JP2013528158A - ケラチン繊維を処理する方法 - Google Patents

ケラチン繊維を処理する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013528158A
JP2013528158A JP2012555217A JP2012555217A JP2013528158A JP 2013528158 A JP2013528158 A JP 2013528158A JP 2012555217 A JP2012555217 A JP 2012555217A JP 2012555217 A JP2012555217 A JP 2012555217A JP 2013528158 A JP2013528158 A JP 2013528158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keratin fibers
composition
group
derivatives
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012555217A
Other languages
English (en)
Inventor
マキシム・ドゥ・ボニ
啓司 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LOreal SA
Original Assignee
LOreal SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LOreal SA filed Critical LOreal SA
Publication of JP2013528158A publication Critical patent/JP2013528158A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/04Preparations for permanent waving or straightening the hair
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/19Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • A61K8/41Amines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • A61K8/42Amides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • A61K8/44Aminocarboxylic acids or derivatives thereof, e.g. aminocarboxylic acids containing sulfur; Salts; Esters or N-acylated derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/20Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of the composition as a whole
    • A61K2800/30Characterized by the absence of a particular group of ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/80Process related aspects concerning the preparation of the cosmetic composition or the storage or application thereof
    • A61K2800/88Two- or multipart kits

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

本発明は、ケラチン繊維を処理する方法であって、
ケラチン繊維上に機械的張力下で1種又は数種のアルカリ剤を含む組成物を適用する工程;次いで、ケラチン繊維を閉塞空間中に配置する工程;次いで、ケラチン繊維を加熱する工程を含み、前記組成物が、還元剤及び/又は式:
Figure 2013528158

(式中、
Xは、O-、OH、NH2、O-OH及びO-COO-からなる群から選択される基である)の1種又は数種のイオン源を含まない、方法に関する。本発明はまた、上記方法に使用するための作用剤及びキットにも関する。

