JP2007097908A - 防水性のシート、袋又はラップ等の被覆物を使用したウエット式のパーマネント処理方法 - Google Patents

防水性のシート、袋又はラップ等の被覆物を使用したウエット式のパーマネント処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の各パーマネント処理方法は、温度が高いためウェーブの特徴が出やすいが、ダメージが大きく時間がかかる、逆にダメージを少なくするとウェーブが出にくく、ダメージを受けた髪には対処できない等の課題があった。
【構成】パーマネントウェーブ用第1剤を毛髪に塗布し、毛髪をロッドで巻き込み、防水性シートで被覆し、濡れた毛髪を略40℃〜70℃で略3〜20分間湿熱し、防水性シートを取り外し、テストカールし、毛髪をロッドに巻いた状態で、油分等を含んだ溶液で第1剤を洗い流し、パーマネントウェーブ用第2剤を毛髪に塗布し、略5〜15分間放置後、毛髪からロッドを外し、第2剤を洗い流す工程からなる。従って、蒸気が外へ逃げずに毛髪を膨潤させること、蒸気圧により的確なウェーブが可能なこと、強力かつ自由なウェーブが可能なこと、毛髪のダメージの少ないパーマネントが可能なこと、パーマネント効果を高めること等の特徴がある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、防水性のシート、袋又はラップ等の被覆物(以下、防水性シートとする。)を使用したウエット式のパーマネント処理方法に関する。
従来の発熱ロッドを使うパーマネント処理方法は大きく分けると下記の3つのような処理方法があった。1)常温式ウェーブ剤を使用する方法であり、a)パーマネントウェーブ第1剤(以下、第1剤とする。)を塗布し、3〜20分自然放置する、b)還元、軟化をチェックし第1剤を洗い流す、c)油分、タンパク質の入ったトリートメントを塗布、d)ワインディング、e)発熱ロッドで約15分程度ほぼ乾燥するまで加温、f)パーマネントウェーブ第2剤(以下、第2剤とする)塗布、g)ロッドを外し、第2剤を洗い流し、スタイリングする方法である。2)加温式ウェーブ剤を使用する方法であり、a)第1剤を塗布、b)ワインディング、c)第1剤を再塗布、d)発熱ロッドで10〜20分乾熱(60℃以下)、e)テストカール、f)第2剤塗布、g)ロッドを外し、第2剤を洗い流し、スタイリングする方法である。3)化粧品ウェーブ剤を使用する方法であり、a)ウェーブ剤を塗布、b)ワインディング、c)ウェーブ剤を再塗布、d)発熱ロッドで10〜20分加温(任意の温度)、e)テストカール、f)酸化剤塗布、g)ロッドを外し、酸化剤を洗い流し、スタイリングする方法である。
また、従来の発熱ロッドを使うパーマネント処理方法は、髪を乾熱していた。髪を乾燥させるため、従来の発熱ロッドを使うパーマネントウェーブ処理方法は、髪へのダメージが大きく、また、髪へのダメージを軽減させると、パーマネントの特徴であるウェーブが出にくいという問題があった。また、今回の出願のように、シートを使用したパーマネント処理方法がいくつか出願されている。
文献1は、特開平6−154021号「パーマネントウェーブ形成方法」であり、毛髪と共に巻き付けられてその厚みにより毛髪のカール径を決定するシート材を適宜厚さに調整し、適宜量に束ねた毛髪をこのシート材で挟み、略二股形状の巻付具でシート材を挟みつけ、シート材及び毛髪を巻付具に巻き付けた後、巻付具の閉鎖部側を開放端部側に折り曲げて留め、パーマネント薬液を浸透させてパーマネント処理を施す方法である。
文献2は、特開平8−117011号「髪にパーマネントウェーブを形成する方法」であり、次の工程からなることを特徴とする髪にパーマネントウェーブを形成する方法である。(1)毛髪の一部を一定量に束ねる工程、(2)一定量に束ねた毛髪を多数の穴を穿った柔軟な金属シートで上下から挟む工程、(3)金属シートで挟んだ毛髪をヘアアイロンにより一体的に巻込み毛髪をカールさせる工程、(4)カールさせた毛髪に巻きぐせを定着させる工程である。
