℃を超えると、温度が高すぎて頭皮が火傷を起こすおそれがあるからである。そして、本発明のように温水塗布工程で用いる温水の温度を55℃±1℃、より望ましくは55℃にすることにより、頭皮の火傷などを起こすことなく効果的に髪質改善を行うことが可能となる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記スチーム工程は、40〜50℃の蒸気を用いて頭髪全体を2〜5分間、蒸らすことを特徴とする頭髪改善方法である。このようにすれば、水分が頭髪や頭皮内に十分に浸透してその髪質や頭皮をより効果的に改善することができる。ここで、蒸気の温度は、40℃未満では頭髪への浸透が十分に行われず、反対に50℃を超えると熱により、毛髪を痛めるおそれがあるからである。また、その時間は2〜5分間が適当であり、2分間より短いと十分な効果が得られず、反対に5分間以上では、効果が変わらないばかりか、頭髪や頭皮などに無駄なストレスを与えるおそれがあるからである。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記ヘアストレッチ工程は、ステムの角度の増減によって乾燥後の頭髪のボリュームを調整することを特徴とする頭髪改善方法である。このようにすることによって、乾燥後の頭髪のボリュームを自在に調整できるため、顧客の要求に応じたヘアスタイルを維持することが可能となり、顧客の要求の満足することができる。
本発明方法によれば、扱いにくかった髪が柔らかくて素直な髪質に改善されると共に、髪に艶やハリがでて美しい髪質に改善される。また、毛根を含む頭皮の状態も改善されるため、新生毛のくせが緩和される。また、パーマ液などの薬液を一切用いないため、頭皮などがかぶれたりすることがなく、さらにアイロンなどによる高熱をかけることがないため、髪に与えるダメージを防ぐこともできる。
本発明に係る頭髪改善方法の処理の流れを示すフローチャート図である。 プレスチーム工程を示す説明図である。 メインスチーム工程を示す説明図である。 ヘアストレッチ工程を示す説明図である。 ピニング工程を示す説明図である。 温水塗布工程を示す説明図である。 本発明方法による髪質改善を行った実例を示す写真図である。 本発明方法による髪質改善を行った実例を示す写真図である。 本発明方法による髪質改善を行った実例を示す写真図である。 本発明方法による髪質改善を行った実例を示す写真図である。 本発明方法による髪質改善を行った実例を示す写真図である。 本発明方法による髪質改善を行った実例を示す写真図である。 本発明方法による髪質改善を行った実例を示す写真図である。 本発明方法による髪質改善を複数回に亘って行った実例を示す写真図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る頭髪改善方法の処理の流れを示したものである。図示するように、本発明の頭髪改善方法は、ヘアストレッチ工程S106と、ピニング工程S108と、温水塗布工程S110と、スチーム工程S112と、その前後の工程S100、S102,S104,S114とからなっている。以下、これらの工程を順を追って説明する。
(1)カウンセリング&毛髪チェック工程S100
先ず、本発明方法による処置を施す前に、顧客が抱える頭髪や頭皮などの問題・悩みなどを聞き出す(ヒアリング)と共に、その毛髪状態のチェック、髪型の提案などをアドバイスする。例えば、パーマや矯正矯正の経験は今までにあるか、ある場合は前回、いつ矯正をしたか(何回ぐらい繰り返しているか)などを聞き出し、根元のくせの状態(くせのキツさとどのくらいの長さまでくせが出ているか)、1度した矯正の部分のくせの戻り具合、カラーリングの有無、根元、中間、毛先の髪の損傷度などをチェックし、それに見合ったヘアスタイルを提案する。また、これから行う処置の説明も行う。
(2)シャンプー&コーミング工程S102
次に、頭髪や頭皮の汚れ(油脂成分)を落とすために、頭髪や頭皮に低刺激のアミノ酸系の洗浄成分(界面活性剤)からなるシャンプー液を用いて頭髪や頭皮全体を軽く洗浄した後、タオルで軽く水分を拭き取ると共に、コーミングして髪を整える。なお、頭髪や頭皮に目立った汚れがない場合には、このシャンプー&コーミング工程S102を省略しても良い。
(3)プレスチーム工程S104
シャンプーが済んだなら、図2に示すようにシャンプー後の頭部にその全体を覆うように袋状のヘアーキャップCを被せ、そのヘアーキャップC内に40〜50℃の蒸気(スチーム)を2〜3分程度、連続的に供給して頭髪や頭皮に水分を染み渡らせる。これによって、頭髪の柔軟性が向上し、後の工程を効率良く行うことができる。また、このプレスチーム工程においては前記特許文献2に示したような専用の頭髪用スチーム供給装置、例えば直本工業株式会社製のプレゴなどを用いることにより、専用のヘアーキャップC内に任意の温度のスチームを任意の時間、自動的に供給することができる。なお、温水によるシャンプーなどによって髪が十分に暖まっている場合などは、このプレスチーム工程S104を省略しても良い。