Description

本発明は、毛髪等のケラチン繊維を処理する方法、並びに、該方法に使用される組成物及びキットに関する。
多くのヘアケア製品が、毛髪をスタイリングし、テクスチャライズし、特に細い髪に、いくらかの重みを加えるために現在市販されており、その中でフォーム、スタイリングジェル又はヘアラッカーを例として挙げることができる。これらの製品は、毛髪の成形を可能にするが、シャンプーにより除去され、したがって毎日適用される必要がある。
長時間持続する毛髪の変形を得るための最も一般的な技術は、第1の工程において、ケラチンのS-Sジスルフィド結合(システイン)を適当な還元剤を含む組成物で開裂すること(還元工程)、次いで、このように処理された毛髪を一般的には水ですすいだら、第2の工程において、最終的に毛髪に所望の形態を与えるように、例えばカーラーを使用して張力下に事前に置かれた毛髪上に酸化組成物を適用することによって、前記ジスルフィド結合を再形成すること(酸化工程、また固定工程とも呼ばれる)からなる。
上記で説明されているもの等の、化学的処理によって毛髪に与えられる新しい形状は、フォーム、スタイリングジェル又はラッカーを使用することによって一時的に毛髪を再成形するための通常の単純な方法と比較して、比較的長時間持続し、水又はシャンプーによる洗浄操作に対して特に耐性である。
上記の化学的処理のための多くの組成物及び方法が提案されている。一般に、それらは、処理の日には良好な性能を提供する。
しかしながら、消費者の期待の観点から適さない可能性がある上記の化学的処理方法において、以下のとおり様々な欠点が存在する:
- 環境ストレス(ブラッシングによる機械的圧迫、頻繁なシャンプー、光曝露、高湿度等)に対する不十分な長時間持続性;
- 自然な毛髪に対する不十分なパーマ効率;
- 特に、繰り返される適用における、又は、酸化的着色等の別の化学的処理との組み合わせにおける、高レベルの毛髪劣化;
- 長い処置時間;並びに
- パーマ方法中及び方法後のチオール化合物の悪臭。
したがって、本発明の目的は、良好なカール持続性をもたらす毛髪等のケラチン繊維のための新しい処理方法、特にパーマネント変形方法を提供することである。
本発明の別の目的は、ケラチン繊維のための上記の新しい処理方法によって、自然な毛髪のための強いパーマ効率を提供することである。
本発明の別の目的は、ケラチン繊維のための処理方法による高レベルの毛髪の損傷を防止することである。
本発明のさらなる目的は、ケラチン繊維のための従来の処理方法、特にパーマネント変形方法に必要とされる時間を短縮し、例えば、ケラチン繊維のための迅速なパーマネント成形方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、ケラチン繊維のための従来の処理方法、特にパーマネント変形方法において一般に使用されるチオール化合物に由来する悪臭を防止することである。
上記の本発明の目的は、機械的張力下でケラチン繊維を処理する方法であって、
ケラチン繊維上に機械的張力下で1種又は数種のアルカリ剤を含む組成物を適用する工程と;
次いで、ケラチン繊維を閉塞空間中に配置する工程と;
次いで、ケラチン繊維を加熱する工程と
を含み、
前記組成物が、還元剤及び/又は式:
Figure 2013528158
(式中、
Xは、O-、OH、NH2、O-OH及びO-COO-からなる群から選択される基である)の1種又は数種のイオン源を含まない、方法によって達成することができる。
機械的張力は、カーラー、ローラー、プレート及びアイロンからなる群から選択される少なくとも1つの再成形手段(reshaping means)によって提供することができる。
方法は、組成物をケラチン繊維上に適用する工程の後及び/又はケラチン繊維を加熱する工程の後にケラチン繊維をすすぐ工程を更に含んでもよい。
閉塞空間は、少なくとも1つの被覆手段によって形成することができる。被覆手段は、硬質又は軟質であってよい。被覆手段は、フィルム及びシートからなる群から選択される少なくとも1つの部材を含んでもよい。
本発明によれば、ケラチン繊維を加熱する工程の間、ケラチン繊維は50℃から250℃で加熱され得る。ケラチン繊維は、熱風、熱蒸気、高周波誘導加熱、マイクロ波加熱、赤外線照射、レーザー及びフラッシュランプ照射からなる群から選択される少なくとも1つを供給する少なくとも1つの加熱器により加熱され得る。上記被覆手段は、前記加熱器を含んでもよい。
本発明において使用されるアルカリ剤は、無機アルカリ剤であってよい。無機アルカリ剤は、アンモニア;アルカリ金属水酸化物;及びアルカリ土類金属水酸化物からなる群から選択することができる。
一方、本発明において使用されるアルカリ剤は、有機アルカリ剤であってもよい。有機アルカリ剤は、モノアミン及びその誘導体;ジアミン及びその誘導体;ポリアミン及びその誘導体;塩基性アミノ酸及びその誘導体;塩基性アミノ酸及びその誘導体のオリゴマー;塩基性アミノ酸及びその誘導体のポリマー;尿素及びその誘導体;並びにグアニジン及びその誘導体からなる群から選択することができる。
上記方法は、ケラチン繊維を酸化する工程を含まなくてもよい。
本発明の別の態様は、閉塞空間中で加熱される機械的張力下のケラチン繊維を処理するための組成物であって、1種又は数種のアルカリ剤を含み、
前記組成物が、還元剤及び/又は式:
Figure 2013528158
(式中、
Xは、O-、OH、NH2、O-OH及びO-COO-からなる群から選択される基である)の1種又は数種のイオン源を含まない、組成物である。
本発明はまた、ケラチン繊維を処理するためのキットであって、
閉塞空間を形成するための少なくとも1つの被覆手段、及び
閉塞空間中、機械的張力下でケラチン繊維を加熱するための少なくとも1つの加熱器
を備える装置と、
1種又は数種のアルカリ剤を含む組成物と
を含み、
前記組成物が、還元剤及び/又は式:
Figure 2013528158
(式中、
Xは、O-、OH、NH2、O-OH及びO-COO-からなる群から選択される基である)の1種又は数種のイオン源を含まない、キットにも関する。
良好な性能を達成するために、毛髪等のケラチン繊維のための従来のパーマ製品は、比較的高濃度の還元剤、例えばチオグリコール酸を含有する。
加えて、いくつかの技術は、そのような還元剤の化学作用を増大させるために、ケラチン繊維を還元する工程の間に加熱プロセスを使用する。これらの技術は、熱風/熱蒸気/遠赤外を使用して、例えばプラスチックローラーに巻き上げられたケラチン繊維を加熱する。加熱プロセスは通常、開放された環境において実施されるため、ケラチン繊維は高くても50℃未満まで加熱され、ケラチン繊維中の水又は水分の蒸発のためにそれ以上は加熱することができない。加熱工程の終了時に、還元されたケラチン繊維をすすぎ、酸化し、再度すすぐ。この加熱プロセスを用いることの利点は、古典的なコールドパーマ方法と比較したパーマ性能及びカール持続性のわずかな改善である。
しかしながら、より良好な性能を達成するために、高濃度の強力な還元剤並びに酸化剤が使用される。そのため、ケラチン繊維は、繰り返しの適用又はさらなる化学的処理(例えば、パーマ及び染色)を考慮すると、顧客にとって好ましくない顕著な又は重大な劣化を受ける。
鋭意検討の結果、本発明者らは、機械的張力下でのケラチン繊維のためのパーマネント変形処理中の特定の加熱プロセスと関連して、1種又は数種のアルカリ剤を含む組成物を使用することによって、ケラチン繊維の顕著な又は重大な劣化を発生させることなく良好なパーマ性能を達成することが可能であることを発見した。
上記の特定の加熱プロセスは、ケラチン繊維からの水又は水分の蒸発を制限し、ケラチン繊維を湿った状態で高温に維持する、閉鎖環境又は閉塞環境において実施される。したがって、処理されたケラチン繊維は、良好なパーマ効率とともに良好なカール持続性を示す。
