JP2008266235A - 毛髪処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 洗髪した毛髪を乾燥させ、毛髪に蛋白質と毛髪還元性薬剤を主成分とする第1処理剤を塗布し、毛髪を櫛やコーム等で梳いて毛髪に第1処理剤を馴染ませる。つぎに、毛髪全体にナノ化したスチームを噴霧したのちに、毛髪に蛋白質と毛髪酸化性薬剤を主成分とする第2処理剤を塗布し、毛髪を櫛等で梳いて毛髪に第2処理剤を馴染ませる。つぎに、ナノ化したスチームを毛髪全体に噴霧したのちに、毛髪に塗布した第1処理剤と第2処理剤を洗い流して、これを乾燥させる。第1処理剤と第2処理剤に含有される蛋白質を、加水分解ケラチン及び/または加水分解シルク蛋白質とする。
【選択図】図1
Description
また、毛髪に付着あるいは含浸している処理剤の絶対量が少ないので、毛髪の太さには殆ど変化がなく処理後の実感も薄く、毛髪の増大効果は少ない。さらにこれらの方法で所望の太さやボリューム感を得ようとすれば、毛髪に大量の処理剤を付着あるいは含浸させる必要があり、その結果、毛髪の風合いや表面光沢が変化して、処理をすることで不自然になってしまう。
一方、例えばパーマネントウェーブ処理や毛染めなどの毛髪の加工においては、毛髪の太さやパーマネントウェーブ処理、毛染めの履歴などの損傷状態に応じて使用薬剤の選定、処理温度及び時間を調節することが一般的に行われている。しかしながら、所望の仕上がりにするためには、適正な使用薬剤の選定、処理温度並びに時間の調節にはかなりの熟練度が要求される。
また、ナノ化したスチームの粒子径を0.2〜2nmの範囲で混在させること、ナノ化したスチームを毛髪に噴霧する段階において、スチーム噴霧時の毛髪表面上の温度を40〜60℃とすること、ナノ化したスチームを毛髪に噴霧する噴霧時間を、第1処理剤と第2処理剤塗布後のいずれも7〜13分とすることがより好ましい。
したがって、第1処理剤塗布後と第2処理剤塗布後のスチームの噴霧時間を7〜13分とすることにより、増大効果の得られる適度な毛髪の膨潤とそれに伴う処理剤の浸透が進行して、より好ましい結果が得られる。
図1のフローチャートに示す通り、本形態例の毛髪の処理方法は、ステップS1で洗髪した毛髪をステップS2で乾燥させ、ステップS3で蛋白質と毛髪還元性薬剤とを主成分とする第1処理剤を毛髪に塗布したのち、第1処理剤を櫛やコーム等で梳いて毛髪に馴染ませる。第1処理剤に含まれる蛋白質は、加水分解ケラチン及び/または加水分解シルク蛋白質であり、好ましくは加水分解シルク蛋白質を加水分解セリシンとする。
毛髪への処理は、図1に示すステップに従って行なった。あわせて、表1には比較例1〜13のうち主だった事例として、比較例1〜比較例7のステップをそれぞれ示した。
本実験例のステップS2の毛髪の乾燥を行なわずに、第1処理剤を塗布した以外は本実験例と同様に処理した。
(比較例2)
本実験例のステップS4とステップS6のナノ化したスチーム噴霧に代えて、粒子径1μmの単一粒子径のスチーム噴霧した以外は本実験例と同様に処理をした。この時のスチーマの温度を50℃に設定した。
(比較例3)
本実験例のステップS4のナノ化したスチーム噴霧に代えて、ドライヤで加熱した以外は本実験例と同様に処理をした。ドライヤは遠赤外線とマイナスイオン機能付き(1200W)のものを使用した。この時の毛髪表面温度は50℃であった。
(比較例4)
本実験例のステップS4のナノ化したスチーム噴霧に代えて、へアアイロンで加熱した以外は本実験例と同様に処理をした。へアアイロンの温度を60℃に設定した。
(比較例5)
本実験例のステップS4及びステップS6の処理剤塗布後ナノ化したスチーム噴霧を行わず、自然放置をそれぞれ10分ずつ行った以外は本実験例と同様に処理をした。
(比較例6)
本実験例のステップS6である第2処理剤塗布後のナノ化したスチーム噴霧を行わず、自然放置を10分間行なった以外は本実験例と同様に処理をした。
(比較例7)
本実験例のステップS4である第1処理剤を塗布したのちのナノ化したスチーム噴霧を行わず、自然放置を10分間行なった以外は本実験例と同様に処理をした。
第1処理剤及び第2処理剤の塗布後のナノ化したスチーム噴霧のステップS4、S6において、ナノ化したスチーム噴霧時の毛髪表面上の温度が30℃になるようにして噴霧した以外は本実験例と同様に処理した。
(比較例9)
第1処理剤及び第2処理剤の塗布後のナノ化したスチーム噴霧のステップS4、S6において、ナノ化したスチーム噴霧時の毛髪表面上の温度が70℃になるようにして噴霧した以外は本実験例と同様に処理した。
(比較例10)
第1処理剤及び第2処理剤の塗布後のナノ化したスチーム噴霧のステップS4、S6において、ナノ化したスチーム噴霧時間を5分とした以外は本実験例と同様に処理した。
(比較例11)
第1処理剤及び第2処理剤の塗布後のナノ化したスチーム噴霧のステップS4、S6において、ナノ化したスチーム噴霧時間を20分とした以外は本実験例と同様に処理した。
(比較例12)
第1処理剤及び第2処理剤の塗布からナノ化したスチームの噴霧終了までの時間を13分とした以外は本実験例と同様に処理した。
(比較例13)
第1処理剤及び第2処理剤の塗布からナノ化したスチームの噴霧終了までの時間を40分とした以外は本実験例と同様に処理した。