文献3は、特願2005−28039「パーマネント処理方法」であり、毛髪を洗髪する工程と、パーマネントウェーブ用第1剤を塗布する工程と、毛髪をロッドに巻込む工程と、一定温度で7〜15分間加温又は3〜15分放置しテストカールする工程と、毛髪をロッドに巻いたまま、油分、タンパク質、ゲル又は樹脂を含んだ溶液で第1剤を洗い流す工程と、ロッドに熱を与え毛髪が乾燥するまで加温する工程と、パーマネントウェーブ用第2剤を塗布する工程と、5〜15分間放置後、ロッドを外し毛髪に付着した第2剤を洗い流す工程でパーマネント処理方法である。
特開平6−154021号 特開平8−117011号 特願2005−28039
上記の各処理方法についてであるが、1)は、温度が高いためウェーブの特徴が出やすいが、ダメージが大きく時間がかかること、テストカールができず、還元、軟化チェックが極めて難しいこと等の課題がある。2)及び3)は、ダメージが少なく、テストカールができ、時間の短縮が可能であるが、乾くとウェーブが出るという発熱ロッドを使ったパーマネントウェーブの特徴が出にくく、ダメージを受けた髪には対処できないこと等の課題がある。
また、文献1は、簡易にパーマネント処理が可能であるが、均質な整形状態を得るには困難であり、均等なムラのないパーマネント処理ができないこと、等の課題がある。また、実際に文献1の方法で適切なパーマネントウェーブ処理が可能かどうか疑問である。
文献2は、簡易にかつ短時間でパーマネント処理が可能であるが、金属シートを使用することによって、加熱は可能であるが、水分が飛んでしまい、髪を傷める虞があること、確実なウェーブ形成を行うには疑問が残ること、等の課題がある。
文献3は、強力且つ自由なパーマネントウェーブが形成できるが、毛髪を乾熱するので、若干髪を傷める可能性があること、パーマ液の浸透性が若干低いこと等の課題がある。
本発明は、上記事情を背景になされたもので、防水性シートを利用することによって湿度を保ち、低い温度で毛髪の損傷を抑えながら強力なウェーブが可能で、かつ毛髪へのダメージがより少ないこと、テストカールができることによって自由なウェーブが可能であること、処理方法が簡易であり、処理時間が短縮でき、誰でも容易にできること等の特徴を備えたパーマネントウェーブ処理方法を提供することにある。
本発明は、防水性シートを使用することにより、湿度を保ち、低い温度で毛髪の損傷を抑えながら強力かつ自由なウェーブが可能であること、時間の短縮化、テストカールが可能となること、油分、タンパク質、ゲル又は樹脂を含んだ溶液を使用するので、毛髪の保護、修復が可能であり、毛髪のダメージが少ないパーマネント処理方法を提供できること、等を意図する。
請求項1は、パーマネントウェーブ用第1剤を毛髪に塗布する第一の工程と、毛髪をロッドで巻き込み、防水性シートで被覆する第二の工程と、パーマネントウェーブ用第1剤により濡れた状態の毛髪を、略40℃〜70℃で略3〜20分間湿熱する第三の工程と、防水性シートを取り外し、テストカールをする第四の工程と、毛髪をロッドに巻いた状態で、油分、タンパク質、ゲル又は樹脂の少なくとも一つを含んだ溶液で毛髪に付着したパーマネントウェーブ用第1剤を洗い流す第五の工程と、パーマネントウェーブ用第2剤を毛髪に塗布する第六の工程と、略5〜15分間放置後、毛髪からロッドを外し、毛髪に付着したパーマネントウェーブ用第2剤を洗い流す第七の工程からなる防水性シートを使用したウエット式のパーマネント処理方法である。
本発明は、処理方法の簡易化、時間の短縮化等を意図する。
請求項2は、ロッドは通電により発熱可能なロッドである防水性シートを使用したウエット式のパーマネント処理方法である。
請求項1は、パーマネントウェーブ用第1剤を毛髪に塗布する第一の工程と、毛髪をロッドで巻き込み、防水性シートで被覆する第二の工程と、パーマネントウェーブ用第1剤により濡れた状態の毛髪を、略40℃〜70℃で略3〜20分間湿熱する第三の工程と、防水性シートを取り外し、テストカールをする第四の工程と、毛髪をロッドに巻いた状態で、油分、タンパク質、ゲル又は樹脂の少なくとも一つを含んだ溶液で毛髪に付着したパーマネントウェーブ用第1剤を洗い流す第五の工程と、パーマネントウェーブ用第2剤を毛髪に塗布する第六の工程と、略5〜15分間放置後、毛髪からロッドを外し、毛髪に付着したパーマネントウェーブ用第2剤を洗い流す第七の工程からなる防水性シートを使用したウエット式のパーマネント処理方法である。