本発明において使用される組成物は、チオール化合物等の還元剤を含有しない。したがって、還元剤に由来する悪臭を防止できる。そのうえ、ケラチン繊維の劣化を防止することができる。
実際本発明によれば、古典的なパーマ方法とは違って、安定なパーマネントウェーブ形成を達成するために酸化的工程は必要とされない。したがって、上記の新しい組成物と上記の新しい加熱プロセスの組み合わせによって、ワンステッププロセスを達成することができる。これにより、ケラチン繊維のためのパーマネント変形方法に必要とされる時間を大幅に短縮することができる。
(組成物)
本発明に使用される組成物は、1種又は数種のアルカリ剤を含む。
アルカリ剤は、無機アルカリ剤であってよい。無機アルカリ剤は、アンモニア;アルカリ金属水酸化物;アルカリ土類金属水酸化物;リン酸ナトリウム及びリン酸一水素ナトリウム等のアルカリ金属リン酸塩及びリン酸一水素塩からなる群から選択されることが好ましい。
無機アルカリ金属水酸化物の例として、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムを挙げることができる。アルカリ土類金属水酸化物の例として、水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムを挙げることができる。無機アルカリ剤として、水酸化ナトリウムが好ましい。
アルカリ剤は、有機アルカリ剤であってもよい。有機アルカリ剤は、モノアミン及びその誘導体;ジアミン及びその誘導体;ポリアミン及びその誘導体;塩基性アミノ酸及びその誘導体;塩基性アミノ酸及びその誘導体のオリゴマー;塩基性アミノ酸及びその誘導体のポリマー;尿素及びその誘導体;並びにグアニジン及びその誘導体からなる群から選択されることが好ましい。
有機アルカリ剤の例として、モノ、ジ、及びトリエタノールアミン並びにイソプロパノールアミン等のアルカノールアミン;尿素、グアニジン及びそれらの誘導体;リシン、オルニチン又はアルギニン等の塩基性アミノ酸;並びに以下の構造:
Figure 2013528158
(式中、Rは、ヒドロキシル又はC1〜C4アルキル基により場合により置換されているプロピレン等のアルキレンを表し、R1、R2、R3及びR4は独立して、水素原子、アルキル基又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を表す)に記載されているもの等のジアミン(これは、1,3-プロパンジアミン及びその誘導体により例示することができる)を挙げることができる。アルギニン、尿素及びモノエタノールアミンが好ましい。
アルカリ剤は、その溶解性に応じて、組成物の合計重量に対して0.1重量%〜60重量%、好ましくは0.2重量%〜30重量%、より好ましくは0.3重量%〜20重量%の合計量で使用され得る。
本発明に使用される組成物は、還元剤及び/又は式:
Figure 2013528158
(式中、
Xは、O-、OH、NH2、O-OH及びO-COO-からなる群から選択される基である)の1種又は数種のイオン源を含まない。
特に、本発明に使用される組成物は、チオグリコール酸、チオ乳酸、メルカプトプロピオン酸、モノチオグリセロール、システアミン及びシステイン等のチオール還元剤、又は非硫黄若しくは保護チオール還元剤、亜硫酸塩、重亜硫酸塩若しくはスルフィン酸誘導体、ホスフィン、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属臭化水素酸塩、還元糖及びレダクトン等の非チオール還元剤を含まない。
特に、本発明に使用される組成物は、炭酸イオン、ペルオキシ炭酸イオン、カルバミン酸イオン、炭酸水素イオンを含まない。
組成物のpHは、6から13まで、好ましくは7から12.5の間、より好ましくは8.0から12.0の間の範囲であってよい。組成物のpHが比較的高くない場合、組成物によるケラチン繊維への損傷をより低減することができる。
pHを調整するために、1つ又は複数の酸性剤を単独で又は組み合わせて使用してもよい。酸性剤の量は制限されないが、組成物の合計重量に対して0.1重量%から5重量%であってよい。酸性剤としては、クエン酸、乳酸、リン酸又は塩酸(HCl)等の、化粧品中で一般に使用される任意の無機酸又は有機酸を挙げることができる。HClが好ましい。
本発明において使用される組成物はまた、1つ又は複数の化粧料成分 (cosmetic agent)を含んでもよい。化粧料成分の量は制限されないが、組成物の合計重量に対して0.1重量%から10重量%であってよい。化粧料成分は、揮発性又は不揮発性、直鎖状又は環状の、アミン型又はそうではない、シリコーン、陽イオン性、陰イオン性、非イオン性又は両性のポリマー、ペプチド及びその誘導体、タンパク質加水分解物、合成又は天然のろう、特に脂肪アルコール、膨張剤及び浸透剤、並びに他の活性化合物、例えば、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性又は双性イオン性の界面活性剤、抜け毛防止剤、抗フケ剤、会合型又はそうではない天然又は合成の増粘剤、懸濁化剤、金属イオン封鎖剤、不透明化剤(opacifying agent)、染料、日焼け止め剤、充填剤、ビタミン又はプロビタミン、ミネラル、植物油又は合成油、並びに香料、保存剤、安定化剤、還元剤並びにそれらの混合物等からなる群から選択することができる。
本発明において使用される組成物のためのビヒクルは、好ましくは、水からなる水性媒体であり、有利には、化粧品として許容される1種又は数種の有機溶媒を含有してもよく、そのような有機溶媒としては、特に以下が挙げられる:アルコール(エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール及びフェニルエチルアルコール等)、又はポリオール若しくはポリオールエーテル(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル及びエチレングリコールモノブチルエーテル等)、プロピレングリコール又はそのエーテル(プロピレングリコールモノメチルエーテル等)、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、並びにジエチレングリコールアルキルエーテル(ジエチレングリコールモノエチルエーテル又はジエチレングリコールモノブチルエーテル等)。水は、組成物の合計重量に対して10重量%から90重量%の濃度で存在してよい。したがって、有機溶媒は、組成物の合計重量に対して0.1重量%から20重量%、好ましくは1重量%から10重量%の濃度で存在してよい。
本発明において使用される組成物は、ローション、増粘された若しくはそうではないゲル、フォーム、又はクリーム等の任意の形態で存在してもよい。
(ケラチン繊維処理方法)
本発明によるケラチン繊維を処理する方法は、ケラチン繊維上に機械的張力下で上述の1種又は数種のアルカリ剤を含む組成物を適用する工程と;
次いで、ケラチン繊維を閉塞空間中に配置する工程と;
次いで、ケラチン繊維を加熱する工程と
によって実施することができる。
ケラチン繊維の処理方法に関する本発明によれば、毛髪等のケラチン繊維は、閉塞空間中で実施される特定の加熱プロセスに供される。
加熱プロセスは、自由に制御して該プロセスにとって望ましい温度を実現することができる任意の加熱手段によって実施することができる。
加熱プロセスは、好ましくは、特別な加熱装置、又は閉塞空間を形成して、前述の組成物中で水等の蒸発性成分がケラチン繊維から蒸発するのを制限し、該プロセスを通じて加熱装置中で所定の温度を保つことができる装置を使用することによって実施してもよい。
前述の組成物中の水等の蒸発性成分がケラチン繊維から蒸発する場合、ケラチン繊維に加えられる熱エネルギーの大部分は蒸発により消費されることになると考えられ、したがって、ケラチン繊維の温度は、組成物中の全ての蒸発性成分が蒸発するまでは、所定の温度まで上昇することができない。