(4)ヘアストレッチ工程S106
プレスチームが終了したならば、ヘアーキャップCを外しヘアストレッチ処理を行う。このヘアストレッチは、図4に示すように従来のウェーブパーマのワインディングと同様に、頭髪を複数のブロックに分け、各ブロックごとにその頭髪に対し、その毛根をやや強めに引っ張るようにしながらその先端からロッド10を巻き付けてそのロッド10を頭髪の根元部分に輪ゴム20で固定する。これを順に頭髪全体に亘って行う。ここでロッド10を収めるステムの角度は頭皮面に対して適宜増減して調整する。すなわち、乾燥後にボリュームを出したい部分、例えば頭頂部付近はその頭皮面に対して大きくしたアップステムとし、乾燥後にボリュームを抑えたい部分、例えば側頭部付近はその頭皮面に対して小さくしたダウンステムとする。
このヘアストレッチ工程の主な目的は、髪質の均質化と毛根や毛穴の向きの矯正にある。すなわち、張力をかけながらロッド10に毛髪を均一に巻き付けることでくせ毛や縮毛のくせを矯正して伸ばすと共に、やや強めにその毛根を引っ張りながら巻くことで、生来バラバラだった毛根や毛穴の向きを同じ方向に向くように矯正させることができる。なお、ここで使用するロッドの選定としては特に限定するものではないが、例えば髪質が直毛でこれにしなやかさを出したい場合には、ロッド径が5〜12mmの比較的細いものを使用し、逆に癖を延ばしたい場合にはロッド系が13〜30mmの比較的太いものを用いることが望ましい。また、輪ゴム20も通常のものよりも張力の高いものを用いることが望ましい。
(5)ピニング工程S108
このストレッチ工程が終了したならば、次に各ロッド10に対してピニングを行う。このピニングは図5に示すように例えば長さ10〜15cm程度の金属または樹脂製のピン30を用い、これを各ロッド10、10を固定している輪ゴム20,20間に架け渡すようにするものであり、これによってその輪ゴム20,20に張力を加えてすべての毛根および頭髪にかかる張力を一定に維持する。また、毛根および頭髪に張力を加えることで新生毛のくせを伸ばすように作用させることができる。
(6)温水塗布工程S110
ピニング処理が終了したならば、次に温水塗布処理を行う。この温水塗布処理は、図6に示すように約55℃に加熱された温水をプラスチック容器40に入れ、その容器40の先端ノズルから各ロッド10に巻き付けられた頭髪部分に対して直接その温水を塗布する。なお、塗布された温水はその頭髪を加熱すると共に頭皮も加熱し、その頭皮を伝わって滴り落ちるため、予め首筋などにタオルなどを巻いておく。この温水塗布処理により、頭髪のくせや毛根の向きが矯正されると共に、頭皮や髪質が柔らかとなり、髪質や頭皮の状態が改善される。
この具体的な作用(メカニズム)については鋭意研究中であるが、頭髪や頭皮が比較的高温の水(約55℃)に晒されることにより、その熱によって毛髪の主成分であるケラチンのシスチン結合のずれが矯正されると共に、タンパク質繊維のバラツキがなくなってくせが緩和されるからと考えられる。また、頭髪だけでなく頭皮にその温水の熱が伝わることにより、毛根やその毛穴の向きが強制的に引っ張られている方向に修正されることで毛の伸びる方向が同じとなってくせが解消されて素直な髪質になると考えられる。また、比較的高温の熱によって毛髪の表面をおおっている毛表皮(キューテクル)が開き、その内部の毛皮質(コルテックス)や毛髄質(メデュラ)などに水分がより浸透しやすくなるからと思われる。
ここでこの温水塗布工程で用いる温水の温度は、50〜60℃であり、より望ましくは55℃±1℃の範囲である。すなわち、多くの実験結果により温水の温度が50℃未満では温度が低すぎて上記のような髪質改善の効果が現れず、反対に60℃を超えると温度が高すぎて頭皮が火傷を起こすおそれがあるからである。そして、本発明のように温水塗布工程で用いる温水の温度を55℃±1℃、より望ましくは55℃にすることにより、頭皮に悪影響を及ぼすことなく効果的に髪質改善ができることがわかった。なお、使用する温水の量としては、特に大量に用いる必要はなく、例えば200〜500ml程度で十分である。
(7)メインスチーム工程S112
温水塗布処理が終了したならば、次にメインスチーム処理を行う。このメインスチーム処理は図3に示すように前述したプレスチームと同様に頭部にその全体を覆うように袋状のヘアーキャップCを被せ、そのヘアーキャップC内に40〜50℃の蒸気(スチーム)を2〜5分程度、連続的に供給して頭髪や頭皮全体に水分を十分に染み渡らせる。これによって、頭髪の柔軟性が向上し、くせが解消されて素直な髪質となる。また、温水塗布処理の直後に行うことにより開いた状態の毛表皮からその内部に水分が浸透しやすくなるため、髪内部まで水分を十分に行き渡らせることができる。