従って、毛髪をロッドと一緒に防水性シートに巻き込むことにより、蒸気が外へ逃げることなく毛髪を膨潤させること、蒸気圧がかかり、パーマネントウェーブ用第1剤の効果が促進されるため、的確なウェーブが可能であること、毛髪の膨潤により水素結合がしっかり切れるため、強力かつ自由なウェーブが可能であること、システイン酸の形成が少なく、毛髪のダメージの少ないパーマネントが可能なこと、防水性シートにより密閉されているため、毛髪の熱により出た潜熱を持った蒸気が、再度、髪へ直接作用し、パーマネント効果を高めることができること、等の特徴がある。
請求項2は、ロッドは通電により発熱可能なロッドである防水性シートを使用したウエット式のパーマネント処理方法である。
従って、熟練を要さずとも簡易に毛髪を乾燥させることができること、処理方法の簡易化により処理時間の短縮化が可能なこと等の特徴がある。
本発明の実施例を詳細に説明する。
本発明は、ウエット式のパーマネント処理方法(毛髪2を完全に乾燥させずに行うパーマネント処理方法)であり、従来からある発熱ロッドを使うパーマネント処理方法(毛髪2に熱を加えながら乾燥させて行うパーマネント処理方法)とは大きく異なる。
まず、パーマネントウェーブをかける際には毛髪2を洗髪することが望ましい。毛髪2を洗髪することによって毛髪2の洗浄、パーマネントウェーブ用第1剤の効果的な塗布及び浸透が可能となる。毛髪2の洗髪後、毛髪に前処理剤を塗布する。前処理剤は毛髪2全体を湿らす程度に霧吹き等を使用して使用するのが望ましい。また、特に毛先に塗布することが望ましい。前処理剤の中には精油が配合されており、グレープフルーツの果皮を圧搾して取り出したもの等が挙げられる。精油によって、毛髪を熱から保護し、パーマネント処理をされる者の気分をリフレッシュさせ、緊張とストレスを和らげる。また、精油の匂いにより、パーマネント処理剤特有の匂いを消臭する働きがある。また、前処理剤には高分子ケラチンPPTが配合され、シスチン架橋によりカールの保持性を向上させることが可能である。また、生体高分子ポリマーが配合されており、枝毛や切れ毛を接着化させ毛髪2の弾力性を高める。また、酸性又は塩基性のアミノ酸が配合されており、毛髪2を保湿してしなやかさを与えることが可能である。
まず、パーマネントウェーブ用第1剤入り容器1を使用して、パーマネントウェーブ用第1剤を毛髪2に塗布する(図1参照)。塗布する際は、毛髪2のパーマネントウェーブをかけたい部分に万遍なくムラの無いように均等に塗布する。なお、パーマネントウェーブ用第1剤は、チオグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウム、チオ乳酸等のチオグリコール酸塩類、システイン、システイン塩酸塩等のシステイン酸塩類、N−アセチルシステイン等のシステイン誘導体、チオグリセリルアルキルエーテル、メルカプトアルキルアミド等の還元剤が含まれており、また、システアミン、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩等のカーリング剤等も含まれる。パーマネントウェーブ剤は医薬部外品のもの、または化粧品のものも含まれる。医薬部外品の場合には、薬事法に基づくものとする。パーマネント用ウェーブ用第1剤は、図1のように、パーマネントウェーブ用第1剤入り容器1に入っており、パーマネントウェーブ用第1剤入り容器1から塗布する。パーマネントウェーブ用第1剤は、液状、ジェル状、クリーム状等、特に限定されず、毛髪2に均等に塗布可能なものであればよい。