前述の加熱装置は、ケラチン繊維と接触しているか、又はケラチン繊維から離れているかのいずれかである熱エネルギー源と、ケラチン繊維を取り巻く閉塞空間を形成するための少なくとも1つの手段とを含んでもよい。
熱エネルギー源は、ケラチン繊維を加熱するために使用される。熱エネルギー源は、熱風、熱蒸気、高周波誘導加熱、マイクロ波加熱、赤外線照射、レーザー及びフラッシュランプ照射からなる群から選択される少なくとも1つを供給する少なくとも1つの加熱器であってよい。
閉塞空間は、少なくとも1つの被覆手段によって形成することができる。複数の被覆手段を使用してもよい。被覆手段は、硬質又は軟質であってよい。
被覆手段は、フィルム及びシートからなる群から選択される少なくとも1つの部材を含んでもよい。フィルム又はシートの材料は限定されない。例えば、フィルム又はシートは、熱可塑性又は熱硬化性の樹脂、紙、織物材料、覆い(bonnet)、金属箔(アルミニウム箔等)等を含んでもよい。
例えば、フィルム又はシートは、ケラチン繊維により覆われた加熱用ロッド、加熱用バー又は加熱用プレート上にセットしてもよい。
本発明によれば、被覆手段は、熱エネルギー源を含んでもよい。したがって、例えば、加熱器を含むフィルム又はシートは、ケラチン繊維により覆われているロッド、バー又はプレート上にセットしてもよい。
閉塞状態は、ケラチン繊維に適用される前述の組成物中の蒸発性成分(水等)の蒸発を制限することができ、したがって、ケラチン繊維の温度は、開放状態におけるケラチン繊維の従来の加熱プロセス又は装置により得ることができる温度より高く上昇させることができる。更に、ケラチン繊維を有効に加熱することができ、ケラチン繊維を均等に加熱することができる。
本発明の一変形形態によれば、閉塞空間は開口部を含んでもよく、その表面積は、被覆手段の合計表面積の5%未満、好ましくは3%未満、より特定すれば0.5%未満である。この変形形態によれば、被覆手段の合計表面積は、被覆手段のための開放手段(存在する場合)の表面積を含む。
開口部は、通路、穴又は孔であってもよく、それにより、特に、反応(閉塞空間の内側で蒸気を形成する等)が大きすぎる場合は、閉塞空間とその外部との間の空気の交換を可能にすることができる。一方で、当業者であれば、閉塞空間中での熱の拡散が障害されないように開口部を形成することができる。
ケラチン繊維は、ケラチン繊維を加熱する工程の間、50℃から250℃、好ましくは60℃から200℃、より好ましくは60℃から150℃、より好ましくは60℃から90℃で加熱することができる。
加熱プロセスは、ケラチン繊維を処理するのに必要な適切な時間にわたり実施することができる。加熱プロセスのための時間の長さは制限されないが、1分間から2時間、好ましくは1分間から1時間、より好ましくは1分間から30分間であってもよい。例えば、加熱のための時間は、5から20分間、好ましくは10から15分間であってもよい。
ケラチン繊維は、組成物をケラチン繊維上に適用する工程の後及び/又はケラチン繊維を加熱する工程の後にすすいでもよい。
[ケラチン繊維のパーマネント変形(Permanent Deformation)方法]
ケラチン繊維の処理方法に関する本発明によれば、ケラチン繊維に、パーマネント変形に典型的に使用される機械的張力をかける。
ケラチン繊維のためのパーマネント変形方法は、ケラチン繊維に機械的張力を加える場合、次のとおり実施することができる。
まず、ケラチン繊維に、変形のために機械的張力をかける。機械的張力は、意図した形状にケラチン繊維を変形するための任意の手段によってケラチン繊維に加えることができる。例えば、機械的張力は、カーラー、ローラー、クリップ、プレート及びアイロンからなる群から選択される少なくとも1つの再成形手段によって提供することができる。再成形手段は、前述の少なくとも1つの加熱器を含んでもよい。ケラチン繊維をカーラーに巻き付ける場合、この巻上げは、ケラチン繊維の全長に対して、又は、例えば、ケラチン繊維の長さの半分に対して実施してもよい。例えば所望の髪型形状及びカールの量に応じて、巻上げは、多少厚い束で実施してもよい。
次に、前述の組成物をケラチン繊維に適用する。組成物の適用は、ブラシ及び櫛等の任意の手段により実施してもよい。機械的張力を加えておいたケラチン繊維を、組成物で処理すべきである。ケラチン繊維は、必要であれば、ある一定の長さの時間にわたり、そのままの状態で放置することが可能である。
最後に、前述の加熱プロセスを実施する。熱エネルギーは、前述のとおり閉塞条件下でケラチン繊維に加えられる。
ケラチン繊維のパーマネント変形のためのこの方法は、ケラチン繊維を酸化させる工程を用いずに実施することができる。したがって、本発明による方法に要する時間は、酸化工程を必要とする従来の方法に要する時間より短くすることができる。更に、酸化工程によりケラチン繊維に与えられる損傷を回避することができる。
ケラチン繊維は、組成物をケラチン繊維上に適用する工程の後及び/又はケラチン繊維を加熱する工程の後にすすいでもよい。
本発明による美容処置方法の一実施形態は、ケラチン繊維、特に毛髪を再成形又はパーマネント変形するための方法であって、
a)カールを形成するために少なくとも1つの再成形手段又は機械的張力付与手段(mechanically tensioning means)上に巻き上げることにより、ケラチン繊維を機械的張力下に配置する工程と;
b)前述の組成物をケラチン繊維に適用する工程と;
c)ケラチン繊維をすすぐ任意選択による工程と;
d)少なくとも1つの被覆手段を再成形手段若しくは機械的張力付与手段上に又はその逆に配置して、1つ又は複数の閉塞空間を形成する工程と;
e)ケラチン繊維を、45±2又は3℃から250±2又は3℃の間の温度で、好ましくは1分間から2時間加熱する工程と
を含む方法であってもよい。しかしながら、加熱時間は限定されるべきではない。
この方法において、温度は1つ又は複数の加熱手段を使用することにより設定、調整及び調節することができ、ケラチン繊維上にセットしたDigital Surface Sensor Module、参照番号MT-144[坂口電熱株式会社(日本)により販売されている]等の温度測定プローブを用いて測定してもよい。通常、プローブは、単一のケラチン繊維上にセットする。しかし、プローブを、閉塞空間と直接接触するケラチン繊維の一部の上にセットし、より好ましくは、カーラーを使用する場合、プローブを、閉塞空間と直接接触しケラチン繊維のカールの末端を形成するケラチン繊維の一部の上にセットすることは有利である。
好ましくは、温度は、気圧101,325Paで測定する。
本発明によれば、ケラチン繊維の温度は、個体の(ケラチン繊維が毛髪である場合は)頭部にわたり変動が±2又は3℃で一定であってもよく、プローブは、任意の種類のケラチン繊維上にセットしてもよい。
ケラチン繊維が毛髪である場合、本発明によれば、変動が±2又は3℃の一定の温度は、任意の種類の毛髪について得ることができ、毛髪の温度は、毛髪を特定の温度で加熱する間、±2又は3℃で一定であるように制御することができる。こうして、髪型は毛髪の全体にわたり均一かつ均質になり、より優れた髪型を最終的に得ることができる。
有利には、被覆手段は1つ又は複数の断熱材を含んでもよく、より有利には、被覆手段は、該材料からなっていてもよい。
用語「断熱材」は、熱伝導率が0から1W/m℃(PVC:0.17W/m℃)である任意の材料を意味する。
好ましくは、加熱手段は、ケラチン繊維上で測定される温度が50℃以上、より好ましくは55℃から150℃未満、更により好ましくは100℃未満となるように調整してもよい。加熱は、電気抵抗を介して加熱することによって実施されることが好ましい。
有利には、被覆手段は、工程b)において使用される組成物に関しては不浸透性である。
前述の実施形態では、再成形手段又は機械的張力付与手段のうち少なくとも1つ、及びカバー手段のうち少なくとも1つは、加熱器を含んでもよい。