本実験例と比較例1〜13をそれぞれ上述のように処理したのち、これらの増大効果と持続性について、処理直後,1日経過,7日経過,14日経過,21日経過時の毛髪をそれぞれ任意に10本ずつ選択し、ダイヤルゲージを用いて測定した。
その比較結果を、表2の数値表に示す。
比較例1は、増大率は本実験例と比較して多少劣るが、耐久性は認められる。毛髪が濡れた状態で第1処理剤を塗布しているので、毛髪同士がくっついて均一に塗布されていないので仕上がりにムラがあった。比較例2は、処理直後の増大率は本実験例よりも高くはあったが、4〜5日経過で毛径が著しく細くなり、21日経過後では処理の効果が若干残る程度であったが、ナノ化していないスチームでも処理剤の毛髪内部への浸透効果は多少認められた。比較例3,比較例4は、処理直後の増大率も低く、且つ持続性も乏しく処理1日経過後には殆どの蛋白質が流出しており、7日経過で処理前の状態に戻っている。ドライヤやヘアアイロンの使用では、毛髪表面付近のみで処理が進行して、毛髪内部には処理剤が浸透していない。
比較例11は、スチーム噴霧時間が長いので、処理剤の毛髪への浸透及び活性化は促進されており、処理直後はある程度の増大効果が見られるが、日数の経過と共に増大率が比例的に減少して持続性が認められなくなった。
比較例12は、それぞれの処理剤の塗布から塗布直後のナノ化したスチームの噴霧が終了するまでの時間が短いために、毛髪への浸透及び処理剤の活性化が不充分であり、毛髪と処理剤成分の蛋白質の結合が弱く時間の経過と共に蛋白質が流出していまい、本実験例と比較して増大及び持続性の効果が劣る。比較例13は、それぞれの処理剤の塗布から塗布直後のナノ化したスチームの噴霧が終了するまでの時間が長いために、処理剤の毛髪への浸透が及び処理剤の活性化が進行しているので、高い増大効果や持続性が認められるが、放置時間が長い分だけ処理剤が毛髪に付着している時間が長くなった分だけ毛髪の損傷が起こり本実験例よりも効果が劣る結果になった。
1.温度20℃、湿度65±5%の環境下で一昼夜放置した毛髪の重量を測
定する ‥ W1
2.毛髪を25℃の水に浸漬して5分間放置する
3.毛髪を9000rpmの回転数の遠心脱水機で1分脱水する
4.脱水後の毛髪の重量を測定する ‥ W2
含水率=(W2−W1 / W1)× 100
一方、比較例11では、毛髪にそれぞれの処理剤を塗布した後のナノ化したスチームの噴霧時間を長くしているので、高い増大効果及び持続性が認められるが、処理後の含水率は高く損傷が拡大している。
このことから、処理方法によって毛髪の増大率及び増大効果の持続性と損傷のバランスが大きく変わってしまう結果となった。
Claims (8)
- 洗髪した毛髪を乾燥させ、
該毛髪に蛋白質と毛髪還元性薬剤とを主成分とする第1処理剤を塗布して、毛髪を櫛やコーム等で梳いて第1処理剤を毛髪に馴染ませ、
該毛髪の全体にナノ化したスチームを噴霧したのち、前記毛髪に蛋白質と毛髪酸化性薬剤とを主成分とする第2処理剤を塗布して、毛髪を櫛等で梳いて第2処理剤を毛髪に馴染ませ、
該毛髪の全体にナノ化したスチームを噴霧したのち、前記毛髪に塗布した第1処理剤と第2処理剤とを洗い流して、これを乾燥させるとともに、
前記第1処理剤と第2処理剤に含有される蛋白質を、加水分解ケラチン及び/または加水分解シルク蛋白質とした
ことを特徴とする毛髪処理方法。 - 前記第1処理剤の塗布から該第1処理剤の塗布直後のナノ化したスチームの噴霧が終了するまでの時間と、
前記第2処理剤の塗布から該第2処理剤の塗布直後のナノ化したスチームの噴霧が終了するまでの時間を、
それぞれ20〜30分間とした
ことを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理方法。 - 前記加水分解シルク蛋白質が加水分解セリシンである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪を増大する処理方法。 - 前記噴霧するナノ化したスチームは、該粒子径が0.2〜2nmの範囲で混在している
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪を増大する処理方法。 - 前記ナノ化したスチームをそれぞれ噴霧する段階において、スチームを噴霧した時の毛髪表面の温度が40〜60℃である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪を増大する処理方法。 - 前記ナノ化したスチームを毛髪に噴霧する噴霧時間を、前記第1処理剤塗布後と第2処理剤塗布後のいずれも7〜13分とした
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪を増大する処理方法。 - 前記第1処理剤または第2処理剤を毛髪に塗布して馴染ませる段階において、所望のへアスタイルを作りながら櫛を梳かす
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の毛髪を増大する処理方法。 - 前記洗髪に用いるシャンプーのPHが5〜8.5である
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の毛髪を増大する処理方法。
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