次に、毛髪2を発熱ロッド3で巻き込む(ワインディングである。)。その際に発熱ロッド3を巻き込んだ後、防水性シート32を被覆する(図2参照)。尚、防水性シート32は、発熱ロッド3を巻き込んだ後に被覆しても、発熱ロッド3と一緒に巻き込んでもよい。防水性シート32は水を弾くので、毛髪2及び発熱ロッド3を被覆することによって、発熱ロッド3に巻き込まれた毛髪2の水分を逃がさないようにすることができる。なお、防水性シート32によって巻き込まれた毛髪2を密閉することにより、発熱ロッド3により熱せられた毛髪2から水分が蒸気として発せられるが、その蒸気が空気中へ逃げることなく、防水性シート32内部で滞留することにより毛髪2に水分が与えられ、毛髪2の膨潤に有効に作用する。また、密閉されていることにより、蒸気圧がかかりパーマ液の効果が促進され、熱を持った毛髪2から出た蒸気が、再度毛髪2に直接作用し、毛髪2の膨潤を促進する。また、水分が加わることによって水素結合が切断されるため、パーマネントウェーブがかかりやすくなる。したがって、ウェーブ剤のアルカリ度も低く抑えることができる。なお、パーマネント処理を行う場合システイン酸が必ず生成されるが、システイン酸が一定量以上増加すると、毛髪2へ深刻なダメージを与える。そのシステイン酸の生成量が毛髪2の蒸気による膨潤によって抑えることができ、毛髪2のダメージを少なくすることができる。なお、防水性シート32は、例えば、防水性のシート状の物品、袋状の物品、ラップ等、防水性の被覆物であればよく、特に限定されない。防水性のシート状の被覆物の場合、ワインディングの際に綺麗に毛髪2を巻き込むことが可能であり、ムラの無い毛髪2の膨潤に有効に作用する。また、袋状の被覆物の場合、ワインディング後、蒸気が漏れないように袋の入口を閉じることによって、毛髪2の膨潤に有効に作用する。また、ラップ等の被覆物の場合も袋状の被覆物と同様に、ラップの両端を閉じることによって、蒸気が漏れず、毛髪2の膨潤に有効に作用する。
このワインディング終了後(図3参照)、一定の温度(略40℃〜70℃)で略3〜20分間湿熱する(図4参照)。湿熱とは、水分を持たせた毛髪2を防水性シート32により被覆し、発熱ロッド3に巻き込まれた毛髪2の水分を逃がさないようにすることである。湿熱することにより、毛髪2が膨潤する。パーマネントウェーブ用第1剤により還元が進み、毛髪2にウェーブが形成される。また、緩いウェーブであれば短時間の放置、強いウェーブであれば長時間の湿熱が望ましい。
毛髪2はほぼタンパク質でできており、乾燥し温度が高くなるとタンパク変性を起こし、ランチオニン結合を作る。ランチオニン結合は高熱等の作用で、タンパク質がランチオニンという全く違う物質に変化し、その物質同士が結合することで固くなることが知られているが、タンパク変性(ランチオニン結合)を起こすと、毛髪2が固まってしまい、しなやかな毛髪2を維持することができなくなる。また、高熱により炭素化してしまうことも多く、炭素化した場合、毛髪2の修正ができなくなる。
しかし、本発明では水分を持たせた毛髪2を防水性シート32により被覆し、発熱ロッド3に巻き込まれた毛髪2の水分を逃がさないようにして湿熱するため、水分が多く、また、低温でも熱エネルギーを外気中に逃がさないので、パーマネントウェーブがかかりやすい。毛髪2は約80℃を超えると熱によるタンパク変性を起こすが、略40℃〜70℃で湿熱するので、タンパク変性が起こりにくく、同様にランチオニン結合及び炭素化も起こりにくい。従って、パーマネントウェーブ剤による毛髪2の傷みを和らげ、しなやかな毛髪2を維持し、よりダメージの少ないパーマネントウェーブの形成が可能となる。また、熱エネルギーを外気中に逃がさないので、同じ温度でも熱エネルギーを防水性シート32内で循環させることによって、パーマネントウェーブのかかりが良くなる。また、パーマネントウェーブ剤のアルカリ成分に依存しなくとも毛髪の膨潤が可能なので、ダメージを低く抑えることができる。また、水分が多いため、毛髪2の熱変性を抑える効果もある。