前述の実施形態では、「閉塞空間」は、被覆手段が再成形手段若しくは機械的張力付与手段上に又はその逆に配置される場合、それらの手段が一緒になって、中で熱は拡散することができるが、熱は閉鎖構造の外へ拡散できないか、又は拡散しにくい閉鎖構造を形成することを意味する。被覆手段及び再成形手段又は機械的張力付与手段は、ケラチン繊維が毛髪である場合、頭部の上にセットする際に閉塞空間を形成することができることが好ましい。
閉塞空間は、水及び工程b)において使用される組成物中の1つ又は複数の成分がケラチン繊維から蒸発し、被覆手段の壁面に付着し、ケラチン繊維上に落ちることができる凝結ケージ(condensation cage)を形成してもよい。このサイクルは、ケラチン繊維の加熱の間、繰り返されてもよい。こうして、ケラチン繊維を湿った状態で常に保つことができ、ケラチン繊維の乾燥及び劣化が防止される。
閉塞空間中のケラチン繊維を湿った状態で保つことができ、ケラチン繊維の温度を一定にすることができるため、閉塞空間の形成は本発明の重要な特徴である。
好ましくは、本発明の方法は、弾力性のあるコード、伸展性のバンド又は伸縮性材料(stretch)により、個体の(ケラチン繊維が毛髪である場合)頭部上で被覆手段を締め付ける追加的な工程を含んでもよい。
本発明の方法によれば、組成物がケラチン繊維上で継続的に凝結することができる閉塞空間があるために、組成物中の1つ又は複数の化粧料成分の量は、先行技術における方法と比較して有利に減少する。化粧料成分の量は、組成物の0.3重量%から3重量%であってよい。
好ましい一実施形態では、被覆手段は、ケラチン繊維が毛髪である場合、再成形手段又は機械的張力付与手段としての各ヘアカーラー上に配置してもよい。言い換えれば、2つ以上のヘアカーラーを使用する場合、ヘアカーラーのそれぞれを被覆手段により個々に覆ってもよい。工程b)においてケラチン繊維上に適用される組成物の頭皮への漏出を防止できるため、各ヘアカーラーを覆うことは有利である。
別の好ましい実施形態では、被覆手段は、2つ以上のヘアカーラーを使用する場合、全てのヘアカーラーを覆ってもよい。言い換えれば、被覆手段は、ケラチン繊維が毛髪である場合、頭部の全体を覆ってもよい。
有利には、工程d)において形成される閉塞空間は、工程e)の間、維持されてもよい。言い換えれば、被覆手段は、工程e)の後、又は、工程e)における加熱の中止の後にのみ取り外してもよい。
必要であれば、組成物は、機械的張力をケラチン繊維に加える前にケラチン繊維に適用してもよい。ケラチン繊維は、必要であれば、機械的張力をケラチン繊維に加える前及び/又は後、前述の組成物をケラチン繊維に適用する前及び/又は後、並びに、ケラチン繊維を加熱する前及び/又は後に、ある一定の長さの時間にわたり、そのままの状態で放置することが可能である。
前述の工程e)の後、必要であれば、ケラチン繊維は、被覆手段から取り出した後で酸化により固定してもよい。
(製品)
本発明はまた、閉塞空間中で加熱される機械的張力下のケラチン繊維を処理するための組成物であって、1種又は数種のアルカリ剤を含み、
前記組成物が、還元剤及び/又は式:
Figure 2013528158
(式中、
Xは、O-、OH、NH2、O-OH及びO-COO-からなる群から選択される基である)の1種又は数種のイオン源を含まない、組成物にも関する。
この組成物は、ケラチン繊維の従来のパーマネント変形において使用される酸化剤、特に過酸化水素と組み合わせて使用する必要はないと考えられる。したがって、ケラチン繊維をパーマネント変形するべきである場合、組成物は1ステップで使用することができ、一方、ケラチン繊維の従来のパーマネント変形においては、2ステップ(還元工程及び酸化工程)が必要である。
この組成物は、前述の組成物と同じ技術的特徴を有し得る。
本発明はまた、ケラチン繊維を処理するためのキットであって、
閉塞空間を形成するための少なくとも1つの被覆手段、及び
閉塞空間中でケラチン繊維を加熱するための少なくとも1つの加熱器
を備える装置と、
1種又は数種のアルカリ剤を含む組成物と
を含み、
前記組成物が、還元剤及び/又は式:
Figure 2013528158
(式中、
Xは、O-、OH、NH2、O-OH及びO-COO-からなる群から選択される基である)の1種又は数種のイオン源を含まない、キットにも関する。
キット中の被覆手段及び加熱器並びに組成物は、前述したものと同じでありうる。
(実施例)
本発明を、実施例によってより詳細に説明するが、これは本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
組成物1〜4
以下の組成物を、成分(活性成分重量%)を混合することによって調製した。
Figure 2013528158
Figure 2013528158
Figure 2013528158
Figure 2013528158
実施例1〜4及び比較例1〜4
(実施例1)
組成物1を、1.7cmパーマローラーに予め巻いておいた1gの日本人の毛髪束上に室温で15分間適用した。次いで、パーマローラーを、プラスチックフィルムにより覆い、Digital Perm Machine(Oohiro、型番ODIS-2)に差し込んだ。90℃で15分間の加熱プロセスの後、毛髪をすすぎ、乾燥させた。
(比較例1)
組成物1を、1.7cmパーマローラーに予め巻いておいた1gの日本人の毛髪束上に室温で15分間適用した。休止時間の後、毛髪をすすいだ。次いで、毛髪をパーマローラーから取り外し、再度すすぎ、乾燥させた。
(実施例2)
組成物2を、1.7cmパーマローラーに予め巻いておいた1gの日本人の毛髪束上に室温で15分間適用した。次いで、パーマローラーを、プラスチックフィルムにより覆い、Digital Perm Machine(Oohiro、型番ODIS-2)に差し込んだ。90℃で15分間の加熱プロセスの後、毛髪をすすぎ、乾燥させた。
(比較例2)
組成物2を、1.7cmパーマローラーに予め巻いておいた1gの日本人の毛髪束上に室温で15分間適用した。休止時間の後、毛髪をすすいだ。次いで、毛髪をパーマローラーから取り外し、再度すすぎ、乾燥させた。
(実施例3)
組成物3を、1.7cmパーマローラーに予め巻いておいた1gの日本人の毛髪束上に室温で15分間適用した。次いで、パーマローラーを、プラスチックフィルムにより覆い、Digital Perm Machine(Oohiro、型番ODIS-2)に差し込んだ。90℃で15分間の加熱プロセスの後、毛髪をすすぎ、乾燥させた。
(比較例3)
組成物3を、1.7cmパーマローラーに予め巻いておいた1gの日本人の毛髪束上に室温で15分間適用した。休止時間の後、毛髪をすすいだ。次いで、毛髪をパーマローラーから取り外し、再度すすぎ、乾燥させた。
(実施例4)
組成物4を、1.7cmパーマローラーに予め巻いておいた1gの日本人の毛髪束上に室温で15分間適用した。次いで、パーマローラーを、プラスチックフィルムにより覆い、Digital Perm Machine(Oohiro、型番ODIS-2)に差し込んだ。90℃で15分間の加熱プロセスの後、毛髪をすすぎ、乾燥させた。
(比較例4)
組成物4を、1.7cmパーマローラーに予め巻いておいた1gの日本人の毛髪束上に室温で15分間適用した。休止時間の後、毛髪をすすいだ。次いで、毛髪をパーマローラーから取り外し、再度すすぎ、乾燥させた。
[試験]
実施例1〜4及び比較例1〜4の処理された毛髪束について、カール保持試験を実施した。その目的のために、毛髪束を40℃で5時間、100%相対湿度下でまっすぐに束縛した状態に維持した。カール長時間持続性を、このカール保持試験の前及び後の人工的に付与形状を比較することによって評価した。結果を表1に示す。
Figure 2013528158
++:非常に良好なカール効率
+:良好なカール効率
-:低いカール効率
--:非常に弱いカール効率
表1は、本発明が良好なカール効率及びカール保持効果をもたらすことができることを示す。