ここで蒸気の温度は、40℃未満では頭髪への浸透が十分に行われず、反対に50℃を超えると熱により、毛髪を痛めるおそれがあるからである。また、その時間は2〜5分間が適当であり、2分間より短いと十分な効果が得られず、反対に5分間以上では、効果が変わらないばかりか、頭髪や頭皮などに無駄なストレスを与えるおそれがあるからである。なお、このメインチーム工程においてもプレスチーム工程で用いた専用の頭髪用スチーム供給装置をそのまま用いることができ、任意の温度のスチームを任意の時間、自動的に供給することができる。
(8)リンス、乾燥・ブロー工程S114
メインスチームが終了したならば、ヘアーキャップCを外してからすべてのロッド10を外し、軽く水洗いして通常のリンスを行い、そのままドライヤーで乾燥させると共に、ブローしてスタイリングを整えることですべての工程が終了する。
このように本発明に係る頭髪改善方法の処理を行うことにより、扱いにくかった髪が柔らかくて素直な髪質に改善されると共に、髪に艶やはりがでて美しい髪質に改善される。また、毛根を含む頭皮の状態も改善されるため、新生毛のくせが緩和される。この結果、それを解消するためのストレートパーマや縮毛矯正が不要となるため、髪が傷むのを防止することができる。また、パーマ液などの薬液を一切用いないため、頭皮などがかぶれたりすることがなく、さらにアイロンなどによる高熱をかけることがないため、髪に与えるダメージを防ぐこともできる。
また、ヘアストレッチ工程でのステムの角度の増減に髪のボリューム調整ができるため、頭頂部分がペタンコにつぶれたり、側頭部分が広がったり、毛先がはねたりするなどの不都合も解消できる。また、生来固い髪質(剛毛)の場合はその全体が柔らく改善されるため、スタイリングが容易となり、また生来ぱさつき感のある髪質の場合は、多くの水分を含むことによりしっとりと滑らかな髪質に改善される。また、本発明方法は薬液や薬剤を一切使用しないため、お客様との施術トラブルも回避され、安心・安全面にも優れている。
図7乃至図13は、実際に本発明方法による髪質改善を行った例を示したものであり、各図の(A)は改善処理前、(B)は改善処理後の状態を示したものである。どの例においても改善処理前では、生来のくせが目立ち、左右に大きく広がっていたり、毛先が跳ねていたりしていると共に、ぱさつき感が感じられ、とても美しい状態とはいえない。これに対し、改善処理後ではくせが解消されてほぼストレートに近い状態になってはねや広がりが解消されて整った印象の髪型に改善された。また、髪の艶やはりが出て美観も大きく向上しているのが分かる。
特に、図8,図12,図13の例では、改善処理後にはほぼ完全なストレート状態となり、まるでストレートパーマをかけたような顕著な効果が得られた。また、図10の例では、生来剛毛でごわごわ感があった髪質が、改善処理後では柔らかでしっとりとした髪質に改善された。そして、これらの改善効果は1回の処理でも得られるが、数日または数週間の間隔で複数回繰り返すことによってより顕著に現れる。図14は1週間間隔で3回、本発明の改善処理を行った例であり、回を重ねることにその髪質が改善されて、より美しい髪質に改善されることが分かる。
10…ロッド
20…輪ゴム
30…ピン
40…容器
C…ヘアーキャップ

Claims (4)

  1. 頭髪を複数のブロックに分け、各ブロックの頭髪にその毛根を引っ張るように張力をかけながらロッドを巻き付けてそのロッドを輪ゴムで固定するヘアストレッチ工程と、
    前記ヘアストレッチ工程で用いた輪ゴムに張力を加えて毛根および頭髪にかかる張力を維持するピニング工程と、
    前記ピニング工程の後に、前記ロッドに巻き付けられた頭髪部分に50〜60℃の温水を塗布する温水塗布工程と、
    前記温水塗布工程の後に、前記頭髪全体をキャップで覆い、そのキャップ内に所定温度の蒸気を所定時間供給するスチーム工程とを含むことを特徴とする頭髪改善方法。
  2. 請求項1に規定の頭髪改善方法において、
    前記温水塗布工程で用いる温水の温度が55℃±1℃であることを特徴とする頭髪改善方法。
  3. 請求項1または2に規定の頭髪改善方法において、
    前記スチーム工程は、40〜50℃の蒸気を用いて頭髪全体を2〜5分間、蒸らすことを特徴とする頭髪改善方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の頭髪改善方法において、
    前記ヘアストレッチ工程は、ステムの角度の増減によって乾燥後の頭髪のボリュームを調整することを特徴とする頭髪改善方法。
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