前記一定の温度で3〜20分間の湿熱後、テストカールを行う。髪を完全に乾燥させると、水素結合により髪が硬くなってしまいテストカールが不可能であるが、本発明の場合、湿熱により熱を与えているので、水素結合することがほとんどなく、テストカールが可能である。テストカールとは、発熱ロッド3に巻き込んだ毛髪2の一部を、一時的に発熱ロッド3を外してパーマネントウェーブのかかり具合(パーマネントウェーブの強さ)を確かめることであり、テストカールをすることにより、パーマネントウェーブのかかり具合をパーマネントウェーブ処理の途中段階で確認することができ、パーマネントウェーブの容易な調整が可能となる。特にパーマネントウェーブ第1剤の浸透速度は、髪質や髪のダメージの程度により大きく異なり、ウェーブ形成の際のパーマネントウェーブ第1剤の浸透具合の確認は不可欠である。また、パーマネントウェーブをかける行為は毛髪2に多少のダメージを与えるものであり、パーマネントウェーブのやり直しや、必要以上のパーマネントウェーブをかけることは、毛髪2へのダメージを考慮すると望ましいものではない。また、所望のパーマネントウェーブを短時間で提供するためには、テストカールは欠かすことのできないものと考えられる。
そして、テストカール終了後、毛髪2に発熱ロッド3を巻いた状態に戻し、この毛髪2に発熱ロッド3を巻いたままの状態で、油分、タンパク質、ゲル又は樹脂の少なくとも一つを含んだ溶液(液剤)で、毛髪2に付着したパーマネントウェーブ用第1剤を洗い流す。油分、タンパク質、ゲル又は樹脂とは天然油脂、シリコン油脂、加水分解タンパク質等を指し、類似するものは全て含まれる。油分、タンパク質、ゲル又は樹脂を含んだ溶液を使用することによって、油分が毛髪2の表面を覆い、それにより、毛髪2を保護し、傷み、ぱさつき等から毛髪2を守ることができる。また、細胞間脂質等を使用することにより、パーマネントウェーブ処理による毛髪2の傷み、ぱさつきを修復することができ、また、傷み、ぱさつき等から毛髪2を守ることができる。尚、加水分解タンパク質は、パーマネントウェーブ処理による毛髪2の傷み、ぱさつきを修復することができ、ウェーブ形成に不可欠な毛髪2の弾力性を付与することができる。ゲルや樹脂は、剥離した毛髪2のキューティクルの代わりに強力な被膜を形成することによって、毛髪2を保護することができ、毛髪2に弾力を与えることができる。
パーマネントウェーブ用第1剤を油分、タンパク質、ゲル又は樹脂の少なくとも一つを含んだ溶液で洗い流した後、パーマネントウェーブ用第2剤入り容器4を使用して、パーマネントウェーブ用第2剤を毛髪に塗布する(図5参照)。塗布する際は、毛髪2に万遍なくムラの無いように均等に塗布する。なお、パーマネントウェーブ用第2剤は、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化水素水等の酸化剤が含まれている。パーマネントウェーブ第2剤を塗布後、一定時間放置する。臭素酸ナトリウムの場合は約15分、過酸化水素水は約5分ほど放置する。なお、一浴式のパーマネントウェーブ剤を使用した場合は、パーマネントウェーブ第2剤を使用しない場合もあり得る。
一定時間放置した後、毛髪2から発熱ロッド3を外し(図6参照)、毛髪2に付着したパーマネントウェーブ用第2剤を洗い流す。洗い流す際には、カタラーゼ酵素の入ったローションを使用し、霧吹き等を使用して毛髪2に万遍なく吹きかけるのがよい。カタラーゼ酵素は毛髪内に残留した過酸化水素水を分解除去し、過酸化水素水の残留によって生成されるシステイン酸等の酸化物の生成を抑える働きがある。過酸化水素水が残留すると、毛髪2がゴワゴワした感触となり、また、毛髪2が褐色しやすくなる。また、併せてケラチン、コラーゲン、ヘマチン等を配合した毛髪修正剤を塗布するとよい。なお、流し終わった後の状態が図7である。
洗い流し終わった後、ドライヤーD等を使用して髪を乾かし(図8参照)、スタイリングを行い(図9、図10参照)、所望の髪型が完成する。尚、Hは人を表し、31は発熱ロッド3に取り付けるコードである。
上記のように、本願発明は、ウエット式のパーマネント処理方法(毛髪2の水分を逃がさずに行うパーマネント処理方法)であり、従来の発熱ロッドを使うパーマ処理方法(毛髪2を乾熱により行うパーマネント処理方法)とは大きく異なる。
毛髪2はほぼタンパク質でできており、乾燥し温度が高くなるとタンパク変性を起こし、ランチオニン結合を作る。ランチオニン結合は高熱等の作用で、タンパク質がランチオニンという全く違う物質に変化し、その物質同士が結合することであり、それにより固くなることが知られているが、タンパク変性(ランチオニン結合)により毛髪2が固まってしまい、しなやかな毛髪2を維持することができなくなる。また、高熱により炭素化してしまうことも多く、炭素化した場合、毛髪2の修正ができなくなる。