Claims (16)

  1. ケラチン繊維を処理する方法であって、
    前記ケラチン繊維上に機械的張力下で1種又は数種のアルカリ剤を含む組成物を適用する工程;
    次いで、前記ケラチン繊維を閉塞空間中に配置する工程;
    次いで、前記ケラチン繊維を加熱する工程
    を含み、
    前記組成物が、還元剤及び/又は式:
    Figure 2013528158
    (式中、
    Xは、O-、OH、NH2、O-OH及びO-COO-からなる群から選択される基である)の1種又は数種のイオン源を含まない、方法。
  2. 前記組成物を前記ケラチン繊維上に適用する工程の後及び/又は前記ケラチン繊維を加熱する工程の後に前記ケラチン繊維をすすぐ工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記機械的張力が、カーラー、ローラー、プレート及びアイロンからなる群から選択される少なくとも1つの再成形手段によって提供される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記閉塞空間が、少なくとも1つの被覆手段により形成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記被覆手段が、硬質又は軟質である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記被覆手段が、フィルム及びシートからなる群から選択される少なくとも1つの部材を含む、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 前記ケラチン繊維を加熱する工程の間、前記ケラチン繊維が50℃から250℃で加熱される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ケラチン繊維が、熱風、熱蒸気、高周波誘導加熱、マイクロ波加熱、赤外線照射、レーザー及びフラッシュランプ照射からなる群から選択される少なくとも1つを供給する少なくとも1つの加熱器により加熱される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記被覆手段が前記加熱器を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記アルカリ剤が無機アルカリ剤である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記無機アルカリ剤が、アンモニア;アルカリ金属水酸化物;及びアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属リン酸塩、及び/又はリン酸一水素塩からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記アルカリ剤が有機アルカリ剤である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記有機アルカリ剤が、モノアミン及びその誘導体;ジアミン及びその誘導体;ポリアミン及びその誘導体;塩基性アミノ酸及びその誘導体;塩基性アミノ酸及びその誘導体のオリゴマー;塩基性アミノ酸及びその誘導体のポリマー;尿素及びその誘導体;並びにグアニジン及びその誘導体からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記アルカリ剤が、アルギニン、尿素及びモノエタノールアミンからなる群から選択される、請求項12又は13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 閉塞空間中で加熱される機械的張力下のケラチン繊維を処理するための組成物であって、1種又は数種のアルカリ剤を含み、
    前記組成物が、還元剤及び/又は式:
    Figure 2013528158
    (式中、
    Xは、O-、OH、NH2、O-OH及びO-COO-からなる群から選択される基である)の1種又は数種のイオン源を含まない、組成物。
  16. 機械的張力下でケラチン繊維を処理するためのキットであって、
    閉塞空間を形成するための少なくとも1つの被覆手段、及び
    閉塞空間中で前記ケラチン繊維を加熱するための少なくとも1つの加熱器
    を備える装置、並びに、
    1種又は数種のアルカリ剤を含む組成物
    を含み、
    前記組成物が、還元剤及び/又は式:
    Figure 2013528158
    (式中、
    Xは、O-、OH、NH2、O-OH及びO-COO-からなる群から選択される基である)の1種又は数種のイオン源を含まない、キット。
JP2012555217A 2010-06-09 2010-06-09 ケラチン繊維を処理する方法 Pending JP2013528158A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/060155 WO2011155076A1 (en) 2010-06-09 2010-06-09 Compositions and process for treating keratin fibers

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013528158A true JP2013528158A (ja) 2013-07-08

Family

ID=43530863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012555217A Pending JP2013528158A (ja) 2010-06-09 2010-06-09 ケラチン繊維を処理する方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2013528158A (ja)
WO (1) WO2011155076A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018515533A (ja) * 2015-05-12 2018-06-14 ロレアル ケラチン繊維のための組成物
CN111328277A (zh) * 2017-10-12 2020-06-23 莱雅公司 用于使角蛋白纤维再成型的方法
WO2020250335A1 (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 アドバンス株式会社 毛髪直毛化処理剤、毛髪直毛化処理剤の製造方法、および毛髪処理方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7127957B2 (ja) 2015-05-12 2022-08-30 ロレアル 熱再成形方法
FR3058054B1 (fr) * 2016-11-02 2019-09-13 L'oreal Procede de deformation permanente des cheveux mettant en oeuvre une diamine et un hydroxyde alcalin ou alcalino-terreux
FR3058055B1 (fr) * 2016-11-02 2019-11-01 L'oreal Procede de deformation permanente des cheveux mettant en oeuvre une diamine et une etape de traitement thermique au moyen d'un outil chauffant
JP7246848B2 (ja) * 2017-10-12 2023-03-28 ロレアル ケラチン繊維のためのプロセス、組成物、方法及び使用
JP2019150232A (ja) 2018-03-01 2019-09-12 ロレアル 可撓性加熱装置
EP3662888A1 (en) 2018-12-06 2020-06-10 Kao Germany GmbH Process for reshaping keratin fibers
EP3662886A1 (en) * 2018-12-06 2020-06-10 Kao Germany GmbH Process for reshaping keratin fibers
EP3662885A1 (en) 2018-12-06 2020-06-10 Kao Germany GmbH Process for reshaping keratin fibers
EP3662887A1 (en) 2018-12-06 2020-06-10 Kao Germany GmbH Process for reshaping keratin fibers