しかし、本発明では水分を持たせた毛髪2を防水性シート32により被覆し、発熱ロッド3に巻き込まれた毛髪2の水分を逃がさないようにして湿熱するため、水分が多く、また、低温でも熱エネルギーを外気中に逃がさないので、パーマネントウェーブがかかりやすい。毛髪2は約80℃を超えると熱によるタンパク変性を起こすが、略40℃〜70℃で湿熱するので、タンパク変性が起こりにくく、同様にランチオニン結合及び炭素化も起こりにくい。従って、パーマネントウェーブ剤による毛髪2の傷みを和らげ、しなやかな毛髪2を維持し、よりダメージの少ないパーマネントウェーブの形成が可能となる。また、熱エネルギーを外気中に逃がさないので、同じ温度でも熱エネルギーを防水性シート32内で循環させることによって、パーマネントウェーブのかかりが良くなる。また、水分が多いため、毛髪2の熱変性を抑える効果もある。
本発明においてパーマネントウェーブ用第1剤を毛髪に塗布する状態を表した図である。 本発明においてワインディング時に防水性シートを被覆する状態を表した図である。 本発明においてワインディングしている状態を表した図である。 本発明において毛髪に巻かれた発熱ロッドを加温する状態を表した図である。 本発明においてパーマネントウェーブ用第2剤を毛髪に塗布する状態を表した図である。 本発明において毛髪から発熱ロッドを外す状態を表した図である。 本発明においてパーマネントウェーブ用第2剤を洗い流した状態を表した図である。 本発明においてドライヤーを使用して髪を乾かす状態を表した図である。 本発明においてスタイリングを行う状態を表した図である。 本発明において髪型の完成した状態を表した図である。
符号の説明
1 パーマネントウェーブ用第1剤入り容器
2 毛髪
3 発熱ロッド
31 コード
32 防水性シート
4 パーマネントウェーブ用第2剤入り容器
D ドライヤー
H 人

Claims (2)

  1. パーマネントウェーブ用第1剤を毛髪に塗布する第一の工程と、
    前記毛髪をロッドで巻き込み、防水性のシート、袋又はラップ等の被覆物で被覆する第二の工程と、
    パーマネントウェーブ用第1剤により濡れた状態の前記毛髪を、略40℃〜70℃で略3〜20分間湿熱する第三の工程と、
    防水性のシート、袋又はラップ等の被覆物を取り外し、テストカールをする第四の工程と、
    前記毛髪をロッドに巻いた状態で、油分、タンパク質、ゲル又は樹脂の少なくとも一つを含んだ溶液で毛髪に付着したパーマネントウェーブ用第1剤を洗い流す第五の工程と、
    パーマネントウェーブ用第2剤を前記毛髪に塗布する第六の工程と、
    略5〜15分間放置後、前記毛髪からロッドを外し、毛髪に付着したパーマネントウェーブ用第2剤を洗い流す第七の工程
    からなる防水性のシート、袋又はラップ等の被覆物を使用したウエット式のパーマネント処理方法。
  2. 前記ロッドは通電により発熱可能なロッドである請求項1に記載の防水性のシート、袋又はラップ等の被覆物を使用したウエット式のパーマネント処理方法。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2198737B1 (fr) 2008-12-16 2017-04-19 L'Oréal Procédé de déformation permanente utilisant un dispositif de mise sous tension mécanique chauffant
JP2019031469A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 有限会社春うらら パーマネントウェーブ方法
JP2019063192A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社Ohana 頭髪改善方法

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