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4658839A (en) * 1985-10-04 1987-04-21 Zotos International Inc. Hair conditioning and enhancing applicator wrap, composition and method
JPH0824033A (ja) * 1994-07-11 1996-01-30 Michio Izawa 加温シート
JPH10108719A (ja) * 1996-10-04 1998-04-28 Mikio Sasaki 頭髪加熱器および頭髪加熱方法
JP2001039833A (ja) * 1999-07-27 2001-02-13 Kao Corp 毛髪処理法
JP2001299433A (ja) * 2000-04-19 2001-10-30 Kao Corp 頭髪処理方法
JP2002017427A (ja) * 2000-07-06 2002-01-22 Kao Corp 頭髪処理方法
JP2002325619A (ja) * 2001-02-28 2002-11-12 Kao Corp 頭髪加温具及び頭髪処理方法
JP2002338440A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Kao Corp 毛髪処理方法
US20030124082A1 (en) * 2000-09-06 2003-07-03 Yoshihiro Hirata Method of repairing or restoring damaged or imperfect hair
JP2004182731A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 L'oreal Sa 長期に持続する化粧特性を毛髪に付与する毛髪の化粧処置方法
JP2006149698A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Manabu Tanaka 毛髪形状の処理方法
JP2006525977A (ja) * 2003-05-09 2006-11-16 ロレアル 熱を加えることによりケラチン繊維をトリートメントするための方法
JP2007039410A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Ohiro Seisakusho:Kk 毛髪トリートメントの施術方法
JP2009537618A (ja) * 2006-05-24 2009-10-29 ロレアル 加熱手段および変性剤によってケラチン線維をストレート化するための方法
US20090283106A1 (en) * 2008-05-15 2009-11-19 Wyeth Method of delivering a hair care benefit
JP2012532864A (ja) * 2009-07-10 2012-12-20 ロレアル ケラチン繊維のパーマネント変形方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2783806A (en) * 1954-08-30 1957-03-05 Harriet C Andreadis Hot oil treatment cap
DE1467912A1 (de) * 1963-09-06 1969-02-27 Gillette Co Haarbehandlungsmittel
FR2862214B1 (fr) * 2003-11-18 2006-05-05 Oreal Composition de defrisage des cheveux comprenant au moins une imine hors hydroxyde
JP2006312587A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Atsushi Hamamoto 毛髪用パーマ液
DE102008020044A1 (de) * 2008-04-21 2009-10-22 Henkel Ag & Co. Kgaa Pflegendes Haarbehandlungsverfahren

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4658839A (en) * 1985-10-04 1987-04-21 Zotos International Inc. Hair conditioning and enhancing applicator wrap, composition and method
JPH0824033A (ja) * 1994-07-11 1996-01-30 Michio Izawa 加温シート
JPH10108719A (ja) * 1996-10-04 1998-04-28 Mikio Sasaki 頭髪加熱器および頭髪加熱方法
JP2001039833A (ja) * 1999-07-27 2001-02-13 Kao Corp 毛髪処理法
JP2001299433A (ja) * 2000-04-19 2001-10-30 Kao Corp 頭髪処理方法
JP2002017427A (ja) * 2000-07-06 2002-01-22 Kao Corp 頭髪処理方法
US20030124082A1 (en) * 2000-09-06 2003-07-03 Yoshihiro Hirata Method of repairing or restoring damaged or imperfect hair
JP2002325619A (ja) * 2001-02-28 2002-11-12 Kao Corp 頭髪加温具及び頭髪処理方法
JP2002338440A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Kao Corp 毛髪処理方法
JP2004182731A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 L'oreal Sa 長期に持続する化粧特性を毛髪に付与する毛髪の化粧処置方法
JP2006525977A (ja) * 2003-05-09 2006-11-16 ロレアル 熱を加えることによりケラチン繊維をトリートメントするための方法
JP2006149698A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Manabu Tanaka 毛髪形状の処理方法
JP2007039410A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Ohiro Seisakusho:Kk 毛髪トリートメントの施術方法
JP2009537618A (ja) * 2006-05-24 2009-10-29 ロレアル 加熱手段および変性剤によってケラチン線維をストレート化するための方法
US20090283106A1 (en) * 2008-05-15 2009-11-19 Wyeth Method of delivering a hair care benefit
JP2012532864A (ja) * 2009-07-10 2012-12-20 ロレアル ケラチン繊維のパーマネント変形方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018515533A (ja) * 2015-05-12 2018-06-14 ロレアル ケラチン繊維のための組成物
US11896697B2 (en) 2015-05-12 2024-02-13 L'oreal Composition for keratin fibers
CN111328277A (zh) * 2017-10-12 2020-06-23 莱雅公司 用于使角蛋白纤维再成型的方法
WO2020250335A1 (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 アドバンス株式会社 毛髪直毛化処理剤、毛髪直毛化処理剤の製造方法、および毛髪処理方法
JPWO2020250335A1 (ja) * 2019-06-12 2021-09-13 アドバンス株式会社 毛髪直毛化処理剤、毛髪直毛化処理剤の製造方法、および毛髪処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011155076A1 (en) 2011-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013528158A (ja) ケラチン繊維を処理する方法
JP2013514266A (ja) ケラチン繊維を処理する方法
JP2013514265A (ja) ケラチン繊維を処理する方法
US20120141690A1 (en) Process for permanent deformation of keratin fibers
JP2013514271A (ja) ケラチン繊維を処理する方法
JP2014516024A (ja) ケラチン繊維を処理する方法
JP2015214578A (ja) 加熱機械的緊張化装置を使用した永久再成形法
ES2771400T3 (es) Procedimiento de tratamiento de fibras de queratina
WO2013145330A1 (en) Process for treating keratin fibers
KR102046790B1 (ko) 열 재성형 방법
JP2015508387A (ja) ケラチン繊維を処置する方法
JP2013514263A (ja) ケラチン繊維を処理する方法
JP2013514270A (ja) ケラチン繊維を処理する方法
EP2512423B1 (en) Process for treating keratin fibers
JP2013514273A (ja) ケラチン繊維を処理する方法
JP2013514261A (ja) ケラチン繊維を処理する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140602

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140902

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150729

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150910

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20151106

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170804